JP6663562B2 - 粉体収容容器及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成に用いられる粉体を収容する粉体収容容器、及び前記粉体収容容器を用いる画像形成装置に関する。
プリンタ、複写機、ファクシミリ、あるいはこれらの複合機等の電子写真方式の画像形成装置においては、画像形成に用いられる粉体としてのトナーを収容する粉体収容容器から現像装置へトナーが供給される。
特許文献1(特開2013−113945号公報)には、画像形成装置本体に設けられたトナー搬送装置にトナー容器を装着することで、トナー容器から現像装置へトナーを搬送する構成が記載されている。
図21は、特許文献1に記載のトナー搬送装置及びトナー容器の概略構成図である。同図中、(a)はトナー搬送装置に対してトナー容器を装着していない(離脱させた)状態を示し、(b)はトナー搬送装置に対してトナー容器を装着した状態を示す。
図21(a)に示すように、トナー搬送装置1は、先端部にノズル開口部2aが形成された搬送ノズル2と、搬送ノズル2内に設けられた搬送スクリュ3と、搬送ノズル2の後端部に設けられたトナー落下搬送経路4等を有する。一方、トナー容器5は、トナーを収容する容器本体6と、搬送ノズル2を挿脱可能なノズル受入部7aが形成されたノズル受入部材7と、ノズル受入部7aを開閉する容器シャッタ部材8と、容器シャッタ部材8を閉じる方向に付勢する容器シャッタバネ9と、容器本体6内のトナーを汲み上げる汲み上げ部10等を有する。また、図22に示すように、ノズル受入部材7は、円筒状部材の周壁を対向する2箇所で切り取って開口させた形状に形成されており、円筒形状の一部を形成する一対のシャッタ側面支持部7bと、これらの間に形成されたシャッタ支持開口部7cとを有する。
図21(a)に示すように、トナー容器5が装着されていない状態では、容器シャッタ部材8が容器シャッタバネ9の付勢力によりノズル受入部7aを閉じた状態で保持されており、容器本体6内のトナーが外部に漏れ出ないようになっている。そして、この状態から図21(b)に示すようにトナー容器5が装着された状態にすると、容器シャッタ部材8が、搬送ノズル2に押されることで、容器シャッタバネ9の付勢力に抗してトナー容器5に対して図の右方向へ相対的に移動する。これにより、ノズル受入部7aが開くと共に、ノズル受入部7a内に搬送ノズル2が挿入される。この状態で、トナー容器5が軸心X回りに回転駆動すると、容器本体6内のトナーが汲み上げ部10によって搬送ノズル2の上方に汲み上げられる。そして、汲み上げられたトナーは落下してノズル開口部2aから搬送ノズル2内に供給される。その後、搬送ノズル2内のトナーは、回転する搬送スクリュ3によって図の左方向へと搬送され、トナー落下搬送経路4から自由落下して現像装置内に補給される。
ところで、図21(a)に示すように、ノズル受入部7aが閉じられた状態では、容器本体6内のトナーがノズル受入部材7のシャッタ支持開口部7cから内部(容器シャッタバネ9が配置される空間内)に侵入した状態にある。従って、上記のように、トナー容器5の装着に伴って、容器シャッタ部材8が搬送ノズル2に押されて移動すると、ノズル受入部材7内のトナーが容器シャッタ部材8によって圧縮されることになる。そして、このとき圧縮されたトナーが容器シャッタ部材8の外周面とノズル受入部材7のシャッタ側面支持部7bの内面との間に入り込むと、容器シャッタ部材8が閉状態に戻ることが妨げられ、トナー漏れが生じる虞があった。
上記課題を解決するため、本発明は、画像形成に用いられる粉体を収容する容器本体と、該容器本体の長手方向の一端側に設けたノズル受入部材と、を備える粉体収容容器において、前記ノズル受入部材は、前記容器本体内の粉体を外部へ搬送するための搬送管を挿脱可能な管挿入口を有する開閉部材と、前記開閉部材によって開閉される開口を有し、該開閉部材を保持する保持部材と、を備え、前記開閉部材は、前記管挿入口に対する前記搬送管の挿脱動作に伴って当該搬送管の挿脱方向の軸回りに回転して、前記開口を開く開状態と前記開口を閉じる閉状態とに切り換えることを特徴とする。
本発明によれば、開閉部材を搬送管の挿脱方向の軸回りに回転させて開状態と閉状態とに切り換えるので、容器本体内の粉体が開閉部材によって搬送管の挿入方向に圧縮されるのを抑制することができる。これにより、粉体が圧縮されることによる開閉部材の開閉動作不良を防止することができ、開口の開閉を確実に行うことが可能となる。
本発明に係る画像形成装置の一実施形態を示す概略構成図である。 作像部の概略構成を示す模式図である。 トナー容器収納部にトナー容器が装着された状態を示す概略斜視図である。 トナー補給装置にトナー容器が装着された状態を示す模式図である。 駆動部の構成を示す斜視図である。 トナー容器の構成を示す斜視図である。 トナー補給装置の構成を示す斜視図である。 トナー容器がトナー補給装置に装着されていない状態を示す概略断面図である。 トナー容器がトナー補給装置に装着された状態を示す概略断面図である。 容器シャッタの斜視図である。 容器シャッタホルダの斜視図である。 容器シャッタなどを容器シャッタホルダに組み付け、ノズル受入部材として組み立てた状態を示す図である。 (a)〜(c)は、搬送ノズルの挿入動作に伴って容器シャッタが回転する様子を示す図である。 (a)〜(c)は、図13(a)〜(c)に対応した断面図である。 容器シャッタに生じる力を説明するための模式図である。 (a)〜(c)は、搬送ノズルの離脱動作に伴って容器シャッタが回転する様子を示す図である。 (a)〜(c)は、図16(a)〜(c)に対応した断面図である。 本発明の他の実施形態に係る構成を示す図であって、トナー容器がトナー補給装置に装着されていない状態を示す概略断面図である。 本発明の他の実施形態に係る構成を示す図であって、トナー容器がトナー補給装置に装着された状態を示す概略断面図である。 (a)は、本発明の他の実施形態に係る容器シャッタ及び容器シャッタホルダの斜視図、(b)は、これらを同図(a)中の矢印D方向から見た図、(c)は、これらを同図(a)中の矢印E方向から見た図である。 従来の構成を示す図であって、(a)は、トナー容器がトナー補給装置に装着されていない状態を示す概略断面図、(b)は、トナー容器がトナー補給装置に装着された状態を示す概略断面図である。 従来の構成に係るノズル受入部材の斜視図である。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。実施形態及び従来構成の説明において、同一部材または同一機能を有する部材には、基本的には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。なお、以下の記載は例であり、特許請求の範囲を限定するものではない。また当業者は本発明の特許請求の範囲内で変更・修正をして他の実施形態をなすことは容易であるが、これらの変更・修正は当然この特許請求の範囲に含まれる。なお、図中Y、M、C、Kは(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した構成部材に付す添え字であり、適宜省略する。
図1は、本発明が適用された画像形成装置としての電子写真方式でタンデム型のカラー複写機(以下、「複写機」という)500の概略構成図である。なお、画像形成装置としては、モノクロ複写機であってもよいし、複写機ではなく、プリンタ、ファクシミリ単体、あるいは、複写機、プリンタ、ファクシミリ、スキャナのうちの少なくとも2つの機能を備えた複合機であってもよい。複写機500は、複写機装置本体(以下、「プリンタ部」という)100、給紙テーブル(以下、「給紙部」という)200及びプリンタ部100上に取り付ける原稿読取部(以下、「スキャナ部」という)400から主に構成されている。
プリンタ部100には、中間転写ベルト48に対向するように、各色に対応した4つの作像部46Y,46M,46C,46Kが並設されている。本実施形態においては、4つの作像部46Y,46M,46C,46Kによって画像形成部が構成されている。
