JP6668761B2 - 演奏支援装置及びその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、演奏操作をガイドする演奏支援装置及びその制御方法に関する。
従来、鍵盤楽器等において、演奏データを用いて鍵を発光させる等により演奏をガイドする技術が知られている。一般的な演奏ガイドにおいては、適切な演奏入力があるまで曲の進行を停止(ウェイティング)する。しかし、ガイド通りに演奏されるまでウェイティングする場合、ユーザにとって苦手な箇所でいつも曲の進行がストップしがちであり、曲全体を通しての演奏練習ができず、練習がつまらないという問題がある。そこで、特許文献1の演奏支援装置では、うまく演奏できなかった箇所を演奏が難しい特定区間として設定し、ウェイティング時間にリミットを設け、特定区間の演奏ガイドにおいてリミット時間が経過したらウェイティング状態を解除するようにしている。
特開2007−72387号公報
しかしながら、特許文献1の演奏支援装置の手法では、難しい箇所でつまずいた結果、ウェイティングが解除されるという状況がいつも繰り返されると、いつまでたっても習得できない。つまり、難度の高い箇所の練習が不十分となり、効果的な練習を行えない。また、特許文献1でも従来一般の演奏ガイドでも、音価の全箇所がウェイティングの対象となり得るので、前後の関係が見えず、音楽性に欠けるし、機械的なウェイティングとなって面白みにかけるという問題もある。
本発明は上記従来技術の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、難度の高い箇所の繰り返しを多くし、効果的な練習を行える演奏支援装置及びその制御方法を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明の請求項1の演奏支援装置は、演奏データにおける演奏ガイドの対象とする対象区間における音符に、演奏ガイドを止めてユーザによる演奏入力を待機する待機処理を行う待機タイミングの候補を複数設定する候補設定手段と(S102)、前記対象区間について演奏ガイドの複数の実行段階(ターン1、2、3)を設定する段階設定手段と(S102)、前記段階設定手段により設定された実行段階のそれぞれにおいて実際に採用する待機タイミングを、前記候補設定手段により設定された待機タイミングの候補の中から決定するタイミング決定手段と(S106)、前記対象区間の演奏ガイドの実行段階を順番に実行すると共に、前記実行段階のそれぞれにおいて、前記タイミング決定手段により決定された待機タイミングで前記待機処理を実行するよう制御する制御手段(S308、S408)と、を有し、前記タイミング決定手段は、各実行段階について実際に採用する待機タイミングを決定する場合において、1つ前に実行される実行段階があるときは、当該1つ前に実行される実行段階について決定された待機タイミングの数よりも多くない範囲で、前記実際に採用する待機タイミングを決定することを特徴とする。
上記目的を達成するために本発明の請求項7の演奏支援装置は、演奏ガイドの対象とする対象区間が設定されると共に、前記対象区間について演奏ガイドの複数の実行段階が設定され且つ、前記対象区間の実行段階のそれぞれに、演奏ガイドを止めてユーザによる演奏入力を待機する待機処理を行う待機タイミングが設定された演奏データを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された演奏データを用いて、前記対象区間の演奏ガイドの実行段階を順番に実行すると共に、前記実行段階のそれぞれにおいて、前記待機タイミングで前記待機処理を実行するよう制御する制御手段と、を有し、各実行段階について実際に採用される待機タイミングは、1つ前に実行される実行段階について採用される待機タイミングの数よりも多くないことを特徴とする。
上記目的を達成するために本発明の請求項10の演奏支援装置の制御方法は、演奏支援装置の制御方法であって、演奏データにおける演奏ガイドの対象とする対象区間における音符に、演奏ガイドを止めてユーザによる演奏入力を待機する待機処理を行う待機タイミングの候補を複数設定する候補設定ステップと、前記対象区間について演奏ガイドの複数の実行段階を設定する段階設定ステップと、前記段階設定ステップにより設定された実行段階のそれぞれにおいて実際に採用する待機タイミングを、前記候補設定ステップにより設定された待機タイミングの候補の中から決定するタイミング決定ステップと、前記対象区間の演奏ガイドの実行段階を順番に実行すると共に、前記実行段階のそれぞれにおいて、前記タイミング決定ステップにより決定された待機タイミングで前記待機処理を実行するよう制御する制御ステップと、を有し、前記タイミング決定ステップは、各実行段階について実際に採用する待機タイミングを決定する場合において、1つ前に実行される実行段階があるときは、当該1つ前に実行される実行段階について決定された待機タイミングの数よりも多くない範囲で、前記実際に採用する待機タイミングを決定することを特徴とする。
なお、上記括弧内の符号は例示である。なお、請求項10記載のプログラムを格納したコンピュータで読み取り可能な記憶媒体は、本発明を構成する。
本発明の請求項1、7、10によれば、難度の高い箇所の繰り返しを多くし、効果的な練習を行える。
