図1は、本発明の実施例にかかる医療レポート作成支援システム1の構成を示す図である。医療レポート作成支援システム1は内視鏡検査のレポート作成業務を支援するためのシステムであり、内視鏡システム10、管理システム20および情報処理装置30を備え、それらはLAN(ローカルエリアネットワーク)などのネットワーク2によって相互接続されている。情報処理装置30はたとえば各医師に割り当てられたパーソナルコンピュータなどの端末装置であって、画面出力可能に表示装置32と接続されるが、情報処理装置30は表示装置と一体となったラップトップコンピュータであってもよく、また携帯型タブレットであってもよい。また情報処理装置30は、端末装置およびサーバから構成されてもよい。
管理システム20は、内視鏡検査のオーダ情報や検査の実施情報、さらにレポート情報を管理する管理装置22と、内視鏡システム10により撮影された検査画像を記録する検査画像記録部24を備える。検査画像記録部24は、内視鏡システム10により撮影された検査画像を検査ごとにまとめて記録する。したがって一つの同じ検査で撮影された複数の検査画像は、その検査オーダを特定する情報(以下、検査IDとも呼ぶ)に紐づけられて検査画像記録部24に記録される。検査画像記録部24は、大容量のHDD(ハードディスクドライブ)で構成されてもよく、またフラッシュメモリで構成されてもよい。
情報処理装置30は、管理システム20にアクセスして、管理装置22に記憶された検査のオーダ情報、実施情報により構成される検査情報を、一覧形式で表示装置32に表示できる。レポートを作成する医師は、検査一覧画面から一つの検査を選択し、レポート入力画面に検査結果を入力する。このとき情報処理装置30は、検査画像記録部24に記録された検査画像を表示装置32に表示し、医師が医療レポートに添付する検査画像を選択する。
内視鏡システム10は、内視鏡12、内視鏡処理装置14および表示装置16を備える。内視鏡12は患者の体内に挿入され、医師が内視鏡12のレリーズスイッチを押したタイミングで体内の静止画像が撮影される。内視鏡12は、固体撮像素子(たとえばCCDイメージセンサまたはCMOSイメージセンサ)および信号処理回路を備える。固体撮像素子は入射光を電気信号に変換し、信号処理回路は、固体撮像素子により光電変換された画像データに対して、A/D変換、ノイズ除去などの信号処理を施して、内視鏡処理装置14に出力する。
内視鏡処理装置14は、内視鏡システム10全体を統括的に制御する。内視鏡処理装置14の一つの重要な役割は、内視鏡12により撮影された検査画像を管理システム20に送信して、検査画像記録部24に記録させることであり、もう一つの重要な役割は、内視鏡12により取得されている映像を表示装置16にリアルタイムで表示させることにある。前者の役割において、内視鏡処理装置14は検査画像に、検査オーダに対応する検査IDをメタデータとして付加する。検査画像記録部24は、内視鏡12により撮影された内視鏡画像データを受け取り、検査ごとにまとめて蓄積する。
情報処理装置30は、管理システム20と協働して、医師によるレポート作成を支援する機能をもつ。情報処理装置30には、キーボードやマウスなどのユーザインタフェースが接続されている。情報処理装置30は、表示装置32にレポート入力画面を表示させ、医師は表示画面を見ながら、ユーザインタフェースを操作してレポート入力を完成させる。医療レポート作成支援システム1は、用語選択式のレポート入力画面を提供し、医師は、該当する所見内容や診断内容の用語を選択することで、検査結果をレポート情報として入力できるようになっている。レポート入力画面において医師が入力した情報は、レポート作成者情報、検査種別情報などとともに、レポート情報として管理装置22に記憶される。
実施例では、非熟練医が検査結果として入力した入力情報を熟練医が確認するダブルチェックを実施する状況を前提とする。以下、非熟練医による入力情報を確認する医師(熟練医)を「確認担当医」とよぶ。なお確認担当医のチェックを受けるレポート作成者は、非熟練医に限らず、内視鏡非専門医であってもよい。以下、非熟練医である医師Aが、レポートを作成する手順を示す。
図2は、レポート作成を行うための情報処理装置30の構成を示す。情報処理装置30は、入力受付部34、取得部36、レポート入力画面生成部38および登録処理部40を備えて構成される。入力受付部34は、医師によるマウスやキーボードなどのユーザインタフェースの操作入力を受け付ける。
これらの構成はハードウエア的には、任意のプロセッサ、メモリ、その他のLSIで実現でき、ソフトウエア的にはメモリにロードされたプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウエアのみ、ソフトウエアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。また上記したように情報処理装置30は端末装置であってよいが、端末装置およびサーバから構成されてもよく、したがって図2において情報処理装置30の構成として示す各機能は、端末装置以外の装置によって実現されてよい。
医師Aは内視鏡検査を終了すると、表示装置32に表示されるログイン画面にユーザIDおよびパスワードを入力する。入力受付部34は、入力されたユーザIDおよびパスワードを受け付けると管理システム20に送信し、管理システム20がユーザ認証を実施する。管理システム20により正規ユーザであることが認証されると、医師Aは情報処理装置30にログインする。
