JP6638146B2 - 燃料供給システム及び燃料供給方法 - Google Patents

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Description

本発明は、船舶等の内燃機関に燃料を供給する燃料供給システム及び燃料供給方法に関する。
従来より、液化天然ガス等の液化ガスの輸送船の貨物貯蔵タンク内で生じた液化ガスのボイルオフガスを内燃機関で燃料ガスとして燃焼し推進力を得る輸送船が実用化されつつある。このボイルオフガスを燃料とする内燃機関には1.5〜30MPaの高圧の燃料が供給される。このため、貨物貯蔵タンクで生じたボイルオフガスをガスコンプレッサで加圧して推進用の内燃機関に供給する。この場合、輸送船の運用速度によっては、推進用の内燃機関の燃料要求量に対してボイルオフガスの供給量の過不足が生じる。余剰のボイルオフガスがある場合、余剰のボイルオフガスは、再液化されて液化ガスとして貨物貯蔵タンクに戻され、また、発電や熱に利用され、また焼却される。
推進用の内燃機関へのボイルオフガスの供給のために、輸送船に専用のコンプレッサを設置する他、また、ボイルオフガスの再液化のために、あるいは、発電や熱利用や焼却のために専用の装置を設置する場合もある。
また、統一された形式のガスコンプレッサを複数台並列に設置した燃料供給システムも提案されている(非特許文献1)。この燃料供給システムは、船舶に搭載される。
ところで、外洋を航行する船舶において、外洋航行中に燃料供給システムが損傷しても、航行が維持できるために、また、液化ガスの輸送船に搭載される燃料供給システムの液化ガスの貯留タンク内の圧力が高くなって液化ガスが漏洩することを防止するために、ガスコンプレッサによる燃料ガスの吸引及び吐出が十分にできるように、ガスコンプレッサを含む燃料供給システムに高い冗長性を持たせた装置構成が求められる。このような冗長性を持たせるために、燃料供給システムでは、もう1つ同じ燃料供給システムを設ける対策や、上記複数台のガスコンプレッサを並列配置した構成の燃料供給システムに対して、更にガスコンプレッサを並列配置をする対策が挙げられる。
"Market Update Note New Fuel Gas Supply System",Man Diesel & Turbo, [平成29年7月7日日検索]、インターネット〈URL:http://www.marine.man.eu/docs/librariesprovider6/mun/mun_2016-07-11.pdf?sfvrsn=6)
このような冗長性を持った燃料供給システムにおいて、輸送船の運用速度によっては、推進用の内燃機関の燃料要求量に対してボイルオフガスの燃料供給量が過剰になる場合がある。この場合、一般的に、余分な高圧の燃料ガスを減圧して、加圧前の燃料に合流させるので、ボイルオフガスを加圧したエネルギーの一部が無駄になる。
また、加圧した過剰なボイルオフガスを再液化し、また、発電・熱利用及び焼却処分する対策も考えられるが、船舶に専用装置を設置しなければならす、設置スペースに問題が生じ、また設備費用が増大する。
また、燃料を加圧するためのガスコンプレッサは燃料の温度や組成により影響を受けるので意図した吐出能力が達成できない場合や、ガスコンプレッサの設計・製作・調整の齟齬で意図した吐出能力が達成できない場合があることを考慮して、ガスコンプレッサの供給能力を予め大きめにして一般的に設計・製作される。しかし、船舶の運用上の船速の頻度分布を考慮すると、頻度の高い船速においてガスコンプレッサの供給能力は過大となる場合が多く、船舶の運用に対してガスコンプレッサは効率よく使用されていない。このため、燃料供給システムは、船舶の具体的な運用に対応した設備仕様になっておらず、経済的でない。
そこで、本発明は、内燃機関の運用に対して、内燃機関に燃料を供給する燃料供給ユニットの供給能力が過大とならず、経済的で設備費用を抑えることができる燃料供給システム及び燃料供給方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、内燃機関に燃料を供給する燃料供給システムである。当該燃料供給システムは、
前記内燃機関の連続最大負荷100%に対する負荷率70〜80%の範囲内の所定の負荷率における前記内燃機関の燃料要求量を均等に分けた量をそれぞれ最大燃料供給量とする特性を有し、互いに並列に配置され、燃料を加圧して吐出するように構成された複数の第1燃料供給ユニットと、
前記連続最大負荷100%における前記内燃機関の燃料要求量と前記第1燃料供給ユニットの前記最大燃料供給量の合計量との差分を少なくとも補充することができるような最大燃料供給量を特性として有し、前記第1燃料供給ユニットに並列に配置され、燃料を加圧して吐出するように構成された第2燃料供給ユニットと、
前記内燃機関の燃料要求量が、前記第1燃料供給ユニットの前記最大燃料供給量の合計量以下であるとき、前記第1燃料供給ユニットのそれぞれは、互いに同じ供給量の燃料を前記内燃機関に供給し、前記第2燃料供給ユニットは駆動しないように、前記第1燃料供給ユニット及び第2燃料供給ユニットを制御し、前記内燃機関の燃料要求量が、前記第1燃料供給ユニットの前記最大燃料供給量の合計量より多いとき、前記第1燃料供給ユニットのそれぞれは、前記最大燃料供給量の燃料を前記内燃機関に供給し、前記第2燃料供給ユニットは、前記内燃機関の燃料要求量と前記第1燃料供給ユニットの前記最大燃料供給量の合計量の差分の量の燃料を前記内燃機関に供給するように、前記第1燃料供給ユニット及び前記第2燃料供給ユニットを制御する制御装置と、
を備える。
前記燃料供給システムは、燃料を貯蔵する貯留タンクと、前記貯留タンク内の燃料を吸引して第1圧力に加圧する低圧加圧装置と、前記第1圧力の燃料を第2圧力に加圧する高圧加圧装置と、を備え、
前記高圧加圧装置は、前記第1燃料供給ユニット及び前記第2燃料供給ユニットを含む、ことが好ましい。
前記貯留タンクと前記低圧加圧装置の間に設けられ、前記貯留タンクから取り出された燃料を一時貯留し、貯留した燃料が前記低圧加圧装置に吸引される吸引ヘッダと、
前記低圧加圧装置と前記高圧加圧装置の間に設けられ、前記低圧加圧装置で前記第1圧力に加圧された燃料を一時貯留する低圧ヘッダと、
前記吸引ヘッダと前記低圧ヘッダの間を接続する第1配管と、
前記第1配管に設けられ、前記低圧ヘッダと前記吸引ヘッダの間の燃料の流れを制御する第1流量調整バルブと、を備える、ことが好ましい。
前記第1流量調整バルブは、前記貯留タンク内の圧力に応じて開度を調整する、ことが好ましい。
前記低圧加圧装置は、
前記低圧加圧装置が受ける燃料の最大量を均等に分けた量をそれぞれ最大燃料供給量とする特性を有し、お互いに並列に配置された複数の第3燃料供給ユニットと、
前記貯留タンク内の圧力に応じて前記吸引ヘッダから燃料を吸引し加圧して前記低圧ヘッダに吐出する、前記第3燃料供給ユニットと並列に配置された第4燃料供給ユニットと、を備え、
前記制御装置は、前記貯留タンク内の圧力が予め定めた範囲内にあるとき、前記第3燃料供給ユニットのそれぞれは、互いに同じ量の燃料を前記低圧ヘッダに吐出し、前記第4燃料供給ユニットは駆動しないように、前記第3燃料供給ユニット及び前記第4燃料供給ユニットを制御し、前記貯留タンク内の圧力が予め定めた範囲外にあるとき、前記第3燃料供給ユニットのそれぞれは、前記第3燃料供給ユニットの前記最大燃料供給量の燃料を前記低圧ヘッダに吐出し、前記第4燃料供給ユニットは、前記貯留タンク内の圧力が予め定めた範囲内になるように前記吸引ヘッダから燃料を吸引し加圧して前記低圧ヘッダに吐出するように、前記第3燃料供給ユニット及び前記第4燃料供給ユニットを制御する、ことが好ましい。
また、前記燃料供給システムは、前記低圧ヘッダから延びる第2配管と、
前記第2配管を介して前記低圧ヘッダと接続された燃料消費・回収ユニットと、
前記第2配管に設けられ、前記燃料消費・回収ユニットへの燃料の供給量を調整する第2流量調整バルブと、を備える、ことが好ましい。
前記第2流量調整バルブは、前記低圧ヘッダ内の燃料の圧力に応じて開度を調整する、ことが好ましい。
また、前記燃料供給システムは、前記高圧加圧装置と前記内燃機関の間に設けられ、前記高圧加圧装置で前記第2圧力に加圧された燃料を一時貯留する高圧ヘッダと、
前記高圧ヘッダと前記低圧ヘッダの間を接続する第3配管と、
前記第3配管に設けられ、前記高圧ヘッダと前記低圧ヘッダの間の燃料の流れを制御する第3流量調整バルブと、を備える、ことが好ましい。
