JP6679406B2 - 測定装置および測定方法 - Google Patents

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Description

本発明は、測定対象の物理量および電圧源の電圧値を測定可能な測定装置および測定方法に関するものである。
この種の測定装置として、下記特許文献1に開示されたマルチメータが知られている。このマルチメータは、電圧値や抵抗値等の複数種類の被測定量を測定することが可能に構成されている。また、この種の測定装置では、電圧値を測定する際には、抵抗値の測定に用いられる低インピーダンスの電流出力回路に高インピーダンスの保護抵抗を接続して電流出力回路を保護し、抵抗値を測定する際には、保護抵抗の両端を短絡させて保護抵抗を非接続とさせる。この場合、出願人が既に開発している測定装置では、測定対象に接続する一対のプローブ(測定端子)間の電圧値を測定部が測定し、測定した電圧値が予め規定された規定値以上のときには、各プローブが電圧源に接続されていると判定して保護抵抗を電流出力回路に接続させ、測定した電圧値が規定値未満のときには各プローブが電圧源に接続されていない(測定対象に接続されている)と判定して保護抵抗を非接続とさせる処理を処理部が行うことで、保護抵抗の接続および非接続を自動的に行っている。このため、この測定装置では、測定対象の抵抗値を測定する際に、各プローブを誤って電圧源に接続したとしても、処理部が保護抵抗を電流出力回路に確実に接続させて電流出力回路を保護することが可能となっている。
特開平7−151792号公報(第3頁、第2図)
ところが、出願人が既に開発している上記の測定装置には、改善すべき以下の課題が存在する。すなわち、従来の測定装置では、測定対象に接続する各プローブ間の電圧値が規定値以上のときに保護抵抗を電流出力回路に接続させ、各プローブ間の電圧値が規定値未満のときに保護抵抗の両端を短絡させる処理を処理部が自動的に行うことで、各プローブを誤って電圧源に接続したときの電流出力回路の保護を行っている。この場合、各プローブを誤って電圧源に接続して、プローブ間の電圧値が規定値以上のときには、そのことを測定者に報知するのが好ましい。しかしながら、この測定装置では、電流出力回路から測定用電流が出力されている状態で各プローブ間の電圧値を測定しているため、各プローブを誤って電圧源に接続したときだけでなく、各プローブが電圧源にも測定対象にも接続されていない状態(オープン状態)においても、各プローブ間に現れる規定値以上の電圧値(電流出力回路の最大電圧値)が測定されることとなる。このため、この測定装置では、規定値以上の電圧値が測定されていることが、各プローブが電圧源に接続されていることによるものか、各プローブがオープン状態であることによるものかを特定することができない結果、各プローブが誤って電圧源に接続されていることを確実に判定することができないという課題が存在する。
本発明は、かかる課題を解決すべくなされたものであり、測定用端子が誤って電圧源に接続されていることを確実に判定し得る測定装置を提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく請求項1記載の測定装置は、被測定量としての測定対象の物理量および電圧源の電圧値のうちの選択操作によって選択された被測定量を測定可能な測定装置であって、前記物理量の測定に用いる測定用信号を出力する信号出力部と、前記測定対象に接続される一対の測定用端子間の電圧値を測定する第1測定部と、前記測定対象の物理量を測定する第2測定部と、処理部とを備え、前記信号出力部は、前記測定用信号を出力する出力状態と当該測定用信号の出力を停止する停止状態とを前記処理部の制御に従って切り替え可能に構成され、前記処理部は、前記被測定量として前記物理量が選択されたときに、前記停止状態で前記第1測定部によって測定された前記電圧値に基づいて前記各測定用端子と前記電圧源とが接続状態か非接続状態かを判定する第1判定処理と、当該第1判定処理において非接続状態と判定したときに前記出力状態で前記第1測定部によって測定された前記電圧値に基づいて前記各測定用端子と前記測定対象とが接続状態か非接続状態かを判定する第2判定処理とを実行し、当該第2判定処理において接続状態と判定したときに前記第2測定部に前記測定対象の物理量を測定させる。
