JP6657624B2 - 超音波溶着溶断装置及び包装体 - Google Patents

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Description

本発明は、超音波ホーンとアンビルを用いて包材を溶着溶断する超音波溶着溶断装置、超音波溶着溶断装置を用いる包装体の製造方法、及び包装体に関する。
従来、手軽に本格的なコーヒーを楽しむことを可能とするコーヒーの入れ方として、ペーパードリップ方式が広く普及している。このペーパードリップ方式では、通常、数杯分のコーヒーが一度に抽出される。
一方、近年、一人暮らしをする者が多くなり、また、核家族化や出生率の低下等により一家族の構成人数も少なくなっている。そのため、従来の数杯分のコーヒーを抽出することが基本とされているペーパードリップ方式に代えて、一杯分のコーヒーの抽出を手軽に行えるようにすることを目的とした、使い捨てのドリップバッグが種々の製品形態で市場に出回っている。
例えば、図12に示すように、通水濾過性シート2からなる袋本体3の表裏に掛止部材10が貼着されているドリップバッグ1xがある(特許文献1)。このドリップバッグ1xでは袋本体3の一方の側縁3aが折り山になり、上端3p、下端3q及び他方の側縁3bが溶着されてシール部4p、4q、4bが形成された平袋となっており、その側縁3aで掛止部材10も折り山になり、内部にコーヒー粉等の抽出材料が収容されている。また、袋本体3の上端3p近傍には、開封用にミシン目5とノッチ6が形成され、掛止部材10には特定の切れ目11と折れ線12が形成されている。
このドリップバッグ1xの使用方法としては、まず、ノッチ6とミシン目5によって袋本体3の上部を切除することにより袋本体3を開封し、ドリップバッグ1xの左右両側辺から該ドリップバッグ1xを押し潰すように力をかけて掛止部材10を屈曲させることにより袋本体3を広く開口する。そして、その開口状態のまま、図13に示すようにドリップバッグ1xをカップ100に掛止し、袋本体3の開口部から注湯することによりコーヒー抽出液を得る。したがって、このドリップバッグ1xによれば、袋本体3を広く開口させるために両手を使用することが不要となる。
このドリップバッグ1xの製造方法としては、図11に実線及び破線で示すように、まず、帯状の通水濾過性シート2に掛止部材10を該通水濾過性シート2の長手方向に所定間隔で貼着したドリップバッグ製造用シート20xを得、これを中央折れ線21で左右二つ折にし、それにより重なり合う縁辺20a、20b同士を溶着することにより筒状体22を形成し、その筒状体22の幅方向の溶着溶断と抽出材料の充填を交互に繰り返すことによりドリップバッグ1xを連続的に製造する。
一方、上述のドリップバッグ製造用シート20xをはじめとして種々の包材を溶着溶断するために、従来、超音波溶着溶断装置が使用されている(特許文献2)。この超音波溶着溶断装置によれば、超音波ホーンの先端とアンビルとの接触部によって包材がライン状に溶断されると同時に、その溶断線の両側にシール部が対称的に形成される。
特開2010−4897号公報 特開平9−58621号公報
上述したドリップバッグ1xによれば、開封されている袋本体3を片手で広く開口することができるが、袋本体3の開封自体には両手を要する。
また、抽出材料に微細な粉体が含まれる場合に、その粉体がミシン目5を通して袋本体3から漏れ出るおそれがある。ミシン目を形成せずに、ノッチ6のみで袋本体3を開封しようとすると、袋本体3を意図した方向に引き裂けない場合が生じる。さらに、ドリップバッグ1xにノッチ6を形成する場合、ドリップバッグの製造ラインでノッチの抜き滓を処理することが必要となり、煩雑である。
内容物が袋本体に充填された包装体であって、袋本体の一端の全幅に渡ってシール部が形成され、袋本体の他端にもその全幅に渡ってシール部が形成された包装体の製造方法として、溶着溶断装置を用いて包材の溶着溶断と内容物の充填を交互に繰り返す方法が普及しているが、上述のドリップバッグ1xの袋本体3の開封に関係する問題は、ドリップバッグの袋本体だけでなく、溶着溶断装置を用いて包材の溶着溶断と内容物の充填を繰り返すことにより製造する包装体全般にあてはまる。そこで、このような包装体において、包装体の一端のシール部のシール強度を、他端のシール部のシール強度に対して弱めることが考えられる。
しかしながら、従来の超音波溶着溶断装置を用いて包材の溶着溶断と内容物の充填とを繰り返すことにより包装体を製造する場合、包装体の一端のシール部のシール強度と他端のシール部のシール強度は等しくなるので、袋本体の一端のシール部のシール強度を弱めると、他端のシール部のシール強度も弱まり、内容物が包装体から漏れ出ることが懸念される。
そこで本発明は、包材の溶断と、溶断する部位の両側へのシール部の形成を同時に行う超音波溶着溶断装置において、溶断する部位を挟んで弱シール部と強シール部を同時に形成できるようにし、そのような超音波溶着溶断装置を用いて袋本体の開封が容易な包装体、特にドリップバッグを製造ラインで生産性よく製造できるようにすることを課題とする。
