図1は、映像提供システムの一実施形態である監視システム400のシステム構成の例を表すシステム構成図である。監視システム400は、第一ネットワーク500及び第二ネットワーク600を介して端末装置100と通信可能に接続される。監視システム400は、第三ネットワーク700を介して1以上のセンサ200と通信可能に接続される。監視システム400は、第四ネットワーク800を介して1以上の撮像装置300と通信可能に接続される。第一ネットワーク500、第二ネットワーク600、第三ネットワーク700及び第四ネットワーク800は、どのようなネットワークで構築されてもよい。例えば、これらのネットワークは全てインターネットで構成されてもよい。
端末装置100は、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット等の通信可能な情報処理装置を用いて構成される。端末装置100は、バスで接続されたCPU(Central Processing Unit)やメモリや補助記憶装置などを備える。端末装置100は、第一通信部101、第二通信部102、入力部103、表示部104、記憶部105及び制御部106を備える。制御部106は、映像表示プログラムを実行することにより、監視システム400によって提供される映像を取得し表示する。なお、映像表示プログラムの機能の全て又は一部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やPLD(Programmable Logic Device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを用いて実現されても良い。映像表示プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されても良い。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM、半導体記憶装置(例えばSSD:Solid State Drive)等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスクや半導体記憶装置等の記憶装置である。映像表示プログラムは、電気通信回線を介して送信されても良い。
第一通信部101は、通信インタフェース等の通信機器を用いて構成される。第一通信部101は、第一ネットワーク500を介して監視システム400との間で通信する。第一通信部101は、有線通信を行ってもよいし、無線通信を行ってもよい。
第二通信部102は、通信インタフェース等の通信機器を用いて構成される。第二通信部102は、第二ネットワーク600を介して監視システム400との間で通信する。第二ネットワーク600は、第一ネットワーク500とは異なるネットワークである。第二通信部102は、有線通信を行ってもよいし、無線通信を行ってもよい。第二ネットワーク600は、例えば通信会社によって法人向けに提供されるセキュリティの高い通信網(例えば閉域網)である。第二ネットワーク600は、例えば専用線、SSL(Secure Sockets Layer)を用いた通信経路である。
入力部103は、キーボード、ポインティングデバイス(マウス、タブレット等)、ボタン、タッチパネル等の既存の入力装置を用いて構成される。入力部103は、ユーザの指示を端末装置100に入力する際にユーザによって操作される。入力部103は、入力装置を端末装置100に接続するためのインタフェースであっても良い。この場合、入力部103は、入力装置においてユーザの入力に応じ生成された入力信号を端末装置100に入力する。
表示部104は、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等の画像表示装置である。表示部104は、センサ200の検知の結果を示す画像や監視システム400における解析結果を示す画像を表示する。表示部104は、画像表示装置を端末装置100に接続するためのインタフェースであっても良い。この場合、表示部104は、上記の画像を表示するための映像信号を生成し、自身に接続されている画像表示装置に映像信号を出力する。
記憶部105は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。記憶部105は、制御部106による制御に応じてデータを記憶する。
制御部106は、端末装置100の動作を制御する。制御部106は、例えば映像表示プログラムの定義に従って画像を生成し、生成された画像を表示部104に表示させる。制御部106は、例えば入力部103に対するユーザの操作に応じて送信データを生成し、生成された送信データを第一ネットワーク500又は第二ネットワーク600介して送信する。制御部106は、例えば入力部103に対するユーザの操作に応じて、表示部104に表示される画像を変化させる。制御部106は、例えば第一ネットワーク500又は第二ネットワーク600を介して受信されたデータに基づいて画像を生成し、生成された画像を表示部104に表示させる。制御部106は、第一ネットワーク500を介してセンサ情報(センサ200によって検知された情報、検知の時刻、センサ200の識別情報を含む。)を受信すると、受信されたセンサ情報を記憶部105に記録する。制御部106は、第一ネットワーク500を介して解析結果情報(解析部407による解析結果、解析対象となった検知情報の検知の時刻、解析対象となった検知情報を検知したセンサ200の識別情報を含む。)を受信すると、受信された解析結果を記憶部105に記録する。
