JP6680456B2 - 管継手 - Google Patents

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Description

本発明は、管継手に関する。
下記特許文献1には、管継手が開示されている。この管継手は、管体にねじり込まれるねじ部を有する金属管と、金属管とインサート成形されて他の管体に接続される接続部を有する樹脂管と、樹脂管の周囲に一体に成形された多角形部とを備えている。多角形部には管体に金属管をねじり込むトルクが付与される。多角形部の角部は、金属管と樹脂管とが剥離するトルクよりも小さいトルクにより破損する構成とされている。トルクの付与にはモンキレンチ等の工具が使用されている。
特開2014−95410号公報
上記管継手の金属管が樹脂管に置換えられ、すべて樹脂製とされた管継手が本願発明者により開発中である。樹脂製の管継手は、軽量化に優れ、又低コスト化に優れている。ところで、樹脂管は金属管に比べて機械的強度が低く、又人為的な施工であるために工具から多角形部に入力されるトルクにばらつきが生じる。例えば、給水管の管継手として使用される場合、漏水を防止する適正な締付けトルクが入力され、かつ破損を生じない過剰な締付けトルクが入力されないためには、樹脂製の管継手において改善の余地があった。
本発明は上記事実を考慮し、適正な締付けトルクが入力されると共に過剰な締付けトルクが入力されない管継手を得ることが目的である。
請求項1に記載された発明に係る管継手は、管状の管継手本体と、管継手本体の軸方向一端部に設けられたねじ部と、管継手本体の軸方向中間部に設けられ、トルクが入力される複数の工具接触面を周方向に有する多角形状のトルク入力部と、トルク入力部の多角形状の角部を除く工具接触面に設けられ、工具接触面から径方向に窪む凹部と、を備え、凹部を除く工具接触面の軸方向の長さL1を、凹部を含む工具接触面の軸方向の長さL2により除算した除算値が、0.18〜0.88とされ、管継手本体は、一体成形された樹脂材により形成され、トルク入力部の外周囲の少なくとも一箇所に樹脂注入口に対応する部位が設けられると共に、樹脂注入口から注入された樹脂材が結合されるウエルド部が前記トルク入力部の径方向に沿って前記角部に設けられている。
請求項1に係る管継手では、管状の管継手本体の軸方向一端部にねじ部が設けられ、管継手本体の軸方向中間部にトルク入力部が設けられる。トルク入力部はトルクが入力される複数の工具接触面を周方向に有する多角形状とされる。そして、工具接触面に径方向に窪む凹部が設けられる。
ここで、凹部を除く工具接触面の軸方向の長さL1を、凹部を含む工具接触面の軸方向の長さL2により除算した除算値が、0.18〜0.88とされる。除算値が0.18以上とされるので、例えば給水管の管継手の場合、漏水を防止可能とする適正なトルクをトルク入力部に入力させることができる。一方、除算値が0.88以下とされるので、トルク入力部に管継手本体が破損に至る過剰なトルクが入力された場合、凹部によりトルク入力部の角部に応力が集中し、角部に破損が生じる。このため、角部破損後は工具からの力が角部に掛からないので、トルク入力部に過剰なトルクを入力させることがない。
また、管継手によれば、角部を除く工具接触面に凹部が設けられるので、角部には凹部が設けられない。このため、トルク入力部の角部に発生する応力集中が減少されるので、角部の強度を高めることができる。例えば、工具接触面の軸方向の長さL2に上限がある場合、長さL2が上限の範囲内に設定されつつ、適正な締付けトルクをトルク入力部に入力することができる。一方、トルク入力部に過剰なトルクが入力されると角部が破損されて、トルク入力部に過剰なトルクが入力されない。
さらに、管継手によれば、管継手本体が樹脂材の金型による一体成形により形成される。金型には樹脂注入口が少なくとも一箇所設けられており、トルク入力部の外周囲に樹脂注入口に対応する部位が設けられる。ここで、樹脂注入口から注入された樹脂材が結合されるウエルド部が角部に設けられる。すなわち、凹部を除いたトルク入力部の径方向の肉厚が厚い部位にウエルド部が設けられる。このため、ウエルド部の結合面積を増加させることができるので、ウエルド部の強度を向上させ、破損の起点となることを効果的に抑制又は防止することができる。
さらに、管継手本体、ねじ部及びトルク入力部が樹脂材により一体に成形されるので、これらの部位が同一材料により1つの部品として一体に成形される。このため、管継手の部品点数を減少することができると共に、管継手の構造を簡単にすることができる。加えて、金属材に比べて軽量な樹脂材により管継手が成形されるので、管継手の軽量化を図ることができる。
請求項2に記載された発明に係る管継手では、請求項1に係る管継手において、除算値が、0.62〜0.75とされている。