前記第3流量調整バルブは、前記高圧ヘッダ内の燃料の圧力に応じて開度を調整する、ことが好ましい。
また、前記燃料は、燃料ガスであり、
前記第1燃料供給ユニットは、前記燃料ガスを加圧する往復式のコンプレッサであって、前記コンプレッサのうち、少なくとも2つ以上は、前記コンプレッサからの燃料ガスの吐出量を調整する容量調整装置を備える、ことが好ましい。
本発明の他の一態様は、内燃機関に燃料を供給する燃料供給システムである。当該燃料供給システムは、
最大燃料供給量がお互いに同じであり、互いに並列に配置され、燃料を加圧して吐出するように構成されたN個(Nは3以上の自然数)の燃料供給ユニットと、
前記燃料供給ユニットの駆動の制御を行う制御装置と、を備える。
前記最大燃料供給量は、前記内燃機関の連続最大負荷100%に対する負荷率70〜80%の範囲内の所定の負荷率における前記内燃機関の燃料要求量を(N−1)で割った量であり、
前記制御装置は、前記内燃機関の燃料要求量が、前記所定の負荷率における燃料要求量以下であるとき、(N−1)個の燃料供給ユニットAがお互いに同じ燃料供給量の燃料を供給し、1個の燃料供給ユニットBを駆動しないように、前記N個の燃料供給ユニットを制御し、
前記内燃機関の燃料要求量が、前記所定の負荷率における燃料要求量より多いとき、前記(N−1)個の燃料供給ユニットAのそれぞれは、前記最大燃料供給量を前記内燃機関に供給し、前記1個の燃料供給ユニットBは、前記内燃機関の燃料要求量と前記燃料供給ユニットAの前記最大燃料供給量の合計量の差分の量の燃料を前記内燃機関に供給するように、前記燃料供給ユニットを制御する。
前記1個の燃料供給ユニットBは、前記N個の燃料供給ユニットの中から選択されるものであり、
前記制御装置は、前記1個の燃料供給ユニットBを時間をあけて複数回選択する時、前記N個の燃料供給ユニットの中から順番に選択した1つの燃料供給ユニットを、前記1個の燃料供給ユニットBとして定める、ことが好ましい。
本発明の他の一態様は、内燃機関に燃料を供給する燃料供給方法である。
当該燃料供給方法で用いる前記内燃機関に燃料を供給する燃料供給システムは、
前記内燃機関の連続最大負荷100%に対する負荷率70〜80%の範囲内の所定の負荷率における前記内燃機関の燃料要求量を均等に分けた量をそれぞれ最大燃料供給量とする特性を有し、互いに並列に配置され、燃料を加圧して吐出するように構成された複数の第1燃料供給ユニットと、
前記連続最大負荷100%における前記内燃機関の燃料要求量と前記第1燃料供給ユニットの前記最大燃料供給量の合計量との差分を少なくとも補充することができるような最大燃料供給量を特性として有し、前記第1燃料供給ユニットに並列に配置され、燃料を加圧して吐出するように構成された第2燃料供給ユニットと、を備える。
前記燃料供給方法は、
前記内燃機関の燃料要求量が、前記第1燃料供給ユニットの前記最大燃料供給量の合計量以下であるとき、前記第1燃料供給ユニットのそれぞれは、互いに同じ燃料供給量の燃料を前記内燃機関に供給し、前記第2燃料供給ユニットは駆動しないステップと、
前記内燃機関の燃料要求量が、前記第1燃料供給ユニットの前記最大燃料供給量の合計量より多いとき、前記第1燃料供給ユニットのそれぞれは、前記最大燃料供給量を前記内燃機関に供給し、前記第2燃料供給ユニットは、前記内燃機関の燃料要求量と前記第1燃料供給ユニットの前記最大燃料供給量の合計量の差分の量の燃料を前記内燃機関に供給するステップ、とを備える。
本発明のさらに他の一態様は、内燃機関に燃料を供給する燃料供給方法である。
当該燃料供給方法で用いる前記内燃機関に燃料を供給する燃料供給システムは、
最大燃料供給量が互いに同じであり、互いに並列に配置され、燃料を加圧して吐出するように構成されたN個(Nは3以上の自然数)の燃料供給ユニットと、
前記燃料供給ユニットの駆動の制御を行う制御装置と、を備え、
前記最大燃料供給量は、前記内燃機関の連続最大負荷100%に対する負荷率70〜80%の範囲内の所定の負荷率における前記内燃機関の燃料要求量を(N−1)で割った量である。
前記燃料供給方法は、
前記内燃機関の燃料要求量が、前記所定の負荷率における燃料要求量以下であるとき、(N−1)個の燃料供給ユニットAがお互いに同じ燃料供給量の燃料を供給し、1個の燃料供給ユニットBは駆動しないステップと、
前記内燃機関の燃料要求量が、前記所定の負荷率における燃料要求量より多いとき、前記(N−1)個の燃料供給ユニットAのそれぞれは、前記最大燃料供給量を前記内燃機関に供給し、前記1個の燃料供給ユニットBは、前記内燃機関の燃料要求量と前記所定の負荷率における燃料要求量の差分の量の燃料を前記内燃機関に供給するステップと、を備える。
前記1個の燃料供給ユニットBは、前記N個の燃料供給ユニットの中から選択されるものであり、
前記1個の燃料供給ユニットBを時間をあけて複数回選択する時、前記N個の燃料供給ユニットの中から順番に選択した1つの燃料供給ユニットを、前記1個の燃料供給ユニットBとして定める、こが好ましい。
前記内燃機関は、2種類の異なる燃料で駆動可能な二元燃料内燃機関であり、
前記内燃機関の燃料要求量が、前記燃料供給システムが供給できる燃料供給量の合計量より多いとき、前記燃料供給システムが供給する燃料の不足分を、別の燃料供給システムが異なる燃料で補充するステップ、を備える、ことが好ましい。
上述の燃料供給システム及び燃料供給方法によれば、内燃機関の運用に対して、内燃機関に燃料を供給する燃料供給ユニットの供給能力が過大とならず、経済的で設備費用を抑えることができる。
本実施形態の燃料供給システムの概略の構成の例を説明する図である。 図1に示す燃料供給システムにおける燃料供給ユニットによる他の燃料の供給形態を説明する図である。 図1に示す燃料供給システムにおける燃料供給ユニットによるさらに他の燃料供給形態を説明する図である。 別の実施形態の燃料供給システムの構成の例を説明する図である。
以下、本実施形態の燃料供給システム及び燃料供給方法を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態の燃料供給システムの概略の構成の例を説明する図である。
図1に示す燃料供給システム10は、内燃機関11に燃料を供給するシステムである。燃料供給システム10は、例えば、船舶に搭載される。船舶には、液化天然ガスを運搬する液化天然ガス運搬船が含まれる。内燃機関11は、例えば、船舶の推進用ディーゼルエンジンであり、例えば、2ストローク低速ディーゼルエンジンである。
内燃機関11で用いる燃料は、例えば液化天然ガス等の液化ガスのボイルオフガスである。液化天然ガスを運搬する液化天然ガス運搬船では、液化天然ガスから多量のボイルオフガスが発生するので、このボイルオフガスを内燃機関11の燃料として利用することができる。なお、燃料供給システム10では、ボイルオフガスに代えて、液化ガスを強制的に気化させたガスを用いることもできる。
燃料供給システム10は、2つの燃料供給ユニットA(第1燃料供給ユニット)と、1つの燃料供給ユニットB(第2燃料供給ユニット)と、制御装置16と、を備える。2つの燃料供給ユニットAと、1つの燃料供給ユニットBとは、並列に配置されている。2つの燃料供給ユニットA及び1つの燃料供給ユニットBのそれぞれは、燃料を加圧して加圧した燃料を吐出する装置である。
2つの燃料供給ユニットAのそれぞれは、内燃機関11の連続最大負荷100%(負荷率100%)に対する負荷率70〜80%の範囲内の所定の負荷率、例えば負荷率75%における内燃機関11の燃料要求量を均等に2つに分けた量をそれぞれ最大燃料供給量とする特性を有する。ここで、最大連続負荷とは、内燃機関11の定格出力の状態をいい、内燃機関11が連続して最大出力を維持する状態をいう。したがって負荷率70〜80%は、定格出力の70〜80%の出力状態をいう。
各燃料供給ユニットAの最大燃料供給量を、負荷率70〜80%の範囲内の負荷率における内燃機関11の燃料要求量を均等に分けた量とするのは、船舶の推進用エンジンとして内燃機関11を用いた場合、負荷率70〜80%において、内燃機関11は最大頻度で使用されるためである。例えば、船舶が外洋を航行する場合、内燃機関11は、負荷率70〜80%で駆動される。したがって、2つの燃料供給ユニットAの燃料供給量の合計量が、内燃機関11が高頻度で要求する燃料要求量に対応することになる。図1では、負荷率70〜80%の範囲内の所定の負荷率における内燃機関11の燃料要求量をMとし、2つの燃料供給ユニットAのそれぞれが燃料供給量M/2を供給していることを示している。燃料供給ユニットBは駆動せず、燃料供給ユニットBからの燃料の供給はない。内燃機関11の燃料要求量がM以下である場合、この燃料要求量を2等分した量の燃料を、2つの燃料供給ユニットAが供給するように制御装置16が制御する。燃料供給ユニットBは駆動しないように制御装置16は制御する。したがって、この場合も、燃料供給ユニットBからの燃料の供給はない。
