JP6669583B2 - 風車用ブレーキ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、停電時に、風車へブレーキをかける風車用ブレーキ装置に関する。
従来の風車用ブレーキ装置は、油圧ポンプと油圧ブレーキとの間を接続する油路に、逆止め弁、蓄圧アキュムレータ、電磁弁を備え、油圧ポンプからの圧油を蓄圧アキュムレータに蓄えている。電磁弁はUPS(無停電電源装置)から電力が供給されるようになっており、UPSから電力が供給されて励磁されると解放状態となり、UPSから電力が供給されなくなり非励磁となると遮断状態となる。そして、停電時には、UPSから電力が供給されて電磁弁が解放状態となり、蓄圧アキュムレータに蓄圧されていた圧油が電磁弁を介して油圧ブレーキに供給され、油圧ブレーキで風車にブレーキをかける(たとえば、特許文献1参照)。
特開2002−48051号公報(段落番号0014、0015、0022、0023、図2)
ところで、特許文献1に開示された油圧装置では、停電時に、蓄圧アキュムレータに蓄圧されていた圧油を油圧ブレーキに供給して風車にブレーキをかけているため、蓄圧アキュムレータが故障して作動不良が生じると、風車にブレーキをかけられない問題点があった。
本発明の課題は、停電時に、風車へ確実にブレーキをかける風車用ブレーキ装置を提供するものである。
かかる課題を達成すべく、本発明は次の手段をとった。即ち、
風車に圧油の供給でブレーキをかけると共に圧油の排出でブレーキを解除する油圧ブレーキと、この油圧ブレーキと接続して油圧ブレーキに供給したり油圧ブレーキから排出したりする圧油を充填する作用室と、この作用室を区画形成するピストンの軸方向への移動で作用室の容積を増減する作用シリンダと、作用シリンダのピストンを作用室の容積減少方向へ付勢するブレーキ用ばね部材と、ブレーキ用ばね部材のばね力に抗して油圧源からの圧油の供給で作用シリンダのピストンを作用室の容積増大方向へ移動するブレーキ解除シリンダと、電力が供給されず非励磁となると油圧源からブレーキ解除シリンダに供給される圧油を低圧側に排出する第1位置と、電力が供給されて励磁されると油圧源からブレーキ解除シリンダに供給される圧油の低圧側への排出を遮断する第2位置とを有する電磁弁とを具備し、電磁弁が第1位置に位置してブレーキ用ばね部材のばね力で作用シリンダのピストンを作用室の容積減少方向へ付勢するブレーキ状態と、電磁弁が第2位置に位置してブレーキ解除シリンダで作用シリンダのピストンを作用室の容積増大方向へ移動するブレーキ解除状態とを有したことを特徴とする風車用ブレーキ装置がそれである。
この場合、前記作用シリンダと前記ブレーキ解除シリンダとを対向配設し、前記ブレーキ解除シリンダには軸方向へ移動自在にブレーキ解除ピストンを設け、前記油圧源から前記ブレーキ解除シリンダへの圧油の供給によりこのブレーキ解除ピストンで前記ピストンを前記作用室の容積増大方向へ押圧してもよい。
また、前記作用シリンダと前記ブレーキ解除シリンダとを連設し、前記ブレーキ解除シリンダには軸方向へ移動自在にブレーキ解除ピストンを設け、前記ピストンを前記ブレーキ解除シリンダ内に延在してこのブレーキ解除ピストンと接続し、前記油圧源から前記ブレーキ解除シリンダへの圧油の供給により前記ブレーキ解除ピストンで前記ピストンを前記作用室の容積増大方向へ一体的に移動してもよい。
この場合、前記作用シリンダの内部には前記作用室にシール部材を介して低圧室を連設し、この低圧室は油を充填して大気解放し、前記ピストンを前記作用室の容積減少方向へ移動して前記ピストンが前記シール部材と接触することで、前記作用室を前記低圧室と遮断してもよい。
以上詳述したように、請求項1に記載の発明は、電磁弁が第1位置に位置してブレーキ用ばね部材のばね力で作用シリンダのピストンを作用室の容積減少方向へ付勢するブレーキ状態と、電磁弁が第2位置に位置してブレーキ解除シリンダで作用シリンダのピストンを作用室の容積増大方向へ移動するブレーキ解除状態とを有した。このため、電磁弁が第1位置に位置してブレーキ状態となる停電時には、ブレーキ用ばね部材のばね力に基づき風車にブレーキをかけるから、蓄圧アキュムレータの蓄圧に基づき風車にブレーキをかける従来装置に比し、ばね部材が蓄圧アキュムレータより故障し難く、停電時に、風車へ確実にブレーキをかけることができる。
