JP6658625B2 - 3次元形状計測装置及び3次元形状計測方法 - Google Patents
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Description
本発明は、計測対象物に周期性を有するパターンを投影し、観測される信号を用いて当該計測対象物の3次元形状を計測する技術に関する。
画像を用いて物体の三次元形状を計測する技術として、位相シフト法が知られている。位相シフト法とは、プロジェクタにより計測対象物に周期性を有するパターンを投影し、物体表面の凹凸に依存して生じる投影パターンの歪み(位相ずれ)を解析することで、物体表面の三次元形状を復元する方法である。また、位相シフト法の改良手法としてMPS(Micro phase shifting)と呼ばれる手法も知られている(非特許文献1参照)。
これらの方法においては、計測対象物の周囲に存在する他の物体での反射光が計測精度を低下させるという現象が生じることがある。この現象について図6を参照して説明する。図6は、撮像装置200とプロジェクタ201を用いた計測系を示している。プロジェクタ201から所定のパターンをもつ光201Lを計測対象物202に投影し、計測対象物202の表面に映る投影パターンを撮像装置200で撮像する。このとき、計測対象物202の表面凹凸による投影パターンの歪みは、画像の輝度変化となって現れる。よって、画像の輝度変化を基に、プロジェクタ201と計測対象物202の表面上の点と撮像装置200の位置関係を特定し、三角測量の原理から計測対象物202の表面の高さ(3次元位置)を算出することができる。
しかしながら、図6に示すように、計測対象物202の近傍に物体203が存在すると、プロジェクタ201から投影された光が物体203の表面で反射し、その反射光203Lが計測対象物202の表面を照らしてしまうことがある。そうすると、撮像装置200で観測される観測信号の中に、プロジェクタ201の光201Lの反射光成分201R(直接成分信号とよぶ)だけでなく、物体203からの間接光203Lの反射光成分203R(間接成分信号とよぶ)も含まれることとなる。この間接成分信号203Rは、計測対象物202の表面上の投影パターンにノイズとして重畳されるため、投影パターンの解析(つまり観測信号の位相値の算出)に悪影響を与え、計測誤差を生じさせてしまうのである。本明細書では、このような現象を「相互反射」又は「多重反射」と呼び、相互反射又は多重反射の原因となる物体(図6の例では物体203)を「原因物体」と呼ぶ。
相互反射の影響を低減する方法として、特許文献1では、相互反射の原因となる原因物体を特定し、その原因物体に投影される投影パターンを減光もしくは消光した状態で撮像を行うという方法が提案されている。しかしながら、この方法のように投影パターンを減光もしくは消光してしまうと、3次元形状を計測できない部分(いわゆる死角)が発生する可能性がある。また、この方法は、原因物体(投影パターンを減光もしくは消光すべき部分)を予め正確に特定できなければ相互反射を効果的に抑制できないため、現実の装置への実装が難しいという問題もある。
Gupta, Mohit, and Shree K. Nayar. "Micro phase shifting." Computer Vision and Pattern Recognition (CVPR), 2012 IEEE Conference on. IEEE, 2012.
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、計測対象物に投影したパターンの位相を基に3次元形状を計測する方法において、相互反射の影響を低減し、計測精度を向上するための技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明では、観測信号に含まれる2つの成分信号を推定する処理を繰り返し実行することによって、観測信号を2つの成分信号に精度良く分離する、という構成を採用する。
具体的には、本発明に係る3次元形状計測装置は、投影装置と、撮像装置と、前記投影装置から時間方向と空間方向に周期性を有する投影パターンを計測対象物に対し投影した状態で前記撮像装置により観測される観測信号に基づいて、前記計測対象物の3次元形状を計測する制御装置と、を有する。ここで、前記観測信号が、位相が互いに異なる第1成分信号と第2成分信号の合成信号であると仮定し、前記制御装置は、前記計測対象物上の計測点に対する観測信号として、異なる空間周波数をもつ複数の投影パターンを用いて観測された複数の観測信号を取得し、各観測信号について第1成分信号の推定値の初期値を設定し、(1)各観測信号の第1成分信号の推定値に対して、振幅および位相の誤差を低減する第1の補正処理を適用することにより、各観測信号の第1成分信号の補正推定値を求める第1のステップと、(2)各観測信号から第1成分信号の補正推定値を減算することにより、各観測信号の第2成分信号の推定値を求める第2のステップと、(3)各観測信号の第2成分信号の推定値に対して、振幅および位相の誤差を低減する第2の補正処理を適用することにより、各観測信号の第2成分信号の補正推定値を求める第3のステップと、(4)各観測信号から第2成分信号の補正推定値を減算することにより、各観測信号の第1成分信号の推定値を求める第4のステップと、を含む演算を繰り返し実行することによって、各観測信号に含まれる第1成分信号および第2成分信号を推定し、推定された第1成分信号または第2成分信号の位相に基づいて、前記計測点の3次元位置を算出する。
