JP6671545B1 - 電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

各コンデンサのコンデンサ電圧と、出力電流および出力電圧の少なくとも一方とに基づいて、複数のインバータ回路のオンデューティーを設定することで、定電力制御を可能とする。複数のコンデンサ(C1、C2、・・・Cn)のそれぞれに並列に接続され、各コンデンサのコンデンサ電圧を検出するコンデンサ電圧検出回路(VD1、VD2、・・・VDn)と、複数のコンデンサの入力端子側と反対側に、複数の前記コンデンサと並列にそれぞれ接続された複数のインバータ回路(INV1、INV2、・・・INVn)と、出力電流および出力電圧の少なくとも一方を検出する出力検出器(100)と、各コンデンサのコンデンサ電圧と出力電流および出力電圧の少なくとも一方とに基づいて、複数のインバータ回路のオンデューティーを設定する制御部(200)とを備えている。

Description

本願は、電力変換装置に関する。
交流または直流の電源からモータなどの負荷に電力を供給するために、電源と負荷との間には電力変換装置が接続されている。このような電力変換装置として、例えば、入力端子に直流電源が接続され、出力端子に直流で駆動される負荷が接続されるDC−DCコンバータがある。このDC−DCコンバータは、入力端子に供給される直流電圧をインバータ回路で高周波交流電圧に変換し、インバータ回路の出力側に接続されたトランスの一次側に高周波交流電圧を供給し、トランスの二次側に接続された整流回路で高周波交流電圧を直流電圧に変換する。
DC−DCコンバータでは、トランスの小型化が求められている。トランスの小型化を実現する一つの手段として、インバータ回路のスイッチング周波数を高周波化する手段がある。しかし、インバータ回路のスイッチング周波数を高周波化した場合、インバータ回路での電力損失が増加してDC−DCコンバータの電力変換効率が低下する。
電力変換効率の低下を抑えてインバータ回路のスイッチング周波数を高周波化する方法として、複数のインバータ回路を直列接続する方法がある。複数のインバータ回路を直列接続したDC−DCコンバータでは、複数のインバータ回路を順次スイッチング動作させることで、インバータ回路全体のスイッチング周波数を各インバータ回路のスイッチング周波数の個数倍の周波数とすることができる。その結果、個々のインバータ回路のスイッチング周波数を低くすることができるので、インバータ回路での電力損失は小さくなり、DC−DCコンバータの電力変換効率の低下を抑えることができる。複数のインバータ回路を直列接続する構成は、出力側に配置されるトランスを小型のトランスで構成できる特徴があるため、DC−DCコンバータだけでなく他の電力変換装置にも採用されている。複数のインバータ回路を直列接続した電力変換装置では、各インバータ回路の入力側にコンデンサが並列に接続されている。この各コンデンサ電圧が各インバータ回路の入力電圧となる。
しかしながら、複数のインバータ回路を直列接続した電力変換装置では、各インバータ回路の入力電圧(コンデンサ電圧)にばらつきが生じる問題がある。そのため、各インバータ回路の出力電圧にもばらつきが生じる。各インバータ回路のコンデンサ電圧にばらつきが生じると、電圧の高いコンデンサから電圧の低いコンデンサへ流れる無効電力が発生するという課題がある。
このような問題を解決する一つの制御方法として、各インバータ回路の入力電圧を検出し、検出された入力電圧に応じて各インバータ回路のオンデューティーを制御して入力電圧のばらつきを少なくする制御方法が開示されている(例えば、特許文献1参照)。また、別の制御方法として、各インバータ回路の出力電圧を検出し、検出された出力電圧に応じて各インバータ回路のオンデューティーを制御して出力電圧のばらつきを少なくする制御方法が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2017−70002号公報 特開2018−46601号公報
しかしながら、上述の従来の制御方法を適用した電力変換装置は、装置の内部での無効電力の低減はできるが、装置の外部へ出力する出力電力の変動を抑制することができない。つまり、従来の電力変換装置は、定電力出力制御ができない。
本願の電力変換装置は、
一対の入力端子と、
一対の入力端子間に直列に接続された複数のコンデンサと、
複数のコンデンサのそれぞれに並列に接続され、各コンデンサのコンデンサ電圧を検出するコンデンサ電圧検出回路と、
複数のコンデンサの入力端子側の反対側に、複数のコンデンサと並列にそれぞれ接続された複数のインバータ回路と、
複数のインバータ回路のそれぞれの出力側に接続された複数の一次側巻き線、および複数の一次側巻き線と磁気結合した二次側巻き線を備えたトランスと、
トランスの二次側巻き線に接続された一対の出力端子と、
トランスからの出力電流および出力電圧の少なくとも一方を検出する出力検出器と、
複数のインバータ回路、コンデンサ電圧検出回路および出力検出器に接続された制御部を備えており、
制御部は、