また、請求項2に記載の発明は、作用シリンダとブレーキ解除シリンダとを対向配設し、ブレーキ解除シリンダには軸方向へ移動自在にブレーキ解除ピストンを設け、油圧源からブレーキ解除シリンダへの圧油の供給によりブレーキ解除ピストンでピストンを作用室の容積増大方向へ押圧した。このため、作用シリンダとブレーキ解除シリンダは特殊仕様のものを格別に製作しなくてもよく、汎用のシリンダを活用することができ、安価に製作することができる。
また、請求項3に記載の発明は、作用シリンダとブレーキ解除シリンダとを連設し、ブレーキ解除シリンダには軸方向へ移動自在にブレーキ解除ピストンを設け、ピストンをブレーキ解除シリンダ内に延在してこのブレーキ解除ピストンと接続し、油圧源からブレーキ解除シリンダへの圧油の供給によりブレーキ解除ピストンでピストンを作用室の容積増大方向へ一体的に移動した。このため、作用シリンダとブレーキ解除シリンダとを一体的に設けて、装置全体をコンパクトにすることができる。
また、請求項4に記載の発明は、作用シリンダの内部には作用室にシール部材を介して低圧室を連設し、この低圧室は油を充填して大気解放し、ピストンを作用室の容積減少方向へ移動してピストンがシール部材と接触することで、作用室を低圧室と遮断した。このため、ピストンがシール部材と接触していないブレーキ解除状態で、作用室を大気解放の低圧室と連通するから、作用室の圧油が熱膨張しても低圧室で良好に吸収することができる。
本発明の一実施形態を示した風車用ブレーキ装置の油圧回路図である。 図1と異なる作動状態の油圧回路図である。 他実施形態の油圧回路図である。 図3と異なる作動状態の油圧回路図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づき説明する。
図1において、1は油圧ポンプで、電動機2で回転駆動され、低圧側としてのタンクTに貯蔵する作動油を吸入して高圧の圧油として吐出する。3は油路で、油圧ポンプ1と後述詳記するブレーキ解除シリンダ4との間を接続する。5は油路3に配設した逆止め弁で、油圧ポンプ1側からブレーキ解除シリンダ4側への流れを許容し、ブレーキ解除シリンダ4側から油圧ポンプ1側への流れを阻止する。6はリリーフ弁で、油路3における油圧ポンプ1と逆止め弁5との間の個所から分岐してタンクTに接続する分岐流路7に配設し、油圧ポンプ1から吐出する圧油の圧力を設定圧力に設定する。8は蓄圧アキュムレータで、油路3におけるブレーキ解除シリンダ4と逆止め弁5との間の個所に分岐接続し、油圧ポンプ1から吐出した圧油を蓄圧する。そして、油圧ポンプ1と蓄圧アキュムレータ8とから油圧源を構成する。
9は電磁弁で、油路3におけるブレーキ解除シリンダ4と逆止め弁5との間の個所から分岐してタンクTに接続する分岐流路10に配設している。電磁弁9は電力が供給されず非励磁となる第1位置Xと電力が供給されて励磁される第2位置Yとの2位置を有し、第1位置Xでは開いて油圧源からブレーキ解除シリンダ4に供給される圧油をタンクTに排出し、第2位置Yでは閉じて油圧源からブレーキ解除シリンダ4に供給される圧油のタンクTへの排出を遮断する。11は絞りで、分岐流路10における電磁弁9の上流側に配設し、タンクTへの圧油の急激な排出を抑制してブレーキをかける際のショックを軽減する。
ブレーキ解除シリンダ4は、軸方向へ移動自在にブレーキ解除ピストン12を設け、ブレーキ解除ピストン12の両側に解除作用室13と大気室14とを区画形成する。ブレーキ解除ピストン12は一側に大気室14を貫通して外部に突出するロッド12Aを有する。解除作用室13は油路3に接続する。大気室14は大気に解放する。そして、ブレーキ解除シリンダ4は、電磁弁9の第2位置Yで解除作用室13に供給される圧油の圧力に基づく作用力でブレーキ解除ピストン12を図1の右方向に移動すると共に、電磁弁9の第1位置Xで後述詳記するブレーキ用ばね部材15のばね力でブレーキ解除ピストン12を図1の左方向に移動する。
