以下に図面を用いて、本発明の一実施の形態を詳細に説明する。以下で述べる構成、形状等は説明のための例示であって、部品実装システム、部品実装装置、テープフィーダ、スプライシング装置、キャリアテープ、スプライシングテープの仕様に応じ、適宜変更が可能である。以下では、全ての図面において対応する要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
まず図1を参照して部品実装システム1について説明する。部品実装システム1は、基板搬送方向の上流側から下流側に向かって(紙面の左から右側に向かって)、部品実装装置M1、部品実装装置M2、部品実装装置M3を連結して通信ネットワーク2によって接続し、全体を管理コンピュータ3によって制御する構成となっている。部品実装システム1は、基板に部品を実装して実装基板を製造する機能を有する。なお、部品実装システム1の構成はこの例に限定されることはなく、1台、2台及び4台以上の部品実装装置M1〜M3を連結して構成してもよい。
次に図2を参照して、部品実装装置M1〜M3の構成を説明する。部品実装装置M1〜M3は同様の構成をしており、以下、部品実装装置M1について説明する。部品実装装置M1は、基板4に部品5を装着する装置である。基台6の上面に設けられた基板搬送コンベア7は、基板4を水平面内の一の方向(図2における紙面に垂直な方向)に搬送して位置決めする。
ヘッド移動機構8は、実装ヘッド9を移動させる。実装ヘッド9は、基板搬送コンベア7の側方に取り付けられたテープフィーダ10より供給される部品5を吸着ノズル9aによりピックアップして基板4に装着する(矢印a)。部品5は、基板4に装着される前に基板搬送コンベア7とテープフィーダ10の間に配設された部品カメラ11で撮像され、得られた画像認識結果に基づいて装着時の姿勢補正がなされる。
テープフィーダ10は、床面FS上を移動自在で基台6に結合される台車12の上部に設けられたフィーダベース12aに取り付けられている。台車12には、収納された部品5を部品実装装置M1に供給するキャリアテープTPが巻回収納されたテープリールRが交換自在に保持されている。各テープリールRの側面には、巻回収納するキャリアテープTPに収納された部品5の部品情報を含む1次元、または、2次元のバーコードLが付されている。
台車12の後方には、床面FS上を移動自在な治具台車15が配置されている。治具台車15の上部には、スプライシング装置40がネジ(図示省略)などで固定されている。スプライシング装置40は、後述するスプライシングテープTS(図4参照)によって前後のキャリアテープTPを継ぎ合わせるスプライシングを自動で実行する機能を有している。スプライシング装置40の本体40aには、バーコードLを認識するバーコードリーダTが通信ケーブル40bによって接続されている。
スプライシング装置40の本体40aは、部品実装装置M1と通信ケーブル40cによって接続されている。これにより、スプライシング装置40は、部品実装装置M1を経由して通信ネットワーク2に接続される。なお、バーコードリーダTは、部品実装装置M1に直接接続するようにしてもよい。また、バーコードリーダTは、無線によって部品実装装置M1または管理コンピュータ3と通信するようにしてもよい。すなわち、バーコードリーダTの認識結果が、スプライシング装置40、部品実装装置M1、テープフィーダ10、管理コンピュータ3に送信される形態であればよい。
ここで図4(a)を参照して、キャリアテープTPの構造について説明する。キャリアテープTPは、部品5を収納する部品ポケット13aとテープフィーダ10のスプロケット24の送りピン24a(図3参照)が嵌入するテープ送り穴13bとを備えたテープ本体13と、部品ポケット13aに貼り付けられた透明のトップテープ14で構成される。テープ送り穴13bは、送り穴ピッチLhで、テープ本体13に周期的に形成されている。すなわち、キャリアテープTPには等ピッチでテープ送り穴13bが設けられている。
次に図3を参照して、テープフィーダ10の構成および機能について説明する。テープフィーダ10は、キャリアテープTPを部品取り出し位置まで搬送し、部品取り出し位置の手前でトップテープ14を剥離して収納された部品5を供給する機能を有している。テープフィーダ10は、本体部10aおよび本体部10aの下面から下方に凸設された装着部10bを備えた構成となっている。テープフィーダ10は、本体部10aの下面をフィーダベース12aに沿わせた状態で、装着部10bをフィーダベース12aに装着することによりフィーダベース12aに装着される。
また、テープフィーダ10がフィーダベース12aに装着されることにより、テープフィーダ10に内蔵されたフィーダ制御部21が、部品実装装置M1〜M3の実装制御部22と電気的に接続される。フィーダ制御部21は、キャリアテープTPのテープ送り動作などを制御する。本体部10aの内部には、テープリールRから引き出されて本体部10a内に挿入されたキャリアテープTPを案内するテープ搬送路10cが設けられている。テープ搬送路10cは、本体部10aにおいてテープ送り方向の上流側(以下、単に「上流側」と称し、反対方向を「下流側」と称す。)の端部に開口したキャリアテープTPが挿入される挿入口10dから、実装ヘッド9によって部品5を吸着して取り出す部品取り出し位置より下流側に開口した排出口10eまで連通して設けられている。
