JP6665383B2 - 燃料ガス供給システム及び燃料ガス供給方法 - Google Patents

燃料ガス供給システム及び燃料ガス供給方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6665383B2
JP6665383B2 JP2016078747A JP2016078747A JP6665383B2 JP 6665383 B2 JP6665383 B2 JP 6665383B2 JP 2016078747 A JP2016078747 A JP 2016078747A JP 2016078747 A JP2016078747 A JP 2016078747A JP 6665383 B2 JP6665383 B2 JP 6665383B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
pressure
boil
compressor
fuel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016078747A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017129112A (ja
Inventor
林 弘能
弘能 林
貴士 渡邉
貴士 渡邉
伸哉 湯浅
伸哉 湯浅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui E&S Machinery Co Ltd
Original Assignee
Mitsui E&S Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui E&S Machinery Co Ltd filed Critical Mitsui E&S Machinery Co Ltd
Publication of JP2017129112A publication Critical patent/JP2017129112A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6665383B2 publication Critical patent/JP6665383B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/30Use of alternative fuels, e.g. biofuels
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T70/00Maritime or waterways transport
    • Y02T70/50Measures to reduce greenhouse gas emissions related to the propulsion system
    • Y02T70/5218Less carbon-intensive fuels, e.g. natural gas, biofuels

Landscapes

  • Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)

