JP6657878B2 - 発電装置 - Google Patents

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Description

本発明は、振動を磁歪素子に与えて発電する発電装置に関する。
振動を利用した発電技術のうち、磁歪素子を利用した発電装置が下記特許文献1及び2に開示されている。すなわち、
図8は、下記特許文献1に開示されている振動を利用した発電素子による発電装置の構成例(その1)を示す図である。
図8において、振動を利用した発電素子による発電装置81aは、振動源110から両矢印で示す方向の振動を受けることにより支柱88a,フレーム89aが振動し、磁歪部材83a、磁性部材84a、第1及び第2の連結部材115a,115b、磁気コイル85a、磁気回路の磁気抵抗を無くし磁気バイアスを印加する中空形状の永久磁石87a,87b、および錘82aで構成される振動電力変換手段がピン113を中心軸にして回転するように振動する。
振動により磁歪部材83aが変形すると、逆磁歪効果により磁歪部材83aの磁束が変化することで磁気コイル85aに誘導電圧又は誘導電流が発生することで発電する。
これにより、構造的に堅牢で、振動による発電効率をより高めることが可能な発電装置が提供される。
図9は、下記特許文献2に開示されている振動を利用した発電素子による発電装置の構成例(その2)を示す図である。
図9に示した発電装置の構成例(その2)と図8に示した発電装置の構成例(その1)との相異点は、振幅制限手段112a,112bを設けた点、および、中空形状の永久磁石87a,87bに代えて磁歪部材83bとヨーク(磁性部材)84bに結合する結合部材115c,115dとの間に磁気バイアスを印加する磁石87c,87dを設けた点であり、それ以外は図8に示した発電装置の構成例(その1)と同様であるので、以下では上記の相違点について説明し、その余の点における説明を省略することにする。
図9に示す発電装置が振動を開始し、振動電力変換手段の振幅が増大するにつれて振幅制限手段112a,112bと錘82bが衝突することによって振動電力変換手段が振幅制限手段112a,112bにより強制的に振幅制限されて磁歪部材83bを大きく変形させるようにしているため、図8に示した発電装置よりも発電量が増加する。
これにより、図8に示した発電装置と同様に、構造的に堅牢で、振動による発電効率をより高めることが可能な発電装置が提供される。
特開2015−177553号公報 特開2015−177552号公報
上記した特許文献1及び2に記載の発電装置は、大きな曲げや衝撃を加えることで発電量を増加させることが可能となっているものの、振動を磁歪素子に与えて発電する発電装置としての発電効率が未だ十分なものとはいえないという課題があった。
そこで本発明の目的は、上記の課題に対応して、振動を磁歪素子に与えて発電する発電装置において、与えられた振動を効率的に利用して電力を取り出すことが可能な発電装置を提供することにある。
上記課題を解決するために請求項1に記載の発明は、振動電力変換手段の一端を固定または支持する支持体と、該支持体を介して振動源からの振動を受けて振動するように構成され、固有の振動周波数で振動することで振動エネルギーを電気エネルギーに変換する振動電力変換手段とを備えて構成される発電装置において、前記振動電力変換手段は、磁歪材料で構成された磁歪部材と、該磁歪部材に平行に配置されて前記磁歪部材に磁気的に連結される磁性材料で構成される磁性部材と、前記磁歪部材に巻かれた磁気コイルと、前記磁歪部材の両端に配置され前記磁歪部材と前記磁性部材とに磁気バイアスを供給する永久磁石とを有し、前記永久磁石を幅方向に着磁した環状の永久磁石とし、前記磁歪部材を貫通させることで磁気バイアスを供給するとともに、前記磁気コイルとの間に並列共振を発生させるキャパシタを設け、前記並列共振の共振周波数と前記振動電力変換手段の振動周波数とを同じにすることで、前記磁歪部材の軸方向と垂直な方向の振動が前記振動電力変換手段に与えられた際に、前記振動電力変換手段が低振動周波数で動作して前記磁歪部材が伸張または収縮することにより発電するよう構成したことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記磁性部材に連結し前記振動電力変換手段に与えられた振動を持続させるための体を備えることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、振動電力変換手段の一端を固定または支持する支持体と、該支持体を介して振動源からの振動を受けて振動するように構成され、固有の振動周波数で振動することで振動エネルギーを電気エネルギーに変換する振動電力変換手段とを備えて構成される発電装置において、前記振動電力変換手段は、磁歪材料で構成された磁歪部材と、該磁歪部材に平行に配置されて前記磁歪部材に磁気的に連結される磁性材料で構成される磁性部材と、前記磁歪部材に巻かれた磁気コイルと、前記磁歪部材の両端に配置され前記磁歪部材と前記磁性部材とに磁気バイアスを供給する永久磁石とを有し、前記磁歪部材の軸方向と垂直な方向の振動が前記振動電力変換手段に与えられた際に、振動による前記振動電力供給手段の振幅を制限する振幅制限手段を設けるとともに、前記永久磁石を、幅方向に着磁した環状の永久磁石とし、前記磁歪部材を貫通させることで磁気バイアスを供給するとともに、前記磁気コイルとの間に並列共振を発生させるキャパシタを設け、前記並列共振の共振周波数と前記振動電力変換手段の振動周波数とを同じにすることで、前記振動電力変換手段が低振動周波数で動作して前記磁歪部材が伸張または収縮することにより発電するよう構成したことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記磁性部材に連結し前記振動電力変換手段に与えられた振動を持続させるための体を備えることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、振動電力変換手段の一端を固定または支持する支持体と、該支持体を介して振動源からの振動を受けて振動するように構成され、固有の振動周波数で振動することで振動エネルギーを電気エネルギーに変換する振動電力変換手段とを備えて構成される発電装置において、前記振動電力変換手段は、磁歪材料で構成された磁歪部材と、該磁歪部材に平行に配置されて前記磁歪部材に磁気的に連結される磁性材料で構成される磁性部材と、前記磁歪部材に巻かれた磁気コイルと、前記磁歪部材の両端に配置され前記磁歪部材と前記磁性部材とに磁気バイアスを供給する永久磁石とを有し、前記磁歪部材の軸方向と垂直な方向の振動が前記振動電力変換手段に与えられた際に、振動による前記振動電力供給手段の振幅を制限する発電機能を有する振幅制限手段を設けるとともに、前記永久磁石を、幅方向に着磁した環状の永久磁石とし、前記磁歪部材を貫通させることで磁気バイアスを供給するとともに、前記磁気コイルとの間に並列共振を発生させるキャパシタを設け、前記並列共振の共振周波数と前記振動電力変換手段の振動周波数とを同じにすることで、前記振動電力変換手段が低振動周波数で動作して前記磁歪部材が伸張または収縮することにより発電するとともに前記振幅制限手段でも発電するよう構成したことを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、前記磁性部材に連結し前記振動電力変換手段に与えられた振動を持続させるための体を備えることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項に記載の発明において、前記振幅制限手段は、磁歪材料で構成された磁歪部材と、該磁歪部材に巻かれた磁気コイルと、前記磁歪部材に磁気バイアスを供給する永久磁石と、前記磁歪部材と前記永久磁石とで磁気回路を構成する磁気ヨークと、を備え、さらに前記振幅制限手段は、振動源からの振動を受けて振動し、振動中に前記錘体に衝突した際に、その衝撃力を前記磁歪部材に伝える変位部材を有することを特徴とする。
本発明によれば、日常の環境下で発生された振動を効率的に利用して電力を取り出すことが可能となるので、従来殆ど省みられなかった振動エネルギーを有効利用して電気エネルギーを産み出すことができる。すなわち本発明の発電装置を用いることにより、電気エネルギー産出のための費用を削減できるとともに、CO2排出量を低減できるので、電気エネルギー産出のための環境負荷を低減することができる。
一例として、本発明をワイヤレスセンサに適用した場合、現存するワイヤレスセンサのような有線による電源供給やバッテリ搭載が不要となるので、ワイヤレスセンサにおける電源供給コスト及びメンテナンスコストを削減することができ、ワイヤレスセンサシステム全体のコストダウンを実現することができる。
