JP6664187B2 - 送信機、送信機の敷設方法、送信機に使用されるデータを保護するための方法、およびサーバ - Google Patents

送信機、送信機の敷設方法、送信機に使用されるデータを保護するための方法、およびサーバ Download PDF

Info

Publication number
JP6664187B2
JP6664187B2 JP2015207805A JP2015207805A JP6664187B2 JP 6664187 B2 JP6664187 B2 JP 6664187B2 JP 2015207805 A JP2015207805 A JP 2015207805A JP 2015207805 A JP2015207805 A JP 2015207805A JP 6664187 B2 JP6664187 B2 JP 6664187B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transmitter
power supply
information
unit
poe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2015207805A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017078681A5 (ja
JP2017078681A (ja
Inventor
雄哉 五十嵐
雄哉 五十嵐
一浩 貞清
一浩 貞清
大門 豊
豊 大門
秀幸 鳥本
秀幸 鳥本
和貴 小神野
和貴 小神野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimizu Corp
GNSS Technologies Inc
Original Assignee
Shimizu Corp
GNSS Technologies Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimizu Corp, GNSS Technologies Inc filed Critical Shimizu Corp
Priority to JP2015207805A priority Critical patent/JP6664187B2/ja
Publication of JP2017078681A publication Critical patent/JP2017078681A/ja
Publication of JP2017078681A5 publication Critical patent/JP2017078681A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6664187B2 publication Critical patent/JP6664187B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Navigation (AREA)
  • Position Fixing By Use Of Radio Waves (AREA)