16は風車の油圧ブレーキで、ブレーキ室17への圧油の供給によりパッド18A、18Bでディスク19を挟持してブレーキをかけると共に、ブレーキ室17からの圧油の排出によりパッド18A、18Bでのディスク19の挟持を解除してブレーキを解除する。20は作用シリンダで、ブレーキ解除シリンダ4と対向配設し、軸方向へ移動自在にピストン21を設け、ピストン21の両側に作用室22と大気室23とを区画形成する。作用室22は油路24で油圧ブレーキ16のブレーキ室17と接続し、ブレーキ室17に供給したりブレーキ室17から排出したりする圧油を充填している。大気室23は大気に解放する。ピストン21は一側に作用室22を貫通して外部に突出するロッド21Aを有すると共に、他側に大気室23を貫通して外部に突出するロッド21Bを有する。ロッド21Aはブレーキ解除ピストン12のロッド12Aと接合する。ロッド21Bは先端にばね受け部材25を有している。ブレーキ用ばね部材15はばね受け部材25と固定部材26との間に挟持し、ばね力でロッド21Bを介してピストン21を作用室22の容積減少方向(図1左方向)へ付勢する。
風車用ブレーキ装置は、電磁弁9が第1位置Xに位置してブレーキ用ばね部材15のばね力で作用シリンダ20のピストン21を作用室22の容積減少方向へ付勢するブレーキ状態と、電磁弁9が第2位置Yに位置してブレーキ解除シリンダ4で作用シリンダ20のピストン21を作用室22の容積増大方向へ移動するブレーキ解除状態とを有する。27はリミットスイッチで、ブレーキ状態においてブレーキ室17、作用室22、油路24からの圧油の漏れにより、ブレーキ用ばね部材15のばね力で作用室22の容積減少方向(図1左方向)へ付勢されているばね受け部材25が、さらに作用室22の容積減少方向(図1左方向)へ規定値以上に移動することで接触して警告信号を発し、この警告信号により圧油漏れの異常を知らせる。
次に、かかる構成の作動を説明する。
図1はブレーキ状態を示し、油圧ポンプ1は停止し、電磁弁9は非励磁で第1位置Xに位置し、ブレーキ解除シリンダ4の解除作用室13をタンクTに連通している。作用シリンダ20はブレーキ用ばね部材15のばね力でピストン21が作用室22の容積減少方向(図1左方向)へ付勢され、作用室22の圧油を油路24よりブレーキ室17に供給している。油圧ブレーキ16はブレーキ室17への圧油の供給によりパッド18A、18Bでディスク19を挟持して風車にブレーキをかけている。
この状態で、電力を供給して電動機2を起動すると共に、電磁弁9を励磁すると、図2に示すブレーキ解除状態となる。電磁弁9は第2位置Yに切換り、ブレーキ解除シリンダ4の解除作用室13のタンクTへの連通を遮断する。電動機2は油圧ポンプ1を回転駆動し、油圧ポンプ1は吐出した圧油を蓄圧アキュムレータ8に蓄圧すると共にブレーキ解除シリンダ4の解除作用室13に供給する。ブレーキ解除シリンダ4はブレーキ解除ピストン12がブレーキ用ばね部材15のばね力に抗して図2の右方向に移動し、ロッド12Aで作用シリンダ20のロッド21Aを押圧し、ピストン21を作用室22の容積増大方向(図2右方向)へ移動する。油圧ブレーキ16は、作用室22の容積が増大することで、ブレーキ室17の圧油が油路24より作用室22に排出され、パッド18A、18Bでのディスク19の挟持を解除して風車のブレーキを解除する。この後、電動機2は停止し、ブレーキ解除シリンダ4の解除作用室13には、蓄圧アキュムレータ8に蓄圧した圧油を供給し、ブレーキ解除状態を維持する。
このブレーキ解除状態で、停電が発生すると、図1に示すブレーキ状態となる。電力が供給されなくなり、電磁弁9は第1位置Xに切換り、ブレーキ解除シリンダ4の解除作用室13の圧油をタンクTへ排出する。作用シリンダ20はブレーキ用ばね部材15のばね力でピストン21が作用室22の容積減少方向(図1左方向)へ移動し、作用室22の圧油をブレーキ室17に供給する。油圧ブレーキ16はブレーキ室17への圧油の供給によりパッド18A、18Bでディスク19を挟持して風車にブレーキをかける。
