JP6679690B2 - 情報処理装置、情報処理方法、プログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法、プログラム Download PDF

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本発明は情報処理装置、情報処理方法、プログラムに関し、特に、スポーツの試合などの観覧対象物を観覧しているユーザから適切な配信対象ユーザを選択し、該配信対象ユーザにとって適切な配信シーンを選択し、配信を行う技術に関する。
スポーツの試合などの観覧対象物を観覧することに喜びを感じるユーザにとって、実際に現地に赴いて観覧することは、現地の空気感を肌で感じると共に他者と盛り上がることができる貴重な機会である。このような観覧では、例えば、スポーツの試合であれば得点シーンなどの重要なシーンを実際に目で見ることを楽しみとして来場している観客がいる。
しかし、例えば既に終わっている試合を録画して試合後に閲覧しているような状況とは異なり、重要なシーンはいつ訪れるのか分からないものである。試合開始から試合終了まで継続的に集中して試合観戦を続けることができれば、重要なシーンの見逃しは起こりえないが、現実的ではない。
例えば下記の特許文献1においては、異なった位置にいる複数の選手のプレーや演技等のパフォーマンスを同時的に観ることが困難であることを鑑みて、好きな選手や場所を登録することにより、ユーザは登録情報に基づいた推奨場面の通知を受けとり、重要なシーンの見逃しが起きにくいような構成が開示されている。
特開2016−082350号公報
しかし、実際には、重要なシーンが発生した時刻にトイレへ行くために席を離れている場合や、観戦グッズや飲食物を購入するために売店を訪れている場合など、見逃しは起き得るものである。
そこで、重要なシーンが発生した場合に、来場しているユーザ全てを対象として重要なシーンのリプレイ動画を再生可能な情報を送信することも考えられるが、情報処理装置の処理負担が大きく、適切ではない虞がある。
本発明は、上記の課題を鑑み、観覧対象物を観覧するために会場に来場している場合において、情報処理装置の処理負担を過度に増加させることなく見逃したシーンを適切に配信することを目的とする。
本発明に係る情報処理装置は、会場内で供される観覧対象物を観覧するためにユーザに与えられた観覧位置の情報を取得する第1位置情報取得部と、ユーザの現在位置情報を取得する第2位置情報取得部と、前記観覧位置の情報と前記現在位置情報に応じて配信対象ユーザを決定する対象ユーザ決定部と、前記観覧位置の情報と前記現在位置情報と時刻情報に応じて配信シーンを決定する配信シーン決定部と、前記配信シーンの情報を前記配信対象ユーザに配信する処理を行う配信部と、を備えている。
本構成によれば、観覧位置情報だけでなくユーザの現在位置情報を取得し、その二つの位置情報に基づいて配信対象ユーザと配信シーンが決定される。
上述した情報処理装置の前記対象ユーザ決定部は、前記会場内において観覧するための観覧エリアとは異なる非観覧エリアに前記現在位置情報が包含されるユーザを前記配信対象ユーザとして決定し、前記配信シーン決定部は、前記配信対象ユーザの現在位置情報が前記非観覧エリアに包含されていた時刻情報に基づいて前記配信シーンを決定してもよい。
例えば、会場内に適所に配置されたビーコン発信器に基づいて、ユーザの現在位置が特定可能とされている条件下において、本構成によれば、現在位置情報が非観覧エリアに内包されている場合に配信対象ユーザとして決定される。

上述した情報処理装置の前記対象ユーザ決定部は、前記現在位置情報と前記観覧位置の情報が所定距離以上乖離しているユーザを前記配信対象ユーザとして決定し、前記配信シーン決定部は、前記配信対象ユーザの現在位置情報と前記観覧位置の情報が乖離していた時刻の情報に基づいて前記配信シーンを決定してもよい。
現在位置情報と観覧位置情報の取得は、比較的処理負担の軽い処理で実現することが可能である。また、両位置情報の乖離についても簡易な計算で行うことが可能である。

上述した情報処理装置の前記配信シーン決定部は、前記観覧対象物のシーンごとに状況把握が困難なエリアが存在するか否かを判定すると共に前記困難なエリアが存在する場合に該シーンを前記配信シーンとして決定し、前記対象ユーザ決定部は、前記現在位置情報が前記困難なエリアに包含されるユーザを該配信シーンを配信する前記配信対象ユーザとして決定してもよい。
例えば盛り上がっている人の現在位置情報が偏っている場合(応援チームの違いによるものを除く)、或いは、ユーザの反応タイミングが現在位置情報によって異なる場合、見えにくかったエリアなどの状況把握困難エリアが存在すると判定し、そのシーンを配信対象シーンとして選択する。
上述した情報処理装置においては、ユーザが所持する携帯端末から端末情報を取得する端末情報取得部を備え、前記対象ユーザ決定部は、前記端末情報を用いて前記配信対象ユーザを決定し、前記配信シーン決定部は、前記端末情報を用いて前記配信シーンを決定してもよい。
ユーザの状況をより正確に把握するために端末情報の取得が行われる。即ち、ユーザが所持中の携帯端末(例えば携帯電話)等が備える加速度センサで測定可能な加速度情報を利用することにより、ユーザの実際の状況(歩行中であるなど)を把握することができる。
上述した情報処理装置においては、ユーザが所持する携帯端末から端末情報を取得する端末情報取得部を備え、前記端末情報取得部は、前記端末情報として加速度情報、角速度情報、音情報の少なくとも一つを取得してもよい。
ユーザの状況をより正確に把握するために端末情報の取得が行われる。即ち、具体的に加速度情報や角速度情報や音情報などを取得することにより、ユーザの状況を正確に把握することができる。
上述した情報処理装置の前記配信シーン決定部は、前記配信対象ユーザを含む観覧者の興奮度合いの指標として算出された興奮度に応じて前記配信シーンを決定してもよい。
例えば、ユーザが熱中しているシーンを配信シーンとして決定する。

上述した情報処理装置においては、前記配信対象ユーザを含む観覧者の興奮度合いの指標として算出された興奮度が小さい場合を配信タイミングとして決定するタイミング決定部を備え、前記配信部は、前記配信タイミングに応じて前記配信を行ってもよい。
例えば、ユーザにとって配信シーンの閲覧が可能な状況を配信タイミングとして決定し、配信することが可能となる。また、具体的に興奮度が算出されることにより、ユーザにとって配信シーンの閲覧に適したタイミングで配信が実行される。

上述した情報処理装置においては、前記観覧位置の情報と前記現在位置情報の距離が所定以内とされた場合を配信タイミングとして決定するタイミング決定部を備え、前記配信部は、前記配信タイミングに応じて前記配信を行ってもよい。
これにより、ユーザが自席にいるタイミングや、すぐに自席に戻ることが可能なタイミングで配信が実行される。
上述した情報処理装置においては、前記観覧対象物についてのハイライトとなるシーンを集約したハイライトシーン生成部を備え、前記配信部は、前記観覧対象物の観覧開始時間以降に前記会場に到着したユーザに対して、前記配信シーンの情報として前記ハイライトシーン生成部が生成したハイライトシーンの情報を配信してもよい。
これにより、ユーザが閲覧したいと考えるシーンを集約したハイライトシーン動画などが生成される。このような動画(或いは画像)が配信シーンとして到着したてのユーザに配信される。
本発明に係る情報処理方法は、会場内で供される観覧対象物を観覧するためにユーザに与えられた観覧位置の情報を取得する第1位置情報取得ステップと、ユーザの現在位置情報を取得する第2位置情報取得ステップと、前記観覧位置の情報と前記現在位置情報に応じて配信対象ユーザを決定する対象ユーザ決定ステップと、前記観覧位置の情報と前記現在位置情報と時刻情報に応じて配信シーンを決定する配信シーン決定ステップと、前記配信シーンの情報を前記配信対象ユーザに配信する処理を行う配信ステップと、を情報処理装置が実行するものである。
この情報処理方法により、観覧対象物を観覧するために会場に来場しているユーザに対して、情報処理装置の処理負担を過度に増加させることなく見逃したシーンを適切に配信することができる。
本発明に係るプログラムは、ユーザの現在位置情報を送信する第2位置情報送信機能と、観覧位置の情報と前記現在位置情報に応じて決定された配信シーンを受信する受信機能と、を情報処理装置に実行させるプログラムである。また、会場内で供される観覧対象物を観覧するためにユーザに与えられた観覧位置の情報を送信する第1位置情報送信機能を更に情報処理装置に実行させるプログラムであってもよい。
このプログラムにより、例えば、情報処理装置としてのユーザ端末上で動作するアプリケーションプログラムを実現可能である。
本発明によれば、あるユーザが見逃したと思われるシーンを配信シーンとして決定して当該ユーザに配信することにより、配信対象を適切に限定した上でシーンの見逃しを補完することができる。
本発明の実施の形態の配信制御端末を含むネットワークの説明図である。 ネットワークシステムが備えるビーコン発信器とユーザ端末の関係を示す図である。 実施の形態のコンピュータ装置のブロック図である。 実施の形態の配信制御端末の機能構成の説明図である。 ユーザDBに記憶される情報の一例を示す説明図である。 位置情報DBに記憶される情報の一例を示す説明図である。 重要シーンDBに記憶される情報の一例を示す説明図である。 配信制御DBに記憶される情報の一例を示す説明図である。 エリアDBに記憶される情報の一例を示す説明図である。 現在位置情報記憶処理のフローチャートの一例である。 重要シーン記憶処理のフローチャートの一例である。 配信対象ユーザ決定処理のフローチャートの一例である。 配信対象ユーザ決定処理のフローチャートの別例である。 配信シーン決定・配信処理のフローチャートの一例である。 配信タイミング決定処理のフローチャートの一例である。 配信タイミング決定処理のフローチャートの別例である。 来場判定処理のフローチャートの一例である。 遅刻ユーザ対応処理のフローチャートの一例である。 興奮度に応じた配信処理のフローチャートの一例である。 重要シーン記憶処理のフローチャートの別例である。 配信対象ユーザ決定処理のフローチャートの別例である。
以下、実施の形態を次の順序で説明する。
<1.システム構成>
<2.コンピュータ装置のハードウェア構成>
<3.配信制御装置の機能構成>
<4.DBに記憶される情報の例>
[4−1.ユーザDB]
[4−2.位置情報DB]
[4−3.重要シーンDB]
[4−4.配信制御DB]
[4−5.エリアDB]
[4−6.DBの態様]
<5.各種処理例>
[5−1.現在位置情報記憶処理]
[5−2.重要シーン記憶処理]
[5−3.配信対象ユーザ決定処理]
[5−4.配信対象ユーザ決定処理の別例]
[5−5.配信シーン決定・配信処理]
[5−6.配信タイミング決定処理]
[5−7.配信タイミング決定処理の別例]
[5−8.来場判定処理]
[5−9.遅刻ユーザ対応処理]
[5−10.興奮度に応じた配信処理]
[5−11.重要シーン記憶処理の別例]
<6.まとめ>
<7.プログラム及び記憶媒体>
<1.システム構成>

本実施の形態としての配信制御装置1を含むネットワークシステム全体の構成について、図1を用いて説明する。
配信制御装置1は、通信ネットワーク2を介して複数のユーザ端末3と相互に通信可能とされている。
なお、図1に示した通信ネットワーク2の構成は特に限定されるものではなく、上記したインターネット以外にも、例えばイントラネット、エキストラネット、LAN(Local Area Network)、CATV(Community Antenna TeleVision)通信網、仮想専用網(Virtual Private Network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網などが想定される。