また、請求項2記載の測定装置は、請求項1記載の測定装置において、前記処理部は、前記第1判定処理において接続状態と判定したときに当該接続状態であることを報知部に報知させる。
また、請求項3記載の測定装置は、請求項1または2記載の測定装置において、前記各測定用端子の一方と前記信号出力部との間に接続された保護回路と、当該保護回路の入出力部間の短絡および短絡解除を行う第1スイッチとを備え、前記処理部は、前記第2判定処理において接続状態と判定したときに前記第1スイッチを制御して前記保護回路の前記入出力部間を短絡させた状態で前記第2測定部に前記測定対象の物理量を測定させる。
また、請求項4記載の測定装置は、請求項1から3のいずれかに記載の測定装置において、前記信号出力部は、前記測定用信号を生成する電源回路と、当該電源回路と接続対象との接続および切断を前記処理部の制御に従って切り替える第2スイッチとを備え、当該第2スイッチの動作によって前記出力状態および前記停止状態を切り替え可能に構成されている。
また、請求項5記載の測定装置は、請求項4記載の測定装置において、プルダウン抵抗と、当該プルダウン抵抗と前記各測定用端子との接続および切断を前記処理部の制御に従って切り替える第3スイッチとを備え、前記処理部は、前記第2スイッチが前記電源回路と前記接続対象とを接続しているときに前記第3スイッチを制御して前記プルダウン抵抗と前記各測定用端子とを切断させ、前記第2スイッチが前記電源回路と前記接続対象とを切断しているときに前記第3スイッチを制御して前記プルダウン抵抗と前記各測定用端子とを接続させる。
また、請求項6記載の測定方法は、被測定量としての測定対象の物理量および電圧源の電圧値のうちの選択操作によって選択された被測定量を測定する測定方法であって、前記被測定量として前記物理量が選択されたときに、前記物理量の測定に用いる測定用信号の出力を停止した状態で前記測定対象に接続させる一対の測定用端子間の電圧値を測定した測定値に基づいて当該各測定用端子と前記電圧源とが接続状態か非接続状態かを判定する第1判定処理と、当該第1判定処理において非接続状態と判定したときに前記測定用信号を出力している状態で測定した前記測定値に基づいて前記各測定用端子と前記測定対象とが接続状態か非接続状態かを判定する第2判定処理とを実行し、当該第2判定処理において接続状態と判定したときに前記測定対象の物理量を測定する。
請求項1記載の測定装置および請求項6記載の測定方法では、被測定量として物理量が選択されたときに、測定用信号の出力を停止した状態で測定した各測定用端子間の電圧値の測定値に基づいて各測定用端子と電圧源とが接続状態か非接続状態かを判定する第1判定処理と、第1判定処理において非接続状態と判定したときに測定用信号を出力している状態で測定した各測定用端子間の電圧値の測定値に基づいて各測定用端子と測定対象とが接続状態か非接続状態かを判定する第2判定処理とを実行し、第2判定処理において接続状態と判定したときに測定対象の物理量を測定する。このため、この測定装置および測定方法によれば、測定用信号を出力している状態で測定した測定値が規定値以上であるか否かに基づいて各測定用端子と電圧源とが接続状態か非接続状態かを判定する従来の測定装置とは異なり、第1判定処理において、測定対象の物理量が被測定量として選択されている状態で測定用端子が誤って電圧源に接続(誤接続)されているときにのみ、誤接続されていることを確実に判定することができる。
また、請求項2記載の測定装置によれば、第1判定処理において接続状態と判定したときに接続状態であることを報知部に報知させることにより、測定対象の物理量が被測定量として選択されている状態で測定用端子が誤って電圧源に誤接続されているときに、誤接続されていることを使用者に確実に認識させることができる。
