以下に、本願に係る配信装置、配信方法、配信プログラム、及び端末装置を実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る配信装置、配信方法、配信プログラム、及び端末装置が限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
(実施形態)
〔1.配信処理〕
まず、図1を用いて、実施形態に係る配信処理の一例について説明する。図1は、実施形態に係る配信処理の一例を示す図である。図1に示す配信装置100は、端末装置10の表示候補となる複数の広告(以下、「表示候補広告」と呼ぶ)から、端末装置10にインストール済みのアプリケーションに関する情報(以下、「ユーザアプリ情報」と呼ぶ場合がある)に基づいて表示対象の広告を選択する端末装置10に、表示候補広告を配信する配信サービスを提供する。図1に示す例においては、ユーザがユーザID「U1」のユーザである場合を示す。
図1に示すように、配信システム1は、端末装置10と、配信装置100とが含まれる。端末装置10と、配信装置100とは図示しない所定の通信網を介して、有線または無線により通信可能に接続される。なお、図1に示した配信システム1には、複数台の端末装置10や、複数台の配信装置100が含まれてもよい。
端末装置10は、ユーザによって利用される情報処理装置である。端末装置10は、ユーザによる操作に従って、端末装置10にインストール済みのアプリケーション(以下、「アプリ」と称する場合がある)を起動する。また、端末装置10は、配信装置100により配信された表示候補広告から、ユーザアプリ情報に基づいて表示対象の広告を選択する。なお、以下では、端末装置10をユーザと表記する場合がある。すなわち、以下では、ユーザを端末装置10と読み替えることもできる。なお、上述した端末装置10は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PC(Personal Computer)や、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等により実現される。
配信装置100は、端末装置10に表示候補広告を配信する配信サービスを提供する情報処理装置である。配信装置100は、端末装置10から広告要求を受け付ける。例えば、配信装置100は、端末装置10において動作するアプリケーションによる広告要求を受け付ける。また、配信装置100は、優先度を示す順位が付された複数の広告を含む所定の広告群を広告情報として有する。なお、広告情報における広告への順位付けについての詳細は後述する。配信装置100は、広告情報から表示候補広告を抽出する。例えば、配信装置100は、端末装置10から広告要求を受け付けた場合、ユーザアプリ情報に基づいて、所定の広告群から抽出した表示候補広告を端末装置10に配信する。
図1に示すように、ユーザは端末装置10にインストール済みのアプリを起動する(ステップS11)。図1に示す例においては、ユーザは端末装置10にインストール済みのアプリXを起動する。そして、端末装置10は、例えば、起動したアプリXのアプリ画面C10に広告表示領域AR10が含まれる場合、広告要求を配信装置100へ送信する(ステップS12)。
配信装置100は、端末装置10から広告要求を受け付けた場合、広告情報から表示候補広告の抽出を行う(ステップS13)。例えば、配信装置100は、広告情報から4つの広告を表示候補広告として抽出する。図1に示す例においては、配信装置100は、広告情報からアプリAの広告、アプリBの広告、アプリCの広告、及びアプリDの広告を、表示候補広告として抽出する。なお、配信装置100は、ユーザアプリ情報に基づいて所定の広告群(図1の例では、広告情報)から表示候補広告を抽出するが、詳細は後述する。その後、配信装置100は、表示候補広告を端末装置10に配信する(ステップS14)。ここで、配信装置100は、図1中に示す広告情報中の順位通り、表示候補広告中のアプリAの広告の順位を1位、アプリBの広告の順位を2位、アプリCの広告の順位を3位、及びアプリDの広告の順位を4位として端末装置10に配信する。
端末装置10は、配信装置100から表示候補広告を受信した場合、表示候補広告から端末装置10に表示する対象の広告である表示対象の広告を選択する選択処理を行う(ステップS15)。図1に示す例においては、端末装置10は、選択処理においてアプリBの広告を選択するが、その選択処理の詳細について以下で説明する。
まず、図1に示す例において、端末装置10には、アプリB及びアプリDを除くアプリA、アプリC、アプリE、及びアプリJ等がインストールされている。つまり、図1に示す例において、表示候補広告に対応するアプリであるアプリA、アプリB、アプリC、及びアプリDのうち、アプリA及びアプリCは、端末装置10にインストールされているアプリ(以下、「インストール済アプリ」と呼ぶ場合がある)であり、アプリB及びアプリDは、端末装置10にインストールされていないアプリ(以下、「未インストールアプリ」と呼ぶ場合がある)である。
ステップS15の選択処理において、端末装置10は、表示候補広告からインストール済アプリの広告を除外する。つまり、図1に示す例において、端末装置10は、表示候補広告からインストール済アプリであるアプリAの広告、及びインストール済アプリであるアプリCの広告を除外する。これにより、表示候補広告には、インストール済アプリ以外の広告が残る。図1に示す例において、表示候補広告には、未インストールアプリであるアプリBの広告、及び未インストールアプリであるアプリDの広告が残る。
端末装置10は、インストール済アプリの広告を除外した表示候補広告のうち、より順位の高い広告を表示対象の広告として選択する。図1に示す例において、インストール済アプリの広告を除外した表示候補広告には、順位が2位のアプリBの広告、及び順位が4位のアプリDの広告が残る。そのため、端末装置10は、より順位の高いアプリBの広告を選択する。その後、端末装置10は、選択処理により選択した広告を表示する(ステップS16)。図1に示す例において、端末装置10は、起動したアプリXのアプリ画面C10中の広告表示領域AR10にアプリBの広告コンテンツAC2を表示する。
また、端末装置10は、配信後の表示候補広告のアプリのインストール情報を配信装置100へ送信する(ステップS17)。具体的には、端末装置10は、配信後の表示候補広告に対応するアプリケーションのインストール有無に関する情報を配信装置100へ送信する。図1に示す例において、端末装置10は、配信後の表示候補広告に対応するアプリであるアプリA、アプリB、アプリC、及びアプリDのうち、アプリA及びアプリCがインストール済みであることを示す情報を配信装置100へ送信する。その後、配信装置100は、端末装置10から広告要求を受け付けた場合、端末装置10から受け付けた配信後の表示候補広告のアプリのインストール情報を加えたユーザアプリ情報に基づいて、表示候補広告を抽出する。例えば、配信装置100は、表示候補広告として、端末装置10にインストール済みであるアプリAの広告及びアプリCの広告以外の広告を抽出する。
上述したように、実施形態に係る配信システム1において、配信装置100は、複数の広告を表示候補広告として端末装置10へ配信する。表示候補広告を受信した端末装置10は、表示候補広告から未インストールアプリの広告を表示対象の広告として選択する。そして、端末装置10は、表示対象の広告を表示する。つまり、配信装置100は、端末装置10におけるアプリのインストール状況が不明な場合であっても、未インストールアプリの広告を表示対象の広告として選択する端末装置10へ複数の広告を配信することにより、適切な広告を配信することができる。これにより、配信装置100は、広告の効果を向上させることができる。例えば、配信システム1において、インストール済アプリの広告を端末装置10に表示させても、そのアプリは端末装置10に既にインストール済みであるため、広告の効果を向上させることが難しい場合がある。このような場合、端末装置10は、表示候補広告から未インストールアプリの広告を表示対象の広告として選択する。そして、端末装置10は、表示対象の広告である未インストールアプリの広告を表示することにより、そのアプリが端末装置10にインストールされる可能性を高める。これにより、配信システム1は、広告の効果を向上させることができる。また、配信システム1は、配信時点での端末装置10におけるアプリのインストール状況に応じて、適切な広告を端末装置10に表示させることができる。これにより、配信システム1は、広告の効果を向上させることができる。
また、配信装置100は、順位付けされた複数の広告を表示候補広告として端末装置10へ配信する。そして、端末装置10は、表示候補広告からより順位の高い広告を表示対象の広告として選択し、表示対象の広告を表示する。つまり、配信装置100は、より順位の高い広告を選択する端末装置10へ複数の広告を配信することにより、適切な広告を配信することができる。これにより、配信装置100は、広告の効果を向上させることができる。また、配信装置100は、種々の目的に応じた基準に基づいて複数の広告を順位付けすることにより、目的に応じた広告配信を行うことが可能となる。例えば、配信装置100は、広告がクリックされる割合を示すCTR(Click Through Rate)が高い程、順位を高くすることにより、端末装置10に表示された広告がクリックされやすくなり、広告の効果を向上させることができる。配信装置100は、広告表示料金が高い程、順位を高くすることにより、広告配信による利益を向上させることができる。上述の例では、端末装置10は、表示候補広告から未インストールアプリの広告であり、より順位の高い広告を表示対象の広告として選択する。これにより、配信装置100は、順位付けの基準となる目的の効果を向上させるとともに、広告の効果を向上させることができる。また、配信装置100は、配信後の表示候補広告に対応するアプリのみのインストール有無に関する情報を端末装置10から受け付ける。例えば、配信装置100は、表示候補広告として3個の広告を配信した場合、配信した3個の広告に対応するアプリのインストール有無に関する情報のみを端末装置10から受け付ける。したがって、配信装置100は、端末装置10を所有するユーザの心理的抵抗を緩和することができ、広告の効果を向上させることができるとともに、配信装置100による広告配信の利用の促進が期待できる。
