JP6683048B2 - ツーウェイクラッチ及び二方向切替機構付電動機 - Google Patents

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Description

本発明は、ツーウェイクラッチ及び二方向切替機構付電動機に関する。
従来から特許文献1に示されるように、内側部材と外側部材との間に保持器で保持されたローラを設け、このローラが接触するカム面を外側部材の内周部に形成したツーウェイクラッチが提案されている。カム面は、周方向の両端側に位置するに従って、内径が小さくなっている。
このような構造により、外側部材が内側部材に対して時計回りに回転すると、ローラがカム面に押し当てられて、ローラが楔のように作用し、外側部材から内側部材側に正トルクが伝達され、内側部材が時計回りに回転される。一方で、外側部材が内側部材に対して反時計回りに回転すると、ローラがカム面に押し当てられて、ローラが楔のように作用し、外側部材から内側部材側に負トルクが伝達され、内側部材が反時計回りに回転される。ところが、内側部材が外側部材に対して時計回り又は反時計回りに回転すると、ローラはカム面に押し当てられず、内側部材側から外側部材側にトルクが伝達されず、内側部材の回転に伴って外側部材が回転しない。このように、特許文献1に示されるツーウェイクラッチでは、外側部材から内側部材へのトルクの伝達方向を切り替えることができる。
特開2002−195307号公報
特許文献1に示すツーウェイクラッチでは、外側部材から内側部材に、正トルクと負トルクとを切り替えて伝達させることができる。しかし、内側部材に接続され、正トルクを伝達させたい第一部材と、内側部材に接続され、負トルクを伝達させたい第二部材とが異なる場合には、内側部材と第一部材との接続と、内側部材と第二部材との接続とを切り替える切替機構が必要となる。このため、ツーウェイクラッチの構造が複雑となっていた。
本発明は、上述した問題を解消するためになされたもので、構造が複雑とならずに、正トルクが伝達される部材と異なる部材に負トルクを伝達させることができるツーウェイクラッチを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、請求項1に係るツーウェイクラッチの発明は、円筒状又は円柱形状に形成され外周面に第一接触面が形成された内側部材と、円筒状に形成され前記内側部材の外周側に前記内側部材と同軸的かつ相対回転可能に設けられ、内周面に第二接触面が形成された外側部材と、円筒状に形成され、前記内側部材及び前記外側部材との間に前記内側部材及び前記外側部材に対して相対回転可能に設けられた基部と、前記基部に前記内側部材及び前記外側部材の軸線方向に沿って形成された複数の軸部と、を備え、前記内側部材又は前記外側部材との間でトルクがそれぞれ伝達される中間部材と、前記軸部に回転可能に設けられ、前記第一接触面と離接可能であり、前記中間部材が前記内側部材に対して前記内側部材の回転軸を中心とする第一回転方向に相対回転した場合に前記第一接触面と係合する第一カム面が形成された第一カムと、前記第一カムが設けられている前記軸部と同一の前記軸部または異なる前記軸部に回転可能に設けられ、前記第二接触面と離接可能であり、前記中間部材が前記外側部材に対して前記第一回転方向と反対方向の第二回転方向に相対回転した場合に前記第二接触面と係合する第二カム面が形成された第二カムと、を有する。
このように、第一カムは、中間部材の軸部に回転可能に設けられ、第一接触面と離接可能であり、中間部材が内側部材に対して内側部材の回転軸を中心とする第一回転方向に相対回転すると、第一接触面と係合する第一カム面が形成されている。そして、第二カムは、中間部材の軸部に回転可能に設けられ、第二接触面と離接可能であり、中間部材が外側部材に対して第一回転方向と反対方向の第二回転方向に相対回転すると、第二接触面と係合する第二カム面が形成されている。これにより、中間部材が外側部材に対して第二回転方向に相対回転すると、第二カム面が第二接触面に押し当てられ、第二カム面が第二接触面に係合し、この結果、第二カムを取り付けている中間部材と外側部材とが係合する。すると、ツーウェイクラッチがロックし、中間部材から外側部材に正トルクが伝達される。一方で、中間部材が内側部材に対して第一回転方向に相対回転すると、第一カム面が第一接触面に押し当てられて、第一カム面が第一接触面に係合し、この結果、第一カムを取り付けている中間部材と内側部材とが係合する。すると、ツーウェイクラッチがロックし、中間部材から内側部材に正トルクと反対側の負トルクが伝達される。このように、構造が複雑とならずに、正トルクが伝達される部材と異なる部材に負トルクを伝達させることができるツーウェイクラッチを提供することができる。