出力電流および出力電圧の少なくとも一方に基づいて複数のインバータ回路の各インバータ回路の個別オンデューティーの合計である全オンデューティーを設定する、または直列に接続された複数のコンデンサの両端電圧の検出値であるリンク電圧検出値および直列に接続された複数のコンデンサの両端電圧の目標値であるリンク電圧目標値に基づいて全オンデューティーを設定すると共に、各コンデンサのコンデンサ電圧およびンデンサ電圧指令値並びに全オンデューティーに基づいて各インバータ回路の個別オンデューティーを設定する。
本願の電力変換装置は、出力電流および出力電圧の少なくとも一方に基づいて複数のインバータ回路の各インバータ回路の個別オンデューティーの合計である全オンデューティーを設定する、または直列に接続された複数のコンデンサの両端電圧の検出値であるリンク電圧検出値および直列に接続された複数のコンデンサの両端電圧の目標値であるリンク電圧目標値に基づいて全オンデューティーを設定すると共に、各コンデンサのコンデンサ電圧およびンデンサ電圧指令値並びに全オンデューティーに基づいて各インバータ回路の個別オンデューティーを設定しているので、定電力出力制御をおこなうことができる。
実施の形態1に係る電力変換装置の回路図である。 実施の形態1に係るn=2とした電力変換装置の回路図である。 実施の形態1におけるスイッチング動作を示す図である。 実施の形態1におけるインバータ回路の制御チャートを示す図である。 実施の形態1におけるインバータ回路の制御チャートを示す図である。 実施の形態1におけるインバータ回路の制御チャートを示す図である。 実施の形態1におけるインバータ回路の制御チャートを示す図である。 実施の形態1におけるインバータ回路の制御チャートを示す図である。 実施の形態1におけるインバータ回路の制御チャートを示す図である。 実施の形態1におけるインバータ回路の制御チャートを示す図である。 実施の形態1におけるインバータ回路の制御チャートを示す図である。 実施の形態1におけるインバータ回路の制御チャートを示す図である。 実施の形態1におけるインバータ回路の制御チャートを示す図である。 実施の形態1におけるインバータ回路の制御チャートを示す図である。 実施の形態1におけるスイッチング動作を示す図である。 実施の形態1におけるスイッチング動作を示す図である。 実施の形態1におけるスイッチング動作を示す図である。 実施の形態1におけるスイッチング動作を示す図である。 実施の形態1におけるスイッチング動作を示す図である。 実施の形態2に係る電力変換装置の回路図である。 実施の形態3に係る電力変換装置の回路図である。 実施の形態1から3における制御器のハードウエアの一例を示す模式図である。
以下、本願を実施するための実施の形態に係る電力変換装置について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図において同一符号は同一もしく相当部分を示している。
図1は、実施の形態1に係る電力変換装置の回路図である。本実施の形態の電力変換装置は、電力変換装置の一例としてのDC−ACコンバータである。DC−ACコンバータは、入力された直流電力を高周波交流電力に変換してトランスの一次側に供給し、トランスの二次側から交流電力を出力する装置である。
図1において、本実施の形態の電力変換装置1は、一対の入力端子1aおよび1bと、一対の出力端子1cおよび1dとを備えている。入力端子1aと1bとの間には、n個のインバータ回路INV1、INV2、・・・INVnが直列に接続されている。また、入力端子1aと1bとの間には、n個のコンデンサC1、C2、・・・Cnが直列に接続されている。ここで、nは2以上の自然数である。そして、n個のインバータ回路INV1、INV2、・・・INVnとn個のコンデンサC1、C2、・・・Cnとはそれぞれ並列に接続されている。さらに、n個のコンデンサC1、C2、・・・Cnには、それらのコンデンサに印加された電圧を検出するn個のコンデンサ電圧検出回路VD1、VD2・・・VDnがそれぞれ並列に接続されている。このn個のコンデンサ電圧検出回路で検出された各コンデンサ電圧をVc1、Vc2、・・・Vcnと表記する。
n個のインバータ回路INV1、INV2、・・・INVnの出力側には、絶縁トランスTRの一次巻き線が接続されている。絶縁トランスTRの一次巻き線は、n個の一次巻き線TR11、TR12、・・・TR1nに分割されている。インバータ回路INV1、INV2、・・・INVnと絶縁トランスTRの一次巻き線との接続関係は後述する。
絶縁トランス二次巻き線TR2は、出力端子1cおよび1dにそれぞれ接続されている。そして、絶縁トランス二次巻き線TR2と、出力端子1cおよび1dとの間には、出力端子1cおよび1dから出力される電力の出力電流および出力電圧の少なくとも一方を検出する出力検出器100が接続されている。
n個のインバータ回路INV1、INV2、・・・INVn、n個の電圧検出回路VD1、VD2・・・VDn、出力検出器100は、制御器200に接続されている。この制御器200は、n個のコンデンサ電圧検出回路VD1、VD2・・・VDn、出力検出器100から得られる検出電圧および検出電流の少なくとも一方に基づいて、n個のインバータ回路INV1、INV2、・・・INVnの動作を制御する。
なお、図1において、制御器200と他の機器との接続関係の図示は、図が煩雑になることを避けるために省略している。