〔2.配信装置の構成〕
次に、図2を用いて、実施形態に係る配信装置100の構成について説明する。図2は、実施形態に係る配信装置100の構成例を示す図である。図2に示すように、配信装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。なお、配信装置100は、配信装置100の管理者等から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
通信部110は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークと有線または無線で接続され、端末装置10との間で情報の送受信を行う。
(記憶部120)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。実施形態に係る記憶部120は、図2に示すように、広告情報記憶部121と、ユーザアプリ情報記憶部122とを有する。
(広告情報記憶部121)
実施形態に係る広告情報記憶部121は、広告に関する各種情報を記憶する。図3に、実施形態に係る広告情報記憶部121の一例を示す。図3に示す広告情報記憶部121は、「順位」、「広告ID」、「アプリ名」、「広告コンテンツ」、「広告主ID」、「入札価格」といった項目を有する。
「順位」は、広告情報中の各広告の順位を示す。図3に示す例において、各広告の順位は、後述する入札価格が高い程、高くなる。図3に示す例において、広告ID「A1」により識別されるアプリAの広告の順位が1位であり、アプリAの広告が最も順位の高い広告となる。なお、「順位」は、入札価格に限らず種々の条件により決定されてもよい。また、「順位」は、ユーザ毎に異なってもよい。例えば、「順位」には、ユーザ毎に収益期待値が高いと見込まれるアプリの広告から順に順位付けしてもよい。例えば、多くのアプリを試しにインストールしやすいユーザには、アプリの内容等よりも入札価格を重視して入札価格の高いアプリの広告が配信されやすいように、入札価格の高いアプリの広告の順位を上位にしてもよい。また、インストールしにくいユーザには、そのユーザのインストール履歴等に基づいて、そのユーザがインストールしやすいカテゴリのアプリの広告が配信されやすいように、そのユーザに適したアプリの広告の順位を上位にしてもよい。また、ユーザ毎にインストールしているアプリの種類、アプリの起動回数、起動時間の傾向等を分析し、順位付けしてもよい。
「広告ID」は、広告を識別するための識別情報を示す。「アプリ名」は、広告の対象となるアプリ名を示す。図3に示す例において、広告ID「A1」の広告は、アプリ名「アプリA」の広告であることを示す。なお、各アプリを識別する情報としては「アプリ名」に限らず、アプリを識別するための「アプリID」等の情報を記憶してもよい。
「広告コンテンツ」は、広告主から入稿された広告コンテンツを示す。図3では「広告コンテンツ」に「AC1」といった概念的な情報が格納される例を示したが、実際には、静止画像や動画像やテキストデータやURL、または、これらの格納場所を示すファイルパス名などが格納される。「広告主ID」は、広告主を識別するための識別情報を示す。図3に示す例において、広告ID「A1」の広告の広告主は、広告主ID「AP1」により識別される広告主である。
「入札価格」は、広告主が広告コンテンツを入稿する際に指定する広告料金を示す。例えば、「入札価格」は、広告コンテンツがユーザに1回クリックされた際に広告主から広告配信者(例えば、配信装置100の管理者)に支払われる単価、いわゆるCPC(Cost Per Click)に該当する。なお、「入札価格」は、広告情報中の広告間で比較可能な価格情報であればよく、例えば広告の表示回数1000回あたりの料金、いわゆるCPM(Cost Per Mille)であってもよい。また、広告の1000回表示あたりの収益額を示す、いわゆるeCPM(effective Cost Per Mille)であってもよい。
(ユーザアプリ情報記憶部122)
実施形態に係るユーザアプリ情報記憶部122は、ユーザ毎のユーザアプリ情報を記憶する。図4には、ユーザアプリ情報記憶部122に記憶されるユーザアプリ情報の一例を示す。図4に示すように、ユーザアプリ情報記憶部122は、ユーザアプリ情報として、「ユーザID」、「アプリ名」、「カテゴリ」、「チェック日」といった項目が含まれる。
「ユーザID」は、ユーザを識別するための識別情報を示す。例えば、ユーザID「U1」により識別されるユーザは、図1の例に示したユーザに対応する。「アプリ名」は、広告の対象となるアプリ名を示す。図4に示す例において、ユーザID「U1」のユーザ(以下、「U1のユーザ」と呼ぶ場合がある)は、アプリF、アプリG、アプリH、及びアプリIの4つのアプリをインストール済みであることを示す。なお、各アプリを識別する情報としては「アプリ名」に限らず、アプリを識別するための「アプリID」等の情報を記憶してもよい。
「カテゴリ」は、各アプリをその内容により分類したカテゴリを示す。図4に示す例において、アプリFは、カテゴリ「スポーツ」に分類され、アプリAは、カテゴリ「ニュース」に分類される。なお、「カテゴリ」には、例えば、所定のアプリを分類するカテゴリ、例えばAndroid(登録商標)やiOS(登録商標)等において提供されるアプリを分類するカテゴリに準拠するカテゴリを用いてもよい。
「チェック日」は、アプリがインストール済みであることが確認された日付を示す。図4に示す例において、1行目のチェック日「2014/10/5」は、U1のユーザの端末装置10にアプリFがインストール済みであることが、2014年10月5日に確認されたことを示す。また、5行目のチェック日「2014/8/4」は、U2のユーザの端末装置にアプリAがインストール済みであることが、2014年8月4日に確認されたことを示す。なお、「チェック日」としては、日付のみに限らず、時分までを含めた情報を記憶してもよい。
(制御部130)
図2の説明に戻って、制御部130は、例えば、CPUやMPU等によって、配信装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(配信プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
図2に示すように、制御部130は、受付部131と、抽出部132と、配信部133とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、図2に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部130が有する各処理部の接続関係は、図2に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
(受付部131)
受付部131は、端末装置10から広告要求を受け付ける。実施形態において、受付部131は、端末装置10において動作するアプリケーションによる広告要求を受け付ける。また、受付部131は、表示候補広告が配信された端末装置10から、表示候補広告に対応するユーザアプリ情報を受け付ける。例えば、受付部131は、ユーザアプリ情報として、表示候補広告に対応するアプリケーションのインストール有無に関する情報を受け付ける。受付部131は、配信後の表示候補広告に対応するアプリケーションのインストール有無に関する情報を受け付けた場合、アプリケーションのインストール有無に関する情報をユーザアプリ情報記憶部122に記憶する。また、受付部131は、アプリのインストール情報を受け付けた場合、アプリのインストール情報をユーザアプリ情報記憶部122に記憶する。例えば、受付部131は、端末装置10に表示された表示対象の広告に対応するアプリが端末装置10にインストールされた場合、端末装置10から表示対象の広告に対応するアプリのインストールに関する情報を受け付け、表示対象の広告に対応するアプリをインストール済アプリとしてユーザアプリ情報記憶部122に記憶してもよい。
(抽出部132)
抽出部132は、受付部131により広告要求が受け付けられた場合、ユーザアプリ情報に基づいて、所定の広告群から表示候補広告を抽出する。具体的には、抽出部132は、ユーザアプリ情報記憶部122に記憶されたユーザアプリ情報に基づいて、広告情報記憶部121に記憶された広告情報から表示候補広告を抽出する。例えば、抽出部132は、広告情報から端末装置10にインストール済アプリの広告を除外して表示候補広告を抽出する。
ここで、図5を用いて、抽出部132による表示候補広告の抽出について説明する。図5は、表示候補広告の抽出の一例を示す図である。図5は、図1と同様にU1のユーザに対する表示候補広告を抽出する例を示す。また、図5に示す例においては、抽出部132が広告情報AL10から4つの広告を表示候補広告として抽出する場合を示す。
図5に示す広告情報AL10は、図3に示す広告情報記憶部121に記憶された広告情報に対応し、説明に必要な項目の情報のみを示す。具体的には、広告情報AL10には、広告情報のうち、順位、広告ID、及びアプリ名を示す。ここに、図5中の広告情報AL10には、順位が1位であるアプリAの広告、順位が2位であるアプリBの広告、順位が3位であるアプリCの広告、順位が4位であるアプリDの広告、及び順位が5位であるアプリEの広告等が含まれる。
また、図5に示すユーザアプリ情報DL10は、図4に示すユーザアプリ情報記憶部122に記憶されたU1のユーザのユーザアプリ情報に対応し、説明に必要な項目の情報のみを示す。具体的には、ユーザアプリ情報DL10には、ユーザアプリ情報のうち、ユーザID及びアプリ名を示す。ここに、図5中のユーザアプリ情報DL10は、U1のユーザの端末装置10にはアプリF、アプリG、アプリH、及びアプリIがインストール済みであることを示す。
ここで、抽出部132は、広告情報AL10からユーザアプリ情報DL10中のアプリを除いて、表示候補広告を抽出する。例えば、ユーザアプリ情報DL10中にアプリAが含まれる場合、アプリAの広告は順位が1位であるが、広告情報AL10からアプリAの広告は表示候補広告として抽出されない。