センサ200は、検知した情報(以下、「検知情報」という。)を第三ネットワーク700を介して監視システム400に送信する。第三ネットワーク700には、一つのセンサ200が接続されてもよいし、複数のセンサ200が接続されてもよい。センサ200にはどのような種類のセンサが適用されてもよい。センサ200には、複数種類のセンサが適用されてもよい。センサ200は、例えば温度を測定するセンサであってもよいし、気圧を測定するセンサであってもよいし、音量を測定するセンサであってもよいし、風速を測定するセンサであってもよい。ゲートウェイ装置等の中継装置を介することによって、複数のセンサ200が一つ又は複数のグループにグルーピングされてもよい。
センサ200には固有の識別情報(以下、「センサID」という。)が割り当てられている。センサ200は、検知情報を監視システム400に送信する際に、自身に割り当てられているセンサIDも送信する。センサ200は、検知情報を監視システム400に送信する際に、検知情報が得られた日時(タイムスタンプ)も送信してもよい。センサ200は、例えば検知情報、センサID及びタイムスタンプを含むセンサ情報を生成し送信する。なお、上記のように複数のセンサ200がグルーピングされている場合、センサIDはセンサ200の所属グループをさらに示すように構成されてもよい。例えば、センサIDがグループピングに応じて階層構造をもっていてもよい。例えば、グループ1の3番目のセンサ200に対しては、“1−3”というセンサIDが割り当てられてもよい。
撮像装置300は、撮像装置300が設置された周囲の映像を撮像する。撮像装置300は、撮像された映像のデータを、自身が備える記憶装置に記録する。撮像装置300は、監視システム400による要求に応じて、第四ネットワーク800を介して閉域網を形成する。閉域網は、例えば第四ネットワーク800においてオーバーレイネットワークとして形成される。撮像装置300は、形成された閉域網を介して映像データを監視システム400に送信する。第四ネットワーク800には、一つの撮像装置300が接続されてもよいし、複数の撮像装置300が接続されてもよい。撮像装置300には固有の識別情報(以下、「カメラID」という。)が割り当てられている。撮像装置300は、映像データを監視システム400に送信する際に、自身に割り当てられているカメラIDも送信する。ゲートウェイ装置等の中継装置を介することによって、複数の撮像装置300が一つ又は複数のグループにグルーピングされてもよい。複数の撮像装置300がグルーピングされている場合、カメラIDは撮像装置300の所属グループをさらに示すように構成されてもよい。例えば、カメラIDがグループピングに応じて階層構造をもっていてもよい。例えば、グループ1の3番目の撮像装置300に対しては、“1−3”というカメラIDが割り当てられてもよい。
監視システム400は、1台又は複数台の情報処理装置によって構成される。情報処理装置の具体例として、メインフレームやワークステーションやパーソナルコンピュータやPLC(Programmable Logic Controller)がある。例えば、監視システム400が一台の情報処理装置で構成される場合、情報処理装置は、バスで接続されたCPUやメモリや補助記憶装置などを備え、映像提供プログラムを実行する。なお、監視システム400の各機能の全て又は一部は、ASICやPLDやFPGA等のハードウェアを用いて実現されても良い。また、監視システム400は、専用のハードウェアによって実現されても良い。映像提供プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されても良い。映像提供プログラムは、電気通信回線を介して提供されても良い。監視システム400が複数台の情報処理装置によって構成される場合には、制御部405、センサ情報取得部406、解析部407、通信制御部408及び映像中継部409がそれぞれ異なる装置に実装されてもよいし、上記機能部のうち複数の機能部が一台の装置に実装されてもよい。例えば、制御部405、センサ情報取得部406、解析部407がそれぞれ異なる情報処理装置に実装され、通信制御部408及び映像中継部409が一台の情報処理装置に実装されてもよい。
監視システム400は、第一通信部401、第二通信部402、第三通信部403、第四通信部404、制御部405、センサ情報取得部406、解析部407、通信制御部408、映像中継部409及び記憶部410を備える。
第一通信部401は、通信インタフェース等の通信機器を用いて構成される。第一通信部401は、第一ネットワーク500を介して端末装置100との間で通信する。第一通信部401は、有線通信を行ってもよいし、無線通信を行ってもよい。第一通信部401は、例えばセンサ200によって取得された検知情報を含むセンサ情報を端末装置100に送信する。第一通信部401は、例えば解析部407による解析結果を端末装置100に送信する。
第二通信部402は、通信インタフェース等の通信機器を用いて構成される。第二通信部402は、第二ネットワーク600を介して端末装置100との間で通信する。第二通信部402は、有線通信を行ってもよいし、無線通信を行ってもよい。第二通信部402は、例えば撮像装置300によって撮像された映像のデータ(以下、「映像データ」という。)を端末装置100に送信する。
第三通信部403は、通信インタフェース等の通信機器を用いて構成される。第三通信部403は、第三ネットワーク700を介してセンサ200との間で通信する。第三通信部403は、有線通信を行ってもよいし、無線通信を行ってもよい。第三通信部403は、例えばセンサ200によって取得された検知情報を含むセンサ情報をセンサ200から受信する。
