JP6671183B2 - 冷凍サイクル装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、冷凍サイクル装置に関する。
従来、四方弁により冷却運転と加熱運転とを切替え可能な冷凍サイクル装置が知られている。この冷凍サイクル装置において、例えば第二の熱交換器の内容積が第一の熱交換器の内容積よりもかなり小さい場合がある。この冷凍サイクル装置を第二の熱交換器を凝縮器として機能させる加熱運転時には、第二の熱交換器内に冷媒が収容される充分な内容積がないため、冷媒の高圧側の圧力が高くなる。このため、両熱交換器を接続する主配管にレシーバ(受液器)を設けて、加熱運転時には、余った冷媒をレシーバ内に収容している。
しかしながら、冷凍サイクル装置がレシーバを備えると、冷凍サイクル装置を構成する部品点数が増えて、冷凍サイクル装置が大型化するとともに、製造に要するコストが増加する。
特公平06−70515号公報
本発明が解決しようとする課題は、レシーバを備えずに加熱運転時に冷媒の高圧側の圧力が高くなるのを抑えた冷凍サイクル装置を提供することである。
実施形態の冷凍サイクル装置は、圧縮機と、四方弁と、第一の熱交換器と、第一の膨張部と、第二の熱交換器と、気液分離器と、主配管と、吸入圧力センサと、吐出圧力センサと、第一の温度センサと、第二の温度センサと、送風機と、制御部と、を持つ。前記第一の膨張部は、開度を調節可能である。前記第二の熱交換器は、被温度調節配管が接続される。前記主配管は、前記圧縮機、前記四方弁、前記第一の熱交換器、前記第一の膨張部、前記第二の熱交換器、前記気液分離器を順次接続している。前記主配管は、内部に冷媒が収容されている。前記吸入圧力センサは、前記圧縮機の吸入口における前記冷媒の圧力を検出する。前記吐出圧力センサは、前記圧縮機の吐出口における前記冷媒の圧力を検出する。前記第一の温度センサは、前記主配管における前記四方弁と前記気液分離器とを接続している部分に設けられている。前記第二の温度センサは、前記主配管における前記第一の膨張部と前記第二の熱交換器とを接続している部分に設けられている。前記送風機は、前記第一の熱交換器の周囲に空気の流れを生じさせる。前記制御部は、前記圧縮機、前記四方弁、前記第一の膨張部、及び前記送風機を制御する。前記第二の熱交換器の内容積は、前記第一の熱交換器の内容積の2分の1以下である。前記制御部は、前記吸入圧力センサが検出した圧力に対する前記冷媒の飽和温度である低圧飽和温度を算出する。前記制御部は、前記吐出圧力センサが検出した圧力に対する前記冷媒の飽和温度である高圧飽和温度を算出する。前記制御部は、前記四方弁を切替えて、前記第一の熱交換器を凝縮器として機能させ、前記第二の熱交換器を蒸発器として機能させる冷却運転時には、前記第一の温度センサが検出する前記冷媒の温度と前記低圧飽和温度との差である過熱度が、予め定められた目標過熱度になるように前記第一の膨張部の開度を調節する。前記制御部は、前記四方弁を切替えて、前記第一の熱交換器を蒸発器として機能させ、前記第二の熱交換器を凝縮器として機能させる加熱運転時には、前記高圧飽和温度と前記第二の温度センサが検出する前記冷媒の温度との差である過冷却度が、予め定められた目標過冷却度になるように前記第一の膨張部の開度を調節する。前記第一の熱交換器及び前記第一の膨張部を複数持つ。前記主配管は、複数の分岐配管と、本配管と、を持つ。複数の分岐配管は、前記第一の熱交換器及び前記第一の膨張部が設けられている。本配管は、並列に配置された複数の前記分岐配管を接続する。それぞれの前記第一の膨張部は、前記分岐配管において前記第一の熱交換器よりも前記第二の熱交換器側に設けられている。前記送風機は、前記空気の流れの速度を所定の範囲で調節可能である。前記制御部は、前記加熱運転時において、前記送風機の前記空気の流れの速度を前記所定の範囲の下限値まで低下させても、前記吸入圧力センサが検出した圧力が予め定められた圧力閾値を超えるときに、複数の前記第一の膨張部のうち、一部の前記第一の膨張部の開度が小さくなるように調節して前記吸入圧力センサが検出する圧力が前記圧力閾値以下になるようにする。複数の前記第一の膨張部のうち、残部の前記第一の膨張部の開度を調節して、前記過冷却度が前記目標過冷却度になるようにする。
第1の実施形態の冷凍サイクル装置を示す概略構成図。 同冷凍サイクル装置のモリエル線図。 第2の実施形態の冷凍サイクル装置を示す概略構成図。 第3の実施形態の冷凍サイクル装置を示す概略構成図。 第4の実施形態の冷凍サイクル装置を示す概略構成図。 第4の実施形態の冷凍サイクル装置の変形例の要部を示す概略構成図。 同冷凍サイクル装置の加熱運転時のモリエル線図。 同冷凍サイクル装置の第二のPMVの開度に対する、(A)接続配管温度センサが設けられた位置での加熱度、乾き度の変化を示し、(B)第五の温度センサが設けられた位置での加熱度、乾き度の変化を示す図。 第5の実施形態の冷凍サイクル装置を示す概略構成図。 第6の実施形態の冷凍サイクル装置の変形例の要部の断面図。 第7の実施形態の冷凍サイクル装置を示す概略構成図。 同冷凍サイクル装置の要部の断面図。
以下、実施形態の冷凍サイクル装置を、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1に示すように、本実施形態の冷凍サイクル装置1は、圧縮機11と、四方弁12と、空気熱交換器(第一の熱交換器)13と、第一のPMV(Pulse Motor Valve、第一の膨張部)14と、水熱交換器(第二の熱交換器)15と、アキュムレータ(気液分離器)16と、主配管17と、吸入圧力センサ18と、吐出圧力センサ19と、第一の温度センサ20と、第二の温度センサ21と、送風機22と、制御部23と、を備えている。
圧縮機11は、公知のインバータ制御により運転周波数を変更することができる。圧縮機11の吸入口11a及び吐出口11bには、主配管17が接続されている。圧縮機11は、後述する冷凍機油が溶け込んだ冷媒R(以下、冷媒R等と称する)を吸入口11aから吸入し、この冷媒R等を圧縮して吐出口11bから吐出する。
なお、圧縮機11として運転周波数を変更できないものを用いてもよい。
四方弁12は、主配管17内を流れる冷媒R等の向きを切替える。
空気熱交換器13は、例えばフィンチューブ式の熱交換器である。空気熱交換器13は、図示はしないが、ディストリビュータ(分配器)を介して各パスへ分流している。空気熱交換器13は、空気と冷媒R等とを熱交換させる。
第一のPMV14は、開度を調節可能なものである。例えば、第一のPMV14は、図示はしないが、貫通孔が形成された弁本体と、貫通孔に対して進退可能なニードルとを有している。貫通孔をニードルで塞いだときに、第一のPMV14に冷媒R等が流れなくなる。このとき、第一のPMV14は(完全に)閉じた状態になり、第一のPMV14の開度は最も小さくなる。
一方で、貫通孔からニードルが最も離間したときに、第一のPMV14に冷媒R等が最も流れやすくなる。このとき、第一のPMV14は(完全に)開いた状態になり、第一のPMV14の開度は最も大きくなる。
例えば、水熱交換器15は、プレート式の熱交換器である。水熱交換器15の内容積は、空気熱交換器13の内容積の2分の1以下である。水熱交換器15には、水配管(被温度調節配管)101が接続される。水配管101には、送水ポンプ(流体搬送ポンプ)102が設けられている。水配管101内には、図示しない水(流体)が収容されている。
水配管101における水熱交換器15が設けられた部分よりも水が流れる上流側には、入口水温度センサ104が取付けられている。水配管101における水熱交換器15が設けられた部分よりも下流側には、出口水温度センサ(出口流体温度センサ)105が取付けられている。
水温度センサ104、105は、制御部23に接続され、検出した温度を制御部23に送信する。
アキュムレータ16は、球殻状のケース26と、ケース26の上部に取付けられた流入管27及び流出管28とを有している。流入管27の下端部は、ケース26内における、冷凍サイクル装置1の後述する加熱運転時にケース26内に溜まる冷媒R等の液面L1よりも上方に配置されている。なお、特に説明をしていないときには、液面L1は加熱運転時の安定期における液面を意味する。
流出管28は、下方に向かって凸となるように湾曲したU字形に形成されている。流出管28の一端部は、前述の液面L1よりも上方に配置されている。流出管28に形成された油戻し孔28aは、前述の液面L1よりも下方に配置されている。
流入管27の上端部、及び、流出管28の他端部は、主配管17に接続されている。
主配管17は、銅管等で形成されている。主配管17は、圧縮機11、四方弁12、空気熱交換器13、第一のPMV14、水熱交換器15、及びアキュムレータ16を順次接続している。主配管17の内部に冷媒R等が収容されている。冷媒としては、R410A等を用いることができる。冷凍機油としては、例えばポリオールエステル系の冷凍機油等を用いることができる。
