JP6675201B2 - 地中外殻構造体の構築方法 - Google Patents
地中外殻構造体の構築方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6675201B2 JP6675201B2 JP2016004893A JP2016004893A JP6675201B2 JP 6675201 B2 JP6675201 B2 JP 6675201B2 JP 2016004893 A JP2016004893 A JP 2016004893A JP 2016004893 A JP2016004893 A JP 2016004893A JP 6675201 B2 JP6675201 B2 JP 6675201B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- joint
- elements
- shell structure
- concave
- underground
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Description
前記多数の角型鋼殻エレメントの内、一つ置きの角型鋼殻エレメントを先行エレメントとし、先行エレメントを設置した後、隣接する二つの先行エレメントの間に設置される角型鋼殻エレメントを閉合エレメントとし、かつ前記先行エレメントは、頂版、底版及び側壁によって構成されるとともに、前記頂版の上面であってその両端部と、前記底版の下面であってその両端部とにそれぞれ閉合エレメント側に開口を向けたコ字状断面の凹型継手を備えているとともに、前記閉合エレメントは、頂版、底版及び側壁によって構成されるとともに、前記頂版の両端部と、前記底版の両端部とにそれぞれ前記凹型継手内に挿入される板状の凸型継手を備えており、
前記先行エレメントを推進工法により地中に設置するにあたり;先行エレメント用掘進機として、四隅の凹型継手部分を掘削できる継手部カッターを装備した掘進機を用い、前記先行エレメントを前記先行エレメント用掘進機に後続させながら地中に設置するとともに、前記継手部カッターによって掘削した領域を置換材によって置換しておき、
次いで、前記閉合エレメントを推進工法により地中に設置するに当たり;前記閉合エレメントの凸型継手を設置済みの先行エレメントの凹型継手内に嵌合させた状態とし、閉合エレメント用掘進機に後続させながら地中に設置し、
前記先行エレメントの凹部継手内にグラウト材を充填することにより各エレメント間の止水を行った後、隣接するエレメント間の隔壁を撤去してエレメント間を連通させ、前記エレメント内部にコンクリートを充填して構造体を構築した後、この構造体の内部の土砂を掘削することにより地中に外殻構造体を構築することを特徴とする地中外殻構造体の構築方法が提供される。
本発明では、角型鋼殻エレメント1…、2…(以下、単にエレメントという。)の割り付けに当たって、図1に示されるように、多数の角型鋼殻エレメント1…、2…の内、一つ置きの角型鋼殻エレメントを先行エレメント1、1…として割り付け(着色で示したエレメント)、好ましくはすべての先行エレメント1、1…を設置した後、隣接する二つの先行エレメント1、1の間に設置される角型鋼殻エレメントを閉合エレメント2、2…として割り付ける(白抜きで示したエレメント)。すなわち、従来のように、設置済みの鋼殻エレメントに隣接する鋼殻エレメントを継手同士を嵌合させながら順番に推進設置していく手順によるのではなく、図2にも示されるように、一つ置きの角型鋼殻エレメントを先行エレメント1、1…として設置した後、隣接する二つの先行エレメント1、1の間に閉合エレメント2を設置する手順による。従って、施工誤差が分散し累積することが無いため、たとえ長距離施工であってもすべてのエレメントを円滑に設置できるようになる。
前記パッキン5A、5Bは、両側からそれぞれ開口中央方向に向けて延びる板厚約0.3〜1.0mm程度の2枚の屈曲板状体を対向させることによって構成され、外側端部が凹型継手の開口縁に固定され、中央端側が自由端とされることにより板バネとして作用するものである。前記パッキン5A、5Bの自由端同士は、突き合わされるように設けられている。閉合エレメント2の板状の凸型継手25を嵌合させたときに、パッキン5A、5Bが溝部内側に向けて拡開するようになる。
更に、図示されるように、前記パッキン5A,5Bの外側には、前記開口の両側からそれぞれ開口中央方向に向けて延びる板バネ状の補助パッキン6A,6Bを設けることもできる。前記止水部Sを二重のパッキンによって構成することにより、確実な止水を図ることができる。また、これら二重のパッキンの間に、シール材を注入しておくことにより、更に確実な止水を図ることができる。
前記パッキン5A、5B及び補助パッキン6A、6Bの取り付けは、外側に配設された押え金具7A(7B)を介して、ボルト8A(8B)によって固設されている。
