JP6665001B2 - 仕切弁 - Google Patents

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本発明は、流体管の流路を遮断する弁体を備えた仕切弁に関する。
従来、弁棒と、弁棒が挿入される弁体と、弁棒の回転によって弁体を直進移動させる移動機構とを備えた仕切弁が知られている(例えば、特許文献1〜2参照)。
特許文献1の仕切弁は、流体管の流路方向視における弁体の外周に沿ってシール部材が固定され、弁体とシール部材との間に、径方向外側に移動可能な可動片が配置されている。弁体を流体管の方に移動させるに連れて、弁体の傾斜面と可動片の傾斜面とが接触することで可動片が径方向外側に移動し、可動片によって押圧されたシール部材が流体管の内周面に密着して閉弁するものである。
特許文献2の仕切弁は、流体管(文献では弁箱)に挿入された弁体の上流側と下流側とに独立してシール部材を設けている。また、夫々のシール部材の上部に傾斜面を設けると共に、流体管の上部にも傾斜面を有する他のシール部材を配置し、両傾斜面を圧接させることで面圧を確保している。
特開2003−343748号公報 特開2000−240820号公報
従来の仕切弁にあっては、シール部材を流体管に密着させてシール機能を高めているものの、流体管と弁体との組付不良が有ったり、仕切弁が老朽化したりしている場合には、流体管とシール部材との間から流体が漏出するおそれがある。一方、流体の漏出を確認するためには、仕切弁が密封構造である関係上、仕切弁の下流側に漏出確認用の分岐口を別途設ける必要があり、作業効率が悪い。特に、長年放置された仕切弁などを点検する場合、全ての仕切弁に対して分岐口を設けると膨大な費用を要してしまう。
そこで、簡便な構成で封止状態を確認することのできる仕切弁が望まれている。
仕切弁の特徴構成は、長手方向に沿って貫通して外部と連通可能な第一貫通孔部を有する弁棒と、前記弁棒が前記長手方向に沿って挿入された第二貫通孔部を有し、流体管の内面と当接して流路を遮断する弁体と、前記弁棒の回転によって、前記流路を遮断する方向に前記弁体を移動させる移動機構と、を備え、前記弁体のうち、前記流路の上流側および下流側に位置する両側部は、前記流体管の内面と密着しつつ先端に前記流体管の底部と当接する当接面が形成された封止部を有し、前記第一貫通孔部および前記第二貫通孔部は、前記当接面に向かって開口している点にある。
流体管の底部には、例えば穿孔に伴う切粉、錆こぶ、砂などの異物が残存していることがある。この異物が、流体管の底部と弁体の当接面との間に噛み込んで封止機能が損なわれるおそれがある。仕切弁は密封構造である関係上、封止状態を確認できないと、仕切弁の下流側に漏出確認用の分岐口を別途設ける必要があり、作業効率が悪い。
そこで、本構成では、外部と連通可能な弁棒の第一貫通孔部と弁体の第二貫通孔部とが、流体管の底部と当接する弁体の当接面に向かって開口している。その結果、流体管の底部と弁体の当接面との密着性が損なわれている場合、流体を第二貫通孔部の開口を介して第一貫通孔部に流入させ、弁棒の上部から外部に流出させることが可能である。このため、仕切弁の封止状態を確認することができる。
また、弁体を移動機構で閉弁した後、弁棒の第一貫通孔部からの流体の漏出を確認するだけで良いので、別途分岐口を設ける場合に比べて、作業効率が極めて高く、作業コストを節約できる。このように、簡便な構成で止水性を確認することのできる仕切弁を提供できた。
他の特徴構成は、前記弁体には、夫々の前記封止部における前記当接面の間に凹部が形成されている点にある。
