JP2007148884A - 携帯型コンテンツデータ再生装置及びその制限解除方法 - Google Patents

携帯型コンテンツデータ再生装置及びその制限解除方法 Download PDF

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泰雄 前田
Kenji Minami
賢司 南
Shigeo Ando
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Mitsunobu Yoshinaga
光伸 吉永
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Abstract

【課題】イベント会場にコンテンツデータの制限を解除するための専用設備を必要とせず集客効果の高い携帯型コンテンツデータ再生装置を提供する。
【解決手段】コンテンツデータ再生時の制限条件を含む再生制御情報と、制限条件を解除可能であるイベントの開催地域を示す制限解除地域情報及びイベントの開始日時と終了日時により開催期間を示す制限解除日時情報とを含むコンテンツデータを格納するデータ記憶部107と、現在位置情報を出力する位置検出部105と、現在時刻情報を出力する計時部104と、再生制御情報、位置情報及び時刻情報を格納する情報記憶部102と、コンテンツデータ再生時の制限を解除する制限解除部106と、位置情報が制限解除地域情報の範囲内で、時刻情報が制限解除日時情報の期間内の場合には制限解除部106に対して制限解除の指示を出力する制御部101とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、再生制限が設定されたコンテンツデータの再生装置に関し、特に位置情報を用いて再生制限を解除する携帯型コンテンツデータ再生装置に関する。
ビデオカセット/DVD等の媒体に記録された動画コンテンツデータの再生機能又はCD等の媒体に記録された高音質の音楽コンテンツデータの再生機能を搭載する再生装置が知られている。又、動画や音楽のコンテンツデータを放送受信機能又は通信機能により外部から受信して内部のハードディスク等の記憶手段に記憶し、その受信したコンテンツデータを再生する再生装置も知られている。さらに、その再生装置として、商用電源から電力が供給される家庭用又は業務用の再生装置の他にも、バッテリー等で駆動されて画面やスピーカ等が付属して任意の場所でコンテンツデータの再生が可能な携帯型の再生装置も知られている。
コンテンツデータは、基本的に上記した全ての再生装置により再生可能であることが求められるが、有料放送で配信される場合には、例えば、契約(視聴許可)を得た再生装置のみで再生が可能になるようにスクランブル等の再生を制限する処理をコンテンツデータに施すことが知られている。又、コンテンツデータが入った媒体が有料で販売される場合には、例えば、再生専用装置では再生可能であるが、コンテンツデータのコピーを防ぐために再生ドライブ装置付きのパーソナルコンピュータでは再生できないように再生機器を制限する処理をコンテンツデータ又は媒体に施すことが知られている。又、コンテンツデータのコピー回数を制限する処理をコンテンツデータ又は媒体に施すことも知られている。
一方、近年になり、上記したようなコンテンツデータの再生機能を高機能化のために組み込んだ携帯電話装置が知られている。携帯電話装置は通信機能とデータ蓄積機能を有して使用者に常時携帯されることから、コンテンツデータの再生機能を組み込むことにより、使用者によるコンテンツデータのダウンロード、蓄積及び再生が容易に常時可能となり、コンテンツデータを再生する機会が増加する。
又、複数の衛星からの電波を受信することで現在地の位置情報を得ることができるGPS装置が知られており、そのGPS装置を搭載した携帯電話も知られている。位置情報を利用して特定のコンシューマ(又は使用者、ユーザ)にサービスを提供するシステムとしては、例えば、移動体に搭載されるか又はその移動体中の使用者により携帯されて、搭載されたGPS装置を利用して有料道路の使用料金を演算して課金することができ、それにより、料金所での課金作業を不要にでき、料金所に起因する渋滞の可能性を減少させることができる課金装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、GPS装置を搭載したコンテンツデータ再生装置又は基地局IDにより基地局のエリア内であるかを判断する携帯電話装置を用い、特定の場所でのみコンテンツデータの再生を許可し、特定の場所以外では、再生回数や再生時間を制限する装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。
さらに、例えばコンサートやスポーツ等のイベントの会場に来場したコンシューマ(コンテンツデータの利用者)に限定して、イベント用の特別なコンテンツデータを配布するか、予め配布しておいた再生制限が施されたコンテンツデータの制限を解除するようにすれば、イベントの集客に利用することが可能であることが知られている。コンテンツデータの再生制限をイベント来場者のみ解除する方法としては、例えば、そのコンテンツデータを予め暗号化して配布しておき、イベント会場で暗号化を解除するための鍵を配布する方法が知られている。
特開平11−213192 特開2002−123801
しかしながら、上記したような暗号化を解除する鍵をイベント会場で配布する方法では、会場に鍵配布専用の設備が必要になることから設置コストがかかり、その鍵配布専用の設備付近では混雑が発生する可能性があるという問題がある。
また、上記したような専用設備を使用しない方法として、特許文献2のGPS装置等による位置特定機能を搭載させたコンテンツデータ再生装置(例えば、コンテンツデータの再生機能及び位置検出機能が組み込まれた携帯電話装置)を用いて、その位置特定機能を利用することで、イベント会場に来場したコンシューマのコンテンツデータ再生装置のみを対象として選択的に再生制限を解除させることが考えられる。
しかし、特許文献2の方法は、コンシューマが特定の場所又は地域にいることのみを考慮しているため、コンシューマが特定の場所又は地域に行くことによりコンテンツデータの再生制限を解除することはできるものの、イベント等の開催時間については考慮されていないので、例えば、イベント準備期間やイベント終了後のようなイベント開催期間以外の期間であってもイベント会場に行きさえすれば再生の制限事項が解除できてしまう。従って、特許文献2の方法では、コンテンツデータの供給者側及びイベントの開催者側が希望するような「コンシューマをイベント期間中にイベント会場に来場させて会場に留めたい」という集客効果を得られない場合がある。
又、特許文献2の方法では、再生制限されたコンテンツデータは、コンシューマがその特定の場所又は地域内に入ってコンテンツデータの再生制限が解除されるまではそのコンテンツデータが全く再生できないので、コンテンツデータの実際の再生内容がコンシューマの嗜好に合致しているかをコンシューマが事前に判断できない。
従って、コンシューマはコンテンツデータの実際の再生内容がわからないので宣伝情報又は紹介情報等を参考にして予想した内容で判断し、予想内容が期待できる場合にはコンテンツデータの制限を解除するためにイベント会場に行くことを検討する。しかし、イベント会場まで行ってコンテンツデータの制限を解除しても、実際の再生内容で判断していないためコンシューマの嗜好に合わない可能性もある。従って、コンテンツデータへの期待があまり大きくない場合又は再生制限を解除しても嗜好に合わない確率が高い場合には、コンシューマはイベント会場への来場を控えてしまう場合があり、コンテンツデータの供給者側及びイベントの開催者側が希望する集客効果を高めることが難しいという問題がある。
本発明は上述したような課題を解決するためになされたもので、イベント会場にコンテンツデータの制限を解除するための専用設備を必要とせず、集客効果の高い携帯型コンテンツデータ再生装置及びその制限解除方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の携帯型コンテンツデータ再生装置の制限解除方法は、
コンテンツデータ再生時の制限条件を含む再生制御情報と、前記制限条件を解除可能であるイベントの開催地域を示す制限解除地域情報及び前記イベントの開始日時と終了日時により開催期間を示す制限解除日時情報とを含むコンテンツデータをダウンロードして格納するステップと、
現在の位置を検出して位置情報を出力するステップと、
