JP6676718B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技機に関するものである。
従来から、遊技機の一種であるパチンコ遊技機の中には、入賞装置に関連して効果音を出力するものがある(例えば、特許文献1)。
特許文献1には、遊技球が一般入賞口を通過したことに伴って入賞音が出力される遊技機が開示されている。
特開2002−239106号公報
しかしながら、このような入賞装置に関連して効果音を出力する遊技機では、効果音を出力するタイミングを工夫することで、遊技に対する興趣をより効果的に向上させることが求められていた。
本発明は、このような従来の技術に鑑みてなされたものであり、その目的は、遊技に対する興趣を向上できる遊技機を提供することにある。
上記課題を解決するための遊技機は、遊技球が入球可能な第1の入球口と、前記第1の入球口に入球した遊技球を検知する検知手段と、遊技球が入球可能な第2の入球口と、閉状態及び該閉状態よりも前記第2の入球口に遊技球が入球し易い開状態をとり得る開閉手段と、前記開閉手段を制御する開閉制御手段と、音を出力する出力手段と、発光部を発光させる発光手段と、情報を生成する情報生成手段と、前記情報生成手段が生成した情報に基づいて各種の制御を行う制御手段と、を備え、前記開閉制御手段は、予め定めた特定の動作態様で開閉動作するように前記開閉手段を制御可能であり、前記情報生成手段は、前記開閉手段が前記特定の動作態様で動作する場合には、特定状況音が出力されているか否かにかかわらず同一の第1の情報を生成する一方で、前記特定の動作態様の終了を契機として第2の情報を生成するようになっており、前記制御手段は、前記開閉手段が前記開状態となる場合の開放音と、前記検知手段により遊技球が検知された場合の検知音と、を前記出力手段から出力させる制御が可能であり前記特定状況音が出力されていないときに前記第1の情報を入力したときには、前記出力手段から前記開放音を出力させるとともに前記発光手段の発光部を発光させ、前記特定状況音が出力されているときに前記第1の情報を入力したときには、前記出力手段から前記開放音を出力させない、又は前記特定状況音が出力されていないときに前記開放音が出力されるときの音量よりも小さい音量で前記開放音を出力させる一方で前記発光手段の発光部を発光させ、前記第2の情報を入力した場合に前記発光手段の発光部を消灯させるようになっており、大当り遊技中である期間と前記大当り遊技中ではない期間とを含む特定の期間において、大当りの当選確率を低確率から高確率に変動させる確変状態が付与されておらず、且つ、前記第2の入球口への単位時間当たりの遊技球の入球率が向上される入球率向上状態が付与されていない遊技状態に制御されるようになっており、前記特定状況音は、前記特定の期間であって且つ前記大当り遊技中である場合、該大当り遊技中における一部の期間において出力されることを要旨とする
本発明によれば、遊技に対する興趣を向上できる。
パチンコ遊技機を示す正面図。 第2始動口の配設位置と発光部の配設位置との関係を示す模式図。 パチンコ遊技機の電気的構成を示すブロック図。 (a)及び(b)は、大当り遊技中でない場合に開閉羽根が動作するときの制御の流れを示す説明図。 (a)及び(b)は、大当り遊技中である場合に開閉羽根が動作するときの制御の流れを示す説明図。 (a)及び(b)は、第2始動口に遊技球が入球したときの制御の流れを示す説明図。 (a)は、特別図柄変動ゲーム中における報知演出の実行タイミングを示すタイミングチャート、(b)は、大当り遊技中における報知演出の実行タイミングを示すタイミングチャート。 (a)及び(b)は、第2実施形態において、開閉羽根が動作するときの制御の流れを示す説明図。 (a)及び(b)は、第2実施形態において、大当り遊技中でない場合に第2始動口に遊技球が入球したときの制御の流れを示す説明図。 (a)及び(b)は、第2実施形態において、大当り遊技中である場合に第2始動口に遊技球が入球したときの制御の流れを示す説明図。 (a)は、第2実施形態において、特別図柄変動ゲーム中における報知演出の実行タイミングを示すタイミングチャート、(b)は、第2実施形態において、大当り遊技中における報知演出の実行タイミングを示すタイミングチャート。
(第1実施形態)
以下、第1実施形態のパチンコ遊技機について説明する。
図1に示すように、パチンコ遊技機10には、遊技盤YBが備えられている。パチンコ遊技機10には、遊技盤YBへ遊技球を発射させるときに遊技者によって操作される発射ハンドルHDが配設されている。遊技盤YBには、画像表示部GHを有する演出表示装置11が設けられている。演出表示装置11の画像表示部GHは、例えば液晶ディスプレイ型の表示部である。演出表示装置11では、画像による各種の表示演出が行われる。また、パチンコ遊技機10には、発光演出を行う装飾ランプLaが設けられている。装飾ランプLaは、パチンコ遊技機10を構成する枠(例えば前枠)や遊技盤YBに配置されている。また、パチンコ遊技機10には、効果音や楽曲などの各種の音を出力する出力手段としてのスピーカSpが設けられている。
遊技盤YBには、遊技球が入球可能な複数の入球口が配設されている。入球口には、第1始動口12と、第2始動口13と、大入賞口14と、を含む。
第1始動口12は、特別図柄を変動させて行う特別図柄変動ゲームの始動条件を成立させるに際して遊技球を入球させる入球口である。本実施形態において第1始動口12は、演出表示装置11の下方に位置しており、常時、遊技球を入球させることができるように開口されている。第1始動口12の奥方には、入球した遊技球を検知するセンサ(図3に示す第1始動センサSE1)が配設されている。
第2始動口13は、特別図柄を変動させて行う特別図柄変動ゲームの始動条件を成立させるに際して遊技球を入球させる入球口である。本実施形態において第2始動口13は、第1始動口12の下方に位置している。
図2に示すように、第2始動口13は、普通図柄の当り抽選に当選(普通当りに当選)した場合に付与される普通当り遊技において、開閉羽根(普通電動役物)15が開状態(図中、矢印Y1で示す)となることによって遊技球を入球させることができる、若しくは入球し易くなる。一方、第2始動口13は、開閉羽根15が閉状態(図中、矢印Y2で示す)となることによって遊技球を入球させることができない、若しくは入球し難くなる。即ち、開閉羽根15は、閉状態及び該閉状態よりも第2始動口13に遊技球が入球し易い開状態をとり得る開閉手段に相当する。開閉羽根15は、アクチュエータ(ソレノイドやモータなど)から動力を受けて動作する。本実施形態において開閉羽根15を動作させるアクチュエータは、図3に示す普通電動役物アクチュエータA1である。また、第2始動口13の奥方には、入球した遊技球を検知する検知手段としてのセンサ(図3に示す第1始動センサSE2)が配設されている。
図1に示すように、大入賞口14は、賞球の払出条件を成立させるに際して遊技球を入球させる入球口である。本実施形態において大入賞口14は、第2始動口13の下方に位置している。大入賞口14は、大当りに当選した場合に付与される大当り遊技において、大入賞口扉16が開状態となることによって遊技球の入球が許容される。一方、大入賞口14は、大入賞口扉16が閉状態となることによって遊技球を入球させることができないように閉鎖される。大入賞口扉16は、アクチュエータ(ソレノイドやモータなど)から動力を受けて動作する。本実施形態において大入賞口扉16を動作させるアクチュエータは図3に示す大入賞アクチュエータA2である。また、大入賞口14の奥方には、入球した遊技球を検知するセンサ(図3に示すカウントセンサSE3)が配設されている。
また、遊技盤YBには、作動ゲート17が配設されている。本実施形態において作動ゲート17は、演出表示装置11の左方に位置している。作動ゲート17には、常時、遊技球を入球させることができるように開放されたゲート口17aが開口されている。ゲート口17aには、入球(通過)する遊技球を検知するセンサ(図3に示すゲートセンサSE4)が配設されている。ゲート口17aは、普通図柄を用いた普通図柄変動ゲームの始動条件を成立させるに際して遊技球を入球させる入球口である。第2始動口13の開閉羽根15は、作動ゲート17へ遊技球が入球することによって行われる普通図柄の当り抽選に当選し、普通図柄の当り図柄が普通図柄変動ゲームで導出された後に付与される普通当り遊技において、閉状態から開状態へ動作する。
また、遊技盤YBには、特別図柄表示装置18、保留表示装置19、及び普通図柄表示装置20が配設されている。これらの表示装置は、パチンコ遊技機を正面視した場合に遊技者が視認可能な遊技盤YBの部位に位置している。具体的に、本実施形態では、演出表示装置11の右下方に配設されている。
特別図柄表示装置18では、特別図柄変動ゲームが行われ、当該特別図柄変動ゲームにおいて大当り抽選の抽選結果に応じた特別図柄が導出される。第1始動口12又は第2始動口13に遊技球が入球し、検知された場合は、その入球を契機に特別図柄変動ゲームの始動条件が成立する。また、始動条件が成立した場合には、大当り抽選の抽選結果を導出するために特別図柄表示装置18で特別図柄変動ゲームが行われるとともに、当該特別図柄変動ゲームで導出される特別図柄に応じた結果を導出する図柄変動ゲームが演出表示装置11においても飾り図柄を用いて行われる。以下の説明では、演出表示装置11で行われる飾り図柄を用いた図柄変動ゲームについて、「飾り図柄変動ゲーム」と示す場合がある。
保留表示装置19は、実行が保留されている特別図柄変動ゲームの数(始動保留数)を表示する。普通図柄表示装置20は、普通図柄を用いた普通図柄変動ゲームを行い、当該普通図柄変動ゲームにおいて普通図柄の当り抽選の抽選結果に応じた普通図柄が導出される。
また、図2に示すように、遊技盤YBには、発光部21が配設されている。発光部21は、発光手段である発光ランプ21a(図3に示す)の光を遊技盤YBの前方に向けて発する部分である。即ち、発光ランプ21aは、発光部21を発光させる発光手段に相当する。本実施形態において、発光部21は、発光ランプ21aの光を透過可能な無色または有色のレンズ部材によって構成されている。
発光部21は、開閉羽根15の近傍に設けられている。より具体的に、発光部21は、開閉羽根15が開閉動作するときの動作軌跡(図中、矢印DKで示す)上に設けられている。また発光部21は、遊技盤YBに遊技球が発射されてから第2始動口13に到達するまでの流下経路上であって、より詳しくは、遊技球が第2始動口13に入球する際、又は第2始動口13に入球しないまでも第2始動口13に接近する際に通過する経路上に設けられている。また、発光部21は、第2始動口13や開閉羽根15と同一又は略同一の視線上に設けられている。ここで、第2始動口13や開閉羽根15と同一又は略同一の視線上とは、遊技者が、第2始動口13に遊技球が入球するか否かや開閉羽根15が開放しているか否かを確認するときなどに第2始動口13や開閉羽根15に視線を移した際に認識可能となる位置である。即ち、第2始動口13や開閉羽根15と同一又は略同一の視線上とは、第2始動口13や開閉羽根15を認識したときに、同時に認識可能となる位置である。また、発光ランプ21aは、遊技者から見て発光部21の後方に配設されている。
また、本実施形態では、確率変動(以下、「確変」と示す)機能を備えている。確変機能は、大当り遊技終了後に大当りの当選確率を低確率(通常確率)から高確率に変動させる確変状態(確率変動状態)を付与することができる機能である。つまり、確変状態は、大当りの当選確率が高確率である高確率状態に相当する。確変状態は、大当りが生起され易くなるため、遊技者にとって有利な遊技状態となり得る。なお、以下の説明では、確変状態が付与されていない状態を「非確変状態」と示す場合がある。