Description

本開示は、位置情報の送信機に関し、より特定的には、送信機への電力供給、送信機の敷設、および、送信機で使用されるデータの保護に関する。
測位のための信号としてGPS(Global Positioning System)信号を受信できない場所でも位置情報を提供するための技術が知られている。たとえば、特開2007−278756号公報(特許文献1)は、電波が届かない場所において位置情報を提供するための技術を開示している。
屋内のように電波が届かない場所において位置情報を提供するための送信機は、電灯線等から電力の供給を受ける。一方、近年、PoE(Power over Ethernet(登録商標))と呼ばれる技術などにより、通信ケーブルを介して電力の供給を受ける技術も知られている。送信機の設置に関し、たとえば、PoEに適合した送信機も考えられる。この場合、LAN(Local Area Network)配線の端末ユニットと、PoEに対応した送信機とを結合することにより、送信機は、電源供給のためのケーブルなしでネットワーク上から電力の供給を受けることができる。
特開2007−278756号公報
端末ユニットを屋内に設置する場合、設置場所における電源の確保が問題となる。たとえば、複数の送信機を敷設する場合、送信機ごとに端末ユニットが必要になる。端末ユニットの数が増えると、配線工事等が複雑になる可能性がある。その結果、位置情報提供システム(ナビゲーションシステムともいう。)の構築のために各送信機を敷設するために必要な電源工事とネットワーク工事との各コストが増加する恐れがある。したがって、電源工事とネットワーク工事に要するトータルのコストを削減するための技術が必要とされている。
また、電波が届かない場所において位置情報を提供するための送信機は、当該送信機が設置される場所を示す位置データを保持している。端末ユニットに取り付けられた送信機は、その後、当該端末ユニットから取り外される可能性もある。この場合、その送信機は、別の場所に設けられている他の端末ユニットに取り付けられる恐れもある。この場合、送信機に保存されている位置データと、当該他の端末ユニットの場所とが一致しなくなるため、位置情報が正確に提供されなくなる恐れがある。したがって、着脱可能な送信機による位置情報の不適切な使用を防ぐことが求められている。
本開示は、上述のような問題点を解決するためになされたものであって、ある局面における目的は、送信機の敷設に要するコストが軽減される電力供給装置を提供することである。他の局面における目的は、送信機の敷設に要するコストが低減される敷設方法を提供することである。他の局面における目的は、位置情報の不適切な使用が防止される電力供給装置を提供することである。さらに他の局面における目的は、着脱可能な送信機の位置情報が保護される方法を提供することである。
一実施の形態に従うと、情報伝達のための通信ケーブルを介して電源供給を受ける電源供給装置に着脱可能であって、位置情報を提供するための信号を送信する送信機が提供される。この送信機は、送信機が設置される場所を特定するための位置データを格納する記憶手段と、位置データを有する第1の測位信号をスペクトラム拡散信号として生成する生成手段と、スペクトラム拡散信号を送信する送信手段と、電源供給装置から電力の供給を受け、送信機内に電力を供給する電源と、電源供給装置の着脱部に送信機を接続するための接続手段と、送信機が着脱部から取り外されたことを検出するための検出手段と、送信機が着脱部から取り外された場合に、位置データを消去するための消去手段とを備える。
他の実施の形態に従うと、情報伝達のための通信ケーブルを介して電源供給を受ける電源供給装置に着脱可能であって、位置情報を提供するための信号を送信する送信機が提供される。この送信機は、送信機が設置される場所を特定するための位置データを格納する記憶手段と、位置データを有する第1の測位信号をスペクトラム拡散信号として生成する生成手段と、スペクトラム拡散信号を送信する送信手段と、電源供給装置から電力の供給を受け、送信機内に電力を供給する電源と、電源供給装置の着脱部に送信機を接続するための接続手段と、送信機が着脱部から取り外されたことを検出するための検出手段と、送信機が着脱部から取り外された場合に、送信機内への電力の供給路を破壊するための破壊手段とを備える。
好ましくは、電源供給装置は、管理サーバに接続されている。送信機は、当該送信機が電源供給装置に接続されたことに基づいて、管理サーバから送出され通信ケーブルを介して受信される信号から、当該送信機の情報の送信要求を検出するための要求検出部と、位置情報の提供のために送信機によって使用される情報を、電源供給装置を介して管理サーバに送信するための送信制御手段とをさらに備える。
好ましくは、送信機は、当該送信機が着脱部から取り外されたことが検知された場合に、管理サーバに、取り外された送信機を特定するための情報を送信する送信手段をさらに備える。
他の実施の形態に従うと、上記のいずれかに記載の送信機を敷設するための方法が提供される。この方法は、送信機が設置される建築設備の外装体と、電源供給装置の筐体の一部と、板状部材と、送信機の外装体とによって、電源供給装置と送信機との接続部を覆うステップを備える。
他の実施の形態に従うと、位置情報を提供する送信機に使用されるデータを保護するための方法が提供される。送信機は、通信ケーブルを有する着脱部に着脱可能である。この方法は、送信機が設置される場所を特定するための位置データにアクセスするステップと、位置データを有する測位信号をスペクトラム拡散信号として生成するステップと、スペクトラム拡散信号を送信するステップと、通信ケーブルを通じて電力の供給を受けるステップと、送信機が着脱部から取り外されたことを検出するステップと、送信機が着脱部から取り外されたことを検出した場合に、位置データを消去するステップとを備える。
他の実施の形態に従うと、位置情報を提供する送信機に使用されるデータを保護するための方法が提供される。送信機は、通信ケーブルを有する着脱部に着脱可能である。この方法は、送信機が設置される場所を特定するための位置データにアクセスするステップと、位置データを有する測位信号をスペクトラム拡散信号として生成するステップと、スペクトラム拡散信号を送信するステップと、通信ケーブルを通じて電力の供給を受けるステップと、送信機が着脱部から取り外されたことを検出するステップと、送信機が着脱部から取り外された場合に、送信機内への電力の供給路を破壊するステップとを備える。
他の実施の形態に従うと、位置情報を提供する送信機が提供される。この送信機は、管理サーバに接続され通信ケーブルを介して電力を供給可能な電源供給装置に、当該送信機が接続されたことに基づいて、当該送信機の情報の送信要求を、管理サーバによって送信される信号から検出するための要求検出部と、位置情報の提供のために送信機によって使用される情報を、電源供給装置を介して管理サーバに送信するための送信制御部とを備える。
他の実施の形態に従うと、位置情報を提供する送信機によって使用される情報を維持するための管理サーバが提供される。この管理サーバは、通信ケーブルを介して電力を供給可能な電源供給装置から、位置情報を提供するための送信機が電源供給装置により規定されるセグメントのノードとして追加されたことを検知するための検知部と、検知部による検知に応答して、位置情報の提供のために送信機によって使用される情報の送信要求を送信機に送信するための要求送信部と、送信要求に応じて送信機から受信した情報を保存するためのデータベース管理部とを備える。
さらに他の実施の形態に従うと、ネットワークに接続された機器にアドレスを発行するためのサーバが提供される。このサーバは、IP(Internet Protocol)アドレスの要求と、通信ケーブルを介して電力を機器に供給可能な電源供給装置によって規定されるセグメント情報とを受信するための要求受信部と、機器の位置情報を取得するための取得部と、位置情報とセグメント情報とが含まれるIPアドレスを生成するための生成部と、生成されたIPアドレスを機器に送信するための送信部とを備える。
ある局面において、電源工事とネットワーク工事に要するコストが低減され得る。別の局面において、送信機が電源供給装置から取り外された場合に、送信機の内部の回路の一部が破壊される。破壊された部分が修理されないと送信機は作動しない。したがって、未修理の送信機が電源供給装置に取り付けられた場合には、送信機は作動しないので位置情報も提供されない。よって、電源供給装置から取り外された送信機の意図しない使用あるいは不正な使用を防止できる。
この発明の上記および他の目的、特徴、局面および利点は、添付の図面と関連して理解されるこの発明に関する次の詳細な説明から明らかとなるであろう。
位置情報提供システム10の構成を表わす図である。 送信機200が装着されたPoE/LANユニット400が天井420に取り付けられている状態を表す図である。 PoE/LANユニット400に機器が接続される状態を表す図である。 送信機200のハードウェア構成を示すブロック図である。 送信機200が備えるEEPROM240におけるデータの格納の一態様を概念的に表わす図である。 送信機200の敷設方法を表すフローチャートである。 送信機200によって実現される機能の構成を表すブロック図である。 送信機200とPoE/LANユニット400と管理サーバ900とが接続されている状態を表す図である。 送信機200が実行する処理の一部を表すフローチャートである。 PoE/LANユニット400から送信機200が取り外されたことを管理サーバ900に通知するためのデータ800の構成を概念的に表す図である。 送信機200と管理サーバ900とがインターネット910によって接続されている状態を表す図である。 管理サーバ900のハードウェア構成を表わすブロック図である。 位置情報を提供するためのシステムがセグメント化された状態を表す図である。 送信機200が新たなノードとしてネットワークに追加された状態を表す図である。 IMES(Indoor MEssaging System)データベース1410におけるデータの格納の一態様を概念的に表す図である。 送信機200を登録するための処理の一部を表すフローチャートである。 IMES送信機として機能する送信機200が設置されているセグメント上に新たなノードが設置された場合において位置情報付IPv6アドレスをリースする一態様を説明する図である。 ネットワークに接続されたノードにIPv6アドレスをリースする一連の処理の一部を表すフローチャートである。 PoE/LANユニット400の外観を表す図である。 保護プレート20の外観を表す図である。 送信機200と保護プレート20とPoE/LANユニット400とが組み合わされた状態を表す図である。 別の局面における送信機200とPoE/LANユニット400との組み合わせを表す図である。 送信機200のPoE/LANユニット400への取り付け面を表す図である。 送信機200がPoE/LANユニット400に取り付けられた状態を表す図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
図1を参照して、本発明の第1の実施の形態に係る位置情報提供システム10について説明する。図1は、位置情報提供システム10の構成を表わす図である。位置情報提供システム10は、地上の上空約2万メートルの高度を飛行し、測位のための信号(以下、「測位信号」という。)を発信するGPS(Global Positioning Satellite)衛星110,111,112,113と、位置情報を提供する装置として機能する位置情報提供装置100−1〜100−4とを備える。位置情報提供装置100−1〜100−4を総称するときは、位置情報提供装置100という。位置情報提供装置100は、たとえば、携帯電話、タブレット端末、カーナビゲーションシステムその他の移動体測位装置のように、既存の測位機能を有する端末である。あるいは、別の局面において、位置情報提供装置100は、ウェアラブル端末として実現されてもよい。
ここで、測位信号は、いわゆるスペクトラム拡散された信号であり、たとえば、いわゆるGPS信号である。しかしながら、その信号はGPS信号に限られない。なお、以下では説明を簡単にするために、測位のシステムをGPSを一例として説明するが、本発明は、他の衛星測位システム(Galileo,GLONASS等)にも適用可能である。
測位信号の中心周波数は、たとえば、1575.42MHzである。測位信号の拡散周波数は、たとえば1.023MHzである。この場合、測位信号の周波数は、既存のGPSのL1帯におけるC/A(Coarse and Access)信号の周波数と同一となる。したがって、既存の測位信号受信回路(たとえばGPS信号受信回路)が流用できるため、位置情報提供装置100は、新たな回路を追加することなく、測位信号を受信することができる。
測位信号は、1.023MHzの矩形波によって変調されていてもよい。この場合、たとえば、L1帯において新たな送信が計画される測位信号のデータチャネルと同一であれば、利用者は、新しいGPSの信号を受信、処理可能な受信機を用いて当該測位信号を受信できる。なお、矩形波の周波数は、1.023MHzに限られない。変調のための周波数は、既存のC/A信号、および/または、他の信号との干渉を回避するためのスペクトラム分離とのトレードオフによって定められ得る。
GPS衛星110には、測位信号を発信する送信機120が搭載されている。GPS衛星111,112,113にも、同様の送信機121,122,123がそれぞれ搭載されている。位置情報提供装置100は、屋外および屋内のいずれでも使用可能である。たとえば、位置情報提供装置100が屋外にある場合には、人工衛星から送信される測位信号を受信して位置を取得する。位置情報提供装置100が屋内にある場合には、屋内に設けられている送信機200−1,200−2,200−3(以下、総称するときは送信機200という。)から発信される信号に含まれる位置データを取得することにより、位置情報提供装置100の位置を知ることができる。
より具体的には、ビル130の1階の天井には、PoE(Power over Ethernet(登録商標))/LAN(Local Area Network)ユニット400−1が取り付けられている。PoE/LANユニット400−1には、送信機200−1が取り付けられている。位置情報提供装置100−1は、送信機200−1から発信される信号を受信する。この信号は送信機200−1が取り付けられている場所を示す位置データを含む。したがって、位置情報提供装置100−1は、その位置データを読み取ることにより、位置情報提供装置100−1の大よその位置を知ることができる。
また、ビル130の2階の天井には、PoE/LANユニット400−2が取り付けられている。PoE/LANユニット400−2には、送信機200−2が取り付けられている。位置情報提供装置100−2は、送信機200−2から送信される信号を受信すると、その信号に含まれている位置データを読み出し、位置を知ることができる。
3階の天井には、PoE/LANユニット400−3が取り付けられている。PoE/LANユニット400−3には、送信機200−3が取り付けられている。位置情報提供装置100−3は、送信機200−3から送信される信号を受信すると、その信号に含まれている位置データを読み出し、位置を知ることができる。
