JP6679684B2 - 粉体液体分散装置 - Google Patents

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Description

本発明は、粉体または液体を分散させる際に使用して好適な粉体液体分散装置に関する。
セラミックスや化学などの製造分野では、「分散工程」というプロセスが多く存在する。この分散工程の分散とは、粉体の基本粒子が凝集しているものを撹拌などの操作によって基本粒子にまでバラバラに解すことを意味し、気中(乾式)または液中(湿式)で行われる。
例えば、セラミックス製品の分野では、その出発原料の大部分が天然鉱物(多くは粘土鉱物)であり、これを他の物質と混合する前段階で湿式にて分散させる。ちなみに粘土鉱物の基本粒子径は100μm〜0.5μmと言われており、この粒度まで分散した後、他の物質と配合しなければ均一なセラミックス製品を作製することはできない。
そして、この分散工程は、従来、ボールミル(例えば特開2009−154096号公報)や撹拌式メディアミル(例えば特開2013−56307号公報)などの装置で水を用いて行われていた。ボールミルや撹拌式メディアミルの分散原理は次の通りである。
図12(a)、(b)に示すように、ボールミル70で分散を行う場合は、ボールミル容積の約20〜30%のメディア71を投入口72から装入する。ここで、メディア71は、アルミナ、ジルコニアなどの素材で形成された直径5〜20mm程の球状体である。ボールミル70には、これらメディア71を装入した状態で、ボールミル容積の約50%程度の水と水の20%程度の原料鉱物塊を投入口72から投入する。
つぎに、投入口72の蓋73を閉じてボールミル70を、図13(a)、(b)に示すように回転させる。この回転により、メディア71同士がぶつかり合い、衝突接点に存在した原料鉱物塊が解砕されて分散される。通常、この操作はバッチ式で行われ数十時間連続運転した後、ボールミル70の回転を停止して解砕分散された液を投入口72から取り出す。
他方、撹拌式メディアミル80は、図14に示すように、円筒形のケーシング81の中心位置に撹拌軸82と撹拌バー83が設けられており、この撹拌軸82がギヤードモーター84で回転するように構成されている。このケーシング81の中に前述したボールミル70にて説明したメディア71、水、原料鉱物塊を投入して撹拌する。撹拌バー83でメディア71を撹拌するとメディア71同士が衝突し原料鉱物塊が圧壊、分散される。この撹拌式メディアミルには連続式とバッチ式がある。
しかしながら、これら従来の分散装置は、メディアの衝突によって分散を行うものであり、このメディアの衝突による分散作用には大きな欠陥が存在する。それは、メディア自体の摩耗によるコンタミネーション(微量汚染物質)の製品への混入である。分散効果の向上のため、質量の大きいメディア(例えばタングステン等の金属製メディア)を使用すれば、メディア自体の摩耗は少なくなり分散効果は上がるが、わずかでもこの金属製メディアが摩耗し製品に混入した場合、特に電子部品などの製造工程では、イオンレベルの金属痕跡の混入も禁止されているため致命的な障害となる。
特開2009−154096号公報 特開2013−56307号公報
そこで、本発明の課題は、メディアを使用せず、製品にコンタミネーション(微量汚染物質)が混入することがなく、電子部品などの製造工程においても好適に使用することができる粉体液体分散装置を提供することにある。
上記課題を解決するものは、ローター軸に設けられたセラミックス製または合金製のローターと、該ローターの周囲に設けられたセラミックス製または合金製のステーターと、前記ローターと前記ステーターにて区画された分散室と、該分散室内に被分散物を供給するための供給口と、前記分散室内の被分散物を排出するための排出口とを有し、前記分散室は前記ローター軸の軸心方向に沿って複数設けられ、複数の前記分散室は、上流側の前記排出口と下流側次段の前記供給口とが連結されて上流側の前記分散室と下流側次段の前記分散室は連通し、前記ステーターの内面のうち、前記供給口と前記排出口との間に位置した部位には、前記ローターの外面との間に、前記排出口側の領域を前記供給口側の領域に比して高圧領域とする微小なギャップを形成するための凸起部が設けられ、前記排出口側の高圧領域に存在する被分散物の一部が前記微小なギャップを通過して前記供給口側の低圧領域に戻るように構成されていることを特徴とする粉体液体分散装置である(請求項1)。