医師Aがログインすると、表示装置32には、検査の一覧画面が表示される。この検査一覧画面では、患者名、検査種別、検査日、検査実施医などの検査情報がリスト表示され、医師Aは、レポートを作成する検査を選択する。検査一覧画面から一つの検査が選択されると、入力受付部34が検査の選択入力を受け付けて検査IDを特定し、レポート入力画面生成部38が、レポート入力画面を生成して、表示装置32に表示させる。
図3は、レポート入力画面の例を示す。レポート入力画面生成部38は、検査結果を入力するためのレポート入力画面を生成し、表示装置32に表示させる。レポート入力画面は、検査結果の複数の選択肢を含み、医師が入力項目のチェックボックスを選択することで、検査結果を入力できるようになっている。
レポート入力画面は2つの領域を有し、左側に検査画像のサムネイルを表示する検査画像表示領域60が、右側に医師が検査結果を選択するための検査結果入力領域66が配置される。なお検査結果入力領域66の上には、総合検査結果を表示する総合診断表示領域64が配置される。
取得部36は、検査画像記録部24から検査IDに紐付けられている全ての検査画像のサムネイルを取得し、レポート入力画面生成部38が、検査画像表示領域60に全てのサムネイル62を配置する。各サムネイル62にはチェックボックスが設けられ、医師が、マウスポインタをチェックボックスに配置して右クリックすると、当該サムネイルがレポートの添付画像として選択される。なお医師は、マウスポインタをサムネイル上に配置して右クリックすると、当該サムネイルを拡大表示させることができ、医師は拡大表示された検査画像を観て、レポートに添付するべきか判断してよい。
検査結果入力領域66には、観察部位に関する検査結果の選択肢である入力項目が表示され、医師は、該当する入力項目のチェックボックスにマウスポインタをあてて、マウスを右クリックして選択マークを入れることで、検査結果を入力する。医師は、観察範囲選択欄68で観察部位を切り替えて「食道」「胃」「十二指腸」のそれぞれを選択し、各観察部位に対する検査結果を検査結果入力領域66に入力する。医師が全ての検査結果を入力後、登録ボタン70を操作すると、登録ダイアログボックスが表示され、医師がユーザIDおよびパスワードを入力すると、登録処理部40が、入力した検査結果を管理装置22のレポート情報記憶部に登録する。
図4は、レポート入力画面の入力例を示す。医師Aは、検査画像表示領域60において、サムネイル62aを添付画像として選択しており、サムネイル62aのチェックボックスに選択マークが入れられている。また検査結果入力領域66において、発赤の項目のチェックマークに選択マーク72が入れられている。医師Aは、検査結果の入力を終了すると、登録ボタン70を操作し、表示される登録ダイアログボックスに所定の入力を行うことで、入力情報をレポート情報として管理装置22に登録する。
実施例の医療レポート作成支援システム1は、このように作成された医療レポートのダブルチェックの運用を効率化する仕組みを提供し、またダブルチェックを実施した結果を利用する仕組みを提供する。
大きな医療施設では、一日に多くの内視鏡検査が実施されるため、確認担当医は医療レポートのチェックを失念する可能性がある。一方で、確認担当医は、熟練医が作成したレポートや、非熟練医が診断を行わずに処置のみを実施した検査のレポートなどは確認しなくてよいという事情もある。そのため確認担当医は、レポートを確認する必要がある検査と、レポートを確認する必要がない検査とを、簡単に区別できることが好ましい。
図5は、ダブルチェックを効率化するための管理装置22の構成を示す。管理装置22は、受付部100、確認条件設定部102、確認要否判定部104、確認関連情報管理部106、表示情報生成部108、確認期限判定部110、通知部112および記憶部130を備える。受付部100は、情報処理装置30から送信されるレポート情報や、医師による操作入力を受け付ける。記憶部130は、検査情報記憶部132、レポート情報記憶部134、確認関連情報記憶部136および確認条件保持部138を有する。検査情報記憶部132は、検査のオーダ情報、実施情報により構成される検査情報を記憶する。オーダ情報には、患者名、患者ID、検査日、検査種別などが含まれ、医師によるレポート作成時に、検査情報が検査情報記憶部132から読み出されて、情報処理装置30に送信され、レポート入力画面に表示される。
これらの構成はハードウエア的には、任意のプロセッサ、メモリ、その他のLSIで実現でき、ソフトウエア的にはメモリにロードされたプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウエアのみ、ソフトウエアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。
図6は、レポート作成終了後に表示される登録ダイアログボックスの例を示す。レポート入力画面生成部38は、レポート作成者である医師Aにより登録ボタン70が操作されると、図6に示す登録ダイアログボックスを表示装置32に表示させる。医師Aは、認証情報入力欄200に、ユーザIDおよびパスワードを入力し、期限情報入力欄202に確認担当医による確認期限を入力し、OKボタンを操作すると、登録処理部40が、医師Aにより入力された入力情報を含むレポート情報を、管理装置22に送信する。レポート情報には、入力情報だけでなく、検査特定情報(検査ID)、レポート作成者情報(ユーザID)、検査種別情報、検査日、患者情報、レポート作成日、添付画像も含まれる。また登録処理部40は、レポート情報とは別に、登録ダイアログボックスの期限情報入力欄202に入力された期限情報も、管理装置22に送信する。