請求項2、8によれば、横移動が大きい難度の高い箇所に待機タイミングを設けることができる。請求項3によれば、実行段階が進むにつれて待機タイミングを減少させ、難度の低い箇所の無駄な繰り返しを回避することができる。請求項4、9によれば、離れた鍵の重複押下が必要とされる難度の高い箇所に待機タイミングを設けることができる。請求項5によれば、実行段階が進むにつれて待機タイミングを減少させ、難度の低い箇所の無駄な繰り返しを回避することができる。請求項6によれば、通しで演奏練習でき、円滑に効果を確認することができる。
第1の実施の形態に係る演奏支援装置が適用される鍵盤楽器の全体構成を示すブロック図である。 演奏データ、トラックの概念図(図(a)、(b))である。 ウェイトポイントを設定する処理を説明する図(図(a))、対象区間の演奏ガイドの実行段階の遷移を示す図(図(b))である。 演奏ガイド処理のフローチャートである。 タイマ割込処理のフローチャートである。 LRパートの処理のフローチャートである。 第2の実施の形態におけるLRパートの処理のフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る演奏支援装置が適用される鍵盤楽器の全体構成を示すブロック図である。
本鍵盤楽器は、図1に示すように、検出回路3、検出回路4、ROM6、RAM7、タイマ8、表示装置9、外部記憶装置10、MIDI(Musical Instrument Digital Interface)インターフェイス(MIDII/F)11、通信インターフェイス(通信I/F)12、発光部17、音源回路13及び効果回路14が、バス16を介してCPU5にそれぞれ接続されて構成される。さらに、検出回路3には、音高情報を入力するための鍵盤等の演奏操作子1が接続され、検出回路4には、各種情報を入力するための複数のスイッチを含む設定操作子2が接続されている。表示装置9は液晶ディスプレイ(LCD)等で構成され、楽譜や文字等の各種情報を表示する。CPU5にはタイマ8が接続され、MIDII/F11には他のMIDI機器100が接続されている。通信I/F12には通信ネットワーク101を介してサーバコンピュータ102が接続され、音源回路13には効果回路14を介してサウンドシステム15が接続されている。
検出回路3は演奏操作子1の操作状態を検出し、検出回路4は設定操作子2の操作状態を検出する。CPU5は、本装置全体の制御を司る。ROM6は、CPU5が実行する制御プログラムや各種テーブルデータ等を記憶する。RAM7は、演奏データ、テキストデータ等の各種入力情報、各種フラグやバッファデータ及び演算結果等を一時的に記憶する。タイマ8は、タイマ割り込み処理における割り込み時間や各種時間を計時する。外部記憶装置10は、上記制御プログラムを含む各種アプリケーションプログラムや各種楽曲データ、各種データ等を記憶する。
MIDII/F11は、他のMIDI機器100等の外部装置からのMIDI信号を入力したり、MIDI信号を外部装置に出力したりする。通信I/F12は、通信ネットワーク101を介して、例えばサーバコンピュータ102とデータの送受信を行う。音源回路13は、演奏操作子1から入力された演奏データや予め設定された演奏データ等を楽音信号に変換する。効果回路14は、音源回路13から入力される楽音信号に各種効果を付与し、DAC(Digital-to-Analog Converter)やアンプ、スピーカ等のサウンドシステム15は、効果回路14から入力される楽音信号等を音響に変換する。
外部記憶装置10としては、例えば、フレキシブルディスクドライブ(FDD)、ハードディスクドライブ(HDD)、CD−ROMドライブ及び光磁気ディスク(MO)ドライブ等を挙げることができる。ROM6に制御プログラムが記憶されていない場合には、この外部記憶装置10に制御プログラムを記憶させておき、それをRAM7に読み込むことにより、ROM6に制御プログラムを記憶している場合と同様の動作をCPU5にさせることができる。発光部17は鍵盤の各鍵に対応して設けられたLED等の光源であり、下方から鍵を照射して、押下すべき鍵を発光鍵として奏者に視認させる。発光部17は光による演奏ガイドに利用される。
図2(a)は、演奏ガイドに用いられる演奏データの概念図である。この演奏データDTとしては、市販のMIDIの原データが後述する演奏ガイド処理(図4)におけるデータ編集処理(ステップS102)で編集されたものを想定する。しかし、演奏データDTは、本楽器に予め格納されたプリセットデータであってもよいし、事後的に取得されて格納されたデータであってもよい。演奏データDTとしては、SMF(Standard MIDI File)等のシーケンスデータが想定されるが、データ形式は問わない。図4のステップS102の処理によって、原データが、演奏ガイドの対象となる複数の対象区間に分割される。時間軸において5つに分割された対象区間を、先頭からステップ1、2、3、4、5とする。演奏データDTは、外部記憶装置10またはROM6に記憶され、演奏ガイド実行の際にはRAM7に読み出される。