前記ローターの外面には凹凸部が形成されていることが好ましい(請求項)。前記前記ステーターの内面には凹凸部が形成されていることが好ましい(請求項)。前記排出口付近にはサンプリング抽出用バルブが設けられていることが好ましい(請求項)。
請求項1に記載した粉体液体分散装置によれば、メディアを使用せず、製品にコンタミネーション(微量汚染物質)が混入することがなく、電子部品などの製造工程においても好適に使用することができる。また、排出口側の高圧領域に存在する被分散物の一部が微小なギャップを通過して供給口側の低圧領域に戻る際に分散作用が促進されるため被分散物をより効率的に分散できる。
請求項に記載した粉体液体分散装置によれば、上記請求項1の効果に加え、ローターの外面に設けられた凹凸部に被分散物が衝突することで被分散物をより効率的に分散できる。
請求項に記載した粉体液体分散装置によれば、上記請求項1の効果に加え、ステーターの内面に設けられた凹凸部に被分散物が衝突することで被分散物をより効率的に分散できる。
請求項に記載した粉体液体分散装置によれば、上記請求項1の効果に加え、サンプリング抽出用バルブから抽出した被分散物を分析してローター軸の回転数を変更することで、分散作用の進行具合を調整することができる。
本発明の粉体液体分散装置の一実施例の正面図である。 図1に示した粉体液体分散装置における投入側の拡大一部縦断面図である。 図1のA−A線一部断面図である。 図3のケーシング内付近の部分拡大図である。 図1に示した粉体液体分散装置の拡大一部縦断面図である。 図1に示した粉体液体分散装置における排出側の拡大一部縦断面図である。 図1に示した粉体液体分散装置におけるローター軸付近の拡大断面図である。 図1に示した粉体液体分散装置の作用を説明するための説明図である。 図1に示した粉体液体分散装置におけるローターの斜視拡大図である。 図1に示した粉体液体分散装置におけるステーターの上半分の斜視拡大図である。 図1に示した粉体液体分散装置におけるステーターの下半分の斜視拡大図である。 従来の分散装置(ボールミル)を説明するための説明図である。 従来の分散装置(ボールミル)を説明するための説明図である。 従来の分散装置(撹拌式メディアミル)を説明するための説明図である。
本発明では、ローター軸2に設けられたセラミックス製または合金製のローター3と、ローター3の周囲に設けられたセラミックス製または合金製のステーター4と、ローター3とステーター4にて区画された分散室5と、分散室5内に被分散物を供給するための供給口6と、分散室5内の被分散物を排出するための排出口7とを有し、分散室5はローター軸2の軸心方向に沿って複数設けられ、複数の分散室5は、上流側の排出口7と下流側次段の供給口6とが連結されて上流側の分散室5と下流側次段の分散室5が連通していることで、メディアを使用せず、製品にコンタミネーション(微量汚染物質)が混入することがなく、電子部品などの製造工程においても好適に使用することができる粉体液体分散装置1を実現した。
本発明の粉体液体分散装置を図1ないし図11に示した一実施例を用いて説明する。
この実施例の粉体液体分散装置1は、ローター軸2に設けられたセラミックス製または合金製のローター3(第1ローター3a,第2ローター3b,第3ローター3c,第4ローター3d,第5ローター3e)と、ローター3(第1ローター3a,第2ローター3b,第3ローター3c,第4ローター3d,第5ローター3e)の周囲にそれぞれ設けられたセラミックス製または合金製のステーター4(第1ステーター4a,第2ステーター4b,第3ステーター4c,第4ステーター4d,第5ステーター4e)と、ローター3(第1ローター3a,第2ローター3b,第3ローター3c,第4ローター3d,第5ローター3e)とステーター4(第1ステーター4a,第2ステーター4b,第3ステーター4c,第4ステーター4d,第5ステーター4e)にてそれぞれ区画された分散室5(第1分散室5a,第2分散室5b,第3分散室5c,第4分散室5d,第5分散室5e)と、分散室5内に被分散物を供給するための供給口6と、分散室5内の被分散物を排出するための排出口7とを有し、分散室5(第1分散室5a,第2分散室5b,第3分散室5c,第4分散室5d,第5分散室5e)はローター軸2の軸心方向に沿って複数設けられ、複数の分散室5(第1分散室5a,第2分散室5b,第3分散室5c,第4分散室5d,第5分散室5e)は、上流側の排出口7と下流側次段の供給口6とが連結されて、流側の分散室5と下流側次段の分散室5は連通している。以下、各構成について順次詳述する。