管理装置22において、受付部100が、情報処理装置30から送信されるレポート情報および期限情報を受け付ける。レポート情報は、レポート情報記憶部134に記憶される。レポート情報記憶部134は、レポート情報を特定するレポート特定情報(レポートID)に関連づけて、検査ID、レポート作成者ID、検査種別情報、検査日、患者情報、レポート作成日、入力情報および添付画像を記憶する。なおレポートは、検査ごとに作成されるため、レポートIDと検査IDとは一対一に対応する。したがって実施例において、レポート情報を特定するレポート特定情報は、レポートIDであってもよく、また検査IDであってもよい。
確認関連情報管理部106は、入力情報の確認期限を示す期限情報を、レポートIDに関連づける。具体的に確認関連情報管理部106は、レポートIDに関連づけて、期限情報を確認関連情報記憶部136に記憶する。期限情報は、当該レポートの確認担当医が確認する期日の最終日を定めたものであり、レポート作成者が、登録ダイアログボックスの期限情報入力欄202に入力した情報である。
なお図6に示す登録ダイアログボックスは、期限情報入力欄202における期限情報の入力を必須としなくてよい。医師Aは、期限情報入力欄202に確認期限を入力しなくても、認証情報入力欄200に認証情報を入力していれば、OKボタンを操作できる。期限情報入力欄202に期限情報が入力されていない場合、確認関連情報管理部106は、レポート作成日から所定日後を、期限情報として設定する。これにより確認関連情報管理部106は、期限情報をレポートIDに関連づけ、確認関連情報記憶部136に記憶する。
確認条件設定部102は、レポート情報に含まれる入力情報の確認の要否に関する条件を設定する。
図7は、確認要否に関する条件の入力画面の例を示す。非熟練医が医療施設に入会(入職)するときに、たとえば医療施設の内視鏡部門長が、この入力画面を表示装置32に表示させ、確認要否に関する条件を入力する。作成者入力欄204には、非熟練医のユーザIDが入力され、確認担当医入力欄206には、非熟練医が作成したレポートの入力情報を確認する確認担当医のユーザIDが入力される。医療施設において、非熟練医に指導医が割り当てられる場合、確認担当医は、その指導医になることが多いと想定されるが、それに限定するものではない。また確認担当医入力欄206には、複数の熟練医のユーザIDが入力されてもよい。なお確認担当医入力欄206には、ユーザIDが入力されなくてもよい。これは、特定の確認担当医を定めないケースである。
確認条件入力欄208には、レポート情報に含まれる入力情報の確認を必要とする条件が入力される。たとえば、検査種別が下部内視鏡検査であること、レポート作成者の作成レポート数が200未満であることなど、ダブルチェックを必要とする条件が入力される。
一方、確認除外条件入力欄210には、レポート情報に含まれる入力情報の確認を不要とする条件が入力される。たとえば、検査種別が上部内視鏡検査であること、検査が処置のみの検査であること、レポート作成者の作成レポート数が200以上であることなど、ダブルチェックを不要とする条件が入力される。登録ボタンが操作されると、確認条件設定部102は、入力された条件を確認条件保持部138に記録する。これにより確認条件保持部138は、レポート情報の確認の要否に関する条件を保持する。
確認要否判定部104は、確認条件保持部138に保持される条件にもとづいて、レポート情報に含まれる入力情報の確認担当医による確認の要否を判定する。なお確認条件入力欄208に入力される条件と、確認除外条件入力欄210に入力される条件は、表裏の関係をなす。たとえば、いずれの条件にも該当しない検査のレポートや、両方の条件に該当する検査のレポートに関しては、確認要否判定部104は、確認担当医による確認の必要ありと判定してよい。両方の条件に該当する場合とは、たとえばレポート作成者の作成レポート数が200以上であるが、検査種別が下部内視鏡検査であるケースが該当する。このような場合には、レポートの診断精度を高めるべく、ダブルチェックを実施することを判定することが好ましい。
なお確認条件設定部102は、条件入力画面に、確認条件入力欄208または確認除外条件入力欄210のいずれか一方のみを設けてもよい。確認条件入力欄208のみを設けた場合、確認条件入力欄208に入力された条件が、確認担当者による確認を必要とする条件であり、確認条件入力欄208に入力されていない条件が、確認担当者による確認を不要とする条件である。一方で、確認除外条件入力欄210のみを設けた場合、確認除外条件入力欄210に入力された条件が、確認担当者による確認を不要とする条件であり、確認除外条件入力欄210に入力されていない条件が、確認担当者による確認を必要とする条件である。このように、確認条件入力欄208または確認除外条件入力欄210のいずれか一方のみを設けて、レポート入力情報の確認の要否に関する条件を入力させてもよい。いずれの場合であっても、確認条件保持部138は、レポート入力情報の確認の要否に関する条件を保持することになる。
以下では、作成者入力欄204に医師Aが入力され、確認担当医入力欄206に医師Xが入力され、確認条件入力欄208が設けられておらず、確認除外条件入力欄210に、確認除外条件として、検査が処置のみの検査であること、が入力されたケースを説明する。なお確認の要否に関する条件は、非熟練医ごとに設定されてよく、確認条件保持部138は、非熟練医ごとに、確認の要否に関する条件を保持してよい。