請求項2に係る管継手によれば、実用的な範囲において、請求項1に係る管継手により得られる作用を得ることができる。
請求項4に記載された発明に係る管継手では、請求項1〜請求項3のいずれか1項に係る管継手において、長さL1の増加に対して管継手本体が破損に至るトルクが一定となる飽和領域に長さL1が設定されている。
請求項4に係る管継手によれば、工具接触面の面積の増加に対して、管継手本体が破損に至る最大トルクが一定となる飽和領域が見出された。飽和領域において工具接触面の面積が設定されると、最大トルクのばらつきを効果的に減少させることができる。このため、狙い通りに管継手本体が破損に至る前に角部を破損させることができるので、トルク入力部に適正なトルクが入力されると共に過剰なトルクが入力されない。加えて、凹部を除く工具接触面の軸方向の長さL1が、例えば工具が掛け易い長さに設定可能となるので、管継手の施工性を向上させることができる。
請求項5に記載された発明に係る管継手では、請求項1〜請求項4のいずれか1項に係る管継手において、長さL1は、凹部により分割された工具接触面の複数の軸方向の長さLnの総和とされ、長さLnを長さL2により除算した除算値が1/3以下に設定されている。
請求項5に係る管継手によれば、凹部を除く工具接触面の軸方向の長さL1は、凹部により分割された工具接触面の複数の軸方向の長さLnの総和とされる。凹部を含む工具接触面の軸方向の長さL2は、長さL1に凹部の軸方向の長さの総和を加算した長さである。長さLnを長さL2により除算した除算値が1/3以下に設定されると、凹部により管継手本体が破損に至る前に角部を破損させることができると共に、凹部によりトルク入力部の軸方向及び径方向の肉厚を部分的に薄くすることができる。例えば、管継手本体が樹脂材の金型による一体成形により形成される場合、トルク入力部の軸方向の肉厚を部分的に薄くすることにより、金型内に注入される樹脂材に加わる圧力が増加する。このため、金型内に混入される空気の金型外への排出が促進されるので、成形後の管継手本体においてボイドの発生を効果的に抑制させることができる。
請求項6に記載された発明に係る管継手では、請求項5に係る管継手において、長さLnは1mm〜3mmの範囲であり、長さL2は5mm〜13mmの範囲である。
請求項6に係る管継手によれば、長さLn、長さL2が上記数値に設定されることにより、実用的な範囲において、請求項5に係る管継手による作用を得ることができる。
本発明は、適正な締付けトルクが入力されると共に過剰な締付けトルクが入力されない管継手を得ることができるという優れた効果を有する。
本発明の第1実施の形態に係る径方向から見た管継手の半裁断面図である。 図1に示されるA−A切断線における管継手の軸方向から見た断面図である。 図1に示される管継手の斜視図である。 (A)は第1実施の形態に係る管継手のトルク入力部を径方向から見た側面図、(B)は比較例に係る管継手のトルク入力部の側面図、(C)は第1実施の形態のトルク入力部の軸方向の長さとトルク入力部に入力される締付け限界トルク(最大トルク)との相関図である。 施工作業を示す軸方向から見た第1実施の形態に係る管継手のトルク入力部の及び工具の概略図である。 (A)はトルクの入力により発生した応力の分布を示すトルク入力部の要部斜視図、(B)は角部を破損した状態を示すトルク入力部の(A)に対応する要部斜視図である。 (A)本発明の第2実施の形態に係る径方向から見た管継手の側面図、(B)は第1変形例に係る(A)に対応する管継手の側面図、(C)は第2変形例に係る(A)に対応する管継手の側面図、(D)は第3変形例に係る(A)に対応する管継手の側面図である。
[第1実施の形態]
図1〜図6を用いて、本発明の第1実施の形態に係る管継手を説明する。なお、図中、適宜示される符号Acは管継手の軸方向を示し、符号Caは管継手の軸芯から外周へ向かう径方向を示している。
(管継手の構成)
図1〜図3に示されるように、本実施の形態に係る管継手10は、樹脂材により成形された管継手本体10Aを備えている。管継手本体10Aは、軸方向Acに沿って順次配列された第1管連結部12と、トルク入力部14と、第2管連結部16とを備えて構成されている。表現を代えれば、管継手本体10Aの軸方向Acの一端部に第1管連結部12が設けられ、軸方向Acの他端部に第2管連結部16が設けられている。管継手本体10Aの軸方向Acの中間部にはトルク入力部14が設けられている。管継手10は、図1中、管体としての一点鎖線により示される第1管体20と二点鎖線により示される第2管体22とを連結すると共に、第1管体20と第2管体22との間に流れる流体の流路として構成されている。流体としては、水、温水、油、薬液等の液体や、空気、ガス等の気体が含まれる。なお、本実施の形態では軸方向Acが直線とされているが、例えばエルボ形状、チーズ形状、湾曲形状の管継手の軸方向は屈曲、分岐、湾曲されている。これらの形状並びに軸方向を持つ管継手は、本発明に係る管継手10に含まれる。また、第1管体20は金属管等の管体に限られるものではない。第1管体20には、他の継手や水栓器具、水廻り器具、給湯器等、一般的な給水給湯配管の施工において接続される部材が含まれる。第2管体22についても同様である。