また、本実施形態では、入球率向上機能を備えている。入球率向上機能は、第2始動口13への単位時間当たりの遊技球の入球率が向上される入球率向上状態を付与することができる機能である。入球率向上状態は、所謂「電サポ状態」、「高ベース状態」である。なお、以下の説明では、入球率向上状態が付与されていない状態を「非入球率向上状態」と示す場合がある。非入球率向上状態は、所謂「非電サポ状態」、「低ベース状態」である。
例えば、入球率向上状態は、次に示す4つの制御のうち任意に選択された1の制御を実行することにより、又は複数の制御を組み合わせて実行することにより実現できる。第1の制御は、普通図柄変動ゲームの変動時間を、非入球率向上状態のときよりも短くする普通図柄の変動時間短縮制御である。第2の制御は、普通図柄の当り抽選に当選する確率(普通当り確率)を、非入球率向上状態のときよりも高確率に変動させる普通図柄の確率変動制御である。第3の制御は、普通図柄の当り抽選に当選したことに基づく開閉羽根15の合計開放時間を、非入球率向上状態のときよりも長くする開放時間延長制御である。なお、開放時間延長制御としては、普通図柄の当り抽選に当選したことに基づく開閉羽根15の開放回数を、非入球率向上状態のときよりも多くする制御、及び普通図柄の当り抽選に当選したことに基づく開閉羽根15の1回の開放時間を、非入球率向上状態のときよりも長くする制御のうち、少なくとも一方の制御を実行するとよい。第4の制御は、特別図柄変動ゲームの変動時間(例えば平均の変動時間)を、非入球率向上状態のときよりも短くなり易くする特別図柄の変動時間短縮制御である。特別図柄の変動時間短縮制御を実行する場合、入球率向上状態は、所謂「変動時間短縮状態」となる。なお、以下の説明では、非確変状態であって且つ非入球率向上状態である遊技状態を「通常状態」と示す場合がある。
次に、本実施形態における大当り及び大当り遊技について説明する。本実施形態では、大当りに当選すると大当り遊技が付与される。
大当り遊技では、最初に大当り遊技の開始を示すオープニング演出が行われる。オープニング演出の終了後には、大入賞口14への遊技球の入球を許容するラウンド遊技が予め定めた規定ラウンド数を上限として複数回行われる。1回のラウンド遊技では、大入賞口扉16が所定の開放態様で開放される。そして、1回のラウンド遊技は、規定個数(本実施形態では8個)の遊技球が入球する第1終了条件、及び規定時間が経過する第2終了条件の何れかが成立したことを契機として終了する。ラウンド遊技では、ラウンド演出が行われる。そして、規定ラウンド数のラウンド遊技が終了すると、エンディング演出が行われ、大当り遊技が終了される。なお、本実施形態の大当り遊技において、オープニング演出の演出時間(オープニング時間)、及びエンディング演出の演出時間(エンディング時間)は何れも10秒に設定されている。以下、オープニング演出、ラウンド演出、及びエンディング演出などの大当り遊技中に実行される演出をまとめて「大当り遊技演出」と示す場合がある。
本実施形態では、大当り遊技の終了後に、予め定めた確変回数(本実施形態では100回)の特別図柄変動ゲームが終了するまでを上限として確変状態が付与される。また、本実施形態では、大当り遊技の終了後に、予め定めた作動回数(本実施形態では100回)の特別図柄変動ゲームが終了するまでを上限として入球率向上状態が付与される。なお、確変状態及び入球率向上状態の付与は、確変回数や作動回数の特別図柄変動ゲームが終了していない場合であっても、大当りに当選したことを契機として終了されることがある。即ち、確変状態の付与は、確変回数の特別図柄変動ゲームが終了する第1確変終了条件、及び大当りに当選する第2確変終了条件の何れかの成立を契機として終了される。同様に、入球率向上状態の付与は、作動回数の特別図柄変動ゲームが終了する第1作動終了条件、及び大当りに当選する第2作動終了条件の何れかの成立を契機として終了される。
次に、本実施形態における普通当り及び普通当り遊技について説明する。本実施形態では、普通当りに当選した場合に決定される普通図柄の種類に応じて普通当りの種類が特定される。また、本実施形態では、普通当りに当選すると、普通当りの種類に応じた普通当り遊技が付与される。普通当り遊技では、開閉羽根15が所定の動作態様で開閉動作される。換言すれば、開閉羽根15は、普通当り遊技において、所定の動作態様で開閉動作可能である。そして、普通当り遊技は、上限個数(本実施形態では5個)の遊技球が入球する第1普通終了条件、及び上限時間が経過する第2普通終了条件のいずれかが成立したことを契機として終了する。
具体的に、本実施形態の普通当りには、0.02秒を上限時間として開閉羽根15を開放する普通当り遊技を付与する第1の普通当りと、1秒を上限時間として開閉羽根15を開放する普通当り遊技を付与する第2の普通当りと、4.2秒を上限時間として開閉羽根15を開放する普通当り遊技を付与する第3の普通当りと、がある。第1の普通当りは、遊技球が第2始動口13に入球するには極めて短い時間が上限時間として設定されていることから、実質的に遊技球が第2始動口13に入球し得ない普通当りとして把握できる。一方、第2の普通当り及び第3の普通当りは、遊技球が第2始動口13に入球するのに十分な時間が上限時間として設定されていることから、遊技球が第2始動口13に入球し得る普通当りとして把握できる。以下の説明では、第1の普通当りを「短開放普通当り」と示す場合があるとともに、第2の普通当りと第3の普通当りとをまとめて「長開放普通当り」と示す場合がある。また、短開放普通当りに基づく動作態様を「短開放動作態様」と示す場合があるとともに、長開放普通当りに基づく動作態様を「長開放動作態様」と示す場合がある。
上述のように、本実施形態では、短開放動作態様と長開放動作態様の何れも、少なくとも1回は開閉羽根15が開放される動作態様である。また、短開放動作態様は、長開放動作態様よりも開閉羽根15が開放される時間が短い動作態様である。本実施形態において、長開放動作態様は特定の動作態様に相当し、短開放動作態様は非特定の動作態様に相当する。
本実施形態において、入球率向上状態では、非入球率向上状態と比較して、普通当り全体の決定割合における長開放普通当りの決定割合が高くなるように構成されている。このため、入球率向上状態は、非入球率向上状態と比較して、第2始動口13に遊技球を入球させる機会が発生し易い遊技状態となる。なお、本実施形態において、非入球率向上状態では、入球率向上状態よりは長開放普通当りの決定割合が低いものの、長開放普通当りが決定されることもある。即ち、非入球率向上状態は、入球率向上状態よりも遊技球を入球させる機会が発生し難いものの、遊技球を入球させる機会が発生し得る遊技状態である。
次に、本実施形態において実行可能な演出について説明する。
本実施形態では、スピーカSpから楽曲を出力する楽曲演出が実行可能である。本実施形態において、楽曲演出で出力される楽曲には、複数の楽曲がある。そして、複数の楽曲には、飾り図柄変動ゲームに関連して出力される第1の楽曲や、大当り遊技に関連して出力される第2の楽曲などがある。本実施形態において、第2の楽曲は、大当り遊技中に出力される音であって、特定状況音及び所定の音に相当する。
また、本実施形態では、所定の報知を行う報知演出が実行可能である。
具体的に、本実施形態では、開閉羽根15が長開放動作態様で動作することにともなってスピーカSpから予め定めた開放報知音を出力させる報知演出が実行可能である。即ち、開放報知音は、開閉羽根15が開状態となる場合の開放音及び特定の音に相当する。なお、詳しくは後述するが、本実施形態では、大当り遊技中である場合には、開閉羽根15が長開放動作態様で動作するときであっても開放報知音が出力されない。
また、本実施形態では、開閉羽根15が長開放動作態様で動作することにともなって発光ランプ21aを発光させることにより発光部21を発光させる報知演出が実行可能である。なお、以下の説明では、発光ランプ21aを発光させることにより発光部21を発光させることを、単に「発光ランプ21aを発光させる」と示す場合がある。即ち、発光ランプ21aによる報知演出は特定の演出に相当し、発光ランプ21aは演出を実行する演出実行手段に相当する。なお、本実施形態において、発光ランプ21aは、開閉羽根15が長開放動作態様で動作するときにのみ発光するように構成されている。即ち、本実施形態における発光ランプ21aは、開閉羽根15が長開放動作態様で動作することを報知する専用の手段である。以下、開閉羽根15が長開放動作態様で動作することにともなって実行される報知演出をまとめて、「開放報知演出」と示す場合がある。
また、本実施形態では、第2始動口13に入球した遊技球が第2始動センサSE2で検知されたことにともなってスピーカSpから予め定めた入球報知音を出力させる報知演出が実行可能である。本実施形態において、入球報知音は検知音に相当する。以下、第2始動口13に入球した遊技球が第2始動センサSE2で検知されたことにともなって実行される報知演出を、「入球報知演出」と示す場合がある。
次に、パチンコ遊技機10の電気的構成について説明する。
図3に示すように、パチンコ遊技機10には、主制御基板30、統括制御基板31、表示制御基板32、音制御基板33、ランプ制御基板34を含む各種基板が搭載されている。
主制御基板30は、制御動作を所定の手順で実行することができる主制御用CPU30aと、主制御用CPU30aの制御プログラムを格納する主制御用ROM30bと、必要なデータの書き込み及び読み出しができる主制御用RAM30cと、を有する。また、主制御基板30は、図示しない乱数生成回路を有する。乱数生成回路は、マイクロプロセッサに搭載されたクロック回路から供給される内部システムクロック(例えば10MHz)の1周期毎に値を1更新することにより、ハードウェア乱数を生成する。主制御基板30には、各種センサSE1〜SE4、各種表示装置18〜20、及び各種アクチュエータA1,A2が接続されている。
主制御基板30は、各種センサSE1〜SE4からの遊技球の検知信号をもとに入力処理を行う。
主制御用CPU30aは、各始動センサSE1,SE2からの検知信号を入力した場合の入力処理において、特別図柄変動ゲームの保留を記憶する処理や大当り抽選などに用いる各種乱数を取得する処理を行う。そして、主制御用CPU30aは、各始動センサSE1,SE2からの検知信号を入力した場合の入力処理で記憶した保留をもとに特別図柄変動ゲームを開始させる変動開始処理を行う。
変動開始処理において主制御用CPU30aは、大当り抽選の抽選結果をもとに特別図柄変動ゲームにおいて最終的に表示させる特別図柄(最終停止図柄)を決定する。また、変動開始処理において主制御用CPU30aは、大当り抽選の抽選結果をもとに特別図柄変動ゲームの変動時間を特定可能な変動パターンを決定(選択)する。このとき、主制御用CPU30aは、決定した変動パターンを指定するとともに、飾り図柄の変動開始を指示する変動パターン指定コマンドを統括制御基板31に出力する。変動パターンには、大当りに当選した場合に決定する大当り演出用の変動パターンと、大当りに当選しなかった場合に決定するはずれ演出用の変動パターン(はずれリーチありの変動パターンを含む)と、がある。
また、主制御用CPU30aは、カウントセンサSE3からの検知信号を入力した場合の入力処理において、所定個数の賞球を払出すための処理を行う。また、主制御用CPU30aは、ゲートセンサSE4からの検知信号を入力した場合の入力処理において、普通図柄を用いた普通図柄変動ゲームの保留を記憶する処理や普通当り抽選などに用いる各種乱数を取得する処理を行う。
