JP6686776B2 - 段差検出方法及び段差検出装置 - Google Patents

段差検出方法及び段差検出装置 Download PDF

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Description

本発明は、車両走行路の路面上に存在する段差を検出する段差検出方法及び段差検出装置に関する。
レーザレーダによる検出信号を用いて車両周囲の路面の構造を推定し、この路面の構造から縁石などの路側物により生じる路面上の段差を検出する段差検出方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
国際公開2014/064990号
しかしながら、上述した特許文献1に開示された従来例では、レーザレーダを用いて路面上の段差を検出する場合に、ビームの広がり特性に起因して路面に存在するキャッツアイ等の反射体を同様の距離として測定するので、反射体の位置に段差が存在するように測定してしまい、正確な段差検出ができなくなるという問題があった。
本発明は、このような従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、移動体の周囲の路面に存在する段差を高精度に検出することが可能な段差検出方法及び段差検出装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本願発明は、移動体の周囲の路面に段差検出位置を設定し、レーザレーダにより、該レーザレーダから段差検出位置までの距離が異なる2つの位置関係で、段差検出位置の高さを測定する。異なる2つの位置関係で測定した段差検出位置の高さに基づいて反射体を検出し、段差検出位置の高さから反射体の存在位置の高さを除外して移動体の周囲の路面に存在する段差を検出する。
本発明に係る段差検出方法、段差検出装置では、移動体の周囲の路面に存在する段差を高精度に検出することが可能となる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る段差検出装置の構成を示すブロック図である。 図2は、本発明の第1実施形態に係る段差検出装置で、車両の前方に設定する段差検出ラインを示す説明図である。 図3は、レーザレーダより路面に照射されるレーザを示す説明図であり、(a)は路面に反射体が存在しない場合、(b)は路面に反射体が存在する場合を示す。 図4は、路面に存在する反射体による虚像を示す説明図であり、(a)は車両から反射体までの距離が遠い第1の位置関係の場合、(b)は近い第2の位置関係の場合を示す。 図5は、車両から反射体までの距離が遠い第1の位置関係の場合の、反射体により高さデータが変化する様子を示す説明図である。 図6は、車両から反射体までの距離が近い第2の位置関係の場合の、反射体により高さデータが変化する様子を示す説明図である。 図7は、本発明の第1実施形態に係る段差検出装置による処理手順を示すフローチャートである。 図8は、本発明の第1実施形態に係る段差検出装置の構成を示すブロック図である。 図9は、本発明の第2実施形態に係る段差検出装置による処理手順を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態の説明]
図1は、本発明の第1実施形態に係る段差検出装置101の構成を示すブロック図である。以下、図1を参照して、第1実施形態に係わる段差検出装置101の全体構成を説明する。段差検出装置101は、車両(移動体)の周囲における道路及び道路上に設置された縁石等の物体の表面(以下、「路面」という)までの距離及び方位を検出し、路面に複数設定された車幅方向の線状の段差検出ライン(段差検出位置)における路面の高さ変化に基づいて、路面上の段差を検出する。
具体的に、段差検出装置101は、車両の周囲における路面までの距離及び方位を検出するレーザレーダ12と、レーザレーダ12により検出された路面までの距離及び方位の測距データから路面上の段差を検出する一連の情報処理を実行するマイクロコンピュータ13とを備える。
レーザレーダ12は、例えば車両の前部適所に搭載され、車両の前方に向けてレーザ光を照射する。前方の物体で反射した反射光を受光し、照射から受光までの時間差を用いて車両周囲にある物体までの距離を測定する。車両周囲にある物体には、道路や縁石が含まれる。レーザレーダ12には、物理的にレーザをスキャンさせて物体までの距離を測定するスキャン方式と、2次元的にレーザを照射して同時に距離を測定するフラッシュ方式がある。本実施形態では、スキャン方式を用いた場合について説明するが、特に方式の違いにより発明を限定するものではない。また、車両後部にレーザレーダ12を設置し、車両を後退させる場合についても適用が可能であり、本発明を限定するものではない。