Description

本発明は、船舶の推進エンジンに液化ガスのボイルオフガスを燃料ガスとして供給する燃料ガス供給システム及び燃料ガス供給方法に関する。
LNG運搬船においては、液化天然ガスを貯留するLNGタンク内で液化天然ガスが自然に気化したボイルオフガスが発生する。このボイルオフガスを燃料ガスとして船舶の推進エンジンに供給することが行われている。
ボイルオフガスのような低圧の流体を高圧の流体とするために、多段圧縮機を用いてボイルオフガスを圧縮することが行われる。多段圧縮機は、例えば直列接続された複数の圧縮機からなる(特許文献1)。
さらに、ボイルオフガスを多段のガスコンプレッサを用いて約30MPaまで加圧して、エンジン(MC−GIエンジン)のガス噴射弁に供給することも知られている(非特許文献1)。
特開平8−219088号公報
「大型ガスインジェクションディーゼル機関(MC−GI機関)の実績」、福田哲吾他、Journal of the JIME Vol.36, No.9, pp.64-70
上記エンジン(MC−GIエンジン)は、陸上発電用エンジンであり、基本的に略一定負荷の運転を前提とした低速ディーゼルエンジンであり、多段のガスコンプレッサも略一定の燃料ガスを供給すればよい。
一方、このような多段のガスコンプレッサを船舶推進用の低速ディーゼルエンジンに適用した場合、このエンジンの負荷は急速に変化するため、多段のコンプレッサの運転も急激に変化する必要がある。例えば、操船による減速、加速、旋回によって、あるいは、気象、海象の風、波高等の自然状況の変化によって、船舶のプロペラの負荷トルクは変動し、エンジンはこの変動を直接受け、エンジンの運転負荷は急激に変化する。このエンジン負荷の急激な変化によって、エンジンに供給する燃料ガスの加圧を司る多段のガスコンプレッサの動作も急激に変化させなければならない。このように、エンジン負荷が急激に低下することにより、ガスコンプレッサの駆動速度も急激に低下させるとき、ガスコンプレッサの制御に時間がかかるため、ガスコンプレッサの吐出側の圧力が異常に上昇し、安全弁が開く場合がある。この安全弁の開放は、圧力の制御外乱を引き起こし、圧力の制御が不安定になる虞がある。さらに、異常に高くなった吐出側の圧力により、高温の燃料ガスがガスコンプレッサの上流側に逆流し、その結果、上流側の低温雰囲気にある機器(例えば、熱交換器やカーゴタンク)の耐久性が低下し、さらには、機器の破損に繋がる虞がある。
そこで、本発明は、液化ガスのボイルオフガスをガスコンプレッサで加圧して船舶の推進エンジンに燃料ガスとして供給するとき、ガスコンプレッサの吐出側の圧力の上昇を抑制することができる、燃料ガス供給システム及び燃料ガス供給方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、船舶の推進エンジンに液化ガスのボイルオフガスを燃料ガスとして供給する燃料ガス供給システムである。当該燃料ガス供給システムは、
液化ガスのボイルオフガスを、船舶を推進させる推進エンジンに供給するために、前記ボイルオフガスを圧縮し前記推進エンジンの側に流す、直列に設けられた複数のガスコンプレッサと、
前記ガスコンプレッサのそれぞれに付随するように、前記ボイルオフガスの前記推進エンジンへの供給方向における、前記ガスコンプレッサの上流側に設けられ、前記ガスコンプレッサの圧縮室に向けて前記ボイルオフガスを供給する低圧ガス流路と、前記供給方向における、前記ガスコンプレッサの下流側に設けられ、前記ガスコンプレッサの圧縮室で圧縮された前記ボイルオフガスを前記推進エンジンに向けて供給する高圧ガス流路と、前記低圧ガス流路と前記高圧ガス流路とを、前記ガスコンプレッサを経由することなく繋ぐバイパス管と、前記バイパス管における前記ボイルオフガスの流量を調整する調整バルブと、を備える調整機構と、
前記バイパス管における前記ボイルオフガスの流量を調整するために、前記調整バルブの開度を制御する制御装置と、を有する。
前記ガスコンプレッサのうち、前記推進エンジンへ燃料ガスとして供給する前記ボイルオフガスの流れ方向の最下流に位置する第1ガスコンプレッサよりも上流側に位置する第2ガスコンプレッサのバイパス管に設けられる調整バルブの開度を制御する開度指令値は、前記第1ガスコンプレッサのバイパス管に設けられる調整バルブの開度を制御する第1指令値を、前記第2ガスコンプレッサの高圧ガス流路における前記ボイルオフガスの圧力と目標圧力との間の圧力差に応じて生成される第2指令値に重み加算した値である。
前記第1指令値は、前記第1ガスコンプレッサが供給する前記ボイルオフガスの圧力が、前記推進エンジンが要求する燃料供給圧力に一致するように設定された値である、ことが好ましい。
前記第2指令値は、前記高圧ガス流路における前記ボイルオフガスの圧力を目標圧力に一定に維持するように設定された値である、ことが好ましい。
前記重み加算に用いる重み付け係数は、前記高圧ガス流路における前記ボイルオフガスの圧力が、前記高圧ガス流路に設けられる安全弁の開放圧力未満になるように設定された値を有する、ことが好ましい。
前記ガスコンプレッサのうち、前記ボイルオフガスの流れ方向の最上流に位置する第3ガスコンプレッサに付随する高圧ガス流路と、前記第3ガスコンプレッサに対して下流側に隣接する第4ガスコンプレッサに付随する低圧ガス流路のとの間に、前記ボイルオフガスの逆流を阻止する逆止弁が設けられている、ことが好ましい。
本発明の他の一態様は、船舶の推進エンジンに液化ガスのボイルオフガスを燃料ガスとして供給する燃料ガス供給方法である。当該燃料ガス供給方法は、
液化ガスのボイルオフガスを、複数のガスコンプレッサで段階的に圧縮して推進エンジンに供給するステップと、
前記推進エンジンが要求する燃料供給圧力が変化した時、前記ガスコンプレッサのうち、前記推進エンジンへ供給する前記燃料オフガスの流れ方向の最下流に位置する第1ガスコンプレッサが供給する前記ボイルオフガスの供給量を制御するために、前記第1ガスコンプレッサの吸引側にある低圧ガス流路と前記第1ガスコンプレッサの吐出側にある高圧ガス流路を繋ぐ、前記第1ガスコンプレッサに対して設けられたバイパス管内で、前記流れ方向に対して逆流するボイルオフガスの流量を制御する第1指令値を設定するステップと、
前記第1ガスコンプレッサよりも上流側に位置する第2ガスコンプレッサに対して設けられる、前記第2ガスコンプレッサの吸引側にある低圧ガス流路と前記第2ガスコンプレッサの吐出側にある高圧ガス流路を繋ぐ、前記第2ガスコンプレッサに対して設けられたバイパス管内で、前記流れ方向に対して逆流するボイルオフガスの流量を制御する制御指令値を設定するステップと、を有する。
