JP6668668B2 - 免震装置 - Google Patents

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本発明は、建築物等の構造物を支持し、地震時の振動を吸収する免震装置に関する。
従来、構造物と基礎との間に、地震等の振動を吸収する免震装置を設け、構造物に伝達する振動を低減することがある。この免震装置には、弾性体であるゴムと高剛性の金属板とを積層した積層ゴムと、積層ゴムの両面のフランジプレートとを備えた積層ゴムアイソレータが用いられていることがある。
このような免震装置を用いて支持される構造物においては、地震時には、軸組は変形せずに構造物全体が浮き上がるロッキング現象が発生する(例えば、特許文献1参照。)。そこで、特許文献1に記載の技術においては、基礎又は構造物に設けられたベースプレートに凹部を形成し、この凹部に、積層ゴムアイソレータのフランジ部を嵌入させる。これにより、積層ゴムアイソレータの浮き上がりを回避している。
特開2003−227545号公報
上述した積層ゴムアイソレータのフランジプレートの外周には、複数の貫通孔が離散して設けられている。そして、これら貫通孔を挿通した取付ボルトによって、積層ゴムアイソレータは、構造物や基礎に固定される。しかしながら、積層ゴムアイソレータが浮き上がった場合には、この近傍における取付ボルトに作用する軸力が増大することがある。
図5には、浮き上がった場合における積層ゴムアイソレータの固定面の端部の拡大図を示している。
基礎95の上に載置された積層ゴムアイソレータは、積層ゴム91と、この積層ゴム91の両面に備えられたフランジプレート92とを備えている。フランジプレート92には、複数の貫通孔92aが同一円周上に離散して形成されている。この貫通孔92aには、基礎95に螺合する取付ボルトB1が貫通している。
積層ゴムアイソレータが浮き上がった場合には、フランジプレート92と基礎95との接触点E0を固定点として、取付ボルトB1に、てこ反力(軸力)が作用する。ここで、フランジプレート92と積層ゴム91との接続部に力P1が作用する場合、取付ボルトB1に作用するてこ反力P2は、接触点E0からの距離A1,A2に比例した値となる。従って、取付ボルトB1に作用するてこ反力P2が大きくなる場合には、このてこ反力P2を考慮して、取付ボルトB1を設計する必要があった。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされ、その目的は、積層ゴムアイソレータを固定する取付ボルトに作用する軸力を低減することができる免震装置を提供することにある。
上記課題を解決するための免震装置は、構造物と基礎との間に設ける免震装置であって、構造物及び基礎の固定部にそれぞれ固定されるフランジプレートと、前記フランジプレートの間に接合された積層ゴムとを備え、前記フランジプレートは、前記固定部に固定する取付ボルトを挿通する貫通孔を有し、前記フランジプレートの周縁部において、前記構造物及び基礎の少なくとも一方の前記固定部から離間させた空間を設ける。これにより、積層ゴムが浮き上がっても、フランジプレートの周縁部が固定部に強く圧接しないため、てこ反力による取付ボルトの軸力を低減することができる。
上記免震装置においては、前記フランジプレートは、前記固定部側の端部を、前記周縁部よりも、中心側に位置させることにより、前記空間を設けることが好ましい。これにより、フランジの形状を変更することによって、フランジプレートの周縁部において、少なくとも一方の固定部から離間させた空間を設けることができる。
上記免震装置においては、前記フランジプレートと前記固定部との間に配置されるスペーサを備え、前記スペーサの前記固定部側の端部を、前記周縁部よりも、中心側に位置させることにより、前記空間を設けることが好ましい。これにより、積層ゴムアイソレータと固定部との間にスペーサを配置することによって、フランジプレートの周縁部において、少なくとも一方の固定部から離間させた空間を設けることができる。
上記免震装置においては、前記固定部の前記フランジプレート側に配置されるベースプレートを備え、前記ベースプレートを、前記固定部側の端部を、前記周縁部よりも、中心側に位置させることにより、前記空間を設けることが好ましい。これにより、ベースプレートの形状を変更することによって、フランジプレートの周縁部において、少なくとも一方の固定部から離間させた空間を設けることができる。
上記免震装置においては、前記空間を、前記貫通孔の配置位置よりも前記フランジプレートの中心側から、前記周縁部まで設けることが好ましい。これにより、取付ボルトの軸力を更に低減することができる。
上記免震装置においては、前記固定部の前記フランジプレート側に配置されるベースプレートを備え、前記ベースプレートと前記フランジプレートとの間には、シアコッタを設けることが好ましい。空間を設けることにより取付ボルトの曲げ応力が大きくなることを、シアコッタに負担させて回避することができる。
