JP2007083345A - 吸塵装置 - Google Patents

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Sakuji Nishino
作二 西野
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Abstract

【目的】本発明は、ドリルの刃先から飛散する微粉を収集する吸塵装置に関し、ドリルの刃先とモータのシャフトとの間にファンおよび集塵用のフィルタを設けると共にこれら周囲を伸縮自在の蛇腹などで覆い、小型かつ簡単な構造で微粉を収集することを目的とする。
【構成】 ドリルのドリルシャフトと刃先を固定したチャックとの間に設けたファンと、ファンの前方あるいは後方に設け、微粉を収集するフィルタと、刃先を覆う部分が伸縮自在であって、刃先の近傍で外部から空気を取り込む空気取込穴を設けると共にフィルタで微粉を除却した後の空気を外部に放出する空気排出穴とを設けたカバーとを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ドリルの刃先から飛散する微粉を収集する吸塵装置に関するものである。
従来、ドリルで石膏ボードなどに穴をあけたりして粉塵が周囲に飛散し、周囲に例えば24時間稼動中のサーバ等がる場合に、作業前に付近一帯を微粉が飛散しても問題がないように覆いをしたりなどの作業が必要となっていた。
これを解決するために、特許文献1には、電気ドリルのモータの後部に別途、ファンを取り付けると共に電気ドリルの刃先の部分から周囲に飛散する微粉を吸引するホースと当該ホースの前記ファンとの間に集塵器を設けて、微粉を収集していた。
実開平05−29611号公報
しかし、上述した技術では、電気ドリルの先端から飛散した微粉を吸引するかなり太いホースを設置すると共にホースの他端から集塵器、更に、電気ドリルのモータの後部に取り付けたファンに接続する必要があり、構造が大型になってしまい電気ドリルが使い難いという問題があった。
本発明は、これらの問題を解決するため、ドリルの刃先とモータのシャフトとの間にファンおよび集塵用のフィルタを設けると共にこれら周囲を伸縮自在の蛇腹などで覆い、小型かつ簡単な構造で微粉を収集するようにしている。
本発明は、ドリルの刃先とモータのシャフトとの間にファンおよび集塵用のフィルタを設けると共にこれら周囲を伸縮自在の蛇腹などで覆うことにより、小型かつ簡単な構造で微粉を収集することが可能となる。
本発明は、ドリルの刃先とモータのシャフトとの間にファンおよび集塵用のフィルタを設けると共にこれら周囲を伸縮自在の蛇腹などで覆い、小型かつ簡単な構造で微粉を収集することを実現した。
図1は、本発明の概略説明図を示す。
図1の(a)は全体断面・外観図を示す。
図1の(a)において、ドリル本体1は、ドリルの本体であって、例えば汎用の電気ドリルである。ドリルは、電気ドリル、空気駆動ドリルなどいずれの駆動源をもとにドリルを駆動するものであってもよい。
モータ2は、ドリルシャフト3を回転させるモータである。図示は、直結式を示すが図示外の歯車で減速してトルクを増すようにしてもよい。
ドリルシャフト3は、モータ2からの回転力をチャック4に伝導するシャフトである。
チャック4は、刃先5を固定するものであって、ここでは、ファンユニット19を介して当該チャック4を取り付けたものである。
刃先5は、チャック4に取り付けて被削材9に穴を開けるものである。
被削材9は、ボードなどの刃先5で穴を開ける対象であって、ここでは、微粉を飛散させるものである。
カバー11は、刃先5が被削材9に穴を開けた際に飛散させる微粉を収集するためのものであって、ここでは、伸縮自在カバー(透明)12、基本カバー13から構成されるものである。
伸縮自在カバー(透明)12は、刃先5の部分を伸縮自在に覆う透明な機構(例えば蛇腹、円筒状のスライド機構など)であって、ここでは、外部から空気を取り込む空気取込穴14を多数設けたものである。空気取込穴14は刃先5より右側に設けることが望ましい。伸縮カバーの先端付近に穴を開けたのでは穴を開ける際に伸縮カバーの伸縮により穴がつぶれるおそがあるからである。
空気取込穴14は、ファンが回転したことで、外部から空気を取り込む小さな多数の穴である。