PoE/LANユニット400−1,400−2,400−3は、それぞれ、LANを介してコンピュータに接続され得る。以下、PoE/LANユニット400−1,400−2,400−3を総称するときは、PoE/LANユニット400という。送信機200−1,200−2,200−3は、PoEによって、LANから電力の供給を受けている。
なお、送信機200−1,200−2,200−3の時刻(以下、「地上時刻」という。)と、GPS衛星110,111,112,113の時刻(「衛星時刻」という。)とは、互いに独立したものでよく、同期している必要はない。各衛星時刻は、それぞれ同期していることが好ましい。
各送信機から測位信号として発信されるスペクトラム拡散信号は、擬似雑音符号(PRN(Pseudo Random Noise)コード)によって航法メッセージを変調することにより生成される。航法メッセージは、時刻データ、軌道情報、アルマナック、電離層補正データ等を含む。各送信機120は、さらに、それぞれ、当該送信機120自身、あるいは送信機120が搭載されるGPS衛星を識別するためのデータ(PRN−ID(Identification))を有している。
位置情報提供装置100は、各擬似雑音符号を発生するためのデータおよびコード発生器を有している。位置情報提供装置100は、測位信号を受信すると、各衛星ごとに割り当てられた擬似雑音符号の符号パターンを用いて、後述する復調処理を実行し、受信された信号がどの衛星から発信されたものであるかを特定することができる。また、新しいGPS信号では、データの中にPRN−IDが含まれており、受信レベルが低い場合に生じやすい誤った符号パターンでの信号の捕捉・追尾を防ぐことができる。
GPS衛星に搭載される送信機の構成の概略は、以下のとおりである。送信機120,121,122は、それぞれ、原子時計と、データを格納する記憶装置と、発振回路と、測位信号を生成するための処理回路と、処理回路によって生成された信号をスペクトラム拡散符号化するための符号化回路と、送信アンテナ等を有する。記憶装置は、エフェメリス、各衛星のアルマナック、電離層補正データ等を有する航法メッセージと、PRN−IDとを格納している。
処理回路は、原子時計からの時刻情報と、記憶装置に格納されている各データとを用いて送信用のメッセージを生成する。
ここで、各送信機120毎に、スペクトラム拡散符号化するための擬似雑音符号の符号パターンが予め規定されている。各符号パターンは、送信機ごと(すなわちGPS衛星ごと)に異なる。符号化回路は、そのような擬似雑音符号を用いて、上記メッセージをスペクトラム拡散する。送信機120は、符号化された信号を高周波数に変換して、送信アンテナを介して、空間に発信する。
上述のように、送信機120は、他の送信機との間で有害な干渉を及ぼさないスペクトラム拡散信号を発信する。ここで、「有害な干渉をおこさない」ことは、干渉が生じない程度に制限された出力レベルによって担保され得る。あるいは、スペクトラムを分離する態様によっても実現できる。この信号は、たとえばL1帯と称される搬送波によって送信されている。各送信機120,121,122は、たとえば、同一の周波数を有する測位信号を拡散スペクトル通信方式にしたがって発信する。したがって、各衛星から送信された測位信号が位置情報提供装置100−1に受信される場合にも、各々の測位信号は、互いに混信を受けることなく受信されることになる。地上の送信機からの測位信号についても、衛星から送信された信号と同様に、複数の送信機からの信号は、互いに混信を受けることなく受信されることができる。
[PoE/LANユニットの構成]
図2を参照して、PoE/LANユニット400の構成について説明する。図2は、送信機200が装着されたPoE/LANユニット400が天井420に取り付けられている状態を表す図である。送信機200は、保護プレート20を介して、PoE/LANユニット400に取り付けられている。
PoE/LANユニット400は、着脱部401と、検出部402と、出力部403と、インターフェイス404と、供給部405とを含む。着脱部401は、送信機200の取り付けおよび取り外しを可能とするように構成されている。検出部402は、着脱部401に送信機200が取り付けられている場合において、送信機200が着脱部401から取りはずされたことを検出する。検出部402は、たとえば、電気信号の変化を検出する機構、あるいは、スイッチその他の機械的機構により、送信機200が着脱部401から取りはずされたことを検出する。
出力部403は、送信機200がPoE/LANユニット400から取り外されたことを報知する。ある局面において、出力部403は、音声あるいは光により、送信機200がPoE/LANユニット400から取り外されたことを報知する。別の局面において、出力部403は、送信機200がPoE/LANユニット400から取り外されたことを表す信号を送信機200の管理装置に送信してもよい。管理装置は、設置される1台以上の送信機200の各々について、位置情報を提供するために管理者によって割り当てられたデータ、当該設置場所を特定するためのデータ、送信機200の稼働状態を示すデータ等を保持している。管理装置は、たとえば、周知の構成を有するコンピュータ装置によって実現される。
インターフェイス404は、LANケーブル410の接続を受け付ける。インターフェイス404は、LANケーブル410から供給される電力を供給部405に供給する。供給部405は、送信機200に電力を供給する。送信機200は、供給部405から電力の供給を受けている間、駆動する。なお、別の局面において、送信機200は、供給部405から供給される電力の一部を蓄積する構成を有してもよい。この場合、送信機200は、たとえば、二次電池、コンデンサその他の蓄電部を有し得る。このようにすると、送信機200が、一時的な停電により電力の供給を受けられなくなった場合であっても、送信機200は作動できるので、位置情報を送信し続けることができる。また、後述するように、PoE/LANユニット400の検出部402は、蓄電部と送信機200との導通状態を監視し得る。送信機200がPoE/LANユニット400から取り外された場合には、導通状態が非導通状態になるので、PoE/LANユニット400は、送信機200がPoE/LANユニット400から取り外されたことを検出できる。
ある局面において、送信機200は、凹凸部、爪部のようなアタッチメント(図示しない)により、PoE/LANユニット400に装着されている。このとき、送信機200の通信インターフェイスはPoE/LANユニット400の通信インターフェイスに接続されている。PoE/LANユニット400の通信インターフェイスはLANケーブル410に接続されている。したがって、送信機200は、PoE/LANユニット400を介して、LANケーブル410から信号を受信することができる。また、送信機200は、PoE機能により、LANケーブル410から電力の供給を受けることができる。
保護プレート20は、PoE/LANユニット400の筐体の表面に現れる締結部材(たとえば、ネジ)を覆うために、送信機200とPoE/LANユニット400との間に配置される。保護プレート20は、また、送信機200の取り外しを検知するための機構(たとえば、ばねが付されたピン)を抑えるために、送信機200とPoE/LANユニット400との間に配置される。
保護プレート20は、たとえば、PoE/LANユニット400または送信機200の外形と同様の外形を有する。また、保護プレートは、送信機200とPoE/LANユニット400との配線ケーブルが通る開口部を含む。
ある局面において、送信機200は、爪、ラッチとも呼ばれる突起部を有する。この爪は、PoE/LANユニット400の爪と係合することにより、送信機200とPoE/LANユニット400とは、結合される。
図3を参照して、本実施の形態に係るPoE/LANユニット400についてさらに説明する。図3は、PoE/LANユニット400に機器が接続される状態を表す図である。ある局面において、PoE/LANユニット400は、セグメント30に含まれている。セグメント30には、さらに、給電側機器(PSE:Power Sourcing Equipment)31と、送信機200とが含まれる。PoE/LANユニット400と給電側機器31とは、LAN(Local Area Network)によって接続されている。
PoE/LANユニット400は、通信機器の装着を受けるインターフェイスとしてジャック406,407を備える。ジャック406には、たとえば、カメラその他の情報端末32が接続され得る。ジャック407には、たとえば、WiFi(Wireless Fidelity)アクセスポイント33が接続され得る。
セグメント30は、たとえば、PoE/LANユニット400に直接ネットワーク接続されている機器の集まりとして規定される。
[送信機]
次に、図4を参照して、送信機200の構成について説明する。図4は、送信機200のハードウェア構成を示すブロック図である。
送信機200は、デジタル処理ブロック210と、接続およびデータ保護機構215と、デジタル処理ブロック210に電気的に接続されているEEPROM(Electronically Erasable and Programmable Read-Only Memory)240と、デジタル処理ブロック210に電気的に接続されているUART(Universal Asynchronous Receiver Transmitter)250と、デジタル処理ブロック210に電気的に接続されているデジタル入出力インターフェイス260と、デジタル処理ブロック210に電気的に接続されているクロック280と、デジタル処理ブロック210に電気的に接続されているアナログ処理ブロック290と、アナログ処理ブロック290に電気的に接続されているアンテナ292と、電源294とを備える。デジタル処理ブロック210は、CPU(Central Processing Unit)220と、RAM(Random Access Memory)230とを含む。
EEPROM240は、CPU220が実行するプログラム、送信機200が設置されている場所を表わすデータ等を格納する。当該プログラムあるいはデータは、送信機200が起動する時に、EEPROM240から読み出され、RAM230に転送される。EEPROM240は、また送信機200の外部から入力されたデータをさらに格納することができる。なお、プログラムあるいはデータを格納するための記憶装置は、EEPROM240に限られない。少なくとも、データを不揮発的に保存できる記憶装置であればよい。また、後述するように、外部からのデータが入力される場合には、データを書き込むことができる記憶装置であればよい。EEPROM240のデータ構造については後述する。
デジタル処理ブロック210は、測位のための信号として送信機200によって送信される信号の源泉となるデータを生成する。デジタル処理ブロック210は、アナログ処理ブロック290に対して、生成したデータをビットストリームとして送出する。
クロック280は、CPU220の動作を規定するクロック信号、あるいは搬送波を生成するためのクロック信号を、デジタル処理ブロック210に供給する。
デジタル入出力インターフェイス260は、送信機の内部状態(たとえば、「PLL Cntrl」信号)を監視することができる。あるいは、デジタル入出力インターフェイス260は、送信機200から発信される信号を拡散変調するための擬似雑音符号の符号パターンの入力を、あるいは、送信出力を規定するデータの入力を、外部から受け付けることができる。さらに、送信機200から発信されるべき他のデータの入力も受け付けることができる。当該他のデータは、たとえば、送信機200が設置されている場所を表わすテキストデータである。あるいは、送信機200がデパートその他の商業施設に設置されている場合には、宣伝広告用のデータが、当該他のデータとして送信機200に入力可能である。
擬似拡散符号の符号パターンは、送信機200に入力されると、EEPROM240において予め規定された領域に書き込まれる。その後は、その書き込まれたPRN−IDが、測位のための信号に含められる。その他のデータも、EEPROM240において、そのデータの種類に応じて予め確保された領域に書き込まれる。
UART250は、送信機200を調整するために用いられる。外部クロック270は、UART250と同様に、送信機200を調整するために使用される。たとえば、外部クロック270は、電力線(図示しない)から周波数の入力を受け付け、測位のための信号の送信周波数を較正するためにも使用される。
アナログ処理ブロック290は、デジタル処理ブロック210から出力されたビットストリームを用いて、1.57542GHzの搬送波を変調して送信信号を生成し、アンテナ292に送出する。その信号は、アンテナ292より発信される。このようにして、測位のための信号と同様の構成を有する信号が、送信機200から発信される。この場合、信号の内容は、衛星から発信された測位信号に含まれる内容とは、全く同一ではない。送信機200から発信される信号の構成の一例は、後述する(図5)。
電源294は、送信機200を構成する各部に電力を供給する。なお、電源294は、PoE/LANユニット400から電力の供給を受ける態様であってもよい。
以上の説明においては、デジタル処理ブロック210における処理を実現するための演算処理装置としてCPU220が用いられたが、その他の演算処理装置が使用されたもよい。また、送信機200が実現する動作は複雑ではないため、デジタル処理ブロック210は、CPU220に代えて、たとえば、各処理を実現するように構成された電気回路によっても実現できる。
また、図5においては、クロック信号(Clk)がデジタル処理ブロック210からアナログ処理ブロック290に供給されているが、クロック280からアナログ処理ブロック290に直接に供給されてもよい。
さらに、説明を明確にするために、本実施の形態においては、デジタル処理ブロック210とアナログ処理ブロック290とが別個に示されているが、物理的には、1つのチップに混載されてもよい。
さらに、ある局面において、送信機200は、加速度センサを含み得る。送信機200は、たとえば、アクティベーションが行なわれて運用が開始された後に加速度を検出する。送信機200が位置情報に対応する場所に設置されている限り、加速度は0である。その後、送信機200が取り外された場合、送信機200は加速度を検出する。したがって、送信機200が運用されている場合に加速度が検出されると、送信機200はPoE/LANユニット400から取りはずされたことになる。そこで、送信機200は、加速度を検出すると、保持している位置データによる不正使用を防ぐために、当該位置データを削除し得る。あるいは、送信機200は、一部の要素部品(たとえば、ヒューズ)を破壊するように構成されてもよい。この場合、破壊された要素部品が正常なものに交換されない限り、送信機200がPoE/LANユニット400に再度装着されても、送信機200は位置データを送信できないので、不正使用を防止することができる。
図5を参照して、送信機200のデータ構造について説明する。図5は、送信機200が備えるEEPROM240におけるデータの格納の一態様を概念的に表わす図である。
EEPROM240は、送信機ID300と、PRN−ID310と、送信機名称320と、符号パターン330と、位置データ340とを保持している。
送信機ID300は、送信機を識別する。送信機ID300は、たとえば当該送信機の製造時にメモリに不揮発的に書き込まれる数字および/または英文字その他の組み合わせである。
PRN−ID310は、当該送信機に割り当てられた擬似拡散符号を識別する。送信機名称320は、たとえばテキストデータにより送信機を表す。