図3において、本体部10aには、キャリアテープTPをピッチ送りするためのテープ送り機構23が設けられている。テープ送り機構23は、本体部10aの下流側の端部に軸線をテープ送り方向に直交にし、かつ水平にした姿勢で配置されたスプロケット24と、スプロケット24を回転駆動させる駆動機構25を備えている。
スプロケット24は、外周に複数の送りピン24aが形成されている。駆動機構25は、送りピン24aをキャリアテープTPのテープ送り穴13bに係合させた状態でスプロケット24を間歇駆動することにより、キャリアテープTPをテープ搬送路10cに沿ってピッチ送りする。テープ送り機構23は、フィーダ制御部21によって制御される。すなわち、テープ送り機構23は、部品5を収納したキャリアテープTPを移送する移送部となる。また、フィーダ制御部21は、キャリアテープTPの移送を制御する制御部となる。
図3において、スプロケット24近傍の本体部10aの上面側には、テープ押さえカバー26が配設されている。キャリアテープTPはテープ押さえカバー26によってテープ搬送路10cに押さえつけられた状態でピッチ送りされる。
キャリアテープTPがテープ押さえカバー26の下方を走行する過程において、トップテープ14をカバーテープ剥離部27で折り返して上流側に引き出すことによって、部品取り出し位置の上流側にてトップテープ14がテープ本体13から剥離される。これにより、部品ポケット13a内の部品5は開口部28において上方へ露呈され、吸着ノズル9aによる取り出しが可能な状態となる。剥離されたトップテープ14は、カバーテープ送り機構29によってピッチ送り方向と反対側へ導かれ、本体部10aの上流側に設けられたテープ回収部30内へ送られる。
図3において、テープフィーダ10の上流側の上面には、フィーダ制御部21に接続された操作・表示パネル31が配置されている。操作・表示パネル31には、テープ送り機構23によるテープ送り動作、テープ戻し動作、カバーテープ送り機構29によるカバーテープ送り動作を操作するための操作ボタンなど、各種の操作ボタンが設けられている。また、操作・表示パネル31には、テープフィーダ10の動作状況を表示する液晶表示や7セグメントLEDなどの表示手段が設けられている。
テープ搬送路10cの部品取り出し位置の上流側には、部品5の補給のために先行するキャリアテープTPに後続のキャリアテープTPをスプライシングテープTSによって継合した継合箇所を検出するための継合検出センサSが配設されている。継合検出センサSは、検出光を投光する投光部Saと検出光を受光する受光部Sbを備える透過型光センサである。継合検出センサSの検出結果は、フィーダ制御部21に送られる。継合検出センサSは、搬送されるキャリアテープTPにおいて周期的に検出されていたテープ送り穴13bが、スプライシングテープTSによって遮光されて検出されなくなると、係合箇所があると検出する。
次に図4、図5を参照して、スプライシング装置40の構成および機能について説明する。部品5の基板4への装着が進行すると、既にテープフィーダ10に供給されているキャリアテープTP(以下、「前側キャリアテープTP1」と称する)の後端がテープリールR(以下、「前側テープリールR1」と称する)から抜け落ちた状態、若しくは間もなく抜け落ちる状態となる。そこで、前側キャリアテープTP1の後端と、新たに補充するキャリアテープTP(以下、「後側キャリアテープTP2」と称する)の先端を突き合わせてスプライシングテープTSによって繋ぎ合せるスプライシングが行われる。
以下、後側キャリアテープTP2を巻回収納するテープリールRを「後側テープリールR2」と称する。前側テープリールR1には、前側キャリアテープTP1に収納される部品5の部品情報を含むバーコードLが付されている。後側テープリールR2には、後側キャリアテープTP2の収納される部品5の部品情報を含むバーコードLが付されている。すなわち、バーコードリーダTは、テープフィーダ10(部品供給装置)に装着された前側キャリアテープTP1を巻回して収納する前側テープリールR1に付された部品情報と、テープフィーダ10(部品供給装置)に新たに装着される後側キャリアテープTP2を巻回して収納する後側テープリールR2に付された部品情報とを認識する認識部となる。
図4、図5において、テープフィーダ10によるキャリアテープTPのテープ送り方向を下流側とし、下流側の反対方向を上流側と称する。図4(a)において、スプライシング装置40の側面の下流側には前側テープ挿入口41a、上流側には後側テープ挿入口41bが設けられている(図2も参照)。
図5に、スプライシング装置40の内部構造を模式的に示す。前側テープ挿入口41aより挿入された前側キャリアテープTP1、および、後側テープ挿入口41bより挿入された後側キャリアテープTP2は、それぞれ左右の端部側進行路42、中央部側進行路44にガイドされながら、スプライシング装置40の中央に配置された下部構造部46の上面に搬送される。左右の端部側進行路42の下方には、前側キャリアテープTP1および後側キャリアテープTP2のテープ送り穴13bに係合するスプロケット43が設けられている。