本実施の形態では、管継手本体10Aが樹脂材により形成されているので、当然、第1管連結部12、トルク入力部14及び第2管連結部16は樹脂材により形成されている。詳しく説明すると、第1管連結部12、トルク入力部14及び第2管連結部16は樹脂成形金型を用いた成形法により一体に成形されている。好適な樹脂材としてポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS:Polyphenylenesulfide)が使用され、この樹脂材は耐熱性、耐薬品性等に優れている。また、樹脂材にガラス繊維を40重量%配合した場合、耐割れ性及び耐クリープ変形性に優れた管継手10を形成することができる。
管継手10の第1管連結部12は中空円筒状とされている。第1管連結部12の管内部12Aは軸方向に流体を流す流路として構成され、第1管連結部12の外周部位は第1管体20(図1参照)にねじり込まれるねじ部12Bとされている。ねじ部12Bは、第1管体20側からトルク入力部14側へ向かって若干増径されており、テーパねじにより構成されている。
トルク入力部14は、第1管連結部12の第1管体20側とは反対側に設けられ、第1管連結部12の軸芯と軸芯を一致させた中空多角形筒状とされている。トルク入力部14の管内部14Aは、第1管連結部12の管内部12Aに連通され、流体の流路として構成されている。更に、管内部14Aは、第1管連結部12側から第2管連結部16側へ向かって縮径されたテーパ状とされている。トルク入力部14の外周には、第1管体20に第1管連結部12をねじり込むトルクが工具(図5参照。符号40)により入力される工具接触面14Bが周方向に沿って複数設けられている。本実施の形態では、工具接触面14Bは、周方向を長手方向とし、軸方向Acを短手方向とする矩形状の面として構成され、周方向に6個配設されている。図2及び図3に示されるように、六角ナットの輪郭形状や六角ボルト頭の輪郭形状と同様に、軸方向Acから見ると、トルク入力部14の輪郭形状は六角形状により構成されている。
1つの工具接触面14Bと周方向に隣接する他の1つの工具接触面14Bとの間であって、工具接触面14Bの周方向端には角部14Cが設けられている。図2に示されるように、角部14Cの内角αはここでは120度に設定されている。また、図1及び図3に示されるように、角部14Cの軸方向Acの両端部には面取り部14Dが設けられている。
第2管連結部16は、図1及び図3に示されるように、トルク入力部14の第1管連結部12側とは反対側に設けられ、トルク入力部14の軸芯と軸芯を一致させた中空円筒状とされている。第2管連結部16のトルク入力部14側の管内部16Aは、トルク入力部14の管内部14Aに連通され、この管内部14Aに連続して縮径されるテーパ状とされている。第2管連結部16の軸方向Acの中間部に位置する管内部16Bは、管内部16Aに連通され、軸方向Acに沿って同径とされている。第2管連結部16の第2管体22側の管内部16Cは、管内部16Bに連通され、管内部16Bから第2管体22へ向かって増径されたテーパ状とされている。管内部16A、管内部16B及び管内部16Cは流体の流路として構成されている。
図1に示されるように、第2管連結部16の外周部位は第2管体22が挿入され、接続されている。接続部16Dのトルク入力部14側の外周には、拡径され、第2管体22の終端に当接して終端の位置決めを行う位置決め部16Eが設けられている。接続部16Dの軸方向Acの中間部には、縮径され、周方向に沿って配置された溝部16Fが設けられている。配置数に限定されないが、ここでは軸方向Acに離間されて2つの溝部16Fが設けられている。溝部16Fには破線により示されるOリング26が嵌込まれ、Oリング26により接続部16Dと第2管体22との気密性又は水密性が高められる構成とされている。トルク入力部14と第2管連結部16の位置決め部16Eとの間には圧入部16Gが設けられている。圧入部16Gは位置決め部16Eからトルク入力部14へ向かって拡径されたテーパ状とされている。
