JP6686769B2 - テストパタン生成装置及びテストパタン生成方法 - Google Patents

テストパタン生成装置及びテストパタン生成方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6686769B2
JP6686769B2 JP2016147781A JP2016147781A JP6686769B2 JP 6686769 B2 JP6686769 B2 JP 6686769B2 JP 2016147781 A JP2016147781 A JP 2016147781A JP 2016147781 A JP2016147781 A JP 2016147781A JP 6686769 B2 JP6686769 B2 JP 6686769B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
scan
clock
pattern
value
clock domain
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016147781A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018017598A (ja
Inventor
千裕 遠藤
千裕 遠藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2016147781A priority Critical patent/JP6686769B2/ja
Publication of JP2018017598A publication Critical patent/JP2018017598A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6686769B2 publication Critical patent/JP6686769B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Tests Of Electronic Circuits (AREA)
  • Semiconductor Integrated Circuits (AREA)

Description

本発明は、テストパタン生成装置及びテストパタン生成方法に関する。
LSI(Large Scale Integration)を製造した際に混入する不良品を出荷しないために、LSIテスターと呼ばれる半導体試験装置を使用して、LSIが良品か不良品かを選別するLSIテストが行われる。LSIには、例えば、LSIウェハやLSIパッケージなどが含まれる。
図1は、LSIテストパタン生成システムとLSIテスターとの関係の一例を示す図である。LSIテストパタン生成システム1では、テストパタン自動生成部(ATPG(Automatic Test Pattern Generator))11でテストパタンを自動生成する。テストパタン変換部12は、テスト仕様条件を規定するLSI試験仕様データに基づいて、テストパタン自動生成部11によって生成された全てのテストパタンをLSIテスター2で使用する規定のフォーマットのテストパタンに変換する。LSIテスター2は、変換後のテストパタンをLSI試験データとして使用して、LSIが良品か不良品かの選別を行う。テストパタンには、LSIテスター2からテスト対象のチップに入力される入力信号の値(入力値)と、チップが良品の場合に当該チップからLSIテスター2に出力される出力信号の期待値とが、論理値(0、1、H、L、X、Z)で定義されている。
0,1は、入力値を表し、H,Lは、期待値を表す。Hは、1に対応するハイレベルを表し、Lは、0に対応するローレベルを表す。Xは、期待値がHでもLでもよい不定値であることを表す。Zは、ハイインピーダンス値であることを表す。
図2は、スキャン回路(SCAN CIRCUIT)を使用したスキャンテスト(SCAN TEST)の一例を説明するための図である。スキャン回路を使用したスキャンテストは、テスト容易化設計手法の一つである。LSIテスター2は、テストモードで、LSI回路内の複数のスキャンフリップフロップ(SCAN FF)をシリアルに接続してスキャンチェーンを形成する。LSIテスター2は、入力信号の値(入力値)をスキャンイン端子からスキャンチェーンに設定し、スキャンチェーンから出力される出力信号の値(出力値)をスキャンアウト端子から観測する。これにより、スキャンチェーン上のSCAN FFをLSIの外部入力端子又は外部出力端子と等価に扱うことができるので、SCAN FF間の各被試験回路をLSI外部からテストすることができる。
スキャンテストで使用されるテストパタン(スキャンテストパタン)には、PI値、PO値、SI値、SO値が定義されている。PI値は、LSIの外部入力端子であるプライマリ入力端子に入力される入力値を表し、PO値は、LSIの外部出力端子であるプライマリ出力端子から出力される出力値として期待される値(期待値)を表す。SI値は、LSIの外部入力端子であるスキャンイン端子に入力される入力値を表し、SO値は、LSIの外部出力端子であるスキャンアウト端子から出力される出力値として期待される値(期待値)を表す。
なお、スキャンテストに関する先行技術文献として、例えば下記の特許文献1が挙げられる。
特開2009−109192号公報
しかしながら、近年のLSIの微細化や大規模化により、十分な試験品質を得るためにはスキャン回路数が増大し、テストパタン数も大幅に増加してきている。このため、ATPGが自動生成するすべてのテストパタンを規定のフォーマットのテストパタンに変換すると、その変換の処理に多くの計算時間がかかってしまう。その結果、LSIの試験コストが上昇し、LSIの製造コストが上昇するおそれがある。
そこで、本開示の一態様は、テストパタンの変換処理時間を短縮することを目的とする。
上記目的を達成するため、本開示の第1の態様では、
スキャンテストのテストパタンを生成する生成部と、
前記スキャンテストの対象回路内のクロックドメインにクロックが印加されるか否かを判断する判断部と、
前記クロックドメインに所属するスキャンフリップフロップに入力する入力値と、前記クロックドメインに所属するスキャンフリップフロップから出力される値の期待値とを作成する作成部とを備え、
前記作成部は、前記クロックが印加されると判断された前記クロックドメインでの前記入力値及び前記期待値を、前記生成部が生成した前記テストパタンを変換して作成し、前記クロックが印加されないと判断された前記クロックドメインでの前記入力値及び前記期待値を、予め決められた所定の値とする、テストパタン生成装置が提供される。
上記目的を達成するため、本開示の第2の態様では、
スキャンテストのテストパタンを生成し、
前記スキャンテストの対象回路内のクロックドメインにクロックが印加されるか否かを判定し、
前記クロックドメインに所属するスキャンフリップフロップに入力する入力値と、前記クロックドメインに所属するスキャンフリップフロップから出力される値の期待値とを作成し、
前記クロックが印加されると判定された場合、前記クロックドメインでの前記入力値及び前記期待値を、生成された前記テストパタンを変換して作成し、前記クロックが印加されないと判定された場合、前記クロックドメインでの前記入力値及び前記期待値を、予め決められた所定の値とする、テストパタン生成方法が提供される。
本開示の一態様によれば、テストパタンの変換処理時間を短縮することができる。
LSIテストパタン生成システムとLSIテスターとの関係の一例を示す図である。 スキャン回路を使用したスキャンテストの一例を説明するための図である。 スキャンテストされる回路の一例を示す図である。 スキャンテストパタンで適用するSI値及びSO値の一例を示す図である。 本開示技術に係るLSIテストパタン生成システムの構成の一例を示す図である。 SCANパタンの種類の一例を示す図である。 スキャンテストのテストパタンの構成の一例を説明するための図である。 テストパタン生成方法の一例を示すフローチャートである。 テストパタン生成方法の一例を示すフローチャートである。 テストパタン生成方法の一例を示すフローチャートである。 回路分割情報作成処理の一例を説明するための図である。 回路分割情報の一例を示す図である。 回路分割情報を使用してSIパタンを変換する処理の一例を説明するための図である。 回路分割情報を使用してSOパタンを変換する処理の一例を説明するための図である。 LSI情報作成処理部及び回路分割情報作成処理部が実行する処理の一例を示すフローチャートである。 LSI回路情報DB入力処理での回路情報の構成例を示す図である。 パタンアドレステーブルとネットテーブルの構成例を示す図である。 サンプル回路の一例を示す図である。 回路分割情報作成処理での回路分割情報の作成手順(1)を示す図である。 サンプル回路の一例を示す図である。 回路分割情報作成処理での回路分割情報の作成手順(2)を示す図である。 回路分割情報の作成状態の一例を示す図である。 回路分割情報作成処理での回路分割情報の作成手順(3)を示す図である。 回路分割情報の作成状態の一例を示す図である。 テストパタン変換処理部が実行する処理の一例を示すフローチャートである。 PI/POパタン変換処理の一例を示すフローチャートである。 クロック印加判定情報の作成手順の一例を示す図である。 SCANパタン変換処理の一例を示すフローチャートである。 回路分割情報、SCANパタンデータ及びPI/POパタンデータの構成例を示す図である。 所定のSI値及びSO値の設定例を示す図である。 テストパタン出力処理部が実行される処理の一例を示すフローチャートである。
以下、本開示の実施形態を図面に従って説明する。
<本開示技術の概略>
図3は、スキャンテストされる回路の一例を示す図である。図示のLSI回路は、第1の被試験回路13と、2つのスキャンフリップフロップ(SCAN FF1,SCAN FF4)と、第2の被試験回路14と、2つのスキャンフリップフロップ(SCAN FF2,SCAN FF3)とを備える。
クロックドメイン1は、第1のクロックツリー15に供給される第1のクロックCK1に従って動作する回路領域を表す。クロックドメイン1には、第1の被試験回路13と、第1の被試験回路13と同一の第1のクロックCK1に従って動作する2つのスキャンフリップフロップ(SCAN FF1,SCAN FF4)とが所属する。SCAN FF1は、第1の被試験回路13に入力値をスキャンインして設定する。SCAN FF4は、第1の被試験回路13から測定される測定値をキャプチャーする。