このブレーキ状態で、ブレーキ室17、作用室22、油路24から圧油が漏れると、ブレーキ用ばね部材15のばね力で付勢されているばね受け部材25が、さらに作用室22の容積減少方向(図1左方向)へ規定値以上移動して、リミットスイッチ27に接触し、リミットスイッチ27は警告信号を発して、圧油漏れの異常を知らせる。
かかる作動で、電磁弁9が第1位置Xに位置してブレーキ用ばね部材15のばね力で作用シリンダ20のピストン21を作用室22の容積減少方向へ付勢するブレーキ状態と、電磁弁9が第2位置Yに位置してブレーキ解除シリンダ4で作用シリンダ20のピストン21を作用室22の容積増大方向へ移動するブレーキ解除状態とを有した。このため、電磁弁9が第1位置Xに位置してブレーキ状態となる停電時には、ブレーキ用ばね部材15のばね力に基づき風車にブレーキをかけるから、蓄圧アキュムレータの蓄圧に基づき風車にブレーキをかける従来装置に比し、ばね部材15が蓄圧アキュムレータより故障し難く、停電時に、風車へ確実にブレーキをかけることができる。
また、作用シリンダ20とブレーキ解除シリンダ4とを対向配設し、ブレーキ解除シリンダ4には軸方向へ移動自在にブレーキ解除ピストン12を設け、油圧源からブレーキ解除シリンダ4への圧油の供給によりブレーキ解除ピストン12でピストン21を作用室22の容積増大方向へ押圧した。このため、作用シリンダ20とブレーキ解除シリンダ4は特殊仕様のものを格別に製作しなくてもよく、汎用のシリンダを活用することができ、安価に製作することができる。
また、ブレーキ用ばね部材15のばね力で付勢されているばね受け部材25が、作用室22の容積減少方向(図1左方向)へ規定値以上移動すると、ばね受け部材25が接触して警告信号を発するリミットスイッチ27を設けている。このため、ブレーキ状態で、油圧ブレーキ16のブレーキ室17、作用シリンダ20の作用室22、油路24から圧油が漏れることによる、ブレーキの作動不良を確実に検知することができる。
図3は本発明の他実施形態を示し、一実施形態と同一個所には同符号を付して説明を省略し、異なる個所についてのみ説明する。
一実施形態では作用シリンダ20とブレーキ解除シリンダ4とを対向配設しているのに対し、本実施形態ではブレーキ解除シリンダ28と作用シリンダ29とを連設している。
ブレーキ解除シリンダ28には、軸方向へ移動自在にブレーキ解除ピストン30を設け、ブレーキ解除ピストン30の両側に解除作用室31と大気室32とを区画形成する。ブレーキ解除ピストン30は一側に大気室32を貫通して外部に突出するロッド30Aを有する。ロッド30Aには外部に突出した端部にドグ30Bを設け、規定値以上に図3左方向へ移動することでリミットスイッチ27と接触する。解除作用室31は油路3に接続する。大気室32は大気に解放し、内部にブレーキ用ばね部材33を収装する。ブレーキ用ばね部材33はブレーキ解除ピストン30を図3の左方向に付勢する。そして、ブレーキ解除シリンダ28は、電磁弁9の第2位置Yで解除作用室31に供給される圧油の圧力に基づく作用力でブレーキ解除ピストン30を図3の右方向に移動すると共に、電磁弁9の第1位置Xでブレーキ用ばね部材33のばね力でブレーキ解除ピストン30を図3の左方向に移動する。
作用シリンダ29は、内部にシール部材34を介して作用室35と低圧室36とを連設し、ピストン37を軸方向へ移動自在に設けている。作用室35は油路24で油圧ブレーキ16のブレーキ室17と接続し、ブレーキ室17に供給したりブレーキ室17から排出したりする圧油を充填している。低圧室36は大気解放タンク38に接続し、油を充填して大気解放している。ピストン37は低圧室36を貫通してブレーキ解除シリンダ28内に延在してブレーキ解除ピストン30と接続し、ブレーキ解除シリンダ28の解除作用室31への圧油の供給によりブレーキ解除ピストン30と一体的に作用室35の容積増大方向(図3右方向)へ移動する。また、ピストン37は作用室35の容積減少方向への移動でシール部材34と接触することで、作用室35を低圧室36と遮断する。
