JP6661063B1 - レーザ加工機、及び、レーザ加工機の保守方法 - Google Patents

レーザ加工機、及び、レーザ加工機の保守方法 Download PDF

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Abstract

レーザ加工機は、第1光路を遮蔽するための第1遮蔽板、若しくは、第1光路と第2光路とを連通可能な第1光路孔を有する第1光透過板を、選択的に、密閉挿入可能な第1スロットを、第1胴体部の他端部に有する。レーザ加工機は、第2光路を遮蔽するための第2遮蔽板、若しくは、第1光路と第2光路とを連通可能な第2光路孔を有する第2光透過板を、選択的に、密閉挿入可能な第2スロットを、第2胴体部の第2胴体端部に有する。

Description

本発明は、レーザ加工機、及び、レーザ加工機の保守方法に関する。
特許文献1は、集光レンズの交換、清掃等の際に加工ヘッドからレーザ発振器間の伝送光路に塵埃が流入することを抑止するために、当該交換、清掃前に遮蔽板を装着可能とする加工ヘッドを有するレーザ加工機を開示している。
特許4308055号公報
本願に開示される技術の課題は、加工ヘッドからレーザ発振器間の伝送光路ばかりでなく、加工ヘッドからトーチに向かう伝送光路においても塵埃の流入を抑止できるレーザ加工機を提供することにある。
本開示の第1態様に係るレーザ加工機は、レーザ光をワークに照射するためのトーチと、第1胴体部と、第2胴体部とを備える。第1胴体部は、トーチが設けられた一端部と、第1光路に沿って一端部と反対側に設けられた他端部とを有し、第1光路に沿ってレーザ光をトーチに導くための第1光学系を有する。第2胴体部は、第1胴体部の他端部と着脱可能な第2胴体端部を有し、第1光路と光学的に接続される第2光路を有する。レーザ加工機は、第1光路を遮蔽するための第1遮蔽板、若しくは、第1光路と第2光路とを連通可能な第1光路孔を有する第1光透過板を、選択的に、密閉挿入可能な第1スロットを、第1胴体部の他端部に有する。レーザ加工機は、第2光路を遮蔽するための第2遮蔽板、若しくは、第1光路と第2光路とを連通可能な第2光路孔を有する第2光透過板を、選択的に、密閉挿入可能な第2スロットを、第2胴体部の第2胴体端部に有する。
本開示の第2態様に係るレーザ加工機の保守方法は、レーザ光が通過する第1光路を有する第1胴体部と、第1胴体部の上方に位置し、レーザ光が通過する第2光路を有する第2胴体部とを有するレーザ加工機の保守方法である。当該保守方法は、第1胴体部の第1スロットに第1光路を通過させる第1光路孔を有する第1光透過板を挿入し、第2胴体部の第2スロットに第2光路を通過させる第2光路孔を有する第2光透過板を挿入した状態から、第1光透過板を取り外す。つぎに、第1スロットに第1光路を遮蔽するための第1遮蔽板を挿入する。つぎに、第2スロットから第2光透過板を取り外す。つぎに、第2スロットに第2光路を遮断するための第2遮蔽板を挿入する。つぎに、第1胴体部と前記第2胴体部との少なくとも1つの保守作業のために第1胴体部と第2胴体部とを分離する。つぎに、第1スロットに第1遮蔽板が挿入され、第2スロットに前記第2遮蔽板が挿入された状態で、第1胴体部と第2胴体部とを連結する。つぎに、第2遮蔽板の通風ダクトから気体を第1遮蔽板と第2遮蔽板との間の遮蔽空間に送り込み、第1遮蔽板の排出ダクトから遮蔽空間からの気体を排出する。つぎに、第2スロットから第2遮蔽板を取り外す。つぎに、第2スロットに第2光透過板を挿入する。つぎに、第1スロットから第1遮蔽板を取り外す。最後に、第1スロットに第1光透過板を挿入する。
本願に開示される技術によれば、例えば、加工ヘッドからレーザ発振器間の伝送光路ばかりでなく、加工ヘッドからトーチに向かう伝送光路においても塵埃の流入を抑止できる。
図1は、実施形態に係るレーザ加工機の概略構成を示す図である。 図2は、実施形態に係るレーザ加工機の加工ヘッドの全体構成図である。 図3は、加工ヘッドの分割位置を示す。 図4は、下部ユニットが加工ヘッド本体に取り付けられた状態の下部ユニット付近の拡大図である。 図5は、分離された下部ユニットの斜視図である。 図6は、下部ユニットが分離されたときの加工ヘッド本体の底面図である。 図7は、上部ユニットが加工ヘッド本体に取り付けられた状態の上部ユニット付近の拡大図である。 図8は、上部ユニットが分離されたときの加工ヘッド本体の上方斜視図である。 図9は、上部ユニットが分離されたときの加工ヘッド本体の底面図である。 図10は、加工ヘッドを図3のX−X線で切断した断面図である。 図11は、蓋部材の上面図、正面図、及び、底面図を示す。 図12は、第1光透過板及び第2光透過板の上面図、底面図、左側面図、右側面図、断面図を示す。 図13は、第2遮蔽板の上面図、底面図、左側面図、右側面図、断面図を示す。 図14は、第1遮蔽板の上面図、底面図、左側面図、右側面図、断面図を示す。 図15は、上部ユニットまたは下部ユニットを加工ヘッド本体に取りつけた際の遮蔽板によって形成される遮蔽空間の清掃方法を示す。 図16は、本願の実施形態に係るレーザ加工機の保守方法を示すフローチャートである。 図17は、本願の実施形態に係るレーザ加工機の別の保守方法を示すフローチャートである。 図18は、第1スロット及び第2スロットの形状に係る変形例である。 図19は、第1スロット及び第2スロットの形状に係る変形例である。 図20は、第1スロット及び第2スロットの形状に係る変形例である。 図21は、第1スロット及び第2スロットの形状に係る変形例である。 図22は、第1スロット及び第2スロットの形状に係る変形例である。 図23は、第1スロット及び第2スロットの形状に係る変形例である。 図24は、第1スロット及び第2スロットの形状に係る変形例である。 図25は、第1スロット及び第2スロットの形状に係る変形例である。 図26は、第1スロット及び第2スロットの形状に係る変形例である。
以下、この発明をその実施の形態を示す図面に基づいて具体的に説明する。なお、図中において同じ符号は、対応するまたは実質的に同一の構成を示している。
図1は、本発明の実施形態に係るレーザ加工機1の概略構成を示す。図1に示すX軸は、レーザ加工機1の幅方向に沿い、Y軸は、レーザ加工機1の奥行方向に沿い、Z軸は、レーザ加工機1の高さ方向に沿っている。レーザ加工機1は、図1に示すように、図中のX方向に伸延した形の機体2を有しており、機体2は、素材自動搬入装置(ローダー)3、加工部4、及び、製品自動搬出装置(アンローダー)5を備える。素材自動搬入装置3は、パイプやアングル材などの、同一断面が材の軸心方向に連続する長尺部材であるワークWをストックし、1本ずつ供給するワークストック装置6を有しており、ワークストック装置6は、複数のコンベア装置7を有している。コンベア装置7には、無端状に巻き掛けられたチェーン7bが各コンベア装置7間で同期的に回転自在にそれぞれ設けられており、各チェーン7bには複数のワークサポート7aが所定の間隔で配置されている。
ワークストック装置6は、複数の移動架台8を備える。複数の移動架台8は、機体2上を図中のY方向に同期的に移動可能である。各移動架台8の先端部にはワーク受け渡し装置9がそれぞれ設けられている。ワーク受け渡し装置9には、着脱自在に設けられたワーク搭載部9aが、各ワーク受け渡し装置9間で同期的に昇降可能に設けられている。
機体2には、図中のX方向に延びるガイドレール10が敷設されている。レーザ加工機1は、ガイドレール10に設けられた3基のチャック11、12、13を備える。チャック11、12、13は、ワークWを把持し、駆動装置によってガイドレール10上を走行することによって、ワークWをX方向に移動させる。加工部4にもチャック14が装備されており、チャック11と14またはチャック12と14の協調制御により、3次元レーザ加工のために、図中のX軸に平行なC軸周りのワークWの回転駆動や位置決め制御が行われる。
加工部4は、チャック14に加えて、コラム15と、サドル16と、加工ヘッド20とを含む。コラム15は、X方向に移動自在であるワークWに干渉することがないように、チャック14を跨ぐ形で機体2に固定・配設されている。コラム15は、Y方向に沿ったサドル用レール15aを有しており、サドル16は、サドル用レール15aを介し機体2に対してY方向に移動可能に設けられている。サドル16は、加工ヘッド20の一部である加工ヘッド本体21を内部に格納している。加工ヘッド20は、サドル16に対しZ方向に移動可能である。加工ヘッド20には、加工ヘッド20の一部であるトーチ24がZ軸に平行なA軸周りに回転可能、且つ、A軸に対して垂直なB軸周りに回転可能に設けられており、ワークWに対して位置決めされる。加工部4は、レーザ発振器17とファイバーケーブル18とをさらに備える。レーザ発振器17は、ワークWを加工するためのレーザ光を出力する。ファイバーケーブル18は、レーザ発振器17から出力されたレーザ光を加工ヘッド本体21に供給するために、レーザ発振器17と加工ヘッド本体21とを接続する。加工部4は、レーザ加工機1の全体の制御を行う数値制御装置19をさらに備えてもよい。
