JP6659240B2 - Led照明装置 - Google Patents

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本発明は、内視鏡等に用いられるLED照明装置に関する。
内視鏡の照明光は光ファイバで光源から先端まで導かれ照射される。光源は100〜300W程度のキセノンランプが多く使用され、直径1〜3mmの光ファイバに対して300lm/mm以上の入力が要求される。近年、長寿命化や高効率化の為、光源にLED照明装置を採用する取り組みが行われている。(特許文献1,2,3参照)
特開2009−198736号公報 特開2007−148418号公報 特表2013−515346号公報
特許文献1は、LEDの出力光をレンズ光学系で光ファイバ端面に結像する照明装置および内視鏡装置に関するもので、光学系の入射NAと出射NAの最適化について記載している。この方式では、理想光学系を用いLED全光束を光ファイバ端面に光ファイバNAと同じNAで集光した場合、エタンデュ保存則より、
LED径xLEDNA=光ファイバ径x光ファイバNA
の関係が成り立つ。
発光角度分布がランベルト分布のチップLEDでは、LEDNA=1であるため、
LED径=光ファイバ径x光ファイバNA
となる。
したがって、例えば、直径1mmのLEDの全光束を直径1.67mm、NA0.6の光ファイバに入射することができる。しかしながら、輝度100Mcd/mのLEDを用いた場合、光ファイバ入力は113lm/mmになり、キセノンランプと比較すると少ないという課題があった。
特許文献2の図7は、LEDと光ファイバを付き合わせるものであり、LEDと光ファイバの形状が同じであれば光ファイバ端面には全光束が一旦入射するが、光ファイバのNA以上の光線は光ファイバの外に漏れ出し、出射端まで導光されない。この方法の入射効率は、光ファイバNA=0.6の場合、
光ファイバ入力/LED出力=光ファイバNA=0.6=0.36
となる。したがって、輝度100Mcd/mのLEDを用いた場合、光ファイバ入力は113lm/mmになり、キセノンランプと比較すると少ないという課題があった。
特許文献3の図2は、LED光の一部を半球ミラーでLEDに戻し、LEDの輝度を上げる方法としては有効であるが、LED形状、配置、集光レンズ等に問題があるため、効率を低下させてしまうという課題があった。
本発明は、LEDと半球ミラーとを備えるLED照明装置であって、前記LEDは、その発光部が平面且つ点対称形状を有し、発光角度分布がランベルト分布で、発光面が拡散面であり、前記半球ミラーは、その内面が反射面を形成し、中心に円形開口部があり、該反射面が前記LEDに向けて配置され、前記LEDの法線と前記半球ミラーの光軸が一致し、前記LEDと前記半球ミラーの間隔は前記半球ミラーの曲率半径以下であり、前記LED寸法をdLED、前記半球ミラーの曲率半径をr、前記半球ミラーの円形開口部径をD、集光像寸法をdimage、集光光NAをNAimagとした時に、dLED・D/2r≒dimage・NAimageであることを特徴とする。
また、本発明は、LEDと半球ミラーと集光レンズとを備え、該集光レンズにより光ファイバ端面にLED像を結像集光するLED照明装置であって、 前記LEDは、その発光部が平面且つ点対称形状を有し、発光角度分布はランベルト分布で、発光面が拡散面であり、 前記半球ミラーは、その内面が反射面を形成し、中心に円形開口部があり、該反射面がLEDに向けて配置され、 前記LEDの法線と前記半球ミラーの光軸が一致し、 前記LEDと前記半球ミラーの間隔は前記半球ミラーの曲率半径以下であり、 前記集光レンズと前記光ファイバは、その光軸を前記LEDの法線と一致して配置され、 前記LED寸法をdLED、前記半球ミラーの曲率半径をr、前記半球ミラーの円形開口部径をD、前記集光レンズにより前記光ファイバ端面に結像集光された集光像法をdimage、集光光NAをNAimage、前記集光レンズの焦点距離をfとした時に、dLED・D/2rdimage・NAimage、及びfr・dimage/dLEDであり、前記集光光NAが光ファイバNAに等しいことを特徴とする。
