JP6680049B2 - 車両の運転制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンおよび2つの回転電機と動力分割機構とが搭載され、無段変速を実現し得る車両の運転制御方法に関する。
原動機として2つの回転電機とエンジンとを用い、動力分割機構をこれらの間に介在させたハイブリッド車両が特許文献1などで知られている。このようなハイブリッド車両においては、2つの回転電機のうちの一方の回転電機を主に発電機として用い、他方を主にモーターとして利用している。また、エンジンは、発電機を作動させるための動力源およびモーターと共に車両の駆動輪に駆動力を与えるための動力源として用いられる。
このようなハイブリッド車両においては、回転電機の回転速度を連続的に変化させ、さらにエンジンの回転速度を連続的に変化させることにより、実質的な無段変速を実現している。
特開2010−173389号公報
ハイブリッド車両の省燃費の観点から、車速が低い領域では主にモーターを車両の走行動力源として使用し、車速が高い領域では車両の走行動力源としてモーターとエンジンとを併用している。このようなハイブリッド車両において、運転者がアクセルペダルを大きく踏み込んで車両の加速を要求している場合、車速の増大に伴ってエンジン回転速度が高回転領域、例えば毎分4000回転以上へと移行する。しかしながら、ハイブリッド車両に搭載されるエンジンの一般的特性として、エンジン回転速度の上昇特性が車速の変化に比例せず、アクセルペダルの踏み込み量に対して車両の加速感が乏しくなるという傾向を持つ。
このような車両の体感的加速を改善する方法として、変速機が搭載された車両の変速時のように、エンジン回転速度を一時的に低下させた後、これを元の回転速度まで上昇させ、つまり擬似的な変速処理を行うことが特許文献1などで提案されている。しかしながら、特許文献1で開示された方法では、エンジン回転速度の一時的な低下をモーターの制御によって行っているため、エンジン回転速度の低下が穏やかであり、良好な疑似変速感を得ることができなかった。
本発明の目的は、加速要求に伴う車速の増大に伴ってエンジン回転速度が高回転領域へと移行する際、擬似的な変速処理を行って車両の加速感を改善し得るようにした車両の運転制御方法を提供することにある。
内燃機関と、この内燃機関を駆動するためのモーターか、あるいは当該内燃機関により駆動される発電機として、作動状態を切り替え可能な回転電機と、この回転電機との間で電力の授受を行う蓄電装置とが搭載された本発明による車両の運転制御方法は、前記内燃機関の回転速度の変化率を取得するステップと、取得した前記内燃機関の回転速度の変化率の絶対値が所定値以下の場合、前記内燃機関への燃料の供給を停止し、前記内燃機関の回転速度が燃料の供給を停止する直前の回転速度に維持されるように、前記蓄電装置に蓄えられた電力を用いて前記回転電機をモーターとして作動させるステップと、モーターとしての前記回転電機の作動を停止してこれを発電機として作動させ、モーターとしての前記回転電機の作動の停止による前記内燃機関の回転速度の低下に伴って前記回転電機にて発生する電力を前記蓄電装置に蓄えさせるステップと、前記内燃機関への燃料の供給を再開し、前記内燃機関の回転速度を漸増させるステップとを具えたことを特徴とする。
本発明においては、内燃機関の回転速度の変化率の絶対値が所定値以下の場合、内燃機関への燃料の供給を停止すると共に蓄電装置に蓄えられた電力を用いて回転電機をモーターとして作動させ、内燃機関の回転速度が燃料の供給を停止する直前の回転速度に維持されるようにする。次いで、モーターとしての回転電機の作動を停止し、これにより無負荷状態となった内燃機関の回転速度を低下させる。この時、回転電機が発電機として作動し、ここで発生する電力を蓄電装置に蓄えるため、内燃機関の回転速度がさらに急低下することとなる。しかる後、内燃機関への燃料の供給を再開し、内燃機関の回転速度を燃料の供給を停止する直前の回転速度へと漸増させる。