図2(b)は、演奏データDTを構成するトラックの概念図である。演奏データDTは、ユーザトラック(ch1、ch2)、演奏トラック(ch3〜ch6)、ウェイティングトラック(ch7)を含む。ユーザトラックのチャンネルch1、ch2にはそれぞれ、右手パート、左手パートが記録されている。ウェイティングトラックはいずれのチャンネルに記録されてもよいが、この例ではチャンネルch7に記録されている。図2(a)に、代表してステップ1について、ユーザトラックとウェイティングトラックの一部を概念的に示している。これらのトラックにはイベント情報としてノート情報(キーイベント)があるほか、ウェイティングトラックには待機タイミングを示すウェイトポイントWPがウェイトフラグF等の情報として含まれている。待機タイミングは、演奏ガイドを止めてユーザによる演奏入力を待機する待機処理を行うタイミングである。ウェイトポイントWPは待機の対象とする音符に対して設定される。その他のステップ2〜5についても構成はステップ1と同様である。
データ編集処理(図4のステップS102)では、原データに対して編集が実行されることで、演奏データDTが取得される。この編集では、演奏ガイドの対象区間を設定する「区間分割処理」と、ウェイトポイントWPの候補を設定する「待機タイミング候補設定処理」と、各対象区間における演奏ガイドの実行段階を設定する「ターン設定処理」とが実行される。
まず、区間分割処理については、CPU5が所定の分割数に原データを分割する。所定の分割数はユーザが指定してもよいし、予め定められた値としてもよい。区間分割位置は、まとまりのあるフレーズが分断されないよう同じ区間に含まれるような位置とする。例えば、フレーズの区切りを区間分割位置としてもよい。その場合、XF規格のMIDIデータに埋め込まれたフレーズマークから区間分割位置が決定されるようにしてもよい。なお、区間分割位置は小節の区切りとしてもよいし、ユーザにより指定されるようにしてもよい。また、短い演奏データの場合は、区間分割処理を実行することは必須でなく、対象区間の数が1つであるとしてもよい。待機タイミング候補設定処理については、所定のルールに従って、対象区間のそれぞれにおいてウェイトポイントWPの候補が設定される(図2(a)参照)。所定のルールについては図3(a)で後述する。演奏データDTの全体に対してウェイトポイントWPの候補が設定されたウェイティングトラックが、チャンネルch7に登録される(図2(b)参照)。
図3(a)は、ウェイトポイントWPを設定する処理を説明する図である。上記所定のルールは、初心者にとって苦手意識が高く戸惑うような箇所にウェイトポイントWPが設定されるようなルールとする。まず、CPU5は、各対象区間の演奏データを解析し、対象区間のデータに基づいて定まる、最初に右親指が押鍵される鍵の音高を基準音高K1と決定する。例えば、最初の音符が音名C3であって、後続の音符がそこから高音側へ遷移するとした場合、最初に音名C3に右親指が位置する。図3(a)の例では音名C3が基準音高K1となっている。右親指の位置が決まると五指の各位置が定まる。そこでCPU5は、最初に右小指が位置するべき音高K2を決定する。図3(a)の例では音高K2には音名G3が該当する。そして、CPU5は、基準音高K1から音高K2までの音高範囲を基準範囲R0と決定する。
所定のルールのうち第1のルールについては、CPU5は、各対象区間に存在する音符のうち基準音高K1からの乖離が所定音高差R1以上である音符に対して、待機タイミングの候補を設定する。例えば、基準音高K1からの高音域側への乖離が所定音高差R1H以上である音符及び、基準音高K1からの低音域側への乖離が所定音高差R1L以上である音符に対して、待機タイミングの候補を設定する。横移動(音高の飛躍)が大きいと初心者には演奏が難しいからである。図3(a)の例では、音名G2以下と音名C4以上の音符がそれらに該当する。
所定のルールのうち第2のルールについては、CPU5は、各対象区間において、同じタイミングで押鍵されるべき音符として、基準範囲R0内の音符と基準範囲R0外の音符とが重複する場合、これら重複する音符に対して待機タイミングの候補を設定する。図3(a)の例では、音名C3〜G3までのいずれかの音とそれ以外の音とが同じタイミングで押鍵されるべき音符として重複する場合に、それら重複する音符に対して待機タイミングの候補が設定される。離れた鍵の重複押下は初心者には難しいからである。なお、待機タイミングの候補設定に際し、第1のルールと第2のルールのいずれか1つを適用するとするが、双方を適用してもよい。
次に、ターン設定処理については、対象区間のそれぞれについてターンが設定される。図3(b)は、対象区間の演奏ガイドの実行段階の遷移を示す図である。演奏ガイドの段階は複数あり、それぞれの実行段階をターンと称している。ターンの数(実行段階数)は固定値とするが、演奏の難度に応じて決定しても良い。対象区間の代表としてステップ1について説明する。演奏ガイドは、お手本演奏から開始され、ターン3までの4段階が順番に実行されて終了する。ここで、お手本演奏では演奏のイメージをつかめるようなガイドを行う。例えば、CPU5は、自動演奏と共に鍵発光によるガイドを行うが、ユーザによる演奏入力を待つことなく曲を進行させる。ユーザは主に、鍵発光を目で追って運指等のイメージをつかむ。ただし、お手本演奏を設けることは必須でなく、ターン1以降から開始されるようにしてもよい。
ターン1、2では、実質的なウェイティングが実行される。すなわち、バックパートの演奏と共に、ユーザの押鍵に従った発音が行われるが、ウェイトポイントWPにおいては、ユーザによる適切な押鍵操作があるまで曲の進行がストップする。ターン1では、CPU5は、待機タイミングの候補の全てを、実際に採用する待機タイミングとして採用し、採用した待機タイミングで、ユーザによる演奏入力を待機する待機処理を行う。ターン2では、CPU5は、1つ前に実行される実行段階(ターン1)で採用される待機タイミングの数よりも多くない範囲で、実際に採用する待機タイミングを待機タイミングの候補の中から決定する。