図2は、内燃機関11の他の負荷率における燃料供給ユニットA,Bの燃料の供給の例を説明する図である。図2では、内燃機関11の負荷率が図1に示す負荷率より上昇して、内燃機関11の燃料要求量がMを超えてM+αとなった状態を示している。なお、図2に示す例は、M+αは、2つの燃料供給ユニットA及び1つの燃料供給ユニットBの最大燃料供給量の合計量よりも少ない場合を示す。この場合、燃料供給ユニットAそれぞれは、M/2の量の燃料を内燃機関11に供給し、不足部分を、燃料供給ユニットBがαの量の燃料を内燃機関11に供給する。図2に示す形態は、内燃機関11の燃料要求量が増大するとき、燃料供給ユニットBの燃料供給量が、燃料供給ユニットBが特性として持つ最大燃料供給量になるまで、制御装置16の制御により行われる。
ここで、燃料供給ユニットBは、連続最大負荷100%における内燃機関11の燃料要求量と2つの燃料供給ユニットAの最大燃料供給量の合計量との差分を少なくとも補充することができるような最大燃料供給量を特性として有するものであることが好ましい。
図3は、内燃機関11のさらに他の負荷率における燃料供給ユニットA,Bの燃料の供給の例を説明する図である。図3では、内燃機関11の負荷率が図1に示す負荷率より上昇して、内燃機関11の燃料要求量M’が、2つの燃料供給ユニットAと1つの燃料供給ユニットBの特性として持つ最大燃料供給量の合計量を超えた場合を示す。図3では、燃料供給ユニットBの最大燃料供給量は、燃料供給ユニットAの最大燃料供給量M/2と同じである場合を示している。この場合、その他の燃料供給システム20が内燃機関11の燃料要求量に対する不足分の燃料M’−(3/2・M)を供給する。
このような燃料の供給形態を実現するには、一実施形態では、内燃機関11は、二元燃料内燃機関(少なくとも2種類の異なる燃料で駆動可能な内燃機関)であることが好ましい。例えば、燃料供給ユニットA,Bは、メタンやエタン等のガスを燃料ガスとして供給し、他の燃料供給システム20は、重油等のオイルを燃料として供給してもよい。
図1に示す燃料供給ユニットA,Bの燃料の供給形態では、内燃機関11の燃料要求量が、2つの燃料供給ユニットAの最大燃料供給量の合計量以下(内燃機関11の上記所定負荷率における燃料要求量)であるとき、制御装置16は、燃料供給ユニットAのそれぞれは、互いに同じ供給量の燃料を内燃機関11に供給し、燃料供給ユニットBは駆動しないように、燃料供給ユニットA及び燃料供給ユニットBを制御するように構成する。
図2に示す燃料供給ユニットA,Bの燃料の供給形態では、内燃機関11の燃料要求量が、2つの燃料供給ユニットAの最大燃料供給量の合計量(内燃機関11の上記所定負荷率における燃料要求量)より多いとき、燃料供給ユニットAのそれぞれは、最大燃料供給量を内燃機関11に供給し、燃料供給ユニットBは、内燃機関11の燃料要求量と2つの燃料供給ユニットAの最大燃料供給量の合計量の差分の量の燃料を内燃機関11に供給するように、燃料供給ユニットA,Bを制御するように構成される。
さらに、図3に示す燃料供給ユニットA,Bの燃料の供給形態では、内燃機関11の燃料要求量が、2つの燃料供給ユニットA及び1つの燃料供給ユニットBが供給できる燃料供給量の合計量より多いとき、燃料の不足分を、別の燃料供給システム20が異なる燃料で補充することができるように、別の燃料供給システム20を制御するように構成される。したがって、燃料供給ユニットBは、燃料供給ユニットAに対する補充・予備ユニットとして機能する。
例えば、内燃機関11の負荷率80%における燃料要求量が負荷率に比例しており、負荷率80%における燃料要求量が負荷率100%における最大燃料要求量Fmaxの80%である場合、2つの燃料供給ユニットAそれぞれの最大燃料供給量は最大燃料要求量Fmaxの40%となる。このため、図1に示す燃料供給の形態は、内燃機関11の燃料要求量が最大燃料要求量Fmaxの80%まで実行される。図2に示す燃料供給の形態は、燃料供給ユニットBの最大燃料供給量を、燃料供給ユニットAと同様に、最大燃料要求量Fmaxの40%とする場合、内燃機関11の燃料要求量が最大燃料要求量Fmaxの120%まで実行される。したがって、図3に示す燃料の供給形態は、内燃機関11の燃料要求量が最大燃料要求量Fmaxの120%超で実行される。このような内燃機関11の燃料要求量が最大燃料要求料Fmaxを超える場合とは、例えば、連続最大負荷100%の出力に相当する回転数へ内燃機関11の回転を上昇させるとき、過渡的に連続最大負荷100%の出力に相当するトルクが必要となり、内燃機関11の燃料要求量が最大燃料要求料Fmaxを超える場合をいう。しかし、このようなケースは、過渡的に生じるだけであり発生頻度は少ない。しかし、最大燃料要求量Fmaxを超える場合を想定して燃料供給ユニットA,Bの装置サイズの拡大及び燃料の供給能力の増大を図ることは、経済的でなく設備費用が増大する点から好ましくない。このため、本実施形態では、燃料供給ユニットAは、内燃機関11の連続最大負荷100%に対する負荷率70〜80%の範囲内の所定の負荷率における内燃機関11の燃料要求量を均等に分けた量をそれぞれ最大燃料供給量とする特性を有する。さらに、燃料供給ユニットBは、連続最大負荷100%における内燃機関11の燃料要求量と2つの燃料供給ユニットAの最大燃料供給量の合計量との差分の量の燃料を少なくとも補充することができるような最大燃料供給量を特性として有する。
本実施形態では、燃料供給ユニットAの最大燃料供給量を最大燃料要求量Fmaxの40%とするので、燃料供給ユニットAの装置サイズを小さくすることができる。燃料供給ユニットBについても、内燃機関11の燃料要求量に対する2つの燃料供給ユニットAの最大燃料供給量の合計量の不足分の量を少なくとも補充できる程度のサイズであればよいので、燃料供給ユニットAの装置サイズを小さくすることができる。したがって、内燃機関11に燃料を供給する燃料供給ユニットA,Bの供給能力が過大とならず、経済的で設備費用を抑えることができる。燃料供給ユニットA,Bは、燃料を加圧する装置であるので、最大燃料供給量が多くなるにつれ、装置サイズが非線形に急激に大きくなり、費用も高くなる。このため、1つの大きな燃料供給ユニットは、サイズの小さな燃料供給ユニットA,Bを3個設ける場合に比べて、コストが増大し設置スペースも大きくなるので好ましくない。
一実施形態によれば、供給する燃料は燃料ガスであり、燃料供給ユニットAは、燃料ガスを加圧する往復式のコンプレッサであって、コンプレッサのうち、少なくとも2つ以上は、コンプレッサからの燃料ガスの吐出量を調整する容量調整装置を備える、ことが好ましい。2つの燃料供給ユニットAは並列配置されるので、2つの燃料供給ユニットAの燃料供給量は、同じであることが好ましい。このため、燃料供給ユニットAを構成するガスコンプレッサは、このガスコンプレッサの燃料ガスの吐出量を調整する容量調整装置を備えることが好ましい。容量調整装置は、例えば、吸込弁アンローダ方式、クリアランスポケット方式、及び、バイパス方式等の公知の方式の装置が含まれる。吸込弁アンローダ方式は、コンプレッサのシリンダの吸込弁を圧縮工程の一期間開放して、圧縮を行わないようにして、燃料ガスの吐出量を調整する方式である。クリアランスポケット方式は、コンプレッサのシリンダヘッダに設けられたクリアランスポケットを開閉することにより、クリアランス容積を変化させて、燃料ガスの吐出量を調整する方式である。バイパス方式は、コンプレッサを複数段直列に設けた構成において、中間段あるいは最下流段に設けたコンプレッサの吐出側からバイパス管及びバイパス弁を介して、余剰ガスを上流段のコンプレッサの燃料ガスの吸込ラインに戻す方式である。これら公知の方式の容量調整装置は、例えば、“プロセス用往復圧縮機”、赤毛直樹、神戸製鋼技報 Vol59 No.3 (Dec.2009)に詳細に説明されている。
このような燃料供給ユニットA,Bは、以下の一実施形態を具体化したものでもある。
すなわち、燃料供給ユニットA,Bは、最大燃料供給量がお互いに同じであり、互いに並列に配置されたN個の燃料供給ユニットである。なお、Nは3以上の自然数である。