プリンタ部100の上部に設けられた粉体容器収納部としてのトナー容器収納部70には、画像形成に用いられる粉体であるトナーを収容する粉体収容容器としての4つのトナー容器32Y,32M,32C,32Kが着脱可能(交換可能)に装着されている。各トナー容器32Y,32M,32C,32Kには、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応したトナーが収容されている。
トナー容器収納部70の下方には、中間転写ユニット85が配置されている。中間転写ユニット85は、中間転写体としての中間転写ベルト48、4つの一次転写バイアスローラ49Y,49M,49C,49K、二次転写バックアップローラ82、複数のローラ、及び、中間転写クリーニング装置等で構成されている。中間転写ベルト48は、複数のローラによって張架、支持されると共に、これら複数のローラの1つである二次転写バックアップローラ82の回転駆動によって図1中の反時計回り方向に無端移動する。
4つのトナー容器32Y,32M,32C,32Kの下方には、それぞれの色のトナー容器に対応した粉体搬送装置としての4つのトナー補給装置60Y,60M,60C,60Kが配置されている。そして、トナー容器32Y,32M,32C,32K内に収容されているトナーは、それぞれに対応するトナー補給装置60Y,60M,60C,60Kによって、各色に対応した作像部46Y,46M,46C,46Kの現像装置内に供給(補給)される。
図1に示すように、プリンタ部100は、4つの作像部46Y,46M,46C,46Kの下方に、潜像形成手段である露光装置47を備えている。露光装置47は、スキャナ部400で読み込んだ原稿画像の画像情報に基づいて、後述する像担持体としての感光体41Y,41M,41C,41Kの表面をそれぞれ露光走査し、各感光体の表面に静電潜像を形成する。画像情報はスキャナ部400からの読み込みではなく、複写機500に接続されたパーソナルコンピュータ等の外部装置から入力される画像情報であってもよい。また、本実施形態において、露光装置47には、レーザーダイオードを用いたレーザービームスキャナ方式を用いているが、露光手段としてはLEDアレイを用いるものなど他の構成でもよい。
図2は、イエローに対応した作像部46Yの概略構成を示す模式図である。
作像部46Yは、ドラム状の感光体41Yを備える。作像部46Yは、帯電手段である帯電ローラ44Y、現像手段である現像装置50Y、感光体クリーニング装置42Y、除電装置等を感光体41Yの周囲に配置した構成である。そして、感光体41Y上で、作像プロセス(帯電工程、露光工程、現像工程、転写工程、クリーニング工程)が行われることで、感光体41Y上にイエローのトナー像が形成される。
なお、他の3つの作像部46M,46C,46Kも、使用されるトナーの色が異なる点以外は、イエローに対応した作像部46Yとほぼ同様の構成となっていて、感光体41M,41C,41K上にそれぞれの色のトナーに対応したトナー像が形成される。以下、他の3つの作像部46M,46C,46Kの説明を適宜に省略して、イエローに対応した作像部46Yのみの説明を行うことにする。
感光体41Yは、駆動モータによって図2中の時計回り方向に回転駆動される。感光体41Yは、帯電ローラ44Yと対向する位置で、感光体41Yの表面が一様に帯電される(帯電工程)。その後、感光体41Yの表面は、露光装置47から発せられたレーザ光Lの照射位置に達して、この位置での露光走査によってイエローに対応した静電潜像が形成される(露光工程)。詳しくは、露光装置47は、光源からレーザ光Lを発して、そのレーザ光Lを回転駆動されたポリゴンミラーで走査しながら、複数の光学素子を介して感光体41Y上に照射する。その後、感光体41Yの表面は、現像装置50Yとの対向位置に達して、この位置で静電潜像がイエローのトナーで現像されて、イエローのトナー像が形成される(現像工程)。
中間転写ユニット85の一次転写バイアスローラ49Yは、中間転写ベルト48を感光体41Yとの間に挟み込んでイエローの一次転写ニップを形成している。一次転写バイアスローラ49Yには、トナーTの極性とは逆の転写バイアスが印加される。
現像工程でトナー像が形成された感光体41Yの表面は、中間転写ベルト48を挟んで一次転写バイアスローラ49Yと対向する一次転写ニップに達して、この一次転写ニップで感光体41Y上のトナー像が中間転写ベルト48上に転写される(一次転写工程)。このとき、感光体41Y上には、僅かながら未転写トナーが残存する。一次転写ニップでトナー像を中間転写ベルト48に転写した感光体41Yの表面は、感光体クリーニング装置42Yとの対向位置に達する。感光体41Y上に残存した未転写トナーは、この対向位置で感光体クリーニング装置42Yが備えるクリーニングブレード42aによって機械的に回収される(クリーニング工程)。最後に、感光体41Yの表面は、除電装置との対向位置に達して、この位置で感光体41Y上の残留電位が除去される。こうして、感光体41Y上で行われる一連の作像プロセスが終了する。
このような作像プロセスは、他の作像部46M,46C,46Kでも、イエローの作像部46Yと同様に行われる。すなわち、作像部46M,46C,46Kの下方に配置された露光装置47から、画像情報に基づいたレーザ光Lが、各作像部46M,46C,46Kの感光体41M,41C,41K上に向けて照射される。
その後、現像工程を経て各感光体41M,41C,41K上に形成した各色のトナー像は、一次転写バイアスローラ49M,49C,49Kと感光体41M,41C,41Kとの間に中間転写ベルト48を挟み込むことで形成された各色の一次転写ニップで、各一次転写バイアスローラに印加される転写バイアスの作用によって中間転写ベルト48上に転写される。
このとき、中間転写ベルト48は、図1中の反時計回り方向に走行して、各一次転写バイアスローラ49Y,49M,49C,49Kの一次転写ニップを順次通過する。これにより、感光体41Y,41M,41C,41K上の各色のトナー像が、中間転写ベルト48上に重ねて一次転写され、中間転写ベルト48上にカラートナー像が形成される。
各色のトナー像が重ねて転写され、カラートナー像が形成された中間転写ベルト48は、二次転写ローラ89との対向位置に達する。この位置では、二次転写バックアップローラ82が、二次転写ローラ89との間に中間転写ベルト48を挟み込んで二次転写ニップを形成している。中間転写ベルト48上に形成されたカラートナー像は、二次転写ニップの位置に搬送された転写紙等の記録媒体P上に、例えば二次転写バックアップローラ82に印加される転写バイアスの作用によって転写される。このとき、中間転写ベルト48には、記録媒体Pに転写されなかった未転写トナーが残存する。二次転写ニップを通過した中間転写ベルト48は、中間転写クリーニング装置の位置に達し、その表面上の未転写トナーが回収され、中間転写ベルト48上で行われる一連の転写プロセスが終了する。
次に、記録媒体Pの動きについて説明する。
上述した二次転写ニップに搬送される記録媒体Pは、プリンタ部100の下方に配設された給紙部200に設けられた給紙トレイ26から、給紙ローラ27やレジストローラ対28等を経由して搬送されるものである。詳しくは、給紙トレイ26には記録媒体Pが複数枚重ねて収納されている。そして、給紙ローラ27が図1中、反時計回り方向に回転駆動されると、一番上の記録媒体Pがレジストローラ対28の二つのローラによって形成されるローラニップに向けて搬送される。
レジストローラ対28に搬送された記録媒体Pは、回転駆動を停止したレジストローラ対28のローラニップの位置で一旦停止する。そして、中間転写ベルト48上のカラートナー像が二次転写ニップに到達するタイミングに合わせて、レジストローラ対28が回転駆動されることで、記録媒体Pが二次転写ニップに向けて搬送される。これにより、記録媒体P上に所望のカラートナー像が転写される。
二次転写ニップでカラートナー像が転写された記録媒体Pは、定着装置86の位置に搬送される。定着装置86では、定着ベルト及び加圧ローラによる熱と圧力とにより、表面に転写されたカラートナー像が記録媒体P上に定着される。定着装置86を通過した記録媒体Pは、排紙ローラ対29のローラ間を経て、装置外へと排出される。排紙ローラ対29によって装置外に排出された記録媒体Pは、出力画像として、スタック部30上に順次スタックされる。こうして、複写機500における一連の画像形成プロセスが完了する。