マイクロコンピュータ13は、例えば、CPU、メモリ、及び入出力部を備える汎用のマイクロコントローラからなり、予めインストールされたコンピュータプログラムを実行することにより、段差検出装置101が備える複数の情報処理回路を構成する。マイクロコンピュータ13は、レーザレーダ12により検出された路面までの距離及び方位から路面上の段差を検出する一連の情報処理サイクルを、所定の時間間隔で繰り返し実行する。マイクロコンピュータ13は、車両にかかわる他の制御に用いる電子制御ユニット(ECU;Electronic Control Unit)と兼用してもよい。
マイクロコンピュータ13により構成される複数の情報処理回路には、演算回路14と、高さ算出回路15と、高さ変化算出回路16と、反射体判定回路17と、段差位置検出回路18が含まれる。
演算回路14は、レーザレーダ12と共に測距部11を構成し、レーザレーダ12により得られた測定データから車両周囲の物体までの距離測定を実施する。
[高さ算出回路15の処理]
高さ算出回路15は、第1の段差判定位置設定処理、及び第1の高さ算出処理を実行する。第1の段差判定位置設定処理では、レーザレーダ12でスキャンするスキャンラインのうち、段差を検出したい領域のスキャンライン(これを「段差検出ライン」という)を抽出する。例えば、第1の位置関係として、図2に示すように、車両V1が位置P1に存在しているときに、該車両V1に搭載されるレーザレーダ12から車両V1の前方方向に所定距離だけ離れ、前方方向に直交する方向に延びる段差検出ラインL1を路面上に設定する。この段差検出ラインL1をレーザレーダ12の「第1段差判定位置」に設定する。つまり、車両V1が位置P1に存在しているときの、レーザレーダ12の第1の段差判定位置は、段差検出ラインL1と一致する。従って、レーザレーダ12により、第1段差判定位置の測距データを取得することにより、第1の位置関係での段差検出ラインL1の高さデータを算出することができる。
そして、第1の高さ算出処理では、段差検出ラインL1に沿った各測定点に対して、路面の高さを算出する。その結果、段差検出ラインL1に沿った高さデータが得られる。その結果、路面に存在する段差LD1を検出することができる。また、密にスキャンする場合には、複数のスキャンラインから抽出された結果から直線状に段差検出ラインL1を抽出することも可能であり、抽出する形状・方法は本発明を限定するものではない。
[高さ変化算出回路16の処理]
高さ変化算出回路16は、第2の段差判定位置設定処理、第2の高さ算出処理、及び、高さ変化算出処理を実行する。
第2の段差判定位置設定処理では、第2の位置関係として、図2に示す車両V1が前述した位置P1から車両V1の移動距離分だけオフセットした位置P2に達したときの、前述した段差検出ラインL1の高さを検出するように、第2の段差判定位置を設定する。つまり、車両V1が位置P2に存在しているときの、レーザレーダ12の第2の段差判定位置は、段差検出ラインL1と一致する。従って、レーザレーダ12により、第2段差判定位置の測距データを取得することにより、第2の位置関係での段差検出ラインL1の高さデータを算出することができる。
上記の処理を纏めると、車両V1が位置P1に存在するときに、第1の段差判定位置を設定することにより、第1の位置関係での段差検出ラインL1の測距データを取得でき、この測距データから第1の高さ算出処理を行うことにより、段差検出ラインL1の第1の高さデータを取得することができる。更に、車両V1が位置P1から前方に進んだ位置P2に存在するときに、第2の段差判定位置を設定することにより、第2の位置関係での段差検出ラインL1の測距データを取得でき、この測距データから第2の高さ算出処理を行うことにより、段差検出ラインL1の第2の高さデータを取得することができる。
高さ変化算出処理では、第1の高さ検出処理で検出した第1の位置関係での高さデータと、第2の高さ検出処理で検出した第2の位置関係での高さデータの差分を演算する。そして、後述するように、演算した差分が予め設定した閾値よりも大きい場合には、この差分が生じている高さデータは、路面に存在する反射体の虚像に起因して生じているものと判断する。
[反射体により高さ変化が発生する理由について]