次に、かかる構成の作動を説明する。
図3はブレーキ状態を示し、油圧ポンプ1は停止し、電磁弁9は非励磁で第1位置Xに位置し、ブレーキ解除シリンダ28の解除作用室31をタンクTに連通している。作用シリンダ29はブレーキ用ばね部材33のばね力でピストン37がブレーキ解除ピストン30とともに作用室35の容積減少方向(図3左方向)へ付勢され、ピストン37がシール部材34と接触して作用室35を低圧室36と遮断し、作用室35の圧油を油路24よりブレーキ室17に供給している。油圧ブレーキ16はブレーキ室17への圧油の供給によりパッド18A、18Bでディスク19を挟持して風車にブレーキをかけている。
この状態で、電力を供給して電動機2を起動すると共に、電磁弁9を励磁すると、図4に示すブレーキ解除状態となる。電磁弁9は第2位置Yに切換り、ブレーキ解除シリンダ28の解除作用室31のタンクTへの連通を遮断する。電動機2は油圧ポンプ1を回転駆動し、油圧ポンプ1は吐出した圧油を蓄圧アキュムレータ8に蓄圧すると共にブレーキ解除シリンダ28の解除作用室31に供給する。ブレーキ解除シリンダ28はブレーキ解除ピストン30がブレーキ用ばね部材33のばね力に抗して図4の右方向に移動する。作用シリンダ29はピストン37がブレーキ解除ピストン30とともに作用室35の容積増大方向(図4右方向)へ移動してシール部材34から離脱し、作用室35を低圧室36と連通する。油圧ブレーキ16は、作用室35の容積が増大することで、ブレーキ室17の圧油が油路24より作用室35に排出され、パッド18A、18Bでのディスク19の挟持を解除して風車のブレーキを解除する。この後、電動機2は停止し、ブレーキ解除シリンダ28の解除作用室31には、蓄圧アキュムレータ8に蓄圧した圧油を供給し、ブレーキ解除状態を維持する。
このブレーキ解除状態で、停電が発生すると、図3に示すブレーキ状態となる。電力が供給されなくなり、電磁弁9は第1位置Xに切換り、ブレーキ解除シリンダ28の解除作用室31の圧油をタンクTへ排出する。作用シリンダ29はブレーキ用ばね部材33のばね力でピストン37がブレーキ解除ピストン30とともに作用室35の容積減少方向(図3左方向)へ移動し、作用室35の圧油をブレーキ室17に供給する。油圧ブレーキ16はブレーキ室17への圧油の供給によりパッド18A、18Bでディスク19を挟持して風車にブレーキをかける。
このブレーキ状態で、ブレーキ室17、作用室35、油路24から圧油が漏れると、ブレーキ用ばね部材33のばね力で付勢されているブレーキ解除ピストン30が、さらに作用室35の容積減少方向(図3左方向)へ規定値以上移動して、ブレーキ解除ピストン30のロッド30Aに有するドグ30Bがリミットスイッチ27に接触し、リミットスイッチ27は警告信号を発して、圧油漏れの異常を知らせる。
かかる作動で、電磁弁9が第1位置Xに位置してブレーキ用ばね部材33のばね力で作用シリンダ29のピストン37を作用室35の容積減少方向へ付勢するブレーキ状態と、電磁弁9が第2位置Yに位置してブレーキ解除シリンダ28で作用シリンダ29のピストン37を作用室35の容積増大方向へ移動するブレーキ解除状態とを有した。このため、一実施形態と同様に、電磁弁9が第1位置Xに位置してブレーキ状態となる停電時には、ブレーキ用ばね部材33のばね力に基づき風車にブレーキをかけるから、蓄圧アキュムレータの蓄圧に基づき風車にブレーキをかける従来装置に比し、ばね部材33が蓄圧アキュムレータより故障し難く、停電時に、風車へ確実にブレーキをかけることができる。
また、作用シリンダ29とブレーキ解除シリンダ28とを連設し、ブレーキ解除シリンダ28には軸方向へ移動自在にブレーキ解除ピストン30を設け、ピストン37をブレーキ解除シリンダ28内に延在してブレーキ解除ピストン30と接続し、油圧源からブレーキ解除シリンダ28の解除作用室31への圧油の供給によりブレーキ解除ピストン30でピストン37を作用室35の容積増大方向へ一体的に移動した。このため、作用シリンダ29とブレーキ解除シリンダ28とを一体的に設けて、装置全体をコンパクトにすることができる。