以下、図2を参照しつつ、作像部46における現像装置50の構成及び動作についてさらに詳しく説明する。なお、ここではイエローに対応した作像部46Yを例に挙げて説明を行うが、他色の作像部46M,46C,46Kにおいても同様の構成及び動作を行う。
現像装置50Yは、図2に示すように、現像剤担持体としての現像ローラ51Y、現像剤規制板としてのドクタブレード52Y、2つの現像剤搬送スクリュ55Y、及びトナー濃度検知センサ56Y等で構成されている。現像ローラ51Yは、感光体41Yに対向し、ドクタブレード52Yは、現像ローラ51Yに対向する。2つの現像剤搬送スクリュ55Yは、2つの現像剤収容部53Y,54Y内に配置されている。現像ローラ51Yは、内部に固設されたマグネットローラ、及び、マグネットローラの周囲を回転するスリーブ等で構成されている。各現像剤収容部53Y,54Y内には、キャリアとトナーとからなる二成分の現像剤Gが収容されている。一方の現像剤収容部53Yには、現像ローラ51Yが配置されている。また、他方の現像剤収容部54Yには、その上方に形成された開口を介してトナー落下搬送経路64Yが連通している。トナー濃度検知センサ56Yは、トナー落下搬送径と64Yが連通する現像剤収容部54Y内の現像剤G中のトナー濃度を検知する。
現像装置50Y内の現像剤Gは、2つの現像剤搬送スクリュ55Yによって、攪拌されながら、2つの現像剤収容部53Y,54Yの間を循環する。現像ローラ51Yが配置される現像剤収容部53Y内の現像剤Gは、現像剤搬送スクリュ55Yの一方に搬送されながら現像ローラ51Y内のマグネットローラにより形成される磁界によって現像ローラ51Yのスリーブ表面上に供給されて担持される。現像ローラ51Yのスリーブは、図2に矢印で示すように反時計回り方向に回転駆動し、現像ローラ51Y上に担持された現像剤Gは、スリーブの回転に伴い現像ローラ51Y上を移動する。このとき、現像剤G中のトナーTは、現像剤G中のキャリアとの摩擦帯電によりキャリアとは逆極性の電位に帯電して静電的にキャリアに吸着し、現像ローラ51Y上に形成された磁界によって引き寄せられるキャリアと共に現像ローラ51Y上に担持される。
現像ローラ51Y上に担持された現像剤Gは、図2中の矢印方向に搬送されて、ドクタブレード52Yと現像ローラ51Yとが対向するドクタ部に達する。現像ローラ51Y上の現像剤Gは、ドクタ部を通過する際にその量が規制されて適量化され、その後、感光体41Yとの対向位置である現像領域まで搬送される。現像領域では、現像ローラ51Yと感光体41Yとの間に形成された現像電界によって感光体41Y上に形成された潜像に現像剤G中のトナーTが吸着される。現像領域を通過した現像ローラ51Yの表面上に残った現像剤Gは、スリーブの回転に伴い現像剤収容部53Yの上方に達して、この位置で現像ローラ51Yから離脱される。
現像装置50Y内の現像剤Gは、トナー濃度が所定の範囲内になるように調整される。詳しくは、現像装置50Y内の現像剤Gに含まれるトナーTの現像による消費量に応じて、トナー容器32Yに収容されているトナーTが、後述するトナー補給装置60Yからトナー落下搬送経路64Yを介して現像剤収容部54Y内に補給される。この現像剤収容部54Y内に補給されたトナーTは、二つの現像剤搬送スクリュ55Yによって、現像剤Gと一緒に混合、攪拌されながら、2つの現像剤収容部53Y,54Yの間を循環する。
続いて、本実施形態に係るトナー容器32Y,32M,32C,32K、トナー補給装置60Y,60M,60C,60K及びトナー容器収納部70について説明する。
図3は、トナー容器収納部70にトナー容器32Y,32M,32C,32Kが装着された状態を示す概略斜視図である。図4は、トナー補給装置60Yにトナー容器32Yが装着された状態を示す模式図である。各色のトナー補給装置60Y,60M,60C,60Kは、トナーの色が異なる以外は同一構成である。このため、図4では、イエローに対応したトナー補給装置60Yとトナー容器32Yのみの説明を行い、他の3つの色に対応したトナー補給装置60M,60C,60Kやトナー容器32M,32C,32Kの説明を適宜省略する。なお、色毎で異なる構成がある場合は、特定の色を示す添え字であるY、M、CまたはKを符号として用いるが、色毎で異なる構成ではない場合、あるいは共通の構成である場合には、(Y、M、C、K)を付す場合と、適宜添え字を省略する場合がある。また、図3及び図4において、矢印Q1は、各色のトナー容器32の各トナー補給装置60への装着方向を示し、矢印Q2は、各色のトナー容器32の各トナー補給装置60からの離脱方向を示す。
図3に示すように、トナー容器32Y,32M,32C,32Kは、粉体収容部である略円筒形状の容器本体33Y,33M,33C,33Kと、容器本体33Y,33M,33C,33Kの先端側(装着方向Q1側)に設けられた容器カバー34Y,34M,34C,34Kととから主に構成される。容器本体33Y,33M,33C,33Kは、容器カバー34Y,34M,34C,34Kに対して軸回りに回転可能に構成されている。
トナー容器収納部70は、主として、容器カバー受入部73と、容器受部72と、挿入口形成部71とで構成されている。容器カバー受入部73は、各色のトナー容器32Y,32M,32C,32Kの容器カバー34Y,34M,34C,34K及び容器本体33Y,33M,33C,33Kを保持する部分である。容器受部72は、トナー容器32Y,32M,32C,32Kの容器本体33Y,33M,33C,33Kを支持する部分である。挿入口形成部71は、トナー容器32Y,32M,32C,32Kの装着動作時における挿入口が形成された部分である。複写機500は、手前側(図1の紙面垂直方向手前側)に設置された本体カバーを開放すると、トナー容器収納部70の挿入口形成部71が露呈される。そして、トナー容器32Y,32M,32C,32Kの長手方向を水平方向とした状態で、複写機500の手前側からトナー容器32Y,32M,32C,32Kの着脱操作(各トナー容器の長手方向を着脱方向とする着脱操作)を行う。
容器受部72は、その長手方向の長さが、各色の容器本体33Y,33M,33C,33Kの長手方向の長さとほぼ同等になるように形成されている。容器カバー受入部73は、容器受部72における長手方向(着脱方向)の容器先端側(装着方向Q1側)に設けられ、反対に、挿入口形成部71は、容器受部72における長手方向の後端側(離脱方向Q2側)に設けられている。4つのトナー容器32Y,32M,32C,32Kは、それぞれ容器受部72上で摺動可能となっている。このため、各トナー容器32Y,32M,32C,32Kの装着動作に伴い、容器カバー34Y,34M,34C,34Kは、挿入口形成部71を通過した後に、しばらく容器受部72上を滑動して、その後に容器カバー受入部73に装着される。また、容器交換の際は、作業者がトナー容器32Y,32M,32C,32Kの後端側(離脱方向Q2側)に設けられた把手部303Y,303M,303C,303Kを握って引き出すことで、トナー容器収納部70からトナー容器32Y,32M,32C,32Kを取り外すことができる。
図4に示すように、容器本体33Yの先端側(装着方向Q1側)には、歯車としての容器ギア301Yが設けられている。この容器ギア301Yには、容器カバー34Yが容器カバー受入部73に装着された状態で、駆動部(容器回転駆動部)91から回転駆動力が入力される。これにより、容器本体33Yが図4中の矢印A方向に回転駆動される。容器本体33Y内のトナーは、容器本体33Y自体が回転することで、容器本体33Yの内周面に螺旋状に形成された螺旋状突起302Yによって、容器本体長手方向に沿って後端側(図4中の右端)から先端(図4中の左端)へ搬送される。なお、トナー容器32の長手方向は回転軸方向であり、トナー補給装置60Yにトナー容器32Yが装着された状態で、長手方向は水平方向となる。