図1に示されるように、第2管連結部16においては、接続部16Dの軸方向Acの中間部から圧入部16Gに渡って、第2管体22の周囲に想像線により示される樹脂製の管状体24Aが設けられる構成とされている。管状体24Aのトルク入力部14側の一端部は圧入部16Gに圧入されると共に、管状体24Aの他端部は第2管体22の外周を囲う構成とされている。また、接続部16Dの軸方向Acの端部において、第2管体22の周囲に想像線により示される樹脂製の解放リング24Bが設けられ、管状体24Aと解放リング24Bとの間にロックリング24Dが設けられている。更に、管状体24A及び解放リング24Bの周囲には想像線により示される樹脂製のキャップ24Cが設けられている。なお、本実施の形態に係る管継手10では、上記Oリング26や第2管体22等が施工前に予め組付けられるものである。
このように構成される管継手10では、図1〜図3に示されるように、トルク入力部14の工具接触面14Bに、この工具接触面14Bから径方向Caへ窪む凹部30が設けられている。本実施の形態では、凹部30は、周方向を長手方向とし、軸方向Acを短手方向とした長溝32及び長溝34により構成されている。詳しく説明すると、凹部30は、すべての(6つの)工具接触面14Bのそれぞれに、軸方向Acに互いに離間しかつ平行に配置された2本の長溝32及び長溝34を備えて構成されている。長溝32、長溝34の各々の溝長及び溝幅は同一寸法に設定されている。
更に、図4(A)に示されるように、軸方向Acにおいて、工具接触面14Bの第1管連結部12側端から長溝32までの長さLa、長溝32から長溝34までの長さLb、長溝34から工具接触面14Bの第2管連結部16側端までの長さLcが同一寸法とされている。長さLa、長さLb及び長さLcの合計の長さL1は長溝32の溝幅W1及び長溝34の溝幅W2を除く(凹部30を除く)工具接触面14Bの軸方向Acの長さである。表現を代えれば、長さL1は、凹部30により分割された工具接触面14Bの複数の軸方向の長さLn(長さLnは、長さLa、長さLb又は長さLc)の総和である。長さL1に長溝32の溝幅W1及び長溝34の溝幅W2を加えた(凹部30を含む)長さが、工具接触面14Bの軸方向Acの長さL2とされている。
凹部30は、図5に示されるように、工具40によりトルク入力部14に過剰なトルクが入力されると、管継手本体10Aの少なくとも一部が破損に至る前に工具接触面14Bの角部14Cが工具40により破損される構成とされている。ここで、管継手本体10Aの破損とは亀裂等の小規模な破損を含む状態である。また、角部14Cの破損とは、角部14Cが工具40により潰されて、或いは変形し、角部14Cに工具40が掛からない状態である。
本実施の形態では、工具接触面14Bの角部14Cに凹部30が設けられていない。詳しく説明すると、工具接触面14Bと周方向に隣接する他の工具接触面14Bとの境界と長溝32、長溝34のそれぞれとの間の、図1及び図4(A)に示される破線により囲まれた領域36に凹部30が設けられていない。表現を代えれば、工具接触面14Bの長さLa、長さLb、長さLcとされたそれぞれの周方向端部の部位が相互に連結されてリブ状とされ、領域36に長溝32及び長溝34が設けられていない。
(樹脂成形金型の構成)
ここで、管継手10の製造に使用される樹脂成形金型(金型)50の輪郭形状が、図2に想像線として示されている。本実施の形態では、樹脂成形金型50は、トルク入力部14の3つの工具接触面14Bを含む管継手10の軸方向Acに沿った半分の部位を成形する第1成形金型52と、他の3つの工具接触面14Bを含む管継手10の他の半分の部位を成形する第2成形金型54とを備えている。第1成形金型52と第2成形金型54との境界となるパーティングライン56は、本実施の形態では、角部14Cを対向させた位置とされている。樹脂成形法では、第1成形金型52と第2成形金型54とにより形成されたキャビティ内部に流動性を有する樹脂材が注入され、樹脂材が硬化されることにより管継手10が成形されている。本実施の形態では、図1及び図2に示されるように、トルク入力部14のパーティングライン56に沿った1箇所の角部14Cに対応する位置に、樹脂成形金型50の樹脂注入口としての注入ゲート58が設けられている。
図2に示されるように、樹脂材の流れRは、軸方向Acから見て、注入ゲート58から管内部14Aの周囲に上下2分割され、その後に1つに結合される。この結合され硬化された部位はウエルド部WLであり、一点鎖線で示されるように、ウエルド部WLはトルク入力部14の径方向Caに沿って形成されている。ウエルド部WLは、注入ゲート58の位置に対して管内部14Aを介した丁度反対側に形成されている。このウエルド部WLが形成される部位は角部14Cとされ、前述のように角部14Cは領域36とされているので、領域36には凹部30が設けられていない。