前記制御指令値は、前記第2ガスコンプレッサの吐出側にある前記高圧ガス流路における前記ボイルオフガスの圧力と目標圧力との間の圧力差に応じて生成される第2指令値に、前記第1指令値を重み加算した値である。
前記第1指令値は、前記第1ガスコンプレッサが供給する前記ボイルオフガスの圧力が、前記推進エンジンが要求する燃料供給圧力に一致するように設定された値である、ことが好ましい。
前記第2指令値は、前記ガスコンプレッサそれぞれの吐出側の前記ボイルオフガスの圧力を一定に維持するように設定された値である、ことが好ましい。
前記重み加算に用いる重み付け係数は、前記吐出側の前記ボイルオフガスの圧力が、所定の圧力未満になるように設定される、ことが好ましい。
前記ガスコンプレッサのうち、前記ボイルオフガスの流れ方向の最上流に位置する第3ガスコンプレッサの吐出側の高圧ガス流路の部分と、前記第3ガスコンプレッサに対して下流側に隣接する第4ガスコンプレッサの吸引側の低圧ガス流路の部分との間で、前記ボイルオフガスの逆流を阻止するステップをさらに有する、ことが好ましい。
上記態様の燃料ガス供給システム及び燃料ガス供給方法によれば、ガスコンプレッサの吐出側の圧力の上昇を抑制することができる。
本実施形態の燃料ガス供給システムの構成の一例を示す図である。 本実施形態のガスコンプレッサのボイルオフガスの吐出量と、バイパス管を上流方向に流れるボイルオフガスの流量を説明する図である。 (a)は、推進エンジンの停止に伴って生じるボイルオフガスの流れを示す、従来の制御を用いたシミュレーション結果を示す図であり、(b)は、(a)に示すシミュレーション時の吸引スナッバと吐出スナッバ内の圧力の時間変化を示す図である。 (a),(b)は、本実施形態の制御を用いたシミュレーション結果を示す図である。 (a),(b)は、本実施形態の他の形態の制御を用いたシミュレーション結果を示す図である。
以下、本発明の燃料ガス供給システム及び燃料ガス供給方法を詳細に説明する。
図1は、本実施形態の船舶の推進エンジンに液化ガスのボイルオフガスを燃料ガスとして供給する燃料ガス供給システム10の構成の一例を示す図である。燃料ガス供給システム10の液化ガスとして液化天然ガスを用いるが、液化天然ガスに限定されず、純メタンガスや純エタンガス等を用いることができる。ボイルオフガスは、タンク内で自然入熱によって気化したガスの他に、LNGを意図的に加熱して強制的に気化したガスも含まれる。
燃料ガス供給システム10は、液化天然ガスを運搬するLNG船において、液化天然ガスを貯留するLNGタンク12内で気化したボイルオフガスを燃料ガスとして推進エンジン14に供給するのに用いられる。本実施形態では、ボイルオフガスがLNGタンク12から推進エンジン14に供給される方向を下流方向、その反対方向を上流方向といい、ある基準とする位置から下流方向の側を下流側といい、ある基準とする位置から上流方向の側を上流側という。
本実施形態の燃料ガス供給システム10は、ガスコンプレッサ16a〜16eと、吸引スナッバ18a〜18eと、吐出スナッバ20a〜20eと、熱交換器22a〜22eと、バイパス管24a〜24eと、調整バルブ26a〜26eと、制御装置28と、を主に備える。
制御装置28は、制御部28a〜28eと、乗算器30a〜30dと、を備える。
LNGタンク12には、LNG船により運搬される貨物である液化天然ガスが貯留される。ここで、天然ガスは、天然に産する化石燃料である炭化水素ガス、又は、原油精製プラントから生まれるガスであり、メタン、エタン、プロパン等の炭素化合物を含む。液化天然ガス(LNG)は天然ガスを冷却して液化したものである。なお、図1では球型のタンクが図示されているが、本実施形態はこれに限らず、メンブレン方式のタンクであってもよい。
本明細書において、「ボイルオフガス」は、LNGタンク12内において気化した天然ガスであるが、LNGタンク12外で液化天然ガスが気化したものも含む。また、本実施形態を適用する船舶はLNG船であるが、液化天然ガスをタンクに貯留して、そのボイルオフガスを加圧して燃料ガスとしてエンジンに供給するLNG船以外の船舶に適用することもできる。
推進エンジン14は供給されるボイルオフガスを燃料ガスとして燃焼室で燃焼させて動力を取り出し、主軸15aおよびプロペラ15bを回転させる。推進エンジン14には、例えば2ストロークサイクルの低速ディーゼルエンジンを用いることができる。
推進エンジン14は、ガバナ15cと接続されて、駆動が制御されている。ガバナ15cは、主軸15aの回転を計測するように設けられた回転計15dにより計測された主軸回転数が目標回転数になるように、推進エンジン14に燃料ガスを供給する供給ラインに設けられた図示しない流量制御弁の開度を制御することで、推進エンジン14の駆動を制御する。すなわち、ガバナ15cは、推進エンジン14と推進用のプロペラ15bを接続した主軸15aの主軸回転数が目標回転数になるように、推進エンジン14の負荷を定め、これに基づいて燃料ガスの燃料供給量を制御する装置である。ガバナ15cは、気象、海象の風、波高等の自然状況の変化によって変化する主軸回転数が目標回転数に維持されるように、推進エンジン14の負荷を定める他、オペレータの減速、加速、旋回等の指示によって提供されるプロペラ回転数の操作指令値に応じて、推進エンジン14の負荷を定めることもできる。ガバナ15cは、定めた負荷に基づいて、最下流に位置するガスコンプレッサ16eの吐出側の目標圧力を設定し、この目標圧力を制御装置28の制御部28eに送るように構成されている。この目標圧力は、推進エンジン14が要求する燃料供給圧力である。
ガスコンプレッサ16a〜16eは、LNGタンク12で発生したボイルオフガスを圧縮して推進エンジン14へ供給する直列に接続された多段のコンプレッサである。ガスコンプレッサ16a〜16eは、吸引スナッバ18a〜18e内のボイルオフガスを吸引して、所定の圧力に加圧する部分である。ガスコンプレッサ16a〜16eは、例えば、ガスコンプレッサ16a〜16e内の可動部(プランジャ又はピストン)が直線往復運動をすることによって気体を吸い込み、その後圧縮する、往復圧縮機を用いることができる。ガスコンプレッサ16a〜16eのうち、ガスコンプレッサ16a〜16dは、無給油式圧縮機が用いられ、高圧にボイルオフガスを加圧するガスコンプレッサ16eには給油式圧縮機が用いられる。ガスコンプレッサ16a〜16eの可動部は、図示されない駆動源の動力で回転するクランク軸を介して連動して駆動される。ガスコンプレッサ16a〜16eにおいて、ボイルオフガスはそれぞれ同程度の圧縮率で段階的に圧縮されることで、ボイルオフガスは圧縮率の5乗まで圧縮される。例えば、ガスコンプレッサ16a〜16eのそれぞれにおいて3〜4倍に圧縮することで、ボイルオフガスは3〜4倍に圧縮される。例えば、ガスコンプレッサ16aの吸引側におけるボイルオフガスの圧力が0.1MPaであれば、ガスコンプレッサ16aの吐出側の圧力は約0.39MPa、ガスコンプレッサ16bの吐出側の圧力は約1.24MPa、ガスコンプレッサ16cの吐出側の圧力は約4.00MPa、ガスコンプレッサ16dの吐出側の圧力は約11.3MPaとなる。そして、ガスコンプレッサ16eの吐出側の圧力は設定された目標圧力まで上昇される。
吸引スナッバ18a〜18eは、ガスコンプレッサ16a〜16eそれぞれに付随して設けられ、ガスコンプレッサ16a〜16eそれぞれの上流側に設けられる、圧縮前のボイルオフガスを一時貯留し、ボイルオフガスをガスコンプレッサ16a〜16eの圧縮室に向けて供給する容器である。すなわち、吸引スナッバ18a〜18eは、ガスコンプレッサ16a〜16eの上流側に設けられ、ガスコンプレッサ16a〜16eの圧縮室に向けて燃料ガスを供給する低圧ガス流路を構成する。したがって、吸引スナッバ18a〜18e内の圧力は、ガスコンプレッサ16a〜16eそれぞれで加圧する直前のボイルオフガスの圧力に相当する。
吐出スナッバ20a〜20eは、ガスコンプレッサ16a〜16eそれぞれに付随して設けられ、ガスコンプレッサ16a〜16eそれぞれの下流側に設けられる、圧縮後のボイルオフガスを一時貯留し、ボイルオフガスを推進エンジン14に向けて供給する容器である。吐出スナッバ20a〜20dには、内部に貯留するボイルオフガスの圧力を計測する圧力計19a〜19dが設けられている。さらに、圧力計19eが、推進エンジン14に供給する圧力を計測するために、推進エンジン14の接続直前の供給ラインに設けられている。圧力計19a〜19eの計測結果は、後述する制御部28a〜28eに送られる。吸引スナッバ18a〜18e及び吐出スナッバ20a〜20eには、予め定めた圧力で弁が開放する図示されない安全弁が設けられている。
熱交換器22a〜22eは、ガスコンプレッサ16a〜16eそれぞれに付随して設けられ、ガスコンプレッサ16a〜16eでボイルオフガスが圧縮されることにより高温になったボイルオフガスを、冷媒と熱交換することにより所定の温度に冷やすための装置である。冷媒として、特に制限されないが、LNGタンク12で生成された直後の冷えたボイルオフガスを用いることができる。熱交換器22a〜22dは、それぞれの下流側に位置する吸引スナッバ18b〜18eに供給ラインで接続される。吐出スナッバ20a〜20e及び熱交換器22a〜22eは、ガスコンプレッサ16a〜16eの圧縮室で圧縮された燃料ガスを推進エンジン14に向けて供給する高圧ガス流路を構成する。
さらに、図1に示されるように、熱交換器22aと吸引スナッバ18bを結ぶ供給ラインには、逆止弁32が設けられていることが好ましい。逆止弁32は、後述するように、吸引スナッバ18bから熱交換器22a、さらには吐出スナッバ20aに向けてボイルオフが逆流することを阻止するために設けられる。
ガスコンプレッサ16a〜16eそれぞれに付随した吸引スナッバ18a〜18eと、
熱交換器22a〜22eのボイルオフガスの出力端から下流方向に延びる配管との間には、バイパス管24a〜24eが設けられている。すなわち、バイパス管24a〜24eは、吸引スナッバ18a〜18eが構成する低圧ガス流路と、吐出スナッバ20a〜20e及び熱交換器22a〜22eが構成する高圧ガス流路を繋ぐ。バイパス管24a〜24eでは、吐出スナッバ20a〜20eから熱交換器22a〜22eを介して吸引スナッバ18a〜18eに向かって加圧したボイルオフガスが流れるようになっている。下流側から上流側への流れを逆流という。
バイパス管24a〜24eには、ボイルオフガスが流れる量を調整する調整バルブ26a〜26eが設けられている。
図2は、ガスコンプレッサ16a〜16eが下流方向に吐出するボイルオフガスの吐出量と、バイパス管24a〜24eを上流方向に向かって逆流するボイルオフガスの流量を説明する図である。図2では、2段目のガスコンプレッサ16bとバイパス管24bの流れを説明しているが、これ以外のガスコンプレッサとバイパス管においても同様の挙動をする。図2に示されるように、例えば、上流側から1時間当たり1500kgのボイルオフガスが供給され、ガスコンプレッサ16bが1時間当たり2000kgのボイルオフガスを圧縮して下流側に吐出する時、吐出スナッバ20bから流れ出て熱交換器22bを通過したボイルオフガスを、1時間当たり500kg逆流させて吸引スナッバ18bに戻す。このように、吐出スナッバ20bからのボイルオフガスが1時間当たり500kg逆流するように、調整バルブ26bの開度は制御されている。これにより、熱交換器22bから下流側に1時間当たり1500kgの燃料ガスを定常的に流すことができる。したがって、吐出スナッバ20b、いいかえると高圧ガス流路における燃料ガスの圧力は一定に保つことができる。
しかし、吸引スナッバ18b中のボイルオフガスの温度あるいは圧力が変化し、ボイルオフガスの吐出量が、1時間当たり2000kgから変化するとき、吐出スナッバ20bの圧力が安全弁により設定された圧力を超えることがないように、ボイルオフガスの吐出量の変化に応じてバイパス管24bを逆流するボイルオフガスの量も制御されなければならない。また、上流側から吸引スナッバ18bに供給されるボイルオフガスの量が増加したとき、さらに、吐出スナッバ20bから下流側に流すべきボイルオフガスの必要量が変化した時、吐出スナッバ20bの圧力が安全弁により設定された圧力を超えることがないように、バイパス管24bを逆流するボイルオフガスの量を調整させなければならない。バイパス管24bを逆流するボイルオフガスの量を調整しなければ、吐出スナッバ20bの安全弁が開放し、開放時の大きな圧力変動は各段の圧力の制御外乱となり、圧力の制御が不安定になる虞がある。
このような点を考慮して、本実施形態では、バイパス管24a〜24eに設けられる調整バルブ26a〜26eの開度は、吐出スナッバ20a〜20eにおけるボイルオフガスの圧力に応じて制御される。この調整バルブ26a〜26eの開度の制御は、制御部28a〜28eが設定する開度指令値によって行われる。すなわち、調整バルブ26a〜26eそれぞれに対して設定される開度指令値が、調整バルブ26a〜26eの開度を制御する。