この構成によれば、第1から第4のステップを含む演算を繰り返し実行することにより、各成分信号の振幅および位相の誤差(真値との差)がより小さくなるように、各成分信号の推定値が更新されていく。したがって、観測信号を2つの成分信号に精度良く分離することができる。そして、分離した成分信号の位相を計測点の3次元位置算出に利用することにより、相互反射の影響が低減された高精度な3次元形状計測が可能となる。
また、本発明の方法は、観測信号に含まれる第1成分信号と第2成分信号の割合が全く未知であっても、すなわち特別な事前知識や前提条件が無くても、適用できるという利点を有する。例えば、現実の適用場面では、相互反射の影響の程度、原因物体の形状(反射面の形状、向きなど)や反射特性(反射率など)、原因物体と計測対象物との位置関係、といった条件が様々であるが、本発明の方法であればいかなる条件に対しても汎用的に適用できるものと期待できる。したがって、本発明は現実の装置への実装が容易である。
本発明を相互反射の影響を低減するために用いる場合、例えば、前記第1成分信号および前記第2成分信号のうちの一方の信号は、前記投影装置から投影された光が前記計測点で反射し前記撮像装置に入射する直接成分信号であり、他方の信号は、前記投影装置から投影され他の反射面で反射された光が前記計測点で反射し前記撮像装置に入射する間接成分信号である。
前記第1の補正処理は、「各観測信号の第1成分信号の推定値から振幅および位相を算出することにより、前記複数の投影パターンそれぞれの空間周波数に対する複数の振幅値および複数の位相値を取得し、前記複数の振幅値のうちの最小値よりも大きくかつ最大値よりも小さい値となるように、補正振幅値を決定し、前記複数の位相値を正規化し、正規化された前記複数の位相値のうちの最小値よりも大きくかつ最大値よりも小さい値となるように、補正位相値を決定し、前記補正振幅値および前記補正位相値に基づいて、前記複数の投影パターンそれぞれの空間周波数に対する輝度信号を再生する」処理であるとよい。この場合、前記再生された各空間周波数に対する輝度信号が、各観測信号の第1成分信号の補正推定値である。
前記第2の補正処理は、「各観測信号の第2成分信号の推定値から振幅および位相を算出することにより、前記複数のパターンそれぞれの空間周波数に対する複数の振幅値および複数の位相値を取得し、前記複数の振幅値のうちの最小値よりも大きくかつ最大値よりも小さい値となるように、補正振幅値を決定し、前記複数の位相値を正規化し、正規化された前記複数の位相値のうちの最小値よりも大きくかつ最大値よりも小さい値となるように、補正位相値を決定し、前記補正振幅値および前記補正位相値に基づいて、前記複数のパターンそれぞれの空間周波数に対する輝度信号を再生する」処理であるとよい。この場合、前記再生された各空間周波数に対する輝度信号が、各観測信号の第2成分信号の補正推定値である。
各成分信号の推定値から算出される振幅値は誤差を含んでおり、その誤差の大きさ(真値との差の絶対値)および正負(真値より大きいか小さいか)は、投影パターンの空間周波数ごとに異なり得る。すなわち、複数の投影パターンそれぞれの空間周波数に対して推定される「複数の振幅値」は、真値を挟んで正側と負側にそれぞれ分布している可能性が高い。逆の見方をすると、振幅値の真値は、複数の振幅値のうちの最小値と最大値のあいだに存在する蓋然性が高い。したがって、上記のように決定された補正振幅値は、少なくとも、複数の振幅値のうち誤差の最も大きいものよりも、真値に近いと期待できる。
同様に、各成分信号の推定値から算出される位相値は誤差を含んでおり、その誤差の大きさ(真値との差の絶対値)および正負(真値より大きいか小さいか)は、投影パターンの空間周波数ごとに異なり得る。すなわち、複数の投影パターンそれぞれの空間周波数に対して推定される「複数の位相値」は、真値を挟んで正側と負側にそれぞれ分布している可能性が高い。逆の見方をすると、位相値の真値は、複数の位相値のうちの最小値と最大値のあいだに存在する蓋然性が高い。したがって、上記のように決定された補正位相値は、少なくとも、複数の位相値のうち誤差の最も大きいものよりも、真値に近いと期待できる。
よって、上述した第1の補正処理および第2の補正処理によって、各成分信号の振幅値および位相値の誤差を低減することができる。
前記補正振幅値は、前記複数の振幅値の平均値または中間値であるとよい。また、前記補正位相値は、正規化された前記複数の位相値の平均値または中間値であるとよい。これにより、簡単な演算処理によって、振幅値および位相値の誤差を低減することができる。