符号パターン330は、当該送信機に割り当てられた擬似拡散符号のパターンを表す。擬似拡散符号の符号パターン330は、本発明の実施の形態に係る位置情報提供システム用に予め割り当てられた有限個の複数の符号パターンから選択されたものであり、衛星ごとに割り当てられる擬似拡散符号の符号パターンとは異なる符号パターンである。また、前述のように、擬似拡散符号の符号パターンは、デジタル入出力インターフェイス260を介して入力される他の符号パターンに変更可能である。
本位置情報提供システム用に割り当てられる擬似拡散符号の符号パターンは、有限個であるが、送信機の数は、各送信機の設置場所の広さ、あるいは設置場所の構成(ビルの階数等)に応じて異なり、符号パターンの数よりも多い複数の送信機が使用される場合もある。したがって、同一の擬似拡散符号の符号パターンを有する複数の送信機が存在し得る。この場合は、同一の符号パターンを有する送信機の設置場所を、信号の出力を考慮して決定すればよい。そうすることにより、同一の擬似拡散符号の符号パターンを用いる複数の測位信号が同一の位置情報提供装置によって同時期に受信されることが、防止され得る。
位置データ340は、送信機200が設置されている場所を特定する。位置データ340は、たとえば、緯度、経度、高度の組み合わせとして表わされる。位置データ340は、緯度、経度、高度に限られず、住所、建物の名称、階数などが選択的に組み合わされてもよい。
別の局面において、送信機200のアクティベーションが行なわれた日時とアクティベーション後に加速度が検出された日時がEEPROM240に格納されてもよい。この場合、アクティベーションの後に加速度が検出された送信機200は、位置データを送信しないように構成してもよい。このように構成すると、仮に、送信機200が不正に取り外された場合において、位置データが消去されていないとき、あるいは、要素が破壊されていないとき、再度送信機200が使用されたとしても、位置データが送信されないことになる。したがって、位置データの不正な利用を二重に防ぐことができる。
[敷設方法]
次に、送信機の敷設方法について説明する。送信機200は、敷設された場所から取り外された場合に、送信機200の取り外しを検知するための検知機構を含んでいる。当該検知機構は、例えば、接続およびデータ保護機構215である。
送信機200の敷設方法は、要するに、送信機200が設置される建築設備の外装体と、PoE/LANユニット400の筐体の一部と、当該板状部材と、送信機200の外装体とによって、電源供給装置と送信機200との接続部を覆うステップを含む。
上記のような敷設方法によれば、PoE/LANユニット400と送信機200とを手順を踏んで取り付けることにより、第三者は、板状部材を壊さない限り、送信機200を取り外することなくPoE/LANユニット400を取り外すことができなくなる。当該取り付け手順は、(a)建築設備の外装体に対してPoE/LANユニット400を敷設する方法と、(b)建築設備の外装体の一部とPoE/LANユニット400とが予め一体とされた状態で敷設する方法」の2通りが考えられる。
(1) 上記の敷設方法は、より詳しくは、一例として、
管理サーバと通信可能であり、通信ケーブルを介して供給される電力を送信機200に供給するためのPoE/LANユニット400を、送信機200が設置される場所を表す位置情報に対応する場所に配置するステップと、
当該検知機構を有効として、送信機200をPoE/LANユニット400に接続するステップと、
位置情報の送信機能を有効にするためのデータを送信機200に入力してアクティベーションするステップと、
PoE/LANユニット400から送信機200が接続されたことが通知されることに応じて管理サーバから送出される送信要求に応答し、送信機200が、位置情報を管理サーバに送信するステップとを備える。
(2) 好ましくは、PoE/LANユニット400の筐体の面のうち、送信機200の装着を受ける面には、PoE/LANユニット400の組み立てに使用される締結部材が存在している。送信機200をPoE/LANユニット400に接続するステップは、送信機200における取り外し検知の設定を有効にした状態で、締結部材を覆う板状部材を送信機200とPoE/LANユニット400との間に配置するステップを含む。
(3) 好ましくは、送信機200は、電気回路のスイッチを含む。検知機構は、スイッチに結合された弾性部材と、弾性体に結合された移動部材とを含む。送信機200とPoE/LANユニット400との間に板状部材が配置されると、電気回路がスイッチによって閉じられるように、移動部材の状態は板状部材によって維持される。
図6を参照して、本実施の形態に係る送信機200の敷設方法についてさらに詳細に説明する。図6は、送信機200の敷設方法を表すフローチャートである。
ステップS610にて、送信機200を使用するナビゲーションシステムの運用者は、管理者に対して、送信機200の機能を有効にするためのアクティベーションを行なうため、アクティベーションコードを申請する。その申請内容は、管理者によって審査される。申請内容が認められれば、手続きはステップS620に移される。そうでない場合には、申請内容の不備が管理者から運用者に指摘され、申請内容が修正される。
ステップS620にて、管理者は、申請内容が適切であると判断した場合に、アクティベーションコードを発行する。ある局面において、運用者は、アクティベーションコードを受け取ると、送信機200が設置される場所を示す位置情報、PRNコードその他の情報であって、送信機200が位置情報を提供するために必要な送信機情報を送信機200に書き込む。当該送信機情報は、たとえば、メッセージタイプ、緯度、経度、階数、標高、ショートID、ミディアムID等を含み得る。
ステップS630にて、施工者は、給電側機器を設置する。給電側機器は、電灯線から電力の供給を受け、LANケーブルを介して、当該LANケーブルに接続される機器に電力を供給する。
ステップS640にて、施工者は、PoE/LANユニット400を所定の位置に設置する。本実施の形態において所定の場所とは、送信機200によって出力される位置データで特定される場所、すなわち、送信機200が取り付けられる場所をいう。
ステップS650にて、施工者は、給電側機器とPoE/LANユニット400とを通信ケーブル(たとえば、LANケーブル)で接続する。
ステップS660にて、施工者は、PoE/LANユニット400に送信機200を取り付ける。送信機200の情報は、位置情報の管理装置に登録される。登録される情報は、送信機200の識別情報、送信機200が設置される場所を示す位置情報(たとえば、緯度経度高度、住所、建物の階数等)を含む。送信機200の情報は、管理装置のオペレータにより、あるいは、送信機200がPoE/LANユニット400を介して登録の対象となる情報を管理装置に送信することにより、管理装置に登録される。
PoE/LANユニット400にまで敷設されている通信ケーブル(たとえば、LANケーブル)の端子と送信機200の端子とが結合されて、送信機200が他の情報通信装置と通信可能な状態になると、同時に、電力は、PoE/LANユニット400から送信機200に供給される。
ステップS670にて、施工者は、運用者が管理者から取得したアクティベーションコードを入力することにより、送信機200のアクティベーションを実行する。例えば、施工者は、デジタル入出力インターフェイス260を介して、当該アクティベーションコードを送信機200に入力する。
なお、敷設のための手順は図6に示される順序に限られない。たとえば、給電側機器の設置(ステップS630)は、PoE/LANユニット400の設置(ステップS640)の後に行われてもよい。あるいは、LANケーブルによる接続(ステップS650)は、送信機200の取り付け(ステップS660)の後に行われてもよい。さらに別の局面において、ステップS640において、PoE/LANユニット400の設置の前に、送信機200がPoE/LANユニット400に取り付けられてもよい。この場合、たとえば、高所への取り付け作業の回数を減らすことができるので、施工者の安全を確保することができる。
[送信機の機能構成]
図7を参照して、送信機200の構成についてさらに説明する。図7は、送信機200によって実現される機能の構成を表すブロック図である。送信機200は、記憶部510と、生成部520と、送信部530と、接続部540と、検出部550と、消去部560と、通信部570とを備える。
記憶部510は、送信機200の運用時に使用されるデータ、たとえば、送信機200が設置される場所を特定するための位置データを保持している。当該データは、たとえば、図5に示されるデータを含む。記憶部510は、たとえば、不揮発性のメモリによって実現され得る。ある局面において、記憶部510は、EEPROM240によって、あるいは、他のメモリによって実現される。
生成部520は、記憶部510に格納されている位置データを有する測位信号をスペクトラム拡散信号として生成する。送信部530は、生成部520によって生成されたスペクトラム拡散信号を送信する。生成部520は、上記処理を実現するためのハードウェアモジュールまたはソフトウェアモジュールとして実現される。ある局面において、生成部520は、CPU220によって実現される。
接続部540は、PoE/LANユニット400の着脱部401に送信機200を接続する。たとえば、接続部540は、照明器具を天井に取り付けるためのアダプタのように回転式着脱機構、ひっかけ式着脱機構等を含む。ある局面において、接続部540は、接続およびデータ保護機構215によって実現される。
検出部550は、送信機200がPoE/LANユニット400の着脱部401から取り外されたことを検出する。消去部560は、送信機200が着脱部401から取り外されたことが検出された場合に、記憶部510に保存されている位置データを消去する。他の局面において、消去部560は、当該位置データを消去し、代わりに、当該位置データが消去されたことを示すデータあるいは、送信機200が所定のPoE/LANユニット400から取り外されたことを示すデータを記憶部510に書きこんでもよい。検出部550は、上記処理を実現するためのハードウェアモジュールまたはソフトウェアモジュールとして実現される。ある局面において、検出部550は、接続およびデータ保護機構215によって実現される。消去部560は、CPU20によって実現される。
通信部570は、送信機200がPoE/LANユニット400のLANインターフェイスに接続されると、LANケーブル410を介して、外部の通信装置(たとえば管理サーバ900)と通信する。通信されるデータは、たとえば、時刻を補正するためのデータ、位置データと共に送信され得る他のデータ(たとえば、広告情報、クーポン情報、列車の遅延情報等)を含む。ある局面において、通信部570は、デジタル処理ブロック210、アナログ処理ブロック290およびアンテナ292によって実現される。
なお、別の局面において、送信機200がPoE/LANユニット400から取り外されたことを検出するための機構として、電気的に検出するための機構が用いられてもよい。たとえば、送信機200とPoE/LANユニット400との間の電流値、抵抗値、電圧値等の急激な変化を検知する仕組み、あるいは、送信機200またはPoE/LANユニット400に作用する加速度の急激な変化が検出された場合に、送信機200またはPoE/LANユニット400は、PoE/LANユニット400から送信機200が取り外されたと判断するように構成されてもよい。
上記電気的に検出するための機構の一例としては、たとえば、PoE/LANユニット400は、二次電池と充電回路とを有する。送信機200がPoE/LANユニット400に取り付けられて通信ケーブルを介して動作電流の供給を受けるようになると、PoE/LANユニット400は、当該二次電池を充電する。あるいは、PoE/LANユニット400の敷設時に、既に充電された二次電池がPoE/LANユニット400に装着されてもよい。二次電池は、送信機200の端子に対して電力を供給する。PoE/LANユニット400は、通常動作を開始すると、当該端子を介した送信機200との導通状態を監視する。仮に、送信機200がPoE/LANユニット400から取り外されたとすると、PoE/LANユニット400と送信機200との状態は、導通状態から非導通状態になる。そこで、PoE/LANユニット400は、送信機200が取り外されたことを検知する。このような構成によれば、仮に、PoE/LANユニット400に電力を供給する電灯線が停電になったとしても、PoE/LANユニット400と送信機200との導通状態は維持されるので、停電時において送信機200が取り外されたと判断されるような誤検出が防止され得る。
上述の動作から明らかなように、ある局面において、検出部550と消去部560と通信部570とは、送信機200に格納されているデータ、特に位置情報を提供するために使用されるデータの保護装置として機能し得る。
なお、上記の各ハードウェアモジュールは、たとえば、当該処理を実現するように構成された回路素子として実現される。また、ソフトウェアモジュールは、当該処理を実現するプログラムとして構成され、プロセッサ(図示しない)が当該プログラムを実行することにより実現される。
図8を参照して、本実施の形態に係る送信機200とPoE/LANユニット400とについてさらに説明する。図8は、送信機200とPoE/LANユニット400と管理サーバ900とが接続されている状態を表す図である。
送信機200は、IMES(Indoor MEssaging System)基板610と、NCスイッチ620と、ヒューズ回路630とを備える。ヒューズ回路630は、ヒューズを含む。
IMES基板610は、位置情報を発信するための信号を生成する。IMES基板610は、たとえば、図2に示されるデジタル処理ブロック210、EEPROM240、アナログ処理ブロック290等を含む。
NC(Normal Close)スイッチ620は、ノーマルクローズ端子を含む。ある局面において、送信機200とPoE/LANユニット400とが結合されている状態において、送信機200がPoE/LANユニット400から取り外されると、NCスイッチ620は、NCスイッチ620が使用される回路を開いた状態とする。回路がその状態になったことに応答して、電流がヒューズ回路630に供給される。ヒューズ回路630において、ヒューズは、その電流により溶融する。これにより、送信機200の要素の一部が破壊されることになり、運用者は、破壊した送信機200の修理を受けないと、送信機200は、位置データを送信できる状態に復帰しない。このようにして、送信機200が取り外された場合において、その後の不適切な利用(たとえば、位置情報で示される場所とは異なる場所に送信機200を改めて設置すること等)を防止することができる。
また、別の局面において、当該電流がヒューズ回路630に供給されると、ヒューズ回路630は、IMES基板610に対して、保存されているデータ、たとえば位置データを消去する命令を送信し得る。IMES基板610は、その命令を受信すると、内部のデータを消去する。これにより、送信機200は位置データを送信できなくなるので、取り外された送信機200を用いた不正な利用を防止することができる。