このとき、上記最大燃料供給量は、内燃機関11の連続最大負荷100%に対する負荷率70〜80%の範囲内の所定の負荷率における内燃機関11の燃料要求量を(N−1)で割った量である。
制御装置16は、内燃機関11の燃料要求量が、上記所定の負荷率における燃料要求量以下であるとき、図1に示すように、1個の燃料供給ユニットBを駆動せず、(N−1)個の燃料供給ユニットAがお互いに同じ燃料供給量の燃料を供給するように、N個の燃料供給ユニットを制御する。
制御装置16は、内燃機関11の燃料要求量が、上記所定の負荷率における燃料要求量より多いとき、図2に示すように、(N−1)個の燃料供給ユニットAのそれぞれは、最大燃料供給量を内燃機関11に供給し、1個の燃料供給ユニットBは、内燃機関11の燃料要求量と上記所定の負荷率における燃料要求量の差分の量の燃料を内燃機関11に供給するように、燃料供給ユニットA,Bを制御する。
この実施形態では、燃料供給ユニットAと燃料供給ユニットBの装置特性は全く同じであるので、1個の燃料供給ユニットBをN個の燃料供給ユニットの中から選択して定めることができる。したがって、一実施形態によれば、図1,2に示すような燃料の供給形態を時間間隔をあけて繰り返し実行する場合、すなわち、1個の燃料供給ユニットBを時間をあけて複数回選択する場合、制御装置16は、N個の燃料供給ユニットの中から順番に選択した1つの燃料供給ユニットを、1個の燃料供給ユニットBとして定めることが好ましい。このように、N個の燃料供給ユニットの中から順番に1つずつ選択して燃料供給ユニットBとするので、N個の燃料供給ユニットの駆動の頻度を略揃えることができる。このため、燃料供給システム10の使用に伴って、燃料供給ユニットの特性が偏って変化することを防ぐことができるので、並列配置したN個の燃料供給ユニットによる燃料の供給形態を長期に維持することができる。
図4は、図1〜3に示す実施形態の燃料供給システム10をより具体的に示す別の実施形態の燃料供給システムの構成の例を説明する図である。
図4に示す燃料供給システム100は、液化ガスを貯留する貯留タンク101内の液化ガスから発生したボイルオフガスを、低圧加圧装置103A〜103Dと高圧加圧装置105A〜105Cとにより多段(直列)方式で加圧して、燃料ガスとして船舶の推進機関107に供給するシステムである。このシステムは、ボイルオフガスを燃料ガスとして駆動する動力装置108、燃料ガスを燃焼して焼却する焼却器109、ボイルオフガスを再液化して貯留タンク101に戻す再液化装置110、及び、制御装置150、を備える。さらに、燃料供給システム100は、図4に示されるように、吸引ヘッダ102、低圧ヘッダ104、高圧ヘッダ106、流量調整バルブ121,122、及び、配管152,154、及び複数の他の配管を備える。
低圧加圧装置103A〜103Dは、貯留タンク101から燃料ガスを吸引して、具体的には貯留タンク101で発生し吸引ヘッド102に一時貯留されている燃料ガスを吸引して第1圧力に加圧する。低圧加圧装置103A〜103Dは、例えば、往復式のコンプレッサである。
高圧加圧装置105A〜105Cは、第1圧力の燃料ガスを第2圧力(>第1圧力)に加圧する。高圧加圧装置105A〜105Cは、例えば、往復式のコンプレッサである。
高圧加圧装置105A〜105Cのそれぞれは、図1に示す燃料供給ユニットA及び第2燃料供給ユニットBに対応し、燃料供給ユニットA及び第2燃料供給ユニットBとして機能する。したがって、制御装置150は、制御装置16が燃料供給ユニットA,Bに対して行う制御と同様の制御を行うので、高圧加圧装置105A〜105Cの説明は省略する。
低圧加圧装置103A〜103Dの3つの低圧加圧装置のそれぞれは、低圧加圧装置103A〜103Dが受ける燃料ガスの最大量(貯留タンク101から生成される燃料ガスの最大量、例えばボイルオフガスの最大発生量)を均等に分けた量を、最大吸引量であり最大燃料供給量とする特性を有する。この3つの低圧加圧装置(第3燃料供給ユニット)を以降、低圧加圧装置Aという。
低圧加圧装置103A〜103Dの残りの1つの低圧加圧装置は、貯留タンク101内の圧力に応じて吸引ヘッダ102(図4参照)から燃料ガスを吸引し加圧して低圧ヘッダ104(図4参照)に吐出する。この1つの低圧加圧装置(第4燃料供給ユニット)を以降、低圧加圧装置Bという。低圧加圧装置103A〜103Dは、互いに並列に配置されている。なお、一実施形態によれば、低圧加圧装置103A〜103Dの最大燃料供給量は、互いに同じであることが好ましい。
制御装置150は、図1に示す制御装置16のように、低圧加圧装置103A〜103D及び高圧加圧装置105A〜105Cの駆動を制御する他、動力装置108の駆動、焼却器109の駆動、再液化装置110の駆動、後述するボイルオフガス等の燃料ガスの配管に設けられた各種バルブの開度を制御するように構成されている。
貯留タンク101内の燃料ガス(ボイルオフガス)の圧力が予め定めた範囲内にあるとき、低圧加圧装置Aのそれぞれは、互いに同じ供給量の燃料を低圧ヘッダ104に吐出し、低圧加圧装置Bは駆動しないように、制御装置150は低圧加圧装置A,Bを制御するように構成されている。また、貯留タンク101内の燃料ガスの圧力が予め定めた範囲外にあるとき、低圧加圧装置Aのそれぞれは、低圧加圧装置Aの最大燃料供給量の燃料を低圧ヘッダ104に吐出し、低圧加圧装置Bは、貯留タンク101内の燃料ガスの圧力が予め定めた範囲内になるように吸引ヘッダ102から燃料ガスを吸引し加圧して低圧ヘッダ104に吐出するように、制御装置150は低圧加圧装置A,Bを制御するように構成されている。したがって、低圧加圧装置Bは、低圧加圧装置Aに対する補充・予備加圧装置として機能する。
吸引ヘッダ102は、貯留タンク101と低圧加圧装置103A〜103Dの間に設けられ、貯留タンク101から取り出された燃料ガスを一時貯留する。吸引ヘッダ102に貯留された燃料ガスは低圧加圧装置103A〜103Dに吸引されて加圧される。
低圧ヘッダ104は、低圧加圧装置103A〜103Dと高圧加圧装置105A〜105Cの間に設けられ、低圧加圧装置103A〜103Dで第1圧力に加圧された燃料ガスを一時貯留する。
高圧ヘッダ106は、高圧加圧装置105A〜105Cと推進機関107の間に設けられ、高圧加圧装置105A〜105Cで第2圧力に加圧された燃料を一時貯留する。
配管152(第1配管)は、吸引ヘッダ102と低圧ヘッダ104との間を接続するバイパス管であり、配管152の途中に、流量調整バルブ121(第1流量調整バルブ)が設けられている。流量調整バルブ121の開度は、貯留タンク101と吸引ヘッダ102の間の燃料ガスの配管に設けられた燃料ガス(ボイルオフガス)の圧力(貯留タンク101内の燃料ガスの圧力)を計測する圧力センサ141の計測結果に応じて、制御装置150により制御される。なお、図4では、圧力センサ141を含む複数の場所に配置した “150”を付した制御装置が記載されているが、これらの制御装置150は、図4の左下に記載した1つの制御装置150をわかり易く記載したものである。制御装置150は、1つで構成されるが、図4に示すように、複数の箇所に分散して配置されてもよい。
流量調整バルブ121の開度の制御により、低圧ヘッダ104から吸引ヘッダ102に流れる燃料ガスの流量を制御することができる。これにより、吸引ヘッダ102の圧力、すなわち、貯留タンク101内の燃料ガスの圧力を制御することができる。
配管154(第3配管)は、低圧ヘッダ104と高圧ヘッダ106との間を接続するバイパス管であり、配管154の途中に、流量調整バルブ122(第3流量調整バルブ)が設けられている。流量調整バルブ122の開度は、高圧ヘッダ106に設けられた燃料ガス(ボイルオフガス)の圧力を計測する圧力センサ142の計測結果に応じて、制御装置150により制御される。
流量調整バルブ122の開度の制御により、高圧ヘッダ106から低圧ヘッダ104に流れる燃料ガスの流量を制御することができる。これにより、高圧ヘッダ106から供給される燃料ガスの圧力を、推進エンジン107の負荷率に応じた燃料ガスの目標圧力に制御することができる。