第四通信部404は、通信インタフェース等の通信機器を用いて構成される。第四通信部404は、第四ネットワーク800を介して撮像装置300との間で通信する。第四通信部404は、有線通信を行ってもよいし、無線通信を行ってもよい。第四通信部404は、例えば撮像装置300によって撮像された映像データを撮像装置300から受信する。
制御部405は、端末装置100に対して検知情報及び映像データを提供するために必要となる処理を実行する。制御部405は、端末装置100に対して解析結果を提供するために必要となる処理をさらに実行してもよい。制御部405の具体的な動作については後述する。
センサ情報取得部406は、第三ネットワーク700を介して1以上のセンサ200からセンサ情報を取得する。センサ情報取得部406は、取得されたセンサ情報を制御部405に出力する。
解析部407は、センサ情報取得部406によって取得された検知情報について解析処理を行う。解析部407は、解析結果情報(解析結果、解析対象となった検知情報の検知の時刻、解析対象となった検知情報を検知したセンサ200のセンサIDを含む。)を制御部405に出力する。解析部407が行う解析処理の具体例として、検知情報が正常であることを示す情報であるか、検知情報が異常が発生していることを示す情報であるか、について判定する処理がある。解析部407が行う解析処理の具体例として、現時点では正常であるものの将来異常が生じる可能性について判定する処理がある。より具体的には、センサ200の種別やセンサID毎に予め設定されている条件(例えば閾値)を検知情報が満たしているか否か判定することによって解析部407が判定を行ってもよい。解析部407が解析処理を行う対象となる検知情報は、センサ情報取得部406によって取得された検知情報(現在の検知情報)であってもよいし、制御部405によって指示された現在又は過去の検知情報であってもよいし、端末装置100のユーザや監視システム400の管理者によって指示された検知情報であってもよい。過去の検知情報は、記憶部410から読み出すことによって取得される。
通信制御部408は、映像中継部409と撮像装置300との間の経路を含む通信経路(第四ネットワーク800)において閉域網を構築する。通信制御部408によって構築される閉域網は、正当な権限を有しない第三者によって映像データが取得されることを抑止する通信経路である。通信制御部408は、さらに閉域網の通信に用いられるパケットを優先的に転送するQoS(Quality of Service)制御を行ってもよい。通信制御部408によって構築される閉域網には、例えばSSL(Secure Sockets Layer)、TLS(Transport Layer Security)のように暗号化通信方式を用いた通信(例えばVPN:Virtual Private Network)が適用されてもよい。通信制御部408は、例えば各撮像装置300のIPアドレスと、各撮像装置300のカメラIDとを対応付けたテーブルを予め記憶してもよい。通信制御部408は、テーブルを参照することによって、制御部405によって指示されたカメラIDのIPアドレスを取得し、閉域網を構築してもよい。
映像中継部409は、通信制御部408によって構築される閉域網を介して撮像装置300から映像データを受信する。映像中継部409は、受信された映像データを、第二ネットワーク600を介して端末装置100に送信する。映像中継部409は、例えばWEBサーバとして動作することによって映像データを端末装置100に提供してもよい。より具体的には、映像中継部409は、映像データのファイルを示すURL(Uniform Resource Locator)を制御部405を介して端末装置100に通知してもよい。この場合、映像中継部409は、映像データのファイルのURLに対する要求(例えばHTTPプロトコルのGETメソッド)の受信に応じて映像データを提供する。映像中継部409は、閉域網を介して受信される映像データのフォーマットと、端末装置100において再生可能な映像データのフォーマットとが異なる場合、フォーマットの変換処理を行う。端末装置100において再生可能な映像データのフォーマットの一例として、MP4やFlash Videoがある。映像中継部409は、映像データに対して画像処理を実施してもよい。例えば、映像中継部409は、映像に対してブライトネス又はコントラストを変更する画像処理を実施してもよい。映像中継部409は、中継対象の映像について映像が暗いか否かについて判断し、暗いと判断された場合にブライトネスを上げるように画像処理を実施してもよい。映像中継部409は、中継対象の映像について映像が不鮮明であるか否かについて判断し、不鮮明であると判断された場合にコントラストを上げるように画像処理を実施してもよい。
記憶部410は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。記憶部410は、制御部405の制御にしたがってデータを記憶する。記憶部410は、例えばセンサ情報取得部406によって取得されたセンサ情報を記憶する。記憶部410は、解析部407による解析結果をさらに記憶してもよい。
図2は、監視システム400の動作のうち、センサ情報が蓄積される際の処理及び解析処理が行われる処理の流れの具体例を示すシーケンスチャートである。センサ200は、所定のタイミングでセンサ情報を生成する(ステップS101)。所定のタイミングとは、所定の時間間隔をあけたタイミングであってもよいし、所定の時刻が到来するタイミングであってもよいし、監視システム400等の他装置から指示を受けたタイミングであってもよいし、他のタイミングであってもよい。センサ200は、第三ネットワーク700を介して監視システム400に対しセンサ情報を送信する(ステップS102)。送信されるセンサ情報には、検知情報、センサID及びタイムスタンプが含まれる。