また、通信ネットワーク2の全部又は一部を構成する伝送媒体についても多様な例が想定される。例えばIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)1394、USB(Universal Serial Bus)、電力線搬送、電話線などの有線でも、IrDA(Infrared Data Association)のような赤外線、ブルートゥース(登録商標)、802.11無線、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網などの無線でも利用可能である。
配信制御端末1は、例えば、スポーツの試合やコンサートなどの観覧対象物の観覧を行うために球技場やイベントホールなどの会場に来場したユーザに対して、適切な情報配信を行う情報処理装置である。配信制御端末1は、本発明の情報処理装置の実施の一態様である。
なお、以下の各例では、観覧対象物の一例として野球の試合を取り上げる。また、会場の一例として、野球場(単に球場とも記載する)を取り上げる。
配信制御端末1は、具体的に、野球の試合の中で、重要なシーンを判定する処理や、重要なシーンを配信するユーザを配信対象ユーザとして特定する処理や、配信対象ユーザに配信する配信シーンを重要なシーンから選択する処理などを実行する。具体的には後述する。
また、配信制御端末1はその他にも、会員登録されたユーザの情報を管理する処理や、球場内の各観戦エリアの情報を管理する処理を行う。観戦エリアごとの情報とは、例えば、観戦エリアAに位置するユーザの視点に最も近いカメラのID(Identification)情報や、観戦エリアAに位置するユーザにとって見難い場所についての情報などである。
このような各種の機能を実現するために、配信制御端末1は、ユーザ情報が記憶されるユーザDB(Database)50、ユーザの位置情報が記憶される位置情報DB51、重要シーンについての情報が記憶される重要シーンDB52、観戦エリアごとの配信可否情報やユーザの属性に応じた配信可否情報などが記憶される配信制御DB53、観戦エリアの情報が記憶されるエリアDB54を備えている。
他にも、重要なシーンの動画データが記憶される図示しない動画DBなどを管理する。
これらのDBは、例えばLAN等のネットワークを介して配信制御端末1と通信可能とされており、このようなネットワークは通信ネットワーク2と同様に特に限定されるものではない。
ユーザ端末3は、球場に来場したユーザが用いる情報処理端末である。ユーザ端末3としては、例えば、通信機能を備えたPC(Personal Computer)やフィーチャーフォンやPDA(Personal Digital Assistants)、或いは、スマートフォンやタブレット端末などのスマートデバイスなどである。
なお、ユーザ端末3には、配信制御端末1が提供する各種のサービスを享受するためのアプリケーション(以降、「端末アプリ」と記載)がインストールされ利用可能とされていてもよい。その場合には、後述する配信制御端末1が実行する各種の処理のうちの一部を端末アプリがインストールされたユーザ端末3で行うように構成されていてもよい。具体的には後述する。
ネットワークシステムには、球場内の各所に設置された複数のビーコン発信器4,4,・・・が含まれていてもよい。図2に示すように、ビーコン発信器4は、自身を中心とした所定範囲に信号(ビーコン信号)を発信する機器である。ユーザ端末3には、例えばビーコン信号を受信した場合に所定の処理を行うような端末アプリがインストールされている。所定の処理とは、例えば、ビーコン発信器4のビーコン信号を受信可能な領域に入ったこと配信制御端末1に通知するための情報送信を行う処理などである。
ビーコン発信器4から発信されるビーコン信号は、ビーコン発信器4からの距離が遠くなるなるほど弱くなるようにされている。従って、例えば、ビーコン発信器4を特定可能なID情報(ビーコンIDと記載)と共に受信したビーコン信号の強度情報を配信制御端末1に送信することにより、配信制御端末1はユーザ端末3の現在位置情報を細かく特定可能とされている。
ユーザ端末3(3A,3B,3C,3D)とビーコン発信器4(4A,4B,4C,4D)の位置関係について、図2を参照して説明する。
ユーザ端末3Aのように、何れのビーコン発信器4の受信可能領域に含まれていない場合や、ユーザ端末3Bのように、複数のビーコン発信器4(4A,4B)の受信可能領域が重複する領域に含まれている場合や、ユーザ端末3C,3Dのように、一つのビーコン発信器4(4Cまたは4D)の受信可能領域に含まれている場合などがある。
また、ユーザ端末3Cのように、ビーコン発信器4Cの受信可能領域に含まれているがビーコン発信器4Cとの距離が遠く、受信する信号の信号強度が低い場合や、ユーザ端末3Dのように、ビーコン発信器4Dの受信可能領域に含まれると共にビーコン発信器4Dとの距離が近いために、受信する信号の信号強度が高い場合がある。
<2.コンピュータ装置のハードウェア構成>

配信制御端末1をはじめとした各装置(ユーザ端末3、ユーザDB50、位置情報DB51、重要シーンDB52、配信制御DB53、エリアDB54)を構成するコンピュータ装置のハードウェア構成を図3に示す。各コンピュータ装置のCPU(Central Processing Unit)101は、ROM( Read Only Memory)102に記憶されているプログラム、または記憶部108からRAM( Random Access Memory )103にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM103にはまた、CPU101が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
CPU101、ROM102、およびRAM103は、バス104を介して相互に接続されている。このバス104には、入出力インタフェース105も接続されている。
入出力インタフェース105には、入力部106、出力部107、記憶部108、通信部109が接続されている。
入力部106はキーボード、マウス、タッチパネルなどにより構成される。
出力部107はLCD(Liquid Crystal Display)、CRT(Cathode Ray Tube)、有機EL(Electroluminescence)パネルなどよりなるディスプレイ、並びにスピーカなどにより構成される。
記憶部108はHDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ装置などにより構成される。
通信部109はネットワーク2を介しての通信処理や機器間通信を行う。
入出力インタフェース105にはまた、必要に応じてメディアドライブ110が接続され、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア111が適宜装着され、リムーバブルメディア111に対する情報の書込や読出が行われる。
このようなコンピュータ装置では、通信部109による通信によりデータやプログラムのアップロード、ダウンロードが行われる。またリムーバブルメディア111を介したデータやプログラムの受け渡しが可能である。
CPU101が各種のプログラムに基づいて処理動作を行うことで、配信制御端末1などの各装置(ユーザ端末3、ユーザDB50、位置情報DB51、重要シーンDB52、配信制御DB53、エリアDB54)としての必要な情報処理や通信が実行される。
なお、配信制御端末1などの各装置(ユーザ端末3、ユーザDB50、位置情報DB51、重要シーンDB52、配信制御DB53、エリアDB54)を構成する情報処理装置は、図3のようなコンピュータ装置が単一で構成されることに限らず、複数のコンピュータ装置がシステム化されて構成されてもよい。複数のコンピュータ装置は、LAN等によりシステム化されていてもよいし、インターネット等を利用したVPN等により遠隔地に配置されたものでもよい。複数の情報処理装置には、クラウドコンピューティングサービスによって利用可能なサーバ群(クラウド)としての情報処理装置が含まれてもよい。
情報処理装置の各機能は、情報処理装置においてCPU101でプログラムに応じて実行される処理により実現される機能である。但し以下説明する全部または一部の各構成の処理をハードウェアにより実現してもよい。
また各機能をソフトウェアで実現する場合に、各機能がそれぞれ独立したプログラムで実現される必要はない。一つのプログラムにより複数の機能の処理が実行されてもよいし、一つの機能が複数のプログラムモジュールの連携で実現されてもよい。
また各機能は複数の情報処理装置に分散されていてもよい。更に機能の一つが、複数の情報処理装置によって実現されてもよい。
<3.配信制御装置の機能構成>

配信制御端末1の具体的な機能構成について、図4を参照して説明する。
配信制御端末1は、第1位置情報取得部1a、第2位置情報取得部1b、端末情報取得部1c、対象ユーザ決定部1d、配信シーン決定部1e、タイミング決定部1f、ハイライトシーン生成部1g、配信部1hを備えている。
第1位置情報取得部1aは、球場内に設けられた観客席において、ユーザに与えられた座席位置(観覧位置、自席とも記載する)の情報を取得する処理を行う。座席位置情報は、一人のユーザが着席可能な一つの座席を特定可能な情報であってもよいし、自由席として設けられた複数の座席群の位置を特定する情報であってもよいし、椅子が設けられておらずある程度の人数を収容可能なスペース(エリア)を特定する情報であってもよい。具体的には、「1塁側内野席X列目のY番目の席」であってもよいし、「外野席のライトスタンド側に設けられたエリアZ」であってもよい。
第1位置情報取得部1aが座席位置情報を取得する方法としては、各種考えられる。例えば、ユーザが所有している座席位置を特定可能なチケットの画像情報を取得し、それを解析することにより座席位置情報を取得する。また、ユーザ自身に座席位置情報を入力させることにより座席位置情報を取得してもよい。更に、球場に入場する際にユーザが提示したチケット情報を入場口に設置された機器で読み取り、その情報を利用してもよい。
他にも、ユーザがウェブサイトでチケットを購入した場合に、ユーザの会員IDとチケットの座席位置情報を紐付けておくことにより、ユーザの座席位置情報を取得してもよい。
第2位置情報取得部1bは、ユーザの現在位置の情報を取得する処理を行う。
ユーザの現在位置を取得する方法としては、各種考えられる。例えば、ユーザが携帯している携帯端末(ユーザ端末3)から現在位置情報を取得する。具体的には、ユーザ端末3が備えているGPS(Global Positioning System)機能を利用し、ユーザ端末3にGPS機能で取得した現在位置情報を送信させることにより取得してもよい。また、球場内の各所に設置したビーコン発信器から発せられる信号をユーザ端末3が受信し、ユーザ端末3からビーコン発信器を特定可能な情報を取得することにより、ユーザ端末3の現在位置情報を取得してもよい。
端末情報取得部1cは、ユーザ端末3に関する情報を取得する処理を行う。具体的には、ユーザ端末3が備える加速度センサ、角速度センサ、マイクロフォンで計測される加速度情報、角速度情報及び音情報などを取得する処理を行う。これらの端末情報の取得方法は、各種考えられる。
例えばユーザ端末3が大きな音をマイクロフォンで取得したことを契機として、ユーザ端末3が配信制御端末1に音情報を送信するように構成されていてもよい。また、端末情報取得部1cが所定のタイミングでユーザ端末3に端末情報を送信するように要求することにより取得してもよい。
対象ユーザ決定部1dは、情報の送信対象となるユーザ(配信対象ユーザと記載)を決定する処理を行う。具体的には、自席から離れており本来目撃可能であったはずの重要なシーンを見逃したユーザなどを配信対象ユーザとして特定する処理を行う。
また、自席にいたユーザであっても、シーンによっては見難いシーンが存在する。そのようなユーザについては、別角度で撮影した動画像(即ち第2カメラ情報によって特定されるカメラで撮影した動画像)を配信すべき配信対象ユーザとして判定する処理を行う。