また、管継手10が樹脂成形金型50により成形されているので、図2に示されるように、長溝32及び長溝34の短手方向(軸方向Ac)に沿う内壁30B〜30E、30H〜30Kの面方向が樹脂成形金型50の離型方向Maと一致している。これにより、樹脂成形金型50に引っ掛かることなく離型させることが可能となる。加えて、長溝32及び長溝34の短手方向に沿う内壁30A、30F、30G、30Lの面方向が離型方向Maと直交されている。
(本実施の形態の作用及び効果)
本実施の形態に係る管継手10では、図1〜図3に示されるように、管継手本体10Aの軸方向Acの一端部にねじ部12Bが設けられ、管継手本体10Aの軸方向Acの中間部にはトルク入力部14が設けられる。トルク入力部14はトルクが入力される複数の工具接触面14Bを周方向に有する多角形状とされる。そして、工具接触面14Bには凹部30が設けられる。
ここで、管継手本体10Aが樹脂材料により成形される。すなわち、管継手本体10A、ねじ部12B、トルク入力部14、そして接続部16Dが同一樹脂材により1つの部品として一体に成形される。このため、管継手10の部品点数を減少することができると共に、管継手10の構造を簡単にすることができる。更に、部品点数が減少され、かつ構造が簡単とされるので、管継手10の製作コスト並びに製品コストを安くすることができる。また、金属材に比べて軽量な樹脂材により管継手本体10Aが成形されているので、管継手10の軽量化を図ることができる。加えて、管継手10には異種材料によるインサート成形の部位が存在しないので、トルク入力部14にトルクが入力されたときに、異種材料同士の剥離が生じない。
また、本実施の形態に係る管継手10では、規定以上の過剰な締付けトルク(最大トルクTmax)がトルク入力部14に入力されると、トルク入力部14の多角形状の角部14Cが凹部30により破損される。トルクの入力には、例えば、図5に示される工具40が使用され、工具40はここではモンキレンチである。モンキレンチは、トルク入力部14の対向する2つの工具接触面14Bを挟込む固定ジョー42及び調整ジョー44と、調整ジョー44の位置が調整可能な調整ギア46と、人為的なトルクが付与される柄48とを備えて構成されている。本実施の形態では、ねじ部12Bが右ねじとされているので、トルク入力部14側から第1管連結部12側を軸方向Acに見て、時計回り方向へ工具40を回転させて、ねじ部12Bが第1管体20にねじり込まれる。このとき、工具40の回転方向に工具40からトルク入力部14にトルクTが入力され、トルクTは工具接触面14B及び角部14Cに付与される。工具40を用いて、トルク入力部14に規定以上の過剰な締付けトルクが入力された場合、角部14Cに応力が集中し角部14Cが破損され、工具40が角部14Cに掛からなくなるので、過剰な締付けトルクがトルク入力部14に入力されない。
また、本実施の形態に係る管継手10では、凹部30がねじ部12B又は接続部16Dの破損に至る前に角部14Cを破損させる構成とされている。図1〜図3及び図4(A)に示されるように、トルク入力部14に凹部30が設けられ、凹部30は工具接触面14Bから径方向へ窪む凹状の長溝32、長溝34により構成される。工具40を用いてトルク入力部14にトルクTが入力されると、図6(A)に示されるように、工具40の固定ジョー42及び調整ジョー44と接触する工具接触面14Bに応力S1〜S3が発生する。応力S1〜S3は、応力の強さと分布状態とを明確にするために、便宜的に3段階に分けて示されている。応力S3が最も大きな応力であり、応力S2、S1は次第に小さくなる応力である。大きな応力S3は、工具40と接触する工具接触面14Bの周方向中間部からトルクTが加わる周方向末端の角部14Cに発生する。応力S2はトルク入力部14の角部14Cにおいて集中する構成とされている。応力S1は、工具40と接触する工具接触面14Bの周方向中間部から周方向次段の工具40と接触していない工具接触面14Bにまで発生する。図1に示されるねじ部12B又は接続部16Dの特に圧入部16Gの少なくとも一方が破損に至る前に、図6(B)に示されるように、凹部30により、工具接触面14Bの周方向端の角部14Cが工具40により破損する。図6(B)において、破損した領域は符号14Eを付して示されている。このため、角部14Cに対して工具40の掛かりが無くなるので、角部14Cが破損された後、ねじ部12B又は圧入部16Gが破損に至る過剰なトルクがトルク入力部14に入力されない。従って、ねじ部12B又は圧入部16Gの少なくとも一方の破損を未然に防ぐことができる。
ここで、比較例について説明する。図4(B)に示される管継手100では、トルク入力部104に本実施の形態における凹部30が設けられていない。過剰なトルクがトルク入力部104に入力されると、ねじ部を有する第1管連結部102の領域102Eに割れ、破壊等の損傷が確認された。また、管継手100では、同様に過剰なトルクがトルク入力部104に入力されると、第2管連結部106の根本付近の圧入部の領域106Eに割れ、破壊等の損傷が確認された。