医師Aにより作成されたレポート情報がレポート情報記憶部134に記憶されると、確認要否判定部104は、確認条件保持部138に保持される条件にもとづいて、レポート入力情報の確認の要否を判定する。ここで医師Aによるレポート入力情報(図4参照)は、診断情報を含み、処置のみの検査に関する入力情報ではないため、確認要否判定部104は、レポート入力情報の確認が必要であることを判定する。確認関連情報管理部106は、確認要否判定部104による判定結果を、レポート情報を特定するレポートIDに関連づける。具体的に確認関連情報管理部106は、レポートIDに関連づけて、確認の要否を示す情報を確認関連情報記憶部136に記憶する。
なお上記の例では、確認条件保持部138は、ダブルチェックが必要な医師(非熟練医)の確認要否条件を保持し、ダブルチェックが不要な医師(熟練医)の確認要否条件を保持しない。ここで確認条件保持部138が、熟練医の確認要否条件を保持していないことは、熟練医のレポート確認が不要であることを意味する。そのため確認要否判定部104は、熟練医が作成したレポート情報がレポート情報記憶部134に記憶されると、確認条件保持部138に当該熟練医に関する確認要否条件が保持されていないため、レポート入力情報の確認が不要であることを判定する。
なお確認条件保持部138は、熟練医の確認要否条件を保持してもよい。この場合、熟練医に対して、確認除外条件として、全ての検査のレポート、と登録されている。確認要否判定部104は、熟練医のレポート入力情報に関して、確認除外条件を参照してレポート入力情報の確認が不要であることを判定してよい。なお実施例では熟練医はダブルチェック不要としているが、熟練医であっても診断精度を高めるために、ダブルチェックを実施してもよい。たとえば熟練医は、上部内視鏡検査はダブルチェック不要であるが、下部内視鏡検査はダブルチェック要とする条件が、確認条件保持部138に保持されてもよい。このように確認条件保持部138は、レポート作成者に関する条件および/または検査種別に関する条件を保持してよい。
図8は、確認関連情報記憶部136に記憶される確認関連情報の例を示す。確認関連情報記憶部136は、レポートIDに関連づけて、検査ID、レポート作成者情報、レポート作成日、確認要否情報、確認状況、確認担当医情報、確認期限、確認日、確認フェーズを記憶する。図4に示す医師Aによるレポート情報は、レポートID「1001」で特定され、確認関連情報として、検査ID「0001」、作成者「医師A」、レポート作成日「2016/1/5」、確認要否「要」、確認状況「未」、確認担当医「医師X」、確認期限「2016/1/7」が記憶されている。確認状況「未」は、まだ確認担当医である医師Xによるレポート確認が行われていないことを示し、したがって確認日、確認フェーズは空欄となっている。
確認関連情報において、確認要否の項目には、確認担当医によるレポート確認が必要か、不要かを示す情報が記録され、具体的には確認要否判定部104が確認条件保持部138に保持される条件にもとづいて判定した判定結果が入力されている。図8に示す例では、医師A、B、Cが非熟練医であり、レポートID「1001」、「1002」、「1003」、「1005」のレポート情報に、確認担当医による確認が必要であることを示す情報「要」が設定される。また医師X、Yが熟練医であって、レポートID「1004」、「1006」、「1007」のレポート情報に、確認担当医による確認が不要であることを示す情報「不要」が設定される。なお医師Xは、レポートID「1001」、「1003」、「1005」のレポート情報の確認担当医として登録され、医師Yは、レポートID「1002」のレポート情報の確認担当医として登録されている。
確認関連情報において、確認期限の項目には、確認担当医がレポート情報を確認する期日の最終日が記録される。確認状況の項目には、確認担当医がレポート情報を確認したか、まだ確認していないかを示す情報が記録される。確認日の項目には、確認担当医がレポート情報を確認した日付が記録され、したがって確認状況に「未」が登録されていれば、確認日の項目は空欄となり、確認状況に「済」が記録されていれば、確認日の項目には日付が記録される。なお確認フェーズの項目には、確認担当者がレポート情報を、情報処理装置30でレポート入力画面を開いて確認したか、または複数の医師が集まるカンファレンスで確認したかを示す情報が記録される。
確認関連情報管理部106は、確認関連情報記憶部136における各項目を管理する。受付部100がレポート情報を情報処理装置30から受け付けると、確認関連情報管理部106は、確認関連情報記憶部136に、当該レポート情報のレコードを作成する。レコードは、レポートIDにより管理する。確認関連情報管理部106は、レポート情報から、検査ID、作成者、レポート作成日の各項目の情報を登録する。また確認要否判定部104による判定結果を、レポートIDに関連づけて、確認要否の項目に記録する。このとき、確認が不要であることが判定されていれば、確認要否の項目に「不要」が入力され、確認状況、確認担当医、確認期限、確認日、確認フェーズの項目に、データが記録されることはない。
一方で、確認要否判定部104により、確認が必要であることが判定されていれば、確認要否の項目に「要」が記録され、また確認状況の項目に「未」、確認担当医の項目に確認条件保持部138に保持された「確認担当医」、確認期限の項目に、受付部100で受け付けた「期限情報」が入力される。
