JP6659183B2 - 燃料供給装置 - Google Patents

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Description

本願は、燃料供給装置に関する。
近年、燃費規制(低燃費化)の動向から、自動車等の車両に搭載される車載電気機器により消費される電力低減のため、消費電力の大きい電動式の燃料ポンプの低電力化が進められている。その取組の一つとして、燃料ポンプ内の電動モータに、ブラシレスDCモータが採用されている。燃料ポンプにブラシレスDCモータが採用される場合は、整流子及びブラシ等の保守部品が不要な反面、モータの駆動を制御するため、回転子の磁極位置に合わせて転流制御を行う制御回路が必要となる。
このとき、制御回路基板とモータとを接続するハーネスが長くなると、駆動制御に影響を与えるノイズを受け易くなるので、制御回路基板は、できるだけ電動モータに近い位置に配置することが望ましい。
ところで、制御回路基板に実装された電子部品のうち、転流等の電力を制御するパワー部品は、駆動時の電気的負荷によって発熱する。そのため、安定した制御を行うためには、制御回路基板の温度が過度に上昇しないように、放熱する機構が必要になる。
特許文献1の技術では、燃料タンクの開口部を覆う蓋部材に、制御回路基板の熱を、エンジン側に供給される燃料中に逃がすための冷却通路が形成されている。
特許文献2(図8)の技術では、制御回路を、蓋部材の面に対し直交するように配置し、制御回路の放熱部が、エンジン側に燃料を吐出する吐出パイプに当接するように構成されている。
特開2005−155602号公報 特開2013−15073号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、エンジン側に供給される燃料が流れる吐出通路に、冷却通路が形成されており、エンジン側に供給される燃料の温度が上昇し、エンジンに供給される燃料にベーパーが発生するおそれがあった。
また、特許文献1の技術では、冷却通路が蛇行しており、樹脂製からなる部品を溶着等により結合して冷却通路を形成する必要があるため、容易に形成することができなかった。また、冷却通路には、昇圧された燃料が流れるが、溶着部の耐圧強度には限界があるため、耐久性の懸念があった。
また、特許文献2の技術では、エンジン側に燃料を吐出する吐出パイプ内の燃料に放熱するため、エンジン側に供給される燃料の温度が上昇し、エンジンに供給される燃料にベーパーが発生するおそれがあった。
そこで、制御回路基板を冷却することにより、外部に吐出される燃料の温度が上昇することを抑制すると共に、制御回路基板から伝熱される燃料通路の強度を確保できる燃料供給装置を提供することが望まれる。
本願に係る燃料供給装置は、
車両に搭載された燃料タンクの開口部を塞ぐための板状の蓋部と、
前記蓋部の一方側に配置される燃料ポンプと、
前記蓋部の他方側に配置され、前記燃料ポンプを駆動制御する制御回路基板部と、
前記蓋部と一体に固定され、前記燃料ポンプから燃料が吐出される吐出通路と、
前記蓋部と一体に固定され、前記吐出通路から外部に燃料を吐出する吐出パイプと、
前記蓋部の一方側に配置され、前記吐出パイプから吐出される燃料の圧力が、予め設定された圧力以下になるように燃料を前記蓋部の一方側に戻す圧力レギュレータと、
前記蓋部と一体に固定され、前記吐出通路と前記吐出パイプとの接続部から前記圧力レギュレータに燃料を流すリターン通路と、を備え、
前記リターン通路の上流側部分及び前記吐出パイプは、前記蓋部の他方側に配置され、前記リターン通路の上流側部分の内周面及び前記吐出パイプの内周面は、前記接続部を挟んで一直線に延び、
前記吐出通路は、前記燃料ポンプから前記蓋部を貫通して前記接続部に接続され、
前記リターン通路の下流側部分は、前記リターン通路の上流側部分から前記蓋部を貫通して前記圧力レギュレータに接続され、
前記制御回路基板部は、前記リターン通路の上流側部分に伝熱可能に接続されているものである。