配信シーン決定部1eは、対象ユーザ決定部1dが決定した配信対象ユーザに対して配信すべき情報を決定する処理を行う。例えば、複数ある重要なシーンを撮影した動画像の中から、配信対象ユーザに配信する配信シーンを選択する。
タイミング決定部1fは、配信対象ユーザに配信シーンに関する情報を送信するタイミング(配信タイミング)を決定する処理を行う。
ハイライトシーン生成部1gは、それまでに発生した重要なシーンについての動画像のうちの幾つかを利用して、それまでの試合内容を把握するためのハイライトシーン動画像を生成する処理を行う。
配信部1hは、配信対象ユーザのユーザ端末3に対して配信シーンに関する情報を配信タイミングに応じて送信する処理を行う。配信シーンに関する情報とは、例えば、動画像データをユーザ端末3に送信してもよいし、動画像データを閲覧可能なウェブページ情報としてURL(Uniform Resource Locator)情報を送信してもよい。即ち、ユーザがユーザ端末3を用いて配信シーンを視聴可能な情報が送信される。
配信制御端末1は、他にもユーザに各種のサービスを提供するための処理を行う。具体的には、当該試合に出場している選手のデータを取得して送信する処理のようにユーザ端末3からの要求に応じて行う処理や、球場内のビーコン発信器の位置の管理やカメラ位置の管理を行う内部処理などである。
<4.DBに記憶される情報の例>

[4−1.ユーザDB]
ユーザDB50には、ユーザに関する情報が記憶される。一例を図5に示す。図示するように、ユーザを一意に特定可能なユーザIDに各種の情報が紐付けられて記憶される。
具体的には、ユーザID一つに対して、端末特定情報、来場情報、ポイント情報、住所、年齢、氏名、連絡先情報などの個人情報などが紐付けられる。
端末特定情報は、ユーザが所持するユーザ端末3を特定するための情報である。例えば、配信制御端末1が提供する各種サービスを利用するためにユーザ端末3Aを用いてユーザAがログインした場合、ユーザ端末3Aを特定するための情報(例えばMACアドレス)がユーザAのユーザIDに紐付けられて記憶される。
その後、ユーザAがユーザ端末3Aを用いてログアウト操作を行い、ユーザBがユーザ端末3Aを用いてログイン操作を行うと、ユーザAとユーザ端末3Aの紐付けを解消すると共にユーザBとユーザ端末3Aの紐付けを行う。
このように、ユーザがログインしている間使用している端末を特定するための情報が記憶される。
来場情報は、ユーザが球場に来場した場合に記憶される情報である。この情報は、ユーザが球場に来場していない状態では何も記憶されておらず、来場している間だけ所定の情報(フラグ情報であってもよいし、来場時間を示す情報であってもよい)が記憶されてもよい。また、これまでにユーザが来場した情報を蓄積するように記憶されてもよい。即ち、来場履歴情報とされていてもよい。
ポイント情報は、ユーザが所持しているポイントの情報などである。例えば、球場に来場するたびポイントが付与され、ポイントに応じて各種のサービスを利用できる。ポイントに関する各種の処理は、配信制御端末1とは異なる情報処理端末で実行するように構成されていてもよい。
連絡先情報は、ユーザの電子メールアドレス等である。後述する配信制御では、配信する情報を電子メールアドレスに送信するようにしてもよい。
その他にも、ユーザDB50には、ユーザの好みの選手や球団情報が記憶されていてもよい。また、好みの選手や球団の情報を考慮して配信シーンを選択してもよい。
[4−2.位置情報DB]
位置情報DB51には、ユーザの現在位置や座席位置(或いは観戦エリアを特定する情報)が記憶される。一例を図6に示す。
位置情報DB51には、ユーザを特定するためのユーザIDに対して、各種の現在位置情報が記憶されている。現在位置情報は、試合終了後(観覧終了後)も消去されずに記憶されていてもよいし、試合終了と共に(或いは球場から退出した後)、消去されてもよい。
現在位置情報は、時系列順に記憶されている。例えば、ユーザが移動するごとに新たなレコードが生成されて記憶される。
一つのレコードには、時刻情報、GPS情報、ビーコンID、強度、配信対象フラグの情報が記憶される。
時刻情報は、ユーザの現在位置情報が検出された時刻を示す情報である。ユーザの現在位置情報の検出は、例えば、ユーザが移動した場合に検出されてもよいし、一定時間ごとに記憶されてもよい。ユーザが移動した場合に検出される態様では、現在位置情報の記憶が開始された後に自席から移動しなかったユーザの現在位置情報は少ないレコード数とされる。
GPS情報及びビーコンIDは、何れか一方が記憶されていてもよいし、双方が記憶されていてもよい。即ち、一つのレコードについて、少なくとも何れか一方の情報が記憶される。GPS情報は、ユーザ端末3で測定した緯度及び経度の情報が取得されて記憶される。ビーコンID及び強度情報は、ユーザ端末3がビーコン発信器4の受信可能領域内に移動したことによりユーザ端末3がビーコン信号を受信した際に、ビーコンIDと信号の強度情報を配信制御端末1へ送信することにより記憶される。
一つのレコードには、一組のビーコンID及び強度情報が紐付けられる例を図6に示したが、複数組のビーコンID及び強度情報が紐付けられていてもよい。例えば、図2に示すユーザ端末3Bのように、複数のビーコン発信器4A,4Bの受信可能領域内に位置する場合がある。このような状態では、ビーコン発信器4AのIDと強度情報が記憶されると共に、ビーコン発信器4BのIDと強度情報が記憶されてもよい。これにより、ユーザ端末3Bの現在位置情報をより正確に特定することが可能となる。
また、球場内にはGPS情報が正確に取得可能なエリアと不正確になりがちなエリアが混在していることが考えられる。例えば、ビーコン発信器4A付近で取得したGPS情報は正確であるが、ビーコン発信器4B付近で取得したGPS情報は周囲環境などから不正確となりがちな場合などである。そのような場合には、ビーコン発信器4Bの受信可能領域に入ったことを示す情報とGPS情報を共にユーザ端末3から受信した場合に、配信制御端末1はGPS情報を位置情報DB51に記憶せずに破棄してもよい。勿論、ユーザ端末3の端末アプリでそのような場合のGPS情報を配信制御端末1に送信しないように制御してもよい。
なお、球場内には試合観戦に適したエリアと不適切なエリアが混在している。それらのエリア間を移動した場合にGPS情報やビーコン情報が記憶されることが望ましい。即ち、後述する各種の処理では、ユーザが観戦に適したエリアに位置しているか否かに応じて処理内容が変わる場合があるためである。
配信対象フラグの情報は、例えば、ユーザがそのときに観戦不可能な状態にあったか否かを判定した結果を記憶したものである。観戦不可能な状態とは、例えば、観戦スペースが設けられた観戦エリア以外の非観戦エリアにいることによって観戦できない状態や、自席から離れていることによって観戦できない状態などである。配信対象フラグがOFFとされている状態は、当該レコードが記憶されたときに観戦可能な状態にあったことを示しており、配信対象ユーザからは外れている時間帯を示している。
一方、配信対象フラグがONとされている状態は、当該レコードが記憶されたときに観戦不可能な状態にあった(或いは不可能な状態だったかもしれない)ことを示しており、配信対象ユーザとして該当している時間帯を示している。
[4−3.重要シーンDB]
重要シーンDB52には、重要シーンについての情報が記憶される。一例を図7に示す。
図示するように、重要シーンDB52には、重要なシーンごとに付与されたシーンID一つ一つに対して、シーンの開始時刻情報と終了時刻情報、対応カメラIDの情報が紐付けられて記憶されている。
球場では、球場内に設置された位置固定式或いは位置可動式の複数のカメラによって試合内容が記録されている。各カメラには異なるIDが付与されている。カメラの位置はそれぞれ異なるため、シーンごとに視聴に適するカメラが異なる。対応カメラIDの情報は、その重要シーンを視聴するのに相応しいカメラを特定するための情報である。
なお、重要シーンは他の重要シーンと一部または全部の時間帯が重複していても構わない。即ち、ある重要シーンが開始されて終了する前に他の重要シーンが開始されても構わない。例えば、打席に立っている打者についての重要シーンがホームベース付近で開始された後、外野手についての重要シーンが守備位置付近で開始されてもよい。
なお、開始時刻情報は、球場の歓声の大きさなどから自動で記録されるようにしてもよいし、オペレータが手動で設定してもよい。手動で設定する場合は、オペレータが操作した時間を開始時刻としてもよいし、それよりも前の時刻を開始時刻として設定可能とされていてもよい。終了時刻情報についても同様に、歓声が小さくなったことが自動で識別されて時刻情報が記録されてもよいし、オペレータの手動操作によって記録されてもよい。
[4−4.配信制御DB]
配信制御DB53には、重要なシーンごとに配信するか否かを示すフラグ情報が記憶されている。一例を図8に示す。
具体的には、エリア別配信制御情報として、エリアA,B,・・・ごとに配信シーンとして採用するか否かを示すフラグが記憶されている。シーンID=SC_00001(シーンSC1)とされた重要シーンは、エリアBからは見やすいシーンであり、且つエリアAからは見難いシーンである。従って、エリアAで観戦していたユーザに対しては、補完する意味でも当該シーンを配信することが望ましい。
一方、シーンID=SC_00002とされた重要シーン(シーンSC2)は、エリアA,Bの双方から見難いシーンであったことが考えられる。従って、エリアA,Bで観戦していたユーザ双方を配信対象ユーザとする。
また、当該重要シーンは、見やすいエリア/見難いエリアの別によらず、試合を観戦する上で観客が沸き立った重要なシーンであったことが考えられる。このような重要シーンは、もう一度リプレイ動画を見たいと考えるユーザが多いため、全てのエリアにいるユーザ(即ち全ユーザ)を配信対象ユーザとして設定する。
離席ユーザ情報は、そのシーンが発生した当時に自席から離席していたユーザ(或いはトイレなどの非観戦エリアに移動していたユーザ)を配信対象ユーザとするか否かを重要シーンごとに判定した結果が記憶されている。重要シーンの中でも重要度が低いシーンである場合には、離席ユーザを配信対象ユーザと設定しない場合もある。
遅刻ユーザ情報は、まだ球場に到着していないユーザに対して見せるべき重要シーンであるか否かを判定した結果が記憶されている。遅刻ユーザに対しては、所定数の重要シーンを配信するようにしてもよい。その場合には、新たに遅刻ユーザに見せるべき重要シーンを決定する場合には、代わりに既に決定していた他の重要シーンのうちの一つを配信するシーンから除外するためにフラグをOFF(図中の×)にする処理を行う。
他にも応援するチームに応じて配信する重要シーンを変更することが考えられる。Aチーム応援ユーザの情報やBチーム応援ユーザの情報は、そのために配信制御DB53に記憶される情報である。例えば、シーンSC1はAチームが活躍したシーンであるため、Aチームを応援しているユーザに配信するべき重要シーンであることを示す情報が記憶されている。また、シーンSC2は、何れのチームにとっても重要なシーンであるため、応援するチームに関係なく配信するべきシーンであることを示す情報が記憶されている。
なお、離席ユーザについての情報は、更に細分化することも考えられる。例えば、シーン終了後5分未満に自席に戻ったユーザについての制御情報と、5分以上自席に戻らなかったユーザについての制御情報を記憶してもよい。
具体的には、重要シーンが終了した後すぐに自席に戻ったユーザは、周囲の観客の反応から直前に何が起こったのか知りたい場合がある。そのような場合には、シーン終了後5分未満に自席に戻ったユーザに対しては当該重要シーンを配信することを示す情報が記憶される。また、その重要シーンがそれ程重要なシーンではなかった場合には、5分以上自席に戻らなかったユーザに対しては当該重要シーンを配信しないことを示す情報が記憶される。
[4−5.エリアDB]