本構成のように夫々の当接面の間における流体管の底部の側に凹部を形成すれば、封止部から漏れ出た流体が凹部を介して、第一貫通孔部に流通し排出される。このため、封止部の封止機能が損なわれている場合、漏出した流体は、流通抵抗の少ない凹部に速やかに流入し、第一貫通孔部へと円滑に導くことができる。その結果、封止部の封止状態を精度よく検出することができる。しかも、当接面によって押し退けられた異物を凹部に収容することができるので、弁体の底部全体を流体管の底部に当接させる場合に比べて異物の噛込み確率が低減され、封止部の封止機能が阻害され難い。
他の特徴構成は、前記弁体には、前記夫々の封止部の間に、前記凹部と連通する溝部が周方向に沿って形成されている点にある。
本構成のように、弁体の周方向に沿って凹部と連通する溝部を設ければ、例えば、流体管の上部から流体が漏出している場合でも、溝部を介して凹部に流体が流入し、第一貫通孔部から流出される。つまり、流体管の周方向に亘る封止状態を確認することができる。
第一実施形態に係る仕切弁の概略構成を示す縦断面視図である。 第一実施形態に係る仕切弁の概略構成を示す横断面視図である。 閉弁した状態を示す流体管の軸芯に沿った断面図である。 開弁した状態を示す流体管の軸芯に沿った断面図である。 第一実施形態に係る弁棒と弁体との斜視図である。 第二実施形態に係る仕切弁の概略構成を示す縦断面視図である。 第二実施形態に係る仕切弁の概略構成を示す横断面視図である。 第二実施形態に係る開弁した状態を示す仕切弁の縦断面視図である。 第三実施形態に係る仕切弁の概略構成を示す縦断面視図である。 第三実施形態に係る仕切弁の概略構成を示す横断面視図である。 第三実施形態に係る開弁した状態を示す仕切弁の縦断面視図である。
以下に、本発明に係る仕切弁の実施形態について、図面に基づいて説明する。本実施形態の仕切弁として、切断管部1a,1bに設置される仕切弁Xa、管穿孔口1cに設置される仕切弁Xbおよび水道管に設置される仕切弁Xcを一例に説明する。ただし、以下の実施形態に限定されることなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。なお、図面において、水道管の流路方向に沿う断面視図を縦断面視図とし、水道管の流路方向に垂直な断面視図を横断面視図としている。ここで、本実施形態における断面視図とは、斜線で示す部材を断面図とし、それ以外の部材を断面視したときにおける図面として表現している。以下、埋設される水道管を基準として、重力方向を下、重力方向とは反対方向を上として説明する。
[第一実施形態]
図1〜図5には、第一実施形態に係る仕切弁Xaが示される。本実施形態では、水道管1(流体管の一例)を切断した後、両切断管部1a,1bの間に仕切弁Xaを装着する。
図1には縦断面視図、図2には横断面視図が示される。図1〜図2に示すように、水道管1には、横断面視で矩形筒状の分割継手体2(流体管の一例)が両切断管部1a,1bの間に装着されて、流路を形成している。分割継手体2は上下方向に2分割された2部品から構成され、これら2部品は、ボルト21aとナット21bで水道管1に締付固定された割T字管である。分割継手体2の流路方向に沿った両端部の夫々には、自身の内周面に密着すると共に両切断管部1a,1bの外周面に密着する環状の弾性シール部材22が介装されている。この弾性シール部材22が周方向に沿った押輪23によって圧縮変形することで、分割継手体2と両切断管部1a,1bとの隙間が封止される。また、分割継手体2の上部フランジ24には、後述する弁体3を下方(分割継手体2の底部27の方向)に押付ける押ボルト25が螺合されている。なお、分割継手体2の断面形状として、矩形筒状ではなく例えば円形筒状に構成しても良く特に限定されない。