図5に示す例において、広告情報AL10中の順位が1〜4位までの4つの広告に対応するアプリA,B,C,Dは、ユーザアプリ情報DL10中には含まれない。そのため、図5では、広告情報AL10中の順位通り、アプリAの広告、アプリBの広告、アプリCの広告、及びアプリDの広告が表示候補広告CL10として抽出される。つまり、抽出部132は、アプリAの広告の順位を1位、アプリBの広告の順位を2位、アプリCの広告の順位を3位、及びアプリDの広告の順位を4位とした表示候補広告CL10を抽出する。なお、広告情報AL10中の上位のアプリが、ユーザアプリ情報DL10中に含まれる場合の処理の詳細については後述する。
(配信部133)
配信部133は、受付部131により広告要求が受け付けられた場合、表示候補となる複数の広告である表示候補広告から、インストール済みのアプリケーションに関する情報に基づいて表示対象の広告を選択する端末装置10に、表示候補広告を配信する。本実施形態において、配信部133は、抽出部132により抽出された表示候補広告を端末装置10に配信する。図5に示す例において、配信部133は、抽出部132により抽出された表示候補広告CL10を端末装置10に配信する。具体的には、配信部133は、アプリAの広告の順位を1位、アプリBの広告の順位を2位、アプリCの広告の順位を3位、及びアプリDの広告の順位を4位とした表示候補広告CL10を端末装置10に配信する。
〔3.端末装置の構成〕
次に、図6を用いて、実施形態に係る端末装置10の構成について説明する。図6は、実施形態に係る端末装置10の構成例を示す図である。図6に示すように、端末装置10は、通信部11と、記憶部12と、入力部13と、出力部14と、制御部15とを有する。
(通信部11)
通信部11は、例えば、通信回路等によって実現される。そして、通信部11は、図示しない所定の通信網と有線または無線で接続され、配信装置100との間で情報の送受信を行う。
(記憶部12)
記憶部12は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部12は、例えば、端末装置10にインストールされているアプリケーションに関する情報、例えばプログラム等を記憶する。
(入力部13)
入力部13は、ユーザからの各種操作を受け付ける。例えば、入力部13は、タッチパネル機能により表示面を介してユーザからの各種操作を受け付けてもよい。また、入力部13は、端末装置10に設けられたボタンや、端末装置10に接続されたキーボードやマウスからの各種操作を受け付けてもよい。
(出力部14)
出力部14は、例えば液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等によって実現されるタブレット端末等の表示画面であり、各種情報を表示するための表示装置である。
(制御部15)
制御部15は、例えば、CPUやMPU等によって、端末装置10内部の記憶部12などの記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。例えば、この各種プログラムは、インストールされているアプリケーションのプログラムが含まれる。また、制御部15は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
図6に示すように、制御部15は、要求部151と、受信部152と、選択部153、表示部154と、送信部155とを有し、以下に説明する選択処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部15の内部構成は、図6に示した構成に限られず、後述する選択処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部15が有する各処理部の接続関係は、図6に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
要求部151は、入力部13により受け付けたユーザ操作に従って、配信装置100へ広告要求を送信する。例えば、要求部151は、起動したアプリのアプリ画面に広告表示領域が含まれる場合、広告要求を配信装置100へ送信する。
受信部152は、複数の広告を受信する。本実施形態において、受信部152は、配信装置100から表示候補広告を受信する。図5に示す例において、受信部152は、表示候補広告CL10を配信装置100から受信する。具体的には、受信部152は、アプリAの広告の順位を1位、アプリBの広告の順位を2位、アプリCの広告の順位を3位、及びアプリDの広告の順位を4位とした表示候補広告CL10を配信装置100から受信する。また、受信部152は、表示候補広告を受信した場合、表示候補広告を記憶部12に格納してもよい。
選択部153は、受信部152により受信された表示候補広告から、インストール済みのアプリケーションに関する情報に基づいて、表示対象の広告を選択する選択処理を行う。本実施形態において、選択部153は、受信部152により受信された複数の広告から、未インストールのアプリケーションに関する広告を表示対象の広告として選択する。
例えば、選択部153は、インストール済みのアプリケーションに関する情報を以下のような処理により取得する。端末装置10のOS(Operating System)がAndroid(登録商標)やiOS(登録商標)である場合、URLスキームによりそのアプリが起動可能かを確認することにより、そのアプリのインストール有無を確認できる。図7は、アプリのインストール確認の具体例を示す図である。図7に示す例は、OSがiOS(登録商標)である端末装置10において、URLスキームを用いてアプリのインストール有無を確認する場合を示す。図7に示す例では、プログラムP10によりアプリB(図7中では「AppB」)がURLスキームにより起動可能かを確認する。これにより、アプリBが起動可能であることが確認されれば、アプリBが端末装置10にインストール済みであることが確認できる。また、アプリBが起動可能でないことが確認されれば、アプリBが端末装置10に未インストールであることが確認できる。また、Android(登録商標)の場合、上記の処理の他にも、PackageManagerクラスの関数getInstalledApplicationsや、関数getApplicationInfo等を用いることにより、アプリのインストール有無を確認できる。
選択部153は、表示候補広告に対応する各アプリについて上記の処理を行うことにより、インストール済みのアプリケーションに関する情報を取得できる。図1に示す例において、選択部153は、アプリA、アプリB、アプリC、及びアプリDについて、上記の処理を行うことにより、アプリA及びアプリCがインストール済みであることを確認できる。また、選択部153は、アプリB及びアプリDが未インストールであることを確認できる。
図5に示す例において、選択部153は、表示候補広告CL10から、未インストールのアプリケーションに関する広告を表示対象の広告として選択する。具体的には、選択部153は、表示候補広告CL10から、未インストールのアプリであり、かつ最も順位の高いアプリの広告を表示対象の広告として選択する。例えば、端末装置10にアプリAが未インストールである場合、選択部153は、順位が1位であるアプリAの広告を表示対象の広告として選択する。また、例えば、図1に示すように端末装置10にアプリAがインストール済である場合、選択部153は、アプリAの広告を除外する。そして、選択部153は、アプリAの次に順位の高いアプリの広告、すなわち順位が2位であるアプリBの広告を表示対象の広告として選択する。
表示部154は、起動したアプリのアプリ画面を表示する。また、表示部154は、起動したアプリのアプリ画面に広告表示領域が含まれる場合、当該広告表示領域に選択部153により選択された表示対象の広告を表示する。図1に示す例において、表示部154は、起動したアプリXのアプリ画面C10中の広告表示領域AR10にアプリBの広告コンテンツAC2を表示する。
送信部155は、複数の広告に対応するアプリケーションに関する情報を、複数の広告を配信する配信装置100へ送信する。本実施形態において、送信部155は、表示候補広告に対応するアプリケーションに関する情報を、配信装置100へ送信する。図1に示す例において、送信部155は、表示候補広告に対応するアプリであるアプリA、アプリB、アプリC、及びアプリDのうち、アプリA及びアプリCがインストール済みであることを示す情報を配信装置100へ送信する。
なお、上述した制御部15による選択処理等の処理は、例えば、JavaScript(登録商標)などにより実現されてもよい。また、上述した選択処理が所定のアプリケーションにより行われる場合や選択処理が専用アプリにより行われる場合、制御部15は、例えば、所定のアプリや専用アプリを制御するアプリ制御部を有してもよい。
〔4.配信処理のフロー〕
次に、図8を用いて、実施形態に係る配信システム1による配信処理の手順について説明する。図8は、実施形態に係る配信システム1による配信処理手順を示すシーケンス図である。
図8に示すように、端末装置10は、ユーザの操作に応じてインストール済みのアプリを起動する(ステップS101)。そして、端末装置10は、起動したアプリに広告要求が含まれる場合、広告要求を配信装置100へ送信する(ステップS102)。例えば、端末装置10は、起動したアプリのアプリ画面に広告表示領域が含まれる場合、広告要求を配信装置100へ送信する。
配信装置100は、端末装置10から広告要求を受け付けた場合、ユーザアプリ情報を基に表示候補広告の抽出を行う(ステップS103)。例えば、配信装置100は、広告情報からユーザアプリ情報に含まれないアプリの広告を表示候補広告として抽出する。その後、配信装置100は、抽出した表示候補広告を端末装置10に配信する(ステップS104)。
端末装置10は、配信装置100から表示候補広告を受信した場合、表示候補広告から表示対象の広告を選択する選択処理を行う(ステップS105)。例えば、端末装置10は、表示候補広告から、未インストールのアプリであり、かつ最も順位の高いアプリの広告を表示対象の広告として選択する。そして、端末装置10は、選択処理により選択した表示対象の広告を表示する(ステップS106)。また、端末装置10は、配信後の表示候補広告に対応するアプリのインストール情報を配信装置100へ送信する(ステップS107)。例えば、端末装置10は、配信後の表示候補広告に対応するアプリのインストール情報として、配信後の表示候補広告に対応するアプリのうち、インストール済みであるアプリに関する情報を配信装置100へ送信する。