また、構造的に堅牢な発電装置を提供することができるので、敷設後に壊れることなく、長時間メンテナンスフリーで動作させることが可能となるので、これにより維持管理費用を低減することができる。
また、高効率な発電装置を提供することができるので、接続するワイヤレスセンサのデータ計測や通信信頼度を向上させることができ、これによりワイヤレスセンサの付加価値を一層高めることができる。
本発明の第1の実施形態に係る発電装置の構成を示す断面図であり正面から見た図である。 本発明の第2の実施形態に係る発電装置の構成を示す断面図であり正面から見た図である。 本発明の第3の実施形態に係る発電装置の構成を示す断面図であり正面から見た図である。 本発明の第4の実施形態に係る発電装置の構成を示す上面から見た図である。 本発明の第3の実施形態に係る振幅制限部材の構成を示す断面図であり正面から見た図である。 本発明の実施形態で用いられる中空の永久磁石の構成例を示す図である。 本発明の第1の実施形態で用いられる電源回路の構成を示す図である。 従来の振動を利用する発電素子による発電装置の構成例(その1)を示す図である。 従来の振動を利用する発電素子による発電装置の構成例(その2)を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
[実施形態1]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る発電装置の構成を示す断面図であり正面から見た図である。図1において、1aは発電装置、10は振動源、9aは振動源に固定されるフレーム、2aは錘、3aは鉄ガリウム合金や鉄コバルト合金からなる磁歪部材、4aは磁性体からなるヨーク(磁性部材)、8aはフレームに固定された支柱、7aと7bは磁気回路の磁気抵抗を無くすべく中空形状にして磁歪部材3aに貫通させたバイアス磁界発生用の永久磁石、5aは磁歪部材3aに巻き回された磁気コイル、11aは磁気コイル5aに接続された電源回路、14aは磁気コイル5aに接続されたキャパシタ(コンデンサ)、である。
振動源10の両矢印(図左端参照)方向の振動によりフレーム9aおよび支柱8aが振動することで、錘2aとヨーク(磁性部材)4aと磁歪部材3aと磁気コイル5aと永久磁石7a,7bとで構成された振動電力変換手段が以下に示す式(1)に従って振動する。
ここで、kは振動電力変換手段の共振に係る実質的な弾性率に対応するバネ定数値、mは振動電力変換手段の共振に係る実質的な質量に相当する質量値である。fbは共振周波数で、振動電力変換手段の共振に係るバネ定数値kや質量値mが一定であれば所定値となる。
その一方、ヨーク(磁性部材)4aと永久磁石7aと磁歪部材3aと永久磁石7bとで磁気回路を構成する。振動により磁歪部材3aに応力が加わると、逆磁歪効果により磁歪部材3aの磁束が変化するので、これにより磁気コイル5aに誘導電圧(または誘導電流)が発生する。
磁歪部材3aに引張応力又は圧縮応力が加わると、それぞれの応力により磁歪部材3aには極性の異なる磁束が発生する。正負の磁束を発生させるためには磁気回路にバイアス磁界を印加する必要がある。
図6は、本発明の実施形態で使用するバイアス磁界発生用の中空の永久磁石7a,7bの構成例を示す図である。図6に示す永久磁石7aと7bは、磁気回路の磁気抵抗を無くすべく中空形状にして且つ図示矢印の如く磁歪部材3aの長さ方向にバイアス磁界が加わるように幅方向に着磁したうえで磁歪部材3aが貫通するように所定位置に固定している。
こうすることで磁歪部材3aとヨーク(磁性部材)4aを直に接続させることができるため、上記特許文献2に記載の磁歪部材とヨーク(磁性部材)との間に磁石を設ける構造のような磁石が磁気抵抗とならずに磁気回路にバイアス磁界を印加することができる。
また本実施形態では、上記したように磁気コイル5aに並列接続されるキャパシタ(コンデンサ)14aを設けているので、磁気コイル5aのインダクタンスLとキャパシタ14aのキャパシタンスCであるとすると、以下に示す式(2)で決まる周波数fcで共振する。
この共振周波数fcと、上記式(1)に示される振動周波数fbとを同じにすることで、磁気コイル5aの出力電圧を大きくすることができるので、より高効率な発電装置を得ることができる。
なお、図1ないし図2では、インダクタ5aとキャパシタ14aとが一対となる例を示しているが、上記式(2)による周波数fcに応じて複数のキャパシタを組合せるようにしても良い。