上記課題を解決するための積層ゴムアイソレータは、取付ボルトを挿通する貫通孔を有したフランジプレートと、前記フランジプレートの間に接合された積層ゴムとを備えた積層ゴムアイソレータであって、前記フランジプレートの端面における外径を、前記フランジプレートの前記積層ゴム側の外径よりも小さくしている。これにより、積層ゴムアイソレータの端部が浮き上がっても、フランジプレートの周縁部が固定部に強く圧接しないため、てこ反力による取付ボルトの軸力を低減することができる。
本発明によれば、積層ゴムアイソレータを固定する取付ボルトに作用するてこ反力を低減することができる。
第1の実施形態における免震装置を示す図であり、(a)は正面図、(b)は(a)における矢印方向から見たb−b線断面図、(c)は要部の拡大図、(d)は(c)の積層ゴムアイソレータが浮き上がった状態を示す説明図。 第2の実施形態における免震装置を示す図であり、(a)は正面図、(b)は要部の拡大図。 第3の実施形態における免震装置の要部の拡大図。 変更例における免震装置を示す図であり、(a)はスペーサとシアコッタとを兼用した構造、(b)はテーパが形成された構造、(c)は空間に吸収部材が配置された構造、(d)は空隙の外周にカバーを設けた構造、(e)は空隙の外周にシーリング部材を配置した構成を示す。 従来の取付ボルトに作用する力の関係を示す図。
以下、図1を用いて、免震装置及び積層ゴムアイソレータを具体化した第1の実施形態を説明する。
図1(a)は免震装置の側面図である。また、図1(b)は、図1(a)における矢印方向から見たb−b線断面図である。
図1(a)に示すように、本実施形態の免震装置10は、基礎11と、建物等の構造物12との間に配置される。
基礎11の上部には、上方に開口した凹部11aが設けられている。そして、この凹部11a内には、ベースプレート13が設けられている。ベースプレート13の中央部には、水平断面が円形状の凹部13aが形成されている。この凹部13aは、上方に開口している。
構造物12の下部には、下方に開口した凹部12aが設けられている。そして、この凹部12a内には、ベースプレート14が設けられている。ベースプレート14の中央部には、水平断面が円形状の凹部14aが形成されている。この凹部14aは、下方に開口している。
免震装置10は、積層ゴム21、フランジプレート23,24を備えた積層ゴムアイソレータ20を有している。積層ゴム21は円筒形状を有している。そして、この積層ゴム21の軸方向に、略円板形状のフランジプレート23,24が一体化されている。本実施形態では、フランジプレート23は、積層ゴム21の下方に設けられ、フランジプレート24は、積層ゴム21の上方に設けられている。
積層ゴム21は、円板形状の金属板とゴムとを積層して構成されている。
本実施形態の免震装置10は、上下対称の形状となっており、フランジプレート23とフランジプレート24とは、上下を反転させた形状を有している。
フランジプレート23の中央部には、フランジプレート23が固定される基礎11側(ベースプレート13側)の面(上面)において、凹部23aが形成されている。この凹部23aは、下方に開口しており、水平断面が円形状を有している。そして、凹部23aは、ベースプレート13の凹部13aと整合されている。凹部13a,23aによって区画される空間には、シアコッタ15が配置されている。
また、フランジプレート24の中央部には、免震装置10が固定される構造物12側(ベースプレート14側)の面(上面)において、凹部24aが形成されている。そして、凹部24aは、ベースプレート14の凹部14aと整合されている。凹部14a,24aによって区画される空間には、シアコッタ16が配置されている。
図1(c)は、フランジプレート23の周縁部における要部の拡大断面図である。本実施形態のフランジプレート23には、基礎11側の端部が縮径した段差が設けられている。具体的には、フランジプレート23のベースプレート13側(下側)には、径が小さい小径部23cが形成されている。このため、フランジプレート23の接触面(被固定面)を、ベースプレート13の固定面に当接した場合には、フランジプレート23の大径部の周縁部において、ベースプレート13との間に、空間S1が形成される。この空間S1の高さは、この小径部23cの厚さL1(数mm程度)に一致する。
本実施形態では、上述したように免震装置10は上下対称の形状であるため、フランジプレート24は上下反転した構成となり、これの図示については省略する。具体的には、フランジプレート24のベースプレート14側(上側)には、径が小さい小径部が形成されている。このため、フランジプレート24の接触面(被固定面)を、ベースプレート14の固定面に当接した場合には、フランジプレート24の大径部の周縁部とベースプレート14との間に、空間S1が形成される。
また、図1(b)に示すように、フランジプレート23の大径部の周縁部には、同一円周CL上に、複数の貫通孔Bhが離間して形成されている。各貫通孔Bhには、図1(a)に示した取付ボルトB1が挿入される。本実施形態では、各取付ボルトB1は、貫通孔Bh及び空間S1を貫通して、ベースプレート13及び基礎11に螺合する。また、フランジプレート24にも、同様に、取付ボルトB1が貫通する複数の貫通孔Bhが離間して形成されている。これら取付ボルトB1は、それぞれ、貫通孔Bh及び空間S1を貫通して、ベースプレート14及び構造物12に螺合する。従って、複数の取付ボルトB1によって、積層ゴムアイソレータ20は、ベースプレート13,14に固定されている。
次に、図1(d)を用いて、本実施形態の免震装置10の作用について説明する。図1(d)は、ロッキング時のフランジプレート23の周縁部における要部の拡大断面図である。
地震等の振動が基礎11に加わった場合、積層ゴムアイソレータ20の積層ゴム21によって、この振動が減衰される。このため、構造物12には、大きな振動が伝達されず、構造物12内に設置された家具等の転倒が抑制される。
また、図1(d)に示すように、ロッキングが発生した場合、積層ゴムアイソレータ20が浮き上がることになる。この場合、フランジプレート23,24の周縁部には、空隙があり、ベースプレート13,14に圧接されない。このため、ロッキング現象に起因した取付ボルトB1に作用するてこ反力(軸力)を低減できる。
本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)本実施形態では、免震装置10は、フランジプレート23,24を有する積層ゴムアイソレータ20を備える。フランジプレート23のベースプレート13側(下側)には、径が小さい小径部23cが形成されている。更に、フランジプレート23は、大径部の周縁部において、ベースプレート13との間に、空間S1が設けられている。これにより、取付ボルトB1によって積層ゴムアイソレータ20を固定することができ、取付ボルトB1を固定するフランジプレート23,24の周縁部が、ベースプレート13,14から浮いた状態となるので、てこ反力による取付ボルトB1に作用する軸力を低減することができる。
(2)本実施形態では、積層ゴムアイソレータ20は、貫通孔Bhが形成された大径部よりも径が小さい小径部23cのフランジプレート23を有している。これにより、積層ゴムアイソレータ20を基礎11に固定するだけで、フランジプレート23の周縁部において、空間S1を形成することができる。
(3)本実施形態では、フランジプレート23は、その小径部23cが、貫通孔Bhが配置される同一円周CLの径よりも小さくなるように形成されている。すなわち、空間S1は、円周CLの位置よりもフランジプレート23の中心側から、フランジプレート23の周縁部まで設けられている。これにより、取付ボルトB1の軸力を更に低減することができる。
(4)本実施形態では、凹部23a,24aと凹部13a,14aとの間に、シアコッタ15,16が配置されている。空間S1を設けることにより取付ボルトB1の曲げ応力が大きくなることを、シアコッタ15,16に負担させて回避することができる。
(第2の実施形態)
次に、図2を用いて、免震装置を具体化した第2の実施形態を説明する。本実施形態は、第1の実施形態の積層ゴムアイソレータ20のフランジの構成を変更し、フランジとベースプレートとの間にスペーサを配置することにより空間を形成した構成である。本実施形態において、上記実施形態と同様な部分については、同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図2(a)は、本実施形態における免震装置30の全体図であり、図2(b)は、図2(a)の要部の拡大断面図である。
図2(a)に示すように、本実施形態の免震装置30は、積層ゴムアイソレータ40と、円筒形状のスペーサ35,36とを備えている。
積層ゴムアイソレータ40は、円筒形状をした積層ゴム21と、この積層ゴム21の軸方向の両面(上下の面)に一体形成されたフランジプレート43,44とを備えている。本実施形態のフランジプレート43,44は、段差のない円板形状を有している。フランジプレート43は、基礎11側の面の中央部に、水平断面が円形状の凹部43aが形成されている。また、フランジプレート44は、構造物12側の面の中央部に、水平断面が円形状の凹部44aが形成されている。これら凹部43a,44aは、対応するベースプレート13,14の凹部13a,14a及びスペーサ35,36の貫通孔と整合し、空間を区画している。この空間には、シアコッタ15,16が配置される。
更に、積層ゴムアイソレータ40は、上記第1実施形態と同様に、フランジプレート43,44において同一円周上に、複数の貫通孔Bhが離間して形成されている。各貫通孔Bhには、取付ボルトB1が挿入されている。本実施形態では、各取付ボルトB1は、貫通孔Bh及び空間S2を通過して、ベースプレート13及び基礎11、ベースプレート14及び構造物12に螺合している。
スペーサ35は、ベースプレート13と、積層ゴムアイソレータ40との間に配置されている。スペーサ36は、ベースプレート14と、積層ゴムアイソレータ40との間に配置されている。本実施形態では、数mm程度の厚さを有する各スペーサ35,36を用いる。
図2(b)は、フランジプレート43の周縁部における要部の拡大断面図である。フランジプレート44は、フランジプレート43と上下反転した構成をしている。このため、フランジプレート44の説明については、省略する。
各スペーサ35の外径を、積層ゴムアイソレータ40のフランジプレート43の外径よりも小さくしておく。本実施形態においては、スペーサ35の外径を、フランジプレート23の貫通孔Bhが形成されている同一円周の直径よりも小さくする。このため、フランジプレート43の接触面(被固定面)を、ベースプレート13の固定面に当接した場合には、フランジプレート43の大径部の周縁部とベースプレート13との間に、空間S2が形成される。この空間S2の高さは、スペーサ35の厚さに一致する。
本実施形態によれば、上記(1)、(3)、(4)に記載の効果と同様の効果に加えて、以下のような効果を得ることができる。
(5)本実施形態の免震装置10は、積層ゴムアイソレータ40とベースプレート13,14との間に、スペーサ35,36を配置する。このスペーサ35,36によって、フランジプレート43,44の大径部の周縁部において、空間S2を形成する。これにより、従来の積層ゴムアイソレータ40及びベースプレート13,14を用いて、フランジプレート43,44の周縁部において、空間S2を形成することができる。
(第3の実施形態)
次に、図3を用いて、免震装置を具体化した第3の実施形態を説明する。本実施形態は、第2の実施形態の免震装置のベースプレートの構造を変更して空間を形成した構成である。本実施形態において、上記実施形態と同様な部分については、同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図3は、本実施形態における免震装置50の要部であるベースプレート53の拡大断面図である。
本実施形態の免震装置は、上記第2の実施形態の積層ゴムアイソレータを用いる。
また、本実施形態においては、基礎11の凹部11a内に、ベースプレート53が設けられている。更に、ベースプレート53には、積層ゴム21側の端部が縮径した段差が設けられている。具体的には、ベースプレート53のフランジプレート43側(上側)には、径が小さい小径部53aが形成されている。このため、このベースプレート53の固定面(上面)に、積層ゴムアイソレータのフランジプレート43の接触面(被固定面)を当接した場合には、フランジプレート43と、ベースプレート53の大径部の周縁部との間に、空間S3が形成される。この空間S3の高さは、この小径部53aの厚さ(数mm程度)に一致する。
本実施形態によれば、上記(1)、(3)、(4)に記載の効果と同様の効果に加えて、以下のような効果を得ることができる。
(6)本実施形態では、免震装置10は、積層ゴム21側の径が小さい小径部53aを有するベースプレート53を基礎11に設けた。これにより、ベースプレート53を、基礎11との間に取り付けるだけで、フランジプレート43の周縁部において空間S3を形成することができる。
また、上記各実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記第2の実施形態においては、積層ゴムアイソレータ40と各ベースプレート(13,14)との間に、スペーサ35,36を設けた。このスペーサ35,36をシアコッタと一体化してもよい。
ここでは、図4(a)に示すように、スペーサ35の外径とほぼ同じ外径を有するシアコッタ45を用いる。これにより、スペーサを省略して、フランジプレート43の周縁部において空間S4を形成することができる。
・上記第1実施形態においては、積層ゴムアイソレータ20のフランジプレート23の形状によって、空間S1を形成した。また、上記第2実施形態においては、積層ゴムアイソレータ40とベースプレート13,14の間にスペーサ35,36を配置して、空間S2を形成した。また、上記第3実施形態においては、ベースプレート53の形状によって、空間S3を形成した。形成される空間は、フランジ、スペーサ及びベースプレートの1つによって形成される場合に限られず、これらの構成を組み合わせて形成してもよい。