そして、配信装置100は、配信後の表示候補広告に対応するアプリのインストール情報を受け付けた場合、受け付けた配信後の表示候補広告に対応するアプリのインストール情報を基に、ユーザアプリ情報を更新する(ステップS108)。その後、配信装置100は、更新したユーザアプリ情報に基づいて表示候補広告の抽出を行う。以下、ユーザアプリ情報を更新、及び更新したユーザアプリ情報に基づいて表示候補広告の抽出について説明する。
図9は、実施形態に係るユーザアプリ情報の更新の一例を示す図である。図9に示すユーザアプリ情報DL10は、更新前のユーザアプリ情報を示しており、図5に示すユーザアプリ情報DL10と同様に、図4に示すユーザアプリ情報記憶部122に記憶されたユーザアプリ情報に対応する。具体的には、図9中のユーザアプリ情報DL10は、U1のユーザの端末装置10にはアプリF、アプリG、アプリH、及びアプリIがインストール済みであることを示す。
また、図9に示すユーザアプリ情報DL11は、更新後のユーザアプリ情報を示す。更新後のユーザアプリ情報DL11は、ユーザアプリ情報DL10に対してユーザアプリ情報更新を行った後のユーザアプリ情報を示す。上述したように、配信装置100は、配信後の表示候補広告に対応するアプリのインストール情報を受け付けた場合、受け付けた配信後の表示候補広告に対応するアプリのインストール情報を基に、ユーザアプリ情報を更新する。
図9に示す例では、配信装置100が、図1と同様に、配信後の表示候補広告に対応するアプリであるアプリA、アプリB、アプリC、及びアプリDのうち、アプリA及びアプリCがインストール済みであることを示す情報をU1のユーザの端末装置10から受け付けた場合を示す。この場合、配信装置100は、U1のユーザのユーザアプリ情報にアプリA及びアプリCがインストール済みであることを示す情報を追加する。これにより、配信装置100は、ユーザアプリ情報DL10をユーザアプリ情報DL11に更新する。ここに、図9中の更新後のユーザアプリ情報DL11は、U1のユーザの端末装置10にはアプリF、アプリG、アプリH、アプリI、アプリA、及びアプリCがインストール済みであることを示す。
図9に示すように、配信装置100は、受け付けた配信後の表示候補広告に対応するアプリのインストール情報をユーザアプリ情報に追加する。つまり、ユーザアプリ情報には、一度インストール済アプリとして追加されたアプリがアンインストールされた場合であっても、そのアプリはインストール済として含まれる。これにより、配信装置100は、ユーザの端末装置10に対してアプリの広告を配信することを抑制できる。例えば、一度インストールしたアプリをアンインストールしたユーザは、そのアプリについて再インストールする可能性は低いと考えられるため、配信装置100は、アンインストールしたユーザには、アンインストールしたアプリの広告を配信することを抑制することにより、広告の効果を向上させることができる。なお、配信装置100は、端末装置10にインストール履歴に関する情報は、所定のアプリ配信者が提供するソフトウェア等から取得してもよい。これにより、配信装置100は、表示候補広告としてアプリの広告を配信する前にアンインストールされたアプリのインストール履歴についても取得でき、そのアプリをインストール済みアプリとすることができる。
次に、更新後のユーザアプリ情報DL11を用いた表示候補広告の抽出について、図10を用いて説明する。図10は、更新後の表示候補広告の抽出の一例を示す図である。図10に示す広告情報AL10は、図5に示す広告情報AL10と同様であり、図3に示す広告情報記憶部121に記憶された広告情報に対応し、説明に必要な項目の情報のみを示す。
また、図10に示す更新後のユーザアプリ情報DL11は、図9に示す更新後のユーザアプリ情報DL11に対応し、説明に必要な項目の情報のみを示す。具体的には、図10に示す更新後のユーザアプリ情報DL11には、ユーザアプリ情報のうち、ユーザID及びアプリ名を示す。上述したように、更新後のユーザアプリ情報DL11は、U1のユーザの端末装置10にはアプリF、アプリG、アプリH、アプリI、アプリA、及びアプリCがインストール済みであることを示す。
ここで、配信装置100は、広告情報AL10から更新後のユーザアプリ情報DL11中のアプリを除いて、表示候補広告CL11を抽出する。図10に示す例において、広告情報AL10中の順位が1〜4位までの4つの広告に対応するアプリA,B,C,Dのうち、アプリA及びアプリCは更新後のユーザアプリ情報DL11中に含まれる。そのため、図10では、アプリBの広告及びアプリDの広告が表示候補広告CL11として抽出され、アプリAの広告及びアプリCの広告は表示候補広告CL11として抽出されない。そして、配信装置100は、表示候補広告CL11となる残り2個の広告を順位5位以下の広告から抽出する。配信装置100は、順位5位以下の広告のうち、更新後のユーザアプリ情報DL11中には含まれないアプリであり、かつ最も順位の高いアプリの広告を表示候補広告CL11として抽出する。図10では、配信装置100は、順位5位であり、更新後のユーザアプリ情報DL11中には含まれないアプリEの広告、及び順位6位以下(例えば10位)であり、更新後のユーザアプリ情報DL11中には含まれないアプリJの広告を表示候補広告CL11として抽出する。したがって、更新後のユーザアプリ情報DL11に基づいて、表示候補広告CL11を抽出した場合、配信装置100は、アプリBの広告の順位を1位、アプリDの広告の順位を2位、アプリEの広告の順位を3位、及びアプリJの広告の順位を4位とした表示候補広告CL11を抽出する。
一方、図5に示すように、更新前のユーザアプリ情報DL10に基づいて、表示候補広告CL10を抽出した場合、配信装置100は、アプリAの広告の順位を1位、アプリBの広告の順位を2位、アプリCの広告の順位を3位、及びアプリDの広告の順位を4位とした表示候補広告CL10を抽出する。このように、配信装置100は、端末装置10から受け付けた配信後の表示候補広告に対応するアプリのインストール有無を基に、ユーザアプリ情報を更新することにより、端末装置10を所有するユーザにより適した表示候補広告を抽出する。
〔5.変形例〕
上述した実施形態に係る配信システム1は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、配信システム1の他の実施形態について説明する。
〔5−1.インストール済アプリの広告配信〕
上述した実施形態において、配信装置100は、広告情報から端末装置10に未インストールアプリの広告を表示候補広告として抽出する。しかしながら、配信装置100は、広告情報から端末装置10にインストール済アプリの広告を表示候補広告として抽出してもよい。この点について、図11及び図12を用いて説明する。図11及び図12は、変形例に係る表示候補広告の抽出の一例を示す図である。なお、図11及び図12に示す例においては、配信装置100が広告情報から3つの広告を表示候補広告として抽出する場合を示す。
図11は、広告情報から端末装置10に未インストールアプリの広告を表示候補広告として抽出する例を示す。図11に示す広告情報AL20は、例えば広告情報記憶部121に記憶された広告情報であり、説明に必要な項目の情報のみを示す。具体的には、広告情報AL20には、広告情報のうち、順位、広告ID、及びアプリ名を示す。ここに、図11中の広告情報AL20には、順位が1位であるアプリAの広告、順位が2位であるアプリBの広告、順位が3位であるアプリCの広告、順位が4位であるアプリDの広告、順位が5位であるアプリEの広告、及び順位が6位であるアプリFの広告等が含まれる。
また、図11に示すユーザアプリ情報DL20は、U3のユーザのユーザアプリ情報であり、説明に必要な項目の情報のみを示す。具体的には、ユーザアプリ情報DL20には、ユーザアプリ情報のうち、ユーザID及びアプリ名を示す。ここに、図11中のユーザアプリ情報DL20は、U3のユーザの端末装置10にはアプリA、アプリC、アプリF、及びアプリIがインストール済みであることを示す。
ここで、配信装置100は、広告情報AL20からユーザアプリ情報DL20中のアプリを除いて、表示候補広告CL20を抽出する。図11に示す例において、広告情報AL20中の順位が1〜3位までの3つの広告に対応するアプリA,B,Cのうち、アプリA及びアプリCはユーザアプリ情報DL20中に含まれる。そのため、図11では、アプリBの広告が表示候補広告CL20として抽出され、アプリAの広告及びアプリCの広告は表示候補広告CL20として抽出されない。そして、配信装置100は、表示候補広告CL20となる残り2個の広告を順位4位以下の広告から抽出する。配信装置100は、順位4位以下の広告のうち、ユーザアプリ情報DL20中には含まれないアプリであり、かつ最も順位の高いアプリの広告を表示候補広告CL20として抽出する。図11では、配信装置100は、順位4位であり、ユーザアプリ情報DL20中には含まれないアプリDの広告、及び順位5位であり、ユーザアプリ情報DL20中には含まれないアプリEの広告を表示候補広告CL20として抽出する。したがって、配信装置100は、アプリBの広告の順位を1位、アプリDの広告の順位を2位、アプリEの広告の順位を3位とした表示候補広告CL20を抽出する。なお、配信装置100から表示候補広告CL20を受信した端末装置10は、表示候補広告CL20から、未インストールのアプリであり、かつより順位の高い広告を表示対象の広告として選択する。例えば、表示候補広告CL20を受信した端末装置10において、アプリBが未インストールのアプリであれば、アプリBの広告が表示対象の広告として選択される。
図12は、広告情報から端末装置10にインストール済アプリの広告を表示候補広告として抽出する例を示す。図12に示す広告情報AL20及びユーザアプリ情報DL20は、図11に示す広告情報AL20及びユーザアプリ情報DL20と同様である。