その後、確認担当医が情報処理装置30にログインして、非熟練医により作成されたレポート情報に含まれる入力情報を、レポート入力画面(図4参照)上で確認する。このとき非熟練医の見落としや、誤りがあれば、確認担当医は、レポート入力画面における非熟練医による入力情報を変更する。確認担当医が、非熟練医による入力情報を確認し、登録ボタン70を操作すると、図6に示す登録ダイアログボックスが表示される。確認担当医は、認証情報入力欄200に、ユーザIDおよびパスワードを入力し、OKボタンを操作すると、登録処理部40が、確認担当医により確認された入力情報を含むレポート情報を、管理装置22に送信する。なお確認担当医は、期限情報入力欄202に期限情報を入力しない。送信されるレポート情報には、レポート作成者として、確認担当医のユーザIDが含まれている。
管理装置22において、受付部100が、情報処理装置30から送信されるレポート情報を受け付ける。レポート情報は、レポート情報記憶部134に記憶される。レポートの版数を管理する場合、確認担当医がレポート確認を行ったことで、レポートの版数は1増やされる。レポート情報記憶部134は、レポートIDに関連づけて、検査ID、レポート作成者ID、検査種別情報、検査日、患者情報、レポート作成日、入力情報および添付画像を記憶する。
確認関連情報管理部106は、レポート情報のレポートIDを参照して、確認関連情報記憶部136に既にレコードが作成されていることを判断する。続いて確認関連情報管理部106は、レポート情報に含まれるレポート作成者IDを参照して、作成されたレコードにおける「作成者」のユーザIDと、レポート作成者IDとが一致しているか判定する。一致している場合には、同一のレポート作成者によるレポート情報の修正であり、ダブルチェックによる修正ではない。たとえばレポートID「1002」のレポート情報がレポート情報記憶部134に再登録された場合に、レポート情報に含まれるレポート作成者IDが医師Bを示していれば、かかる再登録は、同一の医師Bによりなされたものであることが判定される。したがって、「作成者」の項目に登録されたユーザIDと、レポート情報に含まれるレポート作成者IDとが一致していれば、確認関連情報管理部106は、まだ確認担当医によるダブルチェックが実施されていないことを判定する。
「作成者」の項目に登録されたユーザIDと、レポート情報に含まれるレポート作成者IDとが一致していない場合、確認関連情報管理部106は、ダブルチェックが実施されたことを判定して、確認状況の項目を「済」に変更し、確認日の項目に、レポート情報に含まれるレポート作成日を入力する。またレポート情報の確認が、確認担当医の情報処理装置30から実施されていれば、確認フェーズに「レポート」を登録し、カンファレンスで実施されていれば、確認フェーズに「カンファレンス」を登録する。このようにして確認関連情報管理部106は、確認関連情報記憶部136におけるレコードおよび各フィールドを管理する。確認関連情報管理部106は、受付部100がレポート情報を受信するごと、つまりレポート情報記憶部134が更新されるごとに、確認関連情報記憶部136を最新の状態に更新することが好ましい。なお確認関連情報管理部106は、確認関連情報記憶部136における「確認担当医」の項目に登録されたユーザIDと、レポート情報に含まれるレポート作成者IDとが一致した場合に、ダブルチェックが実施されたことを判定してもよい。
以上のように確認関連情報管理部106は、確認関連情報を管理する。図8に示すように、確認関連情報には、レポート情報の確認の要否を示す情報、確認状況を示す情報、確認担当医を示す情報、確認期限を示す情報などを含んでいる。確認担当医は、これらの情報を提示されることで、自分が担当する確認作業が残っているか、または確認作業はすべて終了しているか、また残っている場合に期限はいつであるか、などの情報を得られるようになる。これは多忙な確認担当医にとっては、非常に有用な情報となり、ダブルチェック業務の効率化の実現に寄与する。
そこで表示情報生成部108は、少なくともレポート情報の確認の要否を示す情報を表示するための表示情報を生成する。また、レポート情報の確認が必要な場合には、確認期限を示す期限情報を表示するための表示情報を生成する。医師は情報処理装置30にログインすると、検査一覧画面を表示装置32に表示させるため、表示情報生成部108は、検査一覧画面に、レポート情報の確認の要否を示す情報を含めることが好ましい。
熟練医である医師Xが情報処理装置30にログインし、検査一覧画面を表示装置32に表示させるケースについて説明する。
医師Xは、表示装置32に表示されるログイン画面にユーザIDおよびパスワードを入力する。入力受付部34は、入力されたユーザIDおよびパスワードを受け付けると管理システム20に送信し、管理システム20がユーザ認証を実施する。管理システム20により正規ユーザであることが認証されると、医師Xは情報処理装置30にログインする。
医師Xがログインすると、表示装置32には、検査の一覧画面が表示される。
図9は、検査一覧画面の一例を示す。ここで検査ID、患者、検査種別、検査日、検査実施医からなる検査情報表示欄222には、検査の実施情報が表示される。実施例では、検査情報表示欄222に加えて、(レポート)作成者、レポート作成日、確認要否、確認状況、確認担当医、確認期限、確認日、確認フェーズからなる確認関連情報表示欄224が、検査一覧画面に含められている。