吸入圧力センサ18及び吐出圧力センサ19としては、公知の半導体圧力センサを用いることができる。吸入圧力センサ18は、圧縮機11の吸入口11aにおける冷媒R等の圧力を検出する。吐出圧力センサ19は、圧縮機11の吐出口11bにおける冷媒R等の圧力を検出する。圧力センサ18、19は、制御部23に接続され、検出した圧力を制御部23に送信する。
なお、吸入圧力センサ18を設ける位置は図1に示す位置に限定されず、例えば熱交換器13、15のうち蒸発器として機能する熱交換器の冷媒R等の出口等のように、同等の圧力を検出できる位置に設けてもよい。吐出圧力センサ19を設ける位置についても、同様に、例えば熱交換器13、15のうち凝縮器として機能する熱交換器の冷媒R等の出口等に設けてもよい。
第一の温度センサ20及び第二の温度センサ21としては、公知の接触式の温度センサを用いることができる。第一の温度センサ20は、主配管17における四方弁12とアキュムレータ16とを接続している部分に設けられている。第一の温度センサ20は、この部分内に収容された冷媒R等の温度を検出する。第二の温度センサ21は、主配管17における第一のPMV14と水熱交換器15とを接続している部分に設けられている。第二の温度センサ21は、この部分内に収容された冷媒R等の温度を検出する。温度センサ20、21は、制御部23に接続され、検出した温度を制御部23に送信する。
なお、温度センサ20、21を設ける位置は、図1に示す位置に限定されない。例えば、第一の温度センサ20は、主配管17におけるアキュムレータ16と圧縮機11とを接続している部分に設けてもよい。
また、1つの空気熱交換器13に対して1つの第一のPMV14を用いているが、1つの空気熱交換器13に対して容量の小さいPMVを2つ並列で使用して、1つの空気熱交換器13に対して2つのPMVを用いてもよい。
送風機22としては、例えば吸込み型の軸流ファンが用いられる。送風機22は、空気熱交換器13の周囲に空気の流れを生じさせる。
圧縮機11、四方弁12、第一のPMV14、及び送風機22は制御部23に接続され、制御部23に制御される。
なお、本冷凍サイクル装置1は主配管17にレシーバを備えない。
制御部23は、図示はしないが演算回路、メモリ等を有している。メモリには、演算回路を制御する制御プログラム、冷媒Rの圧力に対する冷媒Rの飽和温度のグラフ、予め定められた目標過熱度及び目標過冷却度等が記憶されている。目標過熱度は、例えば3K(ケルビン)から5Kに設定される。目標過冷却度は、3K以上12K以下程度の範囲内で任意に決めることができる。目標過冷却度を3K以上にするのはフラッシュを防止するためであり、12K以下にするのは高圧が過剰に上昇することによるCOP(成績係数)低下を防止するためである。
制御部23の演算回路は、圧力センサ18、19及び温度センサ20、21の検出結果に基づいて第一のPMV14の開度等を制御する。
図2に、冷媒Rのモリエル線図を示す。図2の横軸は冷媒Rの比エンタルピーを表し、縦軸は冷媒Rの圧力を表す。線L6は飽和液線を表し、線L7は飽和蒸気線を表す。線L8は、等温線を表す。状態S1は、圧縮機11の吸入口11aにおける冷媒Rの状態を表す。同様に、状態S2は圧縮機11の吐出口11b、状態S3は第一のPMV14の入口、状態S4は第一のPMV14の出口における冷媒Rの状態をそれぞれ表す。
演算回路は、メモリから読み出したグラフ、及び吸入圧力センサ18が検出した圧力P1に基づいて、吸入圧力センサ18が検出した圧力P1に対する冷媒Rの飽和温度である低圧飽和温度T1を算出する。メモリから読み出したグラフ、及び吐出圧力センサ19が検出した圧力P2に基づいて、吐出圧力センサ19が検出した圧力P2に対する冷媒Rの飽和温度である高圧飽和温度T2を算出する。
なお、冷凍サイクル装置1には、入口水温度センサ104及び出口水温度センサ105は備えられなくてもよい。
次に、以上のように構成された本冷凍サイクル装置1の作用について説明する。
制御部23は、圧縮機11を駆動させるとともに四方弁12を切替え、送風機22を運転させる。これにより、圧縮機11、四方弁12、空気熱交換器13、第一のPMV14、水熱交換器15、アキュムレータ16の順で冷媒R等を流す。空気熱交換器13で冷媒Rを凝縮させ、空気熱交換器13を凝縮器として機能させる。水熱交換器15で冷媒Rを蒸発させ、水熱交換器15を蒸発器として機能させる。こうして、冷凍サイクル装置1を冷却運転にする。
送水ポンプ102を駆動させて水配管101内に水を流すと、水熱交換器15により水が冷却される。
制御部23は、冷却運転時には、第一の温度センサ20が検出する冷媒Rの温度T4(図2参照)と低圧飽和温度T1との差である過熱度(Super Heat)が目標過熱度になるように、第一のPMV14の開度を調節する(以下、SH制御とも称する)。具体的には、過熱度が目標過熱度よりも小さいときには、第一のPMV14の開度を小さくする。一方で、過熱度が目標過熱度よりも大きいときには、第一のPMV14の開度を大きくする。
過熱度が目標過熱度になるように制御することで、蒸発器として機能する水熱交換器15の出口における冷媒Rは乾いている。内容積が比較的大きい空気熱交換器13が凝縮器として機能していることで、アキュムレータ16内には液相の冷媒Rがない場合が多い。
SH制御の精度を上げるためには、本来低圧飽和温度T1の計算に用いたい水熱交換器15内の冷媒Rの圧力に対して、圧縮機11の吸入口11aにおける冷媒Rの圧力を計算に用いているため、その圧力差(圧力損失)を補正して低圧飽和温度T1を算出してもよい。具体的には、水熱交換器15の出口から圧縮機11の吸入口11aまでの圧力損失を制御部23にて算出させて、水熱交換器15の出口における冷媒Rの圧力を推定させる。そして、推定した圧力に対する低圧飽和温度T1から過熱度を求めてもよい。高圧飽和温度T2についても同様である。
圧力損失の推定に使用可能なパラメータとしては、圧縮機11の吐出圧力、吸入圧力、及び圧縮機11の運転周波数等を用いることができる。
なお、この冷却運転における制御に対して送風機22を運転させないことで、冷凍サイクル装置1を除霜運転にする制御になる。
また、制御部23は、圧縮機11を駆動させるとともに四方弁12を切替え、送風機22を運転させる。これにより、圧縮機11、四方弁12、水熱交換器15、第一のPMV14、空気熱交換器13、アキュムレータ16の順で冷媒R等を流す。水熱交換器15で冷媒Rを凝縮させ、水熱交換器15を凝縮器として機能させる。空気熱交換器13で冷媒Rを蒸発させ、空気熱交換器13を蒸発器として機能させる。こうして、冷凍サイクル装置1を加熱運転にする。
送水ポンプ102を駆動させて水配管101内に水を流すと、水熱交換器15により水が加熱される。
制御部23は、加熱運転時には、高圧飽和温度T2と第二の温度センサ21が検出する冷媒Rの温度T5との差である過冷却度(Sub Cool)が目標過冷却度になるように、第一のPMV14の開度を調節する(以下、SC制御とも称する)。
具体的には、過冷却度が目標過冷却度よりも大きいときには、第一のPMV14の開度を大きくする。このとき、凝縮器として機能する水熱交換器15から四方弁12を経由してアキュムレータ16に戻ってくる液相の冷媒Rの流量は増加する。すなわち、蒸発器として機能する空気熱交換器13の出口における冷媒Rは二相域となる。アキュムレータ16内に気相だけでなく液相の冷媒Rが収容される。
しかし、アキュムレータ16から流出する液相の冷媒Rの流量は、アキュムレータ16の油戻し孔28aのサイズ、液面L1、及び圧縮機11の運転周波数等には依存するものの、急激には変化しない。このため、アキュムレータ16の液面L1は徐々に高くなる。これに伴い、過冷却度は徐々に低下して目標過冷却度に近づいていく。
第一のPMV14の開度は、維持又は小さくなるように制御され、最終的には、過冷却度が目標過冷却度に制御される開度に収束する。この時、アキュムレータ16に流入する液相の冷媒Rの流量と、アキュムレータ16から流出する液相の冷媒Rの流量がバランスしている。
水熱交換器15の出口の過冷却度が低下して目標過冷却度を下回ると、制御部23は、第一のPMV14の開度を小さくする。このとき、水熱交換器15から四方弁12を経由してアキュムレータ16に戻ってくる液相の冷媒Rの流量は減少する。しかし、アキュムレータ16から流出する液相の冷媒Rの流量は、アキュムレータ16の油戻し孔28aのサイズ、液面L1の高さ、及び圧縮機11の運転周波数等には依存するものの急激には変化しない。このため、アキュムレータ16の液面L1は徐々に低くなる。
これに伴い、過冷却度は徐々に増加して目標過冷却度に近づいていくので、第一のPMV14の開度は、維持又は大きくなるように制御され、最終的には過冷却度が目標過冷却度に収束する。この時、アキュムレータ16に流入する液相の冷媒Rの流量と、アキュムレータ16から流出する液相の冷媒Rの流量がバランスしている。