推進機関107は、エンジンコントロールユニット(以降、ECUという)156と接続されており、ECU156によって駆動が制御されている。ECU156は、プロペラ111の主軸の回転を計測するように設けられた回転計145により計測された主軸回転数が目標回転数になるように、高圧ヘッダ106から推進機関107に延びる、燃料ガスを供給する主配管上に設けられた制御バルブ125の開度を制御することで、推進機関107の駆動を制御する。すなわち、ECU156は、推進機関107と推進用のプロペラ111を接続した主軸の主軸回転数が目標回転数になるように、推進機関107の負荷率を定め、これに基づいて燃料ガスの圧力及び燃料要求量を設定する装置である。ECU156は、気象、海象の風、波高等の自然状況の変化によって変化する主軸回転数が目標回転数に維持されるように、推進機関107の負荷率を定める他、オペレータの減速、加速、旋回等の指示によって提供されるプロペラ回転数の操作指令値に応じて、推進機関107の負荷率を定めることもできる。ECU156は、定めた負荷率に基づいて、高圧ヘッダ106の圧力及び燃料ガスの燃料要求量を設定する。制御装置150は、高圧ヘッダ107から推進機関107に供給される燃料ガスの圧力及び量が、設定した圧力及び燃料要求量になるように、各流量調整バルブ、低圧加圧装置103A〜103D、及び高圧加圧装置105A〜105Cを制御するように構成されている。
動力装置108は、低圧ヘッダ104から延びる配管と接続されている。この配管を介して、第1圧力に加圧された燃料ガスが、動力装置108に供給される。動力装置108は、発電機112に接続されている。動力装置108から延びて発電機112を回転する回転軸には、回転計147が設けられており、回転計147により計測された主軸回転数が目標回転数になるように、配管上に設けられた流量調整バルブ127の開度が、制御装置150の制御により制御される。これにより、発電機112の回転数を制御することができる。動力装置108へ供給する燃料ガスの圧力には、動力装置108に適した圧力があり、低圧ヘッダ104の圧力変動の影響を抑制するために、低圧ヘッダ104と流量調整バルブ127の間に、圧力制御バルブ126が設けられている。圧力制御バルブ126と流量調整バルブ127の間の圧力を計測する圧力センサ146が設けられ、圧力センサ146による計測圧力が、動力装置108に適した圧力になるように、圧力制御バルブ126の開度が、制御装置150の制御により制御される。
プロペラ111からの外乱により推進機関107の燃料要求量が変動し、その結果高圧ヘッダ106、さらには低圧ヘッダ104の圧力は変動し易い。また、貯留タンク101内の燃料ガスの圧力の変動により低圧ヘッダ104の圧力は変動し易い。しかし、圧力制御バルブ126の開度が制御装置150により制御されるので、動力装置108に供給される燃料ガスの圧力は、動力装置108の要求圧力(要求圧力は低圧ヘッダ104の圧力よりも低い)に調整することができる。これにより、低圧ヘッダ104の圧力の変動の、動力装置108への影響を低減することができる。さらに、圧力制御バルブ126の開度の制御により、応答の遅い再液化装置110の立ち上がりの遅れによる低圧ヘッダ104の圧力の変動を緩和することもできる。また、一実施形態によれば、焼却器109や再液化装置110を、圧力制御バルブ126と流量調整バルブ127の間から分岐させることも好ましい。例えば、動力装置108の要求圧力は0.6MPaであり、低圧ヘッダ104の圧力(目標圧力)は1.8MPaに設定される。
動力装置108として、燃料ガスを利用する内燃機関(エンジン)、あるいはボイラが利用できる。内燃機関は熱効率に優れ、ボイラは焼却器として利用することができる。動力装置108として、内燃機関及びボイラを単独または両方を組み合わせることができる。また、動力装置108として、起動に若干の時間を要する焼却器より、発電のため運用される頻度の高いボイラの方が、緊急時に即応できるので好適である。
焼却器109は、燃料ガスを燃焼させて消費する装置(燃料消費・回収ユニット)である。焼却器109は、低圧ヘッダ104から延びる配管と接続されている。この配管には、流量調整バルブ123が設けられ、低圧ヘッダ104に設けられた圧力センサ143で計測した計測圧力が低圧ヘッダ104の目標圧力として設定された圧力になるように、流量調整バルブ123の開度が、制御装置150の制御により制御される。この制御により、低圧ヘッダ104の圧力を制御することができる。
再液化装置110は、燃料ガスを再液化して貯留タンク101へ戻す装置(燃料消費・回収ユニット)である。再液化装置110は、例えば、加圧した燃料ガスを冷却し、さらに膨張させてさらに低温にすることにより液化させる。
再液化装置110は、低圧ヘッダ104から延びる配管と接続されている。この配管には、流量調整バルブ124が設けられ、低圧ヘッダ104に設けられた圧力センサ143で計測した計測圧力が低圧ヘッダ104の目標圧力として設定された圧力になるように、制御装置150の制御により、流量調整バルブ124の開度が制御される。この制御により、低圧ヘッダ104の圧力を制御することができる。
制御装置150は、低圧ヘッダ104の圧力の制御のために、流量調整バルブ123,124の開度を制御するが、焼却器109に比べて再液化装置110の制御指示に対する応答速度は遅い。このため、応答速度の相違を利用して流量調整バルブ123,124の開度が調整されるように、流量調整バルブ123,124を閉から開に動作を開始する設定圧力は異なっている。具体的には、流量調整バルブ123の設定圧力は、流量調整バルブ124の設定圧力に比べて高い。
なお、低圧加圧装置103A〜103D、及び高圧加圧装置105A〜105Cのそれぞれの段は、図4に示す例では、1段のコンプレッサで構成されているが、一実施形態によれば、複数段のコンプレッサが直列に配置された構成であってもよい。コンプレッサは、例えば、略0.1MPaから3〜4倍ずつ加圧されて、30MPa〜40MPaに加圧される。低圧ヘッダ102の第1圧力は、例えば1〜5MPaである。
高圧加圧装置105A〜105Cが、図1に示す燃料供給ユニットA,Bとして機能するので、図1に示す実施形態の燃料供給ユニットA,Bと同様に、高圧加圧装置105A〜105Cの装置サイズを小さくすることができる。したがって、推進機関107に燃料ガスを供給する高圧加圧装置105A〜105Cの供給能力が過大とならず、経済的で設備費用を抑えた燃料供給システム100を提供することができる。
低圧加圧装置103A〜103Dは、貯留タンク101内で発生し、吸引ヘッダ102あるいは低圧加圧装置103A〜103Dが受ける燃料ガス(ボイルオフガス)の最大量に応じて、燃料ガスを吸引し加圧する特性が定められているので、低圧加圧装置103A〜103Dの装置サイズを貯留タンク101のサイズに対応させて可能な限り小さくすることができる。したがって、低圧加圧装置103A〜103Dの吸引、加圧、吐出の能力が過大とならず、経済的で設備費用を抑えた燃料供給システム100を提供することができる。
さらに、流量調整バルブ121が、吸引ヘッダ102と低圧ヘッダ104の間を接続する配管に設けられ、低圧ヘッダ104と吸引ヘッダ102の間の燃料の流れを制御するので、吸引ヘッダ102の圧力、いいかえると貯留タンク101内の燃料ガスの圧力を制御することができる。ボイルオフガス等の燃料ガスの、貯留タンク101内における圧力は、貯留タンク101内の充填の程度や、貯留タンク101を取り巻く環境(気象、振動)によって変動するので、このような変動によって貯留タンク101における圧力が許容範囲を超えることは、貯留タンク101から燃料ガスが外部に漏れたり、貯留タンク101が破損する可能性が高くなるので好ましくない。この点から、貯留タンク101内の燃料ガスの圧力を制御することは重要である。
したがって、流量調整バルブ121は、貯留タンク101内の燃料ガスの圧力、すなわち、吸引ヘッダ102の圧力に応じて開度が制御されることが好ましい。
低圧ヘッダ104から焼却器109及び再液化装置110に接続する配管には、燃料ガスの供給量を調整する流量調整バルブ123,124が設けられているので、低圧ヘッダ104の圧力を制御することができる。例えば、推進機関107の負荷率の変化により、あるいは、吸引ヘッダ102の圧力の変化により、低圧ヘッダ104の圧力が変化するが、流量調整バルブ123,124の開度の制御により、低圧ヘッダ104の圧力を所定の範囲内にすることができる。
したがって、流量調整バルブ123,124は、低圧ヘッダ104内の燃料ガスの圧力に応じて開度が制御されることが好ましい。
