JP6675113B2 - アンテナ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、アンテナ装置に関する。
従来、電磁波を送受信することによって障害物を検出するレーダ装置として、車両用のレーダ装置が広く知られている。車両用のレーダ装置は、走行中の障害物の検知、後方からの追い越し車両の検知などに用いられる。このようなレーダ装置が車両に取り付けられる場合には、車両のバンパ内に設置されることが多い。しかし、レーダ装置が車両のバンパ内に設置されると、バンパ自体が電磁波を反射するため、レーダ装置の検知性能が劣化するという問題がある。
バンパ等のカバー部材に起因するレーダ装置の検知性能の劣化を抑制する方法として、例えば特許文献1には、カバー部材の厚さを最適化する技術が開示されている。
特開2003−240838号公報
ところで、カバー部材により反射された電磁波は、レーダ装置におけるアンテナ装置との間で多重反射を起こす。カバー部材の厚さを最適化したとしても、アンテナ装置とカバー部材との間の多重反射により、レーダ装置の検知性能が劣化する可能性がある。
本発明は、カバー部材とアンテナ装置との間で発生する電磁波の多重反射を低減し、レーダ装置の検知性能の劣化を抑制することを目的とする。
本発明のアンテナ基板は、基板と、前記基板の一方の面に配置され、電磁波の送受信を行うアンテナ素子と、前記基板の前記一方の面における前記アンテナ素子とは異なる位置に配置され、電磁波の受信を行う共振素子と、前記共振素子に伝送線路を介して電気的に接続され、前記共振素子の共振周波数において電力を消費させる抵抗部とを備え、前記抵抗部は、前記基板の他方の面側に離れて設けられた電波吸収体である。
本発明によれば、カバー部材とアンテナ装置との間で発生する電磁波の多重反射を低減することができ、レーダ装置の検知性能の劣化を抑制することが可能となる。
カバー部材とアンテナ装置との位置関係を模式的に示す図 電磁波の強度変化を示すグラフ 第1の実施の形態に係るアンテナ装置を示す断面図 電磁波の強度変化を示すグラフ シミュレーションモデルの上面図 シミュレーションモデルの断面図 シミュレーションモデルの上面図 シミュレーションモデルの断面図 シミュレーション結果のグラフ シミュレーション結果のグラフ 第2の実施の形態に係るアンテナ装置を示す断面図 第3の実施の形態に係るアンテナ装置を示す断面図 第4の実施の形態に係るアンテナ装置を示す断面図 第5の実施の形態に係るアンテナ装置を示す断面図
以下、本発明の各実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。説明については、特に車両に設置される車両用レーダ装置を例とする。各実施の形態において、同一の構成には、同一符号を付し、重複する説明は省略する。なお、以下に示す全ての図は、構成を模式的に示したものであり、説明を容易なものとするため、各要素の寸法を誇張して示しており、また、必要に応じて要素を省略して示している。
まず、図1を用いて、アンテナ装置とカバー部材との間に発生する電磁波の挙動について説明する。図1は、アンテナ装置とカバー部材との位置関係を模式的に示す図である。図1において、アンテナ装置1は、基板2と、アンテナ素子3と、反射板4とを備える。5はカバー部材である。アンテナ素子3は、基板2の両面のうち、カバー部材5と対向する面2aに配置されている。反射板4は、アンテナ素子3よりも広い面積を有しており、基板2の内部に配置されている。
アンテナ装置1が送信用のアンテナである場合、電磁波は、アンテナ素子3から、カバー部材5へ向けて放射される。アンテナ素子3から放射された電磁波は、アンテナ装置1とカバー部材5との間の空間を伝わり、カバー部材5へ到達する。
カバー部材5へ到達した電磁波のうち、一部は、カバー部材5を透過し、一部は、アンテナ装置1へ向けて反射される。カバー部材5で反射された電磁波は、アンテナ装置1の反射板4へ到達する。反射板4へ到達した電磁波は、カバー部材5へ向けて再反射される。
アンテナ素子3から放射される電磁波は、連続的に放射されるため、反射板4で再反射された電磁波は、アンテナ素子3から放射された電磁波と重なる。重ね合わされた電磁波(以下、「重ね合わせ電磁波」という。)は、アンテナ素子3から放射された電磁波と、反射板4で再反射された電磁波との位相差により、強められたり弱められたりする。そのため、実質的なアンテナ放射の電磁波が、強くなったり弱くなったりするように捉えられる。この現象により、アンテナ装置1から放射される電磁波の強弱が変化する。
