JP6657508B2 - 燃料供給システム及び燃料供給方法 - Google Patents
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Description
また、内燃機関の燃料要求量が少ない場合、複数の並列配置したガスコンプレッサの制御をどのように行うかについても知られていない。
燃料を前記燃料消費装置に供給するために燃料を加圧し送出する加圧機構と、
前記燃料消費装置と接続し、前記加圧機構が送出した燃料を前記燃料消費装置に導く主配管と、
前記加圧機構が送出する燃料の送出量を制御する加圧制御装置と、を備える。
前記加圧機構は、それぞれ燃料を加圧して前記主配管に送出する複数の並列配置した加圧送出要素を備える。
前記加圧制御装置は、前記複数の加圧送出要素のうちの1つの加圧送出要素Aを除く少なくとも1つ以上の加圧送出要素Bが、前記燃料消費装置の運転負荷の情報に応じて設定される燃料要求量の一部の量を送出量として燃料を送出するように前記加圧送出要素Bによる燃料の送出量のフィードフォワード制御1を行い、前記加圧送出要素Aの送出側に設けられ、前記加圧送出要素Aから送出された燃料の圧力を計測する圧力センサの計測圧力が、前記燃料消費装置の前記運転負荷の情報に応じて設定される設定圧力になるように前記圧力センサの計測圧力に基づいて前記加圧送出要素Aによる燃料の送出量のフィードバック制御1を行う。
前記フィードフォワード制御1及び前記フィードフォワード制御2における前記フィードフォワード制御信号は、前記燃料消費装置が要求する前記燃料要求量の情報から、前記加圧送出要素A及び前記少なくとも1つ以上の加圧送出要素B毎に定められた前記参照テーブルの1つを参照して作成した信号であり、
前記参照テーブルのそれぞれで設定されている前記燃料消費装置の前記燃料要求量の領域は、燃料の送出量が、前記燃料要求量の変化に応じて変化する変化領域と、前記燃料要求量の変化に応じて変化しない一定領域とを含み、前記変化領域は、前記参照テーブル間で互いに異なる、ことが好ましい。
前記加圧制御装置が生成する、前記フィードフォワード制御1におけるフィードフォワード制御信号は、前記複数の加圧送出要素Bによる燃料の送出量をお互いに同じにする制御信号である、ことが好ましい。
前記加圧制御装置は、前記加圧送出要素Bに対する前記フィードフォワード制御1の他に、前記加圧送出要素Aの制御対象部品の目標動作量と、前記制御対象部品における実際の計測動作量との差分に応じて設定されたフィードバック制御信号を前記加圧送出要素Bに送信することにより、前記加圧送出要素Bの送出量のフィードバック制御2を行う、ことが好ましい。
燃料を前記燃料消費装置に供給するために、並列配置された複数の加圧送出要素を備える加圧機構で燃料を加圧し主配管に送出する際、前記加圧機構が送出する燃料の送出量を制御するステップを含み、
前記送出量を制御するステップは、
前記複数の加圧送出要素のうちの1つの加圧送出要素Aを除く少なくとも1つ以上の加圧送出要素Bが、前記燃料消費装置の運転負荷の情報に応じて設定される燃料要求量の一部の量を送出量として燃料を送出するように、前記加圧送出要素Bによる燃料の送出量のフィードフォワード制御1を行うステップと、
前記加圧送出要素Aから送出された燃料の圧力が、前記燃料消費装置の前記運転負荷の情報に応じて設定される設定圧力になるように、前記加圧送出要素Aから送出された燃料の圧力に基づいて前記加圧送出要素Aによる燃料の送出量のフィードバック制御1を行うステップと、を含む。
前記参照テーブルのそれぞれで設定されている前記燃料消費装置の前記燃料要求量の領域は、燃料の送出量が、前記燃料要求量の変化に応じて変化する変化領域と、前記燃料要求量の変化に応じて変化しない一定領域とを含み、前記変化領域は、前記参照テーブル間で互いに異なる、ことが好ましい。