本実施形態のツーウェイクラッチを用いた二方向切替機構付電動機が搭載された車両の説明図である。 二方向切替機構付電動機の断面図である。 図2のIII−III断面図である。 ツーウェイクラッチの断面図である。 図4のV−V断面図であり、ツーウェイクラッチをエンジン側から変速機側に見た図である。 二方向切替機構付電動機の分解斜視図である。 第一付勢部材の正面図である。 第二付勢部材の正面図である。 二方向切替機構付電動機の速度線図である。
(車両の説明)
以下に、図1を用いて、車両Vについて説明する。車両Vは、エンジン1、クラッチ2、二方向切替機構付電動機3、変速機4、デファレンシャル5、駆動輪6R、6L、バッテリ8、インバータ装置9、及び制御部10を備えている。エンジン1、クラッチ2、二方向切替機構付電動機3、変速機4、及びデファレンシャル5は、この並び順に直列に設けられている。
エンジン1は、ガソリンや軽油等の炭化水素系燃料を使用し、エンジントルクTeをその駆動軸1aに出力するガソリンエンジンやディーゼルエンジン等である。
クラッチ2は、本実施形態では、自動クラッチであり、入力部材2a、出力部材2b、及びアクチュエータ2cを有している。入力部材2aは、エンジン1の駆動軸1aに接続され、駆動軸1aと一体回転する。出力部材2bは、入力部材2aとの間でトルク伝達を行い、入力部材2aと接続又は切断する。出力部材2bは、後述する二方向切替機構付電動機3の回転部材31に接続され、回転部材31と一体回転する。アクチュエータ2cは、制御部10からの指令に基づき、入力部材2aと出力部材2bとの間で伝達されるクラッチトルクを調整し、入力部材2aと出力部材2bとを接続又は切断する。
二方向切替機構付電動機3は、エンジン1を始動させるスターターとしての役割と、エンジン1から出力されたエンジントルクTeによって発電する発電機としての役割、及び車両Vを駆動するモータとしての役割を有している。この二方向切替機構付電動機3については、後で詳細に説明する。
変速機4は、入力軸4a及び出力軸4bを有し、入力軸4aの回転速度を出力軸4bの回転速度で除した変速比を可変にするものである。変速機4には、オートマチックトランスミッション及びマニュアルトランスミッションの両方が含まれる。入力軸4aは、二方向切替機構付電動機3の回転部材31に接続されている。つまり、入力軸4aは、クラッチ2の出力部材2bと一体回転する。クラッチ2が接続すると、入力軸4aは、エンジン1の駆動軸1aと一体回転する。
デファレンシャル5は、変速機4の出力軸4bから出力されたトルクを、左右のドライブシャフト7R、7Lを介して、左右の駆動輪6R、6Lに伝達するとともに、左右の駆動輪7R、7Lの回転速度差を吸収する。
バッテリ8は、電力を蓄電する二次電池であり、インバータ装置9を介して、後述する電動機35のステータ35b等の電気使用部に電力を供給する。
インバータ装置9は、制御部10からの指令に基づいて、バッテリ8から供給された電力の電圧を昇圧して電動機35のステータ35bに供給し、電動機35を駆動する。また、インバータ装置9は、制御部10からの指令に基づいて、電動機35において発電された電力の電圧を降圧して、バッテリ8に充電する。電動機35によって発電された電力は、エンジン1、変速機4、車両Vのヘッドライト、ルームライト、エアコンディショナーのファン、その他補機等の電気使用部に使用される。また、電動機35によって発電された電力は、電動機35をモータとして作動させるのに使用される。
制御部10は、エンジン1を制御して、エンジン1を始動させるとともに、エンジン1が出力するエンジントルクTeを調整し、エンジン1を停止せる。また、制御部10は、アクチュエータ2cを制御して、クラッチ2を接続又は切断する。
(二方向切替機構付電動機の説明)
以下に、図1〜図8を用いて、二方向切替機構付電動機3について説明する。図1〜図3に示すように、二方向切替機構付電動機3は、回転部材31、ハウジング32、ツーウェイクラッチ33、遊星歯車機構34、電動機35、軸受36、中間部材37、回転検出部38とから構成されている。ハウジング32は、液密な密閉空間を有し、この密閉空間に回転部材31、ツーウェイクラッチ33、遊星歯車機構34、電動機35、中間部材37、及び回転検出部38を収納している。
図2に示すように、回転部材31は、本実施形態では、円筒形状のシャフトであり、内部にオイル流通流路31aが形成されている。回転部材31は、ハウジング32に取り付けられたボールベアリング等の軸受36によって、ハウジング32(固定部材)に回転可能に軸支されている。なお、回転部材31の両端部は、ハウジング32から突出している。回転部材31には、オイル流通流路31aと回転部材31の外周面とを連通する、オイル供給孔31bが形成されている。オイル流通流路31aには、図示しないオイルポンプによってオイルが供給されて、このオイルが流通する。そして、このオイルが、オイル供給孔31bを介して、回転部材31の外側の部材、つまり、ツーウェイクラッチ33及び遊星歯車機構34に供給され、これらが潤滑される。