クロックドメイン2は、第2のクロックツリー16に供給される第2のクロックCK2に従って動作する回路領域を表す。クロックドメイン2には、第2の被試験回路14と、第2の被試験回路14と同一の第2のクロックCK2に従って動作する2つのスキャンフリップフロップ(SCAN FF2,SCAN FF3)とが所属する。SCAN FF2は、第2の被試験回路14に入力値をスキャンインして設定する。SCAN FF3は、第2の被試験回路14から測定される測定値をキャプチャーする。
図4は、スキャンテストパタンで適用するSI値及びSO値の一例を示す図である。
従来技術では、クロックドメインに印加されるクロックの有無にかかわらず、全てのSCAN FFに適用されるSI値及びSO値は、ATPGが生成したスキャンテストパタンに含まれるSI値及びSO値を変換して得られる。そのため、ATPGが生成したスキャンテストパタンに含まれるSI値及びSO値を変換する必要のない無駄な変換処理が行われる場合がある。SI値及びSO値を変換する必要のない無駄な変換処理とは、例えば、変換処理結果が同じテストパタンになるSI値及びSO値を変換する処理や、変換処理結果が以前のスキャンテストパタンから推測可能なSI値及びSO値を変換する処理などである。
例えば、図3のようにSCAN FFがクロックドメイン毎に分割された回路構成では、クロックドメイン毎に設定されるSI値は、当該クロックドメインの被試験回路にキャプチャーされていなければ、’0’でも’1’でもよいドントケア値である。したがって、ATPGが生成したドントケアなSI値を変換する処理は、変換処理結果が同じになるので、無駄な変換処理と考えられる。
また、例えば、図3のようにSCAN FFがクロックドメイン毎に分割された回路構成では、被試験回路から測定される測定値を観測するSCAN FFに当該測定値がキャプチャーされていなければ、当該SCAN FFは直前のSI値を保持している。そのため、SO値は、当該SCANFFが保持している直前のSI値をSO値として書き換えた値でもよいし、不定値’X’でもよい。したがって、変換処理結果が以前のスキャンテストパタンから推定可能なので、ATPGが生成した不定のSO値を変換する処理は、無駄な変換処理と考えられる。
一方、本開示技術は、クロックドメインとSCAN FFとの所属関係を特定し、SCAN FFが所属するクロックドメインにクロックが印加されるか否かを判定することで、ATPGが生成したSI値及びSO値の変換が無駄な変換か必要な変換かを判断する。クロックドメインにクロックが印加されない場合、SI値及びSO値の変換は無駄な変換と判断され、クロックドメインにクロックが印加される場合、SI値及びSO値の変換は必要な変換と判断される。SI値及びSO値の変換は無駄と判断された場合、ATPGが生成したSI値及びSO値は変換処理されずに予め決められた所定のSI値及びSO値がテストパタンの値として設定される。したがって、ATPGが生成したSI値及びSO値がすべて変換処理されないので、テストパタンの変換処理時間を短縮することができる。
例えば、被試験回路から測定される測定値をSCAN FFにキャプチャーする為のクロックが印加されないとき、クロックドメインに所属するSCAN FFには、ATPGが生成したSI値及びSO値を変換処理せずに予め決められた所定のSI値及びSO値が適用される。例えば図3,4において、第1のクロックCK1がクロックドメイン1に印加されないとき、SCAN FF1には、予め決められた所定のSI値が適用され、SCAN FF4には、予め決められた所定のSO値が適用される。
一方、被試験回路から測定される測定値をSCAN FFにキャプチャーする為のクロックが印加されるとき、クロックドメインに所属するSCAN FFには、ATPGが生成したSI値及びSO値をLSIテスター用の規定のフォーマットで変換処理した値が適用される。例えば図3,4において、第2のクロックCK2がクロックドメイン2に印加されるとき、SCAN FF2には、ATPGが生成したSI値を変換処理したSI値が適用され、SCAN FF3には、ATPGが生成したSO値を変換処理したSO値が適用される。
図5は、本開示技術に係るLSIテストパタン生成システムの構成の一例を示す図である。LSIテストパタン生成システム20は、テストパタン生成装置の一例である。LSIテストパタン生成システム20は、テストパタン自動生成部(ATPG)21と、テストパタン変換部22とを備える。ATPG21とテストパタン変換部22の各機能は、例えばマイクロコンピュータにより実現される。
ATPG21は、テスト対象のLSIの設計に関する情報(LSI設計情報)を含むLSIデザインデータを用いて、スキャンテストのテストパタン(スキャンテストパタン)を自動生成する。
テストパタン変換部22は、テスト仕様条件を規定するLSI試験仕様データを用いて、ATPG21によって生成されたテストパタンをLSIテスターで使用する規定のフォーマットのテストパタンに変換する。テストパタン変換部22は、LSI情報作成処理部23と、回路分割情報作成処理部24と、クロック印加判定部27と、テストパタン変換処理部25と、テストパタン出力処理部26とを有する。
以下、LSI情報作成処理部、回路分割情報作成処理部、クロック印加判定部、テストパタン変換処理部、テストパタン出力処理部を、それぞれ、LSI情報作成部、分割情報作成部、判定部、変換部、出力部とも称する。
LSI情報作成部23は、LSIデザインデータからLSI設計情報を読み込んで、LSI内の論理回路に関する設計情報(LSI論理設計情報)を作成する処理を実行する。また、LSI情報作成部23は、テスト仕様条件を規定するLSI試験仕様データに基づいて、LSIテスターを用いて試験する際のLSIの試験条件に関する情報(LSI試験条件情報)を作成する処理を実行する。
分割情報作成部24は、LSI情報作成部23により作成されたLSI論理設計情報に基づいて、複数のクロックに従って動作するLSI回路をクロック単位で分割したクロックドメインに関する情報(回路分割情報)を作成する処理を実行する。回路分割情報は、スキャンテストの対象回路内のクロックドメインに所属するスキャンフリップフロップと当該対象回路内のクロックドメインに印加されるクロックとを規定したクロックドメイン情報の一例である。回路分割情報には、例えば、SCAN FFのクロックドメイン分割情報と、クロックドメインへのクロック印加情報とが含まれる。
SCAN FFのクロックドメイン分割情報とは、クロックドメインと当該クロックドメインに所属するSCAN FFとの対応関係を定めた情報である。SCAN FFのクロックドメイン分割情報が参照されることで、どのSCAN FFがどのクロックドメインに所属するのかを推定することが可能となる。
クロックドメインへのクロック印加情報とは、クロックドメインと当該クロックドメインに印加されるクロックとの対応関係を定めた情報である。クロックドメインへのクロック印加情報が参照されることで、どのクロックがどのクロックドメインに印加されるのかを推定することが可能となる。
分割情報作成部24は、被試験回路にスキャンインで入力値を設定するSCAN FFと、被試験回路から測定される測定値をキャプチャーするSCAN FFとをクロックドメイン毎に特定して、分割したクロックドメイン毎の回路の分割情報(回路分割情報)を作成する。
分割情報作成部24は、回路分割情報で定義されたクロックドメイン毎のSCAN FFと、ATPG21によって自動生成されたテストパタンで定義されたSCAN FFとを関連付けるマップを作成する。変換部25は、当該マップに基づいて、ATPG21によって自動生成されたテストパタンをクロックドメイン毎に変換できる。
判定部27は、ATPG21が自動生成したテストパタンに含まれるクロック印加有無情報と、分割情報作成部24によって作成された回路分割情報とを取得する。判定部27は、取得したクロック印加有無情報及び回路分割情報を用いて、スキャンテストの対象回路内のクロックドメインにクロックが印加されるか否かを判定する。
変換部25は、クロックドメイン毎のクロックの印加の有無の判定結果を判定部27から取得する。変換部25は、当該判定結果から、クロックドメインに所属するSCAN FFのSI値とSO値を、ATPG21によって自動生成されたSI値とSO値を変換して作成するのか、予め決められた所定のSI値とSO値に設定するのかを判断する。
クロックが印加されるクロックドメインに入力されるSI値は、被試験回路にキャプチャーされ、被試験回路から測定される測定値に影響を与える。そして、被試験回路から測定される測定値は、スキャンアウトのSCAN FFでキャプチャーされる。よって、変換部25は、クロックが印加されるときのクロックドメインの全てのSI値を、ATPG21によって自動生成されたSI値を変換して作成する。また、クロックが印加されるクロックドメインでは、被試験回路から測定される測定値は、スキャンアウトのSCAN FFにキャプチャーされる。よって、変換部25は、クロックが印加されるときのクロックドメインの全てのSO値を、ATPG21によって自動生成されたSO値を変換して作成する。
一方、クロックが印加されないクロックドメインでは、SI値の変化の影響が被試験回路の測定値としてスキャンアウトのSCAN FFにキャプチャーされない。そのため、変換部25は、クロックが印加されないときのクロックドメインの全てのSI値を、ATPG21によって自動生成されたSI値を変換して作成するのではなく、予め決められた所定のSI値に設定する。予め決められた所定のSI値とは、0でも1でもよいドントケア値でもよいし、直前のSI値でもよい。また、クロックが印加されないクロックドメインでは、直前のスキャンインのテストパタンのSI値がスキャンアウトのSCAN FFに保持され、被試験回路から測定される測定値は、スキャンアウトのSCAN FFにキャプチャーされない。そのため、変換部25は、クロックが印加されないときのクロックドメインの全てのSO値を、ATPG21によって自動生成されたSO値を変換して作成するのではなく、予め決められた所定のSO値に設定する。予め決められた所定のSO値とは、直前のスキャンインのテストパタンのSI値でもよいし、不定値’X’でもよい。