・上記各実施形態においては、フランジプレート23,24やベースプレート53に、段差を設けて、空間を形成するための部分を形成した。空間を形成するための構成は、これに限定されず、例えば、段差の代わりに、テーパ形状を設けてもよい。例えば、図4(b)に示すように、上記第1の実施形態における小径部23cの代わりに、テーパ部63tを形成したフランジプレート63を用いて空間S5を設けてもよい。また、上記第2の実施形態におけるスペーサ35,36の外形状を、ベースプレート13,14側が縮径となるようなテーパ形状で形成してもよい。更に、上記第3の実施形態におけるベースプレート53の小径部53aを、フランジプレート43側が縮径となるようなテーパ形状で形成してもよい。
・上記各実施形態及び変更例においては、積層ゴムアイソレータと基礎(又は構造物)との間に空間S1〜S5を形成した。この空間S1〜S5に、力を吸収する部材を配置してもよい。例えば、図4(c)に示すように、上記第1の実施形態におけるフランジプレート23の小径部23cの外周に、環状のゴムやスポンジ等の吸収部材70を配置する。この場合、吸収部材70の外径が、フランジプレート23の大径部の外径よりも小さいほうが好ましい。これにより、空間への埃など異物の侵入を抑制することができる。
・上記各実施形態においては、積層ゴムアイソレータと基礎(又は構造物)との間に形成した空間S1〜S5は、外部に露出させた。これに加えて、空間S1〜S5の開口部を被覆する被覆部材を設けてもよい。
例えば、図4(d)に示すように、空間S1の開口部を塞ぐように、環状のカバー71を設けてもよい。また、図4(e)に示すように、空間S1の開口部を、形状変化自在なパテ状のシーリング部材72によって塞いでもよい。空間の開口部を塞ぐことにより、空間への粉塵等の混入を抑制することができる。
・上記各実施形態及び他の実施形態においては、積層ゴムアイソレータと構造物との間、積層ゴムアイソレータと基礎との間に、空間S1〜S5を設けた。空間S1〜S5は、積層ゴムアイソレータの片方側のみであってもよい。また、上記実施形態においては、基礎及び構造物のそれぞれに、ベースプレートを配置する凹部を設けた。基礎や構造物に凹部を形成せずに、基礎や構造物の上に、ベースプレートを載置してもよい。更に、ベースプレートを省略して、基礎や構造物の上に、直接、積層ゴムアイソレータを配置してもよい。
B1…取付ボルト、Bh…貫通孔、S1,S2,S3,S4,S5…空間、10,30,50…免震装置、11…基礎、11a,12a,13a,14a,23a,24a,43a,44a…凹部、12…構造物、13,14,53…ベースプレート、15,16,45…シアコッタ、20,40…積層ゴムアイソレータ、21…積層ゴム、23,24,43,44,63…フランジプレート、23c,53a…小径部、35,36…スペーサ、63t…テーパ部、70…吸収部材、71…カバー、72…シーリング部材。

Claims (6)

  1. 構造物と基礎との間に設ける免震装置であって、
    構造物及び基礎の固定部にそれぞれ固定されるフランジプレートと、
    前記フランジプレートの間に接合された積層ゴムと
    前記固定部の前記フランジプレート側に配置されるベースプレートとを備え、
    前記フランジプレートは、前記固定部に固定する取付ボルトを挿通する貫通孔を有し、
    前記フランジプレートの周縁部の側端面が、平面視で、前記ベースプレートの周縁部の端面より内側に位置するように、前記フランジプレートを形成し、
    前記貫通孔より外側の領域において、前記フランジプレートが前記ベースプレートに接触しない空間を、前記フランジプレートと前記ベースプレートとの間に設けたことを特徴とする免震装置。
  2. 前記フランジプレートは、
    前記フランジプレートの前記固定部側の側端部が、前記貫通孔よりも外側に位置し、
    前記貫通孔よりも中心側において、前記固定部と反対側に突出する突出部を備え、
    前記突出部によって、前記空間を設けることを特徴とする請求項1に記載の免震装置。
  3. 前記フランジプレートと前記固定部との間に配置されるスペーサを備え、
    前記スペーサを前記貫通孔よりも中心側に配置することにより、前記空間を設けることを特徴とする請求項に記載の免震装置。
  4. 前記ベースプレートは、前記貫通孔よりも中心側において前記固定部から突出する突出部を備え、
    前記突出部によって、前記空間を設けることを特徴とする請求項1に記載の免震装置。
  5. 前記空間を、前記貫通孔の配置位置よりも前記フランジプレートの中心側から、前記周縁部まで設けることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の免震装置。
  6. 前記固定部の前記フランジプレート側に配置されるベースプレートを備え、
    前記ベースプレートと前記フランジプレートとの間には、シアコッタを設けることを特
    徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の免震装置。
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