次に、路面に存在する反射体により高さ変化が生じる理由について説明する。図3(a)、(b)は、車両V1に搭載されるレーザレーダ12よりレーザ光を照射して、段差検出ラインL1の高さを検出する様子を模式的に示す説明図である。図3(a)は路面上に反射体が存在しない場合、図3(b)は路面上に反射体H1が存在する場合を示している。図3(a)に示すように、レーザレーダ12より照射されるレーザ光は、一定の広がり幅を持っており、レーザ光の中心が段差検出ラインL1と一致するように、第1の段差判定位置を設定することにより、第1の位置関係での段差検出ラインL1までの距離を測定することができる。
ここで、図3(b)に示すように路面上に反射体H1が存在する場合には、該反射体H1による反射強度が大きいので、レーザレーダ12による測距データには、虚像X1による高さの誤検出が発生してしまう。本実施形態では、第1高さ検出処理で検出した第1の位置関係での高さデータと、第2高さ検出処理で検出した第2の位置関係での高さデータの差分を演算し、この差分が大きい領域は反射体H1の虚像に起因した高さであると判断して、段差検出するための高さデータから除外する。
具体的には、車両V1が位置P1に存在するときに設定した第1の段差判定位置(段差検出ラインL1に対応)に対して第1の高さ検出処理を行い、更に、車両V1が前進して車両V1が位置P2に達したときに第2の段差判定位置(段差検出ラインL1に対応)に対して第2の高さ検出処理を行う。
車両V1が位置P1に存在するときの第1の段差判定位置と、位置P2に存在するときの第2の段差判定位置は、共に上述した段差検出ラインL1である。従って、路面上にキャッツアイ等の反射体H1が存在しなければ、第1の高さ検出処理、及び第2の高さ検出処理で検出される高さデータは、ほぼ一致することになる。
これに対して、路面上に反射体H1が存在する場合には、高さデータとして、該反射体H1の虚像X1が検出されることになり、この虚像X1はレーザの距離に対する広がり度合により、大きさが変化する。
図4(a)に示すように、車両V1が位置P1に存在する場合には、レーザレーダ12から反射体H1までの距離が長いので、レーザのビームの広がりにより、反射体H1による大きい虚像X1が検出される。一方、図4(b)に示すように、車両V1が位置P2に存在する場合には、レーザレーダ12から反射体H1までの距離が相対的に短かくなるので、反射体H1による虚像X2は相対的に小さくなる。
つまり、レーザレーダ12から反射体H1までの距離が近い位置関係の場合は遠い位置関係の場合よりも、虚像が小さくなる。従って、2つの高さデータの差分を演算すると、反射体H1が存在する領域は、高さデータの差分が大きくなる。本実施形態では、高さ変化算出処理により、第1の高さ検出処理で検出した第1の位置関係での高さデータと、第2の高さ検出処理で検出した第2の位置関係での高さデータの差分を演算する。そして、演算した差分が予め設定した閾値よりも大きい場合には、この高さデータは、反射体H1の虚像に起因して生じているものと判断し、段差の誤検出を防止する。
図5、図6は、車両V1の前方の路面上に反射体H1が設けられているときの、高さデータを示す説明図であり、図5は車両V1が位置P1に存在する場合、図6は車両V1が前進して位置P2に存在する場合の高さデータを示している。
図5に示すように、車両V1から反射体H1までの距離が長い位置関係の場合には、レーザ光の広がりが大きいので、反射体H1の虚像が大きく検出され、曲線q1に示す如くの高さデータが得られる。即ち、段差LD1による高さ変化が生じ、更に、反射体H1の虚像により高さ変化(a1)が生じている。
一方、図6に示すように車両V1が反射体H1に接近して、車両V1から反射体H1までの距離が相対的に短い位置関係になると、レーザ光の広がりが小さいので、反射体H1の虚像が相対的に小さく検出され、曲線q2に示す如くの高さデータが得られる。即ち、段差LD1による高さ変化が生じ、更に、反射体H1の虚像により高さ変化(a2)が生じている。この際、a1>a2である。
つまり、図5に示す高さデータq1、図6に示す高さデータq2では、段差LD1にてほぼ同一の高さデータが得られている。しかし、反射体H1が存在する位置では、高さデータq1とq2で大きく変化している。高さ変化算出回路16では、図5に示す高さデータq1と、図6に示す高さデータq2の差分を演算する。
[反射体判定回路17の処理]
反射体判定回路17は、高さ変化算出回路16で検出される高さ変化に基づいて反射体H1の有無を判定する処理を行う。即ち、測定した段差検出ラインL1の高さデータの差分が予め設定した閾値よりも大きい場合には、この高さ変化は、段差ではなく反射体H1に起因するものと判断する処理を実行する。