ここで、カバー部材5で反射された電磁波が、反射板4で再反射され、アンテナ素子3から放射された電磁波と重ね合わされる場合を考える。
まず、カバー部材5で反射する電磁波は、カバー部材5の比誘電率をεc、カバー部材5の厚さをd、カバー部材5の外側の空間における誘電率をε0として、下記の式(1)で表される。
Figure 0006675113
カバー部材5の内部での電磁波の波長をλeとすると、式(1)におけるβは、
Figure 0006675113
で表される。
また、カバー部材5の外側の空間での電磁波の波長をλとすると、λeは、
Figure 0006675113
で表される。
よって、式(1)におけるβdは、
Figure 0006675113
と表すことができる。
ここで、アンテナ素子3から放射される電磁波の位相を0、アンテナ素子3のカバー部材5と対向する面3aと、カバー部材5のアンテナ装置1と対向する面5aとの距離をlとすると、式(1)は、下記の式(2)で表すことができる。
Figure 0006675113
ここで、上述のとおり、カバー部材5で反射された電磁波は、反射板4へ到達し、カバー部材5へ向けて再反射される。なお、実際には、再反射は、基板2の面2aと、反射板4の両方で起こると考えられる。しかしながら、基板2の厚さは、λに対して十分小さい。それゆえ、基板2の面2aで再反射された電磁波が、重ね合わせ電磁波へ及ぼす影響は、反射板4で再反射された電磁波が、重ね合わせ電磁波へ及ぼす影響に比べて十分小さい。そのため、ここでは反射板4での再反射についてのみ考慮する。
反射板4のカバー部材5と対向する面4aに到達する電磁波は、アンテナ素子3から放射される電磁波の位相を0とすると、基板2の面2aと、反射板4の面4aとの距離をt、基板2の比誘電率をεbとして、下記の式(3)で表される。
Figure 0006675113
また、反射板4は、インピーダンスが十分小さく、ショート端と同じと考えられるため、反射板4での再反射は、逆相全反射となる。
さらに、反射板4で再反射された電磁波は、アンテナ素子3から放射される電磁波と重なるまでに、tだけ進行する。したがって、アンテナ素子3の面3aにおいて、アンテナ素子3から放射される電磁波と重なる再反射の電磁波は、下記の式(4)で表される。
Figure 0006675113
アンテナ素子3から放射される電磁波のパワーを1、位相を0とすると、アンテナ素子3から放射される電磁波と、反射板4で再反射された電磁波との重ね合わせ電磁波は、下記の式(5)で表される。
Figure 0006675113
ここで、図2に、εc=3、εb=4、d=3(mm)、t=0.2(mm)として、アンテナ素子3の面3aとカバー部材5の面5aとの距離l(mm)を変化させた場合の、重ね合わせ電磁波の強度を表したグラフを示す。図2において、縦軸は、重ね合わせ電磁波の強度、横軸は、アンテナ素子3の面3aと、カバー部材5の面5aとの距離l(mm)である。
図2に示すように、重ね合わせ電磁波は、距離lによって強度が変化する。これは、距離lに応じて、アンテナ素子3から放射される電磁波と、反射板4で再反射された電磁波との位相差が変化するためである。
したがって、アンテナ装置1の車両への設置に際し、距離lを最適化したとしても、アンテナ装置1の設置時における設置作業のバラつき、車両走行時の振動により、距離lが変化することで、アンテナ装置1の電磁波の放射強度は、容易に変動する。
アンテナ装置を構成する部品のうち、反射板、GND(グランド)等の実装部品は、導電体で形成されるため、電磁波を反射する。また、基板の表面も電磁波を反射する。そのため、アンテナ素子から放射され、カバー部材で反射された電磁波が、反射板、GND等の実装部品、基板の表面で再反射されることで、このような問題を発生させる要因となり得る。
本発明は、アンテナ素子から放射され、カバー部材で反射された電磁波が、反射板、GND等の実装部品、基板の表面へ到達することを抑制することで、再反射の発生を抑制しようとするものである。
(第1の実施の形態)
図3は、第1の実施の形態に係るアンテナ装置における、アンテナ装置とカバー部材との位置関係を模式的に示す図である。なお、以下の説明では、図3における左右方向をX方向とし、右方向を+X方向、左方向を−X方向とする。また、図3における紙面奥行き方向をY方向とし、紙面奥方向を+Y方向、紙面手前方向を−Y方向とする。また、図3における上下方向をZ方向とし、上方向を+Z方向、下方向を−Z方向とする。
アンテナ装置10は、基板11、アンテナ素子12、共振素子13、伝送線路14、抵抗15、及び反射板16を備える。17はカバー部材である。
