JP6667223B2 - ポータブルトイレ - Google Patents
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Description
図1は、ポータブルトイレ10の断面図である。ポータブルトイレ10は、図1に示すように、枠体12と、トレイ14と、バケツ16とを備えている。バケツ16には、蓋22が取り付けられている。トレイ14には、便座24と上蓋26とが取り付けられている。また、トレイ14の後部には、ダクト18と、脱臭装置28が取り付けられている。また枠体12には、肘掛け32、33(図2参照)と背もたれ34が取り付けられている。また、枠体12には、脚42、43(図3参照)が取り付けられている。
図2は、枠体12の平面図である。図3は、枠体12の正面図である。図4は、枠体12の左側面図である。枠体12は、木製の部材であり、図2に示すように、前面材12aと、左面材12bと、右面材12cと、後面材12dとを備えている。
枠体12は、トレイ14を予め定められた位置に載置するトレイ載置部50を有している。この実施形態では、トレイ載置部50は、図2に示すように、前面材12aと、左右の支持板12b5,12c5と、第1後面材12d1との各部材の上面に設けられている。
枠体12は、トレイ載置部50に載置されたトレイ14の後部14bの上面に当たる押さえ部を備えているとよい。トレイ14の後部14bの上面に当たる押さえ部として、この実施形態では、後面材12d(ここでは、第1後面材12d1)の上方に押さえ部材12eが配置されている。押さえ部材12eは、図3に示すように、左右の面材12b,12cからそれぞれ内側に突出している。押さえ部材12eは、図1に示すように、トレイ載置部50に載置されたトレイ14の後部14bの上面のすぐ上に配置されている。枠体12に対してトレイ14の前部14aが押し下げられる場合には、トレイ14の後部14bの上面が押さえ部材12eに当たる。このため、トレイ載置部50に載置されたトレイ14の前部14aが押し下げられない。
トレイ14は、樹脂製であり、バケツ16を予め定められた位置に載置するバケツ載置部14cを有している。トレイ14は、枠体12のトレイ載置部50に載置される。トレイ載置部50に載置されたトレイ14の前部14aは、平面視において、枠体12の前面材12aよりも前に出ている。このように、トレイ14が、前面材12aよりも前方に出ているので、前面材12aに尿がかかりにくい。この観点において、トレイ14の前部14aは、前面材12aの最前部12a2(この実施形態では、上部の前縁(図9参照))よりも5mm以上、好ましくは1cm以上、前方に出ているとよい。また、トレイ14が前面材12aによって安定して支持されているには、トレイ14が前面材12aよりも前方に出ている距離は、例えば、8cm以下、好ましくは5cm以下であるとよい。この実施形態では、トレイ14の前部14aは、前面材12aの最前部12a2よりも大凡3cm前方に出ている。また、トレイ14の前面上部は、図9に示すように、前方に向かうにつれて下方に傾斜した傾斜面14dと、傾斜面14dの下縁から後方へ窪む段差14d1とを備えている。この場合、傾斜面14dを伝う尿が、傾斜面14dの下縁から床に落ちやすい。このため、トレイ14の前面を尿が伝う場合でも、枠体12の前面材12aに尿がかかりにくい。また、トレイ14は、バケツ載置部14cに載置されるバケツ16の外側を覆うバケツ収容部14eを備えているとよい。トレイ14が、バケツ16の外側を覆っていることにより、ポータブルトイレ10の外観印象が向上する。
上側部材62は、図6および図7に示すように、バケツ16を予め定められた位置に載置するバケツ載置部14cと、バケツ載置部14cに載置されたバケツ16の周りに延びた受け部62bとを備えている。この実施形態では、トレイ14の上側部材62は、中央部にバケツ16が装着される開口62cを有している。開口62cの周囲には、上方に立ち上がった内壁62dが設けられている。バケツ載置部14cは、内壁62dの上縁に設けられている。当該内壁62dの外周には、窪み62eが設けられている。窪み62eの外周には上方に立ち上がった外壁62fが設けられている。外壁62fには、段差があり、便座24が載置される載置部62gが設けられている。
下側部材64は、図1に示すように、バケツ収容部14eを備えている。この実施形態では、バケツ収容部14eは、バケツ載置部14cに載置されるバケツ16の外側を覆い、かつ、バケツ16の底を囲んでいる。つまり、バケツ16の外周面16aは、トレイ14の下側部材64によって大凡囲まれている。このため、バケツ16の外周面16aを伝うなどして下側部材64の内側に溢れた尿は、バケツ収容部14eによって受けられる。このバケツ収容部14eによって、下側部材64は、いわゆる「汚水受け」として機能する。
この実施形態では、脱臭装置28は、図1に示すように、略直方体の筐体を有している。下側部材64の脱臭装置保持部64mは、下側部材64の後部において、バケツ収容部14eにおける下側部材64の底面64gよりも高い位置に設けられている。下側部材64の脱臭装置保持部64mには、脱臭装置28の筐体に応じた矩形の開口64m1が形成されている。脱臭装置28は、当該開口64m1に上方から装着される。脱臭装置28の筐体の外周面の中間位置には、図11に示すように、突起28aがある。脱臭装置28が下側部材64の矩形の開口64m1に装着された際に、突起28aは、開口64m1の上縁に当たる。開口64m1の左右両側には、図8に示すように、爪64m2が内側に突出している。脱臭装置28は、開口64m1に装着されることによって、下側部材64の脱臭装置保持部64mに予め定められた姿勢で保持される。この実施形態では、下側部材64の脱臭装置保持部64mに保持された脱臭装置28の吸引口28bは、上方に向けられている。
ここで、トレイ14の上縁において、図6では、センサ28dが外された状態が図示されており、図7では脱臭装置28のセンサ28dが取り付けられた状態が図示されている。脱臭装置28は、センサ28d(図7参照)を有している。センサ28dは、脱臭装置本体28cに配線されており、センサ28dで検知された情報は、電気信号として脱臭装置本体28cに送られる。下側部材64の後部の上縁には、図8に示すように、センサ28dが配置されるセンサ配置部64nが設けられている。この実施形態では、センサ配置部64nとして、下側部材64の後部の上縁に矩形の大凡平坦な面が設けられている。センサ配置部64nには、センサ28dのコード28eを装着する溝64n1が設けられている。また、図6に示すように、上側部材62の後部には、切欠き62qが形成されている。当該切欠き62qには、図7に示すように、センサ配置部64nに置かれたセンサ28dが露出する。
ダクト18は、図11、図12および図14に示すように、上側部材62の裏面において、ダクト接続口62nを覆うように装着される。この実施形態では、ダクト18は、入口18aと出口18bとを備えている。入口18aは、ダクト接続口62nに通じる部位である。ダクト18の入口18aは、図11および図12に示すように、ダクト接続口62nを覆っている。ダクト18の入口18aの上縁18a1は、上側部材62のダクト接続口62nの裏面に応じた形状である。ダクト18の上縁18a2は、ダクト接続口62n周りの上側部材62の裏面に応じた形状である。ダクト18の後部は、左右に延びている。出口18bは、脱臭装置28に通じる部位である。ダクト18の出口18bは、ダクト18の入口18aの後方中央部に設けられており、下方に向けて開口している。ダクト18の出口18bは、下側部材64に保持された脱臭装置28の吸引口と上下に接続されるように、上側部材62の予め定められた位置に配置される。
ダクト18は、図11、図14および図15に示すように、入口18aと出口18bとの間に立てられた遮蔽部18cとを備えている。遮蔽部18cは、図14に示すように、ダクト18の中央部において、ダクト18の底部18dから上方に立ち上がった壁である。上側部材62のダクト接続口62nを通じてダクト18の入口18aには、尿が入り込む場合がある。この実施形態では、ダクト18内に、ダクト18の入口18aと出口18bを遮るように遮蔽部18cが設けられている。このため、入口18aからダクト18に入り込んだ尿は、遮蔽部18cによって遮られ、脱臭装置28へ通じる出口18bに付着しにくい。
図14に示すように、ダクト18の後部は、左右両側に延びている。ダクト18の後部では、遮蔽部18c周りの溝18d1の外周に設けられた壁18d2が途切れている。遮蔽部18c周りの溝18d1は、前部中央が高くなっており、左右に沿って徐々に低くなっている。溝18d1は、ダクト18の後部に沿って左右両側に延びている。溝18d1は、左右に向けてそれぞれ低くなっている。当該溝18d1の左右両端には、ドレン孔18eが設けられている。ダクト18の底部18dは、溝18d1に向けて低くなっている。さらに溝18d1は左右両端のドレン孔18eに向けて低くなっている。
12 枠体
12a 前面材
12a1 中央部
12b 左面材
12c 右面材
12d 後面材
12d1 第1後面材
12d2 第2後面材
12e 押さえ部材
12f 装着部
12g センサ載置部
14 トレイ
14a 前部
14b 後部
14c バケツ載置部
14d 傾斜面
14e バケツ収容部
16 バケツ
18 ダクト
18a 入口
18b 出口
18b1 壁
18b2 切り欠き
18b3 壁
18c 遮蔽部
18d 底部
18d1 溝
18d2 壁
18d3 開口
18d4 壁
18e ドレン孔
22 蓋
24 便座
26 上蓋
28 脱臭装置
28a 突起
28b 吸引口
28c 脱臭装置本体
28d センサ
28e コード
50 トレイ載置部
62 上側部材
62n ダクト接続口(吸込口)
62p ダクト取付部
62q 切り欠き
64 下側部材
64A 被載置部
64B 上側部材載置部
64C 壁
64n センサ配置部
Claims (16)
- 枠体と、
トレイと、
バケツと、
ダクトと、
脱臭装置と
を備え、
前記枠体は、
前記トレイを予め定められた位置に載置するトレイ載置部を備え、
前記トレイは、
前記バケツを予め定められた位置に載置するバケツ載置部と、
前記バケツ載置部に載置されたバケツの周りに延びた受け部と、
前記受け部に設けられたダクト接続口と
を備え、
前記ダクトは、
前記ダクト接続口に通じる入口と、
前記脱臭装置に通じる出口と、
前記入口と前記出口との間に立てられた遮蔽部と
を備えた、ポータブルトイレ。 - 前記トレイは、前記ダクトを予め定められた位置に取り付けるダクト取付部を備えている、請求項1に記載されたポータブルトイレ。
- 前記トレイは、
前記トレイ載置部に載置される下側部材と、
前記下側部材の上に載置される上側部材と、
を備えており、
前記トレイの前記ダクト接続口は、前記上側部材の後部に設けられており、
前記トレイの前記バケツ載置部は、前記上側部材に設けられており、
前記ダクトは、
下方に窪んだ底部を有し、
前記ダクトの上縁は、前記上側部材の裏側に沿った形状を有し、
前記上側部材の裏側に沿って配置されており、
前記ダクトの出口は、前記ダクトの前記底部に形成されており、
当該出口の周りに立ち上がった壁を有する、
請求項1に記載されたポータブルトイレ。 - 前記トレイは、
前記トレイ載置部に載置される下側部材と、
前記下側部材の上に載置される上側部材と、
を備えており、
前記トレイの前記ダクト接続口は、前記上側部材の後部に設けられており、
前記トレイの前記バケツ載置部は、前記上側部材に設けられており、
前記下側部材は、
前記上側部材が載置される上側部材載置部と、
前記脱臭装置を保持する脱臭装置保持部と
を有し、
前記ダクトは、
下方に窪んだ底部を有し、かつ、
前記ダクトの上縁は、前記上側部材の裏側に沿った形状を有し、前記上側部材の裏側に沿って配置されており、
前記ダクトと前記上側部材の裏面との間に、前記脱臭装置に通じるダクト空間が形成されている、
請求項1に記載されたポータブルトイレ。 - 前記脱臭装置は、前記脱臭装置保持部に保持された状態において上方に向けられた吸引口を有し、
前記ダクトの出口は、前記ダクトの前記底部に形成されており、
前記ダクトの前記底部の裏面に、前記脱臭装置の吸引口の周りを囲む壁が設けられている、
請求項4に記載されたポータブルトイレ。 - 前記脱臭装置の吸引口の周りを囲む壁には、前記上側部材が前記上側部材載置部から取り外される際に、前記脱臭装置の吸引口に対して相対的に移動する方向とは反対側に切り欠きが設けられている、請求項5に記載されたポータブルトイレ。
- 前記ダクトの出口は、前記ダクトの前記底部に形成されており、
前記ダクト空間において、当該出口の周りに前記ダクトの底部から上方に立ち上がった壁を有している、
請求項4から6までの何れか一項に記載されたポータブルトイレ。 - 前記遮蔽部は、前記ダクト空間において、前記ダクトの底部から上方に立ち上がった壁で構成されている、請求項4から7までの何れか一項に記載されたポータブルトイレ。
- 前記上側部材は、前記ダクトを予め定められた位置に取り付けるダクト取付部を備えており、
前記ダクト取付部は、前記上側部材の裏面に設けられており、
前記上側部材が、前記上側部材載置部に載置された状態で、前記上側部材に保持された前記ダクトの出口と前記脱臭装置の吸引口とが接続されるように構成されている、
請求項4から8までの何れか一項に記載されたポータブルトイレ。 - 前記ダクト取付部は、前記上側部材の後部に設けられており、
前記ダクトは、前記上側部材の裏面において、前記ダクト接続口を覆うように装着されている、請求項9に記載されたポータブルトイレ。 - 前記ダクトの底部は、前記出口から左右両側に前記脱臭装置保持部に保持された前記脱臭装置に対して上下方向に重ならない位置まで延びており、かつ、前記ダクトの左右両側に向けて低くなった溝を有し、前記ダクトの左右両側に向けて低くなった溝の左右両端部にそれぞれドレン孔を有している、請求項4から10までの何れか一項に記載されたポータブルトイレ。
- 前記ダクトの底部は、ドレン孔を備えている、請求項3から10までの何れか一項に記載されたポータブルトイレ。
- 前記ダクトの底部は、前記ドレン孔へ向けて低くなっている、請求項12に記載されたポータブルトイレ。
- 前記下側部材は、前記ドレン孔の下方に延びている、請求項11から13までの何れか一項に記載されたポータブルトイレ。
- 前記上側部材は、前記ダクトを予め定められた位置に取り付けるダクト取付部を備えている、請求項3から8,12および13までの何れか一項に記載されたポータブルトイレ。
- 前記下側部材は、前記ダクトを予め定められた位置に取り付けるダクト取付部を備えている、請求項3から8,12および13までの何れか一項に記載されたポータブルトイレ。
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