JP6657878B2 - 発電装置 - Google Patents
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Description
図8は、下記特許文献1に開示されている振動を利用した発電素子による発電装置の構成例(その1)を示す図である。
これにより、構造的に堅牢で、振動による発電効率をより高めることが可能な発電装置が提供される。
図9に示した発電装置の構成例(その2)と図8に示した発電装置の構成例(その1)との相異点は、振幅制限手段112a,112bを設けた点、および、中空形状の永久磁石87a,87bに代えて磁歪部材83bとヨーク(磁性部材)84bに結合する結合部材115c,115dとの間に磁気バイアスを印加する磁石87c,87dを設けた点であり、それ以外は図8に示した発電装置の構成例(その1)と同様であるので、以下では上記の相違点について説明し、その余の点における説明を省略することにする。
請求項3に記載の発明は、振動電力変換手段の一端を固定または支持する支持体と、該支持体を介して振動源からの振動を受けて振動するように構成され、固有の振動周波数で振動することで振動エネルギーを電気エネルギーに変換する振動電力変換手段とを備えて構成される発電装置において、前記振動電力変換手段は、磁歪材料で構成された磁歪部材と、該磁歪部材に平行に配置されて前記磁歪部材に磁気的に連結される磁性材料で構成される磁性部材と、前記磁歪部材に巻かれた磁気コイルと、前記磁歪部材の両端に配置され前記磁歪部材と前記磁性部材とに磁気バイアスを供給する永久磁石とを有し、前記磁歪部材の軸方向と垂直な方向の振動が前記振動電力変換手段に与えられた際に、振動による前記振動電力供給手段の振幅を制限する振幅制限手段を設けるとともに、前記永久磁石を、幅方向に着磁した環状の永久磁石とし、前記磁歪部材を貫通させることで磁気バイアスを供給するとともに、前記磁気コイルとの間に並列共振を発生させるキャパシタを設け、前記並列共振の共振周波数と前記振動電力変換手段の振動周波数とを同じにすることで、前記振動電力変換手段が低振動周波数で動作して前記磁歪部材が伸張または収縮することにより発電するよう構成したことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、振動電力変換手段の一端を固定または支持する支持体と、該支持体を介して振動源からの振動を受けて振動するように構成され、固有の振動周波数で振動することで振動エネルギーを電気エネルギーに変換する振動電力変換手段とを備えて構成される発電装置において、前記振動電力変換手段は、磁歪材料で構成された磁歪部材と、該磁歪部材に平行に配置されて前記磁歪部材に磁気的に連結される磁性材料で構成される磁性部材と、前記磁歪部材に巻かれた磁気コイルと、前記磁歪部材の両端に配置され前記磁歪部材と前記磁性部材とに磁気バイアスを供給する永久磁石とを有し、前記磁歪部材の軸方向と垂直な方向の振動が前記振動電力変換手段に与えられた際に、振動による前記振動電力供給手段の振幅を制限する発電機能を有する振幅制限手段を設けるとともに、前記永久磁石を、幅方向に着磁した環状の永久磁石とし、前記磁歪部材を貫通させることで磁気バイアスを供給するとともに、前記磁気コイルとの間に並列共振を発生させるキャパシタを設け、前記並列共振の共振周波数と前記振動電力変換手段の振動周波数とを同じにすることで、前記振動電力変換手段が低振動周波数で動作して前記磁歪部材が伸張または収縮することにより発電するとともに前記振幅制限手段でも発電するよう構成したことを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の発明において、前記振幅制限手段は、磁歪材料で構成された磁歪部材と、該磁歪部材に巻かれた磁気コイルと、前記磁歪部材に磁気バイアスを供給する永久磁石と、前記磁歪部材と前記永久磁石とで磁気回路を構成する磁気ヨークと、を備え、さらに前記振幅制限手段は、振動源からの振動を受けて振動し、振動中に前記錘体に衝突した際に、その衝撃力を前記磁歪部材に伝える変位部材を有することを特徴とする。