本願に係る燃料供給装置によれば、リターン通路の上流側部分を流れる燃料により、制御回路基板部を冷却することができる。リターン通路の上流側部分を流れる燃料は、燃料タンクに戻され、外部のエンジン側には供給されない。よって、エンジン側に供給される燃料の温度が上昇することを抑制し、エンジン側に供給される燃料にベーパーが発生することを抑制できる。また、制御回路基板部は、燃料ポンプが配置された蓋部の一方側とは反対側の蓋部の他方側に配置されており、放熱性を良好にすることができる。制御回路基板部を冷却するために、リターン通路を、圧力レギュレータが設けられた蓋部の一方側に直ぐに戻さずに、蓋部の他方側に配置した上流側部分が設けられている。よって、蓋部の他方側で、リターン通路の上流側部分により制御回路基板部を効率的に冷却することができる。また、リターン通路の上流側部分の内周面と吐出パイプの内周面は、一直線に延びているので、一直線に延びた外周面を有する成型金型等を用いて、リターン通路の上流側部分及び吐出パイプを一体成型することができ、制御回路基板部から伝熱される上流側部分の強度を確保することができる。
実施の形態1に係る燃料供給装置の斜視図である。 実施の形態1に係る燃料供給装置を蓋部の他方側から見た平面図である。 実施の形態1に係る燃料供給装置を、図2のA−A断面位置において切断した部分断面図である。 実施の形態1に係る燃料供給装置を、図2のB−B断面位置において切断した部分断面図である。 実施の形態2に係る燃料供給装置の斜視図である。 実施の形態2に係る燃料供給装置を蓋部の他方側から見た平面図である。 実施の形態2に係る燃料供給装置を、図6のC−C断面位置において切断した部分断面図である。 実施の形態2に係る燃料供給装置を、図6のD−D断面位置において切断した部分断面図である。 実施の形態3に係る燃料供給装置を蓋部の他方側から見た平面図である。 実施の形態4に係る燃料供給装置の部分断面図である。
1.実施の形態1
実施の形態1に係る燃料供給装置1について、図面を参照して説明する。図1は、燃料供給装置1の斜視図である。図2は、燃料供給装置1を蓋部31の他方側(上側)から見た平面図であり、各燃料通路及び制御回路基板部80等が透視されており破線で表されている。図3は、図2のA−A断面位置において、蓋部31に直交する方向に燃料供給装置1を切断した部分断面図である。図4は、図2のB−B断面位置において、蓋部31に直交する方向に燃料供給装置1を切断した部分断面図である。
燃料供給装置1は、車両に搭載された燃料タンクに取り付けられ、燃料タンク内の燃料をエンジンに供給する。燃料供給装置1は、車両に搭載された燃料タンクの開口部を塞ぐための板状(本例では、円板状)の蓋部31を備えている。燃料供給装置1は、電動モータを駆動力源とする燃料ポンプ70を備えている。本実施の形態では、電動モータは、ブラシレスDCモータとされている。ブラシレスDCモータは、回転子に永久磁石を備え、固定子に3相の巻線を備えている。燃料ポンプ70は、蓋部31の一方側に配置されている。燃料供給装置1は、燃料ポンプ70(電動モータ)を駆動制御する制御回路基板部80を備えている。制御回路基板部80は、蓋部31の他方側に配置されている。
ここで、蓋部31の一方側とは、蓋部31(後述する板状部311)に直交する方向(以下、蓋部31の直交方向と称す)における、蓋部31に対して一方側であり、蓋部31よりも燃料タンクの内側であり、蓋部31に対して燃料ポンプ70が配置されている側である。蓋部31の他方側とは、蓋部31の直交方向における、蓋部31に対して他方側であり、蓋部31よりも燃料タンクの外側であり、蓋部31に対して燃料ポンプ70が配置されていない側である。また、蓋部31は、燃料タンクの上側に設けられた開口部を塞ぐように取り付けられるので、蓋部31の一方側は、蓋部31の下側になり、蓋部31の他方側は、蓋部31の上側になる。以下では、蓋部31の一方側を、下側とも称し、蓋部31の他方側を、上側とも称す。