また、本発明は、LEDと平凸レンズミラーとを備えるLED照明装置であって、前記LEDは、その発光部が平面且つ点対称形状を有し、発光角度分布はランベルト分布で、発光面が拡散面であり、前記平凸レンズミラーは、その凸面内面周辺が反射面を形成し、中心に該反射面の円形開口部があり、前記LEDと前記平凸レンズミラーの平面側が向かい合って平行に間隔を置いて配置され、前記LEDの法線と前記平凸レンズミラーの光軸が一致し、前記LEDと前記平凸レンズミラーの球面との間隔は該平凸レンズミラーの曲率半径以下であり、前記LED寸法をdLED、前記平凸レンズミラー曲率半径をr、前記平凸レンズミラーの円形開口部径をD、集光像寸法をdimage、集光光NAをNAimage、前記平凸レンズミラーの屈折率をnとした時に、dLED・nD/2r≒dimage・NAimageであることを特徴とする。
また、本発明は、LEDと平凸レンズミラーと集光レンズとを備え、該集光レンズにより光ファイバ端面にLED像を結像集光するLED照明装置であって、前記LEDは、その発光部が平面且つ点対称形状を有し、発光角度分布はランベルト分布で、発光面が拡散面であり、 前記平凸レンズミラーは、その凸面内面周辺が反射面を形成し、中心に該反射面の円形開口部があり、前記LEDと前記平凸レンズミラーの平面側が向かい合って平行に間隔を置いて配置され、 前記LEDの法線と前記平凸レンズミラーの光軸が一致し、 前記LEDと前記平凸レンズミラーの球面との間隔は該平凸レンズミラーの曲率半径以下であり、 前記集光レンズと前記光ファイバは、その光軸を前記LEDの法線と一致して配置され、 前記LED寸法をdLED、前記平凸レンズミラーの曲率半径をr、前記平凸レンズミラーの円形開口部径をD、前記集光レンズにより前記光ファイバ端面に結像集光された集光像法をdimage、集光光NAをNAimage、前記平凸レンズミラーの屈折率をn、前記集光レンズの焦点距離をfとした時に、dLED・nD/2rdimage・NAimage、及びfr・dimage/dLED/nであり、前記集光光NAが光ファイバNAに等しいことを特徴とする。
また、本発明は、前記集光像の位置に光ファイバを配置し、前記集光光NAが光ファイバNAにほぼ等しいことを特徴としてもよい。
本発明によればLED出力を変えることなく、入力の大きなLED照明装置を実現することができる等、種々の優れた効果を得ることができる。
本発明の第1の実施形態に係るLED照明装置における近軸近似光線追跡図である。 従来の光ファイバ用LED照明装置における近軸近似光線追跡図である。 本発明の第2の実施形態に係るLED照明装置における近軸近似光線追跡図である。 本発明の第1の実施形態に係るLED照明装置において半球ミラーによるLED光の帰還率の計算値を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係るLED照明装置において平凸レンズミラーによるLED光の帰還率の計算値を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るLED照明装置における光線追跡図である。 本発明の第1の実施形態に係るLED照明装置の断面図である。 本発明の第1の実施形態に係るLED照明装置におけるモンテカルロ・シミュレーション光線追跡図である。 本発明の半球ミラーの反射率=0とした時のモンテカルロ・シミュレーション光線追跡図である。 本発明の第1の実施形態に係るLED照明装置における像面の照度分布図である。 本発明の第2の実施形態に係るLED照明装置における光線追跡図である 本発明の第2の実施形態に係るLED照明装置におけるモンテカルロ・シミュレーション光線追跡図である。 本発明の第2の実施形態に係るLED照明装置における像面の照度分布図である。 本発明に係るLED照明装置の断面図である。 本発明の第3の実施形態に係るLED照明装置における近軸近似光線追跡図である。 本発明の第3の実施形態に係るLED照明装置における近軸近似光線追跡の部分拡大図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態に係るLED照明装置について詳細に説明する。
まず、図1a及び図1bにより、本発明の第1の実施形態に係るLED照明装置における近軸近似光線追跡図と従来の光ファイバ用LED照明装置における近軸近似光線追跡図について説明する。