前記複数の位相値を正規化する処理は、前記複数の位相値を共通の空間周波数の位相値に変換する処理であるとよい。各成分信号から算出される位相値は、その成分信号の観測に用いた投影パターンの空間周波数に対する位相値である。それゆえ、上記のように共通の空間周波数の位相値に変換する正規化を施すことで、複数の位相値の比較が可能となる。
空間周波数ごとに前記複数の振幅値の減衰率が異なる場合には、前記補正振幅値を求める前に、前記複数の振幅値それぞれの減衰率の違いをキャンセルするための正規化を行ってもよい。なお、減衰率が同じであるか、減衰率の違いが無視できる場合には、振幅値の正規化を省略しても構わない。
前記制御装置は、位相シフト法又はMPS(Micro Phase Sifting)により、推定された第1成分信号または第2成分信号の位相に基づいて、前記計測点の3次元位置を算出するとよい。
なお、本発明は、上記構成ないし機能の少なくとも一部を有する3次元形状計測装置又は画像処理装置として捉えることができる。また、本発明は、かかる3次元形状計測装置を備える検査装置や3次元スキャナや物体認識装置として捉えることもできる。また、本発明は、上記処理の少なくとも一部を含む、3次元形状計測方法、画像処理方法、検査方法、物体認識方法や、これらの方法をコンピュータに実行させるためのプログラム、又は、そのようなプログラムを非一時的に記録したコンピュータ読取可能な記録媒体として捉えることもできる。上記構成及び処理の各々は技術的な矛盾が生じない限り互いに組み合わせて本発明を構成することができる。
本発明によれば、計測対象物に投影したパターンの位相を基に3次元形状を計測する方法において、相互反射の影響を低減し、計測精度を向上することができる。
本発明は、計測対象物に投影したパターンの位相の変化を基に3次元形状を計測する3次元形状計測技術に関し、特に、計測対象物の周囲に存在する反射面による相互反射の影響を低減し、計測精度を向上するための方法に関する。本発明は、位相シフト法やその改良であるMPS(Micro phase shifting)を利用した3次元形状計測、さらにはTOF(Time of Flight)方式の位相差法を利用した3次元形状計測に好ましく適用できる。本発明に係る3次元形状計測は、例えば、物体の表面形状を計測する3次元スキャナ、計測した3次元形状に基づき物体の検査を行う検査装置、計測した3次元形状に基づき物体認識や個体識別を行う装置など、様々な装置に応用可能である。例えば、表面実装基板の外観検査装置では、基板上の金属製部品による相互反射が検査精度の低下を招く可能性があるため、本発明に係る3次元形状計測を特に好ましく適用することができる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための好ましい形態の一例を説明する。ただし、以下の実施形態に記載されている装置の構成や動作は一例であり、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
(3次元形状計測装置の構成)
図1を参照して、本実施形態に係る3次元形状計測装置の全体構成について説明する。図1は3次元形状計測装置のハードウェア構成を示す模式図である。3次元形状計測装置
1は計測対象物Oの3次元形状を計測するための装置であり、主な構成として、投影装置(プロジェクタ)10、撮像装置(カメラ)11、制御装置(コンピュータ)12を有して構成される。
図1を参照して、本実施形態に係る3次元形状計測装置の全体構成について説明する。図1は3次元形状計測装置のハードウェア構成を示す模式図である。3次元形状計測装置
1は計測対象物Oの3次元形状を計測するための装置であり、主な構成として、投影装置(プロジェクタ)10、撮像装置(カメラ)11、制御装置(コンピュータ)12を有して構成される。
投影装置10は、計測対象物Oに対し時間方向と空間方向に周期性を有するパターンを投影する投影手段である。投影装置10の数は一つでもよいが、複数の方向から計測対象物Oに対しパターンを投影可能なように複数の投影装置10を設けてもよい。投影装置10としては、デジタルミラーデバイスを用いた方式のDLP(Digital Light Processing)プロジェクタを好ましく利用できる。DLPプロジェクタは投影パターンの変更が容易だからである。
撮像装置11は、パターンが投影された状態の計測対象物Oを撮影し、デジタル画像を出力する手段である。撮像装置11は、例えば、光学系とイメージセンサを有して構成される。3次元形状計測を行う際は、投影装置10から投影するパターンの位相を変えながら、撮像装置11によって複数枚の画像を取り込む。本明細書では、撮像装置11によって観測される計測対象物Oの輝度を「観測信号」と呼び、撮像装置11によって撮像された画像を「観測画像」と呼ぶ。つまり、観測画像の各画素の値は、計測対象物上の対応する計測点の観測信号(輝度値)を表している。本実施形態では、投影パターンの空間周波数を変えながら、複数の観測画像が取得される。