蓋部31は、燃料タンクの開口部を塞ぐ板状(本例では円筒状)の板状部311から蓋部31の下側(一方側)に延び、開口部の径方向内側に嵌め込まれる筒状(本例では、円筒状)の筒状部312を有している。締結部材等により、板状部311の外周部の下側面と、燃料タンクの開口部の上側面とが密着し、密閉される。以下では、単に蓋部31という時は、板状部311を指すものとする。
燃料供給装置1は、燃料ポンプ70に吸入される燃料をろ過するフィルタ50を備えている。フィルタ50は、燃料中を浮遊する微細な異物(例えば、鉄粉)を除去する。フィルタ50は、後述する下側筐体部30とスナップフィットで係合され、燃料ポンプ70の吸込口(不図示)に接続される。燃料ポンプ70は、フィルタ50を通過した燃料タンク内の燃料を吸引し、加圧して、吐出通路36に吐出する。
制御回路基板部80は、板状の回路基板81と、回路基板81に実装された電子部品82とを有している。回路基板81は、ガラス繊維とエポキシ樹脂により基板が形成され、銅等により回路パターンが形成されている。電子部品82は、電動モータの巻線(本例では、3相の巻線)への電力供給をオンオフするスイッチング素子、スイッチング素子をオンオフ制御する制御回路、ノイズを吸収するコンデンサ等とされており、例えばリフローはんだ付けにより、回路基板81の回路パターンに接続されている。回路基板81は、ネジ91、92により蓋部31に固定されている。以下では、単に制御回路基板部80という時は、板状の回路基板81を指すものとする。
燃料供給装置1は、図1に示すように、蓋部31の下側(一方側)に配置される、下側筐体部30と、下側筐体部30を蓋部31に接続する上側筐体部20とを備える。上側筐体部20は、蓋部31と一体形成されている。下側筐体部30は、上側筐体部20とスナップフィットにより係合されている。下側筐体部30の内側には、燃料ポンプ70の下半部が収容されている。上側筐体部20の内側には、燃料ポンプ70の上半部と圧力レギュレータ100等が収納されている。下側筐体部30の外周部には、燃料タンク内の燃料量を検出する燃料レベルセンサ(不図示)が取り付けられるセンサ取付部71が設けられている。
図3に示すように、燃料供給装置1は、燃料ポンプ70から燃料が吐出される吐出通路36と、吐出通路36から外部に燃料を吐出する吐出パイプ34と、吐出パイプ34から吐出される燃料の圧力が、予め設定された圧力以下になるように燃料を燃料タンク側に戻す圧力レギュレータ100と、吐出通路36と吐出パイプ34との接続部37から圧力レギュレータ100に燃料を流すリターン通路35と、を備えている。
吐出通路36、吐出パイプ34、及びリターン通路35は、蓋部31と一体に固定されている。本実施の形態では、吐出通路36、吐出パイプ34、及びリターン通路35は、蓋部31と一体形成されている。蓋部31、及び蓋部31と一体形成される部材は、熱可塑性樹脂(例えば、POM:Poly Oxy Methylene)で形成されている。
リターン通路35は、燃料の流れる方向の上流側部分35Aと下流側部分35Bとで形状が異なる。リターン通路の上流側部分35A及び吐出パイプ34は、蓋部31の上側(他方側)に配置されている。リターン通路の上流側部分35Aの内周面及び吐出パイプ34の内周面は、吐出通路36との接続部37を挟んで一直線に延びている。リターン通路の上流側部分35Aの内周面と、吐出パイプ34の内周面とは同じ断面形状(本例では円筒形状)であり、一直線に延びている。接続部37の断面形状は、リターン通路の上流側部分35A及び吐出パイプ34の断面形状よりも、吐出通路36との連通部分だけ広くなっている。言い換えると、同じ断面形状の一直線の内周面を有する細長い穴の途中に、吐出通路36との連通孔が形成されている。
リターン通路の上流側部分35A及び吐出パイプ34は、蓋部31(板状部311)と平行な方向に延びている。また、リターン通路の上流側部分35A及び吐出パイプ34は、蓋部31(板状部311)の上側に、蓋部31(板状部311)と間隔を空けて配置されている。