図4に示すように、トナー補給装置60Yは、搬送管としての搬送ノズル611Yと、搬送ノズル611Y内に設けられた搬送部材としての搬送スクリュ614Yと、搬送ノズル611Yのトナー搬送方向下流端に接続されたトナー落下搬送経路64Y等で構成されている。また、トナー補給装置60Yは、トナー容器32Yの容器カバー34Yを着脱可能に保持する容器保持部としてのセットカバー608Yを備える。このセットカバー608Yは、上記トナー容器収納部70の容器カバー受入部73の一部を構成するものである。なお、他の色のトナー補給装置60M,60C,60Kも同様の構成である。
トナー容器32Yが図4中、装着方向Q1へ押し込まれてセットカバー608Yに装着されると、その装着動作に連動して、トナー補給装置60Yの搬送ノズル611Yがトナー容器32Yの先端側から容器内に挿入される。これにより、トナー容器32Y内と搬送ノズル611Y内とが連通する。この装着動作に連動して連通する構成についての詳細は後述する。
そして、この状態で、上記の如く容器本体33Yが回転して内部のトナーが後端側から先端側へ搬送されると、搬送ノズル611Yの先端側に形成された粉体受入口としてのノズル開口610Yを介して搬送ノズル611Y内にトナーが供給される。続いて、搬送スクリュ614Yの端部に設けられた搬送スクリュギア605Yに駆動部91から回転駆動力が入力されることで、搬送スクリュ614Yが回転し、搬送ノズル611Y内のトナーTを搬送する。搬送スクリュ614Yによって搬送されたトナーTは、トナー落下搬送経路64Yを自重落下して現像装置50Y(現像剤収容部54Y)内に補給される。
なお、本実施形態に係るトナー補給装置60Y,60M,60C,60Kでは、搬送スクリュ614Yの回転数によって現像装置50Yへのトナーの供給量を制御している。また、本実施形態では、搬送ノズル611Y内を通過したトナーは、トナー落下搬送経路64Yを介して直接に現像装置50Yへと搬送されるが、トナー落下搬送経路64Yと現像装置50Yとの間にトナーホッパ等のトナー一時貯留部を設けてもよい。
ここで、駆動部91の構成について図5を用いて補足する。なお、図5では、色の識別符号は省略している。駆動部91は、取付基板911に固定された駆動モータ912と、トナー容器32に設けられた容器ギア301に連結される容器駆動ギア913と、搬送スクリュ614に設けられた搬送スクリュギア605に連結されるスクリュ駆動ギア914とを備えている。容器駆動ギア913及びスクリュ駆動ギア914は、駆動モータ912が駆動し、その出力歯車が回転することで回転駆動される。これにより、容器ギア301及び搬送スクリュギア605に駆動力が伝達され、容器本体33及び搬送スクリュ614が回転駆動される。
以下、図6及び図7を参照しつつ、本実施形態に係るトナー容器32Y,32M,32C,32K及びトナー補給装置60Y,60M,60C,60Kの各構成の詳細について説明する。なお、上述したように、トナー容器32Y,32M,32C,32K及びトナー補給装置60Y,60M,60C,60Kは、それぞれ使用するトナーの色が異なる他はほぼ同様の構成になっている。よって、以下の説明において、トナーの色を示す添字Y、M、C、Kは省略する。
図6は、トナー容器32の構成を示す斜視図であり、図7は、トナー補給装置60の構成を示す斜視図である。
図6に示すように、容器カバー34は、容器本体33の先端側を覆うように取り付けられる。容器カバー34には、歯車露出開口部34aが設けられており、容器カバー34が容器本体33に取り付けられた状態で、歯車露出開口部34aから容器本体33に設けられた容器ギア301の一部が露出する。これにより、トナー容器32をトナー補給装置60に装着した際、歯車露出開口部34aから露出する容器ギア301が、駆動部91の容器駆動ギア913(図5参照)に噛み合う。
容器本体33の容器ギア301よりもさらに先端側には、円筒状の容器開口部33aが容器ギア301と同心状に設けられている。この容器開口部33aは、容器本体33に容器カバー34を取り付けた状態で、容器カバー34の先端面から突出した状態で配置される。また、容器カバー34の先端面よりも突出している容器開口部33aの外周面33bには、規制部としてのリング状のカバー爪規制部306が設けられている。一方、容器カバー34の先端側には、容器開口部33aの外周面33bに向かうように先端が設けられているカバー側係止部としてのカバー爪部341が設けられている。容器本体33に容器カバー34を取り付けると、カバー爪規制部306にカバー爪部341が係止され、容器カバー34の移動が規制される。また、リング状のカバー爪規制部306は、容器本体33の回転方向Aに伸びるように設けられているので、容器本体33が回転駆動する際、カバー爪規制部306はカバー爪部341に対して回転方向に摺動するようになっている。
容器カバー34の外周には、トナー補給装置60に対するトナー容器32の装着時に案内部となる一対のスライドガイド361が設けられている。図6では手前側のスライドガイド361のみ示されているが、奥側にも同様に別のスライドガイド361が設けてある。各スライドガイド361は、容器本体33の長手方向に沿って伸びており、後述のトナー容器収納部70に設けられたガイドレールと協働してトナー容器32の装着方向以外への移動を規制しつつ案内するものである。
また、容器カバー34の外周には、後述のトナー補給装置60が備える補給装置側ロック部材が係止される容器側係止部としての一対の係止孔339が設けられている。この係止孔339は、図6において、容器カバー34の手前側と奥側にそれぞれ設けられている。
図7に示すように、トナー補給装置60は、各色に対応してトナー容器32を保持するセットカバー608を備える。セットカバー608は、装着方向Q1に向かって内周面が段差状に縮径する略円筒状に形成されている。斯かるセットカバー608のうち、装着方向Q1側に配置される小径の内周面615aを有する部分は、上記容器本体33の容器開口部33aを保持する開口保持部615である。また、離脱方向Q2側に配置される大径の内周面616aを有する部分は、上記容器カバー34を保持する容器カバー保持部616である。開口保持部615及び容器カバー保持部616の中央部には、搬送ノズル611が離脱方向Q2側へ突出するように配置されている。
開口保持部615には、トナー容器32がトナー補給装置60に装着された状態で、トナー容器32の容器開口部33aの外周面33bが回転可能な状態で嵌合する。具体的に、開口保持部615の内周面615aには、径方向内側へ突出する摺動突面615dが周方向に等間隔に4箇所形成されており、この摺動突面615dと容器開口部33aの外周面33bとがトナー容器32の回転に伴い摺動回転する。すなわち、開口保持部615は、容器本体33が回転駆動する際に回転軸として機能する容器開口部33aを支持する軸受として機能する。また、容器開口部33aは開口保持部615に嵌った状態で、径方向への位置決めがなされる。
一方、容器カバー保持部616には、トナー容器32がトナー補給装置60に装着された状態で、トナー容器32の容器カバー34が回転しないように係合する。具体的に、容器カバー保持部616には、容器カバー34を保持する一対の補給装置側ロック部材78(ロックレバー)が設けられている。一対の補給装置側ロック部材78は、トナー容器32の長手方向(着脱方向)と直交する幅方向Wおいて容器カバー保持部616の外周面の互いに反対側に設けられている。また、容器カバー保持部616には、一対の開口608dが形成され、これらの開口608dを介して各補給装置側ロック部材78が容器カバー保持部616の外周側から内周側へ進退可能に構成されている。さらに、各補給装置側ロック部材78は、容器カバー保持部616の外周面に設けられた付勢手段としてのねじりコイルバネ782によって容器カバー保持部616の外周側から内周側に向かって付勢されている。このため、トナー容器32がトナー補給装置60に装着されると、ねじりコイルバネ782に付勢される各補給装置側ロック部材78が容器カバー34に設けられた上記各係止孔339に入り込む。これにより、補給装置側ロック部材78が係止孔339に係止され、容器カバー34が容器カバー保持部616に対して周方向に回転しないように固定される。