例えば、第1のルールを適用する場合は、CPU5は、図3(a)に示すように、基準音高K1からの高音域側への乖離が所定音高差R2H(R1H<R2H)以上である音符及び、基準音高K1からの低音域側への乖離が所定音高差R2L(R1L<R2L)以上である音符に対して設定されている候補を、実際に採用する待機タイミングとして決定する。初心者には、横移動が大きい演奏は練習を繰り返さないと習得が難しいからである。図3(a)の例では、音名E2以下と音名E4以上の音符がそれらに該当する。一方、第2のルールを適用する場合は、CPU5は、重複数(基準範囲R0内及び基準範囲R0外の音符の数)が、各実行段階に応じた閾値以上であるような重複する音符に対して設定された待機タイミングの候補を、実際に採用する待機タイミングとして決定する。実行段階に応じた閾値として、例えば、ターン1では2、ターン2では3とする。
ターン3は、最後の実行段階であるので、実際に採用される待機タイミングは零とされる。つまり、ターン3では、CPU5は、待機タイミングの候補を1つも採用せず、待機処理を行うことなく光によるガイドを行う。これにより、対象区間を通しで演奏練習でき、円滑に効果を確認することができる。なお、ターン3でも、ターン2より多くない数の待機タイミングを採用してもよい。
なお、各対象区間において、設定されるターンの数は例示に限定されず、対象区間によって異なってもよい。ターン数を増やす上で、第1のルールを適用する場合は、乖離を示す音高差(R1、R2等)を実行段階に応じて段階的に大きくすればよい。第2のルールを適用する場合は、実行段階に応じた閾値を、実行段階が進むにつれて大きくすればよい。ターン数を増やした場合でも、各ターンで採用される待機タイミングについては、CPU5は、実際に採用する待機タイミングを決定する場合において、1つ前に実行される実行段階について決定された待機タイミングの数よりも多くない範囲で、実際に採用する待機タイミングを決定する。なお、ターン1において、待機タイミングの候補の全てを、実際に採用する待機タイミングとして採用する必要はない。また、ターンごとに演奏テンポを変化させてもよいし、各ターン内で演奏テンポを徐々に速くするようにしてもよい。
図4は、演奏ガイド処理のフローチャートである。この処理は、図示しないメイン処理において、設定操作子2により演奏ガイドへの移行が指示されると開始される。なお、上記メイン処理は電源のオン時に開始され、CPU5により実行される。メイン処理では、初期化、機器設定の受け付け、楽音発生処理が実行される。楽音発生処理には、演奏ガイドによる発音や自動演奏による発音だけでなく、通常のリアルタイム演奏による発音も含まれる。
まず、CPU5は、ユーザからの設定操作子2への入力に従って、演奏ガイドの対象となる曲を選択し(ステップS101)、CPU5は、選択した曲の原データに対して上述したデータ編集を実行して、演奏データDT(図2)を得る(ステップS102)。次にCPU5は、演奏データDTの複数の対象区間から今回のガイド対象となる対象区間(ステップ)を選択する(ステップS103)。ここでは、時系列的な順序で対象区間が選択されるとし、最初は先頭の対象区間が選択される。
次に、CPU5は、演奏データDTから、今回のステップにおける待機タイミングすなわちウェイトポイントWPの候補を全て抽出し(ステップS104)、ターン値Nを0にリセットする(ステップS105)。次に、CPU5は、ターン値Nに基づいて、今回のターンで実際に採用するウェイトポイントWPを、上記抽出したウェイトポイントWPの候補の中から決定する(ステップS106)。
例えば、第1のルールを適用する場合、ターン値Nが0または3であれば1つも採用せず、ターン値Nが1であれば、基準音高K1からの高音域側、低音域側への乖離がそれぞれ所定音高差R1H以上、所定音高差R1L以上である音符に対して設定されているウェイトポイントWPが、実際に採用するウェイトポイントWPとして決定される。また、ターン値Nが2であれば、基準音高K1からの高音域側、低音域側への乖離がそれぞれ所定音高差R2H以上、所定音高差R2L以上である音符に対して設定されているウェイトポイントWPが、実際に採用するウェイトポイントWPとして決定される。一方、第2のルールを適用する場合、CPU5は、ターン値Nが0または3であれば1つも採用しない。また、CPU5は、ターン値Nが1であれば重複数が2以上、ターン値Nが2であれば重複数が3以上であるような重複する音符に対して設定された待機タイミングの候補を、実際に採用する待機タイミングとして決定する。
次に、CPU5は、ユーザから設定操作子2を介して、レッスンスタートの指示がなされるのを待ち(ステップS107)、レッスンスタートの指示がなされると、曲進行タイミング(読み出しポインタ)を今回の対象区間の先頭にセットする(ステップS108)。次に、CPU5は、押鍵操作を検出したか否かを判別し(ステップS109)、押鍵操作を検出しなかた場合は、処理をステップS113に進める一方、押鍵操作を検出した場合は、現在がウェイティング状態であるか否かを判別する(ステップS110)。その判別の結果、CPU5は、現在がウェイティング状態でない場合は、処理をステップS113に進める一方、現在がウェイティング状態である場合は、ウェイティング対象音符の全てが、押鍵操作された鍵の音符に含まれるか否かを判別する(ステップS111)。その判別の結果、CPU5は、ウェイティング対象音符の一部でも押鍵操作された鍵の音符に含まれない場合は、処理をステップS109に戻す一方、ウェイティング対象音符の全てが押鍵操作された鍵の音符に含まれる場合は、ウェイティングを解除してから(ステップS112)、処理をステップS113に進める。従って、ウェイティング状態では、適切な演奏入力があるまでウェイティング状態が維持される。