エリアDB54には、球場内の観客が立ち入ることのできる一部のエリアまたは全てのエリアの情報が記憶されている。これらの情報は、例えばオペレータの手動により記憶される。一例を図9に示す。
エリアを一意に特定可能なエリアIDに対して、位置特定情報、観覧(観戦)可否情報、対応カメラ情報、シーン発生位置ごとの観覧可否情報などが紐付けられて記憶されている。
位置特定情報は、エリアの位置や範囲を特定するための情報である。緯度情報及び経度情報であってもよいし、「一塁側後方」などのように球場内の場所が特定可能な情報であってもよい。また、球場内に各所に配置されたビーコンの受信可能領域に基づいて規定された範囲情報であってもよい。
観覧可否情報は、観覧(観戦)の可否を示す情報である。観覧可否情報が「可」とされているエリアは、試合の直接の観覧が可能なエリアとされている。例えば、観覧のためのスペース(席でもよい)が設けられている観覧エリアである。但し、一部の場所で起きたシーンについては観覧できないなど、球場内で起き得る全てのシーンが観覧可能でない場合も含まれる。
また、観覧可否情報が「否」とされているエリアは、試合の直接の観覧が不可能なエリアや非観覧エリアとされている。但し、付近に設置されているモニタなどを通して間接的な観覧が可能とされていてもよい。
対応カメラ情報は、そのエリアにいる観客の視線と最も近い状態の映像を提供可能なカメラを特定する情報(第1カメラ情報)や、そのエリアにいる観客とは異なる角度から見た状態の映像を提供可能なカメラを特定する情報(第2カメラ情報)とされている。
即ち、第1カメラ情報は、そのエリアに最も近い位置にあるカメラを特定するための情報である。
また、ライトスタンドエリアにおける第2カメラ情報は、例えば、バックネットに位置するカメラを特定するための情報である。
シーン発生位置ごとの観覧可否情報は、そのエリアにいる観客が見えない場所や見難い場所を示す情報である。例えば、AR_00001とされたエリアにいる観客は、ホームベース上で起きたシーン及びバックスクリーン付近で起きたシーンは見難く(或いは全く見えず)、ライトポール際で起きたシーンのみよく見える状態とされる。また、AR_00002とされたエリアにいる観客は、観覧可否情報が「否」とされているため、何れの場所で発生したシーンも観覧不可とされている。
なお、シーンの見やすさの違いは、例えば球場内に配置された柱などの構造物などに基づくものである。
なお、図9に示す各エリアは、図8に示したエリアA,B,・・・とは異なるものであってもよい。例えば、図9に示す各エリアには、各シーンを全く見られないエリアが含まれているが、図8に示すエリア別配信制御情報は、シーンを見ることが可能であっても見難かったユーザに配信するか否かを決定するために設けられている情報であるため、各シーンを全く見ることができない観覧不可能エリア(或いは非観覧エリア)は含まれていなくてもよい。
また、図8及び図9に示すエリア情報は、それぞれエリアの区切り方が異なるものであってもよい。勿論、図8と図9に示す各エリアの区切り方が同じであってもよい。
[4−6.DBの態様]
これらの各DB(ユーザDB50、位置情報DB51、重要シーンDB52、配信制御DB53、エリアDB54)は、配信制御端末1を構成する各情報処理装置が必要に応じてアクセス可能とされていればどのような形態で実現されていてもよい。例えば配信制御端末1と同一システム内の記憶部に各DB(ユーザDB50、位置情報DB51、重要シーンDB52、配信制御DB53、エリアDB54)のすべてが形成されていてもよいし、各DB(ユーザDB50、位置情報DB51、重要シーンDB52、配信制御DB53、エリアDB54)の一部又は全部が別体、遠隔地等のコンピュータシステムに設けられていてもよい。もちろん各DB(ユーザDB50、位置情報DB51、重要シーンDB52、配信制御DB53、エリアDB54)が一つの装置(例えば一つのHDD等)内に形成されている必要はない。また各DB(ユーザDB50、位置情報DB51、重要シーンDB52、配信制御DB53、エリアDB54)のそれぞれが、それぞれ1つのDBとして構成される必要もない。例えばユーザDB50に記憶される情報が、複数のユーザDB(例えばログイン用のユーザDBと来場情報が記憶されるユーザDBなど)により記憶管理されてもよい。以下説明する各DB(ユーザDB50、位置情報DB51、重要シーンDB52、配信制御DB53、エリアDB54)は、実施の形態の処理に関連する情報の記憶部を、それぞれ1つのDBの形態で例示したものに過ぎない。
<5.各種処理例>

[5−1.現在位置情報記憶処理]
前述したように、本実施の形態では、ユーザの位置情報に応じた制御を行う。ここでは、ユーザの位置情報を取得するための処理について、図10を参照して説明する。
なお、この処理は、例えば配信制御端末1の第2位置情報取得部1bの機能を利用することにより実行される。
なお、図10に示す一連の処理は、ユーザ端末3ごとに実行される例である。
配信制御端末1は、ステップS101で、ユーザの現在位置情報要求をユーザ端末3に送信する処理を行う。
該要求に応じてユーザ端末3が現在位置情報を送信すると、配信制御端末1はステップS102で該情報を受信する処理を行う。
これによって、配信制御端末1は対象のユーザ端末3の現在位置情報を取得することができる。即ち、ユーザ端末3を携帯しているユーザの現在位置を特定することができる。
配信制御端末1はステップS103で、前回の現在位置情報を取得する処理を行う。なお、ステップS102の処理が球場に来場した後の初回の現在位置情報取得の処理であった場合は、以降のステップS104,S105の処理を行わずにステップS106の処理へと以降する。
配信制御端末1はステップS104で、移動距離を算出すると共に移動距離が所定以上であるか否かを判定する。
移動距離は、例えば、「前回の現在位置」と「今回取得した現在位置」の差分を算出することにより行う。移動距離が所定以上である場合はユーザが新たな位置へ移動したと判定し、ステップS105で配信制御端末1は今回新たに取得した現在位置情報を位置情報DB51に記憶する処理を行う。
移動距離の判定に用いる所定値は、例えば、数十センチや1mなどである。このような値は、GPSの精度によって決定されるものである。即ち、ユーザがある位置にとどまっていたとしても、GPSの精度によって測定値が1m程度ずれる可能性がある場合には、所定値を1mとする。これによって、実際にユーザが移動していないにも関わらず移動したと判定されてしまうことを防止することができる。
移動距離が所定未満である場合にはユーザは移動していないと判定しステップS105の処理を行わずにステップS106に進む。
配信制御端末1は、ステップS106において、所定時間待機する。待機時間を設けることにより、過度の頻度でユーザ端末3に現在位置情報要求を行ってしまうことが防止される。
図10に示す一連の処理を配信制御端末1が行うことにより、定期的にユーザ端末3の現在位置情報が取得されると共に、ユーザ端末3が移動していた場合には新たな現在位置情報がDBに記憶される。
[5−2.重要シーン記憶処理]
配信制御端末1は、前述したように、ユーザに重要シーンの配信を行うものである。そのために、観覧対象物である野球の試合において、球場で繰り広げられる各シーンのうち、何れのシーンが重要シーンであるかを判定し、重要シーンDB52に記憶する処理を行う。
具体的に、図11を参照して説明する。
配信制御端末1はステップS201で、大歓声が発生したか否かを判定する。大歓声の発生の有無は、例えばユーザ端末3が取得した音情報を受信することにより判定してもよいし、球場内の適所に設けられた音情報取得装置(マイクロフォンを備えた装置)から取得してもよいし、球場内の各カメラから取得してもよい。
大歓声が発生したと判定した場合、配信制御端末1は重要シーンの発生を検知したと判断し、ステップS202で重要シーン開始時刻として現在の時刻情報を記憶する処理を行う。
続いて、配信制御端末1はステップS203で、例えば、図7における対応カメラIDなどのカメラ情報を記憶する。
対応カメラIDは、今回の重要シーンについての概要や詳細を把握することが可能なカメラや適切なカメラを特定するための情報である。従って、後述する重要シーンの配信を行う場合には、対応カメラIDに応じて適切な動画像が選択されて配信される。
配信制御端末1はステップS203で、重要シーンが終了したか否かを判定する処理を行い、重要シーンが続いていれば再度ステップS204の処理を実行する。
重要シーンが終了した場合、配信制御端末1はステップS205で、重要シーンの終了時刻として現在の時刻情報を記憶する処理を行う。
なお、重要シーンの開始は自動で判定すると共に、終了についてはオペレータにより手動で判定されてもよい。その場合には、重要シーンの終了時刻は手動で入力される。
ステップS206で、状況把握困難エリアの有無を判定する処理を配信制御端末1は行う。
状況把握困難エリアとは、重要シーンの主な舞台となった位置に応じて決定されるものであり、該重要シーンの把握が困難なエリアである。そのような状況把握困難エリアが存在するか否かを判定した後、ステップS207で配信制御端末1は配信制御情報の記憶処理を行う。
配信制御情報は、例えば図8に示した配信制御DB53に記憶されるような情報である。即ち、重要シーンであると判定した今回発生したシーンについて、どのようなユーザに配信するかを決定するための情報である。
具体的には、状況把握困難エリアが存在するとステップS206で判定した場合、状況把握困難なエリアに対して配信フラグをON(図8の○印)にする。また、今回の重要シーンを離席ユーザに配信するかどうかや、遅刻ユーザに配信するかどうか、或いは応援チームに応じて配信するか否かを決定し、配信制御DB53に記憶する処理となる。
ステップS201の処理の説明に戻る。
ステップS201で、大歓声が発生していないと判定した配信制御端末1は、ステップS208で単位時間あたりのコメント投稿数(コメント数)が所定以上であるか否かを判定する。
コメント数は、例えば、野球の試合の速報が掲載されているウェブページにおいて所定時間内に投稿されたコメントの数であってもよいし、SNS(Social Networking Service)に単位時間あたりに野球の試合について投稿された投稿数であってもよい。また、これらの双方を加算したものであってもよい。即ち、対象の試合について人々が行った何らかの投稿を計測したものであればよい。
単位時間あたりのコメント数が所定以上であれば、配信制御端末1はステップS202乃至S207の各処理を実行する。
また、単位時間あたりのコメント数が所定未満であれば、配信制御端末1はステップS209において、得点の変動の有無を判定する。
得点の変動があった場合、配信制御端末1はステップS202乃至S207の各処理を実行する。
一方、得点の変動が無いと判定した場合、或いは、ステップS207で一つの重要シーンについての記憶処理を行った後、配信制御端末1はステップS201の処理を再度実行する。
図11に示す一連の処理が実行されることにより、重要シーンについての情報が重要シーンDB52に記憶され、後述の各処理に利用される。
なお、大歓声が発生したか否かを判定するためにカメラで取得した音情報を用いる場合には、カメラごとに図11に示すステップS201乃至S207の各処理を実行してもよい。これにより、局所的な歓声が発生した重要シーンについての情報を逃さずに記憶することができる。
なお、大歓声が発生したか否かをステップS201で判定するのではなく、大歓声が発生したことを検知し、該検知をトリガとしてステップS202以降の処理が実行されるようにしてもよい。ステップS208やS209の処理も同様である。
また、重要シーン記憶処理は、上述のように、歓声の大きさ等から自動で判定してもよいが、オペレータによって手動で設定されてもよい。その場合には、重要シーンDB52には手動によって選択された重要シーンに関する情報が記憶される。
[5−3.配信対象ユーザ決定処理]
本実施の形態では、重要シーンを閲覧することができなかったユーザに対しては、該重要シーンを配信シーンとして選択し、配信し得る。