また上記の永久磁石7a,7bを磁歪部材3aの所定位置に固定させるために所定の充填材、例えば、フェノール樹脂、PET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂、PBT(ポリブチレンテレフタレート)樹脂などの熱硬化性樹脂を用いることができる。
また本例では幅を有する環状の永久磁石を2個使用する例を示しているが、1個でもよく、さらには3個以上設けてもよいことは云うまでもない。
また、幅を有する環状の永久磁石を図6に示す磁歪部材3aに貫通するように設ける例を示しているが、これに限定されず、磁気回路の磁路を形成する部材のいずれかの箇所に貫通するように設けても良い。
また図6に示す永久磁石7a,7bは、環状の例について示したが、中空形状にした永久磁石であれば環状のものに限定されないことは云うまでもない。
ここで本発明の第1の実施形態に係る発電装置で用いられる電源回路11aの構成について説明する。図7は、本発明の第1の実施形態に係る電源回路の構成例を示す図である。図7において、211は磁気コイル5a(コイル巻線)に発生する交流信号を整流する整流手段、212は整流手段211の整流信号を平滑する平滑手段、214は二次電池やコンデンサで構成される蓄電手段、215は蓄電手段214に蓄電した電力を出力端子216に出力する出力手段である。213は平滑手段212で平滑した直流電圧を蓄電手段214に蓄電させるとともに、蓄電手段214に蓄電された電力を出力手段215に供給する制御を行う制御手段である。
なお上記では、第1の実施形態に係る発電装置で用いられる電源回路11aとして説明したが、他の実施形態に係る発電装置で用いられる電源回路にも適用可能であることは勿論であるため、他の実施形態に係る発電装置で用いられる電源回路の説明を割愛する。
[実施形態2]
本発明の第2の実施形態に係る発電装置は、図2に示すように、振動が開始された振動電力変換手段の振幅を、振幅制限部材12a,12bで強制的に制限することで発電量を大きくするよう構成したものである。
振幅制限部材12a,12bを設けることにより磁歪部材3bに加わる応力が図1に示す発電装置より大きくなるので、上記第1の実施形態に示した構成よりも大きな発電量を得ることができる。
図2に示す振動電力変換手段が、上述した式(1)により振動し始めた後に、振動電力変換手段と振幅制限部材12a,12bとの距離等で決まる周波数で振動する。振幅制限部材12a,12bの突起は、効率良く衝撃を伝えるために設けられている。
その他の構成は上記第1の実施形態に係る発電装置と同じなのでその説明を省くことにする。
[実施形態3]
本発明の第3の実施形態に係る発電装置は、図3に示すように、振動電力変換手段が振幅制限部材12c,12dに衝突する力(衝撃力)で振幅制限部材自体が発電する構成としたもので、より発電量を大きくするものである。具体的には、第3の実施形態に係る発電装置に設けられている振幅制限部材12c,12d内に図5に示す衝撃力により発電する発電機構を組み込んで構成したものである。すなわち、
図5は、図3に示した振幅制限部材12c,12d内に衝撃力により発電する発電機構を組み込んだ本発明の第3の実施形態に係る振幅制限部材の構成例を示す図である。
図5において、3eは鉄ガリウム合金や鉄コバルト合金からなる磁歪部材、6e,6f,6gは磁性材料からなるヨーク(磁性部材)、7g,7hはバイアス磁界発生用の永久磁石、5fは磁歪部材3eに巻き回された磁気コイル、14は振動源からの振動を受けて振動し、振動中に図2に示す錘2bと衝突した際に、その衝撃力を磁歪部材3eに伝える変位部材である。
図3に示す振動電力変換手段が図5に示す振幅制限部材12c,12d内の変位部材14に衝突することにより衝撃力が振幅制限部材12c,12d内の磁歪部材3eに伝わることで、磁歪部材3eがその衝撃力に応じて伸縮し、その伸縮に応じた応力が生じることでその逆磁歪効果で磁歪部材3e内の磁束が変化する。
その磁束の変化を図7に示す電源回路11aに接続された磁気コイル5a(図5では磁気コイル5fが該当)で取り出すように構成するものである。図7に示す電源回路については上記第1の実施形態における使用例として既に説明したのでここでは割愛するが、図3および図5に示される磁気コイルを変形して図7に示す電源回路における磁気コイルと同様に電源回路を実現することに当業者なら格別の創作力を要さずに実現可能であろう。