n個のインバータ回路のそれぞれは、4つのスイッチング素子を備えている。例えば、1個目のインバータ回路INV1は、スイッチング素子SE11、SE12、SE13およびSE14を備えており、SE11とSE12とが直列に接続されており、SW13とSW14とが直列に接続されている。そして、SE11とSE12との直列接続部分と、SW13とSW14との直列接続部分とが並列に接続されている。同様に、n個目のインバータ回路INVnは、スイッチング素子SEn1、SEn2、SEn3およびSEn4を備えており、SEn1とSEn2とが直列に接続されており、SWn3とSWn4とが直列に接続されている。そして、SEn1とSEn2との直列接続部分と、SWn3とSWn4との直列接続部分とが並列に接続されている。すなわち、各インバータ回路は、フルブリッジ構成のインバータ回路である。また、各スイッチング素子は、例えば半導体スイッチ素子である。なお、各インバータ回路は、フルブリッジ構成のインバータ回路に限ったものではなく、ハーフブリッジ構成のインバータなど直流電力を交流電力に変換できるものであればどのような回路であってもよい。
1個目のインバータ回路INV1のSE11とSE12との接続点と、SE13とSE14との接続点とが絶縁トランスTRの一次巻き線TR11に接続されている。同様に、n個目のインバータ回路INVnのSEn1とSEn2との接続点と、SEn3とSEn4との接続点とが絶縁トランスTRの一次巻き線TR1nに接続されている。
電力変換装置1の一対の入力端子1aと1bとの間には、外部の直流電流源300が接続されている。また、一対の出力端子1cと1dとの間には、外部の負荷400が接続されているこのように構成された電力変換装置1は、外部の直流電流源300から入力される電力を交流電力に変換して外部の負荷400に出力することができる。
つぎに、電力変換装置1の動作について説明する。n個のインバータ回路はすべて同一周波数で動作されるとし、各インバータ回路のスイッチングのタイミングは制御器200で制御されている。n個のインバータ回路のそれぞれは、4つのスイッチング素子を備えているが、その中で2つずつは同期してオンまたはオフされる。例えば、1個目のインバータ回路INV1では、SE11とSE14とが同期してオンまたはオフされ、SE12とSE13とが同期してオンまたはオフされる。そして、同時にすべてのスイッチング素子がオン状態となることはなく、それぞれのスイッチング素子がオン状態である期間は同じとする。つまり、同一周波数で動作するインバータ回路の1周期をTとし、1個目のインバータ回路INV1のSE11とSE14とが同期してオン状態である期間をT1とすると、SE12とSE13とが同期して状態である期間もT1となる。同様に、n個目のインバータ回路INVnは、スイッチング素子SEn1、とSEn4とが同期してオンまたはオフされ、SEn2とSEn3とが同期してオンまたはオフされる。n個目のインバータ回路INV1のSEn1とSEn4とが同期してオン状態である期間をTnとすると、SEn2とSEn3とが同期してオン状態である期間もTnとなる。
ここで、オンデューティーを定義する。オンデューティーとは、スイッチング動作において、1周期に対するオン状態となる期間の比率である。INV1のオンデューティーをD1、INV2のオンデューティーをD2、INVnのオンデューティーをDn、およびINV1からINVnのすべてのインバータの合計オンデューティーをDとすると、これらのオンデューティーは、次の式で表すことができる。
D1=T1/T、D2=T2/T、・・・Dn=Tn/T
D=D1+D2+・・・+Dn
以下、説明を簡素化するために、n=2の場合の電力変換装置を説明する。
図2は、本実施の形態に係るn=2とした電力変換装置の回路図である。また、図3は、n=2とした電力変換装置におけるスイッチング動作を示す図である。図3において、上の図はスイッチング素子SE11、SE12、SE13およびSE14のオン・オフ状態を表し、中央の図はSE21、SE22、SE23およびSE24のオン・オフ状態を表し、下の図は絶縁トランスTRの2次巻き線のトランス電圧(VTR)を表している。インバータ回路は、フルブリッジ構成のインバータ回路であり、4つのスイッチング素子のオン・オフにより正極性の電圧および負極性の電圧を出力することが可能である。
1個目のインバータ回路INV1では、SE11とSE14とが同期してオンまたはオフされ、SE12とSE13とが同期してオンまたはオフされる。そして、同時にすべてのスイッチング素子がオン状態となることはなく、SE11およびSE14がオンの状態とSE12およびSE13がオンの状態との間には短絡が生じないようにデッドタイムが挿入されている。また、2個目のインバータ回路INV2では、SE21とSE24とが同期してオンまたはオフされ、SE22とSE23とが同期してオンまたはオフされる。そして、同時にすべてのスイッチング素子がオン状態となることはなく、SE21およびSE24がオンの状態とSE22およびSE23がオンの状態との間には短絡が生じないようにデッドタイムが挿入されている。