図1bは従来の光ファイバ用LED光源の近軸近似光線追跡図を示している。この場合、LED1の直径が4mm、光ファイバ8の直径が3mm、光ファイバNAが0.6、
集光レンズ4の焦点距離が7.5mm、結像倍率が0.75である。LED像は光ファイバ径に一致して結像されるが、
sin(θfiber)>0.6=ファイバNA
の光6は光ファイバ8で導光されず、光ファイバ出射端面9まで到達しない。
この時、
sin(θLED)=sin(θfiber)・結像倍率
の関係が成り立つ。したがって、LED1から出射するNA=0.45以上の光は光ファイバで導光できなない。
本発明は光ファイバで導光出来ない大きなNAの光をミラーでLEDに戻し、LEDの拡散効果を利用して光ファイバで導光出来るように変換することにより光ファイバ光入力を増加するものである。
図1aは本発明の第1の実施形態に係るLED照明装置における近軸近似光線追跡図である。LED1は、その発光部が平面且つ点対称形状を有し、発光角度分布はランベルト分布で、発光面が拡散面であり、半球ミラー3は内面が反射面3aを形成し、中心に円形開口部3bがあり、反射面3aがLED1に向けて配置され、LED1の法線と半球ミラー3の光軸が一致し、LED1と半球ミラー3との間隔は半球ミラー3の曲率半径以下であり、集光レンズ4と光ファイバ8は光軸をLED1の法線と一致させて配置されている。
LED1の出射光の内、光ファイバ8で導光可能な光線5のみがミラー開口部3bを通過し、集光レンズ4を通って光ファイバ入射端面2に結像する。LED1と光ファイバ入射端面2は共役関係であり、いずれも平面であることが望ましい。
光ファイバ8で導光できない光線6は、ミラー3aによりLED1上にLED1像を点対称に結像させる。LED1とLED1像が一致するにはLED1形状は点対称形でなければならない。LED1の発光角度分布がランベルト分布であれば、半球ミラー3により開口部以外に出射された全ての光線6をLED1側に戻すことができる。LED1表面が拡散面であれば、LED1に戻された光は拡散し、開口部3bとミラー3aに向かって出射される。開口部3bに向かった光は集光レンズ4により集光され、光ファイバ入力の増加に寄与する。ミラー3aに向かった光も、LED1−ミラー3間で反射・拡散を繰り返すうちにいずれは開口部3bから出射する。集光レンズ4はLED1の主光線と光ファイバ8光軸が平行になるように結像する必要がある。主光線と光ファイバ8光軸が平行でないと損失が生じる。
これらの条件を満たし、光ファイバ入力を上げるには、
LED寸法:dLED
半球ミラー曲率半径:r
半球ミラー円形開口部の径:D
集光像2寸法(≒光ファイバの寸法):dimage
集光光NA(≒光ファイバのNA):NAimage
集光レンズ焦点距離:f
とした時に、
dLED・D/2r≒dimage・NAimage、及び
f≒r・dimage/dLED
である必要がある。
図2は本発明の第2の実施形態に係るLED照明装置における近軸近似光線追跡図である。LED1は、その発光部が平面且つ点対称形状を有し、発光角度分布はランベルト分布で、発光面が拡散面であり、平凸レンズミラー7は凸面内面周辺が反射面7aを形成し、中心に反射面の円形開口部7bがあり、LED1と平凸レンズミラー7の平面側が向かい合って平行に間隔を置いて配置され、LED1の法線と平凸レンズミラー7の光軸が一致し、LED1と平凸レンズミラー7の球面の間隔は平凸レンズミラー7の曲率半径以下であり、集光レンズ4と光ファイバ8は光軸をLED1の法線と一致させて配置されている。
LED1の出射光の内、光ファイバ8で導光可能光線5のみがミラー開口部7bを通過し、集光レンズ4を通って光ファイバ端面2に結像する。LED1と光ファイバ入射端面2は共役関係であり、いずれも平面であることが望ましい。
光ファイバ8で導光できない光線6は、ミラー7aによりLED1上にLED1像を点対称に結像させる。LED1とLED1像が一致するにはLED1形状は点対称形でなければならない。LED1の発光角度分布がランベルト分布であれば、平凸レンズミラー7により開口部以外に出射されたほぼ全ての光線6をLED1側に戻すことができる。LED1表面が拡散面であれば、LED1に戻された光は拡散し、開口部3bとミラー3aに向かって出射される。開口部7bに向かった光は集光レンズ4により集光され、光ファイバ入力の増加に寄与する