このようにして、送信機200がPoE/LANユニット400から取り外された後に、別の場所に取り付けられた場合、送信機200に当初保存されていた位置データが別の場所を表すデータとして使用されなくなるので、送信機200の信頼性が維持され、また、当該位置データに基づいて提供される各種サービスのセキュリティも担保され得る。
管理サーバ900は、周知の構成を有するコンピュータ装置によって実現される。管理サーバ900は、送信機200から送られるデータを蓄積する。また、管理サーバ900は、複数の送信機200によって構成される位置情報提供システムにおいて、管理装置として、各送信機ID、PRN−ID、位置データ等を管理し、重複したデータの利用や不適切な利用を監視する。
なお、送信機200がPoE/LANユニット400から取り外されたことを検知する仕組みとして、NCスイッチ620が例示されているが、NCスイッチ620以外の機構が用いられてもよい。たとえば、NO(Normal Open)スイッチが使用されてもよい。あるいは、スイッチの代わりに、加速度センサーが使用されてもよい。送信機200をPoE/LANユニット400から取り外すときに作用する加速度が、位置データを消去するためのトリガーとして用いられてもよい。
図9を参照して、本実施の形態に係る送信機200の制御構造について説明する。図9は、送信機200が実行する処理の一部を表すフローチャートである。ある局面において、送信機200はPoE/LANユニット400に装着され、LANケーブル410に接続されている。
ステップS710にて、送信機200は、LANケーブル410のような通信ケーブルを通じて電力の供給を受ける。
ステップS720にて、送信機200は、EEPROM240に格納されている位置データ340にアクセスする。
ステップS730にて、送信機200は、当該位置データを用いてスペクトラム拡散信号を生成する。
ステップS740にて、送信機200は、生成したスペクトラム拡散信号を送信する。位置情報提供装置100がこのスペクトラム拡散信号を受信して、受信したスペクトラム拡散信号から位置データを取得すると、送信機200が設置されている場所を位置情報提供装置100の位置として知ることができる。
ステップS750にて、送信機200は、PoE/LANユニット400から送信機200が取り外されたか否かを判断する。この判断は、たとえば、図6に示されるNCスイッチ620から送られる信号に基づいて行なわれる。送信機200は、PoE/LANユニット400から送信機200が取り外されたと判断すると(ステップS750にてYES)、制御をステップS760に移す。そうでない場合には(ステップS750にてNO)、送信機200は制御をステップS720に戻し、予め規定された送信間隔に基づいて位置データを送信し続ける。
ステップS760にて、送信機200は、データの不正利用を防いでセキュリティを担保するために、EEPROM240に格納されている位置データを消去する。
ステップS770にて、送信機200は、PoE/LANユニット400から送信機200が取り外されたことを管理サーバ900に通知する。
[データ構造]
次に、図10を参照して、本実施の形態に係る送信機200が管理サーバに通知する仕組みについて説明する。図10は、PoE/LANユニット400から送信機200が取り外されたことを管理サーバ900に通知するためのデータ800の構成を概念的に表す図である。データ800は、送信機ID300と、PRN−ID310と、送信機名称320と、位置データ340と、取り外し日時810とを含む。
送信機ID300と、PRN−ID310と、送信機名称320と、位置データ340とは、EEPROM240から読みだされる。取り外し日時810は、送信機200がPoE/LANユニット400から取り外された日時を表す。たとえば、送信機200は、IMES基板610がヒューズ回路630から位置データを消去する命令を受信したときを、送信機200がPoE/LANユニット400から取り外された日時としてデータ800を生成する。
送信機200は、データ800を生成すると、予め登録されている通知先、たとえば、管理サーバ900にデータ800を送信する。通知先は、たとえば送信機200の設置時に登録される。なお、送信の態様は、PoE/LANユニット400が接続されているLANを用いた通信に限られず、WiFi(Wireless Fidelity)その他の通信方式が用いられてもよい。管理サーバ900は、データ800を受信すると、データ800に含まれる各データ項目をハードディスク、SSD(Solid State Drive)その他の不揮発記憶領域に格納する。
図11を参照して、送信機200から管理サーバ900に送られるデータ800の使用について説明する。図11は、送信機200と管理サーバ900とがインターネット910によって接続されている状態を表す図である。
送信機200が位置情報提供システムとして機能している間、送信機200は送信機IDを含む測位信号を送信する。位置情報提供装置100は、その測位信号を受信すると、測位信号に含まれる位置データ340を取得し、位置情報提供装置100の位置を知ることができる。
別の局面において、送信機200がPoE/LANユニット400から取り外されると、送信機200は、PoE/LANユニット400から送信機200が取り外されたことを表す信号をデータ800として管理サーバ900に送信する。管理サーバ900は、データ800を受信すると、内部の記憶装置に蓄積する。
なお、別の局面において、管理サーバ900は、送信機200がPoE/LANユニット400から取り外されたことを管理するのみならず、送信機200が適切に使用されているか否かを管理し得る。たとえば、新たな送信機200の設置が申請される場合において、当該申請により特定される送信機IDが管理サーバ900に存在しているか否かが確認される。当該送信機IDが管理サーバ900に存在している場合には、当該新たな送信機200は、既に使用されていた送信機であることがわかる。したがって、このような場合には、申請を却下することもできるので、送信機IDの適正な利用が担保される。また、位置情報提供システムが不正に使用されることを防止できる。
[管理サーバ]
図12を参照して、本実施の形態に係る管理サーバ900の構成について説明する。図12は、管理サーバ900のハードウェア構成を表わすブロック図である。
管理サーバ900は、主たる構成要素として、プログラムを実行するCPU1と、管理サーバ900のユーザによる指示の入力を受けるマウス2およびキーボード3と、CPU1によるプログラムの実行により生成されたデータ、又はマウス2若しくはキーボード3を介して入力されたデータを揮発的に格納するRAM4と、データを不揮発的に格納するハードディスク5と、光ディスク駆動装置6と、モニタ8と、通信IF(Interface)7とを備える。各構成要素は、相互にバスによって接続されている。光ディスク駆動装置6には、CD−ROM9その他の光ディスクが装着される。通信IF7は、USB(Universal Serial Bus)インターフェイス、有線LAN(Local Area Network)、無線LAN、Bluetooth(登録商標)インターフェイス等を含むが、これらに限られない。
管理サーバ900における処理は、各ハードウェアおよびCPU1により実行されるソフトウェアによって実現される。このようなソフトウェアは、ハードディスク5に予め格納されている場合がある。また、ソフトウェアは、CD−ROM9その他のコンピュータ読み取り可能な不揮発性のデータ記録媒体に格納されて、プログラム製品として流通している場合もある。あるいは、当該ソフトウェアは、インターネットその他のネットワークに接続されている情報提供事業者によってダウンロード可能なプログラム製品として提供される場合もある。このようなソフトウェアは、光ディスク駆動装置6その他のデータ読取装置によってデータ記録媒体から読み取られて、あるいは、通信IF7を介してダウンロードされた後、ハードディスク5に一旦格納される。そのソフトウェアは、CPU1によってハードディスク5から読み出され、RAM4に実行可能なプログラムの形式で格納される。CPU1は、そのプログラムを実行する。
管理サーバ900を構成する各構成要素は、一般的なものである。したがって、本実施の形態に係る管理サーバ900の本質的な部分は、管理サーバ900に格納されたプログラムであるともいえる。管理サーバ900のハードウェアの動作は周知であるので、詳細な説明は繰り返さない。
なお、データ記録媒体としては、CD−ROM、FD(Flexible Disk)、ハードディスクに限られず、磁気テープ、カセットテープ、光ディスク(MO(Magnetic Optical Disc)/MD(Mini Disc)/DVD(Digital Versatile Disc))、IC(Integrated Circuit)カード(メモリカードを含む)、光カード、マスクROM、EPROM(Electronically Programmable Read-Only Memory)、EEPROM(Electronically Erasable Programmable Read-Only Memory)、フラッシュROMなどの半導体メモリ等の固定的にプログラムを担持する不揮発性のデータ記録媒体でもよい。
ここでいうプログラムとは、CPUにより直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム形式のプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含み得る。
以上のようにして、本実施の形態に係る送信機200は、PoE/LANユニット400から取り外されると、送信機200に格納されている位置データを消去する。したがって、仮に、送信機200が当初取り付けられていた場所と違う場所に取り付けられたとしても、送信機200は位置データを有していないため、位置情報を含む信号を生成できない。これにより、PoE/LANユニット400から取り外された送信機200の不適切な使用が防止されるので、セキュリティが担保される。
[IPv6アドレスの配布]
次に、位置情報の送信機が接続されているネットワークにおけるIPv6(Internet Protocol Version 6)アドレスの管理について説明する。
オフィスその他のスペースにおいて、LANによりネットワーク接続されている各ノード(WiFiアクセスポイント、カメラその他の情報機器)の設置個所を把握するためには、別途、ネットワーク管理者が手作業で管理することが必要となる。各ノードのネットワーク構成を把握することは、たとえば、SNMP(Simple Network Management Protocol)等の技術を用いて実現することができる。しかしながら、これらの技術は、あくまでも論理的なツリー構造を表現できるに留まり、システムの管理者は、物理的な設置箇所を自動的に把握できない。たとえば、ノードの新設、取り外し、移動等が発生した場合、管理者は、再度、手作業にて、当該ノードの情報(設置箇所など)を更新して管理する必要がある。
そこで、図13を参照して、本開示に係るIPv6アドレスの配布について説明する。図13は、位置情報を提供するためのシステムがセグメント化された状態を表す図である。ある局面において、当該システムは、LAN1300に接続されたノードの集合として構築されている。具体的には、LAN1300には、IMESサーバ1310と、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバ1320と、スイッチ1330とが接続されている。LAN1300には、さらに、PoE/LANユニット400−2とPoE/LANユニット400−3とが接続されている。PoE/LANユニット400−2には、送信機200とWi−Fiアクセスポイント33とPoE/LANユニット400−1とが接続されている。PoE/LANユニット400−3には、カメラ1332とWi−Fiアクセスポイント33と送信機200とが接続されている。IMESサーバ1310は、送信機200の管理装置(管理サーバ)として機能する。
当該システムは、PoE/LANユニット400によって、セグメント化されている。本実施の形態において、セグメント(ゾーンともいう)は、一つのPoE/LANユニット400をハブとして接続されている1つ以上のノードの集合として規定される。当該ノードが他のPoE/LANユニットである場合には、当該他のPoE/LANユニットは、PoE/LANユニット400によって規定されるセグメントには含まれず、別のセグメントを規定することになる。
たとえば、図13の例では、PoE/LANユニット400−1には、送信機200とWi−Fiアクセスポイント33とが接続されている。したがって、PoE/LANユニット400−1は、一つのセグメント(すなわち、ゾーンA)を規定する。PoE/LANユニット400−2には、送信機200と、Wi−Fiアクセスポイント33と、PoE/LANユニット400−1とが接続されている。この場合、PoE/LANユニット400−1は、PoE/LANユニット400−2により規定されるセグメント(ゾーンB)には含まれない。PoE/LANユニット400−2によって規定されるセグメントには、送信機200とWi−Fiアクセスポイント33とが含まれることになる。PoE/LANユニット400−3には、カメラ1332とWi−Fiアクセスポイント33と送信機200とが接続されている。したがって、PoE/LANユニット400−3は、一つのセグメント(ゾーンC)を規定する。
図13に示される構成によれば、後述するように、PoE/LANユニット400経由で送信機の位置情報等とPoE/LANユニット400自身の識別情報等が、IMESサーバ1310に送信されるので、物理的位置情報(たとえば、緯度経度、階数など)を持ったLANのネットワーク構成図を自動的に作成することができる。また、IMESサーバ1310およびDHCPサーバ1320が常にネットワークの状況を監視する。たとえば、IMESサーバ1310またはDHCPサーバ1320は、各セグメントに設置されている送信機200から定期的にレポートを受信し得る。当該レポートは、位置情報とIPv6アドレスとを含み得る。したがって、ノードの新設、取り外しまたは移動が行なわれても、物理的ネットワークの構成図は、自動的に、IMESサーバ1310またはDHCPサーバ1320において更新される。したがって、位置情報を提供するためのシステムにおけるネットワークの構成情報の保守あるいはメンテナンス性が向上し得る。
また、無線LANのアクセスポイントをノードとして設定した場合、当該無線LANを経由してアクセスしたクライアント端末が物理的にどの位置からアクセスしているかを、アクセスポイントのゲートウェイ情報から把握することができる。したがって、たとえば、GPSその他の測位機能を有さない情報端末がLAN1300に接続している場合には、当該アクセスポイントが設けられているセグメント(ゾーン)単位での屋内ジオフェンスとして、セキュリティ、位置認証、物理的場所に依存したログ等の利用シーンでの活用が可能になる。
また、ある局面において、あるセグメントに含まれる送信機200およびWi−Fiアクセスポイント33は、時限付のキーのペアを送信するように構成され得る。この場合、当該セグメントにいる情報端末は、当該キーのペアを受信して各キーの内容を比較することにより、当該情報端末がいる位置を正確に把握することができる。したがって、位置の認証も担保され得る。