1個目のインバータ回路INV1のスイッチSE11とSE14がターンオフ後、スイッチSE12、SE13がターンオンする。第1のインバータ回路INV1のスイッチSE12、SE13がターンオフ後、2個目のインバータ回路INV2のスイッチSE21、SE24がターンオンする。2個目のインバータ回路INV2のスイッチSE21、SE24がターンオフ後、2個目のインバータINV2のスイッチSE22、SE23がターンオンする。2個目のインバータ回路INV2のスイッチSE22、SE23がターンオフ後、1個目のインバータ回路INV1のスイッチSE11、SE14がターンオンする。そして上記動作を繰り返す。このように、
n=2とした電力変換装置では、1個目のバータ回路INV1と2個目のインバータ回路INV2とで1周期内を2分割し、180度位相をずらして動作させている。インバータ回路の数がn個ある電力変換装置では、1周期をn分割し、360度/n度位相をずらして動作させる。
絶縁トランスTRにおいて、1個目のインバータ回路INV1がオン・オフ動作を行っているとき、絶縁トランスTRの1次巻線TR11に電圧が生じる。このとき、2個目のインバータ回路INV2はオン・オフ動作を行っていないが、絶縁トランスTRの1次巻線TR11とTR12とは磁気結合しているため、絶縁トランスTRの1次巻線TR12にも電圧が生じることになる。
同様に、2個目のインバータ回路INV2がオン・オフ動作を行っているとき、絶縁トランスTRの1次巻線TR12に電圧が生じる。このとき、第1のインバータ回路INV1はオン・オフ動作を行っていないが、絶縁トランスTRの1次巻線TR11とTR12とは磁気結合しているため、絶縁トランスTRの1次巻線TR11にも電圧が生じることになる。
上述のとおり、トランスTRの1次巻線TR11およびTR12には、対応するインバータ回路がスイッチングを行っていないときにも電圧を生じるが、1次巻線TR11およびTR12の巻き数比を揃え、1個目のインバータ回路INV1と2個目のインバータ回路INV2にそれぞれ接続される第1のコンデンサC1と第2のコンデンサC2の電圧を等しくすれば、例えば、1個目のインバータ回路INV1が動作しているときに、2個目のインバータ回路INV2が電流を引き込むことはない。
このように、インバータ回路が2個で180度位相をずらして交互にスイッチングを行うことで、1周期を2個のインバータ回路で時分割して絶縁トランスTRに対して交互の電圧を印加することができるため、VT積が半分となり、絶縁トランスのコアを小さくできる。n個のインバータ回路で交互に動作をさせると、VT積が1/nとなり、絶縁トランスTRのコアの小型化がさらに可能になる。ここで、VT積とは、絶縁トランスの二次側に印加される電圧と、その電圧の周期との積である。
次に、図2に示した電力変換装置の動作について説明する。外部の直流電流源300から入力された直流電力は、2つのインバータ回路INV1、INV2で交流電力に変換される。この2つのインバータ回路で変換された交流電力は、絶縁トランスTRへ入力される。絶縁トランスTRの2次側に電力が伝送され、この絶縁トランスTRの二次側に接続された外部の負荷400へ交流電力を出力する。本実施の形態の電力変換装置は、定電力モードと、定電流モードおよび定電圧モードの少なくとも一方のモードとで制御することができる。以下に各モードの制御方法について説明する。
<定電力モード>
図4は、定電力モードの制御チャートを示す図である。図20に示すように、制御器200は、リンク電圧検出値Vlinkとリンク電圧目標値Vlink との差分を計算し、PI制御器に入力する。制御器200は、PI制御器の出力値と設計オンデューティーDrefとの和を取り、合計オンデューティーDが決定される。最後に制御器200は、算出された全インバータ回路の合計オンデューティーDに基づいて、各インバータ回路を制御する。
<定電流モード>
図5は、定電流モードの制御チャートを示す図である。図4に示すように、定電流モードでの出力電流目標値をIout とし、出力検出器100で検出される出力電流検出値をIoutとすると、制御器200は、IoutとIout との差分を計算し、その差分をPI制御器に入力する。さらに、制御器200は、あらかじめ定められた全インバータ回路の設計オンデューティーDrefとPI制御器出力との和を計算して、全インバータ回路の合計オンデューティーDを算出する。最後に制御器200は、算出された全インバータ回路の合計オンデューティーDに基づいて、各インバータ回路を制御する。
例えば、制御器200は、出力電流検出値をIoutが出力電流目標値をIout よりも大きい場合、合計オンデューティーDを小さくし、出力電流検出値をIoutが出力電流目標値をIout よりも小さい場合、合計オンデューティーDを大きくする。
<定電圧モード>
図6は、定電圧モードの制御チャートを示す図である。図5に示すように、定電圧モードでの出力電圧目標値をVout とし、出力検出器100で検出される出力電圧検出値をVoutとすると、制御器200は、VoutとVout との差分を計算し、その差分をPI制御器に入力する。さらに、制御器200は、あらかじめ定められた全インバータ回路の設計オンデューティーDrefとPI制御器出力との和を計算して、全インバータ回路の合計オンデューティーDを算出する。最後に制御器200は、算出された全インバータ回路の合計オンデューティーDに基づいて、各インバータ回路を制御する。
ここで、フィードバック制御としてPI制御を用いた場合について説明したが、P制御またはPID制御を用いてもよい。
また、外部の直流電流源300が定電流モードで駆動できるものであれば、本実施の形態の電力変換装置は定電力モードでも駆動できる。
制御器200は、定電流モードあるいは定電力モードで全インバータ回路の合計オンデューティーDを決定したのちに、各インバータ回路のオンデューティーD1、D2を制御する必要がある。その制御方法について説明する。制御方法として8パターンあるが、どの制御方法を用いてもよい。なお、これらの制御方法は、各インバータ回路のオンデューティーD1とD2とのバランスを制御する方法であるので、以下バランス制御方法と記す。なお、リンク電圧とは、コンデンサC1およびC2の電圧の合計である。リンク電圧検出値は、コンデンサ電圧検出回路VD1およびVD2でそれぞれ測定されたVc1とVc2との合計であり、リンク電圧目標値は、あらかじめ設定された入力電力の直流電圧値である。
<バランス制御方法1>
図7は、各インバータ回路のオンデューティーD1、D2の制御チャートを示す図である。リンク電圧目標値Vlink をインバータ回路の個数の2で割った値を指令値とする。指令値とコンデンサC1の電圧検出値Vc1の差分がPI制御器に入力される。合計オンデューティーDをインバータ回路の個数の2で割った値と、PI制御器の出力との和を取り、1個目のインバータ回路のオンデューティーD1が決定される。指令値とコンデンサC2の電圧検出値Vc2との差分がPI制御器に入力される。合計オンデューティーDをインバータの個数の2で割った値と、PI制御器の出力との和を取り、2個目のインバータ回路のオンデューティーD2が決定される。
<バランス制御方法2>
図8は、各インバータ回路のオンデューティーD1、D2の制御チャートを示す図である。リンク電圧検出値Vlinkをインバータ回路の個数の2で割った値を指令値とする。指令値とコンデンサC1の電圧検出値Vc1の差分がPI制御器に入力される。合計オンデューティーDをインバータ回路の個数の2で割った値と、PI制御器の出力との和を取り、1個目のインバータ回路のオンデューティーD1が決定される。指令値とコンデンサC2の電圧検出値Vc2との差分がPI制御器に入力される。合計オンデューティーDをインバータ回路の個数の2で割った値と、PI制御器の出力との和を取り、第2のインバータ回路のオンデューティーD2が決定される。
<バランス制御方法3>
図9は、各インバータ回路のオンデューティーD1、D2の制御チャートを示す図である。リンク電圧目標値Vlink をインバータ回路の個数の2で割った値を指令値とする。指令値とコンデンサC1の電圧検出値Vc1の差分がPI制御器に入力される。合計オンデューティーDをインバータ回路の個数の2で割った値と、PI制御器の出力との和を取り、1個目のインバータ回路のオンデューティーD1が決定される。2個目のインバータ回路のオンデューティーD2は、合計オンデューティーDから1個目のインバータ回路のオンデューティーD1を引くことで決定される。
<バランス制御方法4>
図10は、各インバータ回路のオンデューティーD1、D2の制御チャートを示す図である。リンク電圧検出値Vlinkをインバータ回路の個数の2で割った値を指令値とする。指令値とコンデンサC1の電圧検出値Vc1の差分がPI制御器に入力される。合計オンデューティーDをインバータ回路の個数の2で割った値と、PI制御器の出力との和を取り、1個目のインバータ回路のオンデューティーD1が決定される。2個目のインバータ回路のオンデューティーD2は、合計オンデューティーから1個目のインバータ回路のオンデューティーを引くことで決定される。
<バランス制御方法5>
図11は、各インバータ回路のオンデューティーD1、D2の制御チャートを示す図である。コンデンサC1の電圧検出値Vc1をリンク電圧目標値Vlink で割り、その結果を合計オンデューティーDと積算し、1個目のインバータ回路のオンデューティーD1が決定される。コンデンサC2の電圧検出値Vc2をリンク電圧目標値Vlink で割り、その結果が合計オンデューティーDと積算され、2個目のインバータ回路のオンデューティーD2が決定される。
<バランス制御方法6>
図12は、各インバータ回路のオンデューティーD1、D2の制御チャートを示す図である。コンデンサC1の電圧検出値Vc1をリンク電圧検出値Vlinkで割り、その結果が合計オンデューティーDと積算され、1個目のインバータ回路のオンデューティーD1が決定される。コンデンサC2の電圧検出値Vc2をリンク電圧検出値Vlinkで割り、その結果が合計オンデューティーDと積算され、2個目のインバータ回路のオンデューティーD2が決定される。
<バランス制御方法7>
図13は、各インバータ回路のオンデューティーD1、D2の制御チャートを示す図である。コンデンサC1の電圧検出値Vc1をリンク電圧目標値Vlink で割り、その結果が合計オンデューティーDと積算され、1個目のインバータ回路のオンデューティーD1が決定される。合計オンデューティーDから1個目のインバータ回路のオンデューティーD1を引くことにより、2個目のインバータ回路のオンデューティーD2が決定される。
<バランス制御方法8>
図14は、各インバータ回路のオンデューティーD1、D2の制御チャートを示す図である。コンデンサC1の電圧検出値Vc1をリンク電圧検出値Vlinkで割り、その結果が合計オンデューティーDと積算され、1個目のインバータ回路のオンデューティーD1が決定される。合計オンデューティーDから1個目のインバータ回路のオンデューティーD1を引くことにより、2個目のインバータ回路のオンデューティーD2が決定される。
このような8つのパターンのバランス制御方法を用いることで、各インバータ回路のオンデューティーD1とD2とのバランスを制御することができる。その結果、本実施の形態の電力変換装置は、定電力モードと、定電流モードおよび定電圧モードの少なくとも一方のモードとで制御することができる。
次に、スイッチング素子のスイッチングのタイミングのパターンについて説明する。2個のインバータ回路を用いた場合、スイッチングのパターンとして6パターンあるが、どのパターンを用いてもよい。なお、図3に示したパターンをスイッチングパターン1とし、以下にパターン2から6を説明する。
<スイッチングパターン2>
図15は、このパターンでのスイッチング動作を示す図である。1個目のインバータ回路INV1のスイッチSE11とSE14がターンオフ後、2個目のインバータ回路INV2のスイッチSE22、SE23がターンオンする。2個目のインバータ回路INV2のスイッチSE22、SE23がターンオフ後、2個目のインバータ回路INV2のスイッチSE21、SE24がターンオンする。2個目のインバータ回路INV2のスイッチSE21、SE24がターンオフ後、1個目のインバータ回路INV1のスイッチSE12、SE13がターンオンする。1個目のインバータ回路INV1のスイッチSE12、SE13がターンオフ後、1個目のインバータ回路INV1のスイッチSE11、SE14がターンオンする。そして上記動作を繰り返す。
<スイッチングパターン3>
図16は、このパターンでのスイッチング動作を示す図である。1個目のインバータ回路INV1のスイッチSE11とSE14がターンオフ後、1個目のインバータ回路INV1のスイッチSE12、SE13がターンオンする。1個目のインバータ回路INV1のスイッチSE12、SE13がターンオフ後、2個目のインバータ回路INV2のスイッチSE22、SE23がターンオンする。2個目のインバータ回路INV2のスイッチSE22、SE23がターンオフ後、2個目のインバータ回路INV2のスイッチSE21、SE24がターンオンする。2個目のインバータ回路INV2のスイッチSE21、SE24がターンオフ後、1個目のインバータ回路INV1のスイッチSE11、SE14がターンオンする。そして上記動作を繰り返す。
<スイッチングパターン4>
図17は、このパターンでのスイッチング動作を示す図である。1個目のインバータ回路INV1のスイッチSE11とSE14がターンオフ後、2個目のインバータ回路INV2のスイッチSE21、SE24がターンオンする。2個目のインバータ回路INV2のスイッチSE21、SE24がターンオフ後、1個目のインバータ回路INV1のスイッチSE12、SE13がターンオンする。1個目のインバータ回路INV1のスイッチSE12、SE13がターンオフ後、2個目のインバータ回路INV2のスイッチSE22、SE23がターンオンする。2個目のインバータ回路INV2のスイッチSE22、SE23がターンオフ後、1個目のインバータ回路INV1のスイッチSE11、SE14がターンオンする。そして上記動作を繰り返す。
<スイッチングパターン5>
図18は、このパターンでのスイッチング動作を示す図である。1個目のインバータ回路INV1のスイッチSE11とSE14がターンオフ後、2個目のインバータ回路INV2のスイッチSE21、SE24がターンオンする。2個目のインバータ回路INV2のスイッチSE21、SE24がターンオフ後、2個目のインバータ回路INV2のスイッチSE22、SE23がターンオンする。2個目のインバータ回路INV2のスイッチSE22、SE23がターンオフ後、1個目のインバータ回路INV1のスイッチSE12、SE13がターンオンする。1個目のインバータ回路INV1のスイッチSE12、SE13がターンオフ後、1個目のインバータ回路INV1のスイッチSE11、SE14がターンオンする。そして上記動作を繰り返す。
<スイッチングパターン6>
図19は、このパターンでのスイッチング動作を示す図である。1個目のインバータ回路INV1のスイッチSE11とSE14がターンオフ後、2個目のインバータ回路INV2のスイッチSE22、SE23がターンオンする。2個目のインバータ回路INV2のスイッチSE22、SE23がターンオフ後、1個目のインバータ回路INV1のスイッチSE12、SE13がターンオンする。1個目のインバータ回路INV1のスイッチSE12、SE13がターンオフ後、2個目のインバータ回路INV2のスイッチSE21、SE24がターンオンする。2個目のインバータ回路INV2のスイッチSE21、SE24がターンオフ後、1個目のインバータ回路INV1のスイッチSE11、SE14がターンオンする。そして上記動作を繰り返す。
スイッチングパターン1およびスイッチングパターン2は、トランス電圧の周期がインバータ回路の周期Tの1/2となるが、イッチングパターン3から6は、トランス電圧の周期がインバータ回路の周期Tと同じになる。したがって、絶縁トランスの小型化のためには、スイッチングパターン1およびスイッチングパターン2の方が好ましい。
実施の形態2.
実施の形態1の電力変換装置は、DC−ACコンバータであった。このDC−ACコンバータは、入力端子に接続される入力源が定電流源であれば、定電力モードでも駆動可能であった。しかし、実際には入力源が定電流源であることは限られている。実施の形態2の電力変換装置は、入力源として交流電圧源(以下、単に交流電源と呼ぶ)を用い、交流電力を直流電力に変換するコンバータ回路をさらに備えたもので、確実に定電力モードで駆動できる。
図20は、本実施の形態に係る電力変換装置の回路図である。本実施の形態の電力変換装置は、実施の形態1に示した電力変換装置の入力端子1aと1bとの間に直列に接続されたn個のコンデンサC1、C2、・・・Cnの入力端子側に、コンバータ回路CNVが並列に接続されている。また、制御器200は、このコンバータ回路CNVにも接続されている。したがって、本実施の形態の電力変換装置は、AC−ACコンバータである。
電力変換装置1の一対の入力端子1aと1bとの間には、外部の交流電源500が接続されている。また、一対の出力端子1cと1dとの間には、外部の負荷400が接続されている。このように構成された電力変換装置1は、外部の交流電源500から入力される交流電力を異なる周波数あるいは異なる電圧の交流電力に変換して外部の負荷400に出力することができる。
このように構成された電力変換装置の動作について説明する。外部の交流電源500から入力された交流電力は、コンバータ回路CNVで直流電力に変換される。この直流電力がn個のインバータ回路INV1、・・・INVnで交流電力に変換される。このn個のインバータ回路で変換された交流電力は、絶縁トランスTRへ入力される。絶縁トランスTRの2次側に電力が伝送され、この絶縁トランスTRの二次側に接続された外部の負荷400へ交流電力を出力する。本実施の形態の電力変換装置は、定電力モードで制御することができる。以下にその制御方法について説明する。
<定電力モード>
本実施の形態の電力変換装置は、実施の形態1の電力変換装置と同様に定電力モードで制御することができる。実施の形態1の図4に示すように、制御器200は、リンク電圧検出値Vlinkとリンク電圧目標値Vlink との差分を計算し、PI制御器に入力する。制御器200は、PI制御器の出力値と設計オンデューティーDrefとの和を取り、合計オンデューティーDが決定される。
また、定電力モードにおいて、コンバータ回路CNVは、力率が1に近づき、かつ交流電源から定電力が入力されるように入力電流を制御する。さらに、インバータ回路INV1、・・・INVnは、リンク電圧検出値Vlinkがあらかじめ定められたリンク電圧目標値Vlink となるように制御する。
制御器200は、交流電源500より入力される入力電流の検出値があらかじめ定められた電流目標値に近づくように、コンバータ回路CNVの有するスイッチング素子のオンデューティーを決定する。さらに、制御器200は、上述の定電力モードで全インバータ回路の合計オンデューティーDが決定したのちに、各インバータ回路のオンデューティーD1、D2を制御する。その方法は、実施の形態1と同様である。
このように構成された電力変換装置は、コンバータ回路を用いてインバータ回路に入力される直流電力を定電流モードにすることができるので、確実に定電力モードで駆動することができる。
また、実施の形態1と同様に、本実施の形態の電力変換装置は、定電流モードおよび定電圧モードでも駆動することができる。
実施の形態3.
図21は、実施の形態3に係る電力変換装置の回路図である。本実施の形態の電力変換装置は、実施の形態2に示した電力変換装置の出力端子1cと1d絶縁トランスとの二次側巻き線との間に整流回路600および整流コンデンサ700を備えている。また、この電力変換装置は、出力検出器に替えて出力電流検出器800および出力電圧検出器900を備えている。したがって、本実施の形態の電力変換装置は、AC−DCコンバータである。
出力電流検出器800は、整流回路600と一方の出力端子との間に直列に接続されている。出力電圧検出器900および整流コンデンサ700は、整流回路600と出力端子との間に並列に接続されている。整流回路600は、ダイオードブリッジで構成されている。絶縁トランスの二次側巻き線TR2から出力される交流電力は、整流回路600および整流コンデンサ700で直流電力に変換されて出力端子から出力される。
このように構成された電力変換装置は、実施の形態2と同様に、定電力モード、定電流モードおよび定電圧モードのいずれのモードでも駆動することができる。
なお、実施の形態1から3で説明した電力変換装置の制御器200は、ハードウエアの一例を図22に示すように、プロセッサ201と記憶装置202とから構成される。記憶装置は、図示していないが、ランダムアクセスメモリなどの揮発性記憶装置と、フラッシュメモリなどの不揮発性の補助記憶装置とを具備する。また、フラッシュメモリの代わりにハードディスクなどの補助記憶装置を具備してもよい。プロセッサ201は、記憶装置202から入力されたプログラムを実行する。この場合、補助記憶装置から揮発性記憶装置を介してプロセッサ201にプログラムが入力される。また、プロセッサ201は、演算結果などのデータを記憶装置202の揮発性記憶装置に出力してもよいし、揮発性記憶装置を介して補助記憶装置にデータを保存してもよい。
本願は、様々な例示的な実施の形態が記載されているが、1つまたは複数の実施の形態に記載された様々な特徴、態様、及び機能は特定の実施の形態の適用に限られるのではなく、単独で、または様々な組み合わせで実施の形態に適用可能である。
従って、例示されていない無数の変形例が、本願に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合、さらには、少なくとも1つの構成要素を抽出し、他の実施の形態の構成要素と組み合わせる場合が含まれるものとする。
1 電力変換装置、 100 出力検出器、 200 制御器、 201 プロセッサ、 202 記憶装置、 300 直流電流源、 400 負荷、 500 交流電源、 600 整流回路、 700 整流コンデンサ、 800 出力電流検出器、 900 出力電圧検出器。

Claims (10)

  1. 一対の入力端子と、
    前記一対の入力端子間に直列に接続された複数のコンデンサと、