製品自動搬出装置5も、素材自動搬入装置3と同様にワークストック装置6を備える。すなわち、製品自動搬出装置5も、複数のコンベア装置7、複数の移動架台8、複数のワーク受け渡し装置9を備える。複数のワーク受け渡し装置9は、チャック12、13で把持された加工済のワークWを受け取り、複数の移動架台8は、複数のワーク受け渡し装置9で受け取ったワークWを複数のコンベア装置7に搬送する。複数のコンベア装置7は、複数の移動架台8から搬送されたワークWを最終的な排出先まで搬送する。
図2は、実施形態に係るレーザ加工機1の加工ヘッド20の断面図である。図2は、加工ヘッド20の光学系を説明するために、トーチ24から照射されるレーザ光の光軸RZを通る切断面で加工ヘッド20を切断した断面図を示している。図2を参照すると、加工ヘッド20は、上記加工ヘッド本体21と、上部ユニット22と、下部ユニット23とを有する。上部ユニット22は、ファイバーケーブルコネクタ25と、ミラー26とを含む。本実施形態では、ミラー26を含む光学系を第2光学系(second optical system)OS2と呼ぶ。ミラー26は、ファイバーケーブルコネクタ25から出力されたレーザ光を下部ユニットに向けて反射させる。別の言い方をすれば、ミラー26は、ファイバーケーブル18から出力されたレーザ光をZ軸(A軸)下方に向けて反射させる。また、以降の説明では、単に、上方、上端、下方、下端というときには、Z軸(A軸)を基準としているものとする。上部ユニット22の下端22bには、上部第2スロット(upper second slot)USL2が設けられ、レーザ加工機1の使用時には、上部第2スロットUSL2には上部第2光透過板(upper second light transmissive plate)UTP2が挿入される。上部ユニット22は、その内部に、ファイバーケーブルコネクタ25から上部第2スロットUSL2へ至る、レーザ光が通過する光路L2を有している。光路L2は、上部ユニット22の内部空間によって形成される。上部第2光透過板は、光路L2を通ってきたレーザ光が通過する光路孔UOH2を有する。
加工ヘッド本体21は、支持ユニット(support unit)21sと、支持ユニット21sに対してA軸周りに回転可能な回転ユニット(rotary unit)21rを含む。加工ヘッド本体21は、下部ユニット23及び回転ユニット21rをA軸周りに回転させるための図示しないA軸モータ、A軸モータおよび後述するB軸モータを制御するための図示しない制御回路及び電源回路、並びに、加工ヘッド20の内部に気体を送り込むガス管などが装着される。このため、加工ヘッド本体21は上部ユニット22と下部ユニット23との夫々よりも重く、加工ヘッド本体21を人手で運ぶのは困難である。加工ヘッド本体21の上端21tには、上部第1スロット(upper first slot)USL1が設けられ、レーザ加工機1の使用時には、上部第1スロットUSL1には上部第1光透過板(upper first light transmissive plate)UTP1が挿入される。上部第1光透過板UTP1は、光路L2を通ってきたレーザ光が通過する光路孔UOH1を有しており、これによって、レーザ光が加工ヘッド本体21のパイプ21aを通過するようにしている。つまり、加工ヘッド本体21は、パイプ21aを含む。パイプ21aは、加工ヘッド本体21の他の部分に対して着脱可能であり、パイプ21aが工場内の塵埃によって損傷または汚染された場合、パイプ21aの交換が可能である。加工ヘッド本体21の下端21bには、下部第2スロット(lower second slot)LSL2が設けられ、レーザ加工機1の使用時には、下部第2スロットLSL2には下部第2光透過板(lower second light transmissive plate)LTP2が挿入される。加工ヘッド本体21は、その内部に、上部第1スロットUSL1から下部第2スロットLSL2へ至る、レーザ光が通過する光路L3を有している。光路L3は、主にパイプ21aによって形成される。下部第2光透過板LTP2は、光路L3を通ってきたレーザ光が通過する光路孔LOH2を有している。
下部ユニット23は、上述するA軸モータの回転軸から図示しないA軸回転用変速機構を介して加工ヘッド本体21の支持ユニット21sに対してA軸周りに回転可能である。下部ユニット23は、加工ヘッド本体21の下端21bに取り付けられ、加工ヘッド本体21の支持ユニット21sに対してA軸周りに回転可能であるA軸回転部材23aを含む。A軸回転部材23aには、後述するB軸回転部材23b及び上記トーチ24をB軸周りに回転させるための、図示しないB軸モータ及びB軸回転用変速機構が装着される。下部ユニット23は、さらに、A軸回転部材23aに対してB軸周りに回転可能であるB軸回転部材23b及びトーチ24を含む。A軸回転部材23aの上端23tには、下部第1スロット(lower first slot) LSL1が設けられ、レーザ加工機1の使用時には、下部第1スロットLSL1には下部第1光透過板(lower first light transmissive plate) LTP1が挿入される。下部第1光透過板LTP1は、光路L3を通ってきたレーザ光が通過する光路孔LOH1を有している。A軸回転部材23aには、さらに、ミラー28が設けられる。つまり、下部ユニット23は、ミラー28を含む。ミラー28は、ミラー26によって反射されたレーザ光をトーチ24に向かうように反射させる。下部ユニット23は、ミラー28で反射されたレーザ光を集光する図示しない集光レンズ等をさらに備えてもよい。
レーザ加工機1は、レーザ光をワークWに照射するためのトーチ24を含む。下部ユニット23は、その内部に、下部第1スロットLSL1からトーチ24へと至る、レーザ光が通過する光路L1を有している。光路L1は、下部ユニット23の内部空間によって形成される。本実施形態では、ミラー28と、図示しない集光レンズ等を総称して第1光学系(first optical system)OS1と呼ぶ。
レーザ加工機1では、光路L1を形成する下部ユニット23の内部空間、光路L2を形成する上部ユニット23の内部空間、及び、光路L3を形成するパイプ21aの内部空間には、ガスが充填される。このガスは、上部ユニット23から供給され、ガスによる内圧がレーザ加工機1の周辺の空気の外圧よりも高くなるように加圧されている。このため、光路L1、L2、及びL3を形成する部材間に隙間が生じた場合であっても、内部空間からガスが噴出することによって、塵埃が光路L1、L2、及びL3内に侵入することが抑止される。
上部ユニット22は、ミラー26の清掃/交換、ファイバーケーブル18の接続作業などの保守作業のため、加工ヘッド本体21から分離可能である。具体的には、図3に示すように、上部ユニット22は、上部分割位置(upper dividing position)UDIVにおいて加工ヘッド本体21から分離可能である。上部分割位置UDIVは、Z(A)軸方向で上部第1スロットUSL1と上部第2スロットUSL2との間に位置する。同様に、下部ユニット23は、ミラー28の清掃/交換などの保守作業のため、加工ヘッド本体21から分離可能である。具体的には、下部ユニット23は、下部分割位置(lower dividing position)LDIVにおいて加工ヘッド本体21から分離可能である。下部分割位置LDIVは、Z(A)軸方向で下部第1スロットLSL1と下部第2スロットLSL2との間に位置する。
上部第2スロットUSL2には、上部第2光透過板UTP2、若しくは、光路L2を遮断するための上部第2遮蔽板(upper second shielding plate)USP2が選択的に密閉挿入可能である。上部第1スロットUSL1には、上部第1光透過板UTP1、若しくは、光路L3を遮断するための上部第1遮蔽板(upper first shielding plate)USP1を選択的に密閉挿入可能である。下部第2スロットLSL2には、下部第2光透過板LTP2、若しくは、下部第2遮蔽板(lower second shielding plate)LSP2が選択的に密閉挿入可能である。下部第1スロットLSL1には、光路L1を遮断するための下部第1光透過板LTP1、若しくは、光路L3を遮断するための下部第1遮蔽板LSP1(lower first shielding plate)が選択的に密閉挿入可能である。
したがって、図3の右側に示すように、上部ユニット22が加工ヘッド本体21から分離されるとき、上部第2スロットUSL2には、上部第2遮蔽板USP2が上部第2光透過板UTP2の代わりに挿入され、上部第1スロットUSL1には、上部第1遮蔽板USP1が上部第1光透過板UTP1の代わりに挿入される。下部ユニット23が加工ヘッド本体21から分離されるとき、下部第2スロットLSL2には、下部第2遮蔽板LSP2が下部第2光透過板LTP2の代わりに挿入され、下部第1スロットLSL1には、下部第1遮蔽板LSP1が下部第1光透過板LTP1の代わりに挿入される。