本発明者は、超音波溶着溶断装置を用いて包材を溶着溶断する場合の溶断方向に垂直な断面において、超音波ホーンとアンビルが対向する間隙を、包材を溶断する超音波ホーンとアンビルの部位を挟んで非対称に形成し、その部位の片側における超音波ホーンとアンビルとの距離を、もう片方の側における超音波ホーンとアンビルとの距離に対して長くすると、溶断部位の片側に弱シール部を形成し、もう片方の側に強シール部を形成できることを見出し、本発明を想到した。
即ち、本発明は、対向する超音波ホーンとアンビルを備え、超音波ホーンとアンビルの間に挿入された筒状の包材を溶着溶断する超音波溶着溶断装置であって、
包材の溶断方向に垂直な、包材を溶断する部位(以下、溶断部という)を通る断面において、該溶断部の両側に位置する超音波ホーンとアンビルの対向部のうち片側の対向部に強シール部形成領域を有し、もう片方の側の対向部に弱シール部形成領域を有し、
弱シール部形成領域は強シール部形成領域に対し、溶断部から所定の距離における超音波ホーンとアンビルの対向面の距離が長い超音波溶着溶断装置を提供する。
また、本発明は、筒状に成形された包材の幅方向の溶着溶断と、該包材内部への内容物の充填を交互に繰り返す包装体の製造方法であって、上述の超音波溶着溶断装置を用いて包材の幅方向の溶着又は溶着溶断を行うことにより、一端の全幅に弱シール部を有し、他端の全幅に強シール部を有する包装体を製造する包装体の製造方法を提供する。
特に本発明は、この包装体の製造方法をドリップバッグの製造に適用したドリップバッグの製造方法として、通水濾過性シートで形成された袋本体の内部に抽出材料が充填され、袋本体をカップに掛止させる掛止部材が袋本体の表面に貼着されているドリップバッグの製造方法であって、通水濾過性シートの長手方向に掛止部材が所定間隔で貼着され、その通水濾過性シートが筒状に成形されている包材の幅方向の溶着又は溶着溶断と、該包材内部への抽出材料の充填を交互に繰り返す方法であり、上述の超音波溶着溶断装置を、強シール部形成領域から弱シール部形成領域へ包材が挿入されるように設置して包材の幅方向の溶着又は溶着溶断を行い、袋本体の上端に弱シール部を有し、下端に強シール部を有するドリップバッグを製造するドリップバッグの製造方法を提供する。
また本発明は、上述の包装体の製造方法により製造される包装体として、包材から形成された袋本体の内部に内容物が充填された包装体であって、
袋本体の一端の全幅に包材の溶着により形成された弱シール部を有し、袋本体の他端の全幅に包材の溶着により形成された強シール部を有する包装体を提供する。
特に本発明は、包装体の構成を実現したドリップバッグとして、通水濾過性シートから形成された袋本体、袋本体の内部に充填された抽出材料、袋本体をカップに掛止させる掛止部材を備え、掛止部材が袋本体に貼着されているドリップバッグであって、
袋本体の上端の全幅に通水濾過性シートの溶着により形成された弱シール部を有し、下端の全幅に通水濾過性シートの溶着により形成された強シール部を有するドリップバッグを提供する。
本発明の超音波溶着溶断装置又は本発明の包装体の製造方法によれば、包材の溶断時に、溶断部の片側に弱シール部を形成すると共に溶断部のもう片方の側に強シール部を形成することができる。
したがって、筒状に成形された包材の幅方向の溶着溶断と包材内部への内容物の充填を交互に繰り返すことにより包装体を製造するにあたり、溶着溶断を本発明の溶着溶断装置を用いて行うと、得られる包装体は、その一端の全幅に弱シール部を有し、他端の全幅に強シール部を有するものとなる。よって、その包装体は、弱シール部から容易に開封できるようになり、包装体に開封用のミシン目を設けたり、ノッチを設けたりすることが不要となる。
特に、一端の全幅に弱シール部を有し、他端の全幅に強シール部を有するという包装体の形成をドリップバッグの製造に適用することにより、ドリップバッグの袋本体の上端に弱シール部が形成され、下端に強シール部が形成されるようにすると、ドリップバッグの袋本体は弱シール部から容易に開封することが可能となる。
また、ドリップバッグの袋本体の上端の弱シール部のシール幅を下端の強シール部のシール幅より狭く形成した場合、一般に、消費者はシール幅の狭い方を開口すべき端部であると認識するので、消費者が開口すべき端部を見誤ることを防止することができる。
図1は、実施例の超音波溶着溶断装置の斜視図である。 図2は、実施例の超音波溶着溶断装置をアンビルのガイド板側からみた斜視図である。 図3は、溶着溶断時の実施例の超音波溶着溶断装置を、アンビルのガイド板側からみた斜視図である。 図4Aは、溶着溶断時の超音波ホーンとアンビルの断面図である。 図4Bは、溶着溶断時の超音波ホーンとアンビルの断面図である。 図5は、包装体の平面図である。 図6は、実施例のドリップバッグ1Aの製造方法の説明図である。 図7Aは、ドリップバッグ1Aの使用方法の説明図である。 図7Bは、ドリップバッグ1Aの使用方法の説明図である。 図7Cは、ドリップバッグ1Aの使用方法の説明図である。 図8Aは、ドリップバッグ1Bの正面図である。 図8Bは、ドリップバッグ1Bの使用方法の説明図である。 図9Aは、ドリップバッグ1Cの正面図である。 図9Bは、ドリップバッグ1Cの使用方法の説明図である。 図10は、ドリップバッグの強シール部と弱シール部の写真である。 図11は、従来のドリップバッグの製造方法の説明図である。 図12は、従来のドリップバッグの平面図である。 図13は、従来のドリップバッグの使用状態の斜視図である。 図14は、引張試験方法の説明図である。 図15は、引裂試験方法の説明図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明を詳細に説明する。なお、各図中、同一符号は同一又は同等の構成要素を表している。
<<超音波溶着溶断装置>>
図1は、本発明の一実施例の超音波溶着溶断装置30の斜視図である。この超音波溶着溶断装置30は、超音波ホーン31、アンビル40、包材50の挿入路を形成する一対のガイド板51、52を備えている。図2は、この溶着溶断装置30をアンビル40側のガイド板52側からみた斜視図である。
<超音波ホーン>
超音波ホーン31は先細の錐体形状を有し、先端部32が平坦である。超音波ホーン31は図示しない駆動装置により、一対のガイド板51、52の間に挿入された包材50の幅方向に移動可能となっている。また、一対のガイド板51、52のうち超音波ホーン31側のガイド板51には、超音波ホーン31の移動路をあけるように包材50の幅方向に延びた窓51aが形成されており、超音波ホーン31はこの窓51aを貫通し、超音波ホーン31の先端部32が、一対のガイド板51、52の間に挿入された包材50に当接するように設置されている。
<アンビル>
一方、アンビル40は円盤形で、その軸Laが鉛直方向に設置され、アンビル40の周面が超音波ホーン31の先端部と対向している。図4Aは、包材50の溶着溶断時に超音波ホーン31とアンビル40が包材50を介して接触した状態の断面図であって、包材50の溶断方向(即ち、包材50の幅方向)に垂直な、溶断部(包材を溶断する部位)53を通る断面を表している。同図に示したように、アンビル40の周面はアンビル40の半径方向に<型に突出した屈曲面となっており、その突出端41と超音波ホーン31との接触部位が溶断部53となる。
アンビル40は、図示しない駆動装置により、超音波ホーン31側に前進又は後退すると共に、一対のガイド板51、52の間に挿入された包材50の幅方向にも移動可能となっている。また、一対のガイド板51、52のうちアンビル40側のガイド板52には、アンビル40の移動路をあけるように包材50の幅方向に延びた窓52aが形成されており、アンビル40が超音波ホーン31側に前進したとき、アンビル40はこの窓52aを貫通し、アンビル40の周面が、一対のガイド板51、52の間に挿入された包材50に当接するように設置されている。
<弱シール部形成領域と強シール部形成領域>
図4Aに示したように、超音波ホーン31とアンビル40との対向部は溶断部53の両側に形成されており、これらの対向部のうち溶断部53の片側(包材50の搬送方向Cの上流側)に強シール部形成領域54sが形成され、もう片方の側(包材50の搬送方向の下流)に弱シール部形成領域54wが形成されている。ここで、強シール部形成領域54sは包材50に強シール部を形成し、弱シール部形成領域54wは包材50に弱シール部を形成する領域である。
包材50のシール強度の強弱は相対的なものであり、シール強度の絶対値は、包材の種類、目付等にも依存するが、通常、弱シール部の引張強度は強シール部の引張強度の60%以下である。また、弱シール部のシール幅は強シール部のシール幅よりも狭く、好ましくは、弱シール部のシール幅は強シール部のシール幅の1/2以下である。なお、後述するように溶断部53に高さDxの段差(図4B)を設けた場合には、弱シール部と強シール部のシール幅は同等でも弱シール部の引張強度を強シール部の引張強度よりも低くすることができる。
包材50のシール部のシール強度は、より具体的には、強シール部では手で引き剥がすのが困難なシール強度とし、弱シール部では手で容易に引き剥がせるシール強度とすることが好ましく、強シール部形成領域54sでは引張強度(JIS L 1913 A法一般不織布試験方法 引張強さ及び伸び率)が好ましくは5.5N/15mm以上、より好ましくは6.5〜10N/15mm、さらに好ましくは8〜10N/15mmの強シール部が形成され、弱シール部形成領域54wでは引張強度が好ましくは4.5N/15mm以下、より好ましくは1.5〜3.5N/15mmの弱シール部が形成されるようにする。