[段差位置検出回路18の処理]
段差位置検出回路18は、反射体判定回路17で判断した反射体に起因して生じる高さを除外した高さデータに基づいて、路面に生じる段差LD1を検出する。その結果、例えば、検出した縁石の位置と地図上の縁石の位置をマッチングすることにより、地図上の自車両位置を精度良く算出することができる。
本実施形態では、反射体H1を検出するために、レーザのビームの広がり角度が一定であることを活用している。レーザレーダはビームに広がりを有しており、一定角度の照射範囲が存在する。即ち、図4(a)及び図4(b)に示す角度θは同一である。仮に、照射範囲内で反射強度が均一であれば中心の1点に対して正しい距離を測定できる。しかし、照射範囲内で反射強度が均一でなく、照射範囲の周囲に強い反射強度の反射体H1が存在する場合には、その反射体H1の位置でビームが強く反射し、中心位置とは異なる距離を出力してしまう。この出力が虚像となって、あたかも路面に高さ変化が生じているような高さデータが得られることになる。
また、反射体H1の存在による高さデータの変化は、レーザ光の照射方向と照射対象の法線ベクトルがより直交に近いほど顕著となる。例えば、車両前方に照射するレーザ光の照射方向はほぼ水平方向(路面に平行)であり、路面の法線ベクトルに対してほぼ直交している。従って、路面上にキャッツアイ等の反射体H1が設けられている場合には、反射体H1の反射光に起因して生じる高さ変化がより顕著となる。このため、路面上に設けられているキャッツアイ等の反射体H1の存在は、段差検出に大きく影響してしまう。
本実施形態では、同一の段差検出ラインL1に対し、レーザレーダ12からの距離が異なる2つの位置関係で高さを検出し、双方の高さ変化が大きい場合には、反射体H1の虚像によるものであると判断して、路面に存在する段差検出に用いる高さデータから除外する。
また、上記したように、レーザ光のビームの広がり角度は決まっているので、レーザレーダ12からの距離により、レーザ光の広がり幅が決定する。従って、この広がり幅よりも大きい虚像は検出されることは有り得ない。換言すれば、レーザレーダ12からの距離とその距離でのレーザ光の広がり幅を予め認識しておき、レーザ光の広がり幅よりも大きい高さデータが検出された場合には、この高さデータは反射体H1に起因して生じているものでないことが明らかなので、高さの差分の演算を実行することなく路面の段差であると判定する。
なお、上記の実施形態では、車両V1が位置P1に存在しているときに、第1の段差判定位置を設定し、第1の高さ検出処理により、第1の位置関係での段差検出ラインL1の高さ検出を実施した。そして、車両V1が前方に進んで位置P2に存在しているときに、第2の段差判定位置を設定し、第2の高さ検出処理により、第2の位置関係での段差検出ラインL1の高さ検出し、双方の高さデータの差分を演算することについて説明した。
しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、異なる位置関係に存在するレーザレーダ12により、それぞれ位置関係での段差検出ラインL1の高さデータを取得する構成とすればよい。本実施形態で示すように車両V1が前進して段差検出ラインL1とレーザレーダ12との位置が変化すること以外に、レーザ光の照射方向が異なる2つのレーザレーダを車両V1に搭載し、双方のレーザレーダで異なる位置関係から段差検出ラインL1の高さを検出する方法を採用できる。更に、レーザレーダ12の複数のスキャンラインから、同一の位置となる段差検出ラインL1を選択する方法、或いは、レーザレーダ12の角度を変更する方法等、種々の方法を用いて異なる位置関係による高さデータを取得することが可能である。
[第1実施形態の作用の説明]
次に、図7に示すフローチャートを参照して、第1実施形態に係る段差検出装置101の処理手順について説明する。初めに、ステップS11において、測距部11は、車両V1が位置P1に存在するときに、レーザレーダ12より車両前方に向けてレーザ光を照射する。
ステップS12において、高さ算出回路15は、第1の段差判定位置を設定する。この処理により、図2に示したように、車両前方の路面上の段差検出ラインL1が設定される。
ステップS13において、高さ算出回路15は、車両V1が位置P1に存在するときの測距データに基づき、第1の位置関係での段差検出ラインL1の高さを算出する。図5に示したように、路面上にキャッツアイ等の反射体H1が存在する場合には、曲線q1に示すように、路肩に存在する段差LD1で高さが変化し、更に反射体H1が存在する位置で高さが変化するデータが得られることになる。