つぎに、下部ユニット23と加工ヘッド本体21との取り付け構造、及び、上部ユニット22と加工ヘッド本体21との取り付け構造の詳細について説明する。図4〜図6を参照すると、下部ユニット23は、ボルトB1〜B5によって加工ヘッド本体21の下端21bに取り付けられる。ボルトB1〜B5は、図5及び図6に示されたネジ穴(screw holes)H1〜H5とそれぞれ螺合する。なお、図5では、説明の便宜上、ボルトB1〜B5を図示しているが、実際に下部ユニット23が加工ヘッド本体21から取り外されるときは、ボルトB1〜B5は抜かれている。図5に示すように、下部ユニット23が加工ヘッド本体21から分離されるとき、下部第1遮蔽板LSP1が下部第1スロットLSL1に挿入される。このとき、下部第1遮蔽板LSP1は、ネジMS1、MS2によって下部ユニット23の上端23tに固定されている。また、図6に示すように、下部ユニット23が加工ヘッド本体21から分離されるとき、下部第2遮蔽板LSP2が下部第2スロットLSL2に挿入される。このとき、下部第2遮蔽板LSP2は、ネジMS3、MS4によって加工ヘッド本体21の下端21bに固定されている。
図7〜図9を参照すると、上部ユニット22は、ボルトB6〜B9によって加工ヘッド本体21の上端21tに取り付けられる。ボルトB6〜B9は、図8に示されたネジ穴(screw holes)H6〜H9とそれぞれ螺合する。なお、図9では、説明の便宜上、ボルトB6〜B9を図示しているが、実際に上部ユニット22が加工ヘッド本体21から取り外されるときは、ボルトB6〜B9は抜かれている。図8に示すように、上部ユニット22が加工ヘッド本体21から分離されるとき、上部第1遮蔽板USP1が上部第1スロットUSL1に挿入される。このとき、上部第1遮蔽板USP1は、ネジMS5、MS6によって加工ヘッド本体21の上端21tに固定されている。また、図9に示すように、上部ユニット22が加工ヘッド本体21から分離されるとき、上部第2遮蔽板USP2が上部第2スロットUSL2に挿入される。このとき、上部第2遮蔽板USP2は、ネジMS7、MS8によって上部ユニット22の下端22bに固定されている。
本実施形態では、上部第1スロットUSL1と上部第2スロットUSL2との夫々に対する上部分割位置UDIVの位置関係は、下部第1スロットLSL1と下部第2スロットLSL2との夫々に対する下部分割位置LDIVの位置関係と相違する。上部第1スロットUSL1と上部第2スロットUSL2とを形成する複数の部材と、下部第1スロットLSL1と下部第2スロットLSL2とを形成する複数の部材とは相違する。より具体的には、上部第1スロットUSL1と上部第2スロットUSL2との間には、図7及び図8に示されるような蓋部材21cが存在するのに対し、下部第1スロットLSL1と下部第2スロットLSL2との間には蓋部材21cは存在しない。しかし、上部第1スロットUSL1、上部第2スロットUSL2、下部第1スロットLSL1、下部第2スロットLSL2の孔の内部形状は同一である。さらに、上部第1光透過板UTP1、上部第2光透過板UTP2、下部第1光透過板LTP1、及び、下部第2光透過板LTP2は、同じ構造を有する。さらに、詳細は後述するが、上部第1遮蔽板USP1の構造は、下部第1遮蔽板LSP1の構造と同じである。同様に、上部第2遮蔽板USP2の構造は、下部第2遮蔽板LSP2の構造と同じである。
このため、以降の実施形態では、上部第1スロットUSL1と下部第1スロットLSL1とを総称して第1スロットSL1と呼び、上部第2スロットUSL2と下部第2スロットLSL2とを総称して第2スロットSL2と呼ぶ。上部第1光透過板UTP1と下部第1光透過板LTP1とを総称して第1光透過板TP1と呼び、上部第2光透過板UTP2と下部第2光透過板LTP2とを総称して第2光透過板TP2と呼ぶ。光路孔UOH1及びLOH1を総称して第1光路孔OH1と呼び、光路孔UOH2及びLOH2を総称して第2光路孔OH2と呼ぶ。上部第1遮蔽板USP1と下部第1遮蔽板LSP1とを総称して第1遮蔽板SP1と呼び、上部第2遮蔽板USP2と下部第2遮蔽板LSP2とを総称して第2遮蔽板SP2と呼ぶ。以降の説明では、特に言及しない限り、第1スロットSL1として説明した構造は、上部第1スロットUSL1と下部第1スロットLSL1とが共通して有する構造とみなし、第2スロットSL2として説明した構造は、上部第2スロットUSL2と下部第2スロットLSL2とが共通して有する構造とみなし、第2光透過板TP2として説明した構造は、上部第2光透過板UTP2と下部第2光透過板LTP2とが共通して有する構造とみなす。
また、加工ヘッド本体21と、上部ユニット22と、下部ユニット23とのうち、第1スロットSL1に対応する分割位置からトーチ24までを構成する筐体を第1胴体部(first body portion)BP1と呼ぶ。また、加工ヘッド本体21と、上部ユニット22と、下部ユニット23とのうち、第2スロットSL2に対応する分割位置からファイバーケーブルコネクタ25までを構成する筐体を第2胴体部(second body portion)BP2と呼ぶ。したがって、下部分割位置LDIVにおいての加工ヘッド20の分割においては、下部ユニット23を第1胴体部BP1とみなし、加工ヘッド本体21と上部ユニット22とを第2胴体部BP2とみなす。上部分割位置UDIVにおいての加工ヘッド20の分割においては、下部ユニット23と加工ヘッド本体21とを第1胴体部BP1とみなし、上部ユニット22を第2胴体部BP2とみなす。
さらに、上述の定義に基づく、第1胴体部BP1のうち、トーチ24が設けられた端部を一端部(one end portion)BP1OEと呼び、第1スロットSL1が設けられた端部を他端部(another end portion)BP1AEと呼ぶ。第2胴体部BP2のうち、第2スロットSL2が設けられた端部を第2胴体端部(second body end portion)BP2Eと呼ぶ。したがって、第1胴体部BP1の一端部BP1OEは、B軸回転部材23bのトーチ24付近の部分である。下部分割位置LDIVにおいての加工ヘッド20の分割においては、下部ユニット23の上端23tを他端部BP1AEとみなし、加工ヘッド本体21の下端21bを第2胴体端部BP2Eとみなす。上部分割位置UDIVにおいての加工ヘッド20の分割においては、加工ヘッド本体21の上端21tを他端部BP1AEとみなし、上部ユニット22の下端22bを第2胴体端部BP2Eとみなす。
光路L1、L2、及び、L3のうち、第1胴体部BP1に属するものを第1光路(first optical path)OP1と呼び、第2胴体部BP2に属するものを第2光路(second optical path)OP2と呼ぶ。したがって、下部分割位置LDIVにおいての加工ヘッド20の分割においては、光路L1を第1光路OP1とみなし、光路L2及びL3を第2光路OP2とみなす。上部分割位置UDIVにおいての加工ヘッド20の分割においては、光路L1及びL3を第1光路OP1とみなし、光路L2を第2光路OP2とみなす。
以上の定義を踏まえれば、図3の左側は、第1スロットSL1には、第1光透過板TP1が挿入され、第2スロットSL2には、第2光透過板TP2が挿入されたレーザ加工機1を示している。図3の右側は、第1スロットSL1には、第1遮蔽板SP1が挿入され、第2スロットSL2には、第2遮蔽板SP2が挿入されたレーザ加工機1を示している。なお、図3の右側において、上部ユニット22と下部ユニット23とのうちの一方のユニットが加工ヘッド本体21に連結され、この一方のユニットと加工ヘッド本体21の間の分割位置を挟む第1スロットSL1及び第2スロットSL2において、それぞれ、第1光透過板TP1及び第2光透過板TP2が挿入されていてもよい。
さらに、図2及び図3を参照すれば、以下のことが言える。レーザ加工機1は、トーチ24が設けられた一端部BP1OEと、第1光路OP1に沿って一端部OE1と反対側に設けられた他端部BP1AEとを有し、第1光路OP1に沿ってレーザ光をトーチ24に導くための第1光学系OS1を有する第1胴体部BP1を備える。レーザ加工機1は、第1胴体部BP1の他端部BP1AEと着脱可能な第2胴体端部BP2Eを有し、第1光路OP1と光学的に接続される第2光路OP2を有する第2胴体部BP2を備える。レーザ加工機1は、第1光路OP1を遮蔽するための第1遮蔽板SP1、若しくは、第1光路OP1と第2光路OP2とを連通可能な第1光路孔OH1を有する第1光透過板TP1を、選択的に、密閉挿入可能な第1スロットSL1を、第1胴体部BP1の他端部BP1AEに有する。レーザ加工機1は、第2光路OP2を遮蔽するための第2遮蔽板SP2、若しくは、第1光路OP1と第2光路OP2とを連通可能な第2光路孔OH2を有する第2光透過板TP2を、選択的に、密閉挿入可能な第2スロットSL2を、第2胴体部BP2の第2胴体端部BP2Eに有する。
つぎに、第1スロットSL1及び第2スロットSL2の詳細形状について説明する。図10は、加工ヘッドを図3のX−X線で切断した断面図である。上述したように、上部第1スロットUSL1、上部第2スロットUSL2、下部第1スロットLSL1、下部第2スロットLSL2の孔の内部形状は同一であるため、上部第1スロットUSL1と下部第1スロットLSL1とにおいて同じ形状に対応するものは同じ符号を付す。上部第2スロットUSL2と下部第2スロットLSL2とにおいて同じ形状に対応するものは同じ符号を付す。
図10を参照すると、第1胴体部BP1の他端部BP1AE(21t、23t)は、第1光路OP1を定義し、第1光路延伸方向D1に延びる第1貫通孔TH1を有する。説明の便宜上、下部ユニット23の上端23tが有する第1貫通孔TH1を下部第1貫通孔LTH1と呼び、加工ヘッド本体21の上端21tが有する第1貫通孔TH1を上部第1貫通孔UTH1と呼ぶ。下部第1貫通孔LTH1は、光路L1のうち、下部第1スロットLSL1からミラー28までの光路を定義する。上部第1貫通孔UTH1は、光路L3を定義する。
