JP6684006B1 - 電動工具用集塵カバー及び電動工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】効率よく粉塵を集塵できるとともに様々なメーカーの電動工具にも後付け可能な電動工具用集塵カバー及びその集塵カバーを装着した電動工具を提供する。【解決手段】電動工具(ディスクグラインダーDG)に取り付けられて発生した粉塵を集塵するための電動工具用集塵カバー1において、粉塵発生源を覆う椀状のカバー本体2を備え、このカバー本体2を回転するスピンドル又はその延長ジョイント5にベアリング機構4を介して装着する。【選択図】図8

Description

本発明は、作業により粉塵が発生するスピンドルを有する回転式の電動工具用集塵カバー及びそれを装着した電動工具に関するものである。
建物の外壁タイルでは、劣化して浮きなどの異常がないか否かを調査して、不具合があった場合は、貼付けモルタルごと引き剥がし、新たな外壁タイルに貼り替えて外壁タイルを補修することが行われている。
従来、このような外壁タイルの補修工事において、貼付けモルタルを剥がす際には、電動スクレーパーやハンマードリルなどの打撃を加えて斫り取ることが主流であった。しかし、外壁タイルの補修時は、建物を使用しながら行うことが通常であり、打撃を加えて斫り取るのは、騒音が激しく好ましくないという問題があった。
そこで、近年、ディスクグラインダー(ディスクサンダー)などの回転式の電動工具のスピンドルにジョイント部材を接続して軸方向に延長し、そのジョイントの軸方向と直交する面が研削面となった研磨用のドライカップを取り付けて貼付けモルタルを研削して斫り取ることが行われている。このドライカップは、研削刃としてダイヤモンドなどの高硬度チップがロウ付け(他の金属に埋設されて固定されること)された小径のドライカップ(小型ホイール)を回転させて、軸方向と直交する面のモルタル等を斫り取るものである。
しかし、このような回転式電動工具を用いて、研削刃で貼付けモルタルを回転研削して斫り取る場合であっても、粉塵等が発生して、風等により建物の居住空間等に漂ってしまうという新たな問題が発生する。このため、電動工具に集塵カバーを取り付けて、別途バキューム装置などの集塵機で吸い取ることが行われている。
しかし、ディスクグラインダーなどの市販の回転式電動工具は、図13,図14に示すように、通常、切断砥石D1やダイヤモンドホイールD2などの円盤状刃を装着して使用するものであり、そのカバーも円盤状刃を想定したホイールカバー11となっている。このため、スピンドルの軸と直交する面を研削面とする研削用のドライカップ(カップホイール)を接続して使用する場合、備え付けの防護カバーなどを取り外さないと取り付けられないなど、集塵カバーの装着が困難で面倒であるという問題があった。
また、市販の電動工具の工具本体は、各メーカーや機種ごとで全て違う規格で作られているため、全ての電動工具の工具本体に共通して装着可能な集塵カバーが存在せず、装着用のアダプターを使用しても、主要メーカー数社のみにしか対応できないという問題もあった。その上、施工面と集塵カバーとの間に隙間が生じ、効率よく粉塵を吸い取ることができないという問題もあった。
このような電動工具用の集塵カバーとしては、特許文献1には、ハウジング接続部22Aで電動工具(ディスクグラインダ1)の工具本体(ハウジング2)に取り付けられた集塵カバー10が開示されている(特許文献1の特許請求の範囲の請求項1、図面の図1等参照)。
また、特許文献2には、グラインダ等の電動工具に装着される第1カバー2と、第1カバー2に組み付けられる第2カバー3とに分割され、第1カバー2に対する第2カバー3の組み付け状態の変更により、先端工具の全体を覆う第1の形態と、先端工具を部分的に覆う第2の形態とがそれぞれ選択可能となっている集塵カバー1が開示されている(特許文献2の特許請求の範囲の請求項1、明細書の段落[0009]〜[0013]、図面の図1〜図4等参照)。
しかし、特許文献1に記載の集塵カバー10は、電動工具のメーカーからその機種のハウジング2の大きさに応じたものが提供されているものであり、他のメーカーの電動工具には取り付けることができないという問題があった。また、同一メーカーの電動工具でも機種が異なると取り付けられないという問題もあった。
また、特許文献2に記載の集塵カバー1も、複数の用途に対応した集塵カバーであり、クランプ部10で締め付けることで多少の径の違いには対応できるものの、他のメーカー製の電動工具の工具本体や機種が違う工具にまで対応できるものではなく、前記問題が解決されてはいなかった。