基板11は、電気絶縁性基材からなり、XY方向に延在する平板状の部材である。基板11を構成する電気絶縁性基材としては、高周波特性のよい材料、例えばポリフェニレンエーテル(PPE)樹脂からなるPPE基材、ポリテトラフオロエチレン(PTFE)樹脂からなるPTFE基材、液晶ポリマー(LCP)、ポリイミド(PI)等を用いることができる。
また、基板11を構成する電気絶縁性基材として、ガラスエポキシ基材、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂と無機フィラーとを含むコンポジット材を用いることもできる。熱硬化性樹脂としては、例えばエポキシ樹脂等が挙げられる。添加する無機フィラーとしては、例えばAl、SiO、MgO、AlN等のフィラーを用いることができる。
アンテナ素子12は、金属等の導体からなり、XY方向に延在する平板状の部材である。アンテナ素子12は、基板11のカバー部材17と対向する面11aに配置されている。アンテナ素子12は、カバー部材17と対向する面12aを有する。アンテナ素子12は、不図示の制御装置により制御され、カバー部材17に向けて電磁波を放射する。
共振素子13は、金属等の導体からなり、XY方向に延在する平板状の部材である。共振素子13は、基板11の面11aに配置されている。共振素子13は、カバー部材17と対向する面13aを有する。共振素子13は、一例として、アンテナ素子12と同一形状であり、アンテナ素子12と同じ利得を有している。共振素子13は、電磁波を受信する。
伝送線路14は、金属等の導体からなり、基板11をZ方向に貫通して設けられている。伝送線路14の+Z方向端部は共振素子13に接続され、−Z方向端部は後述する抵抗15に接続されている。伝送線路14は、共振素子13と、抵抗15とを、電気的に接続している。なお、伝送線路14は、マイクロストリップ等のXY方向の配線、ビア、スルーホール等の電気的接続も含む。
抵抗15は、金属等の導体からなり、基板11のうち、面11aとは反対側の面11bに配置されている。抵抗15は、伝送線路14を介して共振素子13と接続されており、共振素子13の共振周波数において、共振素子13が受信した電磁波の電力を消費させる。
反射板16は、金属等の導体からなり、基板11の内部に設けられている。反射板16は、共振素子13から放射され、カバー部材17で反射された電磁波を再反射する。反射板16は、カバー部材17と対向する面16aを有する。
ここで、共振素子13を、伝送線路14を介して抵抗15に接続した場合の効果について説明する。本実施の形態では、アンテナ装置に、送信及び受信を行うアンテナ素子とは別に、電波の吸収を行う共振素子を設け、カバー部材からの反射波を吸収させることで、再反射の影響を低減させる。
アンテナ素子12から放射される電磁波と、反射板16で再反射される電磁波とを重ね合わせた重ね合わせ電磁波は、共振素子13を設けなかった場合の基板11の面11aでの反射率を1とし、共振素子13を設けた場合の基板11の面11aでの反射率をRとしたとき、下記の式(6)で表される。
Figure 0006675113
図4は、反射率を0.5とした場合の、アンテナ素子12から放射される電磁波と、反射板16で再反射される電磁波との重ね合わせ電磁波の強度を示したグラフである。図4において、縦軸は、重ね合わせ電磁波の強度、横軸は、アンテナ素子12の面12aと、カバー部材17のアンテナ装置10と対向する面17aとの距離l(mm)である。図4において、実線は、共振素子13を設けた場合、破線は、共振素子13を設けない場合の重ね合わせ電磁波の強度をそれぞれ示す。
図4に示すように、共振素子13を設けた場合、重ね合わせ電磁波の強度は、約0.8から約1.2の間で推移する。一方、共振素子13を設けない場合、重ね合わせ電磁波の強度は、約0.6から約1.4の間で推移する。すなわち、基板11の面11aに共振素子13を配置するほうが、基板11の面11aに共振素子13を配置しないより、電磁波の強度のバラつきを抑制することができる。
共振素子を設けることで、電磁波の強度のバラつきを抑制することができることを、シミュレーション解析により検証した。
図5A及び図5Bは、共振素子を設けないアンテナ装置モデルの上面図及び断面図である。なお、図5Aでは、カバー部材を省略している。
図5A及び図5Bに示すアンテナ装置20において、基板21は、X方向寸法を24mm、Y方向寸法を24mm、Z方向寸法を0.12mm、比誘電率を3に設定されている。図5Aに示すように、アンテナ素子22は、基板21における+Z方向の面の中心に配置される。アンテナ素子22としては、パッチアンテナを用い、79GHzで放射が最大となるように設定されている。