主制御用RAM30cには、パチンコ遊技機10の動作中に適宜書き換えられる各種情報(乱数値、タイマ値、フラグ等)が記憶される。例えば、主制御用RAM30cには、確変状態が付与されているか否かを示す主確変フラグが記憶される。また、主制御用RAM30cには、入球率向上状態が付与されているか否かを示す主作動フラグが記憶される。
統括制御基板31は、主制御基板30から一方向で情報(制御信号)が送信されるように主制御基板30と電気的に接続されている。統括制御基板31は、制御動作を所定の手順で実行することができる統括制御用CPU31aと、統括制御用CPU31aの制御プログラムを格納する統括制御用ROM31bと、必要なデータの書き込み及び読み出しができる統括制御用RAM31cと、を有する。
統括制御基板31の統括制御用CPU31aは、主制御基板30から送信される情報に応じた制御を行う。統括制御用RAM31cには、パチンコ遊技機10の動作中に適宜書き換えられる各種情報(乱数値、タイマ値、フラグ等)が記憶される。例えば、統括制御用RAM31cには、確変状態が付与されているか否かを特定可能な副確変フラグが記憶される。また、統括制御用RAM31cには、入球率向上状態が付与されているか否かを特定可能な副作動フラグが記憶される。
表示制御基板32は、統括制御基板31から情報(制御信号)が送信されるように統括制御基板31と電気的に接続されている。また、表示制御基板32には、演出表示装置11が接続されている。表示制御基板32は、制御動作を所定の手順で実行することができる表示制御用CPU32aを有する。表示制御用CPU32aは、統括制御基板31から送信される情報に応じた制御を行う。例えば、統括制御用CPU31aは、主制御用CPU30aから特別図柄変動ゲームの開始を示す情報を受けると、飾り図柄変動ゲームの開始を指示する情報を表示制御用CPU32aに送信する。そして、当該情報を受けた表示制御用CPU32aは、演出表示装置11において飾り図柄変動ゲームを行わせるように表示内容を制御する。
音制御基板33は、統括制御基板31から情報(制御信号)が送信されるように統括制御基板31と電気的に接続されている。また、音制御基板33には、スピーカSpが接続されている。音制御基板33は、制御動作を所定の手順で実行することができる音制御用CPU33aを有する。音制御用CPU33aは、統括制御基板31から送信される情報に応じた制御を行う。例えば、統括制御用CPU31aは、主制御用CPU30aから特別図柄変動ゲームの開始を示す情報を受けると、飾り図柄変動ゲームにともなう音の出力を指示する情報を音制御用CPU33aに送信する。そして、当該情報を受けた音制御用CPU33aは、スピーカSpから音を出力させるように制御する。
ランプ制御基板34は、統括制御基板31から情報(制御信号)が送信されるように統括制御基板31と電気的に接続されている。また、ランプ制御基板34には、装飾ランプLa及び発光ランプ21a(発光部21)が接続されている。ランプ制御基板34は、制御動作を所定の手順で実行することができるランプ制御用CPU34aを有する。ランプ制御用CPU34aは、統括制御基板31から送信される情報に応じた制御を行う。例えば、統括制御用CPU31aは、主制御用CPU30aから特別図柄変動ゲームの開始を示す情報を受けると、飾り図柄変動ゲームにともなう装飾ランプLaの発光を指示する情報をランプ制御用CPU34aに送信する。そして、当該情報を受けたランプ制御用CPU34aは、装飾ランプLaの発光態様を制御する。
次に、主制御用CPU30aが大当り遊技を付与するために行う大当り遊技処理について説明する。
主制御用CPU30aは、大当りに当選した場合に決定した大当り図柄(即ち、大当りの種類)に基づいて、付与する大当り遊技の種類を特定する。そして、主制御用CPU30aは、特別図柄変動ゲームの終了後、特定した大当り遊技の制御を開始するとともに、統括制御用CPU31aに対し、所定の制御コマンドを所定のタイミングで出力する。
主制御用CPU30aは、大当りの特別図柄変動ゲームが終了すると、最初にオープニング演出の実行を指示するオープニングコマンドを統括制御用CPU31aに出力する。次に、主制御用CPU30aは、各大当り遊技に設定されたオープニング演出の演出時間の経過後、ラウンド遊技を開始させる毎に、ラウンド遊技の開始を指示するラウンドコマンドを統括制御用CPU31aに出力する。また、主制御用CPU30aは、各大当り遊技に設定された開放態様にしたがって、大入賞口扉16が開状態となるように大入賞アクチュエータA2を制御してラウンド遊技を行わせる。その後、主制御用CPU30aは、ラウンド遊技において、規定個数の遊技球が入球する第1終了条件、又は規定時間が経過する第2終了条件の何れかが成立すると、大入賞口扉16が閉状態となるように大入賞アクチュエータA2を制御してラウンド遊技を終了させる。そして、主制御用CPU30aは、最終回のラウンド遊技が終了すると、エンディング演出の実行を指示するエンディングコマンドを統括制御用CPU31aに出力する。その後、主制御用CPU30aは、エンディング演出の演出時間が経過すると、大当り遊技処理を終了する。
また、主制御用CPU30aは、大当り遊技の開始にともなって、主確変フラグに確変状態が付与されていないことを示す値を設定するとともに、主作動フラグに入球率向上状態が付与されていないことを示す値を設定する。このため、本実施形態において、大当り遊技中は、非確変状態且つ非入球率向上状態である通常状態となる。その後、主制御用CPU30aは、今回の大当りが大当り遊技の終了後に確変状態を付与することが定められた大当りである場合、大当り遊技の終了にともなって、主確変フラグに確変状態が付与されていることを示す値を設定する。また、主制御用CPU30aは、今回の大当りが大当り遊技の終了後に入球率向上状態を付与することが定められた大当りである場合、大当り遊技の終了にともなって、主作動フラグに入球率向上状態が付与されていることを示す値を設定する。
また、主制御用CPU30aは、主確変フラグに確変状態が付与されていることを示す値を設定することを契機として、確変コマンドを統括制御用CPU31aに出力する一方、主確変フラグに確変状態が付与されていないことを示す値を設定することを契機として、非確変コマンドを統括制御用CPU31aに出力する。そして、統括制御用CPU31aは、確変コマンド及び非確変コマンドに基づいて副確変フラグに所定の値を設定することにより、確変状態が付与されているか否かを特定可能である。
また、主制御用CPU30aは、主作動フラグに入球率向上状態が付与されていることを示す値を設定することを契機として、作動コマンドを統括制御用CPU31aに出力する一方、主作動フラグに入球率向上状態が付与されていないことを示す値を設定することを契機として、非作動コマンドを統括制御用CPU31aに出力する。そして、統括制御用CPU31aは、作動コマンド及び非作動コマンドに基づいて副作動フラグに所定の値を設定することにより、入球率向上状態が付与されているか否かを特定可能である。
次に、楽曲演出を実行するための制御について説明する。
統括制御用CPU31aは、主制御用CPU30aから変動パターン指定コマンドやオープニングコマンドなどのコマンドを入力すると、入力したコマンドに基づいて所定のコマンドを生成して音制御用CPU33aに出力する。そして、音制御用CPU33aは、統括制御用CPU31aから入力したコマンドに基づいてスピーカSpを制御することにより、各種の楽曲演出を実行させる。これにより、本実施形態では、飾り図柄変動ゲームに関連して第1の楽曲が出力されるとともに、大当り遊技に関連して第2の楽曲が出力される。
なお、本実施形態において、大当り遊技中でない場合の遊技状態には、非確変状態且つ非入球率向上状態である通常状態が含まれている。また、本実施形態において、大当り遊技中である場合の遊技状態は、通常状態となる。そして、上述のように、本実施形態では、大当り遊技に関連して第2の楽曲が出力される。したがって、本実施形態では、通常状態である場合に、第2の楽曲が出力されるときと出力されないときとがある。
次に、開放報知演出を実行するための制御について説明する。
まず、図4を用いて、大当り遊技中でない場合に開放報知演出を実行するための制御について説明する。なお、本実施形態において、統括制御用CPU31aは、上述したオープニングコマンドなどの各種の制御コマンドに基づいて、大当り遊技中であるか否かを特定可能である。
図4(a)に示すように、主制御用CPU30aは、普通図柄の当り抽選に当選した場合、普通当りの種類に基づく動作態様にしたがって、開閉羽根15を開状態に動作させて普通当り遊技を開始させるように普通電動役物アクチュエータA1を制御する。即ち、本実施形態において、主制御用CPU30aは、普通図柄の種類に基づく動作態様で開閉動作するように開閉羽根15を制御可能である。つまり、本実施形態では、主制御用CPU30aが普通電動役物アクチュエータA1を制御することにより、開閉制御手段が実現される。
また、主制御用CPU30aは、普通図柄の当り抽選の抽選結果及び普通図柄の種類を特定可能な普通図柄指定コマンドを生成し、統括制御用CPU31aに出力する。つまり、主制御用CPU30aは、長開放普通当りである場合、長開放普通当りを特定可能な普通図柄指定コマンドを生成して出力する一方、短開放普通当りである場合、短開放普通当りを特定可能な普通図柄指定コマンドを生成して出力する。本実施形態において、長開放普通当りを特定可能な普通図柄指定コマンドは第1の情報に相当する。なお、本実施形態において、普通図柄指定コマンドは、普通図柄の当り抽選ではずれとなった場合にも出力される。
統括制御用CPU31aは、普通図柄指定コマンドを入力すると、該普通図柄指定コマンドの種類に基づいて各種の制御を行う。具体的に、統括制御用CPU31aは、長開放普通当りを特定可能な普通図柄指定コマンドを入力した場合、開放報知音の出力開始を指示する開放音出力コマンドを生成し、音制御用CPU33aに出力する。このとき、統括制御用CPU31aは、第2の普通当りと第3の普通当りの何れを特定可能な普通図柄指定コマンドであるかにかかわらず、同一の開放音出力コマンドを生成する。そして、音制御用CPU33aは、開放音出力コマンドを入力すると、開放報知音の出力を開始させるようにスピーカSpを制御する。
また、統括制御用CPU31aは、長開放普通当りを特定可能な普通図柄指定コマンドを入力した場合、発光ランプ21aの点灯を指示する開放報知点灯コマンドを生成し、ランプ制御用CPU34aに出力する。このとき、統括制御用CPU31aは、第2の普通当りと第3の普通当りの何れを特定可能な普通図柄指定コマンドであるかにかかわらず、同一の開放報知点灯コマンドを生成する。つまり、統括制御用CPU31aは、普通図柄指定コマンドのうち少なくとも一部である複数のコマンドについて、同一の開放報知点灯コマンドを生成する。そして、ランプ制御用CPU34aは、開放報知点灯コマンドを入力すると、発光ランプ21aを点灯させるように制御する。本実施形態において、開放報知点灯コマンドは、発光ランプ21aの点灯を指示する点灯指示情報に相当する。
以上のように、統括制御用CPU31a及び音制御用CPU33aは、長開放普通当りを特定可能な普通図柄指定コマンドに基づいてスピーカSpから開放報知音を出力させる。また、統括制御用CPU31a及びランプ制御用CPU34aは、長開放普通当りを特定可能な普通図柄指定コマンドに基づいて発光ランプ21aを点灯させる。