なお、内燃機関の回転速度の変化率の絶対値が所定値以下とは、内燃機関の回転速度の変化率がほぼ0であって、内燃機関の回転速度の変化が最大でも例えば毎秒100回転を越えないような範囲に収まっている状態を意味する。
本発明による運転制御方法において、前記蓄電装置が蓄電器を含むことができる。
前記回転電機に発生する電力を蓄える直前の蓄電装置の空き容量が前記内燃機関の回転速度の低下に伴って前記回転電機に発生する電力量以上となるように、モーターとして前記回転電機を作動させて前記蓄電装置に蓄えられた電力を消費することが有効である。
前記内燃機関の回転速度を取得するステップと、運転者によって操作されるアクセル開度を取得するステップとをさらに具え、前記回転電機をモーターとして作動させるステップは、内燃機関の回転速度が所定以上、かつアクセル開度が所定開度以上の場合に実行されることが好ましい。
前記回転電機の温度を取得するステップと、前記蓄電装置の温度を取得するステップとをさらに具え、前記回転電機をモーターとして作動させるステップは、前記回転電機の温度が所定以上か、あるいは前記蓄電装置の温度が所定以上の場合、実行されないことが好ましい。
本発明の運転制御方法によると、燃料の供給停止状態にある内燃機関を回転電機により駆動する内燃機関のモーターリング中に蓄電装置からの電力を消費させ、モーターリングの終了後に蓄電装置に電力が蓄えられるように内燃機関の回転速度を急低下させることができる。このため、内燃機関の運転の再開時に良好な疑似変速感を得ることが可能となる。
本発明をハイブリッド車両に適用した一実施形態のギヤトレーンを表す模式図である。 図1に示した実施形態における主要部の制御ブロック図である。 図1に示す実施形態において、アクセル開度と、これに対応するエンジン回転速度および車速との関係を模式的に表すグラフである。 図1に示した実施形態における疑似変速制御の手順を表すフローチャートである。
本発明による車両の運転制御法方法の一実施形態について、図1〜図4を参照しながら詳細に説明するが、本発明はこのような実施形態に限らず、適用対象となるハイブリッド車両に要求される個々の特性に応じてその構成を適宜変更することが可能である。
本実施形態におけるハイブリッド車両のギヤトレーンを模式的に図1に示し、その主要部の制御ブロックを図2に示す。本実施形態におけるハイブリッド車は、原動機として1つの内燃機関、すなわちエンジン10と、第1および第2の回転電機20,30とを含む。第1および第2の回転電機20,30との間で電力の授受を行う本実施形態における蓄電装置40は、蓄電器(キャパシター)40aと高圧二次電池40bとを含む。
本実施形態では、車両を走行させるために第2の回転電機30のみを作動させるEVモードと、エンジン10と第2の回転電機30とを共に作動させるHVモードとが車両の運転状態に基づいて車載のECU50により切り替えられるが、これに限定されない。例えば、エンジン10のみを作動させるモードをさらに加えることも可能である。何れのモードにおいても、車載の蓄電装置40に電力を蓄えるための発電機として容量の小さな第1の回転電機20が主に機能し、左右の駆動輪Wに出力トルクを与えるモーターとして容量の大きな第2の回転電機30が主に機能する。HVモードでのエンジン10からの出力トルクは、発電機としての第1の回転電機20を駆動するために与えられる他、第2の回転電機30と共に駆動輪Wを駆動するための出力トルクとしても与えられる。HVモードは、以下の3つの条件の何れか1つが満たされている場合に選択され、それ以外の場合には基本的にEVモードが選択されけれども、これに限定されない。まず第1の条件は、運転者によって操作されるアクセルペダルの踏み込み量、すなわちアクセル開度θAが所定値θH、例えば30%以上の場合である。また第2の条件は、車両の走行速度、すなわち車速が所定値、例えば毎時30kmを越えている場合である。最後の第3の条件は、高圧二次電池40bのSOCが所定値、例えば40%未満の場合である。
車両の走行中に図示しないアクセルペダルが運転者によって踏み込まれなかったり、図示しないブレーキペダルが踏み込まれたりした場合、高圧二次電池40bのSOCに応じて第2の回転電機30が発電機として機能する。この場合、回生エネルギーが第2の回転電機30によって蓄電装置40に蓄えられ、いわゆるエンジンブレーキとして機能させることができるようになっている。