そのため、超音波溶着溶断装置30では、弱シール部形成領域54wにおいて溶断部53から所定の距離Liでの超音波ホーン31とアンビル40の対向面の距離をDwとし、強シール部形成領域54sにおいて溶断部53から所定の距離Liでの超音波ホーン31とアンビル40の対向面の距離をDsとした場合に、Dw>Dsである。ここで、溶断部53から所定の距離Liは、弱シール部の形成幅以下の長さとすることができる。
また、この超音波溶着溶断装置30では弱シール部形成領域54wを形成する超音波ホーン31とアンビル40の対向面がそれぞれ平面であり、強シール部形成領域54sを形成する超音波ホーン31とアンビル40の対向面もそれぞれ平面であるため、弱シール部形成領域54wにおいて弱シール部の形成幅Lwに対応する超音波ホーン31とアンビル40の対向面の距離をDw'とし、強シール部形成領域54sにおいて超音波ホーン31とアンビル40の対向面の距離がDw'となるときの溶断部53からの距離をLsとした場合に、Ls>Lwである。
さらに、この超音波溶着溶断装置30では、図4Aに示した断面において、弱シール部形成領域54wにおいて超音波ホーン31とアンビル40の対向面がなす角をθwとし、強シール部形成領域54sにおいて超音波ホーン31とアンビル40の対向面のなす角をθsとした場合に、θs<θwである。
角θs、θwの好ましい大きさは、包材の種類、目付、強シール部及び弱シール部のそれぞれに必要な溶着強度等に応じて適宜定めることができるが、通常、θs<θwを前提として、強シール部形成領域54sでは0<θs≦60°、弱シール部形成領域54wでは40°≦θw<90°とすることが好ましい。より具体的には、例えば、包材がポリエチレンテレフタレート系樹脂とポリオレフィン系樹脂の混合物からなる、目付15〜50g/mm2の不織布、ポリプロピレン樹脂等からなる積層フィルム等の場合、弱シール部形成領域54wにおいて、45≦θw<90°とし、強シール部形成領域54sにおいて0<θs≦60°とし、かつθs<θwとすることにより、弱シール部形成領域54wで包材50に形成される弱シール部は、内容物を包装体に保持することはできるが、手で容易に剥がすことができるシール強度となり、強シール部形成領域54sで包材50に形成される強シール部は、手で剥がすことが困難なシール強度となる。
一方、本発明においては超音波ホーン31とアンビル40との対向部を図4Bに示したように形成してもよい。即ち、円盤形のアンビル40のうち、弱シール部形成領域54wを形成する部分のアンビルの径を、強シール部形成領域54sを形成する部分のアンビルの径よりも小さくすることで、包材50の溶断方向に垂直な、溶断部53を通る断面において、超音波ホーン31に対するアンビル40の対向面に溶断部53で段部を設け、超音波ホーン31とアンビル40の対向面の距離を溶断部53で不連続的に変化させてもよい。この段部の高さDxを大きくすることにより強シール部形成領域54sで包材50に形成される強シール部のシール強度に比して、弱シール部形成領域54wで包材50に形成される弱シール部のシール強度を低くすることができる。そのため、この段部を設けた場合には、弱シール部形成領域54wにおいて超音波ホーン31とアンビル40の対向面がなす角θwと、強シール部形成領域54sにおいて超音波ホーン31とアンビル40の対向面がなす角θsについて、θs<θwとすることは必ずしも必要ではない。また、角θs、θwは、それぞれ0°以上とすることができるが、好ましくはシール強度の調整がし易い点から、強シール部形成領域54sでは0°<θs≦60°、弱シール部形成領域54wでは15°≦θw<90°とし、段部の高さDxを0<Dx≦0.2mmとする。
<動作>
この超音波溶着溶断装置30は次のように動作して包材50を溶着溶断する。
まず、図1に示すように筒状の包材50が一対のガイド板51、52の間に挿入され、図示しない送り装置で、所定のタイミング及び所定の速度で矢印C方向に送られる。
溶着溶断の開始時に、超音波ホーン31とアンビル40は、ガイド板51、52の一方の端部に配置されている。包材50がC方向に搬送され、一対のガイド板51、52の間に挿入されると、矢印B1で示すように、アンビル40が超音波ホーン31側に前進し、ガイド板52の窓52aを貫通し、包材50を介して超音波ホーン31とアンビル40が接触する。そして、超音波ホーン31とアンビル40は、それらの接触状態を維持したまま、図3に示すようにガイド板51、52の他端側へ移動し(図1の矢印A1、B2方向)、包材50をその全幅にわったって溶着溶断する。
包材50の溶着溶断後、矢印B3で示すように、アンビル40は超音波ホーン31から離れる方向に後退し、矢印B4で示すように、当初のガイド板52の一方の端部側に戻る。超音波ホーン31も、矢印A2で示すように移動し、当初のガイド板51の一方の端部に戻る。また、超音波ホーン31とアンビル40が、先の溶着溶断の完了時のガイド板51、52の他端側から、先の溶着溶断の開始時のガイド板51、52の端部に戻る間に上方から包材50内部に内容物が充填され、包材50が矢印C方向に包装体の長さ分だけ移動する。