また、請求項3記載の測定装置によれば、各測定用端子の一方と信号出力部との間に接続された保護回路と、保護回路の入出力部間の短絡および短絡解除を行う第1スイッチとを備え、第2判定処理において接続状態と判定したときに第1スイッチを制御して保護回路の入出力部間を短絡させた状態で第2測定部に測定対象の物理量を測定させることにより、測定対象の物理量が被測定量として選択されている状態で測定用端子が誤って電圧源に誤接続したときには、信号出力部等の低インピーダンスの回路を保護回路によって確実に保護することができると共に、測定対象の物理量を測定するときには、保護回路の影響を排除した状態で測定対象の物理量を正確に測定することができる。
また、請求項4記載の測定装置によれば、測定用信号を生成する電源回路と、電源回路と接続対象との接続および切断を切り替える第2スイッチとを備えて信号出力部を構成したことにより、測定用信号を出力する出力状態と測定用信号の出力を停止する停止状態との切り替えを簡易な構成で確実に行わせることができる。
また、請求項5記載の測定装置は、プルダウン抵抗と、プルダウン抵抗と各測定用端子との接続および切断を切り替える第3スイッチとを備えている。このため、この測定装置によれば、信号出力部の第2スイッチが電源回路と保護回路とを切断している状態、つまり各測定用端子に高インピーダンスの電圧測定部だけが接続されて電圧測定部が周囲の誘導ノイズの影響を受け易い状態において、第3スイッチを制御してプルダウン抵抗と各測定用端子とを接続させることで、電圧測定部に対する周囲の誘導ノイズの影響を十分に低減することができる。このため、この測定装置によれば、第1判定処理の際の電圧測定部による測定値の測定精度を十分に向上させることができる。
測定装置1の構成を示す構成図である。 測定装置1の動作を説明する第1の説明図である。 測定装置1の動作を説明する第2の説明図である。 測定装置1の動作を説明する第3の説明図である。 測定装置1の動作を説明する第4の説明図である。
以下、測定装置の実施の形態について、添付図面を参照して、説明する。
最初に、図1に示す測定装置1の構成について説明する。測定装置1は、測定装置の一例であって、同図に示すように、信号出力部11、保護抵抗12、スイッチ13、電圧測定部14、プルダウン抵抗15、スイッチ16、操作部17、表示部18、処理部19およびプローブ51a,51b(測定用端子)を備え、測定対象(例えば、図2に示す抵抗器101)の抵抗値(被測定量としての物理量)、および電圧源(例えば、図5に示す電圧源201)の電圧値(被測定量)を測定可能に構成されている。
信号出力部11は、測定用の測定用信号(例えば、直流定電流)を出力する出力状態と測定用信号の出力を停止する停止状態とを処理部19の制御に従って切り替え可能に構成されている。具体的には、信号出力部11は、図1に示すように、処理部19の制御に従って測定用信号を生成する電源回路21(定電流回路)と、電源回路21と保護抵抗12(接続対象)との接続および切断を処理部19の制御に従って切り替えるスイッチ22(第2スイッチに相当する)とを備えて構成されている。
保護抵抗12は、信号出力部11を保護するための保護回路の一例であって、図1に示すように、プローブ51a(一方の測定用端子)と信号出力部11との間に接続されている。
スイッチ13は、第1スイッチに相当し、図1に示すように、プローブ51aと信号出力部11との間に(つまり、保護抵抗12と並列に)接続されている。このスイッチ13は、処理部19の制御に従って作動して、保護抵抗12の両端部間(入出力部間)の短絡(プローブ51aと信号出力部11との短絡)および短絡解除を行う。
電圧測定部14は、第1測定部に相当し、処理部19の制御に従ってプローブ51a,51b間の電圧値を測定する(以下、電圧測定部14によって測定された電圧値を「測定値Vd」ともいう)
プルダウン抵抗15は、測定対象の電圧を測定する際に電圧測定部14に対するノイズの影響を低減するための抵抗であって、図1に示すように、プローブ51a,51bの間に接続されている。