また、作用シリンダ29の内部には作用室35にシール部材34を介して低圧室36を連設し、低圧室36は油を充填して大気解放し、ピストン37を作用室35の容積減少方向へ移動してピストン37がシール部材34と接触することで、作用室35を低圧室36と遮断した。このため、ピストン37がシール部材34と接触していないブレーキ解除状態で、作用室35を大気解放の低圧室36と連通するから、作用室35、油路24、油圧ブレーキ16のブレーキ室17の圧油が熱膨張しても低圧室36で良好に吸収することができる。
また、ブレーキ用ばね部材33のばね力で付勢されているブレーキ解除ピストン30が、作用室35の容積減少方向(図3左方向)へ規定値以上移動すると、ロッド30Aに有するドグ30Bがリミットスイッチ27に接触して警告信号を発する。このため、一実施形態と同様に、ブレーキ状態で、油圧ブレーキ16のブレーキ室17、作用シリンダ29の作用室35、油路24から圧油が漏れることによる、ブレーキの作動不良を確実に検知することができる。
なお、前述の各実施形態では、油圧ポンプ1と蓄圧アキュムレータ8とから油圧源を構成したが、必要に応じて蓄圧アキュムレータを設けることなく、油圧ポンプから油圧源を構成してもよいことは勿論である。
4、28:ブレーキ解除シリンダ
9:電磁弁
12、30:ブレーキ解除ピストン
15、33:ブレーキ用ばね部材
16:油圧ブレーキ
20、29:作用シリンダ
21、37:ピストン
22、35:作用室
34:シール部材
36:低圧室
X:第1位置
Y:第2位置

Claims (4)

  1. 風車に圧油の供給でブレーキをかけると共に圧油の排出でブレーキを解除する油圧ブレーキと、この油圧ブレーキと接続して油圧ブレーキに供給したり油圧ブレーキから排出したりする圧油を充填する作用室と、この作用室を区画形成するピストンの軸方向への移動で作用室の容積を増減する作用シリンダと、作用シリンダのピストンを作用室の容積減少方向へ付勢するブレーキ用ばね部材と、ブレーキ用ばね部材のばね力に抗して油圧源からの圧油の供給で作用シリンダのピストンを作用室の容積増大方向へ移動するブレーキ解除シリンダと、電力が供給されず非励磁となると油圧源からブレーキ解除シリンダに供給される圧油を低圧側に排出する第1位置と、電力が供給されて励磁されると油圧源からブレーキ解除シリンダに供給される圧油の低圧側への排出を遮断する第2位置とを有する電磁弁とを具備し、電磁弁が第1位置に位置してブレーキ用ばね部材のばね力で作用シリンダのピストンを作用室の容積減少方向へ付勢するブレーキ状態と、電磁弁が第2位置に位置してブレーキ解除シリンダで作用シリンダのピストンを作用室の容積増大方向へ移動するブレーキ解除状態とを有したことを特徴とする風車用ブレーキ装置。
  2. 前記作用シリンダと前記ブレーキ解除シリンダとを対向配設し、前記ブレーキ解除シリンダには軸方向へ移動自在にブレーキ解除ピストンを設け、前記油圧源から前記ブレーキ解除シリンダへの圧油の供給によりこのブレーキ解除ピストンで前記ピストンを前記作用室の容積増大方向へ押圧することを特徴とする請求項1に記載の風車用ブレーキ装置。
  3. 前記作用シリンダと前記ブレーキ解除シリンダとを連設し、前記ブレーキ解除シリンダには軸方向へ移動自在にブレーキ解除ピストンを設け、前記ピストンを前記ブレーキ解除シリンダ内に延在してこのブレーキ解除ピストンと接続し、前記油圧源から前記ブレーキ解除シリンダへの圧油の供給により前記ブレーキ解除ピストンで前記ピストンを前記作用室の容積増大方向へ一体的に移動することを特徴とする請求項1に記載の風車用ブレーキ装置。
  4. 前記作用シリンダの内部には前記作用室にシール部材を介して低圧室を連設し、この低圧室は油を充填して大気解放し、前記ピストンを前記作用室の容積減少方向へ移動して前記ピストンが前記シール部材と接触することで、前記作用室を前記低圧室と遮断することを特徴とする請求項3に記載の風車用ブレーキ装置。
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