配信対象ユーザ決定処理では、重要シーンを閲覧できない状況下にあるユーザを特定する処理である。
この処理は、例えば配信制御端末1が対象ユーザ決定部1dの機能を用いることにより実行される。
具体的に図12を参照して説明する。
配信制御端末1はステップS301で、一人のユーザを選択する処理を行う。ここで選択されたユーザは、以降の説明において「選択ユーザ」と記載する。
配信制御端末1はステップS302で、選択ユーザの現在位置情報を取得する処理を実行する。図10に示す現在位置情報記憶処理が定期的に行われている場合、ステップS302の処理は、位置情報DB51から選択ユーザの最新の現在位置情報を取得する処理となる。
配信制御端末1はステップS303で、取得した現在位置情報に基づいて選択ユーザが試合の観戦がし難い非観戦エリアに位置しているか否かを判定する。
選択ユーザが非観戦エリアに位置している場合、配信制御端末1はステップS304で、選択ユーザを配信対象ユーザと判定し、ステップS305で選択ユーザの配信対象フラグをONにする処理を行う。具体的には、位置情報DB51の各レコードIDに配信対象フラグが紐付けられる。配信対象フラグがONのまま新たな位置情報が記憶される場合には、配信対象フラグ情報は引き継がれる。即ち、レコードID=R_00003の位置情報が記憶された後、当該ユーザがステップS304の処理によって配信対象ユーザと判定された場合には、レコードID=R_00003とされたレコードに配信対象フラグがONである情報が紐付けられて記憶される。その後に当該ユーザが移動することにより新たなレコード(レコードID=R_00004)が記憶された場合には、配信対象フラグはOFFに変更されていないため、配信対象フラグがONであることを示す情報が紐付けられる。
この方法により、後から位置情報DB51の情報を確認した場合であっても、ユーザの配信対象フラグがONであった期間が分かるようになっている。
なお、このことから理解されるように、図10の現在位置情報記憶処理を行う際に、図12に示す一連の処理を行ってもよい。この場合には、ステップS301及びS302の処理は不要となる。
ステップS305で配信対象フラグをONに設定したことにより、配信対象フラグがOFFに変更されるまで選択ユーザに適切な重要シーンが配信シーンとして配信され得る。
配信対象フラグをONにした後、配信制御端末1はステップS301で別のユーザを選択ユーザとして選択し、以降の処理を続ける。
一方、ステップS303で選択ユーザが非観戦エリアでなく観戦エリアにいると判定した場合、配信制御端末1はステップS306で、選択ユーザの現在位置情報と観戦位置情報から、ユーザが自席から離れた状態にあるか、即ち離席ユーザであるか否かを判定する。
選択ユーザが離席ユーザである場合(ステップS306:Y判定)、配信制御端末1はステップS304,S305の両処理を実行する。即ち、選択ユーザを配信対象ユーザと判定する。
選択ユーザが離席ユーザでない場合(ステップS306:N判定)、配信制御端末1はステップS307で、自席にいると判定し選択ユーザの配信対象フラグをOFFに設定する。続けて、配信制御端末1はステップS308で観戦位置情報に基づくエリア情報を取得する。
観戦位置情報に基づくエリア情報とは、ユーザの自席が位置するエリアを特定するための情報であり、例えば、ユーザが自席から見難かったシーンなどを抽出する際に用いられる。
配信制御端末1はステップS309で、配信制御DB53からユーザの自席位置に基づくエリア別配信制御情報を取得する。即ち、配信すべきか否かの情報を重要シーンごとに取得する。
配信制御端末1はステップS310で、未配信且つ配信するべき配信シーン(重要シーン)が存在するか否かを判定し、配信するべき配信シーンがある場合には、当該配信シーンを配信するための配信処理をステップS311で行う。
これにより、配信制御DB53に記憶された制御情報に基づいて適切な配信処理が行われる。
図12に示す処理例では、非観戦エリアに位置するユーザや離席ユーザを配信対象ユーザと判定したが、何れか一方の判定処理だけを行ってもよい。即ち、離席ユーザであっても観戦エリアにいるユーザは配信対象ユーザから除外するように構成してもよい。
[5−4.配信対象ユーザ決定処理の別例]
配信対象ユーザを決定するための処理について、図12に示した一例とは異なる例を図13に示す。
図12に示した処理と同様の処理については、適宜説明を省略する。
配信制御端末1は、ステップS401で、一人のユーザを選択ユーザとして選択し、ステップS402で選択ユーザの現在位置を取得する。次に、配信制御端末1はステップS403で、選択ユーザが非観戦エリアにいるか否かを判定し、非観戦エリアにいる場合にはステップS404及びS405で、選択ユーザを配信対象ユーザと判定し配信態様フラグをONに設定する。一方、選択ユーザが非観戦エリアにいない場合、配信制御端末1はステップS406で現在位置情報と観戦位置情報が所定距離以上乖離しているかどうかを判定する。
ステップS401乃至S406の各処理は、図12のステップS301乃至S306の各処理と同様の処理である。
現在位置情報と観戦位置情報が所定距離以上乖離していない場合、配信制御端末1はステップS411乃至S415の各処理を行う。この処理についても図12に示すステップS307乃至S311の各処理と同様の処理であるため、説明を省略する。
一方、現在位置情報と観戦位置情報が所定距離以上乖離している場合、配信制御端末1はステップS407の処理を実行する。ステップS407では、選択ユーザが所持している携帯端末(ユーザ端末3)から端末情報を取得する。ここで取得する端末情報は、例えば、加速度センサの測定値や角速度センサの測定値やそれらを加工した情報などである。
これらの端末情報を用いて、配信制御端末1はステップS408で、選択ユーザが歩行中であるか否かを判定する。そのため、ステップS407で取得する端末情報は、歩行中であるか否かを判定するための情報であり、歩行中であることを示す情報や歩行中でないことを示す情報など、直接的な情報であってもよい。
選択ユーザが歩行中と判定した場合、配信制御端末1はステップS404、S405の両処理を行うことにより、選択ユーザを配信対象ユーザと判定する。
一方、選択ユーザが歩行中でないと判定した場合、選択ユーザは非観戦エリアに位置すると共に一定の場所に止まっていることから、試合の観戦が可能な状態と推定し、配信対象ユーザとしての設定は行わない。
即ち、配信制御端末1はステップS409で配信対象フラグをOFFに設定し、ステップS410で現在位置情報に基づくエリア情報を取得する。そして、配信制御端末1はステップS413で現在位置情報に基づいてエリア別配信制御情報を取得し、配信すべき配信シーンがある場合はステップS415の配信処理を行う。
図13に示す一連の処理を実行することにより、ユーザの位置情報だけでなくユーザの状態をより詳細に考慮して配信対象ユーザの決定が行われる。
また、観戦位置(自席)と異なる位置で試合を観戦しているユーザに対しては、適切に配信対象ユーザから外す処理を行い、自席の位置ではなく現在位置に応じて配信シーンが選択された配信される。
[5−5.配信シーン決定・配信処理]
図12、及び図13の配信対象ユーザの決定処理におけるステップS310,S311(或いはステップS414,S415)では、未配信の配信シーンを配信する処理を実行する例を述べた。ここでは、更に具体的に配信シーンを決定する処理について図14を参照して説明する。
なお、図14の処理は、配信対象フラグがOFFに変更された際に実行される処理である。例えば、図12のステップS308乃至S311の各処理に代わって実行される処理である。
配信制御端末1はステップS501で、配信対象フラグがOFFに変更されたユーザのフラグ情報を取得する。具体的には、図6に示す位置情報DB51から、当該ユーザについての各レコードの配信対象フラグを取得する。
次に、配信制御端末1はステップS502で、フラグON期間を算出する処理を実行する。
フラグON期間は、例えばユーザID=U_00001とされたユーザについては、レコードIDがR_00003〜R_00005とされた情報が記憶された期間とされる。なお、レコードR_00002の情報が記憶された直後にユーザが移動し配信対象フラグがONとされるべき状況へと変化した可能性を考慮し、レコードIDがR_00002〜R_00006とされた情報が記憶された期間をフラグON期間としてもよい。
配信制御端末1はステップS503で、フラグON期間の現在位置情報を取得する。
フラグON期間における現在位置情報は、同じ位置情報DB51から取得可能である。具体的に、現在位置情報は例えばGPS情報やビーコンID(強度情報も含む)として記憶されている。
配信制御端末1はステップS504で、重要シーンDB52から配信シーンの候補を取得する。具体的には、フラグON期間の少なくとも一部が含まれている重要シーンを配信シーンの候補として選択する。これによって、ユーザが見ることのできなかった可能性のある重要シーンを配信シーンの候補として選ぶことができる。
配信制御端末1はステップS505で、配信制御DB53を参照して配信シーンの候補から配信シーンを決定する処理を行う。
具体的には、ステップS503で取得した時間ごとの現在位置情報から、ユーザが配信シーン候補となった重要シーンが発生した時間帯にどの場所にいたのかを特定(或いは推定)し、場所に応じて配信制御情報を参照し、配信シーンの候補を配信シーンとすべきか否かを判定する。例えば、シーンID=SC_00001とされた重要シーンが発生したときにユーザが離席ユーザとして判定されていた場合は、該重要シーンを配信シーンとして決定する。
また、ステップS505の処理では、フラグON期間ではない時間帯(フラグOFF期間)に基づいた配信シーンの決定も行う。例えば、フラグOFF期間は、ユーザが自席にいた時間帯である。自席にいるユーザに対しても配信すべき配信シーンは存在する。具体的には、前述のように、自席からは見難いシーンについて自席とは別の角度からシーンを確認することが動画像を配信シーンとして配信する。
そのために、ユーザの現在位置情報(或いは自席の位置情報)と配信制御DB53のエリア別配信制御情報に基づいて、配信シーンの決定を行う。具体的には、ユーザが自席にいる時間帯(フラグOFF期間)に発生した重要シーンがシーンID=SC00001,SC_00002,SC_00003とされ、ユーザの自席位置がエリアAに位置する場合、シーンID=SC_00001、SC_00002とされた重要シーンを配信シーンとして決定すると共に、シーンID=SC_00003とされた重要シーンは配信シーンとしないことを決定する。
最後に、配信制御端末1はステップS506で、フラグON期間に発生したシーンから選択された配信シーンやフラグOFF期間に発生したシーンから選択された配信シーンについて、配信スケジューラの設定を行う。
これは、各配信シーンを配信する配信タイミングを決定するものであり、ユーザが配信シーンを閲覧するタイミングとして適切な時間帯(或いは配信条件)を決定し、スケジューラに登録する処理である。
スケジューラに登録された配信予約は、配信時刻が到来したタイミングや配信条件が成立したタイミングで配信シーンの配信が行われる。
配信条件としては、例えば、ユーザが自席に戻ったことを条件とする。また、重要シーンが発生中でないこと(即ち終了時刻情報が記憶されていない重要シーンがないこと)を条件とする。また、ユーザが自席に戻り、且つ、重要シーンが発生中でないことの双方のアンド条件とされてもよい。
なお、同じ動画像を何度も配信してしまうことを防止するために、一度配信した配信シーンについては、配信完了をあらわすフラグをユーザごとに設定しておくことが望ましい。
[5−6.配信タイミング決定処理]
先の図14の配信シーン決定・配信処理では、ステップS506で配信スケジューラを設定する際の具体例として、配信対象ユーザが配信シーンの閲覧をし易い状況下になったら配信するといった配信条件を設定する例を述べた。