更に、本実施の形態に係る管継手10において、工具接触面14Bの周方向の長さを一定とした場合の凹部30を除く工具接触面14Bの長さL1(mm)と最大トルクである締付け限界トルクTmax(Nm)との相関関係が図4(C)に示されている。長さL1は長さLa、長さLb及び長さLcの総和である。長さL1が1.5mm、3mm及び5mmと増加する(長さL1の増加に従って工具接触面14Bの面積が増加する)と、締付け限界トルクTmaxが約20Nm、約40Nm及び約60Nmと増加する比例領域が見出された。加えて、長さL1が6mmを越えると、締付け限界トルクTmaxが約70Nm未満において一定となる飽和領域が見出された。飽和領域の範囲において工具接触面14Bの面積が設定されると、トルクの規定値のばらつきを効果的に減少させることができるので、狙い通りにねじ部12B又は圧入部16Gが破損に至る前に角部14Cを破損させることができる。本実施の形態に係る管継手10では、工具接触面14Bの周方向の長さは約14mmにおいて一定とされ、長さLa、長さLb及び長さLcが各々均等に2mmとされて工具接触面14Bの長さL1は6mmに設定されている。また、本実施の形態では、凹部30の溝幅W1及び溝幅W2は均等に1mmに設定されている。長さLa、長さLb、長さLc(長さLn)の実用的な範囲は1mm〜3mmであり、溝幅W1、溝幅W2の実用的な範囲は1mm〜2mmである。従って、長さL1の実用的な範囲は3mm〜9mmとされる。
加えて、本実施の形態に係る管継手10では、凹部30を除く工具接触面14Bの軸方向Acの長さL1が、例えば工具40が掛け易い長さに設定可能となる。長さL1が上記のように6mmに設定されると、凹部30を含む(溝幅W1及び溝幅W2の2mmを加算した)工具接触面14Bの軸方向Acの長さL2は8mmとなる。日本工業規格JIS B4604に規定される全鍛造品、23度形、150mmのモンキレンチでは固定ジョー42又は調整ジョー44の厚さの最大寸法(a2)が11mmとされ、200mmのモンキレンチでは最大寸法(a2)が14mmとされている。このため、工具40の固定ジョー42の厚さの寸法に対して、長さL2が同等の寸法か若干小さい寸法となるので、管継手の施工性を向上させることができる。なお、長さL2の実用的な範囲は5mm〜13mmである。
そして、本実施の形態に係る管継手10では、凹部30を除く工具接触面14Bの軸方向Acの長さL1を、凹部30を含む工具接触面14Bの軸方向Acの長さL2により除算した除算値が、0.18〜0.88とされる。長さL2が使用頻度の高い8mmに設定されると、例えば給水管に使用される樹脂製の管継手10では、漏水を防止するための適正な締付けトルクとして20Nmが必要である。図4(C)に示されるように、20Nmのトルクが許容される長さL1の下限値は1.5mmとされているので、長さL1を1.5mm、長さL2を8mmとすると、除算値は0.18となる。このとき、溝幅W1、溝幅W2の合計は6.5mmである。一方、過剰な締付けトルクとして65Nmまでに止める要求があるので、図4(C)に示されるように、長さL1の上限値は7mmとされる。このとき、長さL1を7mm、長さL2を8mmとすると、除算値は0.88となり、溝幅W1、溝幅W2の合計は1mmである。すなわち、除算値が0.18以上とされるので、漏水を防止可能とする適正なトルクをトルク入力部14に入力させることができる。一方、除算値が0.88以下とされるので、トルク入力部14に管継手本体10Aが破損に至る過剰なトルクが入力された場合、凹部30によりトルク入力部14の角部14Cに応力が集中し、角部14Cに破損が生じる。このため、工具40が角部14Cに掛からないので、トルク入力部14に過剰なトルクを入力させることがない。
また、本実施の形態に係る管継手10では、除算値が0.62〜0.75とされる。締付けトルクを高めて確実に漏水を防止するには55Nm程度が必要である。図4(C)に示されるように、このトルクを締付けトルクとするには、長さL1として5mmが必要とされる。長さL1を5mm、長さL2を8mmとすると、除算値は0.62となる。一方、65Nmに達しない範囲において適正な締付けトルクを得るには、長さL1は60Nm近傍を締付け限界トルクとする6mmに設定されることが好ましい。長さL1を6mm、長さL2を8mmとすると、除算値は0.75となる。すなわち、除算値が上記数値の範囲とされることにより、実用的な範囲において、確実な締付けトルクをトルク入力部14に入力させることができると共に、管継手本体10Aの破損に至る過剰なトルクをトルク入力部14に入力させることがない。