特開2012−148365号公報 特開2016−49574号公報
そこで、本発明は、前述した問題に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、効率よく粉塵を集塵できるとともに様々なメーカーの電動工具にも後付け可能な電動工具用集塵カバー及びその集塵カバーを装着した電動工具を提供することにある。
請求項1に係る電動工具用集塵カバーは、市販の電動工具に取り付けられて発生した粉塵を集塵するための電動工具用集塵カバーであって、粉塵発生源を覆う椀状のカバー本体と、前記市販の電動工具に備え付けられたスピンドルを軸方向に延長する延長ジョイントと、この延長ジョイントに取り付けられるベアリング機構と、を備え、前記カバー本体は、集塵する経路の断面積が粉塵を吸引するバキューム装置に近接するにしたがって大きくなっているとともに、前記ベアリング機構を介して前記市販の電動工具に備え付けられた前記スピンドルを軸方向に延長して装着されていることを特徴とする。
請求項2に係る電動工具用集塵カバーは、請求項1に記載の電動工具用集塵カバーにおいて、前記ベアリング機構は、表裏両面が側板で閉塞された両シールド形のベアリング機構であることを特徴とする。
請求項3に係る電動工具用集塵カバーは、請求項1又は2に記載の電動工具用集塵カバーにおいて、前記カバー本体は、可視光線を透過する透明又は半透明であり、前記カバー本体の外部から前記延長ジョイントの先端部分が視認可能となっていることを特徴とする。
請求項4に係る電動工具用集塵カバーは、請求項1ないし3のいずれかに記載の電動工具用集塵カバーにおいて、前記カバー本体には、孔が形成され、前記カバー本体の外部から前記延長ジョイントの先端部分が視認可能となっていることを特徴とする。
請求項5に係る電動工具は、回転駆動するスピンドルを有する電動工具であって、請求項1ないし4のいずれかに記載の電動工具用集塵カバーが前記延長ジョイント及び前記ベアリング機構を介して前記電動工具に備え付けられた前記スピンドルを軸方向に延長して装着されていることを特徴とする。
請求項6に係る電動工具は、請求項5に記載の電動工具において、前記カバー本体と当接し、前記スピンドルと一緒に前記カバー本体が供回りしないように阻止する回転阻止具が装着されていることを特徴とする。
請求項14に記載の発明によれば、カバー本体が回転するスピンドル又はその延長ジョイントにベアリング機構を介して装着されているので、メーカーに関わらず、市販の汎用電動工具に装着することができる。また、請求項14に記載の発明によれば、通常の電動工具の使用状態と違うスピンドルの軸と直交する面が研削面となったドライカップを装着してモルタル等を研削する場合でも、発生した粉塵を効率よく集塵することができる。
その上、請求項1〜4に記載の発明によれば、バキューム装置から遠い集塵カバーの経路の断面積が相対的に小さくなっており、通常吸引力が弱くなるバキューム装置から遠い部分の経路を通過する気体の流速が速くなっており、粉塵の吸引力が向上する。このため、バキューム装置を小さくしても、小さな吸引力で発生した粉塵を効率よく集塵することができる。
特に、請求項3に記載の発明によれば、延長ジョイントの先端部分が視認可能となっているので、延長ジョイントの先端にドライカップを装着して貼付けモルタルを剥がす際などの極めて精密な動作を要求される場合でも、ドライカップの研削部分を目視で確認しながら作業を行うことができる。このため、隣接する健全なタイル等を損傷するおそれが低減されるなど、精密な研削作業が可能となる。
特に、請求項4に記載の発明によれば、粉塵等がカバー本体に付着した場合でもカバー越しに延長ジョイントの先端部分を目視でき、隣接する健全なタイル等を損傷するおそれが低減される。また、カバーの孔から空気が吸引されるので、粉塵等がカバー本体に付着することを防止することができ、さらに効率よく集塵することができる。
請求項5及び6に記載の発明によれば、通常の使用状態と違うスピンドルの軸と直交する面が研削面となったドライカップを装着してモルタル等を研削する場合でも、発生した粉塵を効率よく集塵することができる。
特に、請求項6に記載の発明によれば、回転阻止具によりスピンドルと一緒にカバー本体が供回りすることを阻止することができる。このため、カバーが動いて研削作業が中断することがなくなり、さらに効率よく研削作業を行うことができる。