このように、判定部27は、スキャンテストパタンの変換可否をクロックドメイン単位で判断し、ATPG21によって自動生成されたSI値とSO値を変換するのか、予め決められた所定のSI値とSO値を使用するのかを、クロックドメイン単位で判断する。そして、変換部25は、判定部27による判断結果に基づいて、スキャンテストパタンの全てSI値とSO値を作成する。
次に、予め決められたSI値とSO値について説明する。
変換部25は、前述のように作成したスキャンテストパタンの全てのSI値とSO値を保存し、保存したSI値とSO値を、次のスキャンテストパタンの所定のSI値とSO値として使用する。
変換部25は、例えば、次のスキャンテストパタンで所定のSI値を所定のSCAN FFに使用するとき、保存されている直前のスキャンテストパタンの当該SCAN FFのSI値を次のスキャンテストパタンでの所定のSI値としてそのままコピーする。
一方、変換部25は、例えば、次のスキャンテストパタンで所定のSO値を所定のSCAN FFに使用するとき、保存されている直前のスキャンテストパタンの当該SCAN FFのSI値を次のスキャンテストパタンでの所定のSO値として書き換える。また、所定のSO値を不定値‘X’とするときは、スキャンアウトのSCAN FF分の保存領域のSO値を不定値‘X’で初期化しておき、変換部25は、ATPG21で生成したスキャンアウトのテストパタンを変換する。これにより、初期化した不定値’X’をそのまま所定のSO値として使用可能となる。
このように、本開示技術によれば、ATPG21によって自動生成されたスキャンテストパタンのSI値とSO値の無駄な変換を無くすことができる。
出力部26は、変換部25により作成されたテストパタンをLSI試験データとしてLSIテスターに出力する。
<SCAN(スキャン)パタンの種類とスキャンテストのテストパタンの構成>
図6は、SCANパタンの種類の一例を示す図である。次に、SCANパタンの種類とスキャンテストのテストパタンの構成について図6を参照して説明する。図6に示されるSCAN FF1〜SCAN FF4は、後述の図7に示されるSCAN FF1〜SCAN FF4に対応する。
SCANパタンには、スキャンチェーンの全てのSCAN FFに入力するスキャンインの設定値(SI値)と、直前のSCANパタンで全てのSCAN FFからスキャンアウトで出力される値の期待値(SO値)とが記述されている。このように、スキャンインとスキャンアウトが併用されているSCANパタンを、以下、SI/SOパタンと呼ぶ。
SI値の設定のみが目的でSO値での測定を行わないSCANパタンを、以下、SIパタンと呼ぶ。
SO値での測定のみが目的でSI値の設定を行わないSCANパタンを、以下、SOパタンと呼ぶ。
<スキャンテストのテストパタンの構成>
図7は、スキャンテストのテストパタンの構成の一例を説明するための図である。
スキャンテストは、「スキャンイン」→「キャプチャー」→「スキャンアウト」という一連の動作を繰り返して実行され、テストパタンもこのシーケンスで作成される。
SI/SOパタンによるスキャンチェーンへのスキャンシフト動作では、(1)スキャンインによるスキャンチェーンへのSI値の設定と、(2)直前のテストパタンのキャプチャー結果のスキャンアウトでの読み出しの動作が同時に行われる。
SI/SOパタンを使用したテストパタンの構成(テストパタン内の順序)の一例を説明する。
[順序1]
まず、図7に示されたSCANパタン(SI/SO)では、スキャンイン端子から、SI値として、SCAN FF1に’0’、SCAN FF2に’1’、SCAN FF3に’0’、SCAN FF4に’1’がスキャンインされる。スキャンインと同時に直前のテストパタンのキャプチャー結果の値(図7のSO-1のSOパタンで示す値)がスキャンシフトされ、スキャンアウト端子から読み出される。読み出された値は、LSIテスターで期待値と比較される。
[順序2]
次に、キャプチャーのテストパタン(図7でPI/POパタン(キャプチャー)と示されたテストパタン)で、クロックCKが入力され、前述のSCANパタン(SI/SO)でスキャンインしたSI値を被試験回路にキャプチャーして被試験回路を動作させる。そして、動作させた被試験回路の出力値がSCAN FF3、SCAN FF4に取り込まれる。
[順序3]
次に、図7に示されたSCANパタン+1(SI/SO)では、スキャンイン端子から、SI値として、SCAN FF1に’0’、SCAN FF2に’0’、SCAN FF3に’0’、SCAN FF4に’0’がスキャンインされる。スキャンインと同時に前述のキャプチャーのテストパタンでSCAN FF3、SCAN FF4に取り込んだ、直前のテストパタンのキャプチャー結果の値(図7のSOのSOパタンで示す値)がスキャンシフトされ、スキャンアウト端子から読み出される。読み出された値は、LSIテスターで期待値と比較される。
<テストパタン生成方法>
図8〜10は、テストパタン生成方法の一例を示すフローチャートである。図8〜10に示されるテストパタン生成方法に従って、図5に示されるLSIテストパタン生成システム20は、テストパタンを生成する。
ステップS100は、図5に示されるLSI情報作成部23と分割情報作成部24による処理動作を表す。
ステップS110では、LSI情報作成部23は、LSIデザインデータからLSI設計情報を読み込んで、LSI内の論理回路に関する設計情報(LSI論理設計情報)を作成する。ステップS120では、分割情報作成部24は、ステップS110で作成されたLSI論理設計情報に基づいて、回路分割情報を作成する。ステップS130では、LSI情報作成部23は、LSI試験仕様データを読み込み、試験時の信号印加タイミング、測定タイミングなどの試験条件を規定したLSI試験条件情報を作成する。
<回路分割情報作成処理>
図8のステップS120に示した回路分割情報作成処理について説明する。回路分割情報作成処理では、分割情報作成部24は、LSI論理設計情報に基づいて、LSIの論理回路中のスキャン回路をクロック別のグループに分割したクロックドメインに関する情報(回路分割情報)を作成する。
図11は、回路分割情報作成処理の一例を説明するための図である。
[回路分割情報作成処理の工程1]
まず、分割情報作成部24は、LSI論理設計情報に基づいて、LSI回路内で共通のクロックで動作するクロックドメインとその共通のクロックとを特定する。例えば、分割情報作成部24は、クロックCK1に従って動作する回路領域をクロックドメイン1として特定し、クロックCK2に従って動作する回路領域をクロックドメイン2として特定する。
[回路分割情報作成処理の工程2]
次に、図11内の(1)で示すように、分割情報作成部24は、全てのSCAN FF(SCAN FF1,2,3,4,5,6,7,8)からクロックパスを後方へ探索する。そして、分割情報作成部24は、回路分割情報作成処理の工程1で特定したクロックドメインと共通のクロックで動作するSCAN FFを、当該クロックドメインに所属するSCAN FFとして特定する。SCAN FF1、2、7、8が、クロックドメイン1に所属するSCAN FFと特定され、SCAN FF3、4、5、6が、クロックドメイン2に所属するSCAN FFと特定される。
[回路分割情報作成処理の工程3]
次に、図11内の(2)で示すように、分割情報作成部24は、クロックドメインに所属する一つ又は複数のSCAN FFの中から、SI値をキャプチャーするSCAN FFをクロックドメイン毎に検索する。そして、分割情報作成部24は、各クロックドメインにおいて、SI値の変化がスキャンアウトのSCAN FFにキャプチャーされるスキャンインのSCAN FFを、当該クロックドメインのスキャンインのSCAN FFとして特定する。また、分割情報作成部24は、各クロックドメインにおいて、SI値の変化をキャプチャーするスキャンアウトのSCAN FFを、当該クロックドメインのスキャンアウトのSCAN FFとして特定する。
SCAN FF1、2は、クロックドメイン1に所属するスキャンインのSCAN FFと特定される。SCAN FF7、8は、クロックドメイン1に所属するスキャンアウトのSCAN FFと特定される。SCAN FF3、4は、クロックドメイン2に所属するスキャンインのSCAN FFと特定される。SCAN FF5、6は、クロックドメイン2に所属するスキャンアウトのSCAN FFと特定される。
図12は、回路分割情報の一例を示す図である。図11に示された上述の処理により、図12に示される回路分割情報が作成される。図12に示される回路分割情報には、クロックドメインと当該クロックドメインに所属するSCAN FFとの対応関係を定めた情報(上述の「SCAN FFのクロックドメイン分割情報」)が含まれている。また、図12に示される回路分割情報には、クロックドメインと当該クロックドメインに印加されるクロックとの対応関係を定めた情報(上述の「クロックドメインへのクロック印加情報」)が含まれている。
<テストパタン変換処理>
次に、図9のステップS200に示したテストパタン変換処理について説明する。ステップS200は、図5に示される判定部27と変換部25による処理動作を表す。
テストパタン変換処理では、判定部27は、回路分割情報とクロック印加有無情報を使用して、ATPG21によって自動生成されたテストパタンが、クロックドメインにクロックが印加されるテストパタンか否かを判定する。クロック印加有無情報は、ATPG21によって自動生成されたPI/POパタンに含まれる情報であって、クロックが印加されるか否かを表す情報である。
ステップS210では、LSI情報作成部27は、ATPG21によって自動生成されたテストパタンを当該テストパタンを格納するメモリから取得する。
ステップS220では、判定部27は、ステップS210で取得されたテストパタンがPI/POパタンかSCANパタンかを判定する。テストパタンがPI/POパタンである場合、ステップS230の処理が実行され、テストパタンがSCANパタンである場合、ステップS250の処理が実行される。
ステップS230では、変換部25は、ステップS120で作成された回路分割情報に含まれるクロックピン情報と、ATPG21によって自動生成されたテストパタン(この場合、ステップS210で取得されたPI/POパタン)とから、クロック印加判定情報を作成する。クロック印加判定情報については後述する。