スイッチ16は、第3スイッチに相当し、図1に示すように、プローブ51b(他方の測定用端子)とプルダウン抵抗15との間に接続されている。このスイッチ16は、処理部19の制御に従って作動して、プローブ51a,51bとプルダウン抵抗15との接続および非接続の切り替えを行う。
操作部17は、電源ボタン等の各種の操作ボタンや、被測定量(測定モード)を選択する選択操作を行う際に用いられるダイヤル(いずれも図示せず)を備えて構成され、これらが操作されたときに操作信号を出力する。
表示部18は、処理部19の制御に従って処理部19によって測定された被測定量の測定値を表示する。また、表示部18は、報知部として機能し、処理部19の制御に従って後述する報知用の画像を表示する。
処理部19は、操作部17から出力される操作信号に従って信号出力部11、スイッチ13、電圧測定部14、スイッチ16および表示部18を制御する。この場合、処理部19は、電圧測定部14によって測定された測定値Vdを用いて行う後述する第1判定処理および第2判定処理の判定結果に基づいてスイッチ13の動作を制御する。また、処理部19は、信号出力部11からの測定用信号の出力が停止している停止状態においてプローブ51a,51bとプルダウン抵抗15とが接続されるようにスイッチ16の動作を制御する。
また、処理部19は、第2測定部として機能し、操作部17を用いた選択操作によって選択された被測定量としての抵抗値(例えば、図2に示す抵抗器101の抵抗値)を測定する抵抗測定処理する。また、処理部19は、操作部17を用いた選択操作によって選択された被測定量としての電圧値(例えば、図5に示す電圧源201の電圧値)を測定する電圧測定処理を実行する。さらに、処理部19は、被測定量として抵抗値が選択されている状態で第1判定処理においてプローブ51a,51bが電圧源に接続されている(接続状態である)と判定したときには、接続状態であることを報知する報知用の画像を表示部18に表示させる報知処理を実行する。
次に、測定装置1の使用方法、および測定装置1の動作について、図面を参照して説明する。
この測定装置1を用いて、例えば図2に示す電機部品としての抵抗器101の抵抗値を測定する際には、操作部17を操作して電源を投入し、次いで、操作部17を操作して被測定量として抵抗値(抵抗測定モード)を選択する。続いて、同図に示すように、抵抗器101の両端子にプローブ51a,51bをそれぞれ接触させる。
一方、測定装置1では、処理部19が、操作部17から出力された操作信号に従って抵抗測定処理を実行する。
抵抗測定処理では、処理部19は、まず、第1判定処理を実行する。この第1判定処理では、処理部19は、図2に示すように、信号出力部11のスイッチ22を制御してオフ状態とさせて、信号出力部11を停止状態(測定用信号の出力を停止した状態)とさせる。また、処理部19は、同図に示すように、スイッチ13を制御してオフ状態(保護抵抗12の両端部間の短絡を解除した状態)とさせると共に、スイッチ16を制御してオン状態とさせる。
次いで、処理部19は、電圧測定部14を制御してプローブ51a,51b間の電圧値を測定させる。続いて、処理部19は、電圧測定部14によって測定された測定値Vdと、予め規定された第1規定値Vr1(例えば、数V〜数十V)とを比較してプローブ51a,51bと電圧源とが接続状態か非接続状態かを判定する。
この場合、図2に示すように、プローブ51a,51bが抵抗器101に接続されて、電圧源には接続されていないときには、プローブ51a,51b間に電圧が生じない(または、プローブ51a,51b間の電圧値が小さい値となる)ため、測定値Vdが第1規定値Vr1未満となる。このときには、処理部19は、プローブ51a,51bと電圧源とが非接続状態と判定する。