また、図7に示すように、トナー容器収納部70の容器受部72は、幅方向Wにおいて4つに区分された容器載置部としての溝部74を有する。各溝部74は、容器本体33の長手方向に沿って、容器カバー受入部73から挿入口形成部71からまで続いていて、各色のトナー容器32(Y,M,C,K)は、この溝部74上で長手方向に滑り移動可能に構成されている。
溝部74の幅方向Wの両端側に設けられ互いに対向する側面74a,74bには、互いに対向するように一対のガイドレール75が設けられている。各ガイドレール75は、各側面74a,74bから溝部74の内側に突出していると共に、長手方向に延在し、容器カバー受入部73の手前側(離脱方向Q2側)に配置されている。これらのガイドレール75は、トナー容器32をトナー補給装置60へ装着する際に、トナー容器32側に設けられている上記スライドガイド361と係合する。なお、ここでいう係合とは、ガイドレール75がスライドガイド361に形成された溝内に移動可能に挿入されることである。すなわち、ガイドレール75に沿ってスライドガイド361が移動することで、トナー容器32側の容器開口部33aがトナー補給装置60側の開口保持部615に案内される。また、ガイドレール75は、スライドガイド361と係合することで、鉛直方向Z及び幅方向Wへのトナー容器32の移動を規制する位置決め部として機能する。
続けて、図8及び図9を参照しつつ、本実施形態に係るトナー容器32及びトナー補給装置60の各構成についてさらに詳しく説明する。
図8及び図9は、トナー容器32及びトナー補給装置60の概略断面図であり、図8では、トナー容器32がトナー補給装置60に装着されていない状態を示し、図9では、トナー容器32がトナー補給装置60に装着された状態を示す。
図8に示すように、トナー補給装置60が備える搬送ノズル611の外周面には、そのノズル開口610を開閉する円筒状のノズルシャッタ612が装着されている。ノズルシャッタ612は、搬送ノズル611の軸方向(長手方向)にスライドして、ノズル開口610を閉じる閉位置(図8に示す位置)とノズル開口610を開く開位置(図9に示す位置)とに移動可能となっている。また、ノズルシャッタ612の外周面には、その外径方向に突出したリング状の鍔部612a(図7参照)が設けられている。鍔部612aは、セットカバー608内に配置されたノズルシャッタバネ613によって搬送ノズル611の先端側(離脱方向Q2側)へ付勢されている。このノズルシャッタバネ613の付勢力によって、図8に示すトナー容器32の非装着状態では、ノズルシャッタ612はノズル開口610を閉じる閉位置で保持される。
また、図8に示すように、トナー容器32内には、容器本体33の容器開口部33aに取り付けられたノズル受入部材330と、容器本体33の回転によってトナーを上方に汲み上げる汲み上げ部304とが設けられている。ノズル受入部材330は、開閉部材としての容器シャッタ332と、容器シャッタ332を保持する保持部材としての容器シャッタホルダ334と、封止部材としての容器シール333と、容器シャッタ332を付勢する付勢部材としての容器シャッタバネ336と、が一体的に組み立てられた組み立て部品である。後述するが、ノズル受入部材330を容器本体33の容器開口部33aに取り付けた状態では、容器シャッタ332がトナー容器32の内部と外部とを遮断する。そして、容器シャッタ332は、搬送ノズル611を受け入れるノズル受入口305a(管挿入口)を備えるノズル受入部305を構成する。
汲み上げ部304は、容器本体33の先端側の内壁面を内側に向けて盛り上がるように隆起させて形成した。しかし、このような内壁面を利用する構成に限らず、例えば、パドル羽根状の部材を取り付けることで形成することができる。容器本体33の回転駆動時に螺旋状突起302の搬送力によって容器本体33の先端側に搬送されたトナーを、汲み上げ部304が容器本体33と一緒に回転することで上方へ汲み上げることができる。
容器シール333は、リング状の弾性部材で構成される。容器シール333は、容器シャッタ332よりも外側(容器本体33の先端側)に配置され、図9に示すように、搬送ノズル611がノズル受入口305aに挿入された状態で、ノズルシャッタ612と容器シャッタホルダ334との間を封止する。これにより、搬送ノズル611が挿入された状態でのトナー容器32からのトナー漏れが防止される。
ここで、ノズル受入部材330、容器シャッタ332及び容器シャッタホルダ334の構成について、図10、図11及び図12を用いて説明する。
図10は、容器シャッタ332の斜視図、図11は、容器シャッタホルダ334の斜視図、図12は、容器シャッタ332などを容器シャッタホルダ334に組み付け、ノズル受入部材330として組み立てた状態を示す図である。
図10に示すように、容器シャッタ332は、軸方向の一端側で開口すると共に、反対の他端側で底部を有する円筒状の部材で構成される。詳しく説明すると、容器シャッタ332は、円筒状に形成された開閉部332aと、開閉部332aの一端側で開口する端部開口としての円筒開口部332bと、開閉部332aの他端側に設けられた底部を構成するノズル先端受け部(管先端受け部)332c等で構成される。開閉部332aには、その周方向の対向する位置で内周面側から外周面側へ貫通するように開口する一対の側面開口部332dが形成されている。なお、容器シャッタ332が容器シャッタホルダ334に収容され、ノズル受入部材330として容器本体33の容器開口部33aに取り付けられた状態では、円筒開口部332bは搬送ノズル611を受け入れるノズル受入口305aを構成し、ノズル先端受け部332cを有する容器シャッタ332がノズル受入部305を構成する。
また、開閉部332aには、その外周面から外径方向に突出し、軸方向に向かいながら周方向に伸びる螺旋状のガイド部332e,332fが設けられている。本実施形態では、ガイド部332e,332fを、各側面開口部332dが形成された位置の軸方向の両端側(円筒開口部332b側とノズル先端受け部332c側)に1つずつ、合計4つ設けているが、ガイド部の個数はこれに限定されず適宜変更可能である。
一方、図11に示すように、容器シャッタホルダ334は、容器本体33に固定される円筒状の固定部334aと、固定部334aの一端からその軸方向に延伸し容器シャッタ332を回転可能に保持する一対の保持部334bと、各保持部334bの固定部334a側とは反対側の端部に設けられると共に上記容器シャッタバネ336の一端を受けるバネ受け部(付勢部材受け部)334c等で構成されている。各保持部334bは、固定部334aと同心円状の内周面を有する円弧状に形成されており、各保持部334bの間には、側面開口部334dが形成されている。すなわち、各保持部334bは、円筒状部材の周壁を対向する2箇所で切り取って開口させた形状に形成されている。
また、各保持部334bの内周面には、上記容器シャッタ332に設けられたガイド部332e,332fと協働して容器シャッタ332を回転させるための傾斜面を有するガイド部334e,334fが、軸方向に向かいながら周方向に伸びるように螺旋状に設けられている。これらのガイド部334e,334fは、容器シャッタ332のガイド部332e,332fに対応して4つ設けられている。具体的には、各保持部334bの固定部334a側の端部と長手方向(軸方向)の中間部にそれぞれ1つずつガイド部334e,334fが設けられている。なお、図11では、各保持部334bの固定部334a側の端部に設けられたガイド部334fの一方は図示省略している。
本実施形態では、固定部334a側の端部に設けられたガイド部334fをガイド突起とし、中間部に設けられたガイド部334eをガイド溝としているが、両方ともガイド突起にしてもよいし、両方ともガイド溝にしてもよい。また、両方ともガイド突起の場合、容器シャッタ332側のガイド部332e,332fをガイド溝とすることも可能である。
また、固定部334aの内周面には、上記とは別のガイド部334gが周方向の対向する箇所に合計2つ設けられている。なお、図11では、固定部334aに設けられたガイド部334gの一方は図示省略している。固定部334aに設けられたガイド部334gは、保持部334bに設けられた各ガイド部334e,334fと同様に螺旋状に形成されているが、これらのガイド部334e,334fによる回転とは反対方向に容器シャッタ332を回転させるために設けられたものである。なお、各ガイド部による容器シャッタ332の回転動作の詳細については後述する。本実施形態では、固定部334aに設けられたガイド部334gをガイド突起としているが、ガイド溝としてもよい。