この実施例の粉体液体分散装置1は、湿式分散操作により、鉱物原料塊と水などの液体が混ざったスラリーを分散するためのものである。ただし、本発明の粉体液体分散装置は、これに限定されるものではなく、粉体を乾式分散操作により分散するものも包含する。なお、本願において、「粉体」とは、有機物、無機物、金属酸化物など乾燥した粉末一般を意味する。また、「液体」とは、水、溶剤などの液体一般を意味する。
ローター軸2は、ローター3(第1ローター3a,第2ローター3b,第3ローター3c,第4ローター3d,第5ローター3e)を回転させるためのものであり、図1、図2、図6または図7に示すように、ケーシング8内をその長手方向に沿って貫通し、ケーシング8の長手方向の両側においてそれぞれ軸封シール9a,9bにより液密にシールされると共に、軸受部10a,10bに回転可能に支持されている。そして、ローター軸2はカップリング11を介してモーター12により回転駆動するよう構成されている。
ローター3は、その回転により、ステーター4との間で被分散物(この実施例では、鉱物原料塊と水などの液体が混ざったスラリー)を分散するためのものであり、この実施例では、図7に示すように、5つのローター(第1ローター3a,第2ローター3b,第3ローター3c,第4ローター3d,第5ローター3e)が、ローター軸2にその軸心方向に沿って固定されている。
この実施例のローター3(第1ローター3a,第2ローター3b,第3ローター3c,第4ローター3d,第5ローター3e)は、図9に示すようなシンプルで対称的な形状のセラミックス成形品にて形成されているため、コンタミネーションが被分散物に混入することがない。ただし、ローターの形成材料はセラミックスに限定されるものではなく、合金(好ましくは硬度の高い合金)でもよい。
ローター3(第1ローター3a,第2ローター3b,第3ローター3c,第4ローター3d,第5ローター3e)の外面(外周面)には、図9に示すように、凹凸部13が形成されている。これにより、凹凸部13に被分散物が衝突することで被分散物をより効率的に分散させることができるよう構成されている。
ステーター4(第1ステーター4a,第2ステーター4b,第3ステーター4c,第4ステーター4d,第5ステーター4e)は、図7に示すように、ローター3(第1ローター3a,第2ローター3b,第3ローター3c,第4ローター3d,第5ローター3e)との間に空間を構成し、分散室5(第1分散室5a,第2分散室5b,第3分散室5c,第4分散室5d,第5分散室5e)をそれぞれ構成するためのものである。
ステーター4(第1ステーター4a,第2ステーター4b,第3ステーター4c,第4ステーター4d,第5ステーター4e)は、ローター3(第1ローター3a,第2ローター3b,第3ローター3c,第4ローター3d,第5ローター3e)の周囲にそれぞれ設けられて、ローター3(第1ローター3a,第2ローター3b,第3ローター3c,第4ローター3d,第5ローター3e)をそれぞれ囲繞している。
この実施例のステーター4(第1ステーター4a,第2ステーター4b,第3ステーター4c,第4ステーター4d,第5ステーター4e)も、ローター3(第1ローター3a,第2ローター3b,第3ローター3c,第4ローター3d,第5ローター3e)と同様に、図10または図11に示すようなシンプルな形状のセラミックス成形品にて形成されている。このため、コンタミネーションが被分散物に混入することがない。すなわち、この実施例では、被分散物と接触する部位であるローター3とステーター4が共にセラミックス成形品にて構成されているため、コンタミネーションが被分散物に混入することがない。ただし、ステーターの形成材料はセラミックスに限定されるものではなく、合金(好ましくは硬度の高い合金)でもよい。