監視システム400のセンサ情報取得部406は、第三ネットワーク700を介してセンサ情報を受信すると、受信されたセンサ情報を制御部405に出力する。制御部405は、センサ情報取得部406からセンサ情報を取得すると、取得されたセンサ情報を記憶部410に記録する(ステップS103)。ステップS103における記録が繰り返し実行されることによって、記憶部410にはセンサ情報の履歴が記録される。また、制御部405は、取得されたセンサ情報を第一ネットワーク500を介して端末装置100に送信する(ステップS104)。端末装置100の制御部106は、センサ情報を受信すると、受信されたセンサ情報を表示部104に表示させる(ステップS105)。センサ情報は、例えばグラフとして時系列の変化が現れる形で表示されてもよいし、メーターのように直近の値のみが表れる形で表示されてもよい。
監視システム400の解析部407は、センサ情報取得部406によって取得されたセンサ情報を所定のタイミングで制御部405に要求する。所定のタイミングとは、所定の時間間隔をあけたタイミングであってもよいし、所定の時刻が到来するタイミングであってもよいし、端末装置100等の他装置から指示を受けたタイミングであってもよいし、監視システム400の管理者から指示がなされたタイミングであってもよいし、他のタイミングであってもよい。解析部407は、要求をする際にセンサIDを指定してもよい。解析部407は、要求をする際に、時間帯を指定してもよい。制御部405は、解析部407の要求に応じてセンサ情報を記憶部410から読み出し、読み出されたセンサ情報を解析部407に出力する。制御部405は、センサIDが指定された場合には、指定されたセンサIDに対応するセンサ情報のみを解析部407に出力する。制御部405は、時間帯が指定された場合には、指定された時間帯に含まれる時刻のタイムスタンプを有するセンサ情報のみを解析部407に出力する。一方、制御部405は、時間帯が指定されない場合、各センサIDのセンサ情報のうち最新のセンサ情報を解析部407に出力してもよいし、要求後に最初に取得されたセンサ情報を解析部407に出力してもよいし、未だに解析部407による解析処理が行われていないセンサ情報のみを解析部407に出力してもよい。解析処理が行われていないセンサ情報のみを出力する処理は、制御部405が記憶部410において解析部407による解析が行われたか否かをセンサ情報毎に記録しておくことで可能になる。
解析部407は、制御部405から取得したセンサ情報に基づいて解析処理を実行する(ステップS106)。解析部407は、解析結果情報を制御部405に通知する。解析結果情報には、解析結果、解析対象となったセンサ情報のセンサID及びタイムスタンプが含まれる。制御部405は、解析部407から通知された解析結果情報を記憶部410に記録する。また、制御部405は、解析部407から通知された解析結果情報を端末装置100に送信する(ステップS107)。端末装置100の制御部106は、解析結果情報を受信すると、受信された解析結果情報に含まれる解析結果に応じた画像を表示部104に表示させる(ステップS108)。解析結果は、例えば検知情報の正常又は異常を示す画像又は文字として表示されてもよいし、検知情報の正常又は異常を示す色として表示されてもよい。
制御部405は、記憶部410に記録されたセンサ情報を所定のタイミングで削除する。所定のタイミングは、例えば各センサ情報が記憶部410に記録されてから所定の時間(例えば24時間)が経過したタイミングであってもよい。例えば、センサ情報が占める記憶領域の大きさが閾値を超えた際に、所定のデータ量のセンサ情報が古い方からまとめて削除されてもよい。センサ情報の削除は、その他どのようなルールで行われてもよい。
図3は、監視システム400の動作のうち、映像データが端末装置100に提供される際の処理の流れの第一の具体例を示すシーケンスチャートである。端末装置100のユーザが入力部103を操作することによって画像表示操作を行うと(ステップS201)、制御部106は画像表示操作に応じて表示されるべき映像のカメラIDを決定する(ステップS202)。
カメラIDは、例えばユーザによって直接指定されてもよいし、ユーザの操作に応じて制御部106によって選択されても良い。制御部106は、例えばユーザが画像表示操作の際に押下したボタンに対応付けられたカメラIDを、表示されるべき映像のカメラIDとして決定してもよい。この場合、制御部106は、ボタンとカメラIDとが対応付けられたテーブルを予め記憶している。制御部106は、例えばユーザが画像表示操作の際に押下したボタンと関連づけて表示されるセンサ情報のセンサIDに対応付けられたカメラIDを、表示されるべき映像のカメラIDとして決定してもよい。この場合、制御部106は、センサIDとカメラIDとが対応付けられたテーブルを予め記憶している。決定されるカメラIDの撮像装置300は、押下されたボタンと関連づけて表示されるセンサ情報のセンサIDが示すセンサ200が設置された付近の映像や、当該センサ200が検知する対象が映っている映像を撮像していることが望ましい。