以降、この動作を繰り返すことにより、筒状の包材50から形成された袋本体の内部に内容物が充填された包装体を連続的に得ることができる。
なお、超音波溶着溶断装置30の使用方法としては、必要に応じて、角θs、θwや段部の高さDxの調整、超音波ホーンの出力の調整などにより溶断を行わずに弱シール部と強シール部を形成することで、複数の包装体を繋げて製造し、後工程で適宜個々の包装体に切り離しても良い。
<<変形態様>>
本発明の超音波溶着溶断装置は、包材の溶断方向に垂直な、溶断部を通る断面において、溶断部53の片側に強シール部形成領域54sを有し、もう片方の側に弱シール部形成領域54wを有する限り、種々の態様をとることができる。
例えば、溶断部の片側に強シール部形成領域を形成し、もう片方の側に弱シール部形成領域を形成するために、超音波ホーンの先端面を屈曲させ、アンビルの超音波ホーンに対する対向面を平坦にしてもよく、双方の対向面を屈曲させてもよい。
強シール部形成領域54s及び弱シール部形成領域54wにおける超音波ホーン31とアンビル40の対向面は平面に限られず、曲面であってもよい。
前述の超音波溶着溶断装置30では、超音波ホーン31とアンビル40が包材50の幅方向に一往復する度に包材50が1回溶断されるが、例えば、特許第5351738号に記載のシールアンドカット装置のように、包材の幅方向の往路と復路のそれぞれで包材が溶断されるようにしてもよい。
また、円盤形のアンビル40を使用するにあたり、溶着溶断時にはアンビルを回転させず、超音波ホーンに対するアンビルの対向面が摩耗したときにアンビルを回転させるようにしてもよく、特許文献2に記載のように、アンビル40がその軸Laを中心に自由回転可能となるようにして周面全体で超音波を受けるようにしてもよく、アンビルを強制的に回転させることにより包材の幅方向への移動が行われるようにしてもよい。
包材を幅方向に溶着溶断するにあたり、超音波ホーンとアンビルは、包材に対して相対的に包材の幅方向に移動すればよい。したがって、包材の幅方向の位置を固定して超音波ホーンとアンビルを幅方向に移動させてもよく、超音波ホーンとアンビルの包材の幅方向の位置を固定して包材を幅方向に移動させてもよい。
また、超音波ホーンとして、包材の幅方向に延びた板状で先端部の板厚が薄く形成されたものを使用し、超音波ホーンとアンビルの包材の幅方向の移動を不要としてもよい。
<<包装体>>
本発明の超音波溶着溶断装置を用いることにより、対向する一端と他端の全幅にシール部を有する種々の包装体を製造することができる。例えば、長手方向に延びた貼り合わせシール部を有する筒状の樹脂フィルムを使用し、内容物として、菓子、珍味等の食品、ゴルフのティー等の小物雑貨類、入浴剤等を充填することにより、図5に示すように合掌袋タイプの包装体60を得ることができる。
この包装体60は、中央部に貼り合わせシール部61を有し、一方の端部の全幅に、包材の溶着により形成された弱シール部62wを有し、他方の端部の全幅に包材の溶着により形成された強シール部62sを有する。弱シール部62wのシール幅Lwは強シール部62sのシール幅Lsよりも狭く、好ましくは1/2以下である。また、弱シール部62wのシール強度は強シール部62sのシール強度よりも弱く、好ましくは60%以下である。したがって、この包装体60は、対向する面材を摘まんで反対方向に引っ張ることにより、弱シール部62wを容易に開口することができる。
<<ドリップバッグ>>
また、本発明の超音波溶着溶断装置を用い、包材として図6に示す筒状に成形したドリップバッグ製造用シート20を使用することにより、同図に示すように袋本体3の内部に抽出材料が充填され、袋本体3の上端の全幅に弱シール部7wを有し、下端の全幅に強シール部7sを有するドリップバッグ1Aを得ることができる。この弱シール部7wのシール幅Lwも強シール部7sのシール幅Lsより狭く、好ましくは1/2以下である。また、弱シール部7wのシール強度は強シール部7sのシール強度よりも弱く、好ましくは60%以下である。したがって、ドリップバッグ1Aの袋本体3は、弱シール部7wを剥がして開くことで容易に開封することができる。また、一般に、両端にシール部がある場合に、消費者はシール幅の狭い方を開口すべきシール部として認識するので、下端の強シール部7sのシール幅Lsに対して上端の弱シール部7wのシール幅Lwが狭いことにより、消費者が誤って下端の強シール部7sから開口してしまうことを防止できる。
また、このドリップバッグ製造用シート20は、図11に示したドリップバッグ製造用シート20xにおいて、ノッチ6とミシン目5を省略したものである。したがって、このドリップバッグ1Aによれば、その製造工程においてノッチやミシン目の形成が不要となり、ミシン目5から内容物が漏れ出る虞もない。