本発明の実施形態に係る電動工具用集塵カバーを示す斜視図である。 同上の集塵カバーを示す正面図である。 同上の集塵カバーのカバー本体のみを示す正面図である。 同上のカバー本体の変形例に係るカバー本体のみを示す斜視図である。 同上の変形例に係るカバー本体のみを示す正面図である。 同上の集塵カバーのベアリング機構を示す斜視図である。 同上のベアリング機構の構成を模式的に示す鉛直断面である。 本発明の実施形態に係る電動工具の使用状態を示す斜視図である。 図8の左側面図である。 同上の電動工具に装着された延長ジョイントを示す斜視図である。 同上の電動工具に装着されたドライカップを基端側から見た斜視図である。 同上のドライカップを先端側から見た斜視図である。 市販のディスクグラインダーを示す斜視図である。 同上の市販のディスクグラインダーのスピンドル周辺の構成を示す分解斜視図である。
以下、本発明に係る電動工具用集塵カバー及びそれを装着した電動工具を実施するための一実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
<電動工具用集塵カバー>
先ず、図1〜図7を用いて、本発明の実施形態に係る電動工具用集塵カバー1(以下、単に集塵カバー1という)の構成について説明する。図1は、集塵カバー1を示す斜視図であり、図2は、集塵カバー1を示す正面図である。また、図3は、カバー本体のみを示す正面図である。
本実施形態に係る集塵カバー1は、図1,図2に示すように、粉塵発生源となるスピンドルの先端付近を覆う椀状のカバー本体2と、このカバー本体2を装着するための装着プレート3と、この装着プレート3によってカバー本体2に取り付けられたベアリング機構4など、から構成されている。この集塵カバー1は、手持ちの回転式の電動工具である後述のディスクグラインダーDGの回転駆動するスピンドル(又はその延長ジョイント)に取り付けられて、発生した粉塵を集塵する機能を有している。なお、符号5は、後述のディスクグラインダーDGのスピンドルを軸方向に延長する延長ジョイント5を示している。
(カバー本体)
カバー本体2は、図1〜図3に示すように、透明又は半透明な樹脂ガラス又は無機ガラスから背面側が開口した椀状(詳しくは、蝸牛状)に形成されている。ここで、透明又は半透明とは、例えば、可視光線の光透過率が30%以上、好ましくは、87%以上となっており、カバーの外側から内側を視認可能となっていることを指している。具体的には、スピンドルの先端に装着するドライカップが外部から視認でき、ドライカップで斫り取っているモルタルとタイルとの境界が把握できればよい。
カバー本体2は、軽量化や耐衝撃性の観点からは、樹脂ガラスから形成されていることが好ましい。具体的には、樹脂ガラスとしては、安価な汎用透明樹脂であるアクリル樹脂(PMMA:PolyMethyl MethAcrylate)、ポリカーボネート(PC:PolyCarbonate)、ポリスチレン(PS:PolyStyrene)、アリルジグリコールカーボネート(ADC:Allyl Diglycol Carbonate)、AS樹脂(スチレンアクリロニトリルコポリマー:SAN:Styrene AcryloNitrile copolymer)、MS樹脂(メチルメタクリレート・スチレン共重合:Methyl methacrylate Styrene copolymerization)など、を例示することができる。
カバー本体2は、図2,図3に示すように、正面視で略中央にスピンドル(延長ジョイント5)を挿通するスピンドル孔20が形成され、このスピンドル孔20を中心に円周方向に沿って排気路21が形成されている。また、このカバー本体2には、その排気路21の端部(終端)に、バキューム装置と連通するバキュームホースと連結するためのホース連結口22が形成されている。
排気路21は、ホース連結口22に接続されたバキューム装置により、粉塵ごと吸引して排気するための経路となっており、この経路の断面積は、ホース連結口22に近くなるに従って大きくなるように形成されている。つまり、図3に示すように、排気路21は、その幅W1〜幅W4(W1<W2<W3<W4)が徐々に大きくなってホース連結口22に至る蝸牛状となっている。このため、ベルヌーイの定理に従って、排気路21を流れる気体の流速は、通常吸引力が弱くなるホース連結口22から遠い奥に行くにつれて速くなっている。よって、集塵カバー1は、効率よく粉塵を吸引して集塵することができる。
また、カバー本体2には、図3に示すように、連結ボルトである六角穴付ボルトB1を挿通するボルト孔23が複数(図示形態では4か所)形成されており、このボルト孔23の周りにナット装着部24が形成されている。このナット装着部24には、図示しないナットが装着されて、六角穴付ボルトB1でボルト止めされることで装着プレート3がスピンドル孔20の周りに取り付けられている。
