JP6687298B1 - 時間デジタル変換器 - Google Patents

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Abstract

時間デジタル変換器(100,100a,100b)は、第1のフリップフロップ群(121)が有する第1から第N(Nは2以上の自然数)までのD型フリップフロップ回路(121−1,121−2,121−3,・・・,121−N)の各D端子が、位相情報供給部(110)が出力するデジタル信号が入力され、第1の遅延素子(130−1)の一端に接続され、第1のD型フリップフロップ回路(121−1)のC端子が、第1の遅延素子(130−1)の他端に接続され、第1の遅延素子(130−1)の他端が、入力端子(101)に接続され、Nが3以上の自然数である場合、第J+1(Jは2以上且つN−1以下の自然数)のD型フリップフロップ回路の各C端子が、第Jの遅延素子の一端に接続され、第2のD型フリップフロップ回路(121−2)のC端子が、第J−1の遅延素子の一端は、第Jの遅延素子の他端に接続されたものである。

Description

この発明は、時間デジタル変換器に関するものである。
時間デジタル変換器は、直列に接続された各遅延素子間の位相情報を、2つの信号が入力された各タイミングにおいて取得し、取得した位相情報が示す2つの信号の位相差から、入力された2つの信号の時間間隔を演算するものである。
時間デジタル変換器の分解能は、使用するインバータ素子のインバータ遅延時間τに基づいて決定される。時間デジタル変換器が、回路に工夫の無い一般的なものである場合、時間デジタル変換器の最小分解能はτとなる。時間デジタル変換器は、使用するトランジスタのゲート長を短くすることにより、より小さい分解能となる。ところが、例えば、トランジスタのゲート長が既に最小のゲート長である場合、時間デジタル変換器は、より小さな半導体プロセスにより製造されたトランジスタを用いる必要がある。
この問題点を解決するために、特許文献1には、それぞれが、直列に接続された複数の遅延素子を有する2個の遅延列を備え、一方の遅延列に入力される第1の信号を1/2τ分遅延させ、各遅延素子間の位相差を取得することにより分解能を向上させる時間デジタル変換器が開示されている。
特開2012−100252号公報
しかしながら,特許文献1に開示されている時間デジタル変換器は、遅延列ごとに複数の遅延素子が必要となるため、回路規模が増大してしまうという問題点がある。
この発明は、上述の問題点を解決するためのもので、第1信号と第2信号との間の時間間隔の測定において、回路規模を増大させることなく分解能を向上させることができる時間デジタル変換器を提供することを目的としている。
この発明に係る時間デジタル変換器は、第1信号又は第2信号が入力される入力端子と、インバータ遅延時間を有するインバータ素子を有し、前記インバータ遅延時間に相当する分だけ位相がずれた互いに異なる位相を有する複数のデジタル信号を出力する位相情報供給部と、第1から第N(Nは2以上の自然数)までのD型フリップフロップ回路を有する第1のフリップフロップ群と、それぞれが、前記インバータ遅延時間の(N+1)/N倍の時間を遅延させる第1から第N−1までの遅延素子と、前記第1のフリップフロップ群が有する前記第1から前記第NまでのD型フリップフロップ回路のそれぞれのQ端子が出力する値に基づいて、前記入力端子に入力される前記第1信号と前記第2信号との間の時間間隔を演算する演算部と、を備え、前記第1のフリップフロップ群が有する前記第1から前記第NまでのD型フリップフロップ回路の各D端子は、前記位相情報供給部が出力する複数の前記デジタル信号のうちの1つの前記デジタル信号が入力され、前記第1のフリップフロップ群が有する前記第2のD型フリップフロップ回路のC端子は、前記第1の遅延素子の一端に接続され、前記第1のフリップフロップ群が有する前記第1のD型フリップフロップ回路のC端子は、前記第1の遅延素子の他端に接続され、前記第1の遅延素子の他端は、前記入力端子に接続され、Nが3以上の自然数である場合、前記第1のフリップフロップ群が有する前記第J+1(Jは2以上且つN−1以下の自然数)のD型フリップフロップ回路の各C端子は、前記第Jの遅延素子の一端に接続され、前記第J−1の遅延素子の一端は、前記第Jの遅延素子の他端に接続されている。
この発明によれば、第1信号と第2信号との間の時間間隔の測定において、回路規模を増大させることなく分解能を向上させることができる。
図1は、実施の形態1に係る時間デジタル変換器の要部の構成の一例を示す図である。 図2は、図1に示す時間デジタル変換器における位相情報供給部が出力するデジタル信号の時間変化、並びに、各D型フリップフロップ回路のC端子に入力される第1信号及び第2信号のタイミングの一例を示すタイミングチャートである。 図3は、実施の形態2に係る時間デジタル変換器の要部の構成の一例を示す図である。 図4は、図3に示す時間デジタル変換器における位相情報供給部が出力するデジタル信号の時間変化、並びに、各D型フリップフロップ回路のC端子に入力される第1信号及び第2信号のタイミングの一例を示すタイミングチャートである。 図5は、フリップフロップ群を1個だけ備えた時間デジタル変換器の要部の構成の一例を示す図である。
以下、この発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
実施の形態1.
図1及び図2を参照して実施の形態1に係る時間デジタル変換器100について説明する。
図1を参照して、実施の形態1に係る時間デジタル変換器100の要部の構成の一例を説明する。
図1は、実施の形態1に係る時間デジタル変換器100の要部の構成の一例を示す図である。
実施の形態1に係る時間デジタル変換器100は、入力端子101と、位相情報供給部110、5個のフリップフロップ群121,122,123,124,125、1個の遅延素子130−1、波数計測部140、及び演算部150を備えるものである。
実施の形態1に係る時間デジタル変換器100は、一例として、第1から第5までの5個のフリップフロップ群121,122,123,124,125を備えるものである。
時間デジタル変換器100が備えるフリップフロップ群の数は、5個に限定されるものではなく、2個以上であれば、4個以下でも、6個以上であっても良い。すなわち、時間デジタル変換器100は、第1から第M(Mは2以上の自然数)までのM個のフリップフロップ群を備えるものであれば良い。
図1に示す時間デジタル変換器100は、一例として、第1から第5までの5個のフリップフロップ群121,122,123,124,125のそれぞれが、第1のD型フリップフロップ回路121−1,122−1,123−1,124−1,125−1、及び第2のD型フリップフロップ回路121−2,122−2,123−2,124−2,125−2の2個のD型フリップフロップ回路を有するものである。
時間デジタル変換器100の第1から第5までのフリップフロップ群121,122,123,124,125が有するD型フリップフロップ回路の数は、2個に限定されるものではなく、2個以上であれば、3個以上であっても良い。すなわち、時間デジタル変換器100は、第1から第MまでのM個のフリップフロップ群が、それぞれ、第1から第N(Nは2以上の自然数)までのN個のD型フリップフロップ回路を有するものであれば良い。
図1に示す時間デジタル変換器100は、一例として、位相情報供給部110が、第1から第5までの5個のインバータ素子111,112,113,114,115を有するリングオシレータにより構成されたものである。図1に示す位相情報供給部110は、第1から第5までのインバータ素子111,112,113,114,115のそれぞれのインバータ遅延時間τに相当する分だけ位相がずれた互いに異なる位相を有する第1から第5までのデジタル信号を生成し、生成した第1から第5までのデジタル信号を出力するものである。図1に示す時間デジタル変換器100は、位相情報供給部110が有する第1から第5までのインバータ素子111,112,113,114,115にそれぞれ入力される信号が、第1から第5までのデジタル信号として出力される。
