JP6683048B2 - ツーウェイクラッチ及び二方向切替機構付電動機 - Google Patents
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Description
以下に、図1を用いて、車両Vについて説明する。車両Vは、エンジン1、クラッチ2、二方向切替機構付電動機3、変速機4、デファレンシャル5、駆動輪6R、6L、バッテリ8、インバータ装置9、及び制御部10を備えている。エンジン1、クラッチ2、二方向切替機構付電動機3、変速機4、及びデファレンシャル5は、この並び順に直列に設けられている。
クラッチ2は、本実施形態では、自動クラッチであり、入力部材2a、出力部材2b、及びアクチュエータ2cを有している。入力部材2aは、エンジン1の駆動軸1aに接続され、駆動軸1aと一体回転する。出力部材2bは、入力部材2aとの間でトルク伝達を行い、入力部材2aと接続又は切断する。出力部材2bは、後述する二方向切替機構付電動機3の回転部材31に接続され、回転部材31と一体回転する。アクチュエータ2cは、制御部10からの指令に基づき、入力部材2aと出力部材2bとの間で伝達されるクラッチトルクを調整し、入力部材2aと出力部材2bとを接続又は切断する。
インバータ装置9は、制御部10からの指令に基づいて、バッテリ8から供給された電力の電圧を昇圧して電動機35のステータ35bに供給し、電動機35を駆動する。また、インバータ装置9は、制御部10からの指令に基づいて、電動機35において発電された電力の電圧を降圧して、バッテリ8に充電する。電動機35によって発電された電力は、エンジン1、変速機4、車両Vのヘッドライト、ルームライト、エアコンディショナーのファン、その他補機等の電気使用部に使用される。また、電動機35によって発電された電力は、電動機35をモータとして作動させるのに使用される。
以下に、図1〜図8を用いて、二方向切替機構付電動機3について説明する。図1〜図3に示すように、二方向切替機構付電動機3は、回転部材31、ハウジング32、ツーウェイクラッチ33、遊星歯車機構34、電動機35、軸受36、中間部材37、回転検出部38とから構成されている。ハウジング32は、液密な密閉空間を有し、この密閉空間に回転部材31、ツーウェイクラッチ33、遊星歯車機構34、電動機35、中間部材37、及び回転検出部38を収納している。
図5に示すように、第二カム33eには、外側部材33bの内周面である第二接触面33rと離接可能に対向する第二カム面33kが形成されている。第二カム面33kは、中間部材37が外側部材33bに対して、時計回り方向の第二回転方向d2に相対回転すると、第二接触面33rと係合する。第二カム面33kの第二接触面33rとの係合可能な部分は、第二カム33eの自転中心からの半径bが、第二カム33eの回転軸を中心とする第四回転方向d4に徐々に大きくなっている。なお、第四回転方向d4は、図5において、時計回り方向であり、第三回転方向d3と同じ回転方向である。図4や図5に示すように、第二カム面33kの第二カム面33kが形成されている部分と反対側の部分には、第二溝33mが形成されている。各第二カム33eの各第二溝33mに、第二付勢部材33gが半径方向に圧縮された状態で取り付けられている。図8に示すように、第二付勢部材33gは、Cリングである。第二挿通穴33pの内径は、軸部33cの外径よりも僅かに大きくなっている。このため、各第二カム33eは、各軸部33cに対して、軸部33cの軸線方向と直交する方向に僅かに移動可能となっている。第二付勢部材33gによって、各第二カム33eは、第二カム面33kが外側部材33b(サンギヤ34a)の内周面である第二接触面33r側に移動する方向に付勢される。このため、第二カム面33kが第二接触面33rに押し当てられる。
次に、二方向切替機構付電動機3の動作について、図9に示す速度線図を用いて説明する。図9の速度線図において、縦軸は、遊星歯車機構34の各回転要素の回転速度に対応している。図2において、Nsはサンギヤ34aの回転速度、Ncはキャリア34cの回転速度、Nrはリングギヤ34bの回転速度を表している。ツーウェイクラッチ33が第二ロック状態である場合、つまり、中間部材37とサンギヤ34aが第二回転方向d2に一体回転する場合には、Nsは電動機35のロータ35bの回転速度(電動機回転速度Nmo)である。Ncは、回転部材31の回転速度(回転部材回転速度Nma)であり、変速機4の入力軸4aの回転速度(入力軸回転速度Ni)である。また、クラッチ2が接続されている場合には、Ncはエンジン1の駆動軸1aの回転速度(エンジン回転速度Ne)である。リングギヤ34bは、ハウジング32に固定されているので、Nrは0である。ツーウェイクラッチ33が第三ロック状態である場合、つまり、回転部材31と中間部材37が第二回転方向d2に一体回転する場合には、Ncは電動機回転速度Nmoである。