少なくとも現在の時刻を計時して時刻情報を出力するステップと、
前記位置情報が前記制限解除地域情報の範囲内であり、前記時刻情報が前記制限解除日時情報の期間内であるか否かを判断するステップと、
前記位置情報が前記範囲内で、前記時刻情報が前記期間内である場合に制限を解除するステップと
を有する。
また、本発明の携帯型コンテンツデータ再生装置は、
コンテンツデータ再生時の制限条件を含む再生制御情報と、前記制限条件を解除可能であるイベントの開催地域を示す制限解除地域情報及び前記イベントの開始日時と終了日時により開催期間を示す制限解除日時情報とを含むコンテンツデータをダウンロードして格納するデータ記憶部と、
現在の位置を検出して位置情報を出力する位置検出部と、
少なくとも現在の時刻を計時して時刻情報を出力する計時部と、
少なくとも前記再生制御情報、位置情報及び時刻情報を格納する情報記憶部と、
前記コンテンツデータ再生時の制限を解除する制限解除部と、
前記コンテンツデータを再生可能なプログラムを動作させると共に、前記位置情報が前記制限解除地域情報の範囲内であり、前記時刻情報が前記制限解除日時情報の期間内であると判断した場合には前記制限解除部に対して制限を解除する指示を出力する制御部と
を備える。
本発明によれば、イベント会場にコンテンツデータの制限を解除するための専用設備が必要ではなくなることから、コストを削減できると共に専用設備周辺での混雑の可能性が無くなる。又、コンテンツデータの制限を解除するためには、イベント期間中に携帯型コンテンツデータ再生装置(携帯電話装置)を持ってイベント会場に行く必要があるので、集客効果の高い携帯型コンテンツデータ再生装置及びその制限解除方法を提供することができる。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1の携帯型コンテンツデータ再生装置の概略構成を示すブロック図であり、図2は、実施の形態1で使用する再生制限が施された動画コンテンツデータファイルのデータ構成図である。
図1に示された携帯型コンテンツデータ再生装置(以下、単に再生装置とも記す)について、図2を参照しながら説明する。
制御部101は、例えば、マイクロコンピュータ等の演算及び各種の処理が可能な素子であり、概略的には、再生制限及び再生制限解除を判定し、また動画コンテンツデータの再生を制御する機能を有しており、具体的には、以下に示すような各種の機能を有している。
(1)コンテンツデータ200を再生可能なコンテンツデータ再生プログラム121を動作させる。
(2)位置情報が制限解除地域情報(以下、単に地域情報又はイベント地域情報とも記す)205の範囲内であるか否かを判断する。
(3)時刻情報が制限解除日時情報(以下、単に日時情報又はイベント日時情報とも記す)204の期間内であるか否かを判断する。
(4)日時情報204の期間内で地域情報205の地域内に位置情報が該当し始めた時の時刻情報から現在の時刻情報までの滞在時間を算出する。
(5)基本的には、位置情報が上記範囲内で時刻情報が上記期間内と判断した場合には制限解除部106に対して再生制限を解除する指示を出力できる。しかし、コンテンツデータの供給者側及びイベントの開催者側が希望する集客効果としては滞在時間も考慮されることから、滞在時間が必要滞在時間情報206以上になった場合に制限解除部106に対して再生制限を解除する指示を出力できる。その際に、例えば、少なくとも時刻情報と日時情報204と解除実施回数情報を用いることで滞在時間に対応させて再生制限を段階的に解除するように指示を出力できる。
(6)内部に備えるブロック分割部122で、コンテンツデータ200を、再生制限用のブロック分割数207に従い複数のブロック部分に分割する。
情報記憶部102は、一時記憶領域としてのメモリであり、少なくとも再生制御情報208、位置情報及び時刻情報を格納し、さらに、制限条件を解除するための情報として、日時情報204の期間内で地域情報205の地域内に滞在する必要がある時間を含む必要滞在時間情報を格納する。また、再生制限を段階的に解除する場合には、情報記憶部102は、コンテンツデータの各段階に対応するように設定された各情報と、段階的な制限条件の解除が実施された回数を示す解除実施回数情報を格納する。
情報記憶部102の内部の個別記憶部としては、再生制限を解除するために必要となる基本的な情報を記憶する制限解除情報記憶部131、位置検出部105で検出された現在の位置及び再生制限解除地域内の複数個所の位置等を記憶する位置情報記憶部132、計時部104で検出された現在時刻及び再生制限解除地域内に再生装置が入ったことが検出された時刻等を記憶する時刻情報記憶部133となる。
また、制限解除情報記憶部131内には、さらに個別の記憶部として、再生制限を解除するためのイベントの開始から終了までの開催されるイベント日時情報204が記憶されるイベント日時情報記憶部151、イベントが開催されるイベント地域情報205が記憶されるイベント地域情報記憶部152、再生制限を解除するために最低限必要となる必要滞在時間情報206が記憶される必要滞在時間記憶部153、再生制限の段階的な解除に必要となるブロック分割数207が記憶される再生制限分割数記憶部154、上記した段階的な制限条件の解除が実施された回数を示す解除実施回数情報を記憶する解除実施回数記憶部155、再生制限を分割数に応じた単位で段階的に解除するために、各段階毎に最低限必要となる滞在時間が単位時間(滞在単位時間)として記憶される制限解除単位時間記憶部156を備えている。
操作部103は、再生装置のユーザが入力操作することにより制御部101に制御信号を送出する。計時部104は、少なくとも現在の時刻を計時してその時刻情報を制御部101に出力する機能を有すると共に、前回の計時した時刻と今回の計時した時刻との差分から経過時間を計測する。経過時間や時刻を指定する機能を有する設定部161と、指定された時間経過や指定時刻に制御部101へ通知を行う機能を有する通知部162を含んでいる。位置検出部105は、再生装置の現在位置を検出してその位置情報を制御部101に出力する機能を有する。
制限解除部106は、例えば、マイクロコンピュータ等の演算及び各種の処理が可能な素子であり、制御部101からの指示を受けて、再生制限されたコンテンツデータ200を再生する時の制限を解除する。制限解除部106は、制御部101と共通のマイクロコンピュータであってもよいし、別のマイクロコンピュータで構成してもよい。再生の制限を解除する方法としては、例えば、制限時の制御情報(例えば、再生制限画像データの記憶位置を示す第1の記憶アドレス情報)を制限解除時制御情報(例えば、通常の再生画像データの記憶位置を示す第2の記憶アドレス情報)に入れ替える。その際に、再生制限を上記した滞在時間(単位時間)に対応させて画像データを時間的に早いものから順に段階的に入れ替えて解除する。制限解除部106は、専用のハードウエアを設けて構成しても良いが、例えば、既存の再生装置のソフトウエアにより動作する部分に対して、JAVA等によるソフトウェア機能で追加機能として提供してもよい。
データ記憶部107は、ダウンロードしたコンテンツデータ200を格納するもので、例えばハードディスクドライブ装置又はフラッシュメモリ等の不揮発メモリにより構成され、電源OFF時もコンテンツデータ200をその記憶部(コンテンツデータ記憶部141)に保持することができる。コンテンツデータ200には、そのメディアヘッダ201内にコンテンツデータ200を再生する時の制限条件等を含む再生制御情報208と、制限条件を解除可能であるイベントの開催地域を示す地域情報205及びイベントの開始日時と終了日時により開催期間を示す日時情報204等を含む制限解除情報203を有している。
データ読み出し部108は、再生が開始された場合に、データ記憶部107のコンテンツデータ記憶部141からコンテンツデータ200のフレーム画像を順次読み出す。再生処理部109は、データ読み出し部108により読み出されたコンテンツデータ200を再生するためにデコードする。出力処理部110は、再生処理部109によりデコードされたコンテンツデータ200を表示させるために出力する。表示部111は、コンテンツデータ200の再生画像を表示出力する。通信処理部114は、例えば携帯電話装置の通信機能部であり、これにより遠隔地に存在するコンテンツデータのサーバサイトと無線通信回線及びインターネット回線を介して通信接続(アクセス)することができ、コンシューマが希望するコンテンツデータを指定してダウンロードすることができる。