図5Bに示すように、アンテナ装置20から+Z方向に所定距離離れた位置に、カバー部材27が配置される。カバー部材27は、X方向寸法を100mm、Y方向寸法を100mm、Z方向寸法を3mm、比誘電率を5に設定されている。
図6A及び図6Bは、共振素子を設けたアンテナ装置モデルの上面図及び断面図である。なお、図6Aでは、カバー部材を省略している。
図6Aに示すように、アンテナ装置30は、アンテナ装置20の構成に加えて、複数の共振素子33をアンテナ素子32を取り囲むようにX方向及びY方向に並べて配置している。図6Bに示すように、アンテナ装置30から+Z方向に所定距離離れた位置に、カバー部材37が配置される。カバー部材37の構成は、カバー部材27の構成と同じである。
図7及び図8に、解析結果を示す。図7は、共振素子を設けない場合の解析結果であり、図8は、共振素子を設けた場合の解析結果である。図7及び図8は、各方位におけるアンテナ装置20の放射利得を示している。図7及び図8において、縦軸は利得(dBi)、横軸は放射方位(deg.)である。また、図7及び図8では、基板21からカバー部材27までの距離を、20mmから21mmまで、0.25mm刻みで変化させた結果を重ねて示している。
図7に示すように、共振素子を設けない場合、放射方位0度方向において、利得は、−5dBiから+10dBiまで、15dBの幅で変化する。
一方、共振素子を設けた場合、図8に示すように、放射方位0度方向において、利得の変化幅は、−2dBiから+6dBiまでの8dBであり、共振素子を設けない場合に比べて、利得の変化幅が小さく抑えられていることがわかる。
以上説明したように、第1の実施の形態によれば、基板11のカバー部材17と対向する面11aにおけるアンテナ素子12とは異なる位置に、共振素子13を設け、共振素子13を、伝送線路14を介して抵抗15に接続したので、アンテナ装置10とカバー部材17との間で発生する電磁波の多重反射を低減し、レーダ装置の検知性能のバラつきを低減することができる。
(第2の実施の形態)
図9は、第2の実施の形態に係るアンテナ装置を模式的に示す図である。アンテナ装置40は、基板41、アンテナ素子42、共振素子43、第1〜第4伝送線路44A〜44D、半導体IC45、反射板46を備える。47はカバー部材、48は半田ボールである。
アンテナ素子42は、基板41をZ方向に貫通する第1伝送線路44A、基板41の−Z方向の面に形成された第2伝送線路44B、及び半田ボール48を介して、後述する半導体IC45の第1回路45Aに接続されている。
共振素子43は、基板41をZ方向に貫通する第3伝送線路44C、基板41の−Z方向の面に形成された第4伝送線路44D、及び半田ボール48を介して、後述する半導体IC45の第2回路45Bに接続されている。
半導体IC45は、アンテナ素子42に電気的に接続され、アンテナ装置40における信号処理を行う第1回路45Aを有する。また、半導体IC45は、第1回路45Aとは電気的に独立しており、アンテナ装置40の信号処理は行わず、アンテナ素子42が放射する電磁波の周波数信号を減衰させる第2回路45Bを有している。共振素子43は、第2回路45Bに接続される。
なお、共振素子43を、第2回路45Bに代えて、アンテナ素子42の放射する電磁波の周波数に対する抵抗成分を持つ素子に接続してもよい。このような素子としては、例えば、アンテナ装置40の信号処理で使用されていない高周波アンプが挙げられる。
このようにすることで、信号を減衰させる抵抗部を新規に設けることなく、既存の半導体ICを利用して信号を減衰させることが可能となる。
(第3の実施の形態)
図10は、第3の実施の形態に係るアンテナ装置を模式的に示す図である。アンテナ装置50は、基板51、アンテナ素子52、第1共振素子53、伝送線路54、第2共振素子55、反射板56A、GND56Bを備える。57はカバー部材である。
基板51は、抵抗成分を有する樹脂で構成されている。また、図10に示すように、第1共振素子53は、伝送線路54を介して、基板51の内部に設けられた第2共振素子55に接続されている。
第3の実施の形態では、基板51の内部に第2共振素子55を設けることで、基板51の内部に電磁波を閉じ込めながら、基板51を構成する樹脂の抵抗成分により、アンテナ素子52が放射する電磁波の周波数信号を減衰させることができる。