次いで、処理部19は、第1判定処理においてプローブ51a,51bと電圧源とが非接続状態と判定したときには、第2判定処理を実行する。この第2判定処理では、処理部19は、信号出力部11の電源回路21を制御して測定用信号を生成させる。続いて、処理部19は、図3に示すように、信号出力部11のスイッチ22を制御してオン状態とさせて、信号出力部11を出力状態(測定用信号を出力する状態)とさせる。また、処理部19は、同図に示すように、スイッチ13を第1判定処理と同じオフ状態に維持させる。また、処理部19は、スイッチ16をオン状態からオフ状態に切り替えさせる。
次いで、処理部19は、電圧測定部14によって測定されたプローブ51a,51b間の電圧の測定値Vdと、予め規定された第2規定値Vr2とを比較してプローブ51a,51bと抵抗器101とが接続状態か非接続状態かを判定する。第2規定値Vr2は、一例として、電源回路21が生成可能な最大電圧よりもやや小さい電圧値(例えば、100V程度)に規定されている。
この場合、図3に破線で示すように、プローブ51a,51bが抵抗器101に接続されていないとき(プローブ51a,51bがオープン状態のとき)には、定電流回路である電源回路21が生成可能な最大電圧で測定用信号を生成するため、プローブ51a,51b間には、第2規定値Vr2を超える大きな値の電圧が生じることとなる。このため、このときには、測定値Vdが第2規定値Vr2以上となり、処理部19は、この第2判定処理において、プローブ51a,51bと抵抗器101とが非接続状態と判定する。
続いて、処理部19は、第2判定処理において、プローブ51a,51bと抵抗器101とが非接続状態と判定したときには、信号出力部11を出力状態(測定用信号を出力する状態)に維持させ、スイッチ13をオフ状態に維持させ、スイッチ16をオフ状態に維持させる。
一方、図3に実線で示すように、プローブ51a,51bが抵抗器101に接続されたときには、プローブ51a,51b間の電圧値は、第2規定値Vr2よりも十分に小さい電圧値(抵抗器101の抵抗値に応じた電圧値)となる。このため、このときには、測定値Vdが第2規定値Vr2未満となり、処理部19は、この第2判定処理において、プローブ51a,51bと抵抗器101とが接続状態と判定する。
次いで、処理部19は、第2判定処理において、プローブ51a,51bと抵抗器101とが接続状態と判定したときには、信号出力部11を出力状態(測定用信号を出力する状態)に維持させると共に、スイッチ16をオフ状態に維持させる。また、処理部19は、図4に示すように、スイッチ13をオフ状態からオン状態に切り替えさせることによってプローブ51aと信号出力部11との間(つまり保護抵抗12の両端間)を短絡させる。
続いて、処理部19は、電圧測定部14によって測定されているプローブ51a,51b間の電圧の測定値Vdと、信号出力部11から出力されている測定用信号の電流値とに基づいて抵抗器101の抵抗値を測定する。この場合、プローブ51aと信号出力部11とを短絡させることにより、抵抗器101の抵抗値を測定する際の保護抵抗12の影響が排除される。次いで、処理部19は、測定した抵抗値を表示部18に表示させる。以上により、抵抗器101の抵抗値の測定が終了する。
ここで、抵抗器101の抵抗値の測定を意図して被測定量として抵抗値が選択されている状態(抵抗測定モードが選択されている状態)において、図5に示すように、プローブ51a,51bを誤って電圧源201に接続したときには、上記した第1判定処理において、電圧測定部14によって測定された測定値Vdが第1規定値Vr1以上となる。このときには、処理部19は、プローブ51a,51bと電圧源とが接続状態と判定する。
また、処理部19は、第1判定処理において、プローブ51a,51bと電圧源とが接続状態と判定したときには、報知処理を実行する。この報知処理では、処理部19は、スイッチ13のオフ状態(保護抵抗12の両端部間の短絡を解除した状態)を維持しつつ、プローブ51a,51bが電圧源に誤接続されていることを示す文字情報を表示部18に表示させる。これにより、抵抗測定モードが選択されている状態でプローブ51a,51bを誤って電圧源に接続していることが確実に報知される。