なお、IMESサーバ1310とDHCPサーバ1320とは、それぞれ、周知の構成を有するコンピュータによって実現される。当該コンピュータは、たとえば管理サーバ900と同様の構成を有する。したがって、IMESサーバ1310とDHCPサーバ1320の詳細な構成は、繰り返さない。また、IMESサーバ1310とDHCPサーバ1320とは、一つのコンピュータにおいて実現されてもよい。
[送信機の情報の登録]
図14を参照して、送信機200の情報の登録について説明する。図14は、送信機200が新たなノードとしてネットワークに追加された状態を表す図である。
ある局面において、送信機200がLAN1300に接続されると、これを検知したPoE/LANユニット400からの通知に基づいて、IMESサーバ1310は、送信機200がIMES送信機として機能する場合に送信機200に使用される情報(送信機情報)の送信を送信機200に要求する。送信機情報は、たとえば、メッセージタイプ、緯度、経度、階数、標高、ショートID、ミディアムID等を含み得る。なお、ショートIDは、たとえば、事業者単位で、当該ショートIDに対応する情報やコンテンツをデータベースとして管理するために使用される。ミディアムIDは、IMES管理サーバにおいて一元管理され、事業者単位(たとえば、地下街、デパートなど)で付与される。
より詳しくは、送信機情報は、たとえば、NIC(Network Interface Card)のMACアドレス、PRNコード、プリアンブル、周波数オフセット値、メッセージ送信シーケンス、緯度、経度、フロア、標高、ショートID、ミディアムID、および送信出力を含み得る。
その要求に応答して、送信機200は、当該送信機情報をIMESサーバ1310に向けて送信する。送信機200によって送信された送信機情報は、まず、PoE/LANユニット400によって受信される。PoE/LANユニット400は、送信機情報を受信すると、当該情報に加えて、PoE/LANユニット400が有するセグメント情報(たとえば、PoE/LANユニット400の識別情報、PoE/LANユニット400が設置されている場所の識別情報など)を、IMESサーバ1310に送信する。
より詳しくは、セグメント情報は、たとえば、GIADDRを含む。GIADDRは、DHCPリレーエージェントのIPアドレスであり、PoE/LANユニット400のIPアドレス(DHCPパケットの着信インタフェースのIPアドレス)に相当する。このGIADDRにより、送信機200がどのネットワークセグメントに属しているかが分かる。
IMESサーバ1310は、受信した送信機情報とセグメント情報とを関連付けてIMESデータベース1410に保存する。
[データ構造]
図15を参照して、IMESデータベース1410のデータ構造について説明する。図15は、IMESデータベース1410におけるデータの格納の一態様を概念的に表す図である。IMESデータベース1410は、セグメント情報1510と、送信機情報1520と、MACアドレス1530と、登録日1540とを含む。
セグメント情報1510は、たとえば、図13に示されるように、PoE/LANユニット400によって規定されるセグメントを識別する。送信機情報1520は、各送信機200に保存されている情報である。MACアドレス1530は、送信機200に割り当てられた物理アドレスを表す。登録日1540は、送信機200がIMESデータベース1410に登録された日付を表す。
図16を参照して、新たなノードとして送信機200を登録する手順について説明する。図16は、送信機200を登録するための処理の一部を表すフローチャートである。
ステップS1610にて、IMESサーバ1310は、送信機200が任意のセグメントのノードとして追加されたことを検知する。より詳しくは、まず、送信機200がPoE/LANユニット400に接続される。このとき、送信機200がPoE/LANユニット400に取り付けられた状態を監視する検出機構(図2参照)がオンに設定される。当該追加の検知は、送信機200が接続されたPoE/LANユニット400から送られる信号に基づいて行なわれる。当該信号は、たとえば、PoE/LANユニット400と送信機200との接続が確立されたことに基づいて、PoE/LANユニット400からIMESサーバ1310に送られる。
ステップS1620にて、IMESサーバ1310は、送信機200に対して、送信機200によって使用される情報(送信機情報)の送信を要求する。この要求は、PoE/LANユニット400を介して送信機200に送られる。
ステップS1630にて、送信機200は、保持している送信機情報をPoE/LANユニット400を介して、IMESサーバ1310に向けて送信する。
ステップS1640にて、PoE/LANユニット400は、送信機200から送信機情報を受信したことを検知すると、送信機情報に加えて、セグメント情報をIMESサーバ1310に送信する。
ステップS1650にて、IMESサーバ1310は、PoE/LANユニット400から受信した送信機情報と、セグメント情報とを関連付けて、IMESデータベース1410に登録する。これにより、システムの管理者の手を煩わせることなく、送信機200の情報を維持管理することができる。
[ノードへのIPv6アドレスのリース]
図17を参照して、新たに追加されたノードに対するIPv6アドレスのリースについて説明する。図17は、IMES送信機として機能する送信機200が設置されているセグメント上に新たなノードが設置された場合において位置情報付IPv6アドレスをリースする一態様を説明する図である。
ある局面において、ノード1710は、新たなノードとして、IMES送信機として機能する送信機200が設置されているセグメントにおいてLAN1300に接続される。ノード1710は、DHCPサーバ1320に対して、IPv6アドレスを要求する。このとき、ノード1710は、ノード1710が備えるNICのMACアドレスを含む要求をDHCPサーバ1320に送信する。この要求は、PoE/LANユニット400に受信される。PoE/LANユニット400は、その要求にMACアドレスが含まれていることを検知すると、当該要求に加えて、セグメント情報をDHCPサーバ1320に送信する。なお、セグメント情報の内容の一例は、図14に関連して説明されたセグメント情報の内容と同じである。したがって、当該セグメント情報の説明は、繰り返さない。
DHCPサーバ1320は、当該要求とセグメント情報とを受信したことを検知すると、送信機情報の要求とセグメント情報とをIMESサーバ1310に送信する。
IMESサーバ1310は、DHCPサーバ1320から当該要求とセグメント情報とを受信すると、当該セグメント情報を用いてIMESデータベース1410にアクセスする。IMESサーバ1310は、当該セグメント情報に関連付けられている送信機情報をIMESデータベース1410から読み出すと、その送信機情報をDHCPサーバ1320に送信する。なお、送信機情報の内容の一例は、図14に関連して説明された送信機情報の内容と同じである。したがって、当該送信機情報の説明は、繰り返さない。
DHCPサーバ1320は、送信機情報を受信すると、セグメント情報と送信機情報とを用いてIPv6アドレスを生成する。送信機情報は、送信機200の位置情報を含む。したがって、生成されるIPv6アドレスは、ノード1710の位置情報として送信機200の位置情報を含む。たとえば、IPv6アドレスは、送信機200が設置されている場所の緯度、経度、フロア、標高等の位置情報を含み得る。したがって、管理者は、ノード1710の物理的な位置を当該IPv6アドレスで把握することができる。
[IPv6アドレスのリース]
図18を参照して、本実施の形態に係るIPv6アドレスのリースの手順について説明する。図18は、ネットワークに接続されたノードにIPv6アドレスをリースする一連の処理の一部を表すフローチャートである。
ステップS1810にて、送信機が設置されているセグメント上に設置されたノード1710は、IPv6アドレスを要求し、PoE/LANユニット400にMACアドレスを送信する。
ステップS1820にて、PoE/LANユニット400は、MACアドレスとセグメント情報とをDHCPサーバ1320に送信する。
ステップS1830にて、DHCPサーバ1320は、IMESサーバにセグメント情報を送信して、送信機情報を要求する。
ステップS1840にて、IMESサーバ1310は、セグメント情報を用いて、IMESデータベース1410から送信機情報を取得し、DHCPサーバ1320に送信機情報を送信する。
ステップS1850にて、DHCPサーバ1320は、送信機情報と、セグメント情報とを用いて、IPv6アドレスを生成し、生成したIPv6アドレスをノード1710にリースする。
[送信機200の構造]
次に、図19〜図24を参照して、PoE/LANユニット400と送信機200の構造の一例について説明する。
図19は、PoE/LANユニット400の外観を表す図である。PoE/LANユニット400は、筐体1900と蓋1930とを備える。筐体1900は、LANケーブルその他の配線用の穴1910,1920を有する。蓋1930には、送信機200の装着を受けるための穴1940と送信機200が装着される場合に着脱を支持するための着脱部として、突起部1950,1951,1952,1953が形成されている。筐体1900と蓋1930とは、ねじ1931,1932,1933,1934によって締結される。
突起部1950,1951,1952,1953は、送信機200の対応する突起部(図示しない)と嵌め合されることにより、PoE/LANユニット400に対する送信機200の装着を実現する。
図20は、保護プレート20の外観を表す図である。保護プレート20には、穴2040が形成されている。穴2040の大きさは、PoE/LANユニット400の穴1940の大きさとほぼ同じである。少なくとも、送信機200とPoE/LANユニット400とを接続するためのケーブル等が貫通できる程度の大きさであればよい。
図21は、送信機200と保護プレート20とPoE/LANユニット400とが組み合わされた状態を表す図である。図22は、別の局面における送信機200とPoE/LANユニット400との組み合わせを表す図である。
図21において、状態図(A)は、組み合わされた状態の全体を表す。状態図(B)は、組み合わされた状態を横方向から表している。図21に示されるように、送信機200とPoE/LANユニット400との間に保護プレート20が挟まれている。このような配置により、PoE/LANユニット400のねじ1931,1932,1933,1933は、保護プレート20によって覆い隠されるので、組み付け後に意図しない解体等が行なわれることを防止できる。
本実施の形態に係る敷設方法による利点を、図21と図22とを対比しつつ説明する。図22に示されるように、本実施の形態とは別の構成を有する保護プレート2200は、送信機200とPoE/LANユニット400との間に挟まれている。ある局面において、保護プレート2200は、ネジ用の穴2210,2220と、切欠き部2230,2240とを含む。保護プレート2200を用いた組み付けの場合、PoE/LANユニット400のねじは、組み付け後も緩めることができる。そのため、送信機200が設置された後に、送信機がPoE/LANユニット400から取り外される恐れもある。この場合、取り外された送信機200が別の場所で使用される等、位置情報の提供という本来の目的を達成しない態様で送信機200が使用される恐れもある。
これに対して、例えば、本実施の形態の一例として図21に示される構成によれば、送信機200とPoE/LANユニット400との締結部分が保護プレート20によって覆われることにより、保護プレート20を破壊しない限り、送信機200をPoE/LANユニット400から取り外すことはできない。これにより、送信機200の本来の使用目的とは別の使用を防止できる。また、仮に、送信機200がPoE/LANユニット400から取り外されたとしても、前述のように、送信機200による位置データの送信ができない構成により、当該位置データで特定される場所とは別の場所から当該位置データが送信されることを防止できる。
図23および図24を参照して、送信機200の取り外しを検出する仕組みの一例について説明する。図23は、送信機200のPoE/LANユニット400への取り付け面を表す図である。図24は、送信機200がPoE/LANユニット400に取り付けられた状態を表す図である。
図23に示されるように、送信機200は、PoE/LANユニット400との接続に使用されるケーブル2320,2330を含む。送信機200の底面には、穴2310が形成されている。穴2310には、ピンが挿入される。
図24に示されるように、ピン2410は、穴2310に貫通するように配置される。ピン2410の先頭には、ばね2420その他の弾性体が配置される。ばね242には、金属片2430が取り付けられている。金属片2430は、他の金属片2440,2450にそれぞれ接触するように構成される。
ピン2410が穴2310に挿入されると、シール2400がピン2410と穴2310とを覆うように配置される。シール2400が配置されると、ピン2410はばね2420を押し下げ、金属片2430は、金属片2450,2460に接触する。その後、保護プレート20とPoE/LANユニット400とが締結される。締結後、シール2400が取り外されても、金属片2430と、金属片2450,2460との接触状態が維持される。仮に、送信機200が保護プレート20から離れると、ピン2410は、ばね2460によって押し戻され、金属片2460が他の金属片2440,2450から離れる。この状態が送信機200またはPoE/LANユニット400によって検知されると、送信機200またはPoE/LANユニット400は、送信機200がPoE/LANユニット400から取りはずされたと判断する。
以上のようにして、本実施の形態によれば、LAN1300上に形成された任意のセグメントに対して送信機200が設置されると、DHCPサーバ1320は、当該セグメントに含まれる他のノードに対して、送信機200の位置情報を含むIPv6アドレスを割り当てる。このようにすると、ナビゲーションシステムの管理者は、別途管理することなく、各ノードの物理的な(地理的な)絶対位置を把握することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
2 マウス、3 キーボード、4,230 RAM、5 ハードディスク、6 光ディスク駆動装置、7 通信IF、8 モニタ、9,240 ROM、10 位置情報提供システム、100,100−1,100−2,100−3,100−4 位置情報提供装置、110,111,112,113 衛星、120,121,122,123,200,200−1,200−2,200−3 送信機、130 ビル、210 デジタル処理ブロック、260 デジタル入出力インターフェイス、270 外部クロック、280 クロック、290 アナログ処理ブロック、292 アンテナ、294 電源、320 送信機名称、330 符号パターン、340 位置データ、400 PoE/LANユニット、401 着脱部、410 ケーブル、420 天井、510 記憶部、520 生成部、530 送信部、540 接続部、550 検出部、560 消去部、570 通信部、610 基板、620 スイッチ、630 ヒューズ回路、800 データ、810 取り外し日時、900 管理サーバ、910 インターネット、1300 LAN、1310 IMES管理サーバ、1320 HDCPサーバ、1330 スイッチ、1410 データベース、1710 ノード。