運転者によって操作されるアクセルペダルの踏み込み量は、アクセル開度センサーS1によりアクセル開度θAとして検出され、その検出情報がECU50に出力される。また、車速は車速センサーS2により検出され、その検出情報がECU50に同様に出力される。高圧二次電池40bのSOCは、ECU50の運転状態判定部51にて算出される。ECU50の運転状態判定部51は、上述したアクセル開度センサーS1や車速センサーS2を含む後述の各種センサーからの情報に基づいて車両の運転状態を判定する。ECU50は、この判定結果に基づいてエンジン10や、第1および第2の回転電機20,30などの作動を適切に制御する。
エンジン10の始動は第1の回転電機20を用いて行われる。このため、ECU50には蓄電装置40に接続する電力制御装置60を介して第1の回転電機20の作動を制御する第1回転電機制御部52と第2の回転電機30の作動を制御する第2回転電機制御部53とが組み込まれている。第1および第2の回転電機20,30は、ECU30の運転状態判定部51にて判定されるアクセル開度θAや車速および蓄電装置40のSOCなどを含む車両の運転状態に基づき、ECU50の第1および第2回転電機制御部51,52にてそれぞれ制御される。また、エンジン10も同様に、ECU30の運転状態判定部51にて判定される車両の運転状態に基づき、ECU50のエンジン制御部54にて制御される。エンジン制御部54は、車両の状態に応じて予め設定されたタイミングにてエンジン10の作動および作動停止を制御することに加え、燃料噴射弁11からの燃料の供給量やその供給時期ならびに点火プラグ12の点火時期などの制御も行う。
エンジン10および2つの回転電機20,30と駆動輪Wとの間には、遊星歯車列70と、差動歯車装置80とが組み込まれている。差動歯車装置80は左右の駆動輪Wの回転軸、すなわち車軸WAに接続している。本実施形態では、エンジン10と第1の回転電機20との間に組み込まれる遊星歯車列70および第2の回転電機30が動力伝達軸90の入力歯車91に対して並列に接続し、この動力伝達軸90の出力歯車92が差動歯車装置80に接続している。
遊星歯車列70は、第1の回転電機20の回転子21に連結される太陽歯車71と、この太陽歯車71と噛み合う遊星歯車72を回転自在に支持するキャリア73と、遊星歯車72を取り囲むようにこれら遊星歯車72と噛み合う内歯歯車74とを有する。エンジン10の出力軸、すなわちクランク軸13は、この遊星歯車列70のキャリア73に連結されている。
動力伝達軸90の入力歯車91には、遊星歯車列70の内歯歯車74と一体に設けられた外歯歯車75と、第2の回転電機30の回転子31と一体の小歯車32とが噛み合っている。動力伝達軸90の出力歯車92には、差動歯車装置80の最終減速歯車81が噛み合っている。
蓄電装置40に電力が蓄えられる場合、電力制御装置60は、高圧二次電池40bへの充電を優先し、高圧二次電池40bのSOCが例えば80%に達した時点で蓄電器40aへの蓄電が開始されるように制御する。また、電力が第1,第2の回転電機20,30に供給される場合、電力制御装置60は、蓄電器40aに蓄えられた電力が優先的に使用されるように制御する。蓄電器40aに蓄えられる静電容量FBは、例えば特開2014−163849号公報などで周知の技術を用いてECU50の運転状態判定部51にて取得され、これに基づいて蓄電器40aの空き静電容量FBRを算出することができる。
このようなハイブリッド車両において、車両の加速を運転者が要求している場合、このような状況におけるアクセル開度の変化とエンジン回転速度の変化と車速の変化とを模式的に図3に示す。ここでは、運転者が時刻t1から時刻t2までアクセルペダルの踏み込み量を増大させた場合を示しており、車速が時刻t1から直線的に増大するのに対し、エンジン回転速度NEは時刻t1から時刻t3にかけて二次曲線的に増大する。しかしながら、時刻t3以降は二点鎖線で示すようにエンジン回転速度NEの上昇がほとんど見られなくなり、このような状況は運転者にとって車両の加速感の喪失につながる。そこで、本実施形態では時刻t3以降の時刻t4にてエンジン回転速度NEを一時的に急低下させた後、時刻t5にて再びエンジン回転速度NEを上昇させるという疑似変速制御を行うことにより、このような加速感の喪失を阻止する。