基本カバー13は、伸縮自在カバー(透明)12にバンド式止め金具16で固定した円筒状のカバーであって、ここでは、フィルタ17で微粉を除却後の空気を外部に排出する多数の空気排出穴15を設けたものである。
空気排出穴15は、ファンが回転したことで、フィルタ17で微粉を取り除いた後の空気を外部に排出するための小さな多数の穴である。
バンド式止め金具16は、伸縮自在カバー(透明)12と基本カバー13とを固定する金具である。
フィルタ17は、微粉を収集し、空気を通過するフィルタである。
外フィルタストッパー18および内フィルタストッパ20は、フィルタ17を固定するストッパである。図1の(b)に示すフィルタ17の内フィルタストッパ18は、図1の(c)に示すように、基本カバー13の図示の右から左方向に挿入して外フィルタストッパ18と内フィルタストッパ20の間の部分に丁度入るように挿入した後に回転させて抜けないようにして固定する。
ファンユニット19は、ファンをドリルシャフト3に固定およびチャック4を当該ファンユニット19に固定するためのものである。ここでは、図示のように、ファンユニット19にボールベアリング191を取り付けこれにフィルタ17が接触し、フィルタ17自身は回転しなく、基本カバー13の側に固定されるようにするためのものである。
図1の(b)は、フィルタ17の外観図を示す。フィルタ17は、内側に内部アルミ172、外側に外部アルミ171の枠をそれぞれ設け、紙あるいは合成紙などのフィルタ素材を保持するようにしている。また、外部アルミ171の外周の4箇所に切り込みを設け、後述する図1の(c)の基本カバー13の内部の、フィルタの取り付け部分の内フィルタストッパ20を通過させて外フィルタストッパ18との間に入れて固定する(交換するときは逆の順序で行う)。
図1の(c)は、基本カバーの内側の図1の(b)のフィルタ17を収める(固定する)部分の様子を示す。
以上の構成のもとで、ファンユニット19、カバー11などを取り付けるときの手順を詳細に説明する。
(1)ファンユニット19にボールベアリング191を一体化する。
(2)ファンユニット19をドリルシャフト3に固定する。
(3)チャック4をファンユニット19に固定する。
(4)刃先5をチャック4に固定する。
(5)ピン付板バネ22を押下しながら、伸縮自在カバー12と基本カバー13を一体にしたカバー11を左から右方向に止まるまで挿入し、ピン板付バネ22から手を離し、ドリル本体1に固定する(この際、フィルタ17は、基本カバー13の右から左方向に挿入して内フィルタストッパ20を通って外フィルタストッパ18に突き当てた状態で回転して固定しておく)。
(6)透明な伸縮自在カバー12の部分から刃先5を目視しながら、被削材9の所望の位置の穴を開けると、モータ2の回転に従い、伸縮自在カバー11に設けた空気取込穴14から空気が取り込まれ、刃先5から飛散した微粉がこれら空気と一緒にファンによって吸引されフィルタ17で収集され、空気のみが基本カバー13の空気排出穴15から排出される。
図2は、本発明のファンユニット例を示す。これは、既述した図1の(a)のファンユニット19を拡大した図を示す。ファンユニット19の右側は、図1のドリルシャフト3に、ここでは、ネジ込みして固定する。左側のネジは図1のチャック4を固定する。ここで、ボールベアリング191を図示のように固定して内フィルタストッパ20を図示のように設けておき、図1の(b)のフィルタ17の内側アルミ172が丁度突き当たるようにして固定され、結果としてはフィルタ17は基本カバー13の側に固定し、ファンとはボールベアリング191を介して固定され、フィルタ17がファンに接触することはない。尚、ファンの全体を平坦な網で覆い、フィルタ17が曲がってもファンに接触しない構造とし、フィルタ17が破損する事態を防止するようにしてもよい。
図3は、本発明のファンユニット(ネジ式)例を示す。これは、図1のドリルシャフト3、ファンユニット19、チャック4の部分を拡大した様子を示す。ここで、通常(市販)のドリルのドリルシャフト3にチャック4が直接にネジで固定されていたものを、本発明では図示のように、チャック4を取り外してその間にファンユニット19を挿入したものである。
図4は、本発明のファンユニット(差込式)例を示す。これは、図3がネジ式であったものに対し、差込式にした例を示す。