中間部材37は、基部37a、取付部37b、及び接続部37cとから構成され、これらが一体に形成されている。基部37aは中央に挿通穴37dが形成された扁平な円筒形状である。基部37aは、回転部材31(内側部材33a)及びサンギヤ34a(外側部材33b)との間に回転部材31(内側部材33a)及びサンギヤ34a(外側部材33b)に対して相対回転可能に設けられている。取付部37bは、扁平な円筒形状であり、基部37aの外周側に形成されている。接続部37cは、円環板形状であり、基部37aと取付部37bとを接続している。挿通穴37dに回転部材31が挿通し、挿通穴37dと回転部材31との間に設けられたニードルベアリング等の軸受39によって、中間部材37は回転部材31(内側部材33a)に回転可能に設けられている。このようにして、中間部材37(基部37a)は、後述するツーウェイクラッチ33の内側部材33a(回転部材31)及び外側部材33b(サンギヤ34a)と相対回転可能に設けられている。
図4及び図5に示すように、ツーウェイクラッチ33は、内側部材33a、外側部材33b、複数の軸部33c、複数の第一カム33d、複数の第二カム33e、第一付勢部材33f、及び第二付勢部材33gから構成されている。内側部材33aは、軸形状又は円環形状である。本実施形態では、内側部材33aは、回転部材31である。内側部材33aである回転部材31は、断面傾向が円形状の外周面である第一接触面33qが形成されている。なお、内側部材33aと回転部材31とが別体であり、内側部材33aが回転部材31の外周側において回転部材31に固定されている実施形態であっても差し支え無い。
外側部材33bは、扁平な円筒形状であり、内側部材33aの外周側に、内側部材33aと同軸的、且つ、内側部材33aに対して相対回転可能に設けられている。外側部材33bは、本実施形態では、後述する遊星歯車機構34のサンギヤ34aである。外側部材33bであるサンギヤ34aには、断面形状が円形状の内周面である第二接触面33rが形成されている。なお、外側部材33bとサンギヤ34aとが別体であり、外側部材33bがサンギヤ34aの内周側においてサンギヤ34aに固定されている実施形態であっても差し支え無い。
図4及び図6に示すように、複数の軸部33cは、内側部材33aと外側部材33bの間の位置において、所定角度をおいて、内側部材33a及び外側部材33bの軸線方向に沿って、中間部材37の基部37aに形成されている。図4及び図5に示すように、各軸部33cには、第一カム33d及び第二カム33eが互いに重ね合わされて、各軸部33cに対して回転可能に設けられている。言い換えると、第二カム33eは、第一カム33dが設けられている軸部33cに並設されている。なお、第一カム33dはエンジン1側に設けられ、第二カム33eは、変速機4側に設けられている。
図4及び図5に示すように、第一カム33dには、第一挿通穴33nが形成されている。この第一挿通穴33nに軸部33cが挿通して、第一カム33dが、軸部33cに対して回転可能に設けられている。図5に示すように、第一カム33dには、内側部材33a(回転部材31)の外周面である第一接触面33qと離接可能に対向する第一カム面33iが形成されている。第一カム面33iは、中間部材37が内側部材33aに対して内側部材33aの回転軸を中心とする第一回転方向d1に回転すると、第一接触面33qと係合する。なお、第一回転方向d1は、図5において、反時計回り方向である。第一カム面33iの第一接触面33qとの係合可能な部分は、第一カム33dの自転中心からの半径aが、第一カム33dの回転軸を中心とする第三回転方向d3に徐々に大きくなっている。なお、第三回転方向d3は、図5において、時計回り方向である。図4や図5に示すように、第一カム33dの第一カム面33iが形成されている部分と反対側の部分には、第一溝33hが形成されている。各第一カム33dの各第一溝33hに、第一付勢部材33fが半径方向に拡げられた状態で取り付けられている。図7に示すように、第一付勢部材33fは、円環状のコイルスプリングである。第一挿通穴33nの内径は、軸部33cの外径よりも僅かに大きくなっている。このため、各第一カム33dは、各軸部33cに対して、軸部33cの軸線方向と直交する方向に僅かに移動可能となっている。第一付勢部材33fによって、各第一カム33dは、第一カム面33iが内側部材33a(回転部材31)の外周面である第一接触面33q側に移動する方向に付勢される。このため、第一カム面33iが第一接触面33qに押し当てられる。