一方、図示しないが、統括制御用CPU31aは、短開放普通当りを特定可能な普通図柄指定コマンドやはずれを特定可能な普通図柄指定コマンドを入力した場合、開放音出力コマンドを生成しないとともに、開放報知点灯コマンドを生成しない。このため、スピーカSpは、開閉羽根15が短開放動作態様で動作する場合には開放報知音を出力しない。また、発光ランプ21aは、開閉羽根15が短開放動作態様で動作する場合には発光しない。
また、図4(b)に示すように、主制御用CPU30aは、上限個数の遊技球が入球する第1普通終了条件、及び普通当りの種類に基づく動作態様が終了する第2普通終了条件のいずれかが成立すると、開閉羽根15を閉状態に動作させるように普通電動役物アクチュエータA1を制御する。またこのとき、主制御用CPU30aは、普通当り遊技の終了を指示する普通図柄終了コマンドを生成し、統括制御用CPU31aに出力する。ここで、主制御用CPU30aは、普通図柄終了コマンドとして、普通図柄の種類にかかわらず同一のコマンドを生成する。つまり、主制御用CPU30aは、長開放動作態様の終了を契機として普通図柄終了コマンドを生成するとともに、短開放動作態様の終了を契機として普通図柄終了コマンドを生成する。本実施形態において、普通図柄終了コマンドは第2の情報に相当する。
そして、統括制御用CPU31aは、普通図柄終了コマンドを入力すると、開放報知音の出力停止を指示する開放音停止コマンドを生成し、音制御用CPU33aに出力する。そして、音制御用CPU33aは、開放音停止コマンドを入力すると、開放報知音の出力を停止させるようにスピーカSpを制御する。ここで、開放報知音の出力を停止させるようにスピーカSpを制御するとは、スピーカSpから開放報知音を出力させていない場合に、開放報知音を出力させていない状態を継続させることを含む。また、統括制御用CPU31aは、普通図柄終了コマンドを入力すると、発光ランプ21aの消灯を指示する開放報知消灯コマンドを生成し、ランプ制御用CPU34aに出力する。そして、ランプ制御用CPU34aは、開放報知消灯コマンドを入力すると、発光ランプ21aを消灯させるように制御する。ここで、発光ランプ21aを消灯させるとは、発光ランプ21aを点灯させていない場合に、発光ランプ21aを点灯させていない状態を継続させることを含む。
以上のように、統括制御用CPU31a及び音制御用CPU33aは、普通図柄終了コマンドに基づいてスピーカSpからの開放報知音の出力を停止させる。また、統括制御用CPU31a及びランプ制御用CPU34aは、普通図柄終了コマンドに基づいて発光ランプ21aを消灯させる。
なお、本実施形態では、大当り遊技中でない場合には、遊技状態にかかわらず上述した制御を行う。即ち、本実施形態では、確変状態が付与されている場合と付与されていない場合の何れであっても、上述した制御を行う。また、本実施形態では、入球率向上状態が付与されている場合と付与されていない場合の何れであっても、上述した制御を行う。
本実施形態では、統括制御用CPU31a、音制御用CPU33a及びランプ制御用CPU34aが上述したスピーカSpや発光ランプ21aに関する処理を行うことにより、各種の制御を行う制御手段が実現される。また、本実施形態では、統括制御用CPU31aが、普通図柄指定コマンドに基づいて開放報知点灯コマンドや開放音出力コマンドを生成したり、普通図柄終了コマンドに基づいて開放報知消灯コマンドや開放音停止コマンドを生成したりする制御を行うことにより、所定の指示情報を生成する指示手段が実現される。また、本実施形態では、ランプ制御用CPU34aが、開放報知点灯コマンドや開放報知消灯コマンドに基づいて発光ランプ21aを制御することにより、発光制御手段が実現される。
次に、図5を用いて、大当り遊技中である場合に開放報知演出を実行するための制御について説明する。図5(a)に示すように、主制御用CPU30aは、大当り遊技中でない場合と同様に、普通電動役物アクチュエータA1を制御するとともに、普通図柄指定コマンドを生成し、統括制御用CPU31aに出力する。
統括制御用CPU31aは、普通図柄指定コマンドを入力すると、該普通図柄指定コマンドの種類に基づいて各種の制御を行う。具体的に、統括制御用CPU31aは、大当り遊技中である場合に、長開放普通当りを特定可能な普通図柄指定コマンドを入力したときには、開放報知点灯コマンドを生成してランプ制御用CPU34aに出力する一方で、開放音出力コマンドを生成しない。このため、本実施形態では、スピーカSpからは、大当り遊技中である場合、開放報知音が出力されない。即ち、本実施形態では、大当り遊技中である状況が特定の状況に相当する。なお、上述のように、本実施形態では、大当り遊技中には第2の楽曲が出力される。したがって、本実施形態において、特定の状況は、スピーカSpから第2の楽曲が出力されている状況と言い換えることもできる。また、上述のように、本実施形態では、大当り遊技中は通常状態(非確変状態且つ非入球率向上状態)に制御される。したがって、本実施形態において、特定の状況は、通常状態である状況と言い換えることもできる。即ち、本実施形態において、通常状態は、特定の遊技状態に相当する。
一方で、ランプ制御用CPU34aは、開放報知点灯コマンドを入力すると、大当り遊技中でない場合と同様に、発光ランプ21aを点灯させるように制御する。つまり、発光ランプ21aは、開閉羽根15が開状態となる場合であって、大当り遊技中であるときに報知演出を実行する。
また、図示しないが、統括制御用CPU31aは、短開放普通当りを特定可能な普通図柄指定コマンドやはずれを特定可能な普通図柄指定コマンドを入力した場合、大当り遊技中でない場合と同様に、開放音出力コマンドを生成しないとともに、開放報知点灯コマンドを生成しない。
また、図5(b)に示すように、主制御用CPU30aは、第1普通終了条件及び第2普通終了条件のいずれかが成立すると、大当り遊技中でない場合と同様に、普通電動役物アクチュエータA1を制御するとともに、普通図柄終了コマンドを生成し、統括制御用CPU31aに出力する。
統括制御用CPU31aは、大当り遊技中である場合、開放報知消灯コマンドを生成してランプ制御用CPU34aに出力する一方で、開放音停止コマンドを生成しない。そして、ランプ制御用CPU34aは、開放報知消灯コマンドを入力すると、大当り遊技中でない場合と同様に、発光ランプ21aを消灯させるように制御する。
次に、入球報知演出を実行するための制御について説明する。
図6(a)に示すように、主制御用CPU30aは、第2始動センサSE2から遊技球を検知したことを示す検知信号を入力すると、第2始動センサSE2で遊技球が検知されたことを示す第2入球コマンドを生成し、統括制御用CPU31aに出力する。
統括制御用CPU31aは、第2入球コマンドを入力すると、入球報知音の出力開始を指示する入球音出力コマンドを生成し、音制御用CPU33aに出力する。そして、音制御用CPU33aは、入球音出力コマンドを入力すると、入球報知音を出力させるようにスピーカSpを制御する。
また、図6(b)に示すように、統括制御用CPU31aは、第2入球コマンドを入力してから所定時間が経過すると、入球報知音の出力停止を指示する入球音停止コマンドを生成し、音制御用CPU33aに出力する。そして、音制御用CPU33aは、入球音停止コマンドを入力すると、入球報知音の出力を停止させるようにスピーカSpを制御する。
以下、上述した制御により実現される開放報知演出及び入球報知演出の流れについて詳しく説明する。なお、ここでは、開閉羽根15が長開放動作態様で動作する場合について説明する。
まず、図7(a)を用いて、特別図柄変動ゲームの実行中において開閉羽根15が開放されて第2始動口13に遊技球が入球するときの開放報知演出及び入球報知演出の流れについて説明する。特別図柄変動ゲームの実行中において、スピーカSpは、第1の楽曲を出力する(時点t0)。そして、長開放普通当りに基づく普通当り遊技の開始にともなって開閉羽根15が開状態に動作されると、同時に、発光ランプ21aが点灯され、スピーカSpから開放報知音の出力が開始される(時点t1)。なお、本実施形態において、「同時」とは、完全に同時である状態の他、遊技者が認識できない程度の時間差がある状態を含むことを意図している。
その後、遊技球が第2始動口13に入球し、第2始動センサSE2で検知されると、同時に、スピーカSpから入球報知音の出力が開始される(時点t2)。続いて、第2始動センサSE2で遊技球が検知されてから所定時間が経過すると、スピーカSpからの入球報知音の出力が停止される(時点t3)。そして、普通当り遊技の終了にともなって開閉羽根15が閉状態に動作されると、同時に、発光ランプ21aが消灯されるとともに、スピーカSpからの開放報知音の出力が停止される(時点t4)。
次に、図7(b)を用いて、大当り遊技中において開閉羽根15が開放されて第2始動口13に遊技球が入球するときの開放報知演出及び入球報知演出の流れについて説明する。大当り遊技中において、スピーカSpは、第2の楽曲を出力する(時点t10)。そして、長開放普通当りに基づく普通当り遊技の開始にともなって開閉羽根15が開状態に動作されると、同時に、発光ランプ21aが点灯される一方で、スピーカSpから開放報知音が出力されない(時点t11)。即ち、スピーカSpから第2の楽曲が出力されているときには、開放報知音が出力されない。
その後、遊技球が第2始動口13に入球し、第2始動センサSE2で検知されると、同時に、スピーカSpから入球報知音の出力が開始される(時点t12)。即ち、スピーカSpからは、大当り遊技中であっても、入球報知音が出力される。続いて、第2始動センサSE2で遊技球が検知されてから所定時間が経過すると、スピーカSpからの入球報知音の出力が停止される(時点t13)。そして、普通当り遊技の終了にともなって開閉羽根15が閉状態に動作されると、同時に、発光ランプ21aが消灯される(時点t14)。
以上のように、本実施形態では、スピーカSpからは、開閉羽根15が開状態となる場合の開放報知音について、大当り遊技中においては、開放報知音が出力されない。言い換えれば、スピーカSpからは、第2の楽曲が出力されている状況においては、開放報知音が出力されない。
また、以上のように、本実施形態において、発光ランプ21aは、開閉羽根15が長開放動作態様で動作する場合に発光する一方で、長開放動作態様の終了にともなって開閉羽根15が閉状態となることを契機として消灯する。
以上詳述したように、本実施形態は、以下の効果を有する。
(1)第2の楽曲が出力されているときには、第2始動口13に関する報知に関連して出力される音のうち少なくとも一部の音が出力されないため、第2の楽曲による演出効果が低下してしまうことを抑制できる。したがって、スピーカSpが出力する音によって、より効果的に遊技を楽しませることができ、遊技に対する興趣を向上できる。
(2)特に、本実施形態では、第2の楽曲が出力されているときには、開閉羽根15が開状態となる場合の開放報知音が出力されないため、第2の楽曲による演出効果が低下してしまうことを抑制できる。
(3)通常状態である場合に、第2の楽曲が出力されるときと出力されないときとがある。そして、遊技状態が同一であっても、第2の楽曲が出力されていれば、開放報知音が出力されない。このため、遊技状態に関係なく、第2の楽曲が出力されている場合には、第2の楽曲による演出効果が低下してしまうことを抑制できる。
(4)大当り遊技中であるときには、開放報知音が出力されない。このため、大当り遊技中であるにもかかわらず、遊技者の注意が大入賞口14ではなく第2始動口13に向けられてしまうことを抑制できる。したがって、より効果的に大当り遊技中の遊技を楽しませることができ、遊技に対する興趣を向上できる。
