JP6678356B2 - ファイリング構造、これを備えたバインダ及び手帳 - Google Patents

ファイリング構造、これを備えたバインダ及び手帳 Download PDF

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Description

本発明は、紙・ビニール素材等の被保持部材を保持可能なファイリング構造、このファイリング構造を備えたバインダ及び手帳に関する。
従来のバインダは、表紙部材と、表紙部材の略中央の位置に設けられたファイリング機構と、を有し、ファイリング機構の開閉動作によって用紙などがファイリング機構で保持又は保持が解除される構成のものが知られている。
この従来のバインダでは、例えば、用紙の端部にその厚み方向を貫通した穴が所定の方向に並んで複数形成されており、同じくファイリング機構を構成するリングがその穴に挿通するようにして用紙が保持される。また、紙の穴からリングを抜き出すことにより紙の保持が解除され、紙を取り出すことができる。
特開2015−186899号公報
ところで、従来のバインダでは、用紙をファイリング機構で保持するときに、ファイリング機構の開閉動作が必ず必要になっていた。詳細には、ファイリング機構を開動作させることにより、相対するリングの先端部同士の離間距離を広げてリングに紙の穴を挿通させ、その後、ファイリング機構を閉動作させることにより、相対するリングの先端部同士を接触又は係合させてリングが紙の穴から抜けないようにしていた。
また、ファイリング機構で保持された紙を取り出す際には、ファイリング機構の開閉動作を行い、相対するリングの先端部同士の離間距離を広げ、紙の穴からリングを離脱させることにより、紙をファイリング機構から取り外していた。
しかしながら、紙の抜き差しの際に、常に、ファイリング機構の開閉動作が必要になれば、手間が発生する。特に、ファイリング機構で予め多くの枚数の紙が保持されている状態においてファイリング機構の開閉動作を行うと、リングの先端部同士の離間距離を広げたときの衝撃で、取り出すことを予定していない紙までもリングから外れてしまう問題も併発していた。
そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、紙等の被保持部材の保持又はその解除を容易かつ確実に実現できるファイリング構造、これを備えたバインダ及び手帳を提供することを目的とする。
第1の発明は、相対する一対のリング部を有し、前記リング部の先端部同士が接触しないファイリング構造であって、第1状態と第2状態との間において前記リング部の先端部同士の離間距離を変動し得る開閉部を備え、前記第1状態では、前記開閉部の開動作により前記リング部の先端部同士の離間距離が広がり、当該リング部の先端部同士の間に大間隙部を形成し、前記第2状態では、前記開閉部の閉動作により前記リング部の先端部同士の離間距離が狭まり、当該リング部の先端部同士の間に小間隙部を形成することを特徴とする
第2の発明は、相対する一対のリング部と、前記リング部の先端部同士の離間距離を変動し得る開閉部と、を有するファイリング構造であって、前記開閉部の開動作により、前記リング部の先端部同士の離間距離が広がる開状態になり、前記開閉部の閉動作により、前記リング部の先端部同士の離間距離が狭まる閉状態になり、前記閉状態において、前記リング部の先端部同士の間に間隙部を有し、前記リング部は、所定の方向に複数整列して配置され、前記間隙部が前記リング部の整列方向にわたって次第に狭くなるように形成されていることを特徴とする
の発明は、第1の発明又は第2の発明のファイリング構造を備えたバインダである。
の発明は第1の発明又は第2の発明のファイリング構造を備えた手帳である。
本発明によれば、紙等の被保持部材の保持又は保持の解除を容易かつ確実に実現できる。