(カバー本体の変形例)
次に、図4,図5を用いて、本発明の変形例に係るカバー本体2’について説明する。変形例に係るカバー本体2’が、前述のカバー本体2と相違する点は、径の異なる複数の貫通孔21’〜26’が形成されている点である。よって、その点について主に説明し、同一構成は、同一符号を付し、説明を省略する。図4は、変形例に係るカバー本体2’を示す斜視図であり、図5は、そのカバー本体2’のみを示す正面図である。
図4,図5に示すように、カバー本体2’には、正面側に複数の貫通孔21’〜26’が形成されており、この貫通孔21’〜26’は、前述の排気路21の幅W1〜幅W4(図3参照)に応じて徐々に径が大きくなっている。つまり、排気路21には、中心軸に沿って終端となるホース連結口22に近くなるに従って徐々に径が大きくなる貫通孔21’〜26’が複数(図示形態では7つ)並設されている。
変形例に係るカバー本体2’によれば、カバー本体2’の外部(正面側)から貫通孔21’〜26’越しにスピンドルの先端部分となる後述のドライカップ6が視認可能となっている(図4及び図8参照)。このため、研削作業により発生した粉塵が、静電気等により透明なカバー本体2’に付着してこびりついた場合であっても、ドライカップの研削部分を目視で確認しながら作業を行うことができる。よって、隣接する健全なタイル等を損傷するおそれが低減されるなど、精密な研削作業が可能となる。
(装着プレート)
装着プレート3は、図1,図2に示すように、正方形状(矩形状)の金属プレートからなり、中央には、後述のベアリング機構4を装着するためのベアリング孔30が形成されている。また、装着プレート3の四隅には、六角穴付ボルトB1を挿通するボルト孔(図示せず)が穿設されている。
(ベアリング機構)
次に、図6,図7を用いて、本実施形態に係る集塵カバー1のベアリング機構4について説明する。図6は、ベアリング機構4を示す斜視図であり、図7は、ベアリング機構4の構成を模式的に示す鉛直断面である。
図6,図7に示すように、本実施形態に係るベアリング機構4は、内輪40と外輪41とを備え、その間に複数の球体42が介装された深溝玉軸受である。このため、ベアリング機構4は、内輪40と外輪41とが互いに低摩擦で回転自在となっている。また、このベアリング機構4は、表裏両面が側板43で閉塞された両シールド形のベアリング機構であり、粉塵等がベアリング機構4内に入り込むことを防止することができる。勿論、本発明に係るベアリング機構は、片面や両面が開放された開放形のベアリング機構であってもよいことは云うまでもない。
<電動工具>
次に、図8〜図14を用いて、本発明の実施形態に係る電動工具である前述の集塵カバー1が装着されたディスクグラインダーDGについて説明する。図8は、ディスクグラインダーDGの使用状態を示す斜視図であり、図9は、その左側面図である。図示形態は、本実施形態に係る電動工具であるディスクグラインダーDGにドライカップ6及び前述の集塵カバー1を装着して外壁タイルの補修工事における貼付けモルタルを斫り取って剥がす場合を例示している。
本実施形態に係るディスクグラインダーDGは、図13,図14に示すように、回転駆動するスピンドル10を有する市販の回転式の電動工具である。このディスクグラインダーDGは、市販の状態では、スピンドル10に、ホイールカバー11及び取付用の治具であるフランジ12を介して切断砥石D1やダイヤモンドホイールD2などの円盤状刃が装着され、ロックナット13で止付けられて固定されている。
図示形態では、図8,図9に示すように、ホイールカバー11等を取り外した上、ディスクグラインダーDGには、スピンドル10(図14参照)に延長ジョイント5が装着され、延長ジョイント5の先端に研削用のドライカップ6が装着されている。図10は、本実施形態に係る延長ジョイント5を示す斜視図である。また、図11は、本実施形態に係るドライカップ6を基端側から見た斜視図であり、図12は、本実施形態に係るドライカップ6を先端側から見た斜視図である。
(延長ジョイント)
延長ジョイント5は、図10に示すように、スピンドル10(図14参照)を軸方向に延長する機能を有する略円柱状の治具である。この延長ジョイント5は、スピンドル10に装着する基端側に基端部50が設けられ、先端側にドライカップ6等を装着する治具装着部51が形成されている。
(ドライカップ)