コンテンツデータ200のメディアヘッダ201内の再生制御情報208には、再生時の制限条件としてブロック分割数207の情報、及び、制限条件を解除した場合に再生制限時の制御情報に代わって用いられる制限解除時制御情報も含んでおり、その制限解除時制御情報は、コンテンツデータ200の各段階に対応するように設定されて格納される。制限解除情報203は、コンテンツデータ200のメディアヘッダ201内における特定領域に記録される。特定領域は、通常の再生装置で再生動作に影響の無い領域、例えば、ユーザコメント領域やメモ領域等を使用する。制限解除情報203は、再生制限の無い通常のコンテンツデータには含まれておらず、従ってその場合はコンテンツデータ記憶部141には制限解除情報203が格納されない。
なお、制限解除情報203には、再生制限の解除を行う日時あるいは期間を示すイベント日時204と、再生制限の解除を行う地点あるいは地理的範囲を示す場所情報205、再生制限の解除を行うために必要となる滞在期間を示す滞在時間206、再生制限を段階的に解除するための制限解除のブロック分割数207が含まれている。
図3は、本実施の形態で使用する再生制限の解除情報をメモリ(情報記憶部102)に記憶した場合の管理テーブルを示す図である。
制御部101は、データ記憶部107のコンテンツデータ記憶部141からコンテンツデータ200を読み出して制限解除情報203の有無を判断する。制御部101は、制限解除情報203を有することからコンテンツデータ200が制限付きと判断した場合、制限解除情報203とコンテンツデータ200のID150とを図3に示すように関連付けて情報記憶部102に格納する。その際に、解除実施回数記憶部155に格納される制限解除の実施回数を0に初期化すると共に、計時部104の設定部161に対して、日時情報204に指定された日時に達した場合に制御部101に向けて通知部162から通知するよう設定する。
図4は、再生装置がコンテンツデータを受信した時の制御部101の処理内容を示すフローチャートである。
ユーザによって操作部103から希望する動画コンテンツデータのダウンロード指示が入力されると、制御部101では、まずコンテンツデータのサーバ向けて、通信回線を介してアクセス要求と動画コンテンツデータのダウンロードを出力する処理を実行する。
その処理内容としては、制御部101は、ブラウザ等のコンテンツデータ再生プログラム121を起動し、コンテンツデータサーバに向けてアクセス要求指示及びダウンロード指示に基づいてhttpによるリクエストを出力する。
そのリクエストの結果としてコンテンツデータサーバから動画コンテンツデータをダウンロードした場合、再生装置の制御部101は、その動画コンテンツデータのメディアヘッダ201の情報を解析する(S1)。
制御部101は、動画コンテンツデータのメディアヘッダ201内における制限解除情報203の有無を確認することにより、その動画コンテンツデータが再生制限されているか否かを判断する(S2)。再生制限されていない場合(S2:NO)には、処理を終了する。再生制限されている場合(S2:YES)には、制御部101は、制限解除情報203を読み取り、情報記憶部102の制限解除情報記憶部131に保存する(S3)。
制御部101は、情報記憶部102の制限解除情報記憶部131内の制限解除実施回数記憶部155を初期化して回数を0回とする(S4)。
制御部101は、イベント日時に到達した場合に、その通知を通知部162から制御部101に出力するように、計時部104の設定部161を設定する(S5)。
図5は、再生装置を制限解除するためのイベント日時到達通知を設定する場合の制御部101の処理内容を示すフローチャートである。
計時部104から制御部101に向けてイベント日時到達通知が出力された場合の制御部101の処理としては、まず、制御部101は、イベント日時到達通知を受け付けられたか否かを判断する(S11)。イベント日時到達通知が受付されない場合(S11:NO)には、再度ステップS11を繰り返して待ち受け、イベント日時到達通知が受付された場合(S11:YES)には、計時部104の設定部161に対して、日時情報204に指定された日時の終了時に到達した場合に制御部101に向けてイベント日時終了通知を出力するように設定する(S12)。
さらに制御部101は、必要滞在時間情報206と制限解除のブロック分割数207から、段階的な制限解除における各段階単位の制限解除に必要となる滞在期間(滞在単位時間)を演算する(S13)。一例として、コンテンツデータの供給者側及びイベントの開催者側がコンシューマに希望する滞在時間が60分(3600秒)であり、分割数が10(10の段階に分けて再生制限が解除される)である場合、再生制限を解除するための一単位の滞在時間(滞在単位時間)は、6分(360秒)となる。制御部101は、位置検出部105を起動させる。
制御部101は、情報記憶部102の制限解除情報記憶部131内の制限解除単位時間記憶部156に演算された滞在単位時間を記憶させ(S14)、一定周期で再生装置の現在位置に関する情報を制御部101に出力するように位置検出部105を設定する(S15)。
図6は、再生装置が制限解除場所に滞在開始時(位置検出部105からの位置情報が制限解除地域に合致時)における制御部101の処理内容を示すフローチャートである。
再生装置の制御部101は、位置検出部105から出力された現在位置の通知を受け付けられたか否かを判断する(S21)。現在位置の通知が受付されない場合(S21:NO)には、再度ステップS21を繰り返して待ち受ける。
現在位置の通知が受付された場合(S11:YES)には、情報記憶部102の制限解除情報記憶部131内のイベント地域情報記憶部152により示される制限解除地域に対して受付した現在位置が内部であるか否かを判断する(S22)。現在位置が制限解除地域内ではない場合(S22:NO)には、再度ステップS21を繰り返して待ち受ける。
現在位置が制限解除地域内である場合(S22:YES)には、情報記憶部102の制限解除情報記憶部131内の制限解除単位時間記憶部152に、制限解除単位時間が記憶されたか否かを判断する(S23)。制限解除のための滞在単位時間が記憶されていない場合(S23:NO)には、処理を終了する。滞在単位時間が記憶されている場合(S23:YES)には、その滞在単位時間を計時部104の設定部161に設定する(S24)。さらに制御部101は、計時部104の設定部161に、滞在単位時間に到達した場合に通知部162から制御部101に通知される設定になっていないか否かを判断する(S25)。
単位時間到達通知が出力される設定になっている場合(S25:NO)には、処理を終了し、単位時間到達通知が出力される設定になっていない場合(S25:YES)には、計時部104の設定部161に、滞在単位時間に到達した場合に通知部162から制御部101に通知するように設定する(S26)。
図7は、計時部104の通知部162から再生装置の制限解除場所における滞在時間が単位時間以上になったことが通知(滞在単位時間到達通知)された制御部101の処理内容を示すフローチャートである。
再生装置の制御部101は、計時部104の通知部162から再生装置の制限解除場所における滞在時間が単位時間以上になったことが通知されたか否かを判断する(S31)。滞在時間が単位時間以上になったことが通知されない場合(S31:NO)には、再度ステップS31を繰り返して待ち受ける。滞在時間が単位時間以上になったことが通知された場合(S31:YES)には、制御部101は、情報記憶部102の制限解除情報記憶部131内の制限解除実施回数記憶部155から再生制限の段階的な解除が実施された回数を読み出す(S32)。
制御部101は、(読み出された回数+1)回目の制限解除処理を実行する(S33)。具体的には、制限解除部106に対してコンテンツデータID、制限解除するレベル(解除分割数の何番目を解除するか)を指定してコンテンツデータの制限解除を要求する。その結果、制限解除部106は、制限解除の要求に応じて指定されたコンテンツデータの一部(例えば、画像データのアドレス指定)を書き換えることにより制限を部分的に解除する。
それと共に制御部101は、制限解除部106による書き換え処理が完了したことにより、その(読み出された回数+1)を逆に制限解除実施回数記憶部155に記憶させる。即ち、制限解除実施回数記憶部155内に保存されている制限解除の実施回数を1だけ増加させる(S34)。
