JP6659326B2 - 米糠水抽出物含有組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、水又は水溶液を用いて抽出した米糠抽出物を含有する組成物に関する。
米糠には、フィチン酸、イノシトール、γ−オリザノール、食物繊維、ビタミン、ミネラル等、種々の生理活性成分が豊富に含まれる。それ故、米糠の健康食品素材としての使用が検討され、米糠水抽出物が上市されるに至っている。
上記米糠水抽出物は、水あるいは水溶液を用いて米糠あるいは脱脂した米糠から米糠成分を抽出し、得られた抽出液を乾燥して得られるものである。この米糠水抽出物は特有の酸味と苦味を呈し、また、穀物味(穀物臭)も強く、食しやすさ、美味しさの面で課題が残る。一方、米糠水抽出物の食味改善に関する技術も報告されている。例えば特許文献1には、アミノ酸や糖質を加えて焙焼した米糠から味成分を温水抽出することを特徴とする食味改良素材の製造方法が記載されている。
特開平7−274892号公報
上記特許文献1記載の方法によれば、臭みがなく清澄な米糠抽出液が得られ、この抽出液を凍結乾燥した抽出製品は風味、味がよく、旨みもあり、僅かに甘味もあるとされる。しかし、上記特許文献1記載の方法では、使用する米糠を焙焼する必要があり、また、焙焼によって米糠中の生理活性成分が変性、分解しうるため、米糠が本来的に有する生理機能を十分に発現できる抽出物を得ることは難しい。
本発明は、米糠の生理活性成分を豊富に含有し、米糠特有の酸味と苦味が共に抑えられ、さらに穀物味がマイルドで、全体にバランスのとれた旨味を有し、美味しく食べやすい米糠水抽出物含有組成物の提供に関する。
本発明者らは、米糠水抽出物に対し、グルタミン酸ナトリウムとイノシン酸を特定量比で配合して均質に混合することにより、米糠水抽出物が有する酸味と苦味をいずれも低減できること、米糠に特有の尖った穀物味をマイルドにできること、さらに米糠のマイルドな穀物味と相俟ってバランスのとれた旨味が発現することを見い出した。すなわち、原料の米糠を焙焼しなくても、得られる米糠水抽出物を美味しく食べやすい食味へと改質できることを見い出し、本発明を完成させるに至った。
本発明は、米糠水抽出物と、該米糠水抽出物1質量部に対し、0.010〜0.082質量部のグルタミン酸ナトリウムと、0.001〜0.021質量部のイノシン酸とを含有する米糠水抽出物含有組成物を提供するものである。
本発明の米糠水抽出物含有組成物は、米糠の生理活性成分を豊富に含有し、米糠特有の酸味と苦味が共に抑えられ、さらに穀物味がマイルドで、全体にバランスのとれた旨味を有し、美味しく食べやすい食味を有する。
本発明の米糠水抽出物含有組成物について、その好ましい実施形態を説明する。
本発明に用いる米糠水抽出物は、米糠又は脱脂した米糠(以下「脱脂米糠」という。)を原料とし、これに水又は水溶液を加えて、水中又は水溶液中に米糠成分を抽出し(抽出工程)、次いでろ過により不溶性の残留物を除去して抽出液を得、この抽出液を乾燥処理(噴霧乾燥、凍結乾燥等)に付して得られる粉末状の抽出物である。上記抽出工程は、10〜60℃の温度条件下で行うことが好ましく、20〜50℃の温度条件下で行うことがより好ましい。また上記抽出工程の時間は、通常は30分〜6時間であり、1〜5時間とすることが好ましい。また上記抽出工程は、通常は撹拌しながら実施する。原料とする上記の米糠又は脱脂米糠は粉末状であることが好ましい。
上記抽出工程において、原料とする上記の米糠又は脱脂米糠と、水又は水溶液との量比は特に制限されず、抽出効率、作業効率等を考慮し、目的に応じて適宜に調節される。
上記抽出工程に用いる水に特に制限はなく、例えば、水道水、イオン交換水、蒸留水及び天然水から選ばれる1種又は2種以上を用いることができる。
