JP6674062B2 - 三相リアクトル - Google Patents

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Description

本発明は、三相リアクトルに関し、特に、三相のインダクタンスが平衡な三相リアクトルに関する。
リアクトルは、インバータ等から発生する高調波電流を抑制するため、あるいは入力力率改善のため、さらにはインバータへの突入電流を軽減するために用いられる。リアクトルは、磁性材からなるコアと、コアの外周に形成されたコイルとを有する。
これまでに複数の巻線が直線上に配置されたリアクトルが報告されている(例えば、特許文献1)。特許文献1に記載のリアクトルは、放熱板と、放熱板の上に配列された複数の巻線と、複数の巻線を放熱板に向けて付勢する付勢手段と、を有する。特許文献1に記載のリアクトルは、三相が非対称形状で、磁束など各種値が完全には均等にならないという問題がある。三相が不平衡なため、発熱や漏れ磁束(結合係数が約0.3と理想値0.5より低くなる傾向がある)、ノイズや電磁波、漏れ磁束の源にもなる。そのため、大型の変圧器においては人が近づけないように囲いをする必要がある。携帯機器などの電磁波を利用する機器の増加で、ますます、電磁波に対する要求も厳しくなる。また、漏れ磁束は、心臓のペースメーカにも影響を与えることもあるという問題がある。
また、三相のコイルが円周上に配置されたリアクトルも報告されている(例えば、特許文献2)。特許文献2に記載のリアクトルは、2つの対向するヨーク鉄心と、コイルを巻回させ、ギャップ調整手段が設けられている3本の磁脚鉄心と、コイルを巻回させていない3本の零相用磁脚鉄心と、を備え、2つの対向するヨーク鉄心同士を、3本の磁脚鉄心と、3本の零相用磁脚鉄心とで接続し、3本の磁脚鉄心は、ヨーク鉄心の同心軸を基準として、所定の角度をもって円周上に配置され、3本の零相用磁脚鉄心は、ヨーク鉄心の同心軸を基準として、3本の磁脚鉄心の間に円周上に配置されている。また、3本の零相用磁脚鉄心があり、零相用磁脚鉄心に磁束が流れ、他の相への磁束の流れが少なくなるため、相互インダクタンスが低くなる。そのため、相互インダクタンスの利用に関しては、適した構造ではない。
また、特許文献2に記載のリアクトルは、鉄心が薄板をロール状に巻かれており、磁束はロール状に流れやすい。そのため、鉄心において、磁束の流れる経路が最短/最小磁気抵抗ではなく、経路の面で相互インダクタンス、自己インダクタンスにおいて小さくなりやすい。また、製造上、穴やタップの加工等には適していないという製造、組立上の問題がある。そのため、例えば、インダクタンス調整機構(ネジなど)を使用することは難しいという問題がある。さらに、コイルから発生する磁束が外部に漏れるのを防ぐことが難しいという問題がある。
特開2009−283706号公報 国際公開第2012/157053号
本発明は、三相が平衡で相互インダクタンスを積極的に利用し、自己インダクタンスと合わせて、リアクタンスのインダクタンスを大きくする三相リアクトルを提供することを目的とする。
実施例に係る三相リアクトルは、互いに対向するように配置された第1板状鉄心及び第2板状鉄心と、第1板状鉄心及び第2板状鉄心の間に、第1板状鉄心及び第2板状鉄心と直交するように配置された柱状の複数の鉄心であって、該複数の鉄心の中心軸から等距離にある軸を回転軸として回転対称となる位置に配置されている複数の鉄心と、複数の鉄心に個々に巻回された複数のコイルと、を有する。
実施例に係る三相リアクトルによれば、三相が平衡で相互インダクタンスを大きくし、自己インダクタンスと合わせて、リアクタンスのインダクタンスを大きくすることができる。
実施例1に係る三相リアクトルの斜視図である。 実施例1に係る三相リアクトルの平面図である。 実施例1に係る三相リアクトルの第1板状鉄心における磁気解析結果を示す図である。 実施例1に係る三相リアクトルの鉄心コイルの磁束線図である。 実施例2に係る三相リアクトルの斜視図である。 実施例2に係る三相リアクトルのカバーを構成する基材の斜視図である。 実施例2に係る三相リアクトルのカバーの斜視図である。 実施例3に係る三相リアクトルの断面図である。 実施例4に係る三相リアクトルの斜視図である。 実施例4に係る三相リアクトルの側面図である。 実施例4の変形例に係る三相リアクトルを構成する第1板状鉄心の斜視図である。 実施例4の変形例に係る三相リアクトルの斜視図であって、インダクタンスが大きい状態を示す図である。 実施例4の変形例に係る三相リアクトルの斜視図であって、インダクタンスが小さい状態を示す図である。 実施例5に係る三相リアクトルの斜視図である。