特に、車両用レーダ装置として広く用いられているミリ波帯のレーダ装置では、基板を多層構造とし、アンテナ面に、誘電正接が小さい高価な基板を用い、回路用に、誘電正接が大きい安価な基板を用いることが行われる。第2共振素子55を、誘電正接が大きい基板へ接続することで、信号をより効率的に減衰させることが可能となる。
(第4の実施の形態)
図11は、第4の実施の形態に係るアンテナ装置を模式的に示す図である。アンテナ装置60は、基板61、アンテナ素子62、共振素子63、第1伝送線路64、第2伝送線路65、反射板66A、GND66Bを備える。67はカバー部材である。
図11に示すように、共振素子63は、第1伝送線路64を介して、基板61の内部において先端が開放もしくは短絡されている第2伝送線路65に接続されている。こうすることで、第3の実施の形態と同様に、基板61の内部に電磁波を閉じ込めながら、信号を減衰させることができる。
なお、本実施の形態の場合、第2伝送線路65の先端で信号が反射されるが、第2伝送線路65の長さが十分長いか、基板61の材料として誘電正接が大きい材料を用いることによって、反射された信号も十分減衰させることができる。誘電正接の大きい基板材料としては、例えばガラスエポキシ、PPEが挙げられる。
(第5の実施の形態)
図12は、第5の実施の形態に係るアンテナ装置を模式的に示す図である。アンテナ装置70は、基板71、アンテナ素子72、第1共振素子73、伝送線路74、第2共振素子75A、電波吸収体75B、反射板76を備える。77はカバー部材である。
図12に示すように、第1共振素子73は、伝送線路74を介して基板71の−Z方向の面に設けられた第2共振素子75Aに接続されている。電波吸収体75Bは、第2共振素子75Aから−Z方向に所定距離離れた位置に設けられている。第1共振素子73から第2共振素子75Aに伝送された信号は、電磁波として空間へ放出され、対向する電波吸収体75Bへ到達し、吸収される。
電波吸収体75Bとしては、例えば、カーボン粒子、フェライトを用いることができる。また、吸収させる電磁波の周波数の1/4の厚さを有する誘電体と、導体を張り合わせたものを用いることができる。このようにすることで、アンテナ装置を大型化させることなく、信号を減衰させることができる。
さらに、複数の第1共振素子を1つの第2共振素子に接続するようにすれば、第2共振素子の個数低減及び電波吸収体の小型化が可能となる。
以上、各実施の形態について説明した。各実施の形態において、アンテナとして、公知のループ型アンテナ、定在波型アンテナ、マイクロストリップ型アンテナを用いた場合にも、同様の効果を得ることができる。
本発明にかかるアンテナ装置は、車両用のレーダ装置に有用である。
1 アンテナ装置
2 基板
2a 面
3 アンテナ素子
3a 面
4 反射板
4a 面
5 カバー部材
5a 面
10、20、30、40、50、60、70 アンテナ装置
11、21、31、41、51、61、71 基板
11a、11b 面
12、22、32、42、52、62、72 アンテナ素子
12a 面
13、33、43、63 共振素子
13a 面
14、54、74 伝送線路
15 抵抗
16、46、76 反射板
17、27、37、47、57、67、77 カバー部材
44A〜44D 第1〜第4伝送線路
45 半導体IC
45A 第1回路
45B 第2回路
48 半田ボール
53 第1共振素子
55 第2共振素子
56A、66A 反射板
56B、66B GND
64 第1伝送線路
65 第2伝送線路
73 第1共振素子
75A 第2共振素子
75B 電波吸収体

Claims (3)

  1. 基板と、
    前記基板の一方の面に配置され、電磁波の送受信を行うアンテナ素子と、
    前記基板の前記一方の面における前記アンテナ素子とは異なる位置に配置され、電磁波の受信を行う共振素子と、
    前記共振素子に伝送線路を介して電気的に接続され、前記共振素子の共振周波数において電力を消費させる抵抗部とを備え
    前記抵抗部は、前記基板の他方の面側に離れて設けられた電波吸収体である、アンテナ装置。
  2. 前記アンテナ素子に伝送線路を介して電気的に接続され、前記抵抗部とは電気的に独立して設けられ、前記アンテナ素子が受信した電磁波の信号処理を行う処理部をさらに備え、前記処理部及び前記抵抗部は集積回路として形成されている、請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 前記共振素子は、前記アンテナ素子と同一形状である、請求項1に記載のアンテナ装置。
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