図8に示すように、容器シャッタホルダ334を容器本体33内に組み付けた状態では、容器シャッタホルダ334は固定部334aが容器本体33の先端側(装着方向Q1側)を向くように配置される。そして、固定部334aを容器本体33の容器開口部33a内に嵌め合わせることで、容器シャッタホルダ334が容器本体33に対して取り付けられる。本実施形態では、図11に示すように、外周側に突出するように設けた凸部を、容器本体33に設けた凹部に嵌め合わせることで、所謂スナップフィットの取り付けとなっている。また、容器本体33内にトナーを充填する場合は、まず容器開口部33aを上方に向けて、先に容器開口部33aからトナーを充填してから、容器シャッタホルダ334を容器本体33に固定する。
また、図8に示すように、容器シャッタ332は、その円筒開口部332bが容器本体33の先端側(装着方向Q1側)を向くようにして容器シャッタホルダ334内に収容される。容器シャッタ332は、容器シャッタホルダ334内にこれと同軸上に配置され、固定部334a及び一対の保持部334bによって軸回りに回転可能に保持される。また、容器シャッタ332のノズル先端受け部332cと容器シャッタホルダ334のバネ受け部334cとの間には、容器シャッタバネ336が圧縮された状態で配置されている。これにより、容器シャッタ332は容器シャッタホルダ334の固定部334a側へ付勢された状態となっている。
図9に示すように、トナー補給装置60に対してトナー容器32を装着した状態にすると、搬送ノズル611がノズル受入口305aとしての容器シャッタ332の円筒開口部332bを通って容器シャッタ332内に挿入され、容器シャッタ332のノズル受入部305に保持される。このとき、ノズルシャッタ612の鍔部612aが固定部334aの内周面に設けられた複数の突き当てリブ334hに突き当たることで、ノズルシャッタ612が搬送ノズル611に対してその後端側に相対的に移動する。これにより、搬送ノズル611のノズル開口610が開いた状態となる。
また、容器シール333が、突き当てリブ334hよりも先端側(装着方向Q1側)に少し突き出た状態で両面テープ又は接着剤などにより固定部334aの内周面に固定されている。このため、トナー容器32をトナー補給装置60に装着したときには、トナー補給装置60側のノズルシャッタ612の鍔部612aが、ノズルシャッタバネ613に付勢されて容器シール333の突き出た分を押し潰す。これにより、容器装着時における容器シール333の密閉性が確保され、トナー漏れがより確実に防止される。
また、図9に示すように、トナー容器32が装着されると、搬送ノズル611の挿入によって容器シャッタ332が回転し、容器シャッタ332の側面開口部332dがノズル開口610に対向した位置に配置される。これにより、容器本体33の内部と搬送ノズル611の内部とが連通した状態となる。この状態で、駆動部91からの回転駆動力によって容器本体33が矢印A方向に回転駆動すると、容器本体33内のトナーが螺旋状突起302によって先端へ搬送され、さらに、回転する汲み上げ部304によって搬送ノズル611の上方へ汲み上げられる。そして、汲み上げられたトナーは、落下してノズル開口610から搬送ノズル611内に供給される。搬送ノズル611内に供給されたトナーは、駆動部91からの回転駆動力で回転駆動する搬送スクリュ614によって矢印Bで示すルートでトナー落下搬送経路64へと搬送され、その後、トナー落下搬送経路64を自重落下して現像装置内に補給される。
上述のように、本実施形態では、搬送ノズル611の挿入動作に伴って容器シャッタ332が回転するように構成されているが、この回転動作について、以下図13及び図14を参照しつつ詳しく説明する。
図13(a)〜(c)は、搬送ノズル611の挿入動作に伴って容器シャッタ332が回転する様子を示す図であり、図14(a)〜(c)は、図13(a)〜(c)に対応した断面図である。すなわち、図14(a)〜(c)は、図13中のx1−x1線、x2−x2線、x3−x3線に沿って切断した断面図である。
図13(a)で示す状態は、搬送ノズル611が容器シャッタ332内に挿入される前の状態、すなわち、トナー容器32がトナー補給装置60に装着される前の状態である。
この状態では、図14(a)に示すように、容器シャッタ332の側面開口部332dが、容器シャッタホルダ334の側面開口部334dと対向しない位置に配置されている。このため、容器シャッタ332と容器シャッタホルダ334のそれぞれの側面開口部332d,334dは、互いの周壁面によって閉塞された状態となっている。すなわち、この状態では、トナー容器32の内部と外部(搬送ノズル611の内部)とは連通した状態となっておらず、容器シャッタ332によって容器シャッタホルダ334の側面開口部334dが閉じられた閉状態となっている。
図13(a)に示す状態からトナー容器32をトナー補給装置60に対して装着する方向に移動させると、これに伴って、同図(b)に示すように、搬送ノズル611が容器シャッタ332内に挿入され、搬送ノズル611の先端が容器シャッタ332のノズル先端受け部332cに当接する。そして、搬送ノズル611の先端によってノズル先端受け部332cがノズル挿入方向S1に押されることで、容器シャッタ332は容器シャッタホルダ334のガイド部334e,334fに沿って図13(b)及び図14(b)の矢印で示す方向に回転し始める。詳しくは、容器シャッタ332がノズル挿入方向S1に押されると、図15に示すように、容器シャッタ332の各ガイド部332e,332fとこれらに対応する容器シャッタホルダ334の各ガイド部334e,334fとの間で、ノズル挿入方向S1の押圧力Fが作用するが、この押圧力Fの分力Faがガイド部334e,334fに沿った方向に生じるため、この分力Faの力によって容器シャッタ332がその軸心回りに回転する。
さらに、搬送ノズル611が容器シャッタ332をノズル挿入方向S1に押し込むと、続けて容器シャッタ332は容器シャッタホルダ334のガイド部334e,334fに沿って回転する。そして、容器シャッタ332が搬送ノズル611によってノズル挿入方向S1に完全に押し込まれた状態となると、図13(c)及び図14(c)に示すように、容器シャッタ332の側面開口部332dが容器シャッタホルダ334の側面開口部334dに対向した位置に達し、容器シャッタ332の回転が停止する。
上記のように、容器シャッタ332と容器シャッタホルダ334のそれぞれの側面開口部332d,334dが互いに対向した状態となると、ノズル開口610の上方が完全に開放された状態となる。これにより、容器本体33内のトナーを図9の矢印Bで示す経路で搬送できるように容器シャッタホルダ334の側面開口部334dが開いた開状態となる。
また、この状態で、容器本体33が駆動部91からの回転駆動力を受けて回転すると、容器シャッタホルダ334は、図13(c)及び図14(c)中の矢印A方向に回転する。このとき、容器シャッタ332には静止した状態で保持されようとする慣性力が働くので、容器シャッタ332は容器シャッタホルダ334に対してその回転方向Aとは反対方向に回転しようとする。しかしながら、容器シャッタ332の側面開口部332dの突出する縁部332hが、容器シャッタホルダ334の保持部334bの縁334iに当接しているため{図14(c)参照}、これらが容器シャッタホルダ334に
対する容器シャッタ332の相対的な回転を規制する回転規制部として機能し、容器シャッタ332は容器シャッタホルダ334と一緒に回転する。
このように、容器本体33の回転駆動時、容器シャッタ332は容器シャッタホルダ334と一緒に回転するので、これらの側面開口部332d,334dは互いに対向した状態で保持される。そして、回転に伴って、互いに対向する側面開口部332d,334dがノズル開口610の上方に達したときに、上記汲み上げ部304によって汲み上げられたトナーが落下して、側面開口部332d,334d及びノズル開口610を介して搬送ノズル611内に供給される。