光ファイバ入力を上げるには、
LED寸法:dLED
平凸レンズミラー曲率半径:r
平凸レンズミラー円形開口部径:D
集光像寸法(≒光ファイバの寸法):dimage
集光光NA(≒光ファイバのNA):NAimage
平凸レンズ屈折率:n
集光レンズ焦点距離:f
とした時に、
dLED・D/2nr≒dimage・NAimage、及び
f≒r・dimage/dLED/n
である必要がある。
図3は本発明の第1の実施形態に係るLED照明装置において半球ミラーによるLED光の帰還率(LEDに戻る光束/LEDの出力光束)のLED径をパラメーターとした計算値を示す図である。但し、ミラー曲率半径=10mm、ミラー開口部径=0mm、ミラーの反射率=1とした。開口部があってもほぼ同様の比率で変化する。横軸はLEDとミラー中心の間隔である。10mmでミラー曲率半径と一致し、LEDはミラー曲率円の中心に位置することになる。LED径が小さいほど、この位置で帰還率=1に近づくがメリットがあるが、僅かな位置ずれで帰還率=0に近づいてしまい、位置合わせが難しいいデメリットもある。
このグラフはz方向(光軸方向)の特性であるがx、y方向でも同様の特性となる。実用的な組み立て精度を±0.1mmとすると、曲率半径10mmのミラーには直径3〜5mmのLEDが適しているといえる。
図4は本発明の第2の実施形態に係るLED照明装置において平凸レンズミラーによるLED光の帰還率のLED径をパラメーターとした計算値を示す図である。但し、ミラー曲率半径=10mm、ミラー開口部径=0mm、ミラーの反射率=1、LED−平凸レンズ第1面間隔=0.2mmとした。開口部があってもほぼ同様の比率で変化する。横軸はLEDとミラー面中心の間隔で、ミラー曲率半径よりも短い間隔で帰還率が高くなっている。ミラー面曲率半径10mmでは3mm以上のLEDが適しているといえる。但し、あまり径が大きいと、開口部の中心を通る主光線の傾きが大きくなり集光レンズの設計が難しくなる。
図5、図6は本発明の第1の実施形態に係るLED照明装置における半球ミラー3と集光レンズ4の光線追跡図で、表1はレンズデータである。
Figure 0006659240
表の表記と図の記号の関係は、例えば4行2列目の99.6は“r2=99.6”を、4行3列目の1は“d2=1表す。
LED直径:dLED=4mm、
半球ミラー曲率半径:r=10mm、
半球ミラー円形開口部径:D=9mm、
集光像直径:dimage=3mm
集光光NA:NAimage=0.56
集光レンズ焦点距離:f=7.3mm
であり
dLED・D/2r=4x9/(2x10)=1.8
≒1.68=3x0.56=dimage・NAimage
f=7.3≒7.5=10x3/4=r・dimage/dLED
が成り立つ。LED−像間距離は51.1mmである。
図7、図8は光線20本のモンテカルロ・シミュレーションによる光線追跡である。図7はミラーの反射率=0.95で、図8は比較のため、ミラーの反射率=0とした時のものである。LEDと半球ミラー間で反射、拡散を繰り返す光線が多いのがわかる。
図9は光線100万本のモンテカルロ・シミュレーションによる像面の照度分布である。LED反射率=0.95で、半球ミラー反射率=0.95とした時、集光効率(像面φ3mmに集光した光束/LEDの出力光束)は0.56で半球ミラーがない場合の約3倍となった。輝度100Mcd/mのLEDを用いた場合、光ファイバ入力は310lm/mmとなり、キセノンランプと同等の入力となる。
図10は平凸レンズミラー7と集光レンズ4の実施例で、表2はレンズデータである。
Figure 0006659240
LED直径:dLED=4mm、
平凸レンズミラー曲率半径:r=10mm、
平凸レンズミラー円形開口部径:D=6.3mm、
集光像直径:dimage=3.05mm
集光光NA:NAimage=0.55
平凸レンズ屈折率:n=1.517
集光レンズ焦点距離:f=4.85mm
であり
dLED・nD/2r=4x1.52x6.3/(2x10)
=1.92≒1.68=3.05x0.55=dimage・NAimage
f=4.85≒4.94=10x3/4/1.517=r・dimage/dLED/n
が成り立つ。LED−像間距離は30.3mmで、半球ミラー方式よりも40%短い。
図11は光線20本のモンテカルロ・シミュレーションによる光線追跡である。平凸レンズミラーの周辺部が使われていないのがわかる。
図12は光線100万本のモンテカルロ・シミュレーションによる像面の照度分布である。LED反射率=0.95、半球ミラー反射率=0.95とした時、集光効率(像面φ3mmに集光した光束/LEDの出力光束)は0.56で半球ミラー方式と同じ結果となった。
図10の平凸レンズミラー方式が図5の半球ミラー方式より優れている点は、
・平凸レンズミラー第1面7cの凸レンズ効果によりLED光はミラー中心に集まる為、ミラー径を小さく出来る。
・同じ理由で反射コートが難しいミラー外周部を使う必要がなく、製造が容易である。
・ミラーより外側に構造物が無く、小型に設計できる。
・ミラーが外側にあるため冷却しやすい。
・平凸レンズの効果により集光レンズの焦点距離を短く、小型に設計できる。
等がある
図13に本発明に係る白色LEDの光学的断面図を示す。LED1は図面左、裏面側からミラー層12、半導体11(中央にPN接合11b、表面に拡散層11d)、蛍光層13からなる。PN接合で青色光線21a、21bが発生する。21aは拡散層で拡散し、表面に向かう光線22aと裏面に向かう光線22bに分かれる。光線22aは蛍光層で蛍光拡散する黄色光線23a、23bと拡散する青色光線24a、24bに分かれる。光線23a、24aはLEDから白色光として出力される。裏面方向に向かった光線21b、22bはミラー層で反射し光線25、26となって拡散層に入射し、以下光線21aと同様にふるまう。光線23b、24bは拡散層に入り、以下光線21aと同様にふるまう。
外部から蛍光層に入射した光線31は蛍光拡散光線32a、32bと拡散光線33a、33bに分かれる。光線32a、33aはLED外部に出力され、光線32b、33bは拡散層に入り、以下光線21aと同様にふるまう。
図13のLED各層の厚さがLEDの直径に対して十分に薄ければ、このLEDを光学的にマクロに見ると、ランベルト分布で発光する面発光体であり、拡散反射面であり、蛍光拡散反射面である。
本発明に青色LEDと黄色蛍光体を使用したLEDを使う場合、LED単体のよりも本発明の出力光の色温度が下がる。これはミラーとLEDの間で反射、拡散を繰り返す青色光が蛍光物質に吸収され、黄色い蛍光を出すため、相対的に青色が減り、黄色が増すために起こる。同じ色温度を得るには、蛍光物質の量を減らす必要がある。
本発明に係る集光光NAは用いられる光ファイバNAとほぼ等しいことが望ましい。光ファイバ出力光を上げたい場合は集光光NAを光ファイバのNAより大きめにすると良い。これは光ファイバがバンドルファイバの場合、入射端で個々の光ファイバに多少傾きがあり、その傾きの分だけ大きなNAの光を導光することが出来るからである。例えばNA=0.6の光ファイバが3度傾いている場合、集光光NAを
sin(sin−10.6+3)=0.64
以上にすると光ファイバに最大の光を入射することが出来る。
但し、入射効率(光ファイバ出力端光束/光ファイバ入力端光束)は下がってしまう。逆に入射効率を上げたい場合は集光光NAを光ファイバNAより下げた方が望ましい。
図14は本発明をプロジェクタに応用した近軸近似光線追跡図である。図15はプロジェクタ部40の拡大図である。LED1は集光レンズ4により液晶パネル42に結像され、液晶パネルは投影レンズ43によりスクリーン41に結像される。集光レンズ4は主光線の方向ならびに出射NAを投影レンズ43のNAに合わせるよう設計されなければならない。
本実施例の設計値は
LED対角寸法:dLED=5mm、(4x3mm)
平凸レンズミラー曲率半径:r=10mm、
平凸レンズミラー円形開口部の径:D=5.47mm、
集光像対角寸法:dimage=20mm(≒液晶パネル対角寸法)
集光光NA:NAimage=0.109(≒投影レンズのNA=0.1、F値=5)
平凸レンズの屈折率:n=1.517
であり
dLED・nD/2r=5x1.517x5.47/(2x10)
=2.07≒2.18=20x0.109=dimage・NAimage
が成り立つ。
このように、本発明によればLED出力を変えることなく、光ファイバ入力の大きな照明装置を実現することができる。ミラー3a、7a及びLED1の反射率が1、ミラー3a、7aの収差がゼロであれば
ミラーがある場合の光ファイバ入力/ミラーが無い場合の光ファイバ入力
=増加率=(LED寸法/像寸法/像NA)
となる。
LED径=4mm、
集光像径=光ファイバ径=3mm、
集光光NA=光ファイバNA=0.6
の場合
増加率=(4/3/0.6)=4.9倍
となる。
なお、上記した本発明の実施の形態の説明は、本発明に係るLED照明装置における好適な実施の形態を説明しているため、技術的に好ましい種々の限定を付している場合もあるが、本発明の技術範囲は、特に本発明を限定する記載がない限り、これらの態様に限定されるものではない。さらに、上記した本発明の各実施形態における構成要素は適宜、既存の構成要素等との置き換えが可能であり、且つ、他の既存の構成要素との組合せを含む様々なバリエーションが可能であり、上記した本発明の各実施形態の記載をもって、特許請求の範囲に記載された発明の内容を限定するものではない。
1 LED
3 半球ミラー
3a 反射面
3b 開口部
4 集光レンズ
7 平凸レンズミラー
7a 反射面
7b ミラー開口部
8 光ファイバ

Claims (2)

  1. LEDと半球ミラーと集光レンズとを備え、該集光レンズにより光ファイバ端面にLED像を結像集光するLED照明装置であって、
    前記LEDは、その発光部が平面且つ点対称形状を有し、発光角度分布はランベルト分布で、発光面が拡散面であり、
    前記半球ミラーは、その内面が反射面を形成し、中心に円形開口部があり、該反射面がLEDに向けて配置され、
    前記LEDの法線と前記半球ミラーの光軸が一致し、
    前記LEDと前記半球ミラーの間隔は前記半球ミラーの曲率半径以下であり、
    前記集光レンズと前記光ファイバは、その光軸を前記LEDの法線と一致して配置され、
    前記LED寸法をdLED、前記半球ミラーの曲率半径をr、前記半球ミラーの円形開口部径をD、前記集光レンズにより前記光ファイバ端面に結像集光された集光像法をdimage、集光光NAをNAimage、前記集光レンズの焦点距離をfとした時に、
    dLED・D/2rdimage・NAimage、及び
    r・dimage/dLED
    であり、前記集光光NAが光ファイバNAに等しいことを特徴とするLED照明装置。
  2. LEDと平凸レンズミラーと集光レンズとを備え、該集光レンズにより光ファイバ端面にLED像を結像集光するLED照明装置であって、
    前記LEDは、その発光部が平面且つ点対称形状を有し、発光角度分布はランベルト分布で、発光面が拡散面であり、
    前記平凸レンズミラーは、その凸面内面周辺が反射面を形成し、中心に該反射面の円形開口部があり、前記LEDと前記平凸レンズミラーの平面側が向かい合って平行に間隔を置いて配置され、
    前記LEDの法線と前記平凸レンズミラーの光軸が一致し、
    前記LEDと前記平凸レンズミラーの球面との間隔は該平凸レンズミラーの曲率半径以下であり、
    前記集光レンズと前記光ファイバは、その光軸を前記LEDの法線と一致して配置され、
    前記LED寸法をdLED、前記平凸レンズミラーの曲率半径をr、前記平凸レンズミラーの円形開口部径をD、前記集光レンズにより前記光ファイバ端面に結像集光された集光像法をdimage、集光光NAをNAimage、前記平凸レンズミラーの屈折率をn、前記集光レンズの焦点距離をfとした時に、
    dLED・nD/2rdimage・NAimage、及び
    r・dimage/dLED/n
    であり、前記集光光NAが光ファイバNAに等しいことを特徴とするLED照明装置。
JP2015111526A 2015-06-01 2015-06-01 Led照明装置 Active JP6659240B2 (ja)

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