さらに、第2胴体端部BP2Eは、第2光路OP2を定義し、第2光路延伸方向D2に延びる第2貫通孔TH2を有する。説明の便宜上、加工ヘッド本体21の下端21bが有する第2貫通孔TH2を下部第2貫通孔LTH2と呼び、上部ユニット22の下端22bが有する第2貫通孔TH2を上部第2貫通孔UTH2と呼ぶ。下部第2貫通孔LTH2は、光路L3を定義する。上部第2貫通孔UTH2は、光路L2のうち、上部第2スロットUSL2からミラー26までの光路を定義する。本実施形態では、第1貫通孔TH1の中心軸と第2貫通孔TH2の中心軸とは実質的に共通の直線LI1上にある。
図5、図8、及び、図10を参照すると、第1スロットSL1は、第1ベース面BS1と、第2ベース面BS2と、第1外周側面PS1とによって定義される。第1ベース面BS1は、第1貫通孔TH1の内側開口TH1IOを有する。内側開口TH1IOは、第1胴体部BP1と第2胴体部BP2とが分離されたときに第1遮蔽板SP1によって外部に露出されない開口をいう。第2ベース面BS2は、第1光路延伸方向D1において第1ベース面BS1と対向する。第2ベース面BS2は、第1光路延伸方向D1において、第1貫通孔TH1の内側開口TH1IOに対向する対向開口TH1OOを有する。第1外周側面PS1は、第3ベース面BS3と第4ベース面BS4の間で第2光路延伸方向D2に延びる。
図6、図9、及び、図10を参照すると、第2スロットSL2は、第3ベース面BS3と、第4ベース面BS4と、第2外周側面PS2とによって定義される。第3ベース面BS3は、第2貫通孔TH2の第1内側開口TH2IO1を有する。第4ベース面BS4は、第2光路延伸方向D2において第3ベース面BS3と対向する。第4ベース面BS4は、第2光路延伸方向D2において、第2貫通孔TH2の第1内側開口TH2IO1に対向する第2貫通孔TH2の第2内側開口TH2IO2を有する。第2外周側面PS2は、第3ベース面BS3と第4ベース面BS4との間で第2光路延伸方向D2に延びる。なお、第3ベース面BS3と第4ベース面BS4との上下の位置関係は、第1ベース面BS1と第2ベース面BS2との上下の位置関係と逆である。
図5、図8、及び、図10を参照すると、第1スロットSL1は、第1スロット開口SO1と、第1連通部SC1とを備える。第1スロット開口SO1は、第1遮蔽板SP1及び第1光透過板TP1の挿入口である。第1連通部SC1は、第1光路延伸方向D1と非平行な第1スロット延伸方向D3に第1スロット開口SO1から第1貫通孔TH1へ延び、第1貫通孔TH1と連通する。図6、図9、及び、図10を参照すると、第2スロットSL2は、第2スロット開口SO2と、第2連通部SC2とを備える。第2スロット開口SO2は、第2遮蔽板SP2及び第2光透過板TP2の挿入口である。第2連通部SC2は、第2光路延伸方向D2と非平行な第2スロット延伸方向D4に第2スロット開口SO2から第2貫通孔TH2へ延び、第2貫通孔TH2と連通する。
図4、図7、及び、図10を参照すると、第2スロット延伸方向D4は、第1スロット延伸方向D3と実質的に平行である。第1スロット開口SO1と第2スロット開口SO2とは近接している。これにより、第1スロットSL1及び第2スロットSL2において、第1光透過板TP1及び第2光透過板TP2と、第1遮蔽板SP1及び第2遮蔽板SP2とを互いに入れ替える作業が容易となる。また、第1スロット延伸方向D3と第2スロット延伸方向D4とは上述する共通の直線LI1と実質的に垂直である。これにより、
第1光透過板TP1、第2光透過板TP2、第1遮蔽板SP1、第2遮蔽板SP2、第1スロットSL1、及び、第2スロットSL2の大きさを小さくできる。すなわち、第1スロットSL1及び第2スロットSL2から塵埃が侵入するリスクを小さくすることができる。
さらに、図6、図9、図10、及び、図11を参照すると、第1ベース面BS1、第2ベース面BS2、第3ベース面BS3、第4ベース面BS4とのうちの少なくとも1つのスロットベース面は、好ましくは、第1貫通孔TH1の内側開口TH1IO、対向開口TH1OO、並びに、第2貫通孔TH2の第1内側開口TH2IO1及び第2内側開口TH2IO2のうちの前記少なくとも1つのスロットベース面が有する開口の周りに、第1スロットSL1と第2スロットSL2のうち、スロットベース面が面するスロットの内側に膨出する少なくとも1つの膨出部EPを有する。具体的には、第2ベース面BS2は、好ましくは、下方に膨出する第1膨出部EP1を有し、第3ベース面BS3は、好ましくは、下方に膨出する第2膨出部EP2を有する。なお、図11の蓋部材21cの正面図は、説明の便宜上、第1貫通孔TH1と溝部21gを点線で示している。
図10を参照すると、加工ヘッド本体21の上端21t(第1胴体部BP1の他端部BP1AE)は、第1貫通孔TH1、第1ベース面BS1、第2ベース面BS2、及び、第1外周側面PS1を有する。図8、図10、及び、図11を参照すると、加工ヘッド本体21の上端21t(第1胴体部BP1の他端部BP1AE)は、上部ユニット22(第2胴体部BP2)が加工ヘッド本体21(第1胴体部BP1)に連結されたときに上部ユニット22の下端22b(第2胴体端部BP2E)と当接し、第1光路延伸方向D1から見て第1ベース面BS1と重畳する第1端面ES1を有する。上部ユニット22の下端22b(第2胴体端部BP2E)は、第2貫通孔TH2、第3ベース面BS3、第4ベース面BS4、及び、第2外周側面PS2を有する。図9及び図10を参照すると、上部ユニット22の下端22b(第2胴体端部BP2E)は、第1胴体部BP1が第2胴体部BP2に連結されたときに第1端面ES1と当接する第2端面ES2を有する。
図8及び図10を参照すると、レーザ加工機1は、端面シール部材ESSをさらに備える。端面シール部材ESSは、第1端面ES1と第2端面ES2との間に設けられ、第1光路延伸方向D1から見て第1貫通孔TH1の外周を取り囲み、且つ、第2光路延伸方向D2から見て第2貫通孔TH2の外周を取り囲み、第1胴体部BP1と第2胴体部BP2とが連結されたときに第1端面ES1と第2端面ES2との間の隙間を密閉する。端面シール部材ESSは、円環状であり、好ましくは、Oリング、もしくは、パッキンである。図11を参照すると、蓋部材21cは、端面シール部材ESSを係止するための溝部21gを有している。これによって、レーザ加工機1を長時間使用しても、加工ヘッド本体21の上端21t(第1胴体部BP1)と上部ユニット22の下端22b(第2胴体部BP2)との間の隙間から塵埃が侵入することが抑止される。
図10を参照すると、下部ユニット23の上端23t(第1胴体部BP1の他端部BP1AE)は、第1貫通孔TH1、第1ベース面BS1、及び、第1外周側面PS1を有する。図5及び図10を参照すると、下部ユニット23の上端23t(第1胴体部BP1の他端部BP1AE)は、加工ヘッド本体21(第2胴体部BP2)が下部ユニット23(第1胴体部BP1)に連結されたときに加工ヘッド本体21の下端21b(第2胴体端部BP2E)と当接し、第1ベース面BS1を露出させる第1端面ES1を有する。図6及び図10を参照すると、加工ヘッド本体21の下端21b(第2胴体端部BP2E)は、第2貫通孔TH2、第2ベース面BS2、第3ベース面BS3、第4ベース面BS4、及び、第2外周側面PS2を有する。加工ヘッド本体21の下端21b(第2胴体端部BP2E)は、第1胴体部BP1が第2胴体部BP2に連結されたときに第1端面ES1と当接する第2端面ES2を有する。これによって、第1スロットSL1の構造をコンパクトとして、第1スロットSL1及び第2スロットSL2の厚みを小さくすることができる。
つぎに、第1光透過板TP1と第2光透過板TP2の構造について説明する。上述したとおり、上部第1光透過板UTP1、上部第2光透過板UTP2、下部第1光透過板LTP1、及び、下部第2光透過板LTP2は同じ構造を有するため、図12にてまとめて説明する。図12では、上方の3つの図が左から順に、下部第2光透過板LTP2の左側面図、上面図、及び、右側面図である。下方の図が下部第2光透過板LTP2の底面図である。中央の図が下方の図において示したXII−XII線で切断した断面図である。
図10及び図12を参照すると、第1光透過板TP1は、第1アタッチメントAT1と、第1光透過板本体TPM1と、第1シール部材SM1と、第2シール部材SM2とを備える。第2光透過板TP2は、第2アタッチメントAT2と、第2光透過板本体TPM2と、第3シール部材SM3と、第4シール部材SM4とを備える。第1アタッチメントAT1と第2アタッチメントAT2とは同じ構造を有する。第1光透過板本体TPM1と第2光透過板本体TPM2とは同じ構造を有する。第1シール部材SM1と第3シール部材SM3とは同じ構造を有する。第2シール部材SM2と第4シール部材SM4とは同じ構造を有する。第1シール部材SM1〜第4シール部材SM4は好ましくはパッキンであるが、Оリングであってもよい。