図12に示す例において、配信装置100は、広告情報AL20からユーザアプリ情報DL20中に含まれるアプリを表示候補広告CL21として抽出する。図12に示す例において、広告情報AL20中の順位が1〜3位までの3つの広告に対応するアプリA,B,Cのうち、アプリA及びアプリCはユーザアプリ情報DL20中には含まれる。そのため、図12では、アプリAの広告及びアプリCの広告が表示候補広告CL21として抽出され、アプリBの広告は表示候補広告CL21として抽出されない。そして、配信装置100は、表示候補広告CL21となる残り1個の広告を順位4位以下の広告から抽出する。配信装置100は、順位4位以下の広告のうち、ユーザアプリ情報DL20中に含まれるアプリであり、かつ最も順位の高いアプリの広告を表示候補広告CL21として抽出する。つまり、図12では、順位4位であるアプリDの広告、及び順位5位であるアプリEの広告は、ユーザアプリ情報DL20中には含まれないため、表示候補広告CL21として抽出されない。したがって、配信装置100は、順位6位であり、ユーザアプリ情報DL20中に含まれるアプリFの広告を表示候補広告CL21として抽出する。したがって、配信装置100は、アプリAの広告の順位を1位、アプリCの広告の順位を2位、アプリFの広告の順位を3位とした表示候補広告CL21を抽出する。なお、配信装置100から表示候補広告CL21を受信した端末装置10は、例えば、表示候補広告CL21からより順位の高い広告を表示対象の広告として選択する。例えば、表示候補広告CL21を受信した端末装置10において、アプリAの広告が表示対象の広告として選択される。
上述した例において、広告情報AL20から、未インストールアプリの広告を抽出した場合、アプリB,D,Eの広告が表示候補広告CL20として抽出され、インストール済アプリの広告を抽出した場合、アプリA,C,Fの広告が表示候補広告CL21として抽出される。したがって、配信装置100は、未インストールアプリを対象に広告配信するか、インストール済アプリを対象に広告配信するかを、目的や時期により適宜変更して表示候補広告を抽出することにより、より広告の効果を向上させることができる。また、配信装置100は、特定のアプリのキャンペーン期間等において、特定のアプリをインストール済みのユーザの端末装置10に特定のアプリの広告を配信してもよい。これにより、配信装置100は、特定のアプリのインストール有無に関わらず、特定のアプリの広告を配信する場合と比べて、より広告の効果を向上させることができる。また、配信装置100からインストール済アプリの広告を表示候補広告として受信した端末装置10は、表示候補広告のうち所定の期間(例えば1ヶ月)以上起動されていないアプリの広告を表示対象の広告として選択してもよい。これにより、端末装置10は、アプリをインストール済ではあってもしばらく使用していないユーザに対して、そのアプリを使用する動機づけを与えることができるため、より広告の効果を向上させることができる。
〔5−2.アプリのカテゴリに応じた広告配信〕
また、配信装置100は、端末装置10にインストール済アプリのカテゴリに応じて広告配信を行ってもよい。この点について、図13及び図14を用いて説明する。図13は、変形例に係る広告情報記憶部221の一例を示す図である。
図13に示す広告情報記憶部221は、「順位」、「広告ID」、「アプリ名」、「カテゴリ」、「広告コンテンツ」、「広告主ID」、「入札価格」といった項目を有する。広告情報記憶部221中の「順位」、「広告ID」、「アプリ名」、「広告コンテンツ」、「広告主ID」、「入札価格」は、図3に示す広告情報記憶部121と同様である。「カテゴリ」は、図4のユーザアプリ情報記憶部122中の「カテゴリ」と同様に、各アプリをその内容により分類したカテゴリを示す。図13に示す例において、アプリAは、カテゴリ「ニュース」に分類され、アプリBは、カテゴリ「天気」に分類される。
図14は、変形例に係る表示候補広告の抽出の一例を示す図である。なお、図14に示す例においては、配信装置100が広告情報から2個の広告を表示候補広告として抽出する場合を示す。
図14は、広告情報からユーザアプリ情報に基づいて、所定のタイミングで端末装置10を所有するユーザがインストールする可能性の高いアプリの広告を表示候補広告として抽出する例を示す。図14に示す広告情報AL30は、例えば広告情報記憶部221に記憶された広告情報であり、説明に必要な項目の情報のみを示す。具体的には、広告情報AL30には、広告情報のうち、順位、広告ID、アプリ名、及びカテゴリを示す。ここに、図14中の広告情報AL30には、順位が1位であるアプリAの広告、順位が2位であるアプリBの広告、順位が3位であるアプリCの広告、順位が4位であるアプリDの広告、順位が5位であるアプリEの広告、及び順位が6位であるアプリMの広告等が含まれる。
また、図14に示すユーザアプリ情報DL30は、U2のユーザのユーザアプリ情報であり、説明に必要な項目の情報のみを示す。具体的には、ユーザアプリ情報DL30には、ユーザアプリ情報のうち、ユーザID、アプリ名、カテゴリ、及びチェック日を示す。ここに、図14中のユーザアプリ情報DL30は、U2のユーザの端末装置10にはアプリA、アプリE、アプリJ、アプリK、及びアプリLがインストール済みであることを示す。また、アプリAはニュースのカテゴリに分類されるアプリであり、アプリE,J,K,Lがゲームのカテゴリに分類されるアプリ(以下、「ゲームのアプリ」と呼ぶ)であることを示す。
以下、配信装置100が2014年12月19日にU2のユーザの端末装置10から広告要求を受け付けた場合を説明する。まず、図14中のユーザアプリ情報DL30に示すように、U2のユーザの端末装置10におけるインストール済アプリは5個中4個がゲームのアプリである。したがって、U2のユーザはゲームのアプリをインストールする可能性が高いと推定される。そのため、配信装置100は、U2のユーザの端末装置10におけるゲームのアプリの最新のチェック日から所定の期間経過後にU2のユーザの端末装置10から広告要求を受け付けた場合、ゲームのアプリの広告を表示候補広告として配信する。図14に示す例において、U2のユーザの端末装置10におけるゲームのアプリの最新のチェック日は、アプリK及びアプリLのチェック日である2014年11月18日である。ここで、所定のタイミングをゲームのアプリの最新のチェック日から1ヶ月経過後とした場合、配信装置100は、U2のユーザの端末装置10にゲームのアプリの広告を表示候補広告として配信する。
そのため、配信装置100は、広告情報AL30からユーザアプリ情報DL30に含まれないゲームのアプリの広告を表示候補広告CL30として抽出する。まず、図14に示す例において、広告情報AL30中の順位が3位であるゲームのアプリCはユーザアプリ情報DL30中には含まれない。そのため、図14では、アプリCの広告は表示候補広告CL30として抽出される。ここで、広告情報AL30中の順位が5位であるゲームのアプリEはユーザアプリ情報DL30中に含まれる。そのため、アプリEの広告は表示候補広告CL30として抽出されない。そして、広告情報AL30中の順位が6位であるゲームのアプリMはユーザアプリ情報DL30中に含まれない。そのため、アプリMの広告は表示候補広告CL30として抽出される。したがって、配信装置100は、アプリCの広告の順位を1位、アプリMの広告の順位を2位とした表示候補広告CL30を抽出する。そして、配信装置100は、U2のユーザの端末装置10に表示候補広告CL30を配信する。
これにより、配信装置100は、端末装置10を所有するユーザがインストールする可能性の高いアプリの広告を適切なタイミングで配信することができ、広告の効果を向上させることができる。また、上述の例において、所定のタイミングをゲームのアプリの最新のチェック日から1ヶ月経過後とした場合を示したが、タイミングは目的等に応じて適宜設定可能であり、例えば最新のチェック日から2ヶ月経過後であってもよく、最新のチェック日から1日後であってもよい。また、配信装置100は、所定のタイミングを設定せず、広告要求を送信した端末装置10のユーザがインストールする可能性が高いと推定されるアプリの広告を表示候補広告として配信してもよい。
〔5−3.ユーザの属性情報を用いた広告配信〕
また、配信装置100は、端末装置10を所有するユーザの属性情報を用いて広告配信を行ってもよい。この点について、図15及び図16を用いて説明する。図15は、変形例に係る属性情報記憶部123の一例を示す図である。
(属性情報記憶部123)
図15に示す属性情報記憶部123は、ユーザの属性情報を記憶する。例えば、属性情報記憶部123は、ユーザの属性情報として、ユーザのサイコグラフィック属性やデモグラフィック属性を記憶する。
図15には、属性情報記憶部123に記憶されるユーザの属性情報の一例を示す。図15に示すように、属性情報記憶部123に記憶されるユーザの属性情報には、「ユーザID」、「サイコグラフィック属性」、「デモグラフィック属性」といった項目が含まれる。「ユーザID」は、ユーザを識別するための識別情報を示す。「サイコグラフィック属性」は、ユーザの価値観、ライフスタイル、性格、嗜好などを示す。「デモグラフィック属性」は、ユーザに関する人口統計学的な情報を示す。
図15に示す例では、属性情報記憶部123は、「サイコグラフィック属性」として、ユーザの関心のある対象に関する情報を記憶する。具体的には、属性情報記憶部123は、「サイコグラフィック属性」として、「車」、「ゲーム」、「旅行」、「スポーツ」・・・に対する各ユーザの関心を記憶する。なお、「サイコグラフィック属性」の各項目は、ユーザアプリ情報記憶部122や広告情報記憶部221中の「カテゴリ」に対応する。具体的には、アプリのカテゴリには、属性情報記憶部123中の「車」、「ゲーム」、「旅行」、「スポーツ」に対応するカテゴリがある。また、属性情報記憶部123は、ユーザが関心の高い対象に対しては「1」を、ユーザが関心の低い対象に対しては「0」を記憶してもよい。図15に示す例において、U1のユーザは、車及びスポーツに対して関心が高く、ゲーム及び旅行に対して関心が低いことを示す。なお、属性情報記憶部123は、「サイコグラフィック属性」として、ユーザのライフスタイルに関する情報などサイコグラフィック属性に関する情報であればどのような情報を記憶してもよい。