医師Xは、確認関連情報表示欄224の確認要否欄および確認状況欄を見ることで、確認が必要で且つまだ確認が実施されていないレポートが存在するか容易に把握できる。また医師Xは、確認担当医欄を見て、確認をするべきレポートが自分の担当であるか判断できる。このように表示情報生成部108が、検査一覧画面に確認関連情報表示欄224を含めることで、医師Xは、確認するべきレポートの存在を容易に知ることができる。
表示情報生成部108は、確認が完了していないレポート情報に関する検査と、確認が完了したレポート情報に関する検査とを、異なる態様で表示する検査一覧画面を生成してもよい。
図10は、検査一覧画面の別の例を示す。ここでは、確認が完了していないレポート情報に関する検査に、所定の色づけを行っている。これにより確認が完了していないレポート情報に関する検査を目立つように表示でき、医師Xは、確認するべきレポートを容易に知ることができる。なお、この色づけは、ログインしている医師Xが、確認担当医となっている検査に対してのみ行ってもよい。これにより医師Xは、自分が確認を担当するレポートを容易に特定できる。なお表示欄の色を異ならせてもよいが、文字の色を異ならせて、未確認であるか確認済みであるかを区別できるようにしてもよい。
なお表示情報生成部108は、現在日が確認期限を過ぎている場合に、確認期限を過ぎたレポート情報に関する検査を、さらに強調表示することが好ましい。確認期限判定部110は、確認期限までにレポート情報の確認が完了しているか否かを判定する。確認期限判定部110は、確認関連情報記憶部136において管理されている確認状況の項目、確認期限の項目を参照し、確認状況に「未」が設定されているレポートのうち、現在日より確認期限が前のレポートを特定する。確認期限判定部110は、特定したレポート情報のレポートIDを表示情報生成部108に伝え、これにより表示情報生成部108は、確認期限までに確認が完了していないレポート情報に関する検査を、強調表示する。たとえば検査欄を点滅表示させてもよい。
この場合、通知部112が、確認期限までに確認が完了していないレポート情報の確認担当医に対して通知処理を実行してもよい。医療施設において医師は、携帯可能な、たとえばPDA(Personal Digital Assistant)やタブレットなどの携帯端末を保有している。そこで通知部112は、確認期限を超過したレポート情報に関して、確認担当医の携帯端末に、メッセージを送信する。
図11は、携帯端末の通知画面の例を示す。通知部112は、検査を特定する情報とともに、レポート確認の実施を促すメッセージを医師Xの携帯端末に送信する。これにより医師Xは、ただちにレポート確認を行う必要があることを認識する。
なお図11に示すメッセージは、表示情報生成部108により生成されてもよい。たとえば医師Xが情報処理装置30にログインしたときに、表示情報生成部108は、図11に示すメッセージ情報を生成して、表示装置32にポップアップ表示させてもよい。これにより医師Xは、ただちにレポート確認を行う必要があることを認識する。
実施例の医療レポート作成支援システム1によれば、以上のようにダブルチェックを効率的に実施できる。以下では、ダブルチェックが実施された後、非熟練医の診断スキルを向上させるために、ダブルチェックを実施した結果を利用する仕組みについて説明する。
非熟練医は、個々の検査について熟練医によるレポートの修正内容を学習し、診断スキルの向上につとめる。しかしながら現状は、非熟練医がどれだけ診断スキルを向上できているかを定量的に評価する手段がなく、教育の成果がみえにくい。診断スキルを底上げするためには、苦手分野を減らすことが重要であるが、現在のところ、非熟練医の得手不得手を把握する手段がない。そこで医療レポート作成支援システム1では、熟練医によるチェックの実施結果を利用して、非熟練医の診断スキルを定量的に評価できる仕組みを提案する。
図12は、ダブルチェックの実施結果を利用するための管理装置22の構成を示す。管理装置22は、受付部100、表示情報生成部108、変更情報抽出部114、変更履歴処理部116、統計データ生成部118、時間判定部120、評価部122および記憶部130を備える。記憶部130は、レポート情報記憶部134、変更情報記憶部140、変更履歴記憶部142、統計データ記憶部144、基準時間記憶部146および入力時間記憶部148を有する。受付部100は、情報処理装置30から送信されるレポート情報や、医師による操作入力を受け付ける。
これらの構成はハードウエア的には、任意のプロセッサ、メモリ、その他のLSIで実現でき、ソフトウエア的にはメモリにロードされたプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウエアのみ、ソフトウエアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。
熟練医である医師Xが、表示装置32に表示されるログイン画面にユーザIDおよびパスワードを入力すると、入力受付部34が、入力されたユーザIDおよびパスワードを受け付け、管理システム20に送信し、管理システム20がユーザ認証を実施する。管理システム20により正規ユーザであることが認証されると、医師Xは情報処理装置30にログインする。
医師Xがログインすると、表示装置32には、検査の一覧画面が表示される。検査一覧画面は、図9や図10に示した画面であり、医師Xは、チェックする検査を選択する。ここで医師Xは、検査ID0001の検査を選択すると、入力受付部34が検査の選択入力を受け付けて検査IDを特定する。レポート入力画面生成部38は、レポート情報記憶部134に記憶された検査ID0001のレポート情報を読み出し、読み出したレポート情報を該当する入力項目に入力したレポート入力画面を生成して、表示装置32に表示させる。