ここで、実際の制御においては、制御の安定性を確保するため、目標過冷却度に対してディファレンシャルを確保するのは言うまでもない。
また、空気熱交換器13では、パス間の分流均一化を図るために、各パスの入口側に圧損調整用のキャピラリを挿入する等の対策をしている場合がある。しかし、全ての運転条件で完全にパス出口の冷媒Rの乾き度を均一化することは困難である。そのため、例えば加熱運転時にSH制御をした場合には、蒸発器として機能する空気熱交換器13の出口よりもかなり手前で冷媒Rの蒸発が完了している過熱度が大きいパスと、空気熱交換器13の出口よりもわずかに手前で蒸発が完了している過熱度が小さいパスと、空気熱交換器13の出口で冷媒Rが湿って液相の冷媒Rとなるパスとが混在していることが多い。
一般的には、蒸発器の出口の過熱度は0〜1K程度、つまり、乾き度1をわずかに上回る程度とするのが最も性能が良いといわれている。しかし、これは各パスの出口における乾き度が均一に調整されている場合の話である。各パスの出口における乾き度が不均一な空気熱交換器においては、出口の平均過熱度を0〜1K程度に設定しても蒸発器の性能を100%使い切っているとは言い難く、着霜の不均一さを招く要因にもなっていた。
これに対して、本実施形態のように加熱運転時にSC制御とした場合、蒸発器として機能する空気熱交換器13の出口の乾き度を平均で1未満とする。このとき、空気熱交換器13末端まで蒸発過程として使用できるパスが増加することによる性能向上分と、最も熱伝達率が高い蒸発完了部分を使えなくなるパスが増加することによる性能低下分とを考慮すると、空気熱交換器13の出口の平均乾き度が0.95〜1.00の範囲であれは、蒸発器の性能を維持・向上することが可能となる。同時に、低圧圧力の上昇により空気熱交換器13に着霜しにくくなり、着霜した場合には均一な着霜状態を得ることができるようになる。空気熱交換器13の出口の平均乾き度を0.95〜1.00の範囲とするために重要となるのは、アキュムレータ16からの液相の冷媒Rの流量であり、つまりは、油戻し孔28aの設計である。
また、空気熱交換器13と第一のPMV14との間にレシーバがあると、高圧のレシーバの内部にある気相の冷媒Rによって液管ラインの内圧が抜けてしまう。この現象は、自動車のブレーキ用油圧ラインのペーパーロック現象と同一である。このため、過冷却度を1〜2K程度までしか上昇させられないという課題があった。
しかし、冷凍サイクル装置1がレシーバを備えないことと、第一のPMV14の開度の調節により、任意の過冷却度値まで上昇できるようになり、加熱運転時のCOPを増加できるようになる。
以上説明したように、本実施形態の冷凍サイクル装置1によれば、加熱運転時にはアキュムレータ16内に液相の冷媒Rが収容されるため、冷媒Rの高圧側の圧力が高くなるのを抑えることができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について図3を参照しながら説明するが、前記実施形態と同一の部位には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
図3に示すように、本実施形態の冷凍サイクル装置2は、第1の実施形態の冷凍サイクル装置1の主配管17に代えて、主配管31、第三の温度センサ32A、32B、及び第四の温度センサ33A、33Bを備え、空気熱交換器13A、13B及び第一のPMV14A、14Bをそれぞれ2つ備えている。空気熱交換器13A、13Bは前述の空気熱交換器13と同様に構成され、第一のPMV14A、14Bは前述の第一のPMV14と同様に構成されている。空気熱交換器13Aと空気熱交換器13Bとは、構成が異なっていてもよい。
主配管31は、空気熱交換器13A、13B及び第一のPMV14A、14Bが設けられた2本の分岐配管35A、35Bと、並列に配置された複数の分岐配管35A、35Bの端部を接続する本配管36と、を有している。なお、分岐配管35B、第四の温度センサ33B、空気熱交換器13B、第三の温度センサ32B、及び第一のPMV14Bの構成は、分岐配管35A、第四の温度センサ33A、空気熱交換器13A、第三の温度センサ32A、及び第一のPMV14Aとほぼ同一なので、説明を省略する。
第一のPMV14Aは、分岐配管35Aにおいて空気熱交換器13Aよりも水熱交換器15側に設けられている。
第三の温度センサ32Aは、第一の温度センサ20と同様に構成されている。第三の温度センサ32Aは、分岐配管35Aにおける空気熱交換器13Aと第一のPMV14Aとの間に設けられている。第四の温度センサ33Aは、分岐配管35Aにおける空気熱交換器13Aよりも四方弁12側に設けられている。
すなわち、分岐配管35Aには四方弁12側から順に第四の温度センサ33A、空気熱交換器13A、第三の温度センサ32A、及び第一のPMV14Aが設けられている。
次に、以上のように構成された本冷凍サイクル装置2の作用について説明する。
制御部23は、冷却運転及び除霜運転時には、第一の温度センサ20の温度T4と低圧飽和温度T1との差である過熱度が目標過熱度になるとともに、高圧飽和温度T2と第三の温度センサ32A、32Bが検出する冷媒Rの温度との差である個別過冷却度(過冷却度)が互いに略同等となるように、第一のPMV14A、14Bの開度を調節する。
ここで言う個別過冷却度が互いに略同等とは、例えば、複数の個別過冷却度のうち最大値と最小値との差が2℃以内であることを意味する。すなわち、高圧飽和温度T2と第三の温度センサ32Aの温度との差である個別過冷却度と、高圧飽和温度T2と第三の温度センサ32Bの温度との差である個別過冷却度と、の差が2℃以内となるように、第一のPMV14A、14Bの開度を調節する。
また、第一のPMV14A、14Bの開度をまとめた合算開度を規定する。第一のPMV14A、14B全体としての開度が大きくなれば合算開度が大きくなり、第一のPMV14A、14B全体としての開度が小さくなれば合算開度が小さくなる。
凝縮器として機能する各空気熱交換器13A、13Bの出口の個別過冷却度が大きく異なっているときに、制御部23が合算開度を大きくして個別過冷却度を調節する場合と、合算開度を小さくして調節する場合と、合算開度を維持しつつ調節する場合とがある。以下では、それぞれの場合について説明する。
制御部23が合算開度を大きくする場合には、個別過冷却度が大きい方の空気熱交換器の第一のPMVの開度増分比率(開度を大きくする比率)を大きくし、個別過冷却度が小さい方の空気熱交換器の第一のPMVの開度増分比率を小さくして、各空気熱交換器13A、13Bの出口の個別過冷却度が互いに略同等となるように調節する。
制御部23が合算開度を小さくして調節する場合には、個別過冷却度が小さい方の空気熱交換器の第一のPMVの開度減少比率(開度を小さくする比率)を大きくし、個別過冷却度が大きい方の空気熱交換器の第一のPMVの開度減少比率を小さくして、各空気熱交換器13A、13Bの出口の個別過冷却度が互いに略同等となるように調節する。
制御部23が合算開度を維持しつつ調節する場合には、個別過冷却度が大きい方の空気熱交換器の第一のPMVの開度を大きくし、個別過冷却度が小さい方の空気熱交換器の第一のPMVの開度を小さくして、各空気熱交換器13A、13Bの出口の個別過冷却度が互いに略同等となるように調節する。
このとき、各第一のPMVの開度を変化させる比率を、空気熱交換器の内容積や空気熱交換器の周囲に流れる空気の流速等に応じた特定の比率にすることが好ましい。
この場合、空気熱交換器13A、13Bの出口の個別過冷却度を互いに略同等にすることが比較的重要であり、個別過冷却度の値の精度は比較的重要ではない。このため、吐出圧力センサ19が検出した圧力に基づいて算出した高圧飽和温度T2を用いても問題は無い。しかし、前述のように圧力損失を考慮して高圧飽和温度T2を算出してもよい。
一方で、制御部23は、加熱運転時には、高圧飽和温度T2と第二の温度センサ21の温度T5との差である過冷却度が目標過冷却度になるとともに、第四の温度センサ33A、33Bが検出する冷媒Rの温度と低圧飽和温度T1との差である個別過熱度(過熱度)が互いに略同等となるように、第一のPMV14A、14Bの開度を調節する。
ここで言う個別過熱度が互いに略同等とは、例えば、複数の個別過熱度のうち最大値と最小値との差が2℃以内であることを意味する。すなわち、第四の温度センサ33Aの温度と低圧飽和温度T1との差である個別過熱度と、第四の温度センサ33Bの温度と低圧飽和温度T1との差である個別過熱度と、の差が2℃以内となるように、第一のPMV14A、14Bの開度を調節する。
仮に、蒸発器として機能する空気熱交換器13A、13Bの出口の乾き度が全て1以下となっていれば、個別過熱度は、全て、第四の温度センサ33A、33Bの取付け部から吸入圧力センサ18の取付け部に至るまでの冷媒Rの圧力損失が加味されているため、ほぼ同等のはずである。しかし、特定の空気熱交換器の出口だけが乾いている場合には、その空気熱交換器の出口の個別過熱度のみが大きな値を示すことになる。