具体的には、アクセル開度θAが閾値θH、例えば50%以上で、その変化率がほぼ0であり、かつエンジン回転速度NEが閾値NH、例えば毎分4000回転以上で、その変化率の絶対値が所定値以下の状態が一定時間、例えば2秒以上継続した場合、疑似変速制御が実行される。この疑似変速制御においては、最初に、蓄電器40aが電力を蓄えるための所定の空き、すなわち空き静電容量FBRを確保するため、この蓄電器40aに蓄えられている電力を用いて第1の回転電機20を駆動する。そして、蓄電器40aが空き静電容量FBRを確保するまで、エンジン10のモーターリングが行われる。この目的のためにエンジン回転速度センサーS3が設けられ、このエンジン回転速度センサーS3からの検出情報がECU50に出力される。
なお、エンジン回転速度NEの変化率の絶対値が所定値以下の状態とは、前述したように、エンジン回転速度NEの変化率がほぼ0であって、エンジン回転速度NEの変化が最大でも例えば毎秒100回転を越えないような範囲に収まっている状態を意味する。以下、エンジン回転速度NEの変化率の絶対値が所定値以下という表現を便宜的にエンジン回転速度NEの変化率がほぼ0であると置き換えて記述する。
蓄電器40aの空き静電容量FBRは、エンジン10のモーターリングを停止し、そのエンジン回転速度NEが例えば毎分1000回転程度低下するまで、第1の回転電機20により得られる電力を蓄電器40aに蓄えることができるように、設定される必要がある。なお、このような迅速な電力の回収には、高圧二次電池40bよりも蓄電器40aがその電気的特性から適していると言えるが、これに限定されない。また、エンジン10に対する燃料の供給を停止してこれをモーターリングする場合、電力制御装置60は、ECU50の第1回転電機制御部52からの指令に基づき、第1の回転電機20をモーターとして機能させる。この場合、エンジン回転速度NEが燃料の供給を停止する直前のエンジン回転速度NEとなるように、蓄電器40aに蓄えられた電力を第1の回転電機20に供給する。また、エンジン10のモーターリングを行うと、モーターとして機能している第2の回転電機30と共に駆動輪W側に与えられていたエンジン10からの駆動力が駆動輪W側へ与えられなくなってしまう。このため、ECU50の第2回転電機制御部53は、モーターリングにより失われるエンジン10の駆動力に対応した出力が上積みされるように、電力制御装置60を介して第2の回転電機30への供給電力を増大させる。そして、蓄電器40aが空き静電容量FBRを確保できた時点で、電力制御装置60は、蓄電器40aから第1の回転電機20への電力の供給を停止し、エンジン10のモーターリングを終了させ、第1の回転電機20を発電機として機能させる。これにより、第1の回転電機20が発電負荷抵抗となってエンジン回転速度NEを急低下させることができる。
ECU50のエンジン制御部54は、エンジン10のモーターリングを終了した時点からエンジン回転速度NEが判定値NL、例えば毎分1000回転程度低下した時点t 5 にてエンジン10に対する燃料供給を再開しエンジン10を始動させる。そして、エンジン回転速度NEをアクセル開度θAに応じた回転速度、すなわち燃料の供給を停止する直前の回転速度まで漸増させ、これに伴って第2の回転電機30に対する供給電力量をエンジン10への燃料の供給を停止する直前の状態まで減じる。