吐出通路36は、燃料ポンプ70から蓋部31(板状部311)を貫通して接続部37に接続されている。吐出通路36は、接続部37から蓋部31の直交方向に蓋部31の下側に延び、蓋部31を貫通している。リターン通路の下流側部分35Bは、リターン通路の上流側部分35Aから蓋部31(板状部311)を貫通して圧力レギュレータ100に接続されている。リターン通路の下流側部分35Bは、リターン通路の上流側部分35Aの下流側端部から蓋部31の直交方向に蓋部31の下側に延び、蓋部31を貫通している。
制御回路基板部80は、リターン通路の上流側部分35Aに伝熱可能に接続されている。この構成によれば、リターン通路の上流側部分35Aを流れる燃料により、制御回路基板部80を冷却することができる。リターン通路の上流側部分35Aを流れる燃料は、燃料タンクに戻され、エンジン側には供給されない。よって、エンジン側に供給される燃料の温度が上昇することを抑制し、エンジン側に供給される燃料にベーパーが発生することを抑制できる。また、制御回路基板部80は、外部への放熱性を良好にする等のために、蓋部31の上側に配置されている。制御回路基板部80を冷却するために、リターン通路を、圧力レギュレータ100が設けられた蓋部31の下側に直ぐに戻さずに、蓋部31の上側(他方側)に配置した上流側部分35Aが設けられている。よって、蓋部31の上側で、リターン通路の上流側部分35Aにより制御回路基板部80を効率的に冷却することができる。また、リターン通路の上流側部分35Aの内周面と吐出パイプ34の内周面は、一直線に延びているので、一直線に延びた外周面を有する成型金型を用いて、リターン通路の上流側部分35A及び吐出パイプ34を一体成型することができ、制御回路基板部80から伝熱される上流側部分35Aの強度を確保することができる。
制御回路基板部80の回路基板81は、蓋部31(板状部311)と対向した状態で、リターン通路の上流側部分35Aの蓋部31から離れる側(上側)に配置され、リターン通路の上流側部分35Aにおける蓋部31から離れる側(上側)の壁に伝熱可能に接続されている。この構成によれば、リターン通路の上流側部分35Aの配置位置に妨げられずに、回路基板81の面積を広くすることができる。
リターン通路の上流側部分35Aの上側の壁は、通路の延出方向の全体に亘って、回路基板81に当接するように配置されており(図3参照)、伝熱効率が高められている。リターン通路の上流側部分35Aの上端部の当接面は、平面とされており(図4参照)、回路基板81との接触面積が増加され、伝熱効率が高められている。また、回路基板81は、吐出パイプ34と当接しないように、吐出パイプ34から離れる側に寄って配置されている(図2、図3参照)。よって、回路基板81から吐出パイプ34への伝熱を抑制することができる。
制御回路基板部80とリターン通路の上流側部分35Aとは、当接してもよいし、非導電性の熱伝導に優れた別部材(例えば、シリコン)が間に介在していてもよい。
図2及び図4に示すように、回路基板81に実装された電子部品82は、リターン通路の上流側部分35Aを避けて、回路基板81の蓋部31側(下側)に配置されている。この構成によれば、リターン通路の上流側部分35Aが配置されていない、回路基板81と蓋部31との間の空間を有効利用して、電子部品82を配置することができる。よって、蓋部31からの制御回路基板部80の突出高さが高くなることを抑制でき、蓋部31から上側に突出した燃料供給装置1の部分を小型化できる。
燃料供給装置1は、制御回路基板部80を収容する収容空間322を形成する基板収容ケース部32を備えている。基板収容ケース部32は、蓋部31の上側に配置され、蓋部31と一体に固定されている。リターン通路の上流側部分35Aは、基板収容ケース部32の内側に配置されている。この構成によれば、外気等の制御回路基板部80以外の熱が、リターン通路の上流側部分35Aに伝達され難くでき、制御回路基板部80からリターン通路の上流側部分35Aへの伝熱効率を向上させ、冷却効率を向上させることができる。