ステップS240では、変換部25は、ATPG21によって自動生成されたテストパタン(この場合、ステップS210で取得されたPI/POパタン)を、LSIテスターで使用する規定のフォーマットのパタンに変換する。
一方、ステップS250では、判定部27は、回路分割情報に基づいて、クロックドメインに属するSCAN FFをクロックドメイン毎に特定する。
ステップS260では、判定部27は、ステップS230で作成されたクロック印加判定情報に基づいて、ステップS250で特定されたSCAN FFのクロックの印加があるか否かを判定する。
変換部25は、ステップS250で特定されたSCAN FFがクロックの印加があるSCANFFであるとステップS270で判定された場合、ステップS290の処理を実行する。ステップS290では、変換部25は、ATPG21によって自動生成されたテストパタン(この場合、ステップS210で取得されたSCANパタン(例えば、SI/SOパタン))を、LSIテスターで使用する規定のフォーマットのパタンに変換する。
一方、変換部25は、ステップS250で特定されたSCAN FFがクロックの印加がないSCANFFであるとステップS270で判定された場合、ステップS280の処理を実行する。ステップS280では、変換部25は、ATPG21によって自動生成されたテストパタン(この場合、ステップS210で取得されたSCANパタン(例えば、SI/SOパタン))を変換しない。ステップS280では、変換部25は、予め決められた所定のSCANパタンを、LSIテスターで使用するテストパタンとして設定する。
<テストパタン変換処理の例>
図13は、ATPG21によって自動生成されたSCANパタンの種類の一つであるSIパタンのSI値を、回路分割情報を使用して変換する手順の一例を示す図である。図14は、ATPG21によって自動生成されたSCANパタンの種類の一つであるSOパタンのSO値を回路分割情報を使用して変換する手順の一例を示す図である。次に、テストパタン変換処理の例について、図13及び図14を参照して説明する。
SCAN FFは、スキャンインとスキャンアウトの両方の機能を持つため、SI/SO FFと定義されている。クロックドメイン1の被試験回路に入力値を設定するスキャンインのSCAN FFは、SI FF No.1、2(以下、SI FF1、SI FF2と呼ぶ)と定義されている。クロックドメイン1の被試験回路の測定値を観測するスキャンアウトのSCAN FFは、SO FF No.7、8(以下、SO FF7、SO FF8と呼ぶ)と定義されている。クロックドメイン2の被試験回路に入力値を設定するスキャンインのSCAN FFは、SI FF No.3、4(以下、SI FF3、SI FF4と呼ぶ)と定義されている。クロックドメイン2の被試験回路の測定値を観測するスキャンアウトのSCAN FFは、SO FF No.5、6(以下、SO FF5、SO FF6と呼ぶ)と定義されている。
SI FF1、SI FF2、SI FF3、SI FF4とS0 FF5、SO FF6、SO FF7、SO FF8は、スキャンインのテストパタンで全SCAN FFにスキャンインされ、スキャンアウトのテストパタンで全SCAN FFからスキャンアウトされる。
判定部27は、図12に示された回路分割情報に基づいて、SI FF1、SI FF2は、クロックドメイン1の被試験回路に入力値を設定するスキャンインのSCAN FFであることを特定する。判定部27は、図12に示された回路分割情報に基づいて、SO FF7、SO FF8は、クロックドメイン1の被試験回路の測定値を観測するスキャンアウトのSCAN FFであることを特定する。判定部27は、図12に示された回路分割情報に基づいて、SI FF3、SI FF4は、クロックドメイン2の被試験回路に入力値を設定するスキャンインのSCAN FFであることを特定する。判定部27は、図12に示された回路分割情報に基づいて、SO FF5、SO FF6は、クロックドメイン2の被試験回路の測定値を観測するスキャンアウトのSCAN FFであることを特定する。
次に、SIパタンのSI値の変換手順について図13を参照して説明する。
[SIパタンのSI値の変換手順1]
直前のSIパタンである「SI-1パタン値」によって、クロックドメイン1では、SI FF1に’0’、SI FF2に’1’、SO FF7に’1’、SO FF8に’0’が、スキャンインされている。直前のSIパタンである「SI-1パタン値」によって、クロックドメイン2では、SI FF3に’0’、SI FF4に’0’、SO FF5に’0’、SO FF6に’0’が、スキャンインされている。つまり、SIパタンの直前のSI/SO FF1〜8は、図13に示される「SI-1パタン値」のSI値にスキャンインされている。
[SIパタンのSI値の変換手順2]
次に、ATPG21によって自動生成されたSIパタンの変換を、図13に示される「SIパタン値」を参照して説明する。判定部27は、ATPG21によって自動生成されたPI/POパタンと図12に示される回路分割情報とに基づいて、クロックCK1,CK2がSIパタン後のPI/POパタンで印加されているかを特定する。
クロックCK1は、SI FF1、SI FF2のSIパタン値をクロックドメイン1の被試験回路にキャプチャーし、クロックドメイン1の被試験回路の測定値をSO FF7、SO FF8にキャプチャーするために、クロックドメイン1に入力されるクロックである。クロックCK2は、SI FF3、SI FF4のSIパタン値をクロックドメイン2の被試験回路にキャプチャーし、クロックドメイン2の被試験回路の測定値をSO FF5、SO FF6にキャプチャーするために、クロックドメイン2に入力されるクロックである。
まず、クロックドメイン1について説明する。クロックドメイン1では、SIパタン後のPI/POパタンで、クロックCK1が印加されない(PI/POパタンのクロック印加判定でCK1=OFF)。そのため、SI値の変化の影響が被試験回路の測定値としてスキャンアウトのSCAN FFにキャプチャーされないので、SI FF1、SI FF2のSI値は、ドントケア値であり、’0’でも’1’でも直前のSI値でもよい。よって、SI FF1、SI FF2のSI値として、それぞれの直前のSI値が、予め決められた所定の値として使用される場合、SI FF1に’0’、SI FF2に’1’が設定される。つまり、ATPG21によって自動生成されたSIパタンを変換する必要はない。
次に、クロックドメイン2について説明する。クロックドメイン2では、SIパタン後のPI/POパタンで、クロックCK2が印加される(PI/POパタンのクロック印加判定でCK2=ON)。そのため、SI値の変化の影響が被試験回路の測定値としてスキャンアウトのSCAN FFにキャプチャーされるので、変換部25は、SI FF3、SI FF4のSI値を、ATPG21によって自動生成されたSIパタンのSI値を変換して作成する。SI FF3、SI FF4のSI値’A’は、ATPG21によって自動生成されたSI値を表す。
[SIパタンのSI値の変換手順3]
次に、クロックドメイン1のSO FF7、SO FF8とクロックドメイン2のSO FF5、SO FF6のSI値の設定について説明する。クロックドメイン1のSO FF7、SO FF8とクロックドメイン2のSO FF5、SO FF6は、自身が所属するクロックドメインの被試験回路の測定値をキャプチャーするためだけのSCAN FFであるので、SIパタンでは、SI値の変化が被試験回路に影響しない。また、クロックドメイン1のSO FF7、SO FF8とクロックドメイン2のSO FF5、SO FF6は、回路分割情報でそれぞれのクロックドメインのスキャンインのSCAN FFとして特定されていない。そのため、クロックドメイン1のSO FF7、SO FF8のSI値とクロックドメイン2のSO FF5、SO FF6のSI値は、ドントケア値であり、’0’でも’1’でも直前のSI値でもよい。
よって、SO FF7、SO FF8、SO FF5、SO FF6のSI値として、それぞれの直前のSI値が、予め決められた所定の値として使用される場合、SO FF7に’1’、SO FF8に’0’、SO FF5に’0’、SO FF6に’0’が設定される。つまり、ATPG21によって自動生成されたSIパタンを変換する必要はない。
次に、SOパタンのSO値の変換手順について図14を参照して説明する。
[SOパタンのSO値の変換手順1]
直前のSIパタンである「SIパタン値」によって、クロックドメイン1では、SI FF1に’0’、SI FF 2に’0’、SO FF 7に’1’、SO FF 8に’0’が、スキャンインされている。直前のSIパタンである「SIパタン値」によって、クロックドメイン2では、SI FF3に’1’、SI FF4に’1’、SO FF5に’1’、SO FF6に’0’がスキャンインされている。つまり、SOパタンの直前のSI/SO FF1〜8は、図14に示される「SIパタン」のSI値にスキャンインされている。
[SOパタンのSO値の変換手順2]
次に、ATPG21によって生成されたSOパタンの変換を、図14に示される「SOパタン値」を参照して説明する。SO FF7、SO FF8は、クロックドメイン1の被試験回路の測定値をキャプチャーしてスキャンアウトで観測するためのSCAN FFである。SO FF5、SO FF6は、クロックドメイン2の被試験回路の測定値をキャプチャーしてスキャンアウトで観測するためのSCAN FFである。
判定部27は、ATPG21によって自動生成されたPI/POパタンと図12に示される回路分割情報とに基づいて、クロックCK1,CK2がSIパタン後のPI/POパタンで印加されているかを特定する。クロックCK1は、SO FF7、SO FF8へクロックドメイン1の測定値をキャプチャーするために、クロックドメイン1に入力されるクロックである。クロックCK2は、SO FF5、SO FF6へクロックドメイン2の測定値をキャプチャーするために、クロックドメイン2に入力されるクロックである。
まず、クロックドメイン1について説明する。クロックドメイン1では、SIパタン後のPI/POパタンで、クロックCK1が印加されない(PI/POパタンのクロック印加判定でCK1=OFF)。そのため、被試験回路の測定値がスキャンアウトのSCAN FFにキャプチャーされないので、SO FF7、SO FF8は、直前のSIパタンでスキャンインした値を保持している。よって、SO FF7、SO FF8のSO値として、それぞれの直前のSI値が、予め決められた所定の値として使用される場合、SO FF7に’H’、SO FF8に’L’が設定される。つまり、ATPG21によって自動生成されたSOパタンを変換する必要はない。
