JP6660598B2 - エレベータの遠隔操作用プログラム、エレベータの遠隔操作用プログラムを有する携帯無線端末、及び携帯無線端末によって操作されるエレベータ - Google Patents

エレベータの遠隔操作用プログラム、エレベータの遠隔操作用プログラムを有する携帯無線端末、及び携帯無線端末によって操作されるエレベータ Download PDF

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Description

本発明は、遠隔でエレベータの乗場呼びや行き先階の指定等の操作を行う遠隔操作用プログラム、エレベータの遠隔操作用プログラムを有する携帯無線端末、及び携帯無線端末によって操作されるエレベータに関する。
従来から、エレベータの乗場呼びや行き先階の指定を遠隔で行う遠隔操作用プログラムが提供されている。このような遠隔操作用プログラムでは、例えば、利用者が、携帯電話機をリモコンとして操作することで、エレベータに対して乗場呼び等の操作を行うことができる(特許文献1参照)。
しかしながら、かかる遠隔操作用プログラムでは、エレベータが集合住宅やオフィスビルに設置され、且つ、利用者の行動パターンが決まっているため、乗り降りを行う乗場(階床)が決まっている場合であっても、利用者がエレベータを利用する度に携帯電話機を操作して乗場呼びや行き先階の指定を行う必要があり、煩わしいという問題があった。
特開2005−96982号公報
そこで、本発明は、利用者の行動パターンに応じた操作を自動的に行うことができるエレベータの遠隔操作用プログラム、エレベータの遠隔操作用プログラムを有する携帯無線端末、及び携帯無線端末によって操作されるエレベータを提供する。
本発明のエレベータの遠隔操作用プログラムは、携帯無線端末にインストールされ且つ該携帯無線端末をエレベータの制御マイコンと通信させるエレベータの遠隔操作用プログラムであって、前記携帯無線端末に、前記エレベータの乗場に設けられた乗場近距離無線通信機と通信したか否かを判断する通信判断ステップを含む開始ステップと、前記通信判断ステップにおいて前記乗場近距離無線通信機と通信したと判断したときに、予め登録された乗場呼びの要否についての条件に応じて、該乗場呼びのための呼び信号を出力させるか否かを判断する呼び判断ステップと、前記呼び判断ステップにおいて前記呼び信号を出力させると判断したときに、前記制御マイコンに向けて前記呼び信号を出力させる呼び信号出力ステップと、少なくとも前記呼び判断ステップにおいて前記呼び信号を出力させると判断したときに、予め登録された行き先階を指定する行き先階信号を出力させる行き先信号出力ステップと、を行わせる、ことを特徴とする。
上記エレベータの遠隔操作用プログラムは、携帯無線端末に、予め登録された条件に応じて乗場呼びを行わせて、乗場呼びを行わせた場合に予め登録された行き先階を指定させる。言い換えると、このプログラムは、利用者に入力等を行わせることなく、携帯無線端末に、利用者の行動パターン(予め登録された条件)に応じたエレベータの遠隔操作(乗場呼び及び行き先階の指定)を自動的に行わせることができる。
前記エレベータの遠隔操作用プログラムでは、前記開始ステップは、前記携帯無線端末の時計機能部から現在の時刻を取得し、且つ、該現在の時刻が予め登録された時刻又は予め登録された時間帯であるか否かを判断する時刻判断ステップを含み、前記時刻判断ステップにおいて前記現在の時刻が予め登録された時刻又は予め登録された時間帯であると判断したときに、前記呼び判断ステップを行わせてもよい。
かかる構成によれば、携帯無線端末に、現在の時刻が登録された時刻又は時間帯である場合に各種ステップを行わせることで、利用者の行動パターンに応じて、エレベータの遠隔操作を行わせることができる。
前記エレベータの遠隔操作用プログラムでは、例えば、前記予め登録された前記乗場呼びの要否、及び、前記予め登録された前記行き先階は、前記予め登録された時刻毎又は前記予め登録された時間帯毎に関連付けて登録されてもよい。
前記エレベータの遠隔操作用プログラムでは、前記乗場近距離無線通信機を介して前記制御マイコンから出力される信号であって、前記エレベータの固有の情報が前記携帯無線端末に予め登録された前記エレベータの固有の情報と異なる旨の信号が出力されたときに、前記呼び信号出力ステップ及び前記行き先信号出力ステップを中止させてもよい。
かかる構成によれば、予め登録されたエレベータ以外のエレベータに対する操作を防ぐことができる。
前記エレベータの遠隔操作用プログラムでは、前記携帯無線端末に予め登録されたスケジュール情報から場所及び時間の情報を取得し、該場所及び時間の情報に応じて、前記予め登録された前記乗場における前記乗場呼びの要否についての条件、及び前記予め登録された前記行き先階を変更させてもよい。
かかる構成によれば、携帯無線端末に予め登録されたスケジュール情報を利用することで、乗場呼びの要否や行き先階に関する情報を別途入力することを省略できる。
前記エレベータの遠隔操作用プログラムでは、前記行き先階出力ステップは、かごに配置されたかご近距離無線通信機と前記携帯無線端末とが通信可能となったときに前記行き先階信号を出力させてもよい。
かかる構成によれば、携帯無線端末を所持する利用者がかごに接近した場合に(例えば、利用者がかごに搭乗した場合に)携帯無線端末から行き先階信号を出力させるため、この利用者がかごに接近していない(例えば、利用者がかごに搭乗していない)にもかかわらず携帯無線端末から行き先階信号が出力されることを防止することができる。
本発明の携帯無線端末は、上記エレベータの遠隔操作用プログラムを有する、ことを特徴とする。
上記携帯無線端末は、上記プログラムを有するため、上記作用効果を奏することができる。
本発明のエレベータは、複数の乗場に配置された複数の乗場近距離無線通信機であって、上記エレベータの遠隔操作用プログラムを有する前記携帯無線端末と通信可能な複数の乗場近距離無線通信機と、前記複数の乗場近距離無線通信機の各々と通信可能で且つかごの動作を制御する前記制御マイコンと、を備える、ことを特徴とする。
上記エレベータは、上記プログラムに基づいて操作されるため、上記作用効果を奏することができる。
本発明のエレベータは、複数の乗場に配置された複数の乗場近距離無線通信機であって、上記エレベータの遠隔操作用プログラムを有する携帯無線端末と通信可能な複数の乗場近距離無線通信機と、前記かごに配置されたかご近距離無線通信機であって、前記携帯無線端末と通信可能なかご近距離無線通信機と、前記複数の乗場近距離無線通信機の各々及びかご近距離無線通信機と通信可能で且つ前記かごの動作を制御する前記制御マイコンと、
を備える、ことを特徴とする。
上記エレベータは、上記プログラムに基づいて操作されるため、上記作用効果を奏することができる。
以上より、本発明によれば、利用者の行動パターンに応じた操作を自動的に行うことができるエレベータの遠隔操作用プログラム、エレベータの遠隔操作用プログラムを有する携帯無線端末、及び携帯無線端末によって操作されるエレベータを提供することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る携帯無線端末、エレベータ、及び、建物を示すブロック図である。 図2は、本発明の一実施形態に係る建物の各乗場を示すブロック図である。 図3は、本発明の一実施形態に係る携帯無線端末を示すブロック図である。 図4は、本発明の一実施形態に係る携帯無線端末の記憶部に記憶されている判断テーブルである。 図5は、本発明の一実施形態に係る遠隔操作用プログラムの処理を示すフローチャート図である。 図6は、本発明の一実施形態に係る遠隔操作用プログラムの処理を示すフローチャート図である。 図7は、本発明の変形例に係る携帯無線端末の記憶部に記憶されているスケジュール表である。 図8は、本発明の変形例に係る携帯無線端末の記憶部に記憶されている補助データベースである。
以下、本発明に係るエレベータの遠隔操作用プログラム、このプログラムを有する携帯無線端末、及びこの携帯無線端末によって操作されるエレベータについて説明する。エレベータの遠隔操作用プログラムは、携帯無線端末にインストールされて実行される。この遠隔操作用プログラムをインストールした携帯無線端末は、乗場呼びやかごの行き先階の指定を利用者の行動パターンに応じて自動的に実行する。
図1に示す携帯端末(携帯無線端末)1は、エレベータの遠隔操作用プログラム(以下、単に「遠隔操作用プログラム」と称する。)を有する。携帯端末1は、遠隔操作用プログラムにより、エレベータ2の制御マイコン20に対して通信可能とされる。
尚、図1では、三台のエレベータ2A、2B、2Cが示されている。本実施形態では、エレベータ2は、建物3に一台ずつ設置されている。具体的に、エレベータ2Aは、利用者の自宅マンションである6階建ての建物3Aに設置されている。エレベータ2Bは、利用者の職場の一方の棟(例えば、本館)である4階建ての建物3Bに設置されている。エレベータ2Cは、利用者の職場の他方の棟(例えば、新館)である6階建ての建物3Cに設置されている。
建物3(建物3A、3B、3C)は、それぞれ複数の乗場(階層)30を有する。各乗場30は、図2に示すように、それぞれ乗場近距離無線通信機300を含む。乗場近距離無線通信機300は、例えば、無線LANやUSBワイヤレス等の近距離無線通信が可能である。
本実施形態では、各乗場30は、乗場近距離無線通信機300に加えて、乗場呼び釦(乗場呼び装置)301を含む。尚、乗場呼びは、利用者等が乗場呼び釦301を用いて、後述するかご21(エレベータ2のかご21)を、利用者等が滞在している乗場30まで移動させる呼びである。
尚、図1では、携帯端末1を所持する利用者が、各建物3の乗場30に滞在し、且つ、かご21に接近している場合を示している。この場合、携帯端末1と乗場近距離無線通信機300とが通信可能である。また、図1は、携帯端末1を所持する利用者が各建物3の1階に滞在している場合を示しているが、この利用者は各建物3における各乗場30に滞在することができる。さらに、携帯端末1を所持する利用者が、かご21に搭乗した場合、携帯端末1はかご21内に存在することになる。この場合、携帯端末1と後述するかご近距離無線通信機210とが通信可能である。
携帯端末1は、例えば、PDA(Personal Digital Assistant)やノートパソコン等の持ち運び可能な端末や、ウェアラブル端末等である。具体的に、携帯端末1は、利用者等(エレベータ2の利用者や、エレベータ2が設置されている建物3の管理者等)により所持される。携帯端末1は、乗場近距離無線通信機300や後述するかご近距離無線通信機210との距離が所定距離以内(例えば、5m以内)となったとき、これらと通信可能である。
本実施形態では、携帯端末1は、図3に示すように、遠隔操作用プログラムを実行する処理部10と、遠隔操作用プログラムが記憶されている記憶部11と、現在の時刻を示す時計機能部12とを備える。尚、携帯端末1は、汎用性を有する端末であり、遠隔操作用プログラム以外の処理も行うことができる。
記憶部11は、遠隔操作用プログラムとして、乗場30に設けられた乗場近距離無線通信機300と通信したか否かを判断する通信判断ステップ及び通信判断ステップ及び携帯端末1の時計機能部12から現在の時刻を取得し、この現在の時刻が予め登録された時刻又は予め登録された時間帯であるか否かを判断する時刻判断ステップを含む開始ステップと、通信判断ステップにおいて乗場近距離無線通信機300と通信したと判定し且つ時刻判断ステップにおいて現在の時刻が予め登録された時刻又は予め登録された時間帯であると判断したときに、予め登録された乗場呼びの要否についての条件に応じて、乗場呼びのための呼び信号を出力させるか否かを判断する呼び判断ステップと、呼び判断ステップにおいて呼び信号を出力させると判断したときに、制御マイコン20に向けて呼び信号を出力させる呼び信号出力ステップと、呼び判断ステップにおいて呼び信号を出力させると判断したときに、予め登録された行き先階を指定する行き先階信号を出力させる行き先信号出力ステップと、を記憶している。
本実施形態では、記憶部11は、乗場呼びの要否についての条件、及び、行き先階も記憶している。記憶部11は、例えば、乗場呼びの要否及び行き先階を、時刻毎や時間帯毎に関連付けて記憶している。
記憶部11は、例えば、各行に一つの手順を対応させて示した判断テーブルを記憶している。具体的に、記憶部11は、図4に示すように、「手順番号」毎に、「出発階」と、「目的階」と、「実行時間帯」と、「エレベータ識別番号」とを関連付けた判断テーブルを記憶している。「手順番号」は、各手順の順序を示し、早期に実行すべき手順から順に各手順に振られた番号である。「出発階」は、利用者が乗り込む乗場を示す。尚、「出発階」にはワイルドカード(*)を入力可能であり、「出発階」にワイルドカードが入力されている場合、利用者はどの乗場から乗り込んでも対応する手順を実行するものとする。「目的階」は、かごの行き先階を示す。「実行時間帯」は、乗場呼びを実行する時刻や時間帯を示す。尚、「実行時間帯」に指定なしと入力されている場合、この手順をいつでも実行するものとする。「エレベータ識別番号」は、乗場呼びを実行する対象となるエレベータの識別番号を示す。具体的に、「エレベータ識別番号0000001」が建物3A(自宅マンション)に設置されたエレベータ2Aに対応し、「エレベータ識別番号0000002」が建物3B(職場の本館)に設置されたエレベータ2Bに対応し、「エレベータ識別番号0000003」が建物3C(職場の新館)に設置されたエレベータ2Cに対応する。
判断テーブルは、携帯端末1を所持する利用者が、自身の一日の行動パターンに応じて、コマンドを「判断テーブルの雛型」に直接書き込むことで構成されている。この判断テーブルが示すように、本実施形態では、利用者は、帰宅時に自宅マンションの1階から6階へ移動し(手順番号1)、出勤時に自宅マンションの6階から1階へ移動し(手順番号2)、出社時に職場の一方の棟(例えば、本館)の1階から2階に移動し(手順番号3)、昼食時に一旦職場の一方の棟(例えば、本館)の2階から1階に移動した後(手順番号4)、職場の他方の棟(例えば、新館)の1階から5階へ移動する(手順番号5)といった行動パターンを取る。さらに、この判断テーブルが示すように、利用者は、昼食後に職場の他方の棟(例えば、新館)の5階から1階へ移動した後(手順番号6)、職場の一方の棟(例えば、本館)の1階から2階に移動し(手順番号7)、退勤時に職場の一方の棟(例えば、本館)の2階から1階に移動し(手順番号8)、帰宅時に自宅マンションの1階から6階へ移動する(手順番号9)といった行動パターンを取る。
処理部10は、記憶部11にそれぞれ記憶された、通信判断ステップと時刻判断ステップとを含む開始ステップ、呼び判断ステップ、呼び信号出力ステップ、及び、行き先信号出力ステップを含む遠隔操作用プログラムを実行する。
処理部10は、例えば、時刻判断ステップにおいて、現在の時刻が「実行時間帯」であり(「実行時間帯」が指定なしである場合も含む)且つ未だ実行していない「手順番号」があると判断すると共に、通信判断ステップにおいて、乗場近距離無線通信機300と通信したと判断した場合、呼び判断ステップにおいて、乗場呼びの要否についての条件(例えば、利用者の滞在している乗場がこの「手順番号」に関連する「出発階」に一致するか否か、及び、利用者が滞在している建物3に設けられたエレベータ2のエレベータ識別番号がこの「手順番号」に関連する「エレベータ識別番号」に一致しているか否か)に応じて、乗場呼びのための呼び信号を出力させるか否かを判断する。
具体的に、処理部10は、時刻判断ステップにおいて、現在の時刻が「実行時間帯」と一致し(「実行時間帯」が指定なしである場合も含む)且つ未だ実行していない「手順番号」が一つあると判断した場合、通信判断ステップにおいて、携帯端末1と乗場近距離無線通信機300との通信を認識し、乗場近距離無線通信機300との通信に基づいて利用者の滞在している乗場30(現在階)を取得する。さらに、処理部10は、呼び判断ステップにおいて、利用者の滞在している乗場30と、この「手順番号」に関連する「出発階」とを比較し、これらが一致していれば乗場呼びのための呼び信号(例えば、「出発階」を示す信号)を出力させると判断し、これらが一致していなければ乗場呼びのための呼び信号を出力させないと判断する。また、処理部10は、時刻判断ステップにおいて、現在の時刻が「実行時間帯」と一致し(「実行時間帯」が指定なしである場合も含む)且つ未だ実行していない「手順番号」が複数あると判断した場合、通信判断ステップにおいて、携帯端末1と乗場近距離無線通信機300との通信を認識し、呼び判断ステップにおいて、この複数の「手順番号」のうち最も早い「手順番号」から順に、これに関連する「出発階」と利用者の滞在している乗場30とを比較する。さらに、処理部10は、呼び判断ステップにおいて、この比較の結果、「出発階」と利用者の滞在している乗場30とが一致すれば乗場呼びのための呼び信号(例えば、「出発階」にかご21を呼ぶ呼び信号)を出力させると判断し、この複数の「手順番号」に関連する「出発階」の全てが利用者の滞在している乗場30と一致しなければ乗場呼びのための呼び信号を出力させないと判断する。
尚、処理部10は、時刻判断ステップにおいて、現在の時刻が「実行時間帯」と一致し(「実行時間帯」が指定なしである場合も含む)且つ未だ実行していない「手順番号」が無いと判断した場合、呼び判断ステップにおいて、乗場呼びのための呼び信号を出力させないと判断する。また、処理部10は、時刻判断ステップにおいて、「実行時間帯」により時間指定が無いと判断した場合、以降の手順(「手順番号」がより遅い手順)に現在の時刻が「実行時間帯」と一致する手順があるかを判断し、このような手順があれば、通信判断ステップにおいて、携帯端末1と乗場近距離無線通信機300との通信を認識し、呼び判断ステップにおいて、利用者の滞在している乗場30と、一致する手順に関連する「出発階」とを比較し、乗場が一致していれば乗場呼びのための呼び信号を出力させると判断し、この乗場が一致していなければ乗場呼びのための呼び信号を出力させないと判断する。
より具体的に、処理部10は、例えば、現在時刻が4:00であって「手順番号1」の乗場呼びを実施していない場合、利用者の滞在している乗場が1階であれば呼び判断ステップにおいて「手順番号1」の乗場呼びのための呼び信号(「出発階」1階にかご21を呼ぶ呼び信号)を出力させると判断し、利用者の滞在している乗場が1階以外であれば呼び判断ステップにおいて乗場呼びのための呼び信号を出力させないと判断する。また、処理部10は、例えば、現在時刻が11:30であって「手順番号1」の乗場呼びを既に実施している場合、呼び判断ステップにおいて乗場呼びのための呼び信号を出力させないと判断する。
さらに、処理部10は、例えば、現在時刻が12:10であって「手順番号1」〜「手順番号4」を既に実施している場合、利用者の滞在している乗場が1階であれば呼び判断ステップにおいて「手順番号5」の乗場呼びのための呼び信号(「出発階」1階にかご21を呼ぶ呼び信号)を出力させると判断し、利用者の滞在している乗場が5階であれば呼び判断ステップにおいて「手順番号6」の乗場呼びのための呼び信号(「出発階」5階にかご21を呼ぶ呼び信号)を出力させると判断し、利用者の滞在している乗場が3階であれば呼び判断ステップにおいて乗場呼びのための呼び信号を出力させないと判断する。処理部10は、例えば、現在時刻が19:00であって「手順番号1」〜「手順番号6」を既に実施している場合、利用者の滞在している乗場が2階であれば呼び判断ステップにおいて「手順番号8」の乗場呼びのための呼び信号(「出発階」2階にかご21を呼ぶ呼び信号)を出力させると判断し、利用者の滞在している乗場が1階であれば呼び判断ステップにおいて「手順番号9」の乗場呼びのための呼び信号(「出発階」1階にかご21を呼ぶ呼び信号)を出力させると判断し、利用者の滞在している乗場が3階であれば呼び判断ステップにおいて乗場呼びのための呼び信号を出力させないと判断する。
尚、処理部10は、時刻判断ステップにおいて、現在の時刻が特定の「手順番号」の「実行時間帯」と一致すると判断したものの、携帯端末1と乗場近距離無線通信機300との通信を認識できず、通信判断ステップにおいて、乗場近距離無線通信機300との通信に基づいて利用者の滞在している乗場30(現在階)を取得できない場合、開始ステップ(時刻判断ステップ及び通信判断ステップ)を繰り返す、言い換えると、現在の時刻がこの「手順番号」の「実行時間帯」から外れるまで、現在階の取得を試みる。処理部10は、現在の時刻がこの「手順番号」の「実行時間帯」から外れるまでに現在階を取得できれば、呼び判断ステップにおいて、現在階と「出発階」とを比較し、乗場が一致していれば乗場呼びのための呼び信号を出力させると判断し、この乗場が一致していなければ乗場呼びのための呼び信号を出力させないと判断する。一方、処理部10は、現在階を取得できないまま、現在の時刻がこの「手順番号」の「実行時間帯」を経過した場合、次の「手順番号」の手順について、呼び判断ステップにおいて乗場呼びのための呼び信号を出力させるか否かを判断する。
処理部10は、呼び信号出力ステップにおいて、呼び判断ステップで呼び信号を出力させると判断したときに、制御マイコン20に向けて呼び信号(判断テーブルにおける「出発階」にかご21を呼ぶ呼び信号)を出力させる。また、処理部10は、行き先信号出力ステップにおいて、呼び判断ステップで呼び信号を出力させると判断したときに、判断テーブルにおける「目的階」を行き先階として指定する行き先階信号を出力させる。
具体的に、処理部10は、呼び判断ステップで、例えば、「手順番号1」の乗場呼びのための呼び信号を出力させると判断したとき、制御マイコン20に向けて、「手順番号1」の乗場呼びのための呼び信号(例えば、「出発階」である1階にかご21を呼ぶ呼び信号)を出力させる。また、処理部10は、呼び判断ステップで、例えば、「手順番号1」の乗場呼びのための呼び信号を出力させると判断した場合、かご近距離無線通信機210Bと携帯端末1とが通信可能となったときに、「手順番号1」に関連する「目的階」である6階を行き先階として指定する行き先階信号を出力させる。
尚、本実施形態では、処理部10は、呼び信号出力ステップで「出発階」を示す呼び信号を出力する際に、この呼び信号に加えて、判断テーブルに基づき乗場呼びの対象となるエレベータ2の「エレベータ識別番号」を制御マイコン20に出力する。その後、処理部10は、後述する制御マイコン20から「エレベータの固有の情報が、携帯端末1に予め登録されたエレベータの固有の情報と異なる旨の信号」が出力された場合には、呼び信号出力ステップ及び行き先信号出力ステップを中止させる。また、処理部10は、呼び信号出力ステップで「出発階」を示す呼び信号を出力する際に、「手順番号1」に関連する「目的階」が6階である旨も制御マイコン20に出力する。
さらに、処理部10は、特定の手順について乗場呼び及び行き先階指定を行うと、この特定の手順を実行した旨を記憶する。次に、処理部10は、以下の手順(実行した手順より「手順番号」の遅い手順)を実行する。具体的に、処理部10は、かご近距離無線通信機210との通信を認識しなくなるまで(通信が切れるまで)待ち、以降の手順があればこの手順を実行し、以降の手順がなければ処理を終了する。
エレベータ2は、複数の乗場30にそれぞれ配置された乗場近距離無線通信機300と通信可能な制御マイコン20(図1参照)に加えて、制御マイコン20に接続され且つエレベータ2が設置されている建物3内に設けられた昇降路内を昇降するかご21と、を有する。本実施形態では、かご21には、かご近距離無線通信機210が配置されている。かご近距離無線通信機210も、乗場近距離無線通信機300と同様に、例えば、無線LANやUSBワイヤレス等の近距離無線通信が可能である。
制御マイコン20は、かご21の動作を制御する。具体的に、制御マイコン20は、乗場呼び釦301が押下されると、押下された乗場呼び釦301が設けられている乗場30まで移動するようかご21を制御し、かご21内に設置された行き先釦(不図示)が押下されると、対応する乗場30まで移動するようかご21を制御する。
また、制御マイコン20は、処理部10から乗場呼びを示す呼び信号が出力されると、この信号に応じた乗場30(判断テーブルにおける「出発階」)まで移動するようかご21を制御する。さらに、制御マイコン20は、処理部10から、行き先階信号が出力されると、この信号に応じた乗場30(判断テーブルにおける「目的階」)まで移動するようかご21を制御する。
本実施形態では、制御マイコン20は、自身が備えられているエレベータ2の固有の情報(例えば、エレベータ2のエレベータ識別番号)を記憶している。制御マイコン20は、行き先信号出力ステップにおいて、処理部10から「目的階」を行き先階として指定する行き先階信号と共に「エレベータ識別番号」が出力されると、「エレベータ識別番号」とエレベータの固有の情報(例えば、エレベータ2のエレベータ識別番号)とを比較する。また、制御マイコン20は、この比較の結果、「エレベータ識別番号」とエレベータの固有の情報(例えば、エレベータ2のエレベータ識別番号)とが異なれば、処理部10に「エレベータの固有の情報が、携帯端末1に予め登録されたエレベータの固有の情報と異なる旨の信号」を出力する。
以下、図5及び図6のフローチャート図を用いて、遠隔操作用プログラムにおける処理の流れを説明する。
処理部10は、判断テーブル(図4参照。)の「手順番号」に基づき、未だ実行しておらず且つ最も早い手順を認識する(図5のS01)。処理部10は、認識した手順に対応する「実行時間帯」において時間指定がされており(S02においてYes)、時刻判断ステップにおいて、時計機能部12から取得した現在の時刻が「実行時間帯」(予め登録された時刻又は予め登録された時間帯)と一致しており(S03においてYes)、通信判断ステップにおいて、携帯端末1と乗場近距離無線通信機300との通信を認識すれば(S04においてYes)、乗場近距離無線通信機300との通信に基づいて、利用者の滞在している乗場30(現在階)を取得する(S05)。処理部10は、呼び判断ステップにおいて、この現在階が「出発階」と一致していれば(S06においてYes)、呼び信号出力ステップにおいて、制御マイコン20に呼び信号(「出発階」)と「目的階」と「エレベータ識別番号」とを出力する(S07)。
制御マイコン20は、呼び判断ステップのS07において処理部10から出力された「エレベータ識別番号」が、エレベータ2のエレベータ識別番号と一致すれば(S08においてYes)、呼び信号(「出発階」)に応じてかご21を現在階に到着させる(S09)。
次に、処理部10は、かご近距離無線通信機210と携帯端末1との通信を認識すれば(図6のS10においてYes)、行き先信号出力ステップにおいて、制御マイコン20に行き先信号(「目的階」)を再度出力する(S11)。
制御マイコン20は、行き先信号出力ステップのS11において処理部10から出力された行き先信号(「目的階」)に応じて、目的階に向けてかご21を昇降させて、目的階でかご21のドアを開閉させ(S12)、この手順を実行した旨を記憶する。
さらに、処理部10は、携帯端末1とかご近距離無線通信機210との通信を認識しなくなるまで(通信が切れるまで、S13においてYes)待ち、かご近距離無線通信機210と携帯端末1との通信を認識せず(通信が切れ、S13においてNo)、以降の手順がなければ(S14においてNo)、処理を終了する。尚、以降の手順があれば(S14においてYes)、以降の手順に移行し(図5のS18)、この手順を認識する(S01)。
尚、処理部10は、S01において認識した手順に対応する「実行時間帯」において時間指定がなければ(図5のS02においてNo)、時計機能部12から現在の時刻を取得し、現在の時刻が「手順番号」の遅い手順(以降の手順)の「実行時間帯」と一致していれば(S15においてYes)、この手順(現在の時刻が「実行時間帯」と一致する手順)に移行し(S16)、この手順を認識して(S01)、S02以降の処理を続ける。また、処理部10は、現在の時刻が「手順番号」の遅い手順(以降の手順)の「実行時間帯」と一致しなければ(S15においてNo)、この手順(S01において認識した手順)を認識したまま、S04以降の処理に進む。
処理部10は、S01において認識した手順に対応する「実行時間帯」において時間指定があり(S02においてYes)、時刻判断ステップにおいて、時計機能部12から取得した現在の時刻がこの「実行時間帯」と一致しないと判断し(S03においてNo)、現在の時刻がこの「実行時間帯」を過ぎていれば(S17においてYes)、S01で認識した手順よりも遅い手順(以降の手順)に移行し(S18)、この手順を認識して(S01)、S02以降の処理を続ける。
また、処理部10は、通信判断ステップにおいて、携帯端末1と乗場近距離無線通信機300との通信がないと判断した場合(S04においてNo)、呼び判断ステップにおいて、取得した現在階が「出発階」と一致しないと判断した場合(S06においてNo)、及び、呼び判断ステップにおいて、処理部10から出力された「エレベータ認識番号」が、エレベータ2のエレベータ識別番号と一致しない場合(S08においてNo)、再び認識した手順の「実行時間帯」で時間指定がされているかを判定して(S02)、以降の処理を続ける。
以上の遠隔操作用プログラムは、処理部10に、予め登録された条件(例えば、図4の判断テーブル)に応じて乗場呼びを行わせて、乗場呼びを行わせた場合に予め登録された行き先階を指定させる。言い換えると、このプログラムは、利用者に入力等を行わせることなく、処理部10に、行動パターン(予め登録された条件)に応じたエレベータ2の遠隔操作(乗場呼びや行き先階指定)を自動的に行わせることができる。
また、携帯端末1は、上記エレベータの遠隔操作用プログラムを有するため、上記作用効果(行動パターン(予め登録された条件)に応じて、エレベータ2の遠隔操作(乗場呼びや行き先階指定)を自動的に行うことができるとの効果)を奏することができる。
さらに、エレベータ2は、上記遠隔操作用プログラムに基づいて操作されるため、上記作用効果(行動パターン(予め登録された条件)に応じて、エレベータ2の遠隔操作(乗場呼びや行き先階指定)を自動的に行うことができるとの効果)を奏することができる。
本実施形態の遠隔操作用プログラムでは、携帯端末1に、現在の時刻が登録された時刻又は時間帯である場合に各種ステップを行わせることで、利用者の行動パターンに応じて、エレベータ2の遠隔操作を行わせることができる。
また、本実施形態の遠隔操作用プログラムでは、処理部10は、制御マイコン20から「エレベータの固有の情報(エレベータ識別番号)が、記憶部11に予め登録されたエレベータの固有の情報(「エレベータ識別番号」)と異なる旨の信号」が出力されたときに、呼び信号出力ステップ及び行き先信号出力ステップを中止させる。そのため、予め登録されたエレベータ以外のエレベータに対する操作を防ぐことができる。
さらに、本実施形態の遠隔操作用プログラムは、処理部10に、行き先階出力ステップにおいて、携帯端末1を所持する利用者がかご21に接近した場合に(例えば、利用者がかご21に搭乗した場合に)行き先階信号を出力させるため、この利用者がかごに接近していない(例えば、利用者がかご21に搭乗していない)にもかかわらず携帯端末1から行き先階信号が出力されることを防止することができる。
本実施形態の遠隔操作用プログラムでは、処理部10は、通信判断ステップにおいて、利用者の滞在している乗場30(現在階)を取得できない場合、呼び判断ステップにおいて、乗場呼びが不要であると判断するため、例えば、利用者がエレベータ2を利用する意図が無く、一旦エレベータ2の近くを通り過ぎた場合や、一旦エレベータ2に近づいた後に離れた場合に、乗場呼びは実行されない。
また、本実施形態の遠隔操作用プログラムでは、制御マイコン20は、処理部10から出力された判断テーブルにおける「エレベータ識別番号」とエレベータ2のエレベータ識別番号とが一致したときに、乗場呼びを実行する。そのため、例えば、利用者が職場の一方の棟の建物3Bを一旦出て退勤した後(「手順番号」8の手順を実行した後)、忘れ物をしたことに気づいて、職場の一方の棟の建物3Bの1階の乗場30Bに再び近づいたとしても、「手順番号」9に対応する「エレベータ識別番号」が「0000001」であり、エレベータ2Bのエレベータ識別番号は「0000002」であるため、乗場呼びは実行されない。言い換えると、利用者が、登録した行動パターンとは異なる行動を取ることで、想定されたエレベータ2Aと異なるエレベータ2Bの乗場30に近づいたとしても、乗場呼びは実行されない。
さらに、本実施形態の遠隔操作用プログラムでは、処理部10は、かご近距離無線通信機210との通信を認識しなくなるまで(通信が切れるまで)、「図6のS14の以降の手順があるか否かの判断」を待つため(図6のS13)、例えば、利用者が目的階(行き先階)に到着したかご21から降りるまで、次の乗場呼びが実行されることがなく、利用者の安全を確保できる。
尚、本発明の遠隔操作用プログラムは、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を追加することができ、また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることができる。さらに、ある実施形態の構成の一部を削除することができる。
例えば、記憶部11に記憶されている判断テーブルは、利用者が予定を書き込み可能な携帯端末1のスケジュール表から自動作成されてもよい。言い換えると、処理部10は、携帯端末1に予め登録されたスケジュール情報から場所及び時間の情報を取得し、この場所及び時間の情報に応じて、予め登録された乗場におけるかご呼びの要否についての条件、及び予め登録された行き先階を変更させてもよい。
具体的に、記憶部11は、時間と場所とを関連付けて含むスケジュール表(図7参照。)と、場所と出発階と目的階とエレベータ識別番号とを関連付けて含む補助データベース(図8参照。)とを記憶していてもよい。この場合、処理部10は、スケジュール表及び補助データベースから、判断テーブル(図4参照。)を自動作成してもよい。このような場合において、携帯端末1に予め登録されたスケジュール情報を利用することで、利用者が乗場呼びの要否や行き先階に関する情報を別途入力することを省略できる。
また、記憶部11に記憶されている判断テーブルには、利用者が対話形式のアプリケーションを用いることで、情報が書き込まれてもよい。対話形式のアプリケーションは、記憶部11に記憶されるアプリケーションであり、例えば、判断テーブル(図4参照。)の各項目を順番に質問し(例えば、「出発階は?」、「目的階は?」、「実行時間帯は?」、「エレベータ識別番号は?」といった質問)、この質問に対する回答を利用者に入力させるアプリケーションである。
尚、記憶部11以外の端末であって処理部10と通信可能な端末(例えば、サーバー、パソコン)等が、判断テーブル、スケジュール表、補助データベース、対話形式のアプリケーション等を記憶していてもよい。この場合、記憶部11がこれらを記憶している必要がないため、携帯端末1のメモリ容量を抑えることができる。
判断テーブルは、特定の手順を実行した後に、この実行した手順先とは異なる別の特定の手順を実行するよう、例えば、「手順番号」に関連付けて「ジャンプ先」を記憶していてもよい。
また、判断テーブルが「手順番号」に関連付けて「繰り返し先」を記憶することで、処理部10は、特定の手順を繰り返してもよい。具体的に、判断テーブルが「手順番号10」に「繰り返し先1」及び「繰り返し回数無限」を関連付けて記憶することで、処理部10は、「手順番号1」〜「手順番号9」の手順を、毎日繰り返して実行することができる。
さらに、判断テーブルが複数の手順をグループ化して記憶することで、処理部10は、特定のグループの手順を繰り返してもよい。具体的に、判断テーブルが、「手順番号」に関連付けて「グループ」を記憶すると共に、「出発階」にグループ名を記憶することで、処理部10は、グループ化された一連の手順の実行を再現することができる。
尚、判断テーブルは、処理部10が一日単位の行動パターンを繰り返す場合であっても、「繰り返し先」を記憶しなくてもよい。この場合、利用者が、例えば、一日の行動が終了した後にコマンドを入力して判断テーブルを再び作成することで、処理部10は一日単位の行動パターンを繰り返すことができる。
判断テーブルは、特定の手順の繰り返しを、特定の曜日や特定の日付のみに実行するよう記憶してもよい。具体的に、判断テーブルは、「手順番号」に関連付けて「実行曜日」や「実行日付」を記憶していてもよい。また、判断テーブルは、一日単位の利用者の行動パターンを記憶する代わりに、一週間単位や一月単位の行動パターンを記憶してもよい。
さらに、判断テーブルは、「手順番号」に関連付けて「特別運転パスワード」を記憶していてもよい。この場合、処理部10は、利用者により入力され且つ携帯端末1から出力されたパスワードと、判断テーブルの「特別運転パスワード」とが一致すれば、対象のエレベータのかごに対するこの利用者以外による乗場呼びを排除し、この利用者による乗場呼びを優先して、かご21を昇降させる運転(所謂、VIP運転)を行うことができる。
判断テーブルは、特定の利用者のみが立ち入り可能な乗場30(例えば、職場における研究開発室を有する階床や役員室を有する階床、又は、集合住宅においてその階床の住民のみが利用可能な階床)を「目的階」とした手順について、「手順番号」に関連付けて「認証パスワード」を記憶していてもよい。この場合、処理部10は、利用者により入力され且つ携帯端末1から出力されたパスワードと、判断テーブルの「認証パスワード」とが一致すれば、この手順を実行し、特定の利用者のみが立ち入り可能な乗場30にかご21を昇降させることができる。
また、判断テーブルは、「手順番号」に関連付けて「実行時間帯」に「10分後」等の情報を記憶してもよい。この場合、処理部10は、前回実行した乗場呼びから10分後に、この特定の手順を実行することができる。尚、この場合、特定の携帯端末1(権限を有する携帯端末1)のみ、判断テーブルに対する「実行時間帯」に「10分後」等の情報を記憶させてもよい。
携帯端末1は、かご近距離無線通信機210及び乗場近距離無線通信機300と、1対1でペアリングを必要とするBluetooth(登録商標)等により、通信可能であってもよい。この場合、携帯端末1は、かご近距離無線通信機210及び乗場近距離無線通信機300との通信の際、例えば、上述のVIP運転等のセキュリティ性のある乗場呼びや行き先階指定に関する通信についてBluetoothを用い、他の乗場呼びや行き先階指定に関する通信については無線LAN等により行ってもよい。
処理部10は、以降の手順があるか否かの判断(図6のS14)を、かご近距離無線通信機210との通信を認識しなくなるまで(通信が切れるまで)待つ(S13)代わりに、所定時間待ってもよい。
かご21には、かご近距離無線通信機210が設置されていなくてもよい。この場合、処理部10は、乗場近距離無線通信機300との通信を一旦認識した後、認識しなくなるまで(利用者が乗場30から離れるまで)、以降の手順があるか否かの判断(S14)を待ってもよい。
これらの場合においても、例えば、利用者が目的階(行き先階)に到着したかご21から降りるまでに、次の乗場呼びが実行されることを抑制できるため、利用者の安全を確保できる。
制御マイコン20は、自身が備えられているエレベータ2の固有の情報として、エレベータ2が停止可能な乗場(階床)に関する情報を記憶していてもよい。具体的に、制御マイコン20は、エレベータ2が停止可能な最下階及び最上階の情報を記憶していてもよい。この場合、制御マイコン20は、処理部10から、行き先信号出力ステップで「目的階」(例えば、6階)を行き先階として指定する行き先階信号が出力されると、「目的階」(例えば、6階)とエレベータの固有の情報(例えば、エレベータ2に設けられている乗場(階床)が1階から4階であること)とを比較し、これらが異なれば、処理部10に「エレベータの固有の情報が携帯端末1に予め登録されたエレベータの固有の情報と異なる旨の信号(エレベータ2には「目的階」の乗場(階床)が無いとの信号)」を出力してもよい。この場合においても、処理部10は、異なる旨の信号が出力されたときに、呼び信号出力ステップ及び行き先信号出力ステップを中止させることで、予め登録されたエレベータ以外のエレベータに対する操作を防ぐことができる。
尚、制御マイコン20は、処理部10から出力された「エレベータ識別番号」とエレベータ2のエレベータ識別番号とが異なっていたり、処理部10から出力された「目的階」とエレベータ2に設けられている乗場(階床)とが異なっていたりする場合に、これらが異なる旨の信号を出力する代わりに、処理部10から「目的階」を行き先階として指定する行き先階信号が出力されてもかご21を昇降させなくてもよい。この場合、かご21の移動に関する誤操作(行動パターンで想定されている建物以外の建物でのかご21の昇降)を抑制することができる。
複数のエレベータ2が、一つの建物3に設置されていてもよい。具体的に、エレベータ2D,2Eが建物3Dに設置されている場合、判断テーブルにおける「エレベータ識別番号」にエレベータ2Dのエレベータ識別番号が入っており、図5のS07において携帯端末1からエレベータ2Eのエレベータ識別番号が出力されたとしても、S08で「出力されたエレベータ識別番号がエレベータ2の識別番号と一致する旨の信号」を制御マイコン20に出力し、エレベータ2Eのかごを現在階に到着させてもよい。
また、エレベータ識別番号は特定(1台)のエレベータを指す代わりに、複数台のエレベータで構成されるグループを指すものでもよい。具体的に、「エレベータ識別番号0000010」がある建物3Dに設置された複数のエレベータ2D、2Eを指す場合、エレベータ識別番号0000010に対応する手順は、エレベータ2D、2Eのうちどのエレベータが実行してもよい。この場合、制御マイコン20は、S07(図5)で出力された「目的階」に基づいて、対象グループ(S08で識別番号が一致したグループ)に属する複数台のエレベータのうち、運転効率を考慮して適切なエレベータを選択して、、S09でこのエレベータのかごを現在階(出発階)に到着させてもよい。
尚、エレベータ2は、複数の乗場(階床)を有する建物3に設置されていたが、複数の乗場を有する歩道橋等に設置されていてもよい。
1…携帯端末(携帯無線端末)、2,2A,2B,2C,2D,2E…エレベータ、20,20A,20B,20C…制御マイコン、21,21A,21B,21C…かご、210,210A,210B,210C…かご近距離無線通信機、3,3A,3B,3C,3D…建物、30…乗場、300…乗場近距離無線通信機、301…乗場呼び釦

Claims (7)

  1. 携帯無線端末にインストールされ且つ該携帯無線端末をエレベータの制御マイコンと通信させるエレベータの遠隔操作用プログラムであって、
    前記携帯無線端末に、
    前記エレベータの乗場に設けられた乗場近距離無線通信機と通信したか否かを判断する通信判断ステップ、及び、前記携帯無線端末の時計機能部から現在の時刻を取得し、且つ、該現在の時刻が予め登録された時刻又は予め登録された時間帯であるか否かを判断する時刻判断ステップを含む開始ステップと、
    前記通信判断ステップにおいて前記乗場近距離無線通信機と通信したと判断したときであって、前記時刻判断ステップにおいて前記現在の時刻が予め登録された時刻又は予め登録された時間帯と一致すると判断したときに、予め登録された乗場呼びの要否についての条件であって、前記予め登録された時刻又は前記予め登録された時間帯、手順番号、及び、出発階に関連付けて登録された乗場呼びの要否についての条件に応じて、該乗場呼びのための呼び信号を出力させるか否かを判断する呼び判断ステップと、
    前記呼び判断ステップにおいて前記呼び信号を出力させると判断したときに、前記制御マイコンに向けて前記呼び信号を出力させる呼び信号出力ステップと、
    少なくとも前記呼び判断ステップにおいて前記呼び信号を出力させると判断したときに、予め登録された行き先階であって、前記予め登録された時刻又は前記予め登録された時間帯、前記手順番号、及び、前記出発階に関連付けて登録された行先階を指定する行き先階信号を出力させる行き先信号出力ステップと、
    を行わせ
    前記呼び判断ステップにおいて、
    前記現在時刻に対応する前記予め登録された時刻又は前記予め登録された時間帯に関連する手順番号が一つであるとき、関連付けられた前記出発階と、利用者の滞在している乗場とを比較し、これらが一致すれば前記呼び信号を出力させると判断し、
    前記現在時刻に対応する前記予め登録された時刻又は前記予め登録された時間帯に関連する手順番号が複数あるとき、最も早い手順番号から順に、関連付けられた前記出発階と利用者の滞在している乗場とを比較し、これらが一致すれば呼び信号を出力させると判断する、ことを特徴とするエレベータの遠隔操作用プログラム。
  2. 前記乗場近距離無線通信機を介して前記制御マイコンから出力される信号であって、前記エレベータの固有の情報が前記携帯無線端末に予め登録された前記エレベータの固有の情報と異なる旨の信号が出力されたときに、前記呼び信号出力ステップ及び前記行き先信号出力ステップを中止させる、請求項に記載のエレベータの遠隔操作用プログラム。
  3. 前記携帯無線端末に予め登録されたスケジュール情報から場所及び時間の情報を取得し、該場所及び時間の情報に応じて、前記予め登録された前記乗場における前記乗場呼びの要否についての条件、及び前記予め登録された前記行き先階を変更させる、請求項1又は請求項2に記載のエレベータの遠隔操作用プログラム。
  4. 前記行き先階出力ステップは、かごに配置されたかご近距離無線通信機と前記携帯無線端末とが通信可能となったときに前記行き先階信号を出力させる、請求項1〜のいずれか1項に記載のエレベータの遠隔操作用プログラム。
  5. 請求項1〜のいずれか1項に記載のエレベータの遠隔操作用プログラムを有する、ことを特徴とする携帯無線端末。
  6. 複数の乗場に配置された複数の乗場近距離無線通信機であって、請求項1〜のいずれか1項に記載のエレベータの遠隔操作用プログラムを有する前記携帯無線端末と通信可能な複数の乗場近距離無線通信機と、
    前記複数の乗場近距離無線通信機の各々と通信可能で且つかごの動作を制御する前記制御マイコンと、
    を備える、ことを特徴とするエレベータ。
  7. 複数の乗場に配置された複数の乗場近距離無線通信機であって、請求項に記載のエレベータの遠隔操作用プログラムを有する前記携帯無線端末と通信可能な複数の乗場近距離無線通信機と、
    前記かごに配置されたかご近距離無線通信機であって、前記携帯無線端末と通信可能なかご近距離無線通信機と、
    前記複数の乗場近距離無線通信機の各々及び前記かご近距離無線通信機と通信可能で且つ前記かごの動作を制御する前記制御マイコンと、
    を備える、ことを特徴とするエレベータ。
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