上記抽出工程に用いる水溶液は、グルタミン酸ナトリウム及びイノシン酸を含有しなければ特に制限はなく、米糠成分を抽出可能な水溶液を広く用いることができる。なかでも米糠中の酸可溶性成分(フィチン酸等)を効率的に抽出する観点から、水に有機酸(グルタミン酸ナトリウム及びイノシン酸を除く)を溶解し、pHを酸性側とした水溶液を好ましく用いることができる。上記有機酸に特に制限はなく、例えば、フィチン酸、酢酸、シュウ酸、酒石酸、乳酸、酪酸、クエン酸及びコハク酸から選ばれる1種又は2種以上を挙げることができる。上記水溶液は25℃におけるpHが2〜12が好ましく、3〜10がより好ましく、3〜8がさらに好ましく、3〜7がさらに好ましく、3.5〜6がさらに好ましい。上記水溶液には、タンパク質及び炭水化物のいずれも含まれないことが好ましい。
本発明に用いる米糠水抽出物は、原料とした米糠又は脱脂米糠から上記抽出工程により抽出された成分の含有量が、80〜100質量%が好ましく、85〜100質量%がより好ましく、88〜100質量%がさらに好ましく、90〜100質量%がさらに好ましい。
本発明に用いる米糠水抽出物は、タンパク質を1〜13.5質量%含有することが好ましく、3〜10質量%含有することがより好ましい。また当該米糠水抽出物は、炭水化物を35〜65質量%含有することが好ましく、44〜55質量%含有することがより好ましい。また、本発明に用いる米糠水抽出物は、その含水率が0.5〜5質量%が好ましく、1〜4質量%がより好ましい。
米糠水抽出物中のタンパク質の含有量は、ケルダール法により測定することができる。すなわち、米糠水抽出物中の窒素量を定量した後、窒素係数(6.25)をかけてタンパク質含量を算出することができる。
米糠水抽出物中の炭水化物の含有量は、米糠水抽出物全量から、水分量、タンパク質量、脂質量及び灰分量を除いた値として算出することができる。当該脂質量は、ジエチルエーテルによるソックスレー抽出法、クロロホルム−メタノール改良抽出法、レーゼ・ゴットリーブ法又は酸分解法により抽出された脂質分の質量を測定することにより決定できる。また灰分量は直接灰化法により測定することができる。
米糠水抽出物の含水率は、赤外線水分計(FD−720,ケット科学社製)を用いて測定することができる。すなわち、米糠水抽出物1gを試料皿に量り取り、赤外線照射によって105℃で加熱乾燥させ、含まれていた水分の蒸発による質量変化から水分量を求める。質量変化は30秒毎に測定し、変動幅が0.05%以内となったときの質量変化から、米糠水抽出物中に含まれていた水分量を求め、含水率(質量%)を算出する。
本発明に用いる米糠水抽出物は、フィチン酸の含有量が0.5〜40質量%が好ましく、10〜40質量%がより好ましく、20〜35質量%がさらに好ましい。
米糠水抽出物中のフィチン酸の含有量は、次の方法により測定することができる。まず、米糠水抽出物1gに3質量%トリクロロ酢酸水溶液を加えて50mLとし、45分間撹拌後、遠心分離し(13000r/min、20分)、ろ過する。上清に0.5質量%塩化第二鉄水溶液を4mL添加して水浴中にて45分間煮沸し、遠心分離(2800r/min,10分)して沈殿物を得る。その後、3質量%トリクロロ酢酸水溶液25mLを加えて撹拌し、次いで遠心分離することにより沈殿を洗浄する。得られた沈殿に対して同様に0.17mol/L塩酸25mL、温水25mLで順に洗浄する。その後沈殿物に硝酸3mL、硫酸10mL加え湿式分解後、次いでフェノールフタレイン指示薬、希アンモニア水、希硝酸及び発色液(メタバナジン酸アンモニウム1.12gを200mLの水に溶解し、硝酸250mLを加えたものに、モリブデン酸アンモニウム27.0gを水に溶解させたものを撹拌しながら加え水で1Lとしたもの)20mLを加え中和・静置し、測定波長410nmにおける吸光度を測定し、メソイノシットヘキサリン酸としてフィチン酸含有量(=リン×3.5516)を測定する。
本発明に用いる米糠水抽出物は、当該米糠水抽出物100gを純水100g中に溶解した際の、25℃におけるpHが3〜7であることが好ましく、4〜6.6であることがより好ましい。
上記米糠水抽出物として、市販品を用いることもできる。米糠水抽出物の市販品として、例えば、RICEO(商品名、築野食品工業社製)、Risoluble(商品名、Rice Bran Technologies社製)を挙げることができる。