リングオシレータにより構成された位相情報供給部110が有するインバータ素子の数は、5個に限定されるものでない。位相情報供給部110が、入力された信号をインバータ遅延時間τだけ遅延させる1個以上のインバータ素子を有し、インバータ遅延時間τに相当する分だけ位相がずれた互いに異なる位相を有するデジタル信号を、時間デジタル変換器100が備えるフリップフロップ群の数と同数だけ出力するものであれば、インバータ素子の数は、4個以下であっても6個以上であっても良い。すなわち、位相情報供給部110は、フリップフロップ群がM個であり、且つ、位相情報供給がリングオシレータにより構成される場合、それぞれの遅延時間が所定時間である第1から第MまでのM個のインバータ素子を有するものであれば良い。なお、位相情報供給部110をリングオシレータにより構成により構成する場合、位相情報供給部110が有するインバータ素子の数が奇数であることは言うまでもない。
また、位相情報供給部110は、リングオシレータにより構成されたものに限定されるものでもない。具体的には、例えば、位相情報供給部110は、不図示のデジタル信号発振器等から入力された所定周期のデジタル信号を用いて、インバータ遅延時間τに相当する分だけ位相がずれた互いに異なる位相を有するデジタル信号を、時間デジタル変換器100が備えるフリップフロップ群の数と同数だけ出力するものであっても良い。
すなわち、時間デジタル変換器100がM個のフリップフロップ群を備える場合、位相情報供給部110は、第1から第M−1までのM−1個のインバータ素子を備え、インバータ遅延時間τである所定時間に相当する分だけ位相がずれた互いに異なる位相を有する第1から第MまでのM個のデジタル信号を出力するものであれば良い。
図1に示す時間デジタル変換器100は、一例として、位相情報供給部110が出力した第1から第5までのデジタル信号が、第1から第5までのフリップフロップ群121,122,123,124,125がそれぞれ有する第1のD型フリップフロップ回路121−1,122−1,123−1,124−1,125−1、及び第2のD型フリップフロップ回路121−2,122−2,123−2,124−2,125−2のD端子にそれぞれ入力されるものである。
時間デジタル変換器100は、フリップフロップ群の数が、5個に限定されるものではなく、また、位相情報供給部110が、時間デジタル変換器100が備えるフリップフロップ群の数と同数だけデジタル信号を出力するものであれば良い。そのため、時間デジタル変換器100がM個のフリップフロップ群の備えたものである場合、時間デジタル変換器100は、位相情報供給部110が出力する第K(Kは1以上且つM以下の自然数)のデジタル信号が、第Kのフリップフロップ群が有するの第1から第NまでのD型フリップフロップ回路の各D端子に入力されるものであれば良い。
より具体的には、時間デジタル変換器100がM個のフリップフロップ群の備え、M個のフリップフロップ群がそれぞれN個のD型フリップフロップ回路を有するものである場合、時間デジタル変換器100は、以下のように構成される。
時間デジタル変換器100は、それぞれの遅延時間が所定時間である第1から第M−1までのM−1個のインバータ素子を有する。
第2のフリップフロップ群122が有する第1から第NまでのD型フリップフロップ回路の各D端子は、第1のインバータ素子111の一端に接続される。
第1のフリップフロップ群121が有する第1から第NまでのD型フリップフロップ回路の各D端子は、第1のインバータ素子111の他端に接続される。
Mが3以上の自然数である場合、第L+1(Lは2以上且つM−1以下の自然数)のフリップフロップ群が有する第1から第NまでのD型フリップフロップ回路の各D端子は、第Lのインバータ素子の一端に接続される。
Mが3以上の自然数である場合、第L−1のインバータ素子の一端は、第Lのインバータ素子の他端と接続される。
また、フリップフロップ群がM個であり、且つ、位相情報供給がリングオシレータにより構成される場合、時間デジタル変換器100は、上述の構成に加えて、以下のように構成される。
位相情報供給部110は、上述のM−1個のインバータ素子に加えて、遅延時間が所定時間である第Mのインバータ素子を有する。
第Mのインバータ素子の一端は、第1のインバータ素子111の他端に接続される。
第Mのインバータ素子の他端は、第M−1のインバータ素子の一端に接続される。
以上のように構成することにより、位相情報供給部110は、第1から第Mのインバータ素子に入力される信号、又は、第1から第Mのインバータ素子から出力される信号をデジタル信号として出力することにより、第1から第Mのインバータ素子のそれぞれのインバータ遅延時間τに相当する分だけ位相がずれた互いに異なる位相を有する第1から第MまでのM個のデジタル信号を出力することができる。
図1に示す時間デジタル変換器100は、一例として、第1から第5までのフリップフロップ群121,122,123,124,125が、それぞれ、第1から第2までの2個のD型フリップフロップ回路を有するものであるため、第1の遅延素子130−1である遅延素子130−1を1個有する。
時間デジタル変換器100が有する遅延素子130−1の数は、1個に限定されるものではなく、少なくとも、第1から第5までのフリップフロップ群121,122,123,124,125がそれぞれ有するD型フリップフロップ回路の数から1を減じた数と同数であれば良い。すなわち、第1から第5までのフリップフロップ群121,122,123,124,125が、第1から第NまでのN個のD型フリップフロップ回路を有する場合、時間デジタル変換器100は、直列接続された第1から第N−1までのN−1個の遅延素子を有するものであれば良い。
図1に示す時間デジタル変換器100は、一例として、第1から第5までのフリップフロップ群121,122,123,124,125が、それぞれ、第1から第2までの2個のD型フリップフロップ回路を有するものであるため、第1の遅延素子130−1は、位相情報供給部110が有する第1から第5までのインバータ素子111,112,113,114,115のそれぞれのインバータ遅延時間τの3/2倍の時間を遅延させるように設定されたものである。
第1の遅延素子130−1が遅延させるように設定される時間は、インバータ遅延時間τの3/2倍に限るものではなく、時間デジタル変換器100が備える第1から第5までのフリップフロップ群121,122,123,124,125が有するD型フリップフロップ回路の数に基づいて決定される。
具体的には、時間デジタル変換器100が備える第1から第5までのフリップフロップ群121,122,123,124,125がそれぞれN個のD型フリップフロップ回路を有する場合、第1から第N−1までの遅延素子のそれぞれが遅延させる時間は、所定時間の(N+1)/N倍の時間であれば良い。より具体的には、時間デジタル変換器100が備える第1から第5までのフリップフロップ群121,122,123,124,125がN個のD型フリップフロップ回路を有する場合、第1から第N−1までの遅延素子のそれぞれが遅延させる時間は、位相情報供給部110が有する第1から第5までのインバータ素子111,112,113,114,115のそれぞれのインバータ遅延時間τの(N+1)/N倍の時間であれば良い。
図1に示す時間デジタル変換器100は、一例として、第1から第5までのフリップフロップ群121,122,123,124,125が有する第2のD型フリップフロップ回路121−2,122−2,123−2,124−2,125−2の各C端子が、第1の遅延素子130−1の一端に接続され、第1から第5までのフリップフロップ群121,122,123,124,125が有する第1のD型フリップフロップ回路121−1,122−1,123−1,124−1,125−1の各C端子が、第1の遅延素子130−1の他端に接続されたものである。
時間デジタル変換器100は、フリップフロップ群の数が、5個に限定されるものではなく、また、第1から第5までのフリップフロップ群121,122,123,124,125がそれぞれ有するD型フリップフロップ回路の数が、2個に限定されるものではない。時間デジタル変換器100がM個のフリップフロップ群の備え、M個のフリップフロップ群がそれぞれN個のD型フリップフロップ回路を有するものである場合、時間デジタル変換器100は、第1から第Mまでのフリップフロップ群が有する第2のD型フリップフロップ回路の各C端子が、第1の遅延素子130−1の一端に接続され、第1から第Mまでのフリップフロップ群が有する第1のD型フリップフロップ回路の各C端子が、第1の遅延素子130−1の他端に接続され、Nが3以上の自然数である場合、第1から第Mまでのフリップフロップ群が有する第J+1(Jは2以上且つN−1以下の自然数)のD型フリップフロップ回路の各C端子が、第Jの遅延素子の一端に接続されるものであれば良い。