上記では図5に示す衝撃力により発電する発電機構を、もっぱら図3に示す振幅制限部材12c,12d内に組み込んで構成する例について説明したが、図2に示す振幅制限部材12a,12b内に組み込んで構成しても良い。
なお、本例では振幅制限部材12c,12dの2つを使用する例を示しているが、1つでもよく、さらには3つ以上設けてもよいことは云うまでもない。
また図3では、振動電力変換手段の錘2cが振幅制限部材12c,12dに衝突する構成例を示しているが、振幅制限部材を取り付ける位置は、ヨーク(磁性部材)4cの中央側にしても良い。その場合、振幅制限部材の形状を臨機応変に変える必要が出てくる。
その他の構成は上記第1又は第2の実施形態に係る発電装置と同じなのでその説明を省くことにする。なお、図3の符号13については以下で説明する。
[実施形態4]
本発明の第4の実施形態に係る発電装置は、図3及び図4に示すように、振動により振動電力変換手段が振り子のように振動する構造を有するように構成したものであり、上述した第1及び第2の実施形態よりも低い周波数で大きな発電量を得ることができる。
図4は、本発明の第4の実施形態に係る発電装置の振動電力変換手段の構造を示す上面図であり、図3に示した図を上面から見た図である。
図4において本発明の第4の実施形態に係る発電装置の振動電力変換手段は、支柱8cにピン13で振動電力変換手段を固定し、振動電力変換手段を振り子状に振動させるものである。この構造は、上記では触れなかったが、本発明の第3の実施形態における構成としても採用されている。
このような構成とすることで、図3の磁歪部材3cの軸方向と垂直な方向の振動(図3の左端の両矢視線参照)が振動電力変換手段に加えられた際に、支柱8cの一端にピン13により固定されている磁歪部材3cの軸方向と垂直な方向の振動がフリーになることで振動電力変換手段が低い振動周波数で動作して磁歪部材3cが伸縮または収縮することにより発電できるので、低い振動周波数領域で発電することができる。
また上記第3の実施形態に係る変位部材を、図3に示した振幅制限部材12c,12d内の少なくとも一方に組み込んで、図5に示した振幅制限部材による衝撃力により発電することで低い振動周波数領域で大きな発電量を得ることもできる。
このように本発明の第4の実施形態に係る発電装置は、振動電力変換手段を振り子状に振動させる構造としたことで、低い周波数で大きな発電量が得られるという効果を有するものである。
なお、図示していないが、ピン13を介して支柱8cに固定せず、支柱8cに直接的に固定するようにしてもよい。
さらに取付面は、図3に示した取付面に限定されず、振動源からの振動方向と支柱とが平行となるように取り付けることで、例えば縦方向に発電装置を設置することもできる。
上述した本発明の発電装置をワイヤレスセンサの電源装置として適用することで、ワイヤレスセンサにおける電力供給に関する問題点を克服することが可能となる。ワイヤレスセンサは、振動を計測するセンサとして、高速道路や鉄道、建物、回転機などの構造ヘルスモニタリング用の振動センサや加速度センサ、タイヤ圧のモニタリングセンサ等に実用化されている。
1a〜1c 発電装置
2a〜2c 錘体(錘)
3a〜3e 磁歪部材
4a〜4c ヨーク(磁性部材)
5a〜5f 磁気コイル
6e〜6g ヨーク(磁性部材)
7a〜7h 永久磁石
8a〜8c 支持体(支柱)
9a〜9c フレーム
10 振動源
11a〜11c 電源回路
12a〜12d 振幅制限部材
13 ピン
14 変位部材
14a〜14c キャパシタ(コンデンサ)
211 整流手段
212 平滑手段
213 制御手段
214 蓄電手段
215 出力手段
216 出力端子

Claims (7)

  1. 振動電力変換手段の一端を固定または支持する支持体と、該支持体を介して振動源からの振動を受けて振動するように構成され、固有の振動周波数で振動することで振動エネルギーを電気エネルギーに変換する振動電力変換手段とを備えて構成される発電装置において、
    前記振動電力変換手段は、
    磁歪材料で構成された磁歪部材と、
    該磁歪部材に平行に配置されて前記磁歪部材に磁気的に連結される磁性材料で構成される磁性部材と、
    前記磁歪部材に巻かれた磁気コイルと、
    前記磁歪部材の両端に配置され前記磁歪部材と前記磁性部材とに磁気バイアスを供給する永久磁石とを有し、
    前記永久磁石を幅方向に着磁した環状の永久磁石とし、前記磁歪部材を貫通させることで磁気バイアスを供給するとともに、前記磁気コイルとの間に並列共振を発生させるキャパシタを設け、前記並列共振の共振周波数と前記振動電力変換手段の振動周波数とを同じにすることで、前記磁歪部材の軸方向と垂直な方向の振動が前記振動電力変換手段に与えられた際に、前記振動電力変換手段が低振動周波数で動作して前記磁歪部材が伸張または収縮することにより発電するよう構成した、
    ことを特徴とする発電装置。
  2. 前記磁性部材に連結し前記振動電力変換手段に与えられた振動を持続させるための体を備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載の発電装置。
  3. 振動電力変換手段の一端を固定または支持する支持体と、該支持体を介して振動源からの振動を受けて振動するように構成され、固有の振動周波数で振動することで振動エネルギーを電気エネルギーに変換する振動電力変換手段とを備えて構成される発電装置において、
    前記振動電力変換手段は、
    磁歪材料で構成された磁歪部材と、
    該磁歪部材に平行に配置されて前記磁歪部材に磁気的に連結される磁性材料で構成される磁性部材と、
    前記磁歪部材に巻かれた磁気コイルと、
    前記磁歪部材の両端に配置され前記磁歪部材と前記磁性部材とに磁気バイアスを供給する永久磁石とを有し、
    前記磁歪部材の軸方向と垂直な方向の振動が前記振動電力変換手段に与えられた際に、振動による前記振動電力供給手段の振幅を制限する振幅制限手段を設けるとともに、前記永久磁石を、幅方向に着磁した環状の永久磁石とし、前記磁歪部材を貫通させることで磁気バイアスを供給するとともに、前記磁気コイルとの間に並列共振を発生させるキャパシタを設け、前記並列共振の共振周波数と前記振動電力変換手段の振動周波数とを同じにすることで、前記振動電力変換手段が低振動周波数で動作して前記磁歪部材が伸張または収縮することにより発電するよう構成した、
    ことを特徴とする発電装置。
  4. 前記磁性部材に連結し前記振動電力変換手段に与えられた振動を持続させるための体を備える、
    ことを特徴とする請求項3に記載の発電装置。
  5. 振動電力変換手段の一端を固定または支持する支持体と、該支持体を介して振動源からの振動を受けて振動するように構成され、固有の振動周波数で振動することで振動エネルギーを電気エネルギーに変換する振動電力変換手段とを備えて構成される発電装置において、
    前記振動電力変換手段は、
    磁歪材料で構成された磁歪部材と、
    該磁歪部材に平行に配置されて前記磁歪部材に磁気的に連結される磁性材料で構成される磁性部材と、
    前記磁歪部材に巻かれた磁気コイルと、
    前記磁歪部材の両端に配置され前記磁歪部材と前記磁性部材とに磁気バイアスを供給する永久磁石とを有し、
    前記磁歪部材の軸方向と垂直な方向の振動が前記振動電力変換手段に与えられた際に、振動による前記振動電力供給手段の振幅を制限する発電機能を有する振幅制限手段を設けるとともに、前記永久磁石を、幅方向に着磁した環状の永久磁石とし、前記磁歪部材を貫通させることで磁気バイアスを供給するとともに、前記磁気コイルとの間に並列共振を発生させるキャパシタを設け、前記並列共振の共振周波数と前記振動電力変換手段の振動周波数とを同じにすることで、前記振動電力変換手段が低振動周波数で動作して前記磁歪部材が伸張または収縮することにより発電するとともに前記振幅制限手段でも発電するよう構成した、
    ことを特徴とする発電装置。
  6. 前記磁性部材に連結し前記振動電力変換手段に与えられた振動を持続させるための体を備える、
    ことを特徴とする請求項5に記載の発電装置。
  7. 前記振幅制限手段は、
    磁歪材料で構成された磁歪部材と、
    該磁歪部材に巻かれた磁気コイルと、
    前記磁歪部材に磁気バイアスを供給する永久磁石と、
    前記磁歪部材と前記永久磁石とで磁気回路を構成する磁気ヨークと、
    を備え、さらに前記振幅制限手段は、
    振動源からの振動を受けて振動し、振動中に前記錘体に衝突した際に、その衝撃力を前記磁歪部材に伝える変位部材を有する、
    ことを特徴とする請求項に記載の発電装置。
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