次に、クロックドメイン2について説明する。クロックドメイン2では、SIパタン後のPI/POパタンで、クロックCK2が印加される(PI/PO パタンのクロック印加判定でCK2=ON)。そのため、被試験回路の測定値がスキャンアウトのSCAN FFにキャプチャーされるので、変換部25は、SO FF5、SO FF6のSO値を、ATPG21によって自動生成されたSOパタンのSO値を変換して作成する。SO FF5、SO FF6のSO値’B’は、ATPG21によって自動生成されたSO値を表す。
[SOパタンのSO値の変換手順3]
次に、クロックドメイン1のSI FF1、SI FF2とクロックドメイン2のSI FF3、SI FF4のSO値の設定について説明する。
クロックドメイン1のSI FF1、SI FF2とクロックドメイン2のSI FF3、SI FF4は、自身が所属するクロックドメインの被試験回路にスキャンインで入力値を設定するだけのSCAN FFである。SI FF1、SI FF2、SI FF3、SI FF4は、自身が所属するクロックドメインの被試験回路の測定値をキャプチャーするSCAN FFではない。また、SI FF1、SI FF2、SI FF3、SI FF4は、回路分割情報でそれぞれのクロックドメインのスキャンアウトのSCAN FFとして特定されていない。そのため、SI FF1、SI FF2、SI FF3、SI FF4は、直前のSIパタンでスキャンインした値を保持している。
よって、SI FF1、SI FF2、SI FF3、SI FF4のSO値として、それぞれの直前のSI値が、予め決められた所定の値として使用される場合、SI FF1に’L’、SI FF2に’L’、SI FF3に’H’、SI FF4に’H’が設定される。つまり、ATPG21によって自動生成されたSOパタンを変換する必要はない。
<テストパタン出力処理>
次に、図10のステップS400に示したテストパタン出力処理について説明する。ステップS400は、図5に示される出力部26による処理動作を表す。
ステップS410にて、テストパタン出力処理では、出力部26は、図9に示される上述のテストパタン変換処理で作成されたテストパタンをLSI試験データとしてLSIテスターに出力する。
<本開示技術の効果>
本開示技術によれば、例えば、LSI回路の大規模化によってATPG21が自動生成するスキャンテストのテストパタンでスキャンインのテストパタンとスキャンアウトのテストパタンのパタン数が増大する場合がある。このような場合でも、本開示技術によれば、クロックが印加されるクロックドメインのみのテストパタンが変換されるため、SI値とSO値を変換するビット数が削減される。その結果、ATPG21で自動生成されたテストパタンを規定のフォーマットに書き換える変換処理の計算時間を短縮することができ、LSI試験のコストを低減することができる。
更には、例えば、試験精度を強化したLSI試験パタンを短時間で変換できて高精度なLSI試験をタイムリーに実施することができる。そのため、LSIテストの品質が向上して製造コストの低減ができ、競争力のある製品が得られる。
<実施例>
図15は、LSI情報作成処理部及び回路分割情報作成処理部が実行する処理の一例を示すフローチャートである。図15は、図8に示された上述の処理の一例を詳細に示している。
<ステップS1110>
図15のステップS1110のLSI回路情報DB(Data Base)入力処理では、LSI情報作成部23は、LSIデザインデータからLSI設計情報を読み込んで、LSI内の論理回路に関する設計情報(LSI論理設計情報)を内部テーブルとして作成する。LSI設計情報には、LSI回路情報とSCAN回路情報とが含まれている。LSI情報作成部23は、LSI回路情報とSCAN回路情報とに関する7つの内部テーブルを作成する。7つの内部テーブルには、「(1)パタンアドレステーブル」、「(2)PI/POパタンデータテーブル」、「(3)SCANパタンデータテーブル」、「(4)Clockピンテーブル」、「(5)パタン種別毎データ数テーブル」、「(6)SCANチェーンデータテーブル」、「(7)NETテーブル」がある。
図16は、LSI回路情報DB入力処理での回路情報の構成例を示す図である。図17は、パタンアドレステーブルとネットテーブルの構成例を示す図である。次に、図16及び図17を参照して、各内部テーブルの構成を説明する。
なお、各テーブル要素に(n)で記述されている数字(nは自然数)は、本回路情報の構成例における参照テーブルの番号、又はデータ数を表す。各テーブルにおいて、昇順に並べられた数字は、テーブル要素の並び順の番号を表す。
「(1)パタンアドレステーブル」は、「(2)PI/POパタンデータテーブル」と「(3)SCANパタンデータテーブル」を参照するための、それぞれのテーブルのアドレスが設定されている。
「(1)パタンアドレステーブル」は、「(2)PI/POパタンデータテーブル」と「(3)SCANパタンデータテーブル」の合計の要素数を持つ。
「(2)PI/POパタンデータテーブル」は、本LSI回路の入力端子と出力端子の総数の要素を持つ。後述の図25のテストパタン入力処理では、LSI情報作成部27は、ATPG21で自動生成した1パタン分のPI/POパタンデータのPI値及びPO値を、「(2)PI/POパタンデータテーブル」に設定する。
LSI情報作成部27は、「(1)パタンアドレステーブル」のPIパタンとPOパタンの並び順にPI値及びPO値を並べて、「(2)PI/POパタンデータテーブル」を作成する。
図16で示されるように、「PI/POパタンアドレス」は、ATPG21が自動生成したPI/POパタンの設定値を参照するための「(1)パタンアドレステーブル」の番号である。
「(3)SCANパタンデータテーブル」は、本LSI回路の全てのスキャンチェーンの全てのビットのSI値とSO値の総数の要素を持つ。後述の図25のテストパタン入力処理では、LSI情報作成部27は、ATPG21で自動生成した1パタン分のスキャンテストパタンの全てのSCAN FFのSIパタンのSI値とSOパタンのSO値を、「(3)SCANパタンデータテーブル」に設定する。本例では、LSI情報作成部27は、スキャンチェーン単位で、SCAN FFの接続順を表すSCANアドレスの順にSI値及びSO値を並べて、「(3)SCANパタンデータテーブル」を作成する。
LSI情報作成部27は、「(1)パタンアドレステーブル」のSIパタンとSOパタンの並び順にSI値及びSO値を並べて、「(3)SCANパタンデータテーブル」を作成する。本例では、「(1)パタンアドレステーブル」の各パタンは、PIパタン→POパタン→SIパタン→SOパタンの順に並べられている。LSI情報作成部27は、SIパタン及びSOパタン内で、それぞれのスキャンチェーン単位で、SCAN FFの接続順を表す「SCANアドレス」の順にSI値及びSO値を並べて、「(3)SCANパタンデータテーブル」を作成する。
図16の右下を参照して「SCANアドレス」について説明する。本例では、スキャンチェーン1では、SCAN FF1→SCAN FF2の順に接続されている。スキャンチェーンのSCAN FF1のスキャンインのSCANアドレスは1であり、SCAN FF2のスキャンインのSCANアドレスは2である。また、スキャンチェーンのSCAN FF1のスキャンアウトのSCANアドレスは3であり、SCAN FF2のスキャンアウトのSCANアドレスは4である。
更に、図16で示されるように、「SCANパタンアドレス」は、ATPG21が自動生成したSIパタン及びSOパタンの設定値を参照するための「(1)パタンアドレステーブル」の番号である。
「(4)Clockピンテーブル」には、クロックピンのPI/POパタンデータのPI値及びPO値を参照するための「(1)パタンアドレステーブル」の番号と、クロックピンでの波形などの種別とが設定されている。論理回路へクロックを供給するクロックドメイン毎のクロックのピンが登録されている。
「(5)パタン種別毎データ数テーブル」には、「(1)パタンアドレステーブル」のPIパタン、POパタン、SIパタン、SOパタンのそれぞれのデータ数が設定されている。パタン種別単位で「(1)パタンアドレステーブル」を参照することができる。
「(6)スキャンチェーンデータテーブル」には、スキャンチェーン単位で「(1)パタンアドレステーブル」を参照するためのデータが設定されている。具体的には、スキャンチェーンごとに、スキャンインの「(1)パタンアドレステーブル」の先頭の番号と、スキャンインのデータ数と、スキャンアウトの「(1)パタンアドレステーブル」の先頭の番号と、スキャンアウトのデータ数が設定されている。
「(7)ネットテーブル」は(図17参照)、論理回路の接続を示すネットリストである。「(7)ネットテーブル」内の1つのゲートデータには、ゲートのデータと、そのゲートの入力ピンのデータと、そのゲートの出力ピンのデータとが含まれている。入力ピンのデータ及び出力ピンのデータは、それぞれの接続先のネットテーブルのアドレスを持ち、論理回路の接続を示している。
図18は、サンプル回路の一例を示す図である。図18に示される接続構成の場合、「(7)ネットテーブル」において、”ゲートPO”、”ゲート1”、”ゲート2”、”ゲートPI”はゲートを表し、”PO1”、”O2”、”O4”、”PI6”はゲートの出力ピンを表し、”POI1”、”I3”、”I5”はゲートの入力ピンを表している。「(7)ネットテーブル」内の一つのゲートデータには、ゲートのデータと、そのゲートの入力ピンのデータと、そのゲートの出力ピンのデータとが含まれている。また、”ネット”は、ゲートの出力ピンと入力ピンの接続関係を表す用語である。
「(1)パタンアドレステーブル」の”PO1のネットテーブルアドレス”は、POピン(PO1)の「(7)ネットテーブル」のデータ格納位置を示している。
ゲートPOの入力ピン(POI1)には、ゲート1の出力ピン(O2)のネットテーブルアドレス(8)が設定されており、ゲートPOの入力ピン(POI1)は、ゲート1の出力ピン(O2)に接続されていることを表す。
<ステップS1120>
