JP6670658B2 - 泡吐出容器 - Google Patents
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Description
このような問題を解決するための手段として、例えば特許文献1に示されるような、単に容器本体にキャップ体が装着された容器において、この容器を振ることにより内容物を発泡させて、その内容物の泡を吐出することが考えられる。
本発明に係る泡吐出容器は、内容物が収容される収容部が形成された容器本体と、前記容器本体の口部に装着され、発泡された前記内容物を吐出する吐出孔が形成されたキャップ体と、を備える泡吐出容器であって、前記キャップ体は、前記吐出孔が形成された本体部と、前記収容部における前記口部側の開口と前記吐出孔との連通を遮断する遮断部と、を備え、前記本体部と前記遮断部との間には、前記吐出孔に連通する吐出空間が形成され、前記遮断部は、前記吐出空間と前記収容部内とを連通する第1吐出筒部を備え、前記泡吐出容器は、少なくとも前記容器本体に形成されるとともに前記第1吐出筒部内および前記吐出空間を含み、前記収容部内と前記吐出孔とを連通する吐出通路と、少なくとも前記遮断部に形成され、前記収容部内と、前記本体部に形成され外気を吸入する吸気孔と、を連通する吸気通路と、前記吐出通路に配設され、前記収容部内の正圧時に、前記吐出通路を通して前記収容部内と前記吐出孔とを連通し、かつ前記収容部内の負圧時に、前記吐出通路を通した前記収容部内と前記吐出孔との連通を遮断する吐出弁と、前記吸気通路に配設され、前記収容部内の正圧時に、前記吸気通路を通した前記収容部内と前記吸気孔との連通を遮断し、かつ前記収容部内の負圧時に、前記吸気通路を通して前記収容部内と前記吸気孔とを連通する吸気弁と、を備えていることを特徴とする。
発泡した内容物を泡として吐出するときには、容器本体を前述のように傾けた状態で、容器本体をスクイズ変形させて収容部内を正圧にする。このとき吐出弁が、吐出通路を通して収容部内と吐出孔とを連通する。したがって、発泡した内容物を吐出通路内に進入させることによって、吐出孔から泡を吐出することができる。またこのとき吸気弁が、吸気通路を通した収容部内と吸気孔との連通を遮断する。したがって、収容部内の内容物が、吸気孔を通して漏出するのを抑制することができる。
その後、スクイズ変形した容器本体を、例えば容器本体の弾性復元力を利用して復元変形させると、収容部内が負圧になる。このとき吸気弁が、吸気通路を通して収容部内と吸気孔とを連通する。したがって、吸気孔および吸気通路を通して外気を収容部内に吸入することができる。これにより、容器本体を円滑に復元変形させることができる。しかも、吸気通路から収容部内に吸入される空気を、収容部内の未発泡の内容物と混合させ、内容物を発泡させることができる。またこのとき吐出弁が、吐出通路を通した収容部内と吐出孔との連通を遮断する。したがって、吐出通路内に進入している発泡した内容物が収容部内に戻されるのを抑えることができる。
以上のように、スクイズ変形した容器本体を復元変形させるときには、収容部内の未発泡の内容物を発泡させつつ、吐出通路内の発泡した内容物が収容部内に戻されるのを抑えることができる。したがって、改めて容器本体をスクイズ変形させることで、吐出孔から泡を連続的に吐出させることができる。
以上より、この泡吐出容器によれば、例えばフォーマポンプを備えた泡吐出容器に比べて簡易な構成で泡を吐出することができる。
また、泡の吐出操作の過程で容器本体が復元変形するときに、吸気通路から収容部内に空気を吸入して未発泡の内容物を発泡させることができる。したがって、吐出開始時に内容物を一定量、発泡させておけば、たとえその発泡量が少なくても、吐出孔から連続的に泡を吐出し続けることができる。
ところで、吐出開始時における内容物の発泡量を少なくすることができると、内容物の発泡のために収容部内に確保しておく必要がある空間の容積を小さくすることができる。そのため、未使用状態の泡吐出容器における収容部内に、より大量の内容物を収容させておくことができる。
以下、図面を参照し、本発明の第1実施形態に係る泡吐出容器10を説明する。