したがって、算出した低圧飽和温度T1との差や、他の空気熱交換器の出口の個別過熱度と比較することによって、特定の空気熱交換器の出口のみが乾いていることを検出することができる。
制御部23が合算開度を大きくする場合には、出口が乾いている空気熱交換器の第一のPMVの開度増分比率を大きくして、乾いていた出口が湿りになり、個別過熱度が互いに略同等となるように、第一のPMV14A、14Bの開度を調節する。
制御部23が合算開度を小さくする場合には、出口が乾いている空気熱交換器以外の第一のPMVの開度減少比率を大きくして、乾いていた出口が湿りになり、個別過熱度が互いに略同等となるように、第一のPMV14A、14Bの開度を調節する。
制御部23が合算開度を維持しつつ調節する場合には、出口が乾いている空気熱交換器の第一のPMVの開度を大きくし、出口が湿っている空気熱交換器の第一のPMVの開度を小さくして、各空気熱交換器13A、13Bの出口の個別過熱度が互いに略同等となるように調節する。
以上説明したように、本実施形態の冷凍サイクル装置2によれば、レシーバを備えずに加熱運転時に冷媒Rの高圧側の圧力が高くなるのを抑えることができる。
さらに、各個別過冷却度や各個別過熱度を互いに略同等とすることで、空気熱交換器13A、13Bのサイズが互いに異なったり、冷凍サイクル装置2内部での配置条件が異なったり、冷凍サイクル装置の設置状況等によって空気熱交換器13A、13Bの周囲の風速が互いに異なったりした場合でも、それぞれの空気熱交換器13A、13Bの性能を略同等とすることができる。それにより、冷却運転時は圧縮機11の吐出圧力上昇の抑制による高COP化、加熱運転時は着霜進行の均一化、圧縮機11の吸入圧力低下の抑制による高COP化が可能となる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について図4を参照しながら説明するが、前記実施形態と同一の部位には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
図4に示すように、本実施形態の冷凍サイクル装置3は、第1の実施形態の冷凍サイクル装置1の各構成に加えて、冷凍サイクル装置3の外気の温度を検出する外気温度センサ38と、水熱交換器15により冷却又は加熱される水の目標温度(設定出口水温)を入力するための入力部39と、を備えている。
外気温度センサ38としては、第一の温度センサ20と同一の構成のものを用いることができる。外気温度センサ38は、制御部23に接続され、検出した温度を制御部23に送信する。
入力部39は図示しないボタン等を有している。入力部39は制御部23に接続されている。冷凍サイクル装置3の使用者は、入力部39のボタン等を操作することで、冷凍サイクル装置3により冷却又は加熱される水の目標温度を入力する。入力した目標温度は制御部23に送信され、制御部23のメモリに記憶される。
制御部23のメモリには、外気温度センサ38が検出する温度、及び、出口水温度センサ105が検出する水の温度に基づいて設定される複数の目標過冷却度候補値を記憶されている。複数の目標過冷却度候補値は、外気の温度及び水の目標温度をパラメータとした関数式としてメモリに記憶されてもよいし、テーブルとしてメモリに記憶されてもよい。
例えば、加熱運転時には、外気の温度が高くなるにしたがって目標過冷却度候補値が小さくなり、水の目標温度が低くなるにしたがって目標過冷却度候補値が小さくなる。
次に、以上のように構成された本冷凍サイクル装置3の作用を、加熱運転時について説明する。
制御部23は、複数の目標過冷却度候補値のうち、外気温度センサ38が検出する温度、及び、出口水温度センサ105が検出する水の温度に基づいた目標過冷却度候補値を目標過冷却度に設定する。制御部23は、過冷却度が目標過冷却度になるように第一のPMV14の開度を調節する。
制御部23は、出口水温度センサ105が検出する水の温度が目標温度になるように第一のPMV14や送水ポンプ102等を制御する。
様々な運転状態では、圧縮機11の吸入圧力と吐出圧力と能力の変化に応じてCOPが最大となる過冷却度は変化する。加熱運転時には水熱交換器15の出口水温が高くなるにつれて圧縮機11の吐出圧力が高くなり、外気の温度が低下するほど圧縮機11の吸入圧力は低くなる。また、圧縮機11の運転周波数が増加つまり能力が増加するほど、吐出圧力はさらに高く、吸入圧力はさらに低くなる。つまり、圧力は外気の温度や出口水温だけではなく、能力つまり圧縮機11の運転周波数の影響も受けやすいといえる。
そこで、加熱運転時の目標過冷却度が頻繁に変化することを防止して制御の安定性を高めつつ、冷凍サイクル装置の高COP化を図る場合には、圧縮機11の吐出圧力に代わるものとして水の目標温度、圧縮機11の吸入圧力に代わるものとして外気の温度を少なくとも選択することが重要となる。外気の温度及び水の目標温度から決定された目標過冷却度は、変動要素は外気の温度のみのため、頻繁に変化することはなくなる。
以上説明したように、本実施形態の冷凍サイクル装置3によれば、レシーバを備えずに加熱運転時に冷媒Rの高圧側の圧力が高くなるのを抑えることができる。
さらに、外気の温度及び水の目標温度に基づいて目標過冷却度を設定することで、目標過冷却度が頻繁に変化することを防止して制御の安定性を高めつつ、高COP化が可能となる。
なお、一般的な冷凍サイクル装置では通常、第一のPMVの開度が同一であっても圧縮機の運転周波数が増加すると過冷却度は増加し、圧縮機の運転周波数が低下すると過冷却度は低下する。
そこで、目標過冷却度の安定性よりも、第一のPMVの開度の安定性を優先するのであれば、前記2つのパラメータに加えて、圧縮機の運転周波数も加えるとよい。具体的には、目標過冷却度候補は、外気の温度、水の目標温度、及び圧縮機の運転周波数の3つをパラメータとした関数式や3次元的なテーブルとしてメモリに記憶される。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態について図5及び図6を参照しながら説明するが、前記実施形態と同一の部位には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
図5に示すように、本実施形態の冷凍サイクル装置4は、第2の実施形態の冷凍サイクル装置2の各構成に加えて、主配管31の本配管36に接続された接続配管41と、本配管36と接続配管41とを熱交換させる過冷却熱交換器(補助熱交換器)42と、接続配管41に設けられた第二のPMV(第二の膨張部)43及び接続配管温度センサ44と、本配管36に設けられた第五の温度センサ45と、を備えている。
接続配管41は、本配管36における第一のPMV14A、14Bと水熱交換器15とを接続している部分と、本配管36におけるアキュムレータ16と圧縮機11とを接続している部分と、にそれぞれ端部が接続されている。本実施形態では、接続配管41の端部は、本配管36における過冷却熱交換器42が設けられた部分よりも第一のPMV14A、14B側に接続されている。しかし、図6に示すように、接続配管41の端部は、本配管36における過冷却熱交換器42が設けられた部分よりも水熱交換器15側に接続されていてもよい。
図5に示すように、過冷却熱交換器42は、本配管36における第一のPMV14A、14Bと水熱交換器15とを接続している部分と接続配管41とを熱交換させる。過冷却熱交換器42としては、二重管式の熱交換器を用いることができる。
第二のPMV43は、前述の第一のPMV14と同様に構成されている。第二のPMV43は、接続配管41における過冷却熱交換器42よりも冷媒Rが流れる上流側に設けられている。第二のPMV43は、開度を調節することで接続配管41中を流れる冷媒Rの流量を調節可能である。第二のPMV43は、制御部23に接続され、制御部23に制御される。
温度センサ44、45は、第一の温度センサ20と同様に構成されている。接続配管温度センサ44は、接続配管41における過冷却熱交換器42よりも下流側に設けられている。
第五の温度センサ45は、本配管36におけるアキュムレータ16と圧縮機11との間の接続配管41が接続されている部分と圧縮機11との間に設けられている。
温度センサ44、45は、制御部23に接続され、検出した温度を制御部23に送信する。
なお、冷凍サイクル装置4には、接続配管温度センサ44は備えられなくてもよい。
また、冷凍サイクル装置4が主配管31、空気熱交換器13A、13B、第一のPMV14A、14B、第三の温度センサ32A、32B、及び第四の温度センサ33A、33Bに代えて、主配管17、空気熱交換器13、第一のPMV14を備えてもよい。
次に、以上のように構成された本冷凍サイクル装置4の作用について説明する。
制御部23は、冷却運転及び除霜運転時には、第二のPMV43を閉じる。すなわち、接続配管41内を冷媒R等が流れないようにする。このときの冷凍サイクル装置4の制御は第2の実施形態の冷凍サイクル装置2の制御と同一である。