図15のステップS1120の回路分割情報作成処理では、分割情報作成部24は、ステップS1110で作成されたLSI論理設計情報を使用して、図19に示される「(8)回路分割情報」を内部テーブルとして作成する。「(8)回路分割情報」は、LSIの論理回路中のスキャン回路をクロック別のグループに分割したクロックドメインに関する情報である。次に、図15のステップS1120の回路分割情報作成処理での回路分割情報の作成手順を説明する。
[回路分割情報作成処理の工程1]
まず、分割情報作成部24は、LSI論理設計情報に基づいて、共通のクロックで動作するクロックドメインとその共通のクロックとを特定する。
分割情報作成部24は、図15のステップS1110のLSI回路情報DB入力処理で読み込んだ「(4)Clockピンテーブル」を参照して、クロックドメイン毎のグループを作成する。
図19は、回路分割情報作成処理での回路分割情報の作成手順(1)を示す図である。
分割情報作成部24は、「(4)Clockピンテーブル」を参照してクロックドメイン単位にクロックを供給するクロックピンを特定し、このクロックピン単位にクロックドメインのグループを作成する。
図20のサンプル回路の場合、「(4)Clockピンテーブル」には、クロックドメインの動作クロックとしてクロックCK1とクロックCK2のクロックピンが登録されている。
まず、分割情報作成部24は、クロックCK1で動作するクロックドメイン1に関しての「(8)回路分割情報」のクロックピン情報に、クロックCK1のピンの「(4)Clockピンテーブル」の番号(1)を設定する。
次に、分割情報作成部24は、クロックCK2で動作するクロックドメイン2に関しての「(8)回路分割情報」のクロックピン情報に、クロックCK2のピンの「(4)Clockピンテーブル」の番号(2)を設定する。
これにより、クロックドメイン毎の動作クロックの「(2)PI/POパタンデータテーブル」の位置が特定でき、PI/POパタンでのクロックドメイン毎の動作クロックの印加判定が可能になる。
[回路分割情報作成処理の工程2]
次に、分割情報作成部24は、LSI論理設計情報から、クロックドメインと共通のクロックで動作するスキャンアウトのScan FFを、当該クロックドメインに所属するスキャンアウトのSCAN FFとして特定する。
図21は、回路分割情報作成処理の回路分割情報作成手順(2)を示す図である。
まず、分割情報作成部24は、「(6)SCANチェーンデータテーブル」の全てのスキャンアウトのSCAN FFの「(1)パタンアドレステーブル」を参照する。
次に、分割情報作成部24は、参照した「(1)パタンアドレステーブル」から論理回路の接続情報の「(7)ネットテーブル」を参照して、スキャンアウトのSCAN FFのCLKピン(クロック端子)を特定する。分割情報作成部24は、特定したCLKピンから「(7)ネットテーブル」を検索して、スキャンアウトのSCAN FFへ測定値をキャプチャーするためのクロックを供給するクロックピンを特定する。
分割情報作成部24は、特定したクロックピンが「(4)Clockピンテーブル」のどのピンであるかを判定する。
特定したクロックピンがCK1であれば、このスキャンアウトのSCAN FFに測定値をキャプチャーするためのクロックのピンはCK1である。分割情報作成部24は、「(8)回路分割情報」の「クロックドメイン1に所属するスキャンアウトのSCAN FF」に、スキャンアウトのSCAN FFの「(1)パタンアドレステーブル」の番号を設定する。図22に示される例では、SCAN FF1の「(1)パタンアドレステーブル」の番号(9)とSCAN FF2の「(1)パタンアドレステーブル」の番号(10)が、クロックCK1で動作するクロックドメイン1に所属するスキャンアウトのSCAN FFとして設定される。
特定したクロックピンがCK2であれば、このスキャンアウトのSCAN FFに測定値をキャプチャーするためのクロックのピンはCK2である。分割情報作成部24は、「(8)回路分割情報」の「クロックドメイン2に所属するスキャンアウトのSCAN FF」に、スキャンアウトのSCAN FFの「(1)パタンアドレステーブル」の番号を設定する。図22に示される例では、SCAN FF3の「(1)パタンアドレステーブル」の番号(11)とSCAN FF4の「(1)パタンアドレステーブル」の番号(12)が、クロックCK2で動作するクロックドメイン2に所属するSCAN FFとして設定される。
[回路分割情報作成処理の工程3]
最後に、分割情報作成部24は、LSI論理設計情報から、SI値の変化がクロックドメインに所属するスキャンアウトのSCAN FFにキャプチャーされるスキャンインのSCAN FFを、当該クロックドメインに所属するスキャンインのSCAN FFとして特定する。
図23は、回路分割情報作成処理の回路分割情報作成手順(3)を示す図である。
まず、分割情報作成部24は、「(8)回路分割情報」のクロックドメインの分割データ単位に、「クロックドメインに所属するSOのSCAN FF」から、「(1)パタンアドレステーブル」を参照する。
次に、分割情報作成部24は、参照した「(1)パタンアドレステーブル」から論理回路の接続情報の「(7)ネットテーブル」を参照して、スキャンアウトのSCAN FFのDピン(データ入力端子)を特定する。分割情報作成部24は、特定したDピンから「(7)ネットテーブル」を検索して、SI値の変化がスキャンアウトのSCAN FFにキャプチャーされるスキャンインのSCAN FFを特定する。
分割情報作成部24は、特定したスキャンインのSCAN FFのQピン(SI値端子)の「(1)パタンアドレステーブル」の番号を判定する。分割情報作成部24は、「(8)回路分割情報」の「クロックドメインに所属するSIのSCAN FF」に、スキャンインのSCAN FFの「(1)パタンアドレステーブル」の番号を設定する。
図24に示される例では、クロックドメイン1は、クロックCK1で動作する。クロックドメイン1のスキャンアウト(SO)のSCAN FF1(パタンアドレステーブルの番号(9))のDピン(データ入力端子)から、スキャンイン(SI)のSCAN FF2のQピンのパタンアドレステーブルの番号(6)が検索される。スキャンインのSCAN FF2のQピンのパタンアドレステーブルの番号(6)が、クロックCK1で動作するクロックドメイン1に所属するスキャンインのSCAN FFとして設定される。
また、図24に示される例では、クロックドメイン2は、クロックCK2で動作する。クロックドメイン2のスキャンアウトのSCAN FF3(パタンアドレステーブルの番号(11))のDピン(データ入力端子)から、スキャンインのSCAN FF4のQピンのパタンアドレステーブルの番号(8)が検索される。スキャンインのSCAN FF4のQピンのパタンアドレステーブルの番号(8)が、クロックCK2で動作するクロックドメイン2に所属するスキャンインのSCAN FFとして設定される。
<ステップS1130>
図15のステップS1130の試験条件作成処理では、LSI情報作成部23は、LSI試験仕様データを読み込み、試験時の信号印加タイミング、測定タイミングなどの試験条件を規定したLSI試験条件情報を作成する。LSI試験仕様データは、例えば、LSI試験で適用される信号印加のタイミング、LSIテスターで信号を観測するタイミングなどの試験時のパラメータである。LSI情報作成部23は、LSI試験仕様データを読み込み、テストパタンを印加してLSI試験を行うための「テスト条件データ」を作成する。
<テストパタン変換処理部での処理>
図25、図26及び図28は、テストパタン変換処理部が実行する処理の一例を示すフローチャートである。図25、図26及び図28は、図9に示された上述の処理の一例を詳細に示している。
<ステップS1210>
図25のステップS1210のテストパタン入力処理では、LSI情報作成部27は、ATPG21で自動生成したテストパタンファイルから所定のテストパタンを1パタン単位で取得する。LSI情報作成部27は、取得したテストパタンを、「(2)PI/POパタンデータテーブル」(図16参照)と「(3)SCANパタンデータテーブル」(図16参照)に読み込む。
S1220にて、判定部27は、全てのテストパタンの変換が完了したか否かを判定する。全てのテストパタンの変換が完了したと判定された場合、変換された全てのPI/POパタンと、変換された全てのSI/SOパタンとが、LSI試験データとしてLSIテスターに出力されるテストパタンとして得られる。一方、全てのテストパタンの変換が完了していないと判定された場合、ステップS1240の処理が実行される。
<ステップS1240>
図25のステップS1240のテストパタン種別判定処理では、判定部27は、ステップS1210で読み込まれたテストパタンがPI/POパタンかSCANパタンかの識別を行う。変換部25は、テストパタンがPI/POパタンである場合、図26の「PI/POパタン変換処理」を実行し、テストパタンがSCANパタンである場合、図28の「SCANパタン変換処理」を実行する。
<PI/POパタン変換処理>
図26は、変換部25による「PI/POパタン変換処理」の手順の一例を示すフローチャートである。PI/POパタン変換処理では、変換部25は、ATPG21が自動生成したPI/POパタンを1パタン分、テストパタンに変換する。
ステップS1260にて、判定部27は、1パタン分のPI/POパタンの変換が完了したか否かを判定する。1パタン分のPI/POパタンの変換が完了したと判定された場合、図25のステップS1220の処理が実行される。一方、1パタン分PI/POパタンの変換が完了していないと判定された場合、ステップS1270のClock印加判定処理が実行される。
ステップS1270のClock印加判定処理では、判定部27は、「回路分割情報」で分割されたクロックドメインのクロックが、ATPG21が自動生成したPI/POパタンで印加されるか否か(以下、「ClockのON/OFF」とも称する)を判定する。印加されると判定されたとき、判定部27は、クロックピンの種別を「(4)Clockピンテーブル」の(Clock種別)で識別する。
図27は、PI/POパタンのクロック印加判定情報の作成手順の一例を示す図である。図27を参照して、PI/POパタンのクロック印加判定情報の作成手順の一例を説明する。