[実施形態1]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る発電装置の構成を示す断面図であり正面から見た図である。図1において、1aは発電装置、10は振動源、9aは振動源に固定されるフレーム、2aは錘、3aは鉄ガリウム合金や鉄コバルト合金からなる磁歪部材、4aは磁性体からなるヨーク(磁性部材)、8aはフレームに固定された支柱、7aと7bは磁気回路の磁気抵抗を無くすべく中空形状にして磁歪部材3aに貫通させたバイアス磁界発生用の永久磁石、5aは磁歪部材3aに巻き回された磁気コイル、11aは磁気コイル5aに接続された電源回路、14aは磁気コイル5aに接続されたキャパシタ(コンデンサ)、である。
また、幅を有する環状の永久磁石を図6に示す磁歪部材3aに貫通するように設ける例を示しているが、これに限定されず、磁気回路の磁路を形成する部材のいずれかの箇所に貫通するように設けても良い。
ここで本発明の第1の実施形態に係る発電装置で用いられる電源回路11aの構成について説明する。図7は、本発明の第1の実施形態に係る電源回路の構成例を示す図である。図7において、211は磁気コイル5a(コイル巻線)に発生する交流信号を整流する整流手段、212は整流手段211の整流信号を平滑する平滑手段、214は二次電池やコンデンサで構成される蓄電手段、215は蓄電手段214に蓄電した電力を出力端子216に出力する出力手段である。213は平滑手段212で平滑した直流電圧を蓄電手段214に蓄電させるとともに、蓄電手段214に蓄電された電力を出力手段215に供給する制御を行う制御手段である。
本発明の第2の実施形態に係る発電装置は、図2に示すように、振動が開始された振動電力変換手段の振幅を、振幅制限部材12a,12bで強制的に制限することで発電量を大きくするよう構成したものである。
本発明の第3の実施形態に係る発電装置は、図3に示すように、振動電力変換手段が振幅制限部材12c,12dに衝突する力(衝撃力)で振幅制限部材自体が発電する構成としたもので、より発電量を大きくするものである。具体的には、第3の実施形態に係る発電装置に設けられている振幅制限部材12c,12d内に図5に示す衝撃力により発電する発電機構を組み込んで構成したものである。すなわち、
図5は、図3に示した振幅制限部材12c,12d内に衝撃力により発電する発電機構を組み込んだ本発明の第3の実施形態に係る振幅制限部材の構成例を示す図である。
また図3では、振動電力変換手段の錘2cが振幅制限部材12c,12dに衝突する構成例を示しているが、振幅制限部材を取り付ける位置は、ヨーク(磁性部材)4cの中央側にしても良い。その場合、振幅制限部材の形状を臨機応変に変える必要が出てくる。
本発明の第4の実施形態に係る発電装置は、図3及び図4に示すように、振動により振動電力変換手段が振り子のように振動する構造を有するように構成したものであり、上述した第1及び第2の実施形態よりも低い周波数で大きな発電量を得ることができる。
図4において本発明の第4の実施形態に係る発電装置の振動電力変換手段は、支柱8cにピン13で振動電力変換手段を固定し、振動電力変換手段を振り子状に振動させるものである。この構造は、上記では触れなかったが、本発明の第3の実施形態における構成としても採用されている。
さらに取付面は、図3に示した取付面に限定されず、振動源からの振動方向と支柱とが平行となるように取り付けることで、例えば縦方向に発電装置を設置することもできる。
2a〜2c 錘体(錘)
3a〜3e 磁歪部材
4a〜4c ヨーク(磁性部材)
5a〜5f 磁気コイル
6e〜6g ヨーク(磁性部材)
7a〜7h 永久磁石
8a〜8c 支持体(支柱)
9a〜9c フレーム
10 振動源
11a〜11c 電源回路
12a〜12d 振幅制限部材
13 ピン
14 変位部材
14a〜14c キャパシタ(コンデンサ)
211 整流手段
212 平滑手段
213 制御手段
214 蓄電手段
215 出力手段
216 出力端子
Claims (7)
- 振動電力変換手段の一端を固定または支持する支持体と、該支持体を介して振動源からの振動を受けて振動するように構成され、固有の振動周波数で振動することで振動エネルギーを電気エネルギーに変換する振動電力変換手段とを備えて構成される発電装置において、
前記振動電力変換手段は、
磁歪材料で構成された磁歪部材と、
該磁歪部材に平行に配置されて前記磁歪部材に磁気的に連結される磁性材料で構成される磁性部材と、