ところで、図13(c)に示すように、本実施形態では、容器シャッタ332が開状態となる回転方向と、容器本体33の回転に伴う容器シャッタホルダ334の回転方向Aとが、互いに反対方向となるように構成されているが、これとは反対に両者の回転方向が同じ方向となるようすると、容器シャッタホルダ334の回転時に容器シャッタ332が容器シャッタホルダ334に対して相対的に閉じる方向に回転する力が働く。例えば、図13(c)において、容器シャッタホルダ334が矢印A方向とは反対方向に回転するように構成すると、容器シャッタホルダ334の回転時に、容器シャッタ332が静止しようとする慣性力の影響で、容器シャッタ332が容器シャッタホルダ334のガイド部334e,334fに沿って開く方向と反対方向に戻される力が作用する。
なお、搬送ノズル611が挿入された状態では、通常、搬送ノズル611の先端が容器シャッタ332のノズル先端受け部332cに当接しており、容器シャッタ332が開く方向と反対方向に回転するには、容器シャッタ332が搬送ノズル611を離脱させる方向に押し返すだけの力が必要であるため、容器シャッタ332は反対方向に回転し難いと考えられる。しかしながら、万が一、何らかの事情で容器シャッタ332が開く方向と反対方向に回転すると、両部材の互いに対向する側面開口部332d,334dにずれが生じ、トナーを供給し難くなる可能性がある。
そこで、本実施形態では、上記のように容器シャッタ332が開状態となる回転方向と、容器シャッタホルダ334の回転方向Aとが、互いに反対方向となるようにすることで、容器シャッタ332の開く方向とは反対方向の相対的な回転を防止し、容器シャッタ332が確実に開いた状態で保持されるようにしている。
次に、図16及び図17を参照しつつ、搬送ノズル611を容器シャッタ332のノズル受入部305から離脱させる際の容器シャッタ332の動作について説明する。
図16(a)〜(c)は、搬送ノズル611の離脱動作に伴って容器シャッタ332が回転する様子を示す図であり、図17(a)〜(c)は、図16(a)〜(c)に対応した断面図である。すなわち、図17(a)〜(c)は、図16中のx4−x4線、x5−x5線、x6−x6線に沿って切断した断面図である。
図16(a)で示すのは、搬送ノズル611が容器シャッタ332をノズル挿入方向S1に完全に押し込んだ状態、すなわち、トナー容器32がトナー補給装置60の装着された状態である。この状態では、図17(a)に示すように、容器シャッタ332及び容器シャッタホルダ334のそれぞれの側面開口部332d,334dが互いに対向し開放された状態となっている。この状態から、トナー容器32をトナー補給装置60に対して離脱させる方向に移動させると、これに伴って、図16(b)に示すように、搬送ノズル611が容器シャッタ332から退避するノズル離脱方向S2に移動する。そして、この搬送ノズル611の退避動作に伴って、容器シャッタ332は容器シャッタバネ336によってノズル離脱方向S2に押される。このとき、容器シャッタ332の一方[図16(b)の上側]のガイド部332fが、上記搬送ノズル挿入時に用いたガイド部334e,334fとは別のガイド部334gに沿って図16(b)及び図17(b)の矢印で示す方向に回転し始める。なお、このときの容器シャッタ332が回転するメカニズムは、上記説明の搬送ノズル挿入時の分力による作用と基本的に同様であるので詳しい説明は省略する。
そして、図16(c)に示すように、搬送ノズル611をさらにノズル離脱方向S2に移動させ完全に容器シャッタ332から離脱させると、図17(c)に示すように、容器シャッタ332と容器シャッタホルダ334のそれぞれの側面開口部332d,334dが互いの周壁面によって閉塞された状態となった時点で、容器シャッタ332の回転が停止する。詳しくは、図17(c)に示すように、容器シャッタ332の側面開口部332dの突出する縁部332hが、容器シャッタホルダ334の上記搬送ノズル挿入時とは別の保持部334bの縁334jに当接することで、容器シャッタ332の回転が停止する。すなわち、容器シャッタ332の側面開口部332dの突出する縁部332hと、容器シャッタホルダ334の保持部334bの縁334jは、容器シャッタバネ336の付勢力に抗して容器シャッタホルダ334に対する容器シャッタ332の閉じる方向と同方向の回転を規制する回転規制部として機能する。このように、容器シャッタ332と容器シャッタホルダ334のそれぞれの側面開口部332d,334dが互いの周壁面によって閉塞された状態となることで、容器シャッタホルダ334の側面開口部334dが閉じられた閉状態となる。
以上のように、本実施形態では、搬送ノズル611の挿脱動作に伴って容器シャッタ332をその軸回りに回転させることで、図21に示す従来の構成に比べて、ノズル挿脱方向における容器シャッタ332の移動ストロークを小さいストロークα(図13、図16参照)で容器シャッタホルダ334の側面開口部334dを開閉し、トナー容器32の内部と外部を連通させたり遮断したりすることができる。これにより、容器シャッタホルダ334内に存在するトナーは、容器シャッタ332の開動作によってノズル挿入方向S1に対して圧縮されることを抑制される。従って、容器シャッタ332と容器シャッタホルダ334との間の隙間にトナーが入り込んだとしても、この隙間で固まってしまって、容器シャッタ332の閉動作を妨げることを抑制できる。このように、本実施形態の構成によれば、容器シャッタ332と容器シャッタホルダ334との間の隙間でトナーが圧縮されることを抑制することができるので、当該隙間で圧縮されたトナーによる容器シャッタ332の動作不良を防止し、容器シャッタホルダ334の側面開口部334dの開閉を確実に行うことができる。
なお、上述の実施形態では、容器シャッタ332と容器シャッタホルダ334の両方が螺旋状のガイド部を有しているが、容器シャッタ332と容器シャッタホルダ334のいずれか一方が螺旋状のガイド部を有し、他方がそのガイド部に沿って摺動する(螺旋状ではない)凸部又は凹部を有するものであってもよい。
図18及び図19は、本発明の他の実施形態に係るトナー容器32及びトナー補給装置60の概略断面図であり、図18では、トナー容器32がトナー補給装置60に装着されていない状態を示し、図19では、トナー容器32がトナー補給装置60に装着された状態を示す。以下、本発明の他の実施形態について、上述の実施形態とは異なる点を中心に説明する。
図18及び図19に示す実施形態では、ノズル受入部材3300を構成する容器シャッタ3320及びこれを保持する容器シャッタホルダ3340の各構成が、上述の実施形態のものとは異なる。それ以外は、基本的に上述の実施形態と同様の構成である。具体的に、図18及び図19に示す実施形態では、容器シャッタ3320が、容器シャッタホルダ3340の後端側(トナー容器32の離脱方向Q2側)に設けられた支点337を中心に回動可能に構成されている。
図20に、他の実施形態に係る容器シャッタ3320及び容器シャッタホルダ3340の詳しい構成を示す。図20において、(a)は、容器シャッタ3320及び容器シャッタホルダ3340の斜視図、(b)は、これらを同図(a)中の矢印D方向から見た図、(c)は、これらを同図(a)中の矢印E方向から見た図である。
図20(a)に示すように、容器シャッタホルダ3340は、その軸方向の両端(図の上下方向)にて開口する円筒状部材で構成されている。詳しくは、容器シャッタホルダ3340は、容器本体33の容器開口部33aに固定される円筒状の固定部334aと、固定部334aの一端からその軸方向に突出する支持部334kとで構成されている。
支持部334kには、上記支点337を介して容器シャッタ3320が回動可能に取り付けられている。容器シャッタ3320は、この支点337を中心に回動することで、図20(c)の二点鎖線で示すように、容器シャッタホルダ3340の一端(図の下端)の開口部を開放する開状態と、同図の実線で示すように、当該開口部を閉鎖する閉状態とに切り換えられる。