このような構成によって、図5において、中間部材37が内側部材33a(回転部材31)に対して反時計回りの第一回転方向d1に相対回転すると、第一カム面33iが内側部材33a(回転部材31)の外周面である第一接触面33qに押し当てられて、第一カム面33iが第一接触面33qと係合し、ツーウェイクラッチ33が第一ロック状態となり、中間部材37と内側部材33a(回転部材31)とが第一回転方向d1に一体回転する。一方で、図5において、中間部材37が内側部材33a(回転部材31)に対して時計回りの第二回転方向d2に相対回転すると、第一カム面33iが内側部材33a(回転部材31)の外周面である第一接触面33qに対して滑る。
図4に示すように、第二カム33eには、第二挿通穴33pが形成されている。この第二挿通穴33pに軸部33cが挿通して、第二カム33eが、軸部33cに対して回転可能に設けられている。
図5に示すように、第二カム33eには、外側部材33bの内周面である第二接触面33rと離接可能に対向する第二カム面33kが形成されている。第二カム面33kは、中間部材37が外側部材33bに対して、時計回り方向の第二回転方向d2に相対回転すると、第二接触面33rと係合する。第二カム面33kの第二接触面33rとの係合可能な部分は、第二カム33eの自転中心からの半径bが、第二カム33eの回転軸を中心とする第四回転方向d4に徐々に大きくなっている。なお、第四回転方向d4は、図5において、時計回り方向であり、第三回転方向d3と同じ回転方向である。図4や図5に示すように、第二カム面33kの第二カム面33kが形成されている部分と反対側の部分には、第二溝33mが形成されている。各第二カム33eの各第二溝33mに、第二付勢部材33gが半径方向に圧縮された状態で取り付けられている。図8に示すように、第二付勢部材33gは、Cリングである。第二挿通穴33pの内径は、軸部33cの外径よりも僅かに大きくなっている。このため、各第二カム33eは、各軸部33cに対して、軸部33cの軸線方向と直交する方向に僅かに移動可能となっている。第二付勢部材33gによって、各第二カム33eは、第二カム面33kが外側部材33b(サンギヤ34a)の内周面である第二接触面33r側に移動する方向に付勢される。このため、第二カム面33kが第二接触面33rに押し当てられる。
このような構成によって、図5において、中間部材37が外側部材33b(サンギヤ34a)に対して時計回りの第二回転方向d2に相対回転すると、第二カム面33kが外側部材33b(サンギヤ34a)の内周面である第二接触面33rに押し当てられ、第二カム面33kが第二接触面33rに係合する。すると、第二カム33eを取り付けている中間部材37と外側部材33bとが係合し、ツーウェイクラッチ33が第二ロック状態となる。この状態では、回転トルクが中間部材37から外側部材33b(サンギヤ34a)に伝達され、中間部材37と外側部材33b(サンギヤ34a)が、第二回転方向d2に一体回転する。一方で、図5において、中間部材37が外側部材33b(サンギヤ34a)に対して反時計回りの第一回転方向d1に相対回転すると、第二カム面33kが外側部材33b(サンギヤ34a)の内周面である第二接触面33rに対して滑る。
内側部材33a(回転部材31)が、中間部材37に対して時計回りの第二回転方向d2に回転すると、第一カム面33iが内側部材33a(回転部材31)の外周面である第一接触面33qに押し当てられて、第一カム面33iが第一接触面33qに係合する。すると、内側部材33aと第一カム33dを取り付けている中間部材37とが係合し、ツーウェイクラッチ33が第三ロック状態となる。この状態では、内側部材33a(回転部材31)から中間部材37に回転トルクが伝達され、内側部材33a(回転部材31)と中間部材37が第二回転方向d2に一体回転する。一方で、内側部材33a(回転部材31)が、中間部材37に対して反時計回りの第一回転方向d1に回転すると、第一カム面33iが内側部材33a(回転部材31)の外周面である第一接触面33qに対して滑り、ツーウェイクラッチ33がフリー状態となる。この状態では、回転トルクが内側部材33a(回転部材31)から中間部材37に伝達されない。
遊星歯車機構34は、サンギヤ34a、リングギヤ34b、キャリア34c、及び複数のプラネタリギヤ34dから構成されている。サンギヤ34aは、円環形状であり、回転部材31の外周側に、回転部材31と同軸に設けられている。リングギヤ34bは、円環形状であり、サンギヤ34aの外周側に、回転部材31及びサンギヤ34aと同軸に設けられ、ハウジング32(固定部材)に固定されている。複数のプラネタリギヤ34dは、サンギヤ34aとリングギヤ34bとの間に設けられ、サンギヤ34a及びリングギヤ34bと噛み合っている。
キャリア34cは、複数のプラネタリギヤ34dを回転可能に支持している。図6に示すように、キャリア34cは、対向する一対の円環板が接続された本体部34fと、本体部34fに複数取り付けられプラネタリギヤ34dを回転可能に支持する軸部34gとから構成されている。なお、プラネタリギヤ34dと本体部34fとの間には、ワッシャー34hが設けられている(図6示)。キャリア34cの本体部34fは、回転部材31(内側部材33a)に固定されている。このため、キャリア34cは、回転部材31(内側部材33a)と一体回転し、変速機4の入力軸4aと一体回転する。また、クラッチ2が接続している場合には、キャリア34cは、エンジン1の駆動軸1aと一体回転する。
電動機35は、ステータ35a及びロータ35bから構成されている。ステータ35aは、円環形状であり、ハウジング32の内周面に取り付けられている。ロータ35bは、円環形状であり、ステータ35aの内周側に、ステータ35aに対して相対回転可能に設けられている。ロータ35bは、中間部材37の取付部37bの外周面に取り付けられている。インバータ装置9からステータ35aに駆動電流が供給されると、ロータ35bが回転する。
回転検出部38は、電動機35のロータ35bの回転を検出し、その検出結果を制御部10に出力するものである。回転検出部38は、例えばレゾルバであり、ステータ38a及びロータ38bとから構成されている。ステータ38aは、円環形状であり、ハウジング32(固定部材)に取り付けられている。ロータ35bは、円環形状であり、ステータ38aの内周側に設けられ、中間部材37に取り付けられている。
(二方向切替機構付電動機の動作)
次に、二方向切替機構付電動機3の動作について、図9に示す速度線図を用いて説明する。図9の速度線図において、縦軸は、遊星歯車機構34の各回転要素の回転速度に対応している。図2において、Nsはサンギヤ34aの回転速度、Ncはキャリア34cの回転速度、Nrはリングギヤ34bの回転速度を表している。ツーウェイクラッチ33が第二ロック状態である場合、つまり、中間部材37とサンギヤ34aが第二回転方向d2に一体回転する場合には、Nsは電動機35のロータ35bの回転速度(電動機回転速度Nmo)である。Ncは、回転部材31の回転速度(回転部材回転速度Nma)であり、変速機4の入力軸4aの回転速度(入力軸回転速度Ni)である。また、クラッチ2が接続されている場合には、Ncはエンジン1の駆動軸1aの回転速度(エンジン回転速度Ne)である。リングギヤ34bは、ハウジング32に固定されているので、Nrは0である。ツーウェイクラッチ33が第三ロック状態である場合、つまり、回転部材31と中間部材37が第二回転方向d2に一体回転する場合には、Ncは電動機回転速度Nmoである。
NsとNcの縦線の間隔を1とすると、NcとNrの縦線の間隔は遊星歯車機構34のギヤ比λ(サンギヤ34aとリングギヤ34bとの歯数比(サンギヤ34aの歯数/リングギヤ34bの歯数))となっている。L1は、ツーウェイクラッチ33が第二ロック状態であり、電動機回転速度Nmoが遊星歯車機構34によって減速される場合の遊星歯車機構34の速度線図である。
エンジン1の駆動軸1aの回転方向は、上記した第二回転方向d2である。
電動機35のロータ35bが第二回転方向d2に回転している状態を、電動機35が正回転しているとする。
電動機35でエンジン1を始動させる場合には、まず、制御部10は、アクチュエータ2cに指令を出力し、クラッチ2を接続させる。次に、制御部10は、インバータ装置9に、電動機35を正回転させる指令を出力する。これにより、中間部材37が第二回転方向d2に回転し、ツーウェイクラッチ33が第二ロック状態となる。すると、サンギヤ34aが第二回転方向d2に回転し、サンギヤ34aの回転が遊星歯車機構34において、λ/(λ+1)の減速比で減速されて、サンギヤ34aに伝達された電動機35が出力するモータトルクTmが増幅されて、キャリア34cに出力される。そして、増幅されたモータトルクTmが、回転部材31及びクラッチ2を介して、駆動軸1aに伝達されて、駆動軸1aが回転して、エンジン1が始動する。このように、電動機35が出力するモータトルクTmが、遊星歯車機構34で増幅されて、エンジン1の駆動軸1aに伝達される。このため、気温が低温であり、エンジン1のフリクショントルクが大きい場合でも、確実に電動機35で駆動軸1aを回転させることができ、確実にエンジン1を始動させることができる。
エンジン1の始動が完了し、クラッチ2が接続している場合には、回転部材31(内側部材33a)が、第二回転方向d2に回転する。すると、上記したように、ツーウェイクラッチ33が第三ロック状態となり、回転部材31と中間部材37が、第二回転方向d2に一体回転する。この結果、電動機35のロータ35bが第二回転方向d2に正回転して、電動機35において発電が実行される。このように、エンジン1が出力するエンジントルクTeで、電動機35において発電する場合には、エンジン1の回転速度が遊星歯車機構34で減速されず、電動機35の発電効率が高くなる回転速度で、ロータ35bが回転する。このため、電動機35の発電効率を高くすることができる。
電動機35で駆動輪6R、6Lを駆動させる場合には、制御部10は、インバータ装置9に、電動機35を正回転させる指令を出力する。これにより、電動機35によって、中間部材37が第二回転方向d2に回転し、ツーウェイクラッチ33が第二ロック状態となる。すると、サンギヤ34aが第二回転方向d2に回転し、サンギヤ34aの回転が遊星歯車機構34において、λ/(λ+1)の減速比で減速されて、サンギヤ34aに伝達された電動機35が出力してモータトルクTmが増幅されて、キャリア34cに出力される。そして、増幅されたモータトルクTmが、回転部材31を介して、変速機4の入力軸4aに伝達され、駆動輪6R、6Lが駆動される。
電動機35が出力するモータトルクTmのみで駆動輪6R、6Lを駆動する場合には、制御部10は、アクチュエータ2c指令を出力して、クラッチ2を切断する。これにより、駆動軸1aが回転しないので、エンジン1においてフリクションロスが発生せず、電力が無駄に消費されることが防止される。上述したように、電動機35が出力するモータトルクTmは、遊星歯車機構34で増幅されて変速機4の入力軸4aに入力される。このため、大きなモータトルクTmを発生させることができる電動機35を用いなくても、電動機35が出力するモータトルクTmのみで、駆動輪6R、6Lを駆動することができる。よって、電動機35を小型化することができ、ひいては、二方向切替機構付電動機3を小型化することができ、車両Vを小型化することができる。
エンジン1が出力するエンジントルクTeと電動機35が出力するモータトルクTmの両方で、駆動輪6R、6Lを駆動する場合には、制御部10は、アクチュエータ2cに指令を出力して、クラッチ2を接続する。このように、駆動輪6R、6Lは、エンジントルクTe及びモータトルクTmの両方で駆動される。このため、エンジントルクTeのみで駆動輪6R、6Lが駆動されている状態で、運転者がアクセルペダル(不図示)を踏み込み、車両Vの加速を欲する場合に、エンジントルクTeに加えて、モータトルクTmで駆動輪6R、6Lを駆動させることができる。この結果、車両Vの加速に対する応答性が良好となり、車両Vのドライバビリティが良好となる。
(本実施形態の効果)
上記した説明から明らかなように、第一カム33dは、中間部材37の軸部33cに回転可能に設けられ、第一接触面33qと離接可能であり、中間部材37が内側部材33aに対して内側部材33aの回転軸を中心とする第一回転方向d1に相対回転すると、第一接触面33qと係合する第一カム面33iが形成されている。そして、第二カム33eは、中間部材37の軸部33cに回転可能に設けられ、第二接触面33rと離接可能であり、中間部材37が外側部材33bに対して第一回転方向d1と反対方向の第二回転方向d2に相対回転すると、第二接触面33rと係合する第二カム面33kが形成されている。これにより、中間部材37が外側部材33bに対して第二回転方向d2に相対回転すると、第二カム面33kが第二接触面33rに押し当てられ、第二カム面33kが第二接触面33rに係合し、この結果、第二カム33eを取り付けている中間部材37と外側部材33bとが係合する。すると、ツーウェイクラッチ33がロックし、中間部材37から外側部材33bに正トルクが伝達される。一方で、中間部材37が内側部材33aに対して第一回転方向d1に相対回転すると、第一カム面33iが第一接触面33qに押し当てられて、第一接触面33qが第一接触面33qに係合し、この結果、第一カム33dを取り付けている中間部材37と内側部材33aとが係合する。すると、ツーウェイクラッチ33がロックし、中間部材37から内側部材33aに正トルクと反対側の負トルクが伝達される。このように、構造が複雑とならずに、正トルクが伝達される部材と異なる部材に負トルクを伝達させることができるツーウェイクラッチ33を提供することができる。このように、ツーウェイクラッチ33は単純な構造であるので、ツーウェイクラッチ33の小型化、軽量化、低コスト化を図ることができる。
第一カム面33iの第一接触面33qとの係合可能な部分は、第一カム33dの自転中心からの半径aが第一カム33dの回転軸を中心とする第三回転方向3d(反時計回り)に徐々に大きくなるように形成されている。れにより、中間部材37が内側部材33a(回転部材31)に対して反時計回りの第一回転方向d1に相対回転すると、第一カム面33iが内側部材33a(回転部材31)の外周面である第一接触面33qに押し当てられる。このため、第一カム面33iが第一接触面33qと確実に係合し、ツーウェイクラッチ33が確実に第一ロック状態となる。
第二カム面33kの第二接触面33rとの係合可能な部分は、第二カム33eの自転中心からの半径bが第二カム33eの回転軸を中心とし第三回転方向3dと同じ回転方向の第四回転方向d4に徐々に大きくなるように形成されている。これにより、中間部材37が外側部材33b(サンギヤ34a)に対して時計回りの第二回転方向d2に相対回転すると、第二カム面33kが外側部材33b(サンギヤ34a)の内周面である第二接触面33rに押し当てられる。このため、第二カム面33kが第二接触面33rに確実に係合し、ツーウェイクラッチ33が確実に第二ロック状態となる。
第一付勢部材33fは、第一カム33dを、第一カム面33iが第一接触面33q側に移動される側に付勢する。これにより、第一カム面33iが第一接触面33qに確実に押し当てられる。このため、ツーウェイクラッチ33が、確実に第一ロック状態となり、中間部材37から内側部材33aに確実に回転トルクが伝達される。また、ツーウェイクラッチ33が確実に第三ロック状態となり、内側部材33aから中間部材37に確実に回転トルクが伝達される。
また、第二付勢部材33gは、第二カム33eを、第二カム面33kが第二接触面33r側に移動される側に付勢する。これにより、第二カム面33kが第二接触面33rに確実に押し当てられる。このため、ツーウェイクラッチ33が、確実に第二ロック状態となり、中間部材37から外側部材33bに確実に回転トルクが伝達される。
第二カム33eは、第一カム33dが設けられている軸部33cに並設されている。これにより、第二カム33eが第一カム33dが設けられている軸部33cと別の軸部に設けられている構成と比較して、第一カム面33iが第一接触面33qに係合する箇所、及び第二カム面33kが第二接触面33rに係合する箇所が2倍に増大する。このため、中間部材37から内側部材33a又は外側部材33bに安定してトルクが伝達される。
二方向切替機構付電動機3は、ツーウェイクラッチ33と、サンギヤ34aと、ハウジング32(固定部材)と、サンギヤ34aの外周側に、ハウジング32に固定されたリングギヤ34bと、サンギヤ34aとリングギヤ34bとの間に設けられ、サンギヤ34a及びリングギヤ34bに噛み合うプラネタリギヤ34dと、プラネタリギヤ34dを回転可能に軸支し、回転部材31(内側部材33a)に固定されたキャリア34cと、ハウジング32(固定部材)に固定されたステータ35aと、ステータ35aの内周側にステータ35aに対して相対回転可能に設けられ、中間部材37に固定されたロータ35bと、を備えた電動機35と、を有し、外側部材33bは、サンギヤ34aであり、第一カム面33iは、内側部材33aが中間部材37に対して、第二回転方向d2に相対回転すると、第一接触面33qと係合する。
このような構成によって、電動機35が時計回りの第二回転方向d2に回転すると、中間部材37が第二回転方向d2に回転し、ツーウェイクラッチ33が第二ロック状態となる。すると、サンギヤ34aが第二回転方向d2に回転し、サンギヤ34aの回転が遊星歯車機構34において、λ/(λ+1)の減速比で減速されて、サンギヤ34aに伝達された電動機35が出力するモータトルクTmが増幅されて、キャリア34cに出力される。そして、増幅されたモータトルクTmが、回転部材31及びクラッチ2を介して、駆動軸1aに伝達されて、駆動軸1aが回転して、エンジン1が始動する。
また、エンジン1によって、回転部材31が、第二回転方向d2に回転されると、ツーウェイクラッチ33が第三ロック状態となり、回転部材31と中間部材37が、第二回転方向d2に一体回転する。この結果、電動機35のロータ35bが第二回転方向d2に正回転して、電動機35において発電が実行される。
このように、本実施形態のツーウェイクラッチ33を用いた二方向切替機構付電動機3では、エンジン1を始動させるスタータモータと、車両Vの電気使用部において使用される電力を発電する発電機とを、単一の電動機35で構成することができる。このため、スタータモータと発電機からなるエンジン補機として、二方向切替機構付電動機3を用いることにより、エンジン補機を小型化、軽量化、及び低コスト化を図ることができる。
そして、電動機35をスタータモータとして用いる場合には、電動機35の回転トルクが、遊星歯車機構34で減速されて、エンジン1の駆動軸1aに伝達されるので、気温が低温であり、エンジン1のフリクショントルクが大きい場合でも、確実に電動機35で駆動軸1aを回転させることができ、確実にエンジンを始動させることができる。また、電動機35を発電機として用いる場合には、エンジン1の回転速度が遊星歯車機構34で減速されず、電動機35の発電効率が高い回転速度で、ロータ35bが回転する。このため、電動機35の発電効率を高くすることができる。
(別の実施形態)
上記した実施形態では、クラッチ2は、エンジン1と二方向切替機構付電動機3との間に設けられている。しかし、クラッチ2が、二方向切替機構付電動機3と変速機4との間に設けられている実施形態であっても差し支え無い。或いは、クラッチ2が、エンジン1と二方向切替機構付電動機3との間、及び二方向切替機構付電動機3と変速機4との間の両方に設けられている実施形態であっても差し支え無い。
