JP2009023005A - 電動工具 - Google Patents

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JP2009023005A JP2007185239A JP2007185239A JP2009023005A JP 2009023005 A JP2009023005 A JP 2009023005A JP 2007185239 A JP2007185239 A JP 2007185239A JP 2007185239 A JP2007185239 A JP 2007185239A JP 2009023005 A JP2009023005 A JP 2009023005A
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Abstract

【課題】高い集塵効率を確保することができるとともに、集塵カバーを取り外すことなく隅部加工を行うことができる電動工具を提供することに。
【解決手段】ハウジング2に内蔵されたモータ3と、該モータ3によって回転駆動される出力軸8に取り付けられた研削用ディスク(回転工具)11と、該研削用ディスク11の周囲を覆う集塵カバー14を備え、モータ3によって回転駆動される研削用ディスク11による加工対象物Wの加工によって発生する研削粉(粉塵)pを集塵カバー14に開口する排出口15aから排出してこれを回収するディスクサンダ(電動工具)1において、集塵カバー14をハウジング2に対して出力軸8の軸方向に直交する方向に移動可能に取り付けるとともに、内径が排出口15aに向かって出力軸8の軸方向に大きくなる斜面18aを備えた内壁面部材18を集塵カバー14の内壁に着脱可能に装着する。
【選択図】図2