図1に示す波数計測部140は、位相情報供給部110が出力する第5のデジタル信号を受けて、第1のデジタル信号の波数を計測するものである。波数計測部140が波数を計測するためのデジタル信号は、第5のデジタル信号に限定されるものではなく、位相情報供給部110が出力する複数のデジタル信号のうちいずれのデジタル信号であっても良い。
図1に示す演算部150は、第1から第5までのフリップフロップ群121,122,123,124,125がそれぞれ有する第1のD型フリップフロップ回路121−1,122−1,123−1,124−1,125−1、及び第2のD型フリップフロップ回路121−2,122−2,123−2,124−2,125−2の各Q端子、並びに、波数計測部140に接続されている。
時間デジタル変換器100は、フリップフロップ群の数が、5個に限定されるものではなく、また、第1から第5までのフリップフロップ群121,122,123,124,125がそれぞれ有するD型フリップフロップ回路の数が、2個に限定されるものではない。時間デジタル変換器100がM個のフリップフロップ群の備え、M個のフリップフロップ群がそれぞれN個のD型フリップフロップ回路を有するものである場合、演算部150は、第1から第Mまでのフリップフロップ群がそれぞれ有する第1から第NまでのD型フリップフロップ回路の各Q端子に接続されるものであれば良い。
演算部150は、第1から第Mまでのフリップフロップ群がそれぞれ有する第1から第NまでのD型フリップフロップ回路の各Q端子が出力する値に基づいて、入力端子101に入力された第1信号と第2信号との間の時間間隔を演算する。
演算部150は、第1から第Mまでのフリップフロップ群がそれぞれ有する第1から第NまでのD型フリップフロップ回路の各Q端子が出力する値と、波数計測部140が計測したデジタル信号の波数とに基づいて、入力端子101に入力された第1信号と第2信号との間の時間間隔を演算しても良い。
演算部150が、当該D型フリップフロップ回路の各Q端子が出力する値と、波数計測部140が計測したデジタル信号の波数とに基づいて、第1信号と第2信号との間の時間間隔を演算するように構成することで、時間デジタル変換器100は、第1信号と第2信号との間の時間間隔が、位相情報供給部110が出力する第1のデジタル信号等のデジタル信号の周期より長い場合であっても、回路規模を増大させることなく、第1信号と第2信号との間の時間間隔を測定できる。
図2を参照して、図1に示す時間デジタル変換器100の動作について説明する。
図2は、図1に示す時間デジタル変換器100における位相情報供給部110が出力するデジタル信号の時間変化、並びに、各D型フリップフロップ回路のC端子に入力される第1信号及び第2信号のタイミングの一例を示すタイミングチャートである。
図2の上段に示すタイミングチャートは、第1から第5までのフリップフロップ群121,122,123,124,125が有する第1のD型フリップフロップ回路121−1,122−1,123−1,124−1,125−1に入力される第1から第5までのデジタル信号の時間変化を示すものである。また、図2の下段に示すタイミングチャートは、第1から第5までのフリップフロップ群121,122,123,124,125が有する第2のD型フリップフロップ回路121−2,122−2,123−2,124−2,125−2に入力される第1から第5までのデジタル信号の時間変化を示すものである。
図1に示す時間デジタル変換器100は、一例として、第1から第5までのインバータ素子111,112,113,114,115を有するリングオシレータにより構成されているため、図2に示す第1から第5までのデジタル信号の状態は、インバータ遅延時間τが経過するごとに、第1から第5までのいずれかのデジタル信号において変化する。
以下、第1信号と第2信号との間の時間間隔が1/2τである第1信号及び第2信号が、図2の上段のタイミングチャートに示すタイミングで入力端子101に入力された場合について説明する。
第1信号が、図2の上段のタイミングチャートに示すタイミングで、第1から第5までのフリップフロップ群121,122,123,124,125が有する第1のD型フリップフロップ回路121−1,122−1,123−1,124−1,125−1の各C端子に入力されたとき、第1から第5までのデジタル信号の状態は、それぞれ、0、1、0、1、及び1(以下、「“01011”」のように5ビットのデジタル値にて表記する。)となっている。このため、第1から第5までのフリップフロップ群121,122,123,124,125が有する第1のD型フリップフロップ回路121−1,122−1,123−1,124−1,125−1の各Q端子が出力する値は、0,1,0,1、及び1(以下、「“01011”」のように5ビットのデジタル値にて表記する。)となる。
例えば、第1から第5までのフリップフロップ群121,122,123,124,125が有する第1のD型フリップフロップ回路121−1,122−1,123−1,124−1,125−1の各Q端子が出力する初期値が全て0となるようにリセットされている場合、演算部150は、第1から第5までのフリップフロップ群121,122,123,124,125が有する第1のD型フリップフロップ回路121−1,122−1,123−1,124−1,125−1の各Q端子が出力する値が“00000”から“01011”に変化したことにより、第1信号が入力されたタイミングを取得することができる。
次に、第2信号は、第1信号が入力されてから1/2τ後に入力される。第2信号が、図2の上段のタイミングチャートに示すタイミングで、第1から第5までのフリップフロップ群121,122,123,124,125が有する第1のD型フリップフロップ回路121−1,122−1,123−1,124−1,125−1の各C端子に入力されたとき、第1から第5までのデジタル信号の状態は、“01011”であるため、第1から第5までのフリップフロップ群121,122,123,124,125が有する第1のD型フリップフロップ回路121−1,122−1,123−1,124−1,125−1の各Q端子が出力する値は、“01011”となる。
なお、第1から第5までのフリップフロップ群121,122,123,124,125が有する第1のD型フリップフロップ回路121−1,122−1,123−1,124−1,125−1の各Q端子は、第1信号が入力されたときに“01011”を出力しているため、演算部150は、第1から第5までのフリップフロップ群121,122,123,124,125が有する第1のD型フリップフロップ回路121−1,122−1,123−1,124−1,125−1の各Q端子が出力する値に基づいて、第2信号が入力されたタイミングを取得することができない。
第1信号及び第2信号は、それぞれ、第1の遅延素子130−1により3/2τ遅延させられて、図2の下段のタイミングチャートに示すタイミングで、第1から第5までのフリップフロップ群121,122,123,124,125が有する第2のD型フリップフロップ回路121−2,122−2,123−2,124−2,125−2の各C端子に入力される。
第1信号が、図2の下段のタイミングチャートに示すタイミングで、第1から第5までのフリップフロップ群121,122,123,124,125が有する第2のD型フリップフロップ回路121−2,122−2,123−2,124−2,125−2の各C端子に入力されたとき、第1から第5までのフリップフロップ群121,122,123,124,125が有する第2のD型フリップフロップ回路121−2,122−2,123−2,124−2,125−2の各Q端子が出力する値は、“01010”となる。