本発明の第1実施形態に係るファイリング構造を備えたバインダの図である。 本発明の第1実施形態に係るファイリング構造を備えたバインダの小間隙部に被保持部材を挿入するときの状態を示した図である。 (a)は本発明の第1実施形態に係るファイリング構造の閉状態を示した部分平面図であり、(b)はファイリング構造の開状態を示した部分平面図である。 (a)は本発明の第1実施形態に係るファイリング構造の閉状態を整列方向からみた部分側面図であり、(b)はファイリング構造の開状態を整列方向からみた部分側面図である。 (a)は本発明の第1実施形態に係るファイリング構造の閉状態において相対する一対のリング部の先端部間の間隙部に整列方向から被保持部材を挿入するときの状態を平面視で捉えた説明図であり、(b)は相対する一対のリング部の先端部間の間隙部に整列方向に対して直交する方向に被保持部材を抜き出すときの状態を側面視で捉えた説明図である。 本発明の第1実施形態に係るファイリング構造のリング部に設けられた誘導部の構成の第1バリエーションの説明図である。 本発明の第1実施形態に係るファイリング構造のリング部に設けられた誘導部の構成の第2バリエーションの説明図である。 本発明の第1実施形態に係るファイリング構造のリング部に設けられた誘導部の構成の第3バリエーションの説明図である。 本発明の第1実施形態に係るファイリング構造のリング部に設けられた誘導部の構成の第4バリエーションの説明図である。 本発明の第1実施形態に係るファイリング構造のリング部に設けられた誘導部の構成の第5バリエーションの説明図である。 本発明の第1実施形態に係るファイリング構造のリング部に設けられた誘導部の構成の第6バリエーションの説明図である。 本発明の第1実施形態に係るファイリング構造のリング部の先端部間に形成された小間隙部の構成の変形例の説明図である。
次に、本発明の第1実施形態に係るファイリング構造、これを備えたバインダ及び手帳について、図面を参照して説明する。
以下、本発明のファイリング構造がバインダに適用された構成を一例として図示して説明するが、本発明のファイリング構造はバインダに限定されず、システム手帳等の手帳類、その他の文房具、並びに被保持部材を保持する保持装置に対しても適用することができる。なお、本発明のファイリング構造がバインダに適用された構成以外の構成についての図示は省略する。
図1及び図2に示すように、バインダ10は、表紙部12と、裏表紙部14と、ファイリング機構16と、を有している。
表紙部12と裏表紙部14とは、被保持部材18の表面と裏面に対向するように配置されるものであり、例えば一体的に形成されている。また、両者が別体として形成されていてもよく、その場合には、例えば接着又は係合等の既存の組付手段で両者が組み付けられる。
なお、表紙部12と裏表紙部14は、いずれが表であっても、裏であってもよい。
被保持部材18には、用紙などの紙媒体、ビニール素材等の袋体などが含まれる。被保持部材18の素材、形状、用途が特に限定されるものではない。
なお、被保持部材18には、例えば、整列方向に沿って複数の穴20が形成されているが、これにも限定されるものではない。
ファイリング機構16は、例えば、相対する一対のリング部22、24と、リング部22、24の先端部22A、24A同士の離間距離を変動し得る開閉部26と、を含む。
リング部22、24は、複数のものが所定の方向(適宜、整列方向という。図2中矢印X方向参照)に沿って整列配置された構成でもよいし、単数のものが任意の箇所に配置されていてもよい。
リング部22、24は、一対のものが相対するように配置されている。詳細には、リング部22、24の整列方向に対して直交する対向方向(図2中矢印Y方向参照)に配置されている。
相対するリング部22、24の先端部22A、24Aの離間距離が開閉部26により変動される。すなわち、開閉部26の開動作により、リング部22、24の先端部22A、24Aの離間距離が広がり、開状態となる。他方、開閉部26の閉動作により、リング部22、24の先端部22A、24Aの離間距離が狭くなり、閉状態となる。
ここで、リング部22、24の先端部22A、24A同士の離間距離が変動する構成は、対向方向に配置されたリング部22、24の一方又は両方で、かつ整列方向に配置されたリング部全体が対向方向に沿って移動して実現される構成でもよい。あるいは、図示しないが、対向方向に配置されたリング部22、24の一方でかつ整列方向に配置されたリング部22、24の一方側端部付近を回転可能な構成にして、実現される構成でもよい。
なお、リング部22、24の先端部22A、24A同士の離間距離が変動する構成は、これらの構成に限定されず、従来から用いられている構造のいずれかを利用することができる。