(5)開閉羽根15が開状態となる際、スピーカSpから開放報知音が出力されない場合であっても、発光ランプ21aが点灯されるため、開閉羽根15が開状態となることを遊技者に認識させ易くできる。
(6)開放報知音が出力されない状況下であっても入球報知音は出力されるため、遊技者に対して、開閉羽根15の状態は報知できなくとも、第2始動口13に遊技球が入球した場合には、入球したことを報知できる。これによれば、第2始動口13に遊技球が入球したことを遊技者に認識させ易くできるため、第2始動口13に遊技球を入球させるという遊技性をより楽しませることができる。
(7)第2の楽曲は、大当り遊技中に出力される音である。そして、開放報知音は、第2の楽曲が出力されている場合には出力されない。このため、開放報知音の出力によって、大当り遊技中における第2の楽曲による演出効果が低下してしまうことを抑制できる。したがって、大当り遊技に対する興趣を向上できる。
(8)開放報知音の出力により、開閉羽根15の状態を認識させ易くできるため、第2始動口13へ遊技球を入球させようという意欲を掻き立てることができる。また、入球報知音の出力により、第2始動口13への遊技球の入球を認識させ易くできるため、第2始動口13へ遊技球を入球させたことに対する喜びを感じさせることができる。つまり、開放報知音や入球報知音の出力により、第2始動口13に遊技球を入球させるという遊技性を楽しませることができる。
(9)そして、第2の楽曲が出力されているときには、開放報知音が出力されない。これによれば、第2の楽曲による演出効果が低下してしまうことを抑制しつつも、引き続き第2始動口13に遊技球を入球させるという遊技性を楽しませることができる。したがって、スピーカSpが出力する音によって、より効果的に遊技を楽しませることができ、遊技に対する興趣を向上できる。
(10)発光ランプ21aの発光により、開閉羽根15の状態を視覚的に報知することができるため、開閉羽根15の開放に気が付かず、第2始動口13へ遊技球を入球させ易い状況を見逃してしまうことを抑制できる。したがって、遊技者に対して適切に遊技を行わせることができ、遊技に対する興趣の低下を抑制できる。
(11)発光ランプ21aは、開閉羽根15が開状態となることを報知する専用の手段である。このため、遊技者は、発光ランプ21aが点灯している場合には、第2始動口13を狙って遊技球を打ち出すことで、遊技球が第2始動口13に入球することに期待できる。一方、発光ランプ21aが点灯していない場合には、第2始動口13を狙って遊技球を打ち出すのを止めることで、遊技球が無駄になってしまうことを抑制できる。このように、本実施形態では、発光ランプ21aによる報知によって、遊技者に対して適切に遊技を行わせることができる。
(12)発光ランプ21aは、長開放普通当りに応じた動作態様による動作の終了にともなって開閉羽根15が閉状態となることを契機として消灯する。このため、遊技者は、発光ランプ21aが消灯したことで、開閉羽根15が閉状態となったことを明確に理解できる。つまり、本実施形態では、遊技球を無駄にしないために打ち出しを止めるべきタイミングを把握し易くすることができ、遊技者に対して適切に遊技を行わせることができる。
(13)発光ランプ21aは、開閉羽根15が開閉動作するときの動作軌跡上に設けられている。また、発光ランプ21aは、遊技球が発射されてから第2始動口13へ到達するまでの流下経路上に設けられている。さらに、発光ランプ21aは、第2始動口13と同一又は略同一の視線上に設けられている。このため、本実施形態では、遊技者が発光ランプ21aの発光を見逃すことを抑制できる。
(14)第2始動口13へ遊技球が入球し難い短開放動作態様で開閉手段が動作する場合には、発光ランプ21aが発光しないため、第2始動口13を狙って遊技球を無駄に打ち出してしまうことを抑制できる。したがって、本実施形態では、発光ランプ21aの発光によって、遊技者に対して適切に遊技を行わせることができる。
(15)統括制御用CPU31a及びランプ制御用CPU34aは、長開放普通当りを特定可能な普通図柄指定コマンドに基づいて発光ランプ21aを点灯させる一方、普通図柄終了コマンドに基づいて発光ランプ21aを消灯させる。これによれば、例えば、点灯タイミング及び消灯タイミングの両方を定めた1つの制御コマンドに基づいて発光ランプ21aを制御する場合と比較して、主制御用CPU30aと、統括制御用CPU31a及びランプ制御用CPU34aとの間で、制御のタイミングにずれが生じることを抑制できる。このため、より効果的に開閉羽根15の動作に関する報知を行うことができ、遊技に対する興趣を向上できる。
(16)統括制御用CPU31aは、第2の楽曲が出力されていない場合、即ち、大当り遊技中でない場合には、長開放普通当りを特定可能な普通図柄指定コマンドに基づいて、スピーカSpから開放報知音を出力させる制御と、発光ランプ21aを点灯させる制御を行う。一方、統括制御用CPU31aは、第2の楽曲が出力されている場合、即ち、大当り遊技中である場合には、長開放普通当りを特定可能な普通図柄指定コマンドに基づいて、発光ランプ21aを点灯させる制御を行う一方で、スピーカSpから開放報知音を出力させない。これによれば、主制御用CPU30aが生成する制御コマンドの種類を増大させることなく、第2の楽曲が出力されているか否かという状況に合わせた制御を行うことができる。
(17)統括制御用CPU31aは、長開放普通当りを特定可能な複数の普通図柄指定コマンド、即ち、第2普通当りを特定可能な普通図柄指定コマンド及び第3の普通当りを特定可能な普通図柄指定コマンドの両方について、同一の開放報知点灯コマンドを生成する。このため、統括制御用CPU31aが生成する制御コマンドの種類が増大することを抑制できる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態のパチンコ遊技機10について説明する。なお、以下の説明では、すでに説明した実施形態と同一の構成、及び同一の制御内容については同一の符号を付すなどし、その重複する説明を省略又は簡略する。
まず、本実施形態における報知演出について説明する。
本実施形態では、上述した第1実施形態における、開閉羽根15が長開放動作態様で動作することにともなって発光ランプ21aを発光させる報知演出に代えて、第2始動口13に入球した遊技球が第2始動センサSE2で検知されたことにともなって発光ランプ21aを発光させる報知演出が実行可能である。即ち、発光ランプ21aによる報知演出は特別の演出に相当し、発光ランプ21aは演出を実行する演出実行手段に相当する。なお、本実施形態において、発光ランプ21aは、第2始動口13に入球した遊技球が第2始動センサSE2で検知されたときにのみ発光するように構成されている。即ち、本実施形態における発光ランプ21aは、第2始動口13に入球した遊技球が第2始動センサSE2で検知されたことを報知する専用の手段である。
また、詳しくは後述するが、本実施形態では、大当り遊技中である場合であっても、開閉羽根15が長開放動作態様で動作することにともなって開放報知音が出力される。一方、本実施形態では、大当り遊技中である場合には、第2始動口13に入球した遊技球が第2始動センサSE2で検知されたときであっても開放報知音が出力されない。
次に、本実施形態における開放報知演出を実行するための制御について説明する。
まず、開放報知演出を実行するための制御について説明する。
図8(a)に示すように、主制御用CPU30aは、普通図柄の当り抽選に当選した場合、普通当りの種類に基づく動作態様にしたがって、開閉羽根15を開状態に動作させて普通当り遊技を開始させるように普通電動役物アクチュエータA1を制御する。また、主制御用CPU30aは、普通図柄の当り抽選の抽選結果及び普通図柄の種類を特定可能な普通図柄指定コマンドを生成し、統括制御用CPU31aに出力する。
統括制御用CPU31aは、普通図柄指定コマンドを入力すると、該普通図柄指定コマンドの種類に基づいて各種の制御を行う。具体的に、統括制御用CPU31aは、長開放普通当りを特定可能な普通図柄指定コマンドを入力した場合、開放報知音の出力開始を指示する開放音出力コマンドを生成し、音制御用CPU33aに出力する。このとき、統括制御用CPU31aは、第2の普通当りと第3の普通当りの何れを特定可能な普通図柄指定コマンドであるかにかかわらず、同一の開放音出力コマンドを生成する。そして、音制御用CPU33aは、開放音出力コマンドを入力すると、開放報知音の出力を開始させるようにスピーカSpを制御する。
一方、図示しないが、統括制御用CPU31aは、短開放普通当りを特定可能な普通図柄指定コマンドやはずれを特定可能な普通図柄指定コマンドを入力した場合、開放音出力コマンドを生成しない。このため、スピーカSpは、開閉羽根15が短開放動作態様で動作する場合には開放報知音を出力しない。
また、図8(b)に示すように、主制御用CPU30aは、第1普通終了条件、及び第2普通終了条件のいずれかが成立すると、開閉羽根15を閉状態に動作させるように普通電動役物アクチュエータA1を制御する。またこのとき、主制御用CPU30aは、普通当り遊技の終了を指示する普通図柄終了コマンドを生成し、統括制御用CPU31aに出力する。
そして、統括制御用CPU31aは、普通図柄終了コマンドを入力すると、開放報知音の出力停止を指示する開放音停止コマンドを生成し、音制御用CPU33aに出力する。そして、音制御用CPU33aは、開放音停止コマンドを入力すると、開放報知音の出力を停止させるようにスピーカSpを制御する。
以上のように、統括制御用CPU31a及び音制御用CPU33aは、普通図柄終了コマンドに基づいてスピーカSpからの開放報知音の出力を停止させる。
以上のような制御により、スピーカSpからは、開閉羽根15が長開放動作態様で動作する場合に開放報知音が出力される。
次に、入球報知演出を実行するための制御について説明する。
まず、図9を用いて、大当り遊技中でない場合に開放報知演出を実行するための制御について説明する。
図9(a)に示すように、主制御用CPU30aは、第2始動センサSE2から遊技球を検知したことを示す検知信号を入力すると、第2始動センサSE2で遊技球が検知されたことを示す第2入球コマンドを生成し、統括制御用CPU31aに出力する。
統括制御用CPU31aは、第2入球コマンドを入力すると、入球報知音の出力開始を指示する入球音出力コマンドを生成し、音制御用CPU33aに出力する。そして、音制御用CPU33aは、入球音出力コマンドを入力すると、入球報知音を出力させるようにスピーカSpを制御する。
また、統括制御用CPU31aは、第2入球コマンドを入力すると、発光ランプ21aの点灯を指示する入球報知点灯コマンドを生成し、ランプ制御用CPU34aに出力する。そして、ランプ制御用CPU34aは、入球報知点灯コマンドを入力すると、発光ランプ21aを点灯させるように制御する。
また、図9(b)に示すように、統括制御用CPU31aは、第2入球コマンドを入力してから所定時間が経過すると、入球報知音の出力停止を指示する入球音停止コマンドを生成し、音制御用CPU33aに出力する。そして、音制御用CPU33aは、入球音停止コマンドを入力すると、入球報知音の出力を停止させるようにスピーカSpを制御する。
また、統括制御用CPU31aは、第2入球コマンドを入力してから所定時間が経過すると、発光ランプ21aの消灯を指示する入球報知消灯コマンドを生成し、ランプ制御用CPU34aに出力する。そして、ランプ制御用CPU34aは、入球報知消灯コマンドを入力すると、発光ランプ21aを消灯させるように制御する。