水道管1を切断する際には、分割継手体2を水道管1に装着後、図示しない切断作業用ハウジングを分割継手体2の上部フランジ24に取付け、カッターで水道管1を切断して分割継手体2の首部26より小径の切断部11を水道管1に形成する。これによって、水道管1には、両切断管部1a,1bが形成される。次いで、切粉排出作業や切片およびカッターの除去作業を行った後、仕切弁Xaを取付け、押ボルト25を螺合して弁体3を下方に押付ける。最後に、弁体3を閉弁して止水確認後、切断作業用ハウジングを撤去し、弁蓋30を設置して仕切弁Xaが完成する。
このように設置された仕切弁Xaは、長尺状の弁棒4と、弁棒4が長手方向に沿って挿入された弁棒挿入孔部32(第二貫通孔部の一例)を有する弁体3とを備えている。この弁体3は、水道管1の一部を構成する分割継手体2の底部27と当接して流路を遮断する。なお、本実施形態では、分割継手体2の弁体3と当接する部位を、周囲より内側に突出させて厚肉にすることで剛性を高めている。
図1〜図2,図5に示すように、弁棒4の上部には、自身を回転操作する操作部41が設けられている。本実施形態における弁棒4は、弁体3の弁棒挿入孔部32に挿入された状態で固定されている。
弁体3は、押ボルト25のテーパ面25aが当接するテーパ部31aを有する円形状の基部31と、基部31から下方に向かって延出する四角柱状の延出部33と、を有している。また、基部31の上方には、弁棒4の操作部41を支持する支持部34が一体形成されている。
基部31には、環状の第一シール部材Saが配置され、延出部33には、水道管1の流路の上流側および下流側に位置する両側部にU字状の第二シール部材Sb(封止部の一例)が配置されている。これら第一シール部材Saと第二シール部材Sbの端部とは隙間なく接続されている。第一シール部材Saは、分割継手体2の首部26の内周面に密着し、第二シール部材Sbは、分割継手体2の底部27および側壁に密着して固定されている。なお、第一シール部材Saや第二シール部材Sbを省略して、基部31や延出部33そのものに封止機能を持たせても良い。
図2〜図4に示すように、延出部33には、水道管1の流路方向に沿って開口した断面円形の貫通孔である収容部33bと、この収容部33bに収容された円板状の弁部33aとを有している。弁部33aは、弁棒4が嵌合又は螺合によって挿入された弁棒挿入孔部32の中心を支点として回動する。つまり、弁棒4と弁体3の弁部33aとは固定されており、弁棒4の回転によって弁部33aを回動させて水道管1の流路を遮断する移動機構Kが形成されている。この移動機構Kは、弁棒4を回転操作する操作部41と、弁棒4と、弁棒4が固定される弁棒挿入孔部32とで構成されている。
図2〜図3に示すように、弁部33aの外周部および弁棒挿入孔部32の周りには第三シール部材Scが配置されており、弁体3の弁部33aが回動して第三シール部材Scが収容部33bの内周面に密着することで閉弁して止水される。
ところで、両切断管部1a,1bに仕切弁Xaを設置した場合、水道管1の一部を構成する分割継手体2の底部27には、切粉排出作業を行ったとしても穿孔に伴う切粉の残滓、錆こぶ、砂などの異物が残存していることがある。この異物が、分割継手体2の底部27と弁体3の収容部33bに配置された第二シール部材Sbとの間に噛み込んで封止機能が損なわれるおそれがある。一方、仕切弁Xaは密封構造である関係上、封止状態を確認できないと、仕切弁Xaの全閉時に流路を遮断できないことがある。つまり、定期点検などにより仕切弁Xaの封止状態を確認することが重要である。
そこで、図1,図5に示すように、本実施形態における仕切弁Xaの弁棒4には、長手方向に沿って貫通され、弁体3から漏出した水を外部に流出させる止水確認孔部43(第一貫通孔部の一例)が形成されている。また、操作部41の下方に隣接して開閉弁42が接続管44を介して接続されており、止水確認孔部43は、開閉弁42の操作によって、外部と連通可能に構成されている。また、図1〜図2に示すように、弁棒4の止水確認孔部43および弁体3の弁棒挿入孔部32は、分割継手体2の底部27と当接する弁体3の第二シール部材Sbの先端に形成された当接面Sb1に向かって開口している。なお、開閉弁42が配置される接続管44は弁棒4のみが相対回転できるように固定されており、弁棒4と接続管44との間にはOリングSdが配置されて外部への漏水が防止される構造となっている。これによって、弁棒4の回転によって開閉弁42が共回りしないので、作業空間を小さくすることができる。