制御部106は、映像時間情報を決定する(ステップS203)。映像時間情報は、要求される映像の撮像時間帯を一意に示す情報である。例えば、映像時間情報は、映像の開始時刻(映像の開始時点の撮像時刻)と終了時刻(映像の終了時点の撮像時刻)とを示す情報であってもよいし、映像の開始時刻と時間長とを示す情報であってもよいし、最新の映像を示す情報であってもよい。映像時間情報が最新の映像を示す情報である場合には、指定されたカメラIDの撮像装置300によって撮像された映像がリアルタイム又はリアルタイムに近い形(例えば伝送遅延分だけ遅れた映像)で提供される。映像時間情報は、例えば端末装置100のユーザによって指定されてもよい。この場合、制御部106は、ユーザが入力部103を操作することによって指定した内容で映像時間情報を決定する。映像時間情報は、例えば予め制御部106に固定的に設定されており、設定された時間に基づいて制御部106が決定してもよい。例えば、制御部106は、現在から遡って所定時間前から現在までの時間を固定的に映像時間情報として決定してもよい。制御部106は、カメラIDに基づいて映像時間情報を決定してもよい。例えば、制御部106は、現在までの所定の時間にわたって異常を示す解析結果が得られていないセンサIDに対応付けられたカメラIDに関しては、映像時間情報を最新の映像を示す情報に決定してもよい。一方、現在までの所定の時間内に異常を示す解析結果が得られたセンサIDに対応付けられたカメラIDに関しては、制御部106は、異常を示す解析結果が得られた時刻に基づいて映像時間情報を決定してもよい。より具体的には、異常を示す解析結果が得られた時刻の前後所定時間(例えば5秒、30秒、1分など)が映像時間情報として決定されてもよいし、異常を示す解析結果が得られた時刻から所定の時間(例えば5秒、30秒、1分など)遡った時刻から解析結果が得られた時刻までの時間が映像時間情報として決定されてもよい。
制御部106は、決定されたカメラID及び映像時間情報を含む映像要求を第一ネットワーク500を介して監視システム400に送信する(ステップS204)。監視システム400の制御部405は、第一ネットワーク500を介して映像要求を受信すると、受信された映像要求に基づいて撮像装置300との間で閉域網を構築するための処理を行う(ステップS205)。以下、閉域網を構築する際の処理の具体例について説明する。
まず、制御部405は受信された映像要求に含まれるカメラIDが示す撮像装置300との間で閉域網を構築することを通信制御部408に指示する。通信制御部408は、指示されたカメラIDが示す撮像装置300のIPアドレスを取得する。IPアドレスの取得は、カメラID及びIPアドレスを対応付けたテーブルを予め監視システム400が記憶しておくことで実現されてもよいし、上記のテーブルを有している他の装置に対してカメラIDを送信することでIPアドレスを問い合わせることで実現されてもよい。通信制御部408は、取得されたIPアドレスを用いて、第四ネットワーク800を介して撮像装置300との間に閉域網を構築する。
制御部405は、映像中継部409に対して映像要求を出力することによって、要求されている映像のデータを取得するための情報(以下、「映像取得情報」という。)を要求する。映像取得情報は、例えば映像データを示すURLである。映像中継部409は、映像要求に含まれる映像時間情報に応じた映像のデータを、カメラIDに応じた撮像装置300に要求する(ステップS206)。撮像装置300は、監視システム400から映像のデータの要求を受けると、要求された映像時間情報に応じた映像のデータの監視システム400への送信を開始する(ステップS207)。映像中継部409は、撮像装置300から映像のデータを受信すると、受信された映像のデータに対し必要に応じてフォーマットの変換処理や表示サイズの変更処理や画像処理を実行する(ステップS208)。変換後の表示サイズは、要求元の端末装置100のスペックに応じて決定されてもよい。映像中継部409は、端末装置100に対して送信される映像のデータをバッファリングする。例えば、映像中継部409は、自身が有するWEBサーバ機能で公開可能な記憶領域に映像のデータをバッファリングしてもよい。映像中継部409は、バッファリングされた映像の映像取得情報を決定し、決定された映像取得情報を制御部405に出力する。制御部405は、映像要求の送信元である端末装置100に対し映像取得情報を第一ネットワーク500を介して送信する(ステップS209)。
端末装置100の制御部106は、映像取得情報を受信すると、映像取得情報に基づいて映像のデータの取得を要求する情報(以下、「映像データリクエスト」という。)を生成する。映像データリクエストは、例えばHTTPプロトコルのGETメソッド等のデータの取得の要求を示す情報である。HTTPプロトコルのGETメソッドが用いられる場合には、映像取得情報として映像のデータを示すURLが用いられてもよい。制御部106は、生成された映像データリクエストを、第二ネットワーク600を介して監視システム400に送信する(ステップS210)。映像中継部409は、第二ネットワーク600を介して映像データリクエストを受信すると、映像データリクエストによって要求されている映像のデータを第二ネットワーク600を介して端末装置100に送信する(ステップS211)。映像のデータの送信は、ストリーミングとして実現されてもよいし、ファイルのダウンロードとして実現されてもよい。端末装置100の制御部106は、第二ネットワーク600を介して受信された映像データの映像を表示部104に表示させる(ステップS212)。その後、端末装置100に対して映像データの送信が完了すると、監視システム400の通信制御部408及び撮像装置300は、第四ネットワーク800における閉域網を開放する。閉域網の開放は、ステップS207の処理が終了した後であればどのタイミングであってもよい。この処理により、映像中継部409の通信リソースも開放される。
図4は、監視システム400の動作のうち、映像データが端末装置100に提供される際の処理の流れの第二の具体例を示すシーケンスチャートである。第二の具体例では、第一の具体例と異なり映像時間情報決定処理が端末装置100ではなく監視システム400において実行される。