なお、本実施形態では、大当り遊技中でない場合には、遊技状態にかかわらず上述した制御を行う。即ち、本実施形態では、確変状態が付与されている場合と付与されていない場合の何れであっても、上述した制御を行う。また、本実施形態では、入球率向上状態が付与されている場合と付与されていない場合の何れであっても、上述した制御を行う。
次に、図10を用いて、大当り遊技中である場合に入球報知演出を実行するための制御について説明する。
図10(a)に示すように、主制御用CPU30aは、第2始動センサSE2から遊技球を検知したことを示す検知信号を入力すると、大当り遊技中でない場合と同様に、第2入球コマンドを生成し、統括制御用CPU31aに出力する。
統括制御用CPU31aは、大当り遊技中である場合に、第2入球コマンドを入力したときには、入球報知点灯コマンドを生成してランプ制御用CPU34aに出力する一方で、入球音出力コマンドを生成しない。このため、本実施形態では、スピーカSpからは、大当り遊技中である場合、入球報知音が出力されない。即ち、本実施形態では、大当り遊技中である状況が特定の状況に相当する。なお、本実施形態において、特定の状況は、スピーカSpから第2の楽曲が出力されている状況と言い換えることもできるとともに、通常状態である状況と言い換えることもできる。
一方で、ランプ制御用CPU34aは、入球報知点灯コマンドを入力すると、大当り遊技中でない場合と同様に、発光ランプ21aを点灯させるように制御する。つまり、発光ランプ21aは、第2始動センサSE2により遊技球が検知された場合であって、大当り遊技中であるときに報知演出を実行する。
また、図10(b)に示すように、統括制御用CPU31aは、大当り遊技中である場合に、第2入球コマンドを入力してから所定時間が経過すると、入球報知消灯コマンドを生成してランプ制御用CPU34aに出力する一方で、入球音停止コマンドを生成しない。そして、ランプ制御用CPU34aは、入球報知消灯コマンドを入力すると、大当り遊技中でない場合と同様に、発光ランプ21aを消灯させるように制御する。
以下、上述した制御により実現される開放報知演出及び入球報知演出の流れについて詳しく説明する。なお、ここでは、開閉羽根15が長開放動作態様で動作する場合について説明する。
まず、図11(a)を用いて、特別図柄変動ゲームの実行中において開閉羽根15が開放されて第2始動口13に遊技球が入球するときの開放報知演出及び入球報知演出の流れについて説明する。特別図柄変動ゲームの実行中において、スピーカSpは、第1の楽曲を出力する(時点t20)。そして、長開放普通当りに基づく普通当り遊技の開始にともなって開閉羽根15が開状態に動作されると、同時に、スピーカSpから開放報知音の出力が開始される(時点t21)。
その後、遊技球が第2始動口13に入球し、第2始動センサSE2で検知されると、同時に、発光ランプ21aが点灯されるとともに、スピーカSpから入球報知音の出力が開始される(時点t22)。続いて、第2始動センサSE2で遊技球が検知されてから所定時間が経過すると、発光ランプ21aが消灯されるとともに、スピーカSpからの入球報知音の出力が停止される(時点t23)。そして、普通当り遊技の終了にともなって開閉羽根15が閉状態に動作されると、同時に、スピーカSpからの開放報知音の出力が停止される(時点t24)。
次に、図11(b)を用いて、大当り遊技中において開閉羽根15が開放されて第2始動口13に遊技球が入球するときの開放報知演出及び入球報知演出の流れについて説明する。大当り遊技中において、スピーカSpは、第2の楽曲を出力する(時点t30)。そして、長開放普通当りに基づく普通当り遊技の開始にともなって開閉羽根15が開状態に動作されると、同時に、スピーカSpから開放報知音の出力が開始される(時点t31)。即ち、スピーカSpからは、大当り遊技中であっても、開放報知音が出力される。
その後、遊技球が第2始動口13に入球し、第2始動センサSE2で検知されると、同時に、発光ランプ21aが点灯される一方で、スピーカSpから入球報知音が出力されない(時点t32)。即ち、スピーカSpから第2の楽曲が出力されているときには、入球報知音が出力されない。続いて、第2始動センサSE2で遊技球が検知されてから所定時間が経過すると、発光ランプ21aが消灯される(時点t33)。そして、普通当り遊技の終了にともなって開閉羽根15が閉状態に動作されると、同時に、スピーカSpからの開放報知音の出力が停止される(時点t34)。
以上のように、本実施形態では、スピーカSpからは、第2始動センサSE2により遊技球が検知された場合の入球報知音について、大当り遊技中においては、開放報知音が出力されない。言い換えれば、スピーカSpからは、第2の楽曲が出力されている状況においては、入球報知音が出力されない。
以上詳述したように、本実施形態は、上述した効果(1),(8)に加えて、以下の効果を有する。
(18)第2の楽曲が出力されているときには、第2始動センサSE2により遊技球が検知された場合の入球報知音が出力されないため、第2の楽曲による演出効果が低下してしまうことを抑制できる。したがって、スピーカSpが出力する音によって、より効果的に遊技を楽しませることができ、遊技に対する興趣を向上できる。
(19)通常状態である場合に、第2の楽曲が出力されるときと出力されないときとがある。そして、遊技状態が同一であっても、第2の楽曲が出力されていれば、入球報知音が出力されない。このため、遊技状態に関係なく、第2の楽曲が出力されている場合には、第2の楽曲による演出効果が低下してしまうことを抑制できる。
(20)大当り遊技中であるときには、入球報知音が出力されないため、大当り遊技演出による演出効果が低下してしまうことを抑制できる。したがって、大当り遊技演出によって、より効果的に大当り遊技中の遊技を楽しませることができ、遊技に対する興趣を向上できる。
(21)第2始動センサSE2で遊技球が検知された際、スピーカSpから入球報知音が出力されない場合であっても、発光ランプ21aが点灯されるため、遊技球が第2始動口13に入球したことを遊技者に認識させ易くできる。
(22)入球報知音が出力されない状況下であっても開放報知音は出力されるため、遊技者に対して、第2始動口13に遊技球が入球したことは報知できなくとも、開閉羽根15の状態を報知できる。これによれば、第2始動口13に遊技球が入球し易い状態であることを遊技者に認識させ易くできるため、第2始動口13に遊技球を入球させるという遊技性をより楽しませることができる。
(23)入球報知音は、第2の楽曲が出力されている場合には出力されないため、入球報知音の出力によって、大当り遊技中における第2の楽曲による演出効果が低下してしまうことを抑制できる。したがって、大当り遊技に対する興趣を向上できる。
(24)第2の楽曲が出力されているときには、入球報知音が出力されない。これによれば、第2の楽曲による演出効果が低下してしまうことを抑制しつつも、引き続き第2始動口13に遊技球を入球させるという遊技性を楽しませることができる。したがって、スピーカSpが出力する音によって、より効果的に遊技を楽しませることができ、遊技に対する興趣を向上できる。
なお、上記実施形態は、次のような別の実施形態(別例)にて具体化できる。
・第1実施形態において、大当り遊技中である場合、大当り遊技中でない場合よりも小さい音量で開放報知音を出力するようにしてもよい。この場合、統括制御用CPU31aは、大当り遊技中において、長開放普通当りを特定可能な普通図柄指定コマンドを入力すると、大当り遊技中でない場合よりも小さい音量で開放報知音の出力を開始させることを指示する制御コマンドを生成し、音制御用CPU33aに出力するとよい。
・第1実施形態において、大当り遊技中であるか否かを音制御用CPU33aが特定可能とする場合、統括制御用CPU31aは、大当り遊技中であるか否かに関係なく、普通図柄指定コマンドの入力を契機として開放音出力コマンドを出力してもよい。この場合、音制御用CPU33aは、大当り遊技中に開放音出力コマンドを入力したときには、開放報知音を出力させない、又は大当り遊技中でないときよりも開放報知音を小さい音量で出力させるように制御するとよい。
・第2実施形態において、大当り遊技中である場合、大当り遊技中でない場合よりも小さい音量で入球報知音を出力するようにしてもよい。この場合、統括制御用CPU31aは、大当り遊技中において、第2入球コマンドを入力すると、大当り遊技中でない場合よりも小さい音量で入球報知音の出力を開始させることを指示する制御コマンドを生成し、音制御用CPU33aに出力するとよい。
・第2実施形態において、大当り遊技中であるか否かを音制御用CPU33aが特定可能とする場合、統括制御用CPU31aは、大当り遊技中であるか否かに関係なく、第2入球コマンドの入力を契機として入球音出力コマンドを出力してもよい。この場合、音制御用CPU33aは、大当り遊技中に入球音出力コマンドを入力したときには、入球報知音を出力させない、又は大当り遊技中でないときよりも入球報知音を小さい音量で出力させるように制御するとよい。
・各実施形態において、開放報知音や入球報知音は、遊技状態に応じて出力されるか否かが異ならされてもよい。即ち、スピーカSpからは、特定の遊技状態である場合に、開放報知音及び入球報知音のうち何れか一方又は両方が出力されないようにしてもよい。
・例えば、スピーカSpからは、通常状態である場合に、開放報知音及び入球報知音が出力されないようにしてもよい。通常状態は、入球率向上状態と比較して、開閉羽根15が開状態に動作し難いため、第2始動口13に遊技球が入球することへの期待度が低い状態である。これに対し、本別例によれば、通常状態である場合には開放報知音及び入球報知音が出力されないことで、入球率向上状態との差異をより際立たせることができるため、入球率向上状態が付与されたときの興趣をより効果的に向上できる。
・また例えば、スピーカSpからは、入球率向上状態が付与されている場合に、開放報知音及び入球報知音が出力されないようにしてもよい。入球率向上状態では、開閉羽根15が開状態に動作し易くなり、第2始動口13に遊技球が入球し易くなる。この場合に、開放報知音及び入球報知音が出力されると、かえって煩わしさを感じさせてしまう場合がある。これに対し、本別例によれば、入球率向上状態中には開放報知音及び入球報知音が出力されないため、遊技者に煩わしさを感じさせてしまうことを抑制できる。
・また例えば、入球率向上状態として、非入球率向上状態よりも単位時間当たりの第2始動口13への遊技球の入球率が高い第1入球率向上状態と、該第1入球率向上状態よりも更に単位時間当たりの第2始動口13への遊技球の入球率が高い第2入球率向上状態とを備えてもよい。そして、スピーカSpからは、第1入球率向上状態と第2入球率向上状態との何れか一方である場合に、開放報知音及び入球報知音が出力されないようにしてもよい。これによれば、複数の入球率向上状態について、差異をより際立たせることができ、遊技者の興趣を向上できる。
・また、各実施形態において、開放報知音や入球報知音は、遊技状態及び出力中の音に応じて出力されるか否かが異ならされてもよい。即ち、スピーカSpからは、特定の遊技状態である場合であって、且つ所定の音が出力されているときに、開放報知音及び入球報知音のうち何れか一方又は両方が出力されないようにしてもよい。例えば、スピーカSpからは、通常状態である場合であって、且つ第2の楽曲が出力されているときに、開放報知音及び入球報知音のうち何れか一方又は両方が出力されないようにしてもよい。