上記した実施形態では、第一付勢部材33fは、円環状に形成されたコイルスプリングである。しかし、第一付勢部材33fが、円環状のゴムや、直線状の複数のコイルスプリング等である実施形態であっても差し支え無い。
また、上記した実施形態では、第二付勢部材33gは、Cリングである。しかし、第二付勢部材33gは、円環状のゴムや、直線状の複数のコイルスプリング等である実施形態であっても差し支え無い。
上記説明した実施形態では、第一カム33d及び第二カム33eは、同一の軸部33cに重ね合わされて設けられている。しかし、第一カム33dと第二カム33eが異なる軸部33cに設けられている実施形態、つまり、第一カム33dと第二カム33eが、交互に軸部33cに設けられている実施形態であっても差し支え無い。
上記説明した実施形態では、回転部材31(内側部材33a)は、円筒形状である。しかし、回転部材31(内側部材33a)が、円柱形状である実施形態であっても差し支え無い。
3…二方向切替機構付電動機、31…回転部材、32…ハウジング(固定部材)、33…ツーウェイクラッチ、33a…内側部材、33b…外側部材、33c…軸部、33d…第一カム、33e…第二カム、33f…第一付勢部材、33g…第二付勢部材、33i…第一カム面、33k…第二カム面、33q…第一接触面、33r…第二接触面、34a…サンギヤ、34b…リングギヤ、34c…キャリア、34d…プラネタリギヤ、35…電動機、35a…ステータ、35b…ロータ、37…中間部材

Claims (5)

  1. 円筒状又は円柱形状に形成され外周面に第一接触面が形成された内側部材と、
    円筒状に形成され前記内側部材の外周側に前記内側部材と同軸的かつ相対回転可能に設けられ、内周面に第二接触面が形成された外側部材と、
    円筒状に形成され、前記内側部材及び前記外側部材との間に前記内側部材及び前記外側部材に対して相対回転可能に設けられた基部と、前記基部に前記内側部材及び前記外側部材の軸線方向に沿って形成された複数の軸部と、を備え、前記内側部材又は前記外側部材との間でトルクがそれぞれ伝達される中間部材と、
    前記軸部に回転可能に設けられ、前記第一接触面と離接可能であり、前記中間部材が前記内側部材に対して前記内側部材の回転軸を中心とする第一回転方向に相対回転した場合に前記第一接触面と係合する第一カム面が形成された第一カムと、
    前記第一カムが設けられている前記軸部と同一の前記軸部または異なる前記軸部に回転可能に設けられ、前記第二接触面と離接可能であり、前記中間部材が前記外側部材に対して前記第一回転方向と反対方向の第二回転方向に相対回転した場合に前記第二接触面と係合する第二カム面が形成された第二カムと、を有するツーウェイクラッチ。
  2. 前記第一カム面の前記第一接触面との係合可能な部分は、前記第一カムの自転中心からの半径が前記第一カムの回転軸を中心とする第三回転方向に徐々に大きくなるように形成され、
    前記第二カム面の前記第二接触面との係合可能な部分は、前記第二カムの自転中心からの半径が前記第二カムの回転軸を中心とし前記第三回転方向と同じ回転方向の第四回転方向に徐々に大きくなるように形成されている請求項1に記載のツーウェイクラッチ。
  3. 前記第二カムは、前記第一カムが設けられている前記軸部と同一の軸部に並設されている請求項1又は請求項2に記載のツーウェイクラッチ。
  4. 前記第一カムを、前記第一カム面が前記第一接触面側に移動される側に付勢する第一付勢部材と、
    前記第二カムを、前記第二カム面が前記第二接触面側に移動される側に付勢する第二付勢部材と、を有する請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のツーウェイクラッチ。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載のツーウェイクラッチと、
    サンギヤと、
    固定部材と、
    前記サンギヤの外周側に、前記固定部材に固定されたリングギヤと、
    前記サンギヤと前記リングギヤとの間に設けられ、前記サンギヤ及び前記リングギヤに噛み合うプラネタリギヤと、
    前記プラネタリギヤを回転可能に軸支し、前記内側部材に固定されたキャリアと、
    前記固定部材に固定されたステータと、前記ステータの内周側に前記ステータに対して相対回転可能に設けられ、前記中間部材に固定されたロータと、を備えた電動機と、を有し、
    前記外側部材は、サンギヤであり、
    前記第一カム面は、前記内側部材が前記中間部材に対して、前記第二回転方向に相対回転すると、前記第一接触面と係合する二方向切替機構付電動機。
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