制御部28a〜28eでは、圧力計19a〜19eによって計測された計測結果と定められた目標圧力との圧力差に応じて指令値が設定される。制御部28eではこの指令値が、開度指令値となる。なお、制御部28eで定められる目標圧力は、上述したように、ガバナ15cから送られたものである。
さらに、制御部28a〜28dには、制御部28eで設定された指令値に、乗算器30a〜30dで予め設定された定数が乗算された値が入力される。制御部28a〜28dは、制御部28a〜28dで設定された指令値に、入力された上記値を加算し、この加算結果を開度指令値とする。すなわち、制御部28a〜28dのバイパス管24a〜24dに設けられる調整バルブ26a〜26dの開度を制御する開度指令値は、ガスコンプレッサ16e(第1ガスコンプレッサ)のバイパス管24eに設けられる調整バルブ26eの開度を制御する指令値(第1指令値)を、ガスコンプレッサ16a〜16d(第2ガスコンプレッサ)それぞれに付随した吐出スナッバ20a〜20dのボイルオフの圧力と目標圧力との間の圧力差に応じて生成される指令値(第2指令値)に重み加算した値である。
なお、調整バルブ26a〜26eは、バルブの開度が90%以上、あるいは開度が10%以下、場合によっては20%以下では、開度と調整バルブ26a〜26eを流れるボイルオフガスの流量の関係が不安定であり、正確な制御ができない。このため、開度は10〜90%の範囲内、あるいは20〜80%の範囲内で設定される。具体的には、開度90%以下のある開度で、バイパス管を逆流するボイルオフガスの量が、ガスコンプレッサのボイルオフガスの吐出量と釣り合うように、すなわち、熱交換器22bから下流側へ流れるボイルオフガスの流量が0となるように、バイパス管24a〜24e、調整バルブ26a〜26e、及びガスコンプレッサ16a〜16eが構成されている。このときの開度が開度の下限として設定される。また、開度90%以下のある開度で熱交換器22bから下流に流れるボイルオフガスの流量が最大となるように開度は設定される。このときの開度が開度の上限として設定される。このとき、各段の調整バルブ26a〜26eの開度の設定される上限及び下限は異なる場合がある。この場合、調整バルブ26a〜26dの開度指令値は、調整バルブ26eの設定された上限と下限の開度の差分をXとし、調整バルブ26a〜26dそれぞれの上限と下限の開度の差分をYとしたとき、第1指令値を第2指令値に重み加算するために用いる重み付け係数は、(Y/X)・Kに設定されることが好ましい。Kは、定数であり、0.2〜0.8の範囲内の一定値である。Kは、0.3〜0.6の範囲の一定値であることが好ましい。これにより、調整バルブ26a〜26dによる制御を効率よく行うことができる。
このように、制御部28a〜28dで開度指令値を生成するのは、吐出スナッバ20a〜20eにおけるボイルオフガスの圧力と目標圧力との間の圧力差に応じて生成される指令値(第2指令値)だけのフィードバック制御では、吐出スナッバ20a〜20eにおける圧力の時間変動が無視できなく、吐出スナッバ20a〜20eにおける圧力が異常に高くなり、安全弁が開放する虞があるからである。このため、ガスコンプレッサ16a〜16eのうち最下流に位置するガスコンプレッサ16e(第1ガスコンプレッサ)のバイパス管24eに設けられる調整バルブ26eの開度を制御する指令値(第1指令値)を利用して調整バルブ26a〜26dのフィードフォワード制御を行う。すなわち、調整バルブ26a〜26dの開度指令値は、調整バルブ26eの第1指令値に、上記重み付け係数(Y/X)・Kを乗算したものを、調整バルブ26a〜26dの第2指令値に加算したものである。
図3(a)は、推進エンジン14の停止に伴って生じるボイルオフの流れを示す従来の制御を用いたシミュレーション結果を示す図である。従来の制御は、ガスコンプレッサ16a〜16d(第2ガスコンプレッサ)の吐出スナッバ20a〜20dにおけるボイルオフガスの圧力と目標圧力との間の圧力差に応じて生成される指令値(第2指令値)のみを用いたフィードバック制御である。
図3(a)では、1時間当たり2000kgの燃料ガスを供給する定常状態から時間10秒の時点で、推進エンジン14の負荷を0にして推進エンジン14が要求する燃料ガスの要求量を0kg/時にしたときの例である。横軸は経過時間、縦軸は、ボイルオフガスの流量を表す。正の流量は、下流方向に流れる流量を意味し、負の流量は、逆流する流量を意味する。図3(a)中のグラフの凡例の“gcI”は、吸引スナッバ18aを流れるボイルオフガスの流量であり、“gcO”は、熱交換器22eを流れるボイルオフガスの流量である。“gcI”では、大きく逆流して流量が振動している。この流量の振動は、ガスコンプレッサ、吐出スナッバ、吸引スナッバ、及びバイパス管の組が5段、直列に接続されたシステムのフィードバック制御に起因する。
図3(b)は、図3(a)に示すシミュレーション時の吸引スナッバ18cと吐出スナッバ20c内の圧力の時間変動を示す図である。図3(b)では、吸引スナッバ18c内の圧力は凡例の“Pc3s”で示され、吐出スナッバ20c内の圧力は、凡例の“Pc3d”で示され、さらに、安全弁の開放圧力が、凡例の“Safety V3“で示されている。図3(b)によると、吐出スナッバ20c内の圧力は安全弁の開放圧力を超えていることがわかる。このため、吐出スナッバ20c内のボイルオフガスは安全弁から排出されて吐出スナッバ20cの圧力は急激に変化する。このため、開放時の大きな圧力変動は各段の圧力の制御外乱となり、制御が不安定になる。
図4(a),(b)は、本実施形態の制御を用いたシミュレーション結果を示す図である。すなわち、本実施形態の調整バルブ26a〜26dの開度の制御は、吐出スナッバ20a〜20dのボイルオフの圧力と目標圧力との間の圧力差に応じて生成される指令値(フィードバック制御の指令値)に、調整バルブ26eの開度を制御する指令値(フィードフォワード制御の指令値)を重み付け加算した信号を用いた制御である。図4(a)に示すグラフは、図3(a)に示すグラフに対応し、図4(b)に示すグラフは、図3(b)に示すグラフに対応する。
図4(a)に示すように、“gc1”では、図3(a)に示す“gc1”に比べて、ボイルオフガスが逆流して流量が振動する程度が小さくなっていることがわかる。さらに、図4(b)に示すように、吐出スナッバ20c内の圧力(凡例の“Pc3d”)は、安全弁の開放圧力未満になっている。
このように、本実施形態の制御では、ガスコンプレッサの圧力の上昇を抑制することができる。
なお、ガスコンプレッサ16eのバイパス管24eに設けられる調整バルブ26eの開度を制御する指令値(第1指令値)は、ガスコンプレッサ16eが供給する燃料ガス(ボイルオフガス)の圧力が、推進エンジン14が要求する燃料供給圧力に一致するように設定された値であることが、推進エンジン14に適切な量の燃料ガスを供給できる点で好ましい。
また、ガスコンプレッサ16a〜16d(第2ガスコンプレッサ)それぞれに付随する吐出スナッバ20a〜20dのボイルオフガスの圧力(高圧ガス流路における圧力)と目標圧力との間の圧力差に応じて生成される指令値(第2指令値)は、ガスコンプレッサ16a〜16dそれぞれに付随する吐出スナッバ20a〜20dの圧力(高圧ガス流路における圧力)を目標圧力に一定に維持するように設定された値であることが、燃料ガス供給システム10が定常状態で稼働中、吐出スナッバ20a〜20d内の圧力(高圧ガス流路における圧力)を安定して一定に維持することができる点で好ましい。
さらに、本実施形態では、図1に示すように、ボイルオフガスの流れ方向の最上流に位置するガスコンプレッサ(第3コンプレッサ)16aに付随する熱交換器22aと、このガスコンプレッサ16aに対して下流側に隣接するガスコンプレッサ(第4ガスコンプレッサ)16bに付随する吸引スナッバ18bとの間に、ボイルオフガスの逆流を阻止する逆止弁32が設けられている、ことが好ましい。逆止弁32を設けることにより、吸引スナッバ18bから、圧縮したボイルオフガスが逆流することを防止することができる。このため、吸引スナッバ18aの上流側に向かってボイルオフガスが逆流する量を抑えることができる。なお、逆止弁を吸引スナッバ18aの上流側に設けることも考えられるが、この場合、逆止弁の上流側と下流側の圧力差が逆止弁32の設置場所に比べて小さいため、逆止弁が一旦閉じると開き難い。このため、逆止弁を吸引スナッバ18aの上流側に設けることは好ましくない。
図5(a),(b)は、上述したフィードバック制御とフィードフォワード制御を組み合わせた本実施形態の制御を用い、かつ、逆止弁32を設けたときのシミュレーション結果の一例を示す図である。図5(a)に示すグラフは、図3(a)に示すグラフに対応し、図5(b)に示すグラフは、図3(b)に示すグラフに対応する。
図5(a)に示すように、“gc1”では、逆流して流量が振動する程度が図4(a)に示す“gc1”に比べてより小さくなっていることがわかる。さらに、図5(b)に示すように、吐出スナッバ20c内の圧力(凡例の“Pc3d”)は、安全弁の開放圧力未満になっている。
このように、本実施形態の制御に加えて逆止弁32を設けることで、ガスコンプレッサの吐出側の圧力の上昇を抑制するとともに、ボイルオフガスの逆流する量も小さく抑えることができる。
吸引スナッバ18aから上流側に逆流する量は、図3(a)に示す従来の制御の例の場合、1時間当たり13.1kgの流量であるのに対し、図4(a)に示す本実施形態の制御の例の場合、1時間当たり5.5kgの流量であり、図5(a)に示す本実施形態の制御の例の場合、1時間当たり1.0kgの流量である。
このように、本実施形態の効果は明らかである。
本実施形態では、熱交換器22eと圧力計19eとの間の供給ライン上に、燃料ガスを一時貯留するバッファ槽が設けられてもよい。燃料ガス供給システム10は、ボイルオフガスの再液化装置と組み合わせてもよく、さらに、燃料ガス供給システム10で得られる高圧の燃料ガスは、推進エンジン14以外の、燃料ガスを使用する装置に供給してもよい。
このような燃料ガス供給システム10では、以下の燃料ガス供給方法が実行される。
(1)液化天然ガスのボイルオフガスを、ガスコンプレッサ16a〜16eで段階的に圧縮して推進エンジン14に供給する。
(2)推進エンジン14が要求する燃料供給圧力が変化した時、ガスコンプレッサ(第1ガスコンプレッサ)16eが供給する燃料ガス(ボイルオフガス)の供給量を制御するために、ガスコンプレッサ16eの上流(吸引側)と下流(吐出側)を繋ぐ、いいかえると、ガスコンプレッサ16eの吸引側にある低圧ガス流路とガスコンプレッサ16eの吐出側にある高圧ガス流路を繋ぐ、ガスコンプレッサ16eに対して設けられたバイパス管24e内で、下流方向への流れに対して逆流する燃料ガスの流量を制御する第1指令値を制御部28eは設定する。
(3)ガスコンプレッサ(第2ガスコンプレッサ)16a〜16dに対して設けられる、高圧ガス流路と低圧ガス流路を繋ぐバイパス管24a〜24d内で、逆流する燃料ガス(ボイルオフガス)の流量を制御する制御指令値を制御部28a〜28dは、設定する。この制御指令値は、ガスコンプレッサ16a〜16dの吐出側の高圧ガス流路におけるボイルオフガスの圧力と目標圧力との間の圧力差に応じて生成される第2指令値に、第1指令値を重み加算した値である。
このとき、第1指令値は、ガスコンプレッサ16eが供給するボイルオフガス(燃料ガス)の圧力が、推進エンジン14が要求する燃料供給圧力に一致するように設定された値であることが、推進エンジン14に適切に燃料ガスを供給できる点で好ましい。
また、第2指令値は、ガスコンプレッサ16a〜16dそれぞれに対応する吐出スナッバ20a〜20dにおけるボイルオフガスの圧力(高圧ガス流路における燃料ガスの圧力)を目標圧力に一定に維持するように設定された値であることが、燃料ガス供給システム10が定常状態で稼働中、吐出スナッバ20a〜20dにおけるボイルオフガスの圧力(高圧ガス流路における燃料ガスの圧力)を安定して一定に維持することができる点で好ましい。
第1指令値の重み加算に用いる重み付け係数、例えば上述の(Y/X)・Kは、ガスコンプレッサ16a〜16dの吐出側の圧力(高圧ガス流路における燃料ガスの圧力)が、所定の圧力未満になるように設定されることが、安定した制御を行う点から好ましい。
さらに、熱交換器22a(高圧ガス流路)と吸引スナッバ18b(低圧ガス流路)との間の供給ラインに、ボイルオフガスの逆流を阻止する逆止弁32を設けて、ボイルオフガスの逆流を阻止することが好ましい。
以上、本発明の燃料ガス供給システム及び燃料ガス供給方法について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をしてもよいのはもちろんである。
10 燃料ガス供給システム
12 LNGタンク
14 推進エンジン
15a 主軸
15b プロペラ
15c ガバナ
15d 回転計
16a〜16e ガスコンプレッサ
18a〜18e 吸引スナッバ
19a〜19e 圧力計
20a〜20e 吐出スナッバ
22a〜22e 熱交換器
24a〜24e バイパス管
26a〜26e 調整バルブ
28 制御装置
28a〜28e 制御部
30a〜30d 乗算器
32 逆止弁

Claims (10)

  1. 船舶の推進エンジンに液化ガスのボイルオフガスを燃料ガスとして供給する燃料ガス供給システムであって、
    液化ガスのボイルオフガスを、船舶を推進させる推進エンジンに供給するために、前記ボイルオフガスを圧縮し前記推進エンジンの側に流す、直列に設けられた複数のガスコンプレッサと、
    前記ガスコンプレッサのそれぞれに付随するように、前記ボイルオフガスの前記推進エンジンへの供給方向における、前記ガスコンプレッサの上流側に設けられ、前記ガスコンプレッサの圧縮室に向けて前記ボイルオフガスを供給する低圧ガス流路と、前記供給方向における、前記ガスコンプレッサの下流側に設けられ、前記ガスコンプレッサの圧縮室で圧縮された前記ボイルオフガスを前記推進エンジンに向けて供給する高圧ガス流路と、前記低圧ガス流路と前記高圧ガス流路とを、前記ガスコンプレッサを経由することなく繋ぐバイパス管と、前記バイパス管における前記ボイルオフガスの流量を調整する調整バルブと、を備える調整機構と、
    前記バイパス管における前記ボイルオフガスの流量を調整するために、前記調整バルブの開度を制御する制御装置と、を有し、
    前記ガスコンプレッサのうち、前記推進エンジンへ燃料ガスとして供給する前記ボイルオフガスの流れ方向の最下流に位置する第1ガスコンプレッサよりも上流側に位置する第2ガスコンプレッサのバイパス管に設けられる調整バルブの開度を制御する開度指令値は、前記第1ガスコンプレッサのバイパス管に設けられる調整バルブの開度を制御する第1指令値を、前記第2ガスコンプレッサの高圧ガス流路における前記ボイルオフガスの圧力と目標圧力との間の圧力差に応じて生成される第2指令値に重み加算した値である、ことを特徴とする燃料ガス供給システム。
  2. 前記第1指令値は、前記第1ガスコンプレッサが供給する前記ボイルオフガスの圧力が、前記推進エンジンが要求する燃料供給圧力に一致するように設定された値である、請求項1に記載の燃料ガス供給システム。
  3. 前記第2指令値は、前記高圧ガス流路における前記ボイルオフガスの圧力を目標圧力に一定に維持するように設定された値である、請求項1または2に記載の燃料ガス供給システム。
  4. 前記重み加算に用いる重み付け係数は、前記高圧ガス流路における前記ボイルオフガスの圧力が、前記高圧ガス流路に設けられる安全弁の開放圧力未満になるように設定された値を有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の燃料ガス供給システム。
  5. 前記ガスコンプレッサのうち、前記ボイルオフガスの流れ方向の最上流に位置する第3ガスコンプレッサに付随する高圧ガス流路と、前記第3ガスコンプレッサに対して下流側に隣接する第4ガスコンプレッサに付随する低圧ガス流路のとの間に、前記ボイルオフガスの逆流を阻止する逆止弁が設けられている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の燃料ガス供給システム。
  6. 船舶の推進エンジンに液化ガスのボイルオフガスを燃料ガスとして供給する燃料ガス供給方法であって、
    液化ガスのボイルオフガスを、複数のガスコンプレッサで段階的に圧縮して推進エンジンに供給するステップと、
    前記推進エンジンが要求する燃料供給圧力が変化した時、前記ガスコンプレッサのうち、前記推進エンジンへ供給する前記ボイルオフガスの流れ方向の最下流に位置する第1ガスコンプレッサが供給する前記ボイルオフガスの供給量を制御するために、前記第1ガスコンプレッサの吸引側にある低圧ガス流路と前記第1ガスコンプレッサの吐出側にある高圧ガス流路を繋ぐ、前記第1ガスコンプレッサに対して設けられたバイパス管内で、前記流れ方向に対して逆流するボイルオフガスの流量を制御する第1指令値を設定するステップと、
    前記第1ガスコンプレッサよりも上流側に位置する第2ガスコンプレッサに対して設けられる、前記第2ガスコンプレッサの吸引側にある低圧ガス流路と前記第2ガスコンプレッサの吐出側にある高圧ガス流路を繋ぐ、前記第2ガスコンプレッサに対して設けられたバイパス管内で、前記流れ方向に対して逆流するボイルオフガスの流量を制御する制御指令値を設定するステップと、を有し、
    前記制御指令値は、前記第2ガスコンプレッサの吐出側にある前記高圧ガス流路における前記ボイルオフガスの圧力と目標圧力との間の圧力差に応じて生成される第2指令値に、前記第1指令値を重み加算した値である、ことを特徴とする燃料ガス供給方法。
  7. 前記第1指令値は、前記第1ガスコンプレッサが供給する前記ボイルオフガスの圧力が、前記推進エンジンが要求する燃料供給圧力に一致するように設定された値である、請求項6に記載の燃料ガス供給方法。
  8. 前記第2指令値は、前記ガスコンプレッサそれぞれの吐出側の前記ボイルオフガスの圧力を一定に維持するように設定された値である、請求項6または7に記載の燃料ガス供給方法。
  9. 前記重み加算に用いる重み付け係数は、前記吐出側の前記ボイルオフガスの圧力が、所定の圧力未満になるように設定される、請求項6〜8のいずれか1項に記載の燃料ガス供給方法。
  10. 前記ガスコンプレッサのうち、前記ボイルオフガスの流れ方向の最上流に位置する第3ガスコンプレッサの吐出側の高圧ガス流路の部分と、前記第3ガスコンプレッサに対して下流側に隣接する第4ガスコンプレッサの吸引側の低圧ガス流路の部分との間で、前記ボイルオフガスの逆流を阻止するステップをさらに有する、請求項6〜9のいずれか1項に記載の燃料ガス供給方法。
JP2016078747A 2016-01-14 2016-04-11 燃料ガス供給システム及び燃料ガス供給方法 Active JP6665383B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016004900 2016-01-14
JP2016004900 2016-01-14