ここでは、図15を参照して、更に具体的な配信タイミングの決定について説明する。
なお、図15の処理は、例えば、配信制御端末1がタイミング決定部1fの機能を用いることにより実現可能である。
本例では、対象ユーザが落ち着いたときに配信するという配信条件が設定されており、以降の処理で具体的に「ユーザが落ち着いたとき」を判定する。
配信制御端末1はステップS601で、ユーザが所持しているユーザ端末3から端末情報を取得する。ここで取得する端末情報は、例えば、ユーザ端末3が備えるマイクロフォンで取得した音情報や角速度情報や加速度情報である。
次に、配信制御端末1はステップS602で、興奮度を算出する。興奮度は、ユーザ端末3を所持しているユーザが現在目の前で行われている野球の試合にどの程度興奮しているか(即ち興奮しているか)を示す指標である。算出方法は各種あり、例えば、マイクロフォンで取得した音情報に人の歓声がどの程度含まれているかを抽出し、その声量に応じて興奮度を算出する。また、ユーザ端末3を所持したユーザが自席から立ち上がったり座り直したりするたびに計測される加速度や角速度の変化を端末情報から取得し、静かに座っている状況に対してどの程度乖離しているかを算出することにより、興奮度としてもよい。
配信制御端末1はステップS603で、興奮度の大きさによって分岐する処理を実行する。即ち、興奮度が大きい場合、配信制御端末1はユーザが落ち着いている状況ではないと判定し、ステップS601の処理へと戻る。
一方、興奮度が小さい場合、配信制御端末1はユーザが落ち着いている状況(即ち配信シーンを閲覧するのに適した状況)であると判定し、ステップS604で現在が適切な配信タイミングであると決定する。
配信制御端末1はステップS605で、配信処理を実行する。
図15に示す処理を実行することにより、配信スケジューラに設定された配信シーンの配信処理が適切に実行され得る。
[5−7.配信タイミング決定処理の別例]
配信タイミングの決定処理について、図15とは異なる例を図16を参照して説明する。
配信制御端末1はステップS651で、配信対象ユーザの現在位置と観戦位置の情報を取得する。各位置情報は、位置情報DB51から最新のレコードに準じて取得してもよいし、新たに配信対象ユーザが所持するユーザ端末3から取得してもよい。
配信制御端末1はステップS652で、現在位置と観戦位置の距離が近さに基づいて分岐する処理を行う。即ち、距離が遠い場合、換言すればユーザが観戦位置から遠い場所にいる場合(ステップS652:Nの場合)、ユーザは落ち着いて配信シーンを見る状態にはないと判定し、配信制御端末1はステップS651の処理へと戻る。
一方、距離が近い場合、即ちユーザが自席に近い位置にいる場合(ステップS652:Yの場合)、配信制御端末1は、ユーザはすぐに自席に戻って配信シーンの閲覧が可能であると判定し、続くステップS653で現在が適切な配信タイミングであると決定する。
配信制御端末1は、ステップS654で配信処理を実行する。
なお、図15及び図16の双方の判定処理を行い、興奮度が小さく、更に自席に近い場合に、配信タイミングと決定してもよい。
[5−8.来場判定処理]
ユーザが球場に来場した際に実行される来場判定処理の一例について、図17を参照して説明する。
これらの処理は、例えば配信制御端末1が各部の機能を用いて実行されるものである。
配信制御端末1は、ステップS701で、ログイン情報入力要求を行う。この処理は、例えば、ユーザ端末3に対して要求を送信する処理である。
要求に応じて入力されたログイン情報を受信した配信制御端末1は、ステップS702で、ログイン情報とDBに記憶された情報の照合を行い、ログインが成功したか否かを判定する。
ログインが失敗した場合(ステップS702:Nの判定)、配信制御端末1は再度ステップS701の処理を実行する。
一方、ログインが成功した場合(ステップS702:Yの判定)、配信制御端末1はステップS703で、会員情報にチケット情報が紐付けられているか否かを判定する。
チケット情報のひも付けがない場合の処理については後述する。
チケット情報のひも付けがある場合、配信制御端末1はステップS704で、現在位置情報を取得する。この情報は、例えばユーザ端末3からGPS情報を取得することにより行う。また、ユーザ端末3が会場内や会場外に設置されたビーコン発信器の信号を受信したことを現在位置情報として取得してもよい。
配信制御端末1は、ステップS705で、現在位置情報からユーザ端末3及びその所持者であるユーザが球場内にいるか否かを判定する。
球場内に当該ユーザがいる場合、配信制御端末1はステップS706で来場認定をし、ステップS707で座席情報を記憶する。記憶処理では、ユーザが来場したことを記憶してもよい。
座席情報の記憶は、例えば、端末アプリを用いて自席についたら所定のボタンを押下してもらうように促し、該ボタンが押下されたことによって自席の位置を特定してもよい。また、チケット情報から該ユーザに与えられた座席位置を特定してもよい。その場合には、例えば、ユーザIDやユーザ名と購入したチケット情報と座席位置が紐付けられたDBを用意し、該DBから自席位置を特定し取得する。座席情報は、例えばユーザDB50の来場情報の一部として記憶される。また、ユーザの現在位置情報を位置情報DB51に記憶してもよい。
続いて、配信制御端末1はステップS708でユーザが遅刻しているか否かを判定する遅刻判定処理を実行する。この処理は、例えばユーザがチケットを用いて球場に入場した際に記憶される時刻情報に基づいて遅刻か否かを判定してもよいし、ユーザが自席について前述の端末アプリのボタンを押下した時刻情報に基づいて遅刻か否かを判定してもよい。
更には、ユーザ端末3で取得しているGPS情報の履歴から、ユーザがいつから球場内にいるかを特定し、遅刻か否かを判定してもよい。
遅刻ユーザではないと判定された場合、配信制御端末1は図17に示す一連の処理を終了させる。
一方、遅刻ユーザと判定された場合、配信制御端末1はステップS710で、遅刻ユーザ対応処理を実行する。この処理については、後述する。
ユーザの現在地情報を取得した結果、ユーザが球場外にいると判定した場合(ステップS705:Nの場合)、配信制御端末1はステップS711で当該ユーザについて非来場とする認定を行い、図17に示す一連の処理を終了させる。
なお、ステップS711の処理を行った後、ステップS704の処理を再度実行してもよい。即ち、ユーザが球場内に移動するまで、ステップS704,S705の両処理を行ってもよい。
ステップS703の処理の説明に戻る。
チケット情報のひも付けがなかった場合、配信制御端末1はステップS712で、チケット情報を読み取る処理を実行する。具体的には、ユーザ端末3のカメラアプリを起動させてチケット情報を読み取る操作を促すと共に、読みとったチケット画像の情報を取得し、画像解析を行うことにより所定の情報(対象の試合情報や座席情報など)を得る。
配信制御端末1はステップS713で、読み取ったチケット情報からチケットの有効性を判定する処理を行う。
即ち、チケットがこれから行われる試合を観戦するためのチケットであるか否か、或いは、入場を許可されているユーザであるか否か、などを判定する。チケットが無効であった場合、配信制御端末1は図17に示す一連の処理を終了させる。
一方、チケットが有効であることを確認できた場合、配信制御端末1はステップS704へと進み、ユーザの現在位置情報を取得する。
[5−9.遅刻ユーザ対応処理]
図17のステップS710の遅刻ユーザ対応処理で実行する各処理の一例について、図18を参照して説明する。
配信制御端末1はステップS801で、配信制御情報を取得する。ここで取得する情報は、遅刻ユーザに対して配信する配信シーンを選択するための情報である。
次に、配信制御端末1はステップS802で、遅刻ユーザに配信する重要シーンを特定する。具体的には、配信制御DB53に記憶された情報から重要シーンを特定する処理である。
配信制御端末1はステップS803で、重要シーンDB52の情報を参照し、ハイライトシーンの情報(例えば動画像データ)を生成し、ステップS804で遅刻ユーザに配信する配信処理を行う。
これにより、ユーザが来場したタイミングに応じて適切な動画像データが配信される。また、前述のように遅刻ユーザに対して配信するシーンを重要シーンから所定数選択することにより、過度の情報を遅刻ユーザに配信しないようにすることができる。これにより、配信シーンを閲覧するために送受信される情報量を適度に抑えることが可能となる。
なお、図17及び図18に示した各処理は、ユーザ端末3にインストールされた端末アプリによる処理と配信制御端末1の処理を連動させることにより実現することも可能である。
具体的に、例えば、ステップS701,S712、S704,S705S706,S708,S709,S711などの処理は、端末アプリによって実現可能である。また、他の処理についても、端末アプリと配信制御端末1が処理を分担することにより実現することも可能である。
[5−10.興奮度に応じた配信処理]
先の図14のステップS505では、フラグOFF期間に発生したシーンからユーザに配信するのに適した重要シーンを配信シーンとして選択して配信する例を説明した。ここでは、ユーザの興奮度に基づいて、ユーザが再度見たいと考える重要シーンを特定し、配信シーンとして配信する。従って、ユーザが自席にいる状態で発生したシーンも配信シーンの対象となり得る。
具体的に、図19を参照して説明する。
配信制御端末1はステップS901で、ユーザが所持する携帯端末(ユーザ端末3)の端末情報を取得し、ステップS902で興奮度を算出する。これら処理は、図15のステップS601及びS602の各処理と同様の処理である。
配信制御端末1はステップS903で、ユーザが興奮しているか否か、即ち興奮度が高い数値であるか否かに応じて分岐する。
興奮度が低い場合は、図19に示す一連の処理を終了させる。
一方興奮度が高い場合、配信制御端末1はステップS904で、重要シーンが開始したと判定し、重要シーン開始時刻を記憶する処理を行う。本例では、ユーザが興奮していた時間帯に基づいて重要シーンの時間帯情報を記憶する。ステップS904の処理は、重要シーンの開始時刻を記憶するものである。
配信制御端末1はステップS905で、重要シーンが終了したか否かを判定する。即ち、興奮度が下がっている場合には、重要シーンが終了したと判定する。
興奮度が高い状態が終了しておらず継続中である場合、配信制御端末1は再度ステップS905の処理を行う。
興奮度が低い状態であった場合、配信制御端末1はステップS906で、重要シーン終了時刻を記憶する処理を行う。これにより、興奮度の高い時間帯(即ち重要シーンの時間帯)が確定する。
重要シーン開始時刻や重要シーン終了時刻は、例えば、ユーザDB50に記憶される。
なお、重要シーンの開始と興奮度の高まりにタイムラグがあることを考えると、重要シーン開始時刻は興奮度が高い状態を検出するよりも数秒前に設定してもよい。
配信制御端末1はステップS907で、配信シーンの情報を生成する処理を行う。具体的には、例えば興奮度が高い時間帯に応じて配信すべき対象(対象の選手やプレーなど)を決定し、ユーザの現在位置に最も近いカメラで撮影した動画像(即ち第1カメラ情報によって特定されるカメラで撮影した動画像)や、ユーザの現在位置からは見ることのできない角度で撮影された動画像(即ち第2カメラ情報によって特定されるカメラで撮影した動画像)などを配信シーンとして特定する。そして、該動画像を閲覧するための配信シーン情報(例えばURL情報が記憶されたメッセージなど)を生成する。
配信制御端末1はステップS908で、配信処理を行う。この処理は、例えば、図14のように配信スケジューラを設定する処理であってもよい。
なお、ステップS901の前に、ユーザの現在位置情報を取得し、ユーザが自席にいるか否かを判定してもよい。その場合には、自席から離れて歩いている状態で加速度センサや角速度センサの値が取得され、誤って重要シーンと判定されてしまうことが防止される。