この場合、信号出力部11から測定用信号が出力されている状態で測定したプローブ51a,51b間の測定値Vdが規定値以上であるか否かに基づいてプローブ51a,51bと電圧源とが接続状態か非接続状態かを判定する従来の測定装置では、プローブ51a,51bを誤って電圧源に接続したときだけではなく、プローブ51a,51bが電圧源にも抵抗器101にも接続されていない状態(オープン状態)においても、プローブ51a,51b間の測定値Vdが規定値以上となる。このため、抵抗測定モードが選択されている状態でプローブ51a,51bが誤って電圧源に接続されていることを確実に報知することが困難である。
これに対して、この測定装置1では、測定用信号の出力が停止している停止状態において測定したプローブ51a,51b間の測定値Vdが第1規定値Vr1以上であるか否かに基づいてプローブ51a,51bと電圧源とが接続状態か非接続状態かを判定する第1判定処理を実行する。このため、この測定装置1では、第1判定処理において、抵抗測定モードが選択されている状態でプローブ51a,51bを誤って電圧源に接続したときにのみプローブ51a,51b間の測定値Vdが第1規定値Vr1以上となる結果、プローブ51a,51bが誤って電圧源に接続されていることを確実に報知することが可能となっている。
次に、測定装置1を用いて、例えば図5に示す電圧源201の電圧値を測定する際には、操作部17を操作して被測定量として電圧値(電圧測定モード)を選択する。続いて、同図に示すように、電圧源201にプローブ51a,51bをそれぞれ接触させる。
一方、測定装置1では、処理部19が、操作部17から出力された操作信号に従って電圧測定処理を実行する。
電圧測定処理では、処理部19は、図5に示すように、信号出力部11のスイッチ22を制御してオフ状態とさせて、信号出力部11を、測定用信号の出力を停止した停止状態とさせる。また、処理部19は、同図に示すように、スイッチ13を制御してオフ状態とさせると共に、スイッチ16を制御してオン状態とさせる。
次いで、処理部19は、電圧測定部14を制御してプローブ51a,51b間の電圧値を測定させる。続いて、処理部19は、電圧測定部14によって測定された測定値Vdを表示部18に表示させる。以上により、電圧源201の電圧値の測定が終了する。
このように、この測定装置1および測定方法では、抵抗測定モードが選択されたときに、測定用信号の出力を停止した停止状態で測定されたプローブ51a,51b間の測定値Vdに基づいてプローブ51a,51bと電圧源とが接続状態か非接続状態かを判定する第1判定処理と、第1判定処理において非接続状態と判定したときに測定用信号を出力する出力状態で測定された測定値Vdに基づいてプローブ51a,51bと抵抗器101とが接続状態か非接続状態かを判定する第2判定処理とを実行し、第2判定処理において接続状態と判定したときに抵抗器101の抵抗値を測定する。このため、この測定装置1および測定方法によれば、信号出力部11から測定用信号が出力されている状態で測定したプローブ51a,51b間の測定値Vdが規定値以上であるか否かに基づいてプローブ51a,51bと電圧源とが接続状態か非接続状態かを判定する従来の測定装置とは異なり、第1判定処理において、抵抗測定モードが選択されている状態でプローブ51a,51bが誤って電圧源に接続(誤接続)されているときにのみ誤接続していることを確実に判定することができる。
また、この測定装置1および測定方法によれば、第1判定処理において接続状態と判定したときに接続状態であることを表示部18に表示させることにより、被測定量として抵抗値が選択されている状態でプローブ51a,51bが誤って電圧源に誤接続されているときに、誤接続されていることを使用者に確実に認識させることができる。
また、この測定装置1および測定方法によれば、第2判定処理において接続状態と判定したときにスイッチ13を制御して保護抵抗12の両端部間を短絡させた状態で抵抗器101の抵抗値を測定することにより、抵抗値が被測定量として選択されている状態でプローブ51a,51bが誤って電圧源に誤接続したときには、信号出力部11等の低インピーダンスの回路を保護抵抗12によって確実に保護することができると共に、抵抗器101の抵抗値を測定するときには、保護抵抗12の影響を排除した状態で抵抗器101の抵抗値を正確に測定することができる。