その後、車両が前方に進行すると、ステップS14において、高さ変化算出回路16は、第2の段差判定位置を設定する。前述したように、第2の段差判定処理では、段差検出ラインL1と一致するように第2が段差判定位置を設定する。
ステップS15において、高さ変化算出回路16は、車両V1が位置P1よりも前方に移動した位置P2に存在するときの測距データに基づき、第2の位置関係での段差検出ラインL1の高さを算出する。図6に示したように、路面上に反射体H1が存在する場合には、曲線q2に示すように反射体H1が存在する位置で高さが変化するデータが得られることになる。この際、高さデータは前述した曲線q1よりも小さくなる。
ステップS16において、高さ変化算出回路16は、車両V1が位置P1に存在するときの第1の位置関係での高さデータと、位置P2に存在するときの第2の位置関係での高さデータの差分を演算し、異なる2つの位置関係での高さ変化を算出する。
ステップS17において、反射体判定回路17は、異なる2つの位置関係での高さデータの差分が大きい領域は反射体H1が存在する領域と判定する処理を実施する。図5、図6に示した例では、反射体H1が存在する領域で曲線q1とq2との差分が大きくなるので、この領域に反射体H1が存在するものと判定する。
ステップS18において、段差位置検出回路18は、反射体H1に起因して生じた高さ変化を除外した高さデータを用いて、路面上の段差を検出する。その結果、路面に存在する段差LD1を検出することができる。こうして、路面に反射体H1が存在する場合でも、この反射体H1に起因して生じる高さ変化を除外して段差LD1を検出するので、段差検出を高精度に行うことが可能となる。
このようにして、本実施形態に係る段差検出装置101では、走行路上に存在するキャッツアイ等の反射体H1の存在を検出できるので、正しい段差位置が可能となる。
また、車両が前方に進んでいる場合には、反射体H1に起因して生じる高さは徐々に低くなるように変化する。従って、反射体H1を判定する場合には、時間経過に対する高さ変化を算出すると、第1の高さ検出処理で検出した第1の位置関係での高さよりも、第2の高さ検出処理で検出した第2の位置関係での高さの方が小さくなる。従って、第1の高さ検出処理で検出した第1の位置関係での高さから第2の高さ検出処理で検出した第2の位置関係での高さを減じた差分が負の数値である場合にのみ反射体H1であると判定することにより、ピッチング等による車両変動や測距誤差の影響を受けた場合であっても、高精度な反射体H1の判定が可能となる。
即ち、段差検出ラインL1までの距離が近い位置関係で検出した高さが、段差検出ラインL1までの距離が遠い位置関係で検出した高さよりも減少している場合に、この異なる2つの位置関係での高さ変化が反射体によるものであると判定することにより、より高精度な反射体の判定が可能となる。
また、レーザレーダ12のビームの広がり特性(図4に示す角度θ)は既知であり、且つ、車両に対するレーザレーダ12の設置位置・角度は決まっているので、レーザレーダ12から測距対象までの距離により、反射体H1により生じる虚像の最大高さを示す第1閾値を算出できる。従って、この第1閾値さを上回る高さが検出された場合には、反射体の影響ではないと判断できる。従って、第1閾値を上回る高さ変化が生じた場合には、第1高さ処理で検出した第1の位置関係での高さデータと第2高さ処理で検出した第2の位置関係での高さデータの差分を演算することなく、この高さ変化は段差によるもの(反射体によるものでない)と判定する。従って、早いタイミングで段差を検出することが可能となる。
[第2実施形態の説明]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。図8は、第2実施形態に係る段差検出装置102の構成を示すブロック図である。
図8に示すように、第2実施形態に係る段差検出装置102は、前述した第1実施形態と対比して、マイクロコンピュータ13aが領域クラスタリング回路19、及び領域属性判定回路20を備えている点で相違する。それ以外の構成は図1と同様であるので、同一符号を付して構成説明を省略する。
領域クラスタリング回路19は、段差位置検出回路18で判定された段差の位置と反射体の位置を、車幅方向の軸に対してプロットし、頻度の大きいものをクラスタリングする。