・各実施形態において、第2の楽曲は、大当り遊技中のうち一部の期間で出力されてもよい。この場合、第1実施形態では、スピーカSpからは、大当り遊技中であって、且つ第2の楽曲が出力されている状況において、開放報知音が出力されないようにしてもよい。同様に、第2実施形態では、スピーカSpからは、大当り遊技中であって、且つ第2の楽曲が出力されている状況において、入球報知音が出力されないようにしてもよい。即ち、大当り遊技中であって、且つ第2の楽曲が出力されている状況を特定状況としてもよい。
・各実施形態において、第2の楽曲は、大当り遊技中以外の期間においても出力されてもよい。この場合、第1実施形態では、スピーカSpからは、大当り遊技中であるか否かにかかわらず、第2の楽曲が出力されている状況において、開放報知音が出力されないようにしてもよい。同様に、第2実施形態では、スピーカSpからは、大当り遊技中であるか否かにかかわらず、第2の楽曲が出力されている状況において、入球報知音が出力されないようにしてもよい。
・各実施形態において、スピーカSpからは、開放報知音に代えて又は加えて、開閉羽根15が開状態となることを予告する開放予告音を出力してもよい。この場合、スピーカSpからは、大当り遊技中である場合には開放予告音が出力されなくてもよいし、大当り遊技中である場合と大当り遊技中でない場合の何れであっても開放予告音が出力されてもよい。
・各実施形態において、開放報知音の出力を開始するタイミングや停止するタイミングは、適宜変更してもよい。例えば、開放報知音は、開閉羽根15が開状態となったときに出力が開始される一方で、開閉羽根15が閉状態となるよりも前に出力が停止されてもよい。また例えば、開放報知音は、開閉羽根15が閉状態から開状態となる動作を開始したときに出力が開始される一方で、開閉羽根15が開状態となったときに出力が停止されてもよい。この場合、開放報知音の出力によって、開閉羽根15の状態を認識させ易くしつつも、開放報知音が長期間にわたって出力され続けることで遊技者に煩わしさを感じさせてしまうことを抑制できる。
・各実施形態において、普通当りの種類に応じて、スピーカSpから出力される開放報知音の種類を異ならせてもよい。例えば、スピーカSpからは、第2の普通当りに基づく普通当り遊技において開閉羽根15が開状態となる場合、第1の開放報知音が出力される一方で、第3の普通当りに基づく普通当り遊技において開閉羽根15が開状態となる場合、第2の開放報知音が出力されてもよい。この場合、統括制御用CPU31aは、第2の普通当りを特定可能な普通図柄指定コマンドを入力したときと、第3の普通当りを特定可能な普通図柄指定コマンドを入力したときとで、異なる開放音出力コマンドを音制御用CPU33aに出力するようにしてもよい。また、同様に、普通当りの種類に応じて、スピーカSpから出力される入球報知音の種類を異ならせてもよいし、発光ランプ21aの発光態様を異ならせてもよい。
・各実施形態において、主制御用CPU30aは、長開放普通当りに基づく普通当り遊技を終了させる場合と、短開放普通当りに基づく普通当り遊技を終了させる場合とで、異なる普通図柄終了コマンドを生成してもよい。この場合、統括制御用CPU31aは、短開放普通当りに基づく普通当り遊技を終了させることを特定可能な普通図柄終了コマンドを入力したときには、開放音停止コマンドや開放報知消灯コマンドを生成しないようにするとよい。即ち、統括制御用CPU31aは、スピーカSpから開放報知音を出力させていない場合や、発光ランプ21aを点灯させていない場合には、開放音停止コマンドや開放報知消灯コマンドを生成しないようにするとよい。また、主制御用CPU30aは、長開放普通当りに基づく普通当り遊技を終了させる場合には、普通図柄終了コマンドを生成する一方で、短開放普通当りに基づく普通当り遊技を終了させる場合には、普通図柄終了コマンドを生成しないようにしてもよい。
・各実施形態において、スピーカSpからは、短開放動作態様で開閉羽根15が動作している場合に第2始動センサSE2で遊技球が検知されたときには、入球報知音が出力されなくてもよい。
・各実施形態において、統括制御用CPU31aは、主制御用CPU30aから入力した特定のコマンドに基づいて、入球音停止コマンドを生成するようにしてもよい。また、第2実施形態において、統括制御用CPU31aは、主制御用CPU30aから入力した特定のコマンドに基づいて、入球報知消灯コマンドを生成するようにしてもよい。この場合、主制御用CPU30aは、第2入球コマンドを出力してから所定時間が経過したことを契機として、特定のコマンドを生成し、統括制御用CPU31aに出力する。そして、統括制御用CPU31aは、特定のコマンドを入力すると、入球音停止コマンドや入球報知消灯コマンドを生成するとよい。これによれば、主制御用CPU30aと、統括制御用CPU31a及び音制御用CPU33aとの間や、主制御用CPU30aと、統括制御用CPU31a及びランプ制御用CPU34aとの間で、制御のタイミングがずれてしまうことを抑制できる。本別例において、第2入球コマンドを生成してから所定時間が経過することが、所定条件の成立に相当する。
・各実施形態において、開放報知音や入球報知音の出力の対象とする入球口は、適宜変更してもよい。例えば、大入賞口14が開放される(大入賞口扉16が開状態となる)ことを契機として開放報知音を出力してもよいし、大入賞口14内のカウントセンサSE3で遊技球が検知されたことを契機として入球報知音を出力してもよい。
・また、大入賞口14内のカウントセンサSE3で遊技球が検知されたことを契機として入球報知音を出力する場合、1回のラウンド遊技中において、規定個数を超える遊技球の入球(所謂、オーバー入賞)があったときに入球報知音が出力されるようにしてもよい。一方で、規定個数以下の遊技球の入球があったときには、入球報知音が出力されない、又は規定個数を超える遊技球の入球があったときよりも入球報知音が小さい音量で出力されるようにしてもよい。
・各実施形態において、開放報知音の出力の対象とする入球口と、入球報知音の出力の対象とする入球口とを異なる入球口としてもよい。例えば、第2始動口13が開放される(開閉羽根15が開状態となる)ことを契機として開放報知音を出力する一方で、第1始動口12内の第1始動センサSE1で遊技球が検知されたことを契機として入球報知音を出力してもよい。この場合、第1始動口12が第1の入球口に相当し、第2始動口13が第2の入球口に相当する。また、第1始動センサSE1が検知手段に相当する。
・各実施形態において、発光部21の配設位置は適宜変更してもよい。例えば、第2始動口13や開閉羽根15そのものに配設されていてもよい。また、第2始動口13に遊技球を到達させるために遊技球を打ち出す目印となる位置に配設されていてもよい。即ち、発光部21は、開閉羽根15が開状態となることや第2始動センサSE2で遊技球が検知されたことを報知可能な位置に配設されていればよい。
・第1実施形態において、発光ランプ21aは、開閉羽根15が長開放動作態様で動作することを報知する専用の手段でなくてもよく、例えば、第2始動センサSE2で遊技球が検知されたときや、大当り遊技が付与されたときなど、他の契機で発光してもよい。この場合、発光ランプ21aは、開閉羽根15が長開放動作態様で動作することを契機として発光するときには、他の契機で発光するときとは異なる専用の発光態様で発光するとよい。ここで、発光態様とは、発光するときの色や、点灯時間、点灯及び消灯のタイミングなどである。これによれば、開閉羽根15が長開放動作態様で動作するとき以外の機会でも、発光ランプ21a効果的に利用しつつも、開閉羽根15が長開放動作態様で動作することの報知を遊技者に認識し易くすることができる。また、同様に、第2実施形態において、発光ランプ21aは、第2始動口13に入球した遊技球が第2始動センサSE2で検知されたことを報知する専用の手段でなくてもよい。
・各実施形態において、普通当りの種類は、適宜変更してもよい。例えば、短開放普通当りを備えず、全ての普通当りを遊技球が第2始動口13に入球し得る長開放普通当りとしてもよい。また、開閉羽根15が複数回開放される普通当り遊技を付与する普通当りを備えてもよい。例えば、実質的に第2始動口13に遊技球が入球し得ない短時間だけ開閉羽根15を開状態とする短開放と、該短開放よりも開閉羽根15が開放される時間が長い長開放と、を含む複数回の開放が行われる動作態様で開閉羽根15が動作する普通当り遊技を付与する普通当りを備えてもよい。このとき、スピーカSpからは、普通当り遊技の開始から終了までの間、継続して開放報知音が出力されてもよいし、普通当り遊技中において、開閉羽根15が開放されている期間のみ開放報知音が出力されてもよい。この場合、主制御用CPU30aは、開閉羽根15が開状態となる毎に開閉羽根15が開状態となったことを示す開放コマンドを生成して統括制御用CPU31aに出力するとともに、開閉羽根15が閉状態となる毎に開閉羽根15が閉状態となったことを示す閉鎖コマンドを生成して統括制御用CPU31aに出力するとよい。そして、統括制御用CPU31aは、開放コマンドを入力する毎に開放音出力コマンドを生成して音制御用CPU33aに出力するとともに、閉鎖コマンドを入力する毎に開放音停止コマンドを生成して音制御用CPU33aに出力するとよい。また、スピーカSpからは、普通当り遊技中において、短開放が行われるときには開放報知音が出力されず、長開放が行われるときに開放報知音が出力されてもよい。同様に、第1実施形態において、発光ランプ21aは、普通当り遊技の開始から終了までの間、継続して点灯してもよいし、普通当り遊技中において、開閉羽根15が開放されている期間のみ点灯してもよい。また、発光ランプ21aは、普通当り遊技中において、短開放が行われるときには点灯せず、長開放が行われるときに点灯してもよい。
・各実施形態では、開放報知演出として、スピーカSpからの開放報知音の出力及び発光ランプ21aの発光とは異なる演出を実行してもよい。例えば、開放報知演出として、演出表示装置11の画像表示部GHにおける画像の表示により開閉羽根15が開状態となることを報知する演出を実行してもよい。この場合、演出表示装置11が演出実行手段に相当し、演出表示装置11の画像表示部GHにおける画像の表示が特定の演出に相当する。即ち、特定の演出は発光演出でなくてもよく、演出実行手段は発光部の発光により演出を実行する手段でなくてもよい。
・各実施形態では、入球報知演出として、スピーカSpからの入球報知音の出力及び発光ランプ21aの発光とは異なる演出を実行してもよい。例えば、入球報知演出として、演出表示装置11の画像表示部GHにおける画像の表示により第2始動センサSE2で遊技球が検知されたことを報知する演出を実行してもよい。この場合、演出表示装置11が演出実行手段に相当し、演出表示装置11の画像表示部GHにおける画像の表示が特別の演出に相当する。即ち、特別の演出は発光演出でなくてもよく、演出実行手段は発光部の発光により演出を実行する手段でなくてもよい。
・各実施形態において、発光部21及び発光ランプ21aの構成は適宜変更してもよい。例えば、発光ランプ21aは、該発光ランプ21aが発した光を所定の反射位置で反射させた反射光によって第2始動口13又は第2始動口13の近傍を発光させることにより、各種の報知を行う発光手段(所謂、間接照明)であってもよい。この場合、発光ランプ21aの反射光により発光する部分が発光部に相当する。また例えば、発光ランプ21aは、遊技盤YBの前面に設けられた透明性を有する板状の部材と、該板状の部材の外周の少なくとも一部に設けられ、該板状の部材内に光を導入する発光体と、を有する導光板であってもよい。そして、所謂エッジライト方式によって、発光体から板状の部材内に導入された光を遊技者に向けて放射させることにより、遊技者から見て、第2始動口13に重なる位置又は第2始動口13の近傍に画像を表示させることで、各種の報知を行うようにするとよい。この場合、板状の部材において画像が表示される部分が発光部に相当する。即ち、各実施形態において、発光手段は、該発光手段自体が第2始動口13や第2始動口13の近傍に設けられていなくてもよく、該発光手段によって発光する発光部が第2始動口13や第2始動口13の近傍に設けられていればよい。