基板収容ケース部32は、蓋部31の上側(他方側)に蓋部31から突出し、制御回路基板部80の蓋部31と平行な方向の周囲を取り囲む周壁部321と、周壁部321の上側の開口を塞ぐケース蓋部324と、を備えている。基板収容ケース部32の蓋部31側(下側)の壁は、蓋部31(板状部311)により構成されている。周壁部321は、蓋部31と一体形成されている。ケース蓋部324は、外周部が下側に突出した皿状に形成されており、外周部に下側に突出し、周方向に連続した凸部325を備えている。周壁部321の上端部は、下側に窪み、周方向に連続した凹部323を備えている。凸部325が凹部323に嵌合され、振動溶着等により相互に密着固定されている。
吐出パイプ34は、基板収容ケース部32(周壁部321)の外側に突出している。よって、吐出パイプ34には制御回路基板部80の熱が伝熱され難くなっている。吐出パイプ34は、円筒状に形成され、外周部に、エンジン側の燃料パイプの接続アダプタが係合されるフランジ部34Aが形成されている。
制御回路基板部80と燃料ポンプ70(3相の巻線)とを電気的に接続する3本の導電性の接続線101、102、103は、蓋部31及び上側筐体部20に埋設されており、一端が蓋部31から基板収容ケース部32内に突出し、制御回路基板部80に接続され(図2参照)、他端が上側筐体部20から突出し、燃料ポンプ70に接続されている。
図2に示すように、周壁部321には、外側に突出するコネクタハウジング33が設けられている。コネクタハウジング33は、周壁部321と一体形成されている。コネクタハウジング33の内側には、導電性のピン状の複数のコネクタが設けられている。外部の電源から制御回路基板部80に電源を供給する2本の導電性の接続線201、202と、外部の制御装置から制御回路基板部80に制御信号を伝達する1本の導電性の接続線203と、制御回路基板部80から外部の制御装置に燃料供給装置1の状態を伝達する1本の導電性の接続線204とが、コネクタハウジング33の周壁部321部分に埋設されており、一端が、基板収容ケース部32内に突出した後、L字状に折れ曲がって制御回路基板部80に接続され、他端が、コネクタハウジング33のコネクタとして外部に突出している。
燃料レベルセンサに接続される2本の導電性の接続線301、302は、蓋部31及び上側筐体部20に埋設されており、一端が蓋部31から基板収容ケース部32内に突出した後、L字状に折れ曲がって周壁部321を貫通し、コネクタハウジング33のコネクタとして外部に突出し、他端が上側筐体部20から突出している。各接続線101、102、103、301、302と、上側筐体部20及び蓋部31との間には、少なくとも一部にシール材(不図示)が充填され、液密性が保たれている。
コネクタハウジング33の周壁部321部分には、温度変化による収容空間322の気圧変化を制御するための連通孔(不図示)が形成されている。なお、収容空間322には、熱伝導に優れた樹脂材(例えば、シリコン)が充填されてもよい。
2.実施の形態2
次に、実施の形態2に係る燃料供給装置1について説明する。上記の実施の形態1と同様の構成部分は説明を省略する。本実施の形態では、リターン通路の上流側部分35Aに対する、制御回路基板部80及び基板収容ケース部32の配置構成が実施の形態1と異なる。
図5は、本実施の形態に係る燃料供給装置1の斜視図である。図6は、燃料供給装置1を蓋部31の他方側(上側)から見た平面図であり、各燃料通路及び制御回路基板部80等が透視されており破線で表されている。図7は、図6のC−C断面位置において、蓋部31の直交方向に燃料供給装置1を切断した部分断面図である。図8は、図6のD−D断面位置において、蓋部31の直交方向に燃料供給装置1を切断した部分断面図である。