以下、図面を参照して、本発明に係る三相リアクトルについて説明する。ただし、本発明の技術的範囲はそれらの実施の形態には限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶ点に留意されたい。
まず、実施例1に係る三相リアクトルについて説明する。図1に実施例1に係る三相リアクトルの斜視図を示す。実施例1に係る三相リアクトル101は、第1板状鉄心1及び第2板状鉄心2と、複数の鉄心(31、32、33)と、複数のコイル(41、42、43)と、を有する。
第1板状鉄心1及び第2板状鉄心2は、互いに対向するように配置された鉄心である。図1に示した例では第1板状鉄心1及び第2板状鉄心2の形状を円盤状としているが、このような例には限られず、楕円盤状や多角形状でもよい。第1板状鉄心1及び第2板状鉄心2は磁性体から構成されることが好ましい。
複数の鉄心(31、32、33)は、第1板状鉄心及び第2板状鉄心の間に、中心軸(31y、32y、33y)が第1板状鉄心1及び第2板状鉄心2と直交するように配置された柱状の複数の鉄心である。図1に示した例では鉄心の数を3個としたが、このような例には限られない。例えば、鉄心を6本、線対称に配置し、直列または並列に結線し、1つのリアクトルとしてもよいし、そのまま、6本の配線を設け、2つのリアクトルとしてもよい。また、単相の場合は鉄心の数を2つとしてもよい。コイル(41、42、43)は、対向するように配置された第1板状鉄心1及び第2板状鉄心2の端部より内側に配置されていることが好ましい。
図1に示した例では複数の鉄心(31、32、33)の形状を円柱状としたが、楕円柱状または多角柱状としてもよい。
図2に実施例1に係る三相リアクトルの平面図を示す。図2は図1に示した三相リアクトルを第1板状鉄心1側から見た平面図を示している。複数の鉄心(31、32、33)は、複数の鉄心(31、32、33)の中心軸(31y、32y、33y)から等距離にある軸を回転軸C1として回転対称となる位置に配置されている。図2に示すように、鉄心が3つの場合は、鉄心(31、32、33)は、それぞれの中心軸(31y、32y、33y)が120°ずつずれた位置に回転軸C1に対して回転対称となるように配置される。このような構成とすることにより、三相における非平衡状態をなくすことができる。
また、回転軸C1が第1板状鉄心1または第2板状鉄心2の中心軸と一致していてもよい。
図3に実施例1に係る三相リアクトルの第1板状鉄心における三相交流のある位相の磁気解析結果を示す。鉄心31に巻かれたコイルに最大電流が流れ、鉄心32,33には、向きが逆で最大電流の半分の電流が流れる位相である。そのため、磁束は鉄心31から、32、33へ向かう。鉄心31の周辺で磁束密度が高く、鉄心31から離れるにしたがって磁束密度が低くなっている。第一板状鉄心全体を広く無駄なく利用しており、磁気飽和に関しても緩和され、インダクタンスが下がりにくい。鉄心(31、32、33)には、通常の三相の磁束が発生するので、ある鉄心の磁束は別の鉄心も通ることになり、自己インダクタンスだけでなく、相互インダクタンスも積極的に利用している。従って、インダクタンスは次式によって算出される。
インダクタンス=自己インダクタンス+相互インダクタンス
その結果、相互インダクタンスを有効に活用することができる。
また、図3に示すように、第1板状鉄心1の中心部も磁束が通るような構成とすることにより、鉄心31から第1板状鉄心1に達した磁束は直線的に他の鉄心(32、33)に流れ、磁束の流れる効率が良く、相互インダクタンスの向上にも繋がる。
図4に鉄心コイルの磁束線図を示す。図4にはコイル41が巻回された鉄心31から生じる磁束線61が示されている。図4から、コイル(41、42、43)の上部に第1板状鉄心1を配置し、通常、コイル上部から漏れる磁束をどのコイルに対しても拾うことにより、自己インダクタンスだけではなく相互インダクタンスの向上に繋げられることがわかる。また、第2板状鉄心2に関しても同様である。さらに、磁束漏れを後述するカバーで遮断することができる。