前記磁歪部材に巻かれた磁気コイルと、
前記磁歪部材の両端に配置され前記磁歪部材と前記磁性部材とに磁気バイアスを供給する永久磁石とを有し、
前記永久磁石を幅方向に着磁した環状の永久磁石とし、前記磁歪部材を貫通させることで磁気バイアスを供給するとともに、前記磁気コイルとの間に並列共振を発生させるキャパシタを設け、前記並列共振の共振周波数と前記振動電力変換手段の振動周波数とを同じにすることで、前記磁歪部材の軸方向と垂直な方向の振動が前記振動電力変換手段に与えられた際に、前記振動電力変換手段が低振動周波数で動作して前記磁歪部材が伸張または収縮することにより発電するよう構成した、
ことを特徴とする発電装置。 - 前記磁性部材に連結し前記振動電力変換手段に与えられた振動を持続させるための錘体を備える、
ことを特徴とする請求項1に記載の発電装置。 - 振動電力変換手段の一端を固定または支持する支持体と、該支持体を介して振動源からの振動を受けて振動するように構成され、固有の振動周波数で振動することで振動エネルギーを電気エネルギーに変換する振動電力変換手段とを備えて構成される発電装置において、
前記振動電力変換手段は、
磁歪材料で構成された磁歪部材と、
該磁歪部材に平行に配置されて前記磁歪部材に磁気的に連結される磁性材料で構成される磁性部材と、
前記磁歪部材に巻かれた磁気コイルと、
前記磁歪部材の両端に配置され前記磁歪部材と前記磁性部材とに磁気バイアスを供給する永久磁石とを有し、
前記磁歪部材の軸方向と垂直な方向の振動が前記振動電力変換手段に与えられた際に、振動による前記振動電力供給手段の振幅を制限する振幅制限手段を設けるとともに、前記永久磁石を、幅方向に着磁した環状の永久磁石とし、前記磁歪部材を貫通させることで磁気バイアスを供給するとともに、前記磁気コイルとの間に並列共振を発生させるキャパシタを設け、前記並列共振の共振周波数と前記振動電力変換手段の振動周波数とを同じにすることで、前記振動電力変換手段が低振動周波数で動作して前記磁歪部材が伸張または収縮することにより発電するよう構成した、
ことを特徴とする発電装置。 - 前記磁性部材に連結し前記振動電力変換手段に与えられた振動を持続させるための錘体を備える、
ことを特徴とする請求項3に記載の発電装置。 - 振動電力変換手段の一端を固定または支持する支持体と、該支持体を介して振動源からの振動を受けて振動するように構成され、固有の振動周波数で振動することで振動エネルギーを電気エネルギーに変換する振動電力変換手段とを備えて構成される発電装置において、
前記振動電力変換手段は、
磁歪材料で構成された磁歪部材と、
該磁歪部材に平行に配置されて前記磁歪部材に磁気的に連結される磁性材料で構成される磁性部材と、
前記磁歪部材に巻かれた磁気コイルと、
前記磁歪部材の両端に配置され前記磁歪部材と前記磁性部材とに磁気バイアスを供給する永久磁石とを有し、
前記磁歪部材の軸方向と垂直な方向の振動が前記振動電力変換手段に与えられた際に、振動による前記振動電力供給手段の振幅を制限する発電機能を有する振幅制限手段を設けるとともに、前記永久磁石を、幅方向に着磁した環状の永久磁石とし、前記磁歪部材を貫通させることで磁気バイアスを供給するとともに、前記磁気コイルとの間に並列共振を発生させるキャパシタを設け、前記並列共振の共振周波数と前記振動電力変換手段の振動周波数とを同じにすることで、前記振動電力変換手段が低振動周波数で動作して前記磁歪部材が伸張または収縮することにより発電するとともに前記振幅制限手段でも発電するよう構成した、
ことを特徴とする発電装置。 - 前記磁性部材に連結し前記振動電力変換手段に与えられた振動を持続させるための錘体を備える、
ことを特徴とする請求項5に記載の発電装置。 - 前記振幅制限手段は、
磁歪材料で構成された磁歪部材と、
該磁歪部材に巻かれた磁気コイルと、
前記磁歪部材に磁気バイアスを供給する永久磁石と、
前記磁歪部材と前記永久磁石とで磁気回路を構成する磁気ヨークと、
を備え、さらに前記振幅制限手段は、
振動源からの振動を受けて振動し、振動中に前記錘体に衝突した際に、その衝撃力を前記磁歪部材に伝える変位部材を有する、
ことを特徴とする請求項6に記載の発電装置。
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