また、この測定装置1によれば、測定用信号を生成する電源回路21と、電源回路21と保護抵抗12との接続および切断を切り替えるスイッチ22とを備えて信号出力部11を構成したことにより、出力状態と停止状態との切り替えを簡易な構成で確実に行わせることができる。
また、この測定装置1は、プルダウン抵抗15と、プルダウン抵抗15とプローブ51a,51bとの接続および切断を切り替えるスイッチ16とを備えている。このため、この測定装置1によれば、信号出力部11のスイッチ22が電源回路21と保護抵抗12とを切断している状態、つまりプローブ51a,51bに高インピーダンスの電圧測定部14だけが接続されて電圧測定部14が周囲の誘導ノイズの影響を受け易い状態において、スイッチ16を制御してプルダウン抵抗15とプローブ51a,51bとを接続させることで、電圧測定部14に対する周囲の誘導ノイズの影響を十分に低減することができる。このため、この測定装置1および測定方法によれば、第1判定処理の際の電圧測定部14による測定値Vdの測定精度を十分に向上させることができる。
なお、測定装置の構成および測定方法は、上記した構成および方法に限定されない。例えば、被測定量としての測定対象の物理量として抵抗器101の抵抗値を測定する構成および方法について上記したが、測定対象および物理量は、これに限定されない。例えば、測定対象としてのコンデンサの容量値を物理量として測定する構成および方法に適用することもできる。コンデンサの容量値を測定する構成および方法では、第2判定処理において測定用信号として交流信号を出力し、電圧測定部14によって測定された測定値Vdが予め規定された規定値よりも小さいときには接続状態と判定し、測定値Vdが規定値以上のときには非接続状態態と判定する。なお、この構成および方法において、測定用信号として直流信号を用いることもでき、この場合には、第2判定処理において直流信号の出力直後の短時間における測定値Vdが予め規定された規定値よりも小さいときには接続状態と判定し、規定値以上のときには非接続状態態と判定することができる。
また、測定対象としてのダイオードの抵抗値を物理量として測定して、ダイオードの極性テストを行う機能を有する構成および方法に適用することもできる。この機能を有する構成および方法では、信号出力部11から出力する測定用信号の極性を切替え可能とし、第2判定処理において、いずれかの極性において測定値Vdが予め規定された規定値よりも小さいときには接続状態と判定し、いずれの極性においても測定値Vdが規定値以上のときには非接続状態態と判定する。
また、上記した抵抗器101、コンデンサおよびダイオード以外の各種の素子を測定対象として、上記した抵抗および容量以外の物理量(例えば、電流、電力、インピーダンスおよびインダクタンスなど)を測定する測定装置および測定方法に適用することもできる。
また、スイッチ22が電源回路21と保護抵抗12との接続および切断を切り替えることで、測定用信号の出力状態と停止状態とを切り替える例について上記したが、電源回路21による測定用信号の生成と生成停止とを切り替えることによって出力状態と停止状態とを切り替える構成および方法を採用することもできる。
また、抵抗値(抵抗測定モード)が選択されている状態でプローブ51a,51bが電圧源に誤接続されていることを報知する方法として、表示部18に文字情報を表示させる例について上記したが、報知方法は、これに限定されない。例えば、注意を喚起する図形を表示部18に表示させる構成および方法、並びに文字情報や図形を点滅させる構成および方法を採用することもできる。また、測定装置1に発光部を設けて、発光部を発光させて誤接続を報知する構成および方法や、測定装置1に音出力部を設けて、ブザーや疑似音声などの音によって誤接続を報知する構成および方法を採用することもできる。また、測定装置1の外部に報知部を設けて、その外部の報知部に対して誤接続を報知させる構成および方法を採用することもできる。