エンジン1の駆動軸1aの回転方向は、上記した第二回転方向d2である。
電動機35のロータ35bが第二回転方向d2に回転している状態を、電動機35が正回転しているとする。
上記した説明から明らかなように、第一カム33dは、中間部材37の軸部33cに回転可能に設けられ、第一接触面33qと離接可能であり、中間部材37が内側部材33aに対して内側部材33aの回転軸を中心とする第一回転方向d1に相対回転すると、第一接触面33qと係合する第一カム面33iが形成されている。そして、第二カム33eは、中間部材37の軸部33cに回転可能に設けられ、第二接触面33rと離接可能であり、中間部材37が外側部材33bに対して第一回転方向d1と反対方向の第二回転方向d2に相対回転すると、第二接触面33rと係合する第二カム面33kが形成されている。これにより、中間部材37が外側部材33bに対して第二回転方向d2に相対回転すると、第二カム面33kが第二接触面33rに押し当てられ、第二カム面33kが第二接触面33rに係合し、この結果、第二カム33eを取り付けている中間部材37と外側部材33bとが係合する。すると、ツーウェイクラッチ33がロックし、中間部材37から外側部材33bに正トルクが伝達される。一方で、中間部材37が内側部材33aに対して第一回転方向d1に相対回転すると、第一カム面33iが第一接触面33qに押し当てられて、第一接触面33qが第一接触面33qに係合し、この結果、第一カム33dを取り付けている中間部材37と内側部材33aとが係合する。すると、ツーウェイクラッチ33がロックし、中間部材37から内側部材33aに正トルクと反対側の負トルクが伝達される。このように、構造が複雑とならずに、正トルクが伝達される部材と異なる部材に負トルクを伝達させることができるツーウェイクラッチ33を提供することができる。このように、ツーウェイクラッチ33は単純な構造であるので、ツーウェイクラッチ33の小型化、軽量化、低コスト化を図ることができる。
第二カム面33kの第二接触面33rとの係合可能な部分は、第二カム33eの自転中心からの半径bが第二カム33eの回転軸を中心とし第三回転方向3dと同じ回転方向の第四回転方向d4に徐々に大きくなるように形成されている。これにより、中間部材37が外側部材33b(サンギヤ34a)に対して時計回りの第二回転方向d2に相対回転すると、第二カム面33kが外側部材33b(サンギヤ34a)の内周面である第二接触面33rに押し当てられる。このため、第二カム面33kが第二接触面33rに確実に係合し、ツーウェイクラッチ33が確実に第二ロック状態となる。
また、第二付勢部材33gは、第二カム33eを、第二カム面33kが第二接触面33r側に移動される側に付勢する。これにより、第二カム面33kが第二接触面33rに確実に押し当てられる。このため、ツーウェイクラッチ33が、確実に第二ロック状態となり、中間部材37から外側部材33bに確実に回転トルクが伝達される。
上記した実施形態では、クラッチ2は、エンジン1と二方向切替機構付電動機3との間に設けられている。しかし、クラッチ2が、二方向切替機構付電動機3と変速機4との間に設けられている実施形態であっても差し支え無い。或いは、クラッチ2が、エンジン1と二方向切替機構付電動機3との間、及び二方向切替機構付電動機3と変速機4との間の両方に設けられている実施形態であっても差し支え無い。
また、上記した実施形態では、第二付勢部材33gは、Cリングである。しかし、第二付勢部材33gは、円環状のゴムや、直線状の複数のコイルスプリング等である実施形態であっても差し支え無い。
Claims (5)
- 円筒状又は円柱形状に形成され外周面に第一接触面が形成された内側部材と、
円筒状に形成され前記内側部材の外周側に前記内側部材と同軸的かつ相対回転可能に設けられ、内周面に第二接触面が形成された外側部材と、
円筒状に形成され、前記内側部材及び前記外側部材との間に前記内側部材及び前記外側部材に対して相対回転可能に設けられた基部と、前記基部に前記内側部材及び前記外側部材の軸線方向に沿って形成された複数の軸部と、を備え、前記内側部材又は前記外側部材との間でトルクがそれぞれ伝達される中間部材と、