なお、上述の超音波溶着溶断装置30を使用し、ドリップバッグ製造用シート20からドリップバッグ1Aを製造する場合に、溶断部53の上方に強シール部形成領域54sが設けられ、溶断部53の下方に弱シール形成領域54wが設けられ、強シール部形成領域54sから弱シール部形成領域54wへドリップバッグ製造用シート20が挿入されるように超音波ホーン31とアンビル40を設置することが好ましい。これにより、ドリップバッグ1Aの袋本体3の下端に強シール部7sが形成され、上端に弱シール部7wが形成されるので、抽出材料の充填時に袋本体の下端のシール部が破れて抽出材料が漏れ出ることを防止することができ、上端の弱シール部7wから袋本体3を開封することが容易となる。
また、ドリップバッグ1Aを形成する通水濾過性シート2として、例えば目付8〜30g/mm2のポリエステル系繊維とポリオレフィン系繊維の湿式混抄不織布と目付5〜20g/mm2のポリプロピレン繊維からなるメルトブロー不織布とを熱エンボス加工にて積層した不織布シートを使用し、図4Aに示した弱シール部形成領域54wと強シール部形成領域54sを有する超音波溶着溶断装置30の弱シール部形成領域54wにおいて、超音波ホーン31とアンビル40の対向面がなす角θwを、40≦θw<90°とし、強シール部形成領域54sにおいて超音波ホーン31とアンビル40の対向面がなす角θsを0<θs≦45°とし、θw>θsとすることにより、ドリップバッグ1Aの強シール部7sの引張強度(JIS L 1913 A法)を好ましくは5.5N/15mm以上、より好ましくは6.5〜10N/15mm、更に好ましくは8〜10N/15mmとし、弱シール部7wの引張強度を好ましくは4.5N/15mm以下、より好ましくは1.5〜3.5N/15mmとすることが可能となる。
特に、弱シール部7wの引張強度を1.5〜3.5N/15mmとすることにより、図7Aに示すように、ドリップバッグ1Aの使用時にドリップバッグ1Aの左右両側辺を把持し、該ドリップバッグ1Aの掛止部材10を押し潰すように力をかけると、図7Bに示すように、掛止部材10が屈曲すると共に袋本体3の上端の弱シール部7wが開き、引き続きドリップバッグ1Aに力をかけることにより、図7Cに示すように袋本体3を広く開口させることができる。したがって、ドリップバッグ1Aの袋本体3の開封からドリップバッグ1Aをカップに掛止するまでを片手で行うことが可能となる。なお、このようにドリップバッグ1Aの掛止部材10を押し潰すことで袋本体3の上端の弱シール部7wが開くようにする場合に、掛止部材10が折れ線12以外で不要に屈曲しないように、掛止部材10として曲げ強度が十分に高いものを使用することが好ましく、また、弱シール部7wの開口に先立って掛止部材10と袋本体3との貼着部位が剥離しないように、掛止部材10と袋本体3とを十分に高い剥離強度で貼着することが好ましい。
本発明のドリップバッグは種々の形態をとることができる。例えば、図7Aに示したドリップバッグ1Aに対し、図8Aに示すドリップバッグ1Bのように、袋本体3の表裏の掛止部材10の上縁に突出片13を形成し、袋本体3の開封時には図8Bに矢印で示すように表裏の突出片13を反対方向に引き離すことにより弱シール部7wを開いてもよい。
このドリップバッグ1Bによれば、掛止部材10を押し潰すように力をかけて袋本体3を開封するドリップバッグ1Aに対して、掛止部材10の材料選択の幅を広げることができ、掛止部材10と袋本体3の貼着条件を緩和することができる。
また、本発明のドリップバッグにおいては、袋本体3の表裏の掛止部材10が折れ線が連続していなくてもよい。例えば、図9Aに示すWO2014/092136A1に記載のドリップバッグの掛止部材10のように、掛止部材10として上部貼着部10aと、袋本体3から引き起こし可能に形成されたアーム部10b及び掛止部10cを有するものを使用することができる。なお、図9Aにおいて掛止部材10内の細かいドットで塗りつぶした部分は掛止部材10と袋本体3との貼着領域である。
このドリップバッグ1Cでも、袋本体3の上端に弱シール部7wを形成し、下端に強シール部7sを形成し、一方の側縁3aが通水濾過性シート2の折り山となるようにすることにより、本発明の超音波溶着溶断装置を用いて製造ラインで生産性よく製造できるようにしている。
また、掛止部材10のうち上部貼着部10aから突出片13を突出させることが好ましい。これにより、袋本体3の開封時には図9Bに矢印で示すように表裏の突出片13を反対方向に引き離すことで弱シール部7wを容易に開くことができる。
以下、実施例に基づいて本発明を具体的に説明する。
試験例1〜24
図1に示した超音波溶着溶断装置30を用いて、図6に示す、筒状に成形したドリップバッグ製造用シート20に対し、幅方向の溶着溶断と、筒状体内への抽出材料の充填を繰り返し行った。
この場合、ドリップバッグ製造用シート20を形成する通水濾過性シート2としては、表1に示すように、(a)ポリエステル系繊維とポリオレフィン系繊維の湿式混抄不織布(目付20g/mm2)と、ポリプロピレン繊維からなるメルトブロー不織布(PP−MB)(目付10g/mm2)とを熱エンボス加工にて積層した不織布シート、(b)(a)と同様の積層不織布シートでポリプロピレン繊維からなるメルトブロー不織布(PP−MB)の目付が7g/mm2の不織布シート、(c)PET繊維からなるスパンボンド不織布とメルトブロー不織布とスパンボンド不織布の3層の不織布シート(PET SMS)で目付が20g/mm2のもの、(d)(c)と同様の3層の不織布シート(PET SMS)で目付が25g/mm2の不織布シートを使用した。
また、図4Aに示したように超音波溶着溶断装置の強シール部形成領域54sにおいて、表1に示すように、超音波ホーン31とアンビル40の対向面がなす角θsを12.5°とし、弱シール部形成領域54wにおいて超音波ホーン31とアンビル40の対向面がなす角θwを12.5°〜75°の範囲の所定の角度とし、又は図4Bに示したように溶断部53に高さ0.075mmの段部を設けて角θwを12.5°とし、以下の条件で通水濾過性シートの溶着溶断を行った。
・超音波周波数 40kHz
・超音波ホーンとアンビルの包材の幅方向の移動速度 0.2S/100mm
・超音波ホーンとアンビルの押圧 0.2MPa
得られたドリップバッグの強シール部7sと弱シール部7wのシール幅を表1に示す。また、得られたドリップバッグの(i)引張強度、(ii)引裂強度、(iii)開封性を次のように評価した。これらの結果を表1に示す。
さらに、試験例5について、強シール部7sと弱シール部7wの写真を図10に示す。
(i)引張強度
図14に示すように、弱シール部7wが形成されたドリップバッグ上部と強シール部7sが形成されたドリップバッグ下部をそれぞれ短冊状にドリップバッグから切り出して幅Lxが15mmの弱シール部試験片8wと強シール部試験片8sを得、その弱シール部7wと強シール部7sの引張強度を引張強度測定器(JTトーシ社製リトルセンスター)を用い、200mm/分の速度で矢印のように反対方向に引張って測定した。
(ii)引裂強度
弱シール部7w又は強シール部7sの引裂強度をJTトーシ社製リトルセンスターを用いて測定した。この場合、図15に示すように、弱シール部7w又は強シール部7sを含む、幅Lxが40mm、長さが75mmの試験片8’w、8’sをドリップバッグから切り出し、弱シール部7w又は強シール部7sに長さLyが30mmの切込を入れ、切込で分けられたシートの端部をつかみ治具(治具幅50mm)によりつかみ間隔Lzを30mmにしてグリップし、200m/分の速度で矢印のように反対方向に引っ張ることにより弱シール部7w又は強シール部7sの引裂強度を測定した。
(iii)開封性
ドリップバッグの袋本体上端の弱シール部7wを、ドリップバッグの袋本体3の表面と裏面を反対方向に引っ張ることにより開封する場合の開封のし易さを次の評価基準で評価した。
A:手で引っ張ることにより容易に開封できる
B:袋本体の上端と下端が同じシール強度で溶着されている従前のドリップバッグよりも開封しやすい
C:袋本体の上端と下端が同じシール強度で溶着されている従前のドリップバッグと同程度に開封しにくい
なお、試験例5のドリップバッグでは、図7Aに示すように、ドリップバッグを片手で把持し、ドリップバッグを両側辺から押し潰すように力をかけたところ、図7Bに示すように上端の弱シール部が開口した。
Figure 0006657624
表1から、強シール部形成領域超54sと弱シール部形成領域54wとで、音波ホーン31とアンビル40の対向面がなす角度を変えることにより、ドリップバッグの上端の弱シール部7wの引張強度や引裂強度を、下端の強シール部7sの引張強度や引裂強度に対して弱めることにより、弱シール部7wを手で容易に開封できるようにシールできることがわかる。
また、袋本体の開封のし易さは、不織布の種類や目付によっても異なり、弱シール部の引張強度が4.5N/15mm以下で(a)の不織布シートを用いた試験例4では、ドリップバッグ1Aの左右両側辺を把持し、該ドリップバッグ1Aの掛止部材10を押し潰すように力をかけるだけで、図7A、図7Bに示すように容易に開封できた。この場合、掛止部材10と通水濾過性シート2との接着強度を挙げることにより一層容易に開口することができた。
1A、1B、1C、1x ドリップバッグ
2 通水濾過性シート
3 袋本体
3a、3b 袋本体の側縁
3p 袋本体の上端
3q 袋本体の下端
4p、4q、4b シール部
5 ミシン目
6 ノッチ
7s 強シール部
7w 弱シール部
8s 強シール部試験片
8w 弱シール部試験片
10 掛止部材
11 切れ目
12 折れ線
20、20x ドリップバッグ製造用シート
20a、20b ドリップバッグ製造用シートの縁辺
21 中央折れ線
22 筒状体
30 超音波溶着溶断装置
31 超音波ホーン
32 先端部
40 アンビル
41 アンビルの周面の突出端
50 包材
51 ガイド板
51a 窓
52 ガイド板
52a 窓
53 溶断部