Description

本発明は、集塵機能を備えたディスクサンダ等の電動工具に関するものである。
電動工具の一形態としてのディスクサンダは、研削用ディスクをモータによって回転して加工対象物を研削や研磨等するものであるが、その従来例を図6及び図7に示す。
図6は従来のディスクサンダの部分側断面図、図7は同ディスクサンダの集塵カバー内での研削粉の動きを模式的に示す平断面図であり、図6に示すディスクサンダ1’のハウジング2内には駆動源であるモータ3が横置きに水平に収納されている。そして、モータ3の出力軸であるモータ軸4の軸方向両端はベアリング5(図6には一方のみ図示)によって回転可能に支持されており、該モータ軸4の軸方向一端部には冷却ファン6が取り付けられている。又、上記モータ軸4の前側(図6の左方を前方とする)のベアリング5から前方へ突出する端部には小径のベベルギヤ7が結着されている。
他方、ハウジング2の前端部には出力軸8がベアリング9によって回転可能に支持されて垂直に収納されており、この出力軸8の上部には、前記ベベルギヤ7に噛合する大径のベベルギヤ10が結着されている。又、出力軸8のハウジング2から下方へ突出する下端部にはリング円板状の研削用ディスク11がホイルワッシャ12とホイルナット13によって結着されており、その周囲は有底筒状の集塵カバー14によって覆われている。
上記集塵カバー14は、ハウジング2の下部に前記研削用ディスク11と同心的に固定されており、その上端側部には集塵ダクト15が接線方向に一体に形成されている。この集塵ダクト15は、その一端が排出口15aとして集塵カバー14内の上部に接線方向に開口しており(図7参照)、他端には可撓性の集塵ホース16を介して集塵装置17が接続されている。
而して、以上のように構成されたディスクサンダ1’を用いて加工対象物Wの表面を研削する際には、モータ3及び集塵装置17を駆動する。すると、モータ3の出力軸であるモータ軸4の回転はベベルギヤ7,10によって減速されるとともに、方向が直角に変換されて出力軸8に伝達され、該出力軸8とこれに結着された研削用ディスク11が所定の速度で回転駆動され、図6に示すように、回転する研削用ディスク11を加工対象物Wの表面に押し付ながら移動させることによって加工対象物Wの表面が研削される。尚、モータ3は、モータ軸4と共に回転する冷却ファン6によって誘起される冷却風によって冷却される。
ところで、上述のように研削用ディスク11によって加工対象物Wの表面が研削されると、図7に示すように、研削粉pが遠心力によって研削用ディスク11の外周から径方向外方に向かって接線方向に飛散するが、この研削粉pは、集塵カバー14の内壁面14aに衝突して該内壁面14aに沿って移動し、内壁面14aに開口する排出口15aから集塵ダクト15へと排出され、集塵ホース16を通って集塵装置17へと吸引されて回収される。このため、研削粉pの集塵カバー14外への飛散が防がれ、作業環境が良好に保たれる。
特開2006−255808号公報
ところが、上記従来のディスクサンダ1’においては、集塵カバー14の内壁面14aは出力軸8の軸中心に平行な垂直面を構成しているため、集塵カバー14内においては回転軸8の軸方向(図6の上下方向)には圧力差が生じず、研削粉pは集塵カバー14の内壁面14aの上下に分散して一様に分布することになる。このため、集塵カバー14の内壁面14aに沿って移動する研削粉pが排出口15aへ確実に向かうことなく再飛散したり、加工対象物W側に落ちて堆積し、集塵カバー14の外に漏れ、集塵装置17に研削粉pがスムーズに回収されないために高い集塵効率を確保することができないという問題があった。
又、集塵カバー14は、ハウジング2の下部に研削用ディスク1と同心的に固定されていたため、図6に示すように加工対象物Wの隅部を研削する場合には、集塵カバー14が加工対象物Wの縦壁部Waに当たるために隅部を研削することができないという問題があった。このような場合、集塵カバー14の一部14Aを取り外して作業を行っていたが、集塵カバー14の一部14Aを取り外すと、その取り外した部分から研削粉pが周囲に飛散して環境を悪化させるとともに、集塵効率の更なる低下を招くという問題が発生する。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、高い集塵効率を確保することができるとともに、集塵カバーを取り外すことなく隅部加工を行うことができる電動工具を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、ハウジングに内蔵されたモータと、該モータによって回転駆動される出力軸に取り付けられた回転工具と、該回転工具の周囲を覆う集塵カバーを備え、前記モータによって回転駆動される前記回転工具による加工対象物の加工によって発生する粉塵を前記集塵カバーに開口する排出口から排出してこれを回収する電動工具において、前記集塵カバーを前記ハウジングに対して前記出力軸の軸方向に直交する方向に移動可能に取り付けるとともに、内径が前記排出口に向かって前記出力軸の軸方向に大きくなる斜面を備えた内壁面部材を前記集塵カバーの内壁に着脱可能に装着したことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記集塵カバーを2枚の取付部材によって移動可能に挟持するとともに、該集塵カバーに長孔を形成し、前記取付部材同士を連結するスリーブを前記長孔に挿通させ、前記内壁面部材を取り外した状態で前記スリーブが長孔内を移動し得る範囲で集塵カバーの移動を許容するよう構成したことを特徴とする。
本発明によれば、内径が集塵カバーの排出口に向かって出力軸の軸方向に大きくなる斜面を備えた内壁面部材を集塵カバーの内壁に装着したため、回転工具による加工対象物の加工によって発生する粉塵は、遠心力によって回転工具の外周から径方向外方に向かって接線方向に飛散して内壁面部材の斜面に衝突し、回転工具の回転によって集塵カバー内に発生する空気流によって内壁面部材の斜面に沿って螺旋を描きながら排出口へと向かう。又、内壁面部材の斜面の排出口付近の内径が大きいため、この部分での空気流の流速が大きく、動圧も大きいために静圧が下がる他、この排出口近傍には集塵装置による吸引力も作用するため、排出口へと向かう粉塵は分散することなく排出口から集塵カバー外へと排出されて集塵装置によって効率良く回収され、高い集塵効率が確保されて粉塵の周囲への飛散が確実に防がれる。
又、集塵カバーをハウジングに対して移動可能に取り付けるとともに、内壁面部材を集塵カバーの内壁に着脱可能に装着したため、隅部加工に際しては内壁面部材を取り外して集塵カバーを出力軸の軸方向に直交する方向に移動させれば、回転工具を集塵カバーに近づけることができ、この回転工具によって加工対象物の隅部を加工することができる。従って、隅部加工に際して集塵カバーを取り外す必要がなく、回転工具は集塵カバーによってその周囲が確実に覆われているため、粉塵が集塵カバー外へと飛散することがなく、作業環境の悪化が防がれる。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係る電動工具の一形態としてのディスクサンダの破断側面図、図2は同ディスクサンダ要部の部分側断面図、図3は同ディスクサンダの破断正面図(図2の矢視A方向の図)、図5は同ディスクサンダの集塵カバーの平面図、図6は隅部の研削作業を示すディスクサンダの部分側断面図である。
本実施の形態に係るディスクサンダ1の基本構成は図6に示した従来のディスクサンダ1’のそれと同じであるため、図1〜図6においては図6に示したものと同一要素には同一符号を付しており、以下、それらについての再度の説明は省略する。
本実施の形態は、集塵カバー14をハウジング2に対して前後方向(出力軸8の軸方向に直交する方向)に移動可能に取り付けるとともに、内径が集塵カバー14の排出口15aに向かって上方向(出力軸8の軸方向)に大きくなる斜面18aを備えた内壁面部材18を集塵カバー14の内壁に着脱可能に装着したことを特徴とする。
ここで、集塵カバー14の上壁の中心部には円孔14bが形成されており、図4に示すように、上壁の円孔14bを跨ぐ両側には前後方向に長い長孔14cが互いに平行に形成されている。そして、この集塵カバー14は、その上壁が上下2枚のリング状の取付部材19,20に水平移動可能に挟持されてハウジング2に取り付けられており、該集塵カバー14の上壁に形成された各長孔14cには、図3及び図4に示すように、上下の取付部材19,20同士を連結するスリーブ21が挿通している。従って、集塵カバー14は、スリーブ21が長孔14c内を移動し得る範囲で前後方向の移動が許容される。
他方、前記内壁面部材18は、図1〜図3に示すように、集塵カバー14の内部形状に沿うよう円筒状に成形されており、その上壁の中心部には円孔18bが形成されている。又、この内壁面部材18の外周壁の内側には、上壁のコーナー部から下方に向かって径方向内方へと漏斗状に縮径する斜面部材18Aが一体に形成されており、この斜面部材18Aの内面が集塵カバー14の上部に開口する排出口15aに向かって内径が大きくなる斜面18aを形成している。即ち、内壁面部材18の斜面18aは、図2に示すように、その内径が下端部での最小値d1から上端での最大値d2まで連続的に大きくなっている。
而して、内壁面部材18は、前述のように集塵カバー14の内壁に着脱可能に装着され、集塵カバー14は、図1〜図3に示すように、下側の取付部材20の外周を内壁面部材18の円孔18bに嵌合させることによって位置決めされ、研削用ディスク11に対して同心に取り付けられる。
以上のように構成されたディスクサンダ1を用いて加工対象物Wの表面を研削する際には、モータ3及び集塵装置17を駆動する。すると、モータ3の出力軸であるモータ軸4の回転はベベルギヤ7,10によって減速されるとともに、方向が直角に変換されて出力軸8に伝達され、該出力軸8とこれに結着された研削用ディスク11が所定の速度で回転駆動され、回転する研削用ディスク11を加工対象物Wの表面に押し付ながら移動させることによって加工対象物Wの表面が研削される。
上述のように研削用ディスク11によって加工対象物Wの表面が研削されると、研削によって発生する研削粉pが遠心力によって研削用ディスク11の外周から径方向外方に向かって接線方向に飛散するが、本実施の形態では、内径が集塵カバー14の排出口14aに向かって大きくなる斜面18aを備えた内壁面部材18を集塵カバー14の内壁に装着したため、研削粉pは内壁面部材18の斜面18aに衝突し、研削用ディスク11の回転によって集塵カバー14内に発生する空気流によって内壁面部材18の斜面18aに沿って螺旋を描きながら排出口15aへと向かう。そして、この場合、内壁面部材18の斜面18aの排出口15a付近の内径d2が大きいため、この部分での空気流の流速が大きく、動圧も大きいために静圧が下がる他、この排出口15a近傍には集塵装置17による吸引力も作用するため、排出口15aへと向かう研削粉pは分散することなく排出口15aから集塵カバー14外へと排出され、集塵ホース16を通って集塵装置17へと吸引されて効率良く回収される。このため、ディスクサンダ1には高い集塵効率が確保され、研削粉pの周囲への飛散が確実に防がれる。
ところで、ディスクサンダ1を用いて図5に示すように加工対象物Wの隅部を研削する場合には、内壁面部材18を集塵カバー14から取り外し、集塵カバー14を図示のように下側の取付部材20の外周が集塵カバー14の内壁に当接するまで後方(図5の右方)に移動させてこれを研削用ディスク11の回転中心(出力軸8の軸心)に対してオフセットさせる。すると、研削用ディスク11の外周が集塵カバー14の内壁に相対的に近づくため、回転する研削用ディスク11によって加工対象物Wの隅部を研削することができる。尚、下側の取付部材20の外径は、該取付部材20の外周を図5に示すように集塵カバー14の内壁に当接させたときに研削用ディスク11の外周と集塵カバー14の内壁とが干渉しないような大きさに設定されている。
従って、本実施の形態によれば、加工対象物Wの隅部加工に際して集塵カバー14を取り外す必要がなく、研削用ディスク11は集塵カバー14によってその周囲が確実に覆われているため、研削粉pが集塵カバー14外へと飛散することがなく、作業環境の悪化が防がれる。
尚、以上は本発明をディスクサンダに適用した形態について説明したが、本発明は、オービタルサンダ等の他、カッター等の集塵機能を備えた任意の電動工具に対して同様に適用可能であることは勿論である。
本発明に係るディスクサンダの破断側面図である。 本発明に係るディスクサンダ要部の部分側断面図である。 本発明に係るディスクサンダの破断正面図(図2の矢視A方向の図)である。 本発明に係るディスクサンダの集塵カバーの平面図である。 本発明に係るディスクサンダによる隅部の研削作業を示す部分側断面図である。 従来のディスクサンダの部分側断面図である。 従来のディスクサンダの集塵カバー内での研削粉の動きを模式的に示す平断面図である。
符号の説明
1 ディスクサンダ(電動工具)
2 ハウジング
3 モータ
4 モータ軸
5 ベアリング
6 冷却ファン
7 ベベルギヤ
8 出力軸
9 ベアリング
10 ベベルギヤ
11 研削用ディスク(回転工具)
12 ホイルワッシャ
13 ホイルナット
14 集塵カバー
14a 集塵カバーの内壁面
14b 集塵カバーの円孔
14c 集塵カバーの長孔
15 集塵ダクト
15a 排出口
16 集塵ホース
17 集塵装置
18 内壁面部材
18A 内壁面部材の斜面部材
18a 内壁面部材の斜面
18b 内壁面部材の円孔
19,20 取付部材
21 スリーブ
p 研削粉(粉塵)
W 加工対象物

Claims (2)

  1. ハウジングに内蔵されたモータと、該モータによって回転駆動される出力軸に取り付けられた回転工具と、該回転工具の周囲を覆う集塵カバーを備え、前記モータによって回転駆動される前記回転工具による加工対象物の加工によって発生する粉塵を前記集塵カバーに開口する排出口から排出してこれを回収する電動工具において、
    前記集塵カバーを前記ハウジングに対して前記出力軸の軸方向に直交する方向に移動可能に取り付けるとともに、内径が前記排出口に向かって前記出力軸の軸方向に大きくなる斜面を備えた内壁面部材を前記集塵カバーの内壁に着脱可能に装着したことを特徴とする電動工具。
  2. 前記集塵カバーを2枚の取付部材によって移動可能に挟持するとともに、該集塵カバーに長孔を形成し、前記取付部材同士を連結するスリーブを前記長孔に挿通させ、前記内壁面部材を取り外した状態で前記スリーブが長孔内を移動し得る範囲で集塵カバーの移動を許容するよう構成したことを特徴とする請求項1記載の電動工具。
JP2007185239A 2007-07-17 2007-07-17 電動工具 Withdrawn JP2009023005A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101890677A (zh) * 2009-05-19 2010-11-24 株式会社吴英制作所 防尘罩构造体、磨削装置以及切削装置
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EP2479001A1 (en) 2011-01-19 2012-07-25 Hitachi Koki Co., Ltd. Dust collection adapter and power tool including dust collection adapter

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