また、高圧ヘッダ106と低圧ヘッダ104の間を接続する配管に流量調整バルブ122が設けられているので、制御装置150による流量調整バルブ122の開度の制御により、高圧ヘッダ106のから推進機関107に供給する何両ガスの圧力をECUが定めた圧力に制御でき、さらに、燃料要求量に対応した燃料供給量の燃料ガスを推進機関107に供給することができる。例えば、高圧ヘッダ106の圧力を高くする場合、制御装置150は、流量調整バルブ122の開度を絞るように流量調整バルブ122を制御し、さらに、高圧加圧装置105A〜105Cによる燃料ガスの吐出量が高くなるように、高圧加圧装置105A〜105Cの駆動を制御する。
したがって、流量調整バルブ122は、高圧ヘッダ106内の燃料の圧力に応じて、制御装置150により開度が制御されることが好ましい。
さらに、並列配置した高圧加圧装置105A〜105Cの燃料ガス供給量が、推進機関107の燃料要求量に適切に対応できるように、高圧加圧装置105A〜105Cの少なくとも2つは、高圧加圧装置105A〜105Cからの燃料ガスの吐出量を調整する上述した容量調整装置が設けられることが好ましい。
貯留タンク101から発生する燃料ガスに適切に対応できるように、並列配置した低圧加圧装置103A〜103Dについても、低圧加圧装置103A〜103Dの少なくとも3つは、低圧加圧装置103A〜103Dからの燃料ガスの吐出量を調整する上述した容量調整装置が設けられることが好ましい。
高圧加圧装置105A〜105Cは、例えば、最大燃料供給量がお互いに同じであり、この最大燃料供給量は、推進機関107の連続最大負荷100%に対する負荷率70〜80%の範囲内の所定の負荷率における推進機関107の燃料要求量を2で割った量である。このとき、制御装置150は、推進機関107の燃料要求量が、上記所定の負荷率における燃料要求量以下であるとき、高圧加圧装置105A〜105Cのうち、2個の高圧加圧装置を上述した燃料供給ユニットAとして機能してお互いに同じ燃料供給量の燃料ガスを供給し、残り1個の高圧加圧装置は、上述した燃料供給ユニットBとして駆動しないように、高圧加圧装置105A〜105Cを制御する。また、推進機関107の燃料要求量が、上記所定の負荷率における燃料要求量より多いとき、高圧加圧装置105A〜105Cのうち2個のそれぞれは、上述した燃料供給ユニットAとして機能して最大燃料供給量を推進機関107に供給し、残りの1個の高圧加圧装置は、上述した燃料供給ユニットBとして機能して推進機関107の燃料要求量と燃料供給ユニットAとして動作する2個の高圧加圧装置における最大燃料供給量の差分(推進機関107の燃料要求量と上記所定の負荷率における燃料要求量との差分)の燃料の量を推進機関107に供給するように、高圧加圧装置105A〜105Cを制御する。
このように、高圧加圧装置105A〜105Cを燃料供給ユニットA,Bとして機能させることができ、低圧加圧装置103A〜103Dを低圧加圧装置A,Bとすることができるので、高圧加圧装置及び低圧加圧装置の1つを補充・予備ユニットあるいは補充・予備加圧装置として機能させることができる。したがって、上述した燃料供給ユニットA,Bを含む燃料供給システム10と同様に、高圧加圧装置105A〜105C及び低圧加圧装置103A〜103Dの装置サイズを小さくすることができる。したがって、推進機関107に燃料を供給する高圧加圧装置105A〜105C及び低圧加圧装置103A〜103Dの供給能力が過大とならず、経済的で設備費用を抑えた燃料供給システム100を提供することができる。
高圧加圧装置105A〜105Cあるいは低圧加圧装置103A〜103Dのうち、燃料供給ユニットBとして機能させる高圧加圧装置あるいは低圧加圧装置Bは、高圧加圧装置105A〜105Cあるいは低圧加圧装置103A〜103Dの中から選択されるものであり、燃料供給ユニットBとして機能させる高圧加圧装置あるいは低圧加圧装置Bを時間をあけて複数回選択する時、制御装置150は、高圧加圧装置105A〜105Cあるいは低圧加圧装置103A〜103Dの中から順番に選択した1つの高圧加圧装置あるいは低圧加圧装置を、燃料供給ユニットBとして機能させる、あるいは低圧加圧装置Bとすることが好ましい。これにより、高圧加圧装置105A〜105Cあるいは低圧加圧装置103A〜103Dの駆動の頻度を略揃えることができる。このため、燃料供給システム100の使用に伴って、高圧加圧装置105A〜105Cあるいは低圧加圧装置103A〜103Dの特性が偏って変化することを防ぐことができるので、高圧加圧装置105A〜105Cあるいは低圧加圧装置103A〜103Dによる燃料の供給形態を長期に維持することができる。
このような燃料供給システム100では、例えば以下の燃料ガスの供給が行われる。
貯留タンク101の容量が20万mで毎時4トンのボイルオフガスが燃料ガスとして発生する。船舶における推進機関107の運用で最も頻繁に利用される推進速度は18ノット(負荷率70%)であり、このときの推進機関107に供給される燃料ガスに設定される圧力は30MPaであり、燃料ガスの燃料要求量が毎時2.1トン(負荷率70%)である。負荷率100%(連続最大負荷)における燃料要求量は、毎時3トンとする。
また、動力装置108及び焼却器109に、1.8MPaの燃料ガスが毎時0.8トン利用され、再液化装置110に、1.8MPaの燃料ガスが毎時1.1トン液化される。
上記例において、低圧加圧装置103A〜103Dは、1.8MPa(第1圧力)の燃料ガスを毎時4トン生成し、高圧加圧装置105A〜105Cは、30MPa(第2圧力)の燃料ガスを毎時2.1トン加圧して推進機関107に供給する。
低圧加圧装置103A〜103Dのうち、3個の低圧加圧装置を上述した低圧加圧装置Aとし、残りの1個の低圧加圧装置を上述した低圧加圧装置Bとするので、毎時4トンを3で等分割した値で若干の余裕を考慮した値である毎時1.35トンを低圧加圧装置Aの最大燃料供給量とする。したがって、3個の低圧加圧装置Aが加圧して低圧ヘッダ104に供給する燃料ガスの最大燃料供給量の合計量は毎時4.05トンである。
一方、高圧加圧装置105A〜105Cの内、2個の高圧加圧装置を上述した燃料供給ユニットAとして機能させ、残りの1個の高圧加圧装置を上述した燃料供給ユニットBとして機能させるので、毎時2.1トンを2で割り、若干の余裕を考慮し毎時1.08トンを燃料供給ユニットAとして機能させる高圧加圧装置の最大燃料供給量とする。したがって、2個の高圧加圧装置が加圧して高圧ヘッダ106に供給する燃料ガスの最大燃料供給量の合計量は毎時2.16トンである。
このような構成において、低圧加圧装置103A〜103Cは、低圧加圧装置Aとして動作し、高圧加圧装置105A,105Bは、燃料供給ユニットAとして機能する場合を例として以下説明する。
低圧加圧装置103A〜103C及び高圧加圧装置105A,105Bのそれぞれが最大燃料供給量の燃料ガスを吐出する場合、流量調整バルブ121,122の燃料ガスの流量は、毎時0.05トン(=毎時4.05トン−毎時4トン)、毎時0.06トン(=毎時2.16トン−毎時2.1トン)と少ないので、低圧加圧装置103A〜103D及び高圧加圧装置105A〜105Cの駆動エネルギーは有効に活用される。
この状態から、船舶の船速を最大船速にする、すなわち、推進機関107の負荷率を100%(連続最大負荷)にする場合、推進機関107の燃料要求量は毎時3トン(負荷率100%)から過渡期的に短い間、毎時3.6トン(負荷率120%)に増大する。船舶の加速中、プロペラ111の回転と水流の相対的関係からプロペラ111が必要とするトルクが増大するため、負荷率100%を超える。すなわち、プロペラ111の回転数を、最終的に負荷率100%の出力に相当する回転数へ増速する場合、過渡的には100%以上のトルクが必要とされ、推進機関107の出力は100%を超える。これに対応するために燃料供給量も過渡的に負荷率100%における燃料要求量を超える。高圧加圧装置105A〜105Cの最大燃料供給量は毎時3.24トンであり、連続最大負荷100%(負荷率100%)における燃料要求量を賄うことができる。一方、上記過渡的な燃料要求量毎時3.6トンに対しては、高圧加圧装置105A〜105Cの燃料供給量だけでは不足するので、この場合、図3に示す燃料の供給形態のように、毎時0.36トン(=毎時3.6トン−毎時3.24トン)は、他の燃料供給システム20から重油等の燃料を補充する。したがって、推進機関107は、燃料ガスの他に重油等の別の燃料で駆動可能な二元燃料内燃機関であることが好ましい。