端末装置100のユーザが入力部103を操作することによって画像表示操作を行うと(ステップS301)、制御部106は画像表示操作に応じて表示されるべき映像のカメラIDを決定する(ステップS302)。カメラIDが決定される際の処理は、図3に示される第一の具体例と同様であるため説明を省略する。
制御部106は、決定されたカメラIDを含む映像要求を第一ネットワーク500を介して監視システム400に送信する(ステップS303)。第二の具体例では、端末装置100から監視システム400へ送信される映像要求には映像時間情報が含まれない。
監視システム400の制御部405は、端末装置100から映像要求を受信すると、映像時間情報を決定する(ステップS304)。映像時間情報は、例えば予め制御部405に固定的に設定されており、設定された時間に基づいて制御部405が決定してもよい。例えば、制御部405は、現在から遡って所定時間前から現在までの時間を固定的に映像時間情報として決定してもよい。制御部405は、カメラIDに基づいて映像時間情報を決定してもよい。例えば、制御部405は、記憶部410に記録されている解析結果情報を参照し、現在までの所定の時間にわたって異常を示す解析結果が得られていないセンサIDに対応付けられたカメラIDに関しては、映像時間情報を最新の映像を示す情報に決定してもよい。一方、現在までの所定の時間内に異常を示す解析結果が得られたセンサIDに対応付けられたカメラIDに関しては、制御部405は、異常を示す解析結果が得られた時刻に基づいて映像時間情報を決定してもよい。より具体的には、異常を示す解析結果が得られた時刻の前後所定時間(例えば5秒、30秒、1分など)が映像時間情報として決定されてもよいし、異常を示す解析結果が得られた時刻から所定の時間(例えば5秒、30秒、1分など)遡った時刻から解析結果が得られた時刻までの時間を映像時間情報として決定されてもよい。この場合、制御部106は、センサIDとカメラIDとが対応付けられたテーブルを予め記憶している。
制御部405は、映像時間情報を決定すると、撮像装置300との間で閉域網の構築を開始する(ステップS305)。ステップS305以降の処理(ステップS305〜S312)は、それぞれ図3におけるステップS205〜S212の処理と同じである。そのため、説明を省略する。
図5は、監視システム400の動作のうち、映像データが端末装置100に提供される際の処理の流れの第三の具体例を示すシーケンスチャートである。第三の具体例では、第一の具体例と異なりユーザによってセンサ情報の履歴が選択される。
まず、端末装置100のユーザは、表示部104に表示されているセンサ情報の履歴のうち、その履歴に係る検知情報が得られた時点の映像を所望する履歴に対して選択操作を行う(ステップS401)。選択操作は、例えば表示部104に表示された履歴を示す複数のセンサ情報又は解析結果を示す画像のうち、所望するセンサ情報又は解析結果を示す画像を押下することによって行われてもよい。選択操作は、例えば表示部104において履歴を示す複数のセンサ情報又は複数の解析結果のと関連づけて表示されるボタンを押下することによって行われてもよい。履歴に対して選択操作が行われると、制御部106は選択された履歴のセンサ情報に基づいてカメラIDを決定する(ステップS402)。この場合、制御部106は、センサIDとカメラIDとが対応付けられたテーブルを予め記憶している。ステップS402以降の処理(ステップS402〜S412)は、それぞれ図3におけるステップS202〜S212の処理と同じである。そのため、説明を省略する。なお、ステップS402以降の処理は、図5に示される流れとは異なりステップS302〜S312の処理と同じように実行されてもよい。
図6は、監視システム400の動作のうち、映像データが端末装置100に提供される際の処理の流れの第四の具体例を示すシーケンスチャートである。第四の具体例では、端末装置100が監視システム400から受信した解析結果に応じて映像を表示するか否か判定し、判定結果に応じてその後の処理を実行する。
まず、監視システム400の解析部407が、制御部405から取得したセンサ情報に基づいて解析処理を実行する(ステップS501)。解析部407は、解析結果情報を制御部405に通知する。解析結果情報には、解析結果、解析対象となったセンサ情報のセンサID及びタイムスタンプが含まれる。制御部405は、解析部407から通知された解析結果情報を端末装置100に送信する(ステップS502)。
端末装置100の制御部106は、解析結果情報を受信すると、受信された解析結果情報に含まれる解析結果に応じた画像を表示部104に表示させる(ステップS503)。解析結果は、例えば検知情報の正常又は異常を示す画像又は文字として表示されてもよいし、検知情報の正常又は異常を示す色として表示されてもよい。制御部106は、受信された解析結果情報に含まれる解析結果に基づいて、得られた解析結果に関係する映像の表示が必要であるか否か判定する(ステップS504)。具体的には、制御部106は、受信された解析結果情報に含まれる解析結果が所定の条件を満たしているか否か判定する。所定の条件は、例えば解析結果が異常を示すことであってもよい。所定の条件は、例えば解析結果が所定の時間(例えば10秒、1分)又は所定の回数(例えば2回、5回)にわたって異常を示すことであっても良い。制御部106は、映像の表示が必要ではない(所定の条件を満たしていない)と判定した場合(ステップS504−NO)、ステップS505以降の処理を実行せずに次の解析結果情報の受信まで待機する。制御部106は、映像の表示が必要である(所定の条件を満たしている)と判定した場合(ステップS504−YES)、カメラID及び映像時間情報を決定する(ステップS505)。ステップS506以降の処理(ステップS506〜S514)は、それぞれ図3におけるステップS204〜S212の処理と同じである。そのため、説明を省略する。なお、映像時間情報を決定する処理は、図6に示される流れとは異なり監視システム400において実行されてもよい。