例えば、第1から第5までのフリップフロップ群121,122,123,124,125が有する第2のD型フリップフロップ回路121−2,122−2,123−2,124−2,125−2の各Q端子が出力する初期値が全て0となるようにリセットされている場合、演算部150は、第1から第5までのフリップフロップ群121,122,123,124,125が有する第2のD型フリップフロップ回路121−2,122−2,123−2,124−2,125−2の各Q端子が出力する値が“00000”から“01010”に変化したことにより、第1信号が入力されたタイミングを取得することができる。
次に、第2信号は、第1信号が入力されてから1/2τ後に入力される。第2信号が、図2の下段のタイミングチャートに示すタイミングで、第1から第5までのフリップフロップ群121,122,123,124,125が有する第2のD型フリップフロップ回路121−2,122−2,123−2,124−2,125−2の各C端子に入力されたとき、第1から第5までのフリップフロップ群121,122,123,124,125が有する第2のD型フリップフロップ回路121−2,122−2,123−2,124−2,125−2の各Q端子が出力する値は、“11010”となる。
第1から第5までのフリップフロップ群121,122,123,124,125が有する第2のD型フリップフロップ回路121−2,122−2,123−2,124−2,125−2の各Q端子は、第1信号が入力されたときに“01010”を出力しているため、演算部150は、第1から第5までのフリップフロップ群121,122,123,124,125が有する第2のD型フリップフロップ回路121−2,122−2,123−2,124−2,125−2の各Q端子が出力する値が“01010”から“11010”に変化したことにより、第2信号が入力されたタイミングを取得することができる。
演算部150は、第1から第5までのフリップフロップ群121,122,123,124,125が有する第1のD型フリップフロップ回路121−1,122−1,123−1,124−1,125−1、及び第2のD型フリップフロップ回路121−2,122−2,123−2,124−2,125−2の各Q端子が出力する値に基づいて、第1信号と第2信号との間の時間間隔を演算する。
図2に示した例では、演算部150は、第1から第5までのフリップフロップ群121,122,123,124,125が有する第2のD型フリップフロップ回路121−2,122−2,123−2,124−2,125−2の各Q端子が出力する値が“01010”から“11010”に変化したことから、第1信号と第2信号との間の時間間隔が2τ未満であることを判定する。更に、演算部150は、第1から第5までのフリップフロップ群121,122,123,124,125が有する第1のD型フリップフロップ回路121−1,122−1,123−1,124−1,125−1の各Q端子が出力する値に基づいて、第2信号が入力されたタイミングを取得できなかったことから、第1信号と第2信号との間の時間間隔がτ未満であることを判定することにより、第1信号と第2信号との間の時間間隔を演算する。
第1信号及び第2信号は、第1から第5までのフリップフロップ群121,122,123,124,125が有する第1のD型フリップフロップ回路121−1,122−1,123−1,124−1,125−1の各C端子への入力に対して、第1の遅延素子130−1により3/2τ遅延させられて、第1から第5までのフリップフロップ群121,122,123,124,125が有する第2のD型フリップフロップ回路121−2,122−2,123−2,124−2,125−2の各C端子に入力されることから、第1信号と第2信号との間の時間間隔が1/2τ以上であれば、演算部150は、第1信号及び第2信号が入力されたタイミングを取得することができる。すなわち、時間デジタル変換器100は、第1から第5までのフリップフロップ群121,122,123,124,125がそれぞれ2個のD型フリップフロップ回路を有する場合、第1信号と第2信号との間の時間間隔を1/2τの分解能で測定することができる。また、時間デジタル変換器100は、当該場合、第1信号と第2信号との間の時間間隔を1/2τの測定誤差で測定することができる。
実施の形態2.
図3及び図4を参照して実施の形態2に係る時間デジタル変換器100について説明する。
実施の形態2に係る時間デジタル変換器100は、実施の形態1に係る時間デジタル変換器100が、第1から第5までのフリップフロップ群121,122,123,124,125がそれぞれ2個のD型フリップフロップ回路を有するのに対して、第1から第5までのフリップフロップ群121,122,123,124,125がそれぞれ3個のD型フリップフロップ回路を有するものである。
図3を参照して、実施の形態2に係る時間デジタル変換器100の要部の構成の一例を説明する。
図3は、実施の形態2に係る時間デジタル変換器100の要部の構成の一例を示す図である。
実施の形態2に係る時間デジタル変換器100の構成において、実施の形態1に係る時間デジタル変換器100と同様の構成については、同じ符号を付して重複した説明を省略する。すなわち、図1に記載した符号と同じ符号を付した図3の構成については、説明を省略する。
実施の形態2に係る時間デジタル変換器100aは、入力端子101と、位相情報供給部110、5個のフリップフロップ群121a,122a,123a,124a,125a、2個の遅延素子130−1,130−2、波数計測部140、及び演算部150aを備える。
実施の形態2に係る時間デジタル変換器100aは、一例として、第1から第5までの5個のフリップフロップ群121a,122a,123a,124a,125aを備えるものである。
時間デジタル変換器100aは、第1から第MまでのM個のフリップフロップ群を備えるものであれば良い。
図3に示す時間デジタル変換器100aは、一例として、第1から第5までの5個のフリップフロップ群121a,122a,123a,124a,125aのそれぞれが、第1のD型フリップフロップ回路121−1,122−1,123−1,124−1,125−1、第2のD型フリップフロップ回路121−2,122−2,123−2,124−2,125−2、及び第3のD型フリップフロップ回路121−3,122−3,123−3,124−3,125−3の3個のD型フリップフロップ回路を有するものである。
時間デジタル変換器100aは、第1から第MまでのM個のフリップフロップ群が、それぞれ、第1から第NまでのN個のD型フリップフロップ回路を有するものであれば良い。
図3に示す時間デジタル変換器100aは、一例として、位相情報供給部110が、第1から第5までの5個のインバータ素子111,112,113,114,115を有するリングオシレータにより構成されたものである。実施の形態2に係る位相情報供給部110は、実施の形態1に係る位相情報供給部110と同様であるため、説明を省略する。
図3に示す時間デジタル変換器100aは、一例として、位相情報供給部110が出力した第1から第5までのデジタル信号が、第1から第5までのフリップフロップ群121a,122a,123a,124a,125aがそれぞれ有する第1のD型フリップフロップ回路121−1,122−1,123−1,124−1,125−1、第2のD型フリップフロップ回路121−2,122−2,123−2,124−2,125−2、及び第3のD型フリップフロップ回路121−3,122−3,123−3,124−3,125−3のD端子にそれぞれ入力されるものである。
時間デジタル変換器100aは、時間デジタル変換器100aがM個のフリップフロップ群の備えたものである場合、位相情報供給部110が出力する第Kのデジタル信号が、第Kのフリップフロップ群が有するの第1から第NまでのD型フリップフロップ回路の各D端子に入力されるものであれば良い。
時間デジタル変換器100aがM個のフリップフロップ群の備え、M個のフリップフロップ群がそれぞれN個のD型フリップフロップ回路を有するものである場合における時間デジタル変換器100aの構成は、実施の形態1で説明したため、説明を省略する。
図3に示す時間デジタル変換器100aは、一例として、第1から第5までのフリップフロップ群121a,122a,123a,124a,125aが、それぞれ、第1から第3までの3個のD型フリップフロップ回路を有するものであるため、直列接続された第1から第2までの2個の遅延素子130−1,130−2を有する。