また、保護回路として保護抵抗12を採用した例について上記したが、サーミスタ等の抵抗以外の素子を用いることもできる。
1 測定装置
11 信号出力部
12 保護抵抗
13 スイッチ
14 電圧測定部
15 プルダウン抵抗
16 スイッチ
17 操作部
19 処理部
21 電源回路
22 スイッチ
51a,51b プローブ
101 抵抗器
201 電圧源
S1 測定用信号

Claims (6)

  1. 被測定量としての測定対象の物理量および電圧源の電圧値のうちの選択操作によって選択された被測定量を測定可能な測定装置であって、
    前記物理量の測定に用いる測定用信号を出力する信号出力部と、前記測定対象に接続される一対の測定用端子間の電圧値を測定する第1測定部と、前記測定対象の物理量を測定する第2測定部と、処理部とを備え、
    前記信号出力部は、前記測定用信号を出力する出力状態と当該測定用信号の出力を停止する停止状態とを前記処理部の制御に従って切り替え可能に構成され、
    前記処理部は、前記被測定量として前記物理量が選択されたときに、前記停止状態で前記第1測定部によって測定された前記電圧値に基づいて前記各測定用端子と前記電圧源とが接続状態か非接続状態かを判定する第1判定処理と、当該第1判定処理において非接続状態と判定したときに前記出力状態で前記第1測定部によって測定された前記電圧値に基づいて前記各測定用端子と前記測定対象とが接続状態か非接続状態かを判定する第2判定処理とを実行し、当該第2判定処理において接続状態と判定したときに前記第2測定部に前記測定対象の物理量を測定させる測定装置。
  2. 前記処理部は、前記第1判定処理において接続状態と判定したときに当該接続状態であることを報知部に報知させる請求項1記載の測定装置。
  3. 前記各測定用端子の一方と前記信号出力部との間に接続された保護回路と、当該保護回路の入出力部間の短絡および短絡解除を行う第1スイッチとを備え、
    前記処理部は、前記第2判定処理において接続状態と判定したときに前記第1スイッチを制御して前記保護回路の前記入出力部間を短絡させた状態で前記第2測定部に前記測定対象の物理量を測定させる請求項1または2記載の測定装置。
  4. 前記信号出力部は、前記測定用信号を生成する電源回路と、当該電源回路と接続対象との接続および切断を前記処理部の制御に従って切り替える第2スイッチとを備え、当該第2スイッチの動作によって前記出力状態および前記停止状態を切り替え可能に構成されている請求項1から3のいずれかに記載の測定装置。
  5. プルダウン抵抗と、当該プルダウン抵抗と前記各測定用端子との接続および切断を前記処理部の制御に従って切り替える第3スイッチとを備え、
    前記処理部は、前記第2スイッチが前記電源回路と前記接続対象とを接続しているときに前記第3スイッチを制御して前記プルダウン抵抗と前記各測定用端子とを切断させ、前記第2スイッチが前記電源回路と前記接続対象とを切断しているときに前記第3スイッチを制御して前記プルダウン抵抗と前記各測定用端子とを接続させる請求項4記載の測定装置。
  6. 被測定量としての測定対象の物理量および電圧源の電圧値のうちの選択操作によって選択された被測定量を測定する測定方法であって、
    前記被測定量として前記物理量が選択されたときに、前記物理量の測定に用いる測定用信号の出力を停止した状態で前記測定対象に接続させる一対の測定用端子間の電圧値を測定した測定値に基づいて当該各測定用端子と前記電圧源とが接続状態か非接続状態かを判定する第1判定処理と、当該第1判定処理において非接続状態と判定したときに前記測定用信号を出力している状態で測定した前記測定値に基づいて前記各測定用端子と前記測定対象とが接続状態か非接続状態かを判定する第2判定処理とを実行し、当該第2判定処理において接続状態と判定したときに前記測定対象の物理量を測定する測定方法。
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