スプロケット43は、図示省略するモータによって駆動されている。スプロケット43が回転駆動されることで、前側キャリアテープTP1および後側キャリアテープTP2は内側に搬送される。左右の端部側進行路42と中央部側進行路44の間には、それぞれ、前側キャリアテープTP1および後側キャリアテープTP2を切断する切断手段45が配設されている。前側キャリアテープTP1および後側キャリアテープTP2は、図示省略するセンサの検出結果によってスプロケット43による搬送が制御され、切断手段45によって所定のテープ送り穴13bの中央の位置(図4(a)の切断箇所B、切断箇所Cの位置)で切断される。
図5において、下部構造部46の上面の中ほどに設けられた逃がし穴48の中には、位置合わせピン47が上下に移動可能に設けられている。位置合わせピン47は、前側キャリアテープTP1と後側キャリアテープTP2を突き合わせる位置合せの際は、上昇して上部を逃がし穴48より突出させる。また位置合わせピン47は、後述するテープ貼り付けおよびテープ穴開けの際は、下降して逃がし穴48の中に移動する。
位置合せの際は、スプロケット43によって左右から搬送される前側キャリアテープTP1および後側テープ挿入口41bの切断されたテープ送り穴13bが上昇している位置合わせピン47に当接して位置合わせが行われる。すなわち、スプロケット43、スプロケット43を駆動するモータ、下部構造部46、位置合わせピン47は、前側キャリアテープTP1の後端部(切断箇所B)と後側キャリアテープTP2の前端部(切断箇所C)とを突き合わせる位置合わせを行う位置合わせ部49となる。
図5において、下部構造部46の上方には、貼付部50と穴開け部51が配設されている。貼付部50は、下部構造部46に位置合せされた前側キャリアテープTP1および後側テープ挿入口41bの上方に移動して、スプライシングテープTSを貼り付けて継合させる。すなわち、貼付部50は、前側キャリアテープTP1の後端部と後側キャリアテープTP2の前端部とを継ぎ合わせるスプライシングテープTSを貼り付ける機能を有している。
穴開け部51の下部には、上下に移動可能な複数のパンチ52(ここでは7本)が送り穴ピッチLhの間隔で一列に並んで配設されている。下部構造部46の上面には、穴開け部51の複数のパンチ52に対応して、複数のダイ穴53(ここでは6個)が設けられている。なお、この例では位置合わせピン47が下降した逃がし穴48は、ダイ穴を兼用している。穴開け部51は、後述する識別番号決定部54(図6参照)からの指令に基づいて、指定されたパンチ52を所定量だけ下降(または上昇)させる。
穴開け部51は、指定されたパンチ52を下降させた状態で下部構造部46の上方から下降して、係合箇所に貼り付けられたスプライシングテープTSの所定のテープ送り穴13bの位置に、スプライシングテープTSを貫通する識別穴H(図4(b)参照)を開口させる。なお、穴開け部51は、全体が下降するのではなく、指定されたパンチ52を下降させてスプライシングテープTSに識別穴Hを開けるようにしてもよい。また、パンチ52とダイ穴53の数は、スプライシングテープTSの長さ(キャリアテープTPの搬送方向の長さ)に応じて自由に設定することができる。
スプライシング装置40は上記の構造をしており、次に、スプライシング装置40によるスプライシング作業について説明する。図4(a)に示すように、まず作業者によって、前側キャリアテープTP1は前側テープ挿入口41aから(矢印d)、後側キャリアテープTP2は後側テープ挿入口41bから(矢印e)、それぞれ挿入される。以下のスプライシング作業は、スプライシング装置40において自動で実行される。まずスプライシング装置40は、前側キャリアテープTP1を内側に搬送して、後端を切断箇所Bで切り離す。同様に、スプライシング装置40は、後側キャリアテープTP2を内側に搬送して、前端を切断箇所Cで切り離す。
次いでスプライシング装置40は、前側キャリアテープTP1の切断箇所Bと後側キャリアテープTP2の切断箇所Cを突き合わせてスプライシングテープTSを貼り付ける。このように、スプライシング装置40は、自動で部品5を収納したキャリアテープTPをスプライシングテープTSで継ぎ合わせる。次いでスプライシング装置40は、スプライシングテープTSの所定のテープ送り穴13bの位置を型抜きして穴を開ける。図4(b)に示すように、スプライシングが終わった前側キャリアテープTP1および後側キャリアテープTP2は、作業者によってスプライシング装置40の前面より取り出される(矢印f)。
次に図6を参照して部品実装システム1の制御系について説明する。ここでは、スプライシングおよび部品供給に関係する項目についてのみ説明する。部品実装システム1が備える部品実装装置M1〜M3は同様の構成をしており、以下、部品実装装置M1について説明する。部品実装装置M1は、実装制御部22、実装記憶部61、実装照合部62、実装情報送信部63、通信部64を備えている。通信部64は通信インターフェースであり、通信ネットワーク2を介して管理コンピュータ3、テープフィーダ10、スプライシング装置40との間で信号、データの授受を行う。