第1から第5までのフリップフロップ群121a,122a,123a,124a,125aが第1から第NまでのN個のD型フリップフロップ回路を有する場合、時間デジタル変換器100aは、直列接続された第1から第N−1までのN−1個の遅延素子を有するものであれば良い。
図3に示す時間デジタル変換器100aは、一例として、第1から第5までのフリップフロップ群121a,122a,123a,124a,125aが、それぞれ、第1から第3までの3個のD型フリップフロップ回路を有するものであるため、第1の遅延素子130−1及び第2の遅延素子130−2は、位相情報供給部110が有する第1から第5までのインバータ素子111,112,113,114,115のそれぞれのインバータ遅延時間τの4/3倍の時間を遅延させるように設定されたものである。
時間デジタル変換器100aが備える第1から第5までのフリップフロップ群121a,122a,123a,124a,125aがN個のD型フリップフロップ回路を有する場合、第1から第N−1までの遅延素子のそれぞれが遅延させる時間は、所定時間の(N+1)/N倍の時間であれば良い。より具体的には、時間デジタル変換器100aが備える第1から第5までのフリップフロップ群121a,122a,123a,124a,125aがN個のD型フリップフロップ回路を有する場合、第1から第N−1までの遅延素子のそれぞれが遅延させる時間は、位相情報供給部110が有する第1から第5までのインバータ素子111,112,113,114,115のそれぞれのインバータ遅延時間τの(N+1)/N倍の時間であれば良い。
図3に示す時間デジタル変換器100aは、一例として、第1から第5までのフリップフロップ群121a,122a,123a,124a,125aが有する第3のD型フリップフロップ回路121−3,122−3,123−3,124−3,125−3の各C端子が、第2の遅延素子130−2の一端に接続され、第1から第5までのフリップフロップ群121a,122a,123a,124a,125aが有する第2のD型フリップフロップ回路121−2,122−2,123−2,124−2,125−2の各C端子が、第1の遅延素子130−1の一端に接続され、第1から第5までのフリップフロップ群121a,122a,123a,124a,125aが有する第1のD型フリップフロップ回路121−1,122−1,123−1,124−1,125−1の各C端子が、第1の遅延素子130−1の他端に接続されたものである。
時間デジタル変換器100aがM個のフリップフロップ群の備え、M個のフリップフロップ群がそれぞれN個のD型フリップフロップ回路を有するものである場合、時間デジタル変換器100aは、第1から第Mまでのフリップフロップ群が有する第2のD型フリップフロップ回路の各C端子が、第1の遅延素子130−1の一端に接続され、第1から第Mまでのフリップフロップ群が有する第1のD型フリップフロップ回路の各C端子が、第1の遅延素子130−1の他端に接続され、Nが3以上の自然数である場合、第1から第Mまでのフリップフロップ群が有する第J+1のD型フリップフロップ回路の各C端子が、第Jの遅延素子130−1の一端に接続されるものであれば良い。
図3に示す演算部150aは、第1から第5までのフリップフロップ群121a,122a,123a,124a,125aがそれぞれ有する第1のD型フリップフロップ回路121−1,122−1,123−1,124−1,125−1、第2のD型フリップフロップ回路121−2,122−2,123−2,124−2,125−2、及び第3のD型フリップフロップ回路121−3,122−3,123−3,124−3,125−3の各Q端子、並びに、波数計測部140に接続されている。
時間デジタル変換器100aがM個のフリップフロップ群の備え、M個のフリップフロップ群がそれぞれN個のD型フリップフロップ回路を有するものである場合、演算部150aは、第1から第Mまでのフリップフロップ群がそれぞれ有する第1から第NまでのD型フリップフロップ回路の各Q端子に接続されるものであれば良い。また、時間デジタル変換器100aがM個のフリップフロップ群の備え、M個のフリップフロップ群がそれぞれN個のD型フリップフロップ回路を有するものである場合、演算部150aは、第1から第Mまでのフリップフロップ群がそれぞれ有する第1から第NまでのD型フリップフロップ回路の各Q端子に加えて、波数計測部140に接続されたものであっても良い。
演算部150aは、第1から第Mまでのフリップフロップ群がそれぞれ有する第1から第NまでのD型フリップフロップ回路の各Q端子が出力する値に基づいて、入力端子101に入力された第1信号と第2信号との間の時間間隔を演算する。
演算部150aは、第1から第Mまでのフリップフロップ群がそれぞれ有する第1から第NまでのD型フリップフロップ回路の各Q端子が出力する値と、波数計測部140が計測したデジタル信号の波数とに基づいて、入力端子101に入力された第1信号と第2信号との間の時間間隔を演算しても良い。
図4を参照して、図3に示す時間デジタル変換器100aの動作について説明する。
図4は、図3に示す時間デジタル変換器100aにおける位相情報供給部110が出力するデジタル信号の時間変化、並びに、各D型フリップフロップ回路のC端子に入力される第1信号及び第2信号のタイミングの一例を示すタイミングチャートである。
図4の上段に示すタイミングチャートは、第1から第5までのフリップフロップ群121a,122a,123a,124a,125aが有する第1のD型フリップフロップ回路121−1,122−1,123−1,124−1,125−1に入力される第1から第5までのデジタル信号の時間変化を示すものである。また、図4の中段に示すタイミングチャートは、第1から第5までのフリップフロップ群121a,122a,123a,124a,125aが有する第2のD型フリップフロップ回路121−2,122−2,123−2,124−2,125−2に入力される第1から第5までのデジタル信号の時間変化を示すものである。また、図4の下段に示すタイミングチャートは、第1から第5までのフリップフロップ群121a,122a,123a,124a,125aが有する第3のD型フリップフロップ回路121−3,122−3,123−3,124−3,125−3に入力される第1から第5までのデジタル信号の時間変化を示すものである。
図3に示す時間デジタル変換器100aは、一例として、5個のインバータ素子111,112,113,114,115を有するリングオシレータにより構成されているため、図4に示す第1から第5までのデジタル信号の状態は、インバータ遅延時間τが経過するごとに、第1から第5までのいずれかのデジタル信号において変化する。
以下、第1信号と第2信号との間の時間間隔が1/3τである第1信号及び第2信号が、図4の上段のタイミングチャートに示すタイミングで入力端子101に入力された場合について説明する。
第1信号が、図4の上段のタイミングチャートに示すタイミングで、第1から第5までのフリップフロップ群121a,122a,123a,124a,125aが有する第1のD型フリップフロップ回路121−1,122−1,123−1,124−1,125−1の各C端子に入力されたとき、第1から第5までのフリップフロップ群121a,122a,123a,124a,125aが有する第1のD型フリップフロップ回路121−1,122−1,123−1,124−1,125−1の各Q端子が出力する値は、“01011”となる。
例えば、第1から第5までのフリップフロップ群121a,122a,123a,124a,125aが有する第1のD型フリップフロップ回路121−1,122−1,123−1,124−1,125−1の各Q端子が出力する初期値が全て0となるようにリセットされている場合、演算部150aは、第1から第5までのフリップフロップ群121a,122a,123a,124a,125aが有する第1のD型フリップフロップ回路121−1,122−1,123−1,124−1,125−1の各Q端子が出力する値が“00000”から“01011”に変化したことにより、第1信号が入力されたタイミングを取得することができる。