前記先行エレメント1の推進設置時に先頭に装備される掘削機3(以下、先行エレメント用掘削機という。)は、前面部分に、図6に示されるように、先行エレメント1の断面形状で掘削するために、回転式掘削ヘッド30と、遊星カッター31、31…と、サブカッター32とを備えたカッター部を備える。また、前面部分に、掘削面の四隅に前記凹型継手14〜17を含む領域を掘削するための継手部カッター33〜36が装備されている。具体的には、先行エレメント用掘削機4の四隅にそれぞれ、3方向に伸びるスポーク状の掘削アームからなる継手カッター33〜36が装備されている。
先ず、最初に前述した先行エレメント1、1…を推進工法により地中に設置する。発進部から先行エレメント用掘削機3を発進させるとともに、この掘削機3の後部に所定長さの先行エレメント1を順次継ぎ足しながら後続させ、かつ発進部に設置された元押しジャッキにより先行エレメント1の後部から推力を与えるようにする。
(1)上記形態例では、すべての先行エレメント1,1…を設置した後、先行エレメント1,1の間に閉合エレメント2を設置する手順としたが、閉合エレメント2は両側の先行エレメント1,1の設置が完了していれば、それらの間に設置することが可能であるため、すべての先行エレメント1,1…の設置が完了する前の任意の時期に設置するようにしてもよい。
Claims (6)
- 断面視で周方向に閉合するように、継手を介して相互に連結された多数の角型鋼殻エレメントを推進工法により地中に設置した後、前記角型鋼殻エレメント内にコンクリートを充填して構造体を構築し、その後に構造体の内部の土砂を掘削し、地中に外殻構造体を構築する地中外殻構造体の構築方法において、
前記多数の角型鋼殻エレメントの内、一つ置きの角型鋼殻エレメントを先行エレメントとし、先行エレメントを設置した後、隣接する二つの先行エレメントの間に設置される角型鋼殻エレメントを閉合エレメントとし、かつ前記先行エレメントは、頂版、底版及び側壁によって構成されるとともに、前記頂版の上面であってその両端部と、前記底版の下面であってその両端部とにそれぞれ閉合エレメント側に開口を向けたコ字状断面の凹型継手を備えているとともに、前記閉合エレメントは、頂版、底版及び側壁によって構成されるとともに、前記頂版の両端部と、前記底版の両端部とにそれぞれ前記凹型継手内に挿入される板状の凸型継手を備えており、
前記先行エレメントを推進工法により地中に設置するにあたり;先行エレメント用掘進機として、四隅の凹型継手部分を掘削できる継手部カッターを装備した掘進機を用い、前記先行エレメントを前記先行エレメント用掘進機に後続させながら地中に設置するとともに、前記継手部カッターによって掘削した領域を置換材によって置換しておき、
次いで、前記閉合エレメントを推進工法により地中に設置するに当たり;前記閉合エレメントの凸型継手を設置済みの先行エレメントの凹型継手内に嵌合させた状態とし、閉合エレメント用掘進機に後続させながら地中に設置し、
前記先行エレメントの凹部継手内にグラウト材を充填することにより各エレメント間の止水を行った後、隣接するエレメント間の隔壁を撤去してエレメント間を連通させ、前記エレメント内部にコンクリートを充填して構造体を構築した後、この構造体の内部の土砂を掘削することにより地中に外殻構造体を構築することを特徴とする地中外殻構造体の構築方法。 - 前記置換材は、低強度性能と、掘削壁崩壊防止性能と、止水性能とを備えた材料が用いられる請求項1記載の地中外殻構造体の構築方法。
- 前記先行エレメントの凹型継手の開口部に止水部を備えているとともに、該止水部は前記開口の両側からそれぞれ開口中央方向に向けて延びる板バネ状のパッキンを有し、前記凹継手と凸継手の嵌合時に、前記板状の凸型継手が前記パッキンを拡開させるように変形させながら前記両側のパッキンの間に嵌挿されるようにしてある請求項1、2いずれかに記載の地中外殻構造体の構築方法。
- 隣接するエレメント同士を上部及び下部に配設した複数の鋼棒により相互に連結する請求項1〜3いずれかに記載の地中外殻構造体の構築方法。
- 前記閉合エレメント用掘削機は、前記先行エレメントの凹型継手の開口部近傍の土砂を破砕するための継手部補助カッターを装備している請求項1〜4いずれかに記載の地中外殻構造体の構築方法。
- 前記先行エレメントの凹型継手と、前記閉合エレメントの凸型継手との嵌合部の内面側に防水シートを張設して二重の止水構造とする請求項1〜5いずれかに記載の地中外殻構造体の構築方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016004893A JP6675201B2 (ja) | 2016-01-14 | 2016-01-14 | 地中外殻構造体の構築方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016004893A JP6675201B2 (ja) | 2016-01-14 | 2016-01-14 | 地中外殻構造体の構築方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017125340A JP2017125340A (ja) | 2017-07-20 |
JP6675201B2 true JP6675201B2 (ja) | 2020-04-01 |
Family
ID=59363832