ドライカップ6は、図11,図12に示すように、スピンドル10の軸に対して直交する面を研削(切削)する研削刃としての機能を有する治具である。このドライカップ6は、基端側に延長ジョイント5の治具装着部51と接続する基端部60が設けられ、先端側には、研削刃としてダイヤモンドなどの高硬度チップがロウ付けされた複数のビット61が形成されている。
そして、図8,図9に示すように、前述の集塵カバー1が延長ジョイント5の外周に装着されている。また、図1に示したように、集塵カバー1は、ベアリング機構4の内輪40が、延長ジョイント5の外周面に当接して外嵌されて装着されている。このため、ディスクグラインダーDGのスピンドル10が回転している状態でも、その回転に関係なく延長ジョイント5を介してディスクグラインダーDGに支持されている。
また、市販のディスクグラインダーDGは、メーカーに関わらず、スピンドル10の径が共通している。このため、集塵カバー1は、メーカーに関わらず、市販の汎用電動工具であるディスクグラインダーDGに装着することができることとなる。
(回転阻止具)
図8に示すように、本実施形態に係るディスクグラインダーDGには、回転する延長ジョイント5に装着された集塵カバー1がスピンドル10の回転と一緒に供回りしないように阻止する回転阻止具7が装着されている。回転阻止具7は、主に棒状の棒体70と、金属板から折り曲げ成形されたL型アングル71など、から構成されている。
図13に示すように、ディスクグラインダーDGには、補助ハンドル(図示せず)を装着するための雌ねじ部14が形成されている。回転阻止具7は、この雌ねじ部14を利用して装着されている。
具体的には、図8に示すように、雌ねじ部14(図13参照)にL型アングル71が六角穴付ボルトB1で螺着され、そのL型アングル71に棒体70の長手方向の端部が六角ボルトで螺着されている。そして、回転阻止具7は、この棒体70が、前述の集塵カバー1のカバー本体2,2’に当接することで、カバー本体2がスピンドル10の回転と一緒に供回りしない仕組みとなっている。
<電動工具用集塵カバーの使用方法>
次に、図8,図9を用いて、集塵カバー1及びその集塵カバー1を装着したディスクグラインダーDGの使用方法について説明する。図8等に示すように、複数のタイルT1のうち、中央の1枚のタイルT1に浮きなどの不具合が発見されて、タイルT1を剥がした後、その貼付けモルタルM1をディスクグラインダーDGに装着したドライカップ6で研削して斫り取る場合を例示して説明する。
集塵カバー1を使用する際には、カバー本体2のホース連結口22に図示しない集塵機であるバキューム装置のホースが連結されて、バキューム装置によりドライカップ6で削り取った貼付けモルタルM1の粉塵を吸引している。
このとき、ディスクグラインダーDGのスピンドル10を回転させてドライカップ6を回転駆動している際には、補修するタイルと隣接するタイルT1とドライカップ6が接触して健全なタイルT1を傷つけるおそれがある。
その上、ドライカップ6による貼付けモルタルM1の削り取りが進行してコンクリート構造物の躯体が露出してきた場合、躯体にドライカップ6のビット61がある程度傾斜した状態で接触すると、ビット61が躯体に跳ね返ってディスクグラインダーDGがぶれるおそれがある。その場合でも隣接する健全なタイルT1と接触するおそれがある。
しかし、集塵カバー1は、前述のように、カバー本体2が透明な樹脂ガラスから形成されている。このため、スピンドル10の先端に装着されて回転駆動するドライカップ6を目視で確認しつつ研削作業を行い、その周囲を集塵カバー1で覆ってバキューム装置で集塵することができる。このため、タイルの補修作業において粉塵等の発生を心配する必要がなくなり、休日作業や夜間作業をせずとも住人や勤務者が建物を使用しているウィークデイの昼間の時間帯であっても補修作業を行うことが可能となる。
また、ディスクグラインダーDGは、回転阻止具7で、回転する延長ジョイント5に装着されたカバー本体2がスピンドル10の回転と一緒に供回りしないように固定した状態で使用することができる。このため、ホース連結口22に連結されたバキューム装置のホースが外れる心配もない。また、カバー本体2が動いて研削作業が中断することがなくなり、さらに効率よく研削作業を行うことができる。
その上、集塵カバー1の排気路21は、前述のように、終端に進むに従ってその幅W1〜幅W4が徐々に大きくなっている。このため、ベルヌーイの定理により排気路21を流れる気体の流速が、終端であるホース連結口22から遠い奥に行くにつれて速くなる。よって、通常では、吸引する気体の流速が遅くなるため粉塵が吸引しにくい排気路21の奥に粉塵が溜まるおそれが少なくなる。
