JP6674399B2 - 液体処理装置 - Google Patents

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本発明は、液体処理装置に関する。
工場排水処理施設など浄水システムにおいては、液体試料の浮遊物を効率的に分離除去できる仕組みが求められている。浮遊物とは、例えば液中に分散した状態で存在する固形成分である濁質や液体成分である液滴等の物質であり、分離対象物を指す。
従来、液体試料を送液しながら浮遊物を分離する方法として、液体試料に超音波を照射して浮遊物を分離する方法がある。例えば、特許文献1(国際公開第2016/042832号)には、「油性成分と水性成分を含む乳濁液を分離する乳濁液分離装置であって、乳濁液を供給される乳濁液供給部と、分離された乳濁液を排出する乳濁液排出部と、乳濁液供給部に接続された流路部を有しており、乳濁液供給部と乳濁液排出部とは、第一と第二の配管ユニットを介して接続され、配管ユニットは、流路部を挟み対向するように配置された超音波振動素子と超音波反射部材とから構成される」と開示されている。
国際公開第2016/042832号
特許文献1の乳濁液分離装置では、照射された超音波によって流路部内に定在波が形成され、当該定在波によって凝集された濁質は、沈降速度が大きくなり、流路部の鉛直下方向(配管ユニットの底部)に沈降する。
しかし、特許文献1の配管ユニットの底部に沈降した濁質は、例えば次の2つが原因となり、その殆どが配管ユニット底部に堆積してしまい、超音波振動素子を長時間連続駆動すると流路部が閉塞してしまうおそれがある。(1)沈降した濁質は、その下流方向への移動が配管ユニット同士を接続する節部によって妨げられ、滞留する。(2)配管ユニットの底部近傍は流れの境界層領域であるため乳濁液の流れが遅く、沈降した濁質が滞留しやすい。
本発明の目的は、液体試料から分離した浮遊物を、液体の流れを妨げないように効率的に排除する技術を提供することにある。
本願は、上記課題の少なくとも一部を解決する手段を複数含んでいるが、その例を挙げるならば、以下のとおりである。
本発明の一態様は、液体試料から浮遊物を分離する液体処理装置であって、前記液体試料を供給する供給ユニットと、前記液体試料を排出する排出ユニットと、前記供給ユニットに接続される供給側配管ユニットと、前記供給側配管ユニットから前記液体試料が供給される第1の送液方向と前記排出ユニットへ前記液体試料が排出される第2の送液方向とが異なるように、前記供給側配管ユニットと前記排出ユニットを接続する方向変換配管ユニットと、を備える。前記供給側配管ユニットは、当該供給側配管ユニット内を流れる前記液体試料に超音波を照射する超音波照射部を備え、前記方向変換配管ユニットは、前記供給側配管ユニットと接続する液体供給口と、前記排出ユニットと接続する液体排出口と、前記供給側配管ユニット内で超音波によって分離された浮遊物を排出するための第1の浮遊物排出口とを備え、前記第1の浮遊物排出口は、前記液体供給口に対向する位置に設けられる。
本発明によれば、液体試料から分離した浮遊物を、液体の流れを妨げないように効率的に排除することができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の第1実施形態に係る液体処理装置の構成例を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る供給側配管ユニットの構成例を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る超音波の照射方向を説明する図である。 本発明の第1実施形態に係る濁質の挙動を説明する図である。 本発明の第2実施形態に係る液体処理装置の構成例を示す図である。 本発明の第3実施形態に係る液体処理装置の構成例を示す図である。 分離した濁質の排出性能に関する参考実施例の構成を示す図である。 分離した濁質の排出性能に関する参考実施例の結果を示す図である。 本発明の第4実施形態に係る液体処理装置の構成例を示す図である。 本発明の第4実施形態に係る方向変換配管ユニットの構成例を示す図である。 本発明の第5実施形態に係る液体処理装置の構成例を示す図である。 本発明の第6実施形態に係る液体処理装置の構成例を示す図である。 本発明の第7実施形態に係る液体処理装置の構成例を示す図である。 本発明の第8実施形態に係る液体処理装置の構成例を示す図である。 本発明の第9実施形態に係る液体処理装置の構成例を示す図である。
以下、本発明の複数の実施形態について、図面を参照して説明する。各実施形態の構成の説明では、理解のため、互いに直交する3軸(X、Y、Z)を用いる。XY軸方向は水平面に一致し、Z軸方向は鉛直方向に一致する。もちろん、各実施形態の構成は、厳密にXYZ軸に一致していなくても、実質的に同じ作用効果を達成できる範囲内の変更は許容される。
各実施形態に係る液体処理装置は、1つ以上の種類の浮遊物を含む液体試料から、浮遊物を分離及び排出するための構成を有する。浮遊物とは、例えば液中に分散した状態で存在する固形成分である濁質や液体成分である液滴等の物質であり、分離対象物を指す。各実施形態に係る液体処理装置は、液体試料の送液過程において、その流路内で超音波を照射することにより、液体試料を濃縮液と清澄液とに分離して、それぞれ異なる排出口から排出する。分離後の清澄液とは、液体処理装置に供給された元の液体試料よりも、体積あたりの液中の浮遊物数が少なくなった液を指す。また、分離後の濃縮液とは、液体処理装置に供給された元の液体試料よりも、体積あたりの液中の浮遊物数が多くなった液を指す。以下では、液体試料として濁質を含む懸濁液あるいは油滴を含む乳濁液を例に挙げて説明する。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係る液体処理装置10Aの構成例を示す図である。この液体処理装置10Aで処理される液体試料は、例えば濁質を含む懸濁液である。図中の矢印Sは、液体試料が供給される位置及び方向を示し、矢印D1及びD2は、液体試料が排出される位置及び方向を示す。また、図中の矢印Fは、液体試料の流路を示す。図2は、供給側配管ユニット12の構成例を示す図である。
液体処理装置10Aは、複数のユニットを連結することで組み上げられる。具体的には、液体処理装置10Aは、液体試料の流路Fの上流側から順に、供給ユニット11と、供給側配管ユニット12と、方向変換配管ユニット14と、排出ユニット15とを備える。
供給ユニット11は、筐体の内部に形成された空洞部(破線の内側、「流路部」と呼んでもよい)と、筐体のZ軸方向上面に設けられた供給口111と、筐体のZ軸方向下面に設けられた排出口112とを備える。供給口111は、例えば、液体試料を押し出すポンプ、液体試料が収容される容器、液体試料を送液する他の配管ユニット等の他の装置あるいはユニットに接続され、液体試料が供給される。排出口112は、供給側配管ユニット12の供給口121に接続される。
図2に示すように、供給側配管ユニット12は、筐体の内部に形成された空洞部と、筐体のZ軸方向上面に設けられた供給口121と、筐体のZ軸方向下面に設けられた排出口122とを備える。空洞部は、そのXY断面が矩形となる直方体状である。排出口122は、方向変換配管ユニット14の供給口141に接続される。
また、供給側配管ユニット12は、超音波照射部124と、駆動部125とを備える。超音波照射部124は、平面状の振動面を有し、この振動面が供給側配管ユニット12の外壁のYZ面に当接するように設置される。超音波照射部124は、駆動部125に接続され、駆動部125から出力される電気信号によって駆動される。駆動された超音波照射部124は、その振動面を振動させてX軸プラス方向に超音波を照射し、空洞部内を流れる液体試料を励振する。後述するように、照射された超音波は、供給側配管ユニット12の内壁123で反射され、定在波が形成される。超音波照射部124は、例えば、ピエゾ方式の超音波振動素子を備えて構成される。
駆動部125は、制御部13に接続される。制御部13は、液体処理装置10Aに備えられてもよいし、外部の装置に備えられてもよい。制御部13は、例えば、駆動部125を制御することで、超音波照射部124のオンオフを制御する。また、制御部13は、例えば、ポンプのオンオフや圧力を制御することで、液体試料の流れを制御することができてもよい。制御部13は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)等を含むマイクロコンピュータや、専用ハードウェア回路により実現することができる。
方向変換配管ユニット14は、筐体の内部に形成された空洞部と、筐体のZ軸方向上面に設けられた供給口141及び排出口142と、筐体のZ軸方向下面に設けられた浮遊物排出口143とを備える。供給口141及び排出口142は、互いにX軸方向に離間した位置に配置されており、供給口141に液体試料が供給される送液方向(Z軸マイナス方向)と排出口142から液体試料が排出される送液方向(Z軸プラス方向)とが反対となるように配置されている。排出口142は、排出ユニット15の供給口151に接続され、液体試料(清澄液)を排出する。浮遊物排出口143は、供給口141と対向する位置に配置されており、すなわち供給口141に液体試料が供給される送液方向(Z軸マイナス方向)の正面に配置されている。浮遊物排出口143は、例えば、液体試料を貯める容器、液体試料を処理する装置、液体試料を送液する他の配管ユニット等の他の装置あるいはユニットに接続され、液体試料(濃縮液)を排出する。
排出ユニット15は、筐体の内部に形成された空洞部と、筐体のZ軸方向下面に設けられた供給口151と、筐体のZ軸方向上面に設けられた排出口152とを備える。排出口152は、例えば、液体試料を吸引するポンプ、液体試料が収容される容器、液体試料を送液する他の配管ユニット等の他の装置あるいはユニットに接続され、液体試料(清澄液)を排出する。
上記の各ユニットを連結することで、各ユニットの空洞部が連通し、流路Fを形成することができる。Sから供給された液体試料は、供給ユニット11、及び供給側配管ユニット12を経て、方向変換配管ユニット14に到達する。方向変換配管ユニット14に流入した液体試料の一部は、排出ユニット15を経て、D1に排出される。方向変換配管ユニット14に流入した液体試料の他の一部は、D2に排出される。
図3は、超音波の照射方向を説明する図である。超音波照射部124は、駆動部125からの電気信号E1によって駆動されると、電気信号を超音波振動に変換し、空洞部内で超音波UをX軸プラス方向に照射する。液体試料の送液方向は、Z軸マイナス方向であり、超音波Uの進行方向と直交する。超音波照射部124から照射された超音波Uは、流れる液体試料内を伝播し、対向する内壁123でその一部が反射され、これにより入射波と反射波が合成された定在波が形成される。超音波Uにより形成される定在波は、超音波照射部124に固有の周波数に応じた音場である。即ち、固有の周波数に応じて、音圧が低い領域である腹5と、音圧が高い領域である節6とが、X軸方向に沿って周期的に発現する。
図4は、濁質の挙動を説明する図である。供給側配管ユニット12の空洞部を流れる懸濁液内に、超音波照射によって音場が形成されると、腹5と節6がX軸方向に沿って繰り返し発生する。ここで、腹5と節6の間隔よりも十分小さな濁質が存在する場合、当該濁質は、その物性値に応じて腹5又は節6へ向かう力を受け、腹5又は節6の位置に捕捉される(図4では節6に捕捉される)。捕捉された濁質は、分子間力などにより凝集する。凝集して一定の大きさになった濁質は、自身の自重によって、Z軸マイナス方向に向かって沈降する。このようにして、懸濁液に含まれる少なくとも一部の濁質が分離及び濃縮される。
供給側配管ユニット12内で凝集及び沈降した濁質は、排出口122及び供給口141を経て方向変換配管ユニット14に到達する。沈降した濁質を含む濃縮液は、浮遊物排出口143からD2に排出される。残りの濁質を含む(望ましくは濁質を含まない)清澄液は、排出口142を経て排出ユニット15に到達し、排出口152からD1に排出される。なお、方向変換配管ユニット14内のX軸プラス方向への流れの速さは、沈降している濁質ができる限りX軸プラス方向に流されない程度に制御されるのが好ましい。制御部13は、例えばポンプの圧力を制御して、流れの速さ制御してもよい。
以上、本発明の第1実施形態について説明した。第1実施形態では、供給側配管ユニット12の排出口122の正面直下に、方向変換配管ユニット14の浮遊物排出口143が配置されている。また、方向変換配管ユニット14の排出口142は、供給口141と同一面の離間した位置に配置されている。これにより、超音波によって凝集された濁質は、その沈降方向にある浮遊物排出口143から効率的に排出され、液体試料の流れの妨害を低減することができる。
第1実施形態のある変形例では、液体処理装置10Aは、方向変換配管ユニット14と排出ユニット15との間に1つ以上の排出側配管ユニットを備えてもよい。排出側配管ユニットは、供給側配管ユニット12と同様の構成を備えるが、超音波照射部及び駆動部を備えない。
[第2実施形態]
第2実施形態の液体処理装置は、複数の配管ユニットで構成された供給側配管ユニット12を備える。以下、第1実施形態と同様の構成には同じ符号を付して説明を省略し、第1実施形態と異なる構成を中心に説明する。
図5は、第2実施形態に係る液体処理装置10Bの構成例を示す図である。液体処理装置10Bは、複数の供給側配管ユニット12を備え、各供給側配管ユニット12は、Z軸方向に連結される。各供給側配管ユニット12の構成は、第1実施形態と同様である。各供給側配管ユニット12の駆動部125は、制御部13に接続されている。制御部13は、各駆動部125を個別にオンオフ制御できてもよいし、全部を同時にオンオフ制御できてもよい。
Sから供給された液体試料は、供給ユニット11、及び複数の供給側配管ユニット12を経て、方向変換配管ユニット14に到達する。方向変換配管ユニット14に流入した液体試料の一部は、排出ユニット15を経て、D1に排出される。方向変換配管ユニット14に流入した液体試料の他の一部は、D2に排出される。
上流側の供給側配管ユニット12内で凝集及び沈降した濁質は、下流側の供給側配管ユニット12に到達する。下流側の供給側配管ユニット12内で凝集及び沈降した濁質は、方向変換配管ユニット14に到達する。
第2実施形態では、液体試料は、複数の供給側配管ユニット12内で超音波によって照射される。これにより、第1実施形態と比べ、上流側で凝集されなかった濁質が下流側で凝集され得るため、濁質の分離性能を向上することができる。また、複数の超音波照射部124を設けることにより、一部の超音波照射部124がメンテナンスされる場合でも、液体処理を継続することができる。
第2実施形態のある変形例では、複数の供給側配管ユニット12のうちの一部は、超音波照射部124及び駆動部125を備えていなくてよい。
[第3実施形態]
第3実施形態の液体処理装置は、方向変換配管ユニット14と排出ユニット15との間に1つ以上の排出側配管ユニットを備える。以下、第2実施形態と同様の構成には同じ符号を付して説明を省略し、第2実施形態と異なる構成を中心に説明する。
図6は、第3実施形態に係る液体処理装置10Cの構成例を示す図である。液体処理装置10Cは、方向変換配管ユニット14と排出ユニット15との間に1つ以上の排出側配管ユニット16(図6は複数の場合を示す)を備える。排出側配管ユニット16の構成は、供給側配管ユニット12の構成と同様である。各排出側配管ユニット16は、Z軸方向に連結される。最も上流側の排出側配管ユニット16の供給口は、排出口142と接続される。最も下流側の排出側配管ユニット16の排出口は、供給口151と接続される。各排出側配管ユニット16の駆動部は、制御部13に接続されている。制御部13は、各駆動部を個別にオンオフ制御できてもよいし、全部を同時にオンオフ制御できてもよい。
また、液体処理装置10Cは、方向変換配管ユニット14に替えて方向変換配管ユニット14Cを備える。方向変換配管ユニット14Cは、方向変換配管ユニット14の構成に加え、浮遊物排出口146を備える。浮遊物排出口146は、排出口142と対向する位置に配置されており、すなわち排出口142から液体試料が排出される送液方向(Z軸プラス方向)の反対側に配置されている。浮遊物排出口146は、例えば、液体試料を貯める容器、液体試料を処理する装置、液体試料を送液する他の配管ユニット等の他の装置あるいはユニットに接続され、液体試料(濃縮液)を排出する。
Sから供給された液体試料は、供給ユニット11(図6では省略)、及び複数の供給側配管ユニット12を経て、方向変換配管ユニット14Cに到達する。方向変換配管ユニット14Cに流入した液体試料の一部は、1つ以上の排出側配管ユニット16、及び排出ユニット15を経て、D1に排出される。方向変換配管ユニット14Cに流入した液体試料の他の一部は、D2及びD3に排出される。
複数の供給側配管ユニット12内で凝集及び沈降した濁質は、排出口122及び供給口141を経て方向変換配管ユニット14Cに到達する。沈降した濁質を含む濃縮液は、浮遊物排出口143及び浮遊物排出口146からそれぞれD2及びD3に排出される。1つ以上の排出側配管ユニット16内で凝集及び沈降した濁質は、排出口142を経て方向変換配管ユニット14Cに到達する。沈降した濁質を含む濃縮液は、浮遊物排出口146からD3に排出される。残りの濁質を含む(望ましくは濁質を含まない)清澄液は、排出ユニット15に到達し、排出口152からD1に排出される。
なお、連結された複数の供給側配管ユニット12のZ軸方向の長さを、1つ又は連結された複数の排出側配管ユニット16のZ軸方向の長さよりも大きくするのが好ましい。このようにすれば、サイフォンの原理を利用して送液することができるため、送液に使用するポンプの揚程を下げることができる。他の実施形態についても同様の原理を適用できる。
第3実施形態では、液体試料は、1つ以上の各排出側配管ユニット16内で超音波によって照射される。これにより、第2実施形態と比べ、供給側で凝集されなかった濁質が排出側で凝集され得るため、濁質の分離性能を向上することができる。また、複数の超音波照射部124を設けることにより、一部の超音波照射部124がメンテナンスされる場合でも、液体処理を継続することができる。
第3実施形態のある変形例では、複数の供給側配管ユニット12のうちの一部は、超音波照射部124及び駆動部125を備えていなくてよい。また、複数の排出側配管ユニット16のうちの一部は、超音波照射部124及び駆動部125を備えていなくてよい。
[参考実施例]
凝集及び沈降した濁質が効率的に排出されるかどうかを評価する参考的な実施例について説明する。
図7は、分離した濁質の排出性能に関する参考実施例の構成を示す図である。本実施例では、第3実施形態の液体処理装置10Cを模擬した液体処理装置10eを作製した。液体処理装置10eは、供給ユニット11e(100mm×40mm×80mm)と、2つの供給側配管ユニット12e(40mm×40mm×40mm)と、方向変換配管ユニット14e(140mm×40mm×60mm)と、排出側配管ユニット16e(40mm×40mm×40mm)と、排出ユニット15e(30mm×30mm×40mm)とを備える。
2つの供給側配管ユニット12e及び排出側配管ユニット16eには、それぞれYZ面に超音波照射部としての超音波振動素子124e(20mm×20mm)が貼付されている。各超音波振動素子124eは、共通の駆動部125eに接続され、共振周波数2.20MHzで駆動される。
方向変換配管ユニット14eには、Z軸方向下面に、2つの浮遊物排出口143e1,143e2(それぞれ内径2mm)を設けた。浮遊物排出口143e1は、供給口141eに対向する位置に配置されている。浮遊物排出口143e2は、供給口141eと排出口142eの中間点に対向する位置に配置されている。排出ユニット15eには、X軸方向右面に、排出口152e(内径2mm)を設けた。
浮遊物排出口143e1、浮遊物排出口143e2、及び排出口152eのそれぞれに、タイゴンチューブを介してポンプ(図示せず)を接続し、同じ流量で送液できるように設定した。
本実施例では、水道水にアルミナ粒子(平均粒径:2.8μm)を2g/Lの濃度で分散させた懸濁液をサンプル液(処理前濁度:182度)として用いた。アルミナ粒子の濃度はサンプル液の濁度に比例するため、液体処理装置10eの濁質排出性能における効果を検証すべく、処理前後のサンプル液の濁度を計測し、アルミナ粒子の排出性能を評価した。
具体的には、排出性能を評価するために、2つの計測を行った。第1の計測では、浮遊物排出口143e1及び排出口152eを開放し、浮遊物排出口143e2を密閉した状態で、上記サンプル液を供給ユニット11eに供給し(図中のS)、浮遊物排出口143e1から排出されるサンプル液の濁度(図中のA)と、排出口152eから排出されるサンプル液の濁度(図中のC)とを計測した。第2の計測では、浮遊物排出口143e2及び排出口152eを開放し、浮遊物排出口143e1を密閉した状態で、上記サンプル液を供給ユニット11eに供給し、浮遊物排出口143e2から排出されるサンプル液の濁度(図中のB)と、排出口152eから排出されるサンプル液の濁度とを計測した。いずれの計測においても、サンプル液を流速1.25mm/秒で送液しながら、超音波振動素子を出力9.3W/cmの電気信号で駆動させた。
図8は、分離した濁質の排出性能に関する参考実施例の結果を示す図である。図8のグラフでは、縦軸は処理後の濁度を示し、横軸は計測位置(A、B、C)を示す。図8のグラフの左側(a)は、第1の計測の結果を示し、右側(b)は、第2の計測の結果を示す。
第1の計測では、計測位置Aの濁度は301度まで上昇し、計測位置Cの濁度は51度まで低下した。すなわち、アルミナ粒子の濃度が処理前のサンプル液よりも高い濃縮液が浮遊物排出口143e1から排出され、アルミナ粒子の濃度が処理前のサンプル液よりも低い清澄液が排出口152eから排出されたことが分かる。
第2の計測では、計測位置Cの濁度は第1の計測の場合と同程度であるが、計測位置Bの濁度は139度までしか上昇しなかった。すなわち、アルミナ粒子の濃度が処理前のサンプル液よりも低い清澄液が浮遊物排出口143e2から排出され、アルミナ粒子の濃度が処理前のサンプル液よりも低い清澄液が排出口152eから排出されたことが分かる。
これらの比較結果から、浮遊物排出口143eを供給口141eに対向する位置に配置することで、より効率的に濁質を排出することができると言える。第2の計測では、第1の計測の場合と比べて、より多くの凝集及び沈降したアルミナ粒子が、方向変換配管ユニット14e内の浮遊物排出口143e2の左側底面に滞留していたと考えられる。
[第4実施形態]
第4実施形態の液体処理装置は、超音波照射部を備える方向変換配管ユニットを備える。以下、第1実施形態と同様の構成には同じ符号を付して説明を省略し、第1実施形態と異なる構成を中心に説明する。
図9は、第4実施形態に係る液体処理装置10Dの構成例を示す図である。図10は、方向変換配管ユニット14Dの構成例を示す図である。液体処理装置10Dは、方向変換配管ユニット14に替えて方向変換配管ユニット14Dを備える。方向変換配管ユニット14Dは、方向変換配管ユニット14と同様の構成に加え、超音波照射部144と駆動部145とを備える。
方向変換配管ユニット14Dの空洞部は、そのXY断面が矩形となる直方体状である。超音波照射部144は、方向変換配管ユニット14Dの外壁のYZ面に設けられる。駆動部145は、超音波照射部144に接続される。
超音波照射部144は、駆動部145からの電気信号E2によって駆動されると、電気信号を超音波振動に変換し、空洞部内で超音波UをX軸プラス方向に照射する。液体試料の送液方向は、X軸プラス方向であり、超音波Uの進行方向と一致する。超音波照射部144から照射された超音波Uは、流れる液体試料内を伝播し、対向する内壁(X軸方向右面)でその一部が反射され、これにより入射波と反射波が合成された定在波が形成される。その結果、腹5と節6がX軸方向に沿って繰り返し発生する。腹5又は節6の位置に捕捉された濁質は、分子間力などにより凝集する。凝集し一定の大きさになった濁質は、自身の自重によって、Z軸マイナス方向に向かって沈降する。
第4実施形態では、液体試料は、供給側配管ユニット12内に加え、方向変換配管ユニット14D内でも超音波によって照射される。これにより、供給側配管ユニット12内で凝集されなかった濁質が方向変換配管ユニット14D内でも凝集され得るため、濁質の分離性能を向上することができる。また、複数の超音波照射部124、144を設けることにより、一部の超音波照射部をメンテナンスする場合でも、液体処理を継続することができる。
さらに、第4実施形態では、方向変換配管ユニット14D内の液体試料の送液方向は、超音波の進行方向と同じである、すなわちYZ面と略平行に形成される腹5及び節6と交差する。これにより、X軸プラス方向に流れる液体試料に含まれる濁質は、腹5及び節6を交差するため、腹5又は節6に捕捉され易くなる。これと比較して、供給側配管ユニット12内の液体試料の送液方向は、YZ面と平行に形成される腹5及び節6と平行であるため、濁質が腹5と節6の間を通過する場合がある。
第4実施形態のある変形例では、供給側配管ユニット12は、超音波照射部124及び駆動部125を備えていなくてもよい。他の変形例では、方向変換配管ユニット14Dは他の実施形態に適用してもよい。
[第5実施形態]
第5実施形態の液体処理装置は、方向変換配管ユニット内に超音波反射板を備える。以下、第4実施形態と同様の構成には同じ符号を付して説明を省略し、第4実施形態と異なる構成を中心に説明する。
図11は、第5実施形態に係る液体処理装置10Eの構成例を示す図である。方向変換配管ユニット14Dは、空洞部内に超音波反射板147を備える。図11の例では、超音波反射板147は、排出口142よりも超音波照射部144に近く、空洞部内のX軸方向の略中央部に配置されている。超音波反射板147のY軸方向の寸法は、空洞部のY軸方向の寸法と一致し、超音波反射板147のZ軸方向の寸法は、空洞部のZ軸方向の寸法よりも短く設定される。すなわち、超音波反射板147のYZ面の面積は、空洞部のYZ断面積よりも小さく設定される。超音波反射板147の両側面(XZ面)及び底面(XY面)は、空洞部の両側面(XZ面)及び底面(XY面)に密着するように固定される。従って、超音波反射板147のZ軸方向の上側には、液体試料が通過する隙間が形成されている。
超音波照射部144から照射された超音波Uは、流れる液体試料内を伝播し、対向する超音波反射板147でその一部が反射され、これにより入射波と反射波が合成された定在波が形成される。
第5実施形態では、超音波の反射面までの距離が第4実施形態と比べて短く設定される。これにより、第4実施形態と比べて、超音波の減衰が低減されるため、定在波の音圧を向上することができる。その結果、第4実施形態と比べて、濁質の捕捉及び凝集の性能を向上することができる。また、空洞部の断面を超音波反射板147の上方を除いて塞ぐことで、超音波反射板147の下流側へ移動する濁質の量を減らして、捕捉及び凝集の能率を向上することができる。
第5実施形態のある変形例では、超音波反射板147のYZ軸方向の寸法を空洞部のYZ軸方向の寸法と一致させ、空洞部を密閉するように超音波反射板147を固定してもよい。この場合、超音波反射板147には、液体試料を流すため、X軸方向に貫通する複数の貫通孔を設ける。各貫通孔の内径は、超音波照射部144から照射される超音波の波長よりも短く設定する。このようにすれば、濁質の移動が超音波反射板147によって妨害されるため、捕捉及び凝集の能率を向上することができる。また、超音波が超音波反射板147の反対側へ透過するのが防がれるため、定在波の音圧を向上することができる。
第5実施形態の他の変形例では、供給側配管ユニット12は、超音波照射部124及び駆動部125を備えていなくてもよい。さらに他の変形例では、方向変換配管ユニット14Dは他の実施形態に適用してもよい。
[第6実施形態]
第6実施形態の液体処理装置は、第1実施形態の液体処理装置10Aを上下反転したものである。以下、第1実施形態と異なる点を中心に説明する。
図12は、第6実施形態に係る液体処理装置10Fの構成例を示す図である。この液体処理装置10Fで処理される液体試料は、例えば油滴を含む乳濁液である。液体処理装置10Fは、第1実施形態の液体処理装置10Aを上下反転したものである。
Sから供給された液体試料は、供給ユニット11、及び供給側配管ユニット12を経て、方向変換配管ユニット14に到達する。方向変換配管ユニット14に流入した液体試料の一部は、排出ユニット15を経て、D1に排出される。方向変換配管ユニット14に流入した液体試料の他の一部は、D2に排出される。
供給側配管ユニット12の空洞部を流れる乳濁液内に、超音波照射によって音場が形成されると、腹5と節6がX軸方向に沿って繰り返し発生する。ここで、腹5と節6の間隔よりも十分小さな油滴が存在する場合、当該油滴は、その物性値に応じて腹5又は節6へ向かう力を受け、腹5又は節6の位置に捕捉される(図12の例では、図3に示す腹5に捕捉される)。捕捉された油滴は、分子間力などにより凝集する。凝集し一定の大きさになった油滴は、自身の浮力によって、Z軸プラス方向に向かって浮上する。このようにして、乳濁液に含まれる少なくとも一部の油滴が分離及び濃縮される。
供給側配管ユニット12内で凝集及び浮上した油滴は、排出口122及び供給口141を経て方向変換配管ユニット14に到達する。浮上した油滴を含む濃縮液は、浮遊物排出口143からD2に排出される。残りの油滴を含む(望ましくは油滴を含まない)清澄液は、排出口142を経て排出ユニット15に到達し、排出口152からD1に排出される。なお、方向変換配管ユニット14内のX軸プラス方向への流れの速さは、浮上している油滴ができる限りX軸プラス方向に流されない程度に制御されるのが好ましい。制御部13は、例えばポンプの圧力を制御して、流れの速さ制御してもよい。
以上、本発明の第6実施形態について説明した。第6実施形態では、供給側配管ユニット12の排出口122の正面直上に、方向変換配管ユニット14の浮遊物排出口143が配置されている。また、方向変換配管ユニット14の排出口142は、供給口141と同一面の離間した位置に配置されている。これにより、超音波によって凝集された油滴は、その浮上方向にある浮遊物排出口143から効率的に排出され、液体試料の流れの妨害を低減することができる。
[第7実施形態]
第7実施形態の液体処理装置は、第3実施形態の液体処理装置10Cを上下反転したものである。以下、第3実施形態と異なる点を中心に説明する。
図13は、第7実施形態に係る液体処理装置10Gの構成例を示す図である。この液体処理装置10Gで処理される液体試料は、例えば油滴を含む乳濁液である。液体処理装置10Gは、第3実施形態の液体処理装置10Cを上下反転したものである。
Sから供給された液体試料は、供給ユニット11(図13では省略)、及び複数の供給側配管ユニット12を経て、方向変換配管ユニット14Cに到達する。方向変換配管ユニット14Cに流入した液体試料の一部は、1つ以上の排出側配管ユニット16、及び排出ユニット15を経て、D1に排出される。方向変換配管ユニット14Cに流入した液体試料の他の一部は、D2及びD3に排出される。
複数の供給側配管ユニット12内で凝集及び浮上した油滴は、排出口122及び供給口141を経て方向変換配管ユニット14Cに到達する。浮上した油滴を含む濃縮液は、浮遊物排出口143及び浮遊物排出口146からそれぞれD2及びD3に排出される。1つ以上の排出側配管ユニット16内で凝集及び浮上した油滴は、排出口142を経て方向変換配管ユニット14Cに到達する。浮上した油滴を含む濃縮液は、浮遊物排出口146からD3に排出される。残りの油滴を含む(望ましくは油滴を含まない)清澄液は、排出ユニット15に到達し、排出口152からD1に排出される。
第7実施形態では、液体試料は、複数の供給側配管ユニット12内で超音波によって照射される。これにより、第6実施形態と比べ、上流側で凝集されなかった油滴が下流側で凝集され得るため、油滴の分離性能を向上することができる。また、第7実施形態では、液体試料は、1つ以上の各排出側配管ユニット16内で超音波によって照射される。これにより、第6実施形態と比べ、供給側で凝集されなかった油滴が排出側で凝集され得るため、油滴の分離性能を向上することができる。また、複数の超音波照射部124を設けることにより、一部の超音波照射部がメンテナンスされる場合でも、液体処理を継続することができる。
なお、第2実施形態、第4実施形態、第5実施形態、及び第1〜第5実施形態の変形例も、第6実施形態及び第7実施形態と同様に、上下反転させて構成してもよい。
[第8実施形態]
第8実施形態の液体処理装置は、上側及び下側の2系統の流路を備える。以下、第1実施形態と同様の構成には同じ符号を付して説明を省略し、第1実施形態と異なる構成を中心に説明する。
図14は、第8実施形態に係る液体処理装置10Hの構成例を示す図である。この液体処理装置10Hで処理される液体試料は、例えば濁質及び油滴の両方を含む液体である。液体処理装置10Hは、供給ユニット11及び排出ユニット15に替えて、供給ユニット18及び排出ユニット19を備える。また、液体処理装置10Hは、上側及び下側に1セットずつ、供給側配管ユニット12、方向変換配管ユニット14、及び排出側配管ユニット16Hを備える。排出側配管ユニット16Hは、第3実施形態の排出側配管ユニット16と同様に構成されるが、超音波照射部124及び駆動部125を備えていない。
供給ユニット18は、内部に形成された空洞部と、X軸方向左面に設けられた供給口181と、Z軸方向下面に設けられた排出口182と、Z軸方向上面に設けられた排出口183とを備える。
供給口181は、例えば、液体試料を押し出すポンプ、液体試料が収容される容器、液体試料を送液する他の配管ユニット等の他の装置あるいはユニットに接続され、液体試料が供給される。排出口182は、下側の供給側配管ユニット12の供給口121に接続される。排出口183は、上側の供給側配管ユニット12の供給口121に接続される。
下側の供給側配管ユニット12の排出口122は、下側の方向変換配管ユニット14の供給口141に接続される。下側の方向変換配管ユニット14の排出口142は、下側の排出側配管ユニット16Hの供給口に接続される。下側の排出側配管ユニット16Hの排出口は、排出ユニット19の供給口191に接続される。
上側の供給側配管ユニット12の排出口122は、上側の方向変換配管ユニット14の供給口141に接続される。上側の方向変換配管ユニット14の排出口142は、上側の排出側配管ユニット16Hの供給口に接続される。上側の排出側配管ユニット16Hの排出口は、排出ユニット19の供給口192に接続される。
排出ユニット19は、内部に形成された空洞部と、Z軸方向下面に設けられた供給口191と、Z軸方向上面に設けられた供給口192と、X軸方向右面に設けられた排出口193とを備える。排出口193は、例えば、液体試料を吸引するポンプ、液体試料が収容される容器、液体試料を送液する他の配管ユニット等の他の装置あるいはユニットに接続され、液体試料が排出される。
上記の各ユニットを連結することで、各ユニットの空洞部が連通し、流路F(下側の流路F1及び上側の流路F2の2系統を含む)を形成することができる。Sから供給された液体試料は、供給ユニット18で上下2つに分離される。下側に分離された液体試料は、下側の供給側配管ユニット12を経て、下側の方向変換配管ユニット14に到達する。下側の方向変換配管ユニット14に流入した液体試料の一部は、下側の排出側配管ユニット16H、及び排出ユニット19を経て、D1に排出される。下側の方向変換配管ユニット14に流入した液体試料の他の一部は、D2に排出される。上側に分離された液体試料は、上側の供給側配管ユニット12を経て、上側の方向変換配管ユニット14に到達する。上側の方向変換配管ユニット14に流入した液体試料の一部は、上側の排出側配管ユニット16H、及び排出ユニット19を経て、D1に排出される。上側の方向変換配管ユニット14に流入した液体試料の他の一部は、D3に排出される。
上側の供給側配管ユニット12内で凝集(例えば節6に凝集)及び沈降した濁質は、供給ユニット18を経て、下側の供給側配管ユニット12に到達する。下側の供給側配管ユニット12内で凝集(例えば節6に凝集)及び沈降した濁質は、下側の方向変換配管ユニット14に到達する。沈降した濁質を含む濃縮液は、下側の浮遊物排出口143からD2に排出される。残りの濁質を含む(望ましくは濁質を含まない)清澄液は、下側の排出側配管ユニット16Hを経て排出ユニット19に到達し、排出口193からD1に排出される。なお、供給ユニット18内の上側のZ軸プラス方向への流れの速さは、沈降している濁質ができる限りZ軸プラス方向に流されない程度に制御されるのが好ましい。制御部13は、例えばポンプの圧力を制御して、流れの速さ制御してもよい。
下側の供給側配管ユニット12内で凝集(例えば腹5に凝集)及び浮上した油滴は、供給ユニット18を経て、上側の供給側配管ユニット12に到達する。上側の供給側配管ユニット12内で凝集(例えば腹5に凝集)及び浮上した油滴は、上側の方向変換配管ユニット14に到達する。浮上した油滴を含む濃縮液は、上側の浮遊物排出口143からD3に排出される。残りの油滴を含む(望ましくは油滴を含まない)清澄液は、上側の排出側配管ユニット16Hを経て排出ユニット19に到達し、排出口193からD1に排出される。なお、供給ユニット18内の下側のZ軸マイナス方向への流れの速さは、浮上している油滴ができる限りZ軸マイナス方向に流されない程度に制御されるのが好ましい。制御部13は、例えばポンプの圧力を制御して、流れの速さ制御してもよい。
第8実施形態によれば、1台の液体処理装置で、油滴及び濁質を凝集し、これらをそれぞれ上下の対応する浮遊物排出口143から排出し、液体試料の流れの妨害を低減することができる。
[第9実施形態]
第9実施形態の液体処理装置は、複数の配管ユニットで構成された供給側配管ユニット12と、複数の配管ユニットで構成された排出側配管ユニット16とを備える。以下、第8実施形態と同様の構成には同じ符号を付して説明を省略し、第8実施形態と異なる構成を中心に説明する。
図15は、第9実施形態に係る液体処理装置10Iの構成例を示す図である。液体処理装置10Iは、複数の下側の供給側配管ユニット12を備え、各供給側配管ユニット12は、Z軸方向に連結される。また、液体処理装置10Iは、複数の上側の供給側配管ユニット12を備え、各供給側配管ユニット12は、Z軸方向に連結される。また、液体処理装置10Iは、下側の排出側配管ユニット16Hに替えて複数の排出側配管ユニット16を備え、各排出側配管ユニット16は、Z軸方向に連結される。また、液体処理装置10Iは、上側の排出側配管ユニット16Hに替えて複数の排出側配管ユニット16を備え、各排出側配管ユニット16は、Z軸方向に連結される。各排出側配管ユニット16の構成は、第3実施形態と同様である。
また、液体処理装置10Iは、下側の方向変換配管ユニット14に替えて方向変換配管ユニット14Cを備える。また、液体処理装置10Iは、上側の方向変換配管ユニット14に替えて方向変換配管ユニット14Cを備える。各方向変換配管ユニット14Cの構成は、第3実施形態と同様である。
下側に分離された液体試料は、下側の複数の供給側配管ユニット12を経て、下側の方向変換配管ユニット14Cに到達する。下側の方向変換配管ユニット14Cに流入した液体試料の一部は、下側の複数の排出側配管ユニット16、及び排出ユニット19を経て、D1に排出される。下側の方向変換配管ユニット14Cに流入した液体試料の他の一部は、D2及びD4に排出される。上側に分離された液体試料は、上側の複数の供給側配管ユニット12を経て、上側の方向変換配管ユニット14Cに到達する。上側の方向変換配管ユニット14Cに流入した液体試料の一部は、上側の複数の排出側配管ユニット16、及び排出ユニット19を経て、D1に排出される。上側の方向変換配管ユニット14Cに流入した液体試料の他の一部は、D3及びD5に排出される。
上側の各供給側配管ユニット12内で凝集(例えば節6に凝集)及び沈降した濁質は、供給ユニット18を経て、下側の供給側配管ユニット12に到達する。下側の各供給側配管ユニット12内で凝集(例えば節6に凝集)及び沈降した濁質は、下側の方向変換配管ユニット14Cに到達する。沈降した濁質を含む濃縮液は、下側の浮遊物排出口143及び浮遊物排出口146からそれぞれD2及びD4に排出される。上側の各排出側配管ユニット16内で凝集(例えば節6に凝集)及び沈降した濁質は、排出ユニット19を経て、下側の排出側配管ユニット16に到達する。下側の各排出側配管ユニット16内で凝集及び沈降した濁質は、下側の方向変換配管ユニット14Cに到達する。沈降した濁質を含む濃縮液は、下側の浮遊物排出口146からD4に排出される。
下側の各供給側配管ユニット12内で凝集(例えば腹5に凝集)及び浮上した油滴は、供給ユニット18を経て、上側の供給側配管ユニット12に到達する。上側の各供給側配管ユニット12内で凝集(例えば腹5に凝集)及び浮上した油滴は、上側の方向変換配管ユニット14Cに到達する。浮上した油滴を含む濃縮液は、上側の浮遊物排出口143及び浮遊物排出口146からそれぞれD3及びD5に排出される。下側の各排出側配管ユニット16内で凝集(例えば腹5に凝集)及び浮上した油滴は、排出ユニット19を経て、上側の排出側配管ユニット16に到達する。上側の各排出側配管ユニット16内で凝集及び浮上した油滴は、上側の方向変換配管ユニット14Cに到達する。浮上した油滴を含む濃縮液は、上側の浮遊物排出口146からD5に排出される。
第9実施形態によれば、第8実施形態と比べ、上流側で凝集されなかった濁質および油滴が下流側で凝集され得るため、濁質および油滴の分離性能を向上することができる。また、供給側で凝集されなかった濁質及び油滴が排出側で凝集され得るため、濁質及び油滴の分離性能を向上することができる。
なお、第1〜第7実施形態及びこれらの変形例についても、供給ユニット18及び排出ユニット19を適用して、上側及び下側の2系統の流路を備えるように構成してもよい。また、上側及び下側の2系統を備える液体処理装置において、上側の系統と下側の系統は対称に構成されなくてもよい。つまり、図15の液体処理装置10Iを例に挙げると、例えば、上側の供給側配管ユニット12及び排出側配管ユニット16の数を下側より多くあるいは少なくてもよいし、上側の方向変換配管ユニット14C及び排出側配管ユニット16を方向変換配管ユニット14及び排出側配管ユニット16Hに置換してもよい。
以上、本発明を複数の実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。また、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した各実施形態は、本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、本発明が、必ずしも説明した全ての構成要素を備えるものに限定されるものではないし、一般的に必要な構成を排除するものでもない。また、ある実施形態の構成の一部を、他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、ある実施形態の構成に、他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
例えば、浮遊物排出口143の内壁及びその開口の外周縁は、入り口に向かって径が広がるように、すり鉢状に形成してもよい。このようにすれば、浮遊物排出口143の周囲に溜まった濁質あるいは油滴を、より効率的に排出することができる。浮遊物排出口146についても同様である。
本発明は、懸濁液及び乳濁液に限らず、浮遊物を含む液体、さらには分離対象物を含む流体にも適用することができる。また、本発明は、流路を形成する複数のユニットを連結する構成に限らず、複数のユニットを一体形成した構成にも適用することができる。また、本発明は、液体処理装置だけでなく、液体処理システム、液体処理方法、配管、配管装置、配管システム等の様々な態様で提供することができる。
5…腹、6…節、10A…液体処理装置、10B…液体処理装置、10C…液体処理装置、10D…液体処理装置、10e…液体処理装置、10E…液体処理装置、10F…液体処理装置、10G…液体処理装置、10H…液体処理装置、10I…液体処理装置、11…供給ユニット、11e…供給ユニット、12…供給側配管ユニット、12e…供給側配管ユニット、13…制御部、14…方向変換配管ユニット、14C…方向変換配管ユニット、14D…方向変換配管ユニット、14e…方向変換配管ユニット、15…排出ユニット、15e…排出ユニット、16…排出側配管ユニット、16e…排出側配管ユニット、16H…排出側配管ユニット、18…供給ユニット、19…排出ユニット、111…供給口、112…排出口、121…供給口、122…排出口、123…内壁、124…超音波照射部、124e…超音波振動素子、125…駆動部、125e…駆動部、141…供給口、141e…供給口、142…排出口、142e…排出口、143…浮遊物排出口、143e…浮遊物排出口、143e1…浮遊物排出口、143e2…浮遊物排出口、144…超音波照射部、145…駆動部、146…浮遊物排出口、147…超音波反射板、151…供給口、152…排出口、152e…排出口、181…供給口、182…排出口、183…排出口、191…供給口、192…供給口、193…排出口

Claims (21)

  1. 液体試料から浮遊物を分離する液体処理装置であって、
    前記液体試料を供給する供給ユニットと、
    前記液体試料を排出する排出ユニットと、
    前記供給ユニットに接続される供給側配管ユニットと、
    前記供給側配管ユニットから前記液体試料が供給される第1の送液方向と前記排出ユニットへ前記液体試料が排出される第2の送液方向とが異なるように、前記供給側配管ユニットと前記排出ユニットを接続する方向変換配管ユニットと、を備え、
    前記供給側配管ユニットは、当該供給側配管ユニット内を流れる前記液体試料に超音波を照射する超音波照射部を備え、
    前記方向変換配管ユニットは、前記供給側配管ユニットと接続する液体供給口と、前記排出ユニットと接続する液体排出口と、前記供給側配管ユニット内で超音波によって分離された浮遊物を排出するための第1の浮遊物排出口とを備え、前記第1の浮遊物排出口は、前記液体供給口に対向する位置に設けられる
    液体処理装置。
  2. 請求項1に記載の液体処理装置であって、
    前記液体供給口は、前記方向変換配管ユニットの上面に設けられ、
    前記第1の浮遊物排出口は、前記方向変換配管ユニットの下面に設けられ、
    前記液体排出口は、前記方向変換配管ユニットの上面の、前記液体供給口から離間した位置に設けられる
    液体処理装置。
  3. 請求項1に記載の液体処理装置であって、
    前記液体供給口は、前記方向変換配管ユニットの下面に設けられ、
    前記第1の浮遊物排出口は、前記方向変換配管ユニットの上面に設けられ、
    前記液体排出口は、前記方向変換配管ユニットの下面の、前記液体供給口から離間した位置に設けられる
    液体処理装置。
  4. 請求項1に記載の液体処理装置であって、
    前記供給側配管ユニットは、前記第1の送液方向に沿った複数の配管ユニットで構成され、前記複数の配管ユニットの少なくとも1つは、前記超音波照射部を備える
    液体処理装置。
  5. 請求項1に記載の液体処理装置であって、
    前記方向変換配管ユニットと前記排出ユニットとの間に排出側配管ユニットを備え、前記排出側配管ユニットは、当該排出側配管ユニット内を流れる前記液体試料に超音波を照射する超音波照射部を備え、
    前記液体排出口は、前記排出側配管ユニットに接続され、
    前記方向変換配管ユニットは、前記排出側配管ユニット内で超音波によって分離された浮遊物を排出するための第2の浮遊物排出口を備え、前記第2の浮遊物排出口は、前記液体排出口に対向する位置に設けられる
    液体処理装置。
  6. 請求項5に記載の液体処理装置であって、
    前記排出側配管ユニットは、前記第2の送液方向に沿った複数の配管ユニットで構成され、前記複数の配管ユニットの少なくとも1つは、前記超音波照射部を備える
    液体処理装置。
  7. 請求項1に記載の液体処理装置であって、
    前記方向変換配管ユニットは、当該方向変換配管ユニット内を流れる前記液体試料に超音波を照射する超音波照射部を備え、前記超音波照射部は、前記液体供給口と前記第1の浮遊物排出口とを結ぶ流路の側面に配置される
    液体処理装置。
  8. 請求項7に記載の液体処理装置であって、
    前記方向変換配管ユニットは、前記超音波照射部と対向する位置に、前記超音波を反射させる反射板を備える
    液体処理装置。
  9. 請求項8に記載の液体処理装置であって、
    前記反射板には、1つ以上の孔が設けられ、前記各孔の径は、前記方向変換配管ユニットの前記超音波照射部が照射する超音波の波長よりも小さく設定される
    液体処理装置。
  10. 請求項8に記載の液体処理装置であって、
    前記反射板の面積は、前記方向変換配管ユニットの流路の断面よりも小さく設定される
    液体処理装置。
  11. 請求項10に記載の液体処理装置であって、
    前記反射板は、前記方向変換配管ユニットの前記液体供給口と反対側の面に固定される
    液体処理装置。
  12. 液体試料から浮遊物を分離する液体処理装置であって、
    前記液体試料を供給する供給ユニットと、
    前記液体試料を排出する排出ユニットと、
    前記供給ユニットに接続される第1の供給側配管ユニットおよび第2の供給側配管ユニットと、
    前記第1の供給側配管ユニットから前記液体試料が供給される第1の送液方向と前記排出ユニットへ前記液体試料が排出される第2の送液方向とが異なるように、前記第1の供給側配管ユニットと前記排出ユニットを接続する第1の方向変換配管ユニットと、
    前記第2の供給側配管ユニットから前記液体試料が供給される第3の送液方向と前記排出ユニットへ前記液体試料が排出される第4の送液方向とが異なるように、前記第2の供給側配管ユニットと前記排出ユニットを接続する第2の方向変換配管ユニットと、を備え、
    前記第1の供給側配管ユニットは、当該第1の供給側配管ユニット内を流れる前記液体試料に超音波を照射する超音波照射部を備え、
    前記第2の供給側配管ユニットは、当該第2の供給側配管ユニット内を流れる前記液体試料に超音波を照射する超音波照射部を備え、
    前記第1の方向変換配管ユニットは、前記第1の供給側配管ユニットに接続される第1の液体供給口と、前記排出ユニットに接続される第1の液体排出口と、前記第1の供給側配管ユニット内で超音波によって分離された浮遊物を排出するための第1の浮遊物排出口とを備え、前記第1の浮遊物排出口は、前記第1の液体供給口に対向する位置に設けられ、
    前記第2の方向変換配管ユニットは、前記第2の供給側配管ユニットに接続される第2の液体供給口と、前記排出ユニットに接続される第2の液体排出口と、前記第2の供給側配管ユニット内で超音波によって分離された浮遊物を排出するための第2の浮遊物排出口とを備え、前記第2の浮遊物排出口は、前記第2の液体供給口に対向する位置に設けられる
    液体処理装置。
  13. 請求項12に記載の液体処理装置であって、
    前記第1の液体供給口は、前記第1の方向変換配管ユニットの上面に設けられ、
    前記第1の浮遊物排出口は、前記第1の方向変換配管ユニットの下面に設けられ、
    前記第1の液体排出口は、前記第1の方向変換配管ユニットの上面の、前記第1の液体供給口から離間した位置に設けられ、
    前記第2の液体供給口は、前記第2の方向変換配管ユニットの下面に設けられ、
    前記第2の浮遊物排出口は、前記第2の方向変換配管ユニットの上面に設けられ、
    前記第2の液体排出口は、前記第2の方向変換配管ユニットの下面の、前記第2の液体供給口から離間した位置に設けられる
    液体処理装置。
  14. 請求項12に記載の液体処理装置であって、
    前記第1の供給側配管ユニットおよび前記第2の供給側配管ユニットの少なくとも一方は、複数の配管ユニットで構成され、前記複数の配管ユニットの少なくとも1つは、前記超音波照射部を備える
    液体処理装置。
  15. 請求項12に記載の液体処理装置であって、
    前記第1の方向変換配管ユニットと前記排出ユニットとの間、及び前記第2の方向変換配管ユニットと前記排出ユニットとの間の少なくとも一方に、排出側配管ユニットを備え、前記排出側配管ユニットは、当該排出側配管ユニット内を流れる前記液体試料に超音波を照射する超音波照射部を備え、
    前記第1の液体排出口は、前記排出側配管ユニットに接続され、
    前記第2の液体排出口は、前記排出側配管ユニットに接続され、
    前記第1の方向変換配管ユニットは、前記排出側配管ユニット内で超音波によって分離された浮遊物を排出するための第3の浮遊物排出口を備え、前記第3の浮遊物排出口は、前記第1の液体排出口に対向する位置に設けられ、
    前記第2の方向変換配管ユニットは、前記排出側配管ユニット内で超音波によって分離された浮遊物を排出するための第4の浮遊物排出口を備え、前記第4の浮遊物排出口は、前記第2の液体排出口に対向する位置に設けられる
    液体処理装置。
  16. 請求項15に記載の液体処理装置であって、
    前記第1の方向変換配管ユニットと前記排出ユニットとの間の前記排出側配管ユニットは、前記第2の送液方向に沿った複数の配管ユニットで構成され、前記複数の配管ユニットの少なくとも1つは、前記超音波照射部を備え、
    前記第2の方向変換配管ユニットと前記排出ユニットとの間の前記排出側配管ユニットは、前記第4の送液方向に沿った複数の配管ユニットで構成され、前記複数の配管ユニットの少なくとも1つは、前記超音波照射部を備える
    液体処理装置。
  17. 請求項12に記載の液体処理装置であって、
    前記第1の方向変換配管ユニットおよび前記第2の方向変換配管ユニットの少なくとも一方は、当該方向変換配管ユニット内を流れる前記液体試料に超音波を照射する超音波照射部を備え、
    前記第1の方向変換配管ユニットの前記超音波照射部は、前記第1の液体供給口と前記第1の浮遊物排出口とを結ぶ流路の側面に配置され、
    前記第2の方向変換配管ユニットの前記超音波照射部は、前記第2の液体供給口と前記第2の浮遊物排出口とを結ぶ流路の側面に配置される
    液体処理装置。
  18. 請求項17に記載の液体処理装置であって、
    前記第1の方向変換配管ユニットおよび前記第2の方向変換配管ユニットの少なくとも一方は、前記超音波照射部と対向する位置に、前記超音波を反射させる反射板を備える
    液体処理装置。
  19. 請求項18に記載の液体処理装置であって、
    前記第1の方向変換配管ユニットの前記反射板には、1つ以上の孔が設けられ、前記各孔の径は、前記第1の方向変換配管ユニットの前記超音波照射部が照射する超音波の波長よりも小さく設定され、
    前記第2の方向変換配管ユニットの前記反射板には、1つ以上の孔が設けられ、前記各孔の径は、前記第2の方向変換配管ユニットの前記超音波照射部が照射する超音波の波長よりも小さく設定される
    液体処理装置。
  20. 請求項18に記載の液体処理装置であって、
    前記第1の方向変換配管ユニットの前記反射板の面積は、前記第1の方向変換配管ユニットの流路の断面よりも小さく設定され、
    前記第2の方向変換配管ユニットの前記反射板の面積は、前記第2の方向変換配管ユニットの流路の断面よりも小さく設定される
    液体処理装置。
  21. 請求項20に記載の液体処理装置であって、
    前記第1の方向変換配管ユニットの前記反射板は、前記第1の方向変換配管ユニットの前記第1の液体供給口と反対側の面に固定され、
    前記第2の方向変換配管ユニットの前記反射板は、前記第2の方向変換配管ユニットの前記第2の液体供給口と反対側の面に固定される
    液体処理装置。
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