この場合、過冷却熱交換器42は第一のPMV14A、14Bの下流側に位置する。第二のPMV43が開いていても過冷却熱交換器42には低温低圧の二相域の冷媒R同士が流れるため、熱交換を行えない。このため、過冷却回路を構成する接続配管41の出口からは低圧の二相域の冷媒Rが圧縮機11の吸入口11aに合流してくるだけとなり、圧縮機11の信頼性を損なう。したがって、冷却運転時には、第二のPMV43を閉じる。
一方で、制御部23は、加熱運転時には、第五の温度センサ45が検出する冷媒Rの温度が低圧飽和温度T1を超えるように第二のPMV43の開度を調節する。
加熱運転時には、アキュムレータ16の油戻し孔28aから圧縮機11に対して、継続的に液相の冷媒Rが吸い込まれる。圧縮機11が液バック(液相の冷媒Rが圧縮機11に吸入されること)に強いスクロール方式である場合は、圧縮機11に液バックしてもよい。一方で、圧縮機11が液バックに弱いローリングピストン方式である場合は、圧縮機11に過熱ガス(気相の冷媒R)を吸入させて圧縮機11の信頼性を確保する必要がある。
ここで、加熱運転時の過冷却熱交換器42近くの本配管36内及び接続配管41内での冷媒Rの状態について、図7を用いて説明する。図7の横軸は冷媒Rの比エンタルピーを表し、縦軸は冷媒Rの圧力を表す。
過冷却熱交換器42に接続された本配管36の入口である位置A(図5参照)における冷媒Rの状態は、図7のモリエル線図において、高圧で凝縮器を出た後の状態Aとなる。状態Aは、過冷却熱交換器42を備えないときの第一のPMV14A、14Bの入口の状態S3にほぼ等しい。一方で、過冷却熱交換器42に接続された接続配管41の入口である位置B(図5参照)における冷媒Rの状態は、第二のPMV43で絞られた後の低圧の状態Bとなる。状態Bは、第一のPMV14A、14Bの出口の状態S4にほぼ等しい。状態Aの冷媒Rと状態Bの冷媒Rとが過冷却熱交換器42で熱交換する。
状態Aの冷媒Rは、過冷却熱交換器42で熱交換して所定の熱量を与えることで、本配管36の出口である位置A’において、圧力がほぼ一定のまま比エンタルピーが減少して状態A’になる。一方で、状態Bの冷媒Rは、過冷却熱交換器42で熱交換して所定の熱量を受けることで、本配管36の出口である位置B’において、圧力がほぼ一定のまま比エンタルピーが増加する。このとき、飽和蒸気線を表す線L7よりも比エンタルピーが大きい状態B’1になったり、線L7よりも比エンタルピーが小さい状態B’2になったりする。なお、状態B’1と状態B’2との違いは後述する。
アキュムレータ16から流出し本配管36内を流れる液相の冷媒を伴った湿りガス冷媒R(二相域の冷媒R)に、過冷却熱交換器42から流出し接続配管41内を流れる冷媒Rを合流させる。これにより、本配管36における第五の温度センサ45が設けられた位置(圧縮機11の吸入口11a)での過熱度が確保されるように制御する。
ここで、第二のPMV43の開度に対する接続配管温度センサ44、第五の温度センサ45が設けられた位置での冷媒Rの状態を図8を用いて説明する。図8(A)は、第二のPMV43の開度に対する、接続配管温度センサ44が設けられた位置での加熱度、乾き度の変化を示す。図8(B)は、第二のPMV43の開度に対する、第五の温度センサ45が設けられた位置での加熱度、乾き度の変化を示す。
図8(A)の横軸は第二のPMV43の開度を表し、縦軸との交点は、第二のPMV43の開度が0、すなわち第二のPMV43が閉じた状態を表す。横軸が矢印の向きである正の向き向かうにしたがって、第二のPMV43の開度が大きくなり第二のPMV43がより開いた状態になる。
図8(A)の縦軸は、接続配管41の接続配管温度センサ44が設けられた位置での冷媒Rの加熱度、乾き度を併せて表している。縦軸における横軸と、横軸よりも下方の部分が冷媒Rの乾き度を表す。横軸の位置が乾き度1を表し、横軸よりも下方に向かうにしたがって乾き度が0に近づく。縦軸における横軸と、横軸よりも上方の部分が冷媒Rの加熱度を表す。横軸の位置が加熱度0を表し、横軸よりも上方に向かうにしたがって加熱度が大きくなる。
図8(B)についても、接続配管温度センサ44と第五の温度センサ45との違いだけで、図8(A)と同様である。
第二のPMV43が閉じているときには、接続配管41内を冷媒R等は流れない。アキュムレータ16から二相域の冷媒Rが流出するため、図8(B)における第五の温度センサ45が設けられた位置での冷媒Rは二相域で、乾き度は1よりも小さくなる。
第二のPMV43を、閉じた状態から開度を少し大きくする。接続配管41内を流れる少量の二相域の冷媒Rは過冷却熱交換器42で加熱され、過冷却熱交換器42の出口では図8(A)及び図7に示す状態B’1のように乾き度が大きく完全に乾いた状態になる。この接続配管41内を流れる冷媒Rを本配管36に合流させると、第五の温度センサ45が設けられた位置での冷媒Rは図8(B)の範囲R11に示すように乾いた状態になる。
第二のPMV43の開度をさらに大きくしていくと、本配管36内を流れる冷媒R等の流量に対して接続配管41内を流れる冷媒R等の流量が増加し、接続配管41内を流れる冷媒Rが過冷却熱交換器42であまり加熱されなくなる。すなわち、過冷却熱交換器42の出口では図7に示す状態B’2のように二相域の状態となる。この接続配管41内を流れる冷媒Rを本配管36に合流させると、第五の温度センサ45が設けられた位置での冷媒Rは図8(B)の範囲R13に示すように二相域の状態になる。
すなわち、図8(B)の横軸に示す、第二のPMV43の開度の範囲R11において、第五の温度センサ45が設けられた位置での冷媒Rは乾いた状態になる。範囲R11では、第五の温度センサ45が検出する冷媒Rの温度が低圧飽和温度T1を超える。
第五の温度センサ45が検出する冷媒Rの温度が低圧飽和温度T1に等しいと、第五の温度センサ45が設けられた位置で冷媒Rが二相域かもしれないため、第五の温度センサ45が検出する冷媒Rの温度が低圧飽和温度T1を超えるようにする。
範囲R11よりも第二のPMV43の開度をさらに大きくした範囲R13では、接続配管41内を流れる冷媒Rの過冷却熱交換器42の出口での乾き度が小さくなる(液相の冷媒Rの割合が増え)とともに接続配管41内を流れる冷媒Rの流量が増加して、第五の温度センサ45が設けられた位置での冷媒Rの乾き度が小さくなる。
図8(B)の冷媒Rの加熱度、乾き度の変化を整理すると、第二のPMV43が閉じた状態から第二のPMV43の開度を大きくするにしたがって、第五の温度センサ45が設けられた位置での冷媒Rの乾き度、加熱度は増加する。すなわち、冷媒Rの加熱度が最も大きくなる第二のPMV43の開度V1までは、第二のPMV43の開度に対する冷媒Rの乾き度、加熱度は、右上がりのグラフになる。
開度V1よりも第二のPMV43の開度を大きくするにしたがって、第五の温度センサ45が設けられた位置での冷媒Rの加熱度、乾き度は減少する。すなわち、第二のPMV43の開度に対する冷媒Rの乾き度、加熱度は、右下がりのグラフになる。
範囲R11よりも第二のPMV43の開度が小さい範囲R12は、第五の温度センサ45が設けられた位置での冷媒Rが二相域になる。範囲R11よりも第二のPMV43の開度が大きい範囲R13は、第五の温度センサ45が設けられた位置での冷媒Rが二相域になる。
なお、冷媒Rの乾き度、加熱度が右下がりのグラフになる範囲で第二のPMV43の開度を制御した方が、目標となる冷媒Rの乾き度、加熱度に対する第二のPMV43の開度が1対1の対応関係になるため、制御が容易である。
第五の温度センサ45が検出する冷媒Rの温度が低圧飽和温度T1を超える第二のPMV43の開度を範囲R11に調節することで、第五の温度センサ45が設けられた位置での冷媒Rが乾き、圧縮機11が気相の冷媒Rを吸入する。
以上説明したように、本実施形態の冷凍サイクル装置4によれば、レシーバを備えずに加熱運転時に冷媒Rの高圧側の圧力が高くなるのを抑えることができる。
さらに、圧縮機11が液バックに弱いローリングピストン方式であっても、圧縮機11が吸入する冷媒Rを気相のみとすることができるため、圧縮機11の信頼性が向上する。
(第5の実施形態)
次に、第5の実施形態について図9を参照しながら説明するが、前記実施形態と同一の部位には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
図9に示すように、本実施形態の冷凍サイクル装置5は、第4の実施形態の冷凍サイクル装置4の各構成に加えて、圧縮機11から吐出される冷媒Rの温度(吐出温度)を検出する吐出温度センサ51を備えている。
制御部23のメモリには、例えば120℃や130℃のような予め定められた吐出温度閾値(温度閾値)が記憶されている。
なお、温度センサ44、45は冷凍サイクル装置5に備えられなくてもよい。
次に、以上のように構成された本冷凍サイクル装置5の作用について説明する。
本実施形態では、制御部23は、吐出温度センサ51が検出する冷媒Rの温度が吐出温度閾値以下になるように第二のPMV43の開度を調節して、圧縮機11内に液相の冷媒Rを吸入させる。
より詳しくは、制御部23は、冷却運転及び除霜運転時には、吐出温度センサ51が検出する冷媒Rの温度が吐出温度閾値以下のときには、例えば第4の実施形態のように第二のPMV43を閉じる。
吐出温度センサ51が検出する冷媒Rの温度が吐出温度閾値を超えるときには、吐出温度センサ51が検出する冷媒Rの温度が吐出温度閾値以下になるように、第二のPMV43の開度を大きくする。このとき、第二のPMV43の開度を図8(B)に示す範囲R12にしてもよいし、範囲R13にしてもよい。
一方で、制御部23は、加熱運転時には、吐出温度センサ51が検出する冷媒Rの温度が吐出温度閾値以下のときには、例えば第4の実施形態のように第五の温度センサ45が検出する冷媒Rの温度が低圧飽和温度T1を超えるように第二のPMV43の開度を調節する。吐出温度センサ51が検出する冷媒Rの温度が吐出温度閾値を超えるときには、吐出温度センサ51が検出する冷媒Rの温度が吐出温度閾値以下になるように、第二のPMV43の開度を範囲R12又は範囲R13にする。
以上説明したように、本実施形態の冷凍サイクル装置5によれば、レシーバを備えずに加熱運転時に冷媒Rの高圧側の圧力が高くなるのを抑えることができる。
さらに、低外気温度時や高温水取出し時等、圧縮機11の圧縮比増大によって吐出温度が高くなる運転条件においても、吐出温度の抑制が可能となるため、冷凍サイクル装置5の運転が可能となる条件を拡大させることができる。
なお、本実施形態では、吐出温度センサ51が検出する冷媒Rの温度と高圧飽和温度T2との差である吐出過熱度を算出してもよい。そして、制御部23は、この吐出過熱度が吐出温度閾値以上になるように、第二のPMV43の開度及び圧縮機11の運転周波数を調節してもよい。
制御部23は、圧縮機11の吐出圧力、吸入圧力、及び運転周波数に基づいて、吐出温度閾値を一定の時間おきに算出する。吐出温度閾値が、吐出圧力と吸入圧力と関連づけられているのは、理論吐出温度が吐出圧力と吸入圧力に関連付いているためであり、圧縮機11の運転周波数と関連づけられているのは、圧縮機11のモータ入力の増減の影響と関連付いているためである。
吐出過熱度が低下して吐出温度閾値に近づいた場合には、圧縮機11の吸入側で過剰な液バックを起こしつつあると判断し、第二のPMV43の開度を調整して、吐出過熱度が吐出温度閾値以下とならないように制御させる。その上で、圧縮機11の運転周波数を減段する(下げる)。すると、吐出圧力と吸入圧力の比で表される圧縮比が低下するため、吐出温度閾値も低下する。すると、第二のPMV43の開度は小さくなるように制御され、その上で、吐出温度が吐出温度閾値以下となるように、更に、圧縮機11の運転周波数を減段する。ということを繰り返す。
これにより、吐出温度が吐出温度閾値以下、吐出過熱度が吐出温度閾値以上という両条件を同時に満たすように制御可能となる。
この変形例のように制御することで、圧縮機11への過度の液バックを防止して、圧縮機11の信頼性を高めることができる。
(第6の実施形態)
次に、第6の実施形態について図9を参照しながら説明するが、前記実施形態と同一の部位には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
図9に示す本実施形態の冷凍サイクル装置6では、送風機22は公知のインバータ制御により空気の流れの速度を所定の範囲で調節可能である。送水ポンプ102は、水の流量を変えられるポンプである。
制御部23のメモリには、圧縮機11の吸入圧力の上限値として予め定められた低圧圧力閾値(圧力閾値)が記憶されている。低圧圧力閾値は、冷凍サイクル装置6の運転状態に応じて予め定められる。低圧圧力閾値に基づいた制御を、Maximum Operating Pressure制御(以下、MOP制御)と称する。
次に、このように構成された本冷凍サイクル装置6の作用について説明する。
制御部23は、冷却運転及び除霜運転時には、吸入圧力センサ18が検出する圧力が低圧圧力閾値を超えた場合、まず、送水ポンプ102により水の流量を低減させる。水の流量が低下すると、出口水温度センサ105で検出される水の温度が低下するため、SH制御を行っている冷凍サイクル装置6の蒸発温度は出口における水の温度が低下するのに伴い低下していき、圧縮機11の吸入圧力が抑制される。
しかし、水の流量は冷凍サイクル装置6の納入現場毎に低減可能な下限値を有していたり、送水ポンプ102の流量が一定の場合がある。このような場合には、制御部23は、吸入圧力センサ18が検出する圧力が低圧圧力閾値以下になるように、第一のPMV14A、14Bの合算開度を小さくする。すると、圧縮機11の吸入圧力は、低圧圧力閾値以下に抑制される。
一方で、制御部23は、加熱運転時において、吸入圧力センサ18が検出した圧力が、低圧圧力閾値を超えた場合、まず、送風機22を制御して送風機22の空気の流れの速度を所定の範囲の下限値まで低下させる(送風機22の風速を低下させる)。送風機22の風速が低下すると、蒸発器として機能する空気熱交換器13A、13Bでの交換熱量が低下するため、空気熱交換器13A、13Bの出口の冷媒Rの乾き度が低下していく。しかし、第一のPMV14A、14BはSC制御を行っているため、圧縮機11の吸入圧力はすぐに低下しない。
まず、空気熱交換器13A、13Bからの液冷媒の流量が増加することにより、空気熱交換器13A、13B内部に存在する冷媒Rの質量も増加し始め、かつ、アキュムレータ16内の余剰冷媒の液面L1が上昇し始める。それにより、凝縮器として機能する水熱交換器15の内部に存在できる液相の冷媒Rの質量が減少し始めるため、水熱交換器15の出口の過冷却度が低下し始める。そこで、SC制御を行っている制御部23は、目標過冷却度を維持させようとして、第一のPMV14A、14Bの合算開度を小さくし始め、吸入圧力が低下し始める。
一方で、通常の送風機のファンモータは巻線の絶縁材料の保護の観点から、巻線温度に上限値が定められている。圧縮機11の吸入圧力が上昇するのは外気温度が高い時であるため、この時に送風機22の風速をどこまでも低下させると、モータ巻線の冷却不足となり、巻線温度が上限値を超えてしまう恐れがある。これを防止するため、冷凍サイクル装置には、通常、運転条件に応じた送風機22のファンの回転数の下限を設けてあり、ファンモータの巻線温度が上限値を超えないように保護している。
そこで、送風機22の風速を下限値まで低下させても、吸入圧力センサ18が検出した圧力が低圧圧力閾値を超えるときには、制御部23は、吸入圧力センサ18が検出する圧力が低圧圧力閾値以下になるようにMOP制御を開始し、第一のPMV14A、14Bの合算開度を小さくする。
しかし、そのままでは空気熱交換器13A、13Bから過熱度の大きなガス冷媒Rがアキュムレータ16へと流入し、アキュムレータ16へ貯留していた余剰の冷媒Rを蒸発させていく。また、アキュムレータ16の油戻し孔28aから冷凍サイクル装置6中に戻される液相の冷媒Rにより、アキュムレータ16の余剰の冷媒Rの液面L1は低下していく。これらにより、水熱交換器15の過冷却度が増加して高圧カット等の弊害を招くこととなる。
これを防止するために、第一のPMV14A、14Bのうち、例えば第一のPMV14Aの開度が小さくなるように調節して吸入圧力センサ18が検出する圧力が低圧圧力閾値以下になるようにする。第一のPMV14Bの開度を調節して、過冷却度が目標過冷却度になるようにしてSC制御を継続させる。すると、余剰の液相の冷媒Rは、SC制御を継続している第一のPMV14Bを経由してアキュムレータ16へ流入することとなり、アキュムレータ16内の余剰の冷媒Rの量は安定し、過冷却度を最適に制御し、高圧カット等の弊害を回避できるようになる。
以上説明したように、本実施形態の冷凍サイクル装置6によれば、レシーバを備えずに加熱運転時に冷媒Rの高圧側の圧力が高くなるのを抑えることができる。
さらに、アキュムレータ16内の余剰の冷媒Rの量を安定させ、過冷却度を最適に制御し、高圧カット等の弊害を回避することができる。
なお、本実施形態では、図10に示すように、アキュムレータ16の流出管28において、油戻し孔28aよりも下流側に、1又は複数の追加油戻し孔28bを形成してもよい。追加油戻し孔28bは、ケース26内に形成されている。追加油戻し孔28bの内径は、油戻し孔28aの内径と同等以下である。
1又は複数の追加油戻し孔28bは、流出管28の一端部よりも下方、かつ、液面L1よりも下方に形成されている。
アキュムレータ16がこのように構成されていることで、冷媒RとしてR32等、冷媒と冷凍機油とが相分離するものを採用した場合に、貯留された液相の冷媒Rの上部に分離した冷凍機油が溜まった場合でも圧縮機11に冷凍機油を戻すことができる。そこで、追加油戻し孔28bの高さ方向の位置は、加熱運転の安定時に貯留される液面L1よりも低い位置であれば、油リッチ層の位置等に応じて任意に決定することができる。
冷媒と冷凍機油とが相分離しないものを採用した場合であっても、過渡期の最大液面の高さから加熱運転の安定時の液面レベルへ素早く液面を低下させることが可能となる。
また、追加油戻し孔28bの内径は、油戻し孔28aの内径と同等以下とし、1又は複数の追加油戻し孔28bを形成する。これにより、油戻り量、ならびに、余剰の液相の冷媒Rの戻し量を、必要に応じて微調整することが可能となる。加熱運転時にSC制御を行っている際の蒸発器の出口乾き度の過度の低下を抑制することも可能である。また、アキュムレータ16にほとんど液面が形成されない冷却運転時や、加熱運転時に油リッチ層が下層となっている場合の油戻し性との両立も、この追加油戻し孔28bの個数と位置の調整により両立することができる。
図示はしていないが、過冷却熱交換器42が無い前述の冷凍サイクル装置や、公知のサイフォンブレイク孔付きのアキュムレータ16等に、追加油戻し孔28bを形成してもよいのは言うまでもない。
この変形例のように構成することで、R32等、冷媒と冷凍機油とが相分離する冷媒を採用した場合に、貯留液の上部に分離した冷凍機油が溜まった場合でも圧縮機11に返油することができる。また、加熱運転の安定時の貯留液面レベルは、冷却運転と加熱運転との最適冷媒充填量の差とアキュムレータ16の内容積とで決まってくるが、除霜運転終了後にアキュムレータ16に液相の冷媒が戻ってきた際の液面レベルよりは低い。このため、追加油戻し孔28bを形成することで、除霜運転終了後の過渡時と加熱運転の安定時での油戻りを両立することができる。
(第7の実施形態)
次に、第7の実施形態について図11及び図12を参照しながら説明するが、前記実施形態と同一の部位には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
図11及び図12に示すように、本実施形態の冷凍サイクル装置7は、第2の実施形態の冷凍サイクル装置2の各構成に加えて、本配管36における第一のPMV14A、14Bと水熱交換器15との間に設けられた内部熱交換器56と、内部熱交換器56の入口と出口の本配管36に端部がそれぞれ接続された第二の接続配管57と、第二の接続配管57に設けられた流量調節弁58と、本配管36におけるアキュムレータ16と圧縮機11との間に設けられた第六の温度センサ59と、を備えている。
内部熱交換器56は、本配管36における第一のPMV14A、14Bと水熱交換器15との間の部分と、流出管28における油戻し孔28aよりも下流側の部分と、を熱交換させている。内部熱交換器56には、二重管型や、らせん巻付け管型の熱交換器を用いることができる。本配管36の部分と流出管28の部分とは、対向流(カウンターフロー)であることが望ましいが、平行流(パラレルフロー)であってもよい。
流量調節弁58は、第一のPMV14と同様に構成され、開度を、完全に閉じた状態、完全に開いた状態、完全に閉じた状態と完全に開いた状態との中間の半開き状態等に調節することができる。
第六の温度センサ59は、制御部23に接続され、検出した温度を制御部23に送信する。
次に、以上のように構成された本冷凍サイクル装置7の作用について説明する。
制御部23は、冷却運転及び除霜運転時には、流量調節弁58の開度を半開き状態にする。冷却運転及び除霜運転時には、制御部23がSC制御をしているので、アキュムレータ16内に余剰の液相の冷媒Rが貯まっていない。また、内部熱交換器56へ導かれるのが第一のPMV14A、14Bを通過した後の低温低圧の二相域の冷媒Rなので、内部熱交換器56での交換熱量はほとんど期待できない。
そこで、内部熱交換器56へ導かれた本配管36や第二の接続配管57の途中に液相の冷媒Rが溜まるのを防止するため、流量調節弁58の開度を半開き状態にする。
一方で、制御部23は、加熱運転時には、第六の温度センサ59が検出した温度と低圧飽和温度T1との差である第二の過熱度が第二の目標過熱度になるように流量調節弁58の開度を調節する。
アキュムレータ16の内部に貯められた余剰の液相の冷媒Rが、油戻し孔28aから圧縮機11へと継続的に吸い込まれることとなる。圧縮機11が液バックに強いスクロール方式である場合は、圧縮機11に液バックしてもよい。一方で、圧縮機11が液バックに弱いローリングピストン方式である場合は、過熱ガスを吸入させて圧縮機11の信頼性を確保する必要がある。
そこで、油戻し孔28aからアキュムレータ16の流出管28内に流入してくる少量の低温低圧の液相の冷媒Rを、内部熱交換器56に導かれた高温高圧の液相の冷媒Rで加熱することにより、過熱度を確保した過熱ガスとして圧縮機11に吸入させることができるようになる。ただし、圧縮比が大きな運転条件、つまり、温水出口水温が高く、外気温が低い条件では、内部熱交換器56での高温高圧の液相の冷媒Rと、低温低圧の冷媒Rとの温度差が拡大するため、過大な過熱度を有した冷媒Rが圧縮機11に吸入されてCOPが低下したり、吐出温度が上限値を超えてしまう恐れがある。
このため本実施形態では、流量調節弁58は第二の過熱度が第二の目標過熱度、例えば5Kとなるように流量制御させて、この問題を回避する。流量調節弁58の開度の制御は、第二の過熱度を増加させる場合には流量調節弁58の開度を小さくする。第二の過熱度を減少させる場合は流量調節弁58の開度を大きくして、内部熱交換器56へ導く高温高圧の液冷媒の流量を調整する。
一方、圧縮比が小さな運転条件、つまり、温水出口水温が低く、外気温が高い条件では、内部熱交換器56での高温高圧の液相の冷媒Rと、低温低圧の冷媒Rとの温度差が縮小するため、内部熱交換器56での交換熱量が減少し、第二の過熱度が第二の目標過熱度に到達しない場合もある。この場合でも、前述の制御により流量調節弁58の開度を小さくした結果として流量調節弁58が完全に閉じる。確保できる最大の交換熱量によって、圧縮機11が吸入する冷媒Rの過熱度又は乾き度を増加させる効果を有しているため、制御上は特に問題とはならない。
また、アキュムレータ16が内部熱交換器56を搭載するため、内部熱交換器56はアキュムレータ16の上方に配置されることとなる。加熱運転時の安定時の液面L1よりも高い位置に内部熱交換器56を搭載すれば、内部熱交換器56が液相の冷媒Rに浸からずに済む。さらに、アキュムレータ16内の液相の冷媒Rを不要に蒸発させずに済み、凝縮器として機能する空気熱交換器13A、13Bからの液冷媒量を増加させずに済み、COPの低下を抑制できる。
また、除霜運転後に加熱運転へ復帰した際には、アキュムレータ16内の液面が安定時よりも上昇し、内部熱交換器56は余剰液冷媒に一部浸かることになるため、不要な余剰液冷媒を早急に蒸発させて加熱能力の立ち上がりを早めることができる。
以上説明したように、本実施形態の冷凍サイクル装置7によれば、レシーバを備えずに加熱運転時に冷媒Rの高圧側の圧力が高くなるのを抑えることができる。
さらに、加熱運転時の安定時の液面L1よりも高い位置に内部熱交換器56を搭載すれば、内部熱交換器56が余剰液冷媒に浸からずに済む。加えて、アキュムレータ16内の余剰液冷媒を不要に蒸発させずに済み、凝縮器として機能する空気熱交換器13A、13Bからの液冷媒量を増加させずに済み、COP低下を抑制できる。
また、除霜運転後に加熱運転へ復帰した際には、アキュムレータ16内の液面が安定時よりも上昇し、内部熱交換器56は余剰液冷媒に一部浸かることになるため、不要な余剰液冷媒を早急に蒸発させて加熱能力の立ち上がりを早めることができる。
なお、本実施形態では、冷凍サイクル装置7が主配管31、空気熱交換器13A、13B、第一のPMV14A、14B、第三の温度センサ32A、32B、及び第四の温度センサ33A、33Bに代えて、主配管17、空気熱交換器13、第一のPMV14を備えてもよい。
なお、冷凍サイクル装置7が、前述の吐出温度センサ51を備えてもよい。そして、前述のように制御部23は、吐出温度センサ51が検出する冷媒Rの温度が吐出温度閾値以下になるように第二のPMV43の開度を調節して、圧縮機11内に液相の冷媒Rを吸入させてもよい。
そして前述のように、吐出温度センサ51が検出する冷媒Rの温度と高圧飽和温度T2との差である吐出過熱度を算出してもよい。そして、この吐出過熱度が、吐出温度閾値以上になるように第二のPMV43の開度及び圧縮機11の運転周波数を調節してもよい。
本実施形態では、前述のMOP制御を行ってもよい。
また、前述のようにアキュムレータ16の流出管28に追加油戻し孔28bを形成してもよい。
なお、前記実施形態では冷凍サイクル装置は空気熱交換器13A、13B及び第一のPMV14A、14Bをそれぞれ2つ備えるとしたが、冷凍サイクル装置が備える空気熱交換器及び第一のPMVの数に制限はなく、複数であればよい。