次に制御部101は、再生制限分割数記憶部154から再生制限の段階的な解除に必要となるブロック分割数207と(読み出された回数+1)の数値とを比較することで全ての再生制限が解除されたか否かを判断する(S35)。この制限解除の実施回数と制限解除のブロック分割数207が一致しない場合、即ち、全ての再生制限が解除されていない場合(S35:NO)には、処理を終了する。それに対して制限解除の実施回数と制限解除のブロック分割数207が一致した場合、即ち、全ての再生制限が解除された場合(S35:YES)には、情報記憶部102の制限解除情報記憶部131内に書き込まれた各情報を削除する(S36)。それと共に、制御部101は、位置検出部105の各種処理を停止させ(S37)、計時部104の各種処理も停止させる(S38)。
ここで、コンテンツデータの再生制限の方法について説明する。
図8は、本実施の形態の再生制限が実施されたコンテンツデータのファイル構成を示す図であり、図9は、図8の再生制限の一部が解除されたコンテンツデータのファイル構成を示す図である。
図8は、再生制限が施されたコンテンツデータであり、再生が開始された場合には、第1フレーム602と第2フレーム603までは通常通り再生されるが、第3フレーム604以降は再生されず、その代わりに再生制限用の映像データ605が出力されて表示される様子を示している。それに対して図9では、図8の第3フレーム604に対する再生制限を解除した場合を示している。
コンテンツデータファイルのメディアヘッダ201には、再生制御情報208が含まれている。また、コンテンツデータファイルのメディアストリーム202には、複数のフレーム数に対応する映像データ602〜604が含まれると共に、さらに再生制限用の映像データ605が含まれている。
再生制御情報208には、各映像データの保存位置(記録アドレス)とその復号および出力の時間が記録される。図8に示された矢印は、再生制御情報208に指定される各映像コンテンツデータが格納されるメディアストリーム202中のアドレス位置を示している。図8右側の再生制御情報208の拡大図部分には、映像コンテンツデータの各フレームのアドレス位置(保存位置)が示されている。動画コンテンツデータの再生制御は、この再生制御情報208に従ってデータ読み出し部108、再生処理部109、出力処理部110を制御することにより実現される。
またコンテンツデータファイル内には、再生制限を解除した場合に使用される制限解除時用再生制御情報601が格納されている。
ただし、制限解除時用再生制御情報601は、図2の制限解除情報203と同様に、通常の再生装置から参照されない特定領域、例えばユーザコメント領域やメモ領域等に記録される。
制御部101から制限解除の指示を受けた制限解除部106は、図7のステップS33で制限解除が指定されたレベルに該当する範囲で、制限解除時用再生制御情報601から再生制御情報208へ複製情報による書き換え(上書き修正)を行い、データ記憶部107に再び保存する。
本実施の形態のコンテンツデータには、再生制限時に表示される再生制限用データ(605)を含んでおり、コンテンツデータの再生時の制限は、所定フレーム以降のコンテンツデータ(例えば、第3フレーム604)を再生制限用データ(例えば、再生制限用画像データ605)に入れ替えることであり、制限を解除する場合には、再生制限用データ(605)への入れ替えを中止させるようにしている。
図10は、計時部104の通知部162からイベント日時の終了時間に到達したことが通知された制御部101の処理内容を示すフローチャートである。このフローチャートは、当該コンテンツデータの段階的な再生制限が日時情報204に指定された期間内では全て解除できなかった場合の処理内容を示している。
制御部101は、計時部104の通知部162からイベント日時の終了時間に到達したことが通知されたか否かを判断する(S41)。イベント日時の終了時間に到達したことが通知されない場合(S41:NO)には、再度ステップS41を繰り返して待ち受ける。イベント日時の終了時間に到達したことが通知された場合(S41:YES)には、制御部101は、計時部104の設定部161に滞在単位時間の到達通知の設定がされていたか否かを判断する(S42)。滞在単位時間の到達通知の設定がされていない場合(S42:NO)には、ステップS44に進み、滞在単位時間の到達通知の設定がされていた場合(S42:YES)には、滞在単位時間の到達通知の発行を停止させる(S43)。ここでは制御部101は、図7のステップS38に示した場合と同様に計時部104の各種処理を停止させてもよい。さらに図7のステップS37に示した場合と同様に位置検出部105の各種処理を停止させ(S44)、情報記憶部102の制限解除情報記憶部131内に書き込まれた各情報を削除する(S45)。
図11は、位置検出部105からの現在位置情報がイベント地域情報記憶部152に格納されたイベント地域情報205に一致しなかった場合の制御部101の処理内容を示すフローチャートである。
この場合、制御部101は、計時部104からの滞在単位時間到達通知を待つ間、位置検出部105からの位置情報通知を継続して受信している。制御部101は、位置検出部105からの現在位置情報を受付たか否かを判断する(S51)。現在位置を受付ない場合(S51:NO)には、再度ステップS51を繰り返して待ち受ける。現在位置を受付た場合(S51:YES)には、制御部101は、位置検出部105からの現在位置情報がイベント地域情報記憶部152に格納されたイベント地域情報205に一致したか否かを判断する(S52)。現在位置がイベント地域情報205に一致しない場合(S52:NO)には、再度ステップS51〜S52を繰り返して待ち受ける。
現在位置がイベント地域情報205に一致した場合(S52:YES)には、制御部101は、計時部104の設定部161に滞在単位時間の到達通知の設定がされていたか否かを判断する(S53)。滞在単位時間の到達通知の設定がされていない場合(S53:NO)には、処理を終了し、滞在単位時間の到達通知の設定がされていた場合(S53:YES)には、滞在単位時間の到達通知の発行を停止させる(S54)。ここでも制御部101は、図7のステップS38に示した場合と同様に計時部104の各種処理を停止させてもよい。
以上のように本実施の形態では、集客効果を高めるために、イベント用の特別なコンテンツデータを一部のみを再生可能にしてコンシューマの携帯電話装置に一括ダウンロードで予め配布しておき(イベント会場での配布に限らず携帯電話の通信回線等により予め配布しておいてもよい)、その一部のみの再生によりコンシューマに続けて再生したいか否かを判断させ、再生制限を解除して続きを視聴するにはイベント会場(又は会場内の特定ブース)に行く必要があるようにしている。
また、コンテンツデータの再生制限をコンテンツデータ側に施しているため、コンテンツデータをブロック分割してその分割単位毎に段階的に再生に制限をかけるようにできる。コンテンツデータを分割単位毎に段階的に再生の制限を解除でき、最初の分割単位のみは制限無く再生できるので、コンシューマは一部のみ再生可能であるコンテンツのその再生内容によって、コンテンツの続きが嗜好に合致しているかの判断基準を得ることができる。従って、コンシューマがイベントに参加するか否かの判断基準を得ることができるので、集客効果を上げることができる。
上記のようにコンテンツの魅力をよりコンシューマに知らしめることができることに加えて、さらにコンテンツデータの再生制限を解除するためには、そのイベント会場(指定位置)に一定期間だけ滞在する必要があるため、コンテンツデータの供給者側及びイベントの開催者側にとっても、イベントの集客効果を高めることができる。さらに事前にコンテンツを配布する場合には、コンテンツが嗜好に合致した質の良いコンシューマを来場させることができるので、さらにイベントの集客効果を高めることができる。
このように本実施の形態によれば、一括ダウンロードされたコンテンツデータを再生装置側で、図8、9に示したように画像データのフレーム単位で再生制限用の画像フレームにアドレス指定を変更して入れ替えることで再生制限し、アドレス指定を段階的に元の画像データのフレームに戻すことで再生制限を段階的に解除しており、コンテンツデータの制限を解除するためには、イベント期間中に再生装置(携帯電話装置)を持ってイベント会場に行く必要があるので、集客効果の高い再生装置及びその制限解除方法を提供することができる。又、イベント会場にコンテンツデータの制限を解除するための専用設備が必要ではなくなることから、コストを削減できると共に専用設備を使用する際に発生する可能性のあるその専用設備周辺での混雑が発生する可能性も無くすことができる。
実施の形態2.