開閉部26は、既存の構造のものが利用される。開閉部26は、例えば、所定のロック部材の操作により開閉動作が可能な構成でもよいが、この構成に限定されるものではない。
ここで、図3(a)及び図4(a)に示すように、閉状態では、相対する一対のリング部22、24の先端部22A、24A同士の離間距離が開状態よりも狭くなる。しかしながら、両方の先端部22A、24A同士が接触することがなく、非接触の状態になる。換言すれば、両方の先端部22A、24A同士の間には、僅かな間隙部(隙間部)28が形成されている。このため、閉状態では、相対するリング部22、24の先端部22A、24A同士が僅かに近接した位置にくる。なお、閉状態時に形成される僅かな間隙部28を、説明の便宜上、適宜、小間隙部28と称する。
図3(b)及び図4(b)に示すように、開状態では、相対する一対のリング部22、24の先端部22A、24A同士の離間距離が閉状態よりも広がる。これにより、両方の先端部22A、24A同士の間には、大きな間隙部(隙間部)30が形成される。なお、開状態時に形成される大きな間隙部30を、説明の便宜上、適宜、大間隙部30と称する。
被保持部材18をリング部22、24で保持する場合には、図3(b)及び図4(b)に示す開状態において、被保持部材18に形成された各々の穴20を一方側の各々のリング部22、24の先端部22A、24Aに挿通させる。これにより、被保持部材18がリング部22、24に係合される。そして、ファイリング機構16を閉状態となるように閉動作する。
図3(a)及び図4(a)に示す閉状態では、リング部22、24の先端部22A、24A同士の離間距離が開状態よりも狭くなる。ここで、リング部22、24の先端部22A、24A同士が非接触の状態になって両者の間に小間隙部28が形成されているが、リング部22、24の先端部22A、24A同士の離間距離が極めて短いため、リング部22、24に挿通されていた被保持部材18は、小間隙部28から外れ難い。これにより、被保持部材18の保持状態が維持される。
特に、整列方向に沿って複数のリング部22、24が配置されている構成では、被保持部材18の全ての穴20が全てのリング部22、24の先端部22A、24Aから外れることが困難になるため、被保持部材18の係合状態が依然として維持される。
[誘導部の構成]
ここで、リング部22、24の先端部22A、24A又はその近傍に形成又は設けられる誘導部について説明する。
図5に示すように、リング部22、24の先端部22A、24A又はその近傍には、閉状態において、被保持部材18を小間隙部28側へ導く誘導部32が形成又は設けられている。詳細には、被保持部材18が誘導部32に接触して小間隙部28へ誘導される。換言すれば、誘導部32は、リング部22、24の先端部22A、24Aの肉厚方向の中心側へ誘導する。
なお、誘導部32は、リング部22、24と一体的に形成されていてもよく、別体として設けられていてもよい。誘導部32は、「受け部」と称することができる。
リング部22、24の先端部22A、24A又はその近傍に誘導部32を形成したことにより、被保持部材18を小間隙部28側へ誘導することができる。詳細には、図5(a)に示すように、リング部22、24の閉状態において、平面視において被保持部材18が整列方向(図5(a)中矢印X方向)から進入した場合には、被保持部材18の端部が誘導部32に接触するとともに、被保持部材18が誘導部32上をその進入方向に沿って滑りながら小間隙部28側へ移動する。
これにより、被保持部材18が小間隙部28側へ誘導され、小間隙部28を整列方向に沿って通過することが可能になる。このようにして、リング部22、24の先端部22A、24Aの近傍に、被保持部材18の全ての穴20を位置させ、リング部22、24の先端部22A、24Aを穴20に挿通させることにより、被保持部材18とリング部22、24とを係合させて、被保持部材18を保持することができる。
また、図5(b)に示すように、リング部22、24の閉状態において、側面視においてリング部22、24に係合されている被保持部材18を整列方向に対して直交する方向(高さ方向又は鉛直方向)に引き抜く場合には、被保持部材18の穴20の内縁部が誘導部32に接触するとともに、被保持部材18が誘導部32上をその進入方向に沿って滑りながら小間隙部28側へ移動する。