さらに、弁体3の延出部33の外面には、上流側の第二シール部材Sbの当接面Sb1と下流側の第二シール部材Sbの当接面Sb1との間において、分割継手体2の底部27の側に凹部35が形成され、この凹部35と連通する溝部36が周方向に沿って形成されている(図5参照)。これら凹部35と溝部36とは、延出部33の外面にU字状で一体形成されており、弁棒挿入孔部32の開口が凹部35を臨んで配置されている。なお、弁体3の延出部33において、凹部35および溝部36を省略しても良いし、溝部36のみを省略しても良く、特に限定されない。また、延出部33の周方向のうち、溝部36が形成される範囲は、第二シール部材Sbの配置領域に亘る範囲が好ましいが、第二シール部材Sbの配置領域の一部でも良く特に限定されない。
このように、本実施形態では、弁体3が全閉状態のとき、弁棒4の止水確認孔部43と弁体3の弁棒挿入孔部32とが、分割継手体2の底部27と当接する弁体3の当接面Sb1に向かって開口しているのみでは外部に漏水しない。一方、分割継手体2の底部27と弁体3の当接面Sb1との密着性が損なわれている場合、漏出した水が弁棒挿入孔部32の開口を介して止水確認孔部43に流入し、弁棒4の上部から開弁状態の開閉弁42を介して外部に流出する。このため、仕切弁Xaの封止状態を確認することができる。
また、弁体3の弁部33aを移動機構Kで閉弁した後、止水確認孔部43からの水の漏出を確認するだけで良いので、別途分岐口を設ける場合に比べて作業効率が極めて高く、作業コストを節約できる。
また、夫々の第二シール部材Sbの間に凹部35を形成すれば、第二シール部材Sbから漏れ出た水が凹部35を介して、止水確認孔部43に流通し排出される。このため、第二シール部材Sbの封止機能が損なわれている場合、漏出した水は、流体抵抗の少ない凹部35に速やかに流入し、止水確認孔部43へと円滑に導くことができる。その結果、第二シール部材Sbの封止状態を精度よく検出することができる。しかも、第二シール部材Sbによって押し退けられた異物を凹部35に収容することができるので、弁体3の先端部全体を分割継手体2の底部27に当接させる場合に比べ異物の噛込み確率が低減され、第二シール部材Sbの封止機能が阻害され難い。
さらに、弁体3の周方向に沿って凹部35と連通する溝部36を設ければ、例えば、第二シール部材Sbの側方から水が漏出している場合でも、溝部36から凹部35に水が流動し、止水確認孔部43から流出する。つまり、分割継手体2の周方向に沿うあらゆる場所の封止状態を確認することができる。
[第二実施形態]
図6〜図8には、第二実施形態に係る仕切弁Xbが示される。本実施形態では、水道管1A(流体管の一例)を穿孔した後、管穿孔口1cに仕切弁Xbを装着する。
図6,図8には縦断面視図、図7には横断面視図が示される。図6〜図7に示すように、水道管1Aには、横断面視においてT字状に構成される分割継手体2Aが装着されている。分割継手体2Aは上下方向に2分割された2部品から構成され、これら2部品は、ボルト21cとナット21dで水道管1Aに締付固定されている。分割継手体2Aの流路方向に沿った両端部の夫々には、自身の内周面に密着すると共に水道管1Aの外周面に密着する弾性シール部材22aが介装されている。この弾性シール部材22aの外側には、分割継手体2Aの周方向に沿った複数箇所に係止ボルト28を挿入し、水道管1Aの外面に係止ボルト28を当接させることで、仕切弁Xbが流路方向や傾倒方向に移動することを阻止している。