領域属性判定回路20は、上述した領域クラスタリングにより、クラスタリングされた領域毎に、プロットされた総数に対する段差の割合を算出し、段差の割合が一定値以上であればその領域は段差領域であると判定する。他方、反射体の割合が一定値以上であればその領域は反射体が存在する領域であると判定する。その結果、路面に存在する反射体の領域を高精度に検出することができる。
従って、反射体による領域(段差でない領域)と判断された場合には、この領域は車両が通行可能であると判断できるので、この領域が車線変更可能な領域であると判定することが可能となる。
次に、図9に示すフローチャートを参照して、第2実施形態に係る段差検出装置102の処理手順について説明する。図9において、ステップS11〜S18の処理は、前述した図7と同様であるので、説明を省略する。
ステップS19において、領域クラスタリング回路19は、クラスタリング処理を実施する。
ステップS20において、領域属性判定処理を実施する。即ち、クラスタリング処理により取得された段差の位置データ及び反射体の位置データに基づき、反射体が存在する位置を推定する。具体的には、路面上に任意の面積を有する領域を設定し、この領域内で反射体と判定された位置の割合が予め設定した第2閾値以上である場合には、この領域は反射体の領域であるものと推定する。反射体の位置を推定することにより、車両が通行可能な領域であるか否かを判定することができ、車線変更を実行する際の判断に用いることができる。
このように、第2実施形態では、路面上に存在する反射体の領域を検出できるので、車線変更の可否判定に利用することができる。即ち、第2実施形態では、検出した段差位置、或いは判定した反射体の位置が連続していることを活用することで、車両前方の領域が段差であるか反射体であるかを推定することができ、走行可能領域(車線変更が可能な領域)であるか否かの判断を正しく行うことができる。
以上、本発明の段差検出方法、及び段差検出装置を図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置き換えることができる。
11 測距部
12 レーザレーダ
13、13a マイクロコンピュータ
14 演算回路
15 高さ算出回路
16 高さ変化算出回路
17 反射体判定回路
18 段差位置検出回路
19 領域クラスタリング回路
20 領域属性判定回路
101、102 段差検出装置
H1 反射体
L1 段差検出ライン
LD1 段差
V1 車両

Claims (5)

  1. 移動体の周囲の路面に段差検出位置を設定し、
    前記移動体に搭載したレーザレーダにより、該レーザレーダから前記段差検出位置までの距離が異なる2つの位置関係で、それぞれ前記段差検出位置の高さを測定し、
    前記異なる2つの位置関係で測定した前記段差検出位置の高さに基づいて、移動体の周囲に存在する反射体を検出し、
    前記段差検出位置の高さから、前記反射体の存在位置の高さを除外して移動体の周囲の路面に存在する段差を検出すること
    を特徴とする段差検出方法。
  2. 前記異なる2つの位置関係のうち、前記段差検出位置までの距離が近い位置関係で検出した高さが、前記段差検出位置までの距離が遠い位置関係で検出した高さよりも小さい場合に、この高さ変化が反射体によるものであると判定すること
    を特徴とする請求項1に記載の段差検出方法。
  3. 前記異なる2つの位置関係で検出された前記段差検出位置の高さが、前記レーザレーダより出力されるレーザ光の広がり特性により決まる第1閾値を上回る場合には、この高さは路面の段差であると判定すること
    を特徴とする請求項1または2に記載の段差検出方法。
  4. 前記路面上に任意の領域を設定し、この領域内で反射体と判定された位置の割合が予め設定した第2閾値以上である場合には、この領域は反射体の領域であると推定すること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の段差検出方法。
  5. 移動体の周囲の路面に存在する段差を検出する段差検出装置であって、
    移動体の周囲に設定した段差検出位置までの距離を測定するレーザレーダと、
    前記レーザレーダにより、該レーザレーダから前記段差検出位置までの距離が異なる2つの位置関係で、前記段差検出位置の高さを測定し、前記異なる2つの位置関係で測定した高さに基づいて、移動体の周囲に存在する反射体を検出する反射体判定回路と、を備え、
    前記反射体の存在位置の高さを除外した段差検出位置の高さに基づいて、前記移動体の周囲の路面に存在する段差を検出すること
    を特徴とする段差検出装置。
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