図13は、レポート入力画面に含まれる入力情報を示す。図13に示すレポート入力画面の入力情報は、図4に示すレポート入力画面の入力情報と同一であり、唯一、ログインユーザ名が異なっている。医師Xは、表示されたレポート入力画面で、医師Aが入力した情報を確認する。
図14は、医師Xが入力項目の選択を変更した例を示す。この例では、医師Aにより選択された存在所見の「発赤」を、医師Xが「びらん」に変更している。医師Xは検査画像を観て、医師Aによる「発赤」の所見は誤りであり、正しくは「びらん」であると判断した場合、「発赤」のチェックボックスにおける選択マーク72を削除して、新たに「びらん」のチェックボックスに選択マーク72を付加する。
医師Xは、医師Aによる入力情報の確認を終了すると、登録ボタン70を操作し、図6に示す登録ダイアログボックスにユーザIDおよびパスワードの入力を行うことで、入力情報をレポート情報として管理装置22に登録する。登録処理部40は、確認担当医である医師Xにより確認された入力情報を含むレポート情報を、管理装置22に送信する。
管理装置22において、受付部100が、情報処理装置30から送信されるレポート情報を受け付ける。レポート情報は、レポート情報記憶部134に記憶される。レポートの版数を管理する場合、医師Xがレポート確認を行ったことで、レポートの版数は1増やされる。レポート情報記憶部134は、レポートIDに関連づけて、検査ID、レポート作成者ID、検査種別情報、検査日、患者情報、レポート作成日、入力情報および添付画像を記憶する。
確認担当医により更新されたレポート情報は、医師Aによるレポート情報と版数が異なるレポート情報として、レポート情報記憶部134に記憶される。変更情報抽出部114は、医師Aによるレポート情報と、医師Xによるレポート情報を比較して、変更前の医師Aによる入力情報と、変更後の医師Xによる入力情報とを、変更情報として抽出する。図13および図14に示す例では、変更情報抽出部114が、存在所見に関して、医師Aによる入力項目「発赤」と、医師Xによる入力項目「びらん」とを、変更情報として抽出する。変更情報抽出部114は、すべての入力項目の変更情報を抽出し、変更情報記憶部140に記憶する。これにより変更情報記憶部140は、変更前のレポート作成者による入力情報と、変更後の確認担当医による入力情報とを、変更情報として記憶する。この例では医師Xが、入力項目の選択を「発赤」から「びらん」に修正しているが、その他、医師Aによる入力項目の選択が誤っている場合には、医師Xが選択を解除し、また医師Aによる見落としがあった場合には、医師Xが、見落としのあった入力項目を選択する。医師Xが選択を解除する場合、変更前の入力項目の選択情報と、変更後の入力項目の選択解除情報とが、変更情報として変更情報記憶部140に記憶され、また医師Xが新たな入力項目を選択した場合、変更前の入力項目の非選択情報と、変更後の入力項目の選択情報とが、変更情報として変更情報記憶部140に記憶される。
変更履歴処理部116は、変更情報記憶部140に記憶された変更情報から、レポート入力画面の各入力項目の変更履歴を生成する。変更履歴は、一例として「発赤」が「びらん」に修正されたことである。変更履歴処理部116は、生成した変更履歴を、変更履歴記憶部142に記憶する。変更履歴記憶部142は、レポート作成者ごとに、レポート入力画面の各入力項目の変更履歴を記憶する。変更履歴記憶部142は、ダブルチェックが実施されるごとに、各入力項目の変更履歴を蓄積していく。
統計データ生成部118は、変更履歴処理部116に記憶された変更履歴にもとづいて、各種統計データを生成する。統計データ生成部118は、レポート作成者ごとの統計データを生成してもよく、また医療施設全体の統計データを生成してもよい。このとき統計データ生成部118は、レポート作成者の検査数や、統計処理を行う期間を指定して、統計データを生成できる。たとえば統計データ生成部118はレポート作成者ごとに、変更された1検査あたりの平均変更数を導出し、表示情報生成部108が、レポート作成者ごとに比較可能な形式で統計データを表示するための表示情報を生成し、表示装置32に表示させてよい。また統計データ生成部118は、レポート作成者について所定の検査数ごとの平均変更数を導出して、レポート作成者の診断スキルがどのように変化しているかを把握できるようにしてもよい。表示情報生成部108は、レポート作成者の診断スキルの変化が分かるように表示情報を生成して、表示装置32に表示させる。
変更履歴処理部116は、変更情報記憶部140に記憶された変更情報から各入力項目の変更履歴を生成する際、変更履歴記憶部142の記憶内容を参照して、過去に同一の変更履歴があったか判定する。たとえば医師Aによる存在所見の「発赤」が医師Xにより「びらん」に変更された場合、変更履歴処理部116は、医師Aに関する過去の変更履歴において、「発赤」が「びらん」に変更されたことがあるか判定する。過去に同じ変更がなされている場合には、変更履歴処理部116は、その変更履歴の内容を表示情報生成部108に通知する。
表示情報生成部108は、医師Aの次回ログイン時や、次回レポート作成時に、確認担当医により同じ変更を行われた内容を通知する通知画面を生成し、医師Aの表示装置32に表示させる。