これにより、被保持部材18が小間隙部28側へ誘導され、小間隙部28に整列方向に対して直交する方向(図5(a)中矢印Z方向、高さ方向又は鉛直方向ともいう。)に沿って通過することが可能になる。このようにして、被保持部材18とリング部22、24との係合を解消し、被保持部材18を抜き出すことができる。
特に、図5(a)、(b)では、誘導部32が傾斜部34で形成されているため、被保持部材18が傾斜部34の傾斜面に当接して進入方向に沿って滑りながら小間隙部28側へ導かれる。これにより、被保持部材18を容易かつ確実に小間隙部28側へ導くことが可能になる。
[誘導部の構成のバリエーション]
次に、誘導部32の構成のバリエーションについて説明する。なお、以下に説明する誘導部32の構成のバリエーションは、一例であり、誘導部32の構成として、これらに限定されるものではない。
(誘導部の第1バリエーション)
図6に示すように、誘導部32の第1バリエーションとして、誘導部32が存在しない構成である。リング部22、24の先端部又はその近傍に誘導部32が形成又は設けられていない構成であるが、誘導部32が存在しない構成としてバリエーションに含めるものとする。
図6(a)は、閉状態において平面視から見たリング部の部分的な図である。図6(b)は、その側面方向から見た閉状態のリング部の部分的な図である。図6(c)は、小間隙部で切断した方向から一方側のリング部を見た部分的な図である。図6(d)は、閉状態におけるリング部の斜視図である。
図6に示すように、閉状態において、相対する一対のリング部22、24の先端部22A、24A同士が非接触の状態で、小間隙部28が形成されている。この構成では、誘導部32が形成されていないが、閉状態で、リング部22、24の先端部22A、24A同士の間に小間隙部28が形成されているため、被保持部材18が小間隙部28を通過してリング部22、24に係合又はリング部22、24の係合から解除される。
(誘導部の第2バリエーション)
図7に示すように、誘導部32の第2バリエーションとして、誘導部32として円錐部36が形成されている構成である。
図7(a)は、閉状態において平面視から見たリング部の部分的な図である。図7(b)は、その側面方向から見た閉状態のリング部の部分的な図である。図7(c)は、小間隙部で切断した方向から一方側のリング部を見た部分的な図である。図7(d)は、閉状態におけるリング部の斜視図である。
図7に示すように、閉状態において、相対する一対のリング部22、24の先端部22A、24A同士が非接触の状態で、小間隙部28が形成されている。また同時に、リング部22、24の先端部22A、24Aに誘導部32としての円錐部36が形成されている。
この構成では、閉状態で、小間隙部28に加え、誘導部32としての円錐部36が形成されているため、被保持部材18が円錐部36の母線部分に接触しながら、小間隙部28側へ誘導される。そして、小間隙部28を通過してリング部22、24に係合又はリング部22、24の係合から解除される。
特に、円錐部36とすることで、被保持部材16の進入方向にかかわらず、被保持部材16を小間隙部28側へ誘導することが可能になる。
(誘導部の第3バリエーション)
図8に示すように、誘導部32の第3バリエーションとして、誘導部32として傾斜部34がリング部22、24の先端部22A、24Aの配列方向の一方側に形成されている構成である。なお、傾斜部34は、傾斜面でもある。
図8(a)は、閉状態において平面視から見たリング部の部分的な図である。図8(b)は、その側面方向から見た閉状態のリング部の部分的な図である。図8(c)は、小間隙部で切断した方向から一方側のリング部を見た部分的な図である。図8(d)は、閉状態におけるリング部の斜視図である。
図8に示すように、閉状態において、相対する一対のリング部22、24の先端部22A、24A同士が非接触の状態で、小間隙部28が形成されている。また同時に、リング部22、24の先端部22A、24Aの整列方向の一方側に誘導部32としての傾斜部34が形成されている。
この構成では、閉状態で、小間隙部28に加え、誘導部32としての傾斜部34が形成されているため、整列方向の一方側から進入した被保持部材18が傾斜部34に接触しながら、小間隙部28側へ誘導される。そして、小間隙部28を通過してリング部22、24に係合される。