図15に示す例では、属性情報記憶部123は、「デモグラフィック属性」として、ユーザの「性別」、「年齢」を記憶する。例えば、U1のユーザは、性別が男であり、年齢が32歳であることが記憶される。なお、属性情報記憶部123は、「デモグラフィック属性」として、ユーザの職業、家族構成、年収、出身地、学歴などデモグラフィック属性に関する情報であればどのような情報を記憶してもよい。なお、上記の属性情報記憶部123に記憶される情報は、例えば所定のサービスにログインしているユーザの端末装置10から配信後の表示候補広告のアプリのインストール情報を受け付ける際に取得してもよいし、ユーザによる入力から取得してもよい。また、配信装置100は、広告要求を送信した端末装置10を所有するユーザの属性情報を外部の情報処理装置等から取得できる場合、属性情報記憶部123を有さなくてもよい。また、配信装置100は、デモグラフィック属性に関する情報から、ユーザの関心が高い対象などのサイコグラフィック属性に関する情報を推定してもよい。
図16は、変形例に係る表示候補広告の抽出の一例を示す図である。なお、図16に示す例においては、配信装置100が広告情報から2個の広告を表示候補広告として抽出する場合を示す。
図16は、広告情報から端末装置10を所有するユーザの属性情報を用いて表示候補広告を抽出する例を示す。図16に示す広告情報AL40は、例えば広告情報記憶部221に記憶された広告情報であり、説明に必要な項目の情報のみを示す。具体的には、広告情報AL40には、広告情報のうち、順位、広告ID、アプリ名、及びカテゴリを示す。ここに、図16中の広告情報AL40には、順位が1位であるアプリAの広告、順位が2位であるアプリBの広告、順位が3位であるアプリCの広告、順位が4位であるアプリDの広告等が含まれる。
また、図16に示すユーザアプリ情報DL40は、U1のユーザのユーザアプリ情報であり、説明に必要な項目の情報のみを示す。具体的には、ユーザアプリ情報DL40には、ユーザアプリ情報のうち、ユーザID、アプリ名、及びカテゴリを示す。ここに、図16中のユーザアプリ情報DL40は、U1のユーザの端末装置10にはアプリF、アプリG、アプリH、及びアプリIがインストール済みであることを示す。また、図16に示す関心情報IL40は、属性情報記憶部123に記憶されたサイコグラフィック属性に関する情報に基づくユーザの関心が高い対象に関する情報であり、説明に必要なU1のユーザに関する情報のみを示す。図16に示す関心情報IL40は、U1のユーザが車とスポーツに対する関心が高いことを示す。
ここで、配信装置100は、広告情報AL40から、U1の関心が高い対象に関するアプリであって、ユーザアプリ情報DL40中のアプリに含まれないアプリの広告を表示候補広告CL40として抽出する。図14に示す例において、広告情報AL40中の順位が1〜5位までの5つの広告に対応するアプリA,B,C,D,Eのカテゴリは、関心情報IL40中の関心のある対象に対応しない。アプリA,B,C,D,Eのカテゴリは、U1の関心が高い対象である車やスポーツではない。そのため、図16では、アプリA,B,C,D,Eの広告は表示候補広告CL40として抽出されない。したがって、配信装置100は、表示候補広告CL40となる2個の広告を順位6位以下の広告から抽出する。配信装置100は、順位6位以下の広告のうち、U1の関心が高い対象に対応するアプリであって、ユーザアプリ情報DL40中には含まれないアプリの広告を表示候補広告CL40として抽出する。ここで、順位6位の広告のアプリFは、カテゴリがスポーツであるため、U1の関心が高い対象に対応するアプリであるが、ユーザアプリ情報DL40中に含まれるため、抽出されない。そして、配信装置100は、U1の関心が高い対象に対応する車のアプリであり、ユーザアプリ情報DL40中には含まれないアプリNの広告を表示候補広告CL40として抽出する。また、配信装置100は、U1の関心が高い対象に対応するスポーツのアプリであり、ユーザアプリ情報DL40中には含まれないアプリOの広告を表示候補広告CL40として抽出する。したがって、配信装置100は、アプリNの広告の順位を1位、アプリOの広告の順位を2位とした表示候補広告CL40を抽出する。
これにより、配信装置100は、端末装置10を所有するユーザの関心が高いカテゴリのアプリであって、かつ未インストールのアプリの広告を配信することができ、広告の効果を向上させることができる。なお、上述した例に限らず、配信装置100は、ユーザの属性情報から目的に応じて適宜抽出した情報を用いて、広告配信を行ってもよい。例えば、配信装置100は、デモグラフィック属性に関する情報に基づいて、広告配信を行ってもよい。具体的には、配信装置100は、20代女性に属するユーザがインストールする可能性の高いアプリがある場合、そのアプリの広告を20代女性に属するユーザの端末装置10には順位を高くして配信してもよい。これにより、配信装置100は、属性に応じて適切な広告配信を行うことができ、広告の効果を向上させることができる。
また、受付部131は、端末装置10からアプリケーションの稼働に関する情報を受け付けてもよい。受付部131は、アプリケーションの稼働に関する情報には、例えば端末装置10におけるアプリの稼働履歴を受け付ける。稼働履歴には、例えば受付時前の数日間のアプリの稼働状況や、アプリの起動回数、アプリの起動時間、アプリからのリクエスト情報(検索クエリや配信ニュース等)が含まれる。受付部131は、例えば、配信装置100が管理するアプリがインストールされた端末装置10からアプリケーションの稼働に関する情報を受け付ける。また、受付部131は、所定のSDK(Software Development Kit)を使用して作成されたアプリがインストールされた端末装置10からアプリケーションの稼働に関する情報を受け付けてもよい。
また、抽出部132は、受付部131により受け付けられたアプリケーションの稼働に関する情報に基づいて推定される端末装置10を所有するユーザ関心を推定してもよい。例えば、抽出部132は、端末装置10から受け付けたアプリケーションの稼働に関する情報において、ゲームのアプリが他のカテゴリのアプリと比較して起動回数が多い場合や起動時間多い場合、端末装置10を所有するユーザはゲームに関心が高いユーザと推定して上記の広告配信を行ってもよい。例えば、抽出部132は、属性情報記憶部123中の端末装置10を所有するユーザに対応するサイコグラフィック属性のゲームの項目に関心が高いことを示す情報を記憶してもよい。
〔5−4.アプリ以外の広告配信〕
また、配信装置100は、アプリの広告だけに限らず、アプリ以外の広告を配信してもよい。この点について、図17及び図18を用いて説明する。図17は、変形例に係る広告情報記憶部321の一例を示す図である。
図17に示す広告情報記憶部321は、図3に示す広告情報記憶部121と同様に、「順位」、「広告ID」、「商品名」、「広告コンテンツ」、「広告主ID」、「入札価格」といった項目を有する。ここで、図17に示す広告情報記憶部321に記憶された広告情報には、アプリ以外の広告も含まれる。具体的には、図17に示す例において、広告情報記憶部321の広告情報には、順位1位の広告、順位3位の広告、及び順位4位の広告として、アプリ以外の商品に関する広告が含まれる。図17では、順位1位の広告及び順位4位の広告は車に関する広告であり、順位3位の広告は化粧品に関する広告である。具体的には、順位1位の広告は車Aの広告であり、順位3位の広告は化粧品Aの広告であり、順位4位の広告は車Bの広告である。
図18は、変形例に係る表示候補広告の抽出の一例を示す図である。なお、図18に示す例においては、配信装置100が広告情報から4個の広告を表示候補広告として抽出する場合を示す。
図18は、広告情報から端末装置10に未インストールアプリの広告及びアプリ以外の広告を表示候補広告として抽出する例を示す。図18に示す広告情報AL50は、例えば広告情報記憶部321に記憶された広告情報であり、説明に必要な項目の情報のみを示す。具体的には、広告情報AL50には、広告情報のうち、順位、広告ID、及び商品名を示す。ここに、図18中の広告情報AL50には、順位が1位である車Aの広告、順位が2位であるアプリAの広告、順位が3位である化粧品Aの広告、順位が4位である車Bの広告、及び順位が5位であるアプリBの広告等が含まれる。
また、図18に示すユーザアプリ情報DL50は、U2のユーザのユーザアプリ情報であり、説明に必要な項目の情報のみを示す。具体的には、ユーザアプリ情報DL50には、ユーザアプリ情報のうち、ユーザID及びアプリ名を示す。ここに、図18中のユーザアプリ情報DL50は、U2のユーザの端末装置10にはアプリA、アプリE、アプリJ、アプリK、及びアプリLがインストール済みであることを示す。
ここで、配信装置100は、広告情報AL50からユーザアプリ情報DL50中のアプリを除いて、表示候補広告CL50を抽出する。図18に示す例において、広告情報AL50中の順位が1〜4位までの4つの広告に対応する車A、アプリA、化粧品A、車Bのうち、アプリAはユーザアプリ情報DL50中に含まれる。そのため、図18では、アプリAの広告は表示候補広告CL50として抽出されない。そして、配信装置100は、表示候補広告CL50となる残り1個の広告を順位5位以下の広告から抽出する。配信装置100は、順位5位以下の広告のうち、広告の対象がユーザアプリ情報DL50中には含まれず、かつ最も順位の高い広告を表示候補広告CL50として抽出する。図18では、配信装置100は、順位5位であり、ユーザアプリ情報DL50中には含まれないアプリBの広告を表示候補広告CL50として抽出する。したがって、配信装置100は、車Aの広告の順位を1位、化粧品Aの広告の順位を2位、車Bの広告の順位を3位、アプリBの広告の順位を4位とした表示候補広告CL50を抽出する。
これにより、配信装置100は、広告情報にアプリ以外の広告が含まれる場合であっても、広告配信を行うことができる。また、配信装置100は、広告情報にアプリ以外の広告が含まれる場合、端末装置10を所有するユーザの関心が高いと推定される表示対象の広告を配信してもよい。これにより、配信装置100は、広告情報にアプリ以外の広告が含まれる場合であっても、ユーザの関心に基づいて広告を抽出するため、アプリの広告とそれ以外の広告とを同じ基準で抽出することが可能となる。したがって、配信装置100は、端末装置10を所有するユーザにより適した広告配信を行うことができ、広告の効果を向上させることができる。なお、配信装置100は、ユーザの関心に基づいて広告を抽出する場合、広告情報はアプリ以外の広告のみであってもよい。また、配信装置100は、端末装置10にインストール済アプリのカテゴリに応じて広告配信を行う場合、広告情報はアプリ以外の広告のみであってもよい。