なお、ここではユーザ個人の興奮度に応じて配信シーンを決定し配信する例を説明したが、球場全体の興奮度を算出し、該興奮度に応じて配信シーンの決定及び配信を行ってもよい。このときの興奮度は、例えば、上述したコメント投稿数や球場全体の歓声の大きさなどから算出する。
また、これらを組み合わせることも考えられる。
具体的には、ユーザ個人の興奮度に応じてユーザごとの配信制御を行うと共に、球場全体で盛り上がっている重要シーンについては、ユーザ全員を対象とした配信制御を行ってもよい。
[5−11.重要シーン記憶処理の別例]
図11を参照して前述した重要シーン記憶処理の一例では、重要シーンの発生を検出し、該重要シーンについての配信制御情報を記憶する処理を行う例を説明した。
本例では、配信制御情報の記憶を行った後、配信対象ユーザを決定し、適宜配信処理を行う例について説明する。
具体的には、図20に示すように、大歓声が発生(S1001)や単位時間あたりのコメント数の増加(S1009)や得点変動(S1010)などを契機として、ステップS1002乃至S1007が実行される。これらの処理は、図11で説明したステップS201乃至S209の各処理と同様の処理である。
次に、配信制御端末1はステップS1008で配信対象ユーザ決定処理を行う。
配信対象ユーザ決定処理の例について、図21を参照して説明する。
配信制御端末1はステップS1101で、対象の重要シーン、即ち今回検出した重要シーンについての時刻情報を取得する。具体的には、重要シーンの開始時刻情報と終了時刻情報を取得する。
配信制御端末1は、ステップS1102で、ユーザのうちの一人を選択し、ステップS1103で該ユーザの現在位置情報の履歴を取得する。このとき取得する履歴情報は、重要シーンの発生時刻に応じたものであり、具体的には、開始時刻から終了時刻に係るものを取得する。
配信制御端末1は、ステップS1104で、現在位置情報の履歴が非観戦エリアを含んでいるものかどうかを判定する。非観戦エリアを含んでいる場合、そのユーザは重要シーンの少なくとも一部は観戦できなかったと推定し、ステップS1110で当該ユーザに対する配信処理を行う。
一方、非観戦エリアを含んでいない場合、そのユーザは少なくとも重要シーンの一部始終を観戦できた可能性がある。
配信制御端末1は、ステップS1105で、現在位置の履歴が観戦位置と所定以上の距離乖離したものを含んでいるか否かを判定する。現在位置の履歴が観戦位置と所定以上の距離乖離したものを含んでいる場合、即ち、ユーザが重要シーン発生時に少しでも自席を離れた虞がある場合、配信制御端末1はステップS1110で当該ユーザに対する配信処理を行う。
一方、現在位置の履歴が観戦位置と所定以上の距離乖離したものを含んでいない場合、配信制御端末1はステップS1106で当該ユーザは重要シーン発生時にずっと自席にいたと判定し、ステップS1107で観戦位置情報に基づくエリア情報を取得し、ステップS1108で、エリア別配信制御情報を取得する。
観戦位置情報に基づくエリア情報とは、自席位置がどのエリアに含まれているかを特定するものである。また、エリア別配信制御情報の取得は、自席が含まれるエリアが今回の重要シーンの配信対象となっているか否かを判定するために行うものである。
配信制御端末1は、ステップS1109で、今回の重要シーンを当該ユーザに配信すべきか否かを自席のエリア情報とエリア別配信制御情報から判定する。
配信すべきと判定した場合、配信制御端末1はステップS1110で今回の重要シーンを当該ユーザに配信するための配信処理を行う。
一方、配信すべきでない(或いは配信しなくてもよい)と判定した場合、配信制御端末1はステップS1102で他のユーザを一人選択し、ステップS1103乃至S1110の各処理を行う。
本例では、配信制御情報を記憶した後、各ユーザについて今回検出した重要シーンを配信すべきか否かを判定して即座に配信処理を行う。これにより、重要シーンが発生した直後、ユーザ端末3を介して該重要シーンのリプレイ動画を閲覧することができる。これによって、球場内の大型モニターなどにリプレイ動画が流されない場合であっても、ユーザは重要シーンをより深く理解することができ、観戦の満足度の向上に寄与することができる。
なお、ステップS1110の配信処理の代わりに配信スケジューラの設定を行ってもよい。ユーザによっては、直後の配信処理が適切でない場合がある。具体的には、重要シーンの発生後トイレのために離席したユーザで且つ図21に示す各処理を実行する際にまだ自席に戻っていない場合などである。そのようなユーザに対して配信を行ったとしても、落ち着いて重要シーンを閲覧することができない可能性が高いため、自席に戻ったことを配信条件としたスケジューラの設定を行ってもよい。
もちろん、ユーザごとに配信処理を行うかスケジューラの設定だけを行うかを決定してもよい。
<6.まとめ>

上述の各種の例で説明したように、配信制御端末1は会場(球場等)内で供される観覧対象物(スポーツの試合やコンサートなど)を観覧するためにユーザに与えられた観覧位置の情報(観戦位置情報)を取得する第1位置情報取得部1aと、ユーザの現在位置情報を取得する第2位置情報取得部1bと、観覧位置の情報と現在位置情報に応じて配信対象ユーザを決定する対象ユーザ決定部1dと、観覧位置の情報と現在位置情報と時刻情報に応じて配信シーンを決定する配信シーン決定部1eと、配信シーンの情報を配信対象ユーザに配信する処理を行う配信部1hと、を備えている。
本構成によれば、観覧位置情報だけでなくユーザの現在位置情報を取得し、その二つの位置情報に基づいて配信対象ユーザと配信シーンが決定される。
即ち、例えば、ユーザの現在位置が与えられた観覧位置に対してどの程度離れているかなどの情報を考慮して、該ユーザを配信対象とするか否かを決定すると共に、該ユーザに配信する配信シーンの決定を行うことができる。換言すれば、ユーザの状況に応じて配信対象ユーザと配信シーンが決定される。これによって、ユーザごとの適切な配信シーンを配信するための配信制御を行うことができる。従って、ユーザに適切でない配信が制限され、通信容量が無闇に増加してしまうことが防止される。
配信対象ユーザ決定処理(図12、図13)、配信シーン決定・配信処理(図14)で説明したように、配信制御端末1の対象ユーザ決定部1dは、会場内において観覧スペースが設けられた観覧エリアとは異なる非観覧エリア(非観戦エリア)に現在位置情報が包含されるユーザを配信対象ユーザとして決定し、配信シーン決定部1eは、配信対象ユーザの現在位置情報が非観覧エリアに包含されていた時刻情報に基づいて配信シーンを決定してもよい。
例えば、会場内に適所に配置されたビーコン発信器に基づいて、ユーザの現在位置が特定可能とされている条件下において、本構成によれば、現在位置情報が非観覧エリアに内包されている場合に配信対象ユーザとして決定される。即ち、観覧対象物の観覧ができていないユーザが適切に推定される。更に、観覧できていない時間帯における重要なシーンなどが配信シーンとして決定されて、該当ユーザに配信される。
これにより、ユーザにとって適切な配信シーンが選択されて配信され、観覧対象物に対するユーザの理解を深めることができる。
配信対象ユーザ決定処理(図12、図13)、配信シーン決定・配信処理(図14)で説明したように、対象ユーザ決定部1dは、現在位置情報と観覧位置の情報が乖離しているユーザを配信対象ユーザとして決定し、配信シーン決定部1eは、配信対象ユーザの現在位置情報と観覧位置の情報が乖離していた時刻の情報に基づいて配信シーンを決定してもよい。
現在位置情報と観覧位置情報の取得は、比較的処理負担の軽い処理で実現することが可能である。また、両位置情報の乖離についても簡易な計算で行うことが可能である。
従って、過度の処理負担を情報処理装置に掛けることなく、配信制御を実現することが可能である。
重要シーン記憶処理(図11)、配信対象ユーザ決定処理(図12)で説明したように、配信シーン決定部1eは、観覧対象物のシーンごとに状況把握が困難なエリアが存在するか否かを判定すると共に困難なエリアが存在する場合に該シーンを配信シーンとして決定し、対象ユーザ決定部1dは、現在位置情報が困難なエリアに包含されるユーザを該配信シーンを配信する配信対象ユーザとして決定してもよい。
例えば盛り上がっている人の現在位置情報が偏っている場合(応援チームの違いによるものを除く)、或いは、ユーザの反応タイミングが現在位置情報によって異なる場合、見えにくかったエリアなどの状況把握困難エリアが存在すると判定し、そのシーンを配信対象シーンとして選択する。
これによって、見えにくいユーザがいるシーンであるか否かがユーザの反応に応じて適切に判定される。
また、状況把握困難エリアに位置するユーザを該シーンの配信対象ユーザとすることにより、不要なユーザに情報が配信されてしまうことが防止され、通信量の削減に寄与することができる。
現在位置情報記憶処理(図10)や配信対象ユーザ決定処理(図13)などで説明したように、ユーザが所持する携帯端末3から端末情報を取得する端末情報取得部1cを備えていてもよい。
ユーザの状況をより正確に把握するために端末情報の取得が行われる。
即ち、ユーザの実際の状況に応じて配信対象ユーザと配信シーンを決定することができる。従って、ユーザに不要の配信は制限されると共に、必要なユーザに対しては適切な配信が行われる。通信帯域の有効利用にも寄与することができる。
興奮度に応じた配信処理(図19)などで説明したように、対象ユーザ決定部1dは、端末情報を用いて配信対象ユーザを決定し、配信シーン決定部1eは、端末情報を用いて配信シーンを決定してもよい。
ユーザが所持中の携帯端末(例えば携帯電話などのユーザ端末3)等が備える加速度センサで測定可能な加速度情報や角速度センサで測定可能な角速度情報などを利用することにより、ユーザの実際の状況(歩行中であるなど)を把握することができる。
即ち、ユーザの実態に即して適切に配信対象ユーザを決定することができる。
また、加速度情報等の端末情報を用いてユーザの興奮度を算出することにより、当該ユーザがそのシーンに熱中しているか否かを適切に判定することができる。
重要シーン記憶処理(図11)や興奮度に応じた配信処理(図19)などで説明したように、端末情報取得部1cは、端末情報として加速度情報、角速度情報、音情報の少なくとも一つを取得するように構成されていてもよい。
具体的に加速度情報や角速度情報や音情報などを取得することにより、ユーザの状況を正確に把握することができる。
従って、ユーザの状況に応じて適切に配信対象ユーザと配信シーンが決定される。
興奮度に応じた配信処理(図19)などで説明したように、配信シーン決定部1eは、興奮度に応じて配信シーンを決定してもよい。
例えば、ユーザが興奮しているシーンを配信シーンとして決定する。
これにより、ユーザが見逃したときに見たいと感じるような重要なシーンが配信シーンとして決定されやすくなり、ユーザにとって満足度の高い配信を行うことが可能となる。
興奮度に応じた配信処理(図19)などで説明したように、興奮度は、歓声の大きさ、コメント投稿数のうち少なくとも何れか一方を用いて算出してもよい。
歓声の大きさやコメント投稿数など、比較的容易に取得できる情報を用いて興奮度の算出を実現することができる。
これにより、システムを複雑化することなく容易な手法で配信シーンの決定を行うことができる。
興奮度に応じた配信処理(図19)などで説明したように、興奮度は、ユーザごとに算出されてもよい。
ユーザが興奮したか否かを示す情報によって配信シーンがユーザごとに決定される。
即ち、ユーザの反応に基づいて適切な配信シーンをユーザに配信することができる。
興奮度に応じた配信処理(図19)などで説明したように、ユーザが所持する携帯端末(ユーザ端末3)から端末情報を取得する端末情報取得部1cを備え、ユーザごとの興奮度は端末情報を用いて算出してもよい。
歓声の大きさやコメント投稿数など、比較的容易に取得できる情報を用いて興奮度の算出を実現することができる。
これにより、システムを複雑化することなく容易な手法で配信シーンの決定を行うことができる。
タイミング決定処理(図15、図16)などで説明したように、配信タイミングを決定するタイミング決定部1fを備え、配信部1hは、配信タイミングに応じて配信を行ってもよい。