(誘導部の第4バリエーション)
図9に示すように、誘導部32の第4バリエーションとして、誘導部32として傾斜部34がリング部22、24の先端部22A、24Aの整列方向の一方側及び平面方向の一方側に形成されている構成である。なお、傾斜部34は、傾斜面でもある。
図9(a)は、閉状態において平面視から見たリング部の部分的な図である。図9(b)は、その側面方向から見た閉状態のリング部の部分的な図である。図9(c)は、小間隙部で切断した方向から一方側のリング部を見た部分的な図である。図9(d)は、閉状態におけるリング部の斜視図である。
図9に示すように、閉状態において、相対する一対のリング部22、24の先端部22A、24A同士が非接触の状態で、小間隙部28が形成されている。また同時に、リング部22、24の先端部22A、24Aの配列方向の一方側及び平面方向の一方側に誘導部32としての傾斜部34が形成されている。
この構成では、閉状態で、小間隙部28に加え、誘導部32としての傾斜部34が形成されているため、配列方向の一方側又は平面方向の一方側から進入した被保持部材18が傾斜部34に接触しながら、小間隙部28側へ誘導される。そして、小間隙部28を通過してリング部22、24に係合される。
(誘導部の第5バリエーション)
図10に示すように、誘導部32の第5バリエーションとして、誘導部32として傾斜部34がリング部22、24の先端部22A、24Aの配列方向の一方側、平面方向の一方側及び平面方向の他方側に形成されている構成である。なお、傾斜部34は、傾斜面でもある。
図10(a)は、閉状態において平面視から見たリング部の部分的な図である。図10(b)は、その側面方向から見た閉状態のリング部の部分的な図である。図10(c)は、小間隙部で切断した方向から一方側のリング部を見た部分的な図である。図10(d)は、閉状態におけるリング部の斜視図である。
図10に示すように、閉状態において、相対する一対のリング部22、24の先端部22A、24A同士が非接触の状態で、小間隙部28が形成されている。また同時に、リング部22、24の先端部22A、24Aの配列方向の一方側及び平面方向の一方側に誘導部32としての傾斜部34が形成されている。
この構成では、閉状態で、小間隙部28に加え、誘導部32としての傾斜部34が形成されているため、配列方向の一方側又は平面方向の一方側から進入した被保持部材18が傾斜部34に接触しながら、小間隙部28側へ誘導される。そして、小間隙部28を通過してリング部22、24に係合される。
加えて、リング部22、24の先端部22A、24Aの平面方向の他方側に誘導部32としての傾斜部34が形成されているため、一度、リング部22、24で保持された被保持部材18がリング部22、24から抜け出ることを抑制できる。この結果、リング部22、24により被保持部材18の保持性能が向上する。
(誘導部の第6バリエーション)
図11に示すように、誘導部32の第6バリエーションとして、誘導部32として湾曲部36がリング部22、24の先端部22A、24Aの配列方向の一方側に形成されている構成である。
特に、相対する一対のリング部22、24の先端部22A、24A同士である特定の形状が完成するように構成されている。具体的には、一方側のリング部22、24の先端部22A、24Aには湾曲部38としてのハートの左側半分と、他方側のリング部22、24の先端部22A、24Aにはハートの右側半分と、が設けられており、閉状態において平面視にて一つのハートが完成する。これにより、誘導部32のデザイン性が向上する。
図11(a)は、閉状態において平面視から見たリング部の部分的な図である。図11(b)は、その側面方向から見た閉状態のリング部の部分的な図である。図11(c)は、小間隙部で切断した方向から一方側のリング部を見た部分的な図である。図11(d)は、閉状態におけるリング部の斜視図である。
図11に示すように、閉状態において、相対する一対のリング部22、24の先端部22A、24A同士が非接触の状態で、小間隙部28が形成されている。また同時に、リング部22、24の先端部22A、24Aに湾曲部38が形成されている。