また、図3の磁気解析結果から、鉄心(31、32、33)の周りの磁束や、鉄心間における膨らむような磁束の流れから、鉄心が二つの単相でも、第1板状鉄心1を介して相互インダクタンスを増加させることができることがわかる。
さらに、後述するギャップ調整機構に用いるネジ穴(1a、1b、1c)やタップ穴などは、図3から分かるように、磁束に影響のない位置に設ければ、インダクタンスを小さくすることはない。
また、鉄心(31、32、33)の軸方向に電磁鋼板を積層することにより、巻鉄心を使用する場合に比べて磁束が流れやすい構成とすることができる。
第1板状鉄心1及び第2板状鉄心2と鉄心(31、32、33)との結合方法は嵌め合いとすることができる。例えば、第1板状鉄心1及び第2板状鉄心2に鉄心(31、32、33)を嵌め合わせるための穴を設けておき、この穴に鉄心(31、32、33)を嵌め合わせるようにしてもよい。ただし、用途によるリアクトルの大きさも鑑み、他の方法により結合させるようにしてもよい。例えば、後述するように、第1板状鉄心1及び第2板状鉄心2と鉄心(31、32、33)とをネジで止めて、補強するようにしてもよい。
以上の説明においては、第1板状鉄心1及び第2板状鉄心2に穴が設けられていない構成について説明したが、第1板状鉄心1及び第2板状鉄心2の少なくとも一方の中心部には穴が設けられている構成としてもよい。
また、以上の説明においては、複数の鉄心(31、32、33)にギャップが形成されていない構成について説明したが、複数の鉄心(31、32、33)の少なくとも1つには、第1ギャップが設けられている構成としてもよい。第1ギャップは、複数の鉄心(31、32、33)の長手方向と直交する面で対向するようにして設けることができる。また、第1ギャップは、複数の鉄心(31、32、33)の中央部に設けることが好ましい。また、磁気抵抗は磁路の長さ/透磁率/断面積で求まり、鉄心の透磁率が空気の約1000倍程度なので、ギャップ付き鉄心型リアクトルとギャップなし鉄心型リアクトルでは、前者がギャップ部である空気部が主たる磁気抵抗となり、鉄心部の磁気抵抗は無視できる。後者は鉄心部が磁気抵抗となる。このようにギャップ部に空気を設けるだけでも、透磁率の差により、磁束の流れ方の物性が大きく異なってくることにより、用途が異なってくる。また、鉄心が飽和する時の電流も大きく異なり、リアクトルと言っても、用途は異なってくる。
次に、実施例2に係る三相リアクトルについて説明する。図5に実施例2に係る三相リアクトルの斜視図を示す。実施例2に係る三相リアクトル102が、実施例1に係る三相リアクトル101と異なっている点は、第1板状鉄心1及び第2板状鉄心2の外周部に設けられたカバー5をさらに有する点である。実施例2に係る三相リアクトル102におけるその他の構成は、実施例1に係る三相リアクトル101における構成と同様であるので詳細な説明は省略する。
リアクトルは、鉄心にギャップを設けた場合、ギャップ部分で鉄心の軸方向に吸引力が生じる。そのため、この吸引力を構造的に支えるため、カバー5を設ける。カバー5の材料は鉄、アルミ、及び樹脂のいずれでも良い。あるいは、カバーは磁性体または導電体であってもよい。
図6Aに実施例2に係る三相リアクトルのカバーを構成する基材の斜視図を示す。基材50には強磁性体シートを用いることが好ましい。強磁性体シートとして、例えば、電磁鋼板を用いることができる。また、基材50の表面には絶縁処理を施すことが好ましい。
図6Bに実施例2に係る三相リアクトルのカバーの斜視図を示す。図6Aに示すような長方形の基材50を第1板状鉄心1及び第2板状鉄心2の外周部に沿って巻くことによって、図6Bに示すような円筒形状のカバー5を形成することができる。径が小さいリアクトルの場合は、筒状の部材の回りに、基材50を巻くようにして円筒形状のカバー5を形成することができる。また、カバーは、電磁鋼板を用いず、炭素鋼などでも構わない。円筒の場合、旋盤で加工しやすいため、安価に、精度良く加工、製造できるという利点もある。また、円筒の場合、同じ外周長で円筒内の体積が最大になり、鉄心やコイル等を最大限配置でき、使用する部材の量を少なくすることができ、製品のライフサイクルの面で合理的であるという点で好ましい。