ステップS113では、CPU5は、後述する図6のLRパートの処理を実行する。次に、CPU5は、バックパートの処理を実行する(ステップS114)。このバックパートの処理では、演奏トラック(ch3〜ch6)の発音処理が実行される。次に、CPU5は、最後のターンの処理が終了したか否かを判別し(ステップS115)、未処理のターンがある場合は、N←N+1として(ステップS117)、処理をステップS106に戻すことで、順番が次のターンの処理へと移行する。一方、CPU5は、最後のターンの処理が終了した場合は、全ての対象区間(ステップ)の処理が終了したか否かを判別し(ステップS116)、未処理の対象区間がある場合は、処理をステップS103に戻して次の対象区間の処理へと移行する一方、全対象区間の処理が終了すると、図4の処理を終了させる。
図5は、タイマ割込処理のフローチャートである。この処理は、レッスンスタートの指示がなされると開始され、一定時間間隔で繰り返し実行される。ステップS201では、曲進行のタイミング(読み出しポインタ)を1つ進める。
図6は、図4のステップS113で実行されるLRパートの処理のフローチャートである。まず、CPU5は、現在のタイミングはイベント発生タイミングであるか否かを判別する(ステップS301)。なお、イベントは複数が同時発生する場合もある。次に、CPU5は、今回のイベントの種類が音符(キーイベント)、テンポ変更イベント、その他のいずれであるかを判別し(ステップS302)、その判別結果に応じて処理を分岐させる。CPU5は、イベントの種類がテンポ変更イベントである場合は、そのイベントに応じてテンポを変更し(ステップS304)、処理をステップS314に進める一方、イベントの種類がその他である場合は、そのイベントに応じたその他の処理を実行して(ステップS305)、処理をステップS314に進める。
イベントの種類が音符である場合は、CPU5は、その音符に対応する発光部17の発光を開始することで、対応する鍵を光で視認させる(ステップS303)。次に、CPU5は、ゲートタイムをセットし(ステップS306)、今回の音符がウェイティング対象となっているか否かを、ウェイトポイントWPの設定状態から判別、すなわちウェイトフラグFが音符に設定されているか否かによって判別する(ステップS307)。その判別の結果、今回の音符がウェイティング対象である場合は、ウェイティングを実行し(ステップS308)、処理をステップS309に進める一方、今回の音符がウェイティング対象でない場合は、ウェイティングを実行することなく処理をステップS309に進める。
ステップS309では、CPU5は、今回の音符が単音か否かを判別し、今回の音符が単音でない場合は、処理をステップS311に進める。ここで、今回の音符が単音か和音かは、例えば、特開平7−64561号公報に開示される手法により判定できる。一方、今回の音符が単音であれば、CPU5は、当該単音の音符のキーオフのタイミングでカスタネット音を発音するよう、音源回路13へ指示を送出してから(ステップS310)、処理をステップS311に進める。ここで、カスタネット音は、演奏データDTに基づく演奏音とは別の減衰系の音の例示である。演奏音とは別の減衰音は、演奏音と同じ減衰音(ドラム等)や、持続音(オルガン等)に比べて、演奏音の把握の邪魔になりにくいからである。発音する減衰音は例示に限定されず、クラベス等の音でもよい。カスタネット音の実際の発音は、上記メイン処理における楽音発生処理において実行される。これにより、単音における離鍵操作のタイミングでカスタネット音が発音される。
ステップS311では、CPU5は、演奏ガイド中の音符(この場合、単音でなく和音)に対してウェイトフラグFが設定されている(F=1)か否かを判別する。その判別の結果、演奏ガイド中の音符に対してウェイトフラグFが設定されている場合は、CPU5は、当該和音中の最初の押鍵時刻からゲートタイム分の時間が経過して時点でカスタネット音を発音するよう、音源回路13へ指示を送出してから(ステップS312)、処理をステップS314に進める。上記楽音発生処理においては、和音に対応する鍵のうち最初の押鍵が検出された時点からタイマの計時が開始され、タイマの計時時間がゲートタイム分の時間を経過したらカスタネット音が発音される。一方、演奏ガイド中の音符に対してウェイトフラグFが設定されていない場合は、CPU5は、和音中の最後のキーオフイベント発生時(消音タイミング)にカスタネット音を発音するよう、音源回路13へ指示を送出してから(ステップS313)、処理をステップS314に進める。カスタネット音の実際の発音は、楽音発生処理において実行される。