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017129112A JP2017129112A (ja) 2017-07-27
JP6665383B2 true JP6665383B2 (ja) 2020-03-13

Family

ID=59395393

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016078747A Active JP6665383B2 (ja) 2016-01-14 2016-04-11 燃料ガス供給システム及び燃料ガス供給方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6665383B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6657508B2 (ja) * 2017-08-31 2020-03-04 株式会社三井E&Sマシナリー 燃料供給システム及び燃料供給方法
WO2020054770A1 (ja) * 2018-09-12 2020-03-19 株式会社三井E&Sマシナリー コンプレッサ、lngタンカ及び圧縮シリンダ
JP7146538B2 (ja) * 2018-09-12 2022-10-04 株式会社三井E&Sマシナリー コンプレッサ及びlngタンカ
JP6653041B1 (ja) * 2019-10-11 2020-02-26 株式会社神戸製鋼所 圧縮機ユニットおよび圧縮機ユニットの停止方法
JP6605776B1 (ja) * 2019-04-09 2019-11-13 株式会社神戸製鋼所 圧縮機ユニットおよび圧縮機ユニットの停止方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2296962B1 (de) * 2008-03-10 2011-11-16 Burckhardt Compression AG Vorrichtung und verfahren zum bereitstellen von erdgasbrennstoff
EP2746707B1 (en) * 2012-12-20 2017-05-17 Cryostar SAS Method and apparatus for reliquefying natural gas

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017129112A (ja) 2017-07-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6665383B2 (ja) 燃料ガス供給システム及び燃料ガス供給方法
JP6700324B2 (ja) 天然ガス燃料の供給装置および方法
JP6630144B2 (ja) 船舶
US10220928B2 (en) Ship, fuel gas supply apparatus, and fuel gas supply method
KR101758993B1 (ko) 액화가스 처리 시스템
JP6524485B2 (ja) ボイルオフガス利用システム
CN104350322A (zh) 用于供给气体的设备
JP2021502511A (ja) 圧縮機の出口圧力を制御するための方法
JP2018071475A (ja) 燃料ガス供給システム、船舶、及び燃料ガス供給方法
JP6728522B2 (ja) 圧縮性流体供給装置
JP6551684B2 (ja) 燃料ガス供給システム及び燃料ガス供給方法
JP6720440B2 (ja) 燃料ガス供給システム、船舶、及び燃料ガス供給方法
JP2020518765A (ja) 複数段の圧縮機を制御する方法
JP6670088B2 (ja) 船舶
WO2017078155A1 (ja) 船舶
JP6648374B2 (ja) 燃料ガス供給システム、船舶、及び燃料ガス供給方法
KR101818526B1 (ko) 선박용 엔진의 연료 공급 방법 및 시스템
JP6668566B2 (ja) 燃料ガス供給システム、船舶、及び燃料ガス供給方法
JP6672544B2 (ja) 燃料ガス供給システム及び燃料ガス供給方法
JP6634633B2 (ja) 燃料ガス供給システム及び燃料ガス供給方法
JP6638146B2 (ja) 燃料供給システム及び燃料供給方法
KR101876970B1 (ko) 선박용 엔진의 연료 공급 시스템 및 방법
WO2017077719A1 (ja) 船舶

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20180813

A625 Written request for application examination (by other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625

Effective date: 20190313

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191217

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191226

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200121

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200128

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6665383

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250