本実施の形態では、制御回路基板部80の回路基板81は、蓋部31(板状部311)と対向した状態で、リターン通路の上流側部分35Aに対して蓋部31(板状部311)と平行な方向に側に配置され、リターン通路の上流側部分35Aにおける蓋部31と平行な方向側の壁に伝熱可能に接続されている。この構成によれば、リターン通路の上流側部分35Aと制御回路基板部80とを蓋部31に平行な方向に並列して配置しているので、蓋部31に対する制御回路基板部80の突出高さが高くなることを抑制できる。
制御回路基板部80の回路基板81は、リターン通路の上流側部分35Aに対して、蓋部31(板状部311)と平行な方向であって、リターン通路の上流側部分35Aの延出方向(燃料の流れ方向)に直交する方向の一方側(横方向の一方側と称す)に配置されている。
リターン通路の上流側部分35Aの横方向の一方側の壁は、上流側部分35Aの延出方向の全体に亘って、回路基板81の端面に隣接しており、伝熱効率が高められている。また、回路基板81は、吐出パイプ34と当接しないように、吐出パイプ34から離れる側に寄って配置されている。よって、回路基板81から吐出パイプ34への伝熱を抑制することができる。
リターン通路の上流側部分35A及び吐出パイプ34は、蓋部31(板状部311)の上側に、蓋部31(板状部311)と間隔を空けて配置されている。そのため、回路基板81は、蓋部31(板状部311)の上側に、蓋部31(板状部311)と間隔を空けて配置されている。回路基板81に実装された電子部品82は、回路基板81の蓋部31側に配置されている。この構成によれば、回路基板81と蓋部31との間の空間を有効利用して、電子部品82を配置することができる。よって、蓋部31からの制御回路基板部80の突出高さを、抑制することができる。
燃料供給装置1は、制御回路基板部80を収容する収容空間322を形成する基板収容ケース部32を備えている。リターン通路の上流側部分35Aにおける制御回路基板部80側(横方向の一方側)の壁は、基板収容ケース部32の壁と一体形成されている。この構成によれば、制御回路基板部80が基板収容ケース部32に収容されている場合であっても、基板収容ケース部32とリターン通路の上流側部分35Aとの間で一体形成された壁を介して、制御回路基板部80からリターン通路の上流側部分35Aに効率的に伝熱することができ、伝熱効率を向上させることができる。
基板収容ケース部32は、蓋部31の上側(他方側)に蓋部31から突出し、制御回路基板部80の蓋部31と平行な方向の周囲を取り囲む周壁部321と、周壁部321の上側の開口を塞ぐケース蓋部324と、を備えている。基板収容ケース部32の蓋部31側(下側)の壁は、蓋部31により構成されている。周壁部321は、蓋部31と一体形成されている。リターン通路の上流側部分35Aが隣接している周壁部321の部分の壁が、リターン通路の上流側部分35Aの壁と一体形成されている。
また、蓋部31から上側に突出したリターン通路の下流側部分35Bの部分における制御回路基板部80側の壁も、基板収容ケース部32(周壁部321)の壁と一体形成されている。蓋部31から上側に突出した吐出通路36の部分における制御回路基板部80側の壁も、基板収容ケース部32(周壁部321)の壁と一体形成されている。よって、伝熱面積を増加させ、冷却性が高められている。
3.実施の形態3
次に、実施の形態3に係る燃料供給装置1について説明する。上記の実施の形態2と同様の構成部分は説明を省略する。本実施の形態では、基板収容ケース部32(周壁部321)の壁と一体形成されたリターン通路の下流側部分35B及び吐出通路36の部分の断面形状が実施の形態2と異なる。
図9は、本実施の形態に係る燃料供給装置1を蓋部31の他方側(上側)から見た平面図であり、各燃料通路及び制御回路基板部80等が透視されており破線で表されている。