この構成では、閉状態で、小間隙部28に加え、誘導部32としての湾曲部38が形成されているため、配列方向の一方側から進入した被保持部材18が湾曲部38に接触しながら、小間隙部28側へ誘導される。そして、小間隙部28を通過してリング部22、24に係合される。
湾曲部38は、左右のリング部22、24が閉状態のときに完成するハートとなるように構成されているため、デザイン性及び斬新性が向上する。これにより、ユーザの遊び心を刺激し、お洒落な文房具としての美的外観が向上する。
このように、湾曲部38の形状にデザイン性を持たせ、また色を施すことにより、湾曲部38の商品力を向上させることも可能である。
なお、誘導部32の構成のバリエーションについて例示してきたが、これに限定されるものではない。例えば、相対する一対のリング部22、24のいずれか一方側のみに誘導部32が形成され又は設けられている構成でもよく、さらには相対する一対のリング部22、24の一方側と他方側にそれぞれ形状、大きさ及び構成などが異なる誘導部32がそれぞれ形成され又は設けられてもよい。これらの誘導部32の構成の組み合わせは、特に限定されるものではない。
[小間隙部の構成の変形例]
次に、小間隙部28の構成の変形例について説明する。なお、以下に説明する小間隙部28の構成の変形例は、一例であり、小間隙部28の構成として、これらに限定されるものではない。
図12に示すように、リング部22、24は、整列方向に複数して配置されている。閉状態において、相対する一対のリング部22、24の先端部22A、24A同士の間に形成される小間隙部28が整列方向にわたって次第に狭くなるように、設定されている。
具体的には、最も外側(端部)にあるリング部22X1、24X1の先端部同士の間に形成された小間隙部28X1が最も広く、換言すれば、相対する一体のリング部22X1、24X1の先端部同士の離間距離が最も広くなる。
2番目のリング部22X2、24X2の先端部同士の間に形成された小間隙部28X2が2番目に広く、換言すれば、相対する一体のリング部22X2、24X2の先端部同士の離間距離が2番目に広くなる。
3番目のリング部22X3、24X3の先端部同士の間に形成された小間隙部28X3が3番目に広く、換言すれば、相対する一体のリング部22X3、24X3の先端部同士の離間距離が3番目に広くなる。
4番目のリング部22X4、24X4の先端部同士の間に形成された小間隙部28X4が4番目に広く、換言すれば、相対する一体のリング部22X4、24X4の先端部同士の離間距離が4番目に広くなる。
そして、最終的には、5番目のリング部22X5、24X5の先端部同士が接触して小間隙部28が消滅する。この場合には、整列方向(図12中矢印X方向)に沿って隣接した小間隙部28が次第に小さく、あるいは狭くなる。5番目のリング部22X5、24X5の先端部同士が接触ではなく、非接触状態で僅かな隙間が形成されている構成でもよい。
なお、整列方向に沿って並べられたリング部22、24の個数は5個に限定されるものではなく、6個以上又は4個以下に設定されてもよい。
また、相対する一対のリング部22、24の先端部には、それぞれ誘導部32が形成されている。なお、誘導部32の構成については、上述したバリエーション及びその他の形状を含み、特に限定されるものではない。
この構成によれば、最も外側(端部)にあるリング部22X1、24X1の先端部同士の間に形成された小間隙部28X1が最も広いため、被保持部材18を小間隙部28X1に挿入し易くなる。そして、整列方向に進むに従い小間隙部28X2、28X3、28X4、…、が次第に小さくなり、換言すればリング部22、24の先端部同士の離間距離が次第に狭くなるため、狭い方の小間隙部28に円滑に誘導することができる。そして、一度、被保持部材18がリング部22、24に係合されると、離脱するには最も狭い小間隙部28X4を通過しなければならないため、狭い小間隙部28X4が抵抗又は障害の一つとなって、リング部22、24からの被保持部材18の離脱を抑制できる。
なお、図12に示す5番目のリング部22X5、24X5の先端部同士のように、いずれかのリング部22、24の先端部同士が接触している構成では、そこには小間隙部が形成されていないため、被保持部材18の離脱を阻止できる。