〔5−5.課金〕
上記実施形態の配信システム1においては、端末装置10に配信した表示候補広告内の順位が変動する場合がある。そのため、配信システム1は、端末装置10における選択処理後の表示候補広告に基づいて、広告の提供主である広告主へ課金を行ってもよい。具体的には、配信システム1は、端末装置10にインストール済アプリ除外後の表示候補広告に基づいて、広告の提供主である広告主へ課金を行ってもよい。この場合、配信システム1は、広告主へ請求する料金を算定する算定装置を有してもよい。この場合、端末装置10の送信部155は、インストール済アプリ除外後の表示候補広告に関する情報を算定装置へ送信する。そして、端末装置10から情報を受信した算定装置が、広告主へ請求する料金を算定してもよい。この点について、図19を用いて説明する。なお、図19に示す例は、図1と同様の例を示す。
図19は、変形例に係る端末装置10における選択処理の一例を示す図である。図19に示す表示候補広告CL10は、図5に示す表示候補広告CL10と同様であり、アプリAの広告の順位を1位、アプリBの広告の順位を2位、アプリCの広告の順位を3位、及びアプリDの広告の順位を4位とした表示候補広告である。
配信装置100は、表示候補広告CL10を端末装置10に配信する(図1のステップS14に対応)。配信装置100から表示候補広告CL10を受信した端末装置10は、選択処理を行う(図1のステップS15に対応)。具体的には、端末装置10は、表示候補広告CL10から端末装置10にインストール済アプリであるアプリAの広告、及びアプリCの広告を除外する。これにより、図19中に示すインストール済アプリ除外後の表示候補広告CL60には、未インストールアプリであるアプリBの広告、及び未インストールアプリであるアプリDの広告が残る。そして、端末装置10は、より順位の高いアプリBの広告を表示する(図1のステップS16に対応)。
例えば、端末装置10は、図19中に示す除外後の表示候補広告CL60に関する情報を算定装置へ送信してもよい。具体的には、端末装置10の送信部155は、アプリBの広告が表示されたことを示す情報と、アプリBの広告の入札価格に関する情報、及び順位2位のアプリDの広告の入札価格に関する情報を算定装置へ送信してもよい。
端末装置10から除外後の表示候補広告CL60に関する情報を受信した算定装置は、受信した情報に基づいてアプリBの広告の広告主に請求する料金を算定してもよい。例えば、算定装置は、いわゆるセカンドプライスオークションにより広告主に請求する料金を算定する場合、受信した情報中の順位2位のアプリDの広告の入札価格に関する情報に基づいてアプリBの広告の広告主に料金を算出する。例えば、算定装置は、順位2位の入札価格を広告が表示された広告主に請求する場合、アプリBの広告の広告主には順位2位のアプリDの広告の入札価格である80(例えば80円)が請求される。このように、広告主に請求する料金をより適切に算出することが可能となる。なお、算定装置は、配信装置100であってもよいし、別の装置であってもよい。
〔5−6.その他〕
上記実施形態において、端末装置10において起動されたアプリのアプリ画面に広告を表示する場合を例に説明したが、例えば、端末装置10がブラウザ等によりウェブページを閲覧する際に広告を表示する場合に適用してもよい。また、端末装置10は、アプリの広告をそのアプリのインストール有無に関わらず表示する場合、表示された広告がユーザに指定された後の処理を異ならせてもよい。例えば、端末装置10は、表示された広告が端末装置10に未インストールのアプリの広告であって、その広告がユーザに指定された場合、その未インストールのアプリのインストールに関する処理を行ってもよい。例えば、端末装置10は、未インストールのアプリのインストールの実行を確認する画面を端末表示してもよいし、未インストールのアプリをダウンロードする処理を行ってもよい。また、例えば、端末装置10は、表示された広告が端末装置10にインストール済アプリの広告であって、その広告がユーザに指定された場合、そのインストール済アプリを起動する処理を行ってもよい。これにより、端末装置10は、端末装置10におけるアプリのインストール状況が不明な配信装置100からであっても広告の配信を受けることができ、広告表示後の処理をアプリケーションのインストール有無により変更することにより、広告の効果を向上させることができる。
また、端末装置10において起動されたアプリのアプリ画面に広告を表示する場合、配信装置100は、起動されたアプリの広告を表示候補広告として抽出しなくてもよい。これにより、配信装置100は、ユーザが使用している、つまり既にインストール済みであるアプリの広告を配信することを抑制でき、広告の効果を向上させることができる。また、端末装置10は、配信された表示候補広告に起動されたアプリの広告が含まれる場合であっても、起動されたアプリの広告を表示対象の広告としなくてもよい。
〔6.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る配信装置100は、受付部131と、配信部133とを有する。受付部131は、端末装置10において動作するアプリケーションによる広告要求を受け付ける。配信部133は、受付部131により広告要求が受け付けられた場合、表示候補となる複数の広告である表示候補広告から、インストール済みのアプリケーションに関する情報に基づいて表示対象の広告を選択する端末装置10に、表示候補広告を配信する。
これにより、実施形態に係る配信装置100は、複数の広告を表示候補広告として端末装置10へ配信することにより、広告の効果を向上させることができる。また、配信システム1は、配信時点での端末装置10におけるアプリのインストール状況に応じて、適切な広告を端末装置10に表示させることができ、広告の効果を向上させることができる。
また、実施形態に係る配信装置100において、配信部133は、表示候補広告のうち未インストールのアプリケーションに関する広告を表示対象の広告として選択する端末装置10に、表示候補広告を配信する。
これにより、実施形態に係る配信装置100は、端末装置10におけるアプリのインストール状況が不明な場合であっても、未インストールアプリの広告を表示対象の広告として選択する端末装置10へ複数の広告を配信することにより、広告の効果を向上させることができる。
また、実施形態に係る配信装置100において、配信部133は、表示候補広告のうちインストール済みのアプリケーションに関する広告を表示対象の広告として選択する端末装置10に、表示候補広告を配信する。
これにより、実施形態に係る配信装置100は、アプリをインストール済ではあってもしばらく使用していないユーザに対して、そのアプリを使用する動機づけを与えることができるため、より広告の効果を向上させることができる。また、配信装置100は、特定のアプリのキャンペーン期間等において、特定のアプリをインストール済みのユーザの端末装置10に特定のアプリの広告を配信することにより、アプリのインストール有無に関わらず、アプリの広告を配信する場合と比べて、より広告の効果を向上させることができる。
また、実施形態に係る配信装置100は、抽出部132を有する。抽出部132は、所定の広告群(実施形態においては「広告情報」。以下同じ)から表示候補広告を抽出する。また、受付部131は、表示候補広告が配信された端末装置10から、配信後の表示候補広告に対応するアプリケーションに関する情報を受け付ける。また、抽出部132は、受付部131により広告要求が受け付けられた場合、アプリケーションに関する情報に基づいて、所定の広告群から表示候補広告を抽出する。配信部133は、抽出部132により抽出された表示候補広告を端末装置10へ配信する。
これにより、実施形態に係る配信装置100は、端末装置10から受け付けた配信後の表示候補広告に対応するアプリのインストール有無を基に、ユーザアプリ情報を更新することにより、端末装置10を所有するユーザにより適した表示候補広告を抽出する。したがって、配信装置100は、端末装置10を所有するユーザにより適した広告を配信することができるため、広告の効果を向上させることができる。また、配信装置100は、端末装置10から配信後の表示候補広告に対応するアプリのインストールに関する情報のみを受け付けるため、端末装置10を所有するユーザの心理的抵抗を緩和することができ、広告の効果を向上させることができるとともに、配信装置100による広告配信の利用の促進が期待できる。
また、実施形態に係る配信装置100において、配信部133は、アプリケーションに関する情報として、配信後の表示候補広告に対応するアプリケーションのインストール有無に関する情報を受け付ける。
これにより、実施形態に係る配信装置100は、端末装置10から受け付けた配信後の表示候補広告に対応するアプリのインストール有無を基に、ユーザアプリ情報を更新することにより、端末装置10を所有するユーザにより適した表示候補広告を抽出する。したがって、配信装置100は、端末装置10を所有するユーザにより適した広告を配信することができるため、広告の効果を向上させることができる。また、配信装置100は、端末装置10から配信後の表示候補広告に対応するアプリのインストール有無のみを受け付けるため、端末装置10を所有するユーザの心理的抵抗を緩和することができ、広告の効果を向上させることができるとともに、配信装置100による広告配信の利用の促進が期待できる。
また、実施形態に係る配信装置100において、抽出部132は、端末装置10を所有するユーザの関心に関する情報に基づいて、所定の広告群から表示候補広告を抽出する。
これにより、実施形態に係る配信装置100は、配信装置100は、端末装置10を所有するユーザの関心が高いカテゴリのアプリの広告を配信することができ、広告の効果を向上させることができる。例えば、配信装置100は、20代女性に属するユーザがインストールする可能性の高いアプリがある場合、そのアプリの広告を20代女性に属するユーザの端末装置10には順位を高くして配信してもよい。これにより、配信装置100は、属性に応じて適切な広告配信を行うことができ、広告の効果を向上させることができる。