なお、上述した疑似変速制御は、第1,第2の回転電機20,30や電力制御装置60や高圧二次電池40bの寿命に悪影響を及ぼす可能性がある場合、実行されない。このような条件の一例は、次の通りである。すなわち、第1の回転電機20の温度TM1や第2の回転電機30の温度TM2が所定温度以上の場合や、電力制御装置60に組み込まれた基板のチップ温度TPが所定温度以上の場合である。また、高圧二次電池40bの温度TBが所定温度以上の場合にも疑似変速制御が実行されない。このため、第1回転電機温度センサーS4,第2回転電機温度センサーS5,基板温度センサーS6,二次電池温度センサーS7が設けられ、それぞれこれらセンサーS4〜S7からの検出情報がECU50に出力されるようになっている。
このような本実施形態における疑似変速制御手順を図4に示すフローチャートに基づいて以下に説明する。まず、S11のステップにてアクセル開度θAが閾値θH以上であるか否かを判定し、ここでアクセル開度θAが閾値θH以上であると判断した場合には、S12のステップに移行して今度はエンジン回転速度NEが閾値NH以上であるか否かを判定する。ここでエンジン回転速度NEが閾値NH以上であると判断した場合には、S13のステップに移行してアクセル開度θAの変化率がほぼ0であるか否かを判定する。ここでアクセル開度θAの変化率がほぼ0である、すなわち運転者によって踏み込まれたアクセル開度θAが高開度の状態でほぼ一定に維持されていると判断した場合には、S14のステップに移行してエンジン回転速度NEの変化率がほぼ0であるか否かを判定する。ここでエンジン回転速度NEの変化率がほぼ0である、すなわちエンジン回転速度NEが高回転領域でほぼ一定状態となってきつつあり、疑似変速制御に移行する必要条件が満たされていると判断した場合には、S15のステップに移行する。そして、疑似変速制御のためのフラグがセットされているか否かを判定するが、最初はフラグがセットされていないので、S16のステップに移行してフラグをセットした後、S17のステップにてタイマーのカウントアップを行う。そして、S18のステップにてタイマーのカウント値Cが閾値CR以上となっているか否かをS18のステップにて判定するが、最初は閾値CR未満であるので、最初のS11のステップに戻る。
一方、S11のステップにてアクセル開度θAが閾値θH未満であると判断したり、S12のステップにてエンジン回転速度NEが閾値NH未満であると判断した場合には、S19のステップに移行してフラグがセットされているか否かを判定する。ここで、フラグがセットされている、すなわちかつて疑似変速制御に移行する必要条件が満たされていたが、この必要条件が満たされなくなってしまったと判断した場合には、S20のステップに移行する。そしてフラグをリセットすると共にタイマーのカウント値Cを0にリセットした後、最初のS11のステップに戻る。また、S13のステップにてアクセル開度θAの変化率が0ではない、すなわち運転者によるアクセルペダルの踏み込み量が変化していると判断した場合には、疑似変速制御に移行する必要条件が満たされていないので、先のS19のステップに移行する。さらに、エンジン回転速度NEの変化率がほぼ0ではない、すなわちエンジン回転速度NEが比較的大きく変化していると判断した場合も同様に、疑似変速制御に移行する必要条件が満たされていないので、先のS19のステップに移行する。
このように、S11〜S14のステップでは、車両の運転状態が疑似変速制御に移行すべきか否かの必要条件を判定している。
先のS18のステップにてタイマーのカウント値Cが閾値CR以上である、すなわち疑似変速制御に移行する充分条件が満たされていると判断した場合には、S21のステップに移行してフラグをリセットすると共にタイマーのカウント値Cを0にリセットする。そして、S22のステップに移行して第1の回転電機20の温度TM1が閾値T1Rよりも低いか否かを判定する。ここで第1の回転電機20の温度TM1が閾値T1Rよりも低いと判断した場合には、S23のステップに移行して第2の回転電機30の温度TM2が閾値T2Rよりも低いか否かを判定する。ここで第2の回転電機30の温度TM2が閾値T2Rよりも低いと判断した場合には、S24のステップに移行して電力制御装置60に組み込まれた基板のチップ温度TPが閾値TPRよりも低いか否かを判定する。ここで、基板のチップ温度TPが閾値TPRよりも低いと判断した場合には、S25のステップに移行して高圧二次電池40bの温度TBが閾値TBRよりも低いか否かを判定する。ここで高圧二次電池40bの温度TBが閾値TBRよりも低い、すなわち疑似変速制御を行っても第1,第2の回転電機20,30や電力制御装置60や高圧二次電池40bの寿命に悪影響を与えないと判断した場合には、S26のステップに移行する。そして、エンジン10に対する燃料の供給を停止すると共に第1の回転電機20をモーターとして作動させ、燃料の供給を停止する直前のエンジン回転速度NEを維持しつつ、蓄電器40aに蓄えられた電力を消費させる。