次に、第2信号は、第1信号が入力されてから1/3τ後に入力される。第2信号が、図4の上段のタイミングチャートに示すタイミングで、第1から第5までのフリップフロップ群121a,122a,123a,124a,125aが有する第1のD型フリップフロップ回路121−1,122−1,123−1,124−1,125−1の各C端子に入力されたとき、第1から第5までのフリップフロップ群121a,122a,123a,124a,125aが有する第1のD型フリップフロップ回路121−1,122−1,123−1,124−1,125−1の各Q端子が出力する値は、“01011”となる。
なお、第1から第5までのフリップフロップ群121a,122a,123a,124a,125aが有する第1のD型フリップフロップ回路121−1,122−1,123−1,124−1,125−1の各Q端子は、第1信号が入力されたときに“01011”を出力しているため、演算部150aは、第1から第5までのフリップフロップ群121a,122a,123a,124a,125aが有する第1のD型フリップフロップ回路121−1,122−1,123−1,124−1,125−1の各Q端子が出力する値に基づいて、第2信号が入力されたタイミングを取得することができない。
第1信号及び第2信号は、それぞれ、第1の遅延素子130−1により4/3τ遅延させられて、図4の中段のタイミングチャートに示すタイミングで、第1から第5までのフリップフロップ群121a,122a,123a,124a,125aが有する第2のD型フリップフロップ回路121−2,122−2,123−2,124−2,125−2の各C端子に入力される。
第1信号が、図4の中段のタイミングチャートに示すタイミングで、第1から第5までのフリップフロップ群121a,122a,123a,124a,125aが有する第2のD型フリップフロップ回路121−2,122−2,123−2,124−2,125−2の各C端子に入力されたとき、第1から第5までのフリップフロップ群121a,122a,123a,124a,125aが有する第2のD型フリップフロップ回路121−2,122−2,123−2,124−2,125−2の各Q端子が出力する値は、“01010”となる。
例えば、第1から第5までのフリップフロップ群121a,122a,123a,124a,125aが有する第2のD型フリップフロップ回路121−2,122−2,123−2,124−2,125−2の各Q端子が出力する初期値が全て0となるようにリセットされている場合、演算部150aは、第1から第5までのフリップフロップ群121a,122a,123a,124a,125aが有する第2のD型フリップフロップ回路121−2,122−2,123−2,124−2,125−2の各Q端子が出力する値が“00000”から“01010”に変化したことにより、第1信号が入力されたタイミングを取得することができる。
次に、第2信号は、第1信号が入力されてから1/3τ後に入力される。
第2信号が、図4の中段のタイミングチャートに示すタイミングで、第1から第5までのフリップフロップ群121a,122a,123a,124a,125aが有する第2のD型フリップフロップ回路121−2,122−2,123−2,124−2,125−2の各C端子に入力されたとき、第1から第5までのフリップフロップ群121a,122a,123a,124a,125aが有する第2のD型フリップフロップ回路121−2,122−2,123−2,124−2,125−2の各Q端子が出力する値は、“01010”となる。
なお、第1から第5までのフリップフロップ群121a,122a,123a,124a,125aが有する第2のD型フリップフロップ回路121−2,122−2,123−2,124−2,125−2の各Q端子は、第1信号が入力されたときに“01010”を出力しているため、演算部150aは、第1から第5までのフリップフロップ群121a,122a,123a,124a,125aが有する第2のD型フリップフロップ回路121−2,122−2,123−2,124−2,125−2の各Q端子が出力する値に基づいて、第2信号が入力されたタイミングを取得することができない。
第1信号及び第2信号は、それぞれ、第1の遅延素子130−1と第2の遅延素子130−2とにより8/3τ遅延させられて、図4の下段のタイミングチャートに示すタイミングで、第1から第5までのフリップフロップ群121a,122a,123a,124a,125aが有する第3のD型フリップフロップ回路121−3,122−3,123−3,124−3,125−3の各C端子に入力される。
第1信号が、図4の下段のタイミングチャートに示すタイミングで、第1から第5までのフリップフロップ群121a,122a,123a,124a,125aが有する第3のD型フリップフロップ回路121−3,122−3,123−3,124−3,125−3の各C端子に入力されたとき、第1から第5までのフリップフロップ群121a,122a,123a,124a,125aが有する第3のD型フリップフロップ回路121−3,122−3,123−3,124−3,125−3の各Q端子が出力する値は、“11010”となる。
例えば、第1から第5までのフリップフロップ群121a,122a,123a,124a,125aが有する第3のD型フリップフロップ回路121−3,122−3,123−3,124−3,125−3の各Q端子が出力する初期値が全て0となるようにリセットされている場合、演算部150aは、第1から第5までのフリップフロップ群121a,122a,123a,124a,125aが有する第3のD型フリップフロップ回路121−3,122−3,123−3,124−3,125−3の各Q端子が出力する値が“00000”から“11010”に変化したことにより、第1信号が入力されたタイミングを取得することができる。
次に、第2信号は、第1信号が入力されてから1/3τ後に入力される。
第2信号が、図4の下段のタイミングチャートに示すタイミングで、第1から第5までのフリップフロップ群121a,122a,123a,124a,125aが有する第3のD型フリップフロップ回路121−3,122−3,123−3,124−3,125−3の各C端子に入力されたとき、第1から第5までのフリップフロップ群121a,122a,123a,124a,125aが有する第3のD型フリップフロップ回路121−3,122−3,123−3,124−3,125−3の各Q端子が出力する値は、“10010”となる。
第1から第5までのフリップフロップ群121a,122a,123a,124a,125aが有する第3のD型フリップフロップ回路121−3,122−3,123−3,124−3,125−3の各Q端子は、第1信号が入力されたときに“11010”を出力しているため、演算部150aは、第1から第5までのフリップフロップ群121a,122a,123a,124a,125aが有する第3のD型フリップフロップ回路121−3,122−3,123−3,124−3,125−3の各Q端子が出力する値が“11010”から“10010”に変化したことにより、第2信号が入力されたタイミングを取得することができる。
演算部150aは、第1から第5までのフリップフロップ群121a,122a,123a,124a,125aが有する第1のD型フリップフロップ回路121−1,122−1,123−1,124−1,125−1、第2のD型フリップフロップ回路121−2,122−2,123−2,124−2,125−2、及び第3のD型フリップフロップ回路121−3,122−3,123−3,124−3,125−3の各Q端子が出力する値に基づいて、第1信号と第2信号との間の時間間隔を演算する。
図4に示した例では、演算部150aは、第1から第5までのフリップフロップ群121a,122a,123a,124a,125aが有する第3のD型フリップフロップ回路121−3,122−3,123−3,124−3,125−3の各Q端子が出力する値が“01010”から“11010”に変化したことから、第1信号と第2信号との間の時間間隔が2τ未満であることを判定する。更に、演算部150aは、第1から第5までのフリップフロップ群121a,122a,123a,124a,125aが有する第1のD型フリップフロップ回路121−1,122−1,123−1,124−1,125−1の各Q端子が出力する値に基づいて、第2信号が入力されたタイミングを取得できなかったことから、第1信号と第2信号との間の時間間隔がτ未満であることを判定する。更に、演算部150aは、第1から第5までのフリップフロップ群121a,122a,123a,124a,125aが有する第2のD型フリップフロップ回路121−2,122−2,123−2,124−2,125−2の各Q端子が出力する値に基づいて、第2信号が入力されたタイミングを取得できなかったことから、第1信号と第2信号との間の時間間隔が2/3τ未満であることを判定することにより第1信号と第2信号との間の時間間隔を演算する。
