JP6679779B1 - 情報処理装置、情報処理方法およびプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
このようなネットワークカメラでは、奥行きのあるホームや廊下、駐車場などを撮像するシーンにおいて、レンズ性能や画角、絞りといった撮像条件よっては深い被写界深度が得られず、所望の領域全体にフォーカスが合わない場合がある。
そこで、レンズを含む撮像光学系の光軸と直交する平面に対して、撮像素子の撮像面を傾けることで焦点面を調整し、上記のような奥行きのあるシーンにおいて手前から奥までフォーカスを合わせる、あおり調整技術がある。撮像光学系の光軸と直交する平面に対して撮像面を傾ける手法としては、撮像素子を傾ける手法がある。
特許文献1には、撮像素子を傾動させることで、像面を撮像光学系の光軸と直交する平面に対して傾動させ、被写体の広い領域に焦点を合わせるチルト補正動作を行う技術が開示されている。この技術は、焦点調整用に撮像画像内に予め定められた複数の焦点検出エリアの中からチルト補正動作に使用する焦点検出エリアを選択し、選択した焦点検出エリアの焦点ズレ量に基づいて、像面を傾動させる技術である。
そこで、本発明は、レンズの光軸に直交する平面と撮像素子の撮像面とのなす角度を調整するあおり調整を用いて、ユーザが所望する面に適切に焦点を合わせることを課題としている。
なお、以下に説明する実施の形態は、本発明の実現手段としての一例であり、本発明が適用される装置の構成や各種条件によって適宜修正又は変更されるべきものであり、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではない。
撮像システム1000は、撮像装置100と、クライアント装置200と、を備える。撮像装置100とクライアント装置200とは、ネットワーク300によって相互に通信可能に接続されている。
ネットワーク300は、例えば、Ethernet(登録商標)の通信規格に準拠する複数のルータ、スイッチ、ケーブル等から構成される。なお、ネットワーク300は、カメラ100とクライアント装置200との間で通信可能な構成であれば、その通信規格、規模および構成は問わない。ネットワーク300は、インターネットや有線LAN(Local Area Network)、無線LAN(Wireless LAN)、WAN(Wide Area Network)、若しくはこれらの複合により実現することができる。
また、カメラ100は、レンズおよび撮像素子の少なくとも一方を傾動させてレンズの光軸と直交する平面と撮像素子の撮像面とのなす角度であるあおり角度を変更し、被写界深度を大きくするあおり撮像機能を有する。なお、本実施形態では、撮像素子を傾動させてあおり角度を調整することで、あおり撮像機能を実現する場合について説明する。本実施形態では、カメラ100は、ユーザが所望する面全体にフォーカス(焦点)が合うように、つまり、ユーザが所望する被写界深度の範囲となるように撮像素子の傾斜角度を調整するあおり調整を行う。
なお、クライアント装置200は、スマートフォン、ノートPC、タブレット型PCといった表示部および操作部と一体化した端末装置により構成することもできる。
また、図1では、カメラ100とクライアント装置200とがそれぞれ1台ずつネットワーク300に接続されているが、ネットワーク300への接続台数は図1に示す数に限定されない。
カメラ100は、撮像ユニット101と、画像処理部102と、CPU103と、ROM104と、RAM105と、I/F部106と、を備える。カメラ100が備える各部101〜106は、バス107によって接続されている。
撮像ユニット101は、レンズ部111と、撮像素子112と、フォーカス駆動部113と、ズーム駆動部114と、あおり駆動部115と、を備える。レンズ部111は、被写体からの入射光を集光し、不図示の光学フィルタを介して撮像素子112上に結像するための結像光学系である。レンズ部111は、被写体に対するピント合わせを行うフォーカスレンズや、画角を調整するズームレンズ等を含む。光学フィルタは、IRカットフィルタやローパスフィルタとすることができる。撮像素子112は、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの光電変換素子を備える。撮像素子112は、レンズ部111を介して結像された被写体像を電気信号(アナログ信号)に変換して出力する。