従って、和音の演奏ガイドにおいては、和音中の全音に対して1回だけ減衰系の楽音が発音される。特に、ウェイティング対象の和音については、和音中の最初に押鍵操作された音の押鍵タイミングから、和音中の音のうち最も長い発音時間が設定されている音の発音時間(ゲートタイム)が経過したタイミングで、1回だけカスタネット音が発音される。しかし、ウェイティング対象でない和音については、和音中の最後にキーオフとなる音のキーオフのタイミングで、1回だけカスタネット音が発音される。
ステップS314では、CPU5は、ステップS306でセットされたゲートタイムが経過したか否かを判別する。その判別の結果、CPU5は、ゲートタイムが経過していない場合は図6の処理を終了させる一方、ゲートタイムが経過した場合は、今回の音符に対応する発光部17を消光してから(ステップS315)、図6の処理を終了させる。
本実施の形態によれば、CPU5は、各実行段階(ステップ)について実際に採用する待機タイミングを決定する場合において、1つ前に実行される実行段階があるときは、当該1つ前に実行される実行段階について決定された待機タイミングの数よりも多くない範囲で、実際に採用する待機タイミングを決定する。これにより、難度の高い箇所の繰り返しを多くし、効果的な練習を行える。
特に、第1のルールでは、対象区間に存在する音符のうち基準音高K1からの乖離が所定音高差(R1)以上である音符に対して待機タイミングの候補を設定するので、横移動が大きい難度の高い箇所に待機タイミングを設けることができる。また、基準音高K1からの乖離が各実行段階に応じた音高差(R1、R2)以上である音符に対して設定された待機タイミングの候補を、実際に採用する待機タイミングとして決定し、上記音高差は、1つ前に実行される実行段階がある場合は、当該1つ前に実行される実行段階に応じた音高差よりも大きい。これにより、実行段階が進むにつれて待機タイミングを減少させ、難度の低い箇所の無駄な繰り返しを回避することができる。
また、第2のルールでは、対象区間において、同じタイミングで押鍵されるべき音符として、基準範囲R0内の音符と基準範囲R0外の音符とが重複する場合に、これら重複する音符に対して待機タイミングの候補が設定されるので、離れた鍵の重複押下が必要とされる難度の高い箇所に待機タイミングを設けることができる。また、重複数が各実行段階に応じた閾値以上であるような重複する音符に対して設定された待機タイミングの候補を、実際に採用する待機タイミングとして決定し、上記閾値は、1つ前に実行される実行段階がある場合は、当該1つ前に実行される実行段階に応じた閾値よりも大きい。これにより、実行段階が進むにつれて待機タイミングを減少させ、難度の低い箇所の無駄な繰り返しを回避することができる。
本実施の形態によればまた、対象区間の演奏ガイドの実行中に、演奏データDTで規定される消音タイミングで、演奏データDTに基づく演奏音とは別の減衰系の楽音を発音するので、視覚に頼ることなく離鍵操作のタイミングを習得させることができる。
また、待機タイミング(ウェイティング)が設定されていない和音の演奏ガイドにおいては、和音中の最後にキーオフとなる音のキーオフのタイミングで1回だけ減衰系の楽音が発音される。これにより、和音についての離鍵タイミングをわかりやすくすることができる。一方、待機タイミングが設定されている和音の演奏ガイドにおいては、和音中の最初に押鍵操作された音の押鍵タイミングから、和音中の音のうち最も長い発音時間(ゲートタイム)が設定されている音の発音時間が経過したタイミングで、1回だけ減衰系の楽音が発音される。これにより、待機処理中における和音についての離鍵タイミングをわかりやすくすることができる。
なお、本実施の形態において、演奏データDTがプリセットデータであるとした場合は、図4のステップS102の処理は実行されない。また、ステップS101における演奏ガイドの対象となる曲の選択処理は、原データでなくプリセットデータの選択となる。その他の処理に変わりはない。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態では、カスタネット音を発音するタイミングを、イベントの音符が単音か和音か、及びウェイティングが設定されているかどうかによって決定し、さらに和音においては最初の押鍵時刻に応じて決定していた。これに対し、本発明の第2の実施の形態では、カスタネット音の発音タイミングが予め規定されている演奏データを用いて演奏ガイドを行う。第1の実施の形態に対して、図6に代えて図7を用いて第2の実施の形態を説明する。
本実施の形態で用いる演奏データDTは、図2(a)、(b)に示したものと基本的に同様であり、データ編集処理(図4のステップS102)が施されているデータである。従って、演奏データDTは複数の対象区間(ステップ)に分割され、ユーザトラック、演奏トラック、ウェイティングトラックを含む。また、ウェイトポイントWPの候補、演奏ガイドの実行段階(ターン)も設定されている。これに加えて、演奏トラックのいずれかに、カスタネット音の発音用トラックが割り当てられており、カスタネット音の発音イベントが記録されている。演奏データDTは、外部記憶装置10またはROM6に記憶され、演奏ガイド実行の際にはRAM7に読み出される。
また、本実施の形態では、図4において、ステップS102の処理は廃止される。また、ステップS101における演奏ガイドの対象となる曲の選択処理は、原データでなくプリセットデータである演奏データDTの選択となる。