推進機関107の回転数を増速する前に、制御装置150は、高圧加圧装置105A〜105Cのうち燃料供給ユニットBとして駆動が停止していた高圧加圧装置105Cの駆動を開始するように制御する。この駆動により高圧ヘッダ106に吐出した燃料ガスの増加分は高圧ヘッダ106の圧力の上昇に反映されるので、この圧力の増加により、流量調整バルブ122の開度が調整される。その後、ECU156の指示により推進機関107の加速が開始される。これにより、推進機関107の燃料要求量が増加すれば、高圧ヘッダ106の圧力は設定され、流量調整バルブ122が閉まる。これに伴って、低圧ヘッダ104の圧力が低下する。この圧力の低下により流量調整バルブ124が閉塞され再液化装置110の流量が減少する。この結果、低圧ヘッダ104の圧力は回復する。
一方、貯留タンク101で発生するボイルオフガスが、船体の動揺により増加して、貯留タンク101内の燃料ガス(ボイルオフガス)の圧力が上昇し始めた場合、燃料供給システム100は、以下のように動作する。
貯留タンク101の圧力が上昇しはじめると、制御装置150は、焼却器109及び再液化装置110の処理量を増大させる指示を行う。さらに、低圧加圧装置Bとして停止していた1個の低圧加圧装置Bの駆動を開始するように指示し、低圧加圧装置103A〜103Dによる吸引ヘッダ102からの燃料ガスの吸引量を増加させる。これによって低圧ヘッダ104の圧力が上昇し始める。このとき、制御装置150は、短期的には流量調整バルブ123を開き、焼却器109に流れる燃料ガスを増大させる。さらに、低圧ヘッダ104の圧力が増大すると、応答の遅い再液化装置110が立ち上がり、このとき、流量調整バルブ124が開くように制御される。
一方、船体の動揺や気象が回復して、ボイルオフガスの発生が減少した場合、低圧加圧装置Bの駆動は停止される。これに伴って、流量調整バルブ123,124の開度も、制御装置150の指示により調整される。
このように、貯留タンク101の圧力の上昇は緩やかであるので、貯留タンク101の圧力の制御は、流量調整バルブ123、124の制御を利用し、低圧ヘッダ104の圧力の制御は、流量調整バルブ121の制御を利用することができる。しかし、貯留タンク101の圧力の制御は、液化ガス運搬船では最重要な制御であり、素早い応答が可能な点から流量調整バルブ121を利用して行われることが好ましい。貯留タンク101の圧力が増大を開始した場合、流量調整バルブ121の開度を絞って、吸引ヘッダ102へ戻る燃料ガスの量を減少させる。
一実施形態によれば、上述の燃料供給システム10あるいは燃料供給システム100において、以下の燃料供給方法が行われる。
内燃機関11あるいは推進機関107の燃料要求量が、燃料供給ユニットAあるいは燃料供給ユニットAとして機能する高圧加圧装置の最大燃料供給量の合計量以下であるとき、燃料供給ユニットAあるいは燃料供給ユニットAとして機能する高圧加圧装置のそれぞれは、互いに同じ供給量の燃料を内燃機関11あるいは推進機関107に供給する。燃料供給ユニットBあるいは燃料供給ユニットBとして機能する高圧加圧装置は駆動しない。
内燃機関11あるいは推進機関107の燃料要求量が、燃料供給ユニットAあるいは燃料供給ユニットAとして機能する高圧加圧装置の最大燃料供給量の合計量より多いとき、燃料供給ユニットAあるいは燃料供給ユニットAとして機能する高圧加圧装置のそれぞれは、最大燃料供給量を内燃機関11あるいは推進機関107に供給し、燃料供給ユニットBあるいは燃料供給ユニットBとして機能する残りの高圧加圧装置は、内燃機関11あるいは推進機関107の燃料要求量と、燃料供給ユニットAあるいは燃料供給ユニットAとして機能する高圧加圧装置の最大燃料供給量の合計量との差分の量の燃料を内燃機関11あるいは推進機関107に供給する。
また、他の一実施形態によれば、燃料供給システム10あるいは燃料供給システム100において、以下の燃料供給方法が行われる。
燃料供給システム10,100は、N個(Nは3以上の自然数)の燃料供給ユニットA,B、あるいはN個の高圧加圧装置を有する。
N個の燃料供給ユニットA,B、あるいはN個の高圧加圧装置のそれぞれの最大燃料供給量は、内燃機関11あるいは推進機関107の負荷率70〜80%の範囲内の所定の負荷率における内燃機関11あるいは推進機関107の燃料要求量を(N−1)で割った量である。
このとき、内燃機関11あるいは推進機関107の燃料要求量が、上記所定の負荷率における燃料要求量以下であるとき、1個の燃料供給ユニットBあるいは燃料供給ユニットBとして機能する1個の高圧加圧装置は駆動せず、(N−1)個の燃料供給ユニットAあるいは燃料供給ユニットAとして機能する(N−1)個の高圧加圧装置がお互いに同じ燃料供給量の燃料を内燃機関11あるいは推進機関107に供給する。
一方、内燃機関11あるいは推進機関107の燃料要求量が、上記所定の負荷率における燃料要求量より多いとき、(N−1)個の燃料供給ユニットAあるいは燃料供給ユニットAとして機能する(N−1)個の高圧加圧装置のそれぞれは、最大燃料供給量の燃料を内燃機関11あるいは推進機関107に供給し、1個の燃料供給ユニットBあるいは燃料供給ユニットBとして機能する1個の高圧加圧装置は、内燃機関11あるいは推進機関107の燃料要求量と上記所定の負荷率における燃料要求量の差分の量の燃料を内燃機関11あるいは推進機関107に供給する。
このとき、1個の燃料供給ユニットBあるいは燃料供給ユニットBとして機能する1個の高圧加圧装置は、N個の燃料供給ユニットあるいはN個の高圧加圧装置の中から選択されるものであり、1個の燃料供給ユニットBあるいは燃料供給ユニットBとして機能する1個の高圧加圧装置を、時間をあけて複数回選択する時、N個の燃料供給ユニットあるいはN個の高圧加圧装置の中から順番に選択した1つの燃料供給ユニットあるいは高圧加圧装置を、1個の燃料供給ユニットBあるいは燃料供給ユニットBとして機能する1個の高圧加圧装置として定める。
以上、本発明の燃料供給システム及び燃料供給方法について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をしてもよいのはもちろんである。
10,100 燃料供給システム
11 内燃機関
16 制御装置
20 その他の燃料供給システム
101 貯留タンク
102 吸引ヘッダ
103A〜103D 低圧加圧装置
104 低圧ヘッダ
105A〜105C 高圧加圧装置
106 高圧ヘッダ
107 推進機関
108 動力装置
109 焼却器
110 再液化装置
111 プロペラ
112 発電機
121,122,123,124,127 流量調整バルブ
125 制御バルブ
126 圧力制御バルブ
141,142,143,146 圧力センサ
145,147 回転計
150 制御装置
156 ECU

Claims (16)

  1. 内燃機関に燃料を供給する燃料供給システムであって、
    前記内燃機関の連続最大負荷100%に対する負荷率70〜80%の範囲内の所定の負荷率における前記内燃機関の燃料要求量を均等に分けた量をそれぞれ最大燃料供給量とする特性を有し、互いに並列に配置され、燃料を加圧して吐出するように構成された複数の第1燃料供給ユニットと、
    前記連続最大負荷100%における前記内燃機関の燃料要求量と前記第1燃料供給ユニットの前記最大燃料供給量の合計量との差分を少なくとも補充することができるような最大燃料供給量を特性として有し、前記第1燃料供給ユニットに並列に配置され、燃料を加圧して吐出するように構成された第2燃料供給ユニットと、
    前記内燃機関の燃料要求量が、前記第1燃料供給ユニットの前記最大燃料供給量の合計量以下であるとき、前記第1燃料供給ユニットのそれぞれは、互いに同じ供給量の燃料を前記内燃機関に供給し、前記第2燃料供給ユニットは駆動しないように、前記第1燃料供給ユニット及び第2燃料供給ユニットを制御し、前記内燃機関の燃料要求量が、前記第1燃料供給ユニットの前記最大燃料供給量の合計量より多いとき、前記第1燃料供給ユニットのそれぞれは、前記最大燃料供給量の燃料を前記内燃機関に供給し、前記第2燃料供給ユニットは、前記内燃機関の燃料要求量と前記第1燃料供給ユニットの前記最大燃料供給量の合計量の差分の量の燃料を前記内燃機関に供給するように、前記第1燃料供給ユニット及び前記第2燃料供給ユニットを制御する制御装置と、
    を備えることを特徴とする燃料供給システム。
  2. 前記燃料供給システムは、燃料を貯蔵する貯留タンクと、前記貯留タンク内の燃料を吸引して第1圧力に加圧する低圧加圧装置と、前記第1圧力の燃料を第2圧力に加圧する高圧加圧装置と、を備え、
    前記高圧加圧装置は、前記第1燃料供給ユニット及び前記第2燃料供給ユニットを含む、請求項1に記載の燃料供給システム。