54s 強シール部形成領域
54w 弱シール部形成領域
60 包装体
61 貼り合わせシール部
62s 強シール部
62w 弱シール部
100 カップ
C 包材の搬送方向
Ds 強シール部形成領域における、溶断部から距離Liでの超音波ホーンとアンビルの対向面の距離
Dw 弱シール部形成領域における、溶断部から距離Liでの超音波ホーンとアンビルの対向面の距離
Dx 段部の高さ
La アンビルの軸
Li 溶断部からの距離
Ls 強シール部の幅
Lw 弱シール部の幅
θs 強シール部形成領域において超音波ホーンとアンビルの対向面がなす角
θw 弱シール部形成領域において超音波ホーンとアンビルの対向面がなす角

Claims (10)

  1. 対向する超音波ホーンとアンビルを備え、超音波ホーンとアンビルの間に挿入された筒状の包材を溶着溶断することにより、一端の全幅に強シール部を有し、他端の全幅に弱シール部を有する包装体を連続的に製造する超音波溶着溶断装置であって、隣接して製造される包装体のうち、一方の包装体の全幅にわたる強シール部と、他方の包装体の全幅にわたる弱シール部とが同時に形成されるように、包材の溶断方向に垂直な、包材を溶断する部位(以下、溶断部という)を通る断面において、該溶断部の両側に位置する超音波ホーンとアンビルの対向部のうち片側の対向部に強シール部形成領域を有し、もう片方の側の対向部に弱シール部形成領域を有し、
    弱シール部形成領域は強シール部形成領域に対し、溶断部から所定の距離における超音波ホーンとアンビルの対向面の距離が長いという状態を溶断方向の包材の全幅にわたって維持する超音波溶着溶断装置。
  2. 包材の溶断方向に垂直な、溶断部を通る断面において、弱シール部形成領域で超音波ホーンとアンビルの対向面のなす角度θwが、強シール部形成領域で超音波ホーンとアンビルの対向面のなす角度θsよりも大きい請求項1記載の超音波溶着溶断装置。
  3. 弱シール部形成領域において超音波ホーンとアンビルの対向面のなす角度θwが40°≦θw<90°であり、強シール部形成領域において超音波ホーンとアンビルの対向面のなす角度θsが0<θs≦60°である請求項2記載の超音波溶着溶断装置。
  4. 包材の溶断方向に垂直な、溶断部を通る断面において、超音波ホーンとアンビルの対向面の距離が溶断部で不連続的に変化する請求項1〜3のいずれかに記載の超音波溶着溶断装置。
  5. アンビルが円盤形で、その周面が超音波ホーンと対向し、該周面はアンビルの半径方向に突出した屈曲面となっている請求項1〜4のいずれかに記載の超音波溶着溶断装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の超音波溶着溶断装置を用いて、筒状に成形された包材の幅方向の溶着溶断と、該包材内部への内容物の充填を交互に繰り返すことにより、一端の全幅に強シール部を有し、他端の全幅に弱シール部を有する包装体を連続的に製造する包装体の製造方法であって、隣接して製造される包装体のうち、一方の包装体の全幅にわたる強シール部と、他方の包装体の全幅にわたる弱シール部とを同時に形成する包装体の製造方法。
  7. 通水濾過性シートで形成された袋本体の内部に抽出材料が充填され、袋本体をカップに掛止させる掛止部材が袋本体の表面に貼着されているドリップバッグの製造方法であって、通水濾過性シートの長手方向に掛止部材が所定間隔で貼着され、その通水濾過性シートが筒状に成形されている包材の幅方向の溶着溶断と、該包材内部への抽出材料の充填を交互に繰り返す方法であり、請求項1〜5のいずれかに記載の超音波溶着溶断装置を、強シール部形成領域から弱シール部形成領域へ包材が挿入されるように設置して包材の幅方向の溶着溶断を行うことにより、袋本体の下端に強シール部を有し、上端に弱シール部を有するドリップバッグを連続的に製造し、隣接して製造されるドリップバッグのうち、一方のドリップバッグの全幅にわたる強シール部と、他方のドリップバッグの全幅にわたる弱シール部とを同時に形成するドリップバッグの製造方法。
  8. 通水濾過性シートから形成された袋本体、
    袋本体の内部に充填された抽出材料、
    袋本体をカップに掛止させる掛止部材を備え、掛止部材が袋本体に貼着されているドリップバッグであって、
    袋本体の上端の全幅に通水濾過性シートの溶着により形成された弱シール部を有し、該上端の縁部が溶断部となっており、下端の全幅に通水濾過性シートの溶着により形成された強シール部を有し、該下端の縁部が溶断部となっており、弱シール部及び強シール部のシール幅が0.35mm以下であるドリップバッグ。
  9. 弱シール部のシール幅が強シール部のシール幅よりも狭い請求項記載のドリップバッグ。
  10. 弱シール部の引張強度が強シール部の引張強度の60%以下である請求項又はに記載のドリップバッグ。
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