図7は、図4のステップS113で実行されるLRパートの処理のフローチャートである。まず、CPU5は、ステップS401で、図6のステップS301と同様の処理を実行する。次に、CPU5は、今回のイベントの種類が音符(キーイベント)、テンポ変更イベント、カスタネット音の発音、その他のいずれであるかを判別し(ステップS402)、その判別結果に応じて処理を分岐させる。CPU5は、イベントの種類が音符である場合は、CPU5は、処理をステップS403に進める。CPU5は、イベントの種類がテンポ変更イベントである場合は、そのイベントに応じてテンポを変更し(ステップS404)、処理をステップS410に進める。CPU5は、イベントの種類がカスタネット音の発音である場合は、当該カスタネット音を発音するよう、音源回路13へ指示を送出してから(ステップS405)、処理をステップS410に進める。カスタネット音の実際の発音は、上記メイン処理における楽音発生処理において実行される。これにより、離鍵操作のタイミングをカスタネット音で認識させることができる。CPU5は、イベントの種類がその他である場合は、そのイベントに応じたその他の処理を実行して(ステップS406)、処理をステップS410に進める。
ステップS403、S407〜S409では、CPU5は、図6のステップS303、S306〜S308と同様の処理を実行する。ステップS410、S411では、CPU5は、図6のステップS314、315と同様の処理を実行する。
本実施の形態によれば、難度の高い箇所の繰り返しを多くし、効果的な練習を行えること、及び、視覚に頼ることなく離鍵操作のタイミングを習得させることに関し、第1の実施の形態と同様の効果を奏することができる。その際特に、演奏データとしてプリセットデータを用いるので、処理が簡単になる。
なお、難度の高い箇所の繰り返しを多くし、効果的な練習を行えるようにするために、実際に採用する待機タイミングを実行段階に応じて決定する演奏支援装置については、鍵盤楽器に限られず、他の楽器にも適用可能である。
なお、第1、第2の実施の形態における離鍵時の減衰系楽音の発音について、毎回鳴らすのではなく、同じフレーズを複数回繰り返すような場合、回を重ねる度に、発音する減衰系楽音の音量を下げていき、曲本来の演奏の中で自動的に離鍵できるよう促すようにしてもよい。
なお、本発明を達成するためのソフトウェアによって表される制御プログラムを記憶した記憶媒体を、本楽器に読み出すことによって同様の効果を奏するようにしてもよく、その場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、プログラムコードを伝送媒体等を介して供給してもよく、その場合、プログラムコード自体が本発明を構成することになる。なお、これらの場合の記憶媒体としては、ROM、ハードディスクのほか、光ディスク等の可搬媒体等を用いることができる。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。上述の実施形態の一部を適宜組み合わせてもよい。
5 CPU(候補設定手段、段階設定手段、タイミング決定手段、制御手段)、 WP ウェイトポイント、 DT 演奏データ、 K1 基準音高、 R0 基準範囲、 R1L、R1H 所定音高差、 R2L、R2H 所定音高差

Claims (12)

  1. 演奏データにおける演奏ガイドの対象とする対象区間における音符に、演奏ガイドを止めてユーザによる演奏入力を待機する待機処理を行う待機タイミングの候補を複数設定する候補設定手段と、
    前記対象区間について演奏ガイドの複数の実行段階を設定する段階設定手段と、
    前記段階設定手段により設定された実行段階のそれぞれにおいて実際に採用する待機タイミングを、前記候補設定手段により設定された待機タイミングの候補の中から決定するタイミング決定手段と、
    前記対象区間の演奏ガイドの実行段階を順番に実行すると共に、前記実行段階のそれぞれにおいて、前記タイミング決定手段により決定された待機タイミングで前記待機処理を実行するよう制御する制御手段と、を有し、
    前記タイミング決定手段は、各実行段階について実際に採用する待機タイミングを決定する場合において、1つ前に実行される実行段階があるときは、当該1つ前に実行される実行段階について決定された待機タイミングの数よりも多くない範囲で、前記実際に採用する待機タイミングを決定することを特徴とする演奏支援装置。
  2. 前記候補設定手段は、前記対象区間のデータに基づいて定まる、最初に右親指が押鍵される鍵の音高を基準音高として、前記対象区間に存在する音符のうち前記基準音高からの乖離が所定音高差以上である音符に対して、前記待機タイミングの候補を設定することを特徴とする請求項1に記載の演奏支援装置。
  3. 前記タイミング決定手段は、前記基準音高からの乖離が各実行段階に応じた音高差以上である音符に対して設定された待機タイミングの候補を、前記実際に採用する待機タイミングとして決定し、
    前記各実行段階に応じた前記音高差は、1つ前に実行される実行段階がある場合は、当該1つ前に実行される実行段階に応じた音高差よりも大きいことを特徴とする請求項2に記載の演奏支援装置。
  4. 前記候補設定手段は、前記対象区間のデータに基づいて定まる、最初に右親指が押鍵される鍵の音高から右小指が位置するべき音高までの範囲を基準範囲とし、前記対象区間において、同じタイミングで押鍵されるべき音符として、前記基準範囲内の音符と前記基準範囲外の音符とが重複する場合は、これら重複する音符に対して、前記待機タイミングの候補を設定することを特徴とする請求項1に記載の演奏支援装置。