Claims (9)

  1. 情報伝達のための通信ケーブルを介して電源供給を受ける電源供給装置に着脱可能であって、位置情報を提供するための信号を送信する送信機であって、
    前記送信機が設置される場所を特定するための位置データを格納する記憶手段と、
    前記位置データを有する第1の測位信号をスペクトラム拡散信号として生成する生成手段と、
    前記スペクトラム拡散信号を送信する送信手段と、
    前記電源供給装置から電力の供給を受け、前記送信機内に電力を供給する電源と、
    前記電源供給装置の着脱部に前記送信機を接続するための接続手段と、
    前記送信機が前記着脱部から取り外されたことを検出するための検出手段と、
    前記送信機が前記着脱部から取り外された場合に、前記位置データを消去するための消去手段とを備え
    前記電源供給装置は、管理サーバに接続されて、
    前記送信機は、
    当該送信機が前記電源供給装置に接続されたことに基づいて、前記管理サーバから送出され前記通信ケーブルを介して受信される信号から、当該送信機の情報の送信要求を検出するための要求検出部と、
    位置情報の提供のために前記送信機によって使用される情報を、前記電源供給装置を介して前記管理サーバに送信するための送信制御手段とをさらに備える、送信機。
  2. 情報伝達のための通信ケーブルを介して電源供給を受ける電源供給装置に着脱可能であって、位置情報を提供するための信号を送信する送信機であって、
    前記送信機が設置される場所を特定するための位置データを格納する記憶手段と、
    前記位置データを有する第1の測位信号をスペクトラム拡散信号として生成する生成手段と、
    前記スペクトラム拡散信号を送信する送信手段と、
    前記電源供給装置から電力の供給を受け、前記送信機内に電力を供給する電源と、
    前記電源供給装置の着脱部に前記送信機を接続するための接続手段と、
    前記送信機が前記着脱部から取り外されたことを検出するための検出手段と、
    前記送信機が前記着脱部から取り外された場合に、前記送信機内への電力の供給路を破壊するための破壊手段とを備え
    前記電源供給装置は、管理サーバに接続され、
    前記送信機は、
    当該送信機が前記電源供給装置に接続されたことに基づいて、前記管理サーバから送出され前記通信ケーブルを介して受信される信号から、当該送信機の情報の送信要求を検出するための要求検出部と、
    位置情報の提供のために前記送信機によって使用される情報を、前記電源供給装置を介して前記管理サーバに送信するための送信制御手段とをさらに備える、送信機。
  3. 前記送信機が前記着脱部から取り外されたことが検知された場合に、前記管理サーバに、取り外された前記送信機を特定するための情報を送信する送信手段をさらに備える、請求項1または2に記載の送信機。
  4. 位置情報を提供する送信機に使用されるデータを保護するための方法であって、前記送信機は、情報伝達のための通信ケーブルを介して電源供給を受ける電源供給装置に着脱可能であり、前記電源供給装置は、管理サーバに接続されており、
    前記方法は、
    前記送信機が設置される場所を特定するための位置データにアクセスするステップと、
    前記位置データを有する測位信号をスペクトラム拡散信号として生成するステップと、
    前記スペクトラム拡散信号を送信するステップと、
    通信ケーブルを通じて電力の供給を受けるステップと、
    前記送信機が前記電源供給装置の着脱部から取り外されたことを検出するステップと、
    前記送信機が前記着脱部から取り外されたことを検出した場合に、前記位置データを消去するステップと
    当該送信機が前記電源供給装置に接続されたことに基づいて、前記管理サーバから送出され前記通信ケーブルを介して受信される信号から、当該送信機の情報の送信要求を検出するステップと、
    位置情報の提供のために前記送信機によって使用される情報を、前記電源供給装置を介して前記管理サーバに送信するステップとを備える、方法。
  5. 位置情報を提供する送信機に使用されるデータを保護するための方法であって、前記送信機は、情報伝達のための通信ケーブルを介して電源供給を受ける電源供給装置に着脱可能であり、前記電源供給装置は、管理サーバに接続されており、
    前記方法は、
    前記送信機が設置される場所を特定するための位置データにアクセスするステップと、
    前記位置データを有する測位信号をスペクトラム拡散信号として生成するステップと、
    前記スペクトラム拡散信号を送信するステップと、
    通信ケーブルを通じて電力の供給を受けるステップと、
    前記送信機が前記電源供給装置の着脱部から取り外されたことを検出するステップと、
    前記送信機が前記着脱部から取り外された場合に、前記送信機内への電力の供給路を破壊するステップと
    当該送信機が前記電源供給装置に接続されたことに基づいて、前記管理サーバから送出され前記通信ケーブルを介して受信される信号から、当該送信機の情報の送信要求を検出するステップと、
    位置情報の提供のために前記送信機によって使用される情報を、前記電源供給装置を介して前記管理サーバに送信するステップとを備える、方法。
  6. 前記送信機が前記着脱部から取り外されたことが検知された場合に、前記管理サーバに、取り外された前記送信機を特定するための情報を送信するステップをさらに備える、請求項4または5に記載の方法。
  7. 位置情報を提供する送信機であって、
    管理サーバに接続され通信ケーブルを介して電力を供給可能な電源供給装置に、当該送信機が接続されたことに基づいて、当該送信機の情報の送信要求を、前記管理サーバによって送信される信号から検出するための要求検出部と、
    位置情報の提供のために前記送信機によって使用される情報を、前記電源供給装置を介して前記管理サーバに送信するための送信制御部とを備える、送信機。
  8. 位置情報を提供する送信機によって使用される情報を維持するための管理サーバであって、
    通信ケーブルを介して電力を供給可能な電源供給装置から、位置情報を提供するための送信機が前記電源供給装置により規定されるセグメントのノードとして追加されたことを検知するための検知部と、
    前記検知部による検知に応答して、位置情報の提供のために前記送信機によって使用される情報の送信要求を前記送信機に送信するための要求送信部と、
    前記送信要求に応じて前記送信機から受信した情報を保存するためのデータベース管理部とを備える、管理サーバ。
  9. ネットワークに接続された機器にアドレスを発行するためのサーバであって、
    IP(Internet Protocol)アドレスの要求と、通信ケーブルを介して電力を前記機器に供給可能な電源供給装置によって規定されるセグメント情報とを受信するための要求受信部と、
    前記機器の位置情報を取得するための取得部と、
    前記位置情報と前記セグメント情報とが含まれるIPアドレスを生成するための生成部と、
    前記生成されたIPアドレスを前記機器に送信するための送信部とを備える、サーバ。
JP2015207805A 2015-10-22 2015-10-22 送信機、送信機の敷設方法、送信機に使用されるデータを保護するための方法、およびサーバ Expired - Fee Related JP6664187B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015207805A JP6664187B2 (ja) 2015-10-22 2015-10-22 送信機、送信機の敷設方法、送信機に使用されるデータを保護するための方法、およびサーバ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015207805A JP6664187B2 (ja) 2015-10-22 2015-10-22 送信機、送信機の敷設方法、送信機に使用されるデータを保護するための方法、およびサーバ