画像処理部102は、撮像ユニット101から出力されるRAWデータに対して、黒補正処理、デモザイキング処理、フィルタ処理などの各種処理を行い、バス107を介してRAM105に現像データを格納する。
ROM104は、EEPROMやフラッシュメモリ等の不揮発性メモリである。ROM104は、CPU103がカメラ100の各種機能を実現するために必要なプログラムや、当該プログラムが実行される際に用いられるデータを格納する。RAM105は、SRAMやDRAM等の揮発性メモリである。RAM105は、CPU103の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU103は、処理の実行に際してROM104から必要なプログラムやデータをRAM105にロードし、当該プログラムを実行することで各種の機能動作を実現する。
I/F部106は、外部装置と通信するためのインタフェースである。I/F部106は、RAM105に一時的に記録された撮像画像や各種データを、ネットワーク300を介してクライアント装置200に配信することができる。
UI提供部121は、クライアント装置200のモニタ201にUIを表示させる表示制御を行う。また、あおり調整枠表示部122、あおり評価枠表示部123、フォーカス評価枠表示部124およびマスク表示部125は、ユーザがクライアント装置200に表示されたUIを介して指定した情報を取得する。そして、あおり調整枠表示部122、あおり評価枠表示部123、フォーカス評価枠表示部124およびマスク表示部125は、取得した情報に基づいて、UIの表示内容を制御する表示制御を行う。
また、あおり評価枠表示部123は、UIにおけるあおり評価枠の表示、非表示を制御する表示制御を行う。ここで、あおり評価枠は、あおり調整の評価に用いる領域であるあおり評価領域を示す枠であり、ユーザにより指定されたあおり調整領域内に複数設定することができる。つまり、あおり調整領域は、あおり評価領域の設定対象となりうる領域である。あおり調整に際し、カメラ100は、あおり評価領域の輝度値を取得し、取得した輝度値をもとに、あおり調整を評価する。
さらに、マスク表示部125は、UIにおけるマスクの表示、非表示を制御する表示制御を行う。ここで、マスクは、撮像画像における、あおり評価領域の設定対象から除外すべき除外領域を示す。このマスクは、ユーザにより指定することができる。
制御部126は、撮像ユニット101のフォーカス駆動部113を制御して、合焦動作を行う。また、制御部126は、ズーム駆動部114を制御して、ズーム動作を行う。さらに、制御部126は、あおり駆動部115を制御して、あおり調整を行う。
圧縮伸長部128は、RAM105から撮像画像を取得し、取得した撮像画像に圧縮伸長処理を施して圧縮データを生成する。圧縮データは、I/F部106を介してクライアント装置200に配信される。圧縮伸長処理としては、静止画像に対してはJPEG規格に準拠した圧縮方式を、動画像に対してはMOTION−JPEGやMPEG2、AVC/H.264、AVC/H.265等の規格に準拠した圧縮伸長方式を用いることができる。
本実施形態においては、カメラ100が、撮像画像上において指定された指定領域内に複数のあおり評価領域を設定し、あおり調整の評価値を算出してあおり調整を行う情報処理装置として動作する場合について説明する。ただし、クライアント装置200や一般のPC、他の機器等が上記の情報処理装置として動作してもよい。この場合、図2に示すCPU103の各部121〜127の機能が、情報処理装置によって実現される。
撮像素子112を傾けず、図3(a)に示すように、撮像素子112の撮像面401を光軸OAと直交する平面と平行に配置して撮像した場合、フォーカス面402aを有する撮像画像403aが得られる。
これに対して、撮像素子112をX軸回りに回動し、図3(b)に示すように、撮像面401をX軸回りに前後に傾けて(チルト方向に傾動させて)撮像した場合、フォーカス面402bを有する撮像画像403bが得られる。
また、撮像素子112をY軸回りに回動し、図3(c)に示すように、撮像面401をY軸回りに左右に傾けて(パン方向に傾動させて)撮像した場合、フォーカス面402cを有する撮像画像403cが得られる。
このように、撮像面401を傾けることでフォーカス面を制御することができる。
また、カメラ100は、ユーザにより指定された指定領域に対応する枠をあおり調整枠として撮像画像上に表示させる表示制御を行うことができる。さらに、カメラ100は、表示された枠の大きさ、形状および位置の少なくとも1つの変更を受け付けることで、指定領域であるあおり調整領域の大きさ、形状および位置の少なくとも1つの変更を受け付けることができる。