実装記憶部61は、部品実装データの他、実装部品情報61aなどの各種情報を記憶する。実装部品情報61aには、部品実装装置M1に装着されたテープフィーダ10が供給している部品5の部品情報、テープフィーダ10にスプライシングによって継ぎ合わさせる予定の、または、継ぎ合わされた後側キャリアテープTP2が収納する部品5の部品情報、スプライシングの際に後側キャリアテープTP2に紐付けして付与された識別番号などが含まれる。
実装照合部62は、バーコードリーダTによって認識された継ぎ合わせ予定の後側キャリアテープTP2が巻回収納される後側テープリールR2に付された部品情報が、実装部品情報61aに記憶される継ぎ合わせ予定の部品5の部品情報と一致するか否かを照合する。また実装照合部62は、テープフィーダ10によって読み取られたスプライシングテープTSに付与された識別番号が、実装部品情報61aに記憶される後側キャリアテープTP2に紐付けして付与された識別番号と一致するか否かを照合する。
実装情報送信部63は、スプライシング装置40からの要求に応じて、実装部品情報61aに記憶される継ぎ合わせ予定の後側キャリアテープTP2の部品情報を、要求元のスプライシング装置40に送信する。また、実装情報送信部63は、テープフィーダ10から要求に応じて、実装部品情報61aに記憶される継ぎ合わされた後側キャリアテープTP2の部品情報と識別番号を、要求元のテープフィーダ10に送信する。
図6において、管理コンピュータ3は、管理制御部71、管理記憶部72、管理照合部73、管理情報送信部74、入力部75、表示部76、通信部77を備えている。入力部75は、キーボード、タッチパネル、マウスなどの入力装置であり、操作コマンドやデータ入力時などに用いられる。表示部76は液晶パネルなどの表示装置であり、入力部75による操作のための操作画面などの各種画面の他、各種情報を表示する。通信部77は通信インターフェースであり、通信ネットワーク2を介して部品実装装置M1〜M3、テープフィーダ10、スプライシング装置40との間で信号、データの授受を行う。
管理制御部71はCPUなどの演算装置であり、管理記憶部72が記憶する各種情報に基づいて部品実装システム1を管理する。管理記憶部72は記憶装置であり、部品実装データの他、管理部品情報72aなどの各種情報を記憶する。管理部品情報72aには、部品実装装置M1〜M3に装着されたテープフィーダ10が供給している部品5の部品情報、テープフィーダ10にスプライシングによって継ぎ合わさせる予定の、または、継ぎ合わされた後側キャリアテープTP2が収納する部品5の部品情報、スプライシングの際に後側キャリアテープTP2に紐付けして付与された識別番号などが含まれる。
管理照合部73は、バーコードリーダTによって認識された継ぎ合わせ予定の後側キャリアテープTP2が巻回収納される後側テープリールR2に付された部品情報が、管理部品情報72aに記憶される継ぎ合わせ予定の部品5の部品情報と一致するか否かを照合する。また管理照合部73は、テープフィーダ10によって読み取られたスプライシングテープTSに付与された識別番号が、管理部品情報72aに記憶される後側キャリアテープTP2に紐付けして付与された識別番号と一致するか否かを照合する。
管理情報送信部74は、スプライシング装置40からの要求に応じて、管理部品情報72aに記憶される継ぎ合わせ予定の後側キャリアテープTP2の部品情報を、要求元のスプライシング装置40に送信する。また、管理情報送信部74は、テープフィーダ10から要求に応じて、管理部品情報72aに記憶される継ぎ合わされた後側キャリアテープTP2の部品情報と識別番号を、要求元のテープフィーダ10に送信する。
図6において、テープフィーダ10は、フィーダ制御部21、フィーダ記憶部81、フィーダ取得部82、解読部83、フィーダ判定部84、テープ送り機構23、継合検出センサS、操作・表示パネル31、通信部85を備えている。通信部85は通信インターフェースであり、通信ネットワーク2を介して部品実装装置M1〜M3、管理コンピュータ3、スプライシング装置40との間で信号、データの授受を行う。
フィーダ記憶部81は、フィーダ部品情報81aなどの各種情報を記憶する。フィーダ部品情報81aには、現在供給している前側キャリアテープTP1が収納する部品5の部品情報、前側キャリアテープTP1がスプライシングされた際に紐付けして付与された識別番号などが含まれる。また、フィーダ部品情報81aには、継合された後側キャリアテープTP2が収納する部品5の部品情報、後側キャリアテープTP2がスプライシングされた際に紐付けして付与された識別番号などが含まれる。
フィーダ制御部21は、テープ送り機構23を制御して、前側キャリアテープTP1および後側キャリアテープTP2を移送し、前側キャリアテープTP1から後側キャリアテープTP2への乗り移り動作を実行する。フィーダ取得部82は、部品実装装置M1〜M3または管理コンピュータ3に要求を送信し、実装情報送信部63または管理情報送信部74が送信する情報を取得してフィーダ部品情報81aとして記憶させる。すなわち、フィーダ取得部82は、スプライシングによって継ぎ合わされた後側キャリアテープTP2に紐付けして付与された識別番号と後側キャリアテープTP2が収納する部品5の部品情報を取得する取得部となる。