それに加え、集塵カバー1において、複数の貫通孔21’〜26’が形成されたカバー本体2’とすることにより、カバー本体2’の外部(正面側)から貫通孔21’〜26’越しに回転するドライカップ6が視認可能となる。そのため、静電気等により発生した粉塵が透明なカバー本体2’に付着してこびりついた場合であっても、ドライカップ6の研削部分を目視で確認しながら作業を行うことができる。よって、隣接する健全なタイルT1等を損傷するおそれがさらに低減され、精密な研削作業が可能となる。
以上説明した本発明の実施形態に係る集塵カバー1によれば、メーカーに関わらず、市販の汎用電動工具に後付けして粉塵の拡散を防止することができる。
また、本発明の実施形態に係る集塵カバー1を装着したディスクグラインダーDGによれば、通常の使用状態と違うスピンドル10の軸と直交する面が研削面となったドライカップ6を装着してモルタル等を研削する場合でも、発生した粉塵を効率よく集塵することができる。
それに加え、集塵カバー1及びそれを装着したディスクグラインダーDGによれば、バキューム装置から遠い集塵カバー1の経路の断面積が相対的に小さくなっており、通常吸引力が弱くなるバキューム装置から遠い部分の経路の流速が速くなって粉塵の吸引力が向上する。このため、バキューム装置を小さくしても、小さな吸引力で発生した粉塵を効率よく集塵することができる。
以上、本発明の実施形態に係る集塵カバー1及びそれを装着したディスクグラインダーDGについて詳細に説明したが、前述した又は図示した実施形態は、いずれも本発明を実施するにあたって具体化した一実施形態を示したものに過ぎない。よって、前述の実施形態により本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。
1:電動工具用集塵カバー(集塵カバー)
2,2’:カバー本体
20:スピンドル孔
21:排気路
22:ホース連結口
23:ボルト孔
24:ナット装着部
21’〜26’:貫通孔
3:装着プレート
30:ベアリング孔
4:ベアリング機構
40:内輪
41:外輪
42:球体
43:側板
DG:ディスクグラインダー(電動工具)
10:スピンドル
11:ホイールカバー
12:フランジ
13:ロックナット
14:雌ねじ部
5:延長ジョイント
50:基端部
51:治具装着部
6:ドライカップ
60:基端部
61:ビット
7:回転阻止具
70:棒体
71:L型アングル
B1:六角穴付ボルト(連結ボルト)
D1:切断砥石
D2:ダイヤモンドホイール
T1:タイル
M1:貼付けモルタル

Claims (6)

  1. 市販の電動工具に取り付けられて発生した粉塵を集塵するための電動工具用集塵カバーであって、
    粉塵発生源を覆う椀状のカバー本体と、前記市販の電動工具に備え付けられたスピンドルを軸方向に延長する延長ジョイントと、この延長ジョイントに取り付けられるベアリング機構と、を備え、
    前記カバー本体は、集塵する経路の断面積が粉塵を吸引するバキューム装置に近接するにしたがって大きくなっているとともに、前記ベアリング機構を介して前記市販の電動工具に備え付けられた前記スピンドルを軸方向に延長して装着されていること
    を特徴とする電動工具用集塵カバー。
  2. 前記ベアリング機構は、表裏両面が側板で閉塞された両シールド形のベアリング機構であること
    を特徴とする請求項1に記載の電動工具用集塵カバー。
  3. 前記カバー本体は、可視光線を透過する透明又は半透明であり、前記カバー本体の外部から前記延長ジョイントの先端部分が視認可能となっていること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の電動工具用集塵カバー。
  4. 前記カバー本体には、孔が形成され、前記カバー本体の外部から前記延長ジョイントの先端部分が視認可能となっていること
    を特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の電動工具用集塵カバー。
  5. 回転駆動するスピンドルを有する電動工具であって、
    請求項1ないし4のいずれかに記載の電動工具用集塵カバーが前記延長ジョイント及び前記ベアリング機構を介して前記電動工具に備え付けられた前記スピンドルを軸方向に延長して装着されていること
    を特徴とする電動工具。
  6. 前記カバー本体と当接し、前記スピンドルと一緒に前記カバー本体が供回りしないように阻止する回転阻止具が装着されていること
    を特徴とする請求項5に記載の電動工具。
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