また、実施形態に係る配信装置100において、受付部131は、端末装置10からアプリケーションの稼働に関する情報を受け付ける。また、抽出部132は、受付部131により受け付けられたアプリケーションの稼働に関する情報に基づいて推定される端末装置10を所有するユーザ関心を推定する。
これにより、実施形態に係る配信装置100は、配信装置100は、端末装置10を所有するユーザのアプリの稼働状況に基づいてユーザの関心を推定ができるため、より適切なユーザの関心に対応したアプリの広告を配信することができ、広告の効果を向上させることができる。これにより、配信装置100は、属性に応じて適切な広告配信を行うことができ、広告の効果を向上させることができる。
また、実施形態に係る配信装置100において、配信部133は、表示候補広告に付された優先度に基づいて表示対象の広告を選択する端末装置10に、優先度が付された表示候補広告を配信する。
これにより、実施形態に係る配信装置100は、配信装置100は、より順位の高い広告を選択する端末装置10へ複数の広告を配信することにより、適切な広告を配信することができ、広告の効果を向上させることができる。
また、実施形態に係る配信装置100において、配信部133は、表示候補広告として、広告要求の送信元となるアプリケーションに関する広告を除く複数の広告を配信する。
これにより、実施形態に係る配信装置100は、ユーザが使用している、つまり既にインストール済みであるアプリの広告を配信することを抑制でき、広告の効果を向上させることができる。
また、実施形態に係る配信装置100において、受付部131は、端末装置10から広告要求を受け付ける。また、抽出部132は、受付部131により広告要求が受け付けられた場合、所定の広告群から端末装置10にインストール済みのアプリケーションに関する情報に基づいて広告を抽出する。配信部133は、抽出部132により抽出された広告を端末装置10へ配信する。
これにより、実施形態に係る配信装置100は、端末装置10にインストール済みのアプリケーションに関する情報に基づいて広告を抽出することにより、配信装置100は、端末装置10を所有するユーザにより適した広告を配信することができるため、広告の効果を向上させることができる。
また、実施形態に係る配信装置100において、抽出部132は、端末装置10に未インストールのアプリケーションに関する広告を抽出する。
これにより、実施形態に係る配信装置100は、未インストールアプリの広告を含む広告を抽出し、端末装置10へ送信することにより、その未インストールアプリが端末装置10にインストールされる可能性を高める。したがって、配信装置100は、広告の効果を向上させることができる。
また、実施形態に係る配信装置100において、受付部131は、広告要求として、端末装置10において動作するアプリケーションによる広告要求を受け付け、広告が配信された端末装置10から、配信後の広告に対応するアプリケーションに関する情報を受け付ける。また、抽出部132は、受付部131により広告要求が受け付けられた場合、アプリケーションに関する情報に基づいて、広告を抽出する。配信部133は、抽出部132により抽出された広告を端末装置10へ配信する。
これにより、実施形態に係る配信装置100は、端末装置10から受け付けた配信後の広告に対応するアプリのインストール有無を基に、ユーザアプリ情報を更新することにより、端末装置10を所有するユーザにより適した広告を抽出する。したがって、配信装置100は、端末装置10を所有するユーザにより適した広告を配信することができるため、広告の効果を向上させることができる。また、配信装置100は、端末装置10から配信後の広告に対応するアプリのインストールに関する情報のみを受け付けるため、端末装置10を所有するユーザの心理的抵抗を緩和することができ、広告の効果を向上させることができるとともに、配信装置100による広告配信の利用の促進が期待できる。
また、実施形態に係る配信装置100において、受付部131は、アプリケーションに関する情報として、配信後の広告に対応するアプリケーションのインストール有無に関する情報を受け付ける。
これにより、実施形態に係る配信装置100は、端末装置10から受け付けた配信後の広告に対応するアプリのインストール有無を基に、ユーザアプリ情報を更新することにより、端末装置10を所有するユーザにより適した広告を抽出する。したがって、配信装置100は、端末装置10を所有するユーザにより適した広告を配信することができるため、広告の効果を向上させることができる。また、配信装置100は、端末装置10から配信後の広告に対応するアプリのインストール有無のみを受け付けるため、端末装置10を所有するユーザの心理的抵抗を緩和することができ、広告の効果を向上させることができるとともに、配信装置100による広告配信の利用の促進が期待できる。
また、実施形態に係る配信装置100において、抽出部132は、広告として複数の広告を抽出する。配信部133は、複数の広告からインストール済みのアプリケーションに関する情報に基づいて表示対象の広告を選択する端末装置10に、抽出部132により抽出された複数の広告を配信する。
これにより、実施形態に係る配信装置100は、端末装置10から受け付けた配信後の広告に対応するアプリのインストール有無を基に、端末装置10を所有するユーザにより適した複数の広告を抽出する。したがって、配信装置100は、端末装置10を所有するユーザにより適した複数の広告を配信することができるため、広告の効果を向上させることができる。
実施形態に係る端末装置10は、受信部152と、選択部153と、を有する。受信部152は、複数の広告(実施形態においては「表示候補広告」。以下同じ)を受信する。また、選択部153は、受信部152により受信された複数の広告から、インストール済みのアプリケーションに関する情報に基づいて、表示対象の広告を選択する。
これにより、実施形態に係る端末装置10は、複数の広告を表示候補広告として受信し、配信時点での端末装置10におけるアプリのインストール状況に応じて、適切な広告を表示することにより、広告の効果を向上させることができる。
また、実施形態に係る端末装置10において、選択部153は、複数の広告から、未インストールのアプリケーションに関する広告を表示対象の広告として選択する。
これにより、実施形態に係る端末装置10は、表示候補広告から未インストールアプリの広告を表示対象の広告として選択して、表示することにより、未インストールアプリがインストールされる可能性を高める。したがって、端末装置10は、広告の効果を向上させることができる。
また、実施形態に係る端末装置10において、選択部153は、複数の広告から、インストール済みのアプリケーションに関する広告を表示対象の広告として選択する。
これにより、実施形態に係る端末装置10は、アプリをインストール済ではあってもしばらく使用していないユーザに対して、そのアプリを使用する動機づけを与えることができるため、より広告の効果を向上させることができる。また、端末装置10は、インストール済みの特定のアプリのキャンペーン期間等において、特定のアプリの広告を表示することにより、アプリのインストール有無に関わらず、アプリの広告を表示する場合と比べて、より広告の効果を向上させることができる。
また、実施形態に係る端末装置10において、選択部153は、端末装置10に表示された表示対象の広告がユーザにより指定された場合、表示対象の広告に対応するアプリケーションのインストール有無により、表示対象の広告が指定された後の処理を異ならせる。
これにより、実施形態に係る端末装置10は、端末装置10におけるアプリのインストール状況が不明な配信装置100からであっても広告の配信を受けることができ、広告表示後の処理をアプリケーションのインストール有無により変更することにより、広告の効果を向上させることができる。
また、実施形態に係る端末装置10は、送信部155を有する。送信部155は、受信部151により複数の広告を受信した場合、受信部151により受信した複数の広告に対応するアプリケーションに関する情報を、複数の広告を配信する配信装置100へ送信する。
これにより、実施形態に係る端末装置10は、受信した複数の広告に対応するアプリケーションに関する情報を、配信装置100に対してフィードバックすることにより、配信装置100から端末装置10により適した広告の配信を受けることができる。したがって、端末装置10は、広告の効果を向上させることができる。また、端末装置10は、配信後の広告に対応するアプリのインストール有無のみを配信装置100に対してフィードバックするため、端末装置10を所有するユーザの心理的抵抗を緩和することができ、広告の効果を向上させることができるとともに、配信装置100による広告配信の利用の促進が期待できる。
〔7.ハードウェア構成〕
上述してきた実施形態に係る配信装置100は、例えば図20に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図20は、配信装置100の機能を実現するコンピュータ1000の一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータをネットワークNを介して他の機器へ送信する。
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る配信装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現する。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置からネットワークNを介してこれらのプログラムを取得してもよい。
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の行に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
〔8.その他〕
また、上記各実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
また、上述してきた各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、受付部は、受付手段や受付回路に読み替えることができる。