図6において、解読部83は、継合検出センサSが検出した搬送されるキャリアテープTPのテープ送り穴13bと識別穴Hの検出パターンを解読して、スプライシングテープTSの位置(継合箇所)を検出し、さらにスプライシングテープTSに付与された2進数の識別番号を解読する。すなわち、テープ送り機構23、継合検出センサS、解読部83は、前側キャリアテープTP1と後側キャリアテープTP2(キャリアテープTP)を継ぎ合わせたスプライシングテープTSに付与された識別番号を読み取る読取部となる。読取部は、検出光を投光する投光部Saと検出光を受光する受光部Sbとを備え、識別穴Hを通過する検出光の有無から識別番号を読み取る。
フィーダ判定部84は、フィーダ部品情報81aに記憶される識別番号と、解読部83が解読した識別番号が一致するか否かを判定する。すなわち、フィーダ判定部84は、フィーダ取得部82(取得部)が取得した識別番号と読取部(継合検出センサS、解読部83)が読み取った識別番号とが一致するか否かを判定する判定部となる。また、フィーダ判定部84は、バーコードリーダTによって認識された部品情報とフィーダ取得部82が取得した部品情報とが一致するか否かを判定する。
また、フィーダ判定部84は、識別番号が不一致の場合、操作・表示パネル31の表示手段に、継ぎ合わされている後側キャリアテープTP2の識別番号とスプライシングテープTSに付与された識別番号が不一致で異常である旨を報知させる。また、フィーダ判定部84は、部品情報が不一致の場合、操作・表示パネル31の表示手段に、読取部によって解読された部品情報とフィーダ取得部82によって取得された部品情報とが不一致で異常である旨を報知させる。すなわち、操作・表示パネル31は、異常を報知する報知部となる。
図6において、スプライシング装置40は、スプライシング制御部91、スプライシング記憶部92、スプライシング取得部93、スプライシング判定部94、識別番号決定部54、バーコードリーダT、位置合わせ部49、貼付部50、穴開け部51、通信部95を備えている。通信部95は通信インターフェースであり、通信ネットワーク2を介して部品実装装置M1〜M3、管理コンピュータ3、テープフィーダ10との間で信号、データの授受を行う。
スプライシング記憶部92は、スプライシング部品情報92aなどの各種情報を記憶する。スプライシング部品情報92aには、継ぎ合わせ予定の後側キャリアテープTP2が収納する部品5の部品情報、バーコードリーダTが認識した継ぎ合わせ予定の後側キャリアテープTP2が巻回収納される後側テープリールR2の部品情報などが含まれる。
スプライシング制御部91は、位置合わせ部49を制御して、前側キャリアテープTP1の後端部と後側キャリアテープTP2の前端部とを突き合わせる位置合わせを実行させる。また、スプライシング制御部91は、貼付部50を制御して、前側キャリアテープTP1の後端部と後側キャリアテープTP2の前端部とを継ぎ合わせるようにスプライシングテープTSを貼り付けさせる。また、スプライシング制御部91は、穴開け部51を制御して、後側キャリアテープTP2に紐付けして付与された識別番号に対応する識別穴HをスプライシングテープTSに開けさせる。
図6において、スプライシング取得部93は、部品実装装置M1〜M3または管理コンピュータ3に要求を送信し、実装情報送信部63または管理情報送信部74が送信する情報を取得してスプライシング部品情報92aとして記憶させる。すなわち、スプライシング取得部93は、スプライシングによって継ぎ合わされる後側キャリアテープTP2の部品情報を取得する取得部となる。また図2に示すように、スプライシング装置40は、通信ケーブル40cによって部品実装装置M1〜M3に接続されており、通信部95、通信ネットワーク2を介してテープフィーダ10と通信する。すなわち、スプライシング取得部93(取得部)は、テープフィーダ10(部品供給装置)に記憶された部品情報を有線で取得する。
図6において、スプライシング判定部94は、スプライシング部品情報92aに記憶される部品情報とバーコードリーダTが認識した後側テープリールR2の部品情報とが一致するか否かを判定する。すなわち、スプライシング判定部94は、バーコードリーダT(認識部)が認識した部品情報とスプライシング取得部93(取得部)が取得した部品情報とが一致するか否かを判定する判定部となる。
識別番号決定部54は、継ぎ合わせた後側キャリアテープTP2の部品情報から所定の規則に基づいて識別番号を決定する。所定の規則は、例えば、穴開け部51がスプライシングテープTSに開けることができる識別穴Hの最大桁数と同じ桁数の部品情報の下位ビット(または上位ビット)を識別番号とする。また、識別番号決定部54は、識別番号を2進数に変換する。すなわち、識別番号決定部54は、識別番号を2進数に変換する変換部となる。