第1板状鉄心1及び第2板状鉄心2の外周部の形状も円又は楕円であることが好ましい。カバー5と同様、第1板状鉄心1及び第2板状鉄心2も円又は楕円等の単純な形状とすることにより、精度良く、加工し、製造することができる。そのため、精度良く加工された鉄心(31、32、33)、第1板状鉄心1、第2板状鉄心2、カバー5を組み合わせることにより、鉄心間のギャップの管理が容易になり、ギャップの寸法も一定に保ちやすいため、ギャップに働く吸引力によるギャップ長の変動を小さくすることができる。ただし、カバー5は円筒には限られず、第1板状鉄心1及び第2板状鉄心2の形状は円または楕円形状だけに限らなくても、本機能を発揮することができる。
カバー5を鉄やアルミ等で形成することにより、磁束や電磁波を外部に漏えいしないようにすることができる。カバー5を鉄等の磁性体で形成することにより、磁束の通り道にもなり、漏れ磁束を外部に出さないようにすることができる。また、電磁波のようなノイズも外部に出さないようにすることができる。さらに、カバー5を鉄やアルミ等で形成することにより、渦電流を低減させたり、磁束の通り易さを向上させたりすることができる。
カバー5をアルミ等、透磁率は低いが、抵抗率の小さい材料で形成することにより、電磁波を遮断することができる。一般に、三相交流電流は、IGBT素子などのスイッチング素子で作られ、矩形波の電磁波がEMC試験等で問題になることがある。また、カバー5を樹脂等で形成することにより、液体や異物等の侵入を防ぐことができる。
従来技術では、零相すなわち、三相交流ではなく、直流の磁束の対策のために、零相用磁脚鉄心を設ける例が報告されている。一方、図3の磁気解析結果に示すように、本実施例では外周部のカバー5までは磁束は到達しない。しかしながら、カバー5を磁性体で形成し、直流の磁束が流れた場合、漏れ磁束と同様、アンバランスな磁束がカバーの方まで流れることも考えられる、しかしながら、磁性体で形成されたカバーで吸収し、悪影響を与えないようにすることも可能である。ここで、直流の磁束が三相交流に何からの理由で重畳している場合が考えられる。
次に、実施例3に係る三相リアクトルについて説明する。図7に実施例3に係る三相リアクトルの断面図を示す。図7は図5において複数のコイル(41、42、43)が巻かれた複数の鉄心(31、32、33)における任意の位置での第1板状鉄心1と水平な面で切断した断面図を示している。実施例3に係る三相リアクトル103が、実施例1に係る三相リアクトル101と異なっている点は、複数の鉄心(31、32、33)の中心軸(31y、32y、33y)から等距離にある軸(回転軸C1)を中心軸とするように配置された棒状体6をさらに有する点である。実施例3に係る三相リアクトル103におけるその他の構成は、実施例1に係る三相リアクトル101における構成と同様であるので詳細な説明は省略する。
棒状体6は、複数のコイル(41、42、43)が巻かれた複数の鉄心(31、32、33)の配置と第1板状鉄心1及び第2板状鉄心2の形状から、複数の鉄心(31、32、33)の中心軸(31y、32y、33y)から等距離にある軸(回転軸C1)を中心軸とするように配置することが好ましい。棒状体6は磁性体であることが好ましい。
また、リアクトルの場合、ギャップ間に働く吸引力は大きく、第1板状鉄心1及び第2板状鉄心2の中心を支えることにより、第1板状鉄心1及び第2板状鉄心2の撓みを効果的に抑えることができる。また、吸引力はギャップで向き合う鉄心が引き合う方向にしか働かないため、荷重の向きからも、効果的に撓み(ひいてはギャップの変動)を抑えることができる。
図7に示した例では、三相リアクトル103にカバー5及び棒状体6が設けられた構成を示しているが、カバー5を設けずに棒状体6を設けるようにしてもよい。
次に、実施例4に係る三相リアクトルについて説明する。図8に実施例4に係る三相リアクトルの斜視図を示す。図9に実施例4に係る三相リアクトルの側面図を示す。実施例4に係る三相リアクトル104が、実施例1に係る三相リアクトル101と異なっている点は、第1板状鉄心1及び第2板状鉄心2の少なくとも一方と、複数の鉄心(310、320、330)の少なくとも1つとの間に第2ギャップが設けられ、第2ギャップの長さdを調整するギャップ調整機構(71、72、73)が設けられている点である。実施例4に係る三相リアクトル104におけるその他の構成は、実施例1に係る三相リアクトル101における構成と同様であるので詳細な説明は省略する。
ギャップ調整機構(71、72、73)として、第1板状鉄心1に設けたネジを用いることができる。ネジの先端面がカバー5に当接し、第1板状鉄心1にもネジ穴が設けられている。ギャップ調整機構(71、72、73)であるネジを回転させることにより、第1板状鉄心1を上下に動かすことができる。第1板状鉄心1と複数の鉄心(310、320、330)の先端間に第2ギャップdを形成することができ、第2ギャップdの大きさをネジにより調整することができる。第2ギャップdを調整することにより、インダクタンスの大きさの微調整を行うことができる。また、異なる大きさのインダクタンスを1つのリアクトルで形成することが可能となる。
上述のようにギャップ調整機構(71、72、73)であるネジのみでも第1板状鉄心1を固定することは可能である。しかしながら、第2ギャップdに働く磁気吸引力のために、カバー5にネジ山を切り、第1板状鉄心1にもネジ山を切った穴を設け、第1固定ネジ(81、82、83)にて、第1板状鉄心1とカバー5を固定し、結合を強固にするようにしてもよい。一方、第2固定ネジ(91、92、93)にて、第2板状鉄心2とカバー5を固定し、結合を強固にするようにしてもよい。
ギャップ調整機構として、ネジの代わりに、第1板状鉄心1とカバー5との間にスペーサ等の部材を挟み、固定ネジでギャップを形成するようにしてもよい。
図8及び図9に示した例では、カバー5が設けられた例を示したが、カバー5を設けない場合は、第2板状鉄心2まで、ギャップ調整機構(71、72、73)としてのネジ及び固定ネジ(81、82、83)を通すことにより、上記と同様にギャップを調整することができる。
図10に実施例4の変形例に係る三相リアクトルを構成する第1板状鉄心10の斜視図を示す。ギャップ調整機構として、ネジの代わりに、第1板状鉄心10の鉄心(図示せず)と対向する面に図10に示すような突出部(11、12、13)を設ける。突出部(11、12、13)は、第1板状鉄心10の回転の中心C2から距離rの位置に沿って設けられ、径方向の長さが時計回りの向きに短くなるように形成されている。また、第1板状鉄心10には周方向の位置を調整するために複数のネジ穴14が設けられている。第1板状鉄心10を回転させることによって、鉄心と第1板状鉄心10の突出部(11、12、13)との接触面積を意図的に変化させることにより、インダクタンスを調整することができる。
図11に実施例4の変形例に係る三相リアクトル1041の斜視図であって、インダクタンスが大きい状態を示す。突出部(11、12、13)の径方向の長さが最大となる位置で複数の鉄心(310、320、330)と接している。このときに、インダクタンスが最大となる。
図12に実施例4の変形例に係る三相リアクトル1041の斜視図であって、インダクタンスが小さい状態を示す。突出部(11、12、13)の径方向の長さが最小となる位置で複数の鉄心(310、320、330)と接している。このときに、インダクタンスが最小となる。
図11及び図12に示した構成において、第1板状鉄心10、カバー5及び第2板状鉄心2で囲まれた三相リアクトル1041の内部を密閉構造とする場合には、部材にて隙間を塞ぐようにしてもよい。密閉構造とすることにより、磁束漏れ、電磁波、粉じん等などの対策をとることができる。
上記の実施例に係る三相リアクトルにおいて、第1板状鉄心1、第2板状鉄心2、複数の鉄心(31、32、33)、カバー5、及び棒状体6のうちの少なくとも1つは巻鉄心で構成されるようにしてもよい。さらに巻鉄心の中心部には棒状の中心部鉄心が配置されるようにしてもよい。
次に、実施例5に係る三相リアクトルについて説明する。図13に実施例5に係る三相リアクトル105の斜視図を示す。実施例5に係る三相リアクトル105が、実施例1に係る三相リアクトル101と異なっている点は、複数の鉄心(311、321、331)は空芯構造を備え、該空芯構造に絶縁油または磁性流体が充填されている点である。実施例5に係る三相リアクトル105におけるその他の構成は、実施例1に係る三相リアクトル101における構成と同様であるので詳細な説明は省略する。
複数の鉄心(311、321、331)は、第1板状鉄心1及び第2板状鉄心2を貫通しており、空芯構造は第1板状鉄心1及び第2板状鉄心2の外部に通じている。従って、第1板状鉄心1側から空芯構造を介して絶縁油または磁性流体を流入させ、第2板状鉄心2側から排出することができる。