第1信号及び第2信号は、第1から第5までのフリップフロップ群121a,122a,123a,124a,125aが有する第1のD型フリップフロップ回路121−1,122−1,123−1,124−1,125−1の各C端子への入力に対して、第1の遅延素子130−1により4/3τ遅延させられて、第1から第5までのフリップフロップ群121a,122a,123a,124a,125aが有する第2のD型フリップフロップ回路121−2,122−2,123−2,124−2,125−2の各C端子に入力される。また、第1信号及び第2信号は、第1から第5までのフリップフロップ群121a,122a,123a,124a,125aが有する第1のD型フリップフロップ回路121−1,122−1,123−1,124−1,125−1の各C端子への入力に対して、第1の遅延素子130−1により8/3τ遅延させられて、第1から第5までのフリップフロップ群121a,122a,123a,124a,125aが有する第3のD型フリップフロップ回路121−3,122−3,123−3,124−3,125−3の各C端子に入力される。
第1信号及び第2信号が、第1から第5までのフリップフロップ群121a,122a,123a,124a,125aが有する第1のD型フリップフロップ回路121−1,122−1,123−1,124−1,125−1、第2のD型フリップフロップ回路121−2,122−2,123−2,124−2,125−2、及び第3のD型フリップフロップ回路121−3,122−3,123−3,124−3,125−3の各C端子への入力されることから、第1信号と第2信号との間の時間間隔が1/3τ以上であれば、演算部150aは、第1信号及び第2信号が入力されたタイミングを取得することができる。すなわち、時間デジタル変換器100aは、第1から第5までのフリップフロップ群121a,122a,123a,124a,125aがそれぞれ3個のD型フリップフロップ回路を有する場合、第1信号と第2信号との間の時間間隔を1/3τの分解能で測定することができる。また、時間デジタル変換器100aは、当該場合、第1信号と第2信号との間の時間間隔を1/3τの測定誤差で測定することができる。
実施の形態1及び実施の形態2で説明したように、時間デジタル変換器100が、第1から第5までのフリップフロップ群121a,122a,123a,124a,125aがそれぞれ2個のD型フリップフロップ回路を有する場合、第1信号と第2信号との間の時間間隔を1/2τの分解能で測定することができる。また、時間デジタル変換器100aが、第1から第5までのフリップフロップ群121a,122a,123a,124a,125aがそれぞれ3個のD型フリップフロップ回路を有する場合、第1信号と第2信号との間の時間間隔を1/3τの分解能で測定することができる。
時間デジタル変換器100又は時間デジタル変換器100aが、第1から第5までのフリップフロップ群121a,122a,123a,124a,125aがそれぞれN個のD型フリップフロップ回路を有する場合、実施の形態1又は実施の形態2と同様に考えて、第1信号と第2信号との間の時間間隔を1/Nτの分解能で測定することができる。
以上のように、時間デジタル変換器100又は時間デジタル変換器100aは、デジタル信号である第1信号、又は、デジタル信号である第2信号が入力される入力端子101と、デジタル信号を出力する位相情報供給部110と、それぞれが、第1から第NまでのD型フリップフロップ回路を有する第1から第MまでのM個のフリップフロップ群と、それぞれが、所定時間より長い時間を遅延させる直列接続された第1から第N−1までの遅延素子と、を備え、位相情報供給部110は、所定時間に相当する分だけ位相がずれた互いに異なる位相を有する第1から第Mまでのデジタル信号を出力し、第Kのフリップフロップ群が有するの第1から第NまでのD型フリップフロップ回路の各D端子は、位相情報供給部110が出力する第Kのデジタル信号が入力され、第1から第Mまでのフリップフロップ群が有する第2のD型フリップフロップ回路の各C端子は、第1の遅延素子130−1の一端に接続され、第1から第Mまでのフリップフロップ群が有する第1のD型フリップフロップ回路の各C端子は、第1の遅延素子130−1の他端に接続され、Nが3以上の自然数である場合、第1から第Mまでのフリップフロップ群が有する第J+1のD型フリップフロップ回路の各C端子は、第Jの遅延素子130−1の一端に接続されるように構成した。
このように構成することで、時間デジタル変換器100又は時間デジタル変換器100aは、第1信号と第2信号との間の時間間隔の測定において、回路規模を増大させることなく分解能を向上させることができる。
また、時間デジタル変換器100又は時間デジタル変換器100aは、第1から第N−1までの遅延素子のそれぞれが所定時間の(N+1)/N倍の時間を遅延させるように構成した。
このように構成することで、時間デジタル変換器100又は時間デジタル変換器100aは、第1信号と第2信号との間の時間間隔の測定において、回路規模を増大させることなく分解能を所定時間の1/N倍まで向上させることができる。
また、時間デジタル変換器100又は時間デジタル変換器100aは、それぞれの遅延時間が所定時間である第1から第M−1までのインバータ素子を有する位相情報供給部110を備え、位相情報供給部110は、第1から第M−1のインバータ素子に入力される信号、又は、第1から第M−1のインバータ素子から出力される信号をデジタル信号として出力することにより、第1から第M−1のインバータ素子のそれぞれのインバータ遅延時間τに相当する分だけ位相がずれた互いに異なる位相を有する第1から第MまでのM個のデジタル信号を出力するように構成した。
このように構成することで、時間デジタル変換器100又は時間デジタル変換器100aは、第1信号と第2信号との間の時間間隔の測定において、回路規模を増大させることなく分解能を第1から第M−1のインバータ素子のそれぞれのインバータ遅延時間τの1/N倍まで向上させることができる。
時間デジタル変換器100又は時間デジタル変換器100aは、位相情報供給部110が出力するデジタル信号の波数を計測する波数計測部140を備え、演算部150aが、第1から第Mまでのフリップフロップ群がそれぞれ有する第1から第NまでのD型フリップフロップ回路の各Q端子が出力する値と、波数計測部140が計測したデジタル信号の波数とに基づいて、入力端子101に入力された第1信号と第2信号と時間間隔を演算するように構成しても良い。
このように構成することで、時間デジタル変換器100又は時間デジタル変換器100aは、第1信号と第2信号との間の時間間隔が、位相情報供給部110が出力する第1のデジタル信号等のデジタル信号の周期より長い場合であっても、回路規模を増大させることなく、第1信号と第2信号との間の時間間隔を高い分解能で測定できる。
図5は、フリップフロップ群を1個だけ備えた時間デジタル変換器100bの要部の構成の一例を示す図である。
これまで説明した実施の形態1に係る時間デジタル変換器100、及び実施の形態2に係る時間デジタル変換器100aは、いずれも複数のフリップフロップ群121a,122a,123a,124a,125aを備えたものであったが、時間デジタル変換器100又は時間デジタル変換器100aは、図5に示す時間デジタル変換器100bのように、第1のフリップフロップ群121であるフリップフロップ群を1個だけ備えたものであっても良い。