手順(1)にて、判定部27は、クロックピンのPI/PO パタンアドレスを取得する。判定部27は、「(8)回路分割情報」のCLOCKピン情報(Clockピンテーブルの番号)から、「(4)Clockピンテーブル」(パタンアドレステーブルの番号)で「(2)PI/POパタンデータテーブル」を参照する。手順(2)にて、判定部27は、クロックピンのクロックの印加判定を行う。判定部27は、手順(1)で取得したパタンアドレステーブルの番号を参照し、図25のステップS1210のテストパタン入力処理で「(2)PI/POパタンデータテーブル」に読み込まれたPI/POパタンのクロックピンのPI値に基づいて、ClockのON/OFFを判定する。判定部27は、ClockのON/OFFの判定結果を「(9)PI/POパタンClock印加判定情報」に登録する。
図29は、回路分割情報とSCANパタンデータ及びPI/POパタンデータの構成例を示す図である。図29を参照して、PI/POパタンでのClockのON/OFFの判定手順について説明する。
判定部27は、図25のステップS1210で読み込んだPI/POテストパタンでクロックが印加されるか否かを、図26のステップS1270で作成した「(9)PI/POパタンClock印加判定情報」に基づいて判定する。図29に示される「(9)PI/POパタンClock印加判定情報」は、テストパタンでCK1のピンは(ON)であるのでクロックが印加されることを表し、CK2のピンは(OFF)であるのでクロックが印加されないことを表す。
図26のステップS1280では、変換部25は、ATPG21によって自動生成されたテストパタン(この場合、図25のステップS1210で取得されたPI/POパタン)を、LSIテスターで使用する規定のフォーマットのパタンに変換する。
<SCANパタン変換処理>
図28は、変換部25による「SCANパタン変換処理」の手順の一例を示すフローチャートである。SCANパタン変換処理では、変換部25は、ATPG21が自動生成したSCANパタンを1パタン分、テストパタンに変換する。
ステップS1290にて、判定部27は、1パタン分のSCANパタンの変換が完了したか否かを判定する。1パタン分のSCANパタンの変換が完了したと判定された場合、図25のステップS1220の処理が実行される。一方、1パタン分SCANパタンの変換が完了していないと判定された場合、ステップS1300のグループ特定処理が実行される。
ステップS1300は、「SCAN FFが所属するクロックドメインのグループ特定処理」を表す。判定部27は、ATPG21が自動生成したSCANパタンと、図15のステップS1120で作成した回路分割情報と、前述のPI/POパタン変換処理で作成した「(9)PI/POパタンClock印加判定情報」とを、ステップS1300のグループ特定処理に使用する。判定部27は、SCAN FFがどのクロックドメインに所属するのかを特定し、SCAN FFが所属するクロックドメインのクロックが印加されるか否かを判定する。
ステップS1310にて、判定部27は、回路分割情報を使用して、スキャンインのテストパタンではスキャンインのSCAN FFがクロックドメインのグループに所属しているか否かを判定する。同様に、判定部27は、回路分割情報を使用して、スキャンアウトのテストパタンではスキャンアウトのSCAN FFがクロックドメインのグループに所属しているか否かを判定する。
スキャンインのSCAN FF及びスキャンアウトのSCAN FFが何れのクロックドメイングループにも所属していないとき、スキャンインのテストパタンではSI値の被試験回路への取り込みがクロック印加により制御されない。また、スキャンインのSCAN FF及びスキャンアウトのSCAN FFが何れのクロックドメイングループにも所属していないとき、スキャンアウトのテストパタンでは被試験回路の出力値をスキャンアウトのSCAN FFでキャプチャーすることがクロック印加により制御されない。したがって、スキャンインのSCAN FF及びスキャンアウトのSCAN FFが何れのクロックドメイングループにも所属していないとき、変換部25は、SCAN FFのSI値及びSCAN FFのSO値に、ATPG21が自動生成したSI値とSO値を使用する(S1330参照)。
スキャンインのSCAN FF又はスキャンアウトのSCAN FFがクロックドメイングループに所属しているとき、判定部27は、スキャンインのテストパタン又はスキャンアウトのテストパタンが所属するクロックドメイングループのクロックの印加有無を判定する。判定部27は、「(9)PI/POパタンCLOCK印加判定情報」を使用して、スキャンインのテストパタン又はスキャンアウトのテストパタンが所属するクロックドメイングループのクロックの印加有無を判定する(S1330参照)。
クロックの印加がない場合、当該クロックドメイングループに所属するSCAN FFのSI値は、当該クロックドメイングループの被試験回路に取り込まれない。よって、変換部25は、クロックの印加がないと判定された場合、直前のスキャンインのテストパタンのSI値又はドントケア値を、予め決められた所定のSI値として使用する(S1320参照)。一方、クロックの印加がない場合、当該クロックドメイングループに所属するSCAN FFは、直前のスキャンインのテストパタンのSI値を保持する。よって、変換部25は、クロックの印加がないと判定された場合、直前のスキャンインのテストパタンのSI値を、予め決められた所定のSO値として使用する(S1320参照)。
図29を参照して、クロックドメインに所属するSCAN FFの特定について説明する。まず、「(8)回路分割情報」のクロックドメイン毎のSCANパタンのマップを参照して、クロックドメイン毎のSCAN FFとスキャンテストパタンとの関連付けが行われる。スキャンインのテストパタンでは、スキャンインのSCAN FFは、「(8)回路分割情報」のスキャンインのSCAN FFのマップ(クロックドメインに所属するSI)から検索されて特定される。一方、スキャンアウトのテストパタンでは、スキャンアウトのSCAN FFは、「(8)回路分割情報」のスキャンアウトのSCAN FFのマップ(クロックドメインに所属するSO)から検索されて特定される。
ステップS1320は、「所定のSCANパタンの作成処理」を表す。図30は、所定のSI値及びSO値の設定例を示す図である。図30を参照して、予め決められた所定のSI値及びSO値の作成手順について説明する。
変換部25は、作成した直前のスキャンテストパタンの全てのSI値及びSO値を保存し、保存したSI値及びSO値を、次のスキャンテストパタンでの所定のSI値及びSO値として使用する。
次のスキャンテストパタンでSI値に所定のSI値を使用するとき、変換部25は、保存されている直前のスキャンテストパタンの当該SCAN FFのSI値を、次のスキャンテストパタンのSI値としてそのまま使用する。
一方、次のスキャンテストパタンでSO値に所定のSI値を使用するとき、変換部25は、保存されている直前のスキャンテストパタンの当該SCAN FFのSI値を、次のスキャンテストパタンで使用するSO値として書き換える。
また、不定値’X’を所定の値とするとき、変換部25は、スキャンアウトのSCAN FF分の保存領域のSO値を‘X’で初期化し、ATPG21で生成したスキャンアウトのテストパタンを変換する。これにより、所定のSOパタンには、初期化した’X’が記録されており、初期化した’X’をそのまま使用することができる。
図30では、SCANパタン番号1のSCANパタンアドレス1と2のSCAN FFのSI値が、1パタン前の直前のスキャンテストパタンとして保存されている。SCANパタン番号1のSCANパタンアドレス1と2のSCAN FFのSI値(0,0)は、次のSCANパタン番号2のスキャンテストパタンのSCANパタンアドレス1と2のSCAN FFのSI値に、所定のSI値(0,0)として使用される。また、SCANパタン番号1のSCANパタンアドレス1と2のSCAN FFのSI値(0,0)は、次のSCANパタン番号2のSCANパタンアドレス1と2のSCAN FFのSO値に、所定のSO値(L,L)として使用される。
<テストパタン出力処理部での処理>
図31は、テストパタン出力処理部が実行する処理の一例を示すフローチャートである。図31は、図10に示された上述の処理の一例を詳細に示している。
図31のステップS1410のテストパタン出力処理では、出力部26は、上述のテストパタン変換処理で作成された変換後のテストパタン(ステップS1230参照)をLSI試験データとしてLSIテスターに出力する。また、出力部26は、上述のLSI回路情報DB入力処理で作成されたLSI設計情報(図15参照)と、上述の試験条件作成処理で作成されたLSI試験条件情報(図15参照)とを、LSI試験データとしてLSIテスターに出力する。
以上、テストパタン生成装置及びテストパタン生成方法を実施形態により説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。他の実施形態の一部又は全部との組み合わせや置換などの種々の変形及び改良が、本発明の範囲内で可能である。
以上の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
スキャンテストのテストパタンを自動生成する生成部と、
前記スキャンテストの対象回路内のクロックドメインにクロックが印加されるか否かを判定する判定部と、
前記クロックドメインに所属するスキャンフリップフロップに入力する入力値と、前記クロックドメインに所属するスキャンフリップフロップから出力される値の期待値とを作成する作成部とを備え、
前記作成部は、前記クロックが印加されると判定された前記クロックドメインでの前記入力値及び前記期待値を、前記生成部が自動生成した前記テストパタンを変換して作成し、前記クロックが印加されないと判定された前記クロックドメインでの前記入力値及び前記期待値を、予め決められた所定の値に設定する、テストパタン生成装置。
(付記2)
前記判定部は、前記対象回路内のクロックドメインに所属するスキャンフリップフロップと前記対象回路内のクロックドメインに印加されるクロックとを規定したクロックドメイン情報と、前記生成部が自動生成した前記テストパタンとを用いて、前記クロックの印加の有無を判定する、付記1に記載のテストパタン生成装置。
(付記3)
前記対象回路内で共通のクロックで動作するクロックドメインと、当該クロックドメインに所属するスキャンフリップフロップとを特定することで、前記クロックドメイン情報を作成する情報作成部を備える、付記2に記載のテストパタン生成装置。