更に、本実施の形態に係る管継手10では、図4(C)に示されるように、工具接触面14Bの面積の増加に対して、管継手本体10Aが破損に至る最大トルク(締付け限界トルク)が一定となる飽和領域が見出された。飽和領域において工具接触面14Bの面積が設定されると、最大トルクのばらつきを効果的に減少させることができる。このため、狙い通りに管継手本体10Aが破損に至る前に角部14Cを破損させることができるので、トルク入力部14に適正なトルクが入力されると共に過剰なトルクが入力されない。加えて、長さL1が、例えば工具40が掛け易い長さに設定可能となるので、管継手10の施工性を向上させることができる。
また、本実施の形態に係る管継手10では、上記長さLn(長さLa、長さLb又は長さLc)を長さL2により除算した値(Ln/L2)が1/3以下に設定される。上記の通り、工具接触面14Bに凹部30が設けられるので、ねじ部12B又は接続部16Dの特に圧入部16Gの破損に至る前に角部14Cを破損させることができる。加えて、工具接触面14Bに凹部30が設けられるので、トルク入力部14の軸方向Ac及び径方向Caの肉厚(樹脂材の厚み)を部分的に薄くすることができる。トルク入力部14の肉厚を部分的に薄くすると、樹脂成形金型50内に注入される樹脂材に加わる圧力が増加する。このため、樹脂成形金型50内に混入される空気の樹脂成形金型50外への排出が促進されるので、樹脂成形後の管継手本体10Aにおいてボイドの発生を効果的に抑制させることができる。
更に、本実施の形態に係る管継手10では、長さLn及び長さL2が上記数値に設定されることにより、実用的な範囲において、上記作用効果を奏することができる。
また、本実施の形態に係る管継手10では、図1〜図3に示されるように、角部14Cを除く工具接触面14Bに凹部30が設けられるので、角部14Cには凹部30が設けられない。このため、トルク入力部14の角部14Cの強度を高めることができる。例えば、凹部30を含む工具接触面14Bの軸方向Acの長さL2に上限がある場合、長さL2が上限の範囲内に設定されつつ、適正なトルクにより第1管体20にねじ部12Bをねじり込み密閉させることができる。一方、過剰な締付けトルクが入力されると角部14Cが破損されて、トルク入力部14に過剰な締付けトルクが入力されない。
また、本実施の形態に係る管継手10では、図2に示されるように、管継手本体10Aが樹脂成形金型50による樹脂材の一体成形により形成される。樹脂成形金型50には注入ゲート58が少なくとも一箇所設けられており、トルク入力部14の外周囲に注入ゲート58に対応する部位が設けられる。ここで、注入ゲート58から注入された樹脂材が結合されるウエルド部WLを除いて工具接触面14Bに凹部30が設けられる。すなわち、凹部30を除いたトルク入力部14の径方向Caの肉厚が厚い部位にウエルド部WLが設けられる。このため、ウエルド部WLの結合面積を増加させることができるので、ウエルド部WLの強度を向上させ、ウエルド部WLが破壊の起点となることを効果的に抑制又は防止することができる。
[第2実施の形態]
図7を用いて、本発明の第2実施の形態に係る管継手10を説明する。なお、本実施の形態の説明において、第1実施の形態に係る管継手10と同一機能を有する構成には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
図7(A)に示される本実施の形態に係る管継手10では、トルク入力部14の工具接触面14Bに設けられた1本の長溝38により凹部30が構成されている。長溝38は、周方向を長手方向とし、前述の長溝32の溝幅W1及び長溝34の溝幅W2よりも広い溝幅W3とされている(例えば、溝幅W3は2mmに設定されている)。なお、本実施の形態に係る管継手10では1本の長溝38により凹部30が構成され、前述の第1実施の形態に係る管継手10では2本の長溝32及び長溝34により凹部30が構成されている。本発明では、軸方向Acに3本以上の長溝を備えて凹部30が構成されてもよい。
図7(B)に示される本実施の形態の第1変形例に係る管継手10では、周方向に隣接される工具接触面14B同士において互いに連結された長溝32A及長溝34Aにより凹部30が構成されている。つまり、長溝32A及長溝34Aは周方向に連続された円環状とされている。第1変形例では、トルク入力部14の角部14C(領域36)にも凹部30が設けられている。
図7(C)に示される本実施の形態の第2変形例に係る管継手10では、矩形状の開口形状ではなく、周方向両端が円弧状とされた長溝32B及び長溝34Bにより凹部30が構成されている。