穴開け部51(付与部)は、識別番号決定部54(変換部)で変換された2進数に基づいてスプライシングテープTSで覆われたテープ送り穴13bのうち所定のテープ送り穴13bの位置に、スプライシングテープTSを貫通して開口する識別穴Hを開ける。すなわち、穴開け部51は、貼り付けられたスプライシングテープTSにバーコードリーダT(認識部)が認識した部品情報とスプライシング取得部93(取得部)が取得した部品情報とを紐付けた識別番号を付与する付与部となる。付与された識別番号は、部品実装装置M1〜M3または管理コンピュータ3に送信され、それぞれ実装部品情報61aまたは管理部品情報72aとして記憶される。
次に図7のフローに則して、図8を参照しながら、スプライシング装置40による部品5を収納したキャリアテープTPをスプライシングテープTSで継ぎ合わせるスプライシング方法について説明する。まず作業者は、部品5の補給が必要なテープフィーダ10を装着する部品実装装置M1〜M3まで、治具台車15に配置されたスプライシング装置40と補給する後側キャリアテープTP2を搬送する。次いで作業者は、スプライシング装置40の通信ケーブル40cを補給対象の部品実装装置M1〜M3に接続する。
次いで作業者は、補給対象のテープフィーダ10に装着された前側キャリアテープTP1を巻回して収納する(または、収納していた)前側テープリールR1のバーコードLをバーコードリーダTで読み取って、前側キャリアテープTP1の部品情報を認識する。次いで作業者は、補給する後側キャリアテープTP2を巻回して収納する後側テープリールR2のバーコードLをバーコードリーダTで読み取って、後側キャリアテープTP2の部品情報を認識する。
すなわち、テープフィーダ10(部品供給装置)に装着された前側キャリアテープTP1を巻回して収納する前側テープリールR1に付された部品情報と、テープフィーダ10(部品供給装置)に新たに装着される後側キャリアテープTP2を巻回して収納する後側テープリールR2に付された部品情報とが認識される(ST1:スプライシング認識工程)(認識工程)。次いでスプライシング取得部93は、部品実装装置M1〜M3または管理コンピュータ3から、補給を予定されている後側キャリアテープTP2の部品情報を取得する(ST2:スプライシング取得工程)(取得工程)。すなわち、スプライシングによって継ぎ合わされる後側キャリアテープTP2の部品情報を取得する。
図7において、次いでスプライシング判定部94は、後側テープリールR2から認識した部品情報と部品実装装置M1〜M3または管理コンピュータ3から取得した部品情報とが一致するか否かを判定する(ST3:部品情報判定工程)(判定工程)。すなわち、スプライシング認識工程(ST1)(認識工程)において認識された部品情報とスプライシング取得工程(ST2)(取得工程)において取得された部品情報とが一致するか否かを判定する。つまり、継合しようとしている後側キャリアテープTP2が、予定の後側キャリアテープTP2であるか否かが確認される。
予定の後側キャリアテープTP2ではない場合(ST3においてNo)、スプライシング装置40はスプライシングテープTSを貼り付けずにスプライシング作業を中止する(ST4)。すなわち、スプライシング判定部94(判定部)によりバーコードリーダT(認識部)が認識した部品情報とスプライシング取得部93(取得部)が取得した部品情報とが一致しないと判定された場合(ST3においてNo)、貼付部50はスプライシングテープTSを貼り付けない。
つまり、部品情報判定工程(ST3)(判定工程)において、スプライシング認識工程(ST1)(認識工程)において認識された部品情報とスプライシング取得工程(ST2)(取得工程)において取得された部品情報とが一致しない場合(No)、後述する貼付工程(ST6)においてスプライシングテープTSを貼り付けない。もしくは、後述する位置合わせ工程(ST5)を実行しないようにしてもよい。なお、スプライシング認識工程(ST1)が実行される前に、作業者が前側キャリアテープTP1と後側キャリアテープTP2をスプライシング装置40に挿入してもよいが、その場合、部品情報判定工程(ST3)において一致(Yes)が確認されるまで、少なくとも貼付工程(ST6)は実行されない。
図7において、予定の後側キャリアテープTP2である場合、すなわち、部品情報判定工程(ST3)(判定工程)において、スプライシング認識工程(ST1)(認識工程)において認識された部品情報とスプライシング取得工程(ST2)(取得工程)において取得された部品情報とが一致すると判定された場合(Yes)、スプライシング装置40においてスプライシング作業が実行される。スプライシング装置40に前側キャリアテープTP1と後側キャリアテープTP2が挿入されていない場合、作業者は、それぞれ前側テープ挿入口41aと後側テープ挿入口41bから挿入する。
スプライシング装置40において、挿入された前側キャリアテープTP1と後側キャリアテープTP2は、それぞれ切断箇所Bと切断箇所Cで切断される。次いでスプライシング制御部91は位置合わせ部49を制御して、前側キャリアテープTP1の後端部(切断箇所B)と後側キャリアテープTP2の前端部(切断箇所C)とを突き合わせる位置合わせを行う(ST5:位置合わせ工程)。図8(a)に示すように、位置合わせピン47に向かって、前側キャリアテープTP1は上流側に搬送され(矢印g)、後側キャリアテープTP2は下流側に搬送され(矢印h)、切断箇所Bと切断箇所Cが突き合わされる。