上記した実施の形態1では、一括ダウンロードされたコンテンツデータを再生装置側で、画像データのフレーム単位で再生制限用の画像フレームに入れ替えて再生制限し、又、再生制限を段階的に解除していたが、実施の形態2では、コンテンツデータに対する再生制限を、メディアストリームのトラック単位で再生できないようにする制限とその解除を設定する場合について説明する。
尚、本実施の形態の再生装置の各部及び動作は、扱われるデータの単位が、画像データのフレーム単位からメディアストリームのトラック単位に代わる他は実施の形態1と同様であるので、以下の説明ではデータの単位を読み替えるのみである部分については説明を省略し、実施の形態1とは異なる処理についてのみ説明する。
本実施の形態では、動画コンテンツデータのトラックに再生制限を施す方法として、トラック情報を再生装置から隠蔽する方法を用いる。
本実施の形態の再生装置の再生制限が実施される場合には、コンテンツデータ内部に映像、音声、テキストなどの全てのトラックデータが含まれたコンテンツデータを格納する動作、音声トラックおよびテキストトラックの再生する動作のみは許可されるが、例えば映像トラックについては再生する動作を禁止する。再生制限が解除された場合には、映像、音声、テキストなど全てのトラック再生が許可される。
本実施の形態では、再生装置がトラック種別を識別するためのトラック識別子(コンテンツデータファイル内の全てのトラックが個々に備える)を再生装置から隠蔽することにより再生を制限する場合について説明する。
例えば、14496−12 ISOメディア・ファイル・フォーマットをコンテンツデータのファイルフォーマットとした場合、Handler Reference Boxのhandler_type(soun/vide/text)がそのトラック識別子に相当する。トラックの識別が不能であるトラックは、携帯電話、PC等の一般的な再生装置では無効トラックとして解析処理が停止されてスキップされるため、その他の有効なトラックの再生に影響を与えることがない。そのため、ほとんどの汎用再生装置において、上記したトラック識別子を隠蔽する方法を用いることで、トラックの再生を制限することができる。
本実施の形態の制限解除部106における制限解除処理については、同様に14496−12 ISOメディア・ファイル・フォーマットに含まれてトラックの識別子として使用可能な、Sample Entry Box(mp4a/samr/mp4v/s263/tx3g)を用いることとする。一般的には、handler_typeがトラック識別子、Sample Entry Boxがコーデック種別の識別子として扱われ、両者には以下の対応関係がある。
Handler Reference Box - Sample Entry Box
soun(音声) - mp4a/samr(MPEGオーディオ/AMR)
vide(映像) - mp4v/s263(MPEG-4/H.263)
text(テキスト) - tx3g(3GPP Timed Text)
再生制限のために、Handler Reference Boxのhandler_typeを隠蔽して判別不能としたコンテンツデータに対し、本実施の形態の再生装置では、装置内でSample Entry Boxのコーデック情報に基づいて上記の対応関係からトラック種別を判別し、handler_typeを復元して、隠蔽されていたトラック識別子を復元させて再保存を行う。この隠蔽と復元の処理をトラック単位で段階的に実施する。
また、handler_typeを隠蔽する方法としては、上記したようにSample Entry Boxのコーデック情報から一意に復元することができるため、対象となるコンテンツデータからトラック識別子を削除(オールF、オール0)すること等の簡易な方法を用いることができる。尚、このトラック識別子を復元させるためにコンシューマがイベント会場に滞在する時間等の条件については実施の形態1と同様であるため、説明を省略する。
このように本実施の形態のコンテンツデータの再生時の制限は、格納されたコンテンツデータの内の一部のデータ(トラック)については再生ができないように再生制限が指示(トラック情報が隠蔽)されていることであり、制限を解除する場合には、再生制限指示を除去することになる。これは、本実施の形態では、隠蔽されていたトラック識別子を復元させることになる。
従って本実施の形態でも、実施の形態1と同様に、コンテンツデータの制限を解除するための専用設備が必要ではなく、集客効果の高い再生装置及びその制限解除方法を提供することができる。
実施の形態3.
実施の形態1及び2では一括ダウンロードされたコンテンツデータを再生装置側でフレーム或いはトラック単位で段階的に再生制限して解除していたが、本実施の形態では、段階的な再生制限の解除が可能となるように複数に分割されたコンテンツデータのうち、いくつかの分割データのみは外部のコンテンツデータサーバからダウンロードできるが、残りのいくつかのコンテンツデータのダウンロードを制限し、コンテンツデータをダウンロードできないようにすることで再生を制限する。再生制限を解除する場合には、その次の段階の解除条件が満足される度に、コンテンツデータサーバから次の部分の分割データをダウンロードして前の分割データと連結させる。
尚、本実施の形態の再生装置の各部及び動作は、分割データを一部入手して再生制限の解除条件が満足される度に次の分割データを入手して連結するという制御部101と制限解除部106の動作以外の他は実施の形態1と同様であるので、以下の説明では関連部分を読み替えるのみである部分については説明を省略し、実施の形態1とは異なる処理について説明する。
本実施の形態の再生装置の再生制限は、例えば、再生制限が解除されて全てのコンテンツデータが再生された場合に合計3分(500KB)となる動画コンテンツデータに対して、再生制限が有効である場合には、先頭30秒(100KB)のコンテンツデータのみダウンロードおよび再生が可能としている。
本実施の形態では、再生制限の対象とならない先頭コンテンツデータについては、例えば14496−12 ISOメディア・ファイル・フォーマットに従ったファイル形式を採用する必要がある。これは、一般の再生装置でも先頭コンテンツデータのみの再生については可能となる再生制限を実施するためである。
これに対して再生制限の対象である先頭コンテンツデータに続くコンテンツデータについては、14496−12 ISOメディア・ファイル・フォーマットに従ったファイル形式を採用する必要は無い。なぜなら、これらの続きのコンテンツデータは、本実施の形態の再生装置以外の一般の再生装置では、本実施の形態の再生装置のように連結機能を有していないため、再生が制限されたままで解除されることはなく、決して再生されることがないからである。しかし、本実施の形態の再生装置では、再生制限の対象とならない先頭コンテンツデータとそれに続くコンテンツデータとの接合処理を行う必要があるため、コーデック種別、メディアのインタリーブ等については先頭コンテンツデータと統一しておくことが望ましい。尚、インタリーブとは、コンテンツデータファイル内で、例えば映像データと音声データが分離されており、さらに映像が記録される並びと音声の記録される並びが交互になっている状態を示している。
本実施の形態の制限解除部106のよる再生制限の解除については、例えば、段階的な解除条件が満足されて、先頭コンテンツデータに続くコンテンツデータのダウンロードが許可され、再生装置のブラウザ等のコンテンツデータ再生プログラム(121)にそのコンテンツデータがダウンロードされた時に、制限解除部106において先頭コンテンツデータとの接合処理が行われる。その接合処理の例を14496−12 ISOメディア・ファイル・フォーマットを用いて以下に説明する。
先頭コンテンツデータ(第一コンテンツデータ)と、それに続くコンテンツデータ(第二コンテンツデータ)を接合する場合、第二コンテンツデータから、メディア・ストリーム202および再生制御情報208を取得する。メディア・ストリーム202とは、映像であればMPEG-4/H.263等により圧縮された映像データ列、音声であればMPEGオーディオ/AMR等により圧縮された音声データ列である。第一コンテンツデータにも同様にメディア・ストリーム202及び再生制御情報208が含まれており、これと第二コンテンツデータのメディア・ストリーム202及び再生制御情報208を繋げることにより接合処理を実施する。データの接合後、更に14496−12 ISOメディア・ファイル・フォーマットとして保存する。上記したように第一及び第二のコンテンツデータの結合処理を行うことにより、第二コンテンツデータの再生制限を解除することができ、再生が可能となる。
又、再生制限の対象となるコンテンツデータが段階的に再生制限を解除するように複数に分割されている場合、上記した処理を繰り返すことにより全てのコンテンツデータの再生制限を解除して再生することができる。
このように本実施の形態では、コンテンツデータを格納する場合には、コンテンツデータのうち、再生制御情報に含まれる再生制限用のブロック分割数に従い分割された最初を含む一部のブロック部分のみをダウンロードして格納し、コンテンツデータの再生時の制限は、コンテンツデータのうちの格納されたブロック部分に続くブロック部分のダウンロードの中止であり、制限を解除する場合には、格納されたブロック部分に続くブロック部分のダウンロードを再開させるようにしている。
従って本実施の形態でも、実施の形態1と同様に、コンテンツデータの制限を解除するための専用設備が必要ではなく、集客効果の高い再生装置及びその制限解除方法を提供することができる。さらに本実施の形態では、コンテンツデータの再生できない部分までダウンロードしないので、無駄なダウンロードによる通信にかかる課金を発生させない。
又、第二コンテンツデータを、例えば第一コンテンツデータが持つ再生情報との重複部分を省略してそのままでは再生できないファイル・フォーマットとした場合には、再生を制限する方法として、上記した第二コンテンツデータがダウンロードにより制限されることに加えて、ダウンロードされた第二コンテンツデータ自体もファイル・フォーマットにより再生が制限されていることになる。つまり、言わば二重に再生制限が実施されていることになり、再生制限の安全性及び信頼性を高めることができる。又、この場合の第二コンテンツデータのファイルサイズは、第一コンテンツデータとの重複部分を省略して小さくすることができるので、コンシューマがダウンロードする際の通信にかかる課金を低減させることができる。
実施の形態4.
本実施の形態では、通常フレームレートとコマ落としの低フレームレートの2トラックを有するコンテンツデータが一括ダウンロードされ、再生装置側では再生制限されている時は低フレームレートのトラックを再生し、再生制限が解除された場合は通常フレームレートで再生を行うようにして再生を制限する。本実施の形態の再生制限は、例えば再生制限が解除されている通常フレームレートでは15fps(=frame/sec)で再生される動画コンテンツデータの場合、再生制限が実施された場合には、5fpsあるいは1fpsにコマ数を落とされた状態で再生されるものである。
尚、本実施の形態の再生装置の各部及び動作は、ダウンロードした通常フレームレートと低フレームレートの2トラックを有するコンテンツデータで再生制限時は低フレームレートで再生し、制限解除時は通常フレームレートで再生するという制御部101と制限解除部106の動作以外の他は実施の形態2と同様であるので、以下の説明では関連部分を読み替えるのみである部分については説明を省略し、実施の形態2とは異なる処理について説明する。
本実施の形態に関しても、14496−12 ISOメディア・ファイル・フォーマットのコンテンツデータを例に説明する。
実施の形態2に説明したように14496−12 ISOメディア・ファイル・フォーマットでは、各ファイル内に各メディアデータが各々トラックとして分離されて記録される。そのため、制限解除時の通常再生に加えて再生制限時にコマ落とし再生により再生を制限するコンテンツデータの場合は、データ記憶部107のコンテンツデータ記憶部141に映像トラックが2トラック記録される。つまり、1トラックはコマ落とし再生用の低フレームレートの映像トラックであり、他方の1トラックは通常再生用の通常フレームレートの映像トラックである。
本実施の形態では、再生装置が再生制限中である場合は、コンテンツデータの通常再生用の映像トラックが隠蔽される。本実施の形態の再生装置を含む一般的な再生装置で再生する場合、通常再生用のトラックが隠蔽されることで、コマ落とし再生用の映像トラックが再生されることになり、再生を制限することができる。通常再生用のトラックを隠蔽する方法は、実施の形態2に示した方法を用いてトラック識別子を隠蔽することで可能となる。
再生制限を解除する方法については、実施の形態2に示した方法を用いて隠蔽された通常再生用の映像トラックを復元し、逆にコマ落とし再生用の映像トラックを隠蔽することで可能となる。なお、本実施の形態の方法でさらに制限解除を段階的に分割して実施する場合には、その段階的な制限解除の各段階に対応した低フレームレートの映像トラックをデータ記憶部107のコンテンツデータ記憶部141に各々個別に記録することになる。
このように本実施の形態では、コンテンツデータを格納する場合には、コンテンツデータを、通常再生用に通常フレームレートで格納することに加えて、コマ落とし再生用に低フレームレートで別途に格納し、コンテンツデータの再生時の制限は、低フレームレートで再生することであり、制限を解除する場合には、通常フレームレートで再生する。
従って本実施の形態でも、実施の形態1と同様に、コンテンツデータの制限を解除するための専用設備が必要ではなく、集客効果の高い再生装置及びその制限解除方法を提供することができる。
実施の形態5.
本実施の形態では、コンテンツデータを通常サイズと縮小サイズで別途に格納して、再生制限時は縮小サイズで再生し、制限解除時は通常サイズで再生することにより再生を制限する場合について説明する。本実施の形態では、再生制限が解除されている場合に例えばQCIF(=176x144)サイズで再生される動画コンテンツデータが、再生制限中は、88x72(1/4倍)あるいは44x36(1/16倍)の縮小サイズで再生される。
尚、本実施の形態の再生装置の各部及び動作は、コンテンツデータを通常サイズと縮小サイズで別途に格納して、再生制限時は縮小サイズで再生し、制限解除時は通常サイズで再生するという制御部101と制限解除部106の動作以外の他は実施の形態2と同様であるので、以下の説明では関連部分を読み替えるのみである部分については説明を省略し、実施の形態2とは異なる処理について説明する。
本実施の形態に関しても、14496−12 ISOメディア・ファイル・フォーマットのコンテンツデータを例に説明する。
実施の形態2で記載したとおり、14496−12 ISOメディア・ファイル・フォーマットでは各メディアデータは各々、ファイル内にトラックとして記録される。従って、再生制限時に縮小サイズで再生させるためには、コンテンツデータに映像トラックが2トラック記録される。
1方のトラックは縮小サイズ再生用の映像トラックであり、他方のトラックは通常再生用の映像トラックである。
本実施の形態の再生装置では、再生制限中はコンテンツデータの通常サイズの映像トラックが隠蔽される。本実施の形態の再生装置を含む一般的な再生装置で再生する場合、通常サイズの映像トラックが隠蔽されることで、縮小サイズの映像トラックが再生されることになり、再生を制限することができる。通常再生用のトラックを隠蔽する方法は、実施の形態2に示した方法を用いてトラック識別子を隠蔽することで可能となる。
再生制限を解除する方法については、実施の形態2に示した方法を用いて隠蔽された通常サイズの映像トラックを復元し、逆に縮小サイズの映像トラックを隠蔽することで可能となる。なお、本実施の形態の方法でさらに制限解除を段階的に分割して実施する場合には、その段階的な制限解除の各段階に対応した縮小サイズの映像トラックをデータ記憶部107のコンテンツデータ記憶部141に各々個別に記録することになる。
このように本実施の形態では、コンテンツデータを格納する場合には、コンテンツデータを、通常サイズでの再生用に元のサイズで格納することに加えて、縮小サイズでの再生用に縮小サイズにして別途に格納し、コンテンツデータの再生時の制限は、縮小サイズで再生することであり、制限を解除する場合には、通常サイズで再生する。
従って本実施の形態でも、実施の形態1と同様に、コンテンツデータの制限を解除するための専用設備が必要ではなく、集客効果の高い再生装置及びその制限解除方法を提供することができる。
実施の形態6.