図7(D)に示される本実施の形態の第3変形例に係る管継手10では、過剰なトルクが入力されたときに応力集中を誘発して破損すべき角部14Cの近傍に設けられた長溝32C及び長溝34Cにより凹部30が構成されている。詳しく説明すると、工具接触面14Bの周方向中間部から周方向末端部の工具40が掛かる部位(図6(A)に示す応力S2及び応力S3が発生する部位)に凹部30が設けられている。
本実施の形態に係る管継手10並びに第1変形例〜第3変形例に係る管継手10によれば、第1実施の形態に係る管継手10により得られる作用効果と同様に、部品点数を減少すると共に、構造を簡単にすることができるという作用効果が得られる。また、管継手10によれば、施工性を損なうことなく、過剰なトルクの入力に対してねじ部12B又は圧入部16Gの破損を未然に防ぐことができるという作用効果が得られる。更に、管継手10によれば、樹脂材により成形されているので、軽量化を図ることができる。
[その他の形態]
本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々変更可能である。例えば、本発明は、軸方向から見たトルク入力部の輪郭形状を四角形状、八角形状以上の多角形状としてもよい。すなわち、トルク入力部は周方向に少なくとも2以上の工具接触面を備えていればよい。また、本発明は、例えば六角形状のトルク入力部の場合、対向する2つの工具接触面にのみ凹部を備えてもよいし、2箇所の対向する合計4つの工具接触面に凹部を備えてもよい。
更に、本発明は、凹部の軸方向に配置された複数の長溝の形状を異なる形状としてもよい。また、本発明は、凹部の長溝を楕円状の開口形状を有する長溝としてもよい。更に、本発明では、長溝に限定されるものではなく、正方形状、多角形状、円形状、星形形状等の開口形状を有する凹状の溝により凹部が構成されてもよい。
更に、上記実施の形態に係る管継手では、トルク入力部の工具接触面が平坦な面により構成されていたが、本発明は、凹部よりも小さく浅い溝や模様を設けて滑止めとした工具接触面とされてもよい。
また、本発明では、工具接触面の周方向中間部の位置に対応させて、樹脂成形金型に1箇所の注入ゲートが設けられてもよい。この場合、ウエルド部が工具接触面の周方向中間部に形成されるので、この部位を除いて工具接触面に凹部が設けられる。なお、樹脂成形金型において、注入ゲート数は1箇所に限定されず、2箇所以上の注入ゲートが設けられてもよい。
更に、上記実施の形態に係る管継手のねじ部はテーパ形状のオスねじとされているが、本発明は、平行ねじのオスねじや、テーパ形状のメスねじ、平行ねじのメスねじ等の種々のねじ形状に置き換えて設けてもよい。
10 管継手
10A 管継手本体
12 第1管連結部
12B ねじ部
14 トルク入力部
14B 工具接触面
14C 角部
16 第2管連結部
16D 接続部
16G 圧入部
30 凹部
32、32A〜32C、34、34A〜34C、38 長溝
40 工具
50 樹脂成形金型

Claims (5)

  1. 管状の管継手本体と、
    当該管継手本体の軸方向一端部に設けられたねじ部と、
    前記管継手本体の軸方向中間部に設けられ、トルクが入力される複数の工具接触面を周方向に有する多角形状のトルク入力部と、
    当該トルク入力部の多角形状の角部を除く前記工具接触面に設けられ、当該工具接触面から径方向に窪む凹部と、を備え、
    前記凹部を除く前記工具接触面の軸方向の長さL1を、前記凹部を含む前記工具接触面の軸方向の長さL2により除算した除算値が、0.18〜0.88とされ、
    前記管継手本体、前記ねじ部及び前記トルク入力部は、樹脂材により一体に成形され
    前記トルク入力部の外周囲の少なくとも一箇所に樹脂注入口に対応する部位が設けられると共に、前記樹脂注入口から注入された樹脂材が結合されるウエルド部が前記トルク入力部の径方向に沿って前記角部に設けられている管継手。
  2. 前記除算値が、0.62〜0.75とされた請求項1に記載の管継手。
  3. 前記長さL1の増加に対して前記管継手本体が破損に至るトルクが一定となる飽和領域に前記長さL1が設定されている請求項1又は請求項2のいずれか1項に記載の管継手。
  4. 前記長さL1は、前記凹部により分割された前記工具接触面の複数の軸方向の長さLnの総和とされ、前記長さLnを前記長さL2により除算した除算値が1/3以下に設定されている請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の管継手。
  5. 前記長さLnは1mm〜3mmの範囲であり、前記長さL2は5mm〜13mmの範囲である請求項4に記載の管継手。
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