JP6658590B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6658590B2
JP6658590B2 JP2017023916A JP2017023916A JP6658590B2 JP 6658590 B2 JP6658590 B2 JP 6658590B2 JP 2017023916 A JP2017023916 A JP 2017023916A JP 2017023916 A JP2017023916 A JP 2017023916A JP 6658590 B2 JP6658590 B2 JP 6658590B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
cap
wipe
wires
lower unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017023916A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018130829A (ja
Inventor
靖幸 福永
靖幸 福永
正樹 村島
正樹 村島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Document Solutions Inc
Original Assignee
Kyocera Document Solutions Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Document Solutions Inc filed Critical Kyocera Document Solutions Inc
Priority to JP2017023916A priority Critical patent/JP6658590B2/ja
Priority to CN201810116801.2A priority patent/CN108481910B/zh
Priority to US15/893,260 priority patent/US10239319B2/en
Publication of JP2018130829A publication Critical patent/JP2018130829A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6658590B2 publication Critical patent/JP6658590B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Description

本発明は、用紙のような記録媒体にインクを吐出する記録ヘッドを有する記録部を備えたインクジェット記録装置に関するものである。
ファクシミリ、複写機、プリンターのような記録装置として、インクを吐出して画像を形成するインクジェット記録装置が、高精細な画像を形成できることから広く用いられている。
従来、インクジェット記録装置では、通常、記録ヘッドの吐出ノズルの乾燥や目詰まりを防止するために、長期間印字を行わない場合に記録ヘッドにキャップをしておく。また、吐出ノズル内で増粘したインクを吐出ノズルから強制的に押出してワイパーで拭き取る回復処理を行うことも一般的である。このため、インクジェット記録装置には、記録媒体へインクを吐出する記録ヘッドと、記録ヘッドにキャップをするキャップユニットと、記録ヘッドの回復処理を行うワイプユニットと、が設けられる。
このようなインクジェット記録装置では、キャップユニットおよびワイプユニットを記録ヘッドに対向した対向位置と記録ヘッドから退避した退避位置との間で移動させる必要があるため、キャップユニットおよびワイプユニットを水平方向に移動させる水平移動機構と上下方向に移動させる昇降機構とが設けられる。
昇降機構は、例えば、ワイプユニットの下方に配置され下端を支点として回動する4本の回動アームと、回動アームを駆動させるモーターと、によって構成される。2本の回動アームが連結軸の両端に固定され、回動アーム部を構成する。回動アーム部は2組設けられる。回動アームの先端(揺動端)は、ワイプユニットを支持し上下方向に移動させる。回動アームが倒伏して水平になるとワイプユニットが降下して最下位置に配置され、回動アームが回動して鉛直になるとワイプユニットが上昇して最上位置に配置される。
なお、ワイプユニットの下方に回動アームを含む昇降機構を備えたインクジェット記録装置は、例えば特許文献1に開示されている。
特開2007−216466号公報
しかしながら、上記従来の昇降機構では、回動アームを約1/4回転(約90°)だけ回動させることによりワイプユニットを最下位置から最上位置まで移動させるので、大きなトルクが必要となる。このため、モーターから回動アームまでの間に大きな減速比を有するギア列が必要となるので、多くのギアを配置するスペースが必要となる。
昇降機構を少ないギアで構成しようとすると、駆動ギア等にかかるトルクが大きくなるため、駆動ギア等が破損しやすくなる。また、昇降機構を少ないギアで構成しながらトルクを抑える方法として、ウォームギアを使用することも考えられるが、回動アーム部の連結軸に設けられるギアに対して下方または上方にウォームギアを配置することになるので、装置が高さ方向に大きくなる。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、コンパクトな構成でトルクを抑えながら、キャップユニットおよびワイプユニットを上下方向に移動させることが可能なインクジェット記録装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の第1の局面のインクジェット記録装置は、インクを吐出する記録ヘッドを有する記録部と、記録部の真下の第1位置と第1位置から水平方向に退避した第2位置との間を往復移動可能であり、第1位置において記録ヘッドにキャップをするキャップユニットと、第1位置と第2位置との間を往復移動可能であり、第2位置においてキャップユニットの下方または上方に配置され、第1位置において記録ヘッドの回復処理を行うワイプユニットと、キャップユニットおよびワイプユニットを水平方向に移動させるユニット水平移動機構と、キャップユニットおよびワイプユニットを上下方向に昇降させるユニット昇降機構と、を備える。ユニット昇降機構は、キャップユニットおよびワイプユニットのうちの第2位置において下方に配置される下方ユニットに一端が取り付けられる複数のワイヤーと、ワイヤーの他端が取り付けられワイヤーを巻き取る一対の巻き取りプーリーと、巻き取りプーリーを回転駆動させる巻き取り駆動源と、を含む。巻き取りプーリーが正逆回転することにより、下方ユニットが昇降する。
本発明の第1の局面のインクジェット記録装置によれば、ユニット昇降機構は、下方ユニットに一端が取り付けられる複数のワイヤーと、ワイヤーの他端が取り付けられワイヤーを巻き取る一対の巻き取りプーリーと、巻き取りプーリーを回転駆動させる巻き取り駆動源と、を含む。これにより、従来のように例えばワイプユニットの下方に配置した回動アームを回動させることによってワイプユニットを上下方向に昇降させる場合と異なり、キャップユニットおよびワイプユニットを昇降させる際のトルクが大きくなるのを抑制することができる。
このため、大きな減速比を有するギア列を設ける必要がないので、省スペース化することができる。また、駆動ギア等の部品が破損するのを抑制することができる。また、ウォームギアを設ける必要がないので、装置が高さ方向に大きくなるのを抑制することができる。
本発明の一実施形態のプリンターの概略構造を示した図である。 本発明の一実施形態のプリンターの第1搬送ユニットおよび記録部を上方から示した図である。 本発明の一実施形態のプリンターの記録部の構造を示した図である。 本発明の一実施形態のプリンターの記録部のラインヘッドを構成する記録ヘッドの構造を示した図である。 本発明の一実施形態のプリンターの記録ヘッドをインク吐出面側から示した図である。 本発明の一実施形態のプリンターのキャップユニットおよび第1搬送ユニット等の構造を示した図であり、第1搬送ユニットが上昇位置に配置された状態を示す図である。 本発明の一実施形態のプリンターのキャップユニットおよび第1搬送ユニット等の構造を示した図であり、第1搬送ユニットが下降位置に配置された状態を示す図である。 本発明の一実施形態のプリンターのキャップユニット等の構造を示した図であり、キャップユニットおよびワイプユニットが第1位置に配置された状態を示す図である。 図8の状態からキャップユニットおよびワイプユニットを上昇させた状態を示す図である。 本発明の一実施形態のプリンターのキャップユニットの構造を示した図である。 本発明の一実施形態のプリンターのキャップユニットおよびワイプユニット等の構造を示した図であり、キャップユニットが第2位置に配置され、ワイプユニットが第1位置に配置された状態を示す図である。 図11の状態からワイプユニットを上昇させた状態を示す図である。 図12の状態からワイパーキャリッジを矢印B方向に移動させた状態を示す図である。 本発明の一実施形態のプリンターのユニット昇降機構周辺の構造を示す図である。 本発明の一実施形態のプリンターの連結ピンおよび押し上げ片周辺の構造を示す図であり、ワイプユニットとキャップユニットとが連結していない状態を示す図である。 本発明の一実施形態のプリンターの連結ピンおよび押し上げ片周辺の構造を示す図であり、ワイプユニットとキャップユニットとが連結した状態を示す図である。 本発明の一実施形態のプリンターの蓋部材および本体ステー周辺の構造を示す図である。 本発明の一実施形態のプリンターの蓋部材の構造を示す図である。 本発明の一実施形態のプリンターのキャップユニットおよびワイプユニット等の構造を示した図であり、ワイプユニットが第1の高さ位置に配置された状態を示す図である。 本発明の一実施形態のプリンターの押し上げ片の構造を示す図である。 本発明の一実施形態のプリンターのキャップユニットおよびワイプユニット等の構造を示した図であり、ワイプユニットが第2の高さ位置に配置された状態を示す図である。 図21の状態からキャップユニットおよびワイプユニットを矢印A´方向に少しだけ移動させた状態を示す図である。 本発明の一実施形態のプリンターのキャップユニットおよびワイプユニット等の構造を示した図であり、キャップユニットおよびワイプユニットを第1位置から第2位置に移動させる途中の状態を示す図である。 図23の傾斜部周辺を拡大した図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1〜図24を参照して、本発明の一実施形態のインクジェット式のプリンター100(インクジェット記録装置)について説明する。図1に示すように、プリンター100は、プリンター本体1の内部下方に用紙収容部である給紙カセット2aが配置されている。給紙カセット2aの内部には、記録媒体の一例である用紙Pが収容されている。給紙カセット2aの用紙搬送方向下流側、すなわち図1における給紙カセット2aの右側の上方には給紙装置3aが配置されている。この給紙装置3aにより、用紙Pは図1において給紙カセット2aの右上方に向け、1枚ずつ分離されて送り出される。
また、プリンター100はその内部に第1用紙搬送路4aを備えている。第1用紙搬送路4aは、給紙カセット2aに関して言えばその給紙方向である右上方に位置する。給紙カセット2aから送り出された用紙Pは第1用紙搬送路4aによりプリンター本体1の側面に沿って垂直上方に搬送される。
用紙搬送方向に対し第1用紙搬送路4aの下流端にはレジストローラー対13が備えられている。さらにレジストローラー対13の用紙搬送方向下流側直近には第1搬送ユニット5及び記録部9が配置されている。給紙カセット2aから送り出された用紙Pは第1用紙搬送路4aを通ってレジストローラー対13に到達する。レジストローラー対13は用紙Pの斜め送りを矯正しつつ記録部9が実行するインク吐出動作とのタイミングを計り、第1搬送ユニット5に向かって用紙Pを送り出す。
用紙搬送方向に対し第1搬送ユニット5の下流側(図1の左側)には第2搬送ユニット12が配置されている。記録部9にてインク画像が記録された用紙Pは第2搬送ユニット12へと送られ、第2搬送ユニット12を通過する間に用紙P表面に吐出されたインクが乾燥される。
用紙搬送方向に対し第2搬送ユニット12の下流側であってプリンター本体1の左側面近傍にはデカーラー部14が備えられている。第2搬送ユニット12にてインクが乾燥された用紙Pはデカーラー部14へと送られ、用紙Pに生じたカールが矯正される。
用紙搬送方向に対しデカーラー部14の下流側(図1の上方)には第2用紙搬送路4bが備えられている。デカーラー部14を通過した用紙Pは両面記録を行わない場合、第2用紙搬送路4bからプリンター100の左側面外部に設けられた用紙排出トレイ15に排出される。
プリンター本体1の上部であって記録部9及び第2搬送ユニット12の上方には両面記録を行うための反転搬送路16が備えられている。両面記録を行う場合には第一面への記録が終了して第2搬送ユニット12及びデカーラー部14を通過した用紙Pが第2用紙搬送路4bを通って反転搬送路16へと送られる。反転搬送路16へ送られた用紙Pは、続いて第二面の記録のために搬送方向が切り替えられ、プリンター本体1の上部を通過して右側に向かって送られ、第1用紙搬送路4a、及びレジストローラー対13を経て第二面を上向きにした状態で再度第1搬送ユニット5へと送られる。
また、第2搬送ユニット12の下方にはワイプユニット(下方ユニット)19及びキャップユニット(上方ユニット)50が配置されている。ワイプユニット19は、後述するパージを実行する際に記録部9の下方に水平移動し、記録ヘッドの吐出ノズルから押出されたインクを拭き取り、拭き取られたインクを回収する。キャップユニット50は、記録ヘッドのインク吐出面をキャッピングする際に記録部9の下方に水平移動し、さらに上方に移動して記録ヘッドの下面に装着される。
記録部9は図2および図3に示すように、ヘッドハウジング10と、ヘッドハウジング10に保持されたラインヘッド11C、11M、11Y、及び11Kを備えている。これらのラインヘッド11C〜11Kは、駆動ローラー6及び従動ローラー7を含む複数のローラーに張架された第1搬送ベルト8の搬送面に対して所定の間隔(例えば1mm)が形成されるような高さに支持され、用紙搬送方向(矢印A方向)と直交する用紙幅方向(矢印BB´方向)に沿って複数(ここでは3個)の記録ヘッド17a〜17cが千鳥状に配列されている。
図4及び図5に示すように、記録ヘッド17a〜17cのインク吐出面Fには吐出ノズル18(図2参照)が多数配列されたノズル領域Rが設けられている。なお、記録ヘッド17a〜17cは同一の形状及び構成であるため、図4及び図5では記録ヘッド17a〜17cを一つの図で示している。
各ラインヘッド11C〜11Kを構成する記録ヘッド17a〜17cには、それぞれインクタンク(図示せず)に貯留されている4色(シアン、マゼンタ、イエロー及びブラック)のインクがラインヘッド11C〜11Kの色毎に供給される。
各記録ヘッド17a〜17cは、プリンター100全体を制御する制御部110(図1参照)からの制御信号により、外部コンピューター等から受信した画像データに応じて、第1搬送ベルト8の搬送面に吸着保持されて搬送される用紙Pに向かって吐出ノズル18からインクを吐出する。これにより、第1搬送ベルト8上の用紙Pにはシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色のインクが重ね合わされたカラー画像が形成される。
また、記録ヘッド17a〜17cの乾燥や目詰まりによるインクの吐出不良を防止するために、長期間停止後の印字開始時は全ての記録ヘッド17a〜17cの吐出ノズル18から、また印字動作の合間にはインク吐出量が規定値以下の吐出ノズル18から、ノズル内の粘度が高くなったインクを押し出すパージを実行して、次の印字動作に備える。
次に、キャップユニット50およびワイプユニット19および周辺の構造について詳細に説明する。
第1搬送ユニット5は図6および図7に示すように、収納フレーム70に収納されている。収納フレーム70には、図7の左右両端下部にレール部71が設けられており、プリンター本体1のフレーム支持レール(図示せず)にレール部71が摺動することにより、収納フレーム70は、第1搬送ユニット5と一体でプリンター本体1に対して挿抜可能となっている。
第1搬送ユニット5は、昇降駆動源およびギア列等からなる搬送昇降機構(図示せず)により上下方向に昇降可能に構成されている。第1搬送ユニット5は、印字動作時には上昇位置(図6の位置)に配置され、記録ヘッド17a〜17cのインク吐出面Fに近接している。また、第1搬送ユニット5は、記録ヘッド17a〜17cの後述する回復動作時およびキャッピング動作時には、下降位置(図7の位置)に配置される。
キャップユニット50は図7および図8に示すように、記録部9の真下の第1位置(図8の位置)と、第1位置から水平方向(矢印A方向)に退避した第2位置(図7の位置)と、の間を往復移動可能に構成されている。なお、キャップユニット50が第1位置に配置される場合、第1搬送ユニット5は下降位置に配置されている。また、キャップユニット50は図8および図9に示すように、第1位置において上下方向に昇降可能に構成されている。
キャップユニット50は、印字動作時および回復動作時には、第2位置(図6の位置)に配置される。キャップユニット50は、キャッピング動作時には、第1位置(図8および図9の位置)において上方に移動して記録ヘッド17a〜17cにキャッピングを行うように構成されている。なお、キャップユニット50は後述するように、第2位置においてワイプユニット19と連結・連結解除可能に構成されており、キャップユニット50の水平方向および上下方向の移動は、ワイプユニット19がキャップユニット50に連結した状態で移動することによって行われる。
キャップユニット50は図10に示すように、板金製のキャップトレイ51と、キャップトレイ51の用紙幅方向(矢印BB´方向)両端に形成された一対のトレイ側板52と、キャップトレイ51の上面に配置される凹状の12個のキャップ部53と、4個の高さ方向位置決め突起54と、を含んでいる。
キャップ部53は、記録ヘッド17a〜17cに対応する位置に配置されている。これにより、図9に示すように第1位置においてキャップユニット50が上方に移動することによって、各キャップ部53が各記録ヘッド17a〜17cのインク吐出面Fのキャップを行う。高さ方向位置決め突起54は、記録ヘッド17a〜17cのキャップを行うためにキャップユニット50を記録部9側に上昇させたとき、記録部9のハウジング10に当接することでキャップトレイ51の高さ方向の位置決めを行う。キャップ部53の長手方向(矢印BB´方向)両端の下部とキャップトレイ51との間には、圧縮バネからなるキャップバネ55が配置されている。キャップバネ55によって、キャップ部53とインク吐出面Fとの接触状態が一定に保持される。
ワイプユニット19は図7および図11に示すように、記録部9の真下の第1位置(図11の位置)と、第1位置から水平方向(矢印A方向)に退避した第2位置(図7の位置)と、の間を往復移動可能に構成されている。なお、ワイプユニット19が第1位置に配置される場合、第1搬送ユニット5は下降位置に配置されている。また、ワイプユニット19は図11および図12に示すように、第1位置において上下方向に昇降可能に構成されている。
ワイプユニット19は、印字動作時には、第2位置に配置される。ワイプユニット19は、回復動作時およびキャッピング動作時には、第1位置(図11の位置)において上方に移動するように構成されている。
ワイプユニット19は図12および図13に示すように、複数のワイパー35a〜35cが固定された略矩形状のワイパーキャリッジ31と、ワイパーキャリッジ31を支持する支持フレーム40とで構成されている。
支持フレーム40の上面の矢印AA´方向に対向する端縁にはレール部41a、41bが形成されており、ワイパーキャリッジ31の四隅に設けられたコロ36がレール部41a、41bに当接することで、ワイパーキャリッジ31は支持フレーム40に対し矢印BB´方向に摺動可能に支持される。
支持フレーム40の外側には、ワイパーキャリッジ31を水平方向(矢印BB´方向)に移動させるためのワイパーキャリッジ移動モーター45と、ワイパーキャリッジ移動モーター45およびワイパーキャリッジ31のラック歯(図示せず)に係合するギア列(図示せず)と、が取り付けられている。ワイパーキャリッジ移動モーター45が正逆回転することにより、ギア列が正逆回転し、ワイパーキャリッジ31が水平方向(矢印BB´方向)に往復移動する。
ワイパー35a〜35cは、各記録ヘッド17a〜17cの吐出ノズル18から押し出されたインクを拭き取るための弾性部材(例えばEPDMからなるゴム製の部材)である。ワイパー35a〜35cは、吐出ノズル18のノズル面が露出するノズル領域R(図5参照)の外側の拭き取り開始位置に略垂直方向から圧接され、ワイパーキャリッジ31の移動によりノズル領域Rを含むインク吐出面Fを所定方向(図12の矢印B方向)に拭き取る。
4枚のワイパー35aは略等間隔で配置されており、同様に、4枚のワイパー35bおよび4枚のワイパー35cもそれぞれ略等間隔で配置されている。ワイパー35a、35cは、それぞれ各ラインヘッド11C〜11Kを構成する記録ヘッド17a、17c(図3参照)に対応する位置に配置されている。また、ワイパー35bは、各ラインヘッド11C〜11Kを構成する記録ヘッド17b(図3参照)に対応する位置に配置されており、ワイパー35a、35cに対しワイパーキャリッジ31の移動方向と直交する方向(矢印AA´方向)に所定距離だけずらして固定されている。
支持フレーム40の上面には、ワイパー35a〜35cによってインク吐出面Fから拭き取られた廃インクを回収するためのインク回収トレイ44が配置されている。インク回収トレイ44の略中央部には、インク排出孔(図示せず)が形成されており、インク排出孔を挟んで両側のトレイ面44a、44bは、インク排出孔に向かって下り勾配となっている。ワイパー35a〜35cによってインク吐出面Fから拭き取られ、トレイ面44a、44bに落下した廃インクはインク排出孔(図示せず)に向かって流れる。その後、インク排出孔に連結されたインク回収路(図示せず)を通って廃インク回収タンク(図示せず)に回収される。
また、ワイプユニット19は図7に示すように、断面コの字状のキャリッジ80に収納されているとともに、第2位置においてキャップユニット50の下方に配置される。ワイプユニット19は、図7および図11に示すように水平方向(矢印AA´方向)に移動する場合にはキャリッジ80と一体で移動し、図11および図12に示すように上下方向に移動する場合にはキャリッジ80に対して上下方向に移動する。
キャリッジ80は、ワイプユニット19が載置される板金製のキャリッジ底板81(図14参照)と、キャリッジ底板81の用紙幅方向(矢印BB´方向)両端に立設された一対のキャリッジ側板82と、によって構成されている。キャリッジ側板82は、プリンター本体1のキャリッジ支持レール(図示せず)に対して摺動可能に構成されている。キャリッジ側板82の上面には図14に示すように、ラック歯を有するラック部82aが形成されている。ラック部82aにはギア85aが係合しており、ギア85aを含むギア列は、モーターからなるキャリッジ駆動源(図示せず)に繋がっている。キャリッジ駆動源が正逆回転することにより、ギア列が正逆回転し、キャリッジ80が第1位置と第2位置との間を往復移動する。なお、ギア85aを含むギア列およびキャリッジ駆動源によって、キャップユニット50およびワイプユニット19を水平方向に移動させるユニット水平移動機構85が構成されている。
キャリッジ80の内部には図14に示すように、ワイプユニット19を上下方向に昇降させるユニット昇降機構60が設けられている。ユニット昇降機構60は、ワイヤー61aおよび61bと、ワイヤー61aおよび61bを巻き取る巻き取りプーリー62と、ワイヤー61aおよび61bの方向を変換するプーリー63aおよび63bと、巻き取り駆動モーター(巻き取り駆動源)64と、を含んでいる。
ワイヤー61aは、巻き取りプーリー62からプーリー63aを介してワイプユニット19の矢印A´方向の下部に取り付けられている。ワイヤー61bは、巻き取りプーリー62からプーリー63aおよび63bを介してワイプユニット19の矢印A方向の下部に取り付けられている。ワイヤー61aおよび61b、巻き取りプーリー62、プーリー63aおよび63bのそれぞれは、矢印BB´方向の両側(図14の紙面に対して手前側および奥側)に1つずつ設けられている。一対の巻き取りプーリー62は、1つの回転軸65の両端に固定されている。回転軸65には、巻き取り駆動モーター64に繋がるギア列(図示せず)に係合する回転軸ギア(図示せず)が固定されている。巻き取り駆動モーター64が正逆回転することにより、巻き取りプーリー62が正逆回転する。
図15に示すように、ワイヤー61aおよび61bの一端(巻き取りプーリー62とは反対側の端部)は、ワイプユニット19の支持フレーム40(図12参照)に固定されたリフト板47の開口部を介して、リフト板47の下方に配置された受け部材48に固定されている。リフト板47と受け部材48との間には、圧縮バネ(付勢部材)49が設けられている。ワイヤー61aおよび61bの他端は図14に示すように、巻き取りプーリー62に固定されている。巻き取りプーリー62が正回転方向(図14の時計回り方向)に回転すると、ワイプユニット19は上昇し、巻き取りプーリー62が逆回転方向(図14の反時計回り方向)に回転すると、ワイプユニット19は下降する。回復動作時およびキャッピング動作時にワイプユニット19が所定高さまで上昇すると、圧縮バネ49が圧縮してユニット昇降機構60の巻き取り力を吸収する。
また、ワイプユニット19には図14および図15に示すように、上方に延びる複数の連結ピン42が設けられている。キャップユニット50のトレイ側板52の下面には、連結ピン42に対応する位置に連結穴52a(図15参照)が形成されている。連結ピン42および連結穴52aによって、キャップユニット50とワイプユニット19とを連結または連結解除する連結機構が構成されている。
ワイプユニット19が第2位置において下降した状態(図14の状態、第1の高さ位置に配置された状態)では、図15に示すように連結ピン42は連結穴52aに挿入されず、ワイプユニット19とキャップユニット50とは連結していない(連結が解除されている)。その一方、ワイプユニット19が第2位置において上昇すると、図16に示すように連結ピン42が連結穴52aに挿入され、ワイプユニット19とキャップユニット50とが連結する。これにより、キャップユニット50は、ワイプユニット19と一体になり、水平方向および上下方向への移動が可能となる。
なお、第2位置には図17に示すように、プリンター本体1に設けられた本体ステー120と、本体ステー120に固定されたステー側板121と、が設けられている。ステー側板121の下部には、水平方向に折り曲げられたキャップ支持部121aが形成されている。キャップ支持部121aは、ワイプユニット19とキャップユニット50とが連結していない状態(連結が解除された状態)でキャップユニット50を支持する。
また、第2位置には、ワイプユニット19とキャップユニット50とが連結していない状態でキャップユニット50のキャップ部53に密着してキャップ部53を保護する蓋部材90が設けられている。蓋部材90は、SUS(ステンレス鋼)や樹脂等からなる平板によって形成されている。蓋部材90は、キャップ部53に上方から密着することによって、キャップ部53の上面(インク吐出面Fに密着する面)に埃や紙粉等の異物が付着するのを防止する。
蓋部材90は図17および図18に示すように、本体ステー120の下方に配置されている。なお、図18では、理解を容易にするために、本体ステー120を省略して描いている。蓋部材90と本体ステー120との間には、複数(ここでは4個)の圧縮バネ123が配置されており、蓋部材90は圧縮バネ123により常時下方に付勢されている。蓋部材90には上方に折り曲げられた複数(ここでは4個)の折り曲げ片91が圧縮バネ123に隣接して形成されている。矢印A´方向に配置される2個の折り曲げ片91には、上端が水平方向に折り曲げられた蓋支持部91aが形成されている。本体ステー120には、折り曲げ片91が挿入される挿入穴120aが形成されている。折り曲げ片91は、挿入穴120aに対して上下方向に少しだけ移動可能である。
本体ステー120の矢印A方向の部分には、蓋部材90の貫通孔92に挿入された蓋支持ピン124が取り付けられている。貫通孔92は、蓋支持ピン124に対して上下方向に少しだけ移動可能である。なお、蓋支持部91aが挿入穴120aの縁部に係合するとともに、貫通孔92の縁部が蓋支持ピン124の下部に係合することによって、蓋部材90が本体ステー120に支持される。
また、蓋部材90の矢印BB´方向の両端には、複数のコロ125が回転可能に取り付けられている。
図10に示すように、キャップユニット50のキャップトレイ51の上面の矢印BB´方向両端には、上端が水平方向に折り曲げられたコロ摺動レール57が設けられている。コロ摺動レール57のコロ125に対応する位置には図10および図19に示すように、切り欠き57aが形成されている。切り欠き57aは、コロ125が入り込むことが可能な大きさに形成されている。また、コロ摺動レール57の矢印A方向(退避方向下流側)の端部には、矢印A方向に向かって下方に傾斜する傾斜部57bが形成されている。
また、キャップユニット50のトレイ側板52には、切り欠き57aの下方の位置に、押し上げ片(離間部材)58を上下方向にスライド可能にガイドする複数の開口穴52bと、押し上げ片58の上部が挿通される挿通穴52cと、が形成されている。
押し上げ片58は、キャップユニット50を第2位置から第1位置に移動させる際に蓋部材90を押し上げてキャップユニット50から離間させるために設けられている。押し上げ片58は図19および図20に示すように、トレイ側板52の内面に対向配置される片本体58aと、開口穴52bから外側に突出するとともに開口穴52bの縁部に係合する一対の係合突起58bと、片本体58aの下部を水平方向に折り曲げた折り曲げ底部58cと、片本体58aの上部を水平方向に折り曲げた折り曲げ上部58dと、を有する。
図19に示すように、ワイプユニット19が第2位置において第1の高さ位置(下降した位置、キャリッジ底板81上に載置された位置)に配置された状態で、連結ピン42は押し上げ片58の折り曲げ底部58c(図20参照)から所定距離を隔てて下方に配置(離間)されている。このため、押し上げ片58は、最も下がった位置(係合突起58bが開口穴52bの下縁部に当接する位置)に配置されている。このとき、コロ125は切り欠き57aに入り込んでおり、蓋部材90はキャップ部53に密着している。また、押し上げ片58の折り曲げ上部58d(図20参照)とコロ125との間には隙間が形成されている。
その一方、図16および図21に示すように、ワイプユニット19が第2位置において第1の高さ位置よりも高い第2の高さ位置(図16および図21の位置)に上昇すると、連結ピン42はキャップユニット50の連結穴52aに挿入されるとともに、連結穴52aを介して押し上げ片58の折り曲げ底部58cを押し上げる。このため、押し上げ片58の折り曲げ上部58dはコロ125を押し上げ、蓋部材90はキャップ部53に対して上方に離間する。このとき、折り曲げ上部58dは、コロ摺動レール57と面一に配置されるとともに、コロ摺動レール57の一部を構成する。
この状態からキャリッジ80(図14参照)を第1位置に向かって矢印A´方向に水平移動させると、図22に示すようにキャップユニット50はワイプユニット19と一体となって第1位置に向かって水平移動する。このとき、コロ125はコロ摺動レール57に支持されるので、蓋部材90とキャップ部53との離間状態が維持される。また、コロ125はコロ摺動レール57の上面57c(図24参照)上を回転するので、キャップユニット50の水平移動がスムーズになる。
なお、キャップユニット50が第1位置に配置された状態では、蓋部材90は少しだけ下方に移動し、本体ステー120に支持されている。この状態で、キャップユニット50を第1位置から第2位置に向かって矢印A方向に水平移動させる場合、図23および図24に示すようにコロ摺動レール57の傾斜部57bによってコロ125がコロ摺動レール57の上面57c上に誘導され、蓋部材90が持ち上げられる。これにより、蓋部材90とキャップ部53とが離間した状態で、キャップユニット50が第2位置に移動する。
次に、本実施形態のプリンター100における記録ヘッド17a〜17cにキャップユニット50を装着する動作(キャッピング動作)について説明する。なお、以下で説明するキャッピング動作および回復動作は、制御部110(図1参照)からの制御信号により記録ヘッド17a〜17c、ワイプユニット19、ユニット昇降機構60、ユニット水平移動機構85、搬送昇降機構、各駆動源等の動作を制御することによって実行される。
キャップユニット50により記録ヘッド17a〜17cにキャップを行う場合、図7に示すように記録部9(図1参照)の下面に対向配置されている第1搬送ユニット5を下降させる。このとき、図19に示すように、ワイプユニット19は第1の高さ位置に配置されており、ワイプユニット19とキャップユニット50とは連結されていない。また、蓋部材90は、キャップユニット50のキャップ部53に密着している。
そして、ユニット昇降機構60(図14参照)により、図21に示すようにワイプユニット19を第1の高さ位置から第2の高さ位置に上昇させる。これにより、図16に示すように連結ピン42が連結穴52aに挿入され、ワイプユニット19とキャップユニット50とが連結する。このとき、蓋部材90は図21に示すように、連結ピン42および押し上げ片58によって押し上げられ、キャップユニット50のキャップ部53から離間する。
その後、図8に示すように、キャリッジ80を第2位置から第1位置に水平移動させることによって、キャップユニット50がワイプユニット19の上面に連結した状態で第2位置から第1位置に水平移動する。
そして、ユニット昇降機構60により、図9に示すようにワイプユニット19およびキャップユニット50を上昇させる。キャップユニット50のキャップ部53が記録ヘッド17a〜17cのインク吐出面Fに密着した時点で巻き取り駆動モーター64(図14参照)の回転を停止させることによって、キャップユニット50の記録ヘッド17a〜17cに対するキャップが完了する。
次に、本実施形態のプリンター100における記録ヘッド17a〜17cの回復動作について説明する。ワイプユニット19により記録ヘッド17a〜17cの回復処理を行う場合、図7に示すように記録部9(図1参照)の下面に対向配置されている第1搬送ユニット5を下降させる。このとき、図19に示すように、ワイプユニット19は第1の高さ位置に配置されており、ワイプユニット19とキャップユニット50とは連結されていない。また、蓋部材90は、キャップユニット50のキャップ部53に密着している。
そして、図11に示すように、キャップユニット50を第2位置に残した状態でキャリッジ80を第2位置から第1位置に水平移動させることによって、ワイプユニット19を第1の高さ位置で第2位置から第1位置に水平移動させる。
そして、ユニット昇降機構60により、図12に示すようにワイプユニット19を上昇させる。これにより、ワイプユニット19のワイパー35a〜35cを、記録ヘッド17a〜17cのインク吐出面Fの拭き取り開始位置に圧接する。
そして、ワイピング動作に先立って、インクを記録ヘッド17a〜17cに供給する。供給されたインクは吐出ノズル18(図2参照)から強制的に押出(パージ)される。このパージ動作により、吐出ノズル18内の増粘インク、異物や気泡が排出される。このとき、パージインクは吐出ノズル18の存在するノズル領域R(図5参照)の形状に沿ってインク吐出面Fに押出される。
その後、インク吐出面Fに押出されたインク(パージインク)を拭き取るワイピング動作を行う。具体的には、図12に示した状態からワイパーキャリッジ移動モーター45を正回転することにより、図13に示すようにワイパーキャリッジ31が矢印B方向に水平移動し、ワイパー35a〜35cが記録ヘッド17a〜17cのインク吐出面Fに押出されたインクを拭き取る。ワイパー35a〜35cにより拭き取られた廃インクはワイプユニット19内に配置されたインク回収トレイ44に回収される。
その後、ユニット昇降機構60(図14参照)により図11に示すようにワイプユニット19を第1の高さ位置まで下降させることによって、ワイパー35a〜35cを記録ヘッド17a〜17cのインク吐出面Fから下方に離間させる。その後、ワイパーキャリッジ31を拭き取り方向と逆方向(矢印B´方向)に移動し、ワイプユニット19を元の状態に戻す。
そして、第1位置に配置されたキャリッジ80およびワイプユニット19を第1位置から第2位置に水平移動させる。これにより、ワイプユニット19がキャップユニット50の下方に配置される。このようにして、記録ヘッド17a〜17cの回復動作を終了する。
本実施形態では、上記のように、ユニット昇降機構60は、ワイプユニット19に一端が取り付けられる複数のワイヤー61aおよび61bと、ワイヤー61aおよび61bの他端が取り付けられワイヤー61aおよび61bを巻き取る一対の巻き取りプーリー62と、巻き取りプーリー62を回転駆動させる巻き取り駆動モーター64と、を含む。これにより、従来のように例えばワイプユニットの下方に配置した回動アームを回動させることによってワイプユニットを上下方向に昇降させる場合と異なり、キャップユニット50およびワイプユニット19を昇降させる際のトルクが大きくなるのを抑制することができる。
このため、大きな減速比を有するギア列を設ける必要がないので、省スペース化することができる。また、駆動ギア等の部品が破損するのを抑制することができる。また、ウォームギアを設ける必要がないので、装置が高さ方向に大きくなるのを抑制することができる。
また、ワイプユニット19の下方に回動アームを配置する必要がないので、装置が高さ方向に大きくなるのをより抑制することができる。
また、上記のように、キャップユニット50およびワイプユニット19のうちのワイプユニット19のみを第2位置から第1位置に移動させる場合、キャップユニット50とワイプユニット19との連結を解除した状態で、ワイプユニット19をユニット水平移動機構85により第2位置から第1位置に移動させる。また、キャップユニット50を第2位置から第1位置に移動させる場合、第2位置においてキャップユニット50とワイプユニット19とを連結させた状態で、ユニット水平移動機構85によりワイプユニット19およびキャップユニット50を第2位置から第1位置に移動させる。これにより、1つのユニット水平移動機構85と1つのユニット昇降機構60とによって、ワイプユニット19とキャップユニット50との両方を水平方向および上下方向に容易に移動させることができる。
また、上記のように、第2位置においてユニット昇降機構60によりワイプユニット19を第1の高さ位置に配置することによって、連結ピン42は連結穴52aに挿入されず、キャップユニット50とワイプユニット19との連結は解除した状態になる。また、第2位置においてユニット昇降機構60によりワイプユニット19を第2の高さ位置に配置することによって、連結ピン42は連結穴52aに挿入され、キャップユニット50とワイプユニット19とが連結する。これにより、キャップユニット50とワイプユニット19とを容易に連結または連結解除することができる。
また、上記のように、ワイプユニット19は、リフト板47と、リフト板47の下方に配置されワイヤー61aおよび61bの一端が固定される受け部材48と、リフト板47および受け部材48の間に配置される圧縮バネ49と、を含む。これにより、回復動作時およびキャッピング動作時にワイプユニット19が所定高さまで上昇すると、圧縮バネ49が圧縮してユニット昇降機構60の巻き取り力を吸収する。
また、上記のように、ユニット水平移動機構85は、キャリッジ80をワイプユニット19と一体で水平方向に移動させ、ユニット昇降機構60は、ワイプユニット19をキャリッジ80に対して昇降させる。これにより、ワイプユニット19を容易に水平方向および上下方向に移動させることができる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
例えば、上記実施形態では、ワイプユニット19を第2位置においてキャップユニット50の下方に配置し、ユニット昇降機構60のワイヤー61aおよび61bをワイプユニット19に取り付けた例について示したが、ワイプユニット19を第2位置においてキャップユニット50の上方に配置し、ユニット昇降機構60のワイヤー61aおよび61bをキャップユニット50に取り付けてもよい。
9 記録部
17a〜17c 記録ヘッド
19 ワイプユニット(下方ユニット)
42 連結ピン
47 リフト板
48 受け部材
49 圧縮バネ(付勢部材)
50 キャップユニット(上方ユニット)
52a 連結穴
60 ユニット昇降機構
61aおよび61b ワイヤー
62 巻き取りプーリー
64 巻き取り駆動モーター(巻き取り駆動源)
80 キャリッジ
85 ユニット水平移動機構
100 プリンター(インクジェット記録装置)

Claims (5)

  1. インクを吐出する記録ヘッドを有する記録部と、
    前記記録部の真下の第1位置と前記第1位置から水平方向に退避した第2位置との間を往復移動可能であり、前記第1位置において前記記録ヘッドにキャップをするキャップ部を有するキャップユニットと、
    前記第1位置と前記第2位置との間を往復移動可能であり、前記第2位置において前記キャップユニットの下方または上方に配置され、前記第1位置において前記記録ヘッドの回復処理を行うワイプユニットと、
    前記キャップユニットおよび前記ワイプユニットを水平方向に移動させるユニット水平移動機構と、
    前記キャップユニットおよび前記ワイプユニットを上下方向に昇降させるユニット昇降機構と、
    を備え、
    前記ユニット昇降機構は、前記キャップユニットおよび前記ワイプユニットのうちの前記第2位置において下方に配置される下方ユニットに一端が取り付けられる複数のワイヤーと、前記ワイヤーの他端が取り付けられ前記ワイヤーを巻き取る一対の巻き取りプーリーと、前記巻き取りプーリーを回転駆動させる巻き取り駆動源と、一対の第1プーリーと、一対の第2プーリーと、を含み、
    複数の前記ワイヤーは、一対の第1ワイヤーと、前記第1ワイヤーとは長さが異なる一対の第2ワイヤーと、を含み、
    前記第1、第2ワイヤーと、前記巻き取りプーリーと、前記第1、第2プーリーのそれぞれは、前記水平方向と前記上下方向に垂直な所定方向の両側に、一つずつ設けられ、
    前記下方ユニットは、リフト板と、前記リフト板の下方に配置され前記第1ワイヤーの一端と前記第2ワイヤーの一端が固定される受け部材と、前記第1、第2ワイヤーの各々の一端に設けられているとともに前記リフト板および前記受け部材の間に配置される圧縮バネからなる付勢部材と、を含み、
    前記ワイプユニットが前記キャップユニットの下方または上方に配置されているとき、前記水平方向において、前記キャップユニットの前記キャップ部は、前記第1ワイヤーの一端と、前記第2ワイヤーの一端との間に配置され、
    前記第1、第2プーリーは、前記巻き取りプーリーよりも高い位置に配置され、
    一方の前記巻き取りプーリーは、一方の前記第1、第2ワイヤーの各々の他端が取り付けられ、一方の前記第1、第2ワイヤーを巻き取り、
    他方の前記巻き取りプーリーは、他方の前記第1、第2ワイヤーの各々の他端が取り付けられ、他方の前記第1、第2ワイヤーを巻き取り、
    一方の前記第1ワイヤーは、一方の前記巻き取りプーリーから一方の前記第1プーリーを介して前記下方ユニットに取り付けられ、
    他方の前記第1ワイヤーは、他方の前記巻き取りプーリーから他方の前記第1プーリーを介して前記下方ユニットに取り付けられ、
    一方の前記第2ワイヤーは、一方の前記巻き取りプーリーから一方の前記第1、第2プーリーを介して前記下方ユニットに取り付けられ、
    他方の前記第2ワイヤーは、他方の前記巻き取りプーリーから他方の前記第1、第2プーリーを介して前記下方ユニットに取り付けられ、
    前記巻き取りプーリーが正逆回転することにより、前記下方ユニットが昇降することを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記下方ユニットと前記キャップユニットおよび前記ワイプユニットのうちの前記第2位置において上方に配置される上方ユニットとを連結または連結解除する連結機構をさらに備え、
    前記上方ユニットおよび前記下方ユニットのうちの前記下方ユニットのみを前記第2位置から前記第1位置に移動させる場合、前記上方ユニットおよび前記下方ユニットの連結を解除した状態で、前記下方ユニットを前記ユニット水平移動機構により前記第2位置から前記第1位置に移動させ、
    前記上方ユニットを前記第2位置から前記第1位置に移動させる場合、前記第2位置において前記連結機構により前記下方ユニットと前記上方ユニットとを連結させた状態で、前記ユニット水平移動機構により前記下方ユニットおよび前記上方ユニットを前記第2位置から前記第1位置に移動させることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記連結機構は、前記下方ユニットに設けられ上方に延びる連結ピンと、前記上方ユニットに設けられ前記連結ピンが挿入される連結穴と、を有し、
    前記第2位置において前記ユニット昇降機構によって、前記下方ユニットを第1の高さ位置に配置することにより前記連結ピンは前記連結穴に挿入されず、前記下方ユニットを前記第1の高さ位置よりも高い第2の高さ位置に配置することにより、前記連結ピンが前記連結穴に挿入され前記下方ユニットと前記上方ユニットとが連結することを特徴とする請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記下方ユニットを収納するキャリッジをさらに備え、
    前記ユニット水平移動機構は、前記キャリッジを前記下方ユニットと一体で水平方向に移動させ、
    前記ユニット昇降機構は、前記キャリッジ内に配置されているとともに、前記下方ユニ
    ットを前記キャリッジに対して昇降させることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記下方ユニットは、前記ワイプユニットであることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
JP2017023916A 2017-02-13 2017-02-13 インクジェット記録装置 Active JP6658590B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017023916A JP6658590B2 (ja) 2017-02-13 2017-02-13 インクジェット記録装置
CN201810116801.2A CN108481910B (zh) 2017-02-13 2018-02-06 喷墨记录装置
US15/893,260 US10239319B2 (en) 2017-02-13 2018-02-09 Ink-jet recording apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017023916A JP6658590B2 (ja) 2017-02-13 2017-02-13 インクジェット記録装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018130829A JP2018130829A (ja) 2018-08-23
JP6658590B2 true JP6658590B2 (ja) 2020-03-04

Family

ID=63247231

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017023916A Active JP6658590B2 (ja) 2017-02-13 2017-02-13 インクジェット記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6658590B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7147459B2 (ja) * 2018-10-22 2022-10-05 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 記録ヘッドのメンテナンス装置およびそれを備えたインクジェット記録装置

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19809323B4 (de) * 1998-03-05 2004-11-11 Tally Computerdrucker Gmbh Tintendrucker mit einer neben dem Druckwiderlager angeordneten Absaugstation
KR100331307B1 (ko) * 1998-05-08 2002-05-09 윤종용 습식전자사진방식프린터의스퀴즈롤러승강장치
JP5114343B2 (ja) * 2008-08-27 2013-01-09 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置
US8376509B2 (en) * 2009-07-31 2013-02-19 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Apparatus for wiping
JP5734056B2 (ja) * 2011-03-31 2015-06-10 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 インクジェット記録装置
JP5883840B2 (ja) * 2013-10-31 2016-03-15 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 インクジェット記録装置
JP6347218B2 (ja) * 2015-02-03 2018-06-27 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 昇降装置及び画像形成装置
JP2017013327A (ja) * 2015-06-30 2017-01-19 理想科学工業株式会社 印刷装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018130829A (ja) 2018-08-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6938252B2 (ja) 液体吐出装置
JP7388509B2 (ja) 記録ヘッドのメンテナンス装置およびそれを備えたインクジェット記録装置
JP7255246B2 (ja) 記録ヘッドのメンテナンス装置およびそれを備えたインクジェット記録装置
JP5820791B2 (ja) インクジェット記録装置
CN108481910B (zh) 喷墨记录装置
JP6683153B2 (ja) インクジェット記録装置
JP5992556B2 (ja) 記録ヘッドの回復システム及びそれを備えたインクジェット記録装置、並びに記録ヘッドの回復方法
JP6658590B2 (ja) インクジェット記録装置
JP7081266B2 (ja) ワイプユニットおよびそれを備えたインクジェット記録装置
JP6915450B2 (ja) インクジェット記録装置
JP7074204B2 (ja) 記録ヘッドのメンテナンス装置およびそれを備えたインクジェット記録装置
JP2016124110A (ja) インクジェット記録装置
JP7176234B2 (ja) ワイプユニットおよびそれを備えたインクジェット記録装置
JP7155913B2 (ja) メンテナンスユニットおよびそれを備えたインクジェット記録装置
JP7215088B2 (ja) ワイプユニットおよびそれを備えたインクジェット記録装置
US10814632B2 (en) Cap member and ink-jet recording apparatus including same

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190924

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190925

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191122

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200107

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200120

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6658590

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150