水道管1Aを穿孔する際には、分割継手体2Aを水道管1Aに装着後、図示しない穿孔作業用ハウジングを分割継手体2Aの上部フランジ24aに取付け、カッターで穿孔して水道管1Aの内径より小径の管穿孔口1cを水道管1Aに形成する。次いで、切粉排出作業や切片およびカッターの除去作業を行った後、密封状態の弁蓋30aを備えた仕切弁Xbを下降させ、弁蓋30aと分割継手体2Aの上部フランジ24aとを、ボルト21eを弁蓋30aの雌ネジ部21fに螺合して水密状態に固定する。次いで、後述する移動機構Kaによって弁体3aを水道管1Aの底部1dに押付けて止水確認後、穿孔作業用ハウジングを撤去して、仕切弁Xbの管穿孔口1cへの設置が完了する。
このように設置された仕切弁Xbは、外周に雄ネジが形成された長尺状の弁棒4aと、弁棒4aが挿入された弁棒挿入孔部32a(第二貫通孔部の一例)を有する弁体3aとを備えている。この弁体3aは、水道管1Aの底部1dの内面と当接して水道管1Aの流路を遮断する。
図6に示すように、弁棒4aの上部には、自身を回転操作する操作部41aが設けられている。なお、本実施形態における弁棒4aは、外周に雄ネジが形成されていることを除いて、図5と同様の形状である。
弁体3aは、弁体芯金具にシール材で構成されるゴムライニング38を施して形成されている。図6〜図7に示すように、このゴムライニング38は、円周状に張り出した鍔部38aと、鍔部38aから下方に向かって延出し、水道管1Aの内周面に沿う円弧状の当接面38b1,38b2を有する延出部38bとを有している。これによって、図7に示すように、弁体3aを水道管1Aの底部1dに押付けると、延出部38bの当接面38b1,38b2が水道管1Aの底部1dに沿って圧縮されると共に、延出部38bの側壁が径外方向に拡がって水道管1Aの内面に密着する。つまり、延出部38bのうち、流路の上流側および下流側に位置する両側部は、水道管1Aの内面と密着する両封止部39a,39bを有し、この両封止部39a,39bの先端に両当接面38b1,38b2が形成されている。同時に、鍔部38aが管穿孔口1cに密着して、水道管1Aの流路が遮断される。
また、図7に示すように、弁体3aの鍔部38aに隣接する上部には、内周に雌ネジが形成された矩形状のネジコマ38cが係止されており、このネジコマ38cの雌ネジが弁棒4aの外周に形成された雄ネジに螺合している。これによって、弁棒4aの回転によって、ネジコマ38cと共に弁体3aが直進移動する。つまり、水道管1Aの流路を遮断する方向に弁体3aを移動させる移動機構Kaは、弁棒4aを回転操作する操作部41aと、弁棒4aと、ネジコマ38cとで構成されている。
本実施形態における仕切弁Xbの弁棒4aには、第一実施形態と同様、長手方向に沿って貫通され、弁体3aから漏出した水を外部に流出させる止水確認孔部43a(第一貫通孔部の一例)が形成されている。また、操作部41aの下方に隣接して開閉弁42aが接続管44aを介して接続されており、止水確認孔部43aは、開閉弁42aの操作によって、外部と連通可能に構成されている。なお、第一実施形態と同様に、開閉弁42aが配置される接続管44aは弁棒4aのみが相対回転できるように固定されており、弁棒4aと接続管44aとの間にはOリングSdaが配置されて外部への漏水が防止される構造となっている。
図6〜図7に示すように、弁体3aが全閉状態のとき、弁棒4aの止水確認孔部43aおよび弁体3aの弁棒挿入孔部32aは、水道管1Aの底部1dと当接する弁体3aの延出部38bの当接面38b1,38b2に向かって開口している。一方、仕切弁Xbが開弁状態のとき、弁体3aが弁蓋30aおよび分割継手体2Aに収容されており、水道管1Aの流路が完全に開放された状態となっている(図8参照)。