図7において、次いでスプライシング制御部91は貼付部50を制御して、前側キャリアテープTP1の後端部と後側キャリアテープTP2の前端部とを継ぎ合わせるようにスプライシングテープTSを貼り付ける(ST6:貼付工程)。図8(b)に示すように、位置合わせピン47を下方に退避させた後、貼付部50がスプライシングテープTSを貼り付ける。
図7において、次いで識別番号決定部54は、後側キャリアテープTP2の部品情報に基づいて識別番号を決定し(ST7:決定工程)、その識別番号を2進数に変換する(ST8:変換工程)。次いでスプライシング制御部91は穴開け部51を制御して、後側キャリアテープTP2に付与された識別番号に対応する識別穴HをスプライシングテープTSに開口する(ST9:付与工程)。すなわち、貼り付けられたスプライシングテープTSにスプライシング認識工程(ST1)(認識工程)において認識された部品情報とスプライシング取得工程(ST2)(取得工程)において取得された部品情報とを紐付けた識別番号を付与する。
図8(c)に示すように、スプライシングテープTSに、識別穴H(ここでは4つ)が開けられる。すなわち、付与工程(ST9)において、変換工程(ST8)において変換された2進数に基づいてスプライシングテープTSで覆われたテープ送り穴13bのうち所定のテープ送り穴13bの位置に、スプライシングテープTSを貫通して開口する識別穴Hを開ける。作業者が、スプライシングによって継合された前側キャリアテープTP1と後側キャリアテープTP2をスプライシング装置40から取り出して、スプライシングが完了する。
なお、テープフィーダ10では、識別穴Hが開いているテープ送り穴13bは「1」と、開いていないテープ送り穴13bは「0」と解読される。そして、スプライシングテープTSで覆われたテープ送り穴13bのうち、最初に継合検出センサSに送られる一番下流側のテープ送り穴13bには識別穴Hを開けず、継合検出に使用される。すなわち、所定以上に「1」が連続した後に「0」が現れると、スプライシングテープTSが貼り付けられた係合箇所であると判断され、以降の所定数(ここでは6ビット)のテープ送り穴13bが識別番号として解読される。図8(c)の例では、スプライシングテープTSに付与された識別番号は、「110101」と解読される。
上記説明したように、本実施の形態のスプライシング装置40は、前側テープリールR1と後側テープリールR2に付されたバーコードLを読み取って部品情報を認識するバーコードリーダT(認識部)と、後側キャリアテープTP2の部品情報を取得するスプライシング取得部93(取得部)と、認識した部品情報と取得した部品情報が一致するか否かを判定するスプライシング判定部94(判定部)と、前側キャリアテープTP1と後側キャリアテープTP2の位置合わせを行う位置合わせ部49と、スプライシングテープTSを貼り付ける貼付部50と、識別番号を付与する穴開け部51(付与部)と、を備えている。
そして、スプライシング判定部94によりバーコードリーダTが認識した部品情報とスプライシング取得部93が取得した部品情報とが一致すると判定された場合、貼付部50がスプライシングテープTSを貼り付け、穴開け部51が貼り付けられたスプライシングテープTSに識別番号を付与している。これによって、キャリアテープTPをスプライシングテープTSによって継ぎ合わせる際の誤接続を確実に防止することができる。
次に図9のフローに則して、部品実装装置M1〜M3に装着されたテープフィーダ10(部品供給装置)を備える部品供給システム(部品実装システム1)において部品5を供給する部品供給方法について説明する。この部品供給方法では、継合されたキャリアテープTP(後側キャリアテープTP2)が予定のキャリアテープTP(後側キャリアテープTP2)であることが確認されると、前側キャリアテープTP1から後側キャリアテープTP2への乗り移り動作が行われる。
まず、フィーダ取得部82は、部品実装装置M1〜M3または管理コンピュータ3から、スプライシングによって継ぎ合わされたキャリアテープTP(後側キャリアテープTP2)に付与された識別番号とキャリアテープTP(後側キャリアテープTP2)が収納する部品5の部品情報を取得する(ST11:フィーダ取得工程)(取得工程)。取得した識別番号と部品情報は、フィーダ部品情報81aとしてフィーダ記憶部81に記憶される。なお、スプライシングの際に継合した後側キャリアテープTP2の識別番号がテープフィーダ10に記憶されている場合は、この時点でのフィーダ取得工程(ST11)は省略され、後述するフィーダ判定工程(ST18)の前にフィーダ取得工程(ST11)が実行される。
次いで解読部83は、継合検出センサSによって検出された識別穴Hのパターンを解読し、キャリアテープTP(前側キャリアテープTP1と後側キャリアテープTP2)を継ぎ合わせたスプライシングテープTSに付与された識別番号を読み取る(ST12:読取工程)。次いでフィーダ判定部84は、フィーダ取得工程(ST11)において取得された識別番号と、読取工程(ST12)において読み取られた識別番号とが一致するか否かを判定する(ST13:識別番号判定工程)(判定工程)。