  3. 前記貯留タンクと前記低圧加圧装置の間に設けられ、前記貯留タンクから取り出された燃料を一時貯留し、貯留した燃料が前記低圧加圧装置に吸引される吸引ヘッダと、
    前記低圧加圧装置と前記高圧加圧装置の間に設けられ、前記低圧加圧装置で前記第1圧力に加圧された燃料を一時貯留する低圧ヘッダと、
    前記吸引ヘッダと前記低圧ヘッダの間を接続する第1配管と、
    前記第1配管に設けられ、前記低圧ヘッダと前記吸引ヘッダの間の燃料の流れを制御する第1流量調整バルブと、を備える、請求項2に記載の燃料供給システム。
  4. 前記第1流量調整バルブは、前記貯留タンク内の圧力に応じて開度を調整する、請求項3に記載の燃料供給システム。
  5. 前記低圧加圧装置は、
    前記低圧加圧装置が受ける燃料の最大量を均等に分けた量をそれぞれ最大燃料供給量とする特性を有し、お互いに並列に配置された複数の第3燃料供給ユニットと、
    前記貯留タンク内の圧力に応じて前記吸引ヘッダから燃料を吸引し加圧して前記低圧ヘッダに吐出する、前記第3燃料供給ユニットと並列に配置された第4燃料供給ユニットと、を備え、
    前記制御装置は、前記貯留タンク内の圧力が予め定めた範囲内にあるとき、前記第3燃料供給ユニットのそれぞれは、互いに同じ量の燃料を前記低圧ヘッダに吐出し、前記第4燃料供給ユニットは駆動しないように、前記第3燃料供給ユニット及び前記第4燃料供給ユニットを制御し、前記貯留タンク内の圧力が予め定めた範囲外にあるとき、前記第3燃料供給ユニットのそれぞれは、前記第3燃料供給ユニットの前記最大燃料供給量の燃料を前記低圧ヘッダに吐出し、前記第4燃料供給ユニットは、前記貯留タンク内の圧力が予め定めた範囲内になるように前記吸引ヘッダから燃料を吸引し加圧して前記低圧ヘッダに吐出するように、前記第3燃料供給ユニット及び前記第4燃料供給ユニットを制御する、請求項4に記載の燃料供給システム。
  6. 前記低圧ヘッダから延びる第2配管と、
    前記第2配管を介して前記低圧ヘッダと接続された燃料消費・回収ユニットと、
    前記第2配管に設けられ、前記燃料消費・回収ユニットへの燃料の供給量を調整する第2流量調整バルブと、を備える、請求項3〜5のいずれか1項に記載の燃料供給システム。
  7. 前記第2流量調整バルブは、前記低圧ヘッダ内の燃料の圧力に応じて開度を調整する、請求項6に記載の燃料供給システム。
  8. 前記高圧加圧装置と前記内燃機関の間に設けられ、前記高圧加圧装置で前記第2圧力に加圧された燃料を一時貯留する高圧ヘッダと、
    前記高圧ヘッダと前記低圧ヘッダの間を接続する第3配管と、
    前記第3配管に設けられ、前記高圧ヘッダと前記低圧ヘッダの間の燃料の流れを制御する第3流量調整バルブと、を備える、請求項3〜7のいずれか1項に記載の燃料供給システム。
  9. 前記第3流量調整バルブは、前記高圧ヘッダ内の燃料の圧力に応じて開度を調整する、請求項8に記載の燃料供給システム。
  10. 前記燃料は、燃料ガスであり、
    前記第1燃料供給ユニットは、前記燃料ガスを加圧する往復式のコンプレッサであって、前記コンプレッサのうち、少なくとも2つ以上は、前記コンプレッサからの燃料ガスの吐出量を調整する容量調整装置を備える、請求項1〜9のいずれか1項に記載の燃料供給システム。
  11. 内燃機関に燃料を供給する燃料供給システムであって、
    最大燃料供給量がお互いに同じであり、互いに並列に配置され、燃料を加圧して吐出するように構成されたN個(Nは3以上の自然数)の燃料供給ユニットと、
    前記燃料供給ユニットの駆動の制御を行う制御装置と、を備え、
    前記最大燃料供給量は、前記内燃機関の連続最大負荷100%に対する負荷率70〜80%の範囲内の所定の負荷率における前記内燃機関の燃料要求量を(N−1)で割った量であり、
    前記制御装置は、前記内燃機関の燃料要求量が、前記所定の負荷率における燃料要求量以下であるとき、(N−1)個の燃料供給ユニットAがお互いに同じ燃料供給量の燃料を供給し、1個の燃料供給ユニットBを駆動しないように、前記N個の燃料供給ユニットを制御し、
    前記内燃機関の燃料要求量が、前記所定の負荷率における燃料要求量より多いとき、前記(N−1)個の燃料供給ユニットAのそれぞれは、前記最大燃料供給量を前記内燃機関に供給し、前記1個の燃料供給ユニットBは、前記内燃機関の燃料要求量と前記燃料供給ユニットAの前記最大燃料供給量の合計量の差分の量の燃料を前記内燃機関に供給するように、前記燃料供給ユニットを制御する、ことを特徴とする燃料供給システム。
  12. 前記1個の燃料供給ユニットBは、前記N個の燃料供給ユニットの中から選択されるものであり、
    前記前記制御装置は、前記1個の燃料供給ユニットBを時間をあけて複数回選択する時、前記N個の燃料供給ユニットの中から順番に選択した1つの燃料供給ユニットを、前記1個の燃料供給ユニットBとして定める、請求項11に記載の燃料供給システム。
  13. 内燃機関に燃料を供給する燃料供給方法であって、
    前記内燃機関に燃料を供給する燃料供給システムは、
    前記内燃機関の連続最大負荷100%に対する負荷率70〜80%の範囲内の所定の負荷率における前記内燃機関の燃料要求量を均等に分けた量をそれぞれ最大燃料供給量とする特性を有し、互いに並列に配置され、燃料を加圧して吐出するように構成された複数の第1燃料供給ユニットと、
    前記連続最大負荷100%における前記内燃機関の燃料要求量と前記第1燃料供給ユニットの前記最大燃料供給量の合計量との差分を少なくとも補充することができるような最大燃料供給量を特性として有し、前記第1燃料供給ユニットに並列に配置され、燃料を加圧して吐出するように構成された第2燃料供給ユニットと、を備え、
    前記内燃機関の燃料要求量が、前記第1燃料供給ユニットの前記最大燃料供給量の合計量以下であるとき、前記第1燃料供給ユニットのそれぞれは、互いに同じ燃料供給量の燃料を前記内燃機関に供給し、前記第2燃料供給ユニットは駆動しないステップと、
    前記内燃機関の燃料要求量が、前記第1燃料供給ユニットの前記最大燃料供給量の合計量より多いとき、前記第1燃料供給ユニットのそれぞれは、前記最大燃料供給量を前記内燃機関に供給し、前記第2燃料供給ユニットは、前記内燃機関の燃料要求量と前記第1燃料供給ユニットの前記最大燃料供給量の合計量の差分の量の燃料を前記内燃機関に供給するステップ、とを備える、ことを特徴とする燃料供給方法。
  14. 内燃機関に燃料を供給する燃料供給方法であって、
    前記内燃機関に燃料を供給する燃料供給システムは、
    最大燃料供給量が互いに同じであり、互いに並列に配置され、燃料を加圧して吐出するように構成されたN個(Nは3以上の自然数)の燃料供給ユニットと、
    前記燃料供給ユニットの駆動の制御を行う制御装置と、を備え、
    前記最大燃料供給量は、前記内燃機関の連続最大負荷100%に対する負荷率70〜80%の範囲内の所定の負荷率における前記内燃機関の燃料要求量を(N−1)で割った量であり、
    前記内燃機関の燃料要求量が、前記所定の負荷率における燃料要求量以下であるとき、(N−1)個の燃料供給ユニットAがお互いに同じ燃料供給量の燃料を供給し、1個の燃料供給ユニットBは駆動しないステップと、
    前記内燃機関の燃料要求量が、前記所定の負荷率における燃料要求量より多いとき、前記(N−1)個の燃料供給ユニットAのそれぞれは、前記最大燃料供給量を前記内燃機関に供給し、前記1個の燃料供給ユニットBは、前記内燃機関の燃料要求量と前記所定の負荷率における燃料要求量の差分の量の燃料を前記内燃機関に供給するステップと、を備えることを特徴とする燃料供給方法。
  15. 前記1個の燃料供給ユニットBは、前記N個の燃料供給ユニットの中から選択されるものであり、
    前記1個の燃料供給ユニットBを時間をあけて複数回選択する時、前記N個の燃料供給ユニットの中から順番に選択した1つの燃料供給ユニットを、前記1個の燃料供給ユニットBとして定める、請求項14に記載の燃料供給方法。
  16. 前記内燃機関は、2種類の異なる燃料で駆動可能な二元燃料内燃機関であり、
    前記内燃機関の燃料要求量が、前記燃料供給システムが供給できる燃料供給量の合計量より多いとき、前記燃料供給システムが供給する燃料の不足分を、別の燃料供給システムが異なる燃料で補充するステップ、を備える、請求項13〜15のいずれか1項に記載の燃料供給方法。
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