本実施の形態では、位置検出部105で複数の位置情報が検出される場合で、さらに情報記憶部102にその複数の位置情報を格納する場合について説明する。
本実施の形態の再生装置では、情報記憶部102が、複数の位置情報を格納し、制御部101が、情報記憶部102に格納された前回の位置情報と、位置検出部105から出力された今回の位置情報を比較して携帯型コンテンツデータ再生装置が移動したか否かを判断し、移動した場合に再生制限を段階的に解除するように指示を制限解除部106に出力する。
本実施の形態の再生装置は、実施の形態1とは、図6のフローチャートに示した再生装置が制限解除場所に滞在開始時(位置検出部105からの位置情報が制限解除地域に合致時)における制御部101の動作の一部、図7のフローチャートに示した滞在単位時間到達通知の受信時における制御部101の動作の一部、および図10のフローチャート502に示したイベント期間終了通知の受信時における制御部101の動作の一部とそれらに伴う動作の他は実施の形態1と同様であるので、以下の説明では関連部分を読み替えるのみである部分については説明を省略し、実施の形態1とは異なる処理について説明する。
図12は、本実施の形態の再生装置が制限解除場所に滞在開始時(位置検出部105からの位置情報が制限解除地域に合致時)における制御部101の処理内容を示すフローチャートである。
図12のステップS61〜S66までの処理内容は、図6のステップS21〜26までの処理内容とステップS63とステップS65の判断でNOの場合に進むステップが異なることを除けば同様であるのでステップS66までの処理内容の説明は省略する。なお、ステップS63とステップS65の判断でNOの場合には処理を終了しないでステップS68に進む点が異なっている。
計時部104の設定部161に、滞在単位時間に到達した場合に通知部162から制御部101に通知するように設定する(S66)と、制御部101は、その滞在単位時間内に位置検出部105で検出される複数の位置情報を格納する領域(位置情報記憶部132)を情報記憶部102の中に設定する(S67)。
次いで、制御部101は、位置検出部105で検出された複数の各位置情報を設定した格納領域(位置情報記憶部132)に順次格納し、滞在単位時間に到達するまでの全ての位置情報を記憶する(S68)。
図13は、計時部104の通知部162から再生装置の制限解除場所における滞在時間が単位時間以上になったことが通知(滞在単位時間到達通知)された制御部101の処理内容を示すフローチャートである。
図13のステップS71、S74〜S78、S80、S81の処理内容は、各々図7のステップS31、S32〜36、S37、S38の処理内容と同様であるのでステップS71、S74〜S78、S80、S81の処理内容の説明は省略する。
滞在時間が単位時間以上になったことが通知された場合(S71:YES)には、制御部101は、位置情報記憶部132から記憶されている全ての位置情報読み出し(S72)、例えば、各々の位置情報を比較して相違点を検出することで再生装置が制限解除地域内で移動したか否かを判断する(S73)。再生装置が移動していない場合(S73:NO)には、全ての再生制限が解除されたか判断するステップS77に進み、再生装置が移動している場合(S73:YES)には、制御部101は、情報記憶部102の制限解除情報記憶部131内の制限解除実施回数記憶部155から再生制限の段階的な解除が実施された回数を読み出す(S74)。以降の処理はステップS78までは図7のステップS32〜S36と同様である。
情報記憶部102の制限解除情報記憶部131内に書き込まれた各情報を削除した(S78)制御部101は、情報記憶部102内の位置情報記憶部132の記憶内容を削除し(S79)、それと共に、位置検出部105の各種処理を停止させ(S80)、計時部104の各種処理も停止させる(S81)。
図14は、計時部104の通知部162からイベント日時の終了時間に到達したことが通知された制御部101の処理内容を示すフローチャートである。このフローチャートは、当該コンテンツデータの段階的な再生制限が日時情報204に指定された期間内では全て解除できなかった場合の処理内容を示している。
図14のステップS91〜S95までの処理内容は、図10のステップS41〜45までの処理内容と同様であるのでステップS95までの処理内容の説明は省略する。
情報記憶部102の制限解除情報記憶部131内に書き込まれた各情報を削除した(S95)制御部101は、情報記憶部102内に位置情報記憶部132が確保されているか否かを判断し(S96)、位置情報記憶部132が確保されていない場合(S96:NO)には、処理を終了し、位置情報記憶部132が確保されている(S96:YES)には、位置情報記憶部132の記憶内容を削除して記憶領域を開放する(S97)。
このように本実施の形態の再生装置では、位置検出部105で複数の位置情報が検出される場合で、さらに情報記憶部102にその複数の位置情報を格納する場合に、情報記憶部102が、複数の位置情報を格納し、制御部101が、情報記憶部102に格納された前回の位置情報と、位置検出部105から出力された今回の位置情報を比較して携帯型コンテンツデータ再生装置が移動したか否かを判断し、移動した場合に制限を段階的に解除するように指示を制限解除部106に出力することができる。
従って本実施の形態でも、実施の形態1と同様に、コンテンツデータの制限を解除するための専用設備が必要ではなく、集客効果の高い再生装置及びその制限解除方法を提供することができる。又、制限解除地域内で再生装置の現在位置が移動した場合に段階的に再生制限を解除することで、再生装置を保持するコンシューマが制限解除地域内(イベント会場)に居て移動していることが確実になることから、コンテンツデータの供給者側及びイベントの開催者側が希望する集客効果の確実性を高めることができる。
尚、上記した各実施の形態ではコンテンツデータを入手するために通信回線を介してダウンロードする手法を用いて記載したが、本発明はこれに限られるものではなく、例えば、再生装置に小型のFLASHメモリを介してコンテンツデータを取り込んだり、赤外線通信によるデータ交換機能によりコンテンツデータを取り込む構成としても、同様な効果を得ることができる。
本発明の実施の形態1の携帯型コンテンツデータ再生装置の概略構成を示すブロック図である。 実施の形態1で使用する再生制限が施された動画コンテンツデータファイルのデータ構成図である。 実施の形態1で使用する再生制限の解除情報を情報記憶部に記憶した場合の管理テーブルを示す図である。 実施の形態1の再生装置がコンテンツデータを受信した時の制御部の処理内容を示すフローチャートである。 実施の形態1の再生装置を制限解除するためのイベント日時到達通知を設定する場合の制御部の処理内容を示すフローチャートである。 実施の形態1の再生装置が制限解除場所に滞在開始時における制御部の処理内容を示すフローチャートである。 実施の形態1の計時部の通知部から再生装置の制限解除場所における滞在時間が単位時間以上になったことが通知された制御部の処理内容を示すフローチャートである。 実施の形態1の再生制限が実施されたコンテンツデータのファイル構成を示す図である。 図8の再生制限の一部が解除されたコンテンツデータのファイル構成を示す図である。 実施の形態1の計時部の通知部からイベント日時の終了時間に到達したことが通知された制御部の処理内容を示すフローチャートである。 実施の形態1の位置検出部からの現在位置情報がイベント地域情報記憶部に格納されたイベント地域情報に一致しなかった場合の制御部の処理内容を示すフローチャートである。 実施の形態6の再生装置が制限解除場所に滞在開始時における制御部の処理内容を示すフローチャートである。 実施の形態6の計時部の通知部から再生装置の制限解除場所における滞在時間が単位時間以上になったことが通知された制御部の処理内容を示すフローチャートである。 実施の形態6の計時部の通知部からイベント日時の終了時間に到達したことが通知された制御部の処理内容を示すフローチャートである。
符号の説明
101 制御部、 102 情報記憶部、 103 操作部、 104 計時部、 105 位置検出部、 106 制限解除部、 107 データ記憶部、 108 データ読み出し部、 109 再生処理部、 110 出力処理部、 111 表示部、 114 通信処理部、 121 コンテンツデータ再生プログラム、 122 ブロック分割部、 131 制限解除情報記憶部、 132 位置情報記憶部、 133 時刻情報記憶部、 141 コンテンツデータ記憶部、 151 イベント日時情報記憶部、 152 イベント地域情報記憶部、 153 必要滞在時間記憶部、 154 再生制限分割数記憶部、 155 解除実施回数記憶部、 156 制限解除単位時間記憶部、 161 設定部、 162 通知部、 200 コンテンツデータ、 201 メディアヘッダ、 202 メディアストリーム、 203 制限解除情報、 204 制限解除日時情報(日時情報、イベント日時情報)、 205 制限解除地域情報(地域情報、イベント地域情報)、 206 必要滞在時間情報、 207 ブロック分割数、 208 再生制御情報、 601 制限解除時用再生制御情報、 602 第1フレーム(映像データ)、 603 第2フレーム(映像データ)、 604 第3フレーム(映像データ)、 605 再生制限用の映像データ。

Claims (22)

  1. コンテンツデータ再生時の制限条件を含む再生制御情報と、前記制限条件を解除可能であるイベントの開催地域を示す制限解除地域情報及び前記イベントの開始日時と終了日時により開催期間を示す制限解除日時情報とを含むコンテンツデータをダウンロードして格納するステップと、
    現在の位置を検出して位置情報を出力するステップと、
    少なくとも現在の時刻を計時して時刻情報を出力するステップと、
    前記位置情報が前記制限解除地域情報の範囲内であり、前記時刻情報が前記制限解除日時情報の期間内であるか否かを判断するステップと、
    前記位置情報が前記範囲内で、前記時刻情報が前記期間内である場合に制限を解除するステップと
    を有することを特徴とする携帯型コンテンツデータ再生装置の制限解除方法。
  2. 前記情報を格納するステップでは、前記制限条件を解除するための情報として、前記制限解除日時情報の期間内で前記制限解除地域情報の地域内に滞在する必要がある時間を含む必要滞在時間情報を格納し、