実施の形態2と同様に、蓋部31から上側に突出したリターン通路の下流側部分35Bの部分における制御回路基板部80側の壁も、基板収容ケース部32(周壁部321)の壁と一体形成されている。蓋部31から上側に突出した吐出通路36の部分における制御回路基板部80側の壁も、基板収容ケース部32(周壁部321)の壁と一体形成されている。
本実施の形態では、吐出通路36及びリターン通路の下流側部分35Bの制御回路基板部80側の壁の内面が、基板収容ケース部32(周壁部321)の壁の内面と平行な平面状に形成されている。この構成によれば、通路側の壁の内面の伝熱面積を増加させることができると共に、一体形成された壁の厚みを均一化でき、伝熱性を向上させることができる。
4.実施の形態4
次に、実施の形態4に係る燃料供給装置1について説明する。上記の実施の形態1と同様の構成部分は説明を省略する。本実施の形態では、延出通路35Cが備えられる点が実施の形態1と異なる。図10は、図3と同じ断面位置において、蓋部31に直交する方向に燃料供給装置1を切断した部分断面図である。
本実施の形態では、燃料供給装置1は、リターン通路の上流側部分35Aとリターン通路の下流側部分35Bとの境界部35Dから延びた行き止まりの延出通路35Cを更に備えている。延出通路35Cは、蓋部31の上側(他方側)に配置され、リターン通路の上流側部分35Aの内周面及び延出通路35Cの内周面は、境界部35Dを挟んで一直線に延びている。延出通路35Cは、リターン通路の上流側部分35Aから、吐出パイプ34とは反対側に延びている。吐出パイプ34の内周面と、リターン通路の上流側部分35Aの内周面と、延出通路35Cの内周面とは同じ断面形状(本例では円筒形状)であり、一直線に延びている。
制御回路基板部80は、延出通路35Cに伝熱可能に接続されている。この構成によれば、リターン通路の上流側部分35Aに加えて、延出通路35Cにより、制御回路基板部80を冷却することができ、冷却性を向上させることができる。延出通路35Cは、行き止まりの通路であるが、延出通路35Cの燃料は、リターン通路の燃料の流れに巻き込まれて入れ替わるため、制御回路基板部80を冷却することができる。また、延出通路35Cの燃料は、リターン通路を流れる燃料であるため、エンジン側に供給される燃料の温度が上昇することを抑制できる。延出通路35Cの長さを調節することで、制御回路基板部80の大きさに合わせることができる。また、一直線に延びた外周面を有する成型金型を用いて、吐出パイプ34、リターン通路の上流側部分35A、及び延出通路35Cを一体成型することができ、制御回路基板部80から伝熱される上流側部分35A及び延出通路35Cの強度を高めることができる。
本実施の形態では、回路基板81は、蓋部31(板状部311)と対向した状態で、リターン通路の上流側部分35A及び延出通路35Cの蓋部31から離れる側(上側)に配置され、リターン通路の上流側部分35A及び延出通路35Cにおける蓋部31から離れる側(上側)の壁に伝熱可能に接続されている。また、リターン通路の上流側部分35A及び延出通路35Cは、基板収容ケース部32の内側に配置されている。
なお、実施の形態2と同様に、回路基板81は、蓋部31(板状部311)と対向した状態で、リターン通路の上流側部分35A及び延出通路35Cに対して蓋部31(板状部311)と平行な方向に側に配置されてもよく、リターン通路の上流側部分35A及び延出通路35Cにおける蓋部31と平行な方向側の壁に伝熱可能に接続されてもよい。
本願は、様々な例示的な実施の形態及び実施例が記載されているが、1つ、または複数の実施の形態に記載された様々な特徴、態様、及び機能は特定の実施の形態の適用に限られるのではなく、単独で、または様々な組み合わせで実施の形態に適用可能である。従って、例示されていない無数の変形例が、本願明細書に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合、さらには、少なくとも1つの構成要素を抽出し、他の実施の形態の構成要素と組み合わせる場合が含まれるものとする。