    複数の前記コンデンサのそれぞれに並列に接続され、各コンデンサのコンデンサ電圧を検出するコンデンサ電圧検出回路と、
    複数の前記コンデンサの入力端子側と反対側に、複数の前記コンデンサと並列にそれぞれ接続された複数のインバータ回路と、
    複数の前記インバータ回路のそれぞれの出力側に接続された複数の一次側巻き線、および前記複数の一次側巻き線と磁気結合した二次側巻き線を備えたトランスと、
    前記トランスの二次側巻き線に接続された一対の出力端子と、
    前記トランスからの出力電流および出力電圧の少なくとも一方を検出する出力検出器と、
    複数の前記インバータ回路、前記コンデンサ電圧検出回路、および前記出力検出器に接続された制御部と
    を備えた電力変換装置であって、
    前記制御部は、
    前記出力電流および前記出力電圧の少なくとも一方に基づいて前記複数のインバータ回路の各インバータ回路の個別オンデューティーの合計である全オンデューティーを設定する、または前記直列に接続された複数のコンデンサの両端電圧の検出値であるリンク電圧検出値および前記直列に接続された複数のコンデンサの両端電圧の目標値であるリンク電圧目標値に基づいて前記全オンデューティーを設定すると共に、前記各コンデンサの前記コンデンサ電圧および前記コンデンサ電圧指令値並びに前記全オンデューティーに基づいて前記各インバータ回路の個別オンデューティーを設定することを特徴とする電力変換装置。
  2. 前記直列に接続された複数のコンデンサの前記入力端子側に、前記直列に接続された複数のコンデンサと並列に接続されたコンバータ回路をさらに備え、
    前記制御部は、前記コンバータ回路の入力電流を制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記トランスの二次側巻き線と前記一対の出力端子との間に、整流回路および整流コンデンサをさらに備え、
    前記出力検出器は、前記整流回路と一方の出力端子との間に直列に接続された出力電流検出器および
    前記一対の出力端子間に接続された出力電圧検出器を備えた
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の電力変換装置。
  4. 前記インバータ回路は、複数のスイッチング素子を有し、正極性の電圧および負極性の電圧を出力するものであり、
    前記制御部は、1つの周期において前記インバータ回路が正極性の電圧および負極性の電圧を1回ずつ出力するように前記スイッチング素子を制御する
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  5. 前記制御部は、複数の前記インバータ回路のうち1つの前記インバータ回路が異なる極性の電圧を連続で出力したのち、他の前記インバータ回路が異なる極性の電圧を出力するように前記スイッチング素子を制御する
    ことを特徴とする請求項4に記載の電力変換装置。
  6. 前記制御部は、複数の前記インバータ回路のすべてが一方の極性の電圧を連続で出力したのち、複数の前記インバータ回路のすべてが他方の極性の電圧を出力するように前記スイッチング素子を制御する
    ことを特徴とする請求項4に記載の電力変換装置。
  7. 前記制御部は、
    前記トランスの二次側巻き線から出力される電力を定電流モードおよび定電圧モードの少なくとも一つのモードで制御する
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  8. 前記制御部は、
    前記出力電流および前記出力電圧の少なくとも一方を一定とするように、前記複数のインバータ回路の前記個別オンデューティーおよび前記全オンデューティーを設定する
    ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  9. 前記制御部は、
    複数の前記コンデンサの個別のコンデンサ電圧の値と複数の前記コンデンサのすべてのコンデンサ電圧の値の合計値を複数の前記コンデンサの個数で割った値との差分値、および前記全オンデューティーを複数の前記コンデンサの個数で割った値に基づいて、前記個別オンデューティーを設定する
    ことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  10. 一対の入力端子と、
    前記一対の入力端子間に直列に接続された複数のコンデンサと、
    複数の前記コンデンサのそれぞれに並列に接続され、各コンデンサのコンデンサ電圧を検出するコンデンサ電圧検出回路と、
    複数の前記コンデンサの入力端子側と反対側に、複数の前記コンデンサと並列にそれぞれ接続された複数のインバータ回路と、
    複数の前記インバータ回路のそれぞれの出力側に接続された複数の一次側巻き線、および前記複数の一次側巻き線と磁気結合した二次側巻き線を備えたトランスと、
    前記トランスの二次側巻き線に接続された一対の出力端子と、
    前記トランスからの出力電流および出力電圧の少なくとも一方を検出する出力検出器と、
    複数の前記インバータ回路、前記コンデンサ電圧検出回路、および前記出力検出器に接続された制御部と
    を備えた電力変換装置であって、
    前記制御部は、
    前記出力電流および前記出力電圧の少なくとも一方に基づいて前記複数のインバータ回路の各インバータ回路の個別オンデューティーの合計である全オンデューティーを設定する、または前記直列に接続された複数のコンデンサの両端電圧の検出値であるリンク電圧検出値および前記直列に接続された複数のコンデンサの両端電圧の目標値であるリンク電圧目標値に基づいて前記全オンデューティーを設定すると共に、前記各コンデンサの前記コンデンサ電圧および前記全オンデューティーに基づいて前記各インバータ回路の個別オンデューティーを設定し、
    複数の前記コンデンサの個別のコンデンサ電圧の値を複数の前記コンデンサのすべてのコンデンサ電圧の値の合計値で割った値に前記全オンデューティーを乗算した値に基づいて、前記個別オンデューティーを設定することを特徴とする力変換装置。
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