流体は水であるとしたが、流体はアルコール溶液等のブラインでもよい。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、冷却運転時に過熱度が目標過熱度になるように第一のPMV14の開度を調節し、加熱運転時に過冷却度が目標過冷却度になるように第一のPMV14の開度を調節することにより、レシーバを備えずに加熱運転時に冷媒の高圧側の圧力が高くなるのを抑えることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1、2、3、4、5、6、7…冷凍サイクル装置、11…圧縮機、11a…吸入口、11b…吐出口、12…四方弁、13、13A、13B…空気熱交換器(第一の熱交換器)、14、14A、14B…第一のPMV(第一の膨張部)、15…水熱交換器(第二の熱交換器)、16…アキュムレータ(気液分離器)、17、31…主配管、18…吸入圧力センサ、19…吐出圧力センサ、20…第一の温度センサ、21…第二の温度センサ、22…送風機、23…制御部、32A、32B…第三の温度センサ、33A、33B…第四の温度センサ、35A、35B…分岐配管、36…本配管、38…外気温度センサ、39…入力部、41…接続配管、42…過冷却熱交換器(補助熱交換器)、43…第二のPMV(第二の膨張部)、45…第五の温度センサ、51…吐出温度センサ、101…水配管(被温度調節配管)、105…出口水温度センサ(出口流体温度センサ)、R…冷媒、T1…低圧飽和温度、T2…高圧飽和温度

Claims (5)

  1. 圧縮機と、
    四方弁と、
    第一の熱交換器と、
    開度を調節可能な第一の膨張部と、
    被温度調節配管が接続される第二の熱交換器と、
    気液分離器と、
    前記圧縮機、前記四方弁、前記第一の熱交換器、前記第一の膨張部、前記第二の熱交換器、前記気液分離器を順次接続していて、内部に冷媒が収容されている主配管と、
    前記圧縮機の吸入口における前記冷媒の圧力を検出する吸入圧力センサと、
    前記圧縮機の吐出口における前記冷媒の圧力を検出する吐出圧力センサと、
    前記主配管における前記四方弁と前記気液分離器とを接続している部分に設けられた第一の温度センサと、
    前記主配管における前記第一の膨張部と前記第二の熱交換器とを接続している部分に設けられた第二の温度センサと、
    前記第一の熱交換器の周囲に空気の流れを生じさせる送風機と、
    前記圧縮機、前記四方弁、前記第一の膨張部、及び前記送風機を制御する制御部と、
    を備え、
    前記第二の熱交換器の内容積は、前記第一の熱交換器の内容積の2分の1以下であり、
    前記制御部は、
    前記吸入圧力センサが検出した圧力に対する前記冷媒の飽和温度である低圧飽和温度を算出し、
    前記吐出圧力センサが検出した圧力に対する前記冷媒の飽和温度である高圧飽和温度を算出し、
    前記四方弁を切替えて、前記第一の熱交換器を凝縮器として機能させ、前記第二の熱交換器を蒸発器として機能させる冷却運転時には、前記第一の温度センサが検出する前記冷媒の温度と前記低圧飽和温度との差である過熱度が、予め定められた目標過熱度になるように前記第一の膨張部の開度を調節し、
    前記四方弁を切替えて、前記第一の熱交換器を蒸発器として機能させ、前記第二の熱交換器を凝縮器として機能させる加熱運転時には、前記高圧飽和温度と前記第二の温度センサが検出する前記冷媒の温度との差である過冷却度が、予め定められた目標過冷却度になるように前記第一の膨張部の開度を調節し、
    前記第一の熱交換器及び前記第一の膨張部を複数備え、
    前記主配管は、
    前記第一の熱交換器及び前記第一の膨張部が設けられた複数の分岐配管と、
    並列に配置された複数の前記分岐配管を接続する本配管と、
    を有し、
    それぞれの前記第一の膨張部は、前記分岐配管において前記第一の熱交換器よりも前記第二の熱交換器側に設けられ、
    前記送風機は、前記空気の流れの速度を所定の範囲で調節可能であり、
    前記制御部は、
    前記加熱運転時において、前記送風機の前記空気の流れの速度を前記所定の範囲の下限値まで低下させても、前記吸入圧力センサが検出した圧力が予め定められた圧力閾値を超えるときに、
    複数の前記第一の膨張部のうち、一部の前記第一の膨張部の開度が小さくなるように調節して前記吸入圧力センサが検出する圧力が前記圧力閾値以下になるようにし、
    残部の前記第一の膨張部の開度を調節して、前記過冷却度が前記目標過冷却度になるようにする冷凍サイクル装置。
  2. 前記第一の熱交換器及び前記第一の膨張部を複数備え、
    前記主配管は、
    前記第一の熱交換器及び前記第一の膨張部が設けられた複数の分岐配管と、
    並列に配置された複数の前記分岐配管を接続する本配管と、
    を有し、
    それぞれの前記第一の膨張部は、前記分岐配管において前記第一の熱交換器よりも前記第二の熱交換器側に設けられ、
    それぞれの前記分岐配管における前記第一の熱交換器と前記第一の膨張部との間に設けられた第三の温度センサと、
    それぞれの前記分岐配管における前記第一の熱交換器よりも前記四方弁側に設けられた第四の温度センサと、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記冷却運転時には、前記高圧飽和温度と前記第三の温度センサが検出する前記冷媒の温度との差である個別過冷却度が互いに略同等となるように、複数の前記第一の膨張部の開度を調節し、
    前記加熱運転時には、前記第四の温度センサが検出する前記冷媒の温度と前記低圧飽和温度との差である個別過熱度が互いに略同等となるように、複数の前記第一の膨張部の開度を調節する請求項1に記載の冷凍サイクル装置。
  3. 外気の温度を検出する外気温度センサと、
    前記被温度調節配管における前記第二の熱交換器よりも、前記被温度調節配管内に収容された流体が流れる下流側に設けられた出口流体温度センサと、
    前記第二の熱交換器により冷却又は加熱される前記流体の目標温度を入力するための入力部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記出口流体温度センサが検出する前記流体の温度が前記目標温度になるように前記第一の膨張部を制御し、
    前記外気温度センサが検出する温度、及び、前記出口流体温度センサが検出する前記流体の温度に基づいて設定される複数の目標過冷却度候補値を記憶し、
    前記加熱運転時に、複数の前記目標過冷却度候補値のうち、前記外気温度センサが検出する温度、及び、前記出口流体温度センサが検出する前記流体の温度に基づいた前記目標過冷却度候補値を前記目標過冷却度に設定する請求項1又は2に記載の冷凍サイクル装置。
  4. 前記主配管における前記第一の膨張部と前記第二の熱交換器とを接続している部分と、前記主配管における前記気液分離器と前記圧縮機とを接続している部分と、にそれぞれ端部が接続されている接続配管と、
    前記主配管における前記第一の膨張部と前記第二の熱交換器とを接続している部分と前記接続配管とを熱交換させる補助熱交換器と、
    前記接続配管における前記補助熱交換器よりも上流側に設けられ、開度を調節することで前記接続配管中を流れる前記冷媒の流量を調節可能な第二の膨張部と、
    前記主配管における前記気液分離器と前記圧縮機との間の前記接続配管が接続されている部分と前記圧縮機との間に設けられた第五の温度センサと、
    を備え、
    前記第二の膨張部は前記制御部に制御され、
    前記制御部は、
    前記冷却運転時には、前記第二の膨張部を閉じ、
    前記加熱運転時には、前記第五の温度センサが検出する前記冷媒の温度が前記低圧飽和温度を超えるように前記第二の膨張部の開度を調節する請求項1から3のいずれか一項に記載の冷凍サイクル装置。
  5. 前記主配管における前記第一の膨張部と前記第二の熱交換器とを接続している部分と、前記主配管における前記気液分離器と前記圧縮機とを接続している部分と、にそれぞれ端部が接続されている接続配管と、
    前記主配管における前記第一の膨張部と前記第二の熱交換器とを接続している部分と前記接続配管とを熱交換させる補助熱交換器と、
    前記接続配管における前記補助熱交換器よりも上流側に設けられ、開度を調節することで前記接続配管中を流れる前記冷媒の流量を調節可能な第二の膨張部と、
    前記圧縮機から吐出される前記冷媒の温度を検出する吐出温度センサと、
    を備え、
    前記第二の膨張部は前記制御部に制御され、
    前記制御部は、前記吐出温度センサが検出する前記冷媒の温度が予め定められた温度閾値以下になるように前記第二の膨張部の開度を調節して、前記圧縮機内に液相の前記冷媒を吸入させる請求項1から4のいずれか一項に記載の冷凍サイクル装置。
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