第1アタッチメントAT1は、第1光透過板TP1を第1胴体部BP1の他端部BP1AEに取り付けるためのアタッチメントである。第1光透過板本体TPM1は、第1アタッチメントAT1に接続され、第1光路孔OH1を有する。第1シール部材SM1は、第1光透過板本体TPM1に装着され、第1光路孔OH1の中心軸Ax1の第1軸方向DA1から見て第1光路孔OH1の外周を取り囲む。第1シール部材SM1は、第1ベース面BS1と第1光透過板本体TPM1との隙間を密閉するための部材である。第2シール部材SM2は、第1光透過板本体TPM1に装着され、第1軸方向DA1から見て第1光路孔OH1の外周を取り囲む。第2シール部材SM2は、第2ベース面BS2と第1光透過板本体TPM1との隙間を密閉するための部材である。第1光透過板TP1が第1シール部材SM1と第2シール部材SM2とを備えることにより、第1光透過板TP1が第1スロットSL1に挿入されたときに、塵埃が第1光路OP1に侵入するリスクを低減することができる。
第2アタッチメントAT2は、第2光透過板TP2を第2胴体端部BP2Eに取り付けるためのアタッチメントである。第2光透過板本体TPM2は、第2アタッチメントAT2に接続され、第2光路孔OH2を有する。第3シール部材SM3は、第2光透過板本体TPM2に装着され、第2光路孔OH2の中心軸Ax2の第2軸方向DA2から見て第2光路孔OH2の外周を取り囲む。第3シール部材SM3は、第3ベース面BS3と第2光透過板本体TPM2との隙間を密閉するための部材である。第4シール部材SM4は、第2光透過板本体TPM2に装着され、第2軸方向DA2から見て第2光路孔OH2の外周を取り囲む。第4シール部材SM4は、第4ベース面BS4と第2光透過板本体TPM2との隙間を密閉するための部材である。第2光透過板TP2が第3シール部材SM3と第4シール部材SM4とを備えることにより、第2光透過板TP2が第2スロットSL2に挿入されたときに、塵埃が第2光路OP2に侵入するリスクを低減することができる。
第1光透過板TP1は第1アタッチメントシール部材ASM1をさらに備えることが好ましい。第1アタッチメントシール部材ASM1は第1アタッチメントAT1に装着される。第1アタッチメントシール部材ASM1は、第1スロット開口SO1と第1アタッチメントAT1との間の隙間を密閉するための部材である。第1アタッチメントシール部材ASM1は、好ましくは、パッキンである。これにより、第1光透過板TP1が第1スロットSL1に挿入されたときに、塵埃が第1光路OP1に侵入するリスクをさらに低減することができる。なお、第1アタッチメントシール部材ASM1は、省略されてもよい。
第2光透過板TP2は第2アタッチメントシール部材ASM2をさらに備えることが好ましい。第2アタッチメントシール部材ASM2は、第2アタッチメントAT2に装着される。第2アタッチメントシール部材ASM2は、第2スロット開口SO2と第2アタッチメントAT2との間の隙間を密閉するための部材である。第2アタッチメントシール部材ASM2は、好ましくは、パッキンである。これにより、第2光透過板TP2が第2スロットSL2に挿入されたときに、塵埃が第2光路OP2に侵入するリスクをさらに低減することができる。なお、第2アタッチメントシール部材ASM2は、省略されてもよい。
さらに、図12を参照すると、第1光透過板本体TPM1は、第1光路孔OH1を定義する第1光透過板内周面IPS1と、第1光路孔OH1の中心軸Ax1に対する第1径方向において第1光透過板内周面IPS1と反対の第1光透過板外周面TPPS1とを有する。第2光透過板本体TPM2は、第2光路孔OH2を定義する第2光透過板内周面IPS2と、第2光路孔OH2の中心軸Ax2に対する第2径方向において第2光透過板内周面IPS2と反対の第2光透過板外周面TPPS2とを有する。図12では、説明の便宜上、第1光透過板TP1を第1スロットSL1に挿入したときに第1光透過板外周面TPPS1に面する第1外周側面PS1を二点鎖線で図示している。さらに、第2光透過板TP2を第2スロットSL2に挿入したときに第2光透過板外周面TPPS2に面する第2外周側面PS2を二点鎖線で図示している。これによれば、第1光透過板外周面TPPS1は、第1外周側面PS1にフィットする。第2光透過板外周面TPPS2は第2外周側面PS2とフィットする。これによって、第1光透過板外周面TPPS1と第1外周側面PS1との間の隙間、第2光透過板外周面TPPS2と第2外周側面PS2との間の隙間が小さいので、そこに塵埃が溜まりにくい。
つぎに、第1遮蔽板SP1と第2遮蔽板SP2との構造について説明する。図13では、上方の3つの図が左から順に、第2遮蔽板SP2の左側面図、上面図、及び、右側面図である。下方の図が第2遮蔽板SP2の底面図である。中央の図が下方の図において示したXIII−XIII線で切断した断面図である。図13を参照すると、第2遮蔽板SP2は、第4アタッチメントAT4と、第2遮蔽板本体SPM2と、第7シール部材SM7と、第8シール部材SM8とを備える。第4アタッチメントAT4は、第2遮蔽板SP2を第2胴体端部BP2Eに取り付けるためのアタッチメントである。第2遮蔽板本体SPM2は、第2遮蔽板SP2が第2スロットSL2に挿入されたとき、第2光路延伸方向D2において第2貫通孔TH2の第1内側開口TH2IO1と対向し、第2光路OP2を遮蔽する第2光路遮蔽部OPS2を有し、第4アタッチメントAT4に接続される。
第7シール部材SM7は、第2遮蔽板本体SPM2に装着され、第2遮蔽板本体SPM2の第2厚み方向DH2から見て第2光路遮蔽部OPS2を取り囲む。第7シール部材SM7は、第3ベース面BS3と第2遮蔽板本体SPM2との隙間を密閉するための部材である。第8シール部材SM8は、第2遮蔽板本体SPM2に装着され、第2厚み方向DH2から見て第2光路遮蔽部OPS2を取り囲む。第8シール部材SM8は、第4ベース面BS4と第2遮蔽板本体SPM2との隙間を密閉するための部材である。第7シール部材SM7及び第8シール部材SM8は好ましくはパッキンであるが、Оリングであってもよい。第2遮蔽板SP2が第7シール部材SM7と第8シール部材SM8とを備えることにより、第2遮蔽板SP2が第2スロットSL2に挿入されたときに、塵埃が第2光路OP2に侵入するリスクを低減することができる。
第2遮蔽板SP2は第4アタッチメントシール部材ASM4をさらに備えることが好ましい。第4アタッチメントシール部材ASM4は、第4アタッチメントAT4に装着される。第4アタッチメントシール部材ASM4は、第2スロット開口SO2と第4アタッチメントAT4との間の隙間を密閉するための部材である。第4アタッチメントシール部材ASM4は、好ましくは、パッキンである。これにより、第2遮蔽板SP2が第2スロットSL2に挿入されたときに、塵埃が第2光路OP2に侵入するリスクをさらに低減することができる。なお、第4アタッチメントシール部材ASM4は、省略されてもよい。
第2遮蔽板本体SPM2は、第2遮蔽板表面SPFS2と、第2遮蔽板裏面SPBS2と、第2遮蔽板外周面SPPS2とを有する。第2遮蔽板表面SPFS2は、第2光路遮蔽部OPS2を有し、第2遮蔽板表面SPFS2には、第7シール部材SM7が装着される。第2遮蔽板裏面SPBS2には、第8シール部材SM8が装着される。第2遮蔽板外周面SPPS2は、第2遮蔽板表面SPFS2と第2遮蔽板裏面SPBS2とを接続する。図6及び図9を参照すると、第2遮蔽板外周面SPPS2は、第2外周側面PS2にフィットする。これによって、第2遮蔽板外周面SPPS2と第2外周側面PS2との間の隙間が小さいので、そこに塵埃が溜まりにくい。
図14では、下方の3つの図が左から順に、第1遮蔽板SP1の左側面図、底面図、及び、右側面図である。上方の図が第1遮蔽板SP1の上面図である。中央の図が上方の図において示したXIV−XIV線で切断した断面図である。図14を参照すると、第1遮蔽板SP1は、第3アタッチメントAT3と、第1遮蔽板本体SPM1と、第5シール部材SM5と、第6シール部材SM6とを備える。第3アタッチメントAT3は、第1遮蔽板SP1を第1胴体部BP1の他端部BP1AEに取り付けるためのアタッチメントである。第1遮蔽板本体SPM1は、第1遮蔽板SP1が第1スロットSL1に挿入されたとき、第1光路延伸方向D1において第1貫通孔TH1の内側開口TH1IOと対向し、第1光路OP1を遮蔽する第1光路遮蔽部OPS1を有し、第3アタッチメントAT3に接続される。
第5シール部材SM5は、第1遮蔽板本体SPM1に装着され、第1遮蔽板本体SPM1の第1厚み方向DH1から見て第1光路遮蔽部OPS1を取り囲む。第5シール部材SM5は、第1ベース面BS1と第1遮蔽板本体SPM1との隙間を密閉するための部材である。第6シール部材SM6は、第1遮蔽板本体SPM1に装着され、第1厚み方向DH1から見て第1光路遮蔽部OPS1を取り囲む。第6シール部材SM6は、第2ベース面BS2と第2遮蔽板本体SPM2との隙間を密閉するための部材である。第5シール部材SM5及び第6シール部材SM6は好ましくはパッキンであるが、Оリングであってもよい。第1遮蔽板SP1が第5シール部材SM5と第6シール部材SM6とを備えることにより、第1遮蔽板SP1が第1スロットSL1に挿入されたときに、塵埃が第1光路OP1に侵入するリスクを低減することができる。
第1遮蔽板SP1は第3アタッチメントシール部材ASM3をさらに備えることが好ましい。第3アタッチメントシール部材ASM3は、第3アタッチメントAT3に装着される。第3アタッチメントシール部材ASM3は、第1スロット開口SO1と第3アタッチメントAT3との間の隙間を密閉するための部材である。第3アタッチメントシール部材ASM3は、好ましくは、パッキンである。これにより、第1遮蔽板SP1が第1スロットSL1に挿入されたときに、塵埃が第1光路OP1に侵入するリスクをさらに低減することができる。なお、第3アタッチメントシール部材ASM3は、省略されてもよい。