図15は、表示情報生成部108により生成される変更確認ダイアログボックス230の例を示す。変更確認ダイアログボックス230は、前回のレポート情報に含まれる入力情報が過去と同じように変更されたことを通知するために表示される。ここで医師Aが「はい」を選択すると、医師Xにより変更された前回のレポート情報が読み出されてレポート入力画面に表示され、医師Aは、修正された入力項目を確認し学習する。変更確認ダイアログボックス230は、同じ間違いを行ったときに表示されるため、医師Aは「びらん」を「発赤」と間違えやすいことを再認識し、自分の弱点として、今回からの診断に活かすようにする。
評価部122は、変更情報記憶部140に記憶された変更情報から、レポート入力を採点する機能を有してよい。採点基準は、医療施設内で統一的に設定されてもよいが、確認担当医ごとに設定してもよい。たとえば100点を満点とし、減点方式で採点を行う場合、医師Xは、びらんと発赤との間違いを−5点と設定し、一方で医師Yは、びらんと発赤の間違いを−10点と設定してもよい。このように確認担当医ごとに、採点基準を設定可能とすることで、確認担当医の教育方針に沿った採点が可能となる。評価部122は、変更情報に対して設定された点を総合して、満点から減算することで、評価点を算出する。
なお評価部122は、全ての入力項目数と、変更数とから、評価点を算出してもよい。たとえば全ての入力項目数が60個、変更数が18個の場合、評価部122は、(1−18/60)×100の計算式から、当該レポートの評価点を70点として算出してもよい。このように評価部122は、変更情報を定量評価することで、感覚的に理解しやすい評価値を生成できるようになる。表示情報生成部108は、医師Aの次回ログイン時や、次回レポート作成時に、前回レポートの評価点を通知する通知画面を生成し、医師Aの表示装置32に表示させてよい。また表示情報生成部108は、所定の検査数ごとの評価点の平均値を含む表示情報を生成して、表示装置32に表示させてもよい。これにより医師に対する定量的な評価を実現できる。
なお変更履歴処理部116は、レポート作成者による入力作業中に、過去の変更履歴にもとづいて、要注意の入力項目が選択されたことを判定してもよい。これはレポート作成者の操作入力が、リアルタイムで管理装置22に送信されることで実現される。受付部100は、レポート作成者による入力項目の選択操作をリアルタイムで受け付ける。表示情報生成部108は、レポート作成者である医師Aがレポート入力画面の入力項目を選択した場合に、変更履歴処理部116に記憶された変更履歴が所定の条件を満たす場合に、所定のメッセージを通知する表示情報を生成する。
受付部100が受け付けた入力項目の選択操作は、変更履歴処理部116に提供される。たとえば医師Aがびらんと発赤を間違いやすい傾向があることは、変更履歴処理部116は、変更履歴記憶部142を参照することで認識できる。変更履歴処理部116は、医師Aの変更履歴を参照して、びらんを発赤と複数回間違えている場合に、医師Aが発赤を選択したことが受付部100により受け付けられると、表示情報生成部108に、その旨を通知する。これを受けて表示情報生成部108は、医師Aのレポート入力作業中に、過去に「発赤」を誤って入力したことを示すメッセージを含む通知画面を生成し、表示装置32に表示させる。
図16は、表示情報生成部108により生成される通知ダイアログボックス232の例を示す。通知ダイアログボックス232は、医師Aが間違えやすい入力項目を選択したことを通知するための表示される。ここで医師Aが「はい」を選択すると、レポート入力画面に戻り、「いいえ」を選択すると、発赤の選択マーク72を削除した状態でレポート入力画面に戻る。医師Aは、あらためて検査画像を参照して、適切な存在所見を行う。その後、医師Aが再度「発赤」のチェックボックスを選択しても、表示情報生成部108は、通知画面を再度生成することは行わない。このように過去の変更履歴を利用して、リアルタイムで医師Aの注意を喚起することで、医師Aは、正確なレポート入力を行うことが可能となる。
なおレポート作成者によるレポート作成作業を評価するために、入力時間を計測してもよい。レポート情報の入力は、存在所見、質的診断、鑑別診断などのカテゴリ別に行われるため、各カテゴリごとにウィンドウを開き、各ウィンドウで入力項目を選択して、ウィンドウを閉じるような入力方式の場合に、時間判定部120は、ウィンドウの表示時間を計測する。各ウィンドウの表示時間は、レポート情報の登録時に、レポート情報とともに管理装置22に送信される。各ウィンドウの表示時間は、レポート作成者による入力時間として入力時間記憶部148に記憶される。
基準時間記憶部146は、ウィンドウの表示時間の基準値(基準時間)を記憶する。この基準時間は、確認担当医がレポートを作成したときの実時間であってよい。時間判定部120は、基準時間を含む所定時間の範囲(許容範囲)内に、レポート作成者の入力時間が収まれば、入力時間に関して合格を与え、許容範囲に収まっていなければ、入力時間に関して不合格を与える。レポート入力作業の効率化のためには、各カテゴリの入力項目を短時間で選択することが重要であるため、時間判定部120は、基準時間を含む許容範囲と各ウィンドウの入力時間とを比較して、レポート作成者の入力時間を評価してもよい。
なお受付部100が、レポート作成者による操作情報をリアルタイムで受け付ける場合、時間判定部120は、各ウィンドウの表示時間をリアルタイムで計測して、許容範囲に収まっているか否かを判定してもよい。これによりレポート作成者は、入力作業中に、入力作業が遅かったことを理解し、以後の入力作業に活かすようにする。
以上、本発明を実施例をもとに説明した。この実施例は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。