この実施例のステーター4(第1ステーター4a,第2ステーター4b,第3ステーター4c,第4ステーター4d,第5ステーター4e)は、2つの部材(図10に示した上半分4Aと図11に示した下半分4B)とから構成されており、2つの部材を合わせて環状体に構成されている。
ステーター4(第1ステーター4a,第2ステーター4b,第3ステーター4c,第4ステーター4d,第5ステーター4e)の内面(内周面)にも、図10または図11に示すように、凹凸部14が形成されている。これにより、凹凸部14に被分散物が衝突することで被分散物をより効率的に分散させることができるよう構成されている。
ステーター4(第1ステーター4a,第2ステーター4b,第3ステーター4c,第4ステーター4d,第5ステーター4e)は、図4または図10に示すように、ステーター4の内面(内周面)のうち、供給口6と排出口7との間に位置した部位に、ローターの外面(外周面)との間に微小なギャップ(G)を形成するための凸起部15を有している。これにより、排出口7側の高圧領域(H)に存在する被分散物の一部が微小なギャップを通過して供給口6側の低圧領域(L)に戻る際に分散作用が促進されて被分散物をより効率的に分散できるように構成される。
分散室5(第1分散室5a,第2分散室5b,第3分散室5c,第4分散室5d,第5分散室5e)は、被分散物を分散するための部位であり、図7に示すように、ローター3(第1ローター3a,第2ローター3b,第3ローター3c,第4ローター3d,第5ローター3e)とステーター4(第1ステーター4a,第2ステーター4b,第3ステーター4c,第4ステーター4d,第5ステーター4e)にてそれぞれ区画されて構成されている。
なお、分散室5(第1分散室5a,第2分散室5b,第3分散室5c,第4分散室5d,第5分散室5e)は、ローター3(第1ローター3a,第2ローター3b,第3ローター3c,第4ローター3d,第5ローター3e)とステーター4(第1ステーター4a,第2ステーター4b,第3ステーター4c,第4ステーター4d,第5ステーター4e)との間に、環状のパッキン16が配されることで、ローター3(第1ローター3a,第2ローター3b,第3ローター3c,第4ローター3d,第5ローター3e)とステーター4(第1ステーター4a,第2ステーター4b,第3ステーター4c,第4ステーター4d,第5ステーター4e)との間から隣接する分散室5に被分散物が漏出しないように構成されている。
そして、分散室5(第1分散室5a,第2分散室5b,第3分散室5c,第4分散室5d,第5分散室5e)に被分散物が充填された状態でローター(第1ローター3a,第2ローター3b,第3ローター3c,第4ローター3d,第5ローター3e)が回転することで、スラリー流のせん断力によって発生する衝撃で分散作用が生じるように構成されている。
供給口6は、分散室5(第1分散室5a,第2分散室5b,第3分散室5c,第4分散室5d,第5分散室5e)内にそれぞれ被分散物を供給するためのものであり、図3または図4に示すように、ケーシング8の上方(図中右上)にケーシング8を貫通する貫通穴として設けられている。
他方、排出口7は、分散室5(第1分散室5a,第2分散室5b,第3分散室5c,第4分散室5d,第5分散室5e)内の被分散物を排出するためのものであり、この実施例では、図3または図4に示すように、ケーシング8の上方(図中左上)にケーシング8を貫通する貫通穴として設けられている。
そして、複数の分散室5(第1分散室5a,第2分散室5b,第3分散室5c,第4分散室5d,第5分散室5e:この実施例の粉体液体分散装置1では5つの分散室)は、図8に示すように、上流側の排出口7と下流側次段の供給口6とが連結されて、上流側の分散室5と下流側次段の分散室5は連通している。
このように、5つの分散室5(第1分散室5a,第2分散室5b,第3分散室5c,第4分散室5d,第5分散室5e)が連通していることにより、被分散物は次段の分散室に順次移行して流通するため、被分散物がより効率的に分散されるよう構成されている。