取得された識別番号と読み取られた識別番号とが一致する場合(ST13においてYes)、フィーダ制御部21(制御部)は、テープ送り機構23(移送部)によるキャリアテープTPの移送を再開させる(ST14:テープ送り再開工程)。キャリアテープTPの移送が再開されると、テープフィーダ10において、前側キャリアテープTP1から後側キャリアテープTP2への乗り移り動作が実行される。
取得された識別番号と読み取られた識別番号とが一致しないと判定された場合(ST13においてNo)、誤った後側キャリアテープTP2が継合されている、識別穴Hの形成が不完全で継合検出センサSが識別穴Hを誤検出した、解読部83が識別番号を誤解読したなどの可能性がある。そこで、フィーダ制御部21(制御部)はテープ送り機構23(移送部)によるキャリアテープTP(前側キャリアテープTP1、後側キャリアテープTP2)の移送を停止させる(ST15)。
図9において、次いで操作・表示パネル31によって、継合された後側キャリアテープTP2の異常が報知される(ST16:異常報知工程)。これにより、作業者は、継合された後側キャリアテープTP2に異常があって確認作業が必要であることを知ることができる。なお、異常があることを、部品実装装置M1〜M3が備える回転灯、ブザー、液晶表示パネル(図示省略)や管理コンピュータ3の表示部76などに報知させてもよい。
次いで作業者は、テープフィーダ10に装着されている後側キャリアテープTP2が巻回して収納されている後側テープリールR2に付されているバーコードLをバーコードリーダTによって読み取って部品情報を認識する。すなわち、後側キャリアテープTP2を巻回して収納する後側テープリールR2に付された部品情報を認識する(ST17:部品情報認識工程)(認識工程)。次いでフィーダ判定部84は、バーコードリーダTによって認識された部品情報と取得されてフィーダ部品情報81aに記憶されている部品情報が一致するか否かを判定する(ST18:フィーダ判定工程)。
バーコードリーダTによって認識された部品情報と取得された部品情報(フィーダ部品情報81aに記憶された情報)とが一致する場合(ST18においてYes)、識別番号判定工程(ST13)における不一致は継合検出センサSまたは解読部83に原因があり、継合された後側キャリアテープTP2は正しいと判断される。これによって、継合された後側キャリアテープTP2が予定されていた後側キャリアテープTP2であることを確実に確認することができる。次いでフィーダ制御部21(制御部)は、テープ送り機構23(移送部)によるキャリアテープTPの移送を再開させるテープ送り再開工程(ST14)を実行させる。
図9において、バーコードリーダTによって認識された部品情報と取得された部品情報とが一致しない場合(ST18においてNo)、誤った後側キャリアテープTP2が継合されたと判断される。そこでフィーダ判定部84は、操作・表示パネル31に異常を報知させる(ST19:不一致報知工程)。これによって、スプライシングテープTSによって誤接続された後側キャリアテープTP2より誤った部品5が供給されることを確実に防止することができる。
上記説明したように、本実施の形態の部品供給システムは、キャリアテープTPを移送するテープ送り機構23(移送部)と、移送を制御するフィーダ制御部21(制御部)と、部品実装装置M1〜M3または管理コンピュータ3から継ぎ合わされた後側キャリアテープTP2の識別番号と部品情報を取得するフィーダ取得部82(取得部)と、スプライシングテープTSに付与された識別番号を読み取る読取部(テープ送り機構23、継合検出センサS、解読部83)と、取得した識別番号と読み取った識別番号とが一致するか否かを判定するフィーダ判定部84(判定部)と、を備えている。
そして、部品供給システムは、フィーダ判定部84により取得された識別番号と読み取られた識別番号とが一致しないと判定された場合、フィーダ制御部21はキャリアテープTPの移送を停止させている。これによって、スプライシングテープTSによって誤接続された後側キャリアテープTP2より誤った部品5が供給されることを確実に防止することができる。
なお、上記の本実施の形態では、識別番号はスプライシング装置40においてスプライシングテープTSに開けられた識別穴Hより構成され、テープフィーダ10が備える継合検出センサSによって読み取られているが、この例に限定されることはない。例えば、スプライシング装置40はレーザ刻印装置を備えてスプライシングテープTSの表面に識別番号を表すバーコードを刻印し、テープフィーダ10はバーコードリーダを備えてスプライシングテープTSに刻印されたバーコードを認識して識別番号を判定してもよい。
また、スプライシング装置40はRFID書込部を備えてRFIDを内蔵したスプライシングテープTSに後側キャリアテープTP2の情報を書き込み、テープフィーダ10はRFID読取部を備えてスプライシングテープTSのRFIDより情報を読み取って識別番号を判定してもよい。また、識別番号判定工程(ST13)における識別番号の一致判定、フィーダ判定工程(ST18)における部品情報の一致判定は、部品実装装置M1〜M3が備える実装照合部62または管理コンピュータ3が備える管理照合部73が実行して、結果をテープフィーダ10に送信するようにしてもよい。