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016004893A Active JP6675201B2 (ja) | 2016-01-14 | 2016-01-14 | 地中外殻構造体の構築方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6675201B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3124279B2 (ja) * | 1988-10-07 | 2001-01-15 | 三井化学株式会社 | 禾本科植物の葉緑体dna |
JP3044288B2 (ja) * | 1997-03-05 | 2000-05-22 | 郵政省通信総合研究所長 | 無線通信基本サービスシステム |
JP2004351157A (ja) * | 2003-05-30 | 2004-12-16 | Yamaha Corp | 情報発音装置 |
-
2016
- 2016-01-14 JP JP2016004893A patent/JP6675201B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2017125340A (ja) | 2017-07-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5781574B2 (ja) | オープンシールド機の発進反力装置 | |
JP5529087B2 (ja) | オープンシールド機のプレスバー | |
JP4205615B2 (ja) | シールドトンネルの合流部の構築方法 | |
JP4295272B2 (ja) | オープンシールド工法で使用するフリクションカットプレートおよびその固定方法 | |
KR101567742B1 (ko) | Phc파일 및 이를 이용한 지하 구조물 시공방법 | |
JP6675201B2 (ja) | 地中外殻構造体の構築方法 | |
JP2007077587A (ja) | 地下構造物の構築方法 | |
JP5806576B2 (ja) | パイプルーフ及びパイプルーフの構築方法 | |
JP6307136B2 (ja) | オープンシールド工法 | |
JP6602676B2 (ja) | 地中外殻構造体の構築方法 | |
JP5246426B2 (ja) | 地下構造物の構築方法 | |
JP6714060B2 (ja) | 地下構造物の施工法 | |
JP2016079660A (ja) | オープンシールド工法 | |
JP5960785B2 (ja) | オープンシールド工法用コンクリート函体 | |
JP2018053466A (ja) | オープンシールド工法 | |
JPH0762436B2 (ja) | オープンシールド工法 | |
JP3784373B2 (ja) | 推進管及び大断面トンネルの施工方法 | |
JP5136344B2 (ja) | 矩形トンネルおよび矩形トンネルの構築工法 | |
JP4824633B2 (ja) | 掘削機構 | |
JP7121108B2 (ja) | 推進工法併用のオープンシールド工法 | |
JP6039734B1 (ja) | オープンシールド工法 | |
JP3766423B2 (ja) | 擁壁の構築方法 | |
JP5066281B2 (ja) | 掘削工法 | |
JP2008013976A (ja) | 連結トンネルの構築方法 | |
JP6019690B2 (ja) | トンネル拡幅工法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A80 | Written request to apply exceptions to lack of novelty of invention |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A80 Effective date: 20160120 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20181221 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190918 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20190918 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20191114 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20200304 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20200310 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6675201 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |