JP6665939B2 - スワブ材 - Google Patents

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Description

本発明は、全炭素測定装置に備えられた燃焼管に挿入されるスワブ材に関するものである。
例えば製薬設備などの清浄性評価(洗浄バリデーション)を行う方法として、高速液体クロマトグラフ(HPLC)を用いた方法と、全有機体炭素測定装置(TOC計)を用いた方法とが知られている。TOC計は、無機体炭素測定装置及び全炭素測定装置を備えており、無機体炭素測定装置により測定された無機体炭素(IC:Inorganic Carbon)と、全炭素測定装置により測定された全炭素(TC:Total Carbon)とに基づいて、試料に含まれる全有機体炭素(TOC:Total Organic Carbon)を測定することができる。
特定の物質を検出する場合には、HPLCを用いた方法が適しているが、予測しない物質や不慮のコンタミネーションを幅広く検出する場合には、TOC計を用いた方法が適している。また、TOC計を用いた方法では、測定時間が短いため、スクリーニングに適しているという特長がある。
洗浄後の対象表面から付着物を採取する方法には、大別してリンス法とスワブ法(拭き取り法)とがある。スワブ法では、製薬設備などの対象表面の一定面積をスワブ材で拭き取ることにより、対象表面に付着している付着物(付着残留物)が物理的に採取される。スワブ法により採取した付着物をTOC計で測定する場合、採取した付着物とともにスワブ材を全炭素測定装置の燃焼管に挿入する方法、又は、採取した付着物をスワブ材から純水に抽出して全炭素測定装置の燃焼管に注入する方法を選択することができる。
スワブ材に採取した付着物を純水に抽出する方法では、例えば布又は綿などにより形成されたスワブ材で対象表面を拭き取り、このスワブ材を純水に浸すことにより付着物を抽出する。そして、付着物が抽出された純水を燃焼管に注入し、例えば900℃の温度で加熱することにより、純水を蒸発させて付着物を燃焼させる。このとき発生する二酸化炭素を検出器で検出することにより、その検出結果に基づいて、付着物として採取された物質を検出することができる。
一方、採取した付着物をスワブ材とともに燃焼管に挿入する方法では、例えば不燃性の繊維などにより形成されたスワブ材で対象表面を拭き取り、このスワブ材を燃焼管に挿入する(例えば、下記特許文献1参照)。燃焼管では、採取した付着物は燃焼するが、不燃性のスワブ材は燃焼しない。したがって、付着物の燃焼により発生する二酸化炭素のみが検出器で検出され、その検出結果に基づいて、付着物として採取された物質を検出することができる。この方法では、水に不溶性の付着物でも検出することができるという利点がある。
実用新案登録第3142280号公報
従来のスワブ材としては、上記特許文献1にも記載されているように、例えば石英ガラスクロスなどが用いられている。具体的には、石英ガラスからなる多数の繊維がウェブ状の不織布として成形されたスワブ材が用いられる。このようなスワブ材では、不織布を構成している繊維の先端が表面から突出しやすく、その繊維の先端により対象表面が傷付けられるおそれがある。また、不織布を構成している繊維同士がほぐれやすく、耐久性が低いため、ほつれた繊維によって周囲が汚れやすいという問題もある。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、対象表面から付着物を採取する際に対象表面が傷つきにくく、耐久性が高いスワブ材を提供することを目的とする。
本発明に係るスワブ材は、対象表面を拭き取って付着物を採取し、その採取した付着物とともに全炭素測定装置に備えられた燃焼管に挿入するためのスワブ材であって、耐熱性を有する無機材料により形成された繊維が編み込まれた編状体からなる。
このような構成によれば、スワブ材が編状体からなるため、その編状体を構成している繊維の先端が表面から突出しにくく、繊維同士がほぐれにくい。したがって、対象表面から付着物を採取する際に対象表面が傷つきにくく、耐久性が高い。
また、編状体を構成している繊維が耐熱性を有する無機材料により形成されているため、対象表面を拭き取る前にスワブ材を高温で熱処理して、スワブ材にもともと付着している不純物を除去することができるとともに、燃焼管内での燃焼時にスワブ材自体から二酸化炭素が生じることがない。したがって、対象表面から採取した付着物から生じる二酸化炭素のみを検出することができるため、検出精度を向上することができる。
前記編状体の融点が450℃以上であることが好ましい。
このような構成によれば、少なくとも450℃未満の温度であれば、対象表面を拭き取る前にスワブ材を熱処理したとしても、スワブ材が溶けることがない。したがって、編状体に対する熱処理を効果的に行い、スワブ材にもともと付着している不純物を良好に除去することができる。
前記編状体の端面が折り返されていることが好ましい。
このような構成によれば、編状体の端面が折り返されることにより、編状体を構成している繊維の先端が編状体の端部から突出しにくい。したがって、対象表面から付着物を採取する際に対象表面が傷つきにくい。
本発明によれば、編状体を構成している繊維の先端が表面から突出しにくいため、対象表面から付着物を採取する際に対象表面が傷つきにくい。また、本発明によれば、繊維同士がほぐれにくいため、耐久性が高く、繊維自体が実験を行う環境に散らばることを避けることが可能となる。
本発明の一実施形態に係るスワブ材を用いて分析が行われる全有機体炭素測定装置の構成例を示す図である。 スワブ材の一部を拡大して示した概略図である。 編状体からスワブ材を形成する際の流れを示した概略斜視図である。 編状体からスワブ材を形成する際の流れを示した概略斜視図である。 編状体からスワブ材を形成する際の流れを示した概略斜視図である。
図1は、本発明の一実施形態に係るスワブ材を用いて分析が行われる全有機体炭素測定装置の構成例を示す図である。この全有機体炭素測定装置は、無機体炭素測定装置1及び全炭素測定装置2を備えており、無機体炭素測定装置1により測定された無機体炭素(IC:Inorganic Carbon)と、全炭素測定装置2により測定された全炭素(TC:Total Carbon)とに基づいて、試料に含まれる全有機体炭素(TOC:Total Organic Carbon)を測定することができる。なお、TOCは、TOC=TC−ICの関係式を用いて算出することができる。
無機体炭素測定装置1には、例えば試料を載せた試料ボート101を設置するための試料設置部102と、試料設置部102から挿入された試料ボート101上の試料を加熱するための加熱反応部103と、試料ボート101上の試料に酸溶液を添加するための酸溶液添加部104とが備えられている。試料ボート101は、例えばセラミックにより形成することができるが、これに限らず、耐熱性を有する他の各種材料により形成することが可能である。
試料設置部102には、開閉可能なカバー121が設けられており、当該カバー121を開いた状態で、試料設置部102内に試料ボート101を設置することができる。試料設置部102内に設置された試料ボート101は、試料設置部102に設けられた移動棒122を移動させることにより、加熱反応部103内に挿入することができるようになっている。
加熱反応部103には、例えば横向きに配置された筒状の電気炉131と、当該電気炉131内に配置された硬質ガラス製の反応管132とが備えられている。試料設置部102内から移動棒122により移動される試料ボート101は、加熱反応部103における反応管132内に挿入される。電気炉131の温度は、例えば200℃に設定されており、反応管132内に挿入された試料ボート101上の試料を加熱することができるようになっている。
酸溶液添加部104には、設定された量の酸溶液を自動的に吐出可能なシリンジポンプ141が備えられている。シリンジポンプ141の吐出口は、試料設置部102内に連通している。試料ボート101が試料設置部102内の規定位置に設置され、カバー121が閉じられた状態で、シリンジポンプ141を駆動させることにより、試料ボート101上の試料に酸溶液を添加(滴下)することができる。
上記のようにして試料に酸溶液が添加された後、試料ボート101が加熱反応部103の反応管132内に挿入される。反応管132内に挿入された試料ボート101上の試料は、酸溶液と反応し、試料に含まれる無機体炭素の量に応じた二酸化炭素が生じる。酸溶液としては、不揮発性酸の一例であるリン酸などを用いることができるが、これに限られるものではない。
全炭素測定装置2には、例えば試料を載せた試料ボート201を設置するための試料設置部202と、試料設置部202から挿入された試料ボート201上の試料を燃焼させるための燃焼反応部203とが備えられている。試料ボート201は、例えばセラミックにより形成することができるが、これに限らず、耐熱性を有する他の各種材料により形成することが可能である。
試料設置部202には、開閉可能なカバー221が設けられており、当該カバー221を開いた状態で、試料設置部202内に試料ボート201を設置することができる。試料設置部202内に設置された試料ボート201は、試料設置部202に設けられた移動棒222を移動させることにより、燃焼反応部203内に挿入することができるようになっている。
燃焼反応部203には、例えば横向きに配置された筒状の電気炉231と、当該電気炉231内に配置された石英ガラス製の燃焼管232とが備えられている。試料設置部202内から移動棒222により移動される試料ボート201は、燃焼反応部203における燃焼管232内に挿入される。電気炉231の温度は、例えば900℃に設定されており、燃焼管232内に挿入された試料ボート201上の試料を燃焼させることができるようになっている。
燃焼管232内には、例えば酸化触媒233が充填されている。燃焼管232内に挿入された試料ボート201上の試料に含まれる全炭素成分は、酸化触媒233の作用により酸化され、試料に含まれる全炭素成分の量に応じた二酸化炭素が生じる。試料設置部202内には、支燃ガスとしての機能を兼ねるキャリアガスが供給されるようになっている。燃焼管232内で生じた二酸化炭素は、キャリアガスとともに冷却管204へと送られ、当該冷却管204において冷却された後、ドレンセパレータ3へと送られる。
全炭素測定装置2には、ドレンセパレータ3を介して、上述の無機体炭素測定装置1が直列に接続されている。これにより、全炭素測定装置2に供給されるキャリアガスを、ドレンセパレータ3を介して無機体炭素測定装置1に供給することができるようになっている。無機体炭素測定装置1においては、全炭素測定装置2から送られてくるキャリアガスが試料設置部102内に供給され、当該キャリアガスにより、反応管132内で生じた二酸化炭素をドレンセパレータ3へと送ることができるようになっている。
ドレンセパレータ3には、二酸化炭素を検出するための検出部4が接続されている。検出部4は、例えば赤外線式二酸化炭素検出器により構成することができるが、これに限られるものではない。無機体炭素を測定する際には、無機体炭素測定装置1の反応管132内で試料を反応させることにより生じた二酸化炭素をキャリアガスとともに検出部4へと送り、検出部4で二酸化炭素を検出することにより、試料に含まれる無機体炭素を測定することができる。一方、全炭素を測定する際には、全炭素測定装置2の燃焼管232内で試料を燃焼させることにより生じた二酸化炭素をキャリアガスとともに検出部4へと送り、検出部4で二酸化炭素を検出することにより、試料に含まれる全炭素を測定することができる。
例えば製薬設備などの清浄性評価(洗浄バリデーション)を行う際には、製薬設備などの対象表面の一定面積をスワブ材5で拭き取ることにより、対象表面に付着している付着物(付着残留物)が物理的に採取される。スワブ材5は、図1に示すように、採取した付着物とともに試料ボート201上に載置され、全炭素測定装置2の試料設置部202内に設置される。そして、試料ボート201が移動棒222により移動され、試料ボート201上のスワブ材5が燃焼管232内に挿入されることにより、スワブ材5に採取された試料としての付着物が燃焼管232内で燃焼する。
スワブ材5を使用する際には、対象表面を拭き取る前に、スワブ材5に対する熱処理が行われる。熱処理では、例えば450〜600℃程度の高温でスワブ材5が加熱されることにより、スワブ材5に付着している有機物などの不純物が除去される。このようにして不純物が除去された後のスワブ材5で対象表面を拭き取って付着物を採取し、そのスワブ材5を燃焼管232内で熱処理時よりも高い温度(例えば600℃以上)で燃焼させることにより、採取した付着物から二酸化炭素を生じさせることができる。
図2は、スワブ材5の一部を拡大して示した概略図である。スワブ材5は、多数の繊維51が編み込まれた編状体50からなる。各繊維51は、例えば耐熱性ガラス繊維であり、高珪酸ガラス繊維などの耐熱性を有する無機材料により形成されている。より具体的には、SiOが96%からなる超高温耐熱性の高珪酸ガラス繊維により、各繊維51が形成されている。これにより、各繊維51は、1000℃以上の高温下で長時間連続して使用することができ、熱耐久性、化学的安定性、電気絶縁性に優れている。各繊維51の材料は、耐熱性を有する無機材料であれば特に限定されるものではなく、セラミックなどのガラス以外の材料であってもよいが、柔軟性が高く、水に馴染みやすい材料であることが好ましい。
各繊維51は、縦糸511又は横糸512を構成している。すなわち、編状体50は、複数の縦糸511と複数の横糸512とが互いに直交するように編み込まれることにより形成されている。編状体50は、1本1本の繊維51が編み込まれることにより形成されていてもよいし、複数本の繊維51を束にして、束同士が編み込まれることにより形成されていてもよい。
このように、本実施形態では、スワブ材5が編状体50からなるため、その編状体50を構成している繊維51の先端が表面から突出しにくく、繊維51同士がほぐれにくい。したがって、従来のような不織布として成形されたスワブ材と比較して、対象表面から付着物を採取する際に対象表面が傷つきにくく、耐久性が高い。
また、編状体50を構成している繊維51が耐熱性を有する無機材料により形成されているため、対象表面を拭き取る前にスワブ材5を高温で熱処理して、スワブ材5にもともと付着している不純物を除去することができるとともに、燃焼管232内での燃焼時にスワブ材5自体から二酸化炭素が生じることがない。したがって、対象表面から採取した付着物から生じる二酸化炭素のみを検出することができるため、検出精度を向上することができる。
本実施形態では、編状体50の融点が450℃以上となっている。すなわち、編状体50を構成する各繊維51は、450℃未満の温度では溶けない材料により形成されている。これにより、少なくとも450℃未満の温度であれば、対象表面を拭き取る前にスワブ材5を熱処理したとしても、スワブ材5が溶けることがない。したがって、編状体50に対する熱処理を効果的に行い、スワブ材5にもともと付着している不純物を良好に除去することができる。
図3A〜図3Cは、編状体50からスワブ材5を形成する際の流れを示した概略斜視図である。この例では、図3Aに示すように、各繊維51が編み込まれることにより筒状に形成された編状体50を用いて、図3Cに示すようなスワブ材5が形成される。
図2を用いて説明した通り、編状体50は複数の繊維51が編み込まれることにより形成されている。そのため、図3Aに示す筒状の編状体50は、その周面52からは繊維51の先端が突出しにくいが、端面(切断面)53からは繊維51の先端が突出しやすい場合がある。そこで、本実施形態では、編状体50の端面53が折り返された構成となっている。
具体的には、図3Bに示すように、筒状の編状体50の両端面53が周面52の内側(編状体50内)に折り返されている。編状体50は、軸線方向Dに沿って長尺形状を有しており、その軸線方向Dの両端面53が折り返されることにより、端面53が外部に露出しない状態となっている。図3Aに示す筒状の編状体50は、内径が約8mm、外径が約9.5mm、軸線方向Dの長さが約30mmであり、両端面53からそれぞれ約5mmの位置で折り返される。
両端面53が折り返された編状体50は、図3Cに示すように、両端部の一部が縫い止められる。これにより、編状体50の両端部に止め部54が形成され、編状体50の両端面53が折り返された状態のまま保持されるため、両端面53が外部に露出することがない。編状体50の両端部を縫い止める際に使用する繊維は、例えば編状体50を構成している繊維51と同一である。
止め部54は、編状体50の周面52を径方向に近接させて固定する。これにより、軸線方向Dに沿って見た編状体50の形状が8の字状となっている。この例では、編状体50の両端部に、それぞれ1つずつ止め部54が設けられているが、これに限らず、それぞれ複数の止め部54が設けられていてもよい。
本実施形態では、編状体50の端面53が折り返されることにより、編状体50を構成している繊維51の先端が編状体50の端部から突出しにくい。したがって、対象表面から付着物を採取する際に対象表面が傷つきにくい。
また、筒状の編状体50を用いてスワブ材5を形成した場合、スワブ材5内に端部からピンセットなどの把持具を挿入しやすくなるため、スワブ材5の取り扱いが容易になる。この場合、筒状の編状体50の端部は、図3Cのように止め部54が形成された構成に限らず、止め部54が形成されていない構成であってもよい。さらに、筒状の編状体50を用いてスワブ材5を形成した場合には、編状体50の端面の箇所を減らすことができるため、編状体50を構成している繊維51の先端が表面からさらに突出しにくいという効果がある。
ただし、スワブ材5は、筒状に限らず、帯状、ロープ状(例えば三つ編み状)、ウェブ状などの他の形状からなる編状体50により構成されていてもよい。すなわち、繊維が編み込まれた編状体には、編み方の如何を問わず、繊維を互い違いに組み合わせて一つの形に作り上げるようなあらゆる編み方で編み込まれた編状体が含まれる。この場合、それらの編状体50の端面を折り返すことによりスワブ材5が形成されていてもよい。なお、編状体50の端面が折り返されるのではなく、編状体50の端面から繊維51の先端が突出しないように繊維51が編み込まれた構成であってもよい。
以上の実施形態では、対象表面を拭き取ったスワブ材5が、全有機体炭素測定装置の全炭素測定装置2に備えられた燃焼管232に挿入される場合について説明した。しかし、全炭素測定装置2だけが別個に構成されたり、全炭素測定装置2が無機体炭素測定装置1以外の装置と一体的に構成されたりしている場合であっても、その全炭素測定装置2に備えられた燃焼管232に本発明に係るスワブ材5を挿入して使用することが可能である。
なお、複数の繊維が平行に並べて配置され、それらの端部が縛られるなどして互いに固定されたスワブ材を提供することも可能である。この場合、複数の繊維が平面状に配置されてもよい。このように、複数の繊維の端部が互いに固定されて束ねられることにより、繊維自体が実験を行う環境に散らばることを避けることが可能となる。
1 無機体炭素測定装置
2 全炭素測定装置
3 ドレンセパレータ
4 検出部
5 スワブ材
50 編状体
51 繊維
52 周面
53 端面
54 止め部
201 試料ボート
202 試料設置部
203 燃焼反応部
204 冷却管
232 燃焼管
511 縦糸
512 横糸

Claims (2)

  1. 対象表面を拭き取って付着物を採取し、その採取した付着物とともに全炭素測定装置に備えられた燃焼管に挿入するためのスワブ材であって、
    耐熱性を有する無機材料により形成された繊維が編み込まれた編状体からなり、
    前記編状体の端面が折り返されていることを特徴とするスワブ材。
  2. 前記編状体の融点が450℃以上であることを特徴とする請求項1に記載のスワブ材。
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