本発明に用いるグルタミン酸ナトリウムは、グルタミン酸のカルボキシ基が有する水素イオン1つがナトリウムイオンに置換した形態であってもよいし、グルタミン酸のカルボキシ基が有する水素イオン2つがナトリウムイオンに置換した形態であってもよい。好ましくは、グルタミン酸のカルボキシ基が有する水素イオン1つがナトリウムイオンに置換した形態(すなわち「Monosodium glutamate(MSG)」)が好ましい。
本発明の米糠水抽出物含有組成物において、グルタミン酸ナトリウムの含有量は、米糠水抽出物の含有量1質量部に対し、0.010〜0.082質量部である。穀物味及びイノシン酸の味と融和させて美味しさをより高める観点から、米糠水抽出物の含有量1質量部に対し、グルタミン酸ナトリウムの含有量を0.021質量部以上とすることが好ましく、0.031質量部以上とすることがより好ましい。また同様の観点から、米糠水抽出物の含有量1質量部に対し、グルタミン酸ナトリウムの含有量を0.072質量部以下とすることが好ましく、0.062質量部以下とすることがより好ましい。より好ましくは、米糠水抽出物の含有量1質量部に対し、グルタミン酸ナトリウムの含有量を0.021〜0.072質量部とし、0.031〜0.062質量部とすることがさらに好ましい。
米糠水抽出物含有組成物中のグルタミン酸ナトリウムの含有量は、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)やアミノ酸自動分析計により測定することができる。
本発明に用いるイノシン酸は、イノシン一リン酸(IMP)とも呼ばれるヌクレオチドである。本発明においてイノシン酸には、塩の形態は含まれない。
本発明の米糠水抽出物において、イノシン酸の含有量は、米糠水抽出物の含有量1質量部に対し、0.001〜0.021質量部である。穀物味及びグルタミン酸ナトリウムの味と融和させて美味しさをより高める観点から、米糠水抽出物の含有量1質量部に対し、イノシン酸の含有量を0.003質量部以上とすることが好ましく、0.005質量部以上とすることがより好ましい。また同様の観点から、米糠水抽出物の含有量1質量部に対し、イノシン酸の含有量を0.019質量部以下とすることが好ましく、0.015質量部以下とすることがより好ましい。より好ましくは、米糠水抽出物の含有量1質量部に対し、イノシン酸の含有量を0.003〜0.019質量部とし、0.005〜0.015質量部とすることがさらに好ましい。
本発明の米糠水抽出物含有組成物の形状は特に制限されず、粉末状、ペースト状、液状
等、目的に応じた所望の形状とすることができる。保存安定性、使用形態等を考慮すると、本発明の米糠水抽出物含有組成物は粉末状であることが好ましい。
本発明の米糠水抽出物含有組成物は、米糠水抽出物、グルタミン酸ナトリウム及びイノシン酸からなる形態でもよいし、米糠水抽出物、グルタミン酸ナトリウム及びイノシン酸の他に、例えば、水、粉末調味料及び液体調味料から選ばれる1種又は2種以上を含有してもよい。
本発明の米糠水抽出物含有組成物中、米糠水抽出物の含有量、グルタミン酸ナトリウムの含有量及びイノシン酸の含有量は、合計で、10質量%以上が好ましく、20質量%以上がより好ましく、40質量%以上がさらに好ましく、60質量%以上がさらに好ましく、80質量%以上がさらに好ましく、85質量%以上がさらに好ましく、90質量%以上がさらに好ましく、95質量%以上がさらに好ましい。
本発明の米糠水抽出物含有組成物は飲食品に用いることができる。すなわち、本発明の米糠水抽出物含有組成物をそのまま飲食品として摂取することができ、また、本発明の米糠水抽出物含有組成物を配合した飲食品を調製し、摂取することができる。本発明の米糠水抽出物含有組成物を用いた飲食品として、例えば、本発明の米糠水抽出物含有組成物をそのまま、あるいは塩、糖類、醤油、ソース、ドレッシング等の各種調味料と混合して、調味料とした形態;本発明の米糠水抽出物含有組成物をそのまま、あるいは各種調味料や各種具材等と混合して、ふりかけとした形態;本発明の米糠水抽出物含有組成物をそのまま、あるいは各種飲料(水、茶、ジュース等)と混合して、飲料とした形態;を挙げることができる。