図7は、端末装置100の表示部104に表示される画面の具体例を示す図である。表示部104には、複数の検知情報表示部901及び映像ボタン902が表示される。
検知情報表示部901は、センサ200による検知情報を示す。検知情報表示部901は、解析結果が正常である場合と異常である場合とで異なる態様で表示されてもよい。例えば、解析結果が正常である場合と異常である場合とで検知情報表示部901の一部又は全部の色が異なってもよいし、線の太さが異なってもよいし、点滅の有無が異なってもよい。
映像ボタン902は、ユーザによって押下されることによって、撮像装置300によって撮像された映像が表示されるボタンである。映像ボタン902は、その映像ボタン902が押下されることによって表示される映像と関連するセンサ200の検知情報を示す検知情報表示部901と関連づけて表示される。すなわち、映像ボタン902に対応付けられたカメラIDの撮像装置300は、押下された映像ボタン902と関連づけて表示される検知情報表示部901が示す検知情報のセンサ200が設置された付近の映像や、当該センサ200が検知する対象が映っている映像を撮像していることが望ましい。図2及び図3のシーケンスチャートにおける“画像表示操作”は、例えば映像ボタン902が押下されることによって行われてもよい。関連づけた表示は、例えば距離が近い箇所(近傍)に表示されることによって実現されてもよいし、線などの幾何学形状によって接続して表示されることによって実現されてもよいし、色分けの表示(例えば同じ色で表示される、背景が同じ色である)によって実現されてもよい。
グラフ903は、センサ200による検知情報である数値の時系列変化を示す。
システム画像表示領域904は、複数のセンサ200が設けられた監視対象のシステムの構成を表す画像が表示される領域である。
履歴表示領域905は、複数のセンサ200におけるセンサ情報及び解析結果情報の履歴が表示される領域である。例えば、履歴表示領域905には、最新の履歴から所定数のセンサ情報及び解析結果情報が縦に並べて表示される。図5のシーケンスチャートにおける“履歴選択操作”は、例えば履歴表示領域905に表示されたセンサ情報又は解析結果情報が押下されることによって行われてもよい。
図8は、撮像装置300によって撮像された映像が端末装置100の表示部104に表示される際の画面の例を示す図である。端末装置100の表示部104に映像が表示される場合、図7に示される画面の上のレイヤにポップアップ領域906が表示されてもよい。ポップアップ領域906には、映像表示領域907及び数値表示部908が設けられる。映像表示領域907には、第二ネットワーク600を介して受信される映像が表示される。数値表示部908には、同じポップアップ領域906の映像表示領域907に表示されている映像が撮像されたのと同じ時刻におけるセンサ200のセンサ情報が表示される。このような映像とセンサ情報との同期(同じ時刻に得られた映像とセンサ情報とを表示すること)は、例えば以下のように行われてもよい。
まず、制御部106は、第二ネットワーク600を介して監視システム400から映像のデータを受信する。映像のデータには、各フレームが撮像された時刻を導くことが可能な情報が付与されている。例えば、最初のフレームが撮像された時刻と、各フレーム間で経過する時間に関する情報とが映像のデータに付与されていてもよい。例えば、所定の間隔毎にフレームに対して撮像された時刻が付与されていてもよい。制御部106は、表示部104に表示されている映像のフレームの撮像時刻を取得する。制御部106は、表示されている映像のカメラIDと対応付けられたセンサIDを有するセンサ情報のうち、同時刻のタイムスタンプを有するセンサ情報を記憶部105から取得する。そして、制御部106は、取得されたセンサ情報に基づいて数値表示部908の画像を生成する。この場合、制御部106は、センサIDとカメラIDとが対応付けられたテーブルを予め記憶している。
同期処理は以下のように行われてもよい。制御部106は、上述した処理によって表示部104に表示されている映像のフレームの撮像時刻を取得する。制御部106は、表示されている映像のカメラIDと対応付けられたセンサIDを有するセンサ情報のうち、同時刻のタイムスタンプを有するセンサ情報を監視システム400に要求する。監視システム400の制御部405は、要求されたセンサ情報を記憶部410から読み出す。制御部405は、読み出されたセンサ情報を、要求元である端末装置100に送信する。制御部106は、センサ情報を受信する。そして、制御部106は、受信されたセンサ情報に基づいて数値表示部908の画像を生成する。この場合、制御部106は、センサIDとカメラIDとが対応付けられたテーブルを予め記憶している。
このように構成された監視システム400では、映像データが伝送されるネットワーク(第四ネットワーク800)において、常に閉域網が形成されるのではなく、端末装置100に対して映像のデータが送信されるタイミングでのみ閉域網が形成される。そして、映像のデータの送信が完了すると閉域網は開放される。閉域網が開放されることにより、閉域網を構築するネットワークリソースが開放されるため、新たに閉域網を構築することが可能となる。そのため、撮像装置によって撮像された映像を閉域網で通信するシステムにおいて、より多くの撮像装置による映像を伝送することが可能となる。