第1実施形態によれば、リング部22、24の閉状態において、相対する一対のリング部22、24の先端部22A、24A同士の間に小間隙部28が形成されているため、リング部22、24を開状態にしなくても、被保持部材18を小間隙部28に挿入させる。被保持部材18の平面上をリング部22、24の先端部22A、24Aと対向させて、被保持部材18をリング部22、24の整列方向に滑らせる。そして、被保持部材18の穴20にリング部22、24の先端部22A、24Aを対向配置させた後、挿入させて係合する。
これにより、ファイリング機構16の開閉動作をしなくても、被保持部材18をリング部22、24で保持することができる。この結果、ファイリング機構16の開閉動作の衝撃によって、取り出すことを想定していない被保持部材18がリング部22、24から離脱することを防止できる。
他方、リング部22、24に係合している被保持部材18をリング部22、24から取り出す場合には、リング部22、24の閉状態において小間隙部28が形成されているため、被保持部材18をリング部22、24の誘導部32上で滑らせて小間隙部28側に誘導させる。これにより、ファイリング機構16の開閉動作をしなくても、被保持部材18を小間隙部28に通過させて、容易に取り出すことができる。
特に、被保持部材18に複数の穴20が形成されている構成では、全ての穴20からリング部22、24を離脱させることで、被保持部材18を確実に取り出すことができる。
ここで、被保持部材18の移動方向は、リング部22、24の整列方向だけではなく、整列方向に対して直交する方向、換言すれば、図5(b)に示す平面視の平面方向に移動させる場合でも同様の作用効果を実現できる。
なお、上記実施形態では、ファイリング構造16を備えたバインダ10を例示して説明したが、バインダ10に限定されるものではなく、手帳(システム手帳を含む)、その他の文房具類に広く適用されるとともに、本発明は、これらの用途にかかわらず、本発明の特徴を利用したもの全てを含むものである。
10 バインダ
16 ファイリング機構
18 被保持部材
20 穴
22 リング部
22X1 リング部
22X2 リング部
22X3 リング部
22X4 リング部
22X5 リング部
22A 先端部
24 リング部
24X1 リング部
24X2 リング部
24X3 リング部
24X4 リング部
24X5 リング部
24A 先端部
26 開閉部
28 小間隙部(間隙部)
28X1 小間隙部(間隙部)
28X2 小間隙部(間隙部)
28X3 小間隙部(間隙部)
28X4 小間隙部(間隙部)
30 大間隙部(間隙部)
32 誘導部
34 傾斜部
36 円錐部
38 湾曲部

Claims (4)

  1. 相対する一対のリング部を有し、前記リング部の先端部同士が接触しないファイリング構造であって、
    第1状態と第2状態との間において前記リング部の先端部同士の離間距離を変動し得る開閉部を備え、
    前記第1状態では、前記開閉部の開動作により前記リング部の先端部同士の離間距離が広がり、当該リング部の先端部同士の間に大間隙部を形成し、
    前記第2状態では、前記開閉部の閉動作により前記リング部の先端部同士の離間距離が狭まり、当該リング部の先端部同士の間に小間隙部を形成することを特徴とするファイリング構造。
  2. 相対する一対のリング部と、
    前記リング部の先端部同士の離間距離を変動し得る開閉部と、
    を有するファイリング構造であって、
    前記開閉部の開動作により、前記リング部の先端部同士の離間距離が広がる開状態になり、
    前記開閉部の閉動作により、前記リング部の先端部同士の離間距離が狭まる閉状態になり、
    前記閉状態において、前記リング部の先端部同士の間に間隙部を有し、
    前記リング部は、所定の方向に複数整列して配置され、
    前記間隙部が前記リング部の整列方向にわたって次第に狭くなるように形成されていることを特徴とするファイリング構造。
  3. 請求項1又は2に記載のファイリング構造を備えたことを特徴するバインダ
  4. 請求項1又は2に記載のファイリング構造を備えたことを特徴する手帳
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