これにより、カメラ100は、ユーザが所望するあおり調整を行うことができる。
この図4の処理は、ユーザがUIへのあおり調整枠の表示を指示したタイミングで開始される。ただし、図4の処理の開始タイミングは、上記のタイミングに限らない。カメラ100は、CPU103が必要なプログラムを読み出して実行することにより、図4に示す各処理を実現することができる。以降、アルファベットSはフローチャートにおけるステップを意味するものとする。
図5(a)は、クライアント装置200のモニタ201に表示される表示画面500の一例である。表示画面200には、カメラ100によって撮像された撮像画像を表示する画像表示エリア501が設けられている。また、表示画面200には、各種設定ボタン(ビューワ―、設定メニュー、適用、クリア)502と、あおり調整枠の表示、非表示を指示するためのチェックボックス503、504と、が表示される。図5(a)に示す表示画面500は、あおり調整の設定画面であり、例えばUIの設定メニューで、あおり調整の設定画面の表示を指示するボタン等を押下した場合に表示されるようにしてもよい。
ユーザが、チェックボックス503および504の少なくとも一方にチェックを入れると、カメラ100は、ユーザによるあおり調整枠の表示の指示を受け付け、撮像画像上にあおり調整枠を表示するよう制御する。このあおり調整枠の表示制御は、あおり調整枠表示部122により行われる。
ユーザがチェックボックス503にチェックを入れ、「あおり調整枠表示1」を指示した場合、カメラ100は、図5(b)に示すように、UIにチルト調整枠511を表示させる表示制御を行う。このチルト調整枠511は、撮像画像の直交する2つの辺のうち一方の辺に相当する長軸に対して平行または略平行な2つの底辺を有する台形の枠である。チルト調整枠511は、撮像面401をチルト方向に傾動させて、フォーカス面を図3(b)のフォーカス面402bのようにしてあおり撮像したい場合に使用する。
また、ユーザはチェックボックス503とチェックボックス504の両方にチェックを入れることもできる。この場合、カメラ100は、図5(d)に示すように、UIにチルト調整枠511とスイング調整枠512とを表示させる表示制御を行う。チルト方向とパン方向の両方に対してあおり調整してあおり撮像したい場合、チルト調整枠511とスイング調整枠512の両方を使用する。なお、この場合、チルト調整枠511とスイング調整枠512とで枠線の種類や色を変えるなど、表示形態を変えてもよい。
以下、ユーザによるあおり調整枠の設定方法について、チルト調整枠511の設定方法を例として説明する。
あおり調整枠を編集する場合、ユーザは、図5(b)に示すように画像表示エリア501の撮像画像上にあおり調整枠511が表示されている状態で、ポインタ(マウスカーソル)によってあおり調整枠511の角を選択する。すると、図6(a)に示すように、あおり調整枠511の4つの角にそれぞれ白抜きの四角形で表される頂点521が表示され、あおり調整枠が編集可能な状態となる。
また、あおり調整枠511の形状を編集する場合には、ユーザは、あおり調整枠511の頂点にポインタ522を置いてホールドする。例えばあおり調整枠511の右上の頂点521にポインタ522を置いてホールドした場合、ポインタ522は、図6(c)に示すように、辺の長さ調整を示す形状のポインタ524に変化する。この状態であおり調整枠511の頂点521をドラッグすることで、頂点521の位置を変更することができる。つまり、ユーザは、台形の底辺(長辺、短辺)の長さの調整と、台形の高さの調整とを行うことができる。
そして、ユーザは、あおり調整枠511の編集が完了すると、例えば表示画面500に表示された適用ボタンを押下し、あおり調整枠511を確定する。これにより、図6(d)に示すように、あおり調整枠511の編集が完了した状態となる。
まず、カメラ100は、あおり調整領域内に複数のあおり評価領域を設定する。本実施形態では、カメラ100は、撮像画像において予め設定された複数のフォーカス検出領域のうち、あおり調整領域内に設けられたフォーカス検出領域を、あおり評価領域として用いる。ここで、フォーカス検出領域は、フォーカス評価領域の候補となる領域である。
図7(b)は、近方あおり評価領域を示す近方あおり評価枠513aと、遠方あおり評価領域を示す遠方あおり評価枠513bとを示す図である。あおり撮像特有の構図に対応して、台形のあおり調整枠511の2つの底辺のうち長辺近傍には、撮像画像の撮像位置に対して近方に位置する近方被写体が存在し、台形の底辺の短辺近傍には、撮像位置に対して遠方に位置する遠方被写体が存在する。そのため、近方被写体が存在する位置と遠方被写体が存在する位置とに、それぞれ近方あおり評価枠513aと遠方あおり評価枠513bとを設けている。カメラ100は、近方あおり評価領域の合焦評価値の平均値と、遠方あおり評価枠513bの合焦評価値の平均値とをそれぞれ算出し、あおり調整の評価値とする。そして、カメラ100は、算出した評価値に基づいて撮像素子112の傾斜角度を制御することで、あおり角度を制御する。このあおり角度の制御は、あおり駆動部115により行われる。
ユーザが、チェックボックス505にチェックを入れると、カメラ100は、ユーザによるあおり評価枠の表示指示を受け付け、撮像画像上にあおり評価枠を表示するよう制御する。このあおり評価枠の表示制御は、あおり評価枠表示部123により行われる。
このとき、カメラ100は、図7(c)に示すように、台形のあおり調整枠511の底辺の長辺近傍に近方あおり評価枠513aを表示し、台形のあおり調整枠511の底辺の短辺近傍に遠方あおり評価枠513bを表示する。なお、近方あおり評価枠513aと遠方あおり評価枠513bとで枠線や枠内のハッチングの種類や色を変えるなど、表示形態を変えてもよい。
図8(a)は、図7(c)に示す表示画面500に、マスクの表示、非表示を指示するためのチェックボックス506を追加した図である。また、撮像シーンの違いとして、路面にコンテナ531が設置されている。
図8(b)は、図7(c)と同様に、あおり調整枠511とあおり評価枠513a、513bとを表示した図である。ユーザは、路面にフォーカスを合わせることを意図しているにもかかわらず、あおり評価枠513a内にはコンテナ531が含まれる。そのため、このままあおり調整を行った場合、路面ではなくコンテナ531の合焦評価値を取得してしまい、あおり調整の精度が低下してしまう。
ユーザは、画像表示エリア501の撮像画像上でポインタを操作し、マスクの位置および形状を指定することで除外領域を指定することができる。なお、マスクの指定方法は特に限定されるものではなく、ポインタを操作して矩形選択で設定してもよいし、フリーハンドで設定してもよい。
このように、あおり評価領域の設定対象となりうる領域から、ユーザによって指定された除外領域を除外することができる。したがって、コンテナ531上に除外領域を設定すれば、コンテナ531が含まれる領域があおり評価領域として設定されることを回避することができる。その結果、あおり調整の精度を向上させることができる。
図9(a)は、図7(a)と同様の模式図である。カメラ100は、あおり調整枠511内のフォーカス検出領域のうち、あおり調整枠511の台形の2つの底辺の中間付近に位置するフォーカス検出領域を、フォーカス評価領域として設定する。
図9(b)は、フォーカス評価領域を示すフォーカス評価枠513cを示す図である。台形のあおり調整枠511の底辺の長辺と短辺との中間付近にフォーカス評価枠513cを設けている。カメラ100は、フォーカス評価領域の合焦評価値の平均値を、フォーカス調整の評価値として用いてフォーカスレンズを制御する。このフォーカス制御は、フォーカス駆動部113により行われる。
ユーザが、チェックボックス507にチェックを入れると、カメラ100は、ユーザによるフォーカス評価枠の表示の指示を受け付け、撮像画像上にフォーカス評価枠を表示するよう制御する。このフォーカス評価枠の表示制御は、フォーカス評価枠表示部124により行われる。
このとき、カメラ100は、図9(c)に示すように、台形のあおり調整枠511の底辺の長辺と短辺との中間付近にフォーカス評価枠513cを表示する。なお、図9(c)では、フォーカス評価枠513cを黒塗りの領域で示しているが、表示形態は図9(c)に示す形態に限定されない。
このように、フォーカス評価枠513cを表示させることで、ユーザは、フォーカス調整に用いるフォーカス評価領域を容易に認識することができる。したがって、ユーザは、フォーカス評価領域を考慮して図8(c)に示すマスク532の設定を行うこともできる。つまり、ユーザは、フォーカス評価領域内にフォーカスを合わせたくない被写体が存在する場合、当該被写体が含まれる領域を、フォーカス評価領域から除外するように除外領域を設定することもできる。
また、カメラ100は、撮像画像上において、あおり評価領域の設定対象から除外すべき除外領域の指定を受け付け、指定された除外領域にはあおり評価領域を設定しないようにすることができる。このように、ユーザは、フォーカスを合わせたくない被写体が含まれる領域を指定することができる。したがって、あおり調整の精度劣化を抑制し、ユーザが所望するあおり調整を適切に行うことができる。
つまり、カメラ100は、指定されたあおり調整枠がチルト調整枠511であればチルト方向のあおり調整(上下あおり)、指定されたあおり調整枠がスイング調整枠512であれパン方向のあおり調整(左右あおり)を行うことができる。このように、上下あおりと左右あおりとを適切に実現することができる。したがって、ユーザが所望するあおり調整を適切に行うことができる。
また、カメラ100は、ユーザによるあおり調整領域の大きさ、形状および位置の少なくとも1つの変更を受け付けることができる。つまり、ユーザは、撮像シーンに合わせて、UI上であおり撮像特有の構図に対応したあおり調整領域を自由に指定することができる。このように、あおり調整領域の変更の自由度が高いため、ユーザがフォーカスを合わせたい領域を適切に指定することができる。
また、カメラ100は、撮像画像上に除外領域を示すマスクを表示させる表示制御を行うことができるので、ユーザは、あおり評価領域の設定対象となりうる領域を容易に確認することができ、マスクの編集を適切に行うことができる。
さらに、カメラ100は、撮像画像上にフォーカス評価領域を表示させる表示制御を行うことができるので、ユーザは、フォーカス調整に用いるフォーカス評価領域を容易に認識することができる。したがって、ユーザは、フォーカスを合わせたくない被写体がフォーカス評価領域内に存在するか否かを容易に確認することができ、マスクの設定を適切に行うことができる。その結果、あおり調整およびフォーカス調整の精度を向上させることができる。
したがって、カメラ100は、上記のユーザインタフェースを介してユーザによる指定を受け付け、ユーザが所望するあおり調整を適切に行うことができる。
上記実施形態においては、あおり調整領域を示すあおり調整枠の形状が台形である場合について説明した。しかしながら、あおり調整枠の形状は、長方形であってもよい。なお、あおり調整枠の形状は、あおり撮像特有の構図に対応したあおり調整領域を指定可能な形状であれば、任意の形状であってもよい。
あおり調整枠が長方形である場合、カメラ100は、図10に示すように、台形のあおり調整枠(チルト調整枠)511に替えて、2つの長方形のあおり調整枠511a、511bを表示させる表示制御を行う。また、カメラ100は、台形のあおり調整枠(スイング調整枠)512に替えて、2つの長方形のあおり調整枠512a、512bを表示させる表示制御を行う。ここで、あおり調整枠511aおよび512aは、台形のあおり調整領域の2つの底辺のうち短辺近傍の領域を示す枠であり、あおり調整枠511bおよび512bは、台形のあおり調整領域の2つの底辺のうち長辺近傍の領域を示す枠である。このように、長方形のあおり調整枠を用いても、台形のあおり調整領域を指定することができる。
これに対して、台形のあおり調整枠を用いた場合、ユーザは、あおり調整領域を容易に指定することが可能となる。また、あおり調整枠があおり撮像特有の構図と合致するため、ユーザは、あおり調整領域を視覚的に容易に認識することができる。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
Claims (16)
- レンズおよび撮像素子を有する撮像手段により撮像された撮像画像を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された撮像画像を表示させる表示制御手段と、
前記表示制御手段により表示された撮像画像上において指定領域の指定を受け付け、当該指定領域内に、複数の評価領域を設定する設定手段と、
前記設定手段により設定された複数の評価領域のそれぞれについて、当該評価領域の輝度値をもとに合焦評価値を導出する導出手段と、
前記導出手段により導出された合焦評価値に基づいて、前記レンズの光軸に直交する平面と前記撮像素子の撮像面とのなす角度であるあおり角度を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする情報処理装置。 - 前記表示制御手段は、前記撮像画像上に、前記指定領域に対応する台形もしくは長方形の枠を表示させることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
- 前記表示制御手段は、前記撮像手段におけるズーム動作に連動して、前記枠の大きさを変更して表示させることを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
- 前記設定手段は、
前記表示制御手段により表示された前記枠の大きさ、形状および位置の少なくとも1つの変更を受け付けることで、前記指定領域の大きさ、形状および位置の少なくとも1つの変更を受け付けることを特徴とする請求項2または3に記載の情報処理装置。 - 前記制御手段は、
前記導出手段により導出された前記複数の評価領域の合焦評価値の平均値を前記あおり角度の制御の評価値とし、前記評価値に基づいて前記あおり角度を制御することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の情報処理装置。 - 前記設定手段は、
前記複数の評価領域として、前記撮像画像の撮像位置に対して近方に位置する被写体に対応する第一の評価領域と、前記撮像位置に対して遠方に位置する被写体に対応する第二の評価領域とを設定することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の情報処理装置。 - 前記指定領域は台形であって、
前記設定手段は、
前記台形の2つの底辺のうち長辺近傍に前記第一の評価領域を設定し、前記台形の2つの底辺のうち短辺近傍に前記第二の評価領域を設定することを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。 - 前記指定領域は台形であって、
前記指定領域は、当該台形の2つの底辺が、それぞれ前記撮像画像の直交する2つの辺のうち一方の辺と平行または略平行な第一の指定領域と、前記台形の2つの底辺が、それぞれ前記撮像画像の他方の辺に平行または略平行な第二の指定領域との少なくとも一方を含み、
前記制御手段は、前記指定領域に前記第一の指定領域および前記第二の指定領域のいずれが含まれているかに応じて、チルト方向の前記あおり角度、およびパン方向の前記あおり角度の少なくとも一方を制御することを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の情報処理装置。 - 前記表示制御手段は、前記撮像画像上に、前記設定手段により設定された評価領域を表示させることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の情報処理装置。
- 前記指定領域は台形であって、
前記指定領域内において、当該台形の2つの底辺の中間付近に、フォーカス調整の評価に用いるフォーカス評価領域を設定する第二の設定手段と、
前記第二の設定手段により設定されたフォーカス評価領域の輝度値をもとに導出される合焦評価値に基づいて、前記撮像手段の合焦動作を制御する第二の制御手段と、をさらに備えることを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の情報処理装置。 - 前記表示制御手段は、前記撮像画像上に、前記第二の設定手段により設定されたフォーカス評価領域を表示させることを特徴とする請求項10に記載の情報処理装置。
- 前記設定手段は、
前記表示制御手段により表示された撮像画像上において、前記評価領域の設定対象から除外すべき除外領域の指定を受け付けることを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載の情報処理装置。 - 前記表示制御手段は、前記撮像画像上に前記除外領域を表示させることを特徴とする請求項12に記載の情報処理装置。
- 請求項1から13のいずれか1項に記載の情報処理装置と、
前記撮像手段と、
前記制御手段による制御に従って、前記レンズおよび前記撮像素子の少なくとも一方を駆動し、前記あおり角度を変更する駆動手段と、を備えることを特徴とする撮像装置。 - レンズおよび撮像素子を有する撮像手段により撮像された撮像画像を取得するステップと、
取得された前記撮像画像において指定された指定領域内に、複数の評価領域を設定するステップと、
設定された前記複数の評価領域のそれぞれについて、当該評価領域の輝度値をもとに合焦評価値を導出するステップと、
導出された前記合焦評価値に基づいて、前記レンズの光軸に直交する平面と前記撮像素子の撮像面とのなす角度であるあおり角度を制御するステップと、を含むことを特徴とする情報処理方法。 - コンピュータを、請求項1から13のいずれか1項に記載の情報処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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