なお、5つの分散室5(第1分散室5a,第2分散室5b,第3分散室5c,第4分散室5d,第5分散室5e)は、図3に示すように、連通管21により連通している。また、連通管21の供給口6付近には圧力計20がそれぞれ設けられ、分散室5(第1分散室5a,第2分散室5b,第3分散室5c,第4分散室5d,第5分散室5e)の圧力を計測できるように構成されている。さらに、連通管21の排出口7付近にはサンプリング抽出用バルブ19がそれぞれ設けられ、分散室5(第1分散室5a,第2分散室5b,第3分散室5c,第4分散室5d,第5分散室5e)の被分散物を、このサンプリング抽出用バルブ19から抽出して分析し、ローター軸2の回転数を変更することで、分散作用の進行具合を調整することができるように構成されている。
以上のように、この実施例の粉体液体分散装置では、第1に、ローター3の回転により分散室5にスラリー流が発生し、そのせん断力によって生じる衝撃でスラリー(被分散物)に分散作用が生じる。また、ローター3の外面(外周面)には凹凸部13が設けられ、ステーター4の内面(内周面)にも凹凸部14が設けられることにより、スラリーをより効率的に分散できる。
第2に、分散室5(第1分散室5a,第2分散室5b,第3分散室5c,第4分散室5d,第5分散室5e)が連通し、ローター軸2の軸心方向に沿って連設されていることで、被分散物が次段の分散室に順次移行して流通するため、より効率的にスラリーを分散させることができる。
第3に、ステーター4(第1ステーター4a,第2ステーター4b,第3ステーター4c,第4ステーター4d,第5ステーター4e)は、ステーター4の内面(内周面)のうち、供給口6と排出口7との間に位置した部位に、ローターの外面(外周面)との間に微小なギャップ(G)を形成するための凸起部15を有しているため、排出口7側の高圧領域(H)に存在する被分散物(スラリー)の一部が微小なギャップ(G)を通過して供給口6側の低圧領域(L)に戻る際に分散作用が促進されて、スラリーがより効率的に分散されるように構成されている。
1 粉体液体分散装置
2 ローター軸
3 ローター
3a 第1ローター
3b 第2ローター
3c 第3ローター
3d 第4ローター
3e 第5ローター
4 ステーター
4a 第1ステーター
4b 第2ステーター
4c 第3ステーター
4d 第4ステーター
4e 第5ステーター
5 分散室
5a 第1分散室
5b 第2分散室
5c 第3分散室
5d 第4分散室
5e 第5分散室
6 供給口
7 排出口
8 ケーシング
9a,9b 軸封シール
10a,10b 軸受部
11 カップリング
12 モーター
13 凹凸部
14 凹凸部
15 凸起部
16 パッキン
17 供給口用穴
18 排出口用穴
19 サンプリング抽出用バルブ
20 圧力計
21 連通管

Claims (4)

  1. ローター軸に設けられたセラミックス製または合金製のローターと、該ローターの周囲に設けられたセラミックス製または合金製のステーターと、前記ローターと前記ステーターにて区画された分散室と、該分散室内に被分散物を供給するための供給口と、前記分散室内の被分散物を排出するための排出口とを有し、
    前記分散室は前記ローター軸の軸心方向に沿って複数設けられ、複数の前記分散室は、上流側の前記排出口と下流側次段の前記供給口とが連結されて上流側の前記分散室と下流側次段の前記分散室は連通し
    前記ステーターの内面のうち、前記供給口と前記排出口との間に位置した部位には、前記ローターの外面との間に、前記排出口側の領域を前記供給口側の領域に比して高圧領域とする微小なギャップを形成するための凸起部が設けられ、
    前記排出口側の高圧領域に存在する被分散物の一部が前記微小なギャップを通過して前記供給口側の低圧領域に戻るように構成されていることを特徴とする粉体液体分散装置。
  2. 前記ローターの外面には凹凸部が形成されている請求項に記載の粉体液体分散装置。
  3. 前記前記ステーターの内面には凹凸部が形成されている請求項1または2に記載の粉体液体分散装置。
  4. 前記排出口付近にはサンプリング抽出用バルブが設けられている請求項1ないしのいずれかに記載の粉体液体分散装置。
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