また、図20(b)に示すように、支持部334kには、容器シャッタ3320を閉状態となる方向に付勢する付勢部材としての容器シャッタバネ338が取り付けられている。本実施形態では、容器シャッタバネ338としてねじりコイルバネを用いている。
図18に示すように、容器シャッタホルダ3340が容器本体33内に組み付けた状態では、支持部334k側が容器本体33の後端側(離脱方向Q2側)を向くように配置され、容器シャッタ3320が容器本体33内に収容される。また、図18に示すように、トナー容器32がトナー補給装置60に装着されていない状態では、容器シャッタ3320が上記容器シャッタバネ338によって閉状態となるように付勢されており、ノズル受入部材3300のノズル受入口3050aは閉じられている。
この状態から、図19に示すように、トナー容器32がトナー補給装置60に装着されると、挿入される搬送ノズル611の先端によって容器シャッタ3320が押され、容器シャッタ3320は支点337を中心に開く方向へ回動する。これにより、ノズル受入口3050aが開いた状態となる。また、搬送ノズル611が容器本体33内に挿入されると同時に、上述の実施形態と同様、ノズルシャッタ612が搬送ノズル611に対してその後端側に相対的に移動し、ノズル開口610が開いた状態となる。
そして、この状態で、容器本体33が図19中の矢印A方向に回転駆動すると、上述の実施形態と同様に、容器本体33内のトナーが螺旋状突起によって先端へ搬送され、さらに、回転する汲み上げ部によって搬送ノズル611の上方へ汲み上げられる。そして、汲み上げられたトナーは、落下してノズル開口610から搬送ノズル611内に供給される。
なお、図19に示す状態では、開いた状態の容器シャッタ3320がノズル開口610の上方に重なるように配置されているが、容器本体33の回転駆動に伴って容器シャッタホルダ3340及び容器シャッタ3320も回転するので、容器シャッタ3320がノズル開口610へのトナー供給の妨げとなることはない。すなわち、容器シャッタ3320がノズル開口610の上方に存在しないタイミングで、汲み上げられたトナーが落下してノズル開口610から搬送ノズル611内に供給される。そして、搬送ノズル611内に供給されたトナーは、搬送スクリュ614によって搬送され、トナー落下搬送経路を介して現像装置内に補給される。
また、反対に、トナー容器32をトナー補給装置60から離脱させ、図18に示す状態にすると、搬送ノズル611が容器本体33内から引き抜かれることで、容器シャッタ3320が容器シャッタバネ338の付勢力によって閉じる方向に回動する。これにより、ノズル受入口3050aが閉じられた状態となる。
以上のように、本発明の他の実施形態に係る構成では、搬送ノズル611の挿脱動作に伴って、容器シャッタ3320を、支点337を中心に回動させてノズル受入口3050aを開閉する。このように構成することで、容器シャッタ3320を確実に開閉動作させることが可能である。すなわち、本発明の他の実施形態に係る構成は、従来のような容器シャッタ部材を搬送ノズルの挿入方向にスライドさせて開閉する構成ではないので、圧縮されたトナーが容器シャッタ部材とシャッタ側面支持部との間に入り込むことによる容器シャッタ部材の動作不良を防止することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加え得ることは勿論である。
32 トナー容器(粉体収容容器)
33 容器本体
33a 容器開口部
60 トナー補給装置(粉体搬送装置)
305a ノズル受入口(管挿入口)
330 ノズル受入部材
332 容器シャッタ(開閉部材)
332a 開閉部
332b 円筒開口部
332c ノズル先端受け部
332d 側面開口部
332e ガイド部
332f ガイド部
332h 容器シャッタの突出する縁部(回転規制部)
334 容器シャッタホルダ(保持部材)
334d 側面開口部
334e ガイド部
334f ガイド部
334g ガイド部
334i 容器シャッタホルダの保持部の縁(回転規制部)
334j 容器シャッタホルダの保持部の縁(回転規制部)
336 容器シャッタバネ(付勢部材)
337 支点
611 搬送ノズル(搬送管)
608 セットカバー(容器保持部)
Q1 装着方向
Q2 離脱方向
特開2013−113945号公報

Claims (13)

  1. 画像形成に用いられる粉体を収容する容器本体と、
    該容器本体の長手方向の一端側に設けたノズル受入部材と、を備える粉体収容容器において、
    前記ノズル受入部材は、
    前記容器本体内の粉体を外部へ搬送するための搬送管を挿脱可能な管挿入口を有する開閉部材と、
    前記開閉部材によって開閉される開口を有し、該開閉部材を保持する保持部材と、を備え、
    前記開閉部材は、前記管挿入口に対する前記搬送管の挿脱動作に伴って当該搬送管の挿脱方向の軸回りに回転して、前記開口を開く開状態と前記開口を閉じる閉状態とに切り換えることを特徴とする粉体収容容器。
  2. 前記保持部材は傾斜面を有し、該傾斜面によって、前記開閉部材を前記搬送管の挿脱方向の軸回りに回転するようにガイドする請求項1に記載の粉体収容容器。
  3. 前記保持部材は、前記傾斜面を有する螺旋状のガイド部を備え、
    前記開閉部材は、前記ガイド部に沿って回転して、前記開状態と前記閉状態とに切り換える請求項2に記載の粉体収容容器。
  4. 前記傾斜面は、前記搬送管の挿入方向における下流側で前記開閉部材が開位置に近づくように挿脱方向に対して傾斜し、
    前記開閉部材は、前記管挿入口に挿入される前記搬送管によってその挿入方向に押圧されて、前記開位置にガイドされる請求項2又は3に記載の粉体収容容器。
  5. 前記開閉部材を前記管挿入口に対する前記搬送管の離脱方向に向けて付勢する付勢部材を備え、
    前記開閉部材は、前記管挿入口から前記搬送管を離脱させる際に、前記付勢部材の付勢力によって前記閉状態となる方向に回転する請求項1から4のいずれか1項に記載の粉体収容容器。
  6. 前記保持部材が前記搬送管の挿脱方向の軸回りに回転駆動する粉体収容容器であって、
    前記開閉部材が前記開状態となるときの回転方向が、前記保持部材が回転駆動するときの回転方向とは反対方向となるように、前記傾斜面を前記搬送管の挿脱方向に対して傾斜させた請求項2から4のいずれか1項に記載の粉体収容容器。
  7. 前記保持部材は、前記開閉部材が前記開状態となった状態で、前記保持部材が回転駆動する際に、当該保持部材に対する前記開閉部材の相対的な回転を規制する回転規制部を有する請求項6に記載の粉体収容容器。
  8. 前記保持部材は、前記開閉部材が前記閉状態となった状態で、前記付勢部材の付勢力に抗して前記保持部材に対する前記開閉部材の閉じる方向と同方向の回転を規制する回転規制部を有する請求項5に記載の粉体収容容器。
  9. 画像形成に用いられる粉体を収容する容器本体と、
    該容器本体の長手方向の一端側に設けたノズル受入部材と、を備える粉体収容容器において、
    前記ノズル受入部材は、
    前記容器本体内の粉体を外部へ搬送するための搬送管を挿脱可能な管挿入口を有する開閉部材と、
    前記開閉部材によって開閉される開口を有し、該開閉部材を保持する保持部材と、を備え、
    前記開閉部材は、前記管挿入口に対する前記搬送管の挿脱動作に伴って支点を中心に回動して、前記開口を開く開状態と前記開口を閉じる閉状態とに切り換えることを特徴とする粉体収容容器。
  10. 請求項1から9のいずれか1項に記載の粉体収容容器であって、前記粉体としてトナーを収容する粉体収容容器。
  11. 請求項1から9のいずれか1項に記載の粉体収容容器であって、前記粉体としてトナーとキャリアを収容する粉体収容容器。
  12. 請求項1から11のいずれか1項に記載の粉体収容容器を備えることを特徴とする画像形成装置。
  13. 請求項1から11のいずれか1項に記載の粉体収容容器を着脱可能に保持する容器保持部と、前記粉体収容容器の管挿入口に挿脱可能な搬送管とを有する粉体搬送装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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