JP6671342B2 - 周囲照明用の幅木照明装置 - Google Patents

Description

本発明は、照明要素、特に、例えば、壁面照射用途のための照明要素に関する。本発明はまた、そのような照明要素を含む照明システム、及びそのような照明要素又は照明システムを建物部分に提供するための方法に関する。

壁面照射用照明の使用は当該技術分野において知られている。例えば、米国特許第４，７４８，５４３号明細書は、蛍光間接照明備品であって、オフセット反射体の片側に部分的に包み込まれた領域にランプを配置することにより、その光源が通常の視界から見えないようにされた蛍光間接照明備品について記載しており、この領域は、均一な「壁面照射」照明を生じさせるために特別な凹状曲率で形作られている。硬質の精密な反射体アセンブリにより維持される必要とされる曲率を有する生産可能な高品質の反射面は、必要とされる曲率の硬質の押出アルミニウム反射体本体に対して等角に積層される高純度アルミニウムの薄い可撓性の反射ライニングを利用することにより達成される。２片式エンドプレートは、ランプソケット台、一体化した配線導管、反射性の内部端面、光出口窓端における化粧額縁、及び反射体本体強化材を提供する。安定器及びＡＣ電源プラグを含む完全な反射体モジュールは、窪みのある建築資材ハウジング（ｂｕｉｌｄｅｒ’ｓ ｈｏｕｓｉｎｇ）内に、器具を用いることなく容易に設置されるものであり、露出したねじ頭又は他の締付け具なしにしっかりと保持されるが、新規のねじりばね保持システムにより、修理のために容易に着脱可能である。この備品を適所に用いると、反射体表面及び光出口窓を縁取る調和させた反射額縁だけが、通常の視界に提示される。直接光、外部光及びランプ像は、ほとんど除去される。

米国特許出願公開第２００４／０１０５２６４Ａ１号明細書は、建物部分への装着のための細長照明要素であって、この建物部分は、照明要素との機械的接続又は機能的電気的接続のための装着ユニット及び電力コネクタを含み、照明要素は、複数のソリッドステート光源を含む、細長照明要素を開示している。

屋内照明設計からすると、好ましくは人目につかないように設置された、ほとんど見えない要素により、印象的な照明効果を生成したいという望みがあると結論付けられる。天井又は壁の大きな領域を照明することの難点は、光源と照明される面との間に十分な距離を生成しなければならないことである。

したがって、代替的な照明ユニット又は照明要素を提供することが本発明の一態様であり、好ましくはこれは、さらに上記の難点のうちの１つ以上を少なくとも部分的に回避するものである。さらに、容易に設置され得る照明ユニット又は照明要素を提供することも本発明の一態様である。また、そのような照明ユニット又は照明要素の設置のための代替的な方法を提供することが、本発明のさらなる態様である。

ほぼ全てのリビング及びオフィスに存在する数少ない要素のうちの１つは、床から壁（及び／又は壁〜天井）への移行部を隠すために使用され、しばしば例えばオーディオビデオ装置のためのケーブルを隠すために使用される、幅木（及び／又は天井板）である。幅木について典型的であるが、それらは、床と接する壁の上に人目につかないように載置され得る。実質的に同じものが、天井モールディング又は天井板にも（そのように）適用され得る。

本明細書において、我々は、とりわけ、そのような幅木、又は建物内での（若しくはその上での）使用のための他の種類の要素に周囲照明機能を備え付けることを提案する。照明機能は、特に、床面照射、壁面照射及び天井照射、特に壁面照射及び／又は天井照射の群から選択され得、任意選択で動的光効果を含み得る。とりわけ幅木は比較的容易に設置され得るので、本明細書で提案される解決策は、事実上埋込照明解決策となる（すなわち、侵襲的な建設作業の必要のない）ものを、人々が手に入れるための低い閾を提供する。したがって、本明細書において、我々は、とりわけ、光源が例えば幅木又は他の要素の背後の壁の上に人目につかないように載置される天井照明方法について説明する。コリメート要素を用いて、光源は、照明角度を制限し得るものが何もないように、加えて人が光源を覗き込むことができない（その結果グレアを防ぐ）ように、天井の近くに設置され得る。

したがって、第１の態様において、本発明は、特に壁、天井及び床からなる群から選択される、建物部分（例えば、特に、壁、天井及び床からなる群から選択される）への装着のための（細長）照明要素であって、建物部分は、第１の装着ユニット及び第１の電力コネクタを含み、（細長）照明要素は、（細長）前面と、前面とは他の面に、（ｉ）第１の装着ユニットと前記建物部分への前記装着を形成するための第２の装着ユニット、（ｉｉ）第１の電力コネクタと電気的接続を形成するための第２の電力コネクタ、及び（ｉｉｉ）光源光を提供するように構成され、第２の電力コネクタと機能的に接続された１つ以上の光源、特に複数の光源、特に（複数の）ソリッドステートベースの光源とを有し、この要素は、要素が建物部分に装着されたときに建物部分と平行に構成されることになる仮想要素面を含み、複数のソリッドステートベースの光源は、追加の光学素子をさらに含み、これは、前記仮想要素面及び前記仮想要素面と垂直の第２の仮想面によって画定される空間内に前記光源光の少なくとも５０％を提供するように照明要素が構成されるようにする、（細長）照明要素を提供する。

そのような照明要素を用いると、例えば天井（又は壁など）の、例えばその要素のすぐ上の表面領域に限定されない、大きな部分を照明することが可能である。特に、そのような照明要素は、幅木として構成され得る。しかしながら、他の構成もまた可能である（下記参照）。したがって、例えばグレアなしに、且つ実質的な強要なしに、例えば部屋は、例えば壁面照射、床面照射及び／又は天井照射によって、照明され得る。本明細書において、我々は、例えば幅木を、それが住宅改修において壁の上に載置するために使用される最も一般的な要素であることから、載置収納要素として選択する。幅木については、但し天井板についても、種々様々な設計及び載置機構が知られており、市販されている。幅木又は天井板は、特に照明要素を含み得、任意選択で建物要素も含み得る。後者を最初に建物部分と関連させてもよく、その後、照明要素をその建物要素と関連させることができる。照明要素及び建物要素は、特に、雄雌構成で互いに関連するように構成される。

照明要素は、前記仮想要素面及び前記仮想要素面と垂直の第２の仮想面によって画定される空間内に前記光源光の少なくとも５０％を提供するように構成される。発される光のこの特定の指向性を得るためのコリメーションのために、追加の光学素子が照明要素に提供され、特に、反射体、コリメータなどのような光学素子が使用され得る。典型的に、照明要素における光源はＬＥＤである。追加の光学素子は、ＬＥＤダイドームにより形成される光学素子に加えて存在するか、又は、ＬＥＤダイがドームなしである場合、追加の光学素子は、ＬＥＤダイとは別の部品である、すなわち、ＬＥＤドームと違って、追加の光学素子は、ＬＥＤダイと一体化した部品として形成されない。特定の実施形態において、照明要素は、押出プロセスの間に形成された追加の光学素子の一部を含む押出ハウジングを含む。例えば、Ｖ字形コリメータは、ハウジング中で押出され得る。