図1から図11に示すように、泡吐出容器10は、内容物Mが収容される容器本体20と、容器本体20の口部21に装着されたキャップ体40と、を備えている。
湾曲面部26は、首部22の下端部から長軸方向D1の外側に向けて延びている。湾曲面部26は、キャップ軸O方向および長軸方向D1の両方向に沿う縦断面視において、胴部23の外部に向けて突となる突曲面状に形成されている。傾斜面部27は、前記縦断面視において、キャップ軸Oに対して傾斜している。傾斜面部27の下端部は、底部24の外周縁部に接続されている。
第2膨出部28bの内部は、収容部30から独立している。収容部30内および第2膨出部28b内は、互いに兼用となる部分を備えていない。第2膨出部28b内は、通路孔32を通して収容部30内に連通している。通路孔32は、第2膨出部28bの下端部内(通路部におけるキャップ軸方向に沿う底部側の端部内)と収容部30内とを連通している。
第1吸気筒部48は、中栓部47をキャップ軸O方向に貫通している。第1吸気筒部48は、キャップ軸Oと同軸に配置されている。第1吸気筒部48の下端部は、首部22内(収容部30の口部21側の開口31)内に密に嵌合されている。
第2吸気筒部56は、キャップ軸Oと同軸に配置されている。第2吸気筒部56は、頂壁部44aをキャップ軸O方向に貫通している。第2吸気筒部56の下端部は、頂壁部44aから下方に突出している。この下端部は、第1吸気筒部48内に密に嵌合されている。第2吸気筒部56の上端部は、頂壁部44aから上方に突出している。この上端部は、前記下端部よりも小径である。この上端部内は、前記吸気孔42とされている。
図2および図4に示すように、吐出孔41の周方向の位置と、通路孔32(吐出通路における収容部側の開口)の周方向の位置と、は互いに異なっている。吐出孔41と通路孔32とは、前記平面視において、キャップ軸Oを中心とする中心角度で90度程度、離間している。なお図6に示すように、吐出孔41の中心軸と第1吐出筒部49の中心軸とが、前記平面視において、キャップ軸Oを中心とする中心角度で90度、離間している。
蓋体45は、吐出栓61と、吸気栓62と、を備えている。吐出栓61および吸気栓62は、蓋体45から下方に向けて突出している。吐出栓61は、吐出孔41内に着脱自在に嵌合されている。吸気栓62は、吸気孔42内に着脱自在に嵌合されている。
図5に示すように、吐出弁67は、収容部30内の正圧時に、吐出通路65を通して収容部30内と吐出孔41とを連通する。吐出弁67は、収容部30内の負圧時に、吐出通路65を通した収容部30内と吐出孔41との連通を遮断する。吐出弁67は、第1吐出筒部49内に配置されている。
吸気弁75は、収容部30内の正圧時に、吸気通路66を通した収容部30内と吸気孔42との連通を遮断する。吸気弁75は、収容部30内の負圧時に、吸気通路66を通して収容部30内と吸気孔42とを連通する。吸気弁75は、第1吸気筒部48内に配置されている。
ところで、吐出開始時における内容物Mの発泡量を少なくすることができると、内容物Mの発泡のために収容部30内に確保しておく必要がある空間の容積を小さくすることができる。そのため、未使用状態の泡吐出容器10における収容部30内に、より大量の内容物Mを収容させておくことができる。
次に、本発明に係る第2実施形態の泡吐出容器90を、図12から図15を参照して説明する。
なお、この第2実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
第1吸気筒部48は、上側の被着筒部93と、下側の通路筒部94と、を備えている。被着筒部93は、通路筒部94よりも大径であるとともにキャップ軸O方向に小さい。
本体部44の頂壁部44aには、二重筒部95が設けられている。二重筒部95は、頂壁部44aから下方に向けて延びている。
弁部材96は、前記吐出弁67および前記吸気弁75を更に備えている。吐出弁67および吸気弁75は、弁筒部97と一体に形成されている。吐出弁67は、弁筒部97の外周面に設けられている。吸気弁75は、弁筒部97の内周面に設けられている。