弁体3aの延出部38bの外面には、夫々の当接面38b1,38b2の間において凹部35aが形成され、この凹部35aと連通する溝部36aが周方向に沿って形成されている。これら凹部35aと溝部36aとは、延出部38bの外面にU字状で一体形成されており、弁棒挿入孔部32aの開口が凹部35aを臨んで配置されている。なお、弁体3aの延出部38bにおいて、凹部35aおよび溝部36aを省略しても良いし、溝部36aのみを省略しても良く、特に限定されない。また、延出部38bの周方向のうち、溝部36aが形成される範囲は、封止部39a,39bの配置領域に亘る範囲が好ましいが、封止部39a,39bの配置領域の一部でも良く特に限定されない。
なお、本実施形態においても、第一実施形態と同様の作用効果を有するので、詳細な説明は省略する。
[第三実施形態]
図9〜図11には、第三実施形態に係る仕切弁Xcが示される。本実施形態では、水道管(不図示)に接続された弁箱1B(流体管の一例)に弁体3bが収容されており、この弁箱1Bに弁蓋30bが装着されて仕切弁Xcが構成されている。なお、弁箱1Bに代えて、既設の水道管に仕切弁Xcを設置しても良く、特に限定されない。
図9,図11には縦断面視図、図10には横断面視図が示される。弁箱1Bには分岐管部1eが一体で設けられており、この分岐管部1eに弁蓋30bが装着されている。分岐管部1eは、弁箱1Bの流路を構成する部位から上方に延出した首部1fと、首部1fの端部に形成されたフランジ部1gとで構成されている。このフランジ部1gには、弁蓋30bがボルト21g及びナット21hで水密状態に締結固定されている。
図9に示すように、仕切弁Xcは、外周に雄ネジが形成された長尺状の弁棒4bと、弁棒4bが挿入された弁棒挿入孔部32b(第二貫通孔部の一例)を有する弁体3bとを備えている。この弁体3bは、弁箱1Bの底部1hの内面と当接して弁箱1Bの流路を遮断する。
また、弁棒4bの上部には、自身を回転操作する操作部41bが設けられている。なお、本実施形態における弁棒4bは、外周に雄ネジが形成されていることを除いて、図5と同様の形状である。
弁体3bは、本体部5を備え、本体部5のうち、流路の上流側および下流側に位置する両側部は、弁箱1Bの内面と密着する両シール部材Se(封止部の一例)を有している。この両シール部材Seの先端に、両当接面Se1が形成されている。本実施形態の本体部5は、下方(弁箱1Bの底部1hの方向)に向かって縮径するように傾斜して構成されている。なお、両シール部材Seを省略して、本体部5そのものに封止機能を持たせても良い。
また、弁体3bの本体部5の上部には、内周に雌ネジが形成された矩形状のネジコマ50が係止されており、このネジコマ50の雌ネジが弁棒4bの外周に形成された雄ネジに螺合している。これによって、弁棒4bの回転によって、ネジコマ50と共に弁体3bが直進移動する。つまり、弁箱1Bの流路を遮断する方向に弁体3bを移動させる移動機構Kbは、弁棒4bを回転操作する操作部41bと、弁棒4bと、ネジコマ50とで構成されている。上述したように本体部5が下方に向かって縮径するように傾斜しているので、弁体3bの外面と分岐管部1eの内面との摺動抵抗が小さく、弁体3bを円滑に移動させることができる。
本実施形態における仕切弁Xcの弁棒4bには、第一実施形態や第二実施形態と同様、長手方向に沿って貫通され、弁体3bから漏出した水を外部に流出させる止水確認孔部43b(第一貫通孔部の一例)が形成されている。また、操作部41bの下方に隣接して開閉弁42bが接続管44bを介して接続されており、止水確認孔部43bは、開閉弁42bの開操作によって、外部と連通可能に構成されている。なお、上述した実施形態と同様に、開閉弁42bが配置される接続管44bは弁棒4bのみが相対回転できるように固定されており、弁棒4bと接続管44bとの間にはOリングSdbが配置されて外部への漏水が防止される構造となっている。