例えば、ユーザにとって配信シーンの閲覧が可能な状況を配信タイミングとして決定し、配信することが可能となる。
ユーザにとって観覧の妨げとならない配信制御を行うことが可能となる。
タイミング決定処理(図15)で説明したように、タイミング決定部1fは、興奮度が小さい場合に配信タイミングとして決定してもよい。
この構成によれば、具体的に興奮度を算出することにより、ユーザにとって配信シーンの閲覧に適したタイミングで配信が実行される。
これによって、ユーザにとって観覧の妨げとならない配信制御を具体的に実行かのうな環境が提供される。
タイミング決定処理(図16)で説明したように、タイミング決定部1fは、観覧位置の情報と現在位置情報の距離が所定以内とされた場合に配信タイミングとして決定してもよい。
これにより、ユーザが自席にいるタイミングや、すぐに自席に戻ることが可能なタイミングで配信が実行される。
即ち、ユーザが自席を遠く離れて歩行しており、ユーザが即座に閲覧できない状態で配信が実行されてしまうことが防止される。
図2などで説明したように、第2位置情報取得部1bは、会場内に設置されたビーコン発信器4を用いて現在位置情報を取得してもよい。
ビーコン発信器4を用いることにより、会場が屋内施設であっても比較的正確な位置情報を取得することができる。
即ち、正確な位置情報に基づいて配信対象ユーザや配信シーンが決定されることにより、ユーザに適切な情報が配信されると共に、不要な情報を送信してしまうことが防止される。また、不要な情報を送信してしまうことによる通信帯域の無闇な消費が抑制される。
上述したように、配信部1hは、配信処理として配信シーンを閲覧可能なURL情報を配信する処理を行ってもよい。
即ち、ユーザに配信される配信情報がURL情報とされることにより、例えば動画データや画像データを送信するよりも通信容量を抑制することができる。
これにより、例えば、配信シーンの閲覧を所望するユーザは、該URL情報に基づいて動画や画像データを閲覧することができる。また、閲覧を所望しないユーザはURL情報が配信されるだけで済むため、通信容量の無用な増大が抑制される。
来場判定処理(図17)、遅刻ユーザ対応処理(図18)などで説明したように、観覧対象物についてのハイライトとなるシーンを集約したハイライトシーン生成部1gを備え、配信部1hは、観覧対象物の観覧開始時間(試合開始時刻)以降に会場に到着したユーザに対して、配信シーンの情報としてハイライトシーン生成部1gが生成したハイライトシーンの情報を配信してもよい。
これにより、ユーザが閲覧したいと考えるシーンを集約したハイライトシーン動画などが生成される。このような動画(或いは画像)が配信シーンとして到着したてのユーザに配信される。
従って、ユーザの到着が遅れたために途中から観覧することになったユーザに対して、それまでの展開を把握可能な情報提供が行われるため、ユーザがすぐに観覧に没頭することができる環境を提供することができる。
<7.プログラム及び記憶媒体>

実施の形態のプログラムは、配信制御端末1の演算処理装置(CPU等)に各種の処理を実行させるプログラムである。
実施の形態のプログラムは、会場内で供される観覧対象物を観覧するためにユーザに与えられた観覧位置の情報を取得する第1位置情報取得機能を演算処理装置に実行させる。
また、ユーザの現在位置情報を取得する第2位置情報取得機能を演算処理装置に実行させる。
更に、前記観覧位置の情報と前記現在位置情報に応じて配信対象ユーザを決定する対象ユーザ決定機能を演算処理装置に実行させる。
更にまた、前記観覧位置の情報と前記現在位置情報と時刻情報に応じて配信シーンを決定する配信シーン決定機能を演算処理装置に実行させる。
加えて、前記配信シーンの情報を前記配信対象ユーザに配信する処理を行う配信機能を演算処理装置に実行させる。
即ちこのプログラムは、情報処理装置の演算処理装置に対して図10乃至図21に示す各処理を実行させるプログラムである。
このようなプログラムにより、上述した配信制御端末1としての1または複数の情報処理装置を実現できる。
そしてこのようなプログラムはコンピュータ装置等の機器に内蔵されている記憶媒体としてのHDDや、CPUを有するマイクロコンピュータ内のROM等に予め記憶しておくことができる。あるいはまた、半導体メモリ、メモリカード、光ディスク、光磁気ディスク、磁気ディスクなどのリムーバブル記憶媒体に、一時的あるいは永続的に格納(記憶)しておくことができる。またこのようなリムーバブル記憶媒体は、いわゆるパッケージソフトウェアとして提供することができる。
また、このようなプログラムは、リムーバブル記憶媒体からパーソナルコンピュータ等にインストールする他、ダウンロードサイトから、LAN、インターネットなどのネットワークを介してダウンロードすることもできる。
また、このようなプログラムに対応して、ユーザ端末3にインストールされたアプリケーションプログラム(前述の「端末アプリ」)は、ユーザ端末3の演算処理装置(CPU等)に各種の処理を実行させるものである。
即ち、ユーザの現在位置情報を送信する第2位置情報送信機能をユーザ端末3の演算処理装置に実行させる。例えば、ユーザ端末3は、取得したGPS情報を第2位置情報としてサーバとしての配信制御装置1に送信してもよいし、周辺に設置されたビーコン発信器の信号を受信したことに応じてビーコンを識別する情報(ビーコンID)や信号の強度情報などを第2位置情報として配信制御装置1に送信してもよい。
また、観覧位置の情報と現在位置情報に応じて決定された配信シーンを受信する受信機能をユーザ端末3の演算処理装置に実行させる。受信した配信シーンは、動画データであってもよいし、動画を視聴するためのURL情報であってもよい。
更に、会場内で供される観覧対象物を観覧するためにユーザに与えられた観覧位置の情報を送信する第1位置情報送信機能をユーザ端末3の演算処理装置に実行させてもよい。具体的には、ユーザが所持しているチケットから所定の情報を読み取り、第1位置情報として配信制御装置1に送信してもよいし、ユーザが入力した座席位置情報を配信制御装置1に送信してもよい。また、ユーザが自席にいるタイミングを見計らって取得したGPS情報によってユーザの座席位置情報を特定し、第1位置情報として配信制御装置1に送信してもよい。
このようなプログラムにより、上述したユーザ端末3としての1または複数の情報処理装置を実現できる。
そしてこのようなプログラムはコンピュータ装置等の機器に内蔵されている記憶媒体としてのHDDや、CPUを有するマイクロコンピュータ内のROM等に予め記憶しておくことができる。あるいはまた、半導体メモリ、メモリカード、光ディスク、光磁気ディスク、磁気ディスクなどのリムーバブル記憶媒体に、一時的あるいは永続的に格納(記憶)しておくことができる。またこのようなリムーバブル記憶媒体は、いわゆるパッケージソフトウェアとして提供することができる。
また、このようなプログラムは、リムーバブル記憶媒体からパーソナルコンピュータ等にインストールする他、ダウンロードサイトから、LAN、インターネットなどのネットワークを介してダウンロードすることもできる。
1 配信制御装置、1a 第1位置情報取得部、1b 第2位置情報取得部、1c 端末情報取得部、1d 対象ユーザ決定部、1e 配信シーン決定部、1f タイミング決定部、1g ハイライトシーン生成部、1h 配信部、2 通信ネットワーク、3 ユーザ端末、4 ビーコン発信器、50 ユーザDB、51 位置情報DB、52 重要シーンDB、53 配信制御DB、54 エリアDB

Claims (11)

  1. 会場内で供される観覧対象物を観覧するためにユーザに与えられた観覧位置の情報を取得する第1位置情報取得部と、
    ユーザの現在位置情報を取得する第2位置情報取得部と、
    前記観覧位置の情報と前記現在位置情報に応じて配信対象ユーザを決定する対象ユーザ決定部と、
    前記観覧位置の情報と前記現在位置情報と時刻情報に応じて配信シーンを決定する配信シーン決定部と、
    前記配信シーンの情報を前記配信対象ユーザに配信する処理を行う配信部と、を備えた
    情報処理装置。
  2. 前記対象ユーザ決定部は、前記会場内において観覧するための観覧エリアとは異なる非観覧エリアに前記現在位置情報が包含されるユーザを前記配信対象ユーザとして決定し、
    前記配信シーン決定部は、前記配信対象ユーザの現在位置情報が前記非観覧エリアに包含されていた時刻情報に基づいて前記配信シーンを決定する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記対象ユーザ決定部は、前記現在位置情報と前記観覧位置の情報が所定距離以上乖離しているユーザを前記配信対象ユーザとして決定し、
    前記配信シーン決定部は、前記配信対象ユーザの現在位置情報と前記観覧位置の情報が乖離していた時刻の情報に基づいて前記配信シーンを決定する
    請求項1から請求項2の何れかに記載の情報処理装置。
  4. 前記配信シーン決定部は、前記観覧対象物のシーンごとに状況把握が困難なエリアが存在するか否かを判定すると共に前記困難なエリアが存在する場合に該シーンを前記配信シーンとして決定し、
    前記対象ユーザ決定部は、前記現在位置情報が前記困難なエリアに包含されるユーザを該配信シーンを配信する前記配信対象ユーザとして決定する
    請求項1から請求項3の何れかに記載の情報処理装置。
  5. ユーザが所持する携帯端末から端末情報を取得する端末情報取得部を備え、
    前記対象ユーザ決定部は、前記端末情報を用いて前記配信対象ユーザを決定し、
    前記配信シーン決定部は、前記端末情報を用いて前記配信シーンを決定する
    請求項1から請求項4の何れかに記載の情報処理装置。
  6. ユーザが所持する携帯端末から端末情報を取得する端末情報取得部を備え、
    前記端末情報取得部は、前記端末情報として加速度情報、角速度情報、音情報の少なくとも一つを取得する
    請求項1から請求項4の何れかに記載の情報処理装置。
  7. 前記配信シーン決定部は、前記配信対象ユーザを含む観覧者の興奮度合いの指標として算出された興奮度に応じて前記配信シーンを決定する
    請求項1から請求項6の何れかに記載の情報処理装置。
  8. 前記配信対象ユーザを含む観覧者の興奮度合いの指標として算出された興奮度が小さい場合を配信タイミングとして決定するタイミング決定部を備え、
    前記配信部は、前記配信タイミングに応じて前記配信を行う
    請求項1から請求項7の何れかに記載の情報処理装置。
  9. 前記観覧位置の情報と前記現在位置情報の距離が所定以内とされた場合を配信タイミングとして決定するタイミング決定部を備え、
    前記配信部は、前記配信タイミングに応じて前記配信を行う
    請求項1から請求項7の何れかに記載の情報処理装置。
  10. 前記観覧対象物についてのハイライトとなるシーンを集約したハイライトシーン生成部を備え、
    前記配信部は、前記観覧対象物の観覧開始時間以降に前記会場に到着したユーザに対して、前記配信シーンの情報として前記ハイライトシーン生成部が生成したハイライトシーンの情報を配信する
    請求項1から請求項9の何れかに記載の情報処理装置。
  11. 会場内で供される観覧対象物を観覧するためにユーザに与えられた観覧位置の情報を取得する第1位置情報取得ステップと、
    ユーザの現在位置情報を取得する第2位置情報取得ステップと、
    前記観覧位置の情報と前記現在位置情報に応じて配信対象ユーザを決定する対象ユーザ決定ステップと、
    前記観覧位置の情報と前記現在位置情報と時刻情報に応じて配信シーンを決定する配信シーン決定ステップと、
    前記配信シーンの情報を前記配信対象ユーザに配信する処理を行う配信ステップと、を
    情報処理装置が実行する情報処理方法
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