また、監視システム400では、映像データが閉域網を介して伝送される。そのため、映像のデータに関して高いセキュリティを維持することが可能となる。
また、センサ情報が端末装置100に伝送されるネットワーク(第一ネットワーク500)と映像のデータが端末装置100に伝送されるネットワーク(第二ネットワーク600)とが異なる。そのため、高い優先度であり且つ高い頻度で発生する小容量のセンサ情報の送信が、大容量の映像のデータの送信によって遅延や輻輳してしまうことを抑制できる。
また、センサ情報が監視システム400に伝送されるネットワーク(第三ネットワーク700)と映像のデータが監視システム400に伝送されるネットワーク(第四ネットワーク800)とが異なる。そのため、高い優先度であり且つ高い頻度で発生する小容量のセンサ情報の送信が、大容量の映像のデータの送信によって遅延や輻輳してしまうことを抑制できる。
また、端末装置100の表示部104に表示される画面では、センサ情報の表示(例えば検知情報表示部901)と、そのセンサ情報に関連する映像を表示させるためのボタン(例えば映像ボタン902)とが関連づけて表示される。そのため、端末装置100のユーザは、あるセンサ情報に関連する映像を見たい場合に、そのセンサ情報に関連する映像を撮像しているカメラのカメラID等の情報を記憶しておく必要が無い。すなわち、直感的にセンサ情報の表示と関連づけて表示されているボタンを押下することによって、容易に所望の映像を見ることが可能となる。
[変形例]
端末装置100と監視システム400との間のネットワークは必ずしも二つである必要は無い。例えば、端末装置100と監視システム400とは物理的に一つのネットワークで接続され、このネットワーク上に複数の論理ネットワークが構築されてもよい。この場合、センサ情報と映像のデータとがそれぞれ異なる論理ネットワークで送信されてもよい。このような論理ネットワークは、例えばVLAN(Virtual LAN)等の技術を用いて構成されてもよい。また、端末装置100と監視システム400とは、物理的にも論理的にも一つのネットワークで接続されてもよい。この場合、センサ情報と映像のデータとは同じネットワークで送信される。
第一ネットワークは、閉域網として構築されてもよい。第二ネットワークも、閉域網として構築されてもよい。第三ネットワークも、閉域網として構築されてもよい。
センサ情報取得部406は、記憶部410にセンサ情報を記録してもよい。この場合、制御部405は必ずしもセンサ情報を記憶部410に記録する必要はない。制御部405は、例えばセンサ情報取得部406に対してセンサ情報を要求することによってセンサ情報を取得してもよい。センサ情報取得部406は、制御部405から受ける要求に応じて記憶部410からセンサ情報を取得し、取得されたセンサ情報を制御部405に出力してもよい。
図2のシーケンスチャートでは、制御部405はセンサ情報を個々に端末装置100に送信しているが、制御部405は複数のセンサ情報をまとめて端末装置100に送信してもよい。また、制御部405は、過去の所定の期間(例えば現在までの5秒間)に受信されたセンサ情報をまとめて端末装置100に送信してもよい。
解析部407は、解析結果が異常を示す場合にのみ解析結果情報を制御部405に通知してもよい。制御部405は、解析結果が異常を示す場合にのみ解析結果情報を端末装置100に送信してもよい。
図3のステップS201における画像表示操作は、図2のステップS108における解析結果の表示において異常の発生が表示されたことに応じてユーザによって実行されてもよいし、異常の発生がないときにユーザによって実行されてもよい。また、画像表示操作の有無にかかわらず制御部106が所定の条件に基づいてステップS202以降の処理を実行してもよい。
図3等におけるカメラIDを決定する処理は、必ずしも端末装置100において実行される必要は無い。例えば、端末装置100はユーザによって押下されたボタンを示す識別情報や、押下されたボタンと関連づけて表示されるセンサ情報のセンサIDを監視システム400に送信するように構成されてもよい。この場合、監視システム400の制御部405は、ボタンを示す識別情報又はセンサIDに対応付けられたカメラIDを、表示されるべき映像のカメラIDとして決定してもよい。この場合、制御部405は、ボタンを示す識別情報又はセンサIDとカメラIDとが対応付けられたテーブルを予め記憶している。
図8では、ポップアップ領域906の数値表示部908の具体例として、メーターのように直近の値のみが表れる形での表示の例を示したが、このような例に限定されない。例えば、数値表示部908には、センサ情報がグラフとして時系列の変化が現れる形で表示されてもよい。
端末装置100の表示部104に表示される画面には、映像ボタン902が表示されなくともよい。この場合、映像ボタン902と同等の機能を、検知情報表示部901が実現してもよい。すなわち、検知情報表示部901が操作可能なボタンとして機能してもよい。検知情報表示部901が操作されると、検知情報表示部901が示す検知情報のセンサ200が設置された付近の映像や、当該センサ200が検知する対象が映っている映像を撮像している映像を制御部106が監視システム400に要求する。
端末装置100の表示部104に表示される画面は、端末装置100にインストールされているプログラムの実行により生成されるのではなく、監視システム400の制御部405によって端末装置100に提供されてもよい。例えば、WEBブラウザで上記画面が表示される場合には、制御部405は上記画面が表示されるような画面情報(例えばHTMLで定義されたデータ)を端末装置100に送信してもよい。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。