(付記4)
スキャンテストのテストパタンを自動生成し、
前記スキャンテストの対象回路内のクロックドメインにクロックが印加されるか否かを判定し、
前記クロックドメインに所属するスキャンフリップフロップに入力する入力値と、前記クロックドメインに所属するスキャンフリップフロップから出力される値の期待値とを作成し、
前記クロックが印加されると判定された場合、前記クロックドメインでの前記入力値及び前記期待値を、自動生成した前記テストパタンを変換して作成し、前記クロックが印加されないと判定された場合、前記クロックドメインでの前記入力値及び前記期待値を、予め決められた所定の値に設定する、テストパタン生成方法。
(付記5)
前記対象回路内のクロックドメインに所属するスキャンフリップフロップと前記対象回路内のクロックドメインに印加されるクロックとを規定したクロックドメイン情報と、前記生成部が自動生成した前記テストパタンとを用いて、前記クロックの印加の有無を判定する、付記4に記載のテストパタン生成方法。
(付記6)
前記対象回路内で共通のクロックで動作するクロックドメインと、当該クロックドメインに所属するスキャンフリップフロップとを特定することで、前記クロックドメイン情報を作成する、付記5に記載のテストパタン生成方法。
11,21 テストパタン自動生成部
12,22 テストパタン変換部
13 第1の被試験回路
14 第2の被試験回路
20 LSIテストパタン生成システム
23 LSI情報作成処理部
24 回路分割情報作成処理部
25 テストパタン変換処理部
26 テストパタン出力処理部
27 クロック印加判定部

Claims (4)

  1. スキャンテストのテストパタンを生成する生成部と、
    前記スキャンテストの対象回路内のクロックドメインにクロックが印加されるか否かを判定する判定部と、
    前記クロックドメインに所属するスキャンフリップフロップに入力する入力値と、前記クロックドメインに所属するスキャンフリップフロップから出力される値の期待値とを作成する作成部とを備え、
    前記作成部は、前記クロックが印加されると判定された前記クロックドメインでの前記入力値及び前記期待値を、前記生成部が生成した前記テストパタンを変換して作成し、前記クロックが印加されないと判定された前記クロックドメインでの前記入力値及び前記期待値を、予め決められた所定の値とする、テストパタン生成装置。
  2. 前記判定部は、前記対象回路内のクロックドメインに所属するスキャンフリップフロップと前記対象回路内のクロックドメインに印加されるクロックとを規定したクロックドメイン情報と、前記生成部が生成した前記テストパタンとを用いて、前記クロックの印加の有無を判定する、請求項1に記載のテストパタン生成装置。
  3. 前記対象回路内で共通のクロックで動作するクロックドメインと、当該クロックドメインに所属するスキャンフリップフロップとを特定することで、前記クロックドメイン情報を作成する情報作成部を備える、請求項2に記載のテストパタン生成装置。
  4. スキャンテストのテストパタンを生成し、
    前記スキャンテストの対象回路内のクロックドメインにクロックが印加されるか否かを判定し、
    前記クロックドメインに所属するスキャンフリップフロップに入力する入力値と、前記クロックドメインに所属するスキャンフリップフロップから出力される値の期待値とを作成し、
    前記クロックが印加されると判定された場合、前記クロックドメインでの前記入力値及び前記期待値を、生成された前記テストパタンを変換して作成し、前記クロックが印加されないと判定された場合、前記クロックドメインでの前記入力値及び前記期待値を、予め決められた所定の値とする、テストパタン生成方法。
JP2016147781A 2016-07-27 2016-07-27 テストパタン生成装置及びテストパタン生成方法 Active JP6686769B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016147781A JP6686769B2 (ja) 2016-07-27 2016-07-27 テストパタン生成装置及びテストパタン生成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016147781A JP6686769B2 (ja) 2016-07-27 2016-07-27 テストパタン生成装置及びテストパタン生成方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018017598A JP2018017598A (ja) 2018-02-01
JP6686769B2 true JP6686769B2 (ja) 2020-04-22

Family

ID=61076203

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016147781A Active JP6686769B2 (ja) 2016-07-27 2016-07-27 テストパタン生成装置及びテストパタン生成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6686769B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102569335B1 (ko) * 2019-01-22 2023-08-22 주식회사 아도반테스토 커맨드 오류 처리를 위해 하나 이상의 테스트 대상 디바이스를 테스트하기 위한 자동 테스트 장비, 하나 이상의 테스트 대상 디바이스의 자동 테스트를 위한 방법 및 컴퓨터 프로그램

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018017598A (ja) 2018-02-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7139955B2 (en) Hierarchically-controlled automatic test pattern generation
US7352169B2 (en) Testing components of I/O paths of an integrated circuit
US8645778B2 (en) Scan test circuitry with delay defect bypass functionality
JP2003332443A (ja) 半導体集積回路とその設計支援装置およびテスト方法
US6721923B2 (en) System and method for generating integrated circuit boundary register description data
CN116224042B (zh) 生成测试待测器件的测试向量的方法、系统、设备和介质
CN112597723B (zh) 一种用于fpga内嵌ip的可测试性设计方法
US20030126533A1 (en) Testing of circuit modules embedded in an integrated circuit
US6058255A (en) JTAG instruction decode test register and method
JP6686769B2 (ja) テストパタン生成装置及びテストパタン生成方法
US6334200B1 (en) Testable integrated circuit, integrated circuit design-for-testability method, and computer-readable medium storing a program for implementing the design-for-testability method
JP2002257903A (ja) 半導体集積回路の試験方法と試験パタン生成方法及び装置並びにプログラム
US20030011396A1 (en) Semiconductor device and test system therefor
US20020194563A1 (en) Accelerating scan test by re-using response data as stimulus data
US6105156A (en) LSI tester for use in LSI fault analysis
JP2001312529A (ja) 検査容易化設計方法、集積回路の設計方法および集積回路
EP1286170A1 (en) Scan flip-flop with bypass of the memory cell of the flipflop
TWI684774B (zh) 應用於多個掃描模式來進行測試的電路
CN117517938B (zh) 一种芯片扫描链测试方法及装置、电子设备、存储介质
JP2005156479A (ja) 半導体集積回路装置およびそのテスト方法
JP3964179B2 (ja) Lsiスキャンテスト装置、テストシステム、テスト方法、及びテストパターン作成方法
Obien et al. Delay fault ATPG for f-scannable RTL circuits
JP4644966B2 (ja) 半導体試験方法
JP3465257B2 (ja) Icテスタ
JP3544415B2 (ja) 半導体集積回路及び検査系列生成方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190409

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200220

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200303

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200316

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6686769

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150