第1遮蔽板本体SPM1は、第1遮蔽板表面SPFS1と、第1遮蔽板裏面SPBS1と、第1遮蔽板外周面SPPS1とを有する。第1遮蔽板裏面SPBS1は、第1光路遮蔽部OPS1を有し、第1遮蔽板裏面SPBS1には、第5シール部材SM5が装着される。第1遮蔽板表面SPFS1には、第6シール部材SM6が装着される。第1遮蔽板外周面SPPS1は、第1遮蔽板表面SPFS1と第1遮蔽板裏面SPBS1とを接続する。図5及び図8を参照すると、第1遮蔽板外周面SPPS1は、第1外周側面PS1にフィットする。これによって、第1遮蔽板外周面SPPS1と第1外周側面PS1との間の隙間が小さいので、そこに塵埃が溜まりにくい。
本実施形態の第1遮蔽板SP1及び第2遮蔽板SP2は、上部ユニット22または下部ユニット23を加工ヘッド本体21に取りつけた際に、第1遮蔽板SP1、第2遮蔽板SP2、第1胴体部BP1、及び、第2胴体部BP2に囲まれた遮蔽空間SSを清掃することができる。これによって、第1遮蔽板SP1及び第2遮蔽板SP2を第1光透過板TP1及び第2光透過板TP2に交換する際に、塵埃が第1光路OP1及び第2光路OP2に侵入するリスクをさらに低減することができる。
これを実現するため、図15に示すように、第1遮蔽板SP1と第2遮蔽板SP2のうちの一方の遮蔽板は、第1遮蔽板SP1、第2遮蔽板SP2、第1胴体部BP1、及び、第2胴体部BP2に囲まれた遮蔽空間SSに気体Gを送るための通風ダクト(ventilating duct) VDを備える。第1遮蔽板SP1と第2遮蔽板SP2のうちの他方の遮蔽板は、遮蔽空間SSから気体Gを排出するための排出ダクト(discharge duct)DDを備える。本実施形態では、第2スロットSL2は、レーザ加工機1の高さ方向DH(A軸方向、Z軸方向)において前記第1スロットよりも上方に位置する。このため、塵埃が落下する性質を考えると、上述する一方の遮蔽板は、第2遮蔽板SP2であり、他方の遮蔽板は、第1遮蔽板SP1であることが望ましい。したがって、以降の実施形態では、第2遮蔽板SP2が通風ダクトVDを備え、第1遮蔽板SP1が排出ダクトDDを備える例について説明する。しかし、塵埃を噴き上げることも技術的に可能であるため、以降の説明における第1遮蔽板SP1が有する構成を、第2遮蔽板SP2が有してもよく、以降の説明における第2遮蔽板SP2が有する構成を、第1遮蔽板SP1が有してもよい。
図13及び図15を参照すると、第3アタッチメントAT3と第4アタッチメントAT4のうち、第1遮蔽板SP1と第2遮蔽板SP2とのうちの一方の遮蔽板(図13及び図15ではSP2)が有する、一方のアタッチメント(図13及び図15ではAT4)は、気体を送風するための外部取入口(external inlet)EIを備える。なお、一方の遮蔽板(図13及び図15ではSP2)は、外部取入口EIに接続された、気体Gを浄化するためのフィルタFLをさらに含むことが望ましい。これによって、遮蔽空間SSに不純物が混入された気体が送られるリスクが軽減される。
第1遮蔽板本体SPM1と第2遮蔽板本体SPM2とのうち、一方の遮蔽板が有する一方の遮蔽板本体(図13及び図15ではSPM2)は、内部放出口(internal outlet)INOと、上述する通風ダクトVDを備える。内部放出口INOは、第1厚み方向DH1と第2厚み方向DH2とのうちの、一方の遮蔽板本体の厚み方向(図13及び図15ではDH2)における、第1光路遮蔽部OPS1と第2光路遮蔽部OPS2とのうちの一方の遮蔽板本体が有する光路遮蔽部(図13及び図15ではOPS2)の反対側に設けられる。通風ダクトVDは、外部取入口EIから内部放出口INOに向かって延びる。
一方の遮蔽板本体(図13及び図15ではSPM2)は、一方の遮蔽板本体の厚み方向(図13及び図15ではDH2)における、一方の遮蔽板本体が有する光路遮蔽部(図13及び図15ではOPS2)の反対側に、実質的に円柱の形状の第2凹部CP2を有する。内部放出口INOは、円柱の側面に設けられる。図13の下図を参照すると、第2凹部CP2の内部における通風ダクトVDの中心軸の延長線EXTは、円柱の中心軸Ax3からずれている。このため、通風ダクトVDから出た気体は、円柱の側面に沿って流れるため、図15に示すような渦を巻いた風WINが発生する。このため、遮蔽空間SS全体に通風ダクトVDから出た風WINが届くため、効率よく不純物を排出することができる。さらに言えば、延長線EXTは、内部放出口INO付近の円柱の側面に沿って延びる。このため、大きな渦を巻いた風WINが生成される。ゆえに、さらに、効率よく不純物が排出される。
図14及び図15を参照すると、第3アタッチメントAT3と第4アタッチメントAT4のうち、第1遮蔽板SP1と第2遮蔽板SP2とのうちの他方の遮蔽板(図14及び図15ではSP1)が有する他方のアタッチメント(図14及び図15ではAT3)は、気体Gを排出するための外部放出口(external outlet)EOを備える。第1遮蔽板本体SPM1と第2遮蔽版本体SPM2とのうち、他方の遮蔽板が有する他方の遮蔽板本体(図14及び図15ではSPM1)は、内部取入口(internal inlet)INIと、上述する排出ダクトDDとを備える。内部取入口(internal inlet)INIは、第1厚み方向DH1と第2厚み方向DH2とのうちの、他方の遮蔽板本体の厚み方向(図14及び図15ではDH1)における、第1光路遮蔽部OPS1と第2光路遮蔽部OPS2とのうちの他方の遮蔽板本体が有する光路遮蔽部(図14及び図15ではOPS1)の反対側に設けられる。排出ダクトDDは、内部取入口INIから外部放出口EOに向かって延びる。
図15に示すように、他方の遮蔽板(図14及び図15ではSP1)は、外部放出口EOに接続された、気体G中に混入された不純物を計測するパーティクルカウンタCONをさらに含むことが望ましい。これによって、遮蔽空間SSの内部の不純物が排出されたか確認することが可能となる。さらに、図14及び図15に示すように、他方の遮蔽板(図14及び図15ではSP1)は、外部放出口EOに接続された、チェックバルブCHVをさらに含むことが望ましい。これにより、通風ダクトVDから気体Gの挿入をやめたときに、逆流して外部放出口EOから遮蔽空間SSに不純物が入ることが抑止される。
さらに、図14及び図15を参照すると、他方の遮蔽板本体(図14及び図15ではSPM1)は、他方の遮蔽板本体の厚み方向(図14及び図15ではDH1)における、他方の遮蔽板本体が有する光路遮蔽部(図14及び図15ではOPS1)の反対側に、内部取入口INIを底とする実質的に逆円錐台形状の第1凹部CP1を有する。また、排出ダクトDDの中心軸Ax5は、逆円錐台の中心軸Ax4に向かって延びる。これによって、図15に示すように、風WINによって運ばれた不純物が効率よく内部取入口INIに集められるので、効率よく不純物を排出することができる。
<レーザ加工機1における保守方法>
つぎに、本実施形態に係るレーザ加工機1の保守方法について説明する。図16は、上部ユニット22及び下部ユニット23の一方のみを加工ヘッド本体21から取り外して保守する場合についての保守方法の処理の流れを示すフローチャートである。この保守方法の前提となるのは、レーザ加工機1が、レーザ光が通過する第1光路OP1を有する第1胴体部BP1と、第1胴体部BP1の上方に位置し、レーザ光が通過する第2光路OP2を有する第2胴体部BP2とを有し、且つ、第2胴体部BP2の上方から加圧されたガスが第1胴体部BP1と第2胴体部BP2の内部に供給されることである。
ステップ#1において、第1胴体部BP1の第1スロットSL1に第1光路OP1を通過させる第1光路孔OH1を有する第1光透過板TP1を挿入し、第2胴体部BP2の第2スロットSL2に第2光路OP2を通過させる第2光路孔OH2を有する第2光透過板TP2を挿入した状態から、第1光透過板TP1を取り外す。上述のように、第1胴体部BP1の内部及び第2胴体部BP2の内部のガスの内圧は、第1胴体部BP1の周辺及び第2胴体部BP2の周辺の空気の外圧よりも高い。したがって、第1光透過板TP1を取り外してもレーザ加工機1の内部のガスが第1胴体部BP1の第1スロットSL1から周辺に噴き出すため、塵埃が開口した第1スロットSL1からレーザ加工機1の内部に侵入するリスクは小さい。
ステップ#2において、第1スロットSL1に第1光路OP1を遮蔽するための第1遮蔽板SP1を挿入する。ステップ#3において、第2スロットSL2から第2光透過板TP2を取り外す。このときも、上部ユニット23から加圧されたガスが第2胴体部BP2の第2スロットSL2に供給されるため、当該ガスが第2胴体部BP2の第2スロットSL2から周辺に噴き出す。したがって、塵埃が開口した第2スロットSL2からレーザ加工機1の内部に侵入することが抑止される。ステップ#4において、第2スロットSL2に第2光路OP2を遮断するための第2遮蔽板SP2を挿入する。ステップ#5において、第1胴体部BP1と第2胴体部BP2との少なくとも1つの保守作業のために第1胴体部BP1と第2胴体部BP2とを分離する。ステップ#6において、第1スロットSL1に第1遮蔽板SP1が挿入され、第2スロットSL2に第2遮蔽板SP2が挿入された状態で、第1胴体部BP1と第2胴体部BP2とを連結する。
ステップ#7において、図15に示すように、第2遮蔽板SP2の通風ダクトVDから気体Gを第1遮蔽板SP1と第2遮蔽板SP2との間の遮蔽空間SSに送り込み、第1遮蔽板SP1の排出ダクトDDから遮蔽空間SSからの気体Gを排出する。これによって遮蔽空間SS内部の不純物がレーザ加工機1の外部に排出される。ステップ#8において、第2スロットSL2から第2遮蔽板SP2を取り外す。このときもステップ#3と同様の理由により、塵埃が開口した第2スロットSL2からレーザ加工機1の内部に侵入するリスクは小さい。ステップ#9において、第2スロットSL2に第2光透過板TP2を挿入する。ステップ#10において、第1スロットSL1から第1遮蔽板SP1を取り外す。このときもステップ#1と同様の理由により、塵埃が開口した第1スロットSL1からレーザ加工機1の内部に侵入するリスクは小さい。ステップ#11において、第1スロットSL1に第1光透過板TP1を挿入する。
図17は、上部ユニット22及び下部ユニット23を同時に加工ヘッド本体21から取り外して保守する場合についての保守方法の処理の流れを示すフローチャートである。図17では、図16と同じ処理については同じ符号を付しており、説明を省略する。図17のステップ#1〜#4は、下部第1スロットLSL1と下部第2スロットLSL2における光透過板を遮蔽板に交換するステップである。追加されたステップ#21〜#24は、上部第1スロットUSL1と上部第2スロットUSL2において、図16のステップ#1〜#4と同様の処理を行う。つぎに、ステップ#6とステップ#7との間に、ステップ#25において、間の2つの遮蔽板を光透過板に交換する。具体的には、下部第2スロットLSL2と上部第1スロットUSL1において、遮蔽板を光透過板に交換する。ステップ#8及び#9では、上部第2スロットUSL2において第2遮蔽板SP2を第2光透過板TP2に交換する。ステップ#10及び#11では、下部第2スロットLSL1において第1遮蔽板SP1を第1光透過板TP1に交換する。
図16、図17のように、下側の光透過板を先に遮蔽板に交換し、取付時には、上側の遮蔽板を先に光透過板に交換することによって、交換のために一時的に開口したスロットからレーザ加工機1の内部のガスが噴出するため、塵埃が開口したスロットSL2からレーザ加工機1の内部に侵入することを抑止できる。
<レーザ加工機1の変形例>
基本的なレーザ加工機1の説明は以上である。なお、第1スロットSL1と第2スロットSL2による分割位置は、実施形態に挙げたものに限られない。レーザ光の光路に存在する光学素子の前後であればいかなる場所でもよい。
実施形態では、第2遮蔽板SP2が気体を遮蔽空間SSに送る例を示していたが、レーザ加工機1の内部のガスを遮蔽空間SSに送り込んで遮蔽空間SSの不純物を排出してもよい。例えば、第1遮蔽板SP1の構造が実施形態と同じで、第2遮蔽板SP2が第2胴体部BP2側に部分的に開口させる構成を有すれば、実現可能である。
実施形態では、少なくとも1つの膨出部EPが第2ベース面BS2と第3ベース面BS3とに設けられる例を示していたが、図18、図19、及び、図20に示されるように、上述する第1膨出部EP1と第2膨出部EP2のいずれか一方、もしくは、両方が省略されてもよい。また、図21、図22、及び、図23に示すように、少なくとも1つの膨出部EPが第1ベース面BS1と第4ベース面BS4とに設けられてもよい。あるいは、図24、図25、及び図26に示すように、少なくとも1つの膨出部EPが第1ベース面BS1と第2ベース面BS2との両方、第3ベース面BS3と第4ベース面BS4との両方に設けられてもよい。
レーザ加工機1は、第1光透過板TP1と第1遮蔽板SP1との区別、第2光透過板TP2と第2遮蔽板SP2との区別を行うセンサを別途備えてもよい。例えば、第1光透過板TP1及び第2光透過板TP2、または、第1遮蔽板SP1及び第2遮蔽板SP2に突起を設けて、第1スロットSL1及び第2スロットSL2に挿入されるとスイッチが押されるような構成であってもよい。あるいは、第1光透過板TP1及び第2光透過板TP2、または、第1遮蔽板SP1及び第2遮蔽板SP2が挿入されれば、通電されるような構成が設けられてもよい。
<実施形態の作用及び効果>
本実施形態に係るレーザ加工機1は、第1光路OP1を遮蔽するための第1遮蔽板SP1、若しくは、第1光路OP1と第2光路OP2とを連通可能な第1光路孔OH1を有する第1光透過板TP1を、選択的に、密閉挿入可能な第1スロットSL1を、第1胴体部BP1の他端部BP1AEに有する。レーザ加工機1は、第2光路OP2を遮蔽するための第2遮蔽板SP2、若しくは、第1光路OP1と第2光路OP2とを連通可能な第2光路孔OH2を有する第2光透過板TP2を、選択的に、密閉挿入可能な第2スロットSL2を、第2胴体部BP2の第2胴体端部BP2Eに有する。このため、加工ヘッド20からレーザ発振器17間の伝送光路ばかりでなく、加工ヘッド20からトーチ24に向かう伝送光路においても塵埃の流入を抑止できる。
本願においては、「備える」およびその派生語は、構成要素の存在を説明する非制限用語であり、記載されていない他の構成要素の存在を排除しない。これは、「有する」、「含む」およびそれらの派生語にも適用される。
「〜部材」、「〜部」、「〜要素」、「〜体」、および「〜構造」という文言は、単一の部分や複数の部分といった複数の意味を有し得る。
「第1」や「第2」などの序数は、単に構成を識別するための用語であって、他の意味(例えば特定の順序など)は有していない。例えば、「第1要素」があるからといって「第2要素」が存在することを暗に意味するわけではなく、また「第2要素」があるからといって「第1要素」が存在することを暗に意味するわけではない。
程度を表す「実質的に」、「約」、および「およそ」などの文言は、最終結果が大きく変わらないような合理的なずれ量を意味し得る。本願に記載される全ての数値は、「実質的に」、「約」、および「およそ」などの文言を含むように解釈され得る。
本願において「A及びBの少なくとも一方」という文言は、Aだけ、Bだけ、及びAとBの両方を含むように解釈されるべきである。
上記の開示内容から考えて、本発明の種々の変更や修正が可能であることは明らかである。したがって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、本願の具体的な開示内容とは別の方法で本発明が実施されてもよい。

Claims (15)

  1. レーザ光をワークに照射するためのトーチと、
    前記トーチが設けられた一端部と、第1光路に沿って前記一端部と反対側に設けられた他端部とを有し、前記第1光路に沿ってレーザ光を前記トーチに導くための第1光学系を有する第1胴体部と、
    前記第1胴体部の前記他端部と着脱可能な第2胴体端部を有し、前記第1光路と光学的に接続される第2光路を有する第2胴体部と、を備え、
    前記第1光路を遮蔽するための第1遮蔽板、若しくは、前記第1光路と前記第2光路とを連通可能な第1光路孔を有する第1光透過板を、選択的に、密閉挿入可能な第1スロットを、前記第1胴体部の前記他端部に有し、
    前記第2光路を遮蔽するための第2遮蔽板、若しくは、前記第1光路と前記第2光路とを連通可能な第2光路孔を有する第2光透過板を、選択的に、密閉挿入可能な第2スロットを、前記第2胴体部の前記第2胴体端部に有する、
    レーザ加工機。
  2. 前記第1スロットには前記第1光透過板が挿入され、前記第2スロットには前記第2光透過板が挿入された、請求項1に記載されたレーザ加工機。
  3. 前記第1スロットには前記第1遮蔽板が挿入され、前記第2スロットには前記第2遮蔽板が挿入された、請求項1に記載されたレーザ加工機。
  4. 前記第1遮蔽板と前記第2遮蔽板のうちの一方の遮蔽板は、前記第1遮蔽板、前記第2遮蔽板、前記第1胴体部、及び、前記第2胴体部に囲まれた遮蔽空間に気体を送るための通風ダクトを備え、
    前記第1遮蔽板と前記第2遮蔽板のうちの他方の遮蔽板は、前記遮蔽空間から前記気体を排出するための排出ダクトを備える、
    請求項1から3のいずれかに記載のレーザ加工機。
  5. 前記第1胴体部の前記他端部は、前記第1光路を定義し、第1光路延伸方向に延びる第1貫通孔を有し、
    前記第2胴体端部は、前記第2光路を定義し、第2光路延伸方向に延びる第2貫通孔を有し、
    前記第1スロットは、
    前記第1貫通孔の内側開口を有する第1ベース面と、
    前記第1光路延伸方向において、前記第1貫通孔の前記内側開口に対向する対向開口を有し、前記第1光路延伸方向において前記第1ベース面と対向する第2ベース面と、
    前記第1ベース面と前記第2ベース面との間で前記第1光路延伸方向に延びる第1外周側面と、
    によって定義され、
    前記第2スロットは、
    前記第2貫通孔の第1内側開口を有する第3ベース面と、
    前記第2光路延伸方向において、前記第2貫通孔の前記第1内側開口に対向する前記第2貫通孔の第2内側開口を有し、前記第2光路延伸方向において前記第3ベース面と対向する第4ベース面と、
    前記第3ベース面と前記第4ベース面との間で前記第2光路延伸方向に延びる第2外周側面と、
    によって定義される、
    請求項1から4のいずれかに記載のレーザ加工機。
  6. 前記第1光透過板は、
    前記第1光透過板を前記第1胴体部の前記他端部に取り付けるための第1アタッチメントと、
    前記第1アタッチメントに接続され、前記第1光路孔を有する第1光透過板本体と、
    前記第1光透過板本体上に装着され、前記第1光路孔の中心軸の第1軸方向から見て前記第1光路孔の外周を取り囲み、前記第1ベース面と前記第1光透過板本体との隙間を密閉するための第1シール部材と、
    前記第1光透過板本体上に装着され、前記第1軸方向から見て前記第1光路孔の前記外周を取り囲み、前記第2ベース面と前記第1光透過板本体との隙間を密閉するための第2シール部材と、
    前記第1アタッチメントに装着され、前記第1遮蔽板及び前記第1光透過板の挿入口である第1スロット開口と前記第1アタッチメントとの間の隙間を密閉するための第1アタッチメントシール部材と、
    を備え、
    前記第2光透過板は、
    前記第2光透過板を前記第2胴体端部に取り付けるための第2アタッチメントと、
    前記第2アタッチメントに接続され、前記第2光路孔を有する第2光透過板本体と、
    前記第2光透過板本体に装着され、前記第2光路孔の中心軸の第2軸方向から見て前記第2光路孔の外周を取り囲み、前記第3ベース面と前記第2光透過板本体との隙間を密閉するための第3シール部材と、
    前記第2光透過板本体に装着され、前記第2軸方向から見て前記第2光路孔の前記外周を取り囲み、前記第4ベース面と前記第2光透過板本体との隙間を密閉するための第4シール部材と、
    前記第2光透過板は、前記第2アタッチメントに装着され、前記第2遮蔽板及び前記第2光透過板の挿入口である第2スロット開口と前記第2アタッチメントとの間の隙間を密閉するための第2アタッチメントシール部材と、
    を備える、
    請求項5に記載のレーザ加工機。
  7. 前記第1遮蔽板は、
    前記第1遮蔽板を前記第1胴体部の前記他端部に取り付けるための第3アタッチメントと、
    前記第1遮蔽板が前記第1スロットに挿入されたとき、前記第1光路延伸方向において前記第1貫通孔の前記内側開口と対向し、前記第1光路を遮蔽する第1光路遮蔽部を有し、前記第3アタッチメントに接続される第1遮蔽板本体と、
    前記第1遮蔽板本体に装着され、前記第1遮蔽板本体の第1厚み方向から見て前記第1光路遮蔽部を取り囲み、前記第1ベース面と前記第1遮蔽板本体との隙間を密閉するための第5シール部材と、
    前記第1遮蔽板本体に装着され、前記第1厚み方向から見て前記第1光路遮蔽部を取り囲み、前記第2ベース面と前記第1遮蔽板本体との隙間を密閉するための第6シール部材と、
    を備え、
    前記第2遮蔽板は、
    前記第2遮蔽板を前記第2胴体端部に取り付けるための第4アタッチメントと、
    前記第2遮蔽板が前記第2スロットに挿入されたとき、前記第2光路延伸方向において前記第2貫通孔の前記第1内側開口と対向し、前記第2光路を遮蔽する第2光路遮蔽部を有し、前記第4アタッチメントに接続される第2遮蔽板本体と、
    前記第2遮蔽板本体に装着され、前記第2遮蔽板本体の第2厚み方向から見て前記第2光路遮蔽部を取り囲み、前記第3ベース面と前記第2遮蔽板本体との隙間を密閉するための第7シール部材と、
    前記第2遮蔽板本体に装着され、前記第2厚み方向から見て前記第2光路遮蔽部を取り囲み、前記第4ベース面と前記第2遮蔽板本体との隙間を密閉するための第8シール部材と、
    を備える、
    請求項5または6に記載のレーザ加工機。
  8. 前記第3アタッチメントと前記第4アタッチメントのうち、前記第1遮蔽板と前記第2遮蔽板とのうちの一方の遮蔽板が有する、一方のアタッチメントは、気体を送風するための外部取入口を備え、
    前記第1遮蔽板本体と前記第2遮蔽板本体とのうち、前記一方の遮蔽板が有する一方の遮蔽板本体は、
    前記第1厚み方向と前記第2厚み方向とのうちの、前記一方の遮蔽板本体の厚み方向における、前記第1光路遮蔽部と前記第2光路遮蔽部とのうちの前記一方の遮蔽板本体が有する光路遮蔽部の反対側に設けられた内部放出口と、
    前記外部取入口から前記内部放出口に向かって延びる通風ダクトと、
    を備え、
    前記第3アタッチメントと前記第4アタッチメントのうち、前記第1遮蔽板と前記第2遮蔽板とのうちの他方の遮蔽板が有する他方のアタッチメントは、前記気体を排出するための外部放出口を備え、
    前記第1遮蔽板本体と前記第2遮蔽本体とのうち、前記他方の遮蔽板が有する他方の遮蔽板本体は、
    前記第1厚み方向と前記第2厚み方向とのうちの、前記他方の遮蔽板本体の厚み方向における、前記第1光路遮蔽部と前記第2光路遮蔽部とのうちの前記他方の遮蔽板本体が有する光路遮蔽部の反対側に設けられた内部取入口と、
    前記内部取入口から前記外部放出口に向かって延びる排出ダクトと、
    を備える、
    請求項7に記載のレーザ加工機。
  9. 前記他方の遮蔽板本体は、前記他方の遮蔽板本体の厚み方向における、前記他方の遮蔽板本体が有する光路遮蔽部の反対側に、前記内部取入口を底とする実質的に逆円錐台形状の第1凹部を有する、
    請求項8に記載のレーザ加工機。
  10. 前記一方の遮蔽板本体は、前記一方の遮蔽板本体の厚み方向における、前記一方の遮蔽板本体が有する光路遮蔽部の反対側に、実質的に円柱の形状の第2凹部を有し、
    前記内部放出口は、前記円柱の側面に設けられ、
    前記第2凹部の内部における前記通風ダクトの中心軸の延長線は、前記円柱の中心軸からずれている、
    請求項8または9に記載のレーザ加工機。
  11. 前記一方の遮蔽板は、前記外部取入口に接続された、前記気体を浄化するためのフィルタをさらに含み、
    前記他方の遮蔽板は、前記外部放出口に接続された、前記気体中に混入された不純物を計測するパーティクルカウンタをさらに含む、
    請求項8から10のいずれかに記載のレーザ加工機。
  12. 前記第2スロットは、前記レーザ加工機の高さ方向において前記第1スロットよりも上方に位置し、
    前記一方の遮蔽板は、前記第2遮蔽板であり、
    前記他方の遮蔽板は、前記第1遮蔽板である、
    請求項8から11のいずれかに記載のレーザ加工機。
  13. 前記第1遮蔽板本体は、
    前記第1光路遮蔽部を有し、前記第5シール部材が装着される第1遮蔽板裏面と、
    前記第6シール部材が装着される第1遮蔽板表面と、
    前記第1遮蔽板表面と前記第1遮蔽板裏面とを接続し、前記第1外周側面にフィットする第1遮蔽板外周面と、
    を有し、
    前記第2遮蔽板本体は、
    前記第2光路遮蔽部を有し、前記第7シール部材が装着される第2遮蔽板表面と、
    前記第8シール部材が装着される第2遮蔽板裏面と、
    前記第2遮蔽板表面と前記第2遮蔽板裏面とを接続し、前記第2外周側面にフィットする第2遮蔽板外周面と、
    を有する、
    請求項7から12のいずれかに記載のレーザ加工機。
  14. 前記第1遮蔽板は、前記第3アタッチメントに装着され、前記第1遮蔽板及び前記第1光透過板の挿入口である第1スロット開口と前記第3アタッチメントとの間の隙間を密閉するための第3アタッチメントシール部材をさらに備え、
    前記第2遮蔽板は、前記第4アタッチメントに装着され、前記第2遮蔽板及び前記第2光透過板の挿入口である第2スロット開口と前記第4アタッチメントとの間の隙間を密閉するための第4アタッチメントシール部材をさらに備える、
    請求項7から13のいずれかに記載のレーザ加工機。
  15. レーザ光が通過する第1光路を有する第1胴体部と、前記第1胴体部の上方に位置し、前記レーザ光が通過する第2光路を有する第2胴体部とを有するレーザ加工機の保守方法であって、
    前記第1胴体部の第1スロットに前記第1光路を通過させる第1光路孔を有する第1光透過板を挿入し、前記第2胴体部の第2スロットに前記第2光路を通過させる第2光路孔を有する第2光透過板を挿入した状態から、前記第1光透過板を取り外し、
    前記第1スロットに前記第1光路を遮蔽するための第1遮蔽板を挿入し、
    前記第2スロットから前記第2光透過板を取り外し、
    前記第2スロットに前記第2光路を遮断するための第2遮蔽板を挿入し、
    前記第1胴体部と前記第2胴体部との少なくとも1つの保守作業のために前記第1胴体部と前記第2胴体部とを分離し、
    前記第1スロットに前記第1遮蔽板が挿入され、前記第2スロットに前記第2遮蔽板が挿入された状態で、前記第1胴体部と前記第2胴体部とを連結し、
    前記第2遮蔽板の通風ダクトから気体を前記第1遮蔽板と前記第2遮蔽板との間の遮蔽空間に送り込み、前記第1遮蔽板の排出ダクトから前記遮蔽空間からの前記気体を排出し、
    前記第2スロットから前記第2遮蔽板を取り外し、
    前記第2スロットに前記第2光透過板を挿入し、
    前記第1スロットから前記第1遮蔽板を取り外し、
    前記第1スロットに前記第1光透過板を挿入する、
    レーザ加工機の保守方法。
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