すなわち、時間デジタル変換器100bは、デジタル信号である第1信号、又は、デジタル信号である第2信号が入力される入力端子101と、デジタル信号を出力する位相情報供給部110と、第1から第NまでのD型フリップフロップ回路121−1,121−2,121−3,・・・,121−Nを有する第1のフリップフロップ群121bと、それぞれが、所定時間より長い時間を遅延させる直列接続された第1から第N−1までの遅延素子130−1,130−2,・・・,130−N−1と、を備え、第1のフリップフロップ群121bが有する第1から第NまでのD型フリップフロップ回路121−1,121−2,121−3,・・・,121−Nの各D端子は、位相情報供給部110が出力するデジタル信号が入力され、第1のフリップフロップ群121bが有する第2のD型フリップフロップ回路121−2のC端子は、第1の遅延素子130−1の一端に接続され、第1のフリップフロップ群121bが有する第1のD型フリップフロップ回路121−1のC端子は、第1の遅延素子130−1の他端に接続され、第1の遅延素子130−1の他端は、入力端子101に接続され、Nが3以上の自然数である場合、第1のフリップフロップ群121bが有する第J+1のD型フリップフロップ回路の各C端子は、第Jの遅延素子の一端に接続され、第J−1の遅延素子の一端は、第Jの遅延素子の他端に接続されるように構成した。
このように構成することで、時間デジタル変換器100bは、第1信号と第2信号との間の時間間隔の測定において、回路規模を増大させることなく分解能を向上させることができる。
なお、この発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
この発明に係る時間デジタル変換器は、位置、距離、速度、温度、若しくは流量等の物理量を計測する計測機器、又は、A/D変換器等に適用することができる。
100,100a,100b 時間デジタル変換器、101 入力端子、110 位相情報供給部、111 第1のインバータ素子、112 第2のインバータ素子、113 第3のインバータ素子、114 第4のインバータ素子、115 第5のインバータ素子、121,121a,121b 第1のフリップフロップ群、122,122a 第2のフリップフロップ群、123,123a 第3のフリップフロップ群、124,124a 第4のフリップフロップ群、125,125a 第5のフリップフロップ群、121−1,122−1,123−1,124−1,125−1 第1のD型フリップフロップ回路、121−2,122−2,123−2,124−2,125−2 第2のD型フリップフロップ回路、121−3,122−3,123−3,124−3,125−3 第3のD型フリップフロップ回路、121−N 第NのD型フリップフロップ回路、130−1 第1の遅延素子、130−2 第2の遅延素子、130−N−1 第N−1の遅延素子、140 波数計測部、150,150a 演算部。

Claims (6)

  1. 第1信号又は第2信号が入力される入力端子と、
    インバータ遅延時間を有するインバータ素子を有し、前記インバータ遅延時間に相当する分だけ位相がずれた互いに異なる位相を有する複数のデジタル信号を出力する位相情報供給部と、
    第1から第N(Nは2以上の自然数)までのD型フリップフロップ回路を有する第1のフリップフロップ群と、
    それぞれが、前記インバータ遅延時間の(N+1)/N倍の時間を遅延させる第1から第N−1までの遅延素子と、
    前記第1のフリップフロップ群が有する前記第1から前記第NまでのD型フリップフロップ回路のそれぞれのQ端子が出力する値に基づいて、前記入力端子に入力される前記第1信号と前記第2信号との間の時間間隔を演算する演算部と、
    を備え、
    前記第1のフリップフロップ群が有する前記第1から前記第NまでのD型フリップフロップ回路の各D端子は、前記位相情報供給部が出力する複数の前記デジタル信号のうちの1つの前記デジタル信号が入力され、
    前記第1のフリップフロップ群が有する前記第2のD型フリップフロップ回路のC端子は、前記第1の遅延素子の一端に接続され、
    前記第1のフリップフロップ群が有する前記第1のD型フリップフロップ回路のC端子は、前記第1の遅延素子の他端に接続され、
    前記第1の遅延素子の他端は、前記入力端子に接続され、
    Nが3以上の自然数である場合、
    前記第1のフリップフロップ群が有する前記第J+1(Jは2以上且つN−1以下の自然数)のD型フリップフロップ回路の各C端子は、前記第Jの遅延素子の一端に接続され、
    前記第J−1の遅延素子の一端は、前記第Jの遅延素子の他端に接続されること
    を特徴とする時間デジタル変換器。
  2. 前記第1のフリップフロップ群に加えて、それぞれが、第1から第NまでのD型フリップフロップ回路を有する第2から第M(Mは2以上の自然数)までのフリップフロップ群を備え、
    前記位相情報供給部は、前記インバータ遅延時間に相当する分だけ位相がずれた互いに異なる位相を有する第1から第Mまでのデジタル信号を出力し、
    前記第K(Kは1以上且つM以下の自然数)のフリップフロップ群が有する前記第1から前記第NまでのD型フリップフロップ回路の各D端子は、前記位相情報供給部が出力する前記第Kのデジタル信号が入力され、
    前記第1から前記第Mまでのフリップフロップ群が有する前記第2のD型フリップフロップ回路の各C端子は、前記第1の遅延素子の一端に接続され、
    前記第1から前記第Mまでのフリップフロップ群が有する前記第1のD型フリップフロップ回路の各C端子は、前記第1の遅延素子の他端に接続され、
    Nが3以上の自然数である場合、
    前記第1から前記第Mまでのフリップフロップ群が有する前記第J+1のD型フリップフロップ回路の各C端子は、前記第Jの遅延素子の一端に接続され
    前記演算部は、前記第1から前記第Mまでのフリップフロップ群のそれぞれが有する前記第1から前記第NまでのD型フリップフロップ回路のそれぞれの前記Q端子が出力する値に基づいて、前記入力端子に入力される前記第1信号と前記第2信号との間の時間間隔を演算すること
    を特徴とする請求項1記載の時間デジタル変換器。
  3. 前記位相情報供給部は、それぞれが前記インバータ遅延時間を有する前記インバータ素子である第1から第M−1までのインバータ素子を有し、
    前記第2のフリップフロップ群が有する前記第1から前記第NまでのD型フリップフロップ回路の各D端子は、前記第1のインバータ素子の一端に接続され、
    前記第1のフリップフロップ群が有する前記第1から前記第NまでのD型フリップフロップ回路の各D端子は、前記第1のインバータ素子の他端に接続され、
    Mが3以上の自然数である場合、
    前記第L+1(Lは2以上且つM−1以下の自然数)のフリップフロップ群が有する前記第1から前記第NまでのD型フリップフロップ回路の各D端子は、前記第Lのインバータ素子の一端に接続され、
    前記第L−1のインバータ素子の一端は、前記第Lのインバータ素子の他端と接続されること
    を特徴とする請求項2記載の時間デジタル変換器。
  4. 前記位相情報供給部は、リングオシレータであること
    を特徴とする請求項3記載の時間デジタル変換器。
  5. 前記位相情報供給部は、前記第1から前記第M−1までのインバータ素子に加えて、インバータ遅延時間が前記第1から前記第M−1までのインバータ素子の前記インバータ遅延時間と等しい第Mのインバータ素子を有し、
    前記第2のフリップフロップ群が有する前記第1から前記第NまでのD型フリップフロップ回路の各D端子は、前記第1のインバータ素子の一端に接続され、
    前記第1のフリップフロップ群が有する前記第1から前記第NまでのD型フリップフロップ回路の各D端子は、前記第1のインバータ素子の他端に接続され、
    前記第Mのインバータ素子の一端は、前記第1のインバータ素子の他端に接続され、
    前記第Mのインバータ素子の他端は、前記第M−1のインバータ素子の一端に接続され、
    Mが3以上の自然数である場合、
    前記第L+1のフリップフロップ群が有する前記第1から前記第NまでのD型フリップフロップ回路の各D端子は、前記第Lのインバータ素子の一端に接続され、
    前記第L−1のインバータ素子の一端は、前記第Lのインバータ素子の他端と接続されること、
    を特徴とする請求項4記載の時間デジタル変換器。
  6. 前記位相情報供給部が出力する前記デジタル信号を受けて、前記デジタル信号の波数を計測する波数計測部を備えたこと
    を特徴とする請求項記載の時間デジタル変換器。
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