JP6658557B2 - リチウムイオン二次電池の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、Li+及びMn4+をその組成中に含む正極活物質粒子を含む正極活物質層を有する正極板を用いた、リチウムイオン二次電池の製造方法に関する。
リチウムイオン二次電池(以下、単に電池ともいう)の製造に当たって、正極板、負極板及びセパレータを捲回あるいは積層した電極体(組立体)を電池ケース本体に収容した後、真空乾燥装置を用いて、電池ケース本体に収容した電極体を真空乾燥する。その後、電解液を注液し、封口し、初充電及び所定の検査を行って、電池を完成する(特許文献1,2参照)。
特開2007−227310号公報 特開2016−173973号公報
ところで、電池の正極活物質として、LiNiMn系スピネルをはじめとする、Li+及びMn4+をその組成中に含むLi遷移金属複合酸化物が提案されている。LiNiMn系スピネルの正極活物質は、LiCoO3などの層状リチウム金属酸化物に比して、満充電時の正極電位を比較的高くできる利点が有る。
一方、環境問題等の観点から、正極活物質ペーストに含まれる溶媒として、NMPなどの非水溶媒に代えて、水を溶媒として用いることが望まれている。
しかるに、Li+をその組成中に含む正極活物質粒子と水を含む正極活物質ペーストは、水とLi+との作用により強アルカリ性を呈するので、アルミニウムからなる正極集電板に塗布し乾燥させて正極活物質層を形成すると、正極集電板が正極ペーストに腐食されて、正極活物質層の正極集電板への密着性(接着性)が低下するなどの不具合を生じる場合がある。
そこで、酸性を示すポリアクリル酸(PAA)などのpH調整剤の添加により正極活物質ペーストのpHをpH10.0以下として、塗着したアルミニウムからなる正極集電板が腐食されることによる不具合が発生するのを抑制することが考えられる。
但し、このようにして正極活物質ペーストのpHをpH10.0以下に調整すると、pH10.0超とした場合に比して、溶媒(水)中にH+が比較的多く存在することになる。そして、溶媒中のH+と正極活物質粒子表面のLi+との交換反応により、正極活物質粒子の表面に多数のH+が付着した状態となる。
さらに、この状態の正極板を電極体に組み立てて、前述の真空乾燥工程において高温に曝すと、正極活物質をなしているOイオンが正極活物質粒子の表面に付着しているH+と結合し、H2Oとなって脱離する。その際、活物質粒子の表面では、活物質をなすMn4+がMn3+に還元される。
しかるに、正極活物質粒子の表面において、活物質をなすMnイオンがMn3+であると、通常のMn4+である場合に比して、正極活物質層の、ひいては電池の抵抗が増加することが判ってきた。
本発明は、かかる知見に鑑みてなされたものであって、正極板のアルミニウムからなる正極集電板の腐食を防止し、かつ、この正極板を用いた電池における抵抗の増加を抑制する電池の製造方法を提供する。
その解決手段は、アルミニウムからなる正極集電板、及び、この正極集電板に塗布し乾燥された、Li+及びMn4+をその組成中に含む正極活物質粒子を含む正極活物質層を有する正極板、負極板、及びセパレータを用いた電極体を、電池容器内に気密に収容したリチウムイオン二次電池の製造方法であって、上記正極活物質粒子、pH調整剤及び溶媒である水を含み、pHがpH10.0以下の水系正極ペーストを、上記正極集電板に塗布して未乾燥正極活物質層を形成する塗布工程と、上記未乾燥正極活物質層を乾燥して、上記正極活物質層を有する上記正極板を形成する乾燥工程と、上記正極板、上記負極板、及び上記セパレータを用いて電極体を形成する電極体形成工程と、上記電極体を上記電池容器内に収容する収容工程と、上記電極体を収容した上記電池容器内を真空にして、上記正極板を含め上記電極体を真空乾燥する真空乾燥工程と、上記電池容器内に、電解液を注入する注液工程と、上記電池容器を気密に封口する封口工程と、を備え、上記真空乾燥工程は、真空度0.03kPa以下の減圧下、60〜75℃の温度で、12時間以内に行うリチウムイオン二次電池の製造方法である。
この製造方法では、塗布工程において、pHがpH10.0以下の水系正極ペーストを、正極集電板に塗布して未乾燥正極活物質層を形成するので、アルミニウムからなる正極集電板が水系正極ペーストに腐食されることを防止できる。但し、溶媒(水)中にH+が比較的多く存在するため、溶媒中のH+と正極活物質粒子の表面のLi+との交換反応により、正極活物質粒子の表面に多数のH+が付着した状態となる。
ところが、この製造方法では、真空乾燥工程を、真空度0.03kPa以下の減圧下、60〜75℃の温度で、12時間以内に行う。即ち、電池容器内の電極体を真空乾燥させるに当たり、真空度を0.03kPa以下として、乾燥を早めて乾燥時間を12時間以内とする。これにより、正極活物質層中の残留水分量を、残留水分によるガス発生が抑制できる程度に低下させながらも、真空乾燥工程の時間を短くすることができる。
しかも、この製造方法では、乾燥温度を低めの60〜75℃としている。このように、真空乾燥工程に掛かる時間を短くしながら、低温下で乾燥するため、真空乾燥と共に、正極活物質をなしているOイオンが正極活物質粒子の表面に付着しているH+と結合しH2Oとなって脱離することにより、正極活物質粒子の表面において、活物質をなすMn4+が還元されてMn3+が生成されるのを抑制できる。そして、正極活物質層のひいては電池の抵抗が増加するのを抑制することができる。
なお、「Li+及びMn4+をその組成中に含む正極活物質粒子」としては、例えば、LiNiMn系スピネルが挙げられる。LiNiMn系スピネルは、AサイトにLiを、BサイトにNi,Mnを主として含み、スピネル型結晶構造を有する正極活物質であり、例えば、Li(Ni,Mn)24などが挙げられる。
「pH調整剤」としては、溶媒(水)中で酸性を呈する物質が挙げられ、結着剤としても機能するポリアクリル酸など酸性を示す高分子のほか、硫酸、塩酸、硝酸、リン酸等の無機酸および酢酸、カルボン酸、アクリル酸等の有機酸なども用い得る。
また、水系正極ペーストには、固形分として、正極活物質粒子のほか、カーボンブラック(例えば、アセチレンブラック、ファーネスブラック、ケッチェンブラック)、グラファイト粉末等のカーボン粉末などの導電材を用いることができる。これらの導電材のうち一種又は二種以上を併用してもよい。
また、カルボキシメチルセルロース(CMC)などの増粘剤を含めることもできる。含め得る増粘材としては、水に溶解または分散するポリマー材料を好ましく採用し得る。水に溶解する(水溶性の)ポリマー材料としては、カルボキシメチルセルロース(CMC)、メチルセルロース(MC)、酢酸フタル酸セルロース(CAP)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)等のセルロース系ポリマーや、ポリビニルアルコール(PVA)等が例示される。
正極板、負極板、及びセパレータを用いた電極体としては、公知の電極体の形態を採用することができる。例えば、帯状の正極板及び帯状の負極板を、一対の帯状のセパレータと交互に積層し捲回した捲回型の電極体や、複数の正極板と複数の負極板をセパレータを介して交互に積層した積層型の電極体が挙げられる。
真空乾燥工程では、電極体を収容した注液孔などが未封口の電池容器全体を真空槽中に配置して、電池容器内外を真空として真空乾燥工程を行うほか、注液孔などを真空ポンプ等に接続して、電池容器内を真空として真空乾燥工程を行うこともできる。
なお、前述のリチウムイオン二次電池の製造方法において、真空乾燥工程は、真空度0.03kPa以下の減圧下、60〜70℃の温度で、12時間以内に行うリチウムイオン二次電池の製造方法とするとさらに好ましい。
正極活物質粒子の表面におけるMn3+の生成を確実に抑制でき、さらに電池の反応抵抗を低くできるからである。
加えて、前述のリチウムイオン二次電池の製造方法において、真空乾燥工程は、真空度0.03kPa以下の減圧下、65〜70℃の温度で、12時間以内に行うリチウムイオン二次電池の製造方法とするとさらに好ましい。
電池の反応抵抗を低くできる上に、正極活物質層における残留水分量を十分減少させることができ、残留水分によるガス発生などの不具合を確実に抑制できるからである。
実施形態に係るリチウムイオン二次電池の斜視図である。 実施形態に係るリチウムイオン二次電池の縦断面図である。 実施形態に係る電池の電極体の断面図である。 実施形態に係る正極板の上面図である。 実施形態に係る負極板の上面図である。 実施形態に係り、電池の製造工程を示すフローチャートである。 真空乾燥時の乾燥温度と残留水分量比との関係を示すグラフである。 真空乾燥時の乾燥温度と反応抵抗比との関係を示すグラフである。 真空乾燥時の真空度と残留水分量比が110%になるまでの乾燥時間との関係を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照しつつ説明する。図1及び図2に、本実施形態に係るリチウムイオン二次電池1の斜視図及び縦断面図を示す。また、図3に、電極体20の断面図を示す。また、図4に、正極板21の上面図を示す。また、図5に、内側負極板31Cの上面図を示す。なお、以下では、電池1の電池厚み方向BH、電池横方向CH及び電池縦方向DHを、図1及び図2に示す方向と定めて説明する。
この電池1は、ハイブリッドカーやプラグインハイブリッドカー、電気自動車等の車両などに搭載される角型で密閉型のリチウムイオン二次電池である。電池1は、電池ケース10と、この内部に収容された積層型の電極体20と、電池ケース10に支持された正極端子部材50及び負極端子部材60等から構成される(図1及び図2参照)。また、電池ケース10内には、非水電解液19が収容されており、その一部は電極体20内に含浸されている。
このうち電池ケース10は、直方体箱状で金属(本実施形態1ではアルミニウム)からなる。この電池ケース10は、上側のみが開口した有底角筒状のケース本体部材11と、このケース本体部材11の開口を閉塞する形態で溶接された矩形板状のケース蓋部材13とから構成される。ケース蓋部材13には、アルミニウムからなる正極端子部材50がケース蓋部材13と絶縁された状態で固設されている。この正極端子部材50は、電池ケース10内で電極体20のうち正極板21の正極集電部21mに接続し導通する一方、ケース蓋部材13を貫通して電池外部まで延びている。また、ケース蓋部材13には、銅からなる負極端子部材60がケース蓋部材13と絶縁された状態で固設されている。この負極端子部材60は、電池ケース10内で電極体20のうち負極板31の負極集電部31mに接続し導通する一方、ケース蓋部材13を貫通して電池外部まで延びている。
電極体20(図3も参照)は、概略直方体状をなし、電極体20の積層方向EH(図3中、上下方向)が電池厚み方向BHに一致し、電極体横方向FH(図3中、左右方向)が電池横方向CHに一致し、電極体縦方向GH(図1及び図2参照)が電池縦方向DHに一致する姿勢で、電池ケース10内に収容されている。また、本実施形態では積層方向EHのうち、図3中、上方を積層方向一方側EH1、下方を積層方向他方側EH2とする。また、電極体横方向FHのうち、図3中、左方を横方向一方側FH1、右方を横方向他方側FH2とする。
この電極体20は、複数の矩形状の正極板21(図4参照)及び複数の矩形状の負極板31(図5参照)を、矩形状で樹脂製の多孔質膜からなるセパレータ41を介して積層方向EHに交互に積層してなる。
複数の正極板21(図4及び図3参照)は、いずれも、矩形状のアルミニウム箔からなる正極集電箔22のうち、横方向一方側FH1の一部(図4中、左側)を露出させて、正極集電部21mとする一方、残部(横方向他方側FH2)の両面には、正極活物質層23,23を矩形状に設けてなる。各々の正極板21の正極集電部21mは、積層方向EH(図3参照)に束ねられて、前述の正極端子部材50に溶接されている。この正極板21のうち正極活物質層23,23は、それぞれ正極活物質粒子のほか、導電助材(アセチレンブラック)及びバインダ(ポリアクリル酸)及び増粘剤(CMC)を含む。この正極活物質層23に含まれる正極活物質粒子は、LiNiMnスピネル(ニッケルマンガン酸リチウム、Li(Ni,Mn)24)の粒子である。
次に、負極板31について説明する(図5及び図3参照)。負極板31は、最も積層方向一方側EH1に位置する最上層負極板31A、最も積層方向他方側EH2に位置する最下層負極板31B、及びこれらの間に位置する内側負極板31Cに分けられる。まず、これらのうち内側負極板31Cについて説明する。内側負極板31C(図5参照)は、いずれも、矩形状の銅箔からなる負極集電箔32のうち、横方向他方側FH2の一部(図5中、右側)を露出させて、負極集電部31mとする一方、残部(横方向一方側FH1)の両面には、負極活物質層33,33を矩形状に設けてなる。この負極活物質層33は、セパレータ41を介して対向する正極板21の正極活物質層23よりも全周にわたり大きく形成されている。負極活物質層33は、負極活物質、結着剤及び増粘剤からなる。本実施形態では、負極活物質粒子として黒鉛粒子を、結着剤としてスチレンブタジエンゴム(SBR)を、増粘剤としてカルボシキメチルセルロース(CMC)を用いており、これらを含む水系負極ペーストを、負極集電箔32に塗布し乾燥して、負極活物質層33を設けている。
一方、最上層負極板31A(図3参照)は、破線で示すように、上述した内側負極板31Cから、積層方向一方側EH1(図3中、上方)の負極活物質層33を除去した形態である。また、最下層負極板31B(図3参照)は、破線で示すように、上述した内側負極板31Cから、積層方向他方側EH2(図3中、下方)の負極活物質層33を除去した形態である。
これらの負極板31(最上層負極板31A、最下層負極板31B及び内側負極板31C)の負極集電部31mは、積層方向EH(図3参照)に束ねられて、前述の負極端子部材60に溶接されている。
次いで、正極板21の製造及び電池1の製造について、図6を参照して説明する。まず、正極ペースト作製工程S1において、正極ペーストを作製する。具体的には、正極活物質粒子のLiNiMnスピネル粉末と、増粘剤であるCMCと、導電助剤としてのアセチレンブラックと、バインダであるポリアクリル酸と、溶媒(分散媒)である水とを、プラネタリミキサで混練して、正極ペーストを作製する。
ところで、正極活物質粒子をなすLiNiMnスピネルは、溶媒である水と混合すると、水素を発生しつつLiイオンを電離すると共に、溶媒自身及びこれを含む正極ペーストはpH10.0を超える(pH=12.0に達する)強いアルカリ性になる。この正極ペーストを正極集電箔22に塗布すると、正極集電箔22と正極活物質層23との間の抵抗が上昇することがある。正極集電箔22をなすアルミニウムは、アルカリ下では腐食されることがある。特に、pH10.0を超える強アルカリ下では腐食が生じ易い。このため、強いアルカリ性の正極ペーストを正極集電箔22に塗布すると、正極ペーストを乾燥させるまでの間に、正極集電箔22のうち塗布された部分が腐食され、表面が荒れた状態となるほか、腐食に伴って発生する水素によって、正極集電箔22と正極活物質層23との間の密着度が低下して、正極集電箔22と正極活物質層23との間の抵抗が上昇すると考えられる。
これに対し、本実施形態では、正極ペーストに、バインダとして、ポリアクリル酸を添加している。ポリアクリル酸は、溶媒である水に分散されると、カルボキシル基(COOH)のH+が電離するため、酸性を示すpH調整剤としても機能している。このため、このバインダ(pH調整剤)を添加した正極ペーストは、正極活物質粒子に起因するアルカリ性が緩和される。本実施形態の正極ペーストでは、pH10.0以下、具体的にはpH10.0とした。この正極ペーストならば、正極集電箔22に塗布しても、正極集電箔22の腐食による密着性低下などの不具合の発生を抑制できる。
そこで、塗布工程S2において、コータを用いて、厚さ20μmの正極集電箔22の両表面に、それぞれ正極ペーストを塗布して、未乾燥正極活物質層を形成する。
さらに、乾燥工程S3として、140℃の熱風乾燥により未乾燥正極活物質層を乾燥させ、正極活物質層23を形成する。なお、図6において破線で示すように、塗布工程S2及び乾燥工程S3を繰り返して、正極集電箔22の両面に正極活物質層23,23を形成して、正極板21を完成する。
その後、積層工程S4において、この正極板21のほか、公知の手法で形成した負極板31(最下層負極板31B,内側負極板31C,最上層負極板31A)を、セパレータ41を介して交互に積層して、積層型の電極体20を形成する。
続く収容工程S5では、予め正極端子部材50及び負極端子部材60を固設したケース蓋部材13を準備しておき、この電極体20のうち、各正極板21の正極集電部21mに正極端子部材50を溶接すると共に、及び各負極板31の負極集電部31mに負極端子部材60を溶接する。そして、電極体20をケース本体部材11内に収容し、ケース本体部材11とケース蓋部材13とを気密に溶接する。
なお、図1及び図2に示すように、ケース蓋部材13には、注液孔13hが開口しており、この時点では、電池ケース10内は密封されていない。
次いで、真空乾燥工程S6において、電池ケース10内の真空乾燥を行う。この真空乾燥工程S6では、電池ケース10の内壁に付着している水分や、電極体20をなす正極板21、負極板31、セパレータ41に付着あるいは内部に残留している水分を蒸発させ、注液孔13hを通じて除去する。水分が多く残留していると、電池1の充放電時にガス発生の原因となるので、これを抑制するためである。
具体的には、未封口状態の電池1を真空乾燥機(図示しない)のチャンバー内に入れ、チャンバー内の気圧を所定の真空度まで減圧すると共に、チャンバー周囲から赤外線ヒータで所定温度に加熱して放置する。これにより、電池ケース10の内壁や電極体20(正極板21、負極板31、セパレータ41)から水分(蒸気)を放出させて除去することができる。本実施形態では、真空乾燥機のチャンバー内を、真空度0.03kPa、乾燥温度60℃とし、12時間放置した。
これにより、電池ケース10の内壁や負極板31、セパレータ41から水分を除去できたほか、正極板21の正極活物質層23からも残留水分を除去することができる。具体的には、正極板21の正極活物質層23の残留水分量を、0.03kPa,80℃,12hrsで乾燥させた場合(後述する比較例3)を基準とする残留水分量比で示すと110%に相当する量にできた。
なお、正極活物質層23の残留水分量は、真空乾燥工程S6後の電池1から正極板21を取りだし、30mm□の大きさの試料を、120℃に加熱し放出された水分量をカールフィッシャー法により測定した。
なお、正極活物質層23の残留水分量が、後述する残留水分量比で示して110%以下であれば、正極活物質層23に残留する水分によるガス発生を抑制できることが判っている。従って、本実施形態の真空乾燥工程S6によれば、正極活物質層23に残留する水分によるガス発生を抑制できる。
次いで注液工程S7において、注液孔13hを介して、電池ケース10内に非水電解液19を所定量注液する。
その後、初充電工程S8で初期充電を行い、さらに、封口工程S9で、注液孔13hを封止部材15を用いて気密に封止する。かくして、電池1が完成する。
更にこの電池1の電池抵抗を測定し、コールコールプロットなどを用いたインピーダンス解析で電池1の反応抵抗を算出した。その大きさは、本実施形態の電池1と同形で、負極板31、セパレータ41も同一であるが、正極板の正極活物質層を、0.03kPa、80℃、12hrsの乾燥条件により形成した基準の電池の反応抵抗に比して、84%の大きさ(16%減)となった。
これは、基準の電池が、上述のように比較的高い温度(80℃)で真空乾燥工程S6をおこなったものであるため、正極活物質粒子の表面にMn3+が発生し、正極活物質層における反応抵抗が高くなり、ひいては電池の反応抵抗が高くなったと考えられる。これに比して、本実施形態の電池1では、真空乾燥工程S6において、0.03kPaの真空度にした上で、比較的低温の60℃に加熱に留め、12時間乾燥を行ったことで、正極活物質内からのOイオンの脱離反応が抑制され、正極活物質粒子の表面にMn3+が発生するのを抑制でき、正極活物質層のひいては電池の反応抵抗が増加するのを抑制できたためと考えられる。
しかも、真空乾燥工程S6において、真空度を0.03kPaとしたので、残留水分量を残留水分量比で110%とするのに12時間で足り、真空乾燥工程S6に掛かる時間を短くすることができるのに加え、正極板21が加熱されている時間を減少して、Mn3+が生成する期間を短くして、Mn3+の生成量を抑制することができている。
(実施例及び比較例)
次いで、真空乾燥工程S6における乾燥温度を変化させた場合の、反応抵抗の違い、及び正極活物質層23における残留水分量比の違いを調査した結果について説明する(表1,図7,図8参照)。
ここでは、収容工程S5まで、上述の実施形態と同様にして製造した、未封口の電池(比較例1〜5,実施例1〜4)について、真空乾燥工程S6における乾燥温度のみ異ならせて製造し(真空度0.03kPa,乾燥時間12時間)、各例の電池について、電池抵抗を測定し反応抵抗を算出すると共に、真空乾燥工程S6後の正極活物質層23の残留水分量を測定し残留水分量比を算出した。結果を表1、図7及び図8に示す。なお、前述した実施形態の電池1は、実施例1の電池に相当する。
Figure 0006658557
表1では、各例の反応抵抗を、前述の実施形態の電池1と同形で、負極板31、セパレータ41も同一であるが、正極板の正極活物質層を、0.03kPa,80℃,12hrsで真空乾燥させて形成した比較例3の電池の反応抵抗を基準(100%)とした、反応抵抗比で表示した(図7も参照)。
また表1では、実施形態と同じく、正極活物質層23の残留水分量を、真空乾燥工程S6後の電池1から正極板21を取りだし、30mm□の大きさの試料を、120℃に加熱し放出された水分量をカールフィッシャー法により測定した。さらに、各例の残留水分量も、0.03kPa,80℃、12hrsで真空乾燥した、比較例3の電池に用いた正極板の残留水分量を基準(100%)とした残留水分量比で表示した(図7も参照)。
まず各例の反応抵抗比を見ると、乾燥温度が75℃を超えると、乾燥温度と共に、ほぼ直線的に反応抵抗比が大きくなっていることが判る。一方、乾燥温度が75℃以下の場合には、乾燥温度に拘わらず、反応抵抗はほぼ同じであることが判る(図8も参照)。
前述したように、乾燥工程S3で乾燥した正極板21の正極活物質層23では、正極活物質粒子の表面に、溶媒(水)中のH+と正極活物質粒子の表面のLi+との交換反応により、正極活物質粒子の表面に多数のH+が付着している。
このため、乾燥温度が比較的高い75℃を超える場合には、真空乾燥と共に、正極活物質を構成するOイオンが、正極活物質粒子の表面に付着しているH+と結合してH2Oとなって脱離することにより、活物質をなすMn4+が還元されてMn3+が生成される。Mn3+はMn4+に比して導電性が低いため、正極活物質粒子の表面において反応抵抗が増加し、正極活物質層23の反応抵抗、ひいては電池の反応抵抗が高くなったと考えられる。また、上述の反応は、温度が高くなるほど進行することも理解できる。
なお、乾燥温度が75℃以下とすれば、真空乾燥時に、Oイオンの脱離が抑制されるので、Mn3+の生成が十分に抑制される。このため、正極活物質層23の反応抵抗、ひいては電池の反応抵抗の増加が抑制できたと考えられる。また、乾燥温度を75℃以下とすれば、Oイオンの脱離反応が抑制できるため、乾燥温度が75℃以下の実施例1〜4では、反応抵抗比がほぼ同じになったと考えられる。
これらから、乾燥温度を75℃以下とすると良いことが理解できる。さらに乾燥温度を65〜70℃とすると、Oイオンの脱離反応を確実に抑制でき、電池の反応抵抗を更に低くできることも判る。
次いで、残留水分量比について検討する。乾燥温度が65〜75℃の範囲(実施例2〜4)では、残留水分量比は、余り変化しない。次述する真空度と残留水分量との関係とを併せて考察すると、乾燥温度が65〜75℃の範囲では、残留水分量に対する乾燥温度の影響は比較的小さく、真空度の影響が大きいことが判る。また、乾燥温度を65℃以上とすれば、真空度0.03kPaの環境下で除去しうる水分はほぼ全量除去できることも判る。
一方、乾燥温度が65℃未満(実施例1、比較例1,2)では、乾燥温度の低下と共に、残留水分量が急激に増加することが判る。乾燥温度が低いと残留水分の蒸発が抑制されるためと考えられる。
加えて、正極活物質層23の残留水分量比が110%を超えると、注液後に、非水電解液と水分との反応により、ガスが発生する虞がある。
これらから、乾燥温度を60℃以上とすることが良いことが判る。さらに、乾燥温度を65℃以上とすると、乾燥温度の変動による残留水分量の変化を抑制できて、さらに好ましいことが理解できる。
なお、表1の判定欄においては、残留水分量比110%以下で、かつ、反応抵抗比100%未満のものを「○」印で示し、それ以外のものを「×」印で表示した。
判定欄から判るように、真空度0.03kPa、乾燥時間12時間の場合には、乾燥温度が60〜75℃の範囲(実施例1〜4)で「○」判定となった。この範囲では、正極活物質粒子の表面にMn3+が生成されるのを抑制でき、電池の抵抗が増加を抑制できる。
さらに、乾燥温度を60〜70℃とするのが好ましいことも理解できる。このようにすると、正極活物質粒子の表面におけるMn3+の生成を確実に抑制でき、さらに電池の反応抵抗を低くできる。
さらに、乾燥温度を65〜70℃とするのが特に好ましいことも理解できる。上述のように電池の反応抵抗を低くできる上に、正極活物質層における残留水分量を十分減少させることができ、残留水分によるガス発生などの不具合を確実に抑制できるからである。
(真空度と乾燥時間)
次いで、真空度を変化させた場合の、正極活物質層23における残留水分量が所定量になるまでの乾燥時間を調査した結果について説明する(表2,図9参照)。
ここでも、収容工程S5まで、前述の実施形態と同様にして製造した、未封口の電池を用意し、乾燥温度を75℃あるいは60℃とした上で、真空度を異ならせて真空乾燥工程S6を行い、この真空乾燥工程S6後の正極活物質層23の残留水分量を測定して、残留水分量比が110%となる乾燥時間を得た。結果を表2及び図9に示す。なお、前述した実施形態の電池1は、真空度0.03kPa,乾燥温度60℃、乾燥時間12時間で残留水分量比が110%となった例に相当する。
Figure 0006658557
表2及び図9から理解できるように、乾燥温度が75℃、60℃のいずれの場合でも、残留水分量比が110%となるまでの乾燥時間は、真空度が高い(数値が小さい)ほど短くできることが判る。
そこで、表2では、残留水分量比が110%となるまでの乾燥時間が12時間以内となるものを「○」印とし、これより時間が掛かるものを「×」印とした。表2及び図9によれば、乾燥温度が75℃、60℃のいずれの場合でも、真空度を0.03kPa以下とすれば、残留水分量比が110%となるまでの乾燥時間を12時間以内にできることが判る。
但し、真空度を高真空とするほど、高性能の真空ポンプ等を要するほか、狙いの真空度に到達するまでに時間を要するためコストアップとなる。
従って、乾燥時間を12時間以下とするならば、乾燥温度が75℃、60℃のいずれの場合でも、真空度を0.03kPaとするのが好ましいことが判る。
なお、乾燥温度75℃と乾燥温度60℃の場合を比較すると、常に、乾燥温度75℃の方が乾燥時間を短くできることが判る。正極活物質層23に残留する水分の除去には、真空度のほか、乾燥温度もその要因であり、乾燥温度が高いほど蒸発しやすいためである。
以上において、本発明を実施形態及び実施例に即して説明したが、本発明は上記実施形態等に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることはいうまでもない。
実施形態の電池1では、電極体20として積層型の電極体を用いた例を示した。しかし、帯状の正極板、負極板、及びセパレータを捲回した捲回型の電極体を収容した捲回型の電池の製造において、本発明を適用することもできる。
1 電池
10 電池ケース(電池容器)
19 非水電解液
20 電極体
21 正極板
22 正極集電箔(正極集電板)
23 正極活物質層
31 負極板
41 セパレータ
S1 正極ペースト作製工程
S2 塗布工程
S3 乾燥工程
S4 積層工程(電極体形成工程)
S5 収容工程
S6 真空乾燥工程
S7 注液工程
S8 初充電工程
S9 封口工程

Claims (1)

  1. アルミニウムからなる正極集電板、及び、この正極集電板に塗布し乾燥された、Li+及びMn4+をその組成中に含む正極活物質粒子を含む正極活物質層を有する正極板、負極板、及びセパレータを用いた電極体を、電池容器内に気密に収容した
    リチウムイオン二次電池の製造方法であって、
    上記正極活物質粒子、pH調整剤及び溶媒である水を含み、pHがpH10.0以下の水系正極ペーストを、上記正極集電板に塗布して未乾燥正極活物質層を形成する塗布工程と、
    上記未乾燥正極活物質層を乾燥して、上記正極活物質層を有する上記正極板を形成する乾燥工程と、
    上記正極板、上記負極板、及び上記セパレータを用いて電極体を形成する電極体形成工程と、
    上記電極体を上記電池容器内に収容する収容工程と、
    上記電極体を収容した上記電池容器内を真空にして、上記正極板を含め上記電極体を真空乾燥する真空乾燥工程と、
    上記電池容器内に、非水電解液を注入する注液工程と、
    上記電池容器を気密に封口する封口工程と、を備え、
    上記真空乾燥工程は、
    真空度0.03kPa以下の減圧下、60〜75℃の温度で、12時間以内に行う
    リチウムイオン二次電池の製造方法。
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