本発明の米糠水抽出物含有組成物を用いた飲食品は、上記の例に限定されるものではなく、本発明の米糠水抽出物含有組成物を含有する飲食品(調味料を含む)はすべて、上述した本発明の米糠水抽出物含有組成物を用いた飲食品に包含される。
上述した実施形態に関し、本発明は以下の米糠水抽出物含有組成物、飲食品、あるいは米糠水抽出物の食味改善方法を開示する。
<1>
米糠水抽出物と、該米糠水抽出物1質量部に対し、0.010〜0.082質量部のグルタミン酸ナトリウムと、0.001〜0.021質量部のイノシン酸とを含有する米糠水抽出物含有組成物。
<2>
前記米糠水抽出物が、米糠又は脱脂した米糠を原料とし、この原料に水又は水溶液を加えて、水中又は水溶液中に米糠成分を抽出し(抽出工程)、次いでろ過により不溶性の残留物を除去して抽出液を得、この抽出液を乾燥処理(噴霧乾燥、凍結乾燥等)に付して得られる粉末である、前記<1>に記載の米糠水抽出物含有組成物。
<3>
前記抽出工程が、好ましくは10〜60℃の温度条件下で行われ、より好ましくは20〜50℃の温度条件下で行われる、前記<2>に記載の米糠水抽出物含有組成物。
<4>
前記抽出工程の時間が、好ましくは30分〜6時間であり、より好ましくは1〜5時間である、前記<2>又は<3>に記載の米糠水抽出物含有組成物。
<5>
前記抽出工程に用いる水が、水道水、イオン交換水、蒸留水及び天然水から選ばれる1種又は2種以上である、<2>〜<4>のいずれか1つに記載の米糠水抽出物含有組成物。
<6>
前記抽出工程に用いる水溶液が、好ましくは有機酸を含有する、前記<2>〜<4>のいずれか1つに記載の米糠水抽出物含有組成物。
<7>
前記有機酸が、好ましくはフィチン酸、酢酸、シュウ酸、酒石酸、乳酸、酪酸、クエン酸及びコハク酸から選ばれる1種又は2種以上である、前記<6>に記載の米糠水抽出物含有組成物。
<8>
前記水溶液の25℃におけるpHが、好ましくは2〜12であり、より好ましくは3〜10であり、さらに好ましくは3〜8であり、さらに好ましくは3〜7であり、さらに好ましくは3.5〜6である、前記<6>又は<7>に記載の米糠水抽出物含有組成物。
<9>
前記水溶液が、好ましくはタンパク質及び炭水化物のいずれも含まない、前記<6>〜<8>のいずれか1つに記載の米糠水抽出物含有組成物。
<10>
前記米糠水抽出物が、原料とした米糠又は脱脂米糠由来の成分を、好ましくは80〜100質量%含有し、より好ましくは85〜100質量%含有し、さらに好ましくは88〜100質量%含有し、さらい好ましくは90〜100質量%含有する、前記<1>〜<9>のいずれか1つに記載の米糠水抽出物含有組成物。
<11>
前記米糠水抽出物がタンパク質を、好ましくは1〜13.5質量%含有し、より好ましくは3〜10質量%含有する、前記<1>〜<10>のいずれか1つに記載の米糠水抽出物含有組成物。
<12>
前記米糠水抽出物が炭水化物を、好ましくは35〜65質量%含有し、さらに好ましくは44〜55質量%含有する、前記<1>〜<11>のいずれか1つに記載の米糠水抽出物含有組成物。
<13>
前記米糠水抽出物の含水率が、好ましくは0.5〜5質量%であり、より好ましくは1〜4質量%である、前記<1>〜<12>のいずれか1つに記載の米糠水抽出物含有組成物。
<14>
前記米糠水抽出物がフィチン酸を、好ましくは0.5〜40質量%含有し、より好ましくは10〜40質量%含有し、さらに好ましくは20〜35質量%含有する、前記<1>〜<13>のいずれか1つに記載の米糠水抽出物含有組成物。
<15>
前記米糠水抽出物が、当該米糠水抽出物100gを純水100g中に溶解した水溶液の25℃におけるpHが、好ましくは3〜7であり、より好ましくは4〜6.6である、前記<1>〜<14>のいずれか1つに記載の米糠水抽出物含有組成物。
<16>
前記グルタミン酸ナトリウムが、グルタミン酸のカルボキシ基が有する水素イオン1つがナトリウムイオンに置換した形態であるか、又は、グルタミン酸のカルボキシ基が有する水素イオン2つがナトリウムイオンに置換した形態である、前記<1>〜<15>のいずれか1つに記載の米糠水抽出物含有組成物。
<17>
前記米糠水抽出物含有組成物中、グルタミン酸ナトリウムの含有量が、米糠水抽出物の含有量1質量部に対し、好ましくは0.021質量部以上であり、より好ましくは0.031質量部以上である、前記<1>〜<16>のいずれか1つに記載の米糠水抽出物含有組成物。
<18>
前記米糠水抽出物含有組成物中、グルタミン酸ナトリウムの含有量が、米糠水抽出物の含有量1質量部に対し、好ましくは0.072質量部以下であり、より好ましくは0.062質量部以下である、前記<1>〜<17>のいずれか1つに記載の米糠水抽出物含有組成物。
<19>
前記米糠水抽出物含有組成物中、グルタミン酸ナトリウムの含有量が、米糠水抽出物の含有量1質量部に対し、好ましくは0.021〜0.072質量部であり、より好ましくは0.031〜0.062質量部である、前記<1>〜<18>のいずれか1つに記載の米糠水抽出物含有組成物。
<20>
前記米糠水抽出物含有組成物中、イノシン酸の含有量が、米糠水抽出物の含有量1質量部に対し、好ましくは0.003質量部以上であり、より好ましくは0.005質量部以上である、前記<1>〜<19>のいずれか1つに記載の米糠水抽出物含有組成物。
<21>
前記米糠水抽出物含有組成物中、イノシン酸の含有量が、米糠水抽出物の含有量1質量部に対し、好ましくは0.019質量部以下であり、より好ましくは0.015質量部以下である、前記<1>〜<20>のいずれか1つに記載の米糠水抽出物含有組成物。
<22>
前記米糠水抽出物含有組成物中、イノシン酸の含有量が、米糠水抽出物の含有量1質量部に対し、好ましくは0.003〜0.019質量部であり、より好ましくは0.005〜0.015質量部である、前記<1>〜<21>のいずれか1つに記載の米糠水抽出物含有組成物。
<23>
前記米糠水抽出物含有組成物が、好ましくは粉末状、ペースト状又は液状であり、より好ましくは粉末状である、前記<1>〜<22>のいずれか1つに記載の米糠水抽出物含有組成物。
<24>
前記米糠水抽出物含有組成物中、米糠水抽出物の含有量、グルタミン酸ナトリウムの含有量及びイノシン酸の含有量が、合計で、好ましくは10質量%以上であり、より好ましくは20質量%以上であり、さらに好ましくは40質量%以上であり、さらに好ましくは60質量%以上であり、さらに好ましくは80質量%以上であり、さらに好ましくは85質量%以上であり、さらに好ましくは90質量%以上である、前記<1>〜<23>のいずれか1つに記載の米糠水抽出物含有組成物。
<25>
前記米糠水抽出物含有組成物が、好ましくは、米糠水抽出物、グルタミン酸ナトリウム及びイノシン酸からなり、又は、米糠水抽出物、グルタミン酸ナトリウム及びイノシン酸の他に、水、粉末調味料及び液体調味料から選ばれる1種又は2種以上を含有する、前記<1>〜<24>のいずれか1つに記載の米糠水抽出物含有組成物。
<26>
前記<1>〜<25>のいずれか1つに記載の米糠水抽出物含有組成物を用いた飲食品。
<27>
前記飲食品が調味料又はふりかけである、前記<26>に記載の飲食品。
以下、本発明を実施例に基づきさらに詳細に説明するが、本発明は下記の実施例に限定されるものではない。
[調製例1] 米糠水抽出物含有組成物の調製−1
米糠水抽出物(商品名:RICEO、築野食品工業社製、含水率:2.9質量%、タンパク質:9.8質量%、炭水化物:52.3質量%、フィチン酸:29.2質量%、100g/100g−純水のpH(25℃):4.4)1gに対し、下表に示す量のグルタミン酸一ナトリウム(MSG)及びイノシン酸(IMP)を加えて混合し、粉末状の米糠水抽出物含有組成物(実施例1〜28、比較例1〜25)を調製した。
[試験例1] 酸味の評価
上記実施例1〜28、比較例1〜25の米糠水抽出物含有組成物を直に舐めて、下記評価基準により酸味を評価した(比較例1の米糠水抽出物含有組成物の評価結果を評価1とした)。
<酸味評価基準>
5:酸味を感じない。
4:酸味をほとんど感じない。
3:酸味をあまり感じない。
2:酸味を感じる。
1:酸味を強く感じる。
[試験例2] 苦味の評価
上記実施例1〜28、比較例1〜25の米糠水抽出物含有組成物を直に舐めて、下記評価基準により苦味を評価した(比較例1の米糠水抽出物含有組成物の評価結果を評価1とした)。
<苦味評価基準>
5:苦味を感じない。
4:苦味をほとんど感じない。
3:苦味をあまり感じない。
2:苦味を感じる。
1:苦味を強く感じる。
[試験例3] 味のバランス
上記実施例1〜28、比較例1〜25の米糠水抽出物含有組成物を直に舐めて、下記評価基準により味のバランスを評価した。
<味のバランスの評価基準>
5:穀物味がよりマイルドで、全体にバランスのとれた旨味を感じ、非常に美味しい。
4:穀物味がマイルドで、全体にバランスのとれた旨味を感じ、より美味しい。
3:穀物味がマイルドで、全体に概ねバランスのとれた旨味を感じ、美味しい。
2:穀物味がやや尖っており、全体の旨味のバランスに劣り、美味しさに劣る。
1:穀物味が尖っているか、旨味が感じられないか、又は全体の旨味のバランスが悪く、美味しくない。
なお、上記「穀物味」とは、口中に含んだ際に鼻へと抜ける糠特有の風味(臭気)を意味する。また、上記「全体にバランスのとれた旨味」とは、穀物味、グルタミン酸ナトリウムの風味及びイノシン酸の風味のいずれかを独立して(他の風味と分離されて)感じるのではなく、穀物味、グルタミン酸ナトリウムの風味及びイノシン酸の風味のすべてが相俟って(融和して)、各風味単独では感じられない美味しさが発現していることを意味する。
上記試験例1〜3における各評価は、専門パネル3名により実施した。各米糠水抽出物含有組成物の評価において、専門パネル3名の評価結果を平均し、小数点以下は四捨五入した。試験例1〜3の評価結果を下表に示す。
Figure 0006659326
Figure 0006659326
上記表1−1〜表1−4に示される通り、MSGとIMPのいずれも配合していない米糠水抽出物そのものは、酸味と苦味が強く、また穀物味が尖っており、旨味も感じられなかった(比較例1)。
この米糠水抽出物にMSGを配合すると、濃度依存的に酸味と苦味が抑えられた。しかし、MSGのみを配合した状態では、穀物味は尖っており、全体の旨味のバランスにも劣り、美味しい食味とはならなかった(比較例2〜7)。
また、上記米糠水抽出物にIMPを配合した場合にも、濃度依存的に酸味と苦味が抑えられたが、IMPのみを配合した状態では、やはり穀物味は尖っており、全体の旨味のバランスにも劣り、美味しい食味とはならなかった(比較例8〜15)。
また、上記米糠水抽出物に、MSGを本発明で規定する範囲内の量となるように配合した場合でも、IMPの配合量が本発明で規定するよりも多いと、全体の旨味のバランスが悪く、美味しい食味とはならなかった(比較例16〜20)。
さらに、上記米糠水抽出物に、IMPを本発明で規定する範囲内の量となるように配合した場合でも、MSGの配合量が本発明で規定するよりも多いと、やはり全体の旨味のバランスが悪く、美味しい食味とはならなかった(比較例21〜24)。またMSGとIMPの両者の配合量を共に本発明で規定するよりも多くした場合も、全体の旨味のバランスが悪く、美味しい食味とはならなかった(比較例25)。
これに対し、上記米糠水抽出物に、MSGとIMPを共に本発明で規定する範囲内となるように配合した場合には、酸味と苦味が効果的に抑えられると共に、穀物味がマイルドで食べやすく、このマイルドな穀物味とMSG及びIMPの呈味とが相俟って、バランスのとれた旨味を発現し、米糠水抽出物を美味しい食味へと改質することができた(実施例1〜28)。
[調製例2] 米糠水抽出物含有組成物の調製−2
米糠水抽出物(商品名:Risoluble、Rice Bran Technologies社製、含水率:1.6質量%、タンパク質:8.4質量%、炭水化物:47.6質量%、フィチン酸:0.6質量%、100g/100g−純水のpH(25℃):6.4)1gに対し、下表に示す量のグルタミン酸一ナトリウム(MSG)及びイノシン酸(IMP)を加えて混合し、粉末状の米糠水抽出物含有組成物(実施例29〜34、比較例26〜31)を調製した。
[試験例4] 酸味の評価
上記実施例29〜34、比較例26〜31の米糠水抽出物含有組成物を直に舐めて、下記評価基準により酸味を評価した(比較例26の米糠水抽出物含有組成物の評価結果を評価5とした)。
<酸味評価基準>
5:酸味を感じない。
4:酸味をほとんど感じない。
3:酸味をあまり感じない。
2:酸味を感じる。
1:酸味を強く感じる。
[試験例5] 苦味の評価
上記実施例29〜34、比較例26〜31の米糠水抽出物含有組成物を直に舐めて、下記評価基準により苦味を評価した(比較例26の米糠水抽出物含有組成物の評価結果を評価1とした)。
<苦味評価基準>
5:苦味を感じない。
4:苦味をほとんど感じない。
3:苦味をあまり感じない。
2:苦味を感じる。
1:苦味を強く感じる。
[試験例6] 味のバランス
上記実施例29〜34、比較例26〜31の米糠水抽出物含有組成物を直に舐めて、下記評価基準により、味のバランスを評価した。
<味のバランスの評価基準>
5:穀物味がよりマイルドで、全体にバランスのとれた旨味を感じ、非常に美味しい。
4:穀物味がマイルドで、全体にバランスのとれた旨味を感じ、より美味しい。
3:穀物味がマイルドで、全体に概ねバランスのとれた旨味を感じ、美味しい。
2:穀物味がやや尖っており、全体の旨味のバランスに劣り、美味しさに劣る。
1:穀物味が尖っているか、旨味が感じられないか、又は全体の旨味のバランスが悪く、美味しくない。
上記試験例4〜6における各評価は、専門パネル3名により実施した。各米糠水抽出物含有組成物の評価において、専門パネル3名の評価結果を平均し、小数点以下は四捨五入した。試験例4〜6の評価結果を下表に示す。
Figure 0006659326
上記表2に示されるように、上記調製例2で用いた米糠水抽出物(Risoluble)は、もともとフィチン酸の量が少なく、酸味を有しなかった(比較例26)。苦味、及び、旨味と穀物味のバランスの評価結果について説明する。
米糠水抽出物にMSGあるいはIMPを単独で配合した場合、濃度依存的に苦味が改善する傾向があった。しかし、尖った穀物味が改善せず、全体の旨味のバランスも悪く、美味しい食味とはならなかった(比較例27〜31)。
一方、上記米糠水抽出物に、MSGとIMPを共に本発明で規定する範囲内となるように配合した場合には、酸味と苦味が抑えられると共に、穀物味がマイルドで、このマイルドな穀物味とMSG及びIMPの呈味とが相俟って、バランスのとれた旨味を発現し、米糠水抽出物を美味しい食味へと改質することができた(実施例29〜34)。

Claims (6)

  1. 米糠水抽出物と、該米糠水抽出物1質量部に対し、0.010〜0.082質量部のグルタミン酸ナトリウムと、0.001〜0.021質量部のイノシン酸とを含有する米糠水抽出物含有組成物。
  2. 前記米糠水抽出物1質量部に対し、前記グルタミン酸ナトリウムを0.021〜0.072質量部、前記イノシン酸を0.003〜0.019質量部含有する、請求項1記載の米糠水抽出物含有組成物。
  3. 前記米糠水抽出物1質量部に対し、前記グルタミン酸ナトリウムを0.031〜0.062質量部、前記イノシン酸を0.005〜0.015質量部含有する、請求項2記載の米糠水抽出物含有組成物。
  4. 前記米糠水抽出物含有組成物が粉末状である、請求項1〜3のいずれか1項記載の米糠水抽出物含有組成物。
  5. 前記米糠水抽出物含有組成物中、前記米糠水抽出物、前記グルタミン酸ナトリウム及び前記イノシン酸の含有量が、合計で80質量%以上である、請求項1〜4のいずれか1項記載の米糠水抽出物含有組成物。
  6. 米糠水抽出物と、該米糠水抽出物1質量部に対し、0.010〜0.082質量部のグルタミン酸ナトリウムと、0.001〜0.021質量部のイノシン酸とを混合することを含む、米糠水抽出物の食味改善方法。
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