1 燃料供給装置、100 圧力レギュレータ、31 蓋部、32 基板収容ケース部、34 吐出パイプ、35A リターン通路の上流側部分、35B リターン通路の下流側部分、35C 延出通路、35D 境界部、36 吐出通路、37 接続部、70 燃料ポンプ、80 制御回路基板部、81 回路基板、82 電子部品

Claims (8)

  1. 車両に搭載された燃料タンクの開口部を塞ぐための板状の蓋部と、
    前記蓋部の一方側に配置される燃料ポンプと、
    前記蓋部の他方側に配置され、前記燃料ポンプを駆動制御する制御回路基板部と、
    前記蓋部と一体に固定され、前記燃料ポンプから燃料が吐出される吐出通路と、
    前記蓋部と一体に固定され、前記吐出通路から外部に燃料を吐出する吐出パイプと、
    前記蓋部の一方側に配置され、前記吐出パイプから吐出される燃料の圧力が、予め設定された圧力以下になるように燃料を前記蓋部の一方側に戻す圧力レギュレータと、
    前記蓋部と一体に固定され、前記吐出通路と前記吐出パイプとの接続部から前記圧力レギュレータに燃料を流すリターン通路と、を備え、
    前記リターン通路の上流側部分及び前記吐出パイプは、前記蓋部の他方側に配置され、前記リターン通路の上流側部分の内周面及び前記吐出パイプの内周面は、前記接続部を挟んで一直線に延び、
    前記吐出通路は、前記燃料ポンプから前記蓋部を貫通して前記接続部に接続され、
    前記リターン通路の下流側部分は、前記リターン通路の上流側部分から前記蓋部を貫通して前記圧力レギュレータに接続され、
    前記制御回路基板部は、前記リターン通路の上流側部分に伝熱可能に接続されている燃料供給装置。
  2. 前記制御回路基板部の回路基板は、前記蓋部と対向した状態で、前記リターン通路の上流側部分の前記蓋部から離れる側に配置され、前記リターン通路の上流側部分における前記蓋部から離れる側の壁に伝熱可能に接続されている請求項1に記載の燃料供給装置。
  3. 前記回路基板に実装された電子部品は、前記リターン通路の上流側部分を避けて、前記回路基板の前記蓋部側に配置されている請求項2に記載の燃料供給装置。
  4. 前記蓋部の他方側に配置され、前記蓋部と一体に固定され、前記制御回路基板部を収容する収容空間を形成する基板収容ケース部を更に備え、
    前記リターン通路の上流側部分は、前記基板収容ケース部の内側に配置されている請求項2又は3に記載の燃料供給装置。
  5. 前記制御回路基板部の回路基板は、前記蓋部と対向した状態で、前記リターン通路の上流側部分に対して前記蓋部と平行な方向側に配置され、前記リターン通路の上流側部分における前記蓋部と平行な方向側の壁に伝熱可能に接続されている請求項1に記載の燃料供給装置。
  6. 前記蓋部の他方側に配置され、前記蓋部と一体に固定され、前記制御回路基板部を収容する収容空間を形成する基板収容ケース部を更に備え、
    前記リターン通路の上流側部分における前記制御回路基板部側の壁は、前記基板収容ケース部の壁と一体形成されている請求項5に記載の燃料供給装置。
  7. 前記吐出通路及び前記リターン通路の下流側部分における前記制御回路基板部側の壁は、前記基板収容ケース部の壁と一体形成されており、前記吐出通路及び前記リターン通路の下流側部分の前記制御回路基板部側の壁の内面が、前記基板収容ケース部の壁の内面と平行な平面状に形成されている請求項6に記載の燃料供給装置。
  8. 前記リターン通路の上流側部分と前記リターン通路の下流側部分との境界部から延びた行き止まりの延出通路を更に備え、
    前記延出通路は、前記蓋部の他方側に配置され、前記リターン通路の上流側部分の内周面及び前記延出通路の内周面は、前記境界部を挟んで一直線に延び、
    前記制御回路基板部は、前記延出通路に伝熱可能に接続されている請求項1から7のいずれか一項に記載の燃料供給装置。
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