    前記制限を解除するステップでは、前記制限解除日時情報の期間内で前記制限解除地域情報の地域内に位置情報が該当し始めた時の前記時刻情報から現在の時刻情報までの滞在時間を算出し、該滞在時間が前記必要滞在時間情報以上になった場合に制限を解除する
    ことを特徴とする請求項1に記載の携帯型コンテンツデータ再生装置の制限解除方法。
  3. 前記コンテンツデータの再生制御情報には再生時の制限条件としてブロック分割数を含み、
    前記コンテンツデータを格納するステップの後に、前記コンテンツデータを、前記再生制限用のブロック分割数に従い複数のブロック部分に分割するステップを有し、
    前記情報を格納するステップでは、前記コンテンツデータの各段階に対応するように設定された前記各情報を格納し、
    前記制限を解除するステップでは、少なくとも前記時刻情報と前記制限解除日時情報を用いて前記制限を段階的に解除する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の携帯型コンテンツデータ再生装置の制限解除方法。
  4. 前記情報を格納するステップでは、前記段階的な制限条件の解除が実施された回数を示す解除実施回数情報を格納し、
    前記制限を解除するステップでは、前記解除実施回数情報を用いて前記制限を段階的に解除する
    ことを特徴とする請求項3に記載の携帯型コンテンツデータ再生装置の制限解除方法。
  5. 前記コンテンツデータの再生制御情報には、前記制限条件を解除した場合に用いられる制限解除時制御情報も含み、
    前記制限を解除するステップでは、前記制限時の制御情報を前記制限解除時制御情報に入れ替えることにより前記制限を解除する
    ことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の携帯型コンテンツデータ再生装置の制限解除方法。
  6. 前記情報を格納するステップでは、前記制限解除時制御情報が前記コンテンツデータの各段階に対応するように設定されて格納され、
    前記制限を解除するステップでは、前記制限解除時制御情報を用いて前記制限を段階的に解除する
    ことを特徴とする請求項5に記載の携帯型コンテンツデータ再生装置の制限解除方法。
  7. 前記情報を格納するステップでは、複数の前記位置情報を格納し、
    前記制限を解除するステップでは、格納された前回の位置情報と、出力された今回の位置情報を比較して携帯型コンテンツデータ再生装置が移動したか否かを判断し、移動した場合に前記制限を解除する
    ことを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の携帯型コンテンツデータ再生装置の制限解除方法。
  8. 前記情報を格納するステップでは、複数の前記位置情報を格納し、
    前記制限を解除するステップでは、格納された前回の位置情報と、出力された今回の位置情報を比較して携帯型コンテンツデータ再生装置が移動したか否かを判断し、移動した場合に前記制限を段階的に解除する
    ことを特徴とする請求項3又は4に記載の携帯型コンテンツデータ再生装置の制限解除方法。
  9. 前記コンテンツデータの再生制御情報には、再生制限時に表示される再生制限用データを含み、
    前記コンテンツデータの再生時の制限は、所定フレーム以降のコンテンツデータを再生制限用データに入れ替えることであり、
    前記制限を解除するステップでは、前記再生制限用データへの入れ替えを中止させる
    ことを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載の携帯型コンテンツデータ再生装置の制限解除方法。
  10. 前記コンテンツデータの再生時の制限は、前記格納されたコンテンツデータの内の一部のデータについては再生ができないように再生制限が指示されていることであり、
    前記制限を解除するステップでは、前記再生制限指示を除去する
    ことを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載の携帯型コンテンツデータ再生装置の制限解除方法。
  11. 前記コンテンツデータを格納するステップでは、前記コンテンツデータのうち、前記再生制御情報に含まれる再生制限用のブロック分割数に従い分割された最初を含む一部のブロック部分のみをダウンロードして格納し、
    前記コンテンツデータの再生時の制限は、コンテンツデータのうちの格納されたブロック部分に続くブロック部分のダウンロードの中止であり、
    前記制限を解除するステップでは、前記格納されたブロック部分に続くブロック部分のダウンロードを再開させる
    ことを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載の携帯型コンテンツデータ再生装置の制限解除方法。
  12. 前記コンテンツデータを格納するステップでは、前記コンテンツデータを、通常再生用に通常フレームレートで格納することに加えて、コマ落とし再生用に低フレームレートで別途に格納し、
    前記コンテンツデータの再生時の制限は、前記低フレームレートで再生することであり、
    前記制限を解除するステップでは、前記通常フレームレートで再生する
    ことを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載の携帯型コンテンツデータ再生装置の制限解除方法。
  13. 前記コンテンツデータを格納するステップでは、前記コンテンツデータを、通常サイズでの再生用に元のサイズで格納することに加えて、縮小サイズでの再生用に縮小サイズにして別途に格納し、
    前記コンテンツデータの再生時の制限は、前記縮小サイズで再生することであり、
    前記制限を解除するステップでは、前記通常サイズで再生する
    ことを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載の携帯型コンテンツデータ再生装置の制限解除方法。
  14. 少なくとも前記再生制御情報、位置情報及び時刻情報を格納するステップと、
    前記コンテンツデータを再生可能なプログラムを動作させるステップ
    を有することを特徴とする請求項1〜13の何れかに記載の携帯型コンテンツデータ再生装置の制限解除方法。
  15. コンテンツデータ再生時の制限条件を含む再生制御情報と、前記制限条件を解除可能であるイベントの開催地域を示す制限解除地域情報及び前記イベントの開始日時と終了日時により開催期間を示す制限解除日時情報とを含むコンテンツデータをダウンロードして格納するデータ記憶部と、
    現在の位置を検出して位置情報を出力する位置検出部と、
    少なくとも現在の時刻を計時して時刻情報を出力する計時部と、
    少なくとも前記再生制御情報、位置情報及び時刻情報を格納する情報記憶部と、
    前記コンテンツデータ再生時の制限を解除する制限解除部と、
    前記コンテンツデータを再生可能なプログラムを動作させると共に、前記位置情報が前記制限解除地域情報の範囲内であり、前記時刻情報が前記制限解除日時情報の期間内であると判断した場合には前記制限解除部に対して制限を解除する指示を出力する制御部と
    を備えることを特徴とする携帯型コンテンツデータ再生装置。
  16. 前記情報記憶部は、前記制限条件を解除するための情報として、前記制限解除日時情報の期間内で前記制限解除地域情報の地域内に滞在する必要がある時間を含む必要滞在時間情報を格納し、
    前記制御部は、前記制限解除日時情報の期間内で前記制限解除地域情報の地域内に位置情報が該当し始めた時の前記時刻情報から現在の時刻情報までの滞在時間を算出し、該滞在時間が前記必要滞在時間情報以上になった場合に前記制限解除部に対して制限を解除する指示を出力する
    ことを特徴とする請求項15に記載の携帯型コンテンツデータ再生装置。
  17. 前記コンテンツデータの再生制御情報には再生時の制限条件としてブロック分割数を含み、
    前記コンテンツデータを、前記再生制限用のブロック分割数に従い複数のブロック部分に分割するブロック分割部を備え、
    前記情報記憶部は、前記コンテンツデータの各段階に対応するように設定された前記各情報を格納し、
    前記制御部は、少なくとも前記時刻情報と前記制限解除日時情報を用いて前記制限を段階的に解除する
    ことを特徴とする請求項15又は16に記載の携帯型コンテンツデータ再生装置。
  18. 前記情報記憶部は、前記段階的な制限条件の解除が実施された回数を示す解除実施回数情報を格納し、
    前記制御部は、前記解除実施回数情報を用いて前記制限を段階的に解除する
    ことを特徴とする請求項17に記載の携帯型コンテンツデータ再生装置。
  19. 前記コンテンツデータの再生制御情報には、前記制限条件を解除した場合に用いられる制限解除時制御情報も含み、
    前記制限解除部は、前記制限時の制御情報を前記制限解除時制御情報に入れ替えることにより前記制限を解除する
    ことを特徴とする請求項15〜18の何れかに記載の携帯型コンテンツデータ再生装置。
  20. 前記制限解除時制御情報は、前記コンテンツデータの各段階に対応するように設定されて格納され、
    前記制限解除部は、前記制限解除時制御情報を用いて前記制限を段階的に解除する
    ことを特徴とする請求項19に記載の携帯型コンテンツデータ再生装置。
  21. 前記情報記憶部は、複数の前記位置情報を格納し、
    前記制御部は、前記情報記憶部に格納された前回の位置情報と、前記位置検出部から出力された今回の位置情報を比較して携帯型コンテンツデータ再生装置が移動したか否かを判断し、移動した場合に前記制限を解除する
    ことを特徴とする請求項15〜20の何れかに記載の携帯型コンテンツデータ再生装置。
  22. 前記情報記憶部は、複数の前記位置情報を格納し、
    前記制御部は、前記情報記憶部に格納された前回の位置情報と、前記位置検出部から出力された今回の位置情報を比較して携帯型コンテンツデータ再生装置が移動したか否かを判断し、移動した場合に前記制限を段階的に解除する
    ことを特徴とする請求項17又は18に記載の携帯型コンテンツデータ再生装置。
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