ここで、図16および図17に示す変形例に係る泡吐出容器100のように、第2発泡部材78が、第2メッシュ体82に代えて多孔板101を備えていてもよい。多孔板101は、第2筒状体81と一体に形成されている。多孔板101には、複数の貫通孔102が形成されている。複数の貫通孔102は、互いに同等の形状に形成されている。複数の貫通孔102は、多孔板101の平面視においてキャップ軸Oを基準として対称に配置されている。
第1発泡部材70および第2発泡部材78がなくてもよい。
吐出孔41の周方向の位置と、吐出通路65における収容部30側の開口31の周方向の位置と、が同等であってもよい。
20 容器本体
21 口部
28b 第2膨出部(通路部)
30 収容部
40 キャップ体
41 吐出孔
42 吸気孔
43 遮断部
65 吐出通路
66 吸気通路
67 吐出弁
70 第1発泡部材
75 吸気弁
78 第2発泡部材
D1 長軸方向
D2 短軸方向
M 内容物
O キャップ軸
Claims (7)
- 内容物が収容される収容部が形成された容器本体と、
前記容器本体の口部に装着され、発泡された前記内容物を吐出する吐出孔が形成されたキャップ体と、を備える泡吐出容器であって、
前記キャップ体は、
前記吐出孔が形成された本体部と、
前記収容部における前記口部側の開口と前記吐出孔との連通を遮断する遮断部と、を備え、
前記本体部と前記遮断部との間には、前記吐出孔に連通する吐出空間が形成され、
前記遮断部は、前記吐出空間と前記収容部内とを連通する第1吐出筒部を備え、
前記泡吐出容器は、
少なくとも前記容器本体に形成されるとともに前記第1吐出筒部内および前記吐出空間を含み、前記収容部内と前記吐出孔とを連通する吐出通路と、
少なくとも前記遮断部に形成され、前記収容部内と、前記本体部に形成され外気を吸入する吸気孔と、を連通する吸気通路と、
前記吐出通路に配設され、前記収容部内の正圧時に、前記吐出通路を通して前記収容部内と前記吐出孔とを連通し、かつ前記収容部内の負圧時に、前記吐出通路を通した前記収容部内と前記吐出孔との連通を遮断する吐出弁と、
前記吸気通路に配設され、前記収容部内の正圧時に、前記吸気通路を通した前記収容部内と前記吸気孔との連通を遮断し、かつ前記収容部内の負圧時に、前記吸気通路を通して前記収容部内と前記吸気孔とを連通する吸気弁と、を備えていることを特徴とする泡吐出容器。 - 前記吐出孔におけるキャップ軸回りに周回する周方向の位置と、前記吐出通路における前記収容部側の開口の前記周方向の位置と、は互いに異なっていることを特徴とする請求項1に記載の泡吐出容器。
- 前記吐出通路において前記吐出弁より前記吐出孔側に位置する部分、および前記吐出孔の少なくとも一方には、第1発泡部材が配設されていることを特徴とする請求項1または2に記載の泡吐出容器。
- 前記吸気通路において前記吸気弁より前記収容部側に位置する部分には、第2発泡部材が配設されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の泡吐出容器。
- 前記容器本体は、キャップ軸に直交する横断面視において、長軸方向よりも短軸方向に小さい偏平形状に形成され、
前記吐出孔と前記吸気孔とは、前記短軸方向にずらされて配置されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の泡吐出容器。 - 前記容器本体には、内部が前記収容部から独立する通路部が形成され、
前記通路部内は、前記吐出通路の一部を形成し、前記吐出通路における前記収容部側の開口である通路孔を通して前記収容部内に連通することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の泡吐出容器。 - 前記通路部は、前記容器本体から外部に向けて突出するとともにキャップ軸方向に延び、
前記通路孔は、前記通路部におけるキャップ軸方向に沿う底部側の端部内と、前記収容部内と、を連通することを特徴とする請求項6に記載の泡吐出容器。
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