・また、各実施形態において、発光部21は、発光ランプ21a自体に設けられたレンズなどの部材であってもよい。つまり、各実施形態において、遊技盤YBにおいて開閉羽根15の近傍には、発光ランプ21a自体が配設されていてもよい。
・各実施形態は、遊技球が特定領域を通過することを契機に確変状態を付与する遊技機(所謂V確変機)に具体化してもよい。また、各実施形態は、次の大当りが付与されるまで確変状態を付与するパチンコ遊技機に具体化してもよい。この場合、確変状態を付与しない大当りを備えるとよい。また例えば、転落抽選に当選したことを契機として確変状態を終了するパチンコ遊技に具体化してもよい。また、確変機能を備えていないパチンコ遊技機に具体化してもよい。
・各実施形態は、入球率向上機能を備えていないパチンコ遊技機に具体化してもよい。
・各実施形態において、統括制御基板31と、表示制御基板32と、音制御基板33と、ランプ制御基板34と、のうち一部または全部の基板を同一の基板としてもよい。
・各実施形態において、統括制御基板31の構成を省略してもよい。例えば、主制御基板30から表示制御基板32や音制御基板33、ランプ制御基板34のなどに制御コマンドを出力してもよい。また例えば、表示制御基板32と、音制御基板33と、ランプ制御基板34と、の全ての機能を備えた副制御基板を備え、該副制御基板が、主制御基板30から入力した制御コマンドに基づいて演出表示装置11やスピーカSp、装飾ランプLaを制御してもよい。また例えば、音制御基板33と、ランプ制御基板34と、の両方の機能を備えた音ランプ制御基板を備え、該音ランプ制御基板がスピーカSpや装飾ランプLaを制御してもよい。この場合、主制御基板30から表示制御基板32に制御コマンドを出力してもよいし、音ランプ制御基板から表示制御基板32に制御コマンドを出力してもよい。
・各実施形態において、第1始動口12を省略してもよい。この場合、第2始動口13は、開閉羽根15が閉状態である場合であっても遊技球が入球可能となるように構成するとよい。
・各実施形態は、複数種類の特別図柄を用いるパチンコ遊技機に具体化してもよい。この場合、第1始動口12に遊技球が入球したことを契機として第1の特別図柄を用いた特別図柄変動ゲームの始動条件を成立させる一方で、第2始動口13に遊技球が入球したことを契機として第2の特別図柄を用いた特別図柄変動ゲームの始動条件を成立させるとよい。
・各実施形態は、特別図柄のみを用いるパチンコ遊技機に具体化してもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(イ)閉状態及び該閉状態よりも前記入球口に遊技球が入球し易い開状態をとり得る開閉手段を備え、前記出力手段からは、前記開閉手段が前記開状態となる場合の開放音について、前記特定の状況であっても前記開放音が出力される。
(ロ)前記特定状況音は、大当り遊技中に出力される。
(ハ)遊技球が入球可能な入球口と、前記入球口に入球した遊技球を検知する検知手段と、閉状態及び該閉状態よりも前記入球口に遊技球が入球し易い開状態をとり得る開閉手段と、音を出力する出力手段と、発光部を発光させる発光手段と、を備え、前記開閉手段は、予め定めた特定の動作態様で開閉動作可能であり、前記特定の動作態様は、少なくとも1回は前記開閉手段が開放される動作態様であり、前記発光手段の発光部は、前記開閉手段又は前記開閉手段の近傍に設けられており、前記発光手段は、前記開閉手段が前記特定の動作態様で動作する場合に前記発光部を発光させる一方で、前記特定の動作態様の終了を契機として前記発光部を消灯させるようになっており、前記出力手段からは、前記検知手段により遊技球が検知された場合の検知音について、特定状況音が出力されている場合には、前記検知音が出力されない、又は前記特定状況音が出力されていない場合に前記検知音が出力されるときの音量よりも小さい音量で前記検知音が出力されるとともに、前記開閉手段が前記特定の動作態様で動作する場合の開放音について、前記特定状況音が出力されている場合には、前記開放音が出力されない、又は前記特定状況音が出力されていない場合に前記開放音が出力されるときの音量よりも小さい音量で前記開放音が出力されるようになっており、前記発光手段は、前記出力手段から前記特定状況音が出力されている場合であっても前記発光部を発光可能であり、前記特定状況音は、特定の遊技状態中に出力され得ることを特徴とする遊技機。
(ニ)遊技球が入球可能な入球口と、前記入球口に入球した遊技球を検知する検知手段と、閉状態及び該閉状態よりも前記入球口に遊技球が入球し易い開状態をとり得る開閉手段と、前記開閉手段を制御する開閉制御手段と、音を出力する出力手段と、発光部を発光させる発光手段と、情報を生成する情報生成手段と、前記情報生成手段が生成した情報に基づいて各種の制御を行う制御手段と、を備え、前記開閉制御手段は、予め定めた特定の動作態様で開閉動作するように前記開閉手段を制御可能であり、前記発光手段の発光部は、前記入球口又は前記入球口の近傍に設けられており、前記情報生成手段は、前記検知手段により遊技球が検知された場合に検知情報を生成する一方で、前記開閉手段が前記特定の動作態様で動作する場合に第1の動作情報を生成するとともに、前記特定の動作態様の終了を契機として第2の動作情報を生成し、前記制御手段は、前記検知情報を入力した場合に前記出力手段から検知音を出力させる一方で、前記第1の動作情報を入力した場合に前記出力手段から開放音を出力させるとともに前記発光手段の発光部を発光させ、前記第2の動作情報を入力した場合に前記発光手段の発光部を消灯させるようになっており、前記出力手段からは、前記検知音について、特定状況音が出力されている場合には、前記検知音が出力されない、又は前記特定状況音が出力されていない場合に前記検知音が出力されるときの音量よりも小さい音量で前記検知音が出力されるとともに、前記開放音について、前記特定状況音が出力されている場合には、前記開放音が出力されない、又は前記特定状況音が出力されていない場合に前記開放音が出力されるときの音量よりも小さい音量で前記開放音が出力されるようになっており、前記出力手段から前記特定状況音が出力されている場合であっても、前記第1の動作情報を入力した場合に前記発光手段の発光部が発光されるようになっており、前記特定状況音は、特定の遊技状態中に出力され得ることを特徴とする遊技機。
(ホ)遊技球が入球可能な入球口と、前記入球口に入球した遊技球を検知する検知手段と、閉状態及び該閉状態よりも前記入球口に遊技球が入球し易い開状態をとり得る開閉手段と、前記開閉手段を制御する開閉制御手段と、音を出力する出力手段と、発光部を発光させる発光手段と、情報を生成する情報生成手段と、前記情報生成手段が生成した情報に基づいて各種の制御を行う制御手段と、を備え、前記開閉制御手段は、予め定めた特定の動作態様で開閉動作するように前記開閉手段を制御可能であり、前記発光手段の発光部は、前記入球口又は前記入球口の近傍に設けられており、前記情報生成手段は、前記検知手段により遊技球が検知された場合に検知情報を生成する一方で、前記開閉手段が前記特定の動作態様で動作する場合に第1の動作情報を生成するとともに、前記特定の動作態様の終了を契機として第2の動作情報を生成し、前記制御手段は、前記検知情報を入力した場合に前記出力手段から検知音を出力させる一方で、前記第1の動作情報を入力した場合に前記発光手段の発光部を発光させるとともに、前記第2の動作情報を入力した場合に前記発光手段の発光部を消灯させるようになっており、前記出力手段からは、前記検知音について、特定状況音が出力されている場合には、前記検知音が出力されない、又は前記特定状況音が出力されていない場合に前記検知音が出力されるときの音量よりも小さい音量で前記検知音が出力されるようになっており、前記制御手段には、前記情報生成手段が生成した情報に基づいて所定の指示情報を生成する指示手段と、前記指示手段が生成した指示情報に基づいて前記発光手段を制御する発光制御手段と、が含まれ、前記第1の動作情報は複数種類あり、前記指示情報には、前記発光手段の発光部の発光を指示する発光指示情報が含まれ、前記指示手段は、前記第1の動作情報のうち少なくとも一部である複数の情報について、同一の発光指示情報を生成するようになっており、前記特定状況音は、特定の遊技状態中に出力され得ることを特徴とする遊技機。
SE2…第2始動センサ(検知手段)、Sp…スピーカ(出力手段)、13…第2始動口(入球口)、15…開閉羽根(開閉手段)、21…発光部21(発光部)、21a…発光ランプ(演出実行手段、発光手段)、30…主制御基板、30a…主制御用CPU(開閉制御手段、情報生成手段)、31…統括制御基板、31a…統括制御用CPU(制御手段、指示手段)、33…音制御基板、33a…音制御用CPU(制御手段、音制御手段)、34…ランプ制御基板、34a…ランプ制御用CPU(制御手段、発光制御手段)。

Claims (1)

  1. 遊技球が入球可能な第1の入球口と、
    前記第1の入球口に入球した遊技球を検知する検知手段と、
    遊技球が入球可能な第2の入球口と、
    閉状態及び該閉状態よりも前記第2の入球口に遊技球が入球し易い開状態をとり得る開閉手段と、
    前記開閉手段を制御する開閉制御手段と、
    音を出力する出力手段と、
    発光部を発光させる発光手段と、
    情報を生成する情報生成手段と、
    前記情報生成手段が生成した情報に基づいて各種の制御を行う制御手段と、を備え、
    前記開閉制御手段は、予め定めた特定の動作態様で開閉動作するように前記開閉手段を制御可能であり、
    前記情報生成手段は、前記開閉手段が前記特定の動作態様で動作する場合には、特定状況音が出力されているか否かにかかわらず同一の第1の情報を生成する一方で、前記特定の動作態様の終了を契機として第2の情報を生成するようになっており、
    前記制御手段は、
    前記開閉手段が前記開状態となる場合の開放音と、前記検知手段により遊技球が検知された場合の検知音と、を前記出力手段から出力させる制御が可能であり
    前記特定状況音が出力されていないときに前記第1の情報を入力したときには、前記出力手段から前記開放音を出力させるとともに前記発光手段の発光部を発光させ、
    前記特定状況音が出力されているときに前記第1の情報を入力したときには、前記出力手段から前記開放音を出力させない、又は前記特定状況音が出力されていないときに前記開放音が出力されるときの音量よりも小さい音量で前記開放音を出力させる一方で前記発光手段の発光部を発光させ、
    前記第2の情報を入力した場合に前記発光手段の発光部を消灯させるようになっており、
    大当り遊技中である期間と前記大当り遊技中ではない期間とを含む特定の期間において、大当りの当選確率を低確率から高確率に変動させる確変状態が付与されておらず、且つ、前記第2の入球口への単位時間当たりの遊技球の入球率が向上される入球率向上状態が付与されていない遊技状態に制御されるようになっており、
    前記特定状況音は、前記特定の期間であって且つ前記大当り遊技中である場合、該大当り遊技中における一部の期間において出力されることを特徴とする遊技機
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