しかる後、S27のステップにて蓄電器40aが空き静電容量FBRを確保できたか否かを判定し、蓄電器40aが空き静電容量FBRを確保できるまでS26のステップを継続する。そして、蓄電器40aが空き静電容量FBRを確保できた時点でS28のステップに移行し、第1の回転電機20を発電機として作動させることにより、エンジン回転速度NEを急低下させる。そして、S29のステップにてエンジン回転速度NEが疑似変速用のエンジン回転速度NLまで低下したか否かを判定し、エンジン回転速度NEが疑似変速用のエンジン回転速度NL以下となるまでこのS29のステップを繰り返す。そして、エンジン回転速度NEが疑似変速用のエンジン回転速度NL以下となった時点でS30のステップに移行し、エンジン10に対する燃料の供給を再開してエンジン回転速度NEを漸増させる。
このように、S28のステップにてモーターとしての第1の回転電機20の機能を停止し、第1の回転電機20を発電機として作動させる。そして、第1の回転電機20を発電機として機能させることにより、空転中のエンジン10には、蓄電器40aに電力を蓄えさせる第1の回転電機20が負荷抵抗として働くこととなる。この結果、エンジン回転速度NEが急速に低下するので、エンジン10を再始動することより、良好な疑似変速感を得ることができる。
このように、本発明はその特許請求の範囲に記載された事項のみから解釈されるべきものであり、上述した実施形態においても、本発明の概念に包含されるあらゆる変更や修正が記載した事項以外に可能である。つまり、上述した実施形態におけるすべての事項は、本発明を限定するためのものではなく、本発明とは直接的に関係のない構成を含め、その用途や目的などに応じて任意に変更し得るものである。
10 エンジン
20 第1の回転電機
40 蓄電装置
40a 蓄電器
50 ECU
51 運転状態判定部
C タイマーのカウント値
R タイマーのカウント値の閾値
BR 蓄電器の空き静電容量
θA アクセル開度
θH アクセル開度の閾値
E エンジン回転速度
H エンジン回転速度の閾値
L エンジン回転速度の判定値
S1 アクセル開度センサー
S3 エンジン回転速度センサー

Claims (1)

  1. 内燃機関と、
    この内燃機関を駆動するためのモーターか、あるいは当該内燃機関により駆動される発電機として、作動状態を切り替え可能な回転電機と、
    この回転電機との間で電力の授受を行う蓄電装置と
    が搭載された車両の運転制御方法であって、
    前記内燃機関の回転速度の変化率を取得する第1のステップと、
    前記第1のステップによって取得した前記内燃機関の回転速度の変化率の絶対値が所定値以下の場合、前記内燃機関への燃料の供給を停止し、前記内燃機関の回転速度が燃料の供給を停止する直前の回転速度に維持されるように、前記蓄電装置に蓄えられた電力を用いて前記回転電機をモーターとして作動させる第2のステップと、
    前記第2のステップの実行後にモーターとしての前記回転電機の作動を停止してこれを発電機として作動させ、モーターとしての前記回転電機の作動の停止による前記内燃機関の回転速度の低下に伴って前記回転電機にて発生する電力を前記蓄電装置に蓄えさせる第3のステップと、
    前記第3のステップの実行後に前記内燃機関への燃料の供給を再開し、前記内燃機関の回転速度を漸増させる第4のステップと
    を具えたことを特徴とする運転制御方法。
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