  5. 前記タイミング決定手段は、前記基準範囲内の音符と前記基準範囲外の音符とが重複する場合において、重複数が各実行段階に応じた閾値以上であるような前記重複する音符に対して設定された待機タイミングの候補を、前記実際に採用する待機タイミングとして決定し、
    前記各実行段階に応じた前記閾値は、1つ前に実行される実行段階がある場合は、当該1つ前に実行される実行段階に応じた閾値よりも大きいことを特徴とする請求項4に記載の演奏支援装置。
  6. 前記タイミング決定手段は、最後の実行段階において採用する待機タイミングを零とすることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の演奏支援装置。
  7. 演奏ガイドの対象とする対象区間が設定されると共に、前記対象区間について演奏ガイドの複数の実行段階が設定され且つ、前記対象区間の実行段階のそれぞれに、演奏ガイドを止めてユーザによる演奏入力を待機する待機処理を行う待機タイミングが設定された演奏データを記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された演奏データを用いて、前記対象区間の演奏ガイドの実行段階を順番に実行すると共に、前記実行段階のそれぞれにおいて、前記待機タイミングで前記待機処理を実行するよう制御する制御手段と、を有し、
    各実行段階について実際に採用される待機タイミングは、1つ前に実行される実行段階について採用される待機タイミングの数よりも多くないことを特徴とする演奏支援装置。
  8. 前記演奏データにおいては、前記対象区間のデータに基づいて定まる、最初に右親指が押鍵される鍵の音高を基準音高として、前記対象区間に存在する音符のうち前記基準音高からの乖離が所定音高差以上である音符に対して、前記待機タイミングが設定されていることを特徴とする請求項7に記載の演奏支援装置。
  9. 前記演奏データにおいては、前記対象区間のデータに基づいて定まる、最初に右親指が押鍵される鍵の音高から右小指が位置するべき音高までの範囲を基準範囲とし、前記対象区間において、同じタイミングで押鍵されるべき音符として、前記基準範囲内の音符と前記基準範囲外の音符とが重複する場合は、これら重複する音符に対して、前記待機タイミングが設定されていることを特徴とする請求項7に記載の演奏支援装置。
  10. 演奏支援装置の制御方法であって、
    演奏データにおける演奏ガイドの対象とする対象区間における音符に、演奏ガイドを止めてユーザによる演奏入力を待機する待機処理を行う待機タイミングの候補を複数設定する候補設定ステップと、
    前記対象区間について演奏ガイドの複数の実行段階を設定する段階設定ステップと、
    前記段階設定ステップにより設定された実行段階のそれぞれにおいて実際に採用する待機タイミングを、前記候補設定ステップにより設定された待機タイミングの候補の中から決定するタイミング決定ステップと、
    前記対象区間の演奏ガイドの実行段階を順番に実行すると共に、前記実行段階のそれぞれにおいて、前記タイミング決定ステップにより決定された待機タイミングで前記待機処理を実行するよう制御する制御ステップと、を有し、
    前記タイミング決定ステップは、各実行段階について実際に採用する待機タイミングを決定する場合において、1つ前に実行される実行段階があるときは、当該1つ前に実行される実行段階について決定された待機タイミングの数よりも多くない範囲で、前記実際に採用する待機タイミングを決定することを特徴とする演奏支援装置の制御方法。
  11. 演奏データにおける演奏ガイドの対象とする対象区間における音符に、演奏ガイドを止めてユーザによる演奏入力を待機する待機処理を行う待機タイミングの候補を複数設定する候補設定手段と、
    前記対象区間について演奏ガイドの複数の実行段階を設定する段階設定手段と、
    前記段階設定手段により設定された実行段階のそれぞれにおいて実際に採用する待機タイミングを、前記候補設定手段により設定された待機タイミングの候補の中から決定するタイミング決定手段と、
    前記対象区間の演奏ガイドの実行段階を順番に実行すると共に、前記実行段階のそれぞれにおいて、前記タイミング決定手段により決定された待機タイミングで前記待機処理を実行するよう制御する制御手段と、を有することを特徴とする演奏支援装置。
  12. 演奏支援装置の制御方法であって、
    演奏データにおける演奏ガイドの対象とする対象区間における音符に、演奏ガイドを止めてユーザによる演奏入力を待機する待機処理を行う待機タイミングの候補を複数設定する候補設定ステップと、
    前記対象区間について演奏ガイドの複数の実行段階を設定する段階設定ステップと、
    前記段階設定ステップにより設定された実行段階のそれぞれにおいて実際に採用する待機タイミングを、前記候補設定ステップにより設定された待機タイミングの候補の中から決定するタイミング決定ステップと、
    前記対象区間の演奏ガイドの実行段階を順番に実行すると共に、前記実行段階のそれぞれにおいて、前記タイミング決定ステップにより決定された待機タイミングで前記待機処理を実行するよう制御する制御ステップと、を有することを特徴とする演奏支援装置の制御方法。
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