制御装置12は、投影装置10及び撮像装置11の制御、撮像装置11から取り込まれた画像に対する処理、3次元形状の計測などの機能を有する手段である。制御装置12は、CPU(プロセッサ)、メモリ、不揮発性の記憶装置(例えば、ハードディスクやフラッシュメモリ)、入力装置(例えば、キーボード、マウス、タッチパネルなど)、表示装置(例えば、液晶ディスプレイなど)を備えるコンピュータにより構成することができる。後述する制御装置12の機能は、不揮発性の記憶装置に格納されたプログラムをメモリにロードし、CPUが当該プログラムを実行することにより実現することができる。ただし、制御装置12の機能の全部又は一部を、ASICやFPGAや専用のハードウェアで代替しても構わない。また、分散コンピューティングやクラウドコンピューティングの技術を利用し、制御装置12の機能を複数のコンピュータの協働により実現しても構わない。
図2は、制御装置12の3次元形状計測に関わる機能を示すブロック図である。制御装置12は、3次元形状計測に関わる機能として、画像取得部20、信号分離部21、位相算出部22、3次元復元部23を有している。
画像取得部20は、撮像装置11から3次元形状計測に用いる複数の観測画像を取り込む機能である。信号分離部21は、観測画像の画素ごとに、観測信号を2つの成分信号に分離する機能である。位相算出部22は、分離した成分信号の位相値を算出する機能である。3次元復元部23は、位相算出部22で算出された位相値に基づいて、観測画像の各画素(つまり計測対象物Oの表面上の各計測点)の3次元位置を算出する機能である。これらの機能の詳細は後述する。
(相互反射と観測信号のモデル)
図3Aおよび図3Bに、相互反射と観測信号のモデルを示す。
図3Aおよび図3Bに、相互反射と観測信号のモデルを示す。
図3Aは、拡散反射面をもつ計測対象物Oの近傍に鏡面性の高い反射面30(例えば金属製の物体の表面)が存在する例である。図3Bは、鏡面性の高い反射面をもつ計測対象物Oの近傍に拡散反射面31が存在する例である。
投影装置10から正弦波状の縞パターンをもつ投影画像100を投影した場合に、投影画像100上の位置xDに対応する光(直接光と呼ぶ)LDと、投影画像100上の位置xRに対応する光の反射面30または31での反射光(間接光と呼ぶ)LRとが、計測対象物O上の計測点Pに到達すると仮定する。
このとき、撮像装置11で観測される観測信号Iは、直接光LDが計測点Pで反射し撮像装置11に入射した光(直接成分信号と呼ぶ)IDと、間接光LRが計測点Pで反射し撮像装置11に入射した光(間接成分信号と呼ぶ)IRとの合成信号となる。3次元形状計測に必要な所望信号は直接成分信号IDである。なお、図3Aのようなシーンでは、間接成分信号IRは反射面30での反射時に減衰するため、直接成分信号IDの強度が間接成分信号IRの強度よりも大きくなる。一方、図3Bのようなシーンでは、光LDのほとんどは鏡面性反射面において正反射方向に反射するため、間接成分信号IRの強度が直接成分信号IDの強度よりも大きくなることもある。
投影パターンの空間周波数をω、時間方向の周波数(時間周波数)をv、直接成分信号IDの振幅をAD、間接成分信号IRの振幅をARとする。このとき、時刻tにおける観測信号I(ω,t)は、直接成分信号ID(ω,t)と間接成分信号IR(ω,t)を用いて加法的に、
と表現できる。観測信号を単一成分信号であるとみなし、位相φ´(ω,Δx)および振幅A´(ω,Δx)を計算すると、次のように推定される。ただし、Δx=xD−xRである。
と表現できる。観測信号を単一成分信号であるとみなし、位相φ´(ω,Δx)および振幅A´(ω,Δx)を計算すると、次のように推定される。ただし、Δx=xD−xRである。
直接成分信号IDが所望信号であるから、振幅の真値はADであり、位相の真値はωxDである。しかしながら、相互反射(間接成分信号IR)の影響によって、振幅・位相ともに誤差が生じている。上記式より、この誤差は投影パターンの空間周波数ωと差分Δxに依存することがわかる。
(信号分離法)
次に、観測信号から所望信号である直接成分信号を分離する手法について説明する。
次に、観測信号から所望信号である直接成分信号を分離する手法について説明する。
本実施形態では、観測信号が、位相が互いに異なる2種類の成分信号の合成信号であると仮定する。2種類の成分信号のうち、振幅が大きく信号強度の高い方の信号を主成分信号(添え字「P」を付す)、他方の信号を副成分信号(添え字「S」を付す)と定義する。殆どのケースでは、主成分信号が直接成分信号に対応し、副成分信号が間接成分信号に対応するため、本実施形態では観測信号から分離した主成分信号を3次元形状計測に利用する。なお、図3Bに例示したように、直接成分信号の信号強度の方が低くなるケースもあるが、その場合は副成分信号を3次元形状計測に利用すればよい。
本実施形態の信号分離法は、相互反射の影響による振幅・位相の誤差が投影パターンの空間周波数に依存する、という性質を利用する。したがって、入力として、異なる空間周波数をもつ複数の投影パターンを用いて観測された複数の観測信号を用いる。投影パターンの空間周波数をωk(k=1,…,K)、時間周波数をvkとすると、観測信号は、
と表現できる。
と表現できる。
空間周波数ωkにおけるオフセット成分C(ωk)の値は、例えば、観測信号の時間方向の1周期分の和を用いて、
と計算できる。なお、空間周波数ごとにオフセット成分の値を推定する代わりに、空間周波数の近い他の観測信号で推定したオフセット成分の値を代用することも可能である。オフセットの代用を行わない場合、所望の処理を実現するためには、空間周波数ωkごとに位相の異なる3枚以上の観測画像が必要である。これに対し、オフセットの代用を行う場合、オフセットを代用する空間周波数に関しては位相の異なる観測画像が少なくとも2枚あれば所望の処理が実現できる。したがって、オフセットの代用を行うことにより、必要な投影回数および撮影回数を削減することができ、3次元形状計測の高速化を図ることができる。
と計算できる。なお、空間周波数ごとにオフセット成分の値を推定する代わりに、空間周波数の近い他の観測信号で推定したオフセット成分の値を代用することも可能である。オフセットの代用を行わない場合、所望の処理を実現するためには、空間周波数ωkごとに位相の異なる3枚以上の観測画像が必要である。これに対し、オフセットの代用を行う場合、オフセットを代用する空間周波数に関しては位相の異なる観測画像が少なくとも2枚あれば所望の処理が実現できる。したがって、オフセットの代用を行うことにより、必要な投影回数および撮影回数を削減することができ、3次元形状計測の高速化を図ることができる。
図4は、信号分離部21によって実行される信号分離処理のフローを示す。図4の処理は、観測画像の画素ごとに実行されるものである。以後、処理対象とする画素を「注目画素」と呼ぶ。
ステップS40では、信号分離部21が、注目画素の観測信号I(ωk,t)の集合Iを取得する(図4では集合を太字の記号で表記するものとする。)。観測信号集合Iは、複数の空間周波数ω1,…,ωKに対応する複数の観測信号I(ω1,t),…,I(ωK,t)から構成される。また各空間周波数ωkの観測信号は、複数の時刻t(t=0,1,…,Tk−1)において観測された、位相の異なる複数の観測信号I(ωk,0),I(ωk,1),…,I(ωk,Tk−1)を含む。なお、観測信号I(ωk,t)はオフセット成分が除去された信号であり、Tkは投影パターンの時間周期である。
観測信号I(ωk,t)は、主成分信号IP(ωk,t)と副成分信号IS(ωk,t)の合成信号であるが、それぞれの成分信号の割合(強度比)は未知である。そこで、本実施形態の信号分離部21は、分離性能の低い単一成分推定法を各成分信号に繰り返し適用し、各成分信号の推定値(近似値)を更新していくことで、各成分信号の真値を推定す
る、というアプローチを採用する。
る、というアプローチを採用する。
まずステップS41では、信号分離部21が、各空間周波数ωkの観測信号I(ωk,t)について、主成分信号IP(ωk,t)および副成分信号IS(ωk,t)の初期値を設定する。本実施形態では、観測信号I(ωk,t)を主成分信号IP(ωk,t)の初期値として設定し、副成分信号IS(ωk,t)の初期値は0とする。図4の太字記号Ipは主成分信号集合、太字記号ISは副成分信号集合を示している。
ステップS42では、信号分離部21が、空間周波数ωkごとに、主成分信号IP(ωk,t)から振幅値AP(ωk)および位相値φP(ωk)を計算する。一般的に同一空間周波数ωkの信号が時間的に等間隔で一周期分観測されているとき、各時刻tにおける信号は、時間周波数vkを用いて、
と表現される。
と表現される。
これらの信号IP(ωk,0),IP(ωk,1),…,IP(ωk,Tk−1)を周波数変換すると、第一高調波である時間周波数vkの成分J(ωk,vk)は、jを虚数単位として、
となる。したがって、空間周波数ωkに対する振幅値AP(ωk)と位相値φP(ωk)は、
と計算できる。ただし、記号Re()とIm()はそれぞれ複素数の実部と虚部をとる演算子である。
となる。したがって、空間周波数ωkに対する振幅値AP(ωk)と位相値φP(ωk)は、
と計算できる。ただし、記号Re()とIm()はそれぞれ複素数の実部と虚部をとる演算子である。
後段での処理のため、算出された位相値φP(ωk)を正規化する。例えば、信号分離部21は、いわゆる位相接続を用いて、異なる空間周波数ωkにおける複数の位相値φP(ω1),φP(ω2),…,φP(ωK)を、共通の空間周波数ωLにおける位相値θP(ω1),θP(ω2),…,θP(ωK)に変換する。例えば、空間周波数ωkの投影パターンでの位相値をφS、接続用の空間周波数ωLの投影パターンでの位相値をφL、接続倍率をαとすると、変換後の位相値θは、
と計算できる。
と計算できる。
ステップS42の処理では、主成分信号Ip(ωk,t)を単一成分信号とみなして振幅値および位相値を計算する。しかし、主成分信号Ip(ωk,t)の分離がまだ十分でない段階では、ステップS42で計算される振幅値および位相値は真値に対して誤差が大きい。そこで、ステップS43では、信号分離部21が、ステップS42で求めた振幅値集合APと位相値集合θPに基づいて、より真値に近い(誤差の小さい)振幅値および位相値を推定する。なお、ここでの推定法は、誤差を完全に解消する方法である必要はなく、わずかでも誤差が小さくなると期待できる方法(「弱推定」と呼ぶ)でよい。弱推定を繰り返し適用することによって真値に漸近させることで、実用的な分離精度を得ることができるからである。
弱推定の具体的な方法は問わない。振幅値の誤差の大きさおよびその正負は空間周波数ωkごとに異なるため、ステップS42で計算される複数の振幅値AP(ωk)は、真値を挟んで正側と負側にそれぞれ分布している可能性が高い。逆の見方をすると、振幅値の真値は、複数の振幅値AP(ωk)のうちの最小値と最大値のあいだに存在する蓋然性が高いといえる。したがって、複数の振幅値AP(ωk)のうちの最小値よりも大きくかつ最大値よりも小さい値となるように振幅値を決定することにより、真値に近い振幅値が得られると期待できる。例えば、複数の振幅値AP(ωk)の平均値や中間値を求める方法がこれに該当する。以上のことは、位相値θP(ωk)にも同様に当てはまる。
ステップS44では、信号分離部21が、ステップS43で求めた補正振幅値および補正位相値に基づいて、各空間周波数ωkに対する輝度信号を再生する。振幅の減衰率が空
間周波数ωkによらず一定とみなせる場合、輝度信号は、
により計算できる。また、空間周波数ωkごとに振幅の減衰率が異なる場合には、輝度信号は、
により計算できる。
間周波数ωkによらず一定とみなせる場合、輝度信号は、
により計算できる。また、空間周波数ωkごとに振幅の減衰率が異なる場合には、輝度信号は、
により計算できる。
このように再生された輝度信号IP´(ωk,t)は、ステップS42で用いた元の主成分信号IP(ωk,t)に比べて振幅および位相の誤差が低減された信号となる。以上述べたステップS42〜S44の処理が本発明における「第1のステップ」の一例であり、元の輝度信号IP(ωk,t)が本発明における「第1成分信号の推定値」の一例であり、再生された輝度信号IP´(ωk,t)が本発明における「第1成分信号の補正推定値」の一例である。
ステップS45では、信号分離部21が、各空間周波数ωkの観測信号I(ωk,t)から、ステップS44で求めた輝度信号IP´(ωk,t)を減算する。これにより、副成分信号IS(ωk,t)の推定値を更新することができる。輝度信号IP´(ωk,t)は元の主成分信号IP(ωk,t)に比べて誤差が小さいため、この更新処理によって、副成分信号IS(ωk,t)の誤差も低減することができる。このステップS45の処理が本発明における「第2のステップ」の一例であり、ステップS45で求められた輝度信号IS(ωk,t)が本発明における「第2成分信号の推定値」の一例である。
次に、ステップS46では、信号分離部21が、空間周波数ωkごとに、副成分信号IS(ωk,t)から振幅値AS(ωk)および位相値θS(ωk)を計算する。具体的な処理内容はステップS42のものと同様である(ただし、主成分信号は副成分信号に置き換える。)ため、詳しい説明は割愛する。ステップS46の処理の出力として、各空間周波数ωkの副成分信号IS(ωk,t)における振幅値集合ASと正規化された位相値集合θSが得られる。
ステップS47では、信号分離部21が、ステップS46で求めた振幅値集合ASと位相値集合θSに基づいて、より真値に近い補正振幅値(ASハット)および補正位相値(θSハット)を計算する。具体的な処理内容はステップS43のものと同様である(ただし、主成分信号は副成分信号に置き換える。)ため、詳しい説明は割愛する。
ステップS48では、信号分離部21が、ステップS47で求めた補正振幅値および補正位相値に基づいて、各空間周波数ωkに対する輝度信号を再生する。振幅の減衰率が空間周波数ωkによらず一定とみなせる場合、輝度信号は、
により計算できる。また、空間周波数ωkごとに振幅の減衰率が異なる場合には、輝度信号は、
により計算できる。
により計算できる。また、空間周波数ωkごとに振幅の減衰率が異なる場合には、輝度信号は、
により計算できる。
このように再生された輝度信号IS´(ωk,t)は、ステップS46で用いた元の副成分信号IS(ωk,t)に比べて振幅および位相の誤差が低減された信号となる。以上述べたステップS46〜S48の処理が本発明における「第3のステップ」の一例であり、元の輝度信号IS(ωk,t)が本発明における「第2成分信号の推定値」の一例であり、再生された輝度信号IS´(ωk,t)が本発明における「第2成分信号の補正推定値」の一例である。
ステップS49では、信号分離部21が、各空間周波数ωkの観測信号I(ωk,t)から、ステップS48で求めた輝度信号IS´(ωk,t)を減算する。これにより、主成分信号IP(ωk,t)の推定値を更新することができる。輝度信号IS´(ωk,t)は元の副成分信号IS(ωk,t)に比べて誤差が小さいため、この更新処理によって、主成分信号IP(ωk,t)の誤差も低減することができる。このステップS49の処理が本発明における「第4のステップ」の一例であり、ステップS49で求められた輝度信号IP(ωk,t)が本発明における「第1成分信号の推定値」の一例である。
以上述べたステップS42〜S49の演算を複数回繰り返すことによって、各成分信号の振幅および位相の誤差(真値との差)がより小さくなるように、各成分信号の推定値が更新されていく。したがって、観測信号I(ωk,t)を2つの成分信号IP(ωk,t),IS(ωk,t)に精度良く分離することができる。なお、繰り返し回数は予め定めておいてもよいし、所定の評価式を用いて各成分信号の推定値の収束度合を評価することにより繰り返し回数を動的に変えてもよい。
(3次元形状計測)
図5のフローチャートに沿って、本実施形態における3次元形状計測の処理の流れの一例を説明する。
図5のフローチャートに沿って、本実施形態における3次元形状計測の処理の流れの一例を説明する。
ステップS50では、制御装置12が投影装置10及び撮像装置11を制御し、複数の観測画像を撮影する。例えば、正弦波状に輝度が変化する縞パターンをπ/2ずつ位相を変えながら4回投影し、4枚の観測画像を撮影する。
高い計測精度(分解能)を達成するために、縞パターンの空間周波数ωは高周波であることが好ましい。しかし、計測レンジは縞パターンの周期に依存するため、高周波の縞パターンを用いると計測レンジが狭くなるという不利がある。そこで、高周波の位相を低周波の位相に変換することによって、計測レンジの拡大を行う。この手法は位相接続と呼ばれる。位相接続により、高い計測精度と広い計測レンジを両立することができる。
位相接続を行う場合には、空間周波数の異なる複数の投影パターンを用いて、空間周波数の異なる複数の観測画像を取得する。例えば一般的な位相接続の場合は、計測用の高周波の投影パターンと接続用の低周波の投影パターンによる撮影を行い、MPSの場合は、複数種類の高周波の投影パターンによる撮影を行う。観測画像のデータは、画像取得部20によって制御装置12に取り込まれ、メモリ又は不揮発性の記憶装置に格納される。
ステップS51では、信号分離部21が、観測画像上の各画素における観測信号を2つの成分信号に分離する処理を行う。信号分離の具体的な処理は図4で述べたとおりである。本実施形態では、主成分信号を直接成分信号とみなす。
ステップS52では、位相算出部22が、ステップS51で分離した直接成分信号から、注目画素の位相値を算出する。なお、ステップS51の信号分離の計算過程で取得された位相値(例えば、図4のステップS43で求められた補正位相値(θPハット))を利用してもよい。
その後、ステップS53において、3次元復元部23が、位相算出部22で算出された各画素の位相値に基づいて、観測画像上の各画素(つまり計測対象物の表面上の各計測点)の3次元位置を算出する。これにより、計測対象物表面の3次元形状を復元できる。位相値を3次元位置(高さ情報)に変換する方法としては、例えば、キャリブレーションにより位相と高さの変換式を予め求めておき、その変換式に位相値を代入することで高さ情報を求める方法などがある。
以上述べた本実施形態の信号分離法によれば、観測信号から直接成分信号を精度良く分離することができる。そして、分離した直接成分信号の位相を計測点の3次元位置算出に利用することにより、相互反射の影響が低減された高精度な3次元形状計測が可能となる。また、本実施形態の方法は、観測信号に含まれる直接成分信号と間接成分信号の割合が全く未知であっても、すなわち特別な事前知識や前提条件が無くても、適用できるという利点を有する。例えば、現実の適用場面では、相互反射の影響の程度、相互反射の原因物体の形状(反射面の形状、向きなど)や反射特性(反射率など)、相互反射の原因物体と計測対象物との位置関係、といった条件が様々であるが、本実施形態の方法であればいかなる条件に対しても汎用的に適用できるものと期待できる。したがって、本実施形態の方法は現実の装置への実装が容易である。
なお、上記の実施形態の説明は、本発明を例示的に説明するものに過ぎない。本発明は上記の具体的な形態には限定されることはなく、その技術的思想の範囲内で種々の変形が可能である。
1:3次元形状計測装置
10:投影装置、11:撮像装置、12:制御装置
20:画像取得部、21:信号分離部、22:位相算出部、23:3次元復元部
30:反射面、31:反射面
10:投影装置、11:撮像装置、12:制御装置
20:画像取得部、21:信号分離部、22:位相算出部、23:3次元復元部
30:反射面、31:反射面
Claims (10)
- 投影装置と、
撮像装置と、
前記投影装置から時間方向と空間方向に周期性を有する投影パターンを計測対象物に対し投影した状態で前記撮像装置により観測される観測信号に基づいて、前記計測対象物の3次元形状を計測する制御装置と、を有し、
前記観測信号が、位相が互いに異なる第1成分信号と第2成分信号の合成信号であると仮定し、
前記制御装置は、
前記計測対象物上の計測点に対する観測信号として、異なる空間周波数をもつ複数の投影パターンを用いて観測された複数の観測信号を取得し、
各観測信号について第1成分信号の推定値の初期値を設定し、
(1)各観測信号の第1成分信号の推定値に対して、振幅および位相の誤差を低減する第1の補正処理を適用することにより、各観測信号の第1成分信号の補正推定値を求める第1のステップと、(2)各観測信号から第1成分信号の補正推定値を減算することにより、各観測信号の第2成分信号の推定値を求める第2のステップと、(3)各観測信号の第2成分信号の推定値に対して、振幅および位相の誤差を低減する第2の補正処理を適用することにより、各観測信号の第2成分信号の補正推定値を求める第3のステップと、(4)各観測信号から第2成分信号の補正推定値を減算することにより、各観測信号の第1成分信号の推定値を求める第4のステップと、を含む演算を繰り返し実行することによって、各観測信号に含まれる第1成分信号および第2成分信号を推定し、
推定された第1成分信号または第2成分信号の位相に基づいて、前記計測点の3次元位置を算出する
ことを特徴とする3次元形状計測装置。 - 前記第1成分信号および前記第2成分信号のうちの一方の信号は、前記投影装置から投影された光が前記計測点で反射し前記撮像装置に入射する直接成分信号であり、
他方の信号は、前記投影装置から投影され他の反射面で反射された光が前記計測点で反射し前記撮像装置に入射する間接成分信号である
ことを特徴とする請求項1に記載の3次元形状計測装置。 - 前記第1の補正処理は、
各観測信号の第1成分信号の推定値から振幅および位相を算出することにより、前記複数の投影パターンそれぞれの空間周波数に対する複数の振幅値および複数の位相値を取得し、
前記複数の振幅値のうちの最小値よりも大きくかつ最大値よりも小さい値となるように、補正振幅値を決定し、
前記複数の位相値を正規化し、正規化された前記複数の位相値のうちの最小値よりも大きくかつ最大値よりも小さい値となるように、補正位相値を決定し、
前記補正振幅値および前記補正位相値に基づいて、前記複数の投影パターンそれぞれの空間周波数に対する輝度信号を再生する、
処理であり、
前記再生された各空間周波数に対する輝度信号が、各観測信号の第1成分信号の補正推定値である
ことを特徴とする請求項1または2に記載の3次元形状計測装置。 - 前記第2の補正処理は、
各観測信号の第2成分信号の推定値から振幅および位相を算出することにより、前記複数の投影パターンそれぞれの空間周波数に対する複数の振幅値および複数の位相値を取
得し、
前記複数の振幅値のうちの最小値よりも大きくかつ最大値よりも小さい値となるように、補正振幅値を決定し、
前記複数の位相値を正規化し、正規化された前記複数の位相値のうちの最小値よりも大きくかつ最大値よりも小さい値となるように、補正位相値を決定し、
前記補正振幅値および前記補正位相値に基づいて、前記複数の投影パターンそれぞれの空間周波数に対する輝度信号を再生する、
処理であり、
前記再生された各空間周波数に対する輝度信号が、各観測信号の第2成分信号の補正推定値である
ことを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の3次元形状計測装置。 - 前記補正振幅値は、前記複数の振幅値の平均値または中間値である
ことを特徴とする請求項3または4に記載の3次元形状計測装置。 - 前記補正位相値は、正規化された前記複数の位相値の平均値または中間値である
ことを特徴とする請求項3〜5のうちいずれか1項に記載の3次元形状計測装置。 - 前記複数の位相値を正規化する処理は、前記複数の位相値を共通の空間周波数の位相値に変換する処理である
ことを特徴とする請求項3〜6のうちいずれか1項に記載の3次元形状計測装置。 - 前記制御装置は、位相シフト法又はMPS(Micro Phase Sifting)により、推定された第1成分信号または第2成分信号の位相に基づいて、前記計測点の3次元位置を算出する
ことを特徴とする請求項1〜7のうちいずれか1項に記載の3次元形状計測装置。 - 投影装置から時間方向と空間方向に周期性を有する投影パターンを計測対象物に対し投影した状態で撮像装置により観測される観測信号に基づいて、前記計測対象物の3次元形状を計測する3次元形状計測方法において、
前記観測信号が、位相が互いに異なる第1成分信号と第2成分信号の合成信号であると仮定し、
前記3次元形状計測方法が、
前記計測対象物上の計測点に対する観測信号として、異なる空間周波数をもつ複数の投影パターンを用いて観測された複数の観測信号を取得するステップと、
各観測信号について第1成分信号の推定値の初期値を設定するステップと、
(1)各観測信号の第1成分信号の推定値に対して、振幅および位相の誤差を低減する第1の補正処理を適用することにより、各観測信号の第1成分信号の補正推定値を求める第1のステップと、(2)各観測信号から第1成分信号の補正推定値を減算することにより、各観測信号の第2成分信号の推定値を求める第2のステップと、(3)各観測信号の第2成分信号の推定値に対して、振幅および位相の誤差を低減する第2の補正処理を適用することにより、各観測信号の第2成分信号の補正推定値を求める第3のステップと、(4)各観測信号から第2成分信号の補正推定値を減算することにより、各観測信号の第1成分信号の推定値を求める第4のステップと、を含む演算を繰り返し実行することによって、各観測信号に含まれる第1成分信号および第2成分信号を推定するステップと、
推定された第1成分信号または第2成分信号の位相に基づいて、前記計測点の3次元位置を算出するステップと、
を含むことを特徴とする3次元形状計測方法。 - 請求項9に記載の3次元形状計測方法の各ステップをコンピュータに実行させるための
プログラム。
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