前記フィードフォワード制御1では、前記複数の加圧送出要素Bの燃料の送出量はお互いに同じである、ことが好ましい。
図1は、本実施形態の燃料供給システムの概略の構成の例を説明する図である。
また、本実施形態では、加圧する対象は、ボイルオフガスであるが、液化ガスを対象とすることもできる。この場合、加圧機構は本実施形態のガスコンプレッサに代えて液化ガスを加圧する高圧ポンプが用いられる。この場合、液化ガスの加圧後、液化ガスに熱を与えてガス状態にする熱交換器が用いられるとよい。
加圧機構30は、液化ガスから気化したボイルオフガスを推進エンジン40に燃料ガスとして供給するために加圧し送出する装置である。加圧機構30には、複数のガスコンプレッサを含む加圧送出要素が並列配置された構成であり、加圧送出要素のそれぞれが、ボイルオフガスを加圧して主配管31に送出する。各加圧送出要素による液化ガスの送出量は制御されている。この制御については、後述する。
すなわち、ECU60は、推進エンジン40と推進用のプロペラ46を接続した主軸45の主軸回転数が目標回転数になるように、推進エンジン40の負荷を定め、これに基づいて供給される燃料ガスの圧力を設定し、推進エンジン40の燃料ガスの消費量を制御する装置である。ECU60は、気象、海象の風、波高等の自然状況の変化によって変化する主軸回転数が目標回転数に維持されるように、推進エンジン40の負荷を定める他、オペレータの減速、加速、旋回等の指示によって提供されるプロペラ回転数の操作指令値に応じて、推進エンジン40の負荷を定めることもできる。ECU60は、定めた負荷に基づいて、加圧機構30送出側の圧力を設定し、この設定圧力を後述する加圧制御装置62に送るように構成されている。加圧制御装置62は、この設定圧力を用いて、加圧機構30のボイルオフガスの送出量をフィードバック制御する。
また、ECU60は、推進エンジン40の設定された負荷によって推進エンジン40が消費する燃料ガスの消費量の情報を示すガスロード信号ACLを、加圧制御装置62に送る。ガスロード信号ACLは、(推進エンジン40の一回転当たりの燃料ガスの噴射率)・(実際のエンジン40の回転数)/(推進エンジン40の常用最大回転数)を表した信号である。ここで、燃料ガスの噴射率は、推進エンジン40の負荷が100%であるときの一回転当たりの燃料ガスの噴射量を100%としたときの現在の噴射量の比率である。加圧制御装置62は、このガスロード信号ACLを用いて、加圧機構30のボイルオフガスの送出量をフィードフォワード制御する。
加圧機構30は、主配管31に対して並列配置された加圧送出要素30a(加圧送出要素A)及び加圧送出要素30b,30c(加圧送出要素B)を備える。加圧送出要素30a,30b,30cはそれぞれ、ガスコンプレッサを備え、ボイルオフガスを吸引して加圧して所定の量のボイルオフガスを主配管31に送出する。本実施形態では、並列配置した加圧送出要素の数は、3つであるが、4つ、5つ、6つ等であってもよい。
加圧送出要素30aの送出側の配管には、圧力センサ38が設けられている。圧力センサ38は、加圧機構30の送出側のボイルオフガスの圧力を計測するように構成されている。この計測圧力の情報は、計測圧力Pvとして、加圧制御装置62の一部であるFBコントローラ62aに送られる。FBコントローラ62aは、計測圧力PvがECU60から送られた設定圧力Svに一致するようなボイルオフガスの送出量になるように、計測圧力Pvに基づいて加圧送出装置30aを制御するフィードバック制御信号を生成し、このフィードバック制御信号を加圧送出要素30aに送信することにより、加圧送出要素30aによるボイルオフガスの送出量を制御する。この制御を、加圧要素30aによるボイルオフガスの送出量のフィードバック制御1という。すなわち、計測圧力PvがECU60から送られる設定圧力Svとなるように、加圧要素30aによるボイルオフガスの送出量が、計測圧力Pvに基づいてフィードバック制御される。
フィードフォワード制御1及びフィードバック制御1における各加圧送出要素における制御対象部品の動作量を制御することにより行われる。制御対象部品の動作量の制御は、特に制限されないが、例えば、各加圧送出要素を構成するガスコンプレッサを駆動させる駆動モータの回転数の制御、加圧送出要素を構成するコンプレッサが加圧した燃料の一部を、主配管31上の、ガスコンプレッサの燃料吸引側の部分に戻すバイパス管に設けられた燃料の流量調整バルブの開度の制御、あるいは、加圧送出要素を構成するコンプレッサが斜板式可変容量型である場合の斜板の傾斜角度の制御を含む。
ECU60で設定される設定圧力Svは、主配管31上での圧力損失を考慮して、圧力制御バルブ54による圧力調整が確実にできる点から、推進エンジン40の要求する圧力より高めにされることが好ましい。
一方、加圧送出要素30aは、フィードバック制御1により、計測圧力Pvが設定圧力Svになるように加圧送出要素30aによるボイルオフガスの送出量が計測圧力Pvに基づいて制御されている。この結果、図3(a)に示すように加圧送出要素30aの送出量は、推進エンジン40の燃料要求量の変化に対して変化するように設定圧力Svが設定されている。結果として、加圧送出要素30a,30b,30cの、推進エンジンの燃料要求量に対する送出量は、互いに同じ量となっている。
加圧送出装置30bは、燃料要求量が33.3%以下では送出を行わず、33.3%から送出を開始し、66.6%まで徐々に送出を増やし、66.%超では送出量を33.3%に維持している。33.3%の送出量は、加圧送出要素30bの最大送出量である。加圧送出装置30cは、燃料要求量が66.6%以下では送出を行わず、66.6%から送出を開始し、100%まで徐々に送出を増やし、100%では送出量を33.3%に維持している。33.3%の送出量は、加圧送出要素30cの最大送出量の70%以上であることが好ましく、最大送出量であることが好ましい。
一方、加圧送出要素30aは、フィードバック制御1により、計測圧力Pvが設定圧力Svになるように加圧送出要素30aによるボイルオフガスの送出量が制御されている。フィードバック制御1は、計測圧力Pvに基づいて行われる。この結果、図4(a)に示すように加圧送出要素30aの送出量は、推進エンジン40の燃料要求量の変化に対して変化するように設定圧力Svが設定されている。すなわち、燃料要求量0%から送出を開始し、33.3%まで徐々に送出を増やし、33.3%超では送出量を33.3%に維持している。
図5に示す例では、加圧送出要素30aを制御するコントローラは、図2に示す例におけるFBコントローラ62aと異なり、フィードバック制御1の他にフィードフォワード制御2を行うFFBコントローラ62a1である。FFBコントローラ62a1は、加圧制御装置62の一部である。加圧送出要素30b,30cを制御するコントローラは、図2に示す例におけるFFコントローラ62b,62cと同じである。このため、FFコントローラ62b,62cの説明は省略し、以下FFBコントローラ62a1の説明をする。
FFBコントローラ62a1は、ガスロード信号ACLの信号を受信して、推進エンジン40の燃料要求量と加圧送出要素30b,30Cの送出量との差分の量を送出量として燃料を送出させるように加圧送出要素30aによる燃料の送出量のフィードフォワード制御信号を生成して加圧送出要素30aに送信する。これにより、加圧送出要素30aのフィードフォワード制御2を行う。したがって、フィードフォワード制御2により加圧送出要素30aによるボイルオフガスの送出量は素早く変化する。特に、図4(a)〜(c)に示すように、加圧送出要素30b,30cがボイルオフガスを送出していない場合において、加圧送出要素30aによるボイルオフガスの送出量を素早く変化させることができる。一方、上述のフィードバック制御1により、加圧送出装置30a,30b,30cのボイルオフガスの送出量が変動して計測圧力Pvが変化しても設定圧力Svになるように加圧送出要素30aによるボイルオフガスの送出量を制御することができる。
図6に示す例は、FFBコントローラ62a1及びFFコントローラ62b,62cに、補正部62d,62e,62fが設けられる点が図5に示す例に対して異なる。
補正部62d,62e,62fは、設定圧力Svに応じて定まる補正係数を、FFBコントローラ62a1及びFFコントローラ62b,62cで生成したフィードフォワード制御信号に乗算した補正後のフィードフォワード信号を加圧送出要素30a,30b,30cに送信する制御信号とする。FFBコントローラ62a1では、フィードバック制御信号と加算される前にフィードフォワード制御信号は補正される。
主配管31内のボイルオフガスの圧力が異なれば、ボイルオフガスの送出量を同じだけ変化させる場合でも加圧機構30の動作は異なる場合がある。より安定した制御を実現するため、この加圧機構30の動作の差を補正するために推進エンジン40の設定圧力Svに応じてフィードフォワード制御信号に乗算する補正係数を変更することにより、ボイルオフガスの送出量を調整することが好ましい。このように、フィードフォワード制御1及びフィードフォワード制御2において、加圧送出要素30a,30b,30cに送信されるフィードフォワード制御信号は、作成されたフィードフォワード制御信号を設定圧力Svに応じて補正された信号であることが好ましい。
図8(a)は、加圧送出要素30aの送出量を、図8(b)は、加圧送出要素30bの送出量を、図8(c)は、加圧送出要素30cの送出量を示している。図8(b),図8(c)に示す加圧送出要素30b,30cによるボイルオフガスの送出量は、フィードフォワード制御1により振り分けられている。加圧送出装置30bは、燃料要求量が16.6%以下では送出を行わず、16.6%から送出を開始し、50%まで徐々に送出を増やし、50%超では送出量を33.3%に維持している。33.3%の送出量は、加圧送出要素30bの最大送出量である。加圧送出装置30cは、燃料要求量が50%以下では送出を行わず、50%から送出を開始し、83.4%まで徐々に送出を増やし、100%では送出量を33.3%に維持している。33.3%の送出量は、加圧送出要素30cの最大送出量である。
一実施形態によれば、上記参照テーブルの1つおける一定領域に対応する燃料要求量の範囲は、上記参照テーブルの他の1つにおいて変化領域であることが好ましい。この場合、一実施形態によれば、一定領域における燃料の送出量は、加圧送出要素の最大送出量未満であり、最小送出量(送出量0)より大きいことが好ましい。このような最大送出量未満であり、最小送出量(送出量0)より大きい、燃料要求量に変化に対して変化しない一定の送出量で燃料を送出させる加圧送出要素は、上述した加圧送出要素30aのように、少なくとも計測圧力Pvに基づくフィードバック制御1が行われる加圧送出要素であることが好ましい。この加圧送出要素では、燃料要求量の変化に対して一定の送出量を維持するために、計測圧力Pvに基づくフィードバック制御1を有効に用いることができる。
このように、加圧送出要素の1つは一定の領域の送出量を維持しながら、他の加圧送出要素の1つは、燃料要求量の変化に応じて送出量を変化させることができ、加圧送出要素全体における燃料の送出量の制御が簡単に行え、しかも、安定した制御が可能になる。
図9に示す例は、図6に示す構成例において用いるFFコントローラ62b,62cに代えて、加圧制御装置62の一部としてFFBコントローラ62b1,62c1を用いる。図9に示すFFBコントローラ62a1は、図6に示すFFBコントローラ62a1と同じ構成及び作用を行う。したがって、FFBコントローラ62a1の説明は省略し、以下、FFBコントローラ62b1,62c1の説明をする。
上述したように、加圧送出装置30aによるボイルオフガスの送出量は、フィードバック制御1により制御される。このとき、加圧送出要素30aの制御対象部材、例えば流量調整バルブの開度の制御により、加圧送出要素30aのボイルオフガスの送出量の制御が行われる。このとき、FFBコントローラ62b1,62c1は、加圧送出要素30b,30cに対するフィードフォワード制御1の他に、加圧送出要素30aの制御対象部品の目標動作量と、この制御対象部品における実際の計測動作量との差分に応じて設定されたフィードバック制御信号を加圧送出要素30b,30cに送信することにより、加圧送出要素30b,30cの送出量のフィードバック制御2を行う。
したがって、加圧送出要素30aには、制御対象部材の動作量(例えば、流量調整バルブの開度)を計測する計測センサが設けられる。この計測結果がFFBコントローラ62b1,62c1に送信される。一方、FFBコントローラ62a1から加圧送出要素30aに送信する制御信号に基づいて、上記加圧送出要素30aにおける制御対象部材の目標動作量(例えば、流量調整バルブの目標開度)を生成する目標動作量算出部62gが、加圧制御装置62の一部として設けられる。
したがって、FFBコントローラ62b1,62c1は、計測センサから送信された制御対象部材の動作量の計測結果と、目標動作量算出部62gから送信された目標動作量との差分に基づいて、加圧送出要素30b,30cの送出量の制御を行う。例えば、制御対象部材の動作量の計測結果と目標動作量との差分が大きいと、加圧送出要素30aによるボイルオフガスの送出量が目標から大きくずれていることがわかるので、この差分に基づいて、加圧送出要素30b,30cの送出量を調整することができる。
加圧機構30の加圧送出要素30aは、5つのガスコンプレッサ30a1〜30a5と、バイパス管32a,33aと、流量調整バルブ34a,35aとを備える。ここで、ガスコンプレッサ30a1〜30a5は直列に配置されているので、ボイルオフガスは、ガスコンプレッサにより順番に加圧されて、例えば30MPa程度に加圧される。加圧送出要素30b,30cも、5つのガスコンプレッサ30b1〜30b5,30c1〜30c5と、バイパス管32b,33b,32c,33cと、流量調整バルブ34b,35b,34c,35cとを備える。ここで、ガスコンプレッサ30b1〜30b5,30c1〜30c5は直列に配置されているので、ボイルオフガスは、ガスコンプレッサにより順番に加圧されて、例えば30MPa程度に加圧される。
ボイルオフガスを燃料として推進エンジン40に供給するために、並列配置された複数の加圧送出要素30a,30b,30cを備える加圧機構30で燃料を加圧し主配管31に送出する際、加圧機構30が送出するボイルオフガスの送出量を制御するとき、
1つの加圧送出要素30aを除く少なくとも1つ以上の加圧送出要素30b,30cが、推進エンジン40の運転負荷の情報に応じて設定される燃料要求量の一部の量を送出量として燃料を送出するように、加圧送出要素30b,30cのフィードフォワード制御1を行う。また、上述の実施形態では計測圧力Pvが、推進エンジン40の運転負荷の情報に応じて設定される設定圧力Svになるように加圧送出要素30aによるボイルオフガスの送出量のフィードバック制御1を行う。このように、1つの加圧送出要素30aがフィードバック制御1を行い、残りの加圧送出要素30b,30cがフィードフォワード制御1を行うので、推進エンジン40の負荷の急激な変動に対して素早い応答を行うことができ、フィードバック制御を行うときに生じ易いハンチングの発生を防止することができる。
一実施形態によれば、上記参照テーブルの1つおける一定領域に対応する燃料要求量の領域は、上記載参照テーブルの他の1つにおいて変化領域であることが好ましい。
20 タンク
30 加圧機構
30a,30b,30c 加圧送出要素
30a1〜a5,30b1〜b5,30c1〜c5 ガスコンプレッサ
31 主配管
32a,32b,32c,33a,33b,33c バイパス配管
34a,34b,34c,35a,35b,35c 流量調整バルブ
38,56 圧力センサ
40 推進エンジン
42 回転計
45 主軸
46 プロペラ
52 圧力制御器
54 圧力制御器
60 エンジンコントロールユニット(ECU)
62 加圧制御装置
62a FBコントローラ
62a1,62b1,62c1 FFBコントローラ
62b,62c FFコントローラ
62d,62e,62f 補正部
62g 目標動作量算出部
Claims (14)
- 燃料消費装置に燃料を供給する燃料供給システムであって、
燃料を前記燃料消費装置に供給するために燃料を加圧し送出する加圧機構と、
前記燃料消費装置と接続し、前記加圧機構が送出した燃料を前記燃料消費装置に導く主配管と、
前記加圧機構が送出する燃料の送出量を制御する加圧制御装置と、を備え、
前記加圧機構は、それぞれ燃料を加圧して前記主配管に送出する複数の並列配置した加圧送出要素を備え、
前記加圧制御装置は、前記複数の加圧送出要素のうちの1つの加圧送出要素Aを除く少なくとも1つ以上の加圧送出要素Bが、前記燃料消費装置の運転負荷の情報に応じて設定される燃料要求量の一部の量を送出量として燃料を送出するように前記加圧送出要素Bによる燃料の送出量のフィードフォワード制御1を行い、前記加圧送出要素Aの送出側に設けられ、前記加圧送出要素Aから送出された燃料の圧力を計測する圧力センサの計測圧力が、前記燃料消費装置の前記運転負荷の情報に応じて設定される設定圧力になるように前記圧力センサの計測圧力に基づいて前記加圧送出要素Aによる燃料の送出量のフィードバック制御1を行う、ことを特徴とする燃料供給システム。 - 前記加圧制御装置は、前記加圧送出要素Aの前記フィードバック制御1の他に、前記燃料要求量と前記加圧送出要素Bの送出量との差分の量を送出量として燃料を送出させるように前記加圧送出要素Aによる燃料の送出量のフィードフォワード制御信号を生成して前記加圧送出要素Aに送信することにより、前記加圧送出要素Aによる燃料の送出量のフィードフォワード制御2を行う、請求項1に記載の燃料供給システム。
- 前記フィードフォワード制御1及び前記フィードフォワード制御2におけるフィードフォワード制御信号は、前記設定圧力に応じて補正された信号である、請求項2に記載の燃料供給システム。
- 前記加圧制御装置は、前記燃料消費装置の前記燃料要求量と前記加圧送出要素による燃料の送出量の関係を表した複数の参照テーブルを保持し、
前記フィードフォワード制御1及び前記フィードフォワード制御2における前記フィードフォワード制御信号は、前記燃料消費装置が要求する前記燃料要求量の情報から、前記加圧送出要素A及び前記少なくとも1つ以上の加圧送出要素B毎に定められた前記参照テーブルの1つを参照して作成した信号であり、
前記参照テーブルのそれぞれで設定されている前記燃料消費装置の前記燃料要求量の領域は、燃料の送出量が、前記燃料要求量の変化に応じて変化する変化領域と、前記燃料要求量の変化に応じて変化しない一定領域とを含み、前記変化領域は、前記参照テーブル間で互いに異なる、請求項2または3に記載の燃料供給システム。 - 前記参照テーブルの1つおける前記一定領域に対応する前記燃料要求量の領域は、前記参照テーブルの他の1つにおいて前記変化領域である、請求項4に記載の燃料供給システム。
- 前記加圧機構は、複数の加圧送出要素Bを含み、
前記加圧制御装置が生成する、前記フィードフォワード制御1におけるフィードフォワード制御信号は、前記複数の加圧送出要素Bによる燃料の送出量をお互いに同じにする制御信号である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の燃料供給システム。 - 前記フィードバック制御1における前記加圧送出要素Aによる燃料の送出量は、前記加圧送出要素Aの最小送出量より大きく、最大送出量未満であって、前記最大送出量と前記最小送出量の平均値を含む所定の範囲に入るように、前記フィードフォワード制御1における前記加圧送出要素Bの送出量は設定されている、請求項1〜6のいずれか1項に記載の燃料供給システム。
- 前記フィードバック制御1では、前記加圧送出要素Aの制御対象部材の動作の制御により、前記加圧送出要素Aの燃料の送出量の制御が行われ、
前記加圧制御装置は、前記加圧送出要素Bに対する前記フィードフォワード制御1の他に、前記加圧送出要素Aの制御対象部品の目標動作量と、前記制御対象部品における実際の計測動作量との差分に応じて設定されたフィードバック制御信号を前記加圧送出要素Bに送信することにより、前記加圧送出要素Bの送出量のフィードバック制御2を行う、請求項1〜7のいずれか1項に記載の燃料供給システム。 - 燃料消費装置に燃料を供給する燃料供給方法であって、
燃料を前記燃料消費装置に供給するために、並列配置された複数の加圧送出要素を備える加圧機構で燃料を加圧し主配管に送出する際、前記加圧機構が送出する燃料の送出量を制御するステップを含み、
前記送出量を制御するステップは、
前記複数の加圧送出要素のうちの1つの加圧送出要素Aを除く少なくとも1つ以上の加圧送出要素Bが、前記燃料消費装置の運転負荷の情報に応じて設定される燃料要求量の一部の量を送出量として燃料を送出するように、前記加圧送出要素Bによる燃料の送出量のフィードフォワード制御1を行うステップと、
前記加圧送出要素Aから送出された燃料の圧力が、前記燃料消費装置の前記運転負荷の情報に応じて設定される設定圧力になるように、前記加圧送出要素Aから送出された燃料の圧力に基づいて前記加圧送出要素Aによる燃料の送出量のフィードバック制御1を行うステップと、を含むことを特徴とする燃料供給方法。 - 前記燃料要求量と前記加圧送出要素Bの送出量との差分の量を送出量として前記加圧送出要素Aが燃料を送出するように前記加圧送出要素Aによる燃料の送出量のフィードフォワード制御2を行うステップをさらに含む、請求項9に記載の燃料供給方法。
- 前記フィードフォワード制御1及び前記フィードフォワード制御2では、前記燃料消費装置の前記燃料要求量と前記加圧送出要素による燃料の送出量の関係を表した複数の参照テーブルのうち前記加圧送出要素毎に定められた1つの参照テーブルを参照して、前記燃料消費装置が要求する前記燃料要求量の情報から、前記加圧送出要素それぞれによる燃料の送出量が定められ、
前記参照テーブルのそれぞれで設定されている前記燃料消費装置の前記燃料要求量の領域は、燃料の送出量が、前記燃料要求量の変化に応じて変化する変化領域と、前記燃料要求量の変化に応じて変化しない一定領域とを含み、前記変化領域は、前記参照テーブル間で互いに異なる、請求項10に記載の燃料供給方法。 - 前記参照テーブルの1つおける前記一定領域に対応する前記燃料要求量の範囲は、前記参照テーブルの他の1つにおいて前記変化領域である、請求項11に記載の燃料供給方法。
- 前記加圧機構は、複数の加圧送出要素Bを含み、
前記フィードフォワード制御1では、前記複数の加圧送出要素Bの燃料の送出量はお互いに同じである、請求項9または10に記載の燃料供給方法。 - 前記フィードバック制御1における前記加圧送出要素Aによる燃料の送出量は、前記加圧送出要素Aの最小送出量より大きく、最大送出量未満であって、前記最大送出量と前記最小送出量の平均値を含む所定の範囲に入るように、前記フィードフォワード制御1における前記加圧送出要素Bの送出量は設定されている、請求項9〜13のいずれか1項に記載の燃料供給方法。
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