また、複数の鉄心(311、321、331)の空芯構造には、冷却水や冷却油を流すようにしてもよい。このような構成とすることにより、三相リアクトル105の冷却性能を向上させることができる。
また、図13には、複数の鉄心(311、321、331)に巻回されたコイルの配線100も示されている。配線100を三相リアクトル105の外部に取り出す接続部51は、磁束に影響しない位置に設けることが好ましい。密閉構造にする場合、接続部51にコネクタやゴムパッキン、接着材等を用いることにより、気密性を保つことができる。磁束すなわち、インダクタンスに影響を与えない位置であれば、接続部51をいずれの場所に設けるようにしてもよい。
1、10 第1板状鉄心
11、12、13 突出部
2 第2板状鉄心
31、32、33 鉄心
41、42、43 コイル
5 カバー
6 棒状体
71、72、73 ギャップ調整機構

Claims (11)

  1. 互い対向するように配置された第1板状鉄心及び第2板状鉄心と、
    前記第1板状鉄心及び前記第2板状鉄心の間に、前記第1板状鉄心及び前記第2板状鉄心と直交するように配置された柱状の複数の鉄心であって、該複数の鉄心の中心軸から等距離にある軸を回転軸として回転対称となる位置に配置されている複数の鉄心と、
    前記複数の鉄心に個々に巻回された複数のコイルと、
    前記第1板状鉄心及び前記第2板状鉄心の外周部に設けられたカバーと、
    を有し、
    前記第1板状鉄心及び第2板状鉄心の少なくとも一方と、前記複数の鉄心の少なくとも1つとの間に第2ギャップが設けられ、
    前記第2ギャップの長さを調整するギャップ調整機構が設けられており、
    前記ギャップ調整機構は、前記第1板状鉄心に設けられたネジを含み、該ネジの先端面が前記カバーに当接している、三相リアクトル。
  2. 互い対向するように配置された第1板状鉄心及び第2板状鉄心と、
    前記第1板状鉄心及び前記第2板状鉄心の間に、前記第1板状鉄心及び前記第2板状鉄心と直交するように配置された柱状の複数の鉄心であって、該複数の鉄心の中心軸から等距離にある軸を回転軸として回転対称となる位置に配置されている複数の鉄心と、
    前記複数の鉄心に個々に巻回された複数のコイルと、
    前記第1板状鉄心に設けられていて前記複数の鉄心のそれぞれに接する複数の突出部とを有し、
    前記複数の突出部のそれぞれの前記第1板状鉄心の半径方向における長さは、前記前記第1板状鉄心の所定の回転方向に短くなるように形成されており、
    前記第1板状鉄心を回転させることにより、前記鉄心と前記第1板状鉄心の前記突出部との接触面積を変化させるようにした、三相リアクトル。
  3. 前記コイルは、前記対向するように配置された第1板状鉄心及び前記第2板状鉄心の端部より内側に配置されている、請求項1または2に記載の三相リアクトル。
  4. 前記第1板状鉄心及び前記第2板状鉄心の外周部に設けられたカバーをさらに有する、請求項2に記載の三相リアクトル。
  5. 前記カバーは磁性体または導電体である、請求項4に記載の三相リアクトル。
  6. 前記複数の鉄心の中心軸から等距離にある軸を中心軸とするように配置された棒状体をさらに有する、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の三相リアクトル。
  7. 前記棒状体は磁性体である、請求項6に記載の三相リアクトル。
  8. 前記第2ギャップの長さを調整するギャップ調整機構が設けられている、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の三相リアクトル。
  9. 前記第1板状鉄心、前記第2板状鉄心、前記複数の鉄心、及び前記カバーのうちの少なくとも1つは巻鉄心で構成される、請求項4または5に記載の三相リアクトル。
  10. 前記第1板状鉄心、前記第2板状鉄心、前記複数の鉄心、及び前記棒状体のうちの少なくとも1つは巻鉄心で構成される、請求項6または7に記載の三相リアクトル。
  11. 前記巻鉄心の中心部には棒状の中心部鉄心が配置されている、請求項10に記載の三相リアクトル。
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