照明要素は、特に、長手方向を規定する細長照明要素である。同様に、建物要素（下記も参照されたい）は、特に、細長建物要素である。また、前面は、特に、細長である。用語「細長照明要素」、「細長前面」、及び類似の用語は、特に、長さが幅及び／又は高さよりも大きいことを示している。要素及び前面の長さは、（独立して）要素の高さ又は幅の５倍以上、又は１０倍以上、又はさらには２０倍以上の大きさであり得る。例えば、照明要素の長さ、及び任意選択で建物要素の長さも、市販のオフィス壁要素の長さと実質的に同等であり得る。特に、照明要素の厚さ及び高さは、長さの５分の１以下、なおさらには特に１０分の１以下、またなおさらには特に２０分の１以下の大きさである。例えば、要素（１つ又は複数）（及び前面）の長さは、０．５〜５メートル（例えば、１〜３メートル）の範囲内にあり得る。

上に示したように、照明要素は、第１の装着ユニットと前記建物部分への前記装着を形成するための第２の装着ユニットを含む。この装着については以下でもさらに記載される。さらに、照明要素は、第１の電力コネクタと電気的接続を形成するための第２の電力コネクタを含む。これは、特に、プラグ−ソケット接続であり得る。しかしながら、他の実施形態において、照明要素の第２の電気コネクタに提供される第１の電気コネクタは、細長電気コネクタであり得る。これは、照明要素を配置することにおいてより大きな自由を与え得る。さらに、「電気コネクタ」という用語は、複数の電気コネクタも意味し得る。このようにすることでも、照明要素を配置することにおける自由が与えられ得る。概して、電気コネクタは、当該技術分野において知られているように、２個の電気的接続（例えば、「ニュートラル」及び「ライン」）を少なくとも含むことに留意されたい。概して、照明要素への電気インフラストラクチャーは、当該技術分野において知られているように、照明要素に例えば１２Ｖ又は２４Ｖ ＤＣ、特に、少なくとも５０Ｖ未満を提供するために変圧器を含むことになる。例えば、特にソリッドステート光源について知られているように、１１０Ｖ若しくは２２０Ｖ又他の一般的なＡＣ電圧をはるかに低いＤＣ電圧に変換するために、建物要素（下記も参照されたい）は変圧器を含み得るか、又は建物要素よりも上流に変圧器が配置される。変圧器は、任意選択で、建物要素（１つ又は複数）内に組み込まれ得る。

光源及び電気的接続、及び任意選択で、光学素子、制御ユニットなどのような他の（電気）要素は、前面の後方に隠される。したがって、照明要素は、後面及び前面を含み得、後面は（照明要素の使用の間）建物部分に合わせて構成され、前面は（照明要素の使用の間）ユーザに見える。一部の実施形態において、前面は、ベースモールディング（「床モールディング」として示されることもある）若しくは天井モールディング、又は他の種類の装飾用ストリップの従来の前面であり得る。

さらに、上に示したように、照明要素は、特に、光源光を提供するように構成され、第２の電力コネクタと機能的に接続された複数の光源、特にソリッドステートベースの光源を含む。光源光は、着色光又は白色光であり得る。さらに、異なる種類の光を発生させるように構成された、異なる種類の光源の組み合わせが適用され得る。任意選択で、光の色は、（制御ユニットにより（下記参照））調整可能である。さらに、任意選択で、光源光の色及び／又は強度は、照明要素の長さにわたって独立して制御可能である。単一の照明要素は、例えば０．５〜１５ｃｍの範囲内（例えば、１〜５ｃｍの範囲内）の間隔を有する、複数の光源を含み得る。これは、建物部分の表面の均一な照明を提供し得る。

光源（１つ又は複数）は、特に、ソリッドステートベースの光源を含む。「光源」という用語は、複数の光源（例えば、２〜２０個の（ソリッドステート）ＬＥＤ光源）にも関し得る。したがって、ＬＥＤという用語は、複数のＬＥＤも意味し得る。「ソリッドステートベースの光源」という用語は、光源がソリッドステート光源を少なくとも含むことを示している。特定の実施形態において、光源（１つ又は複数）は、ソリッドステートＬＥＤ光源（例えば、ＬＥＤ又はレーザダイオード）を含む。しかしながら、光源（１つ又は複数）は、反射体、透過窓、コリメータ、光のスペクトル分布を変更するための波長変換器などのような１つ以上の他の要素をさらに含み得る。

したがって、一実施形態において、照明要素は、信号、特に（例えば、別の制御ユニット（下記参照）から又はセンサなどからの）外部信号に応じてソリッドステートベースの光源を制御するように構成された照明要素制御ユニットをさらに含み得る。さらに、照明要素制御ユニットは、１つ以上の他の光源から独立して、１つ以上の光源について、光強度、光の色、光の色温度などのうちの１つ以上を制御するように構成され得る。したがって、例えば、光源光は、動的でもあり得る。特定の実施形態において、照明要素は、（ソリッドステートベースの）光源の複数のサブセットを含み、照明要素制御ユニットが、（ソリッドステートベースの）光源の複数のサブセットを独立して制御するように構成される。この場合もまた、「制御」という用語及び類似の用語は、光強度、光色、及び光温度の制御などを意味し得る。

特定の実施形態において、照明要素制御ユニットは、ソリッドステートベースの光源についての情報を外部制御ユニットに提供するように構成される。これは、外部制御ユニットが、利用可能な光源を（事前に）知らない場合に有用であり得る。この情報を提供することにより、外部制御ユニットは、１つ以上の照明要素、特にその光源を制御し得る。

そのような照明要素は、建物部分（例えば、壁、天井、又は任意選択でさらには床）に合わせて容易に配置され得る。特に、これは、任意選択で雄及び雌要素として構成され得る２つの要素を用いて行われ得、それらの要素の一方は照明要素を含み、他方の要素は建物要素である。「建物要素」という用語は、この要素が概して建物部分（例えば、壁）に接続されるものであることを示すために使用される。照明要素は、その必要に基づき、建物部分に接続され得る。照明要素は、例えばＳｎａｐ−Ｏｎスナップオブ（ｓｎａｐ−ｏｆ）手段又はＶｅｌｃｒｏ接続によるなどして、例えば建物要素に装着され得る。特に、雄雌装着が適用され得る。この装着又は接続は、一回限りの装着であり得、すなわち、要素の装着後、それは、一部を壊すことなしには互いに取り外され得ない。しかしながら、この装着はまた、取り外し可能な装着であり得る。

特定の実施形態において、照明要素は、幅木、床モールディング及び天井モールディング（又は天井板）からなる群から選択される要素である。したがって、照明要素は、特に、床及び壁の間の角、又は壁及び天井の間の角に配置され得る。しかしながら、本発明の原理は、より広く適用され得る。したがって、原則的に、任意のストリップ様照明要素が使用され得る。例えば、照明ユニットの機能及び１つ以上のアイテムを吊り下げるための手段（すなわち、例えば壁に沿ったそのようなもの）を有する、ポスター又は絵画を吊り下げるために使用されるレールが、代替的に使用され得る。照明要素はまた、壁若しくは天井、又は任意選択の床、及びなおさらには他の屋内又は屋外、特に屋内の物体の上のどこにでも配置され得る。例えば、本発明は、トンネルの中に、陸橋の下に、縁石に沿ってなどにおいても適用され得る。しかしながら特に、当該照明要素、部品キット、照明システムなどは、屋内で（例えば、家、オフィス、又は任意の（他の）空間において）適用され得る。空間は、例えば、接客領域（例えば、レストラン、ホテル、診療所、又は病院）など（の一部）であり得る。「空間」という用語はまた、オフィス、デパート、倉庫、映画館、教会、劇場、図書館など（の一部）にも関し得る。しかしながら、「空間」という用語はまた、乗物内の作業空間（例えば、トラックのキャビン、飛行機のキャビン、船（艦）のキャビン、自動車のキャビン、クレーンのキャビン、トラクターのような工事車両のキャビンなど）（の一部）にも関する。「空間」という用語はまた、作業空間（例えば、オフィス、（生産）プラント、（原子力発電所、ガス発電所、石炭発電所などのような）発電所など）（の一部）にも関し得る。例えば、「空間」という用語はまた、制御室、警備室などにも関し得る。

照明要素、及び特に光源（任意選択の光学素子を含む）は、特に１２０°以下、なおさらには特に９０°以下の半値全幅（ＦＷＨＭ）を有するビームを提供するように構成され得る。用途及び／又は意図された配置に応じて、これは、より小さいもの（例えば、６０°以下のＦＷＨＭ）でさえあり得る。光源は壁又は他の建物部分をそのような建物部分に実質的に平行に光源光で照明し得るので、多くの壁面照射用途について、この幅は、意図された壁面照射を提供するのに十分であればよく、又はより小さいものでさえあることができる。本発明を用いると、天井における周囲照明のための改善された照明が例えば得られる。

なおさらなる実施形態において、前面は透過窓を含み、１つ以上のソリッドステートベースの光源が、前記透過窓から下流に前記光源光を提供するように構成される（したがって、透過窓は、光源光の一部に対して少なくとも透過性である）。このことは、照明要素における他の場所での透過窓の使用を除外しない。「透過性」という用語は、半透明又は透明を意味し得る。特に、透過窓は、光源（１つ又は複数）がオフ状態にあるときに、ユーザに対して、ある程度又は完全に光源（１つ又は複数）を隠すために、半透明であり得る。なお別の実施形態において、透過窓は、実質的に透明であり、このことは、より良好に規定された光源光ビームに繋がり得る。

特定の実施形態において、照明要素は、（細長）前面と、（中空）本体内に組み込まれた光源（１つ又は複数）及び任意選択で他の要素とを有する（中空）本体を含む。

さらなる態様において、本発明はまた、（ｉ）本明細書に記載される細長照明要素と（ｉｉ）建物要素とを含む部品キットも提供し、この建物要素は、建物要素及び細長照明要素の機能的装着及び電気的接続のための第１の装着ユニット及び第１の電力コネクタを含む。「部品キット」という用語は、２つの要素の組み合わせを意味する。これは、（例えば、販売用の）包装材中の組み合わせであり得る。しかしながら、これはまた、使用、すなわち適用の間もその組み合わせであり得る。さらに、部品キットは、複数の建物要素を含み得る。代替的又は追加的に、部品キットは、複数の照明要素を含み得る。

上に示したように、部品キットは、一実施形態においては、１つ以上の建物要素と１つ以上の照明要素との包装された組み合わせを意味し得る。しかしながら、部品キットという用語はまた、一実施形態においては、１つ以上の建物要素と１つ以上の照明要素との組み合わせ自体を意味し得る。特定の実施形態において、「部品キット」という用語はまた、１つ以上の建物要素と１つ以上の照明要素とのアセンブリ（すなわち、機能的システム）を意味し得、これは、本明細書においては「照明システム」としても示される（下記も参照されたい）。

照明要素は、特に、建物要素を実質的に覆い隠すように設計されており、照明要素の少なくとも高さ又は幅は、それが（使用位置において）建物要素の高さ又は幅を覆い隠し得ることとなるようなものである。このようにすることで、ユーザは、前面を知覚するだけであり得、前面の背後の建物要素を知覚し得ない。

特定の実施形態において、建物要素は、建物要素制御ユニットを含み、照明要素はさらに、建物要素制御ユニットからの信号に応じてソリッドステートベースの光源を制御するように構成された前記照明要素制御ユニット（上記も参照されたい）を含む。したがって、建物制御ユニットは、照明要素制御ユニットに指示し得る。１つの建物要素制御ユニットは、１つ以上の照明要素制御ユニットと通信し得ることに留意されたい。通信は、有線又は無線で行われ得る（下記も参照されたい）。任意選択で、建物要素制御ユニット及び照明要素制御ユニットは、単一の制御ユニット内に組み込まれ得る。そのような実施形態において、そのような組み込まれた制御ユニットは、特に建物要素内に組み込まれてもよいし、任意選択で建物要素（１つ又は複数）の外部にあってもよい。

さらに、建物要素制御ユニット及び／又は照明要素制御ユニットは、複数の（他の）制御ユニットと通信するように構成され得る。例えば、隣接した照明要素制御ユニットは互いに通信し得、且つ／又は隣接した建物要素制御ユニットは互いに通信し得る。任意選択で、通信はまた、相互通信（ｃｒｏｓｓ−ｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏｎ）（すなわち、建物要素制御ユニットは隣接する建物要素に装着された照明要素と通信するなど）であり得る。したがって、特定の実施形態において、照明要素制御ユニット及び建物要素制御ユニットのうちの１つ以上は、それぞれ別の照明要素及び建物要素の照明要素制御ユニット及び建物要素制御ユニットのうちの１つ以上と通信するように構成される。そのような通信は、中央制御システムに全ての利用可能な光源を知らせるのに必要であり得る。そのような通信はまた、特に複数の照明要素にわたって分布している複数の光源に対し、動的効果を生成するように光源を制御するのに必要であり得る。そのような通信はまた、人々を案内するために光源光を使用する場合にも望まれ得る（下記も参照されたい）。上に示したように、中央制御システムは、（単一の）建物要素内に組み込まれた建物制御ユニットであってもよいし、建物要素（１つ又は複数）の外部に構成されてもよい。

したがって、重要な特徴は、本発明の実施形態において要素が接続可能であり得ることであり得る。このようにすることで、数メートル、又は数十メートル、又はさらには数百メートルの隣接した照明要素が生成され得る。これはまた、案内情報のような情報を提供するためにも使用され得る。したがって、例えば、このようにすることで、照明システムも提供され得る。したがって、特に、照明要素及び／又は建物要素は、互いに機能的に結合され得、例えば隣接した照明要素及び／又は建物要素の電力供給及び／又はそれらとの通信のうちの１つ以上が可能にされる。

したがって、さらなる態様において、本発明はまた、１つ以上の（細長）照明要素、特に複数の本明細書に記載されるような（細長）照明要素、及び１つ以上の本明細書に記載されるような（細長）建物要素を含む照明システムであって、その（細長）照明要素及び１つ以上の（細長）建物要素が機能的に結合されている照明システムも提供する。１つ以上の照明要素が単一の建物要素に装着され得る。特に、複数の照明要素が複数の建物要素に装着され得、概して、照明要素の数は、建物要素の数に等しいか又はそれ以上であり、特に、建物要素の数に等しい。本発明を用いると、例えば部屋の大きな長さにわたって、照明要素が提供され得る。任意選択で、コネクタが、隣接した建物要素及び／又は隣接した照明要素を連結するために使用され得る。したがって、部品キット（上記も参照されたい）はまた、隣接した建物要素及び／又は隣接した照明要素を機能的に結合するように構成された１つ以上のコネクタも含み得る。「機能的に結合する」という用語は、隣接した建物要素及び／又は隣接した照明要素の間に電気的接続が生成されることを特に示し得る。「電気的接続」という用語は、電力を提供するため及び／又は（有線）通信のための接続を特に示し得る。

よって、部品キットは、照明要素の光源を制御するように構成された少なくとも１つの制御ユニットをさらに含み得る。これは、照明要素内に組み込まれた制御ユニットであり得、特に、照明要素制御ユニットとして示される。代替的又は追加的に、これは、建物要素内に組み込まれた制御ユニットであり得、特に、建物要素制御ユニットとして示される。特に、そのような後者の制御ユニットが、前者の制御ユニットを制御し得る。特定の実施形態において、部品キットは、各々が照明要素制御ユニットを含む複数の照明要素と、少なくとも１つ及び任意選択で各々が建物要素制御ユニットを含む１つ以上の建物要素とを含む。建物要素制御ユニットの少なくとも１つは、全ての他の制御ユニットを制御するように構成された主制御ユニットとして構成され得る。さらに、部品キットは、１つ以上の制御ユニット、特に少なくとも１つの建物要素制御ユニット、及び特定の実施形態においてはそのような主制御ユニットに指示するように構成された、ユーザインターフェースを含み得る。ユーザインターフェースは、１つ以上の制御ユニット、特に少なくとも１つの建物要素制御ユニット、及び特定の実施形態においてはそのような主制御ユニットを制御するように構成された、遠隔制御装置内に組み込まれ得る。

照明システムの特定の実施形態において、隣接した照明要素は、互いに機能的に接続されており、且つ照明システムは、各照明要素に指示を提供するように構成された通信ラインをさらに含み得る。通信ラインは、本明細書においては、「データライン」又は「直列データライン」としても示される。直列データラインは、一実施形態において、建物要素の電気的接続によって確立され得る。代替的に、直列データラインは、一実施形態において、照明要素の電気的接続によって確立され得る。同様に、一実施形態において、照明要素を制御するための（例えば、照明要素の自動コミッショニングのための）制御ユニットは、建物要素内又は照明要素内に配置され得る。上に示したように、任意選択で、全ての建物要素制御ユニットを制御する、１つの主制御ユニットが存在し得る。

さらに、上に示したように、本発明はまた、なお別の態様において、ユーザに情報を提供するための方法も提供し、この方法は、本明細書に規定されるような照明システムを用いることを含み、前記情報を提供するために、光源光が使用される。特定の実施形態において、照明システムは、特定の方向にユーザを案内するために使用され得る。したがって、一実施形態において、照明要素制御ユニット及び建物要素制御ユニットは、そのような方法を実行するように構成される。

なおさらなる態様において、本発明はまた、そのような照明要素、及び特に複数の照明要素（例えば、照明システム全体など）を提供する（又は設置する）ための方法も提供する。したがって、本発明はまた、（細長）照明要素を建物部分に提供するための方法も提供し、この方法は、（ｉ）第１の装着ユニット及び第１の電力コネクタを建物部分に提供することと、（ｉｉ）第１の装着ユニット及び第２の装着ユニットを互いに装着し、第１の電力コネクタ及び第２の電力コネクタを機能的に接続することにより本明細書に規定されるような細長照明要素を装着することとを含む。そのような方法はまた、隣接した建物要素及び／又は照明要素を（例えば、（電気）コネクタなどで）機能的に結合することも含み得る。この方法はまた、建物部分に１つ以上の建物要素を配置し、それにより、１つ以上の第１の装着ユニット及び１つ以上の第１の電力コネクタを（建物部分に）提供することも含み得る。

「上流」及び「下流」という用語は、光発生手段（ここでは特に第１の光源）からの光の伝搬と関連するアイテム又は特徴の配置に関し、光発生手段からの光ビーム内の第１の位置に対して、光発生手段により近い光のビーム内の第２の位置は「上流」であり、光発生手段からさらに離れた光ビーム内の第３の位置は「下流」である。

照明デバイスは、例えば、事務照明システム、家庭用途システム、店舗照明システム、住宅照明システム、アクセント照明システム、スポット照明システム、劇場照明システム、警標システム、医療照明用途システム、指標標示システム、装飾用照明システムなどの一部であってもよいし、それにおいて適用されてもよい。

本明細書における（例えば、「実質的に全ての光」又は「実質的になる」における）「実質的に」という用語は、当業者により理解されるであろう。「実質的に」という用語はまた、「十分に」、「完全に」、「全ての」などの場合の実施形態も含み得る。したがって、実施形態において、実質的にという形容詞は、除去されることもある。該当する場合には、「実質的に」という用語はまた、９０％以上（例えば、９５％以上、特に９９％以上、なおさらには特に９９．５％以上（１００％を含む））にも関し得る。「を含む」という用語は、「を含む」という用語が「からなる」を意味する実施形態も含む。「及び／又は」という用語は、特に、「及び／又は」の前及び後に述べられるアイテムのうちの１つ以上に関する。例えば、「アイテム１及び／又はアイテム２」という語句及び類似の語句は、アイテム１及びアイテム２のうちの１つ以上に関し得る。「を含む」という用語は、一実施形態においては「からなる」を意味し得るが、別の実施形態においては「少なくとも規定された種を含有し、任意選択で１つ以上の他の種も含有する」も意味し得る。

さらに、明細書及び特許請求の範囲における第１、第２、第３などの用語は、類似の要素間を区別するために使用され、必ずしも順序又は発生順を説明するために使用されるわけではない。そのように使用される用語は適切な状況下において相互交換可能であること、及び本明細書に記載される発明の実施形態が本明細書に記載又は例示される以外の順序で稼働可能であることが理解されるべきである。

本明細書におけるデバイスは、とりわけ稼働の間について記載される。当業者には明らかであろうように、本発明は、稼働の方法又は稼働中のデバイスに限定されるものではない。

上述の実施形態は、本発明を限定するものではなく例示するものであること、及び当業者は添付の特許請求の範囲の範囲から逸脱することなく多くの代替的な実施形態を設計することができるであろうことに留意されたい。特許請求の範囲において、括弧に挟まれた参照符号はいずれも、特許請求の範囲を限定するものとは解釈されないものとする。「含む」という動詞及びその活用形の使用は、特許請求の範囲において述べられるもの以外の要素又は工程の存在を除外しない。要素に先立つ「ａ」又は「ａｎ」という冠詞は、複数のそのような要素の存在を除外しない。本発明は、いくつかの異なる要素を含むハードウェアによって、及び好適にプログラムされたコンピュータによって実行され得る。いくつかの手段を列挙するデバイスクレームにおいて、これらの手段のうちのいくつかは、同一のハードウェアアイテムによって具現化され得る。単に特定の方策が相互に異なる従属クレームに記載されているというだけでは、これらの方策の組み合わせが利益のために使用され得ないということを示すことにはならない。

本発明はさらに、明細書に記載される且つ／又は添付の図面に示される特徴的特徴のうちの１つ以上を含むデバイスに適用される。本発明はさらに、明細書に記載される且つ／又は添付の図面に示される特徴的特徴のうちの１つ以上を含む方法又はプロセスに関する。

本特許において述べられる様々な態様は、追加の利益を提供するために組み合わされ得る。さらに、特徴のうちのいくつかは、１つ以上の分割出願のための基礎を形成し得る。

次に、本発明の実施形態を、添付の概略図を参照しながら例としてのみ説明する。図中、対応する参照記号は対応する部分を示す。

本発明の基本的な態様を概略的に描いている。 本発明の基本的な態様を概略的に描いている。 本発明の基本的な態様を概略的に描いている。 本発明の基本的な態様を概略的に描いている。 本発明の基本的な態様を概略的に描いている。 本発明の基本的な態様を概略的に描いている。 本発明の基本的な態様を概略的に描いている。 本発明の態様を概略的に描いている。 本発明の態様を概略的に描いている。 本発明の態様を概略的に描いている。 本発明の態様を概略的に描いている。 本発明の態様を概略的に描いている。 本発明の態様を概略的に描いている。 本発明のさらなる態様を概略的に描いている。 本発明のさらなる態様を概略的に描いている。 本発明のさらなる態様を概略的に描いている。 本発明のさらなる態様を概略的に描いている。

これらの図面は、必ずしも一定の縮尺比になっているわけではない。

図１ａは、第１の装着ユニット１３１及び第１の電力コネクタ１４１を含む建物部分１０（ここでは、壁１１）を（側面図において）概略的に描いている。電力線は、これらの線が建物部分内にあり得ることを示すために、破線で描かれている。参照符１２は天井を示し、参照符１３は床を示している。

図１ｂは、（細長）建物要素１００内に組み込まれた、そのような第１の装着ユニット１３１及び電力コネクタ１４１を概略的に描いている。そのような建物要素は、壁又は天井に（原則としてどこへでも）装着され得る。ここには２つの選択肢が示されており、下のものは、例えば床モールディングの形態で照明要素を配置するのに好適であり、上のものは、例えばストリップ様照明要素として装着するのに好適である。参照符１６０は、建物要素制御ユニットを示している。電気コネクタはラインコネクタとして提供され、照明要素を配置する場所に大きな自由を与えることに留意されたい。当然、電気的接続は保護され得る。しかしながら、理解のために、それらは明確に図示されている。

図１ｃは、建物部分１０（ここでもまた壁１１）への装着のための（細長）照明要素２００の実施形態を側面図において概略的に描いている。照明要素２００は、装着された状態で図示されている。細長照明要素は前面２１０を有しており、前面２１０とは他の面において、第１の装着ユニット１３１とで前記建物部分１０への前記装着を形成するための第２の装着ユニット２３１が提供される。さらに、第１の電力コネクタ１４１と電気的接続を形成するための第２の電力コネクタ２４１が提供される。このようにすることで、建物要素１００及び照明要素２００は、機能的に結合され得る。側面図には、単一の（ソリッドステートベースの）光源２５０のみが描かれている。光源２５０は、光源光２５１を提供するように構成されている。さらに、この光源２５０は、第２の電力コネクタ２４１と機能的に接続されている。それにより、外部電源から電力が与えられ得る。参照符２７０は、（例えば、光源光（ビーム）に形を与える）追加の任意選択の光学素子、図面では反射体を示すが、これは、代替的に、例えば屈折レンズ又はＴＩＲ体であり得るであろう。

参照符２０２、２０３、２０４、及びさらに２１０は、縁を示す。この照明要素が必ずしも梁状形状を有するわけではないことに留意されたい（ここで図１ｃに横断面を示す）。参照符３００は、概して少なくとも１つの照明要素及び少なくとも１つの建物要素を含む、部品キットを示している。さらに、参照符２０００は、照明システムを示している。参照符２６０は、光源（１つ又は複数）２５０（特にその光２５１）の制御のための、照明要素制御ユニットを示している。ここに概略的に描かれるような照明要素２００は、例えば、示された縁２０２、２０３、２０４、２１０（及び２０５、２０６；下記参照）を有する中空体を含み得る。

図１ｄは、要素が建物部分１０に装着されたときに建物部分１０と平行に構成されることになる仮想要素面２０１を要素が含み、前記仮想要素面２０１及び前記仮想要素面２０１と垂直の第２の仮想面（２０２）によって画定された空間内に前記光源光２５１の少なくとも５０％を提供するように照明要素２００が構成されている、（適用）実施形態を概略的に描いている。ここでは例として、そのような空間のうちの２つが、それぞれ角α１及び角α２で示されている。よって、光の一部はこの空間の外にもあり得ることに留意されたい。この定義を用いると、特に光の少なくとも一部、なおさらには特に光の少なくとも実質的な部分がかすめるように提供され得る（壁面又は天井（又は床面）の「照射」）ことが示される。壁面照射という用語は、当該技術分野において知られており、特に、大きな面の照明のための照明設計技術を意味する。本明細書において、天井照射及び／又は床面照射という用語は、照明される異なる建物部分を示すためだけに使用される。原則として、この照明は、「壁面照射」としても示され得る。

図１ｅは、裏側に４つの光源を有する照明要素２００の正面図を概略的に描いたものであるが、議論を明確にするために、まるで前面が透明であるかのように描いている。参照符２０５及び２０６は縁を示している。これは、例えば、図１ａ〜図１ｄに概略的に描かれた実施形態の正面図であり得る。さらに、これらの図１ａ〜図１ｅは、照明要素の厚さ及び高さが長さの５分の１以下の大きさである実施形態を示している。要素（１つ又は複数）（及び前面）の長さは、０．５〜５メートル（例えば、１〜３メートル）の範囲内にあり得る。参照符２５２は、（外部の）照明要素制御ユニット２６０（図１ｅには示していない）により独立して制御可能なソリッドステート光源２５０のサブセットを示している。

図１ｆは、前面２１０に透過窓２５５を有する照明要素の一実施形態を概略的に描いている。これは、照明要素が構成されることになる場所によって、例えば、床面照射又は天井照射のために使用され得るであろう。しかしながら、他の適用も可能であり得る。例として、この照明要素２００は、２つの異なる方向に光源光２５１を提供するように構成され得る。

図１ｇは、複数の照明要素２００を含む照明システム２０００を非常に概略的に描いている。これらの照明要素は、１つ以上の制御ユニット（示していない）により機能的に結合及び制御され得る。前面は細長パネルであり、これは、見る人に対して、建物部分並びに照明要素の電子機器及び光学素子を見えないようにし得る。

一実施形態において、関連する特徴は、幅木の背後の傾斜ＬＥＤ板とコリメート光学素子である。構成要素は、特に、ＬＥＤモジュール、光学要素及び幅木を含み得る。ＬＥＤモジュールは、０．５〜１５ｃｍの範囲内の間隔で一列に並んだＬＥＤの集まりを含有し得る。例えば、直列に接続され得る１フィート（＝３０．５ｃｍ）のモジュール長を有するモジュールが選択され得る。線形の間隔を置いて配置されたＬＥＤについての他のよく知られている例は、ロール上のＬＥＤラインである。追加の冷却要素は必要でない場合もあるが、含まれ得ることを心に留めておかれたい。光学要素は、押出対称性（ｅｘｔｒｕｓｉｏｎ ｓｙｍｍｅｔｒｙ）を有し得、そのコリメーションの程度は、例えば５〜３５°ＦＷＨＭの範囲内にあるべきである。コリメータの典型的な形状は楔形であり得る。その出口窓は、強度平滑化及び／又は色混合を容易にするように艶消し又は拡散性の外観を有し得る。幅木自体は受注製産され得る。図２ａは、押出コリメータ及び幅木を含むＬＥＤモジュールを概略的に示している。幅木が塵埃を溜めないようにするため及び掃除を容易にするための、光学要素の上の透明カバーは図示されていない。このカバーは、光学的機能を有し得る。

図２ｂは、幅木の背後に光学要素を用いた線形スポットを、ここでは部屋内の幾何学的配置図で概略的に描いている。参照符ＩＡは、（例として）照明される領域を示している。

（学生）部屋においては、典型的に、目の高さの壁の上に設置された幅木が適用され、ここで、この幅木は、洋服掛け、ポスター、絵画、鏡などのための載置要素として使用される。このようにすることで、壁及びそのプラスターはカスタマイゼーションから保護されるのであるが、幅木自体は容易に取り替えられ得る。

照明アダプタ及びさらには電源ソケット（１つ又は複数）は、幅木（又は他の種類の要素）の背後、特にその前面の背後に隠され得る。さらに、追加の実施形態において、幅木は、電源ソケットがもはや壁の上に載置されることのないように、電力も提供し得る。

上記（及び下記）の実施形態は、例えば、住宅、ホテルの部屋、会議室、及び学生部屋、接客領域などに、人目につかない周囲照明を提供し得る。現在のところ、部屋の端から端までの壁面照射又は床面照射などの周囲照明を、そのような効果を生成するための手段が特にオフ状態において人目につかないような形で提供する解決策はまだない。本明細書において、我々は、依然としてそれの設置を比較的容易にしながらも、人目につかない手段によりそのような周囲照明効果を生成するための方法を提示する。

以下に、いくつかの特定の特徴が示されており、このうちの１つ以上が、本明細書に記載される実施形態において使用され得る。
１．幅木内に配置された、押出光学素子と組み合わせたプリント回路板上のＬＥＤの線形配列を備えた（照明要素の例としての）中空幅木。この幅木は、光が通り抜けて床又は壁を照明し得る透明カバーを有する窓を有する。
２．設置を容易にし、電力供給を容易にするために、幅木は、電源レール（建物要素の一実施形態）の上にクリック止めされる。
３．電源レールは、直列の多数の電源レールモジュールからなる。各電源レールモジュールは、少なくとも１つの制御装置（本明細書においては建物要素制御ユニットとしても示される）を有している。
４．各幅木は、少なくとも１つの制御装置（本明細書においては照明要素制御ユニットとしても示される）を備えている。
５．個々の幅木及び各幅木内のＬＥＤ群は、全ての接続された幅木の長さに沿って動的効果を生成するためにアドレス指定可能である。
６．壁及び床を照明するために、同じＬＥＤが使用され得る。

とりわけ、上記の特徴のうちの１つ以上と共に、上述の制御装置に基づき幅木の順番を決定するための方法もまた提供される。

例えば図１ｃ、図２ａ、図２ｂであるが、さらに他の概略的な図面のいくつかも参照すると、光源は、（見る人の）通常の視界から見えないようにされる。

図２ｃは、床及び壁の角に配置される中空幅木を概略的に描いている。幅木の内部には、前に押出光学要素を有する例えばＰＣＢ上のＬＥＤ配列がある。この光学要素は、ＬＥＤにより放射される光をコリメートする機能を有している。ＬＥＤにより放射される光は、透過窓２５５を通って、追加のレンズ光学素子２７０により達成される細長照明要素を横断する方向において約５５°の比較的小さなビーム角を有するビームで床の上を照らす。この窓は、光学的機能（例えば、光を再指向させる又は光をさらにコリメートする）を有し得る。光源及び窓は、人が光源を直接覗き込むことができないように配置されるが、床又は壁の相当な部分が、依然としてかなり均一に照明され得る。

図２ｄ及び図２ｅは、類似の実施形態を示している。図２ｄにおいて、追加の光学素子としての鏡が、ＬＥＤ及び光学要素の組み合わせによって床に向かって放射される光を再指向させるために使用される。加えて、図２ｅにおいては、第２のＬＥＤ配列及び光学要素が使用されて、透明窓２５５を介して壁面照射機能も提供する。図２ｆは、ＬＥＤの単一の線形配列からの光が下方に指向された光ビーム及び上方に指向された光ビームに分割される一実施形態を示している。これは、ビーム分割及びコリメーションの機能を果たす追加の押出ＴＩＲ光学素子によって行われる。とりわけ、上で述べた実施形態のうちの１つの第１のものの機能的プロトタイプを構築した。このプロトタイプの画像を図３ａに図示する。ここでは、電力コネクタ及び装着ユニットは、雄雌構築物内に組み込まれる。

例えば図２ｃ〜図３ａを参照すると、照明要素２００は、（細長）前面を有する（中空）本体と、その本体内に組み込まれた光源（１つ又は複数）及び任意選択で他の要素とを含む。任意選択で、前面は、光透過部分を含み得る（とりわけ上記のものも参照されたい）。光透過部分は、（半透明）ガラス又はポリマーのような光透過材料を含む。

図３ａは、設置の容易性及び電力供給の容易性を有する幅木２００の一例を示している。幅木は、建物部分１０、すなわち壁１１の上にクリック止めされることになる。建物部分は、第１の電力コネクタ１４１と一体の、又はそれと一体化した雌の第１の装着ユニット１３１を含む。幅木は、第２の電力コネクタ２４１と一体化した、又はそれと一体の雄の第２の装着ユニット２３１を含む。したがって、１回の簡単なクリックで、幅木は、機械的にも電気的にも接続される。

次に、３ｂを参照しながらさらなる実施形態について述べる。図３ｂは、幅木に電力供給する方法を示している。この方法において、電力供給の観点から、幅木システムは、２つの基本的な要素に分割される。１つの要素は、壁に載置される又は建物要素内に組み込まれるＤＣ電源レールである。中央の位置で、電源レールは、本線に接続される。電源レールは、必要とされる長さに切断され、接続要素を用いて角を曲がって案内され得る。ＡＣ−ＤＣ変換器が、ＡＣ本線電圧をＤＣ電圧に変換する。これは、本線コンセントの近くに配置されることもできるし、電源レール（の一部）内に組み込まれることもできる。幅木又は他の種類の照明要素２００は、電力レセプタクル又は電力接続を介して電源レールの上にクリック止めされ得る。好ましくは、電源レールによって提供されるＤＣ電圧は、低電圧（好ましくは５０Ｖ未満）である。

安全性の理由及び実用性の理由から、ＡＣ−ＤＣ変換器は、限られた電流しか提供し得ない。このことは、各ＡＣ−ＤＣ変換器が、限られた長さの電源レールに必要とされる電流しか送達し得ないことを含意する。この長さを超えると次の変換器が使用される。図３ｂも参照されたい。この図に示されるように、電源レールは、（接続を断たれた又は直列に接続された）多数の電源レールモジュールからなり得る。幅木は、１つより多くの電源レールモジュールと重なり合い得る（図中、幅木は電源レールと重なり合っている）。調光のための電子機器は、幅木の中又はＡＣ−ＤＣ変換器の近くに配置され得る。無線通信モジュールについても同じことが当てはまる。

さらなる実施形態が図３ｃに概略的に示される。本実施形態において、ＬＥＤ又はＬＥＤ群は、個々にアドレス指定可能である。これは、動的光効果を提供することを可能にする。例えば、幅木の長さに沿った色のグラデーションである。また、照明効果は、周囲照明モードから非常用照明モードに変更され得る。非常用照明モードでは、光の移動パターン（図３ｃ上段参照）が、人々を危険（例えば、炎又は煙）から遠ざけるように案内するために提供され得る。加えて、矢印などのパターン（３ｃ下段参照）が、人々を危険から遠ざけるように案内するために示される又は投影されることができる。

実際にこれが機能するためには、１つの問題が解決されなければならない。その問題を例示するために、一例として、我々が図３ｃ下段に示されるような特徴、すなわち、オフィスビル内の廊下の始めから廊下の終わりまで移動する矢印を実施したいと思っていると想定されたい。幅木の終端に達すると、矢印は、次の幅木上に続かなければならない。これが起こるためには、我々が各幅木を個々にアドレス指定し得ること、及び我々が幅木の順番を知っていることが必要とされる。我々はこの順番を事前に知らない（且つ我々は複雑な手動のコミッショニングプロセスを回避したいと思っている）ので、これは、問題を引き起こす。本明細書においては、一般的なやり方で、この問題を解決することが提案される。我々は、図３ｄにスケッチされるような電源レール配置を提案する。この図において、電力を提供する２本の電線（参照符１４１）の他に、制御装置１６０（例えば、各建物要素１００のためのもの）と、追加の電線、すなわち、シリアルデータライン（参照符４１７）及び幅木通信ライン（参照符２１７）が存在することが示されている。参照符１１７及び３１７は、それぞれのコネクタを示しており、前者は、（ＤＣ本線のために）建物要素を電気的に接続するために使用され得、後者は、それぞれの幅木又は建物要素通信ライン２１７を接続するために使用され得る。要素５１７は、各それぞれの照明要素に指示を提供するための接続（詳細には図示しないが、線として示す）を示している。任意選択で、コネクタ３１７の代わりに又はそれに加えて、幅木通信ラインが接続される場合もあることに留意されたい。

完全な電源レールは、直列に接続される多数の電源レールモジュールからなる。各電源レールモジュールは制御装置を有している。異なる電源レールモジュールの制御装置は、直列に接続される。シリアルラインＣの最初の部分は、主制御装置に接続される。任意選択で、ＡＣ−ＤＣ変換器は、（主）制御装置とごく近接させて配置され得る。主制御装置及び／又はＡＣ−ＤＣ変換器は、第１の建物要素に埋め込まれてもよいし、建物要素の外部に配置されてもよい。この主制御装置は、シリアルライン（参照符４１７）に沿って信号を送信する。シリアルデータライン（参照符４１７）の受信端に主制御装置により提供される信号が（２進符号で）１という数であると仮定されたい。第１の制御装置がこの信号を途中で捕え、それを数１であると解釈する。これは、その必要に基づき、この数を１だけ増加させ、それにより２という数をさらにシリアルラインに沿って送信する。次の制御装置は、この２という数を途中で捕え、３という数をラインに沿って送信するなどとなる。このようにして、各制御装置は、その他の制御装置に対するその相対位置を知ることになる。

各幅木は、電源レールに装着され、電力用の電線Ａ及びＢ並びに通信用の電線２１７に接続されることになる（電線２１７については、隣接した電源レールモジュールの間に接続ブリッジは存在しないことに留意されたい）。電線２１７は、幅木との通信のためのラインであり、この電線を介して、この電線に装着された幅木が指示を受け取る。

一例として、各幅木が１０個の個々にアドレス指定可能なＬＥＤ群（各群が図３ｃに示されるような矢印を表す）を有すると仮定されたい。上に記載したシステムを用いると、移動矢印を実施することは、現在では簡単である。議論を進めるために、どの電源レールモジュールもちょうど１つの幅木に装着されると想定されたい。シリアルラインを介して、主制御装置は、「幅木ｍのＬＥＤ群ｎのスイッチを入れよ」のような命令を、現在では簡単に送信し得る。電源レール内の制御装置は幅木ｍを特定し得、幅木内の制御装置はＬＥＤ群ｎを特定し得る。１つの電源レールモジュールに接続される幅木が１つより多く存在し得る場合において、電源レールモジュールは、単一の電源レールモジュールに接続され得るであろう幅木の最大数と少なくとも同数の制御装置を備えていなければならない。

電源レール制御装置は、それらが接続される幅木に応答指令信号を送り得、その逆も同様である。接続が存在しない場合は、このことは主制御装置に連絡され得る。電源レールもまた幅木内に完全に組み込まれ得ることに留意されたい。その場合において、幅木の終端は、ライン４１７を橋絡する結合要素３１７及び任意選択で（コネクタ（１つ又は複数）１１７を用いた）ライン１４１を介して一緒に接続されなければならない。

幅木を設置する際、適合するようにいくらかは切断される必要がある。このことは、角付近の場合に特にそうである。我々のケースでは、幅木は線形ＬＥＤ配列を備えている。典型的に、ＬＥＤはグループ化される。各群において、ＬＥＤは直列に置かれている。各群は、幅木に沿ったある特定の長さを表す。グループ間で幅木を切断することが可能になる。我々は、幅木が切断され得る場所を示すために目印を（幅木の裏面に）つけることを提案する。切断後は、幅木は、角付近の空所に正確に適合するには概して短すぎるものになることに留意されたい。残りのスペースは、照明機能を有さない見せかけの幅木で塞がれ得る。ＰＣＢ上のＬＥＤ用の寸法に合わせて切断される（ｃｕｔ−ｔｏ−ｍｅａｓｕｒｅ）電子機器を有することも可能であることに留意されたい。この場合、ＰＣＢは任意の長さに切断され得る。このことは、この場合においては幅木も任意の長さに切断され得ることを含意している。

上で説明し、概略的に描いた実施形態を参照すると、ほとんど見えない要素により、印象的な照明効果が空間内に生成され得る。さらに、そのような照明要素は、例えば幅木又は天井板内に組み込まれることなどにより、実質的に人目につかないように設置され得る。

Claims (14)

1. 壁、天井及び床からなる群から選択される建物部分への装着のための細長照明要素であって、前記建物部分は、第１の装着ユニット及び第１の電力コネクタを含み、前記細長照明要素は、細長前面と、前記細長前面とは他の面に、前記第１の装着ユニットとで前記建物部分への装着を形成するための第２の装着ユニットと、第１の電力コネクタと電気的接続を形成するための第２の電力コネクタと、光源光を提供し、前記第２の電力コネクタと機能的に接続された複数のソリッドステートベースの光源とを有し、
   前記照明要素は、前記照明要素が前記建物部分に装着されたときに前記建物部分と平行になる仮想要素面を含み、前記複数のソリッドステートベースの光源は、追加の光学素子をさらに含み、前記細長前面に平行な前記仮想要素面と、前記照明要素の縁が位置すると共に前記仮想要素面に対して垂直な第２の仮想面とによって画定される空間内に前記細長照明要素が前記光源光の少なくとも５０％を提供し、
   前記空間内の前記光源光は、前記床をかすめるように下方に指向された光源光、前記壁をかすめるように下方に指向された光源光、前記壁をかすめるように上方に指向された光源光、又は、前記天井をかすめるように上方に指向された光源光に関し、
   前記追加の光学素子は、各光源要素により放射される光のビーム角が、前記細長照明要素の長さ方向を横断する方向のビーム角よりも、前記長さ方向に、より大きくなるようにする押出コリメータである、
   細長照明要素。
2. 前記細長照明要素は、幅木、ベースモールディング及び天井モールディングからなる前記群から選択される要素である、請求項１に記載の細長照明要素。
3. 前記細長照明要素は、外部信号に応じて前記ソリッドステートベースの光源を制御する照明要素制御ユニットをさらに含む、請求項１又は２に記載の細長照明要素。
4. 前記細長照明要素は、ソリッドステートベースの光源の複数のサブセットを含み、前記照明要素制御ユニットが、前記ソリッドステートベースの光源の複数のサブセットを独立して制御する、請求項３に記載の細長照明要素。
5. 前記照明要素制御ユニットは、前記ソリッドステートベースの光源についての情報を外部制御ユニットに提供する、請求項３又は４に記載の細長照明要素。
6. 前記ソリッドステートベースの光源は、前記細長照明要素の長さ方向に一列に並んで互いに隣接して配置され、前記追加の光学素子は、各光源要素により放射される光のビーム角が、前記長さ方向を横断する方向のビーム角よりも、前記長さ方向に、より大きくなるようにする、請求項１乃至５の何れか一項に記載の細長照明要素。
7. 前記細長前面は透過窓を含み、１つ以上のソリッドステートベースの光源が、前記透過窓から下流に前記光源光を提供する、請求項１乃至６の何れか一項に記載の細長照明要素。
8. 請求項１乃至７の何れか一項に記載の細長照明要素と、建物要素とを含む部品キットであって、前記建物要素は、前記建物要素及び前記細長照明要素の機能的装着及び電気的接続のための第１の装着ユニット及び第１の電力コネクタを含む、部品キット。
9. 前記建物要素は、建物要素制御ユニットを含み、前記細長照明要素はさらに、前記建物要素制御ユニットからの信号に応じて前記ソリッドステートベースの光源を制御する照明要素制御ユニットを含む、請求項８に記載の部品キット。
10. 前記照明要素制御ユニット及び前記建物要素制御ユニットのうちの１つ以上は、それぞれ別の細長照明要素及び建物要素の照明要素制御ユニット及び建物要素制御ユニットのうちの１つ以上と通信する、請求項８又は９の何れか一項に記載の部品キット。
11. 請求項１乃至７の何れか一項に記載の細長照明要素を複数と、建物要素を１つ以上とを含む照明システムであって、前記建物要素は、前記建物要素及び前記細長照明要素の機能的装着及び電気的接続のための第１の装着ユニット及び第１の電力コネクタを含み、前記細長照明要素及び１つ以上の前記建物要素が機能的に結合されている、照明システム。
12. 隣接した細長照明要素は、互いに機能的に接続されており、且つ前記照明システムは、各細長照明要素に指示を提供する通信ラインをさらに含む、請求項１１に記載の照明システム。
13. ユーザに情報を提供する方法であって、前記方法は、請求項１１又は１２に記載の照明システムを使用することを含み、前記情報を提供するために前記光源光が使用される、方法。
14. 前記照明システムは、特定の方向にユーザを案内するために使用される、請求項１３に記載の方法。

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