図4の(a)は、ファンユニット19の例を示す。ここで、図示のファンユニット19の右側はドリルシャフト3に差込形式の形状を持たせ、左側はチャック4から差し込まれる形状を持たせている。
図4の(b)は、ファンユニット19を差込式でドリルチャック3と、チャック4との間に挿入した状態の例を示す。図示のように、図4の(a)のファンユニット19をドリルシャフト3に図示のように差し込んで固定し、更に、左側からチャック4を図示のようにファンユニット19に差し込んで固定する。
図5は、本発明の他の概略説明図を示す。これは、図1のファンの前に配置したフィルタ17の代わりに、ファンの後の網173と内フィルタ174でゴミ箱を作成、および外フィルタ175を設けた例を示す。
図5において、網173および内フィルタ174は、ファンの後に設けてゴミ箱を形成し、多量のゴミ(刃先5で被削材9の穴開け加工したときに飛散した微粉)を収集可能にしたものであって、ゴミ箱を網173で形成し、微粉を内フィルタ174で収集するようにしたものである。
外フィルタ175は、内フィルタ174よりも細かい微粉を収集するものである。
以上の構成を持たせることにより、刃先5が被削材9の穴開け加工したときに放出された微粉は網173と内フィルタ174で構成された大きめのゴミ箱内に収集され、更に、細かい微粉は外フィルタ175で収集されることとなる。
本発明は、ドリルの刃先とモータのシャフトとの間にファンおよび集塵用のフィルタを設けると共にこれら周囲を伸縮自在の蛇腹などで覆い、小型かつ簡単な構造で微粉を収集することが可能となる。
本発明の概略説明図である。 本発明のファンユニット例である。 本発明のファンユニット(ネジ式)例である。 本発明のファンユニット(差込式)例である。 本発明の他の概略説明図である。
符号の説明
1:ドリル本体
2:モータ
3:ドリルシャフト
4:チャック
5:刃先
9:被削材
11:カバー
12:伸縮自在カバー
13:基本カバー
14:空気取込穴
15:空気排出穴
16:バンド止め金具
17:フィルタ
171:外アルミ
172:内アルミ
173:網
174:内フィルタ
175:外フィルタ
18:外フィルタストッパー
19:ファンユニット
191:ボールベリング
20:内フィルタフトッパー
21:ピン穴
22:ピン付板バネ
31:ドリルストッパー






Claims (7)

  1. ドリルの刃先から飛散する微粉を収集する吸塵装置において、
    ドリルのドリルシャフトと刃先を固定したチャックとの間に設けたファンと、
    前記ファンの前方あるいは後方に設け、微粉を収集するフィルタと、
    前記刃先を覆う部分が伸縮自在であって、前記刃先の近傍で外部から空気を取り込む空気取込穴を設けると共に前記フィルタで微粉を除却した後の空気を外部に放出する空気排出穴を設けたカバーと
    を備えたことを特徴とする吸塵装置。
  2. 前記刃先を覆う部分を透明としたことを特徴とする請求項1記載の吸塵装置。
  3. 前記ドリルのドリルシャフトの先端に、ファンを持つユニット、あるいはファンとフィルタを持つユニットを取り付けた後に、刃先を固定するチャックを取り付けたことを特徴とする請求項1あるいは請求項2記載の吸塵装置。
  4. 前記フィルタを前記ファンの前方、あるいはファンの後方、あるいは前記カバーの空気排出穴の近傍に設けたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の吸塵装置。
  5. 前記フィルタを前記カバーの空気排出穴の近傍に設けて当該フィルタと前記ファンとの間の空間に網状のゴミ収集部を設けたことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の吸塵装置。
  6. 前記ファンに網のカバーを設けたことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の集塵装置。
  7. 前記カバーは、刃先を覆う部分に、円筒状の伸縮自在な蛇腹を設けた、あるいは円筒状でスライドするスライド機構を設けたことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の集塵装置。
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