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2017078681A JP2017078681A (ja) 2017-04-27
JP2017078681A5 JP2017078681A5 (ja) 2018-11-29
JP6664187B2 true JP6664187B2 (ja) 2020-03-13

Family

ID=58667033

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015207805A Expired - Fee Related JP6664187B2 (ja) 2015-10-22 2015-10-22 送信機、送信機の敷設方法、送信機に使用されるデータを保護するための方法、およびサーバ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6664187B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020101507A (ja) * 2018-12-25 2020-07-02 イネーブラー株式会社 位置情報提供システムおよび位置情報提供方法
KR102150663B1 (ko) * 2019-10-29 2020-09-01 주식회사 아이오티플렉스 글로벌 gps 위치 추적기

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11315683A (ja) * 1998-05-01 1999-11-16 Toyo Shutter Co Ltd 無線制御シャッターにおける無線送信機のidコード登録方法および抹消方法
JP2001354118A (ja) * 2000-06-12 2001-12-25 Risys:Kk 移動体管理システム
JP4568995B2 (ja) * 2000-12-05 2010-10-27 パナソニック株式会社 情報ネットワークシステム
JP3719594B2 (ja) * 2002-02-15 2005-11-24 日本電信電話株式会社 エリア情報管理システムおよび管理方法、ならびにロケーションエージェントとその通信方法、ならびにそのプログラムと記録媒体
JP2003324514A (ja) * 2002-04-30 2003-11-14 Kiyomi Setogawa 振動感知センサーを付帯させた携帯電話端末機
IT1398541B1 (it) * 2010-03-04 2013-03-01 Nextant S P A Sistema di localizzazione indoor, metodo e apparato.
WO2011151773A1 (en) * 2010-06-04 2011-12-08 Koninklijke Philips Electronics N.V. Cascaded power-over-ethernet system
JP5499917B2 (ja) * 2010-06-04 2014-05-21 日本電気株式会社 電源管理装置、電力供給制御システム、電力供給制御方法、および電力供給制御プログラム
JP5594085B2 (ja) * 2010-11-19 2014-09-24 船井電機株式会社 位置情報送信装置、位置情報送信システムおよび位置情報設定方法
JP6167566B2 (ja) * 2012-05-30 2017-07-26 株式会社リコー 通信装置、位置情報管理システム及び位置情報管理方法
JP5888561B2 (ja) * 2013-01-21 2016-03-22 アラクサラネットワークス株式会社 管理装置、及び管理方法
JP5922050B2 (ja) * 2013-03-07 2016-05-24 株式会社日立製作所 鉄道車両向け分散型計算機システムおよびその動作制御方法
JP2015146561A (ja) * 2014-02-04 2015-08-13 キヤノン株式会社 ネットワーク電子機器、その制御方法及びプログラム
JP6622507B2 (ja) * 2015-08-04 2019-12-18 株式会社日立産機システム 位置情報送信装置の設置異常検知方法、及びそれを用いた位置情報送信装置及び位置情報送信システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017078681A (ja) 2017-04-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20210089687A1 (en) Robot for data logging pertaining to tampering protection and physical handling of portable server seriously massive storage system
US11847192B2 (en) In-vehicle content delivery system operable in autonomous mode and non-autonomous mode
US10938855B1 (en) Systems and methods for automatically and securely provisioning remote computer network infrastructure
EP1538792B1 (en) Configuring a wireless communication device with setting information
RU2440590C2 (ru) Система предоставления позиционной информации, устройство и передатчик предоставления позиционной информации
US9220007B2 (en) Wireless access point MAC address privacy
CN101194266B (zh) 基于不可信持久时间源的受保护时钟管理的方法、设备、系统和装置
US8452960B2 (en) System and method for content delivery
US20110285499A1 (en) Electronic equipment, and restriction removal method
JP5594085B2 (ja) 位置情報送信装置、位置情報送信システムおよび位置情報設定方法
US7290164B1 (en) Method of reverting to a recovery configuration in response to device faults
US20100048193A1 (en) Secure upgrade of a mobile device with an individual upgrade software over the air
JP6664187B2 (ja) 送信機、送信機の敷設方法、送信機に使用されるデータを保護するための方法、およびサーバ
US8873400B2 (en) Femto base stations and methods for operating the same
CN101681257A (zh) 虚拟机控制
CN103202045A (zh) 设备检验、遇险指示和补救
JP6167566B2 (ja) 通信装置、位置情報管理システム及び位置情報管理方法
WO2018165886A1 (zh) 广告监测方法、装置及系统
JP4220306B2 (ja) 電力量計
Perry et al. Dedicated short-range communications roadside unit specifications.
US20100324821A1 (en) System and Method for Locating Network Nodes
CN102790962A (zh) 一种自动开站失败情况下的补救方法、系统和基站
EP3572890A1 (en) Robot for data logging pertaining to tampering protection and physical handling of portable server seriously massive storage system
US10838070B1 (en) Systems and methods for managing global navigation satellite system (GNSS) receivers
CN111711596A (zh) 一种针对交通信息发布系统的安全防护系统

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151109

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151109

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181019

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181019

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191015

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191023

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191220

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200121

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200218

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6664187

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees