JP6667814B2 - 携帯電子機器用スタンド - Google Patents

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Description

本発明は、携帯電子機器用スタンドに関し、特に、電力を必要としない携帯電子機器用スタンドに関する。
従来、携帯電子機器から出力された音波のサウンドホールを備えた携帯電子機器用スタンドが知られている(例えば、特許文献1)。
特開2015−9516
特許文献1に示す携帯電子機器用スタンドは、携帯電子機器から出力される音を拡音する構造を有するものの、携帯電子機器において再生される動画をより楽しむことができる構造ではない。
また、特許文献1に示す携帯電子機器用スタンドは、携帯電子機器から出力される音を音波路に導くためのサウンドホールが必要となるため、サウンドホールの位置をスマートフォンのスピーカーの位置に合せる必要があり汎用性の低下や製造コストが高くなるという問題もある。
本発明はこのようなことに鑑みなされたものであり、本発明の課題は、携帯電子機器において再生される動画や音楽をより楽しむことができ、さらに、汎用性の向上や製造コストを低くすることができる携帯電子機器用スタンドを提供することである。
上記目的は、板状部材(10)の後面に板状部材(20)を貼り合せてなり、映像面とスピーカーを備えた所定の大きさの携帯電子機器の全体を収容可能な収容空間(17)が設けられ、
前記板状部材(10)の前面には、携帯電子機器のスピーカーから出力された音を前方に向ける音用開口部(11a、11b)と携帯電子機器の映像面が露出する映像面用開口部(13)が設けられ、
前記収容空間(17)と前記音用開口部(11a、11b)は連通し、
前記収容空間(17)に携帯電子機器を収容した状態で、前記映像面用開口部(13)を介して携帯電子機器の映像面が視認可能になる、携帯電子機器用スタンド(1)、によって達成される。
また、上記目的は、端面に、前記収容空間に携帯電子機器を出し入れ可能とする開口部(15)が設けられる、上記に記載の携帯電子機器用スタンド(1)、によって達成される。
また、上記目的は、板状部材(10)と第二の板状部材(20)は、異なる種類の木材で構成される、上記に記載の携帯電子機器用スタンド(1)、によっても達成される。
本発明によれば、携帯電子機器において再生される動画を楽しむことができつつも汎用性の向上や製造コストを低くすることが可能な携帯電子機器用スタンドを提供できる。
本発明の実施形態による携帯電子機器用スタンド1を説明する図である。 本発明の実施形態による携帯電子機器用スタンド1の分解図である。 本発明の実施形態による携帯電子機器用スタンド1の設置角度を調整可能な角度調整スタンド100を説明する図である。 本発明の実施形態による携帯電子機器用スタンド1の設置角度を調整可能な角度調整スタンド100を説明する図である。 本発明の実施形態による携帯電子機器用スタンド1の設置角度を調整可能な角度調整スタンド100を説明する図である。
以下、図1〜図5を用いて、本発明の実施形態の携帯電子機器用スタンド1及び角度調整スタンド100を説明する。なお、以下の全ての図面においては、理解を容易にするため、各構成要素の寸法や比率などは適宜異ならせて図示している。
図1は、本発明の実施形態による携帯電子機器用スタンド1及び角度調整スタンド100の外観図である。図1(a)は、携帯電子機器用スタンド1を角度調整スタンド100に載置した状態を右斜上前方から見た外観斜視図であり、図1(b)は、携帯電子機器用スタンド1を角度調整スタンド100に載置した状態を右上後方から見た外観斜視図である。
携帯電子機器用スタンド1は、略直方体の板状部材10と略直方体の板状部材20で構成され、板状部材10の後面に板状部材20の前面を接着剤等で貼り合わせることで形成される。板状部材10及び板状部材20には、木材が用いられる。好ましくは、無垢材が用いられるのがよいが、集成材を用いてもよいし、木材以外の材料(例えば、金属や合成樹脂)を用いてもよい。また、板状部材10と板状部材20の木材の種類を異ならせてもよい。例えば、開口部などの加工が必要となる板状部材10には、加工のしやすい無垢材や集成材を用い、開口部などの加工を必要としない板状部材20には、重硬な無垢材や集成材を用いてもよいし、その反対であってもよい。また、板状部材10や板状部材20に木材や金属や合成樹脂を組み合わせてもよい。また、板状部材10や板状部材20は、略立方体の板状部材であってもよいし、少なくとも一つの面が略半球体や半楕円体となる板状部材であってもよい。
板状部材10の前面の中央部に、開口部13、13aが設けられる。開口部13、13aは、スマートフォンや携帯情報端末等の携帯電子機器の映像面とホームボタンの形状や位置にあわせて設けられる。開口部13の左上方に開口部11aが設けられ、開口部13の右上方に開口部11bが設けられる。開口部11a、11bは、携帯電子機器から出力された音波の方向を前方に向けるための開口部である。本実施の形態においては、開口部11a、11bを形成する壁面は、板状部材10の前面に対して垂直な方向に延在しているが、前方に向けて広がるように傾斜してもよいし、前方に向けて狭まるように傾斜してもよい。また、所定の位置(例えば、前方1mの位置)に向けて音波を集めるように傾斜させてもよい。
携帯電子機器用スタンド1の上端には、携帯電子機器を出し入れするための開口部15が設けられる。開口部15は、板状部材10を上端から見て凹状に形成することで設けられる。また、携帯電子機器用スタンド1の左端には、携帯電子機器に電力を供給するコードを出し入れするための開口部14が設けられ、携帯電子機器用スタンド1の下端には、携帯電子機器のボリュームや電源ボタンを操作するための開口部16が設けられる。なお、開口部15には、収容した携帯電子機器が容易に飛び出さないようにするためのストッパー機構が備えられてもよいし、板状部材20の前面に少なくとも一つの板バネを設けることで、携帯電子機器
次いで、図2を用いて、携帯電子機器用スタンド1の内部構造を説明する。図2(a)は、板状部材10を後方から見た外観図であり、図2(b)は、板状部材20を前方から見た外観図である。図1(b)及び図2(b)に示すように、板状部材20には音道や開口部等が設けられていない。携帯電子機器用スタンド1の内部に携帯電子機器の全体を覆い収容する構造であるため、板状部材20に音道を設けなくても携帯電子機器から出力された音波が効率的に前方に向けて反射され、かつ後述する収容空間17や連通空間17a、17bや音響空間17c、17d、及び開口部11a、11bを介して前方に拡音あるいは集音されるからである。
図2(a)における点線部分は、スマートフォン200の収容領域である収容空間17の領域を示している。図2に示すように板状部材10の中央領域を切削加工することで区画形成し、板状部材10と板状部材20を貼り合わせることで収容空間17、連通空間17a、17b、音響空間17c、17dが形成される。収容空間17の右上方に開口部11bを形成するための貫通孔が設けられ、収容空間17の左上方に開口部11aを形成するための貫通孔が設けられる。収容空間17の左右隣りに形成される連通空間17a、17bは、収容空間17と開口部11a、11bを連通させるための空間である。収容空間17の前方には開口部13を形成するための貫通孔が設けられる。また、収容空間17及び開口部13の大きさや形状や位置は、一般的に販売されている映像面とスピーカーを備えた携帯電子機器(例えば、特定機種のスマートフォン)に併せて形成されてもよい。
連通空間17aの左隣りに形成される音響空間17c及び連通空間17bの右隣りに形成される音響空間17dは、音の共鳴を起こすための空間である。音響空間17cは、開口部11aの下方に設けられ、連通空間17aを介して開口部11aと連通する。同様に、音響空間17dは、開口部11bの下方に設けられ、連通空間17bを介して開口部11bと連通する。また、開口部11a、11bと連通空間17a、17bとの接続面17e、17fを小さくしている(具体的には、接続面17e、17fの縦の長さを開口部11aの周囲の長さを1とした場合に1/3〜1/15となるようにする)。このように、スマートフォン200から出力された音波が開口部11a、11bに到達し難くすることで音響効果を高めている。また、外部から音響空間17c、17dに様々な形状をした木片を設置することで音響空間17c、17dの形や大きさを変更可能にし、音響をアレンジ可能とするようにしてもよい。
開口部13は、収容するスマートフォン200の映像面と略同じ大きさとすることで、スマートフォン200の下端部や上端部に設けられたスピーカーの大部分が板状部材10によって覆われるようにする。このようにすることで、効率的に、スマートフォン200のスピーカーから出力された音が板状部材10と板状部材20を反射し、連通空間17a、17bや音響空間17c、17d、及び開口部11a、11bを介して、前方に向けて拡音や集音される。
図3を用いて角度調整スタンド100を説明する。角度調整スタンド100は、携帯電子機器用スタンド1の設置角度を調整するためのスタンドである。図3(a)は、角度調整スタンド100を右上前方から見た外観斜視図であり、図3(b)は、角度調整スタンド100の右側面図である。角度調整スタンド100は、略正方形の板状をした土台103と略直方体形状をした台101と棒形状をした調整棒105a〜105dとを備え、土台103の上面に台101と調整棒105a〜105dが設けられる。
図3(b)に示すように、調整棒105a、105cの高さと調整棒105b、105dの高さを異ならせている。また、調整棒105aと調整棒105bの間隔と調整棒105bと調整棒105cの間隔を略同一にし、調整棒105cと調整棒105dの間隔を狭くしている。このように調整棒105a〜105dを配置することで、携帯電子機器用スタンド1を少なくとも6段階において角度調整が可能となる。
図4は、角度調整スタンド100に携帯電子機器用スタンド1を設置した状態の右側面図である。図4(a)は、携帯電子機器用スタンド1のスタンダードの状態を示している。調整棒105c、105dに携帯電子機器用スタンド1の下端部を載置し、携帯電子機器用スタンド1の後部を台103にもたれかけるように設置している。図4(b)は、携帯電子機器用スタンド1を5段階の角度(スタンダードの状態も含む)で設置した状態を示している。
図5は、角度調整スタンド100を用いて携帯電子機器用スタンド1を斜め下方向に向けて設置した状態を示している。図5(a)は、角度調整スタンド100に携帯電子機器用スタンド1を設置した状態を右上後方から見た外観斜視図である。図5(b)は、角度調整スタンド100に携帯電子機器用スタンド1を設置した状態の右側面図である。図5に示すように、携帯電子機器用スタンド1を斜め下方向に向けて設置するために、コの字状に形成された引っかけ部110と紐111を用いる。なお、角度調整スタンド100は、携帯電子機器用スタンド1に用いないで、直接的にスマートフォン等の携帯電子機器の設置角度を調整するために用いてもよい。
このように、本発明の実施形態の携帯電子機器用スタンド1及び角度調整スタンド100によれば、少なくとも以下の効果を奏する。
(1)携帯電子機器用スタンド1は、板状部材10と板状部材20を貼り合わせ、携帯電子機器の全体を収容する収容空間17を内部に設けることで、スピーカーの位置が異なる様々な携帯電子機器に対応可能であり、汎用性が高い。
(2)携帯電子機器用スタンド1は、板状部材10と板状部材20を貼り合わせ、携帯電子機器の全体を収容する収容空間17を内部に設けることで、板状部材20に音道を設けなくても効率的に携帯電子機器から出力された音波を前方に向けることが可能となり、製造コストを低くすることができる。
(3)携帯電子機器用スタンド1は、板状部材10に携帯電子機器の映像面を視認するための開口部13が設けられるため、携帯電子機器において再生される動画をより楽しむことができる(携帯電子機器の映像面の外側の情報が板状部材10によって遮断されるため動画に没入しやすくなる)。
(4)携帯電子機器用スタンド1は、音響空間17c、17dが連通空間17a、17bを介して開口部11a、11bに連通させることや開口部11a、11bと連通空間17a、17bとの接合面を小さくすることで、音響効果を高めている。
(5)携帯電子機器用スタンド1は、携帯電子機器を収容した状態で持ち運びすることができるため、様々な場所に容易に持ち運び、使用することができる(例えば、防水加工を施すことで風呂場での使用、パソコン等の作業を行うデスクでの使用、寝室での使用、野外での使用等)。
(6)携帯電子機器用スタンド1に角度調整スタンド100を用いることで、携帯電子機器の角度が調整可能となるため、使用状態に併せて携帯電子機器で再生される動画や音楽を楽しむことができる。
上述の実施形態は、本発明の好適な一例であるので、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、上述の説明によって不当に限定されるものではない。また、上述の実施形態で説明される構成の全てが本発明の必須の構成要件ではない。また、上述の実施形態で説明される構成は相互に付け足したり組み合わせたりしてもよい。
本発明は、携帯電話機、スマートフォン、音楽再生プレーヤー、タブレット、ノートパソコン等の携帯電子機器用スタンドやAIスピーカー用スタンドにおいて広く利用可能である。
1 携帯電子機器用スタンド
10、20 板状部材
11a、11b、13、13a、14、15、16 開口部
17 収容空間
17a、17b 連通空間
17c、17d 音響空間
17e、17f 接続面
100 角度調整スタンド
101 台
103 土台
105a〜105d 調整棒
110 引っかけ部
111 紐

Claims (3)

  1. 第一の板状部材の後面に第二の板状部材を貼り合せてなり、映像面とスピーカーを備え
    た携帯電子機器の全体を収容可能な収容空間が内部に設けられ、
    前記第一の板状部材の前面には、携帯電子機器のスピーカーから出力された音を前方に
    向ける音用開口部と携帯電子機器の映像面を露出させる映像面用開口部が設けられ、
    前記収容空間と前記音用開口部は連通し、
    前記収容空間に携帯電子機器を収容した状態で、前記映像面用開口部を介して携帯電子
    機器の映像面が視認可能であり、
    端面に、前記収容空間に携帯電子機器を出し入れ可能とする開口部が設けられ、該開口部の長手方向の長さは、前記映像面用開口部の長手方向の長さよりも長い、
    携帯電子機器用スタンド。
  2. 前記第一の板状部材の端面に、前記収容空間に携帯電子機器を出し入れ可能とする前記開口部が設けられ、該開口部は、前記映像面用開口部と隔てられている、請求項1に記載の携帯電子機器用スタンド。
  3. 前記第二の板状部材は、無垢の木材で構成される、請求項1または請求項2に記載の携帯電子機器用スタンド。
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