前記軸部に回転可能に設けられ、前記第一接触面と離接可能であり、前記中間部材が前記内側部材に対して前記内側部材の回転軸を中心とする第一回転方向に相対回転した場合に前記第一接触面と係合する第一カム面が形成された第一カムと、
前記第一カムが設けられている前記軸部と同一の前記軸部または異なる前記軸部に回転可能に設けられ、前記第二接触面と離接可能であり、前記中間部材が前記外側部材に対して前記第一回転方向と反対方向の第二回転方向に相対回転した場合に前記第二接触面と係合する第二カム面が形成された第二カムと、を有するツーウェイクラッチ。 - 前記第一カム面の前記第一接触面との係合可能な部分は、前記第一カムの自転中心からの半径が前記第一カムの回転軸を中心とする第三回転方向に徐々に大きくなるように形成され、
前記第二カム面の前記第二接触面との係合可能な部分は、前記第二カムの自転中心からの半径が前記第二カムの回転軸を中心とし前記第三回転方向と同じ回転方向の第四回転方向に徐々に大きくなるように形成されている請求項1に記載のツーウェイクラッチ。 - 前記第二カムは、前記第一カムが設けられている前記軸部と同一の軸部に並設されている請求項1又は請求項2に記載のツーウェイクラッチ。
- 前記第一カムを、前記第一カム面が前記第一接触面側に移動される側に付勢する第一付勢部材と、
前記第二カムを、前記第二カム面が前記第二接触面側に移動される側に付勢する第二付勢部材と、を有する請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のツーウェイクラッチ。 - 請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載のツーウェイクラッチと、
サンギヤと、
固定部材と、
前記サンギヤの外周側に、前記固定部材に固定されたリングギヤと、
前記サンギヤと前記リングギヤとの間に設けられ、前記サンギヤ及び前記リングギヤに噛み合うプラネタリギヤと、
前記プラネタリギヤを回転可能に軸支し、前記内側部材に固定されたキャリアと、
前記固定部材に固定されたステータと、前記ステータの内周側に前記ステータに対して相対回転可能に設けられ、前記中間部材に固定されたロータと、を備えた電動機と、を有し、
前記外側部材は、サンギヤであり、
前記第一カム面は、前記内側部材が前記中間部材に対して、前記第二回転方向に相対回転すると、前記第一接触面と係合する二方向切替機構付電動機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016141905A JP6683048B2 (ja) | 2016-07-19 | 2016-07-19 | ツーウェイクラッチ及び二方向切替機構付電動機 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2016141905A JP6683048B2 (ja) | 2016-07-19 | 2016-07-19 | ツーウェイクラッチ及び二方向切替機構付電動機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2018013146A JP2018013146A (ja) | 2018-01-25 |
JP6683048B2 true JP6683048B2 (ja) | 2020-04-15 |
Family
ID=61021053
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2016141905A Active JP6683048B2 (ja) | 2016-07-19 | 2016-07-19 | ツーウェイクラッチ及び二方向切替機構付電動機 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP6683048B2 (ja) |
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2016
- 2016-07-19 JP JP2016141905A patent/JP6683048B2/ja active Active
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JP2018013146A (ja) | 2018-01-25 |
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