弁体3bが全閉状態のとき、弁棒4bの止水確認孔部43bおよび弁体3bの弁棒挿入孔部32bは、弁箱1Bの底部1hと当接する弁体3bの両当接面Se1に向かって開口している(図9参照)。一方、仕切弁Xcが開弁状態のとき、弁体3bが首部1fに収容されており、弁箱1Bの流路が完全に開放された状態となっている(図11参照)。
図9〜図10に示すように、弁体3bの両シール部材Seにおける両当接面Se1の間に凹部35bが形成され、この凹部35bと連通する溝部36bが周方向に沿って形成されている。これら凹部35bと溝部36bとは、本体部5の外面にU字状で一体形成されており、弁棒挿入孔部32bの開口が凹部35bを臨んで配置されている。なお、弁体3bの本体部5において、凹部35bおよび溝部36bを省略しても良いし、溝部36bのみを省略しても良く、特に限定されない。また、本体部5の周方向のうち、溝部36bが形成される範囲は、ネジコマ50の係止部位を除く両シール部材Seの配置領域に亘る範囲が好ましいが、両シール部材Seの配置領域の一部でも良く特に限定されない。
なお、本実施形態においても、第一実施形態や第二実施形態と同様の作用効果を有するので、詳細な説明は省略する。
[その他の実施形態]
(1)第一実施形態では、弁部33aが収容部33bと独立して回転するバラフライ弁を例に挙げたが、第二実施形態や第三実施形態のようなゲート弁であっても良く、特に限定されない。
(2)第一実施形態や第二実施形態における分割継手体2,2Aは、2分割に限定されず、3分割以上で構成しても良い。
(3)第二実施形態や第三実施形態における溝部36a,36bに代えて、弁棒挿入孔部32a,32bまで貫通する貫通穴を設け、弁棒挿入孔部32a,32bと弁棒4a,4bとの隙間を介して凹部35a,35bまで漏出水を流動させるように構成しても良い。
(4)上記実施形態では、流体管の一例として水道管を用いて説明したが、流体管として気体や他の液体が通流する管であってもよい。
本発明は、切断管部、管穿孔口、又は既設管の分岐管部などに設けられる仕切弁に利用可能である。
1A 水道管(流体管)
1B 弁箱(流体管)
1d,1h 底部
2 分割継手体(流体管)
27 底部
3,3a,3b 弁体
32,32a,32b 弁棒挿入孔部(第二貫通孔部)
35,35a,35b 凹部
36,36a,36b 溝部
38b1,38b2 当接面
39a,39b 封止部
4,4a,4b 弁棒
43,43a,43b 止水確認孔部(第一貫通孔部)
K,Ka,Kb 移動機構
Sb 第二シール部材(封止部)
Sb1 当接面
Se シール部材(封止部)
Se1 当接面

Claims (3)

  1. 長手方向に沿って貫通して外部と連通可能な第一貫通孔部を有する弁棒と、
    前記弁棒が前記長手方向に沿って挿入された第二貫通孔部を有し、流体管の内面と当接して流路を遮断する弁体と、
    前記弁棒の回転によって、前記流路を遮断する方向に前記弁体を移動させる移動機構と、を備え、
    前記弁体のうち、前記流路の上流側および下流側に位置する両側部は、前記流体管の内面と密着しつつ先端に前記流体管の底部と当接する当接面が形成された封止部を有し、
    前記第一貫通孔部および前記第二貫通孔部は、前記当接面に向かって開口している仕切弁。
  2. 記弁体には、夫々の前記封止部における前記当接面の間に凹部が形成されている請求項1に記載の仕切弁。
  3. 前記弁体には、前記夫々の封止部の間に、前記凹部と連通する溝部が周方向に沿って形成されている請求項2に記載の仕切弁。
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